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男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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460 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/10(月) 22:40:46.91 ID:HsNCgYnu0
スズシロさんの手が地面に落ちた。
「………スズシロさん」
「死にました。スズシロは死にましたよ」
「わかってます! あなたが殺した! そして僕の代わりに殺された!!」
助けに来たのに、助けられたのは僕だった。
「しかしここで神様になれば話は別です。おどきなさい!」
突き飛ばされる。よけられなかった僕の体は地面に転がった。
神父が鉈を大きく掲げる。その下にはスズシロさん。
「きこえますか! 村から聞こえる断末魔が! 亜人は女子供であろうと見境なく命を奪っていきます!」
「ですがスズシロが神になれば全部なかったことになるのです!!」
「ありがとうスズシロ! ありがとうスズシロ! どうか貴方が心優しき女神とならんことを!!」
「駄目だっ――――」
振り下ろされた。
ぶつんと斬れた。
ころりと転がった。
「あ、あ、あぁああああぁあああああああああああああぁああっ!!」
461 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/10(月) 22:48:24.10 ID:HsNCgYnu0
「っ!!」
目を開ける。
目を閉じていたつもりはない。僕はスズシロさんを
「おはよう。先生」
「っ 君は」
目の前にはあの白い亡霊がいた。
いや、まさか、君は
「スズシロさん、なんだね」
「うん。1000年ぶりだね。先生」
「僕は、君を、助けることが」
「ううん。わかってるから。先生が私を必死で助けようとしてくれてたってことは」
「あの後時間が戻って、私はあそこで神様になったんだ。いや、なれなかった」
「でも神様になれなかった私を不思議な魔法使いさんが、神様にしてくれて、ここの守り神になった」
「何百年もこの学園を守ってきたんだよ。だって先生は先生だから。だから学園を大切にしないといけないって思った」
「ずーっといっぱい頑張ってたら、先生が今度は私を見つけ出してくれた」
「だからね、今度はずっと一緒だよ」
「ね、先生」
462 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/10(月) 22:48:54.64 ID:HsNCgYnu0
今日はここまで
おやすみなさい
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/10(月) 22:50:08.18 ID:/aQkwe/Zo
乙乙
すごくハートフル
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/10(月) 22:52:47.00 ID:6LNwOpWiO
乙
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/10(月) 22:58:05.74 ID:6ATHF1npo
過去作から考えるとトゥルーと言ってもいい
おつー
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/10(月) 23:04:00.60 ID:wZN+LhsL0
乙
467 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:16:28.86 ID:LnR8t0/10
男「またこの姿か、一年はちゃんと体があったから変な気分だ」
スズシロ「一緒だ、御揃いだー」
男「僕がこの姿になったのはスズシロさんが関係あるの?」
スズシロ「私のせいでもあり、ロウェナのせいでもある」
スズシロ「でも先生があの時私を見つけたからだよ。あの塔で」
男「僕があの時見つけた塔。そして隠されてたスズシロさんを」
スズシロ「やっぱり先生と私は赤い糸で結ばれてるんだよ。きゃっ、ロマンティック乙女」
男「何が何だかわからないけど。あ、外がもう真っ暗だ。そういえば今一年後とかになってないよね」
スズシロ「大丈夫。数時間しかたってないよ」
男「良かった。でもみんな心配してるだろうし、もう帰らなきゃ」
スズシロ「…帰っちゃうの?」
男「もう夜遅いしね」
スズシロ「寂しいな。寂しいよ先生」
スズシロ「…先生」
男「………」
1.スズシロを連れて帰る
2.ここにいる
3.説得する
>>468
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 19:17:33.20 ID:tScYvfXW0
2
469 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:25:12.06 ID:LnR8t0/10
男「ここにいるよ」
スズシロ「ほんと! うれしい! ひゃっほいっ!」
男「同じ幽霊同士、夜通し語り合おうか」
スズシロ「だったら、私やりたいことあるんだ」
男「なに?」
スズシロ「先生の授業受けてみたい! まだ途中だもん!」
男「くすっ。もちろんいいよ」
スズシロ「わーい。久しぶりの先生の授業だー!」
男「それじゃあゼミに行こうか」
470 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:29:44.56 ID:LnR8t0/10
男「だからこうなるんだ」
スズシロ「わー、脳みそぐるぐるしてきた。脳ないけど」
スズシロ「やっぱり1000年前とじゃ教えること全然違うね」
男「昔は魔導技術も全然だったからね」
スズシロ「私が生きてたら、もっと色々知れたのかなぁ」
男「これから色んな事を知っていこう。なんせ僕らには時間が有り余ってるからね」
スズシロ「うんっ! 先生と私、ずっと一緒だもん」
男「僕も学園の亡霊になってしまうのか」
スズシロ「夫婦亡霊だね! 伝説のカップルと呼ばれるくらいになろう」
男「夫婦じゃないです」
スズシロ「ぷくー」
男「はいはい、それじゃあ授業の続きをするよ」
スズシロ「赤ちゃんはどこからくるんですか」
男「種族による」
スズシロ「んもうっ」
471 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:34:18.01 ID:LnR8t0/10
〜44週 日曜日〜
ルーティ「いないっ。先生が帰ってこない!」
エグゾ「あとは俺が待ってやるからルーティはもう寝ろよ」
ルーティ「先生が事件に巻き込まれてるかもしれないのに、寝れないわよ」
ルーティ「もし、何かあったらその時は」
エグゾ「落ち着け落ち着け。きっと大丈夫だから」
エグゾ「おいメイド。なんかあったかいスープでも作ってやれ」
メイド「承知いたしました」
ルーティ「先生………、帰ってきて………」
472 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:35:46.26 ID:LnR8t0/10
男「もう朝か」
スズシロ「頭が熱暴走しそうだよぉ」
男「それじゃあ今日はここまでにして」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>473
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 19:37:39.44 ID:MMR22ju50
2ルーティ
474 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:49:26.32 ID:LnR8t0/10
男「ちょっと家に戻ってくるね」
スズシロ「さみしいなー。でも正妻としての余裕は見せておきたいから行ってらっしゃいと言ってあげるよ」
男「正妻ではないです」
男「ただいま」
ルーティ「! 先生っ!」
男「わっ」
ルーティ「よかった、よかったわぁ。先生が無事で」
男「…もしかして、ずっと待っててくれた」
男(なんて聞くまでもないか。くまがくっきり見える」
ルーティ「だって、先生が危ない目にあったんじゃないかって」
男「あ、あはは。そんなことないよ」
男(あったけども)
ルーティ「よかった、よか、った」パタンッ
男「ルーティさん!?」
エグゾ「ずっと気を張り詰めてたからな。気が緩んで疲労が一気に来たんだろう」
エグゾ「眠ってるだけだ」
男「心配かけたみたいでごめん」
エグゾ「ったく、お前が幽霊じゃなかったら顔が変形するまでぶんなぐってたんだがな」
男(幽霊でよかった)
エグゾ「セイレーンは愛情深いんだ。嫉妬もな。私はそんなことないが」
エグゾ「だからルーティはきっといつか潰れる。お前のせいでな」
男「………僕の、せい」
エグゾ「あぁ、全部お前のせいだ。ルーティがこうなったのも、あのアイドルたちが悲しんでるのも全部お前のせいだ」
エグゾ「これ以上、誰かを不幸にしたくなかったら、もっとまじめにルーティに付き合ってやってくれ」
エグゾ「頼む」
男「………」
エグゾ「とりあえずルーティをベッドで寝かせるから、今日一日はついててやれよ。断るならひどい目に合わせる」」
男「わかった。僕の責任だしね」
エグゾ「ん。その体なら水中来れるだろ。先行ってるぜ」ジャボンッ
475 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 19:59:34.51 ID:LnR8t0/10
ルーティ「ぷく、ぷくく、ぷくぅ」
男(水中種族の部屋。家具なんかも僕たちとはまるっきり違うんだな)
男「ルーティさん」
男(ルーティさんがおかしくなったのはわかってる。前までは虫も殺さないような女の子だった)
男(気が付けば、学内のアイドル達を追い込み、アイホワイトさんとセラスさんを退部させるような子になっていた)
男(僕のせい。うん、僕のせいなんだろうな。ルーティさんの気持ちはわかってた。でもその気持ちにこたえることができなかった)
男(子供は憧れで恋をするから。その好意に答えるわけにはいかない。そう思ってたんだ)
男「ごめん、ごめんよ。ルーティさん」
男「僕がいなければ、良かったのかな。あの日、ゼミに誘わなければ」
男「君は、優しいままでいたのかもしれない」
ルーティ「ぷく、ぷくくく、ぷく」
476 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:04:47.73 ID:LnR8t0/10
ルーティ「ぷくく、ぷくっ」パチッ
ルーティ「………先生」
男「おはよう。ルーティさん」
ルーティ「! 先生なんで私の部屋に。恥ずかしい」
男「苦しそうだったからさ」
ルーティ「そんな。先生のことで私、なにもつらいことなんてないわ」
男「ごめんね、ルーティさん」
ルーティ「謝らないで。だって私、先生のこと、こんなに思えて幸せなの」
ルーティ「心配で胸が痛くて苦しいのも、愛の証だって思えるから、とっても幸せなの」
男「………」
男(彼女をここまで追い込んだのは僕だ)
男(だったら僕が彼女を助けなければいけない。そのために僕は………)
男(ダメだ。解決策が見つからない。もし、 僕がルーティさんを受け入れたらすべて元通りになるのかな)
男(元通りの、ただの可愛い女の子に)
ルーティ「もうこんな時間。夜ご飯の時間ね」
ルーティ「行きましょう、先生」
男「うん………」
ルーティの好感度【92】
ルーティへの好感度【55】
477 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:07:41.71 ID:LnR8t0/10
〜45週〜
スズシロ「ばぁ!」
男「わっ。おはようスズシロさん」
スズシロ「寂しかったけど頑張ったんだよ。褒めて褒めて」
男「ありがとう。スズシロさん」ナデナデ
スズシロ「きゃっ。嬉しいっ」
男「さてと、今から僕はゼミの講義があるから」
スズシロ「一人にするの?」
男「うーん。スズシロさんをゼミに連れて行っていいものか」
スズシロ「じーっ」
男「うーん、えっと」
スズシロ「えへへ。冗談だよ。私ここで待ってる」
男「ごめんねスズシロさん」
スズシロ「はーい。またねっ、先生」
スズシロ「また1000年待たせたら、イヤだよ?」
オルタ(あいつら、なんの会話してんだ)コソコソ
478 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:08:43.82 ID:LnR8t0/10
男「気分的に凄い久しぶりの講義だ」
男「よし、それじゃあ今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>479
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:09:41.29 ID:IS4ypCJjO
プライヤ文系
480 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:18:22.54 ID:LnR8t0/10
ヒヅキ【理系 232】
ベルスタシア 【文系 486】
ジェラルド【運動 443】
サレム【文系 556】
ルーティ【魔導 347】
プライヤ【文系 122】
ロウェナ【理系 384】
ミレイア【魔導 431】
リリ【魔導 558】
481 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:30:03.99 ID:LnR8t0/10
〜45週 土曜日〜
エヴァ「ふはははは、エヴァ様は今日もご機嫌なのだ!」
レーナ「いつもご機嫌でええことやなぁ。ティファはんなんかげっそりやで」
ティファ「最近半端ないくらい仕事が忙しいんですわ。おかげで髪も羽根もボロボロ」
エヴァ「んむ? ならこのエヴァ様が手伝ってあげてもいいのだぞ?」
ティファ「貴方に手伝ってもらうと余計仕事が増えそうですの」
レーナ「まぁ、エヴァはんはトラブルメーカーやからなぁ」
エヴァ「かっちーんと来たのだ! 未来の大魔神エヴァ様を無能扱いとは許せぬのだ!」
エヴァ「こうなったらエヴァ様のじつりきを見せつけてやるしかないのだな。それでは風紀委員のところに行くのだ!」
ティファ「ちょちょ、ちょっとお待ちなさい。あなたがあそこに行ったらもうそれは大変なことになりますわ。またお姉さまが溶けてしまう」
エヴァ「にゃーっはっはっは。エヴァは猪突猛進なのだ」
パト「ちなみに猪は真っ直ぐしか進めないわけじゃないんだよ。パトちゃん豆知識でしたー」
レーナ「うちは面白そうやから俯瞰しとくで!」
ティファ「誰か手伝ってくださいまし! この暴れん坊娘を止めてくださいまし! 誰か! ビクトさんでもいいですから!」
エヴァ「そこまで否定されると怒りを通り越して悲しくなっちゃうのだ。でもエヴァ様は悲しみで足を止めるほど弱くはないのだ。それいざ進め!」
レーナ「二人といると退屈せんなー」
ティファ「もうワルフ先輩でもいいですから! わがまま言いませんから!」
ティファ「………さっきパトちゃん先輩がいましたわ!?」
482 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:31:17.54 ID:LnR8t0/10
男「最近ルーティさんに監視されてます」
男「今日はルーティさんが出かけてるから良いけど」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>483
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:32:20.28 ID:xK9seDNRo
2ロウェナスズシロ
484 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:38:05.95 ID:LnR8t0/10
男「ロウェナさんとスズシロさんを会わせてみよう」
男「何が起きるかわからないけど、あの二人は同じ人? っぽいし」
男「ということで呼び出してみました」
ロウェナ「休みの日までお姉さんを呼び出して。そんなに会いたかったのかー、仕方ないなー。頭を撫でてしんぜよう。ほーらなでなで」
男「今日もロウェナさんは元気だね」
ロウェナ「元気はお姉さんの取り柄ですさかい。ごっつぁん!」
男「実はロウェナさんに会わせたい人がいるんだ」
ロウェナ「えっ、お姉さんに!? こここ、これはもしかしてご両親へのご挨拶!?」
男「違うから」
ロウェナ「いやんいやん。お姉さん照れちゃうなぁ」
男「はいはい。いきますよー」
ロウェナ「いやーん」
485 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:43:30.40 ID:LnR8t0/10
スズシロ「ふんふふーん」カキカキ
男「スズシロさーん」
スズシロ「!」ピコンッ
スズシロ「先生!」バッ
ロウェナ「わっ」
スズシロ「!」
男「紹介するよ。この白い髪の人はスズシロさん。そしてこっちが」
スズシロ「ロウェナ」
男「やっぱ知ってるのか」
ロウェナ「白い髪は悪い幽霊だよっ。離れて!」
スズシロ「くすくす。何を言ってるのかな。私はとーってもいい幽霊なんだよ」
ロウェナ「ガルルルル。先生は渡さないよっ」
スズシロ「渡さないって。あなたは、先生の何なの?」
ロウェナ「恋人! 予定!!」
スズシロ「へぇ。でもそれはあり得ない。だって先生と私こそが恋人なんだから」
ロウェナ「そんなことないっ」
スズシロ「なんでそんなこと言えるの?」
スズシロ「人を愛せないあなたに」
486 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:51:12.75 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「っ!!」
男「ちょ、ちょっと待った。喧嘩はだめだよ」
スズシロ「喧嘩? 本当のことを言っただけだよ、先生」
ロウェナ「愛せるもん、好きだもん。先生のこと、好き、だもん」
スズシロ「違う。あなたは人を好きになれない。だって」
スズシロ「そういう気持ちは全部私が持ってるから。あなたは私の残骸でしょ」
ロウェナ「違う、違うもん。私は、違うもん」
スズシロ「私の神様になれなかった部分。あなたは『好き』『愛してる』って気持ちを演じてるだけ」
スズシロ「なーにもわかってない」
ロウェナ「そんなことっ、ないもんっ」タタタタタ
男「ロウェナさんっ」
男「スズシロさん。ダメだよ」
スズシロ「だって本当のことだから。あの子は私の亡霊」
スズシロ「あの時私は先生を守りたいっていう『愛』の気持ちから神様になった。そして取り残された部分は亡霊としてロウェナになったの」
スズシロ「だからロウェナに人を愛することなんてできないんだよ? 先生を愛してるのは私」
スズシロ「ロウェナじゃないもん」
男「………」
スズシロ「………ごめんなさい先生。悪い子になって、ごめんなさい」
男「いや、君たちの気持ちを深く考えなかった僕が悪いよ」
スズシロ「でも、だって、あの時、先生を好きだった私の気持ちは、私だけのものなんだもん」
スズシロ「先生を好きって気持ちは、私のだもん」ギュッ
男「………」
1.スズシロさん慰める
2.ロウェナを追う
>>487
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:16.02 ID:t5XG0fRDO
1
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:24.96 ID:MMR22ju50
2
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:25.42 ID:ap6kDM9dO
この選択肢はズルいの
2
490 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:00:47.59 ID:LnR8t0/10
男「ごめん。僕は君たちになにかあるんじゃないかって、それだけの理由で」
男「傷つけてごめん」
スズシロ「っ、ひくっ、ひくっ」
スズシロ「この気持ちは私だけのだもん。先生を好きだって、ずーっと大事にしてたこの気持ちは、私だけのだもん」
男「………」ギュッ
スズシロ「先生………」
男「同じ幽霊だから触れるんだね。僕が幽霊でよかったよ」
スズシロ「…好き、先生、大好き」
スズシロ「この気持ちがあったから私はずーっと待つことができたんだよ。だから」
チュッ
男「!」
スズシロ「これくらいは許してね」
スズシロ「えへへ、先生にキスできるのは、同じ幽霊の私だけ。私の、えっと、専売特許! なんだよ」
スズシロ「専売特許であってるよね」
男「よく勉強してるみたいで嬉しいよ」
スズシロ「えへへ。だって先生に私のことを大好きになってもらいたいから」
スズシロ「先生の理想のレディーを目指して頑張るのだ! えへんっ」
スズシロの好感度【100】
スズシロへの好感度【40】
491 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:01:28.81 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「私だって、私だって好きになれる」
ロウェナ「だって人間になれたんだから、きっと恋もできるよね。ね、先生」
492 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:12:00.02 ID:LnR8t0/10
〜45週 日曜日〜
ベルナルド「あぁっ、マリア、なぜあなたは保険医なのか! クラスメイトであれば、あなたのその美しさを眺めることが容易いというのにっ」
ベルナルド「どうにか、あなたに近づきたい。そうしなければこの気持ちがこの体から溢れ爆発してしまいそうだっ」
ベルナルド「あぁ! 我が愛しのマリアよっ」
グレゴリー「………」
ベルナルド「おぉ! そこにいるのは我が盟友、グレゴリーではないか! 今日も寡黙で硬派な男よ!」
グレゴリー「………」ペコッ
ベルナルド「次の舞台の衣装が完成したのか? さぁ、君の思うまま私を染めてくれ!」
グレゴリー「………」クイクイ
ベルナルド「ん? どうした我が盟友グレゴリーよ。手招きなどして。採寸など不要!」
グレゴリー「………!」パンチッ
ベルナルド「げふっっ。う、裏切ったか、グレゴ、リー」パタンッ
グレゴリー「………」ヒョイッ
ドスドスドス
ゴンゴン
ミーシャ「はーい。急患ですか?」
グレゴリー「………」ポイッ ドスッ
ミーシャ「これは、潰れた蛙みたいな」
グレゴリー「………」キョロキョロ
ミーシャ「今日は先生は出張してるんですよ。でも私だって治療くらいできますから安心してください」
ミーシャ「さぁさぁ、こちらのベッドに」
ベルナルド「うーん、うーん、な、なぜだー、なぜ私を」
グレゴリー「………」ゴメンヨ
493 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:14:35.01 ID:LnR8t0/10
マリア「あんた、また人間なんか拾ったのねぇ」
男「色々ありまして」
マリア「変人にもほどがあるわ。あの子だけで人間は十分なのに」
男「そういって、ちゃんと治療はしてくれるマリアさんは優しいですね」
マリア「これでも医者のはしくれだから。それにあなた私のタイプだから」
男「………」
マリア「冗談よ。1割は冗談。また見に来るわ」
男「ありがとうございました」
男「さて、それじゃ」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>495
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:19:52.66 ID:IS4ypCJjO
kskst
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:19:55.92 ID:8I5DwOLTO
2ベルスタシア
496 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:32:18.99 ID:LnR8t0/10
男「ベルスタシアさーん」
ベル「およ。どうちたの先生」
男「ちょっと気分転換にね」
ベル「気分転換に使われる女なのね、およよ」
ベル「ベールちゃんに言いつけてやる!」
男「えっ、ちょっ、ごめんっ」
ベル「なーんて冗談だよ。気分転換に散歩してたんでしょ」
男「うん。散歩してると言い考えが浮かんだりするから」
ベル「散歩してるのも研究のためだなんて、先生はまったく研究バカだね」
ベル「それじゃあこの気分転換のプロ。ベルスタシアちゃんに任せて!」
男「確かにベルスタシアさんに任せれば安心だ」
ベル「えーっと確か今日は演劇部の公演があるよ。行ってみよ」
男「演劇部か。演劇なんてほとんど見たことないな」
ベル「たしか、恋愛ものだったかなー。純愛コメディって言ってた」
男「演劇ってもっと堅苦しいと思ってたよ」
ベル「演劇部は色んなジャンルをするからね。それじゃレッツゴー」
497 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:35:53.13 ID:LnR8t0/10
「お前に」
「貴方に」
「好きだと言わせて見せる!」
ワーワー
男「人多いね」
ベル「皆恋愛は大好きなんだよ」
男「ベルスタシアさんも?」
ベル「 もちろん!」
ベル「女の子は皆恋愛が大好きなんだ」
男「そっか。たしかにゼミの女の子たちも恋愛に興味津々だなぁ」
ベル「先生もモテモテだもんね」
男「あー、うん」
ベル「およ。否定しないんだ」
男「否定するのはやめたよ。ここでとぼけたら流石に良くない」
ベル「男らしー」
ベル「あー、私も恋できるかなー」
ベル「なんて」
498 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:41:10.23 ID:LnR8t0/10
男「はー、なかなかだった」
ベル「面白かった! そして演劇の後は食事と相場が決まってるんだよ」
男「案内料代わりに何か好きなものを食べに行こうか」
ベル「死神がやってる串焼きやがあるって」
男「なんか怖いな………、ん、死神?」
ベル「それじゃいこいこー」
リリス「いらっしゃい。ん、お前は」
男「リリスさん。串焼きやもやってたんだね」
リリス「屋台も始めたんだ。買っていけ」
ベル「わーい、何にしようかなー」
リリス「お前はいつも連れている女が変わるな」
男「言い方」
ベル「よし、それじゃこれとこれとこれを3本づつ」
リリス「毎度あり」
男「いっぱい食べるね」
ベル「そういうこと女の子に言っちゃだめだよ」
男「ごめん。…あ、あれ、財布がない」
ベル「落としたの?」
男「ごめん、ちょっと探してくるよ」
ベル「それじゃあここは私が払うよ。私が食べるんだし」
ベル「あとで探しにいこ?」
男「いいの? ベルスタシアさん、あまりお金がないんじゃ」
ベル「あっ、えっと最近ちょっとバイトしたから」
男「そっか。あとでお金返すから」
499 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:45:33.99 ID:LnR8t0/10
ベル「余は満足だよー」
男「流石リリスさんのお店だね。良い肉使ってるみたいだ」
ベル「どう、気分転換にはなったかな」
男「やっぱりベルスタシアさんといるといろいろあって楽しいね」
ベル「どきっ。まさか先生、私のことも」
男「違うから」
ベル「なーんだ残念。それじゃあ財布探しに行こうか」
男「チケット買うときはあったから劇場の中かな」
ベル「それじゃあいってみよー」
男「うーん。ないなー」
ベル「誰かがもってたのかな。風紀委員のところに行ってみる?」
男「そうしよう。親切な誰かが届けてくれてるといいな」
ベル「それじゃ先生はここで演劇部の人とかに聞いてみて。私は風紀委員のところ言ってくるから」
男「そんな。悪いよ」
ベル「大丈夫! それじゃ!!」
500 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:51:22.83 ID:LnR8t0/10
ベルナルド「無事舞台に出ることができてよかったぁ!!」
グレゴリー「………」ゴメンネ
ベルナルド「済んだことさ盟友よ。お前の思い、しかと伝わったぞ!」
男「あのぉ」
ベルナルド「むっ! 私にサインを求めようというのか! よかろう、ファンサービスは花形の務め!」
男「いえ、そうじゃなくて。財布を落としてしまって、届いてませんか?」
グレゴリー「………」ブンブン
ベルナルド「私も見てないな。他のものに聞いてこよう」
男「ありがとうございます」
ベルナルド「? その顔どこかで見たような。先ほどの公演を見ていたか?」
男「見てました。え、覚えてるんですか?」
ベルナルド「演者たるもの、観客席の隅々まで見えなければ。それにあのベルスタシアと一緒にいたから目立っていたぞ」
男「やっぱベルスタシアさん、顔広いんだなぁ」
ベルナルド「広いも何も」
ベルナルド「あのレディライト財閥の娘と言えば知らんものはいないだろう」
男「レディライト財閥………え、あの世界企業の?」
ベルナルド「まさか知らなかったのか?」
男「う、ううん。まったく知らなかった」
グレゴリ「………」ツンツン
男「? あっ、僕の財布!」
ベルナルド「見つかって何よりだ! 記念にその財布に私のサインを」
男「あっ、それは結構です」
ベルナルド「私のファンサービスを拒否するだと!?」
501 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:53:08.02 ID:LnR8t0/10
ベル「ただいまー。風紀委員には届いてないって」
男「おかえり。ごめんね向こうまで行かせちゃって」
男「無事財布は見つかったよ」
ベル「そっか、良かった!」
男「それじゃあさっきのお金を」
ベル「ごちになりますっ」ペコリッ
男(………でもベルスタシアさんはあの財閥の娘なんだよな。お金に困ってるなんてことあるんだろうか)
1.聞いてみる
2.聞かないでおく
>>502
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:59:18.60 ID:IS4ypCJjO
2
503 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:03:20.26 ID:LnR8t0/10
男(隠してるってことは言えない事情があるんだろう)
男(だったら僕が口を突っ込むことじゃない。それにベルスタシアさんには変わりないのだから)
ベル「風紀委員室まで行ってお腹すいたなー。あっ、あそこにクレープ屋さんが!」
男「どうぞ、お礼におごりますよ」
ベル「わーい」
ベルスタシアの好感度【50】
504 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:06:27.86 ID:LnR8t0/10
〜46週〜
男「もうすぐテストだ」
アータル「テストつくんのだりぃな」
男「先輩はいっぱい生徒担当してますからね」
アータル「おう、ゼミなんか目じゃないぜ」
アータル「つーことで手伝え? わかった? ありがてぇ」
男「先輩耳ついてます?」
アータル「おう。プリティーな耳だろ」
男「………サラマンダーの耳ってどこなんですか」
アータル「ところでお前んとこのゼミ生は大丈夫なのか? お前の運命を左右してんだぞ?」
男「うーん。大丈夫、だと思います」
アータル「ならあいつらを信じてやるだけだな。じゃ、俺はホームルームあっからよ」
男「はい。それではまたあとで」
505 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:07:36.50 ID:LnR8t0/10
男「テストが近いから気合を入れていこう」
男「よしそれじゃあ今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>508
506 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:08:11.85 ID:LnR8t0/10
今日はここまで
おやすみなさい
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:08:45.90 ID:tScYvfXW0
サレムに魔術
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:08:46.03 ID:xK9seDNRo
ジェラルド文系
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:09:18.26 ID:xK9seDNRo
乙乙
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:10:03.77 ID:MMR22ju50
乙
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:10:38.97 ID:IS4ypCJjO
乙
ロウェナとスズシロはこう…ピッコロと神様みたいな感じでうまくいかんものか…
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:24:29.15 ID:aaFOadFi0
乙
513 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:04:23.12 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ【魔術 693】
ベルスタシア 【文系 449】
ジェラルド【文系 139】
サレム【理系 609】
ルーティ【魔導 371】
プライヤ【魔導 1290】
ロウェナ【文系 441】
ミレイア【理系 385】
リリ【魔導 374】
514 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:14:54.92 ID:CE7VdPsm0
〜46週 土曜日〜
イルミ「そろそろにぃくんに告白してもいいころだと思う」
オル「またその話ぃ? でも結局告白しないんでしょ★」
イルミ「ずばっと言われると辛いよ」
オル「だって毎月それいってるじゃん★」
オル「リューンちゃんはどう思う☆」
リューン「妄想がはかどりますっ」
オル「リューンちゃんはいつも通りだねっ。リューンちゃんは告白しないの? 例えば少年とか☆」
リューン「しょっ、しょうねんしゃんっ!? そ、そんな、少年さんのような人が私のこと好きになってくれるわけないですし」
オル「その言い方だと、リューンちゃんは少年のこと好きだって聞こえるぞ?★」
リューン「ひゃっ!」
イルミ「ちょっと、私のコイバナも聞いてくださいよぉ。リンネちゃんがいなくなって聞いてくれる人がオルレアンちゃんしかないんだよぉ!」
オル「リンネちゃんの転校、急だったもんね。もしかしてイルミちゃんのコイバナ、というか愚痴が嫌になって転校したんじゃ?★」
イルミ「それはひどすぎるよ!?」
リューン「まぁまぁイルミちゃん。私でよければ聞きますから」
イルミ「わーん、リューンちゃんやさしーっ」
オル「はよ告れ★」
イルミ「わーん、オルレアンちゃんきびしーっ」
515 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:20:20.02 ID:CE7VdPsm0
被虐姉「これで、いいのかしら」
メイド「えぇ、それでいいですよ」
被虐姉「難しいわね。家事って」
メイド「ここに置いているのですから、それくらいはこなしてください」
被虐姉「…あなた、私に厳しくない?」
メイド「優しくしているほうだと思いますが」
被虐姉「ま、あそこにいるよりかは億倍マシだからいいけど」
メイド「………」
男「あっ、メイドちゃん。ちょっと出てくるから」
メイド「分かりました。お気をつけください」
メイド「ご主人様のために食事が作れないのは少し精がでませんね」ボソッ
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>516
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:21:02.96 ID:gjxDU0fB0
2ヒヅキ
517 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:29:28.58 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「…」テクテク
男「あれ、ヒヅキさんだ。どこにいくのかな」
男「おーい」
ヒヅキ「!」
男「どこに行くの? そんなもの持って」
ヒヅキ「………戦いだ」
男「戦い?」
ヒヅキ「この刃。お前を守るために振るうと決めた。だから学内の強者に勝負を挑むのだ」
ヒヅキ「強くなれれば私はお前を好きでいると確信できる」
男「僕として生徒同士で争うのはお勧めできる立場じゃないね」
男「でも僕が原因だしなぁ………」
ヒヅキ「殺し合いをするわけではない。ただ強い者と戦い、勝敗をつけるだけだ」
男「ところでその対戦相手は?」
ヒヅキ「>>518と言ったか」
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:38:36.48 ID:57JkKRZHO
ユークリッド
519 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:52:41.52 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「番町連のユークリッド・オルカだ」
男「ゆ、ユークリッドってあのお淑やかって言われてる人だよね」
男(その実、狂暴って聞いたことがあるけど)
ヒヅキ「お淑やかと言えど、学内最強レベルだと言われている。相手にとって不足はない」
男「………大丈夫かな」
ヒヅキ「お前は私を信じてくれればいい」
ヒヅキ「そうすれば私はどこまでも強くなれる」
男「わかった。でも危なくないように僕もついて行く。いいね」
ヒヅキ「ならば見ていろ。さらに強くなったこの私の姿を」
520 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:53:35.93 ID:CE7VdPsm0
今日はここまで。
ヒヅキさんってはじめは寡黙だったのに今は素直なデレデレになっている気がする。
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:54:51.42 ID:TgI3aYPso
寡黙クールっ娘がだんだんとデレデレになっていくのはとてもいいものだ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:56:35.36 ID:84Go8l4R0
乙です
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 22:53:25.59 ID:8Y+zrTVjO
乙
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 23:43:10.79 ID:eYgloQTao
>>521
これに尽きるな
525 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:30:21.04 ID:LsYnlgTF0
ユーク「あぁ、久しぶりに自由な一日。優雅に過ごすのが久しぶりです。こうしてカフェテラスで紅茶を嗜み、ケーキを戴く。なんてすばらしいことなのでしょうか」
ユーク「ふふ、こうしていると他の女生徒が憧れの視線で見てくれるから楽しいですね。学園のお姉さまと呼んでくださる子もいますし」
ユーク「私はこんな日常を送りたいのです。素晴らしきかな休日」
ヒヅキ「ユークリッド・オルカだな」
ユーク「………素晴らしき休日を邪魔しようとするあなたは誰です」
男「あー、こんにちはユークリッドさん」
ユーク「貴方は。一体何用ですか」
男「僕というよりこっちのヒヅキさんが君に用事があるんだ」
ユーク「お悩み相談ならどうぞ、そうでなければ遠慮してほしいですね」
ヒヅキ「戦ってほしい」
ユーク「………貴方の差し金ですか?」
男「そういうつもりはまったくないよ。彼女はただ強くなりたいだけだから」
ユーク「世のため人のために生きる平和主義者ですから、戦いなんてまっぴらです。お引き取りを」
ヒヅキ「そこをどうか、頼む。お願いだ」ガシッ
パリンッ
男「あっ」
ユーク「ふ、ふふふ。そこまでして私のゴールデン休日タイムを邪魔するのですね。いいです」
ユーク「表に出なさい牛野郎。ぶっ飛ばしてあげますから」
526 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:36:18.75 ID:LsYnlgTF0
〜人気のない場所〜
ユーク「遠慮はいりません。かかってきなさい」
ヒヅキ「獲物は」
ユーク「獲物? そんなもの決まってます」
ユーク「この身一つ。それで充分」
ヒヅキ「流石、噂にたがわぬ豪傑だな。私は遠慮せずこいつを使わせてもらう。峰打ちにはするが」
ユーク「どうぞ。ついでに私はここから動かないと、宣言してもよろしいですが?」
ヒヅキ「挑発には乗らない。では行くぞ」
男(はらはらするなぁ。ヒヅキさんを応援すべきなんだろうけど、素手のユークリッドさんのほうが心配だ)
ヒヅキ「―――っ!!」
【コンマ30以下で勝利】
>>527
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 19:38:15.63 ID:u/dHO9ZJo
ヒヅキつよーい!
528 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:50:44.12 ID:LsYnlgTF0
ユーク「ふぅん。なるほど」サッ サッ
ユーク「素人ではないようですね」
ヒヅキ「お前もその動き、ただものではないな」
ユーク「そんな私はただの女子生徒Aですよ」
ヒヅキ「っ! そこだっ!!」
ユーク「残念」パシッ
男(指二本で刀を止めた!?」
ヒヅキ「っ! っ!」グググッ
ユーク「ただの女子生徒Aですが。こんな武器をもった人を襲われることは経験あります。そして私はそういう人にたいしてこう思うのですよ」
ユーク「武器がなければなんと脆いのだろう、と」ドスンッ
ヒヅキ「ぐぷっ」
ユーク「獲物はこの身。それは伊達や酔狂ではありません」
ユーク「紅茶の礼くらいはさせていただきますよ」グンッ
ボンッ
ヒヅキ「っ!!!!」
ヒヅキ「ま、まだ、だ、ァ」バタッ
ユーク「これでよろしくて?」
男「…ありがとう。ユークリッドさん」」
ユーク「それでは二度と私の休日を邪魔しないよう、お願いしますよ」
男「もう二度としないよ」
529 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:57:49.02 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ「………完敗したな」
男「おはよう。ヒヅキさん」
ヒヅキ「すまない。無様なところを見せた」
男「強かったね。ユークリッドさんは」
ヒヅキ「あぁ。強かった」
ヒヅキ「だが武器に頼りすぎたのは確かだ。それを知れただけで私はまた一つ強くなった」
ヒヅキ「だから満足だ」
男「そっか。立てる?」
ヒヅキ「問題ない。もうこんな時間か。すまない」
男「いいよ。それじゃあ帰ろうか」
ヒヅキ「あぁ」
ヒヅキの好感度【83】
ヒヅキへの好感度【10】
【ヒヅキ 運動651】
530 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:08:04.37 ID:LsYnlgTF0
〜46週 日曜日〜
少女「あ、みっけた」
フ―「!? ななな、何の用だ!!」
少女「いや、君にこれをあげる」
フ―「…これ、は?」
少女「お菓子。変なものは入ってないから安心してよ」
フ―「どういうつもりだ」
少女「ん、いつも運んでもらってるお礼かな」
フ―「俺はお前を運んでいるつもりはない!!」
少女「いい加減私には勝てないって気づきなよ」
フ―「うがーっ!!」
少女「おっと危ない」
フ―「俺の前から消え二度と現れるな! 次現れた時にはかみ砕くぞ!!」
少女「嫌だよ。いい加減私のこと少しは好きになったらどう?」
フ―「誰が人間など好きになるか!!」
少女「それは残念。私は君のこと好きだけどね」ニヒヒ
フ―「!?」
少女(あれは良い乗り物だ)
531 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:09:31.23 ID:LsYnlgTF0
男「いい加減研究しか趣味がないのは駄目な気がする」
男「散歩、は趣味なのかな」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>532
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 20:09:56.71 ID:NRICJJLvO
2ジェラルド
533 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:22:56.05 ID:LsYnlgTF0
アビー「にぃに、発見でーす」
ジェラ「うごぱぁっ!」
ゴロゴロゴロゴロ
ジェラ「いったったった」
男「大丈夫。ジェラルド君」
ジェラ「あれ、どうしたんですか先生。こんなところで」
男「ちょっと買い物にね。ところで頭だけ転がって一体どうしたの」
ジェラ「妹からタックルを受けまして。いい加減自分の力を自覚してほしいのですが」
男「確かに、すごい力だよね」
アビー「おーう! にぃにのヘッド発見でーす。それにオネェ様もいるだなんて、素敵なものがいっぱい見つかるのでぇす!」
男「こんにちは、アビーさん。ジェラルド君の体を担いで走ってくるだなんて、今日もすごい元気いっぱいだね」
アビー「はい、アビーは今日も元気いっぱいな子でぇす!」
ジェラ「アビー。僕の体を返してくれないか」
アビー「はいどうぞ! にぃにボディーをお返ししまーす!」
ジェラ「はぁ、頭が痛いよ。危うく死んでしまうところだった」
アビー「そんな、これくらいじゃ死なないですよ、にぃには冗談が上手ですね!」
ジェラ「………」
男「ところで二人は一体どうしたの?」
アビー「アビーはにぃにとお買い物でぇす! 武器を研ぎに出す次いでににぃにとデートなのでーす」
男「それは兄弟仲がいいことで」
アビー「はい! アビーは大好きなにぃにといれてとっても幸せでぇす! あっ、オネェ様も一緒に来てくれるとアビーはもっと幸せになれます!」
男「それは…。別にとくに急ぎの用事はないけど。いいのかい?」
アビー「はぁい!」
ジェラ「僕も、先生が良ければ」
男「それじゃあご一緒させてもらうよ」
534 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:27:52.76 ID:LsYnlgTF0
アビー「ふんふふふーん! はんはははーん! べんべけべーん!」ブンブン
男「アビーさん、大きく腕を振らないで。身長差がありすぎて僕たち浮いてる」
アビー「なんと! アビーは悪い子になってしまいましたです!?」バッ
ジェラ「手を下して。僕結構浮いてるから」
アビー「すいませぇん」
男「ほんと、すごい力だね」
アビー「あっ。あれは鍋パフェのお店でぇす!」
男「鍋パフェ?」
アビー「お鍋の中で作ったパフェでぇす! 最近話題なのですよ」
男「すごいボリュームだね。お鍋で作るって」
アビー「にぃにぃ」
ジェラ「はいはい。行こうか!」
アビー「わぁいなのでぇす!」バッ
ジェラルド「おろして」
535 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:41:52.45 ID:LsYnlgTF0
アビー「鍋パフェ3つおねがいしまぁす!」
ジェラ「3つ?」
アビー「一人一つでぇすよ?」
ジェラ「一つで十分だと思うけどな」
男「うん、僕もそう思う。もしくは僕とジェラルド君で一つ、アビーちゃんで一つ」
アビー「大丈夫でぇす。余ったらアビーがいただきまぁす」
男「そっか」
アビー「にぃにもいっぱい食べないとおおきくなれませーんよ?」
ジェラ「………アビーが大きすぎるだけだよ」
アビー「でもにぃには小さくて可愛いから、大好きでぇす。変わらないままのにぃにでいてくださーい!」
ジェラ「はは、あはは」
アビー「オネェ様も可愛らしいでぇす。きっと女の子の服のほうが似合いまぁす」
男「そんなことはないと信じたい」
アビー「そうでぇす。この後にぃにとオネェ様の服も探しにいきましょーう」
男「それって男物? 女物?」
アビー「愚門でぇす」
男「ねぇ、どっちなの?」
536 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:49:56.74 ID:LsYnlgTF0
「お待たせいたしましたー。鍋パフェ3つです」
アビー「わぁいなのでぇす」
男「うっ、すごい量だ」
ジェラ「甘いもの、嫌いではないですけど、大量には食べれないですよね」
アビー「ん、おいしいでぇす」パクパク
ジェラ「アビーには関係ないみたいだけど」
アビー「甘いものは正義ですよ?」
男「確かにゼミの女の子も似たようなこと言ってるね。それとプライヤ君」
男「今度プライヤ君ここに連れてこようか」
ジェラ「絶対喜びますね。サレムさんも喜ぶんじゃないですか」
男「サレム君甘いものすきだっけ?」
ジェラ「以前、先生に構われないと嘆いていました」
男「ごめん、サレム君」
537 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:56:55.36 ID:LsYnlgTF0
アビー「ご馳走様でぇす」
男「結局2人前とちょっと食べたね」
アビー「成長期だから大丈夫でぇす」
アビー「あ、ちょっとおトイレいってきまーす」
ジェラ「あぁもう、恥ずかしい」
男「ははは、いいんじゃない?」
ジェラ「次期当主なんですからもっと」
ジェラ「別に当主になれるわけじゃない僕が何言ってもしかたないんですけどね」
男「当主だからっていうより、お兄ちゃんとしてアビーちゃんが心配なんじゃない?」
ジェラ「………どうなんでしょうか」
ジェラ「情けないんですが、アビーのことが好きかと言えると、胸を張っては言えないんです」
ジェラ「確かに可愛い妹ではあるんですが、小さくてかわいいとか言われたり、力の差を見せつけられたりするとどうしても嫉妬してしまうんです」
ジェラ「僕はいくら頑張ってもアビーより力強くなれないのはなんでだろうって。アビーはろくな特訓もしてないのに身長もパワーも僕よりずっと上で」
ジェラ「次期当主として必要なもののほとんどをはじめから持ってるのがどうしても妬ましいんです」
ジェラ「なんて、あはは。聞かなかったことにしてください」
男「………うん」
男(いつもニコニコと優しいジェラルド君の表情が酷く曇っていた)
男(このままではジェラルド君は押しつぶされてしまうのではないか、そんな気がした)
ジェラルドの好感度【44】
538 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:00:44.25 ID:LsYnlgTF0
〜47週〜
男「来週はテストだ」
リリ「もうテストなのですね」
男「あ、おはようリリさん」
リリ「おはようございます」
男「リリさんはテスト順調?」
リリ「テケは順調ではありません」
男「あー、リリさんの得意科目偏ってるからね」
リリ「申し訳ありません」
男「大丈夫だよ。だってあと1年あるんだから。1年あればなんだってできるよ」
リリ「1年あればなんでもできる、ですか」
リリ「テケは………私は………」
539 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:01:23.46 ID:LsYnlgTF0
男「さてと今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>540
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:03:10.37 ID:8QlAkrBIO
リリ理系
541 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:10:10.90 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 251】
ベルスタシア 【魔導 464】
ジェラルド【運動 454】
サレム【魔術 249】
ルーティ【理系 403】
プライヤ【魔導 1230】
ロウェナ【魔導 262】
ミレイア【文系 381】
リリ【理系 229】
542 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:16:36.86 ID:LsYnlgTF0
〜47週 土曜日〜
ミーシャ「狼さん狼さん」
ライン「だからその名で呼ぶなであります!」
ミーシャ「いいじゃいですか。暇ならこれ運ぶの手伝ってくれませんか」
ライン「なぜ小生が………」
ミーシャ「ゴーレムは今メンテナンス中で、あのオカマは箸より重いものが持てないとかほざいてどっか消えたんですよ」
ミーシャ「なので親戚のよしみで手伝ってください」
ライン「ミーシャ殿と一緒にいると、黒衣の勇者のあの猫と狼を思い出して嫌なのでありますよ」
ミーシャ「逆張りもいいですけど、今はラインハメオとしてお願いしてます。それだったらいいでしょう?」
ライン「それなら、いいけども」
ミーシャ「それではよろしくお願いします」
ライン「まぁ、小生はとっても強いでありますから、お茶の子さいさいであります」
ミーシャ(そういえば私が黒衣の勇者のミーアの子孫なら、ラインは)
ミーシャ(ランハオさんの、子孫なのよね。そりゃあ似てるわけね)
543 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:18:41.87 ID:LsYnlgTF0
男「商店街では年末の商戦が繰り広げられているなぁ。あっちもこっちも大安売りだったね」
メイド「私の代わりをさせてしまい、申し訳ありません」
男「いいんだよこれくらい。いつも無茶させているからね」
男「さてと、買い物もすませたことだし」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>544
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:18:46.37 ID:u/dHO9ZJo
2ロウェナ
545 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:21:06.73 ID:LsYnlgTF0
男「そういえばすっかりロウェナさんのフォローしてなかったな」
男「ロウェナさんのところへ行こう、たしかいま女子寮に住んでるんだよな」
男「女子寮………い、いや女装はしないぞ。だれかに呼んできてもらえればいいんだから」
男(念のためもってっとこ)
546 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:23:50.08 ID:LsYnlgTF0
男「すいません」
ハナヨ「なんだべ? あっ、いや、なんですか?」
男「ロウェナさんを呼んできてもらいたいんだけど、お願いできるかな」
ハナヨ「いいですよ。ちょっと待っててくださいね」
男「ありがとう」
―――
――
―
ロウェナ「先生。どうしたの」
男「ロウェナさんに会いたくて」
ロウェナ「そっか」
男(目に見えて元気がないぞ)
ロウェナ「………会いたいのはスズシロなんじゃないの?」
男「違うよ。ロウェナさん。君だ」
ロウェナ「そっか」ポッ
男(よかった、ちょっと嬉しそうだ)
男「お昼ご飯食べてないなら、どうかな」
ロウェナ「ん、いいよ。付き合ってあげる」
男「ありがとう。それじゃあいこっか」
547 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:26:43.32 ID:LsYnlgTF0
〜学食〜
ロウェナ「安くておいしいよね。ここ」
男「あのコボルトさんが来てからレベルがさらに上がったらしいね」
ロウェナ「先生も、よかったら食べる? 私の体使っていいよ」
男「いや、大丈夫だよ」
ロウェナ「…やっぱり、私じゃだめなの?」ボソッ
男「ん?」
ロウェナ「お腹空いたね。早く食べようか」
男「休みでもそこそこ人がいるね」
ロウェナ「寮に住んでる人が食べに来たりするから」
男「休日でも学園にいる人も多いしね。僕みたいに」
ロウェナ「いただきます」
男「どうぞ」
男(やっぱり元気ないな。スズシロさんと出会わせなかったほうがよかったのかな)
548 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:30:01.32 ID:LsYnlgTF0
ロウェナ「………」パクパク
男「今ロウェナさんはちゃんと授業受けてるんだよね。たしかアータル先輩のところだっけ」
ロウェナ「うん」
男「どう、授業は楽しい?」
ロウェナ「そこそこ」
男「………次のテストは大丈夫そう?」
ロウェナ「わかんない」
男「分からないことがあったら教えるよ」
ロウェナ「…わからないこと」ボソッ
ロウェナ「………」パクパク
男「これでも先生だからね。物知りのつもりだよ」
男「なんて、知らないことのほうが多いけどね。世間知らずだから」
ロウェナ「………おいしくないや」
男「え?」
ロウェナ「ごはん、おいしくない」
ロウェナ「帰るね」
男「あっ、ロウェナさん」
ロウェナの好感度【92】
ロウェナへの好感度【55】
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:39:27.10 ID:I8f5Q/3mO
テスト乗り越えられなかったらどうなるんだろか
550 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:45:41.52 ID:LsYnlgTF0
〜47週 日曜日〜
バジロウ「なぁ知ってるか」テクテクテク
少年「藪から棒になんだよ」テクテクテク
バジロウ「最近噂の怪談話だよ」
ノヘジ「怪談話か。実にくだらないだろう」テクテクテク
バジロウ「そういってノヘジ、お前ホラー苦手だったよな」
ノヘジ「ななな、そんなことないだろう。ただこの歳で怪談話を話そうとするバジロウが哀れなだけであって」
バジロウ「まぁまぁ、聞けって」
バジロウ「俺の友達が実際に経験したし、他のクラスでも何人も見たってやつがいるんだ」
バジロウ「C37校舎の寂れた廊下があっただろ。日差しが差し込まない薄暗い廊下」
少年「あぁ。倉庫になってるところだろ」
バジロウ「あそこの廊下に立っていると白い靄みたいなものがでてきて、目の前が真っ白になってしまうらしいんだ」
ノヘジ「ふん、きっと設備の故障だろう」
バジロウ「で、今いるここがその校舎なんだが」
ノヘジ「!? いつの間に!」
少年「話しながら誘導してったよな。俺は気付いたが」
ノヘジ「こんなところにいられるか! 俺は返らせてもらうだろう!」
バジロウ「まぁ待て。話には続きがあってだ。靄程度じゃ怖くもなんともないからな。で、その靄の向こうから音がするらしいんだよ。かつーん、かつーんって」
バジロウ「なんの音だ。なにが来るんだと目を凝らしてみるとうっすら見えるんだよ。女が」
ノヘジ「ひっ」
バジロウ「で、なんでこんなところに女がってじーっと見てみるとおかしいんだ」
少年「おかしいって、なにが」
バジロウ「見えてるのは後ろ姿なんだ。なのに、すーーーっとこっちに近づいてくるんだよ」
バジロウ「それだけじゃない。ボソボソと意味不明な言葉を呟いているんだ。何度聞いても意味が分からない言葉をブツブツブツブツ呟きながら背中を向けたまますーっと!!」
ノヘジ「ぎゃっ」
少年「………なぁ、靄って、これのこと、だよな」
モヤモヤ
ノヘジ「あがっがあががが」
バジロウ「………あ、おい」
カツーン カツーン
スデノブコハ スデノブコハ
少年「で、でたーっ!!」
ノヘバジ「うわぁあっ!!」
ダッダッダッダ
リバーシー「今日も元気にすでのぶこは」
リバーシー「? いまだれかいたような」
551 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:46:11.49 ID:LsYnlgTF0
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>552
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:46:15.33 ID:I8f5Q/3mO
3ゼミ生全員で勉強
553 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:55:42.37 ID:LsYnlgTF0
男「勉強会だよ!」
ベル「いん、ミレイアちゃんのおうちー」
ミレイア「これも貴族の嗜み!」
ユキムラ「皆様どうぞこちらへ」
リリ「メイド。憧れますね」
サレム「私はもっとグローバルに人の役に立ちたいですね」
ジェラ「今日はご迷惑をおかけします」
ユキムラ「いえ、お嬢様のご命令をあらばこのユキムラ。ベッドの中、お風呂の中」
ヒヅキ「………良い鎧だ」
ミレイア「だからって斬りつけたりしないでよ」
プライヤ「あの魔導車、いじってみたいなぁ」
ミレイア「買いなおすお金は普通にあるけど、絶対やめなさいよ。あれで通学してるんだから」
ロウェナ「………」
ルーティ「? 暗いですねぇ。体調が悪いのなら帰った方がいいわよ?」
ロウェナ「あ、うん。大丈夫、ありがとうね、ルーティちゃん」
ルーティ「別に。あなたがその調子だと先生がきっと心配すると思ったから言ったまで。いるのなら精々心配かけないように振舞ってください」
ロウェナ「うん」
男「今日は本当にありがとうねロウェナさん。こんないい環境でやってると勉強が進みそうだ」
ミレイア「それに今日はなんと」
少年「どうも。こんにちは」
ミレイア「少年もいるのよ! この子ったら天才なんだから教えてもらいなさい!」
少年「俺でいいのかな」
ミレイア「適材適所どころか適しすぎて怖いくらいよ。ところで顔色悪くない?」
少年「ちょっと色々あって。風邪とかじゃないから大丈夫、いや本当大丈夫だから御粥作る体制に入らないで、お布団もってこないで、暖炉に薪をくべないで。大丈夫だから姉さん」
ミレイア「風邪は油断からくるのよ?」
少年「本当、大丈夫です」
554 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 22:03:13.87 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 271】 【文系 180】 【魔術 713】 【魔導 136】
ベルスタシア【理系 125】 【文系 506】 【魔術 461】 【魔導 484】
ジェラルド【理系 303】 【文系 159】 【魔術 430】 【魔導 318】
サレム【理系 629】 【文系 586】 【魔術 269】 【魔導 154】
ルーティ【理系 423】 【文系 450】 【魔術 441】 【魔導 391】
プライヤ【理系 140】 【文系 142】 【魔術 117】 【魔導 1320】
ロウェナ【理系 404】 【文系 461】 【魔術 379】 【魔導 282】
ミレイア【理系 405】 【文系 401】 【魔術 375】 【魔導 451】
リリ【理系 249】 【文系 184】 【魔術 596】 【魔導 594】
555 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 22:03:40.31 ID:LsYnlgTF0
今日はここまで
おやすみなさい
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:04:53.22 ID:I8f5Q/3mO
乙ルーティミレイアは満遍なく優秀ね
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:05:42.10 ID:12V0X8eRO
乙
プライヤの偏食ぶりがヤバい
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:06:13.62 ID:u/dHO9ZJo
乙乙
これはどうなるやら
559 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 19:40:49.49 ID:LLAU6F5h0
〜48週〜
男「ついにやってきましたテストの日」
レイン「男先生のところはどんな感じですの?」
男「最近はやる気がある子も多いのでなんとかなるんじゃないでしょうか」
レイン「ではその希望を信じて、運命のテスト、スタートですわぁ」
ヒヅキ【魔術】【魔導】
ベルスタシア【文系】【魔導】
ジェラルド【文系】【魔術】
>>560
サレム【魔術】【魔導】
ルーティ【理系】【魔導】
プライヤ【文系】【魔術】
>>561
ロウェナ 【魔術】【魔導】
ミレイア【文系】【魔導】
リリ【理系】【文系】
>>562
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:45:46.23 ID:xu7NLWeVo
こんま
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:47:18.80 ID:LwqOZbib0
あ
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:47:36.15 ID:SIp8DdoDO
はい
563 :
難易度【300】でした
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 19:57:58.56 ID:LLAU6F5h0
ヒヅキ【魔術】合格【魔導】 不合格
ベルスタシア【文系】合格 【魔導】合格
ジェラルド【文系】不合格 【魔術】合格
サレム【魔術】不合格【魔導】不合格
ルーティ【理系】合格【魔導】合格
プライヤ【文系】不合格【魔術】不合格
ロウェナ【魔術】合格【魔導】不合格
ミレイア【文系】合格【魔導】 合格
リリ【理系】不合格【文系】不合格
合格数 9/18 評価 C
レイン「うーん、男先生のところの子って、得意科目偏りすぎですわ」
レイン「まんべんなく勉強を好きになってほしいですわねぇ」
【貢献ポイント 23】
564 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:05:03.79 ID:LLAU6F5h0
〜48週 土曜日〜
男「うーん。レイン先生に怒られてしまった。自主性を尊重しすぎるのはだめなのかな」
ルーティ「先生を困らせるなんて、皆、悪い子なのねぇ」
男「あ、ルーティさん。いや、困ってはないよ。ただの僕自身の努力不足が原因だから」
男「教師なんだから、皆に嫌いな教科を好きになってもらうように努力するべきだった」
ルーティ「でも学生の本分は勉強。そこを怠った皆にも責任があるとおもうわ」
ルーティ「なんでもかんでも先生が責任を負わなくていいの」
ルーティ「ちょっとくらい、私にも背負わせてほしいわ」
男「なんにせよ、僕ができることは色々あったはずなんだ」
ルーティ「でも怪我をしたり、幽霊になったり、色んな辛いことがあったのに。なんで先生はまだ頑張ろうとするの?」
男「それが僕の仕事で」
男「僕の夢だったからね」
ルーティ「そう………」
ルーティ(先生。あなたがそうであろうとするなら、私はあなたに降りかかる不幸を握りつぶしてあげる。あなたを不幸にする存在、すべて)
565 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:05:44.92 ID:LLAU6F5h0
男「さーてと、今日はどうしよっかなー」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>566
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:06:43.89 ID:LwqOZbib0
2ルーティ
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:07:00.87 ID:xu7NLWeVo
2プライア
568 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:22:31.68 ID:LLAU6F5h0
ルーティ「まだわからないの?」
ベール「おそらく、魔術的な因果によってあいつとあの幽霊の魂が複雑に絡み合ったのだと思われるわ」
ベール「こんな現象は世界でも例を見ない。だから、過去の文献を漁って、世界の魔術師、魔法使いと議論を交わし」
ベール「学内四賢人に、ドクグサとプロメアを含めて研究を重ねた。けれど」
ルーティ「私があげたあれ、使ってないの?」
ベール「! 私は研究者よ。世界の真実を追い求める求道者。だけれど倫理に背いた真似は、できない」
ルーティ「その倫理が道を切り開くの? 歩みを止める足枷にしかならないのではなくて?」
ベール「研究が血塗られてしまったとき、その技術は発展することを阻止される。だから細心の注意をはらって」
ルーティ「発展は血によって成し遂げられる。過去、その血は人間のものであり、現在は獣のものとなっている。私はそう考えているのだけれど違うのかしら」
ルーティ「自分自身が決めた正しさで天井を作ることがどれだけ愚かなことか。私はその倫理とやらを持っていたことを後悔しているわ」
ベール「それでも、私は堕ちたくない……………だって、あいつとベルスタシアが私がやったことを聞いて笑ってくれるはずが、ないんだもの」
ルーティ「笑顔を求める? 随分変わったのね、孤高の天才 ベールクレア・レディライトが」
ベール「………」
ルーティ「大丈夫。あれは人間じゃないわ。だいに」
ギィッ
ルーティ「!」
男「あれ、ルーティさんもベールさんに用があったんだね」
569 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:44:22.74 ID:LLAU6F5h0
ベール「幽霊なのに扉を開けて、礼儀正しいのね」
男「人間時代の癖でね」
ルーティ「ごきげんよう、先生。ベールクレアさんに指南していただいてたの」
男「確かにベールさんの方が頭がいいしなぁ………」ガックシ
ルーティ「ふふ。大丈夫ですわ先生。それを口実に友人と語り合っていただけ」
ベール「友人……。それで私になにか用かしら」
男「ん。いやとくに用はないけど。僕も友達に会いに来ただけだから」
ベール「と、友達って///」カァッ
男「もしかしてお邪魔だったかな?」
ルーティ「いいえぇ。先生が邪魔だなんてそんなこと、ありえない。ねぇ、ベールクレアさん」
男「ならよかった。でも二人がお友達って言えるほど仲が良かったなんて知らなかった。もしかして趣味が一緒とか?」
ルーティ「いいえ。とある理想の話を」
男「理想?」
ルーティ「100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界で、その逆は悪となり得るか」
男「?」
ルーティ「1人を救うために数多を犠牲にしたものは大悪人となってしまうのか。その本質は同じ場所にあるというのに」
男「なんだか難しい話をしているね」
ベール「あんたのことよ」
男「僕が? どういうこと?」
ベール「みんなのためって、自分自身を犠牲にしてるあんたは一体なんなのかって話」
ルーティ「もし先生が正義というなら、きっとその近くには」
ルーティ「とーっても悪い人がいるんじゃないかしらって話よぉ」
男「はは。僕の周りには良い子しかいないよ」
ルーティ「嘘」
男「え?」
ルーティ「だって私悪い子って先生思ってるでしょお?」
男「そんなことない」
ルーティ「嘘よ」
男「君がそうなったのは僕のせいだ。僕が君に向き合わなかったから君を追い込んでしまったんだ」
男「だから君は悪くない。悪いのは僕で。それにルーティさんが良い子だってことは僕はずっと前から知ってる」
ルーティ「先生………」
男「だから、僕の周りには「ふふ、うふふ、うふふふふふ」
ルーティ「なぁんて甘いのかしら。私がこうなったのは先生のせぇい? 違う。私は元より歌手になりたかった」
ルーティ「でも前の私はほーんとに弱くて情けなくて。いい加減そんな私が嫌になって堕ちて、堕ちて、堕ちて堕ちて落ちて堕ちて!!」
ルーティ「その果てで魔女の劇薬を手に入れた」
ルーティ「ほら見て先生。その力で私はとぉっても美しくて、皆に望まれて、好きなものなんでも手に入るようになった!! あなたに優しくしてたのは先生には前の私がお世話になったから、せめてもの恩返しをしようとしていただけ」
ルーティ「ふふ、うふふ、なのにこの私が先生のせいで? あは、あはははは、何を思いあがっているのかしらぁ」
ルーティ「ばぁか」
570 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:54:55.19 ID:LLAU6F5h0
ベール「帰ったわね」
ルーティ「そうね」
ベール「そんな泣きそうな顔するなら言わなきゃいいのに」
ルーティ「…あなただって一緒でしょう」
ベール「私は本音を言えるようになったわ。悔しいけどあいつのおかげで」
ベール「あなたはその逆ね。あいつのせいで本音が言えなくなった」
ルーティ「………私は先生の救いになりたいの。なのに私の存在が先生の負担になる!」
ルーティ「私がやってきたことで先生が傷ついていく! なら私のこと、先生が嫌いになってくれるようにするしかないじゃない!!」
ルーティ「憎まれて憎まれて。それでも先生を救えるのなら、それでもいいって思ってるのに! 心の底から思ってるのに!!」
ルーティ「辛いの」
ベール「私は人の心が分かるほど器用ではないわ。だけど、自己犠牲の果てに救われる結末があるとは思えない」
ベール「あれだけ嫌ってたマフィアになって、その力で人を貶めて、それであいつを救ったとして、それを知った時あいつはどうなると思う?」
ベール「笑ってくれないわ」
ルーティ「………」
ベール「それと憎まれたいって言ってるけどあいつは底抜けのバカみたいな善人よ。あなたに殺されようとも最後まであなたを信じてるでしょうね。残念なことにあいつってばお人よしなんだから」
ベール「こんな私のそばにいてくれる」フフッ
ルーティ「それは慰め? それとも自慢?」
ベール「さぁ、どちらかしら」
ルーティ「大丈夫。まだ私は頑張れるわ。だってこの胸の痛みでさえ、あの人のためならとっても愛おしいって思えるから」
ルーティの好感度【95】
571 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:15:15.92 ID:LLAU6F5h0
「ら、らら〜。ら〜♪」
男「…あれ」
「らら、ら〜♪」
男「………アイホワイトさん」
「あっ、先生」
男「こんなところで歌ってるんだね」
アイ「うん…。学内で歌えないから」
男「………ごめん」
アイ「いいんだよ。もともと先生を利用しようとしてたのは私なんだから」
アイ「私ね、アイドル部を辞めてすっごい辛くて、歌を忘れようとしたけど」
アイ「それでも歌いたいんだ。歌うのが楽しいし、誰かが良い歌だねって思ってくれたら嬉しいんだよ」
男「アイホワイトさんの歌はとっても素敵だよ。心が跳ねるほど楽しげで」
アイ「ありがと。それでねメイレーン、いやルーティちゃんから言われたことをずっと考えてた。私のせいで不幸になる人がいたって」
アイ「それに気づいてなかったんだ。考えてみれば当たり前のことなのに。だからこれは私に下された罰なんだって思った」
アイ「私はね、目立ちたいわけじゃないんだ。だから誰かを不幸にするんだったら舞台から降りたってかまわない」
アイ「でも歌うのはやめないよ。どんな場所だっていい。聞いてくれる人がいなくたっていい。そりゃあいた方が楽しいし嬉しいけど」
アイ「私は歌いたいから歌ってる。ただそれだけで十分だって気付けたの」
男「そっか。その、セラスさんは?」
アイ「まだ元気にはなれてないみたい。だからね、セラスさんもいつかここで一緒に歌ってほしい。きっとセラスさんも私と同じだと思うから」
男「それは、とても楽しみだな」
アイ「その時は、先生も聞きに来てくれる?」
男「もちろん。それとまたアイホワイトさんの歌を聞きに来ていいかな」
アイ「うんっ! いつもこの時間、ここで歌ってるから、待ってるよ!!」
男(………強いな。アイホワイトさんは)
572 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:25:25.35 ID:LLAU6F5h0
〜48週 日曜日〜
アリア「騙した?? 人聞きが悪いですね。あなたが勘違いしただけでしょう?」
スザク「お、おのれぇぇぇぇ! 鬼! 悪魔! アリア!!」
アリア「失礼な。私は堕天使です。名誉棄損で訴えますよ?」
スザク「このアクセサリーをつければあいつに勝てるっていったのにぃぃぃっ!」
アリア(なんでこんな簡単な嘘に騙されるのかしらね)
アリア「それじゃ、私は忙しいから」
アリア「次の仕事は」
アリレウス「あ、アリアじゃないですかだぜ」
アリア「! アリレウス」
アリレウス「久しぶりですねだぜ。元気にしてましたかだぜ」
アリア「相変わらずその変な口調変わらないんですね」
アリレウス「堕天使だからしかたないんですぜ」
アリア「! そういえば、とっても素敵な商品がここに」
アリレウス「素敵な商品。なんだか素敵な響きですねだぜ」
アリレウス「そういえば昔アリアがくれたクッキーが美味しかったから、もう一度食べてみたいですねだぜ」
アリア「―――あったと思いましたが忘れました。残念です」
アリレウス「そうなんですかだぜ。残念ですぜ」
アリア「あなた、もし私がクッキーを作ったら買います?」
アリレウス「もちろんですぜ」
アリア「………冗談ですけど。私、忙しいので」
アリア「それでは」
アリレウス「今度ゆっくり話したいですねだぜ」
アリア「暇があれば」
アリア(本当相変わらず、ですね。なんて甘ちゃん堕天使)
573 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:26:27.92 ID:LLAU6F5h0
男「あー。あ〜♪」
男「駄目だ、全然うまくないや」
男「そんなことより」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>575
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:27:25.71 ID:xu7NLWeVo
2ミレイア
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:28:40.15 ID:iIWw3iy5O
2ロウェナ
576 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:00:09.10 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「顔色が悪いですよ。ロウェナさん」
ロウェナ「ん。あー、元幽霊だからかなー、あはは」
ハナヨ「私、美味しいお茶を実家から送っていただいたので、よかったらどうでしょうか」
ロウェナ「んー、ハナヨちゃんは優しいなー」ムギュッ
ハナヨ「きゃっ、お、おらそんな褒められるようなごとしてね」
ハナヨ「! こほん。そんな、大したことではないのでお気になさらず」
ロウェナ「ううん。迷惑ばっかりかける私と大違い」
ロウェナ「ねぇ、ハナヨちゃん」
ハナヨ「はい。なんでしょうか」
ロウェナ「ハナヨちゃんは恋をしたことがある?」
ハナヨ「うぱぁっ! ここ、恋ですか、そんな私がたいそれたことを」
ロウェナ「ふーん、好きな人いるんだね。ねぇねぇ、教えて! 誰にも言わないからさ」
ハナヨ「そ、その………デュラハンのジェラルドさんが、好きです」
ロウェナ「ジェラルド………ジェラルド君か!」
ハナヨ「そういえばロウェナさんと同じゼミナールに所属されてましたね」
ロウェナ「うん。いいなぁ、ハナヨちゃんは」
ハナヨ「ロウェナさんも、たしかそのゼミナールの先生が好きだったとお聞きしましたが」
ロウェナ「どうなんだろ、最近わかんなくなってね」
ロウェナ「恋って………なんなんだろう」
「恋! 今恋という単語が聞こえました!!」
577 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:02:53.67 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は」
「男も女も恋せよ乙女
578 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:15:54.19 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は!」
「踏まれて根強い花が咲く! 踏んでください私の頭! 森羅万象私の恋人! 長女レイン!」
「太くて硬くて厚くて大きい! 筋肉も愛も強くてなんぼ! 殴り合い宇宙! 二女ルミエール!」
「見抜いて見せます赤い糸 焼かせてくださいお節介 悩めるあなたの相談室 三女リューン」
ハナヨ「脳内桃色三姉妹!!」
ロウェナ「ハナヨちゃん、結構毒舌だね」
ハナヨ「ち、違います。本当にそう呼ばれてるんです」
レイン「貴方はこの前テストのときにあったわね」
ロウェナ「あ、教師の人」
ロウェナ「それで、いったいどこから現れたの?」
リューン「超音波でわかりました」
ロウェナ「超音波凄い」
レイン「というわけであなたの恋心、応援しにきたわ」
ルミ「この私の秘書的ブレインにかかれば恋の成功確率は4割を超えるよ!」
リューン「クラスで恋愛が咲き乱れてるので経験はないですがお力になれると思います」
ロウェナ「………キャラクター濃いいなぁ」
レイン「さぁ、少女。私達に恋心を打ち明けてみなさい!」
ロウェナ「………じゃあ」
ロウェナ「『好き』『愛してる』ってどうすれば証明できるのかな」
579 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:16:31.26 ID:LLAU6F5h0
途中ですが今日はここまで
頑張ってお姉さまズの話、かいてます
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:17:43.71 ID:iIWw3iy5O
乙桃色三姉妹キャラ濃いの
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:18:53.71 ID:xu7NLWeVo
乙乙
お姉さまズ待ってますわ
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:19:39.60 ID:VDkvnfiZO
おつ
やったなジェラルド両思いだぞ
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:23:39.49 ID:LwqOZbib0
乙
584 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:05:26.63 ID:U25xQ3Us0
〜長女 レインの場合〜
レイン「好きという気持ちは」
ロウェナ「好きという気持ちは?」
レイン「気持ちよくなることですわ!!」
ロウェナ「気持ちいい? よくわかんないや」
レイン「つまりですわね」
レイン「(放送禁止)ということですわ!!」
ハナヨ「チェンジです!」
ロウェナ「(放送禁止)って何?」
585 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:14:10.44 ID:U25xQ3Us0
〜二女 ルミエールの場合〜
ルミ「愛しているということは」
ロウェナ「ことは?」
ルミ「心の奥からあふれ出すものよ」
ロウェナ「どゆこと?」
ルミ「例えば私は筋肉が好き」
ルミ「だから私はそのリビドーの赴くまま志向の筋肉を求めて番長連に入ったわ」
ロウェナ「そのもののために頑張れるかってこと?」
ルミ「少し違うわね。愛のためには人は努力すらも楽しいに変換してしまうものよ」
ルミ「だから筋肉のために自分の体を苛め抜くことは苦痛ではなく快楽!!」
ルミ「つまり筋トレは愛なのよ」
ロウェナ「筋トレは…愛? でも私筋トレしたことないよ」
ルミ「なら今すぐ私が考えるパーフェクトエクササイズプランに加入をすれば」
ハナヨ「チェンジです!!」
586 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:25:00.22 ID:U25xQ3Us0
〜三女 リューンの場合〜
リューン「恋はですね」
リューン「こう胸がキュンとなって夜も眠れないほど、その人のこと考えてしまうんです」
ロウェナ「病気みたいだね」
リューン「恋の病とも言います」
ロウェナ「怖い」
リューン「あの人に好きになってもらいたい、あの人に振り向いてもらいたい。そのためにその人に尽くしてしまう気持ち」
リューン「それとは逆に素直になれずにその人に冷たくしてしまう気持ち」
リューン「好きゆえに身を引いて、その人の幸せを願う気持ち」
リューン「人によって様々。愛は多種多様なのです」
ロウェナ「つまり、愛ってなんなのさ」
リューン「説明はできません!」
ハナヨ「終了です!」
587 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:35:35.44 ID:U25xQ3Us0
レイン「少女よ」
ルミ「恋愛に悩んだときは」
リューン「また相談するといいです」
「「「さらば!!!」」」
ハナヨ「………参考になりました?」
ロウェナ「わかんないよ」
ハナヨ「あれで理解されると私、とまどってしまいます」
ハナヨ「ロウェナさんは、自分がその人を好きなのか自信がないのですか?」
ロウェナ「うん………。好きだって思いたい、けど」
ハナヨ「その人と一緒にいたいと思いますか?」
ロウェナ「先生といるのは楽しいよ」
ハナヨ「でしたら、その人と離れているのは苦しいですか?」
ロウェナ「苦しい、のかな。胸がシュンとして、スーってするの」
ハナヨ「寂しいのでしょうね」
ロウェナ「そうなのかな。私、先生に会えなくて寂しいのかな」
ハナヨ「でしたら、貴方は先生のことを好き、なのでしょう」
ロウェナ「『愛してる』?」
ハナヨ「それは私にはわかりませんが、好きという気持ちは愛の芽生えです。大事に育てていけばそれが愛だと気づく日がきますよ」
ロウェナ「そっか。ありがと。うん、そうだよね」
ロウェナ「持ってなくても、手に入れることはできるんだよね!」
ハナヨ「ロウェナさんが元気をとり戻されたようでなによりです」
ロウェナ「ありがと、ハナヨちゃん!」ムギュッ
ハナヨ「じぇじぇじぇっ」
ロウェナの好感度【95】
588 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:51:57.26 ID:U25xQ3Us0
〜49週〜
男「今週が最後のゼミですね」
レイン「生徒が帰ってしまうと寂しくなりますわね」
男「レイン先生は年末どう過ごすんですか?」
レイン「恋人としっぽり、と言いたいところですが、可愛い妹たちと過ごしますわ」
レイン「男先生はどうされますの?」
男「僕もそんな感じです」
レイン「お互い寂しい身ですわねぇ」
レイン「来年でゼミも終わりですし、そろそろ身を固めたらどうですの?」
レイン「好いてくれる子もいるでしょう?」
男「いますけど、それやったら教師失格じゃないですか?」
レイン「教師は教え導くことが使命。つまりその子を幸せにすれば問題はありませんの」
男「ハーレムを作ろうとしている人ととは思えない発言ですね」
レイン「あら、私は皆幸せにするので問題はありませんわ」
589 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:52:45.18 ID:U25xQ3Us0
男「よし、今年最後のゼミだ」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>590
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:00:36.26 ID:Zp82hdT6O
リリ文系
591 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 21:10:58.93 ID:U25xQ3Us0
ヒヅキ【運動 673】
ベルスタシア 【魔術 482】
ジェラルド【文系 172】
サレム【魔術 280】
ルーティ【魔導 415】
プライヤ【魔導 1333】
ロウェナ【魔導 305】
ミレイア【魔術 386】
リリ【文系 204】
592 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 21:21:03.76 ID:U25xQ3Us0
〜49 土曜日〜
ユエ「シェン様!」
シェン「学内で様付けで呼ばれたくはないねぇ」
ユエ「今年こそはご実家に帰っていただきます。年末年始のご挨拶があるのですよ」
シェン「ユエが代わりにやればいいと思うね、私は」
ユエ「いいえ、私では役不足です」
シェン「役不足? 大きく出たね。シェンメーインさんの代わりができるよ。あっぱれ。それじゃ」
ユエ「またそうやって逃げようとする。私は貴方を縛ってでも連れて帰ってこいと本家に言われているのです」
シェン「へぇ。なら私を縛ってみるかい? やれるものなら」
ユエ「貴方と違い私は鍛錬をかかしておりません。以前のようには行きませんよ」
シェン「―――来な」
ユエ「―――いざ」
シェン「あーっ!」
ユエ「っ」ビクッ
シェン「ユエ。忠告しておくよ。後ろに気をつけな」
ユエ「貴方の虚言にはもう騙されまふわぁっ!」
バタン
シェン「ナイス、少女」
少女「シェンがSOSだしてたから倒してたけど、よかったの?」
シェン「いいさ。さて、あとはユエをふんじばって本家に送り付けるかね」
少女「なにそれ面白そう。どうせなら飾り付けようよ」
シェン「よしきた。演劇部にフリフリのドレス借りてこよう」
593 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 21:21:49.34 ID:U25xQ3Us0
男「年末の買い物は済んだ。巣ごもりの準備OK!」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>594
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:21:55.63 ID:hseakWkdO
2ベルスタシア
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:22:08.08 ID:SOHW86Avo
2ロウェナ
596 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 21:47:55.21 ID:U25xQ3Us0
すいません。今日はここまで
おやすみなさい
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:49:58.90 ID:hseakWkdO
乙
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:55:04.08 ID:SOHW86Avo
乙乙
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 09:20:48.13 ID:ZHWMLsWUo
おつ
600 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 19:49:25.16 ID:FWxTxCfc0
ベル「年末のパーティーかぁ。面倒だなー」
ベル「私の代わりに誰かいってくれないかなー」
ベル「ベールちゃんは研究で忙しいし、ベルンさんは根回しで忙しいし」
ベル「結局私なのかー。こういう社交的イベントは私の仕事なのかー」
ベル「年末はゆっくりするものだと思うんだけどなー」
ベル「はぁ、けだるくしててもしかたないっ。いっちょ頑張りますか!」
ベル「! そうだ」
―――
――
―
ゴンゴンゴン
ルーティ「誰かしら。はい、すぐに」
ガチャッ
ベル「こんにちは! 先生貸して!」
ルーティ「ご用件は?」
ベル「一緒にパーティーに出てほしいの! 一人じゃつまらないからっ」
ルーティ「パーティ? あぁなるほど。あなたは」
ベル「ストップ! 私はただの没落令嬢。ベルスタシア・オーロックなのだ」
ルーティ「そういうことにしておくわ。本当に用件は先生をパーティーのお供として連れて行くだけ?」
ベル「うんっ。あぁいう堅苦しいの嫌いなんだ。スライムだしね。だから一人は嫌だ」
ルーティ「そういうことでしたら。今、先生を呼んできますわ」
ベル「ありがとうねっ」
601 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 19:55:46.67 ID:FWxTxCfc0
ベル「ありがとう先生!」
男「えっ、なにが? 僕、まだなにも聞いてないんだけど」
ベル「一緒にパーティーいってほしいんだよ」
男「あぁ、前も一緒にいったね」
ベル「服はこっちで用意してるから、先生は普段着でいいよ」
男「助かるよ。高い服なんてもってないからね」
ベル「だと思った!」
男「うん、そういわれるとちょっと辛い」
男「って、僕幽霊だから、服装は自分で変えれるよ」
ベル「そうなの?」
ベル「でも先生高い服知らないから、結局見ないといけないよね」
男「うぐぅ」
ベル「それじゃあレッツゴー」
602 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:12:13.29 ID:FWxTxCfc0
〜パーティー会場〜
男「ね、ねぇ。ベルスタシアさん」
ベル「なぁに?」
男「この服じゃないといけないの?」
ベル「うん。絶対これじゃないといけないんだ」
男「でも、これ、女物の」
ベル「ドレスだよ。大丈夫、違和感はあんまりないっ」
男「幽霊になっても女装することになるとは」
男「なんでこれじゃないといけないの?」
ベル「先生は私の侍女ってことにするから。ほら、没落貴族でも男の噂があると色々と問題があるんだよね」
男「なるほど?」
「あら、ベルスタシアちゃん?」
ベル「あっ、お久しぶりっ。セレナさんっ」
男「こんにちは」
セレナ「こちらの方は?」
男「私はベルスタシア、様の侍女をしておりますおと子と申します」
セレナ「初めまして。私はセレナ・ロスチャイルド。気軽にセレナお姉さんと呼んでね?」
男「ロスチャ、え、ロスチャイルドって、あの」
セレナ「えぇ。といってももう現役を退いて隠居をした身だけれど」
男「あわわわ」ガクブル
ベル「いけない。生粋の平民であるおと子が貴族リアリティショックを受けてしまった!」
セレナ「あらあら。でも隠居をしているから気軽にお手軽、セレナお姉さんなのよ?」ニコ
ベル「ほーらおと子、今週の目玉商品のチラシだよ〜」
男「あ、ポイント2倍、はっ! 私はいったいなにを」
ベル「よかったぁ。おと子はセレナさんの世界的貴族オーラに飲み込まれて消えてしまうところだったんだよ」
男「だってロスチャイルドって言ったらレディライトと並ぶ」
ベル「わーっ!」
男「えっ!?」
ベル「ほらおと子あそこ。お肉だよ! 高級なお肉だよっ」
男(そういえばベルスタシアさんは隠してるんだったか)
セレナ「そういえばベルクラシアさんはお元気にしているのかしら」
ベル「やだなぁ、ベルクラシアは3代前の当主だよっ」
セレナ「あらあら。そうだったのねぇ。時が過ぎるのは早いわ」
男「?」
603 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:23:03.07 ID:FWxTxCfc0
男「ごちそうばっかりだ。でも幽霊だから食べれない」
ベル「あっ。ごめんねおと子。すっかり忘れてたよ」
男「だれかの体を借りたりすれば食べたりできるんだけど」
ロア「それは例えばこの子の体でも?」
男「わっ」
ロア「やぁ。私の可愛い後輩たち」
ベル「あ、貴方はっ」
男「ロアさん!?」
ロア「久しぶりにパーティーに顔を出してみたら見知った顔がいるじゃあないか。服装は見知ったものではないけれどね」
男「これには色々事情がありまして」
ロア「虫の噂で聞いたのだけれど幽霊になったんだね。長い時間生きているけれど生きた人間が幽霊になったのは君で3人目だよ」
男「え?それって」
ロア「さぁ、遠い昔の私の知り合いかもしれないし、どこかで聞いた御伽噺かもしれない。先に言っておくけれど今日の私は君のその疑問に答えることができる私ではないんだ。残念ながらね」
ロア「それで、今幽霊であっても体を借りれば食事をすることができると聞いたのだけれど、これはこの子たちでもいいのかな?」
シルベ「お久しぶりです。男様」
キッチョウ「初めまして。男様」」
男「いやいや、こんな場所で憑りつくなんてできませんよ」
ロア「可愛い後輩のためこの子たちを貸し出してもいいのだけれど」
男「そういうわけにはいきませんよ。ご厚意はありがたいですが」
ロア「そうかい。それは残念だ。また一緒に紅茶でもと思ったのだけれどね」
男「お話ならぜひ」
ロア「そうか。だったら今度招待状を送らせてもらうよ」
男「楽しみにしてますね」
604 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:33:59.05 ID:FWxTxCfc0
ベル「おと子。意外と顔が広いね」
男「ロアさんとは色々あってね」
ベル「もう、おと子のナンパ師〜」
男「失敬な」
「あっ、そこにいるのは!」
ベル「ヴェルフェリアちゃんだ〜。元気?」
ヴェル「気安く名前を呼ぶな!」グツグツ
ベル「へいへ〜い。今日も煮えたぎってるね!」
ヴェル「お前のせいだ! まったく貴様は当主代行としての自覚がないな。ベールクレアならともかく、ただ双子というだけで当主代行の地位につけたことが歯がゆくてしかたない」
ヴェル「本来の実力であれば私が当主代行に―――今、ベルンカステルがいるから私には無理だと思ったな!?」
ヴェル「笑うなっ。私を笑いものにするんじゃないっ」
ベル「わー、ローストビーフがステーキにできたよ」ジューッ
ヴェル「私の体で焼き肉をするな!!」
ヴェル「そこの貴様! 止めろ! 侍女だろう!?」
男「どこかで見たことあると思えば」
ヴェル「! そうだろうそうだろう。この私こそ」
男「秀才ヴェルフェリアさん」
ヴェル「!!!!!!!!」ボッ
ベル「お肉が焦げた!!」
605 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:39:49.39 ID:FWxTxCfc0
ヴェル「貴様たちに絡んでいるとろくなことがない。いいさ私はこの場で人脈を繋げていくのだから」
ヴェル「今は笑っているといい。十年後、貴様の上にいるのはこの私」
ヴェル「ヴェルフェリア・ロックフェラーと知れ!!」
ヴェル「レディライ「わぁーっ!!」
ヴェル「!?」ビクッ
ヴェル「大きな声を出して驚かせようという魂胆か。卑怯だぞベルスタシア・レディラ「わああっ!!」
ヴェル「な、なんなのだ一体」
ベル「ごめんね。実は私は今、驚き病にかかってて、ふとした拍子に驚いてしまうんだよ」
男(なにそれ)
ヴェル「そんな病気があるものか!」グツグツグツ
ベル「感染するから気を付けてね。ほら十分距離をあけて、ほらほら」
ヴェル「ナイフで私を突くな! やめろっ、おいっ、あっ、ちょっ、やめっ、いたっ、ぐふっ、ぬわっ、いつ、いつまで、ど、どこまでっ、まっ」
ベル「ふぅ、危ないところだった」
606 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:47:32.70 ID:FWxTxCfc0
ベル「あいさつ回り終了!!」
男「いろんな人に会えるね」
ベル「学園に通う貴族は割といるからね。それにしてもヴェルフェリアちゃんは困ったものです。うぐぅ」
男「ところでヴェルフェリアさんって親戚の人?」
ベル「えーっと本家の方の人だよ。私は没落してるからよくわかんないけど」
ベル「彼女はいったい何を言ってるんだろうね、理解が不能だよ」
男「………」
ベル「さーて、それじゃあパーティーを楽しもう!」
男「あまりはしゃぎすぎないようにね」
ベル「花火を打ち上げてもいい?」
男「常識的に考えて?」
ベル「貴族の常識ではパーティーには打ち上げ花火をあげるのは当たり前なんだよ。これは八方に広がっていくことから目出度いと言われていてだね」
男「流石に騙されないよ」
ベル「バレたか」テヘ
607 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 20:54:27.82 ID:FWxTxCfc0
男「途中ミレイアさんに見つけられて凄い目で見られた」
ベル「どんまい」
男「でも今日は楽しかったよ、ありがとうね、ベルスタシアさん」
ベル「ううん。一人ででるパーティーは寂しいから」
男「僕もあの中で一人だと息が詰まりそうだ」
ベル「うん。弱みを見せたりとかできないって思うと、けっこうしんどいよ」
ベル「だからありがとうね先生。おかげで頑張れたよ」
男「どういたしまして。これくらいならいつでも力になるよ」
ベル「そうなの? だったら明日と明後日と年明けのパーティも」
男「ごめん、流石に遠慮したい」
ベル「冗談。大丈夫。ベールちゃんが頑張ってるんだから私も頑張らないと」
ベル「あ、私迎えがくるからここでお別れだ。ごめんね、家までおくっていけなくて」
男「送ってもらわなくても大丈夫だよ。男だしね」
ベル「今の恰好女の子だよ」
男「………」ポンッ
男「男だからね!」
ベル「服装チェンジ便利だね。いいなぁ」
ベル「それじゃ先生おやすみなさい」
男「おやすみ」
ベル「………パーティは怖いよ。だって」
608 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:00:48.64 ID:FWxTxCfc0
〜49週 日曜日〜
ヴェル「年末はだれか大切な人と過ごすのが恒例らしいな」
ヴェル「………ふんっ。友達など恋人など私には不要! こういうときに努力をできるものこそ勝者となりえるのだ!」
ヴェル「ゆえに私は年末も勉強! 運動! 更に政治家や貴族に顔を売り込むことも忘れない!」
ヴェル「ベルンカステルやベールクレアを抜いて私が1番になる日も近いだろう!」
ヴェル「最後に笑うのはこのヴェルフェリア・ロックフェラー様だ!! あーっはっはっ」
「それじゃ来週一緒にスキーに行こうよ」
「えー、水の都の光誕祭がいいなぁ」
「待った! あの年末ライブを忘れちゃいけない」
ヴェル「………友達など、不要」
ヴェル「不要なんだから、私は平気だ」
609 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:01:54.12 ID:FWxTxCfc0
男「さて今日はどうしようかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>610
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:02:53.64 ID:pPRTIzmgO
2ミレイア
611 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:06:07.92 ID:FWxTxCfc0
忘れておりました
ベルスタシアの好感度【54】
612 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:17:31.48 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「あ」
男「あ」
ミレイア「暇そうな顔してるわね」
男「そういうミレイアさんは忙しそうだね」
ミレイア「当り前じゃない。バンパイアロードは上級貴族。そんじょそこらの吸血鬼とは格が違うのよ」
ミレイア「ゆえにカリスマでなければいけない。もちろん私はカリスマで、カリスマに溢れているけど、更なるカリスマを求める貪欲なカリスマ性があって」
男「疲れてる?」
ミレイア「えぇ、疲れてるわね…」
ミレイア「あんたんとこの仮眠室使わせてちょうだい」
男「顔色が悪いよ」
ミレイア「顔色が悪いのは元々」
ミレイア「胸が小さいのも元々、疲れてるからじゃないわ、って失礼ねあんた!」
男「僕、何も言ってないです」
ミレイア「疲れてるわ私。限界ぎりぎりかも」
男「目の下のくまもすごいし。昨日何時に寝たの?」
ミレイア「4日前」
男「え?」
ミレイア「横になったのは4日前」
ミレイア「年末は家族が揃うから気が抜けないのよ」
613 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:27:56.88 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「ふわぁ、それじゃあ20分後に起こして頂戴。寝顔を見たら血を吸うわよ」
男「寝顔を見ずに起こせとは難しいことを言うね」
ミレイア「呼んでくれたら起きるわよ。多分」
ミレイア「おやすみ」バタッ
ミレイア「すぅ、すぅ」
男「4日も寝てないのに20分だけ」
男「一体どういう生活を送ってるんだろう」
コンコン
男「? 誰だろう」
ガララ
少年「こんにちは」
男「少年君、どうしたの?」
少年「姉さんが貴方と一緒にいるところを見たっていう人がいて」
少年「姉さんはいますか?」
男「いるよ。今、寝てる」
少年「限界でしょうね」
男「4日も寝てないって体に悪いよ。いったいそんな何があるっていうの?」
少年「吸血鬼の会合は夜にありますんでそれに出てて寝てないんですよ。それに今家族が帰ってきてて」
男「家を空けがちって聞いたなぁ。それで家族がいたら眠れないの?」
少年「家族が起きているときに寝ていることは許されないんです」
男「少年君もちょっとくまができてるよ」
少年「えぇ、俺も2日寝てません。2日前に姉さんが隙を見て寝る時間を作ってくれたんですけど」
男「ミレイアさんが寝る時間を作れないかな」
少年「だから来ました。俺が姉さんの代わりに色々やっておくんで、姉さんをゆっくり寝させてやってくれませんか?」
男「でも、君だって辛いだろうに」
少年「姉さんは家族から俺をかばって寝れてないんです。だから今度は俺が姉さんを助ける番ですよ」
男「その、僕を手伝ってたって言っていいから君も寝ていきなよ」
少年「大丈夫ですよ。ここ数年で俺も色々と強くなったんで、それに助けてくれる素敵?な先輩もいますから」
少年「だから姉さんをよろしくお願いします」
男「…うん。任された」
少年「ありがとうございます。多分起きた姉が怒り狂うと思いますが、そこは頑張ってください」
男「え?」
614 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:42:37.78 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「んがっ。はっ、い、今何時よ!?」
男「おはよう。もう朝だよ」
ミレイア「はぁ!? 20分後に起こせっていったでしょ!? 20分どころか14時間も経ってるじゃないの!!」
男「よく眠れた?」
ミレイア「眠れ過ぎよ!!」
男「まぁ落ち着いて」
ミレイア「落ち着くもなにも、落ち着いていられるわけないでしょ! 色々忙しいのに」
男「少年君が代わりにやったって」
ミレイア「少年、が?」
男「うん。自分がやるから、ミレイアさんをゆっくり眠らせてあげてほしいって」
ミレイア「少年………」
男「よく眠れた?」
ミレイア「えぇ、気分爽快よ」
男「家の事情だからあまり口は突っ込めないけどさ。何日も眠れないのはおかしいよ」
ミレイア「私が、私が出来損ないなのが悪いのよ。私がもっと優秀だったらお父様にもお母様にもなにも言わせないのに」
ミレイア「私がもっと優秀だったら! そうよ、私は優秀じゃないといけないの! だから寝る暇なんて!!」
男「ミレイアさんは十分優秀だよ。ゼミがないときも図書館で勉強をしてたのは見てた。君ほど勉強熱心な人はこの学園でもそうはいない」
ミレイア「努力なんて結果が出なければなんの価値もないわ。平民と違って貴族は結果でしか見られないの。過程なんてただの言い訳にすぎない」
ミレイア「だから私は努力しないといけないの。何ももってないあんたと違ってね!」
男「…」
ミレイア「………失言だったわ。ごめんなさい」
男「うん、僕はミレイアさんほどいろんなものは抱えてないよ。だからさ」
男「ちょっとくらいミレイアさんが持ってるもの、預けてくれてもいいんだよ?」
ミレイア「ほんと、あんたは超絶がつくほどのお人よしね」
ミレイア「でも紅目のミレイアは強いの。持てないものなんてないから大丈夫」
ミレイア「だけど、疲れた時はまたこうやってここで休ませてもらってもいいかしら」
男「うん、どうぞ」
ミレイアの好感度【51】
615 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:50:25.51 ID:FWxTxCfc0
〜50週〜
メイド「もうすぐ年があけます」
ヒダン「………」
メイド「来年はどのような年になるのでしょうか」
メイド「こんな私でも来年が楽しみなのです」
メイド「………ヒダン様がいてくだされば、もっと楽しみな一年となるのですが」
ヒダン「………」
メイド「本当に、もっと、もっと、楽しく、なるのです」
メイド「この身で楽しいことを願うのは滑稽なのかもしれませんが」
メイド「ヒダン様が楽しいことが好きでいたので、精一杯楽しく生きようと思っているのです」
メイド「楽しいと言えば、以前レーナ様がとても面白い話をしてくださいました」
メイド「ヒダン様にもお教えしたいのですが、よろしいでしょうか」
メイド「………ヒダン様にお伝えしたいことが、山のようにあるのです。ですからどうか」
メイド「目を、覚ましていただけませんか」
ヒダン「………」
616 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:52:06.14 ID:FWxTxCfc0
男「リリさんがそばを持ってきてくれた」
男「生身だったころ、本場のそばを食べたけど美味しかったなぁ」
男「ところでこのそば、真っ黒なんだけど」
男「………大丈夫なのかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>619
617 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/15(火) 21:53:33.55 ID:FWxTxCfc0
今日はここまで
おやすみなさい
618 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:53:52.89 ID:8egode5DO
2ブライヤ
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:53:54.97 ID:0auW8r3q0
2ルーティ
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:54:55.98 ID:0auW8r3q0
乙です
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 22:02:41.23 ID:8egode5DO
乙
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 22:09:29.80 ID:DpQ9NBIfO
おつおつ
623 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 19:58:00.56 ID:RUw4WKmq0
ルーティ「アリア」
アリア「なんでしょう。ルーティ様」
ルーティ「学内組織の買収はどうなっているのかしら」
アリア「30%と言ったところです。料理部のフレドリック・デュカスや温泉部のサガ・アイスランドゥなど、部強連のトップ達が買収に応じないように呼び掛けているようです」
アリア「ですが、ウーシャン・チョウが正式に番長連に与すると」
ルーティ「当然です。彼は以前から海上マフィアの顧客。密輸のルートを便宜すると伝えておきなさい」
アリア「はい」
アリア「一つよろしいでしょうか。ルーティ様」
ルーティ「えぇ、構わないわよ」
アリア「投資運用によってルーティ様の資産はレディライトやロックフェラーに迫ろうかというほどになりました」
アリア「そこまで巨大になれば疎ましく思う輩もいるでしょう。少し「私に歩みを止めろというの?」
アリア「いえ、ですがこのままでは望まぬ不利益が」
ルーティ「私はあなたを儲け至上主義の強欲者と思っていたのだけれど、勘違いだったのかしら」
アリア「稼げる限りは稼ぐ。それが私の信条です。ですが守銭奴ゆえ、小銭が零れ落ちることが許せないたちですので」
ルーティ「ふぅん。小銭が零れ落ちる。あなたはこのままでは私が小銭を取りこぼすような目に合うと」
アリア「遠からず、そうなるかと」
ルーティ「そうなる前に逃げる? それとも私を謀殺して巨万の富を得る? くすくす、これはあなたにとって成り上がるチャンスなのかしら」
アリア「………」
ルーティ「私を裏切る算段をつけているのは知っているわ。いえ、貴方は私だけじゃない。自分に利する他人を裏切る算段をいつもつけている。恩を仇で返し、差し伸べられた手を引きずり降ろしてでも上へ登っていこうとする泥まみれの向上心」
ルーティ「だけど計算を間違えたわね」
アリア「というと、どういうことでしょうか」
ルーティ「レディライト家次期当主とはすでに協力関係にあるの」
アリア「貴方がベールクレアや、ベルスタシアと親しい仲なのは把握してるわ。けれどロスチャイルド家の次期当主とは何のコネを持っていない」
ルーティ「コネ? 確かに私自身はロスチャイルド家となんの交流もない。リーゼとは知り合いかもしれないけれど。それにしてもコネがないとだなんて、あなたは堕天使なのに、とぉってもお優しいことを言うのね。コネなんて必要ない。なぜなら私は」
ルーティ「次期当主アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドの弟、カイン・ド・ローエングラム・ホーエン・フォン・ロスチャイルドを誘拐しているから」
アリア「!?」
アリア「貴方は一体何を」
ルーティ「もちろん優しく丁重にもてなしているわ。勉学においても世界最高峰の環境を用意し、今後の生活に一つの瑕疵を残さないようにしてあげてる」
ルーティ「だけれどもしロスチャイルドが私の敵に回ろうものなら、容赦なくその幼い命を沈めてあげる。そしてそのあともちろん、ロスチャイルド家を亡ぼす」
アリア「貴方は一体なんなのです。いきなり現れ、そんな非情なことを」
ルーティ「私が何か? そうね、きっと私は」
ルーティ「世界の半分」
624 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:12:36.07 ID:RUw4WKmq0
ルーティ「ねぇ、貴方はまだ私を裏切るつもり?」
アリア「裏切ったら私も殺すのでしょう。いや、謀反の気を見せた時点で、もう」
ルーティ「貴方の性質だなんて初めから知っているわ。それでもあなたを雇っているのはあなたは貴族でもなんでもない最底辺の貧民だったから」
アリア「っ!」ギリィッ
ルーティ「だからあなたのことが分かる」
アリア「!?」
ルーティ「貴方のような貧民ではないけれど、私は人生のうちのほとんどをただの平民として過ごしてきた。マフィアとは何一つ関係ない、どこにでもいるただの内気な少女だった」
ルーティ「だから貴族達よりもあなたの方が信用できる。あなたはノブレスオブリージュなんて戯言や階級に根付いたプライドなんてものを持ってはいない」
ルーティ「貴方のそのただ貪欲に金と権力だけを求めるのってシンプルで私大好きよ。だって与えて続ける限りあなたは私を裏切らないはずだもの」
ルーティ「もしかするといつか勘違いして私に牙を向くことがあるかもしれないけれど、どこまでいってもあなたの牙は私に届かない」
アリア「………」
ルーティ「そう心の底から思わせるように私は仕向ける。私が上であなたが下であるということを心の奥深くに沁み込ませる」
ルーティ「私に忠誠を誓うなら貴方の手を引いて上まで連れて行ってあげる。貴方が成り上がる最短の道を用意してあげる」
ルーティ「私はあなたにとっての最善であり続ける」
ルーティ「私はあなたにとっての最悪であり続ける」
ルーティ「さぁ、私に心を許しなさい。アリア・ヘルナリアス」
625 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:13:25.79 ID:RUw4WKmq0
アリア「はい。ルーティ様」
626 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:25:32.82 ID:RUw4WKmq0
ユーク「あれより優秀なものはいくらでもいるとは思いますわ」
ルーティ「優秀であるものはいくらでもいるでしょうね。けれどあれは従順たる素質を持っているの」
ルーティ「だから私はあの子をゆっくりと優しく壊していく。それに」
ルーティ「個人的に好きなの。目的のためには手段を択ばないところとか」
ユーク「確かに、番長連で私達を除けばもっとも犯罪に手を染めていたのは彼女でしたわ」
ルーティ「ただ残念。あの子には大悪人になれる素質と環境がなかった」
ユーク「大悪人になれる素質とは、いったいなんなのかしら」
ルーティ「愛する人がいること」
ルーティ「愛する人がいれば女はどこまでだって悪女になれるのよ?」
ユーク「確かに歴史がそれを証明していますわね」
ルーティ「貴方も恋をしなさい恋を」
ルーティ「とってもいいものよ」
ユーク(あなたを見ていると、恋が良いものであるとは微塵も思えませんわね)
ルーティの好感度【95】
627 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:32:40.49 ID:RUw4WKmq0
〜50週 土曜日〜
マリア「年末は怪我人が増えて嫌になるわ」
ミーシャ「遠出の診察ご苦労様です」
マリア「あれくらいならあんたの医療用ゴーレム連れていけばいいじゃないの」
ミーシャ「医療用ゴーレムに手術許可はでないのでいざというときはあなたが必要なんですよ」
ミーシャ「それにトンカラトン1号から10号まですべて稼働中です」
マリア「あーあ。年末だというのに浮いた話一つないのはいやねぇ」
ミーシャ「私だって独り身ですよ」
マリア「あんたみたいなちんちくりんと違って私はこんなに美人なのに、恋人の一人もいないなんて不思議よね」
ミーシャ「ひっかきますよ?」
マリア「ひっかくなら私の美しい顔以外にして」
ミーシャ「ずばぁん!」
マリア「きゃああっ!」
ミーシャ「ふざけたこと言ってないで次の病院に向かってください」
マリア「あんた、帰ってきたら覚えておきなさいよね! ぷんぷん!」
ミーシャ「ケーキとごちそう。用意しておきますから」
マリア「絶対よ? 絶対用意しておくのよ?」
ミーシャ「わかってます。ですから頑張ってきてください」
マリア「嫌だけど仕方ないから行ってくるわ。留守は任せたわよ」
ミーシャ「はい。いってらっしゃいませ」
628 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:34:01.77 ID:RUw4WKmq0
男「なんかこの家またおっきくなってない?」
エグゾ「おう。増築したぜ」
男「ここ貸し家」
エグゾ「大家からは買い取った」
男「………」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>629
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 20:34:12.26 ID:dN6SrMU3o
2ロウェナ
630 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:54:35.44 ID:RUw4WKmq0
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」
スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」
スズシロ「それで、いったいなんの御用?」
ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」
スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」
スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」
スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」
ロウェナ「確かに!」
スズシロ「!?」
スズシロ「やけに素直に受け止めるね」
ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」
ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」
ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい
631 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 20:55:03.22 ID:RUw4WKmq0
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」
スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」
スズシロ「それで、いったいなんの御用?」
ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」
スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」
スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」
スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」
ロウェナ「確かに!」
スズシロ「!?」
スズシロ「やけに素直に受け止めるね」
ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」
ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」
ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい」
ロウェナ「『気持ちよかった!』」
スズシロ「キスしたの
632 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 21:08:01.38 ID:RUw4WKmq0
スズシロ「キスしたの!? せっこい!」
ロウェナ「だって先生が好きって気持ちが」
ロウェナ「『心の奥からあふれ出した』から!」
スズシロ「でもその気持ちは元々私のもので!」
ロウェナ「かもしれない!」
ロウェナ「だけどね。君が来て、私の気持ちを否定した後、私は本当に先生が好きなのか」
ロウェナ「先生が私のことを好きでいてくれたのかすっげぇ悩んだ! 夜も眠れないくらいに」
ロウェナ「『病気みたい』になるまで悩んでた!」
スズシロ「好きって気持ちで悩んでしまうだなんて、それこそ好きという気持ちの否定だよ」
スズシロ「私は死ぬまで先生のことを好きで居続けたんだから!」
ロウェナ「すごいね、スズシロちゃんは」
スズシロ「!!」
ロウェナ「私はそこまでできなかった。先生に好きでいてほしかった。先生がスズシロちゃんのこと好きで、私のこと好きじゃないかもって思っちゃった」
スズシロ「だから先生を疑った時点で」
ロウェナ「でも! でもね! 私のこの気持ちを『恋』って呼んでくれた人がいたの!」
ロウェナ「甘くない、苦くてじゅくじゅくして、シュンとして、とっても辛いこの気持ちを『愛』だって呼んでくれた人がいたの!!」
スズシロ「やだ! いやだ! 私は先生が好きなの! 1000年待ったくらい好きなの! だから私から先生を取らないで!!!!!!」
ロウェナ「スズシロちゃん!!!!!」
スズシロ「っ!!」ビクッ
ロウェナ「大丈夫だよ。だって私気付いたんだ」
スズシロ「気付いたって、何を?」
ロウェナ「先生は私だけを好きじゃない。スズシロちゃんだけを好きじゃない」
ロウェナ「先生は『私達』を好きなんだ」
ロウェナ「だから大丈夫だよ。スズシロちゃん」
633 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 21:14:38.24 ID:RUw4WKmq0
スズシロ「どっせい!」
男「うわぁっ!」
ロウェナ「あははっ。幽霊がずっこけるの初めて見た!」
男「! ロウェナさん」
ロウェナ「やっほぉ。先生」
男「よかった。元気になってくれたんだね」
ロウェナ「うん。元気になったよ。あ、元気じゃないかも」
男「えぇ!?」
ロウェナ「私がパーフェクト元気になるためには、先生に協力してもらわないといけないんだ!」
男「協力ってなにを?」
スズシロ「ねぇ、先生」
男「そういえば、君たち二人が一緒にいるのって」
ロウェナ「私と」
スズシロ「私」
「「好き?」」
男「えっと、いや、その」
スズシロ「まったく、先生は頭が悪いなぁ」
ロウェナ「どっちを選べっていってるんじゃないよ。私とスズシロちゃん」
スズシロ「好きだよね?」
男「そりゃあ、好きだよ」
スズシロ「あははっ。やっぱり先生は」
「『私』のことが大好きなんだね」
ロウェナの好感度【100】
ロウェナへの好感度【65】
634 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 21:24:20.15 ID:RUw4WKmq0
〜50週 日曜日〜
ルーティ「私の先生がどこぞの泥棒猫に狙われている気がする」
エグゾ「あいつが? そんなわけないと思うぜ」
ルーティ「先生はイケメンだもの」
マナ「イケメンかは議論の余地ありだけど、地味にモテてるよね」
マナ(私も好きだったしにゃー)
ルーティ「泥棒猫の気配!」ギロッ
マナ「ひっ」
エグゾ「なんにしろ研究が完成すればあいつはお前のもんだ」
ルーティ「私のものになるかどうかより、私があの人のためになるかどうか」
ルーティ「研究は私とあの人が幸せになるために必要なものであって、あの人を縛るものじゃないわ」
エグゾ「ルーティがここまでしたのに、その気持ちを無下にするようなら俺はあいつを許さないぜ。その時はふんじばってルーティのとこまで連れてきてやる」
ルーティ「結構よ。たしかに今の私であれば強引に先生をものにすることは可能」
ルーティ「だけどそんなの幸せじゃない」
マナ「やっぱ人には好きになってもらいたいよね。私もママにいっぱい好きになってもらいたいな〜」
ルーティ「ノゥティも客からの人気はいいわよ?」
マナ「やったぁ!」
エグゾ「人に好かれたいね」
エグゾ「俺にはてんでわかんねぇな」
635 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 21:25:04.03 ID:RUw4WKmq0
男「さて今日の予定は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>636
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 21:27:48.79 ID:fPY6GvjW0
2ルーティ
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 21:28:13.18 ID:C7ZUB88DO
2ブライヤ
638 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 21:48:12.26 ID:RUw4WKmq0
ベール「わかったわ」
ルーティ「………貴方、小さくなった?」
ベール「えぇ、少しね」
ルーティ「一体何を―――まさか」
ベール「私は研究者。自分の研究を血で汚すような真似はしない」
ベール「それが私の矜持」
ルーティ「だから、自分を」
ベール「100万人を救うための犠牲一人はこの私でいい。そうすれば私は私の研究を手放しで」
ベール「正義と呼べる」
ルーティ「………」
ベール「あいつは今まで自分を犠牲にしてきたのよ。あんただってそう」
ベール「だから私だって」
ルーティ「馬鹿ね。あなたも本当にバカ」
ベール「世界最高の頭脳だけど?」
639 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 22:17:08.34 ID:RUw4WKmq0
ベール「以前あいつはどこからか魂を吸い込んできたわ」
ルーティ「魂?」
ベール「そう不可知にして証明できず、されど存在することを前提とされているもの」
ベール「あいつの中には魂が二つあった」
ベール「普通、一つの体には一つの魂。それが絶対」
ベール「だけどあいつの体は魂を受け入れていた」
ルーティ「そんな。先生はただの人間よ?」
ベール「たしかに種族、能力、どこをとってもあいつは平凡な無個性な人間でしかない。ただ、あの魂に関しては別」
ベール「あれは1000年以上前からあいつと縁のある『スズシロ』の魂だった」
ベール「1000年以上もの強力な縁が二人の魂を調和させ、本来あり得ない魂の融合を成し遂げた」
ルーティ「だから先生は幽霊に?」
ベール「いいえ。それだけじゃない。あいつは現在においても縁を紡いでしまった」
ベール「『スズシロ』と同質の魂を持つ『ロウェナ』と」
ルーティ「確かに、ロウェナは先生と親しいと言っていいわね。もしかして、だから」
ベール「ロウェナの縁はスズシロほど強くないわ。けれど男の中にはスズシロの魂が混じっていた。同質であれば魂は容易く交わる。けれど同質であって同質ではない」
ベール「縁によって引き寄せられながらも交われないそんな境界が朧気になった魂があるとき、『人間』と『幽霊』の存在を入れ替わらせた」
ルーティ「っ」
ルーティ「ロウェナのせい、なのね」
ルーティ「それで、先生は治るの?」
ベール「治せる。いいえ、治して見せる」
ベール「理論は確立した。だったら後はそれをこねくり回すだけ」
ルーティ「どれくらいかかるのかしら」
ベール「年明けまでには」
ルーティ「そう。ありがとう。あなたのおかげで先生が救われるわ」
ベール「貴方のおかげでもあるわ」
ベール「………一つ思うことがあるの」
ルーティ「何かしら」
ベール「おそらく結末はこうなるわ。男が『人間』になりロウェナが『幽霊』になる」
ベール「けれどそれではまた同じことが起きるかもしれない、だから」
ベール「男とロウェナを引き離した。一生ね」
ベール「幸せな結末にはならない」
ルーティ「大丈夫。だって」
640 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 22:18:09.24 ID:RUw4WKmq0
「ハッピーエンドなんていらない」
641 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 22:18:42.48 ID:RUw4WKmq0
ルーティの好感度【100】
642 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/23(水) 22:19:34.01 ID:RUw4WKmq0
今日はここまで
おやすみなさい
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 22:25:41.02 ID:fPY6GvjW0
乙です
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 22:30:03.76 ID:dN6SrMU3o
乙乙
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 23:46:13.14 ID:+LUpLoGjO
乙
また不穏な
646 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 20:01:59.14 ID:2TYUD4Au0
〜51週〜
少年「バジロウもノヘジも実家に帰ったし」
少年「なんだか寂しい気分だ」
オル「でもそのおかげでオルレアンちゃんを独り占めだぞ☆」
少年「あ、結構です」
オル「おい☆」
少年「オルレアンは年末も忙しそうだな」
オル「まぁな☆ 年末は稼ぎ時だから忙しいぜい☆」
オル「少年「手伝おうか」とか言ってくれていいんだよ☆」
少年「俺だって暇なわけじゃないからな」
オル「そかそか。だったらオルレアンちゃん特製シチューを食ってけやい☆」
少年「ん。助かる」
オル「なんだかよく事情は知らないけどさ。友達なんだからもっと甘えてくれたっていいんだよ」
少年「いや、大丈夫だよ。まだ大丈夫」
オル「大丈夫じゃなくなってからだと、私は悲しいな」
オル「そんな風に遠慮するのは第二種だから?」
少年「………」
オル「大丈夫。私たちは誰も騙されてただなんて思ってないからさ」
オル「甘えてよ。親友」
少年「ん………」
647 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 20:02:54.46 ID:2TYUD4Au0
男「さてと、今日の予定は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>648
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/24(木) 20:07:16.69 ID:pqKjXKVx0
2ヒヅキ
649 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 20:22:01.07 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………」モクモク
男「? なにをやってるの?」
ヒヅキ「着物を織っている」
男「それ手作りだったの!?」
ヒヅキ「白鞘童子に教えてもらった」
男「最強の鬼にも家庭的な面が」
ヒヅキ「それに加え私は料理もできる」
ヒヅキ「私はもっと家庭的だ」
男「うん。想像していたよりも家庭的だ」
ヒヅキ「………」フフン
ヒヅキ「そういえば、この学園には伝説の服飾人がいると聞く」
ヒヅキ「………」スクッ
男「どこいくのヒヅキさん。……まさか」
ヒヅキ「強者ならば、倒す価値がある」
男「え!? 戦うつもりなの!?」
ヒヅキ「たとえ裁縫であっても、私は負けるわけには、いかない」
650 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 20:34:32.63 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………ここに…グレゴリーという男は………いるか」
グレゴリー「………」キョトン
男「すいません。初めまして、じゃないね。前会ったの覚えてるかな」
グレゴリー「………」コクリ
男「今日は君に会いに来たんだけど、その要件というのが」
ヒヅキ「……勝負しろ」
グレゴリー「………!」ビックリ
男「こっちの子はヒヅキさん。勝負というのは殴り合いなんかじゃなくて。どっちが裁縫が上手かを競いたいらしいんだ」
男「よかったらでいいんだけど、お願いできないかな」
グレゴリー「………」コクリ
男「ありがとう。グレゴリー君」
グレゴリー「………」イイヨ
651 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 20:51:20.27 ID:2TYUD4Au0
ベルナルド「さぁ始まりました、第一回手芸選手権大会。実況者は役を練れば練るほど味が変わる二枚目俳優ベルナルドと」
アダム「面白き世の中こそ太平であれ、一に享楽二に悦楽、三四がなくて五にアダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドだ!」
ベルナルド「の二人でお送りする!」
ワーワーワー
男(なんでこうなった)
ベルナルド「まずはチャンピオンにして我が相棒! 作れない服などあんまりない!! 強面フェイスにマシュマロハート! グレゴリーだぁ!!」
グレゴリー「………」テレテレ
アダム「対してチャレンジャー。何処から来たか紅葉を飾り、角アリ少女が紅を生やして登場だ!! 赤い! デカい! 派手という他この上ない! 角があるって目立っていいなぁ!」
ベルナルド「ヒヅキ嬢だ!!」
ヒヅキ「………10秒だ」
ベルナルド「なにが10秒かはわからないが大した自信だ!!」
アダム「この大会はロスチャイルド家のスポンサーでお送りする」
ベルナルド「流石ぼんくら息子! 金の使い方が雑すぎるぜ!!」
アダム「優勝者には着なくとも見れば分かる一流の着心地で有名なアラクネ印の反物をプレゼントだ」
ベルナルド「高そう」
アダム「これくらいする」
ベルナルド「ひぇっ」
ヒヅキ「…開始の宣言をしろ…………っ!!」
ベルナルド「OK!OK! 睨まれるのは怖いから試合っ!」
アダム「開始!!!」
【コンマ25以下で勝利】
>>652
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/24(木) 20:54:00.21 ID:Gb+Pj9OUo
勝利
653 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:10:09.18 ID:2TYUD4Au0
グレゴリー「………」デキタ
ヒヅキ「………完成…………だ」
ベルナルド「両者同時に作り終えた! あのグレゴリーの速度についてくるとはあの鬼娘は化け物か!」
アダム「しかし問題は速度ではなく、その完成度。それでは審査していただこうか」
ベルナルド「審査するのは、こーのおとこー!」
ベルナルド「生徒会でもひときわ地味! みんな忘れているんじゃないだろうか。生徒会書記! ヤツカだ!!」
ヤツカ「せめて平凡と言ってもらいたい」
アダム「この男は見た目は地味なれど、稼いだ金の半分以上をジョゼットテイラーにつぎ込むほどのファッションフリークだ」
ベルナルド「その割には地味だな」
ヤツカ「ジョゼットテイラーの服は着心地がいいんです!」
ベルナルド「では審査していただきましょう!」
ヤツカ「えぇ、まずはグレゴリーさんから」
アダム「いけない!」
ベルナルド「どうされました、アダムさん」
アダム「こういう場合において、先攻は高確率で負けるという風潮がある」
ベルナルド「そんな、漫画や小説じゃあるまいし」
ヤツカ「グレゴリー氏の服はしっかりとした燕尾服ですね。こういう衣装は素人が作るとどんなに良い生地を使ってもボロが出てしまうものですが、これは縫い目もシルエットも文句なしの逸品。たったいま貴族が脱いだものをもってきたのだと言ってもおかしくありません」
ベルナルド「その表現は変態チックだね」
アダム「地味眼鏡は隠れ変態と相場が決まっている」
ヤツカ「更に素人は生地にこだわるばかりでボタンなどは安物で済ませてしまう傾向にあります。それはいけない。そういうところが安っぽければ服全体が安っぽくなってしまう。ですがこの服は」
ヤツカ「! これはまさか、ボタンも手作り!?」
グレゴリー「………」コクリ
ヤツカ「なんといい仕事をしているのでしょう! これは最高です!!」
ヒヅキ「…御託はいい。早く私の分も見ろ」
ヤツカ「おっとすみません。グレゴリー氏の作品があまりにも素晴らしかったもので。ではあなたの作品は………下着ですか」
ヤツカ「では拝見させていただきます。ほう、これは」
ヤツカ「っ!!!!!」ダバーッ
ベルナルド「ヤツカが泣いた!!」
アダム「パンツを抱きしめて泣いている!!!」
ヤツカ「勝者……っ!! 彼女が勝者です………っ!!」
ベルナルド「な、なにが起きたんだぁー!?」
ヒヅキ「………くくく」
654 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:15:00.03 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「勝ったぞ」
男「まさかパンツを作っていたとは」
ヒヅキ「白鞘童子から教わった」
ヒヅキ「狙った男を堕とすための下着だ」
男「ちょっと何を言っているかがわからない」
ヒヅキ「一子相伝だ」
男「一体白鞘童子は何をしてるんだろう」
ヒヅキ「また私は一つ最強に」
ヒヅキ「いや、お前にふさわしい女に近づいた」フフフ
男「それで、その手に入れた布はどうするの?」
ヒヅキ「お前と私の服を作る。同じものをだ」
男「え?」
ヒヅキ「ペアルック。そういう文化をオルレアンから聞いたことがある」
男「あ、あぁ。あるらしいけど、まさか僕がすることになろうとは」
ヒヅキ「楽しみに待っていろ」
ヒヅキ「私も楽しみだ」
ヒヅキの好感度【88】
655 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:23:52.40 ID:2TYUD4Au0
〜51週 土曜日〜
コタロウ「ほほう、この写真はやばいッスね」
ソロ「そうだろうそうだろう。あの真面目地味眼鏡ことヤツカが」
ソロ「パンツを抱いてむせび泣いているなんて」
コタロウ「生徒会のスクープにしちゃ地味ッスけど、面白さは確かにあるッスね」
ソロ「さて、これをモマに見つからないうちに」
モマ「私がどうかしましたか」
コタロウ「げっ、出たッス!!」
モマ「なんですか。私を疫病神みたいに。まさかまたあなた達は新聞部の品位を落とすような真似を」
ソロ「やだな(汗) これはれっきとしたスクープだよ」
モマ「では見せてください」
ソロ「あー、ほら、これだよ」
モマ「………なるほど」
コタロウ「ひぃ、怒らないでほしいッス」
モマ「いいんじゃないですか¥
ソロ「え? いいのかい?」
モマ「事実のようですし、それに公序良俗に反すというほどではないでしょう」
コタロウ「じゃあ新聞にしていいんッスね!」
モマ「いいですよ。ただし必要以上に脚色はしないでください。あくまで事実だけを」
ソロ「わかってるよ(歓喜)」
モマ「それでは私は文化部の集会があるので行ってきます」
ソロ「いってらっしゃい」
コタロウ「お疲れ様ッスー」
コタロウ「あのモマさんが許可してくれるとは思わなかったッス」
ソロ「いつも私達が扱っているものはもっとひどいからね。きっとそれで彼女の価値観がおかしくなったんだろう。さぁ、撤回されないうちに仕上げるよ」
コタロウ「あいさっさーッス!!」
656 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:25:00.84 ID:2TYUD4Au0
男「これは………ごめんよ、ヤツカ君」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>657
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/24(木) 21:25:25.44 ID:e6YscMApO
3殺人鬼の手がかりを
658 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:46:42.36 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「年末に呼び出してすまねぇな」
男「すいません。最近殺人鬼について調べることができず」
マヒロ「あぁ、その殺人鬼のことについてなんだが」
マヒロ「新しい犠牲者がでた」
男「!」
マヒロ「これで4、いや5人目だ」
マヒロ「1人目は皮を剥がされていた、二人目は腹部破裂、三人目はお前だ、死んでないが、四人目はこれは関係があるかどうかはわからないが窒息死。そして5人目」
マヒロ「全身に風穴があいてた」
男「風穴、が」
マヒロ「あぁ、見てきたが綺麗にまぁるい穴が開いていた。多分銃器じゃねぇ」
マヒロ「被害者が第一種であること。そして派手な殺され方をしているから十中八九人間狩りの仕業だ」
男「…わかりました。調べにいきましょう」
マヒロ「といってもこの広い学内。どうするかな」
マヒロ「学園長に行って第一種の人間は全員家に帰らせるべきじゃねぇのかね」
男「それが一番なんでしょうね。人命のことを考えるとそれがきっと最善です」
マヒロ「ま、それをしちまったらそれを疑問に思うやつがでてくるだろうな」
マヒロ「どう説明すっかね。学内に殺人鬼がいますだなんて、とてもじゃねぇけど言えねぇ」
マヒロ「それはそれとして、犯人を捜して、牢屋にぶち込まねぇとな。対処はあいつの仕事」
マヒロ「俺たちの仕事は人殺しを楽しんでる基地外野郎をぶったおすことだ。死んだ奴らのためにな」
659 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 21:59:41.86 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「俺が集めた情報では武器を持った奴、それも人間らしい奴がいたってはなしだ」
男「人間?」
マヒロ「第二種、かもな。第二種だったら第一種を襲うってのもわからん話じゃない」
マヒロ「スラム街から来た奴か。って思ったんだが、前回それやって進展なしだったからな」
マヒロ「それにスラム街の奴がなんでわざわざ学園まで来るかがわかんねぇ。街の中だって人間はいるはずだ」
男「学園の関係者、とか」
マヒロ「だろうな。じゃなけりゃわざわざ学内だなんて人がわんさかいるようなところでやらかしたりしねぇはずだ。いくらなんでもリスクが高すぎる」
マヒロ「だから犯人は学内じゃないといけなかった。もしくは学内が都合がいい理由がある」
マヒロ「だけどそれはなんだ」
男「……教師?」
マヒロ「もしくは生徒」
男「生徒が? まさか」
マヒロ「ガキだって人を殺すことはある。純真無垢ばっかじゃないって知ってんだろ」
男「そうだけど、でも」
マヒロ「あぁ、お前も教師だったな。生徒の味方だもんな」
マヒロ「でも俺は生徒が犯人である可能性は十分にあると思っている」
男「……確かに僕の腕を切った女の子の声は幼かった、と思います」
マヒロ「だろ。さらに言えば複数犯の可能性がある」
マヒロ「複数犯は教師じゃ難しい。いくら教師でも定期的に部外者を入れてたら怪しまれる。さらに言えば生徒の数よりずっと少ない教師がそんな怪しいことしてたんじゃ、目立って仕方がない」
マヒロ「これは、生徒説が濃厚なんじゃないか」
男「………学内に第二種の子供を引き入れている人が、いる?」
マヒロ「それはおおいにあり、だ。大人なら目立つがガキなら目立ちはしねぇ。それに第二種でも烙印を隠して身形を整えれば判断できねぇからな」
マヒロ「生徒の誰かが、第二種を引き込んで、殺人を楽しんでる。まったくなんて話だ」
マヒロ「で、お前は教師だろ。そういうことしそうなやつはいるか」
男「待ってよ。そんなことする生徒は」
マヒロ「考えろ。子供は守るべきものって前提は捨てて、可能性だけを記憶の中から攫いだせ。どうだ、いるか」
男「………
>>661
」
660 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/24(木) 22:00:14.36 ID:2TYUD4Au0
今日はここまで
おやすみなさい
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/24(木) 22:24:33.40 ID:Gb+Pj9OUo
分からぬまかせた
安価下
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 16:29:43.02 ID:BTMOgN5RO
少女
663 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 19:12:36.05 ID:dtgSxd800
男「少女ちゃんが、学校に第二種の人間を連れ込んでる」
マヒロ「それは本当か?」
男「うん。少女ちゃん自身も第二種だしね」
マヒロ「そういや、学園長のババアが第二種がいるって言ってたな」
マヒロ「でもそいつはそんなことしないって言ってたぜ」
男「彼女が連れてきた子も、そんなことできる体じゃないしね」
マヒロ「そいつはどんなやつなんだ?」
男「一人じゃ満足に動くことができないような子だよ。全身傷だらけでね」
男「こないだスラムで連れて帰ってきた子の妹だよ」
マヒロ「へぇ。とにかく可能性があるならあたってみる価値はあるな。いくぞ」
男「うん」
664 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 19:26:14.97 ID:dtgSxd800
コンコン
少女「はいはーい。誰かな〜?」ガチャッ
少女「げ、なんの用だよ」
男(女装)「こんにちは」
マヒロ「邪魔するぜ」
少女「人の部屋に勝手に上がるような奴を許容しないといけない道理はないと思うね」
マヒロ「許容しろっていってんじゃねぇんだ。入るって言ってんだよ」
少女「なら私も言うよ。出てけ」
バチバチバチ
男「ちょ、ちょっとこんなところで喧嘩は」
少女「その火種を持ってきたあんたが言うのはおかしいと思うね」
男「ちょっと話があるんだ」
少女「……少しだけなら。でもふざけたこといったらぶっ飛ばす」
男「ありがとう」
バタン
少女「………」
男「それで、話なんだけど」
1.君が犯人だね
2.被虐ちゃんは人殺しだ
3.やっぱりなんでもないや
4.年始に遊びにいかない?
>>666
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 19:27:13.55 ID:BhZ7sVeL0
2
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 19:49:26.29 ID:TMUyhnGIo
2
667 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 20:46:30.33 ID:dtgSxd800
男「被虐ちゃんは人殺しだ」
少女「ふざけたこと抜かすと幽霊でもぶっ飛ばすよ」
マヒロ「学内にいる第二種はお前らだけなんだよ」
少女「あぁ、あぁそう」
少女「第二種だから犯罪者だと。第二種だから疑ってもいいと、第二種だから、第二種だから、第二種だから?」
少女「私達がお前らに何をしたっていうの。私たちは第二種に生まれただけ。それだけで世界から呪われる」
マヒロ「別にお前らが第二種だから犯罪者扱いしてるんじゃねぇ」
マヒロ「第二種が犯人の可能性が高いから、言ってんだ」
少女「はっ。第二種が犯人の可能性が高い、ね。お前たちがそう思いたいだけじゃないの?」
少女「それに私が犯罪者っていうならまだいい。それなりの行いをしてるからね。でもこの子が犯罪者?」
少女「お前はこの子のことを知っていたよね。なのに、そのうえで人殺し扱い? 気でも狂ったか?」
少女「数多の犯罪をその身に受けてなお、健気に生きようとしているだけのこの子が人を殺す?」
少女「でていけ」
男「………」
マヒロ「俺はそいつのことはなんも知らねぇ。だからお前もそっちも被疑者だ」
少女「あの子は一人で満足に動けない。しゃべる事も難しい」
マヒロ「そういう演技かもしれないだろ」
少女「何を知ってそんなことを言えるんだ」
マヒロ「何も知らねぇから好き勝手言えるんだよ。状況証拠だけで判断してるからな」
少女「私達じゃない」
マヒロ「知らねぇ」
少女「もういい。叩き出す」
マヒロ「いいぜ。これでも戦いには慣れてんだ」
「やめテ」
668 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 20:55:40.05 ID:dtgSxd800
被虐「わタシが、あやしいなら、つれていッて、く、ださい」
少女「駄目よ!」
被虐「ほんとは、ワたしは、いちゃ、いケない、かラ」
被虐「ありがトう。ショーじょちゃん」
マヒロ「その動くぬいぐるみが、被虐ってやつか」
被虐「はい」
男「それじゃあ被虐ちゃんを連れていくよ」
少女「駄目だ! 待て! 連れてくな!」
被虐「だいじょウぶ。ショーじょ、ちゃん」
マヒロ「いくぞ、被虐とやら」
少女「被虐に触るな! 殺すぞ!!」
男「被虐ちゃんを悪いようにはしないって約束する」
少女「知るか!」
マヒロ「俺はやってもいいが、その場合寮もこいつも無事ではすまねぇと思うぜ」
少女「ゲスが」
マヒロ「それじゃあな」
少女「覚えてろよ。その澄ました面をぶちへこましてやるからな」
マヒロ「おまわりさん相手にその啖呵は大したもんだ。楽しみにしてるぜ」
マヒロ「ぶっ倒すのは俺も嫌いじゃねぇからな」
少女「男も許さないから。いくら恩があってもこの恨みは恩を勝るわよ」
男「…ごめんね。少女ちゃん」
669 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 20:59:16.74 ID:dtgSxd800
マヒロ「俺はこいつを連れてくから、今日はもういいぜ」
被虐「よロしく、おねがい、します」
マヒロ「抵抗しようとしたら、射殺するぜ」
被虐「しまセん。できま背ん」
男「因縁つけてごめんね。被虐ちゃん」
被虐「いいノです」
マヒロ「んじゃあな。あったかくしてねろよ。ってねれねぇのか」
男「マヒロさんも今日はお疲れ様」
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 21:07:19.16 ID:TMUyhnGIo
これはやらかしたか
671 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 21:07:29.70 ID:dtgSxd800
〜51週 日曜日〜
アダム「では年越しイベントの追加予算はこんなものでいかがかな」
ディー「いいのかい。こんな貰っても」
アダム「その代わり、盛大な宴を頼むぞ?」
ディー「任せな! アタイたちはプロのお祭り集団さ!」
プライヤ「オイラもすっかりお祭り集団に………」
アダム「そっちが君の旦那とやらかな? 縁の下のジャッキアップマシンと有名な」
ディー「照れるねぇ。そうだよ、うちの旦那様さ」
プライヤ「え、オイラそんな名前で呼ばれてたの?」
アダム「ではご祝儀として100万予算をあげよう」
プライア「金持ち怖いぞぉ」
ディー「やったね。アタイ達の愛の勝利だよ」
プライヤ「何をもって勝ちなのかわかんないぞぉ」
ディー「よーし、突貫工事だ!」
プライヤ「あぁ、今日も徹夜だぞぉ………」
672 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 21:08:20.35 ID:dtgSxd800
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>673
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 21:14:17.45 ID:l+EaDEGOO
3被虐ちゃんの顛末を探り、まだ一応殺人事件にもついて探る
674 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/06(火) 21:21:39.25 ID:dtgSxd800
申し訳ありません
今日はここまでです
おやすみなさい
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 21:36:21.48 ID:TMUyhnGIo
もう普通に殺人犯分かんない
676 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[sage]:2020/10/06(火) 22:23:04.70 ID:dtgSxd80o
もっとヒントをだしたほうがいいのでしょうか
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/07(水) 01:26:04.67 ID:S/l1+ldSO
正直今までの流れで犯人に結び付くほどの情報がないように見える
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/07(水) 06:46:50.82 ID:cxolOKmeo
クラッペンじゃない?
第二種引き込んでるっていったら
679 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 21:17:30.30 ID:sopvmtMK0
マヒロ「飯だ、食えるか」
被虐「はい」カポッ
マヒロ「へぇ、そんな顔してんのか」
被虐「みぐるシくて、ごめんなさい」
マヒロ「ひでぇ面だな」
被虐「ごメんな、さい」
マヒロ「お前は悪くねぇだろ。そういう面にした奴がわりぃ」
被虐「………」
マヒロ「まぁ、お前がいくらひどい目にあってようが、被疑者ってことに変わりはねぇ」
マヒロ「だから俺はお前に同情もしねぇし憐憫も覚えねぇ。嘲笑も侮蔑もしねぇがな。ただお前が犯人かもしれないっていう可能性だけでしか俺はお前を見るつもりはねぇ」
被虐「…あなタは、もっと、そのヒドいひとかと、おもっテました」
マヒロ「よく言われるし、間違っちゃいねぇよ。俺は酷い奴だ」
マヒロ「タダな、警察ってのは正義を司る存在ではあるが、警官が正義ってわけじゃねぇ。その役割は正義の味方になることじゃなく、犯罪者を許さないその一点だけだ」
マヒロ「だからいくら善人面してても油断しねぇし、いかにも悪人って面してても決めつけねぇ」
マヒロ「タバコすってもいいか?」
被虐「どウぞ」
マヒロ「………」シュボッ
マヒロ「すぅー。ふぅ。正義の味方って言われる警察はいくらでもいるよ。困ってる奴を放っておけなくて、自分をすり減らしてでも人助けをする優しいんだか甘ちゃんなんだかよくわかんねぇ奴がな」
マヒロ「そういう奴は人に好かれるさ。でもいくら人に好かれようが悪人一人取り逃がした時点でそいつに価値はねぇ。大前提であり存在意義だからな」
マヒロ「だから俺はひでぇ奴になったのさ。同情しねぇから人助けもしねぇし、平気で人を傷つける」
マヒロ「そういう奴が必要なんだよ」
被虐「……あなたハ、すごイひとで、すね」
マヒロ「わかってるとは思うがおべっかは不要だ。そんじゃ長々と無駄話をしてしまったが」
マヒロ「取り調べを始めようか」
680 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 21:21:54.79 ID:sopvmtMK0
男「………眠れない。いや、寝れないんだけどさ」
男「被虐ちゃんのことが気になる。だなんて、僕が言える立場じゃないけど」
男「ひどい目にあって、ないよね」
男「………マヒロさんのところに行ってみよう」
―――
――
―
男「…たしか、ここ、だったよね」
「誰だ」
男「! えーっと、僕です。男です」
ガチャッ
マヒロ「なんのようだ?」
男「被虐ちゃんがどうなってるかな、って」
マヒロ「あぁ、死んじまったよ」
681 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 21:28:04.48 ID:sopvmtMK0
男「え!?」
マヒロ「冗談だ」
マヒロ「お前が俺を極悪人かなんかだと思ってるふしがあったからな」
男「いや、そういうわけじゃ………ちょっと、そう思ってたかも」
マヒロ「だろうな。見かけによらず乱暴者って良く言われる」
マヒロ「おおかた俺があいつをぶんなぐってあることないこと吐かせようとしてるんじゃないかって思ったんだろ?」
男「うん」
マヒロ「けっ。あーそうだよ。みんな俺を悪者扱いしやがる」
男「ところで被虐ちゃんは?」
マヒロ「さっきまで元気にしてたぜ」
男「えーっと、冗談?」
マヒロ「今はぶっとんでる」
男「………え?」
マヒロ「トリップしてるんだよ」
男「それって、違法では」
マヒロ「正しい行いじゃねぇが、法に触れてはねぇ」
男「…様子、見てもいいかな」
マヒロ「おう。入れよ。なんてお前は招かなくても入ってこれるか」
682 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 21:42:56.87 ID:sopvmtMK0
被虐「………」ピクッ ピクピクッ
男「無事なの?」
マヒロ「悪影響はなんもねぇ。依存性もねぇ俺特製の自白剤だ」
マヒロ「この状態なら何を聞いても答えるぜ。意識はぶっ飛んでるから嘘もつけない」
男「でも、これって」
マヒロ「確実かつ安全。これ以上大事なことってねぇだろ」
男「本人の意思とか」
マヒロ「嘘をつくための意思とかくそくらえだ」
男「………」
マヒロ「そんでな。さっき尋問したんだが、こいつは白だ。なんも知らねぇってよ。そもそも知れるような環境にいなかった」
マヒロ「外れだよ。あとはあの少女ってやつにぶち込むかだが」
男「…ごめんよ。被虐ちゃん」
マヒロ「おう罪悪感をしっかり覚えてろ。お前の一存でこいつはこんな目にあっちまってるんだからな」
男「そうだけど……うん、そうなんだけど」
マヒロ「俺に言われたくないってか? 一理あるな」
マヒロ「でも罪悪感なんてとっくの昔に擦り切れちまったよ。だから俺の分までしっかり感じててくれ」
男「………」
マヒロ「そんな目で俺を見るなよ。お前だって俺と同じひでぇ奴なんだから」
男「僕は、ただ」
マヒロ「前言撤回だ。罪悪感を覚えて自己防衛なんてすんじゃねぇ」
マヒロ「俺の相棒になった時点で一蓮托生だ。悪徳刑事上等、正義の威光を振りかざしていこうぜ」
マヒロ「な、相棒」
683 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:01:43.36 ID:sopvmtMK0
〜52週〜
プロ「今年最後の週にこんにちは」
少年「プロテアさん。どうかしたんですか」
プロ「ただ歩いていただけ。それに目的を付け加えるとしたら散歩というのかな」
プロ「貴方は?」
少年「生徒会の仕事でちょっと」
プロ「年末だというのに忙しいこと。何か事件でも?」
少年「事件というか、騒動というか」
プロ「今の生徒会は色々と面白いものね。言い換えれば珍妙ともいえるかもしれないけれど」
少年「実際その面白い人たちのせいというかなんというか、こうして年末も奔走してるんですがね」
プロ「私の代とはまったく違うわね」
少年「先代はとても真面目だったらしいですね」
プロ「えぇ、真面目で有能だった」
プロ「けれどつまらないとも言えるわね。ただ愚直に正しいことをし続けるだけの」
少年「組織としてはそれが正しい姿だと思うんですが」
プロ「正しいことしかしてこなかったものに、悪いことの意味が分かるとは思わない」
プロ「正しいこと以外は全部正しくないことなの?」
少年「…おっしゃる意味がよくわかりません」
プロ「ただの言葉遊びよ。それらしいことを言っていればそれらしく見えるの」
プロ「豪華な装飾をした、空っぽのおもちゃ箱みたいなもの」
プロ「ほら、なんだか私とても賢く見えるでしょ?」
少年「………」ニガイカオ
プロ「可愛い後輩をからかうのはやめておいてあげるわ。それじゃ、良い年末を」
少年「良いお年を」
プロ「来年は、面白い年であるといいわね」
少年「平穏な年であることを望みますよ」
プロ「……つまらない」
684 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:02:33.26 ID:sopvmtMK0
男「年末最後の週だけどなにをしようかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>685
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 22:03:27.65 ID:YESPK+kC0
2ルーティ
686 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:14:20.69 ID:sopvmtMK0
ベール「予定よりも早く完成したわ」
ルーティ「流石、学園の頭脳」
ベール「想定していたものとは別のものができたけれどね」
ベール「結果は変わらないわ」
ルーティ「つまり、どういうことかしらぁ」
ベール「縁を導体にして存在を置換させる、とでもいえばいいのかしら」
ベール「『幽霊』である男と『人間』であるロウェナの存在を入れ替えて『人間』である男と『幽霊』であるロウェナにする」
ベール「問題はやっぱり二人が一緒にいると同じ逆転現象が起きてしまう可能性が存在するということ」
ルーティ「そこは問題ないわよぉ」
ベール「何をする気かは知らないけれど、くれぐれも悪用はしないで」
ルーティ「もちろん。悪いことには使わないって約束するわ」
ルーティ「報酬はいつ振り込みましょう」
ベール「私に金は必要ない」
ルーティ「それもそうねぇ」
ベール「研究ができただけで十分。感謝するわ」
ルーティ「こちらこそ、ベールさんのおかげで助かりました」
ベール「!」
ベール「………あなた」
ルーティ「あの人との幸せな年末を過ごしたいからもう帰るわね」
ベール「……えぇ、良いお年を」
ルーティ「良いお年を」
687 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:28:23.98 ID:sopvmtMK0
男「寒くないの?」
アイ「キョンシーだから平気だよっ。それに聞いてくれる人がいるからあったかい気持ちになれるもん」
男「よかったら温かいものでも買ってくるよ。何が良い?」
アイ「んー、それじゃ」
セラス「アップルジンジャーミルクティー、だったわよね」
アイ「! セラスちゃん!!」
「その、えっと、肉まんも、買ってきました」ボソボソ
アイ「ヨームっち(普段の姿)!」
男「彼がヨーム君?」
アイ「うん。マイクを持ってないとこんな感じだよっ」
セラス「まさか三歌人が年末にこんなところで集まるとはね。私は元だけれど」
アイ「ヨーム君はまだ、三歌人だよね」
ヨーム「えっと、はい、でも、最近は、その、あんまり、人気がなくなってきました、え、あっ、そのごめんなさい」
セラス「謝られるということが私のプライドを傷付けてくるのだけれど」
ヨーム「ヒェェ」
セラス「ところでなぜあなたがここにいるの」
男「えーっと、その、前に偶然アイホワイトさんに会って、それからちょくちょくこうやって」
アイ「新生アイホワイトのファン第一号になってくれたんだよねっ」
セラス「へぇ」ジトッ
男「他意はない」
セラス「本当かしら。あなたは幾人もの生徒に手を出しているという噂を聞いたことがあるのだけれど?」
男「否定したい」
ヨーム「で、できない、ってことかな」
男「………」
セラス「まぁいいわ。本当の歌の前には下心なんて存在できないということを教えて、あげる」
アイ「! もしかしてセラスちゃんっ」
セラス「新生セラス・クリララリスの歌でね」
ヨーム「わぁ、ぱちぱち」
男「よっ、学園の歌姫」
688 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:37:59.48 ID:sopvmtMK0
アイ「〜♪」
セラス「〜♪」
ザワザワ
男「人が集まってきたね。まったく動じてないけど」
ヨーム「ライブより、少ない、です」
男「それもそうか」
男「元よりこの二人を独占する気なんてないからいいけどね」
男「むしろ大勢に聞いてもらえて、僕もなんだか嬉しいよ」
ヨーム「………」
ヨーム「あなたは、ルーティの味方じゃ、ないんですか」
男「味方だよ」
男「……僕はルーティさんを怒ることができなかった。だからきっと、二人の、いや、君たちの敵になるんだと思う」
男「いや、敵だよ。いくら僕が否定しようとも君たちから居場所を奪い取ったのは僕だ」
ヨーム「そう、ですか」
ヨーム「だったら、お願いです。今度はふたりから、歌う場所を奪わないで、ください」
ヨーム「多分、奪われても、新しい場所を探すかもしれない、ですけど、それでも、きっと二人は悲しむから」
男「………今度は、ちゃんと怒れるように、なるよ」
男「責任は、果たさないといけないから」
ヨーム「はい」
689 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:51:54.99 ID:sopvmtMK0
ルーティ「………この歌は」
ルーティ「まだ歌い続けるのね」
ルーティ「! 先生がいる」
ルーティ「私の歌より、あの二人の方がいいのかな」
ルーティ「………」
ルーティ「別にいいわ。もう目的は果たしたんだもの」
ルーティ「………私の歌を、先生はどう思ってるのかな」
ルーティ「好きだって、言ってくれる、のかな」
ルーティ「別に好きだって言ってもらわなくてもいいけれど。そこは重要なことじゃないわ」
ルーティ「私があの人を愛している、それだけでいいじゃない」
ルーティ「それだけで十分よ」
ルーティ「ねぇ、そうでしょ。ルーティ・アクアトレス」
690 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/08(木) 22:52:25.39 ID:sopvmtMK0
今日はここまで
おやすみなさい
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 23:04:50.71 ID:YESPK+kC0
乙です
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 01:37:51.69 ID:zptGzIeMO
おつおつ
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 06:59:52.44 ID:DsbYn/aKo
最近つまんないからもう書くのやめよーや
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 12:20:23.43 ID:bKzhBTILo
どうせなにやってもバッドエンドにするひねくれ作者だよ
ルーティが一番安価とってるはずなのに、ルーティエンドないっておかしいし自分のお気に入りのキャラじゃないと書く気がないのが見え見え。なんでロウェナばっかり優遇されるんかわからん。
好きなキャラだけ優遇すんなら安価やめろよ、無駄。キャラ増やすだけ増やしてさばききれてないから出てこない奴いるし、人にキャラ作らせておいて扱いが酷いとか最悪だろ。もう二度とSS書くな。
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 12:26:45.82 ID:bKzhBTILo
ベールクレアが優遇されすぎてつまらん
ルーティとか性格最悪だし、マヒロとかアイホワイトとか1が考えたキャラも魅力ないのに何回もでてくるし、他のキャラが踏み台にしか見えない
そのうえだしてくる情報が少ないし、なのに一回で手遅れになる安価とかだしてくるし自己中の[
田島「チ○コ破裂するっ!」
]SSだはこれ
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 20:33:48.96 ID:gVEtiKXS0
なげーから三行にまとめろ
あと見たくなきゃさっさと別のSSでも探しとけ
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:24:30.23 ID:k6Mr+tZE0
これってむしろ信者のフリしてルーティの扱いさらに悪くする意図があるのではと邪推してしまう
少なくとも自分が作者だったらこれ見てルーティの扱い良くしようとは思わん
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 08:28:05.87 ID:EuCUPhjVo
でも実際キャラに格差があるなーとは思う
ルーティの扱いが悪いのは本当だし
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 20:43:49.11 ID:1i9xHUwCo
誰も待ってないから書かなくていいよこんな駄作
700 :
亜人好き
:2020/10/19(月) 19:22:50.96 ID:vgCQOvcho
もうこのSSを書くのは止めようと思います。
今まで読んでくださった方、ありがとうございました
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/19(月) 19:27:14.50 ID:laH75/uKO
そう言わんと最後まで書いて…
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/19(月) 19:41:07.00 ID:T304xFrp0
◆HQmKQahCZsの部分が無いから成りすましでしょ
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/19(月) 19:43:27.75 ID:1lZcPKgyO
待ってる
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/20(火) 19:28:56.19 ID:qOfkDdqEo
待ってない
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:51:40.05 ID:+jKjWcrGo
埋め
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:52:15.97 ID:+jKjWcrGo
埋め
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:55:42.58 ID:gxt+hJsJo
埋め
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:56:29.09 ID:gxt+hJsJo
埋め
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:57:23.72 ID:gxt+hJsJo
埋め
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 07:58:23.19 ID:gxt+hJsJo
埋め
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:00:14.93 ID:gxt+hJsJo
埋め
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:01:04.81 ID:gxt+hJsJo
埋め
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:01:43.82 ID:gxt+hJsJo
埋め
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:02:11.38 ID:gxt+hJsJo
埋め
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:02:56.86 ID:gxt+hJsJo
埋め
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:03:30.12 ID:gxt+hJsJo
埋め
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:04:01.39 ID:gxt+hJsJo
埋め
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:04:54.67 ID:gxt+hJsJo
埋め
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:05:31.52 ID:gxt+hJsJo
埋め
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:06:30.13 ID:gxt+hJsJo
埋め
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:06:57.71 ID:gxt+hJsJo
埋め
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:07:42.91 ID:gxt+hJsJo
埋め
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:09:18.05 ID:gxt+hJsJo
埋め
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:10:17.87 ID:gxt+hJsJo
埋め
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:11:40.36 ID:gxt+hJsJo
埋め
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:12:25.89 ID:gxt+hJsJo
埋め
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:13:59.76 ID:gxt+hJsJo
埋め
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:15:05.07 ID:gxt+hJsJo
埋め
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:15:51.46 ID:gxt+hJsJo
埋め
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:16:27.14 ID:gxt+hJsJo
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731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:17:38.75 ID:gxt+hJsJo
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732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:18:08.34 ID:gxt+hJsJo
埋め
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:18:42.80 ID:gxt+hJsJo
埋め
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:19:17.59 ID:gxt+hJsJo
埋め
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:19:47.04 ID:gxt+hJsJo
埋め
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:23:19.60 ID:gxt+hJsJo
埋め
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:24:01.83 ID:gxt+hJsJo
埋め
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:24:38.65 ID:gxt+hJsJo
埋め
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:27:01.93 ID:gxt+hJsJo
埋め
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:28:20.69 ID:gxt+hJsJo
埋め
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:29:19.57 ID:gxt+hJsJo
埋め
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:30:02.41 ID:gxt+hJsJo
埋め
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:30:37.99 ID:gxt+hJsJo
埋め
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:31:30.40 ID:gxt+hJsJo
埋め
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:34:48.15 ID:gxt+hJsJo
埋め
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:35:15.52 ID:gxt+hJsJo
埋め
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:36:17.76 ID:gxt+hJsJo
埋め
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:36:49.01 ID:gxt+hJsJo
埋め
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:37:28.67 ID:gxt+hJsJo
埋め
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:41:17.75 ID:gxt+hJsJo
埋め
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:42:35.58 ID:gxt+hJsJo
埋め
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:43:31.94 ID:gxt+hJsJo
埋め
753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:44:24.35 ID:gxt+hJsJo
埋め
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/24(土) 08:47:18.23 ID:gxt+hJsJo
埋め
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/24(土) 18:38:29.01 ID:v/r9T1eWO
土曜の朝っぱらから埋め荒らしとか、どんだけ暇人なんやら
しかも、全部埋めるわけでもないという中途半端さ
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:26:09.21 ID:LK+FxRhro
埋め
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:35:46.57 ID:LK+FxRhro
埋め
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:36:22.14 ID:LK+FxRhro
埋め
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:36:54.22 ID:LK+FxRhro
埋め
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:37:25.09 ID:LK+FxRhro
埋め
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:38:04.54 ID:LK+FxRhro
埋め
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:38:37.76 ID:LK+FxRhro
埋め
763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:39:23.96 ID:LK+FxRhro
埋め
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:39:58.62 ID:LK+FxRhro
埋め
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:41:01.31 ID:LK+FxRhro
埋め
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:41:52.43 ID:LK+FxRhro
埋め
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:42:20.68 ID:LK+FxRhro
埋め
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:42:55.11 ID:LK+FxRhro
埋め
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:43:27.82 ID:LK+FxRhro
埋め
770 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:43:54.81 ID:LK+FxRhro
埋め
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:44:54.10 ID:LK+FxRhro
埋め
772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:45:22.25 ID:LK+FxRhro
埋め
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:46:00.65 ID:LK+FxRhro
埋め
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:46:31.31 ID:LK+FxRhro
埋め
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:47:03.40 ID:LK+FxRhro
埋め
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:47:46.89 ID:LK+FxRhro
埋め
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:48:25.69 ID:LK+FxRhro
埋め
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:49:08.82 ID:LK+FxRhro
埋め
779 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:49:50.04 ID:LK+FxRhro
埋め
780 :
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[sage]:2020/10/25(日) 19:50:40.94 ID:LK+FxRhro
埋め
781 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:51:15.56 ID:LK+FxRhro
埋め
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:52:20.86 ID:LK+FxRhro
埋め
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:53:11.08 ID:LK+FxRhro
埋め
784 :
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[sage]:2020/10/25(日) 19:53:49.70 ID:LK+FxRhro
埋め
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:54:26.60 ID:LK+FxRhro
埋め
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:54:56.23 ID:LK+FxRhro
埋め
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:55:45.70 ID:LK+FxRhro
埋め
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:56:21.72 ID:LK+FxRhro
埋め
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:56:49.70 ID:LK+FxRhro
埋め
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:57:26.49 ID:LK+FxRhro
埋め
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:57:55.17 ID:LK+FxRhro
埋め
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 19:59:38.62 ID:LK+FxRhro
埋め
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:00:13.53 ID:LK+FxRhro
埋め
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:00:40.14 ID:LK+FxRhro
埋め
795 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:01:38.87 ID:LK+FxRhro
埋め
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:02:15.09 ID:LK+FxRhro
埋め
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:03:00.14 ID:LK+FxRhro
埋め
798 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:03:50.89 ID:LK+FxRhro
埋め
799 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:04:17.82 ID:LK+FxRhro
埋め
800 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:05:03.99 ID:LK+FxRhro
埋め
801 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:05:52.62 ID:LK+FxRhro
埋め
802 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:06:19.26 ID:LK+FxRhro
埋め
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:07:03.02 ID:LK+FxRhro
埋め
804 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:07:56.47 ID:LK+FxRhro
埋め
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:08:48.56 ID:LK+FxRhro
埋め
806 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:09:27.92 ID:LK+FxRhro
埋め
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:09:59.42 ID:LK+FxRhro
埋め
808 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:10:52.98 ID:LK+FxRhro
埋め
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:11:42.93 ID:LK+FxRhro
埋め
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:12:22.19 ID:LK+FxRhro
埋め
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:13:12.85 ID:LK+FxRhro
埋め
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:13:56.05 ID:LK+FxRhro
埋め
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:14:31.00 ID:LK+FxRhro
埋め
814 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:15:05.17 ID:LK+FxRhro
埋め
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:15:59.19 ID:LK+FxRhro
埋め
816 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:16:34.82 ID:LK+FxRhro
埋め
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:17:42.52 ID:LK+FxRhro
埋め
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:18:09.67 ID:LK+FxRhro
埋め
819 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:18:48.92 ID:LK+FxRhro
埋め
820 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:19:49.30 ID:LK+FxRhro
埋め
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:20:27.16 ID:LK+FxRhro
埋め
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:21:21.79 ID:LK+FxRhro
埋め
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:22:16.73 ID:LK+FxRhro
埋め
824 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:22:48.55 ID:LK+FxRhro
埋め
825 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:23:19.35 ID:LK+FxRhro
埋め
826 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:23:47.67 ID:LK+FxRhro
埋め
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:24:20.68 ID:LK+FxRhro
埋め
828 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/25(日) 20:27:42.01 ID:LK+FxRhro
ロウェナあげルーティ下げが多すぎてムカつく
829 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/10/27(火) 20:20:19.86 ID:h73pkOdC0
最近投稿できず、申し訳ありません。
仕事が忙しいため、再開はもう少し後になってしまいます。
あと
>>700
は私ではありません。
そして色々な意見を戴いておりますが、私はロウェナが好きです。ルーティも好きです。
キャラに格差がでてしまったのは私の力量不足です。しかし決して、ロウェナが好きで、ルーティが嫌いというわけではありません。
動かしやすいキャラクターほど活躍してしまう傾向にはありますが皆さまから頂いたキャラに嫌いなキャラはいません。
今後もっと多くのキャラクターを掘り下げていきたいと思っていますので、よろしければお付き合いください。
よろしくお願いします。
830 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/27(火) 20:25:49.20 ID:xbaWttLMo
此方こそよろしくお願いします!
831 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/27(火) 20:34:58.07 ID:vMkhW5KJo
待ってるでよ
832 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2020/10/28(水) 19:03:24.77 ID:9fXO1KHxo
頑張ってください
応援してます
ぶっちゃけ
>>1
がこういう作風なのは前々からだし
合う合わないは当然あると思うけどそれに関して文句言うのは筋違いだわな
833 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/28(水) 19:41:39.79 ID:6+1qicKX0
いつまでも待ってる
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/29(木) 00:17:10.36 ID:xxuSSEJa0
ぶっちゃけルーティみたいなタイプのキャラが安価スレで不遇なのはこの作品に限ったことでは無いし
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/02(水) 20:28:46.44 ID:ZqSHEw2RO
ほしゅ
836 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 20:28:53.08 ID:7GrdAGm/0
男「今日が最後の日だね」
ルーティ「えぇ。素晴らしき来年を迎えるための準備は万端。しいて言えば」
ルーティ「邪魔者がいるけど」
ロウェナ「邪魔もの?」
スズシロ「それはいったい」
ヒヅキ「誰の事だ」
ルーティ「あなたたち三人」
男「まぁまぁ」
ルーティ「せっかく二人で素敵な年越しを迎えることができると思ったのに」
メイド「皆さま。軽くつまむものをご用意しました」
ヒヅキ「……軽すぎだ」
ロウェナ「いや、ヒヅキちゃんが食べすぎなだけだよ」
ルーティ「文句があるなら帰ったらいかが?」
ヒヅキ「……厨房を借りるぞ」
メイド「こちらでございます」
スズシロ「はっ、まさか手料理アピールで先生の好感度をあげるつもりでは!? そうはさせんぞっ」
ロウェナ「合点承知! 私達だって料理ができるということを見せつけてやるぅ!」
ヒヅキ「邪魔だ」
ワイワイガヤガヤ
ルーティ「はぁ……。本当、やかましい人たち」
男「ルーティさんはこういうの嫌い?」
ルーティ「……私は下賤なことは嫌いよ。もっと落ち着いて優雅な時間が好ましいって思うわ」
ルーティ「貴方がいること前提だけど」
ヒヅキ「邪魔をするなら、叩き割るぞ」
ロウェナ「鬼がなんだい! みせてやろうぞ、人間の底力!!」
スズシロ「私は神様だけど!」
メイド「み、皆さま」オロオロ
男「あ、あはは。本当に賑やかな、年越しになりそうだ」
被虐姉「なんでこの状況で和気藹々できるのよ、あの女だけでも怖いのに、鬼に幽霊まで」ガクブル
837 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 20:31:29.18 ID:7GrdAGm/0
〜新年〜
男「………もうすぐゼミも終わりか」
男「僕はできること、全てやりきったんだろうか」
男「なんて、新年からしんみりしてたら駄目だよな」
男「さて、毎年の恒例行事、初詣だけどだれといこうか」
>>838
838 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/22(火) 20:36:12.17 ID:GmD/chNSo
ロウェナ
839 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 20:41:29.78 ID:7GrdAGm/0
ロウェナ「はっ、初日の出を見てなかった!」
男「がっつり日が登った後起きたからね」
ロウェナ「くぅ。睡魔には勝てなかったよ」
ロウェナ「あっ、おはよせんせ」
男「おはよう。新年を迎えたことだし、初詣にでもいかない?」
ロウェナ「つまりデートってことだねっ」
ロウェナ「スズシロにバレないうちにいこいこ」コソコソ
840 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:04:21.47 ID:7GrdAGm/0
ロウェナ「人間になったばっかりだからこういう時に着る服がないんだよね」
ロウェナ「セーラー服か死に装束だけだよ〜」
男「まって、なんで死に装束持ってるの?」
ロウェナ「だって、元幽霊だし」
男「いや、あれ実物じゃないし」
ロウェナ「ま、細かいことは置いといて、はやくいこ〜」
男「細かいこと、なのかな」
ロウェナ「場面転換! 神社へ! トゥルルルルンっ」
男「人がやっぱり多いなぁ」
ロウェナ「ところで神社ってなんの神様がいるの?」
男「……さぁ。詳しくは知らない」
男「神社も教会も神様のためにあるってのは知ってるけど、詳しいことはわからないなぁ」
ロウェナ「じゃあなんでみんな来てるんだろうね」
男「………わからないなぁ」
ロウェナ「ま、いいや。それじゃあ並んでてね僕!」
男「え? 僕だけ?」
ロウェナ「私は屋台で色々買ってくるから!」
ロウェナ「いってきまー」スタコラ
841 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:15:57.40 ID:7GrdAGm/0
ロウェナ「みてみて。色々買った〜」
男「そんなに買って。食べきれるの?」
ロウェナ「大丈夫だよ。美味しいからね」
ロウェナ「それにヒヅキちゃんが食べるから大丈夫!」
男「まぁ、ヒヅキさんは喜ぶだろうけど」
ロウェナ「あと抜け駆けしたからなにか持って帰らないと後が怖い」ガクブル
男「……スズシロさんとルーティさんの怒りが鎮まるといいね」
ロウェナ「なにをー、他人事だと思って、このモテ男〜!」プンスコ
男「なにやら申し訳ない気持ちでいっぱいです」
ロウェナ「でも虎穴にはいらずんばなんとやら。危険を犯しても先生と一緒にいれることは素直に嬉しいですっ」
ロウェナ「キスした仲だしね」ニヘヘ
男「うっ」
男(子供じゃないけど、それ言われると恥ずかしいなぁ)
ロウェナ「あっ、もう私達の番だよ。よしお願いしちゃうよっ」
ロウェナ「なむなむ〜」
男(お願いか)
男「………」
男(どうか皆無事でいられますように)
ロウェナへの好感度【75】
842 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:23:16.84 ID:7GrdAGm/0
〜1週目〜
男「新年おめでとうございます」
ジェラルド「おめでとうございます」
サレム「おめでとうございます」
プライヤ「おめでとうございますぅ」
男「あれ、女の子たちは?」
ジェラルド「女子会、って奴をしてるらしいですよ」
サレム「いえ、あれは女子会というより」
プライヤ「戦い、だったなぁ」
男「一体なにが」
ジェラルド「福袋の争奪戦らしいです」
男「あぁ、なるほど」
男「君たちはなにかしないの?」
サレム「私は新年のボランティアをやって参りました」
男「みたいだね。苦情が僕のところにきてた」
サレム「なんと!」
ジェラルド「僕は、新年のあいさつ回りが忙しかったです」
プライヤ「オイラは…………気付いたら森の中にいた」
男「え、なにそれ怖い」
プライヤ「気が付いたら親御さんに挨拶してたぞぉ……」
男「猛禽類からは逃げられない」
843 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:33:41.42 ID:7GrdAGm/0
男「さて、新年最初の授業は」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>844
844 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/22(火) 21:34:57.66 ID:rakmojfDO
ジェラルド 魔導
845 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:41:36.75 ID:7GrdAGm/0
ヒヅキ【魔術 733】
ベルスタシア 【魔術 500】
ジェラルド【魔導 339】
サレム【文系 606】
ルーティ【理系 443】
プライヤ【魔導 1344】
ロウェナ【文系 427】
ミレイア【魔導 465】
リリ【魔術 611】
846 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:46:13.99 ID:7GrdAGm/0
〜1週目 土曜日〜
男「新年の豊富を決めてなかったな」
男「いい新年になることを願って―――――――――――――――――――――――――」
847 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:46:43.57 ID:7GrdAGm/0
「さぁ、革命だ」
848 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/12/22(火) 21:47:48.90 ID:7GrdAGm/0
今日はここまで
お久しぶりです皆さま。
覚えていただけていると幸いです。
お話ももう終盤。といってもどうなるかはまだ確定しておりません。
どうか最後までお付き合いいただけるとありがたい限りです。
849 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/22(火) 21:55:08.24 ID:GmD/chNSo
乙乙
850 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/22(火) 21:55:46.29 ID:9WnFehSF0
乙
851 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/22(火) 21:57:43.75 ID:rakmojfDO
乙
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/23(水) 01:00:46.95 ID:L/dZH7Uzo
おつお
853 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/23(水) 19:15:13.47 ID:2AIETMF4o
おつ
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 20:02:18.09 ID:XiyTWR510
〜1週目 日曜日〜
ロウェナ「先生大変! 大変!!」
男「なになに、どうしたのいきなり」
ロウェナ「えっとね、えっとねえ!!」
男「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて、深呼吸して」
ロウェナ「学校が爆発した!!」
男「ぶっへっ」
男「え!? え? はぁっ!?」
ロウェナ「せせ、先生も落ち着いて!!」
男「落ち着いてる! 落ち着いてるから!!」
ルーティ「先生も女狐も落ち着きなさいな」
ロウェナ「あっ、ルーティちゃん、やっほぅ」
ルーティ「ハロー。どうやら学校だけじゃないみたい」
男「へ? 学校だけじゃないって?」
ルーティ「全世界のスラム街の人間たちが一斉蜂起したのよ」
ルーティ「クーデタね」
855 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 20:20:39.28 ID:XiyTWR510
〜2週目〜
テラス「集まってもらい感謝する。さて君たち職員は現状をどこまで把握しているだろうか」
男「まだ状況を把握できていないのです」
アータル「俺も新聞で見たくらいのことしかわからねぇな」
マリア「こら、学園長のお話し中ですのよ」
テラス「学園の数か所に爆弾が設置されていた。これは新聞にもあったとおり、事実だ」
テラス「休日であったことも幸いして、被害は大したことではなかった。人命等の取返しのつかない事態は起きていない」
テラス「怪我人が出てしまったことに関しては怒気が噴き出る思いだが、今は怒りに身を震わせる時ではない」
テラス「単刀直入に現時点で私が把握していることを皆に伝える」
テラス「新聞では第二種……特別保護とされている人間達が武装蜂起し、クーデターを起こしたとされているがこれは十分な説明ではない」
テラス「そのクーデターを手引きした者がいる。それも我が校にだ!!」
ザワ ザワザワ
アータル「おいおい、それは穏やかな話じゃねぇな」
レイン「そんな。生徒はみな善人とは言えないですけども、そんなことをするような子は」
テラス「主犯格は二名、オー・クラッペン」
男「オー・クラッペン………っ」
テラス「そして前生徒会庶務」
テラス「プロテア」
856 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 20:37:40.49 ID:XiyTWR510
プロテア「さすが仕事が速い。どうやら私たちが主犯ってことばれてるみたい」
オー「の割にはクスクスわろうて、気持ち悪いやっちゃ」
プロテア「だって楽しいじゃない。最後の最後に黒幕登場よりも」
プロテア「知られ、恐れられ、怯えられ、恨まれ。数多の感情の矛先がこの私に向いている」
プロテア「『無名』プロテア・ビグブローに!!」
オー「あぁあぁ、いつものクールな姿が欠片もあらへんな。こないな調子で大丈夫かいな」
プロテア「あらぁ?」ギギギ
オー「体をのけぞらせたままこっち見んな。怖い」
プロテア「大丈夫もなにも、しなくちゃならないから、しなきゃいけないからやった」
プロテア「心配しないで。私はどういう調子でも大丈夫。だって私はこれまで、今日このときのために」
プロテア「憎い憎い妹の手を借りてまでここまでやってきた」
プロテア「あは、あははは。楽しい、私楽しいわ! この身に刻まれた遺伝子が喜びの声を上げている、くけけけけと、狂った声をあげて!」
プロテア「見ているか人類! 旧人類の革命の狼煙を!」
プロテア「さぁ、我々が奪われたものを奪い返す時間よ!!」
857 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 20:55:22.53 ID:XiyTWR510
「ボクの贈り物は喜んでもらえたかな?」
プロテア「えぇ、とっても」
オー「………こんなところに来てもええんか?」
「大丈夫。ボクは何も痕跡は残していない。誰が何をしようとボクにたどり着くことはない」
「なぜならベルンカステル・レディライトはあまねく亜人の味方であり、人間の敵であるから」
ベルン「それは不変の定理。ゆえに君たちに力を貸すことはあり得ない」
オー「でも実際資金援助してくれたのはあんさんやろ。力を貸したも同然やないか」
ベルン「特別保護。その言葉は第二種にとっては皮肉みたいなものだけれど、特別保護をうたってるからには最低限の保護は存在してしまう」
ベルン「第二種から多く奪い、多く殺してはいけない。つまり君たちを根絶やしにはできないということ」
ベルン「それがボクは歯がゆくて歯がゆくて、だから君たちを根絶やしにする理由を作った」
オー「第二種の武装蜂起………」
ベルン「君たちは自由を求めて、それ故に焼け死ぬ運命なのさ。自由という耳触りの良い言葉でおびき出し、皆[
ピーーー
]」
プロテア「だ・け・ど! 第二種にはこの私がいる! 闇に潜み私腹を肥やし、長い時間をかけてお前たちへの復讐の牙を研いだこの私が」
プロテア「二度目は負けないわよ。兄より優れた妹はいないことを証明して、あげる」
ベルン「はは。ボクがいえたことじゃないけれど、なんて呪いなんだろうね。いつまであの時代にしがみついているのやら」
プロテア「うるさいわ。それが私の遺伝子に刻まれている使命。人間を裏切り亜人などの味方をして世界を壊した大悪人にはわからないだろうけれど」
ベルン「血がつながっているといっても彼女とは薄い繋がりだよ。ベルグレインのほうがよっぽどつながりは深い」
プロテア「だとしても。復讐するは私にあり。せいぜい怯えて眠りなさい」
オー「…なぁ」
プロテア「何かしら」
オー「なら、この人、ここで捕まえたほうがええんやないか。恩をあだで返す真似にはなるけれど」
プロテア「それはだめ」
オー「なんでや」
プロテア「これは打倒さないといけないから。そんなことじゃ勝った気がしない」
オー「………」
ベルン「狂ってるよね」
858 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:29:43.36 ID:XiyTWR510
〜3週〜
男「さすがに事態はいきなり好転せず、か」
ルーティ「第二種が想像以上に善戦しているみたい」
男「善戦ねぇ。数としてはこっちが圧倒的に多いというのに」
ルーティ「普通戦いでは3割を倒せば勝ちと言われているわ。戦闘員だけなら6割」
男「聞いたことある。確か全滅の定義だっけ?」
ルーティ「けれどこれは戦争ではなくて、テロ。向こうは勝つために戦ってるわけじゃないの」
ルーティ「私たちへの復讐を果たすために同じ目的の者が集まっているに過ぎない。その本質は集団にして個」
ルーティ「対して私たちは戦うということを易々と選択できない一般市民の集団」
ルーティ「数で優っていたとして、戦闘員がどれだけいるか、ね」
ルーティ「等の昔に戦争は終わって数百年続く平和。自衛はあっても、戦う意思があるものは限られている」
ルーティ「その状況を見れば善戦は当然といえるわ」
男「………詳しいね」
ルーティ「…これでも海洋マフィアのボスだもの、私」
男「あ、そうだ。海洋マフィアはこのテロに立ち向かったりしないの?」
ルーティ「立ち向かう? クスクス。そんな価値のないこと私たちはしないわぁ」
ルーティ「逆らえば潰す。けれど対岸の火事は私たちにとって酒の肴。それどころか金を稼ぐ機会だもの」
ルーティ「進んで止めたりはしないわ」
男「それは海洋マフィアのボスとしての意見だよね」
男「ルーティさん自身はどう思ってるの?」
ルーティ「………あなたはルーティの善人性を買いかぶりすぎ。私は私」
ルーティ「ただそれだけ」
男「……そっか」
男「だったらさ、僕が立ち向かうって言ったら、協力してくれる?」
ルーティ「! …好きにするといいわ。私は関係ないもの」
ルーティ「あなたが誘えば喜んでついていきそうな阿呆はいると思うけど」
男「それってロウェナさん?」
ルーティ「くすくす。私が彼女のことを言ったとは限らないわよ」
男「……うん。そうだよね。だって危険なことだからね。協力してっていうのがおかしかったんだ」
男「でも僕は行くよ。こんな僕だけれどなにかできるんじゃないかってそんな気がしてるんだ」
男「それに危ないけど僕は幽霊だから大丈夫だよ。死ぬことはないから」
ルーティ「………い、いつも誰かのために犠牲になって。あなたみたいな人が騙されて傷つけられて、不幸になって死んでいくのよ!」
男「うん。たぶんいつか後悔するんだと思う。だけどそれでも僕は救いようのない大馬鹿者でありたい」
男「ありがとう。ルーティさん。またね」
859 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:36:30.00 ID:XiyTWR510
メイド「ご主人様」
男「メイドちゃん。君はここにいて」
メイド「……いいえ、私はメイドです。相手が第二種であろうと関係ありません。ご主人様と一緒にいる。ただそれだけです」
男「………メイドちゃん」
メイド「はい」
男「今日限りで君はクビだ」
メイド「え?」
男「もとより給金なんてものは払ってないからクビってのはおかしいけどね」
メイド「ダメです、いけません。私は死ぬまでご主人様のメイドで」
男「エグゾセさん。いる?」
エグゾ「なんだ。気付いてやがったのか」
男「こう見えて気配には敏感なんだ。メイドちゃんをお願いしてもいいかな」
メイド「ご主人様!!」
エグゾ「俺は、ルーティのためを思ってなら止めるべきなんだろうな」
エグゾ「でも止めねぇぞ。お前なんて死んじまえって思ってたからな」
男「死んでる死んでる」
エグゾ「どこへなりとも消えちまえって思ってるからな。だからメイドは任せて消えてこい」
男「うん、ありがとう」
エグゾ「……行くぞ」ガシッ
メイド「ダメです! 放してください! どうかっ」
メイド「放して!!」
860 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:36:56.29 ID:XiyTWR510
今日はここまで
おやすみなさい
861 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:38:23.23 ID:CYh3MqJwo
乙乙
お帰り
862 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:43:30.22 ID:Vo1cU6Wro
おつー
863 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/03(水) 21:44:20.88 ID:t88X1WPz0
乙
お帰りなさい
864 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/04(木) 00:24:25.80 ID:+qdtkMJ/O
おつおつ
865 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 19:50:23.03 ID:p6EPImzo0
〜4週〜
男「一か月近く経過しても事態は暗転せず、か」
男「そりゃあ世界中の第二種が反乱を起こしたんだものね」
男「学校も所々崩れてしまってる」
男「頑張って守ろうとしたけど、肉体を持たない僕じゃどうしようもできなかった」
男「もちろん僕以外の先生も戦った。けれど僕たちは戦士じゃない」
男「命を奪うことなんてできなかった」
男「………」
男「悔しいなぁ。僕がもっとしっかりしていれば、もしかするとこの事態は防げたかもしれない」
男「クラッペン君と話していれば、こんなことには」
866 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 20:10:33.29 ID:p6EPImzo0
「しょげないでよベイベ〜」
男「!」
ロウェナ「学校を守りたいのは先生だけじゃないよ」
ロウェナ「私だって先生との愛の巣を守らないといけないから」
ヒヅキ「お前とこいつの愛の素ではない」
ヒヅキ「私とこいつのだ」
男「いや、そっちもおかしいから。ってヒヅキさんまで」
ミレイア「ふん。このミレイア様は視界に入ってないって?」
ベル「私もいたり?」
男「みんな……!」
ミレイア「ま、私は少年の味方をするために学校に来たんだけどね」
男「少年君? 生徒会が動いているの?」
ベル「生徒会だけじゃないよ。風紀委員、番長連、武術会、温泉部その他もろもろが立ち上がったんだよ!」
男「そんな。生徒たちには避難するように言ってたのに」
ロウェナ「あのヒョウカさんが学校の決まりを破るなんてね〜」
ロウェナ「結局みんな学校が大好きなんだ。だから先生たちだけを戦わせるなんてできない」
男「でも危険だ。相手はこっちの命を奪うことにためらいはないんだ」
男「だからみんな安全なところに避難して」
ヒヅキ「………お前を残してはいけない」
男「大丈夫僕は」
ロウェナ「幽霊だから?」
男「うん。幽霊だから大丈夫」
ロウェナ「でもきっと先生の心は大丈夫じゃなくなるよ。だって先生さっきつらそうな顔してたから」
ロウェナ「ここで帰ったら私は、私たちはきっと後悔する」
ミレイア「いいからあんたは黙って私たちに甘えていればいいの。だって私は貴族。庶民の味方であるべきだもの」
ベル「うん、そうだよね。どっちにしたって先生、私たちはいうことを聞かないよ! もうわかってるでしょ」
ベル「私たちはすっごい我儘なんだって!」
867 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 20:14:03.65 ID:p6EPImzo0
ミレイア「言い方!?」
ベル「でもミレイアちゃん、我儘代表だよね?」
ミレイア「そ、そんなことないわよ」
ロウェナ「大丈夫。ミレイアちゃんは我儘の代名詞だよ!」
ミレイア「何も大丈夫じゃない!?」
ヒヅキ「………さもありなん」
ミレイア「あんたには言われたくない!!」
男「は、ははは。こんな時でも君たちは変わらないんだね」
ミレイア「当り前じゃない。だって私たちは何も変えないためにここに来たんだから」
男「!」
ロウェナ「それじゃあ私たちの学園生活を取り戻すために頑張るぞー!!」
868 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 20:25:34.75 ID:p6EPImzo0
〜5週目〜
男(学生達が協力してくれて状況は好転した)
男(といっても膠着状態になっただけだけど)
男(学生達は生徒会を中心として上手に連携しているらしい。暴動が起きてからすぐに水面下で動いていたらしいからすごい行動力だ)
男(僕たち職員も学生達の士気を感じて元気を取り戻した。もっとも生徒が戦線に立つことは反対したけれど)
男「さて、今日も必死で生き残ろうか」
ミレイア「生き残るじゃなくて守り抜こうくらいはいいなさいよ」
ロウェナ「まぁまぁ、先生らしくて可愛いよ!」
男「それじゃあ僕とロウェナさんヒヅキさん。ミレイアさんとベルスタシアさんで動こう」
ベル「よろしくねっ。ちゃんミレ!」
ミレイア「突然変な名前で呼ばないでくれる!?」
869 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 20:57:50.68 ID:p6EPImzo0
男「ここもすっかり崩れちゃってる…」
ロウェナ「私たちじゃ通れないね」
ヒヅキ「斬り崩すか」
男「いやいや、危ないから」
ヒヅキ「…そうか」
男(ヒヅキさんしか戦える人がいないから無茶はさせれないな)
男(できることなら戦わせたくはないけど)
ギィィィィィィィィ
男(? なにか音が聞こえる)
ロウェナ「ねぇ、先生」
男「わかってる」
ギギギギギギギッ
ヒヅキ「音が……近い」
男「これはもしかして、危ないの、かも」
ガボッ
「ったく、好き勝手しやがって。おかげで歩き回るのも一苦労やないか」
「ご主人様」
「なんや」
「敵です」
男(突然あたりに土煙が立ち込め、その中から現れたのは)
オー「……よぉ。久しぶりやな。仕事やで一号」
一号「いいのですか。ご主人様」
男「オー・クラッペン、君」
オー「もう君は余計や。ワイはもう生徒やない」
870 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 21:03:49.01 ID:p6EPImzo0
今日はここまで
871 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/15(月) 21:07:22.99 ID:Efv+dCsBo
乙乙
もうクライマックスなんかな
872 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/16(火) 20:08:09.94 ID:iOzKdvRE0
一号「では参ります」
ロウェナ「ひゃあっ」
男「ロウェナさん!」
ヒヅキ「下がっていろ」
ガキギギギギギッ
一号「素敵な武器ですね」
ヒヅキ「それは、いったいなんだ」
男(ヒヅキさんが振るった刃を彼女はこともなげに手のひらで受け止めた)
男(見た目は人間にしか見えない。しかし刀を手のひらで受け止めるだなんて明らかに人間には不可能だ)
男(それにこの音は)
オー「武器を内蔵した義手や。一号の場合はローラーサンダ。といっても金属板だって削り取る強力なもんやけどな」」
ヒヅキ「………っ!」キィン
一号「あなた達には恨みしかありませんので、その素敵な顔を、削りはがします」シュッ
ヒヅキ「くっ、やりづらいな」
男(受け止められると刀が潰れる。それを嫌がったヒヅキさんはうまく切りかかれないでいた)
ロウェナ「どどど、どうしよ先生!」
男「君たちに危害を加える気はない。どうか武器を収めてくれないか?」
オー「危害を加える気はない?」
オー「やっぱあんたお人よしやなぁ。きっと自分は人を傷つけたことはない、自分は善人なんだって思ってるんやろうな」
オー「善人ならなんでわいらを助けんのや! なぁ、知らんかったとは言わせんで。だってワイとあんたはあそこで出会ったことがあるもんな」
男「それは」
オー「あんたは積極的に関わらないだけで他の悪魔と一緒や! まったく反吐が出る!」
オー「お前らみたいなんをぶちのめしたくてワイらは戦ってるんや! やったれ一号!!」
一号「イエス、サー」
873 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/16(火) 20:47:21.94 ID:iOzKdvRE0
ギュルルルルッ
グルンッ
男(! そういえば彼女は両手だけじゃない、両足もなかった。つまり義足にも武器がっ)
ヒヅキ「足、にも……っ」
ズリリッ
一号「痛いでしょう?」
ヒヅキ「この程度……痛くもかゆくもない」
一号「強がりを。といっても私たちの痛みはそれ以上ですから、音をあげてもらっても困ります」
オー「せや、わいらの痛みはこんなもんやない! 全身の皮を削りとったれ!」
ロウェナ「ヒヅキちゃん危ないっ」
オー「そっちの元幽霊! お前も人に恨みがあるんとちゃうんか!」
ロウェナ「ひょえっ!? 私!?」
オー「なんや、恨みがあって幽霊になったとちゃうんか」
ロウェナ「私は、私はみんな大好きだよ! 第一種とか第二種とかわかんないけど、先生もメイドちゃんも少女ちゃんも好きだもんっ」
オー「あぁ、そうかい。じゃあお前も敵や!」パンッ
ロウェナ「ひぇぇっ!」
ヒヅキ「ロウェナっ」
男「ロウェナさんっ。君は逃げて!!」
ロウェナ「やだっ」
オー「……はよにげぇ」
ロウェナ「やだもんっ」
874 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/16(火) 21:04:30.41 ID:iOzKdvRE0
男「君は戦わせるために人間を助けてたのか!?」
オー「…そうやっ。手ごまは多いほうがええからなっ」
男「! 君は戦ってて嬉しいのかい!?」
一号「勿論」
男「君は君の憎しみのために人を使って、それでいいのかい!?」
オー「じゃかあしい! しったかすんなや!」パパパンッ
男「じゃあ教えてよ!」スルッ
オー「くそ、幽霊用の武器作っときゃよかったな」
男「一体君は、なんで」
オー「だいたい想像できるやろ!」ヌギッ
男(クラッペン君が箱型の頭に手をかけると強引にそれをはぎ取った)
男(ぶちぶちとコードが切れ電気が飛び散った。そしてその下にあったのは)
オー「ワイも第二種やからな」
875 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/16(火) 21:48:20.14 ID:iOzKdvRE0
オー「第二種は生まれて体のどこかに第二種であることを示す刻印がつけられる」
オー「それがある限り、第一種に紛れてもいつか気付かれてまうんや。逆に言えばそれ以外第一種と第二種に違いはあらへん」
オー「だからワイは首から下を改造した」
男「! そんなことって」
オー「やった。やらんとワイはずっと地獄やったからな」
オー「そん時のワイは適当な知識しかなかったから死んでまう可能性のほうが高かったけどな」
オー「それでも地獄で生きるよりはましや思うて賭けにでた」
男「その結果が今の君か」
オー「それからこの学校に入っていろんなことを学んだ。知識は力やからな」
男「………君は復讐のためだけにこの学校に入ったの? ずっと復讐のために勉強をしてきたの?」
オー「………そうや! 全部このときのためや」
男「君のことについて調べてたけど、楽しそうに部活動をしてたみたいじゃないか」
オー「楽しいことなんてあらへん」
男「ディーピカー、アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドと並んで祭り好きとされた君が?」
オー「調べんなや、きっしょ」
男「容疑者として色々調べてたからね」
オー「リンネが人間を襲ってたやつか」
男「うん」
オー「あれにはほんと感謝してるで。おかげで手ごまを増やせた」
男「君たちは被害者だ。怒りもよくわかる。でもだからってこんなことすることないじゃないか」
男「まだ引き返せる。君たちの事情を知れば」
オー「もう遅い」
オー「この学園で生徒が死んだやろ?」
男「もしかして彼らも第二種?」
オー「いいや、あいつらはれっきとした第一種や」
オー「だから殺した」
男「!」
オー「あんさんを狙ったのもワイや。殺しきれんですまんかったな。つらかったやろ」
男「………」
オー「第一種を作った武器の実験体にしたくてなぁ」
男「顔面の皮がはがされてた死体……あれは」
オー「一号の初体験相手、ちゅうやつや」
876 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/16(火) 21:48:49.44 ID:iOzKdvRE0
今日はここまで
筆が遅くてすいません
877 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/17(水) 20:02:19.87 ID:vcblpgSMO
乙
ゆっくりでもええんやで
878 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/02(日) 14:05:51.70 ID:Je3dLXedO
ほす
879 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/03(木) 15:13:53.86 ID:WOL8KZ7qO
待ってる
880 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/08/15(日) 14:56:34.03 ID:PZWed8Ca0
舞ってる
881 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/09/20(月) 21:57:32.60 ID:RiVhcBLI0
マッテルスブルク
882 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/20(土) 18:20:28.81 ID:IcIHqWWuO
まだだ、まだ終わらんよ
883 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/01(土) 20:57:31.37 ID:N9qwsZr/O
結局、年を越してしまったか...
884 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/01(土) 21:14:38.87 ID:gNP6i5rPo
もう無理だよ
885 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/01(土) 23:10:43.16 ID:CPSGZFG6O
自分もまだ待ってるよ
886 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/08(火) 21:01:26.86 ID:brktR0v40
待ってる
887 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/04/12(火) 21:06:05.10 ID:kGDnFbytO
舞ってる
888 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/05/30(月) 10:14:21.80 ID:3mEuSRsaO
マッテルスブルク
889 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/07/23(土) 21:28:51.43 ID:h8Fd/cyI0
まだだ、まだ終わらんよ
890 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/09/20(火) 23:50:47.55 ID:RwLu7j6P0
はい
891 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/21(水) 02:28:10.98 ID:uq1k+PIY0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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