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姉「異世界の遊戯王で…」弟「ディアハして魔王を倒す?」
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55 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 21:43:19.75 ID:T/z58juJ0
勇者「夜の方が危険…ということはやっぱり野宿するときは寝ずの番ですか?」
女騎士「そうだな。数時間交代で仮眠を取りつつ常に一人は起きて警戒する。それが野宿では必須となるだろう」
勇者「そっかあ…じゃあ遊びに行くのやーめた! 今日はたっぷり寝溜めしとかないと! じゃ、そういうことでおやすみー!」ボフッ
女勇者「ひ と の べ ッ ド で ね る な っ ち ゅ ー の !」ボガ
勇者「ふぎゃ! 分かった、分かったよお姉ちゃん。ちゃんと自分の部屋で寝るからさ…」
女騎士「おや、夕飯はいいのか? 既に宿屋の主人が一階で準備をしてくれているのだが」
勇者「食べまーす! お姉ちゃん! 先行ってるから早く来てねー!」ドタドタ
女勇者「ああもう気の早いヤツ…食べるならちゃんと手を洗ってからにしなさいねー!」
56 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 21:49:20.57 ID:T/z58juJ0
翌日 道中
勇者「………」テクテクテク
女勇者「………」テクテクテク
女騎士「………」テクテクテク
魔狼「ウオォォォン!!」バッ
勇者「え、えっ!?」
女勇者「う、うわあぁ!?」
女騎士「っ!」ズバシュ!
魔狼「オ…オォ……」バダ
勇者「……え?」
女勇者「あ、あれ…?」
女騎士「まさか、こんな開けた場所で私たちに襲いかかってくるとはな…」
女騎士「余程腹を空かせて切羽詰まっていた…というところか。さあ、先を急ごう」スタスタ
勇者「え、あ…はいっ!」タッタッタ
女勇者(……す、凄い…。なんだかよく分からないうちに、襲いかかってきた魔物を一瞬で切り捨てた…てか死体がグロい!)オエー
57 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 21:51:39.90 ID:T/z58juJ0
七時間後
女騎士「……よし。今日はこの辺りで休もう。日が落ちて暗くなる前に、野宿の準備をしなければな」
女勇者「しょ、承知…しまし、たぁ……」ゼェハァ ゼェハァ
勇者「道が歩きにくくて、足が痛いや…あ、女騎士さん! 準備手伝いますよ!」
女騎士「ああ、ありがとう。まず天幕を張りたいから、手頃な木を探して…」
女勇者「あー……つかれた……足もそうだけど主に腰が痛い…」ドサッ
ガサッ
女勇者「…ん?」
女勇者「今、そこの草むらで何か……」
赤猿「キッキー!」バッ
女勇者「うわっ…!?」
58 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 21:55:27.56 ID:T/z58juJ0
ザシュッ!
赤猿「…キ」バタリ
女騎士「…すまない。目を離していた。大丈夫か?」
勇者「お姉ちゃーん! 平気!?」
女勇者「え、あ……う、うん…」
勇者「この赤い猿も、魔物なんですか?」
女騎士「ああ、他生物の血を体に塗りたくることを習性とする厄介な魔物だ。戦闘能力はそれほどでもないが、とにかく好戦的でな…。これから暗くなると更に襲ってくる可能性がある。焚き火をして少しでも魔物を除けることも大事だな」
勇者「それじゃ…薪も集めてきましょうか?」
女騎士「いや、それは私が請け負う。勇者殿は天幕を張ってくれ」
勇者「はい!」
女勇者「……」
女勇者(なんだろう…私ったら……すごい、不甲斐ないわね…。まだちょっと、腰が引けちゃってる…)
59 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 22:01:24.51 ID:T/z58juJ0
夜
焚き火 パチパチ
勇者「ハフハフ モグモグ」
女勇者「…あの、女騎士さん」
女騎士「うむ。なんだろうか。女勇者殿」
女勇者「その…ありがとうございます。何度も魔物に襲われて危ないところを助けていただいて…」
女騎士「…気にせずともよい。ああして不意打ちしてくる魔物の対処も私の役目の一つだ」
女騎士「私で対処できないほど強大な魔物となれば、お二方の力に頼らざるを得なくなるだろうが…」
勇者「モグモグゴックン。でもさ、確かにああやって魔物が突然襲いかかってきたら、大変だよね」
勇者「僕らはモンスターを出すために『デュエル!』ってやらないといけないから、ワンテンポ遅れちゃうし…」
女勇者「そうね…予めモンスターを出しておくとか、できるのかしら…。どうやら、このデュエルディスクで検証しないといけないことはまだまだありそうね…」ウーン
女勇者(...って、私は何を真剣に戦い方を考えてるの!?)ブンブン
女勇者(私はそもそも魔物とも魔王とも戦いたくなくて! 私が考えるべきは、元の世界に帰る方法でしょ!)ブンブン
勇者「?」
60 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 22:02:38.25 ID:T/z58juJ0
勇者「あ、そういえば女騎士さん! せっかくなので、あの話を知りたいです! ほら、どうして僕らの魔王討伐についていくことになったのかって話!」
女勇者(遠慮を知らないヤツ…どうしてついていくも何も、王様に言われたからって意外ないでしょうに…)
女騎士「………」
女勇者(? 何かしら……深刻…いや、何か考え込んでいるような…)
女騎士「そうだな…その質問に答える前に……まず、私からお二方に、聞きたいことがある…。ここなら、他の誰にも聞かれることはないからな」
勇者「?」
女勇者「?」
女騎士「お二方は……魔王討伐から逃げて平穏に暮らせる…と言ったら、どうする?」
61 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/07(土) 22:04:11.87 ID:T/z58juJ0
中断します
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/07(土) 22:15:51.43 ID:5U+Sf3ZhO
乙ー
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/08(日) 18:33:28.00 ID:um+Wtfxa0
気体
64 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:06:26.69 ID:0nz8CLRw0
勇者「ちょ、ちょっと女騎士さん!? 何を言って…」
女勇者「ちょっと女騎士さん。その話を詳しく」ズイッ
女騎士「…私は、忍びないと……思っただけだ。異世界で平和に暮らしていた若いお二方を、命懸けの戦いに向かわせることを、な」
女騎士「無理をすることはない。あなた方は、王に言われたことを全て忘れて静かに暮らす権利がある…そう、伝えたかったのだ」
女勇者「で、でも…そんな、王様に刃向かうような真似をして…大丈夫なんですか?」
女騎士「うむ、実はな…勇者が魔王を倒すことなど、王は期待など全くしておらん…だろうな」
勇者「え? それって…どういうことですか!? 魔王を倒さないと、世界が危ないんじゃ…!?」
65 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:08:05.49 ID:0nz8CLRw0
女騎士「勇者殿の言う通り、魔王の力は脅威的だ。いずれ必ず打倒しなければならない存在なのは確かではある」
女騎士「だが今の王が…魔王討伐をさほど重要視していないのは、もはや周知の事実」
女勇者「それは…どうしてなんですか?」
女騎士「…順を追って説明しよう。魔王が現れたのは、最北にある荒れ果てた魔物の大地」
女騎士「魔王の正体については、異世界から現れた化物だとか、魔物の突然変異だとか学者が推測を並べ立てているが…とにかく、魔王は自在に魔物を操る力を持って、人間の国への侵攻を行うようになった」
勇者「そう言えば、王様が言ってましたよね。三十年で国が二つも滅んだって…」
66 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:10:26.97 ID:0nz8CLRw0
女騎士「そう、魔王はこの三十年で国を二つも滅ぼした。だが、言い方を変えれば『三十年で国を二つしか滅ぼせていない』と、そう言う事もできる。少々強引だがな」
女騎士「我が国と魔王の支配領域との距離はそれなりに離れており、しかもその間には実質的な防衛線となる国二つも存在する。魔王の力を、十五年で一つの国を滅ぼすものと単純に計算すれば、我が国が滅ぶのは四十五年後ということになる」
女勇者「そう考えると…確かに」
勇者「ちょっと遠い話に…聞こえなくもないね」
女騎士「魔王の手によって滅ぼされた国は、国力の弱い北部周辺国であった事もあって、我が国を含む南部諸国は高を括っている。来たるべき時までにしっかりと軍備を整えておけば、あのような弱小国とは違い、魔王の侵攻を退けることなど容易である…と」
女騎士「今魔王討伐に躍起になっているのは、現在の魔王支配領域に最も近い某国くらいだろうな」
勇者「そっか…だから僕ら、盛大に見送られなかったのかな…」
67 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:12:16.34 ID:0nz8CLRw0
女勇者「それじゃ…私たちみたいに勇者を派遣したりしなくても、いいんじゃないですか?」
女騎士「もちろん、わざわざ勇者を送り出すのは理由がある。近隣諸国との『協定』があるからだ」
勇者「協定…『停戦協定』とか、そんなのですか?」
女騎士「その通り。元々、我が国を含めた各国は、幾度も戦争を繰り返していた。それぞれ互いに国力はほぼ互角ながら、領土を奪われては取り返して、他国から背後を急襲されたかと思えば、また別の国と仮初の共闘したり…泥沼化していった戦争だった」
女騎士「そこで魔王という共通の敵が現れ、国一つを滅ぼしたという報告を機として、各国は条件付きの停戦協定を結んだ。至極簡単に言えば、『各国で協力して魔王を倒しましょう。それまでは戦争はお預け』という事だ」
女勇者(...創作物とかだと、よく聞く話ね)
勇者「じゃ、魔王なんて内心どうでもいいのに勇者を向わせているのは、その停戦協定があるからということですか?」
女騎士「その通り。魔王討伐に協力的な姿勢を見せなければ、それを理由に他国から袋叩きにされる恐れがある。王からしてみれば、今最も怖いのは魔王より近隣諸国だろうな」
68 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:14:10.79 ID:0nz8CLRw0
女騎士「この三十年で、近隣諸国は幾人もの勇者を向わせた。我が国も、既に何人もの勇者パーティーが旅立っている。…無事に帰ってきた者は、一人もいないがな」
女勇者「……」ゾ〜
女騎士「こうして少人数を向わせて、魔王討伐というより暗殺まがいのことをさせるのも、近隣諸国の備えとしての軍勢を魔王退治のために消費することを嫌ったからだ。それでも、将来有望な数人の人間を失ってしまうことも事実。だから我が国の王はそれすらも嫌い、異世界の住人を勇者にしたてあげることにしたのだ。例え死んだとしても国の損失にならない、使い捨ての駒として…な」
勇者「………」
女騎士「時に、勇者殿。あなたはなぜ私が魔王討伐に加わることになったかを、知りたがっていたな」
勇者「え、あ、はい」
女騎士「簡単なことだ。私も、君たちと同じように…王にとっては、国にとっては、死んでも構わない人間だからだ」
69 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:16:42.67 ID:0nz8CLRw0
勇者「そんな……だってあなたは、王国の部隊長って…」
女騎士「部隊長なんぞ…替えは容易に効く。既に我が部隊には、私に匹敵するほどの剣の使い手は育ってきている」
女騎士「私は実力で今の地位を勝ち取ったと自負してはいるが…部隊長の立場に立ってみて、初めて気づいたよ。女ごときが高い立場に立つことで、生じる反感の多さを…な」
勇者「………」
女騎士「更に都合の良いことに…私は孤児でな。まだ戦争が続いていた時期に、両親を失った。……例え死んだとしても、騒ぐような遺族は誰一人いないからな。捨て駒としては、ぴったりな人材というわけだ」フッ
女勇者「………それじゃ、女騎士さんは…魔王討伐から、逃げたくて……?」
女騎士「…いや、君たちがもし魔王討伐から逃げるというのなら、私一人で向かおうと思っている」
70 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:19:13.05 ID:0nz8CLRw0
勇者「えっ!? それは…どうしてですか!? 王様に……国に、捨て駒にされちゃうんですよ!?」
女騎士「ああ、確かに国に私は捨て駒にされた。だが…身寄りのない私を引き取って、立派な騎士に育ててくれたのもまた国であり…王なのだ」
女騎士「命を国に救われたならば、私はその命を国に捧げることに悔いはない。…だが、お二方は違う。この国に…この世界に何一つ関わりのない人間だ」
女騎士「ここで逃げたところで、誰もお二人を責める人間は存在しない。この先の街ならば王都の人間にも気づかれずに暮らせずだろう。戦いに身を置くことなく…平穏に生きれるのだ」
勇者「……」
女勇者「……」
女騎士「今すぐ答えを出せとは言わない。道中にでも、じっくり考えて欲しい」
勇者「お断りします」
71 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:21:36.98 ID:0nz8CLRw0
女騎士「何……?」
女勇者「弟!?」
勇者「僕たちは、魔王を倒さないといけないんです。『元の世界に帰るために』」
女勇者(………え?)
女騎士「…どういうことだろうか」
勇者「言葉通りです。女騎士さんは『平穏に暮らせる』と言っていましたが、僕らの目的はこの世界で平和に暮らしてこの世界で死ぬことじゃないんです。あくまで『元の世界へ帰ること』が僕らの目的なんです」
女勇者(コイツ…ちゃんと分かってはいたのね…。素でボケてた訳じゃなかったわね、流石に)
勇者「僕らを元の世界に返せる人たちといえば…当然、最初に僕たちを呼び寄せた魔術師さん達ですよね? でも、そのまま『僕たちを返してください!』ってお願いしたところで、多分聞いてくれないと思います。名目上とはいえ、僕たちは魔王を倒すために呼ばれたんですから」
勇者「でも逆に考えれば、魔王さえ倒せばお願いを聞いてくれるってことになりますよね? 人類を救った救世主みたいなもんなんだから、無視する事もできないと思います」
72 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:22:47.77 ID:0nz8CLRw0
女騎士「…確かに一理ある。だが、魔王を倒すほどの力を持っていると知られれば、王がそう易々とお二方を返したがらぬかも知れん…何せ、魔王が倒れたとあればまた戦争が勃発する可能性が高いからな…」
勇者「その場合は簡単ですよ。『お願いを聞き入れてくれないなら他国に亡命する』って言えばいいんです。他国に行って軍事力として脅威になるかもしれないって考えたら、王からすればまだ元の世界に帰って貰った方がいいって思うんじゃないですか?」
勇者「もし僕らが魔王を倒せるくらい強くなっていたら、王様の兵士を振り切って他国に逃げ込むくらい、簡単にできそうですしね」ニヤリ
女勇者(コ、コイツ……いつの間にそこまで考えていたのよ? 普段何も考えてないように振る舞ってる癖に…)
女勇者(でも…認めたくないけどコイツ中学校の成績は昔の私より遥かにいいのよね…。地頭は良い上に、こんな非日常的状況には強いタイプってことかしらね…)
73 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:24:14.53 ID:0nz8CLRw0
女騎士「女勇者殿は、どう考えている?」
女勇者「……今だから本音を言いますけど、私は戦うのが怖いです。正直、女騎士さんの提案にのりたいと思ってしまいました」
女勇者「でも…弟の言う通りです。私はこの世界に骨を埋めたくはないです。元の世界に帰れる手段があるというのなら…その、命を賭けてもいいと思えます。戦って…勝ちに行きたいと、思います」
女騎士「…そうか」
勇者「あ! あともう一個! 理由があります!」
女勇者「?」
74 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:25:17.27 ID:0nz8CLRw0
勇者「女騎士さんは僕たちのことを『この国に…この世界に何一つ関わりのない人間』と言いましたが、それは違いますよ!」
女騎士「……?」
勇者「だって、僕たちは既に女騎士さんと充分に関わりあってるじゃないですか! 僕、女騎士さんに死んで欲しくないし、女騎士さんの生きるこの世界だって、守りたいと思います!」
女騎士「………!」
女騎士「……………」
女騎士「ははっ……初めてだな、そんなこと…言われたのは…」
75 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:27:26.89 ID:0nz8CLRw0
女騎士「分かった……ならば、共に魔王討伐を成し遂げよう。必ずや」
勇者「必ずや!」ニッ
女勇者「…か、必ずや」
女騎士「さあ、二人とも。最初に仮眠をとってくれ。数時間後にどちらかを起こす」
女勇者「そうですか? それなら、私を起こしてください」
勇者「え、そう? 僕でも大丈夫だけど?」
女勇者「あんたは準備諸々を手伝ってたでしょ? 何もしてない私が最初の交代を務めるから、あんたはしばらくぐっすり眠りなさい」
勇者「うーん、分かった。じゃお言葉に甘えて…お休みなさーい」ゴロ
女勇者「えっと…じゃ、私も寝ます。交代の時間がきたら、お願いします」ゴロ
女騎士「ああ、分かった…」
女騎士「…………」
女騎士「……ありがとう」グスッ
76 :
◆W.sgopFg5E
:2019/12/12(木) 21:27:59.61 ID:0nz8CLRw0
中断します。
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 03:50:07.22 ID:Sd4hlxaPo
乙ー
78 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:03:45.18 ID:rESigT040
翌朝
女勇者「………」
女勇者「……う、う〜ん…はっ」ガバ
女勇者「そうか…そういえば、野宿してたんだっけ…」
女騎士「…女勇者殿、起きたか」
女勇者「あ、女騎士さん。おはようございます…ひょっとして、ちょっと長く寝ちゃってました?」
女騎士「いや、私も今さっき起きたところだ」
女勇者「そうですか………あ、そういえば…最後に見張ってたのは弟だったわね…」
女勇者(特に魔物に襲われる騒ぎは起きてないみたいだけど…大丈夫なのかしら。ひょっとして一人トイレ行ってる間にこっそり襲われたりとか…)キョロキョロ
勇者「でねー! お姉ちゃんったらそれで通算四回目なんだよ、定期なくしたの!」
貴竜の魔術師「へー! そうなんですか! ところでマスター、定期ってなんですか?」
勇者「定期ってのはね、一定区間を自由に行き来できる魔法のカードなんだ! 僕はまだ持つ必要はないんだけど、いずれは持たないといけないんだよね」
貴竜の魔術師「魔法ですかー、いいですね! 私、まだ半人前の魔術師だから、あまり魔法を使えなくて…」
勇者「だいじょーぶ! 君の効果のお陰で僕はたくさんのピンチを乗り越えられたんだから!」ニコ
貴竜の魔術師「…嬉しいです、マスター」ポッ
女勇者「」
女騎士「」
79 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:04:24.28 ID:rESigT040
女騎士「…勇者殿、その娘は?」
勇者「あ、女騎士さーん! おはようございます!」
貴竜の魔術師「初めまして! この度マスターに召喚されました、貴竜の魔術師と申します! 今後も何度かお会いすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします!」ペコリ
女騎士「あ、ああ……私は女騎士。よろしく」
女勇者「ちょっと待て弟」グイッ
勇者「ぐえっ、お、お姉ちゃんそこ掴まないで息くるし」
貴竜の魔術師「マ、マスター!」
女勇者「あんたには大いなる説明責任がある。そこに正座して全てを吐きなさい、いいね?」ゴゴゴゴゴ
勇者「…はい」
貴竜の魔術師「は、はいぃ…」ウルウル
80 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:05:05.87 ID:rESigT040
女勇者「……つまり、要約すると…」
女勇者「『表側守備表示での召喚ができるかとか、長い間召喚していられるのかとか色々実験してたら、召喚した貴竜の魔術師はなぜか普通に喋れたから、ずっと雑談に花を咲かせていた』と…」
勇者「そ、そういうこと…」エヘヘ
女勇者「ま、状況は理解したわ。とりあえず私の恥部をペチャクチャと喋り散らかした制裁は後で加えるとして…」
勇者「ひ、ひぃ…」ブルル
貴竜の魔術師「マ、マスターは悪くないです! 私がマスターにお話をせがんだから…」
81 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:06:07.00 ID:rESigT040
女勇者「や、マスターの話は一旦置いといてね。私が聞きたいのはあなたの存在よ」
女勇者「あなたは…何? カードに宿る精霊とか、そういうのなの…?」
貴竜の魔術師「えっと、私…というより、召喚されるモンスター達はカード自体に宿ってるって訳では…ないです」
貴竜の魔術師「イメージとしては、マスターが私を召喚したことで、元の『私』からその一部がマスターの元へ現れた…みたいな感じです!」
女勇者「…よく分かるような、分からないような……ま、まあいいわ」
女勇者(それにしても…まさか実体化したモンスターと会話できるなんてね…)
女勇者(モンスターとお話できるとなると…戦闘破壊された時はやっぱり痛くて苦しいのか、シンクロ素材やリンク素材になった時はどんな感触なのかとか…好奇心で聞きたいことはそれなりにあるけど……やめときましょう。なんか怖いわ)
82 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:07:08.37 ID:rESigT040
女勇者「と、とりあえず今のところは帰っていただいていいかしら? 出発の準備しないといけないんだから…」
勇者「んー、わかった。じゃあね! 貴竜!」ピッ
貴竜の魔術師「はい、マスター! 私の力が必要な時は、いつでも呼んでくださいねー!」シュン
女騎士「……あの少女も勇者殿が呼び出した者だったとはな…。彼女も戦えるのか?」
勇者「うーん、貴竜は確か攻撃翌力700しかないし…戦うというよりシンクロ素材やリンク素材にする方がメインですねー」
女騎士「素材…?」
女勇者「ああえっとですね! 彼女の力を使ってより強いモンスターを呼び出すとか、そういう意味です! 決してそんな生贄とリアル融合とかそういうグロい話じゃないので!」
女騎士「…? そうか」
83 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:07:40.10 ID:rESigT040
女勇者「あのモンスターの話は一旦置いといて…弟、あんたはどれくらい貴竜の魔術師を召喚し続けてたの?」
勇者「どうだろ……三時間以上は話してたのかなあ」
女勇者「よくそこまで雑談に花が咲くもんだ…まあいいわ。そこまで召喚を続けられるなら、次の町まで移動中もなんかしら護身用のモンスターを召喚しておけば、突然の魔物の襲撃にも安心してられるかもれないわね」
勇者「え? じゃあ、連れ歩きする!? モンスターの連れ歩き! よーし、デュエル!」パッ パッ パッ パッ パッ
LP:8000
女勇者「え、ちょっとまだやりなさいとは一言も…」
84 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:08:35.47 ID:rESigT040
勇者「ドロー! 僕はスケール4の《オッドアイズ・ファントム・ドラゴン》と、スケール8の《オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン》をペンデュラムスケールにセッティング!」
キュイーン PENDULUM キュイーン
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン シュワーン
オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン シュワーン
勇者「揺れろ! 魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」
勇者「ペンデュラム召喚! 来い、マイフェイバリットモンスター!」
勇者「雄々しくも美しく輝く二色のまなこ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」
ギャオオオオオオ!!!
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500
女勇者「うっわ…いつ見てもやばい迫力ね」
女騎士「……ドラゴンか。国の兵士でもそうそうお目にはかかれない最上級魔物を、いともたやすく呼び寄せるとは…」
85 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:09:54.38 ID:rESigT040
勇者「よーし、オッドアイズ! 襲いかかる魔物達から僕らを守ってくれ!」
オッドアイズ コクリ
女勇者「うわ、しかもちゃんと反応した……そうだ、モンスターに荷物持たせれば楽になるのでは…」ボソッ
勇者「あっ、お姉ちゃんオッドアイズはダメだからね! この子は戦わないといけないんだから!」
女勇者「耳聡いやつ…ていうか『この子』って何微妙に母性を働かせてるんだか」
女騎士「お言葉だが女勇者殿。貴女はまだ体力が思ったよりついていないように思える。あくまで私の提案だが、しばらくは自分自身で荷物を持って旅をすることで、体力をつけて体を鍛えてはどうだろうか?」
女騎士「魔物との戦いは、あなた方の言う『モンスター』に任せるとしても…咄嗟の時にモノを言うのはやはり自らの体だからな」
女勇者「……おっしゃる通りです。がんばります」シュン
勇者「じゃ、オッドアイズ連れ歩きの旅、いざしゅっぱーつ!」
女勇者「魔王討伐の旅、な」
86 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/09(日) 22:10:45.56 ID:rESigT040
中断します。
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/09(日) 22:14:34.43 ID:GLmNRjoZ0
生きとったんかワレ!待っとったで
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/02/10(月) 04:23:26.35 ID:OrpYZxJao
乙ー
89 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:52:03.23 ID:SeDSmH+R0
約八時間後
女騎士「よし、この辺りは野宿するのに良さそうだ。ここで準備をするとしよう」
女勇者「ハヒー…は、はい。分かりました…」
勇者「よし! ありがとうオッドアイズ! またねー!」ポチ
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン スゥ
女勇者「せっかく護衛に出てもらったけど、今日は全く魔物に襲われなかったわね…」
女騎士「比較的魔物の出る危険のある場所も通ったが…この巨体と威圧感を持つドラゴンだ。魔物も近づきたくはないだろう」
女勇者「なるほど、魔物避けになっていたってことね…。や、それにしても…」
90 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:53:06.73 ID:SeDSmH+R0
〜回想〜
旅人「っっっっ!!!!????」
オッドアイズ「……」ドスドス
勇者「♪」フリフリ
女騎士「…」ペコリ
女勇者「あ、あはは…」
旅人「………」ビクビク ビクビク
〜糸冬〜
女勇者「偶然すれ違った人までめっちゃビビらせらせてたわよね…」
女勇者(ドスドス歩きする謎のドラゴンと、Pスケールという名の謎の青い柱を展開しながら歩く三人組…いくらファンタジー世界の住人でもビビるわな…)
91 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:54:20.95 ID:SeDSmH+R0
女騎士「ふむ。ドラゴンを連れて歩くのは、魔物との襲撃をある程度予防するのにいいかもしれんが…下手したら、他の冒険者からなんかしら誤解されて、襲われることもないとはいえない…か」
女勇者「『ドラゴンを引き連れてる悪い奴ら』と誤解されて襲われて、挙句オッドアイズが反撃してその人を死なせでもしたら……うん、最悪ね」
勇者「うーん、そっか………あ、じゃあさ! 明日からはお姉ちゃんのモンスターを連れ歩きしようよ!」
女勇者「その連れ歩きって表現は相変わらずしっくりこないけど……でも、私の機界騎士だって他の人をビビらせるには充分でかいし怖いと思うわよ。そりゃ、人型なだけオッドアイズよりマシかも知れないけど…」
勇者「いや、大丈夫だよ! お姉ちゃんのデッキにもいるじゃない! 連れ歩いても違和感ない、普通の人間のモンスターがさ!」
女勇者「え? あ、あー……うん。そういえば…まあ…」
92 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:55:19.40 ID:SeDSmH+R0
勇者「女騎士さーん! 小天幕の張り方、こんな感じでいいですかー?」
女騎士「ああ、ぴったりだ。飲み込みが早くて助かる」
勇者「へへ。お茶の子さいさいですよ!」ニコ
女勇者「…ドロー」ピッ
勇者「お姉ちゃーん、まだー?」
女勇者「まだまだ。今事故ってるんだから…」
勇者「そっかあ。やっぱり手札事故が一番怖いね。魔王の前で事故ったらどうしよう…」
女勇者「や、事故ってるのは対戦相手がいないせいで機界騎士のSS条件みたせないせいでもあるんだけど…」
93 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:56:44.81 ID:SeDSmH+R0
女勇者「…ドロー。あ、引いたわ」
女勇者「手札から魔法カード《予想GUY》 を発動」
女勇者「デッキから《機界騎士アヴラム》を特殊召喚!」
\シュワーン/
機界騎士アヴラム ATK2000
アヴラム 「……」
アヴラム 「……」
アヴラム 「……貴女が、俺のマスターか」
女勇者「え、あ、はい」
女勇者(半分予想ついてたけど、やっぱり喋った……しかも、どっかで聞いたことあるような無いようなセリフを)
94 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:58:05.43 ID:SeDSmH+R0
勇者「ほら、このモンスターなら一緒に連れ歩いても違和感なくない?」
女勇者「…まあ、確かにね」
アヴラム「……?」
女勇者「あ、えーっと……コホン。あなたを召喚したのは…その、私たちの護衛を頼みたくて……ね」
アヴラム「護衛? …それは、今からということか?」
女勇者「あ、いや…今呼び出したのは確認のためであって…本当に頼みたいのは昼間の護衛なんだけど…」
95 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 21:59:56.16 ID:SeDSmH+R0
勇者「はいはーい! 僕、アヴラムさんに質問したいです!」ピョコ
アヴラム「…?」
女勇者「…既にモンスターと喋り慣れてるやつは遠慮がないわね…。質問するなら、まともなのにしなさいね…」
勇者「まともな質問だって! ね、アヴラムってやっぱりずっと起きていると眠くなったりする?」
アヴラム「……いや。俺は今この場にマスターのモンスターとして呼ばれている。デュエリストに呼び出されたモンスターは食事や睡眠などの生理現象は必要としない。だから、眠くなることはない」
女勇者「あ、そうなの…。人間とかじゃなく、分類としては『モンスター』っていう生き物って感じなのね……って、こんな質問して弟はどうしたいの? それともただ気になっただけ?」
96 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:01:29.32 ID:SeDSmH+R0
勇者「そりゃあさ! モンスターが食事も睡眠も取らなくていいなら、夜の見張りを任せればいいじゃんって思って!」
女勇者「あ、ああ…なるほど。………ていうか、考えが合理的というか容赦ないというか…」
女勇者「いや、いくらアヴラムがモンスターという生き物だとしても、仮にも人間の姿をした人を一晩中寝ずの番でこき使うのは気が引けるわ…」
アヴラム「マスター。俺に気を使う必要はない。俺はマスターの命令に忠実に従うモンスターなのだから」
女勇者「え、あ…は、はあ……それなら、お願いしても…いい?」
アヴラム「…」コクリ
女勇者(……なんだろう。見た目、弟と変わらない歳に見えるけど…雰囲気が、その…威圧感?みたいな…)
女勇者(これが、モンスターとしての雰囲気なのか…それとも、何か…)
97 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:02:34.30 ID:SeDSmH+R0
女騎士「話は、まとまったようだな」
アヴラム「……あなたは」
女騎士「申し遅れた。私は女騎士。この二人の勇者殿にお仕えする従者だ。心の隅で、記憶して頂けるとありがたい」
女勇者「いや、従者だなんて…。この人は、私たちの仲間よ」
勇者「そう! 女騎士さんは強くてかっこいい頼れるお姉さんなんだ!」
女騎士「………」カァ
アヴラム「…勇者。マスターが………」
アヴラム「そうか。分かった…。これからも、よろしく頼む」
98 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:05:38.28 ID:SeDSmH+R0
夜
勇者「グー…むにゃにゃ…うう……魔封じの芳香だけは…やめて……」ブツブツ
女騎士「……」グッスリ
女勇者「………うーん」
女勇者「……」ムックリ
焚き火 パチパチ
アヴラム「……どうした? マスター」
女勇者「あー……ちょっと、お手洗い……もとい、お花摘み…かな」フラリ
女勇者(うう…正直、まだ慣れないし…慣れたくないけど、慣れるしかない…いやだけど)
女勇者(弟が起きている間は意地でも我慢してたけど…モンスターのアヴラムなら一億歩譲ってセーフ…ああでもダメだ恥ずかしい…)
アヴラム「……気持ちは分かる。だが、あまり遠くには行かないほうがいい」
女勇者 ビク ッ
アヴラム「いざという時、守れなくなる。…耳は塞いでおくが、何か危険があったら、大声を出すといい」
女勇者「は、はい…」
99 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:08:26.88 ID:SeDSmH+R0
女勇者(ううう…手洗いどころか…汚れた体を洗いたい…けど、
周辺に川もないっていうし…ガマンするしか…ないか)ハァ
女勇者(ファンタジー世界の人が旅をする時って…大変なのね…)フラリ
アヴラム「……」
焚き火 パチパチ
女勇者(ファンタジー世界の…人間……)
女勇者(星遺物世界……か…)
女勇者「……」
女勇者「……」スッ
アヴラム「……どうした、マスター?」
女勇者「あ、あー……えっと…」
女勇者(ヤバイ、無意識に隣座っちゃった。いや、ちょっと好奇心があるのも確かなんだけど…
え、聞いていいやつなのかな…これ…)
100 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:09:58.89 ID:SeDSmH+R0
女勇者「…え…えーっと…」
アヴラム「……」
女勇者「アヴラム…は、さ………記憶は、あるの?」
女勇者「モンスターとしてじゃなく…『人間』としての…記憶が……」
アヴラム「全て、ある」
女勇者「す、全て……?」
アヴラム「産まれてから…幼少期を、星振の森で過ごして...」
アヴラム「世界を救うための、旅をしてから…『この姿』になった後も…」
女勇者「……え」
アヴラム「…旅と、戦いを続けたその果てに……『神』となった記憶まで…な」
101 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:11:20.35 ID:SeDSmH+R0
女勇者「それ…って…」
女勇者(『この姿になった後も』…ってことは、《機界騎士アヴラム》としての記憶だけじゃなくて…)
女勇者(《天穹のパラディオン》や《双穹の騎士アストラム》の時代の記憶も…)
女勇者(それに『神』っていうのは……やっぱりよくネットの考察で言われていた、双星神a−vidaの…)ジー
アヴラム「……まだ、何か?」
女勇者「!」ハッ
女勇者「あ、い、いえ! お、お休みなさい!」アセアセ タッ
アヴラム「……お休み、マスター」
ゴロリ
女勇者(…同一人物のモンスターは、それぞれの記憶を全部共有してるってこと…なのかしらね)
女勇者(まだマスターガイドが発売されていなかったから詳しいことを知ってる訳じゃないけど…カードイラスト的に、あのアヴラムも相当な人生送ってるはずなのよね…見た目は弟の年齢なのに…)
女勇者(…ああ、ダメ。眠れなくなっちゃったわ…。うん、モンスターの人生を興味本位で聞くのは、やっぱりやめにしよう。…なんだか、私みたいな現代人が踏み込んじゃいけない領域な……気がする)
102 :
◆W.sgopFg5E
:2020/02/20(木) 22:13:15.00 ID:SeDSmH+R0
中断します。
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/02/21(金) 03:00:49.26 ID:qcGIJRQKO
乙ー
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/15(日) 21:31:10.53 ID:EBjy4b8ro
あ
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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