【安価】で異世界なろう転生

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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 15:34:17.26 ID:iaNJ2uwPo
4
刀投げつけて飛びかかる
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 15:46:32.97 ID:oHaPRbCc0
寸止めしてくれないと普通に斬られそう
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 19:15:55.35 ID:/STiq4KJO

正攻法じゃダメだ。理由は分からないが俺の勘がそう言っている。
相手の意表を突く、それなら──。


俺はタイミングを合わせて、構えのまま右足で前蹴りを繰り出す。
トンファーキックならぬイアイキックじゃい。が、意表を突いたつもりの攻撃虚しく足は空を突く。というか侍が消えた。



男「消え──」
侍「まさか蹴ってくるとはねぇ」


男「なっ!?」



背後から侍の声がして、咄嗟に振り向く。
侍は薄ら笑いを浮かべながら顎をさすっている。
いつの間に移動したんだ?全く見えなかったぞ。



侍「ほら、チャンスだぜ?」



侍は挑発しているのか、刀をしまって両手を挙げている。
流石に力量は測られただろうが、このまま終わるのは癪だ。
一太刀でも浴びせてやる!



男「オラァァ!」



もはや構えは崩れ、俺は刀を抜いて上段で襲いかかる。
侍は俺のその様を見て、また笑った。



シスター「勇者様!?」



─────



後頭部には柔らかい感触。おでこ辺りを誰かに撫でられていて、俺は目を覚ます。



男「ん…」


シスター「あ、起きた!勇者様!大丈夫?」


男「あれ…俺…」



ついさっきまで侍と勝負していた筈なのに、何でシスターに膝枕されて……膝枕…だと…?



侍「よう、やっと起きたか」


男「……一体何が?」


シスター「覚えてないの?」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 20:43:06.16 ID:/STiq4KJO

男「うん。何が起きたの?」


シスター「あのおっさんが刀を飛ばしたの!」


侍「おい、俺はおっさんじゃねぇ。まだ20代前半だ」


男「刀を飛ばすって?」


侍「今のは嬢ちゃんの言い方が悪ぃ。要は鍔を弾いたのさ、こうやってな」



侍は刀を立てて親指で鍔を弾くと、刀が数センチ上へと上がる。



シスター「そう。それが勇者様の顎に当たっちゃって…」


男「なるほど、それで気を失ったって訳か」


侍「加減したつもりだったんだけどな、打ち所が悪かったみてぇだ。すまん!」


男「いやいや、俺が弱いから…」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:44:28.05 ID:/STiq4KJO


侍「そうだなぁ、確かに俺が抱いてた期待からは大分外れてたな」


男「だよね…」


侍「なに、気に病むことはねぇさ。弱ぇなら強くなりゃ良いだけの事。お前次第という訳よ」


男「俺次第…」


シスター「大丈夫!勇者様なら強くなるよ!絶対!私が保証する!」


男「はは、言い切ってくれるね。でも…ありがとう」


侍「どんなモンでも磨きゃぁ光る。積み上げたモンは裏切らねぇ。だから、頑張ろうぜ」


男「ありがとう。頑張ってみるよ」



異世界転生者としての補正で今後強くなる可能性は捨てられないけど、それを抜きにしても俺は強くなろうと心に決めた。

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:45:14.07 ID:/STiq4KJO

侍「さてと、少し動いたら腹減っちまったな。嬢ちゃん!野営の準備くらいあるんだろう?飯にしようぜメシ!」


シスター「あるけど…てかおっさん荷物少なすぎ!勇者様のサポートするのが私達の役目でしょーが」


侍「おっさんじゃねぇ!」



─────



設営後。
シスターは魔道具を使って調理をし、もらう事になり基礎体力や筋力作りをしている。



侍「それが限界かー?」


男「はぁ…はぁ…もう、無理ぃ…」


侍「まぁ、平均ってとこだな。教えるのは構わねぇんだが、勇者はまだ身体が出来てないからな。戦いを覚える前に、まずは基盤を作らねぇと話にならん。技術はその後だ」


男「はぁ…が、頑張ります…」


シスター「ほらーそこまでー!ご飯出来たよー!」


侍「おー!今行くー!」



筋トレから解放され、少し安堵する。
強くなりたいと言ったとはいえ、やはりキツイ物はキツイ。


悲鳴を上げる筋肉に無理をいわせ、突っ伏した身体を起こして用意された椅子へ座った。


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:46:38.99 ID:/STiq4KJO

簡素な物になるかと思った食事だが、思いの他しっかりとした飯だった。
大皿の上に肉や野菜に米、缶詰とかスープみたいな物と思っていたからこれは嬉しい。



侍「美味そうだなぁ!中々やるな、嬢ちゃん」


シスター「別にこれくらい…」


男「でもほんと美味しそうだよ。普段から作ってるの?」


シスター「うん、普段からお父さんの分も作ってたから」


男「へぇ、偉いねー」


シスター「自然とそういう風になっちゃっただけだから。でも褒められると嬉しいね、えへへ…」


侍「ここに酒がありゃ最高だったんだけどな、あるか?」


シスター「ない」


侍「ぐぅ…残念だ」


男「あ、そういえば今ってどこに向かってるの?」


シスター「風の都だね。5日くらいあれば着くかなー」


男「へぇ5日……5日!?近いのに?」


侍「足があれば話は別だが、徒歩だからな」


男「そうかぁ…そういうもんなのか…」


シスター「途中から魔物の出現頻度も上がるから気を付けようね勇者様」


男「魔物……うん、気を付けよう」


侍「心配すんな、魔物からは俺が守ってやる。安心していい」


男「うん。侍が頼りだよ今は」


シスター「ちゃんと勇者様守るんだよ。怪我させたらご飯抜きだからね」


侍「ははは!そりゃあ命懸けで守らんとな!」



その後も他愛ない会話が続き、歩を進めて陽が落ちてきた。
今夜は道中にあった森の中へ入り、そこで野宿する事になった。


食事を済ませ、朝までは自由行動だ。




何かする
安価下
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:49:38.04 ID:Oih+5yxQo
攻略本で何が出るか調べる
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/26(日) 05:18:19.35 ID:P+bZFFJF0

やはり謎多き攻略本を俺が攻略しなくては。
この世界の事をゲームの攻略本の様に書いてくれているが、とてもじゃないが読み切れる量ではない。


余談になるがこの本、厚さの割には全然軽い。
昨日シスターから重くないの?と言われて初めて気が付いた。
これもあの神様の計らいかね。


そうと決めたら天幕の中へと入って攻略本を取り出す。
今回は適当に開いた場所を読む事にしよう。



男「さぁ、何が出るかな」





開いた内容
安価下
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 05:40:48.11 ID:Q21vrTLQo
スタッフインタビュー
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 06:07:02.31 ID:QDpOuiOo0
スタッフwww
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 07:24:15.45 ID:weAb4RHqo
制作陣いるのは草
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/26(日) 14:56:14.64 ID:P+bZFFJF0

男「……なにこれ?」



●神界情報処理局業務の実態へ迫る!

私:
本日は宜しくお願いします。早速なんですが『攻略本』が完成した時のお気持ちは?


?:
そうですねー、幻界の情報を集めるのにスタッフ騒動員で掻き集めましたから、騒々しかったけど楽しかったね(笑)
普段と違う事するから疲れちゃった(笑)


私:
普段と違う事とは?


?:
私達局員の仕事って転生者に『神託(アンカー)』を渡す事なんですけど、基本的には超人的な能力や最高位の魔術を使えるとかが多くてですね、こういった『物』を渡すというのは初めてでしたね。


私:
大変だったんですね。でも、能力とかでは無ければ転生者は辛くないですか?


?:
本来ならとても辛いです。ですが私達の作った『神託』というのは、リアルタイムで転生者の思考や行動の強制、或いは能力の覚醒、臨機応変に対応しています。
序盤は苦しいかもしれませんが、物語が進むにつれて転生者は強くなる様に設定してあります。


私:なるほど。では管理している幻界のバグ、『魔王』の処理は完璧という訳ですね。


?:
そうですね、攻略本の手順通りに働いてくれれば問題無く除去出来ます。
ただ『神託』というのは気まぐれなので、実際はどう転ぶか私達にもわかりません(笑)
局員はあくまで『傍観者』ですからね、悪い流れでも手を出せないのはもどかしいです。


私:
まさに『神の気まぐれ』ですね。本日はありがとうございました。



男「……ゲームかな?」



攻略本らしいっちゃらしいけど、こんな物まであるとは。

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 16:19:43.98 ID:QDpOuiOo0
意外とノリの軽い天界であった・・・・・・なろうだと普通か
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 15:03:15.75 ID:wAJWBosNO

他にもあるけど、一体何人関わってるんだろうか。
天界だの幻界だの神託だのと、聞き慣れない単語もあるし。


結局その日は、寝るまでスタッフインタビューなる物を読み耽る事になった。



─────



3日後。
俺達は今、広大な森の中に居る。
ここを抜けなければ風の都へと行けないらしい。



侍「見ろ、魔物の足跡だ。ここでの野営は魔物に襲われる可能性が高くなるからな、気ぃ付けろよ」


男「りょーかい」


シスター「出てきちゃったらパパパーってやっつけちゃってよね」


侍「応。何かあったらすぐに──しっ!」



先頭を歩く侍が警戒しろという合図を出す。
俺は何も感じられないが、魔物が近いのだろう。



侍「そこの茂みに隠れるぞ」



無言で頷き、指示された茂みへと入る。
数秒後、進行方向の脇から魔物の群れが現れた。
数にして5匹、それぞれ手には槍を持っている。



侍「コボルトか。奴ら、強くはないが知恵があるのが厄介だぞ」


シスター「弱いんでしょ?倒しちゃえば?」


侍「倒すのは簡単だが、1匹でも逃げられたら後々面倒なんだ」


シスター「そうなの?でもこんなとこで足止め食らいたくないし」


男「侍なら普通にやれそうだけど…」


侍「魔物の群れってのには役割があってだな、1匹でも逃がした日にゃ倍の数で報復に来るだろうよ。奴らは匂いを追えるからな」


男「なるほど。野宿の危険性が高まるのか」


侍「そういう事」




安価下
1 殺っちまおう
2 やり過ごそう
3 自由安価
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 15:20:28.95 ID:McaisyIN0
3 コボルトの魔物ランクとステータスとドロップするアイテムと経験値を2人に聞いて(攻略本使ってもいい)お得そうならやる。割りにあってなさそうならやりすごす。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 15:32:08.13 ID:McaisyIN0
なろうっぽい要素羅列したけど、そんな設定ないならないでもいいよ。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 12:56:43.84 ID:8vh+K5SvO

男「…こっちにはまだ気付いてないんだよね?」


侍「ああ。それがどうした?」



なら…と呟き俺は攻略本を取り出す。勿論開くのは魔物図鑑と書いてある所だ。



シスター「え、何でこんな時に本呼んでるの…」


男「……」


侍「何か考えがあるんだろうさ。それにしたって本当に白紙にしか見えないよな。どんな仕掛けなんだ?」


男「俺にもその辺はさっぱりで──あった」



魔物図鑑からコボルトの項目を発見。


●コボルト
ランク:E

生命:50
精神:5
体力:25
技術:5
感性:30
知力:30

経験値:70

弱点:炎

主要ドロップ:
汚れた細槍、ボロ布のマント
レアドロップ:
コボルトの首飾り

概要:
森に住処を作り、縄張りに入った人間を攻撃する犬頭が特徴の小人族。
群れで行動する習性があり、腕にスカーフを巻いたコボルトはリーダー兼、戦闘から離脱して増援を呼ぶ役割を持つ。



男「なるほどね」



こうやって見ると本当にゲームの攻略本見てる気分になるな。
経験値があるって事はレベルの概念もある?書いてないけど。


少なくとも基礎値は俺より高いって事は、1匹でも倒せば俺自身の成長は見込めそうだ。
問題はパーティとしての経験値があるか、だ。
俺自身が倒さなくてはならないのなら、1匹どうにかして倒してみたいな。

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 12:59:28.27 ID:8vh+K5SvO

男「侍」


侍「どうした?」


男「あいつら、倒してみよう」


シスター「え?やり過ごした方が良くない?」


侍「別に構わないが、良いんだな?」


男「うん。腕にスカーフ巻いた奴を最初に狙って、それで何とかなるから」


侍「ほう?」


シスター「大丈夫なの?逃げられたらやばいんでしょ?」


男「そこは侍を信じるよ」


侍「任せときな。確実に1匹仕留めるなんざ造作もない。念の為に勇者も刀持っときな」



侍は差している刀を俺に渡す。



男「ありがとう。でも…使わない事を祈るよ」


シスター「本当に?本当に大丈夫?」


侍「おいおい、とんだ心配性だな嬢ちゃんは」



侍はシスターの頭をポンポンと叩き、静かに茂みから出る。
刀を抜き、重心を落として刺突の構えを取る。



侍「見とけよ勇者、これが"技"だ」



重心が前に傾いたと思ったその瞬間、侍の姿が消えた。
いや、消えた訳では無い。初動が速すぎて目で追えなかったのだ。


群れへ目をやると既に1匹、スカーフを巻いたコボルトが絶命していた。
その一撃でコボルトは1匹が残って他は散り散りに逃げるが、侍はそれを許さない。
2.3匹目をすぐに斬り伏せ、反対へ逃げた2匹を追う。

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 13:00:23.35 ID:8vh+K5SvO

男「すげぇ…あっという間に倒しちゃってる」


シスター「い、言うだけはあるね…」



視界から消え、見えない所で戦っている侍の心配は先程の戦闘を見て心配は無くなった。


ガサガサ!



男「え?」
シスター「何の音──」


俺達の後ろの茂みから音──と思った時には遅い、こちらへ向かってコボルトが飛び出して来た。


だが好都合だ。先程侍が倒しても変化は起きなかった。つまりは俺が倒さないと駄目だ。
この1匹、何としてでも倒す。



シスター「きゃぁぁ!」


男「シスター下がって!」



俺はシスターの前に立ち、刀を抜く。
勢いを殺さずに直進してくるコボルトの気迫に負けそうになるが、ここで怖気付く訳にはいかないんだ。


コボルトは勢いのまま、細槍を繰り出してきた。



展開安価
安価下
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 13:26:20.58 ID:6DnQeh3bO
運良く回避し咄嗟の反撃がクリティカル
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 13:31:51.15 ID:8vh+K5SvO
安価早くくれるのに、いつも亀レスですまん
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 14:08:12.24 ID:8vh+K5SvO

狙いは腹。大丈夫、避けれる。避けるのは簡単。
…なのに、俺の頭によぎるのは『死』という一文字。


殺意の込められた一撃に足が竦んでしまっているのだ。



男「う、うわあああっ!」



恐怖に呑み込まれ目を閉じてしまい、無我夢中で刀を振る。



コボルト「グギ……!」


男「えっ…」



何が起こったか分からないが、俺はコボルトの一撃を避けていて、振り下ろした刀はコボルトの首に深く食い込んでいる。


次第にコボルトの抵抗が弱くなり、そのまま地に伏せる。
倒したのか…?俺が?



シスター「や、やった…!倒した!凄いよ勇者様ー!」


男「う、うん…」



生き物を斬る感触の気持ち悪さよりも、倒したという高揚感に支配されていく。
やったんだ…俺が、倒したんだ…。
拳を握り締め、勝利を噛み締める。



男「ん……何だこの感覚…」



身体の奥底から何かを感じる。
次第にその感覚は消え失せ、よく分からないなリフレッシュした様な気分になり、力が湧いてくる。



男「(もしかして…レベルが上がった?)」



俺は身体の感覚を確かめ、攻略本を取り出す。



シスター「勇者様?どうしたの?」


男「ちょっとね」



俺は折り目を付けたステータス画面を開いた。
侍に鍛えられているおかげか、体力の数値が元より上がっている。



安価下
生命 45/45→?
精神 50/50→
??体力 15→?
技術 11→?
感性 18→?
知力 17→?


スキル:
『実体化』『安価下2』
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 14:28:47.51 ID:6DnQeh3bO
>>58 ええんやで
ステはコンマの数だけ増える感じかな
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 14:45:47.94 ID:8vh+K5SvO
説明不足だった、すまん
安価下は好きな数値に書き換えてもらってOK
安価下2は新しいスキル

改めて
ステータス上昇安価下
新スキル安価下2
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 14:53:05.47 ID:qYjpA9Pv0
+6、+6、+2、+1、+6 実際に1D6でダイス振って決めた。
毎日しっかり投稿してくれてるし無問題よ。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 15:35:07.05 ID:qYjpA9Pv0
空中浮翌遊
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 15:36:24.91 ID:qYjpA9Pv0
>>63
すまん不思議な誤字りかたした。空中浮翌遊ね。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 15:38:38.43 ID:qYjpA9Pv0
NGワードかなにかにひっかかってる?飛行で。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 16:03:37.52 ID:H/AgiUhpo
メール欄にsagaで回避できるよ
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 16:10:39.91 ID:qYjpA9Pv0
>>66
ありがとう。次回からそうする。連投申し訳ない。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 18:26:30.77 ID:8vh+K5SvO


生命:51/51?
精神:56/56?
体力:15?
技術:13
?感性:19?
知力:23

スキル:
『実体化』『空中浮遊』




やはり成長していた。著しい伸び方なのかは分からないけど、魔物を倒せば俺は強くなれる。
それに新しいスキルも覚えてるじゃないか。


空中浮遊!これはかなり便利じゃないか?
後で攻略本で詳細を調べておこう。


俺は本を閉じて周りを警戒する。コボルトがもう居ないとは限らないからな。



シスター「あれ?これ何?」


男「ん?あ、それは…」



シスターが拾ったのは首飾り。パーツに骨で作られた造形物があるが、何の骨かは分からない。先程倒したコボルトの辺りにあった様だ。


確かレアドロップにコボルトの首飾りがあったよな、運が良い。



男「コボルトの首飾りだね。装備してみる?」


シスター「へぇ〜。でも趣味じゃないかな。勇者様が倒したんだし、勇者様が貰って」



それもそうかと頷き、シスターから首飾りを受け取り、掛ける。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 18:27:29.91 ID:8vh+K5SvO

シスター「ぷ…あはは!」


男「え、なんで笑うの…?変かな?」


シスター「あ、ごめんね違うの。ただね、勇者様が本当に嬉しそうにそれ掛けるから、何か可愛いなって」


男「俺そんな顔してた?全然気付かなかったよ」


シスター「してたしてた」



シスターはまた少し笑う。可愛いって言われるのは何か変な感じだな。



ガサガサ…



男「…!シスター離れて!」



またか?もう一度あんな事出来るなんて限らないってのに!



侍「お、こっちだったか。やっぱ森の中を走り回ると迷子になって駄目だな……っておい?」


男「侍か…なんだ…はぁぁ〜」



侍の顔を見て変に脱力してしまい、ぐにゃぐにゃと膝から落ちる。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 18:27:58.93 ID:8vh+K5SvO

シスター「もー!驚かせないでよね!」


侍「なんだなんだ?何があった?」



俺は侍にここで起きた事を話すと、やるじゃねーかと褒められて頭を撫でられた。
撫でるのはどうなんだと思ったけど、悪い気はしない。


死ぬかと思ったけど、俺達は再び風の都へと歩き出した。



─────



2日後。
辺りが暗くなった頃に俺達は風の都に到着した。
夜風が吹いており、肌寒くなく心地良い。
光の都は中世な街並みだったが風の都は中央に巨大な大木が生えていて、太い枝木の上には建物がいくつも並んでいる。


大木から離れた四方には大きな風車塔があり、それぞれ何かしら役割をしていると侍が教えてくれた。
田舎物の様に俺は辺りを見回し、街道を歩きながら宿を目指す。


男「何か緑ー!って感じだね、ここは」


シスター「風の都は見ての通り草木がいっぱいあるしね。作物も豊かだし、自然に囲まれてて長閑なとこだよ」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 18:30:48.76 ID:8vh+K5SvO

男「長閑って……魔物に襲われたりは?」


侍「なぁーに、この都には『風障壁』があるからな」


男「風障壁?」


シスター「風姫様の結界だね。絶対不可侵領域の風障壁って言われるくらい強固なの」


男「へぇ〜そりゃ凄いな」


侍「おっ、宿が見えてきたな。久しぶりに風呂にありつけるなぁ!」


シスター「ほんとだよね、森とか入って臭うし…。あ、風姫様への謁見は私が明日話通しとくから、今日はゆっくり休んでね。勇者様!部屋とったら後で買い出し行こ!」


男「うん、良いよ」


侍「なんだー?俺は仲間外れかー?おーん?」



侍はシスターの頬をぷにぷにとつつく。
もー!とその指を払い除けるシスターはぷんぷんと腰に手を当て侍を指さす。



シスター「おっさんは自分で好きな物買ってきて!1人で!どーせ酒とツマミだろうけど!」


侍「おっさん言うな!なぁ勇者〜嬢ちゃんが冷たい!どうにか言ってくれぇ!」


男「ぷ、あはは!」



俺は今更ながらこの2人と仲間なんだなーと、しみじみ思う。元の世界では味わえなかった経験だ。
が、道のど真ん中で勇者とか騒ぐから道行く人の興味を集めてしまい、俺達はそそくさと宿へと入った。



─────



翌日。
昼頃に王城へ向かったシスターの帰りを待ちながら、俺と侍は都を練り歩いていた。


侍「んぐ…うんめぇなー!この鳥串!そして…酒!ごく…くーっ!たまらんッ!」


男「行くとこ行くとこの露店で買い食いしすぎじゃない?夕飯食えなくなるよ」


侍「それはまた別腹だ」



よく食うなと呆れつつ、俺はふとした店が目に留まる。
表に出ている物からして、武具屋だろう。



男「魔物の侵攻が無いのに、武器とか売ってるんだね」


侍「んぐ……ん?ああ、そりゃどこの都にも冒険者は居るからな。ここも然りだ」


男「そっか、そうだよね」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 18:31:34.25 ID:8vh+K5SvO

侍「ちょっと覗いてくか?何ならおめぇさんに合う武器があるかもしれないぜ?」



1 侍の刀で良いよ
2 ちょっと覗いてこうかな
3 無駄遣いダメ、絶対
4 自由安価
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 18:46:35.61 ID:so877iHe0
1
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 18:49:03.86 ID:qYjpA9Pv0
自然と一体化した町っていいよね
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 21:07:39.74 ID:8vh+K5SvO

男「いや、俺は侍の刀で良いよ。使いにくい訳じゃないし」


侍「そうか?ま、おめぇさんがそう言うなら良いけどよ」


男「そういえば気になってたんだけど、何で刀を2本持ってるの?二刀流って訳でも無いし、別に俺の為に持ってる訳じゃあるまいし」


侍「ああそれはだな……あー…趣味…かな?」



若干濁した?話したくないのかな。
深く聞いてもはぐらかされそうだ。



男「そうなんだ」


侍「それより、おめぇさんが刀を使うってんなら…」



侍はいつもの刀を鞘ごと俺に渡してくる。
こんな街中でと少し困惑しながら受け取った。



侍「やるよ」


男「え、いいの?」


侍「良いさ。おめぇさんに使ってもらった方がそいつも喜ぶ」


男「そっか。ありがとう」


侍「応!」



歯を見せるその笑顔を見て、俺も小さく笑ってみせる。

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 21:12:19.20 ID:8vh+K5SvO

シスター「あー!いたいた!やーっと見つけたー!」


侍「遅かったじゃねぇか。どこで道草食ってたんだ?」


シスター「食ってないし!ていうかね、宿から出るなら置き手紙くらいしてよね!私がどれだけ探したか…はぁ〜…」


男「確かに。ごめんね」


侍「そう怒るなって。甘菓子奢ってやるから」



提案する侍にシスターは再び深い溜息を吐く。
顔を俯けると指を4本立て、こちらへ向けてくる。



シスター「…4つ…」


侍「え?なんだって?」


シスター「あそこの特製パフェ4つで許してあげる!って言ってるの!」


男「あそこって…昨日の夜食べたあのお店?」


侍「4つも食うのか!?どんだけ食うんだよ!」


シスター「これでも抑えた方だし!甘い物はいくらでも入るもーん!自腹で払ってよね、こんな事で国のお金使えないし!」


侍「自腹だと!?おまっ!そんな!」



侍が俺に顔を向けてくる。
残念だが、財布を握るのはシスターなんだ。
自腹となっては俺にはどうしようもないぞ。



シスター「勇者様は国のお金しか持ってないから全部おっさんの奢りだね♪」



侍「そんな…!勇者…!」



俺は無言で侍の肩に手を置き、諦めろと首を振る。
その時の侍の顔は、しばらく忘れそうにない。



─────



同日、夜。
俺と侍は同室で部屋をとり、シスターだけ別の部屋になっている。


謁見は明日となり、またもや自由な時間が訪れる。



何をする?
安価下
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/28(火) 21:51:53.16 ID:yxKRHJni0
空中浮遊を試してみる
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/29(水) 17:58:12.09 ID:O6DVEjJNO

そういえば空中浮遊をまだ試してなかったな。
とりあえずは攻略本で詳細を調べよう。



俺「ふむ…」



『空中浮遊』

取得難度:
B+

消費精神力:
5/秒

種別:
Active

詳細:
精神力を消費して100M上空まで飛ぶ事が出来る。
縦の移動は早いが、横には通常の半分の速度になる。




男「ふーん…」



となると、飛べるのは11秒ってとこか。
物は試しだ、浮くという感覚を味わってみよう。俺は深呼吸をして、空中浮遊を唱える。


男「お…?おおっ!?」


侍「ん?どう──なにぃ!?」



身体が浮いてる!何だこの感覚、凄い!
地面から2Mくらいの高さをふわふわと、俺は浮いているのだ。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/29(水) 17:59:00.27 ID:O6DVEjJNO

侍「お、おい勇者…?おめぇさん一体何を…?」


男「見て!凄くない?俺の新しいスキル!」


侍「浮遊魔法ってやつか?凄いな!」


男「そろそろかな。よっ…と」



空中浮遊を解除して地面へと着地する。
楽しいが、これを使うと消費が激しい上に長くても今は11秒。
練習と使い所を見極めないとな。



侍「いつの間にそんなの出来る様になったんだよ〜うりうり〜」



首元をホールドされて、頭を拳でぐりぐりされる。
手加減しているだろうが普通に痛い…痛い!



男「割れる!痛い!割れちゃう!」


侍「おぉすまんすまん、軽くやったつもりだったんだが」



腕を何度もタップして解放してもらい、痛む部分を摩る。



侍「で、どうしたんだ?」


男「あれだよ、前のコボルト。あいつ倒したら使える様になった」


侍「へぇ…倒しただけで?鍛錬しないでか?」


男「そう。倒した時にこう…身体から力が湧いてきて…で、使える様に」



ジェスチャーで表現するが、なんだそれと侍に笑われてしまった。頑張ったのに。



侍「おいおい悪かったって、いじけるな。ほれ、お前も呑め呑め」



侍はテーブルに置いたお猪口を持ってきて俺に差し出してくる。

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/29(水) 18:03:20.81 ID:O6DVEjJNO

男「俺、飲んだ事ないし」


侍「だぁーい丈夫だって!案外イけるかもしんねーぞ?」



未成年だし、と思いつつもここは元の世界とは違うからと自分に言い聞かせ。
俺は人生初の酒を飲む。



香り良く、透明で、見た目は水。
口当たり良く、喉が焼け、俺は吹き出した。



侍は大笑いしていた。



─────



翌日。
本日は風姫との謁見の為、俺達は王城へと向かう。
シスターが久しぶりだな〜と呟いていたので、風姫とは顔見知りなのかな。


王城まで着くと、鎧を着込んだ人物が城門前で軽く会釈をする。
その爽やかな笑顔と顔立ちは、俺が女だったら一目惚れしてもおかしくない程クソイケメン。


シスター「風騎士さーん、久しぶり〜!」


風騎士「久しぶり。シスターちゃん大きくなったねぇ。昔から可愛かったけど、今も凄く可愛いね」


シスター「ちょ、もー!やめてってばー!恥ずかしいってぇー!」



シスターは頭を撫でられて、照れ隠しに風騎士なる男の鎧を叩く。
なんやこいつ!とブチ切れそうになるが、親戚のおじさん的反応だと自分を制して深呼吸をする。



風騎士「其方のお二人も、初めまして。僕は風の都、第一精鋭騎士団、団長をやっている風騎士です」



握手を求めてきたので、よろしくと渋々手を握り返す。
次に侍と握手をすると、風騎士は不敵な笑みを浮かべた。



風騎士「貴方…強いですね」


侍「あんたこそな。いつかやり合ってみたいもんだ」



侍も笑みを返し、握手を終えると風騎士は王城内へと案内してくれた。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/29(水) 19:32:28.27 ID:jLrHSg5JO

広いエントランスを通り、二又の階段の踊り場に巨大な鉄製の扉。恐らくここに風姫が居るのだろう。


だが、その大扉には入らず二又の階段を上がり、俺達は客間へと案内される。



風騎士「申し訳ありません。先客の方が少々長引いているみたいで、しばしお待ち下さい」



風騎士は軽く頭を下げると客間から退室する。
俺達は円卓に置かれた椅子にそれぞれ腰掛け、中央に置かれたお菓子を摘んで時間を潰す。



シスター「んー♪おいひー♪」



侍「そうかぁ?甘ったるくてしょうがねぇ」


男「(見た事も食った事もないのに、元の世界の何かに味が似てる。何だったかは思い出せないけど)」



シスター「あ、そういえば勇者様」


男「ん?何?」


シスター「今は私達だけだけど、仲間って今後増やして行きたい?」


男「あー、仲間か」


侍「多いに越した事はないんじゃないか?相手はあの魔王だ」


シスター「でもさ、多いとその分お金もかかるよ?」


侍「この旅だって長引きゃ金も尽きて稼がなきゃならないだろ?早いか遅いかの違いじゃねぇか?」


シスター「そうなんだけどさ。勇者様はどう?」


男「そうだな…」



俺は、今後仲間を───




1 増やしていく
2 増やさない
3 自由安価
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 19:40:10.48 ID:6USLjXqDO
1
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/29(水) 20:43:40.78 ID:a3zShowTO

男「増やしていくよ。ただ適当に見繕うよりちゃんと選びたいけどね」


侍「ま、当然だな」


シスター「勇者様が増やすって言うなら私は文句なーし!」


男「はは、ありが───



ドォーーーン!!!



突如、爆音と地震が俺達を襲う。



男「な、なに…?」


シスター「なんだろ…今の音…」


侍「只事じゃねぇのは確かだな、どうする?」



1 皆で行こう
2 俺が見てくる
3 シスターを残して2人で
4 自由安価
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 20:45:35.94 ID:PeNvi8YJ0
1
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/30(木) 18:23:33.46 ID:KxIwakRoO

男「行こう。ここでじっとしてるのも飽きたしね」


侍「だよな!」


シスター「言えてる。とりあえず風姫様の所行こっか」



俺達は部屋を飛び出して案内された道を戻り、2階の通路から中央のエントランスが見下ろせるフロアまで到着する。
1階のエントランスには衛兵が何十人も倒れており、生死は不明だ。



男「一体何が…!」


シスター「酷い…」


侍「……ありゃ死んでるな。ちっ、しかも相当な手練だぜ」


シスター「わかるの?」


侍「ああ。情報は沢山あるからな、それを見れば解る。さぁ急ごうぜ、グズグズしてちゃ風姫が危ねぇ」


男「うん、急ごう!」



階段を降りて、大扉の前に辿り着いた。
この先に"何か"が居る。
深く息を吸い、大扉をゆっくりと押し開ける。


開いた先。
そこに居たのは膝を付く風騎士と、つまらなそうに風騎士を見下ろす謎の男。


俺達は急いで駆け寄り、風騎士の容態を確認する。



シスター「風騎士さん!!」


男「風騎士さん!大丈夫ですか!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/30(木) 18:35:08.84 ID:KxIwakRoO


風騎士「…勇者さんにシスターちゃん?…はは、格好悪い所を見せ…ゲホッ!」


「なんだァ?お前ら。邪魔すんじゃねぇよ」


男「…ッ!!」


シスター「あ……あ…」



素人でも十分に分かる。この男は…危険だ。
睨まれただけで俺とシスターは硬直してしまう。

が、その硬直を破るのは───


───侍。



男「侍!?」



前に森で見せた電光石火の如きあの技を謎の男に放つが、その刃は男に受け止められてしまう。




「おいおい!久しぶりだってのに、とんだご挨拶じゃねェか!」


侍「この…!クソ野郎が!!」


「はーっはっは!なんだよ俺ァ会えて嬉しいんだぜ?」



「お前だって嬉しいだろ、なあ?……"弟"よ」






謎の男の職業は
安価下

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/30(木) 18:36:06.63 ID:PBi8fRUbO
死霊術師
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 12:51:50.31 ID:/I6erM76O

な、なんだと…?弟?侍が?



侍「ふざけんな!死霊術師!てめぇはもう兄貴じゃねぇ!」


死霊術師「そうかい。そりゃ残念だ」



侍の刀を受け止めていた禍々しい杖を軽く動かすと、侍は派手に転んでしまう。



死霊術師「ちったぁマシになったかと思ってたんだが…がっかりだぜ」


侍「うるせぇ!」



すぐに立ち上がった侍は刀を掬い上げる様に斬り掛かる。
俺の目には逆袈裟から斬り掛かった様に見えたが、一瞬で侍は袈裟斬りに切り替わっている。


だがその技は当然の如く死霊術師に受け流され、腹部を杖先で強打されて侍は遠くへ吹き飛ばされる。



シスター「おっさん!!」


死霊術師「なるほどな。さっきといい今のといい…馬鹿かお前。俺に"それ"は通用しねぇのは良くわかってんだろうが。刀なんか使いやがって…お前、"杖"はどうした?」


侍「関係ねぇだろ…!ぐっ…!くそっ…!」



侍は辛そうに腹部を抑えて片膝を付いてしまう。
あの侍がこんな簡単にやられるなんて…。



男「侍──」
侍「来るなッ!!」



見た事のない侍の顔と怒号に、俺は萎縮して動けなくなってしまった。
呼吸を整えた侍は立ち上がり、再び刀を構える。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 12:52:26.00 ID:/I6erM76O

死霊術師「やめとけ。無駄だって───」
風騎士「忘れてもらっちゃ困るよ」



負傷していたはずの風騎士が一瞬で距離を詰め、死霊術師を杖ごと薙ぎ払う。
傷は与えられなかったが、衝撃で地を少し後退りさせる。



死霊術師「ヒュー、危ねぇ危ねぇ。騎士様は教練で不意打ちもやってんのかい?」


風騎士「全く…検討したくもなるよ…!」



風騎士と死霊術師の激しい打ち合いが始まるが、真剣表情の風騎士に対し死霊術師は楽しそうに笑う。
誰が見ても優位は一目瞭然だ。


そしてその激しい打ち合いに、再び侍が迫る。



侍「てめぇは此処で!俺が殺す!」


死霊術師「良い感じに邪魔だよ、お前!」



なんて恐ろしい奴だ。
2人相手だというのに、遅れをとることなく捌き、弾き、躱し、迎撃する。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 12:53:43.54 ID:/I6erM76O

シスター「ね、ねぇ…大丈夫かな、あれ…」



すっかりモブと化した俺とシスターは、ただこの戦いを見守る事しか出来ない。
下手に横槍を入れるなら大人しくする他ないのだ。



男「多分…拮抗してるし、このまま行けば…」



だがその想い虚しく、その拮抗は崩れた。
躱しながら振り回す死霊術師の杖頭が風騎士の顎に当たり、風騎士が糸が切れたかの様に崩れ落ちる。



死霊術師「はっ!やっとくたばったか!」


侍「ちぃっ!」



侍は距離を一直線に詰める。
それに対して死霊術師は杖頭による打突を繰り出すが、その打突は侍の幻影を突く。
当の本人は瞬時に死霊術師の背後に回っていた。



男「あれは!」



侍と勝負をした時に見た技だ。
こうして横から見ても凄い速さ。
鬼気迫る侍の上段、決まった。

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 12:55:10.06 ID:/I6erM76O

と思ったのに──



侍「……がはっ!」



その刃は届かず、死霊術師の杖先が侍の腹を


貫いていた。



死霊術師「はぁ〜…」



死霊術師は深い溜息を吐き、侍の腹部を貫いた杖を引き抜く。
血が噴出し、侍はその場に倒れ込む。



死霊術師「"空蝉"ってのは本来、間合いで加速して相手の横をすり抜けざまに腹部、振り向いて頚椎を強打する2連打」


死霊術師「さっきの"しょーもない"技もそうだ。ありゃぁ"瞬電"を崩しただけだろ?得物が変わりゃ歩法も感覚も変わる。慣れねぇ事すっから未完成なんだよ、お前の技は」


死霊術師「ま、言っても仕方のねぇ事か。じゃあな」



死霊術師が杖を振り上げ、トドメを刺そうとしたので俺とシスターか咄嗟に飛び出して侍を庇う。



男「侍!おい!しっかりしろ!」


シスター「起きてよおっさん!こんなとこで死んだら許さないから!」



死霊術師「何だァ今更…退けよ」


男「」




台詞or行動安価
安価下
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/31(金) 14:05:08.72 ID:+Hfe/T94O
攻略本の購入者特典のシリアルコードが光を放ち始める
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 14:28:05.84 ID:/I6erM76O

男「や、やめろ!もう良い──」
死霊術師「あ?なんだそれ」



死霊術師と俺は同じ所、俺の持つ攻略本へと目をやる。
本の隙間から主張するような光が漏れている。



男「な、なんだ…?」


死霊術師「……」



死霊術師は杖を降ろして背にしまうと、腕を組んで俺の様子を伺い始めた。
開いてもいいって事なのか。
光が放たれるページを開いてみると……



男「…購入者特典…シリアルコード…」



羅列された数字が光っている。
こんな物まで作っていたのか、凝ってるな。
じゃなくて!何の冗談だこれは。



死霊術師「おい、そりゃぁ何だ?」


男「いや…俺だって訳が…」






開いた事により起きた事安価
安価下
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 14:31:04.94 ID:g6iP37l5O
使役モンスター『狂滅龍』が召喚される
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 15:28:06.40 ID:/I6erM76O

オオォォォォォン…


男「え…今度は何…」



遠く。いや、恐らく外から何かの雄叫びが聞こえた。
シリアルコードの光は既に消え失せ、元の攻略本へと戻っている。



死霊術師「……上か」



死霊術師は見上げると一気に後方へ飛ぶ。
その瞬間、玉座の…いや城の天井を突き破って巨大な黒龍が俺の前に降り立つ。


衝撃で城は揺れて瓦礫が所狭しと落ちてくるが、黒龍が俺達を覆うように羽を広げて落石から守ってくれている。


俺は呆気に取られ、何が起こっているのか分からず黒龍を見据えて呆然とする。
だが、俺が……いや、この攻略本がこいつを呼び寄せたのは間違いない。



男「味方…なのか…?」



俺の言葉に呼応したのか、顔を俺の高さにまで下ろして目の前に黒龍の鼻先が来る。


腰が抜けるくらいにビビるが、俺は怖気付きながらも差し出されたその鼻先に手を伸ばして、撫でてみる。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 15:30:58.82 ID:/I6erM76O

「オォォン…」


男「は、はは……味方…何だな…」



偏に言うならこれは、召喚獣か何かなのか。
刺々しい漆黒の巨体、鼻から生える一本角、爬虫類の様な大きな瞳、巨大を覆い尽くせる程の巨大な翼。


こんな恐ろしいやつを俺が呼び寄せたのか?
もしかして俺は実はビーストテイマーか何かだった…?
流石にこれは規格外過ぎるが…。



死霊術師「はははは!!おいおい!あんちゃんよぉ!お前一体何者なんだァ!?」



黒龍の反対側から死霊術師の声が聞こえる。
どうやら瓦礫の下敷きにはなっていないようだ。
ただの転生者だよと言いたい所だが俺は黙りを決め込む。



死霊術師「まぁいい!思わぬ収穫だ!今日の所は退いてやるよ!次会うときゃぁこのドラゴン!"貰って"くぜ!」



そして、ずっと感じていた死霊術師からの圧が次第と消えていき、俺達は本当に見逃して貰えたようだ。



男「た、助かった……はっ!侍!侍は!?」


シスター「ねぇ……勇者様……」


男「え?なに?」


シスター「前に…私の事、その本で見てくれたよね…覚えてる?」


男「え、あ、うん…それが…?」



そんな事より侍は、と聞きたいが彼女から発せられる声色と雰囲気から言葉が詰まる。



シスター「…嘘、ついた?」


男「え?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 15:47:20.32 ID:g6iP37l5O
https://i.imgur.com/AUuoOgK.jpg

こんな感じで
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 15:48:44.18 ID:g6iP37l5O
って鼻からツノ生えてるのか…ごめん
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 15:55:12.14 ID:kEWEoR3J0
>>97
破壊竜ガンドラっぽい
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 16:10:37.84 ID:/I6erM76O


─────



俺は風の都の宿に戻り、ベットで横になって天井を見上げていた。

何故かあの後すぐに崩壊した玉座の間に、治癒魔法の使える者と医療班なる人らが侍と風騎士を保護して連れて行ってしまった。


関係の無い者が黒龍に最初は驚いていたが、俺が何を言うでも無く、王城の広大な庭に置かせてもらっている。


シスターが言うには治療も黒龍の事も、風姫様が手配してくれたそうだ。
あの場には居なかったが、見ていたのだろうか?


それに……シスターが言ったあの言葉。
あれが頭から離れず、今も俺の思考を支配していた。


そのままの意味で取れば、俺が読み上げたアレが嘘って事だよな。
でも嘘は言ってなかった筈なんだが…どういう意味なんだ。


シスターは頭冷やしてくると言って、どこかへ行ってしまって俺は今一人だ。
侍の傷が癒えるまでは風の都からは出られないし、シスターも居ないし、俺はどうすれば…。






自由安価
安価下
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 16:11:34.19 ID:/I6erM76O
>>97
え、凄いww
安価下
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 16:18:00.67 ID:qrF14qrRO
黒龍のデータを読む
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 17:46:02.82 ID:mbRDWCfw0
攻略本大活躍だなぁ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 18:50:49.63 ID:HFXOd/5HO
つまるところ莫大な情報っていう剣にも盾になりうるデタラメな武器だしなあ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 21:51:52.82 ID:zYCOPKPc0
>>97
検索結果に表示されないんだけど‥もしかして俺だけ?
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 14:23:18.91 ID:+2zekXHdO

まぁ……何にせよ、だ。あの黒龍の事を知っておくのは先決だろう。
俺は攻略本を開いて手が止まる。
そういえば、黒龍の名を俺は知らない。


この膨大な量から探すのは相当だぞ…。
一先ず目安として目次を開くと、案外すぐに目当ての項目が見つかる。



男「使役可能魔物一覧……」



ペラペラと捲り、そこに載っている魔物の数は実に数百。
あの黒龍は後ろの方に居た。


─────
●狂滅龍

使役ランク:
S+

種族:
ドラゴン

種別:
固有


概要:
本土外にある孤島に位置する闇の都の山岳地帯に眠っていた古代龍。

同胞を食い殺し、本土大戦時に自ら戦地へと赴いて両軍に致命となる深手を負わせる戦狂い。

巨大な口から放たれる紫炎は全てを滅し、敵味方問わずに焼き付くす。
本土を荒らし回った末、勇者一行により討伐された。


●使役説明
使役可能時間:
6時間

使役時間に関わらず解除した時点で使用者は72時間催眠状態となる。
使役紋章をスライドて使役開始、使役解除。
──────



男「……これは…ヤバいの手に入れたんじゃないか…?」



伝説級じゃね?割とマジで。
気になるのは72時間の睡眠と使役紋章だ。


6時間…狂滅龍を呼んでからどれくらい経ったんだっけ、もうすぐかな。
にしても3日か……長いな。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 14:32:58.87 ID:+2zekXHdO

危機が迫ってる時や死霊術師みたいな…ああいう危険な相手には使って良いと思うけど、普段使いとしては勝手が悪い。


待てよ。どうせ寝てしまうなら今のうちに使役解除とやらをやってしまおう。
俺は起き上がり、使役紋章を探す。



男「んん…?どこだ…?」



手鏡を取りに行き、顔やらを見るが肌が見えている部分には無い。
次に服の袖を捲ると、左手の前腕の表側に刺青の様な紋章がある。
やだ、かっこいい。


早速スライドしようとした時、俺は思いとどまる。
そうだ、3日も寝込むなら書き置きしておかなきゃな。


またシスターに怒られてしまう。
俺は書き置きを残す為に、備品の紙とペンを取り出した。




─────



男「ん…」


シスター「あ、起きた?」



目を開けると、そこにはいつもと何ら変わらぬシスターがベットに腰掛けて俺を見下ろしていた。



侍「よっ!」


男「侍…?え、侍!?」



真横で椅子に座り、腹部を刺されて重体だったはずの侍が居て俺は飛び起きた。
ついでにベットに腰掛けていたシスターは変な声を出して転げ落ちる。


いくらなんでも動くには早すぎないか?
あ、でも3日経ったのか…いや3日だけじゃん!



男「き、傷は…?もう治ったの?大丈夫?」


侍「心配かけちまったよな。ほれ、この通り」



侍は着物をずらして刺されたであろう腹部を俺に見せてくる。
サラシの如く巻かれた包帯の下には傷口があるそうだが、数日激しい運動をしなければ完治するそうだ。
数日て……異世界の治癒魔法ってのは凄いな。



男「そ、そっか…良かったぁ…」


侍「あん時は悪かった、怒鳴っちまったよな。すまん」



両膝に手を置き、深々と頭を下げる侍。



男「いや、良いんだよ。アイツと何があったかなんて聞かないし、行為を責めたりはしないけど」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 14:37:37.33 ID:+2zekXHdO

侍「悪ぃ…」


男「ただ…」


侍「…ただ?」



顔を上げる侍に、俺は拳を突き出す。



男「つ、次はぶっ飛ばせよ」



ちょっと照れくさく言う俺に、一瞬呆気に取られた侍はすぐに歯を見せて笑い、拳を俺に合わせてくれる。



侍「応!」



クサい事やったなと互いに笑い合い、いきなり起き上がるなとさっきからポカポカ俺を叩くシスターの手が止まった。



シスター「あ、そうだ勇者様。風姫様との謁見明日になったけど、大丈夫?」


男「うん、問題ないよ」


シスター「そ、良かった。じゃ、ご飯食べにいこー♪」



飯、という単語を聞いた途端に俺の腹の音が大きく鳴る。
そりゃそうだよな、3日食ってないんだしな。



侍「おーおー、すげぇ音だな」


男「意識したら腹が…早く、飯を……!」


シスター「あはは!じゃ、今日は枝木の上にあるお店ね!」



枝木って少し距離あるよね?腹減って死にそうなんだけど?と口には出さず、俺達は宿を後にした。



─────



翌日。
王城は再建中になっていて、今は入れないそうだ。原因は俺だけど。
風姫と会う場所は、大木の樹頭付近に手を加えた屋外テラスみたいな所。


景色が良く、中心にあるので都全てが見渡せる。
観光気分の俺達の元へ、眼鏡を掛けた女性が近付いて来ていて、俺と目が合う。

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 14:40:35.95 ID:+2zekXHdO

何となく会釈をすると、シスター達も気が付いたみたいだ。



シスター「あっ!風侍女さんだ!やだ、全然変わってないー!」



シスターは小走りで風侍女の前まで行き、俺と侍はシスターが可愛い系ならあの人は美人系だねとか小声で話ながら後に続く。



風侍女「ありがとうございます。シスターさんもお元気で何よりです」


シスター「あれから良い人は見つかったの?そろそろ4──じゅっ!?」



何かを言いかけたシスターの口を塞ぐのではなく、鷲掴む風侍女。



シスター「いひゃい!いひゃああい!」


風侍女「あら…ごめんなさい。悪い虫がいたので…フフ」



あ、笑顔が怖いや。
解放されたシスターは両頬を摩って唸る。



風侍女「失礼致しました。お初にお目にかかります。勇者様。侍様。この度はご迷惑をお掛け致しまして申し訳御座いません」


男「いや迷惑だなんてそんな!仕方のない事と言うか…ね!?」


侍「ん、ああ。流石にアレは災害みたいなモンだろ。それに怪我の手配もしてくれたしな、助かったぜ」


風侍女「寛大な心遣い…感謝致します。それでは、風姫様の元へご案内致します」



風侍女の後について行き、俺はいよいよ風姫とのご対面に少し緊張する。


そうだ、たしかシスターは顔見知りなんだよな。
何か聞いてみよう。




安価下
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 16:11:57.88 ID:UuKj6IYc0
謁見に際しての注意事項を聞いておく(トラウマ等)
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 17:08:33.42 ID:q9mnJIf6O
黒龍強いけど重いデメリット持ちな上に無差別攻撃か……
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:25:15.28 ID:TPPrwkbb0
過度にTUEEEEしようとするとデメリットもついてくる感じか
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 08:55:33.91 ID:x2zuScLZO
攻略本さんの影が薄くなるぐらい汎用性が高いものは出せないんだろう
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 08:58:54.27 ID:htBaUVq10
こんなクソ使いづらいのが攻略本の購入特典と思うとなんか草
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/02(日) 19:25:30.69 ID:DTeVgxHq0

男「ねぇねぇ」



俺は前を歩くシスターに小声で話しかけると、シスターも同調してくれて小声で何?と返してくれる。



男「俺こうやって偉い人に会いに行くとか初めて何だけど…」


シスター「初めてだっけ。光の都で王様と会ってたよね?」


男「あれは不可抗力というか何と言うか……謁見とはまた違う…礼節は当たり前として注意事項とかない?」


シスター「注意…あ、あるかも」


男「教えて教えて」


シスター「あのね、風姫様はすーっっごい人見知りであまり表には出ないんだけど、風姫様が姿を見せたら絶対に驚いちゃだめだからね」


男「それはなんで…?」


シスター「風姫様はね、希少種族の"エルフ"なの」


男「へぇ、そうなんだ」


シスター「……あれ?それだけ?」


男「ん?ああ、エルフって良いよね」



シスターは俺のその様子を見て笑うが、そんなに驚く内容なのか。


耳長族のエルフなんぞ俺からしたら日常的にアニメや漫画で見てきたが、この世界じゃ希少種だから見たら驚く様な物なのかな。



シスター「あはは、その感じなら平気そうだね」


風侍女「到着致しました」



案内されたのは屋外テラスに設置された木造小屋。
言っちゃ悪いがこんな所にお姫様が居るのか。
まぁ俺のせいだけど。


風侍女は扉を開け、中に入るよう諭す。
室内も外見通りというか、質素な部屋だ。


目の前にある長テーブルの向かいには場違いな大きい背長椅子があり、俺達は手前の木の椅子に横並びに腰掛けて風姫を待つ。


風侍女は背長椅子の脇に立ち、しばらく無言の時間が続く。
場の空気に呑まれて俺は沈黙するが、侍とシスターは間にいる俺を介して野営時の飯の内容等を話していた。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/03(月) 13:17:23.31 ID:BkjVffYPO

風侍女「姫様。勇者様方がお見えになられてますよ」


風姫「う、うん…わかってる…けど…」



正面の背長椅子から可愛い声がする。
声はするが肝心の風姫の姿が見当たらない。



シスター「風姫様ー!久しぶり!大丈夫だよーこの人達は良い人だよー」


風姫「シスターちゃん!……あぅ…でも…」



背長椅子の下の方からチラリと金髪と尖った耳が見えた。あの位置に耳があるって事は背が低いのかな。
というか本当に人見知りなんだな。



風侍女「……はぁ」



風侍女はやれやれといった感じで首を振り、背長椅子の後ろに居るであろう風姫に手を伸ばす。



風姫「え、ちょっ!なに、や、やめ!」


風侍女「諦めなさい、これでは話が進みませんよ」



両脇を持ち上げられて出てきたのは金髪の小さい女の子。
その耳はしっかりと長く、先は尖っている。

予想通りというか、本当にエルフなんだなという感じだ。
風姫は風侍女により無理矢理椅子に座らされ、真っ赤を両手で隠してしまう。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/03(月) 13:18:19.58 ID:BkjVffYPO

侍「へぇ、こんな可愛らしいお嬢ちゃんが風姫様なのか」


風姫「か、かわ…!うぅ…はいぃ…」



男「は、初めまして…?風姫様、お逢い出来て光栄です。自分は男と言います」


風姫「か、風姫と申しますぅぅ!」



以前顔を隠したままの風姫に俺はシスターを見やると、あははとシスターは笑い、いつもこんなんだよと言う。



シスター「相変わらずだね。お姫様なんだからもう少し人慣れしなきゃだめだよ?」


風姫「シスターちゃぁん…わ、わかってるんだけど…でもぉ…」


風侍女「姫様」


風姫「ひゃい!」


風侍女「勇者様方も暇ではありませんので、早く精霊を呼び出してはいかがですか」


風姫「う、うん…そうだよね、うん」



顔を隠していた両手をついに下ろし、幼子の様な顔付きがハッキリとわかる。
胸の前に手で空間を空けて合わせると、その空間に風が収束し、塊が生まれる。


次に出来上がったその塊を潰すと、風姫の上辺りに妖精?の様な半透明の女の子が現れる。



風精霊「んにゃ…あれ、呼んだ?」


風姫「あ、寝てたの…ご、ごめんね」


風精霊「もうアレ使うの?……ってそうじゃ無さそうだね。へぇ……キミが次の勇者かな?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/03(月) 13:24:26.56 ID:BkjVffYPO

風精霊は興味深そうに俺を見る。
関係ないが、空中で両足の裏を合わせて座る風精霊がスカートじゃないのは実に残念だ。



男「はい、まぁ…初めまして」


風精霊「あーあ。ついにこの時が来ちゃったかー、要件は契約者の更新でしょ?大丈夫?あたし居なくて平気?風姫ちゃん」


風姫「だ、大丈夫だよ!………たぶん」


風精霊「あはは!ま、あんたが居れば大丈夫か」


風侍女「……」



風精霊は流し目に風侍女を見ると、彼女は無言で頭を下げる。



風精霊「さてと、契約にあたっての説明だけど…あ、契約って知ってる?勇者くん」






1 知らないけどバッチリ(攻略本を叩いて主張)
2 知りません
3 自由安価

安価下


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 13:48:19.90 ID:xfPIPBOI0
2
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 14:10:11.65 ID:AYB5dY0e0
知ったかぶりはよくないもんね
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 12:02:08.76 ID:fToJ3SX4O

男「いえ、契約については何も…」


風精霊「そっかそっか。じゃあかるーく説明するね」


男「お願いします」


風精霊「まず契約ってのは2種類あるんだけど、ひとつはお姫様達と結んでる《魔力契約》」


風精霊「あたし達からするとね、魔力って一人一人"味"が違うんだ。その中でも膨大で質が良くて生成の早いお姫様としか結べないのが魔力契約」


風精霊「次に勇者と聖女が持つ適正があって初めて結べる《元素契約》」


風精霊「これが最高に美味しくてね!適正を持ってると四大元素を無限生成出来るから、あたし達の力も最大限に活用出来る。それが元素契約」


男「……」


風精霊「ん?難しい顔してるけど、何かわからない事があったかな?」


男「あ、いえ…」



俺は適正という言葉を聞いて、攻略本に書かれたシスターの概要欄を思い出す。
特に最後の記述……《適正のない勇者に代わり》……という部分だ。


攻略本の通りなら俺は風精霊の言う元素契約は俺は結べないが、聖女であるシスターなら結べるのだろう。


不自然な空白があったにしろ、それは文章から読み取れる内容だ。
ただ、代償とも書いてあったが風精霊はその事には触れていない。






1 代償について聞く
2 契約の内容はわかった、契約しよう
3 自由安価
安価下


122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 12:02:53.63 ID:cqGqi82DO
1
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 13:12:45.92 ID:aBcVEfSz0
なろう主人公たるもの代償みたいなマイナス要素は、無効化するか逆に利用してむしろプラスに働くようにしてこそだよな
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:27:54.16 ID:fToJ3SX4O

俺は横目でシスターを見ると、たまたま目が合うが、すぐに目を逸らされた。
なんでだ。


まぁいい念の為…念の為だ。
一応聞いておこう。



男「1つ……良いですか」


風精霊「うんうん、何かな?」


男「契約による代償は…無いんですか」


風精霊「……へぇ?」



話している間は笑顔を絶やさなかった風精霊から笑顔が消えた。
訝しむ様な目で俺を見てくる。



風姫「…代償…?」


風精霊「何も知らないって言ってたのに……何で誰にも言った事の無い"その事"を知ってるのかな?勇者くん」


男「……それは」



これは…見抜かれているな。
攻略本の事は伏せてしまったが、代償というのは風姫の反応を見る限り、知られていないみたいだ。



風精霊「ま、良いよ。本当は契約者だけが知る事なんだけど、今回は特別。ご察しの通り、実はもう1つ契約があるんだ。これは物凄くレアで、滅多に見れる物じゃない。それはね、適正を持たない"器"だけ持っている者が結べる《依代契約》」


男「依代契約…ですか」


風精霊「契約の対価として主に五感と身体機能を失う。これは選べる物でも無いし、あたし達にも何が代償となるのかはわからない。これが依代契約」



やはりそういう系か。
定番っちゃ定番だけど。
でも、これから他の精霊とも結ぶとなると…。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:28:32.41 ID:fToJ3SX4O

風精霊「あはは!そんな深刻な顔をしないでよ。たしかに依代契約は対価が大きいけど、器が完成すれば元素契約になるから安心して」


男「そうなんですか?」


風精霊「うんうん。さて、説明は終わりだよ。ちゃちゃっと契約しちゃおうか」



風精霊は体勢を直すと、シスターの眼前へと近付いて手を差し出す。
俺はわかっていても、他の者はそうはいかない。
その風精霊の行動に皆驚いている。


その中でも特にシスターが一番驚いていた。



風姫「えっ……シスターちゃん…?」


風侍女「何を…」


侍「…どういう事だ?」


シスター「な、なんで…?だって私…」


風精霊「察しが悪いな〜勇者くんの質問の意図からわかるでしょ?キミが"聖女"なんだよ。器は未完成だけどね」


男「……」


風精霊「ふふ、やっぱり勇者くんは知ってたんだね」


侍「お、おい…それってつまり依代契約ってやつじゃ…」


風精霊「うん、そうだよ」


風姫「シスターちゃんが…?ほんとに…?」


風侍女「…大丈夫なのですか?何が対価に選ばれるかわからないのですよ」


シスター「…大丈夫」


シスター「えへへ……私…やっぱり…聖女なんだ…ちゃんと……」



聖女と認められて、どこか嬉しそうにするシスターを見て俺は疑問に思った。
前に自分は聖女だって騒いていた筈なのに、何でそんなに喜ぶ?



風精霊「あくまで器、だからね。この契約じゃ四大が揃うまであたしの力は使えないし、繋ぎ止めておくってだけのイメージが妥当かな」


シスター「う、うん…!それでも良い!」


侍「待て待て、勇者じゃダメなのか?嬢ちゃんにそんな契約を負わせるのか?」


風精霊「ここまで来て察しが悪いとは…呆れるね。この勇者くんには適正も、器も、何も無いって事だよ」


侍「何?だがこいつは…」


風精霊「たしかに勇者としての"資格"は持ってるみたいだけど、契約者としての"資格"があるかどうかは別だよ。まぁ勇者が適正を持ってないなんて初めてだけど」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:29:12.52 ID:fToJ3SX4O
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127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:30:14.28 ID:fToJ3SX4O

侍「む……そうなのか」


男「ごめんシスター。俺の代わりに契約──」
シスター「良いの!」


男「…?」


シスター「これが…私の"役割"だから大丈夫!謝らないで…ね?」


男「……うん。わかったよ」


シスター「良し!じゃあ、早速結ぼ!契約!」


風精霊「あはは、怖くないんだ?良いね、気に入ったよキミ……いや、シスター」


風精霊「これから宜しく、ちょっとビックリするけど我慢してね」


シスター「こちらこそ!」



差し出された風精霊の手を取るシスター。
すると風精霊はシスターを引き寄せ立ち上がらせ、口付けをする。



シスター「んんーっ!?」


男「なん…だと…!?」


侍「契約の仕方よ」



風姫はキャーと言いながら風侍女に目を塞がれている。
口付けを終えた風精霊は舌なめずりをして、小さく笑う。



風精霊「契約完了♪そしてご馳走様♪」


シスター「……」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:30:49.64 ID:fToJ3SX4O
シスターは完全に放心状態だ。
適正が無い事をここまで悔しいと思うとは…神託だかなんだか知らないがしっかりしろ!



風精霊「じゃ、しばらくはシスターの中に居るから。用があったら呼んでね〜」



風精霊は俺達に手を振り、存在が消えていった。
待てよ、完了したならば代償は…?
俺はシスターの肩を揺らして正気を取り戻させる。



男「シスター?大丈夫?」


シスター「…はっ!キス!わ、私のふぁーすときすは…!?」


侍「安心しろよ、バッチリ奪われてたぞ」


シスター「安心できるかーっ!」


風姫「だ、大丈夫シスターちゃん!精霊だから不成立だよっ!」


シスター「風姫様!だよね!そうだよね!」


男「それよりどこか異常はない?」


シスター「それよりって何!?代償とファーストキスどっちが大事だと思ってんの!!」


男「えぇー!代償じゃない!?てかキスはノーカンなんでしょ!?」


シスター「うるさぁぁーい!」





風侍女「やれやれ…ですね」



─────



同日、夜。
契約を更新した俺達は翌日にはこの都を発つ。
風の都の最後の飯は宿屋のルームサービスで済ませる事にした。
俺達は飯を食いながら、明日の事を話す。



侍「んで、次は何処に行くよ?」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:31:16.78 ID:fToJ3SX4O
シスター「次は火の都かなー」


男「えーと…そこは何日くらい…?」


シスター「同じくらいだよ」


男「はーー…また5日ですか…」


侍「まぁ良いじゃねぇか。それとも馬車でも借りてくかぁ?」


男「俺は是非そうしたいんだけど…」



俺はチラリとシスターを見る。



シスター「だーめ。勇者様の頼みでも馬車は借りません。だって馬車借りるのって高いんだからね!」


男「この通りよ」


侍「ははは!こりゃぁ諦めるしかねぇわな」


男「火の都…ねぇ。どんな所なんだろ」


侍「どんな所と言われりゃぁ…とにかく暑い」


シスター「私風の都以外行った事無いんだよねー暑いのは知ってるけど。おっさんは行った事あるんだ?」


侍「おっさ──…まぁいい。俺は冒険者だからな、各地はそれなりに回ってるぜ」


シスター「あ、そうだったね。何か名産物とかあるの?」


侍「あるある。火の都と言えば"冷やし麺"は食っとかなきゃな。中毒性でもあんのか、あれはハマるな、うん」


男「冷やし中華とはまた違うのかな」


侍「ちゅうか?なんだそれ」


男「ああ、俺の居たトコにはあったんだよね。冷えた麺に酸味のあるスープと好きな具材を乗せて食べるんだ」


侍「おーそれだよそれ、火の都の冷やし麺まんまだぜ」


男「あ、そうなの?それはちょっと楽しみかも。好きだったし」


シスター「二人だけ知ってるのずるい!私も食べたい!」


男「じゃあ馬車借り───」
シスター「それはダメ」


男「…はい」


侍「ははは。あと暑さ対策はしておけ、あの地域は本当に暑いからな。明日出立の前に涼しい服を買っても良いかもしれんぞ」


男「良いね、いい加減このシャツにジーパンも飽き飽きしてたし」


シスター「そういう事なら…まぁ。勇者様の所じゃ、そういう服装が普通なの?」


男「まぁ割と…普通だと思う」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:34:35.74 ID:fToJ3SX4O

シスター「へぇ〜」


男「変?…かな」


シスター「いやいや!似合ってるよ!珍しいなーって」


侍「確かにな。同じ材料はあっても、こういう風には作ってないさ」


男「やっぱ目立つか。やっぱり明日は服を買おう。この世界らしいやつを」


侍「風の都は薄くて風通しの良いやつが多いからな、丁度良い」


シスター「私は別にこのままでも涼しいけど…どうせなら買っちゃおうかな…良いかな?」


侍「良いんじゃねぇか?女は粧してなんぼだ」


男「」



俺も何か言ってあげよう。
台詞安価

安価下2
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 20:35:36.78 ID:fToJ3SX4O
見切り発車で始めたこれ、思い付いたのポンポン書いちゃうから
設定の矛盾とか生まれたりしそう
安価いつも感謝
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 20:40:44.88 ID:51iq4V800
修道服から着替えるなら、呼び名も変えたほうがいいかな?
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 20:58:01.92 ID:2MfKxVBj0
これは安価として取ったのかしら
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 21:03:56.87 ID:fToJ3SX4O
ん?ってなったので一応
職業=名前
にしちゃってるので、修道服を脱いでもシスター呼びで!
再安価下
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 21:07:59.11 ID:J9uSOu1+O
似合いそうな服を探すの手伝うよ(攻略本の装備欄を見ながら)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 21:13:50.55 ID:51iq4V800
本気でシスターから呼び名を変えて欲しくて言ったんじゃなくて、単なる話題ふりのつもりだったんだけど、紛らわしかったならごめんね。
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