博士「どんな本が読みたいんだい?」ホムンクルス「恋愛……小説が読みたいです」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/01(日) 23:27:37.43 ID:H1GMKT+vO
「1054番、執筆は順調かね?」
「はい博士、是非読んでください!」

ホムンクルスの数が1000体を超えた頃。
ついに、ひとりの少女が短編を書き終えた。
なかなか捗らずに挫折する者も多かった。
何かを生み出すというのは非常に困難なのだ。

「どれどれ……」

博士は彼女達の成長の証をゆっくり読んだ。

「……おや?」

途中で首を傾げるも、一応最後まで読んだ。

「読み終わったよ、ありがとう」
「ど、どうでした……?」

もじもじしながら感想を尋ねるホムンクルス。
実にいじらしくて、可憐である。しかし。
博士は困ったように眉を下げて、尋ねた。

「この小説の主人公は君だね?」
「はい!」
「君は姉妹のひとりに恋をする」
「はい、そうです」
「けれど、姉妹同士では結ばれることはない」
「うう……悲しいです」

涙ぐむ1056番に、博士は優しく問いかけた。

「だからその子におしっこをかけたのかい?」
「はい! 我ながら、素晴らしい閃きでした!」
「没」
「ええっ!?」

ホムンクルスはちょっと頭がおかしかった。
15.66 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)