【安価】魔女「お金貸して」戦士「誰が貸すかよ」

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123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:13:14.97 ID:s8L7qXKO0
噂をすればなんとやら
隣の家の郵便受けを開け閉めする金属音が響く


戦士「あ、配達員さん」

配達員「どうしました?」

戦士「今日の朝ウチに届いた手紙の送り主知りません?」

配達員「>>125
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:19:24.97 ID:PB6MP9Ic0
あれは確かあなた達と一緒にいた賢者さんじゃなかったかね……
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:30:45.25 ID:XXKnMRumO
深窓の令嬢
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:38:53.84 ID:s8L7qXKO0
配達員「深窓の令嬢さんですよ」

戦士「あ、ありがとうございます」

配達員「いえいえ、最近色々やってるらしいじゃないですか。頑張って下さい」

戦士「配達員さんこそ」


戦士は家に戻り、魔女に送り主を伝える


魔女「えっ、女性なんですか」

戦士「多分」

魔女「うぅん......多分家から出ないタイプですよね」

戦士「さわらぬ神に祟りなしともいう。今回は無視するか?」

魔女「そうですねー......」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:48:20.53 ID:s8L7qXKO0
戦士が仕事を探しに行き、帰ってきた
すると魔女が机に突っ伏して寝ていた


戦士「仕事取ってきたぞー......お?」


どうやら、本を読んでいる最中に寝てしまったようだ
起こすのも悪いので毛布をかけておこう


戦士「そういや何の本を読んでるんだ?」

戦士「魔法とか使う奴の読む本には興味かある。少し読ませてもらおう」


>>129...どんな本?
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:51:11.58 ID:PB6MP9Ic0
好きな人を振り向かせるためには
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:51:21.29 ID:XlNztUvvO
よくわかる料理の本
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:58:58.15 ID:s8L7qXKO0
タイトル:よくわかる料理の本


戦士「ただの料理本じゃねーかっ!」

戦士「そもそもこいつ自炊できんのかよ......」

戦士「ま、料理できるようになってくれれば体調を崩すことも減って円滑に業務できるだろう」

戦士「居眠りさせてる時点で円滑な業務もクソもないんだがな」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:02:43.74 ID:s8L7qXKO0
傾いていた太陽は既に落ちきった
代わりに月が天辺から照らす時間になっている

それにもかかわらず、魔女は未だ熟睡中
昼寝にしては遅いと思ったが、流石に寝すぎではないだろうか
なによりずっと家に居られても寝床は二人分ないのだ
そこで戦士は彼女を背負って家まで運ぶことにした


戦士「よっこらしょ」

戦士「......手のかかる奴だぜ本当に」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:15:42.57 ID:s8L7qXKO0
無用心にも鍵がかかっていないことを知っているので、ドアを開けて彼女の家に入る
面倒なので、玄関を入ったところに寝かしておこう


魔女「......んぅ」

戦士「起きたか?今日はもう遅いからベッドでもう一度寝ろ」

魔女「>>134
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 23:17:34.80 ID:PB6MP9Ic0
ありがとう……
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 23:22:03.27 ID:3Q3KZIK0o
連れてって〜
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:58:09.32 ID:s8L7qXKO0
魔女「連れてって〜」

戦士「声ふにゃふにゃだな」


微笑を浮かべて彼女を背負う
こいつの家に入るのはいつぶりだったかと思いつつ歩く
彼女の部屋を思いだして入室する


戦士「おいおい」


見渡す限りゴミやゴミのような物体が部屋を占領している
ずぼら女め
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:02:57.91 ID:XxKhyLEX0
戦士「足の踏み場もないぞ......」

魔女「がんばえ〜」

戦士「うるせぇ」


どうにかベッドまでたどり着いた
ベッドもしばらく洗濯されていないようで、独り暮らしの闇をさらに感じさせる


戦士「ほら、寝とけ」

魔女「あうっ」


ボトリとベッドに落ちる
そしてピクリとも動かなくなったのだ


戦士「疲れた......俺も帰って寝よ」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:05:55.57 ID:XxKhyLEX0
翌日


魔女「おはよう!!」

戦士「寝覚め最高かよ」

魔女「その通りよ」

戦士「それはそうと、依頼を持ってきたぞ」

魔女「何?」

戦士「>>139
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/11(月) 00:08:20.68 ID:kmg8Cj3U0
とあるパーティーの護衛だ。豪華な飯にもありつけるぞ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 07:42:51.93 ID:+APay9TRO
最近流行り病のお腹ピピーを治す薬
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:23:01.87 ID:XxKhyLEX0
戦士「最近の流行り病について知っているか?」

魔女「そんなのあるの?」

戦士「ああ。かくいう俺も昨日知ったんだがな、お腹ピーピーらしい」

魔女「何それ」

戦士「腹痛や下痢だな」

魔女「つまりそれの薬を作れば良いってことね!」


上機嫌な彼女はすぐさま大釜に向かう
が、その歩みは止まり振り返る


戦士「ど、どうした?」

魔女「もしかして私、魔女ってより便利な薬剤師なのでは?」

戦士「......言われてみればな」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:31:40.76 ID:XxKhyLEX0
魔女「不服でーす」

戦士「分かったよ。今度はもう少し魔女らしい仕事を探すから」

魔女「うむ」

戦士「それで、薬は作れそうなのか」

魔女「一般の薬よりある程度の最適化はできると思うわ」

戦士「流石だ」

魔女「もっと誉めて」

戦士「嫌だね」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:45:04.83 ID:XxKhyLEX0
しばらくして


魔女「よしっ!」

戦士「どした?」

魔女「あとはこのまま煮詰めるだけだから一回帰って休憩する」

戦士「そうしろ。机に突っ伏して寝るのは体に良くない」


賢明な判断で彼女は家に帰った
仕事でも取りに行こうかと思ったとき、彼女の家から悲鳴が聞こえる


「ひゃぁぁぁぁぁぁっ!!」


戦士「どうした!?」


すぐさま駆けつけて安全の確認をする


魔女「>>144
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 21:47:03.45 ID:kmg8Cj3U0
へ、部屋が荒らされてる!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 21:53:09.62 ID:rfw0HBrNo
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 22:12:02.07 ID:XxKhyLEX0
魔女「へ、部屋が荒らされてる!」

戦士「元からでは?」

魔女「それはそうたけど......間違いなく物色された形跡があるの!」

戦士「だったら事だな。物色した奴をとにかく捕まえなければ」

魔女「どうして私がぁ......」

戦士「戸締まりを一切しないからじゃないか?」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 22:19:32.33 ID:XxKhyLEX0
魔女「どうしたら良いんだろう」

戦士「うーん......」

魔女「ひとまずこれは騎士団に伝えて捜索してもらおう」

戦士「そうだな。だったら、被害を明確にしておきたいな」

魔女「実害があるときしか動かない人が多いからね」

戦士「何が無くなったとか、そういうのは分かるか?」

魔女「>>148
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 22:21:30.01 ID:kmg8Cj3U0
えっ……うん、ないわよ(隠しといた戦士の写真以外は)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 22:23:58.00 ID:tP3r/yZko
失敗作の薬がない!
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:24:58.44 ID:R4Y/ZZFc0
魔女「失敗作の薬がない!」

戦士「何!?薬品がなくなったとあれば重大な問題だ」

魔女「そうね......悪用されてないといいけど」

戦士「ともかく、不謹慎だが明確な被害があるから幸い騎士団を頼れる」

魔女「これからは戸締まりに気をつけるわ」

戦士「是非そうしてくれ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:29:49.91 ID:R4Y/ZZFc0
こうして、王国騎士団に事情を話し、捜索してもらえる運びとなった


戦士「じゃあ俺の家できちんと戸締まりをして居るんだぞ」

魔女「うん。戦士はどうするの?」

戦士「魔女らしい仕事を探してきてやるよ」


そう言って戦士は外出した


戦士「......さて」

戦士「俺も犯人探しをするとしよう」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:41:56.76 ID:R4Y/ZZFc0
王国騎士団は優秀な人間が多く、犯人の検挙率もよい
しかし彼は一刻も早く事件を解決したいと考えていた
そこで彼は騎士団のような公的な存在の入り込めない酒場に来ていた


戦士「ここに来るのも久しいな......っと」


彼は椅子に腰掛ける
この酒場の一角には、椅子に座って壁と向かい合う場所がある
そこにはスピーカーが付いており、手持ちの金を足元の穴に入れると対話ができる
スピーカー越しの対話の相手が誰かなんてのは当然分からないが、この世界に精通した情報通であることは確かだ
彼は慣れた手付きで金を支払い、スピーカーに向かって呼び掛ける


スピーカー「毎度どうも。欲しい情報をどうぞ」

戦士「つい最近犯行に及んだ泥棒で、妙な効果の薬を売った奴はいるか?」

スピーカー「ふむ、少々時間を取らせますが......」

戦士「それで良い。薬を売っている人間が居なくとも最近犯行に及んだ泥棒について教えてくれればいい」

スピーカー「承知」


ブツリ、と接続の切れる音
しばらく待って肘掛けの欲しくなる頃合いに接続が確認された


戦士「どうだ?」

スピーカー「>>153
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/12(火) 19:46:40.10 ID:xM/PuVUW0
いませんね…個人で使っているのでは?
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 21:37:09.88 ID:VYZFTqTao
奴隷商がそれらしき噂を聞いていた
ある人物が買い取った奴隷で新薬の実験をするとか
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 23:16:51.79 ID:R4Y/ZZFc0
スピーカー「奴隷商がそれらしき噂を聞いていた」

戦士「やはり『そちら』側の人間なのか」

スピーカー「ある人物が買い取った奴隷で新薬の実験をするとか言っていたそうだ」

戦士「物好きな奴だ。そいつの情報はあるか?」

スピーカー「無い。仮に収集しようとしても奴隷商もビジネス、顧客の情報は守秘するだろう」

戦士「そうだろうな。それじゃあここら辺で俺は帰るぜ、ありがとな」

スピーカー「またのご利用をお待ちしております」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 23:24:52.14 ID:R4Y/ZZFc0
つい最近、奴隷について魔女に話題に出したことがあった
まるで冗談みたいな対応されたが、それも当然で最近は奴隷ビジネスは衰退している
だから奴隷などを連れている奴がいたら目立つはずなのだ


戦士「そこの方」

女性「はい?」


古来より女は噂が好きなものだ
ならば異様なことをよく覚えているだろうと踏んだのだ


戦士「最近、奴隷を連れている人間を見かけましたか?また、そのような話を耳にしましたか?」

女性「>>157
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 23:27:26.35 ID:xM/PuVUW0
安価↓
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 23:36:45.31 ID:kU7/bXqvo
聞いたことがあります
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 23:36:46.26 ID:i7nVoDTJO
…………奴隷に興味がおありですか?
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 00:10:57.89 ID:QNPg8ZaN0
女性「聞いたことがあります」

戦士「では、その方がどちらに行かれたかは?」

女性「確か、そこの路地を入って突き当たりの家ですね」

戦士「ありがとうございます」

女性「いいんですよ」


幸運にも情報を掴んだ彼は教えられた場所に急ぐ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 00:16:03.96 ID:QNPg8ZaN0
路地の突き当たりまで行けば、小さな家があった
盗賊譲りの解錠スキルで侵入する

入ると中は廊下になっており、そこを進む
脇に部屋があり、少しドアを開けて中を確認する


戦士「......!」


異臭がした
そしてちらりと汚い部屋が映った。ここは奴隷の部屋だろう
なら使用された薬物が分かるかもしれない......


戦士「奴隷......?」


>>162...奴隷の状態
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/13(水) 00:22:07.06 ID:iZbhnGC+0
薄気味悪く汚れている
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:26:53.53 ID:mI5EOMdhO
明らかに体に合わないパツパツになった服を着ている
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 19:01:17.95 ID:QNPg8ZaN0
奴隷「あ、あなたは......?」

戦士「客人だ」


奴隷の姿を見ると、明らかに体に合わないパツパツの服を着ている
どうやら服に関してはケチるタイプの飼い主のようだ
人のそういうスタイルに関してはとやかく言うつもりはない


奴隷「分かりました......ご主人様!」

「む!客人か!?」


暗い部屋の隅から立派な顎髭をたくわえた男性があらわれた
髭の割に歳をとっていないようだ
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 19:05:07.35 ID:QNPg8ZaN0
顎髭「悪いな。我輩はどうやらお主の顔を忘れてしまったらしい」

戦士「初対面ですが」

顎髭「なんだ、そういうことか」

戦士「そういうことです」

顎髭「_____して、何の用だ?」


目付きが鋭くなる
こちらの行動を警戒しているのがありありとその様子から伝わってくる


戦士「最近、空き巣しました?変な薬とか取りました?失礼な質問ですが」

顎髭「>>166
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 19:31:28.50 ID:0Hd03QBCO
どうやら貴様は消えて貰った方が良さそうだな
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/13(水) 19:32:14.16 ID:iZbhnGC+0
知らんな。失礼な奴だな
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 21:19:10.25 ID:QNPg8ZaN0
顎髭「知らんな。失礼な奴だな」

戦士「そうでしたか。お詫びと言っては何ですが、これを」

顎髭「む?」


戦士は薬品と家の住所を渡す


戦士「試供品です。お気に召しましたらご連絡下さい」

顎髭「薬屋か?」

戦士「いえ、何でも屋のつもりではいます」

顎髭「なんだそりゃ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 21:31:28.75 ID:QNPg8ZaN0
こうして、特に何もできずに一日が終わった


戦士「ただいま......」

魔女「おかえりー、っと落ち込んでる?」

戦士「まさか」

魔女「......怒るよ」

戦士「何でさ」

魔女「なんでもかんでもすぐ一人で抱えようとするから」

戦士「他人に迷惑をかけるのが正しいとは思わないからな」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 21:37:12.67 ID:QNPg8ZaN0
魔女「そりゃあそうかもしれないよ?」

戦士「そうだろ。なら」

魔女「でもね、私だって誰かが苦しんでたら助けたいなとは思うよ」

戦士「それが迷惑だと言われたら?」

魔女「それでもよ」

戦士「......そうか」

魔女「だから一人で抱えないで」

戦士「じゃあそうだな、話がある」

魔女「何?」

戦士「>>171
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 21:43:23.02 ID:iZbhnGC+0
お前の家の泥棒の話だ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 22:15:22.77 ID:5+UL2XW/o
手伝ってくれ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 22:44:18.53 ID:QNPg8ZaN0
戦士「......手伝ってくれ」

魔女「手伝う?何を?」

戦士「お前の家に入った泥棒の捜査だ」

魔女「えっ、それなら騎士団が......」

戦士「一刻も早く解決したいんだ」

魔女「......わ、分かったよ」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/13(水) 22:51:09.69 ID:QNPg8ZaN0
戦士「本当か!?」

魔女「うん。それに......私のことを心配してくれてるんだなって」

戦士「最後の方ボソボソ喋りすぎで聞こえん」

魔女「なんでもないよ」

戦士「......まぁいい。差し支えなければ、盗まれた薬がどんな効果のものかを教えて欲しい」

魔女「>>175
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/13(水) 22:55:14.87 ID:iZbhnGC+0
活性剤よ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 22:56:53.12 ID:TmPZq1Pgo
大きくなる薬
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 18:18:42.90 ID:zBHdcQU20
魔女「大きくなる薬よ」

戦士「大きくなる薬?すごいじゃないか。どうしてそれが失敗作なんだ?」

魔女「どの程度大きくなるか分からないの」

戦士「数ミリ大きくなるだけかもしれないし、巨人のようになる可能性もあると」

魔女「そういうことよ」

戦士「なるほど」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 19:37:20.53 ID:zBHdcQU20
魔女「今日も日が暮れちゃったわね」

戦士「ああ、そうだな」

魔女「......」


曇った表情の彼女がうつむき加減で考え事をしている


戦士「おい、どうした?」

魔女「家に一人だと不安だし......」

戦士「まさか、泊まっていくつもりか?」

魔女「嫌?」

戦士「嫌ではないが......あっ」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 19:45:32.71 ID:zBHdcQU20
魔女「どうしたの?」

戦士「なんでもない。じゃあ夕飯作ってくれるか?」

魔女「早速人をこき使うのね」

戦士「宿代取られたいか?」

魔女「イイ性格してるね本当に」

戦士「お褒めにあずかり光栄ですよ」


納得のいかない様子で調理場に出向く
未だ険しい顔付きだが、おそらくはメニューを考えていることだろう


魔女(今日は>>180を作りましょう)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/14(木) 19:46:14.79 ID:a38N1to20
彼が好きなもの
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 19:53:36.68 ID:ZqclWNLQO
シチュー
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 20:44:57.74 ID:zBHdcQU20
魔女「シチューを作りましょう」


彼女はオーソドックスにホワイトシチューを作ることにした
魔女といえば魔法のキノコだが、キノコを沢山入れようかと迷った末に没になった
その代わりに、いつも体を張っている戦士の為に肉を沢山入れることとなった


魔女「ふふふ」

戦士「いい匂いがするな」

魔女「でしょう?」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 21:03:24.82 ID:zBHdcQU20
そして、食卓にシチューが運ばれてきた


戦士「シチューか」

魔女「そうよ、どうぞ召し上がれ」

戦士「それではいただきます」


彼のスプーンがシチューを一掬い
口に運ばれる


魔女「どう?」

戦士「肉が多いな。しかしシチューの風味が地味なはずの肉本来の味わいを引き立てている」

戦士「加えて肉もよく調理されている。口のなかですぐさまホロリと崩れて肉の堅さでテンポを崩さない」

戦士「しかしその食感にギャップを付けるため程よくマッシュルームが散らされている......」

戦士「率直に言おう。すごく旨いぞ」

魔女「そう言われると嬉しいわね。ありがとう」

戦士「バカめ、ありがとうはこっちのセリフだ。旨いものを食わせて貰ってるんだからな」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 21:09:06.45 ID:zBHdcQU20
彼の分は少し多めに盛ってあったが、あっという間に平らげてしまった


魔女「褒められると美味しく感じるわ」

戦士「......ごちそうさまでした」

魔女「そんなに美味しかった?」

戦士「ああ、毎日食いたいな」

魔女「>>185
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 21:10:59.39 ID:a38N1to20
えっ……い、いいわよ!これくらいならいつでも食べさせてあげる!
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 21:16:34.76 ID:lJ5Wg9B+o
毎日シチューだけじゃ飽きるでしょ
メニュー考えておくわ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 22:13:08.84 ID:zBHdcQU20
魔女「毎日シチューだけじゃ飽きるでしょ、メニュー考えておくわ」

戦士「助かる......ん!?」

魔女「どうしたの?」

戦士「え、マジで作ってくれるの?」

魔女「作って欲しいんでしょ?」

戦士「そりゃそうだけど、良いのか?」

魔女「あんなに褒められたらねぇ」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 22:49:04.04 ID:zBHdcQU20
その後、彼女はメニューについて考えているようだった
しばしばあくびが見られるようになり、二人分の料理で疲れていることを感じさせる
戦士宅での宿泊を彼が認めた理由はここにあり、料理をさせることで先に寝かす
そして不平不満を言えない状態の彼女をそこらへんに寝かせておくことでベッドが一つでもどうにかなるためだ


戦士「眠いなら寝るといい」

魔女「そうしようかな」

戦士「安心して眠るといい」

魔女「そうさせてもらいま......ふぁぁ」


彼女は寝室に入っていった
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/14(木) 22:52:47.54 ID:zBHdcQU20
彼女が寝室に行ってから数十分が経った
そろそろ寝た頃と思い寝室に行けば当然寝ていた


魔女「すーすー」

戦士「......ぐっすり寝やがって」

戦士「......予定通りどかすべきか......?」


>>190...
1.どかす
2.自分がそこらへんで寝る
3.無理矢理二人で寝る
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/14(木) 22:54:48.72 ID:a38N1to20
3
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/14(木) 23:23:05.08 ID:ZqclWNLQO
3
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/15(金) 21:42:22.40 ID:qs3dRjrD0
戦士「まぁいいか」


どうせ文句を言えないことには変わりない
だがこいつをどかすのは何だか心に善くないものがある
その上でベッドは譲れないのだから、無理矢理二人で寝るしかないのだ


戦士「調子狂うぜ」


せめてもの抵抗に、掛け布団は奪って寝た
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/15(金) 21:50:20.58 ID:qs3dRjrD0
〜翌朝〜


戦士は睡眠時間自体は短くとも問題ないが、生活のリズムは一定ではない
しかし寝ていた彼女はかなり規則正しいタイプである
つまり彼女の方が朝早く起きたのだ


魔女「ふぁー......」


見慣れない場所で起きたものだから、つい周囲を確認する
すると、戦士が隣で寝ているのだ


魔女「>>194
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 21:55:51.81 ID:JxN5PGi90
ど、どうしてこいつ(戦士)が!?///
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:11:34.44 ID:IQKBrVnno
え……?
私どこまでしちゃったの……??
お、覚えていないなんて……
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/15(金) 23:24:49.35 ID:qs3dRjrD0
魔女「え......?」

魔女「私どこまでしちゃったの......??」

魔女「お、覚えていないなんて......」


状況からくる誤解に茫然としている
すると、物音に反応してか彼も起きる


戦士「んーーー......朝だ」

戦士「......あれ、魔女......?」


彼女の表情が彼をも誤解させる
まさか、そんなことあるわけがないと心で思ってはいるが、動揺は隠せない
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/15(金) 23:29:24.87 ID:qs3dRjrD0
魔女「戦士」

戦士「お、おう」

魔女「昨日、どこまでしたんです......?」


ぼそりと呟くように問う
当然どちらも覚えていないし、そんな事実はないのだが
しかしながらその質問で彼の疑問は確信へと変わり始めていた


戦士「お、覚えてないな」

魔女「ひとつ提案なんですけど」

戦士「はい」

魔女「>>198
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:35:12.17 ID:JxN5PGi90
男女一緒に寝るのは破廉恥だと思うので今後は別々に……
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:39:02.29 ID:AELRjvWfo
ベッドは大きくしてもいいかしら
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/15(金) 23:56:28.55 ID:qs3dRjrD0
魔女「ベッドは大きくしてもいいかしら」

戦士「いいが、出来るのか?」

魔女「任せて」


彼女のポケットから絨毯のようなものが出てくる
その生地は培養されるように整形されて、ベッドと融合する
するとどうだろうか、ベッドが広い


戦士「おお」

魔女「ふふん」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 00:07:54.47 ID:TX2NIx/J0
その後、二人は朝食を摂った


戦士「じゃあ今日はお前の家に入った泥棒を捜そうか」

魔女「手伝います!」

戦士「言ってたなぁ。腹痛薬はもう納品してきたから安心していいぞ」

魔女「それじゃあ早速聞き込みですよ!」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 00:13:25.71 ID:TX2NIx/J0
流石に彼女を酒場に連れていくと面倒なので、町での聞き込みになった


戦士「なんと聞いたものか」

魔女「すごく背の高い人や巨人を見かけたかどうか聞きましょう」

戦士「確かに薬を飲んでるとすれば妥当か」


意見のまとまったところで、タイミング良く町人が来た
そしてシームレスに聞き込みに移った


魔女「あの、すごく背の高い人や巨人を見かけませんでしたか?」

町人「>>203
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 00:27:36.16 ID:mtS+ywcGo
見てないな
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 07:57:31.49 ID:iOKUjZbJO
でかい犬なら隣の町にいるらしいぞ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 11:20:23.07 ID:TX2NIx/J0
町人「でかい犬なら隣の町にいるらしいぞ」

戦士「それは大型犬ってことか?」

町人「いや、大型の品種じゃないらしいんだが......とかくデカイそうな」

魔女「ビンゴかもですよ」

戦士「かもな」

魔女「忙しいところありがとうございました!」


そう言って彼女は戦士の腕を引っ張り走り去った
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 11:24:39.68 ID:TX2NIx/J0
どうやら隣町まで走って移動するつもりらしい
が、だんだん顔に余裕がなくなっていく


魔女「はぁ......はぁ......!」

戦士「大丈夫?」

魔女「いや、ちょっと疲れましたぁ......」

戦士「しょうがないやつめ」


彼女をおぶって再び走り出す
最初から走らなければ良かったのに、と彼は思っただろう
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 11:29:17.16 ID:TX2NIx/J0
やっとのことで隣町に到着した


戦士「ふぅ」

魔女「どうせならずっとおぶっててもいいんですよ」

戦士「自分で歩け」

魔女「けち」

戦士「自分で歩けばもう少し軽くなるかもよ」

魔女「......絶対に後悔させます」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 11:33:27.85 ID:TX2NIx/J0
戦士「すみません、でかい犬を知っていますか?」

町人「ん......そこのお屋敷だね」

魔女「ありがとうございます!」


町人の示した先には気品ある庭園を備えた屋敷があった
使用人がいる様子はない


戦士「よし、じゃあいくぞ」

魔女「あの」

戦士「?」

魔女「なぜ塀を乗り越えようとしているんですか?」

戦士「そりゃ証拠を掴むためさ」

魔女「えぇ......」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 11:37:42.36 ID:TX2NIx/J0
しぶしぶ彼女も同様に塀を乗り越え屋敷に侵入
庭園には犬が放されている様子がないので、屋敷内に潜入することにした
手がかりを求めて行動していると、ドアの向こうから人の声がする


戦士「!!」

魔女「なにか話してますね......」

戦士「ああ、聞き耳を立ててみよう」


>>210...会話の内容
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 12:51:24.21 ID:zr1JtToCO
犬を誉めていた。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:43:58.44 ID:lEhNwI/0O
ムツ○ロウ「あぁ最高ですねぇあの薬のお陰で肉球が巨大化してプニプニ最高です〜」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 19:48:06.76 ID:TX2NIx/J0
ムツ○ロウ「あぁ最高ですねぇあの薬のお陰で肉球が巨大化してプニプニ最高です〜」

魔女「!!」

戦士「......魔女は騎士団に通報してきてくれ」

魔女「戦士は?」

戦士「あいつを取り押さえておく。さぁ行け」


魔女は駆け出して行った
それを確認し、彼はドアを開ける
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 19:54:02.23 ID:TX2NIx/J0
戦士「おいお前」

ムツ○ロウ「......いつからそこに?」


彼はこちらに背を向け、犬を愛で続けている


戦士「さぁな」

ムツ○ロウ「何のつもりでしょうか」

戦士「大人しくしていろ。そう伝えに来た」

ムツ○ロウ「なるほどねぇ。そうはいきませんよ」


そう言い終わると同時に彼はこちらをゆっくりと振り向いた
それと同時に部屋の物陰から蠢くような気配がする


戦士「何だ!?」

ムツ○ロウ「どうやらあなたは戦闘を生業とする方のようだ。ですので問いますが____」

ムツ○ロウ「戦闘に最も向く生物とは......何だと思いますか?」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 19:58:20.08 ID:TX2NIx/J0
戦士「ドラゴンだろう」

ムツ○ロウ「いえいえ。違いますねぇ」

戦士「まさかお前」

ムツ○ロウ「私は動物を手懐けてふれ合うのが好きなんですよ。まぁ手懐けられないこともあるんですけどね」

戦士「......」

ムツ○ロウ「ヒトも、例外ではありませんよ?」


蠢くそれらの正体は、人間だった
それぞれ個性ある体つきで、身軽さに特化した者から筋肉に全身を覆われた者まで様々だ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 20:30:37.27 ID:TX2NIx/J0
戦士「......外道め」

ムツ○ロウ「生物と仲良くしているだけなのに、外道と呼ばれる筋合いはありませんね」

戦士「お前の中ではそうなんだろうな」


戦士は何かを地面に落とす
それを蹴り飛ばすと弾けて煙を撒き散らす
煙幕だ!


ムツ○ロウ「なんだと!?」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 20:46:23.43 ID:TX2NIx/J0
戦士「少々手荒になっても構わないな!?」

ムツ○ロウ「みんな助けて!」

戦士「そりゃ無理だろうな。ヒトを手懐けるなんて出来っこない。あいつらは獣だよ」

ムツ○ロウ「なぜそう言える?」

戦士「俺は人として己の限界に挑戦し続けてきたんだ!誇りを持って理解している!」

戦士「食らえ!必殺>>217
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/16(土) 20:55:47.01 ID:w2P5FUkn0
ビーストブレイク!
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 21:17:06.53 ID:UzIsVS+I0
バスターウルフ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 21:55:59.61 ID:TX2NIx/J0
戦士「Are you okay?」

戦士「バスターウルフ!!」


彼の拳が爆発的なエネルギーを生み出す
その一撃で相対する者を壁に叩き付ける


ムツ○ロウ「ぐっ......」

戦士「結構丈夫だな」

ムツ○ロウ「なぜみんなお前を襲わない!?」

戦士「今見せたろ。炎を操るような奴に動物は近付かないんだ」

戦士「そしてそれはつまり、お前の仲間がもはやヒトじゃないことの証明だ」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 22:10:17.85 ID:TX2NIx/J0
こうして、観念した彼を到着した騎士団が連行した
ようやく泥棒騒動が終わったのだ


魔女「派手に暴れたとか」

戦士「そんな暴れてないよ」

魔女「なんか最近あなたが不死身なんじゃないかと思えてきたわ」

戦士「死ぬときゃ死にます」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 22:19:15.24 ID:TX2NIx/J0
二人は戦士の家に帰ってきた


戦士「どっと疲れたな」

魔女「もうヘトヘトだよ」

戦士「腹減ったぞ」

魔女「またそうやって人をうんぬんかんぬん」

戦士「宿代うんぬんかんぬん」

魔女「はぁ......まぁ作りますよ。今日のメニューは>>222です」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/16(土) 22:19:59.49 ID:w2P5FUkn0
ミートスパゲッティ
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 22:20:37.81 ID:eusB75jLO
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