【アイマス】千早「蘇える金狼」【コンマ・安価有り】

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82 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/04(土) 21:54:17.31 ID:L/npDl0G0
・・・・・・・

旬「それじゃあ・・・」

夏来「・・・・・今後は紛らわしい真似をしないように」

紺野「・・・・・」ノシッ

紺野「・・・・・フフ」

紺野「エナジードリンク。いただきまーす」

プシュッ

紺野「・・・・・」ゴクッゴクッ

紺野「ぷはぁぁ」

紺野「人の金で飲むドリンクは旨い」

紺野「・・・・・」ゴクッゴクッ

紺野「うめぇぇぇぇ」

凪「なにエナジードリンクを飲んでいるのかな〜?」

紺野「・・・あっ」

紺野(すっかり)

凪「アンタが教えてもらった携帯番号に電話しても本人が出ないし」

紺野「嘘・・・携帯番号間違えた?」

?「その為に私が来た」

紺野「あっ・・・」


83 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/04(土) 22:07:47.39 ID:L/npDl0G0
紺野雪菜・・・・自分の姉であり。家の実権を握っている

雪菜「女性との約束を果たさず、エナジードリンクを飲む」

紺野「それは・・・・」

雪菜「・・・・・財布を出しなさい」

紺野「えっ・・・」

雪菜「いいから出しなさい」

紺野「は、はい」

雪菜「5,000円か・・・」

雪菜「うちの弟がご迷惑を掛けました。これで許してください」

凪「5,000円貰っていいの?」

雪菜「はい、迷惑料です」

雪菜「弟もそれを喜んでいます。そうですね?」

紺野「はい・・・・貰って欲しいです」

雪菜「それと荷物も運ぶこと」

凪「沢山買ったから、いっぱいある」

紺野「はい・・・・」
84 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/04(土) 23:52:37.97 ID:L/npDl0G0
紺野(重たい・・・・どんだけ買い物したんだ)

雪菜「男なんだから、それくらい持ちなさい」

凪「でも手伝っていただきありがとうごさいます」

雪菜「いいの、こんな出来損ないの弟。こき使ってこその存在する」

紺野「う・・・・」

凪「ははは・・・」

凪(凄いハッキリ言う人だ・・・こわっ)

紺野「・・・・・藍子と悠貴は?」

雪菜「あの二人なら生きている。今回ものうのうと生き延びた」

雪菜「ハッキリ言って次はダメかも知れない・・・・・来年には死んでいるかも」

紺野「・・・・そっか」

凪「・・・・・その二人も家族?」

紺野「妹の紺野藍子と紺野悠貴。二人とも体が弱くな・・・病弱で最近は・・・ダメみたい」

雪菜「・・・・・昔からどれだけ苦労してきたか。きっと恩を返さないまま死ぬ迷惑な妹」

凪(いくらなんでも恐ろしい会話ね)



85 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 15:19:22.64 ID:8JiiOnR50
雪菜「そして問題は・・・あの居候のゴミ共」

雪菜「どうするか・・・・・」

紺野「・・・・・」

凪(アイドルの事についてだけど・・・・この人を誘ってみようかしら)

凪「紺野雪菜さん。1つお話があるんだけど・・・」

雪菜「はい」

凪「今西園寺プロダクションはアイドルを集めているんだけど」

凪「もしよかったら、アイドルに興味ないかなぁーって」

紺野「な・・・・な・・・・」

紺野「無茶だ。姉さんはアイドルが大大題嫌いなのに」

紺野「絶対オーケーなんて言わない」

凪「言ってみなくちゃ分からないでしょ?」

86 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 16:04:31.03 ID:8JiiOnR50
雪菜「・・・・・・」

雪菜「残念だが私はアイドルというものがとても・・・・嫌いだ」

雪菜「下品な女が媚びを売る世界だと認識している。」

雪菜「地上最低のショウだ」

凪「・・・・・・」

紺野「・・・・・」

雪菜「だが・・・別の子を紹介しよう。」

凪「ほ、本当!!!!」

紺野「嘘・・・・」

雪菜「明日の・・・そう・・・18時くらいに待ち合わせをしよう」

凪「ありがとうごさいます」

紺野(嘘・・・・まさか協力してくれるなんて)

紺野(だったら自分も姉さんに言えば)

紺野「あの・・・・」

87 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 16:17:39.08 ID:8JiiOnR50
雪菜「今、考えたでしょ?」

雪菜「自分も頼み込んだから、なんとかしてくれると」

紺野「うっ・・・」

雪菜「嫌よ。だって愚かな弟を甘やかせばもっと愚かに堕落する」

雪菜「ただでさえ家の恥なのに・・・・」

紺野「・・・・・」

凪「まっ・・・・私の件が落着したら手伝ってあげるから」

凪「落ち込まない・・・落ち込まない」

88 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 16:34:44.15 ID:8JiiOnR50
・・・・・・・

次の日

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「zzzzzzzz」

ガチャッ

泰葉「起きてください」

紺野「ん・・・・」

泰葉「朝です・・・・学校に行く時間です」

紺野「そっか、学校か」

紺野(アイドルを勧誘するなら学校が一番良い)


89 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 17:16:43.66 ID:8JiiOnR50
リビング

夕美「・・・・・」ポロポロ

ゆかり「・・・・・・」ポロポロ

紺野「2人が泣いている」

泰葉「今朝起きたら、雪菜様にお叱りを受けて・・・」

泰葉「おそらくはお花の件とフルートの件です」

紺野「ははは、またか」

お花をまた飾っていたから怒られて
朝からフルートの練習でうるさいから怒られたのだろう

紺野(この家は姉さんが支配しているからな)
90 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 22:10:28.78 ID:8JiiOnR50
紺野「そんなに泣くことは無い。今日はいい天気だし・・・」

紺野「怒られたって・・・・次に生かせば」

ゆかり「・・・・・」ポロポロ

ゆかり「フルートを没収されました」

夕美「お花・・・・全部捨てられた」ポロポロ

紺野「自分だって5000円無くなった」

紺野「だが生きている。ほらこの通り・・・」

紺野「元気出して前を向こう!!!!」

ゆかり「・・・・・」ポロポロ

夕美「・・・・・」ポロポロ

泰葉「あんまり能天気な発言は逆効果です。私がなんとかしておきますので・・・・気にしないでください」

紺野「・・・・・」

別に能天気な発言を言ったわけではない
泣いたって意味がない・・・終わった事なんだし、もう取り戻せない
だったら切り替えて生きていくしかない
91 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 23:02:25.75 ID:8JiiOnR50
・・・・・・

学校

キーンコーンカーンコーン

紺野「2時間目は音楽か・・・移動しないと」

凪「ねぇ・・・理科室ってどこ?」

紺野「理科室は3階の・・・・」

紺野「って。一緒の学校だったなのか」

凪「今日転校してきたの・・・・よろしくね」

紺野「よろしく・・・」

凪「それよりもこの学校って、結構ガラが悪いのね」

凪「さっきユスリの現場を目撃したけど」

紺野「ゆすり!!!!」

紺野「特徴は・・・」

凪「赤い髪のサイドテール」

紺野「あいつか・・・またか・・・・」
92 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/05(日) 23:58:34.89 ID:8JiiOnR50
?「・・・・・・」

紺野「五十嵐響子」

五十嵐響子「どうしたの?」

紺野「どうしたのじゃない」

紺野「お前またゆすられているのか?」

響子「えへへ・・・・」

紺野「ええへじゃない!!!!!」

紺野「そんな負け犬になってどうする。学生のうちからそうだと社会からも負け続ける」

響子「私・・・そんなに強くないし・・・・相手はカースト上位の子だし」

紺野「と言っても学校内だけの話だ。」

紺野「先生に言って止めさせる」

響子「待って・・・それはダメ」

紺野「でも」

響子「ちゃんと言うから先生には内緒で」

紺野「・・・・・・」
93 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/06(月) 11:24:50.58 ID:ZDKp4Kvp0
五十嵐響子

この学校で自分が唯一友達だと思う人

鳥取から上京してきたらしいけど、いじめを受けていて
ヘラヘラしてて学校のスクールカーストでは底辺に居る

紺野(どうせ、今回も有耶無耶にするつもりだろうが・・・・)

キーンコーンカーンコーン

響子「あっ、もう授業が始まっちゃう」

紺野「ああ、そうだな」

紺野(そうだ。五十嵐響子をアイドルに誘うか)

紺野(ルックスも悪くない・・・むしろいい方だ)

紺野(アイドル活動で有名になり、周りにいじめっ子から守ってもらうのも手だな)

紺野(放課後、聞いてみるか)
94 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/06(月) 12:05:07.42 ID:ZDKp4Kvp0
相馬先生「今日の音楽はみなさんで歌いましょう」

相馬先生「曲は、音無琴美の空」

紺野(・・・・・・良い選曲だ)

音無琴美・・・アイドルだけではなく、音楽界の・・・芸能界の最高傑作

早死にした彼女の存在はとてもおしい・・・今生きていたなら、大御所として芸能界を・・・・

空になりたい 自由な空へ 翼なくて翔べるから 素敵ね

空になりたい 好きな空へ 雲で夢描けるから

始まりはどこになるの?お終いはどこになるの?

上を見て あなたに聞いてみたら

始まりとお終いなんて 繋がって巡るモノ

大事なのはやめない事と諦めない事

春は花をいっぱい咲かせよう 夏は光いっぱい輝こう

奇跡じゃなくて 運じゃなくて 自分をもっと信じるの

秋は夜を目一杯乗り越え 冬は雪を目一杯抱きしめ

笑っていいよ 泣いていいよ だって巡ってまた春は来るから

紺野「津軽レインぼぉぉォォォォォ」


95 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/06(月) 12:14:39.36 ID:ZDKp4Kvp0
765プロダクション

春香「ただいまぁ〜、やっと仕事終わった」

小鳥「お疲れ様です。春香ちゃん」

小鳥「お茶とお菓子」

春香「ありがとうごさいます」

小鳥「そういえば、昨日はどうだったの?千早ちゃんとのデートは・・・・」

小鳥「やっぱり最後はホテルに連れ込んで・・・あんなことやこんな事・・・グフフフ」

春香「そんなことしてませんよ!!!!」

貴音「服は買ったのですか?」

春香「ううん、千早ちゃん途中で逃げちゃった」

貴音「敵前逃亡は重罪・・・・・あとで罰を与えねば」

小鳥「よっぽど嫌だったんだ」

春香「千早ちゃんの私服が増えるか・・・・小鳥さんが結婚するか・・・どちらが早いか」

小鳥「ピヨッ!!!!」

春香「千早ちゃんの件が終わったら次は小鳥さんの旦那さん探しですよ!!!」
96 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/06(月) 12:28:34.91 ID:ZDKp4Kvp0
プルルルルルルプルルルルルルル

小鳥「あっ・・・携帯電話だ」

小鳥「ちょっと席を外します」

春香「あっ・・・逃げた」

バタンッ

ピッ

小鳥「もしもし・・・」

小鳥「・・・・・・」

小鳥「そう・・・・熱が下がったのね」

小鳥「お母さん。今日は帰るの遅いから・・・・」

小鳥「ごめんね」

ピッ

小鳥「ふぅ・・・・・」

小鳥「私って独身じゃあ・・・無いんだけどね」

小鳥「フフフ」
97 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/07(火) 23:02:49.84 ID:uHFxHjmT0
・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン

凪「やっとお昼ね・・・」

凪(購買部でお昼ご飯を買いに行きたいところだけど・・・)

凪(あいつの事が気になる。昨日の5,000円でお昼代が無いはず)

凪(弁当を持っていれば話は別だけど)

凪「様子をみてあげよう」

・・・・・

武道場

?「はぁぁぁぁぁぁぁ」

シュバッッ

?「やぁぁぁ」

シュバッバッ

?「ハァハァ・・・・」

紺野「どうですか?効果のほどは・・・・」

?「全然効果ない・・・普段と変わらない」

紺野「失敗か・・・」

凪「ここに居たんだ。探したわよ」

紺野「小太刀さん。どうしたんだ」

凪「昨日の5,000円で、昼食代が無いと思って探していたの」

凪「もしかして弁当持ってたりする?」

紺野「心配ご無用。お昼なら・・・ある」

凪「そう・・・だったら心配して損した。昼食買っていこ」
98 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/07(火) 23:11:41.60 ID:uHFxHjmT0
紺野「今の時間はもう売り切れていて、変えないと思うよ」

凪「・・・・えっ」

?「購買は人気ですからね」

?「押忍。あたしの名前は三年生の中野有香と申します」

凪「今日から転校してきた。小太刀凪・・・」

中野有香「諦めて・・・・放課後まで我慢するしかない」

紺野「いや・・・・大丈夫。昼ご飯ならその辺にある」

凪「どういうこと?」

紺野「ちょっと待っててください。調達してきますから」

・・・・・・・

10分後

紺野「たくさん取れた」

凪「それってバッタ・・・・」

紺野「そう、バッタです。美味しいよ」

ボリボリボリボリッ

凪「・・・・・」

有香「・・・・・」


99 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/07(火) 23:45:45.49 ID:uHFxHjmT0
紺野「どうぞ・・・・」

凪「食べられるわけないでしょ!!!!!」

有香「押忍・・・・随分とワイルドな方ですね」

紺野「美味しいのに・・・」

ボリボリボリボリッ

ムシャムシャ

凪「・・・・・」

凪(一般人の感覚からズレている。絶対に普通じゃない)

有香「・・・・・」


100 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/11(土) 19:42:43.86 ID:BuGXjDS70
凪「我慢するしかないのね・・・」

紺野「バッタを食えばいいじゃん」

凪「それは嫌」

有香「良かったら、サンドイッチ・・・・手作りですが食べますか?」

凪「えっ・・・いいの?」

有香「作り過ぎたんで、大丈夫」

紺野「・・・・・」

凪「ありがとうごさいます」

有香「・・・・・・」

有香「押忍。今後の学校生活を願って頑張ってください・・・転校生さん!!!!」

バタンッ

凪「・・・・・」

凪「私が転校生って何で知っているの?」

紺野「さぁ」

紺野「でも・・・あの人はちょっと変わっている人だ」

凪「変わっている?」

紺野「あんまり近づかない方が良い。危険すぎる」

凪「でもアンタは・・・・仲良くしてたけど」

紺野「自分は実験のデータを取る為に頼まれただけだ」

凪「実験のデータ?」

紺野「部活なんだよ・・・」







101 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/11(土) 20:16:47.90 ID:BuGXjDS70
放課後

理科室

ガラガラガラッ

紺野「・・・・・」

紺野「ダメだった。【疲れない薬】は・・・」

?「ダメだったか。次はもっと調合を変えてみたのを用意した」

紺野「一ノ瀬先輩。またデータを取りに・・・・」

一ノ瀬志希・・・・科学部の先輩であり、変な薬を作る事を生きがいとする

一ノ瀬志希「うん。今度の相手はもう決めているから」

紺野「・・・・はいはい」

102 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/11(土) 23:49:20.71 ID:BuGXjDS70
教室

千早「うーん・・・・困った」

765プロダクションで打線を組んだ

1右 北沢志保
2中 四条貴音
3左 伊吹翼
4三 萩原雪歩
5一 高山紗代子
6捕 島原エレナ
7DH 矢吹可奈
8二 三浦あずさ
9遊 望月杏奈
投 如月千早

千早「なんj民ならこの打線で満足してくれるか・・・・」

千早「もう少しネタを入れるべきか」

♪〜

千早「春香からlineが来た」

千早「・・・・・今日の放課後買い物に行く」

千早「また服を買いに・・・・冗談じゃないわ」

千早「今日は体調が悪いから・・・休むと・・・」

カチカチカチッ

千早「スマホは便利ね。」

紺野「打線って野球でもするんですか?」

千早「!!!!!!!」

103 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 15:27:50.05 ID:bAAXTA8U0
千早「貴方・・・昨日の」

千早(まさか同じ学校の生徒だったなんて)

紺野「・・・・・」

紺野(765プロダクションの如月千早)

紺野(あの人気・・・765プロ故)

紺野(これから西園寺プロダクションとして活動するなら、倒さなければならない存在)

紺野「お願いごとが一つあります」

千早「お願い事・・・?」

紺野「薬の実験です。一ノ瀬志希先輩を知っているでしょ」

千早「ええ、変な実験をしている部活をしているのは知っているけど」

千早「部員は彼女だけのはず」

紺野「・・・・・色々と事情があって」

千早(彼女は変な薬を作っては、生徒に実験させる。まさか自分に当たるとは)


104 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 16:44:19.54 ID:bAAXTA8U0
千早「別に薬の実験になっても良いけど」

千早「失敗して、変な事にはならない?」

紺野「いや・・・今までの実験で、なにか変な事になった・・・・ことは無い」

紺野「あの先輩もそこまで馬鹿じゃない。ちゃんとそこは弁えている」

千早「そう・・・」

紺野「用意した薬は2つです。」

紺野「疲れない薬と罪を告白する薬」

紺野「どっちか一つを飲んでほしいのです」

千早「・・・・・・」

千早(疲れない薬・・・飲んだら疲れずに済む?)

千早(それよりも、もう一つの薬・・・・罪を告白する薬)

千早(罪を告白する・・・気になる。私の罪とは)

千早「罪を告白する薬を飲んでみるわ」

105 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 16:56:29.68 ID:bAAXTA8U0
紺野「良いのですか。そっちで」

千早「どうせ罪なんて、暴かれているわ」

千早「弟の事・・・・思い当たるのはそれしかない」

千早「・・・・・」ゴクッゴクッ

千早「にがっ・・・」

紺野「言い忘れていましたけど、ものすごく苦いですよ」

千早「・・・・うぅぅ」

紺野「そうだ。ビデオ撮影して効果を記録しないと・・・・」

バタンッ

千早「」

紺野「倒れた!!!もしかして今度のは・・・まずかった」

千早「・・・・・」ブツブツ


106 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 17:44:32.05 ID:bAAXTA8U0
千早「・・・・」ブツブツ

紺野「えっ・・・何」

千早「・・・レイナ・・・・ミズハ・・・・ごめんなさいごめんなさい」

千早「ごめんなさい・・・・ごめんなさいごめんなさい」

千早「ごめんなさい・・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

紺野「・・・・・」

千早「ごめんなさい。ごめんなさい・・・・ごめんなさい」

紺野「まるで壊れたカセットだ」

ずっと、ずっと謝り続けていた。それが彼女の罪なのか




107 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 18:34:40.09 ID:bAAXTA8U0
生徒会室

ガラガラガラッ

凪「失礼します」

雪菜「うむ・・・」

雪菜「さてと・・・18時。約束通り・・・・アイドル活動に相応しいピッタリの下品な女を連れてきました」

凪「本当!!!ですか」

雪菜「・・・日野茜」

日野茜「はいはい〜!!!雪菜ちゃんの為なら何でも協力するよ!!!」

雪菜「見ての通り、元気だけが取り柄の頭空っぽ女・・・・・煮るなり焼くなり自由に使ってもいい」

茜「なんだか、酷い事を言われている気がするけど」

雪菜「褒めている、扱いやすくて便利です」

凪(全然褒めてない・・・)



108 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 21:47:26.65 ID:bAAXTA8U0
・・・・・

凪「あの・・・本当にアイドル活動をしてくれるの?」

茜「一応前から興味ありました!」

茜「好きなアイドルは・・・・913プロダクションの桜井夢子!」

茜「あの人の曲を聴くと元気になります!」

茜「凪ちゃんは誰が好きですか?」

凪「そうね・・・考えたこともなかったわ」

凪「うーん・・・」

凪「961プロダクションの高峯のあ辺り」

茜「高峰のあさんですか!」

茜「何度かお会いしたことはありますが、良い人ですよね!」
109 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 22:17:31.11 ID:bAAXTA8U0
凪(良い人かどうかは分からないけど)

凪(取りあえず1人ゲット。残り1人も見つけないと)

凪「ねぇ日野茜さん。周りでアイドルになりたい、又は興味があったりする人は居る?」

茜「いえ、周りは部活に熱中しているから・・・いない!」

凪「・・・・・そう」

凪(だとすれば、一から勧誘しないといけない)

凪(転校してきたばかりだから全然知らない)

凪(明日考え直そう)

凪「早速だけど、カラオケでも行って実力を測ってみたい」

茜「はい」

凪(上手ければいいけど・・・・)
110 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 22:42:16.63 ID:bAAXTA8U0
・・・・・・

千早「ん・・・・」

千早(確か私は薬を飲んで・・・それから・・・)

紺野「・・・・・・」

千早「あの・・・」

紺野「あっ、気が付いたんですね」

千早「私、何かあったの?」

千早「薬を飲んでからの記憶が無いの・・・・」

紺野(正直に伝えた方が良いか、それとも誤魔化した方が良いか)

紺野(どちらに転んでも良い展開にはならない)

↓コンマレス
1〜50 正直に伝える 51〜100 誤魔化す
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/12(日) 22:50:56.14 ID:qcT1jciaO
頑張れ
112 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 23:22:09.28 ID:bAAXTA8U0
紺野(実験に協力してくれたんだ。正直に話さないと)

紺野「ずっと・・・謝っていました」

千早「謝っていた?」

紺野「レイナ、ミズハって名前の人に」

千早「!!!!!!」

千早「・・・・・・」

紺野「あの・・・」

千早「このことは誰にも言わないで」

千早「私たちだけの秘密で・・・・お願い」

紺野「ああ」

千早「絶対あの人にも秘密!!!!」

紺野「分かったって。誰にも言わない」

113 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/12(日) 23:44:37.65 ID:bAAXTA8U0
・・・・・

理科室

志希「そう・・・・また失敗」

志希「そっか・・・完全に行き詰まり」

志希「どうしようかなぁ〜うーん★」

紺野「あの・・・どうせだったら別の事をしませんか?」

志希「ん・・・それはどういう事」

紺野「アイドル活動。なんてのは」

紺野「自分、アイドル事務所でバイトしているんだけど」

紺野「人数が足りなくてね。アイドル募集中なんだ」

紺野「一ノ瀬先輩なら、きっと素晴らしいアイドルになりそうだ」

志希「・・・・・・・」

志希「フフフ」

志希「きっとでは無い。必ずよ」

114 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/13(月) 00:12:29.19 ID:bdZxXoKi0
志希「今のアイドル業界はぬる過ぎる」

志希「765プロや961プロを見ても・・・・大物っていう匂いがしない」

志希「だが、この天才たるあたしがいれば・・・

志希「アイドル界は大きく変わることになる」

志希「つまらない世の中を面白く・・・」

紺野「じゃあ・・・協力してくれる」

志希「・・・・・」コクッ

志希「気分転換に少しだけ」

紺野「よしっ」

紺野(まずは1人目・・・ゲット)
115 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/13(月) 13:00:12.97 ID:bdZxXoKi0
・・・・・・・



西園寺プロダクション

恵「それでは是非お願いしますぅ〜」

ピッ

恵「これで1人手に入れちゃいました〜」

聡美「そう・・・・おめでとう」

恵「あれあれ〜聡美さんはまだなんですかぁ〜」

聡美「・・・・」イラッ

聡美「こっちは質重視なの!!!」

聡美「どうせ、連れてくる子なんて大したことのない素人」

聡美「私は逸材を手に入れて見せる」
116 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/13(月) 16:59:29.40 ID:bdZxXoKi0
とある企業のパーティー会場

・・・・・

琴歌「・・・・・・」

琴歌(私みたいな没落財閥がこのような場所に居て良いのやら)

成金女「おやおや〜、そちらに居る方は・・・・西園寺家のご令嬢」

成金女「こんな場所に居るなんて場違いではありませんか?」

琴歌「・・・・」

クスクスッ

?「そういう貴方も、今窮地に立たされているのにそんな口をきいて良いのですか?」

成金女「・・・モンデンキントのジョセフ・真月」

ジョセフ・真月「このモンデンキント負けて、赤字続きだと聞きましたよ」

成金女「!!!」

成金女「・・・・・・・」

タッタッタッタッタ

琴歌「・・・・ありがとうごさいます」

ジョセフ・真月・・・・今や急成長の企業『モンデンキント』を仕切る中心人物

ジョセフ・真月「いえいえ、多少落ちたとしても西園寺一族なら挽回できます」









117 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/14(火) 23:45:51.83 ID:fgkjz8z70
琴歌「そうだと良いですけど・・・」

ジョセフ・真月「それに最近。アイドル業を再開したと聞きます」

琴歌「まだ・・・内緒にしているんですけど。よくご存じで」

ジョセフ・真月「よろしければ。協力しようと思いまして」

ジョセフ・真月「会長の孫なんですが・・・1人アイドルとして是非ピッタリの方がいます」

琴歌「ほ、本当ですか」

ジョセフ・真月「ええ、今すぐこちらに来てください」

・・・・・・・

ジョセフ・真月「こちらの部屋の中に会長のお孫さんがいらっしゃいます」

琴歌「モンデンキントの会長のお孫さんに会うのは初めてです。」

琴歌(どんな方なのか・・・楽しみです)
118 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/15(水) 01:33:16.55 ID:RZzj8mE30
ガチャッ

琴歌「失礼いたします」

?「・・・・・・・誰か来た」

有香「押忍っ!!!ジョセフ・真月・・・・・彼女は?」

ジョセフ・真月「西園寺家の当主です」

有香「西園寺・・・あの飛行機事故の・・・・」

琴歌「西園寺琴歌です。よろしくお願いします」

有香「押忍。中野有香です」

?「・・・・・・」

?「・・・・・・」

有香「そして・・・今から【妹】達を紹介します」

有香「まず初めに中野一花」

中野一花「・・・・よろしくお願いします」ペコリッ

琴歌「・・・・よろしくお願いします」

119 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/16(木) 23:37:38.55 ID:cvgKbdbX0
有香「中野二乃・・・そして向こうが中野三玖」

中野二乃「・・・・・」コクリッ

中野三玖「・・・・・」

有香「2人はシャイな方なので、あまりしゃべりたがらないのです!」

琴歌「・・・・・よろしく」

有香「次に中野四葉。隣が中野五月」

中野四葉「はい!中野四葉!よろしくお願いします!」

中野五月「・・・・・中野五月です。」

五月「パーティー会場には沢山の料理が出されていると聞きます」

五月「生ハムメロンなるものあるとかないとか・・・・」

琴歌「会場にありました。生ハムメロン」

五月「!!!!!!」



120 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/20(月) 23:03:15.62 ID:Eop+pnoI0
?「五月ちゃん。また食べ物の話をしている」

五月「食べる事はこの世で一番楽しい事です。食欲こそが人間に与えられた至福のひと時・・・」

?「また太っちゃうよ」

五月「・・・その分運動してますから!!!!」

有香「・・・・・・」

有香「じゃれ合ってないで挨拶しなさい!」

中野六海「・・・・・あっ、中野六海と言います。よろしくお願いします」

琴歌「うふふっ、よろしく」

有香「さらに向こうで寝ているのが、中野与七」

中野与七「zzzzzz」

有香「最後に・・・・」

中野幸村「中野幸村です。どうぞ名前だけでも覚えてください」ペコリッ

琴歌「・・・・?」

琴歌(1人だけ男の子?)

琴歌「はい。名前だけでなく今後もよろしくお願いします。」

ジョセフ・真月「世にも珍しい八つ子です」

有香「世界でも事例は少ない・・・・とても希少な存在」






121 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/20(月) 23:34:32.45 ID:Eop+pnoI0
琴歌「ジョセフ・真月さん。アイドルにピッタリの方というのは・・・・」

ジョセフ・真月「中野有香さんです」

有香「押忍!」

有香「西園寺プロダクションには前々から是非入ってみたいと思っていたんです!」

有香「この度復活したおかげでようやくかなう事が出来た!」

琴歌「そんな・・・ありがとうごさいます」

ジョセフ・真月「・・・・・フフフ」

五月「生ハムメロン・・・食べたいです」

一花「私達はこの部屋から動いちゃダメなんだから、我慢しないと」

二乃「・・・・・」

四葉「会場にどんな方がいるかは少し気になりますよね」

有香「・・・・・・・」

有香「今日は特別に会場に行っても良い。」

六海「えっ・・・」

三玖「本当に・・・・?」

ザワザワ

有香「ただし・・・・選んでもらうのは西園寺琴歌さんに一人だけ」

琴歌「私が選ぶんですか!!!!」

有香「押忍!」

琴歌(押忍でごり押しされている気がしますけど・・・・)

ジョセフ・真月「選んであげてください。私からもお願いします」

琴歌「うーん・・・・」

連れて行く子
↓コンマレス
1〜10 中野有香 11〜20 中野一花 21〜30 中野二乃 31〜40 中野三玖 41〜100 中野四葉
51〜60 中野五月 61〜70 中野六海 71〜80 中野与七 81〜90 中野幸村 91〜100 ジョセフ・真月
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/21(火) 15:20:03.44 ID:dHR8WnPtO
123 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/26(日) 11:37:29.33 ID:Fa8GKoMT0
パーティー会場

琴歌「さっきよりも人が多くなってます」

四葉「うわぁ・・・この人たちってみんな偉い人ですよね」

四葉「私だけが姉妹の中でもこの会場に参加できる・・・・」

四葉「・・・・・」ゾクッ

琴歌「どうされますか?」

四葉「五月には悪いけど・・・食べ物を堪能したいと思います」

四葉「あそこにあるのはタピオカミルクティーですよね!」

琴歌「そうだと思いますわ。種類も何十種類用意していると聞きました」

四葉「飲んでみたかったんです。飲むのは初めてで」

琴歌「・・・・それじゃあ全部取ってきますわ」



124 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/01/26(日) 12:43:06.58 ID:Fa8GKoMT0
・・・・・・・・

四葉「うーん・・・・違うのを飲んでもあんまり味が変わらない」

四葉「・・・・飲み過ぎて気分が・・・・」

琴歌「タピオカとミルクティーですから。所詮の基本ベースは同じですわ」

四葉「うっ・・・・」

?「なかなか、見ないメンツね」

四葉「!!!!」

琴歌「結城明日奈さん・・・」

結城明日奈・・・ご令嬢でありながら重度のゲーマーであり
世界中のゲーム大会で優勝している・・・あだ名は閃光のアスナ

結城明日奈「西園寺家の当主様にモンデンキントの会長のお孫さん」

明日奈「そして40年前は伝説のバンドの・・・・」

琴歌「明日奈さんは婚約者が決まっていると聞きました」

琴歌「あめでとうごさいます」
125 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/01(土) 13:54:05.57 ID:pCQXIFLh0
明日奈「相手は大手ゲームの人で、まだあんまり会ってないけど」

明日奈「卒業したら結婚・・・かな・・・親が勝手に決めたことだし」

四葉「・・・・・・・親が勝手に決めた結婚で良いのですか?」

明日奈「それは・・・賛否両論があると思うけど。私は別にどうでも良いの」

明日奈「ゲームさえ、続ける事が出来れば」

琴歌「・・・・・」

琴歌「もしゲームに飽きてしまった時は、アイドル活動をしてもらえると嬉しいですわ」

明日奈「アイドル?」

琴歌「ええ。西園寺は最近活動を再開しました」

明日奈「ほ、本当に!?」

四葉「はい!お姉ちゃんも参加します」

明日奈「もしかして中野姉妹全員加入している?」

明日奈「そうなれば楽しくなりそうだけど」

四葉「いえ、私は出ません」

明日奈「そうなの・・・・残念。天下取れそうなのに」



126 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/01(土) 15:52:05.37 ID:pCQXIFLh0
?「おい・・・挨拶もせずに何をしている明日奈」

明日奈「兄さん」

結城浩一郎「父さんも怒っているぞ。早く戻れ」

?「オレだって、遊びたいのに・・・ズルい」

?「まぁまぁ・・・・あとでカードゲーム一緒にしよっ」

琴歌「結城兄弟、全員来ていたのですか」

結城友奈「どうも、よろしく」

結城晴「ふん。」

四葉「見るのは初めて・・です」

浩一郎「・・・・・」

浩一郎「さぁ行くぞ」

明日奈「みんな。またね♪」

琴歌「はい。またですわ」
127 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/01(土) 22:42:17.06 ID:pCQXIFLh0
・・・・・

・・・・・

次の日

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「zzzzzzzzz」

美玲「うっさい!!早く起きろ!!!!」

紺野「もう・・・・朝か」

紺野「・・・・・・」

昨日は1人アイドルをゲットした。
引き続き、アイドルを探さないといけない

紺野「うまく見つかると良いけど」
128 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/01(土) 23:16:48.54 ID:pCQXIFLh0
リビング

紺野「・・・・・ん」

紺野「今日の朝食・・・・ごはんだけ?」

雪菜「・・・・・」

雪菜「もうお金が底を尽きています」

雪菜「これから朝と昼と夜はそれだけで暮らしてもらいます」

紺野「・・・・」

雪菜「・・・・・・」サッサッ

紺野(姉さんだけ、のりたまのふりかけを使っている)

美玲「ウチにものりたまをくれよ」

雪菜「・・・・・早坂美玲」

雪菜「この、のりたまのふりかけを使えるほどにお前は稼いでいるのか?」

美玲「・・・・まだ働ける年齢じゃない」

雪菜「だったら黙れ。口だけのゴミが逆らうな」

美玲「・・・・・」

雪菜「それとも白米だけでは食べられないのかな?」

雪菜「そうかそうか・・・だったら。没収だ」

美玲「えぇ・・・そんな」

129 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/01(土) 23:35:01.13 ID:pCQXIFLh0
紺野「・・・・・」

この家は姉さんの支配下にある。逆らうものや口答えするものは容赦しない

雪菜「この美玲のごはん・・・食べる?」

紺野「頂きます」

紺野(とは言え、ごはん一杯だけではお腹が持たない。美玲の分まで食べよう)

紺野「うん。美味しい」

美玲「・・・・・・・」プルプル

美玲「くっ・・・・・」

タッタッタッタ

バタンッ

雪菜「ああいうクソガキは嫌いだ」

130 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/02(日) 00:47:02.00 ID:ewPskgHr0
キーンコーンカーンコーン

紺野「放課後暇か?」

凪「どうしたのよ急に・・・・もしかしてデートの誘い?」

紺野「そうだよ。デートだ」

凪「・・・・・」

凪「もしかしてアイドル候補を探すの?」

紺野「その通り。候補も決まっている」

凪「本当!?」

紺野「ああ。この人しかいないって断言できる」

紺野「ズバリっ音無琴美の子孫だ」

凪「!!!!」
131 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/02(日) 01:18:50.33 ID:ewPskgHr0
紺野「アイドル界で頂点を目指すなら、中心の軸となる存在が必要となる」

紺野「それにピッタリなのは音無琴美さんの子孫であるが一番だ」

紺野「彼女の子孫なら、絶対に素質はある」

凪「音無琴美・・・・」

かつて461プロダクションで一世風靡したアイドル
人気絶頂の時に突如引退して2年後に子供を出産して亡くなる

凪「少なくとも、その子孫は年齢的に20代後半・・・アイドルとしては遅いのではないの?」

紺野「そんなことは無い。実力さえあれば何歳だって始められる・・・特にあの音無琴美の子供なら絶対に出来る」

凪「・・・・・自身満々ね」

凪「まぁ、私も次の候補が誰も居ないから付き合うわ」

凪(本当に手に入るのかな?)
132 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/02(日) 15:13:17.88 ID:ewPskgHr0
放課後

凪「それで音無琴美の子供は・・・・どこにいるのよ?」

紺野「さぁ・・・どこだろうな」

凪「もしかして知らないの」

紺野「だが、ヒントはある。」

紺野「この間、ここ50年のアイドルの歴史という本を読んだ」

紺野「そしたら音無琴美という人物には、ある人物が関わっていたんだよ」

紺野「961プロダクションの黒井社長」

凪「へぇー・・・そうなの」

凪「・・・・・」

凪「今から961プロダクションに乗り込むとか言わないでしょうね」

紺野「その通り。今から乗り込んで話を聞く」

凪「・・・・・・マジで言ってるの?」

紺野「ああ。本気だ!!」

凪「・・・・・」

133 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/02(日) 16:20:36.98 ID:ewPskgHr0
961プロダクション

紺野「なかなかのビルだね。アイドルも沢山在籍しても邪魔にはならない」

凪「961プロダクションの在籍しているアイドルの数は20名も居ないくらい」

紺野「少ないね」

凪「少数精鋭で765プロとは対極に位置する。」

凪「その分実力は高いアイドルが沢山・・・・・」

紺野「ふーん。例えばどんなアイドルがいるんだ」

凪「Sランクアイドルの玲音、高峰のあは有名ね」

紺野「高峰のあ・・・・」

紺野「とにかく・・・中に入る。黒井社長に会う」

ウィーンッ

紺野「・・・・・失礼します!!」

受付嬢「何の御用でしょうか?現在新規アイドル面接は受けておりません」

紺野「今すぐ黒井社長に会わせてください」

凪(直球で来たわね)

受付嬢「・・・・・・」

受付嬢「失礼ですが、貴方は社長の知合いですか?」



134 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/02(日) 16:30:56.57 ID:ewPskgHr0
紺野「知らない。会ったことも無い」

紺野「でも会いたいんです」

受付嬢「そうですか。でしたらお引き取りください」

受付嬢「また後日、改めて・・・」

紺野「いつ会えるんですか?」

受付嬢「そうですね・・・・早くても半年後くらいに・・・」

紺野「・・・・半年後」

受付嬢「社長は忙しい方ですから・・・・」

・・・・・・・

紺野「半年も待つのか・・・・」

凪「いや、絶対に会わせてもらえないわよ」

凪「諦めるて別の方法を考えるべきだと思うけど」

紺野「諦めるか。こうなったら侵入する」

凪「!!!!!」

紺野「何としても音無琴美さんの遺伝子を手に入れる。」

135 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/04(火) 01:25:52.16 ID:FOavS8hh0
?「無駄だよ。侵入したってこの961プロダクションのセキュリティは強固」

?「入るにはこの961プロダクションのカードが必要となる」

凪「やっぱり大手のセキュリティはしっかりしているのね」

紺野「なるほど・・・・」

紺野「それで、貴方は961プロダクションの関係者?」

小松伊吹「え・・・もしかして、この小松伊吹を知らないの?」

凪「・・・・・聞いた事あるような、無いような・・・」

紺野「まったく知らない」

伊吹「・・・・・」

伊吹(この961プロダクションのBランクアイドル・・・・あたしを知らない)

伊吹(嘘・・・よね)

伊吹「まぁいいわ。中に入りたいならあたしとゲームしない?」

紺野「今はそれどころでは無い。用がある」

伊吹「勝てば961プロダクションの中に入れるとしても?」

紺野「・・・・なに」

紺野「やるよ。するに決まっている」

凪「へぇー気前良いのね」

伊吹「それでは場所を移動しましょ」



136 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/04(火) 01:37:48.07 ID:FOavS8hh0
カラオケボックス

伊吹「さてと・・・ルールは簡単」

伊吹「今からカラオケで歌い、高得点を取った方が勝ち」

紺野「なるほど・・・上手く歌えば良いんだな」

伊吹「勝てば、961プロダクションのカードを貸してあげる」

伊吹「しかし、あたしが勝った時は五万円払ってもらう」

紺野「五万円!!!!」

紺野「・・・・・・・」

凪(なるほど・・・やはり裏があるのね)

凪(相手はアイドル?らしいからそれなりに上手に歌えるはず)

凪(金を毟り取られる)

伊吹(たまに沸くのよね〜961プロダクションの中に入りたいって人物)

伊吹(そういった人たちと勝負して、五万円を巻き上げる)

伊吹(とても良い稼ぎ。アンタも養分になりなさい)

紺野「五万円程度。音無琴美の子孫の為なら賭けられる」

凪「けど・・・今お金ないじゃあ・・・・」

紺野「勝てばいいのだよ。勝てば払わなくて済む」
137 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 17:31:53.24 ID:1jVKJa2c0
伊吹「まずは・・・あたしから。選曲は公平にランダムで・・・・」

♪〜

伊吹「この曲は・・・・・」

伊吹「Oneday 投げ遣りな気持ちでドアを開け放して」

伊吹「Someday 何かカマしてやろうと思い立つ」

伊吹「Today 誰よりもhighな自分でいられるように」

伊吹「Let’s go! 君とギター積み込んで 今旅に出よう!」

紺野「・・・・・・」

凪「上手い・・・・流石アイドル」

伊吹「何もいらない〜だってさ」

・・・・・・

・・・・

・・・

伊吹「ふぅ・・・・さてと、どれくらいの点数か」

小松伊吹のカラオケ点数
↓コンマレス
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 18:23:16.32 ID:zPtPy1oaO
139 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 19:01:23.55 ID:1jVKJa2c0
小松伊吹 32点

伊吹「32点か・・・まずまずの結果ね」

凪「32点って低いんじゃないの?」

伊吹「この採点はAランクアイドル水瀬伊織を基準にした採点となる」

伊吹「高得点を取れるってことは水瀬伊織と同等という事」

伊吹(今のアタシはBランク、悔しいけど・・・・まだ)

紺野「次は俺のターン」

紺野(カラオケなんて何年ぶりだろう)

紺野(知っている歌がくればいいのだが)

♪〜

伊吹「これは・・・・神山満月の曲ね」

紺野「・・・・よしっ」




140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 19:11:57.65 ID:eE/bEPWA0
安価結果を全く活かそうとしないバカ
141 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 19:25:11.29 ID:1jVKJa2c0
紺野「遠すぎる恋の道しるべ」

紺野「もうスキを増やせない NON NON」

紺野「夢の中はまるで別世界」

紺野「ストレートに想いも言えるのに」

紺野「オキニイリの服を毎日着ちゃうの」

紺野「あの人の目線がこっちにチラついてきますように」

・・・・・・

・・・・

・・・

アイドル界には興味があった

毎年何万というアイドルが生まれては消える・・・

中には騙されて、酷い目に遭う者もいる

なのにどうして目指すものは絶えないのだろうか・・・・

紺野「Iloveyouなんてとても言えない」

紺野「たばこの吸い方マネしてる事も」

紺野「あなたのハートからレインボーが私にスキと気付かせた〜」

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 19:26:03.80 ID:zPtPy1oaO
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 19:26:58.02 ID:zPtPy1oaO
あーあ
144 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 19:28:35.85 ID:1jVKJa2c0
・・・・・

紺野「ハァハァ・・・・」

紺野「やるべきことはやった・・・・」

紺野「後は点数を・・・32点以上取れば勝つ」

紺野「頼む・・・・勝ってくれ」

カラオケの点数
↓コンマレス
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 19:41:26.06 ID:zPtPy1oaO
余裕やろ
146 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 19:52:02.52 ID:1jVKJa2c0
紺野の点数 6点

紺野「・・・・・・・」

伊吹「残念だったね。さぁ50000円払ってくれるかしら?」

紺野「・・・・・文無しだ」

伊吹「そう・・・それなのに勝負したんだ」

伊吹「1週間くらいなら待ってあげても良いわよ」

紺野「・・・・・」

凪「待って。この私も勝負する」

凪「5万円とは言わず・・・12万で」

凪「その代わり、勝ったら。さっきの勝負もチャラで」

伊吹「へぇー、12万もの大金を賭けて勝負するの」

紺野「良いのか?小太刀さん」

凪「私だってまだ1人アイドルを集めなきゃいけないわけ」

凪「ならば・・・ここで私が勝って。音無琴美の子孫を手に入れる」

伊吹(馬鹿がもう一匹釣れた)


147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 19:55:28.27 ID:AKhlk2GQ0
内容よりも安価取ってる奴の方が何倍も面白い
148 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 20:07:35.70 ID:1jVKJa2c0
♪〜

凪「この曲は・・・」

凪「どこかへおでかけ〜おじょうさま」

凪「喉がからから限界ぎりぎり発狂寸前」

凪「きゅゅゅゅゅゅゅんっ!」

伊吹(この歌はかなり難しい曲。この勝負はもらっ)

紺野「頑張れ・・・小太刀さん」

・・・・・・・

凪「しゃなりしゃなりおじょうさま」

凪「100年生きてるロリータ〜愛した人には背を向けて」

凪「ルビーの瞳、濡れたまつげのヴァンパイアガール」

凪「きゅゅゅゅゅゅゅゅゅん♪」

凪(100年生きているか・・・この曲は私にとっては皮肉な曲ね)

149 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 20:13:21.91 ID:1jVKJa2c0
凪「ハァハァ・・・・」

凪「・・・・」

紺野「良かったよ。凄く・・・感動した」

凪「おそらく負けた・・・私じゃ無理ね」

凪「12万の準備しなきゃ・・・」

カラオケの点数
↓コンマレス
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 20:19:54.33 ID:95BJwK4FO
!?
151 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 21:00:23.86 ID:1jVKJa2c0
伊吹「嘘・・・・1点差で・・・・このアタシが負けた」

伊吹「あり得えない。このBランクアイドルの・・・・このアタシが」

凪「これも勝負の結果。勝ちは勝ち・・・・ギリギリでも確かな勝利」

凪「約束通り、961プロダクションのカードキーを貸してもらう」

伊吹「くっ・・・・」

紺野「これで961プロダクションに入れる」

紺野「そして黒井社長に会える」

伊吹「・・・・・」

伊吹(フフフ、バカね。簡単にこのまま行かせると思う?)

伊吹(盗難があったと連絡するから、アンタたちは使った瞬間に照合されてアウトよ)
152 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/08(土) 21:27:20.18 ID:1jVKJa2c0
961プロダクション

凪「さてと・・・」

紺野「いよいよカードキーを使って中に入る」

凪「勘違いしているようだけど、カードキーなんて使わない」

凪「どうせあの女は盗難されたとか言って、連絡しているに決まっている」

凪「・・・・・だから使った瞬間アウトよ」

紺野「まぁ通報されてなくても本来はアウトだけど」

凪「君ならどうする?」

紺野「どうすると言ったって・・・・なぁ・・・・」

↓コンマレス
1〜50 素直にカードキーを届ける 51〜100 小松伊吹が賭け事をした事をネタに黒井社長に会う

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/09(日) 13:09:15.83 ID:tin6jFQyO
154 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 13:31:23.02 ID:JXq0p+LZ0
紺野「961プロのアイドルである小松伊吹が賭け事しているというのを脅せば・・・」

紺野「勿論、こっちもただでは済まない。下手すれば停学も考えないと」

凪「・・・・・」

凪「でも、痛みなしでは得られない」

紺野「その通り・・・・」

凪「武器も渡しておくから」

凪「はいっ」

紺野「ボイスレコーダ」

紺野「もしかして、会話を録音していたのか」

凪「もし、負けても良いように手は打っておくもの・・・お金を払った後でね」
155 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 13:58:56.27 ID:JXq0p+LZ0
紺野「・・・・・・」

紺野(本来なら自分は負けていた。だが小太刀凪さんは助けてくれている)

紺野(なんとしても音無琴美の子孫を入手する)

紺野「よしっ」

受付嬢「また・・・貴方ですか。何の御用ですか?」

紺野「実は・・・あるアイドルの情報がありまして・・・・」

・・・・・・・・・
156 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 14:07:22.05 ID:JXq0p+LZ0
・・・・・・

961プロ役員「たとえこれが、事実だとしても。君たちもただでは済まない」

961プロ役員「親御さんや学校には連絡・・・警察にも言わなければいけない」

961プロ役員「それを理解している?」

紺野「理解していないのはそっちだろ」

紺野「961プロのアイドルがこんなことをして・・・」

961プロ役員「・・・・・」

961プロ役員「何が目的だ・・・・」

紺野「別に961プロダクションを追い詰めるとか・・・・そんなことはしない」

紺野「社長に会いたい。それだけです」

961プロ役員「・・・・・・・」

961プロ役員「・・・・・・少し待っていろ」
157 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 15:34:37.26 ID:JXq0p+LZ0
30分後

ガチャッ

黒井崇男「・・・・・」

凪(この人が961プロダクションの社長)

紺野「・・・・・」

黒井「小太刀凪・・・・そして紺野・・・」

黒井(来る前に少し調べたが・・・害はなさそうだ)

黒井(この私に会い。一体何を言うのか?)

紺野「別に脅すわけでは無い。聞きたいことがあるだけです」

紺野「かつてプロデュースをしていた音無琴美さんの事です」

黒井「・・・・・・・ほぉ」

黒井「この世に存在しないアイドルの話を聞いてどうする?」

紺野「この世に存在していなくても子孫は居るはず」

黒井「・・・・・」

紺野「その人の居場所を教えて欲しいのです。かつてプロデュースしていた貴方なら知っているはず」

凪「・・・・・」ゴクッ

黒井「何故、知りたいのだ?」



158 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 15:46:41.70 ID:JXq0p+LZ0
紺野「アイドルデビューさせる」

黒井「・・・・・・・」

黒井「ほぉ・・・」

凪(バカ。別の言い訳しなさいよ・・・・よりにもよってアイドル・・・・)

凪(教えてくれない可能性だって)

紺野「音無琴美の子孫なら。アイドルとしても成功する確率は高い」

黒井「当たり前だ。あれ以上の逸材は見たことが無い」

黒井「・・・・」

黒井「音無琴美には一人の子供がいる。名は音無小鳥。年齢は2X歳」

黒井「デビューするには遅い。」

紺野「いや、まだ行けます!!」

紺野「音無琴美の娘なんです。出来るはず!!」

黒井「落ち着け。音無小鳥にはさらに子供がいる」

紺野「!!!!!!」

159 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 15:55:33.23 ID:JXq0p+LZ0
黒井「そうだな・・・・今の時間なら、河川敷にでもいるだろ」

黒井「場所は教える・・・後は自分で勧誘するんだな」

紺野「・・・・ありがとうごさいます」

紺野(嬉しいこれで・・・)

凪「・・・・失礼を承知で聞きます」

凪「黒井社長は勧誘しなかったのですか?音無琴美さんの娘や・・・その子供を」

黒井「・・・・・音無琴美がどうしてアイドルを辞めたか知っているか?」

黒井「私には関わる資格が無いのだよ。2度とね」

黒井「もう直接会わないことにしている」

紺野「・・・・・」
160 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 21:49:23.59 ID:JXq0p+LZ0
・・・・・・・・・・

河川敷

黒井『私には関わる資格が無いのだよ。2度とね』

黒井『もう直接会わないことにしている』

紺野(本当は会いたいんだろうな。未練たらたらって感じだった)

紺野(もし・・・音無琴美さんの子孫を手に入れて・・・活躍したら・・・会わせよう)

凪「もしかしてあそこに居る子?」

凪「さっきからずっと絵を描いているけど」

紺野「そうかもな・・・」

紺野「それじゃあ・・・後は任せた」

凪「どこへ行くのよ」

紺野「あの子を説得するのは小太刀凪さんだ」

紺野「俺じゃない・・・ちゃんと勝負して勝って・・・・ボイスレコーダにまで録音した凪さんに権利がある」

紺野「まぁ・・・失敗したら。次は自分が行くけど」

凪「・・・・」

凪「失敗なんてしない。私が説得して見せる」
161 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 22:02:21.79 ID:JXq0p+LZ0
?「・・・・・・・ゴホッゴホッ」

?「・・・・・」

凪「嫌いな絵ね」

?「!!!!!」

凪「私の名前は小太刀凪っていうの。よろしく」

?「あの・・・えっと・・・」オロオロ

凪「私も時々を絵を描くのよ。風景画」

凪「一つ書くごとに世界観が生まれて」

凪「この世界は私が創造しているって気分になる」

?「・・・・・・・」

凪「貴方の描く世界観。隣に座ってみて良い?」
162 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 22:15:07.31 ID:JXq0p+LZ0
2時間後

?「・・・・・・」

?「・・・・・・・」

カキカキ

?(2時間も無言で見つめられている)

?(本当に絵を見ている)

凪「・・・・・・・」

凪「・・・・・・・」

?「・・・・・・今日はもう終わりです」

凪「お疲れ様・・・ジュース奢るけど飲む?」

?「・・・・・あり、がとうごさいます・・・」


163 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 22:34:18.35 ID:JXq0p+LZ0
・・・・・・

凪「ナタデココジュース。タピオカジュースよりこっちの方が好き」

凪「飲んだことある?」

?「いえ・・・・ジュース・・・・あんまり飲まない・・・・」

凪「そう・・・」

?「どうして・・・初めて会った・・・私に・・・」

凪「・・・・フフフ」

凪「勧誘しに来たの」

凪「アイドルに興味ない?」

?「・・・・・・・アイ・・・ドル」

?「・・・・・」

凪「別に断っても良いの・・・」

凪「でも私は君に・・・なってほしい」

凪「君には才能がある。絵を描いているときに思った」

凪「もっと色んな経験を積めば、将来凄い人間になると」
164 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 22:55:08.36 ID:JXq0p+LZ0
凪「人間の生涯は短い」

凪「短い期間に色々な経験を積んだ方が良いと思う」

?「・・・・・・」

?「・・・・・・」

?「・・・・ママに・・・・相談します」

凪「良いの?」

?「・・・・・」コクッ

?「ゴホッゴホッ・・・」

凪「大丈夫?」

?「平気・・・・です・・・・」

165 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/09(日) 23:41:10.39 ID:JXq0p+LZ0
凪(後は親がオーケー出してくれればいいけど)

?「あの・・・・・」

?「もう一度・・・・・名前・・・聞いて良いですか?」

凪「小太刀凪」

?「私・・・名前・・・・由愛」

凪「由愛・・・良い名前ね」

凪「明日もまた。河川敷に行っても良い?」

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

166 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/10(月) 00:23:44.29 ID:R2BEHzkD0
ゲームセンター

紺野「この時間なら、学校の帰りにプリクラを撮ろうとする学生もいる」

紺野「その中から適当に声を掛けてみるか」

?「上手いですぅ〜、凄く上手ですぅ〜」

△「んっふふふふ♪こんなものじゃない」

ガチャッガチャッ

〇「また・・・動きが速く・・・」

紺野「田崎恵さん。こんなところで何を」

恵「紺野君ですかぉ〜」

恵「見てくださいよぉ〜紗南ちゃんの動きを」

紺野「ん・・・・」

ガチャッガチャッ

ガチャッガチャッ

紺野「凄いレバーの動き・・・」

三好紗南「うりゃうりゃゃゃ」

ガチャッガチャッ

紗南「終わり」

〇「おめでとう。これで10人抜きですね」



167 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/10(月) 00:50:17.90 ID:R2BEHzkD0
紺野「・・・・見覚えがある顔だ。図書館で会わなかったか?」

〇「そうですね。この間はありがとうごさいました」

恵「島村むつみちゃんと知り合いなのですかぁ〜?」

紺野「この間、図書館で会っただけだよ」

島村むつみ「『カタハネ』をもうすぐ読み終えます・・・もう少し待ってください」

紺野「いいよ。別に今は・・・・読書する気分でも無いし」

紺野(そうだ。この子を誘ってみよう)

恵「言っておきますが、この子と今ゲームしている子は既に私が誘ってありますぅ〜」

紺野「そうなのか・・・」

むつみ「はい。もしかして西園寺プロの人?」

紺野「バイトだけど」

むつみ「よろしくお願いします」

紗南「むつみ。次は協力プレイしよっ」

恵「まだするんですかぁ〜」

紺野「・・・・・・」

紺野(恵さんはもう二人ゲットしている)

紺野(自分も早く探さないと)
168 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/12(水) 00:13:22.44 ID:46o38AZz0
「あっ・・・」

泰葉「あれ、ゲームセンターで会うなんて珍しいですね」

紺野「岡崎・・・泰葉さんこそゲームするんだ」

泰葉「いえ、病院の帰りのバスの時間まで時間があったので入っただけです」

紺野「病院の帰り・・・」

?「兄さま」

?「お久しぶり」

紺野「藍子と悠貴。退院おめでとう」

紺野「今回は意外と早かったな」

紺野藍子「はい。今回は調子も良くなるのは早くて」

紺野悠貴「ご迷惑をお掛けしました」ペコリッ

紺野「・・・・・」

この2人は紺野藍子と紺野悠貴。自分の妹でもある
幼いころから入退院を繰り返している。医者からは大人にはなれないだろうと宣告まで受けている

紺野「そうだ。なぁ今からゲームで相手して欲しい人がいる」

藍子「ゲームですか?」

169 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/12(水) 00:29:07.33 ID:46o38AZz0
恵「紗南ちゃんは凄いですぅ〜」

紺野「恵さん。今から勝負しないですか?」

恵「勝負ですか?」

紺野「今から格ゲーでそこの子と勝負して、勝った方が3,000円支払う」

恵「・・・・・」

恵「別にいいですよ〜。紗南ちゃんに勝てる相手なんて早々居ないですからぁ〜」

紺野「よしっ」

紺野(この勝負貰った。勝って臨時収入を手に入れる)

170 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/12(水) 22:25:58.67 ID:46o38AZz0
藍子「どうする。私が行く?」

悠貴「お姉ちゃんは休んでて・・・」

藍子「そう。なら休んでおく」

悠貴「・・・・・」

悠貴「よろしくお願いします。紺野悠貴です」

紗南「三好紗南。」

紗南「1つ聞いても良い?ゲームの経験は?」

悠貴「オンラインゲームを少々。格闘ゲームの経験は2、3回」

紗南(2、3回で挑むなんて・・・格の違いを見せつけてあげる)
171 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/15(土) 14:47:02.70 ID:U3lF675K0
悠貴「キャラはどれが良いのか。分からない」

藍子「取りあえず適当に選んでみた方が良いね」

藍子「操作になれることからまずは・・・・」

悠貴「・・・・・・うん」

紗南(このゲームでは、大抵のキャラは普通に使える)

紗南(でも初心者にはコマンドが複雑すぎて、操作は難しい)

紗南(余裕で勝つ)

「ファイト」

紗南「早速だけど、コンボを決める!!!!」

ガチャッガチャッ

紺野「動きが速い」

恵「もう体力を半分削ってますぅ」

悠貴「・・・・・・」

紗南「どう!!!!もうすぐ終わるけど!!!!」

ガチャッガチャッ
172 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/15(土) 15:18:40.09 ID:U3lF675K0
悠貴「操作方法は慣れないと扱いづらいけど・・・・」

悠貴「この程度なら後は何とかなる!!!」

ガチャッガチャッ

紺野「避けた!!!」

むつみ「それだけではありません。立場が逆転しました」

ガチャッガチャッ

紗南「ああ・・・ダメ・・・」

ガチャッガチャッ

「KO」

紺野「勝った。やった!!!」

悠貴「・・・・・・・」

紗南「もう一戦、もう一戦だ!!!」

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 23:30:07.19 ID:QLLYuPgA0
五等分が終わったからモチベが落ちたとか自分に言い訳してそうだな
174 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/23(日) 13:55:26.67 ID:AzNA3jPC0
>>173
貴方の好きな、三玖もこの世界では救われますよ

・・・・・・・

何度戦っても紗南は勝てなかった

紗南「ハァハァ・・・」

悠貴「・・・・・」

紗南「100円が切れた。もう戦えない」

紗南「完璧に負けた・・・・・」

紺野「・・・・・・・」

紺野(初めてゲームをしている姿を見たが・・・一方的なワンサイドゲーム)

紺野(相手もかなりの手練れには違いないが、格が違い過ぎる)

紗南「本当に、格闘ゲームは初心者か!!!!」

悠貴「うん・・・・」

紗南「・・・・・・」

紗南「三好紗南だ。今度は負けない・・・修業して勝ってやる」

悠貴「紺野悠貴です」

泰葉「盛り上がっていますけど、そろそろ帰える時間ですよ」

悠貴「あっ・・・」

泰葉「さぁ・・・早くバスに乗って」

175 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/23(日) 14:31:37.25 ID:AzNA3jPC0
紗南「・・・・悠貴・・・・ユウキ」

紗南「・・・・・・・」

紗南(ALOっていうオンラインゲームにユウキっていう伝説の最強プレイヤーがいるけど)

紗南(まさか・・・・)

・・・・・・

紺野「2000円だ。さっきゲームセンターで遊んだ金をそのままやる」

悠貴「あ、ありがとうございます」

悠貴「でも・・・二千円本当に貰って」

藍子「結構な大金ですね。特に兄さんは高校生になったし色々とお金がいるのでは?」

紺野「気にすんな、高校生ならバイトくらいして稼ぐ」

紺野(そのお金は悠貴のおかげで手に入ったんだからな。プレイ代くらいは払わないと)

紺野「給料日が楽しみだ」




176 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/23(日) 18:33:48.52 ID:AzNA3jPC0
ガチャッ

紺野「ただいま」

泰葉「ただいま帰りました」

雪菜「・・・・良く帰ってきた」

悠貴「この度はご迷惑をお掛けして申し訳ございません」

藍子「今後も度々ご迷惑をお掛けすると思いますが、お許しください」

紺野「・・・・・」

2人は帰ってから早々に、姉さんの前で土下座をした

雪菜「顔を上げろ。」

雪菜「足手まといだという感覚。忘れるな」

雪菜「お前達は病弱で早死にする。沢山の人のお世話になりながら、迷惑を掛けながら」

雪菜「・・・・・・・」

紺野(そこまで言わなくたっていいのに)

雪菜「藍子、悠貴今から外で三人、夕食を食べよう」

雪菜「丁度、お食事券がある」




177 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/23(日) 21:18:13.40 ID:AzNA3jPC0
紺野「ちなみに・・・今日の自分と岡崎泰葉さんの夕飯は・・・」

雪菜「白ご飯だ」

泰葉「また。ですか」

雪菜「嫌なら食べなくても良い」

泰葉「いえ。食べせて頂きます」

悠貴「ごめんなさい」

紺野「謝ることは無い。食事を楽しんで来いよ」

紺野「・・・・・・・」

178 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/02/23(日) 23:45:41.38 ID:AzNA3jPC0
リビング

泰葉「・・・・・・白ご飯。いつまで続くのでしょう」

紺野「さぁ。金が入れば豪華になる?」

泰葉「少し酷いと思いませんか」

泰葉「自分の妹に対しての扱い・・・・仮にも血のつながった相手に対して」

紺野「・・・・そんなことよりも」

泰葉「そんなことで済ますのですか」

紺野「その話はまた今度だ。今はこの食事の事について考えよう」

泰葉「・・・・・」

紺野「今のままではただの白ご飯」

紺野「しかし・・・あるものを買ってきた」

紺野「アラアラアラアララララ〜」

泰葉「もしかして」

↓コンマレス
1〜50 アラ 51〜100 ごはんですよ!








179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/24(月) 00:00:24.46 ID:Jf3l1WI5O
180 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/03/01(日) 13:59:52.51 ID:nkfwSrEl0
泰葉「アラ・・・」

泰葉「長崎出身なのでアラという海苔佃煮があるのは知ってます」

紺野「その通り。アラだ」

泰葉「しかし、関東でも売っているものですか?」

紺野「アンテナショップで買ってきた」

紺野「久しぶり関西の雰囲気を味わえてよかった」

泰葉「・・・・・・・・・」

泰葉「その海苔の佃煮を私にくださるのですか?」

紺野「条件付きでね」

紺野「今アイドルにピッタリな人材を探している」

紺野「岡崎泰葉さんなら。そういう逸材を知っているはず」

泰葉「・・・・」
181 : ◆ssoeFE9sjAA9 [saga]:2020/03/01(日) 14:17:18.54 ID:nkfwSrEl0
泰葉「ないことは無いです。」

紺野「本当に!?」

泰葉「と言っても今もその場所に居るかどうかはわかりませんが」

泰葉「候補は二つ・・・・・」

紺野「・・・・・」ゴクリッ

泰葉「それは・・・・」

・・・・・

・・・・

・・・・

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