【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」

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343 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:48:49.89 ID:10IwYkZZo
 ――ガチャッ!

声「皆さん! お疲れさまでした!!」

律「あははは……こりゃまた元気なお客さんの登場だ」


香澄「唯さんっっ! 唯さん……! 私、すっごく感動しました……皆さんのライブ……最高でした!!」

ひまり「っっ! 澪さん……すっごくかっこ良くて!! もう私、涙が止まらなくって……! っぅうぅ!」

麻弥「もーーー!! 律さん! ジブン、こんなドッキリ聞いてませんよぉ! でも……本当に凄いライブでした! ジブン、もう感動しっぱなしでした……!!」 

美咲「あははは、みんな泣きすぎ……。……紬さん、お疲れ様です。本当に、素晴らしい演奏だったと思います」

友希那「梓さん……お疲れさまでした、私も心の底から楽しめた……素晴らしいライブでした」

 香澄達はなだれ込むように控室へ入り、相次いで放課後のライブに対する称賛と労いの言葉が紡がれる。

 皆の言葉を、満更でもないといった様子で唯達は聞き入れ、言葉を返していた。
344 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:49:30.14 ID:10IwYkZZo

唯「香澄ちゃん……みんな……えへへへ♪」

澪「みんなの演奏も素晴らしかったよ……蘭ちゃん、ひまりちゃん……招待してくれて本当にありがとう……」

律「みんな、あたしが見てるって知らなくても、あんだけすげー演奏できてたんだもんな……もうみんな、十分立派なアイドルだよ……」

紬「こころちゃん、美咲ちゃん……私の方こそお礼を言わせて……みんなのステージ、本当に楽しかったわ」

梓「友希那さん……こちらこそありがとうございました。Roseliaの演奏のおかげで、私、迷ってた気持ちも綺麗に吹き飛びました」

 その言葉を聞く香澄達もまた笑顔で返し、和気藹々とした空気が控室に流れていく。

 そして……。


まりな「ほらみんなー、ライブはまだまだ終わってないよ! 次の演奏もあるから、ステージに行こう、ね♪」

香澄「……はい! 唯さん……私達のライブ、もっと盛り上げていきますから……最後まで、楽しんでいって下さい!」

蘭「あたし達の歌はまだまだ続きます、澪さんも、最後まで見ていて下さい……!」

彩「ふふふっ……私達も、さっき以上にステキなステージにしてみせますね♪」

友希那「ええ、皆さんのライブにも負けない……最高の演奏をお届けします」

こころ「ふふふっ♪ それじゃあみんな〜、いっくわよ〜♪」

 そして、観客の待つステージへと少女達は歩き出す。

 その背を追うようにして、唯達もまた、ゆっくりと足を進ませていた。
345 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:50:04.41 ID:10IwYkZZo
―――
――


【ステージ】

彩「皆さん聴いて下さい! 夢の輝きはここに……!『もういちど、ルミナス』!」

蘭「みんな、私達の今を見て欲しい……!『ツナグ、ソラモヨウ』!」

こころ「みんなー! 笑顔で盛り上がりましょ♪『キミがいなくちゃっ!』ミュージック……スタート♪」

友希那「響け、私達の情熱よ……『Neo-Aspect』!!」

香澄「みんなの思い……純粋な気持ちを心に込めて歌います……聴いて下さい、『二重の虹(ダブル レインボウ)』!!」

 少女達のライブは続く。

 休憩で一度は途切れそうになった観客のテンションも充分な程高まり、会場の至る所で歓声や掛け声が相次ぐ。

 その声に合わせ、少女達の輝きは、絶えず紡がれていく――。


唯「みんな……がんばれーーっ!」

律「全身ヘトヘトなのに不思議と身体は動くんだよな……やっぱみんな、すげえわ……!」

澪「ふふふっ……でも、悪くないな……この感じ!」

紬「うんっ! やっぱり、ライブって……音楽って……!」

梓「最高……ですねっ!」

 その輝きはフロアにいる全ての人の心を照らし、興奮の一時はその熱を落とさぬまま続いていく……そして、少女達の宴は、遂に最終章へと向かうのであった――。
346 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:50:32.16 ID:10IwYkZZo
―――
――


 長く続いたライブのエンディング、その最後の歌は、香澄達主役の5人によって始められようとしていた。

 香澄、蘭、彩、友希那、こころの5人はそれぞれ同じ衣装を纏い、ステージに佇み、ただその時を待つ。

 そして、最後の歌が始まる――。


まりな「それでは、本日最後の演奏になります! GBPスペシャルバンドによる演奏、どうぞ!!」

 ――ワアアアアアアアア!!!!


彩「みなさん……! 今日は私達のライブに来て頂き、本当にありがとうございます!!」

蘭「最後は、私達の歌で締めようと思います!」

こころ「どのバンドの演奏も素晴らしくって……とっても楽しい一日だったわ♪」

友希那「様々な思いや希望、感動で満ち溢れた、最高のライブでした……」

香澄「ぅん……でも、本当は私……まだ、終わりになんてしたくないです……っっ」

香澄「……今日は、本当に……キラキラやドキドキの連続でした……っ…かっこいい人達がいて……ステキな人達がいて……っ」

 声が上ずり、香澄の眼から大粒の涙が溢れだしていた。

 香澄のその姿を見て、会場からは次々とエールが送られる。


唯「香澄ちゃーーん!! がんばれーー!!」

律「しっかりやれー! 最後まで! やりきれーーー!!」

澪「みんなすごかった!! 私も感動したよ! 本当にありがとうーー!!」
347 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:51:05.16 ID:10IwYkZZo
 ――がんばれ! 香澄ーーー!!!

 ――私達、ずっと応援してるからねーーー!!

 その歓声は応援となり、香澄だけではなく、ステージにいる全員の気持ちを一つに纏め上げていく……。


香澄「みんな………っっ」

蘭「香澄……!」

彩「香澄ちゃん……!」

こころ「香澄っ♪」

友希那「戸山さん……!」

香澄「……うん、もう……大丈夫っ!」

 込み上げる涙を拭い、香澄は声を張り上げ、最後の曲が始まった。


香澄「最後にみんなで心を込めて歌います……聴いてください!――『クインティプル☆すまいる』!!!!」

https://www.youtube.com/watch?v=KTRoRay2ULs
348 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:51:44.76 ID:10IwYkZZo
 香澄達の歌は、まさに宴の最後を締め括るに相応しい歌だった。

 夢、今、笑顔、情熱、純粋……全ての輝きが一つの星となり、聴く人全ての心を照らし出す。

 その輝きは、かつて少女だった全ての人々を、一番眩しかった頃へと巻き戻す光。


 どれ程の時が流れようが決して変わることのないそれは、『絆』と言う、一つの新しい輝きだった――。


 ――♪ ――――♪ ――……♪

全員「……皆さん………ありがとうございました!!!!!」

 会場が大歓声に包まれる。

 そして、運命によって紡がれし共演の舞台は、喝采の中でその幕を降ろしたのであった。 
349 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:53:04.71 ID:10IwYkZZo
―――
――


【CiRCLE 入口前】


憂「お姉ちゃん……本当に、本当に今日は良かったよ、ステキな一日をありがとう」

和「私も、心の底から楽しめたライブだったわ」

さわ子「みんなお疲れ様、私も軽音部のOGとして鼻が高いわよ……ほんと、ステキなライブだったわね」

純「じゃあ先輩方、梓も、また近い内に会おうね♪」

菫「私も一足先に帰ってます。お姉ちゃん、打ち上げ、楽しんできてね」

直「皆さん、お疲れさまでした!」


唯「うん! みんな、またねー♪」

澪「行っちゃったな……」

紬「ええ……でも、また近い内に会えるわよ……」

律「さってと……んじゃ、早く行こうぜー。打ち上げ打ち上げ♪ ビール♪ おーいしいビールが待ってるぞ〜♪」

梓「ふふふっ、律先輩ったら……」

 最後までライブを見ていてくれた憂達を見送り、唯達は再びライブハウスへ戻っていく。

 ライブの演者全員参加の打ち上げが、まもなく始められようとしていた。
350 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:53:39.99 ID:10IwYkZZo
―――
――


【CiRCLE 打ち上げ会場】

 ライブ会場は打ち上げ会場へと様変わりし、並べられたテーブルには様々な料理にジュース類、大人向けにアルコール類が並べられていた。

 各々がカップを手にし、大人組のカップにはアルコールが注がれ、まりなの掛け声により、音頭が始まる。


まりな「みんな、今日はお疲れ様!! 最高のライブをありがとう!!」

全員「――お疲れ様です!」

まりな「CiRCLEとしても、今日のライブはめでたく大成功を収めることが出来ました♪」

まりな「なので、ささやかですが、打ち上げとして今日の日を盛大にお祝いしたいと思います!」

まりな「じゃあ、早速ですが乾杯の音頭を……今日、スペシャルゲストとして来てくれた放課後ティータイムの代表と……そうだね、香澄ちゃんの2人で、乾杯の音頭を取ってもらおっかな♪」

香澄「はーい♪」

律「じゃー、ここは部長の私が……と思ったけど……唯、行ってきなよ」

唯「え、いいの?」

律「あの子と一番仲良いの唯だろ? ほら、待ってるぞ」

香澄「唯さん! 一緒にやりましょう♪」

唯「うんっ! じゃあ、行ってくるね♪」

 そして、唯と香澄が並び、乾杯の音頭が始められる。
351 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:54:33.72 ID:10IwYkZZo
香澄「皆さん今日はお疲れさまでした! たくさん笑って、感動で泣いちゃったりもしたけど……でも、とっても楽しい、最高のライブでした! 皆さん本当に、ありがとうございましたっ!」

唯「私も! 今日、ここに集まった誰か一人でも欠けてたら、こんなに素敵なライブにはならなかったと思います! 招待してくれた皆さん、手伝ってくれたまりなちゃん、一緒に歌ってくれたみんな、本当にありがとうっ!」

香澄・唯「じゃあみんな、飲み物持って……せーの……かんぱ〜〜い♪」

全員「――カンパーーイ!!」

 各々がカップを交え、慰労会を兼ねた打ち上げが初められた。


巴「今日は目一杯ドラム叩いたからアタシ腹ペコだよー、ん〜〜〜っ♪ このピザ、美味そうだなぁ〜♪」

モカ「……このパン、おいしひ〜〜……ん〜、すっごくおいしいよ〜♪」

ひまり「きょ、今日は食べるぞーー! 私も、今日はたくさん頑張ったから! だ、だいじょーぶ! なはず……!」


友希那「今日の演奏、まだまだ改善の余地があったわね……」

紗夜「ええ、そうですね……観客と一緒に『音を楽しむ』という事を踏まえて、今一度私達も自分の音を聴き直してみるのも良いかも知れません」

リサ「も〜2人とも……今日ぐらいは反省会やめて打ち上げ楽しもうよ〜」


日菜「いやー、麻弥ちゃんのドラム、本当に上手になったよね〜」

麻弥「はい! でも、今日の律さんのパフォーマンスに比べたらまだまだです……ジブンももっと、腕を磨かないと……!」

イヴ「ハイ♪ 切磋琢磨……ですね♪」

 空腹を満たすように料理を食べはじめる者や、早速今日の反省会を行う者、あるいは互いの演奏を称え合う者など、様々な少女達の声で打ち上げは賑わっていく。

 それは、放課後ティータイムもまた同じであった。


律「んっ……んっっ……くはぁぁぁ…………一仕事終わった後の一杯……うんめぇ〜〜っ!! よし、おっちゃんもう一杯!」

澪「だからここは居酒屋か……!って、前にも聞いたぞそのセリフ!」

唯「ん〜〜〜〜……ごはんが美味しい……お酒も美味しいいいいいいい」

梓「ちょっ、唯先輩、こぼしてますよ!」

紬「うふふ……♪ いいわねえ、やっぱり♪」
352 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:55:36.72 ID:10IwYkZZo
―――
――


巴「っかし……ほんっと楽しいライブだったよな〜」

モカ「うんうん、みんな盛り上がってたし、サイコーだったよね〜」

巴「やっぱ、ライブって楽しいよなぁ」

あこ「うんっ♪ お姉ちゃんのドラム、今日も輝いてたよ!」

律(あれ、この声……)

 巴の声を聞いた律の頭にある事が浮かぶ。

 早速それを試してみようと、律は巴に声をかける。


律「ねえねえそこのおじょーさん、ちょっといいかしらん♪」

巴「はい? あ、アタシですか?」

澪「おーい律……あ、そんな所にいた……」

律「あー澪、ちょうどよかった。ちょっと2人とも並んで、『あめんぼ あかいな あいうえお』って言って声合わせてみてよ」

巴・澪「……?」

 律の声に顔に疑問符を浮かべながらも、巴と澪は並んでそのセリフを発する。


澪・巴「「……? 『あめんぼ あかいな あいうえお』これでいいの(ですか)?」」


律「うはっ! やっぱ似てる! お前ら2人声似すぎだろ!」

あこ「本当だ……おねーさん、お姉ちゃんに声そっくり!」

澪「え、そ、そう?」

巴「前に蘭にも言われたけど……そんなに澪さんとアタシって声似てるか?」

蘭「うん……初めて聞いた時はあたしもびっくりしたよ……」

巴「ん〜、自分の聞く自分の声って分からないからなぁ」

律「それじゃあ……そうだな……」

 スラスラとメモに何かを書き、律は巴に見せながら続ける。
353 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:56:46.12 ID:10IwYkZZo
律「あの、巴ちゃん……だっけ、何も言わずにこの紙に書いてあるセリフ、ちょーっと感情込めて読んでみてくれない?」

巴「……? はい、えっと、なになに、『萌え萌え〜……キュンっ♪』…………へっ!?」

モカ「お〜〜、トモちんの萌え萌え声だ〜、ねえねえトモちん、録音するからもう一回〜♪ アンコールー♪」

あこ「わぁぁぁ! お姉ちゃん、今すっごく可愛かったよ! あこももう一回聴きたいっ♪」

澪「りーつー、お前女子高生に何言わせてるんだーっ!」

 ――ごちんっ!


律「あいてっ! いきなり殴んなよなーもー!」

澪「黙れこの酔っぱらい! ほら、いいから行くぞ!」

律「だ〜〜! 分かったから引っ張んなって!!」

 澪に引きずられ、あえなく退場となる律だった。


蘭「……意外、まさか澪さんにあんな一面があるなんて……」

ひまり「澪さん……や、やっぱりか……かっこいい……!」

モカ「ひーちゃんひーちゃん、ちょっと何言ってるかモカちゃんわからないよー」

つぐみ「あははは……ひまりちゃん……」

巴「あれが澪さんの幼馴染……なんか、色々と凄い人だったな……」
354 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:57:31.37 ID:10IwYkZZo
―――
――


律「ったく……おー痛っ……澪のやつあんなに怒らなくたっていいだろ……」

彩「あ、律さん、お疲れ様ですっ!」

麻弥・千聖・イヴ・日菜「――お疲れ様です!」

 頭を擦りながら歩く律のその背に向け、パスパレのメンバーから声が投げ掛けられる。


律「ああ、みんなもお疲れ様〜……ってか、今は仕事じゃないんだからそんな硬くならなくてもいいよー」

イヴ「リツさん、素晴らしいドラムでした♪ 私、本当に尊敬しますっ♪」

千聖「でもまさか、変装して会場に来ていただなんて……ステージで見た時は本当に驚きましたよ」

日菜「あれー、やっぱみんな気付いてなかったんだ?」

彩「え、日菜ちゃん気付いてたの??」

日菜「うん、受付で見た時から律さんだって気付いてたよ♪」

麻弥「あー、だから日菜さん、ライブ前からあんなにご機嫌だったんですね♪」

律「……ははは、やっぱりバレてたか……私もまだまだだな……」
355 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:58:11.36 ID:10IwYkZZo
律「あ、っていうか、受付っていや……彩ちゃんーーーっ」

彩「ひっ! は、はいっ!」

律「今朝流れでサイン書こうとしたの見てたぞー。自分を安売りすんなっていつも言ってるだろー! だいたいそーゆー所でアイドルってのはだな〜!」

麻弥「ま、まぁまぁ律さん! 今は仕事じゃないって言ってましたし、今日は堪えてくださいっ、ね!」

律「それとこれとは話が違ーう!……たく。いいか彩ちゃん、ファンサービスってのはだなー!」

千聖「律さん、後で私からも彩ちゃんには言っておきますから……!」

律「次に私が見かけたら、もっと言うからな〜!」

 そして意味深な事を強調しつつ、千聖と麻弥に宥められながら、律は渋々その場を後にしていた。


唯「うぅぅ……彩ちゃん、なんかごめんね、私のせいで……」

彩「え? あ、そんな、とんでもないですっ!」

彩「あれ……律さんさっき……あぁ……そっか……」

彩「……あ……あの、もし良かったら、サインじゃなくて申し訳ないですけど……握手でしたら♪」

 律に気付かれぬよう、彩はそっと唯の手を握る。
356 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:59:03.47 ID:10IwYkZZo
唯「え、彩ちゃん……い、いいの??」

彩「ええ……放課後ティータイムの演奏……すっごく感動しました……唯さん、いつも応援……ありがとうございます♪」

 唯の手を優しく包み込む彩の柔らかい手。

 その指の感触を忘れぬよう、唯は何度もその手を握り返していた。


唯「彩ちゃん……あ、ありがとう……! ありがとう……!!」

律「……ま、あれぐらいなら今日ぐらいは見逃してやるか」

麻弥「……? 律さん? どうかしました?」

律「……ふふふっ、いーや、なんでもないよ♪」

律(ったく……2人とも、やんならもうちょっとバレないようにやれってえの……)
357 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 02:59:54.20 ID:10IwYkZZo
―――
――


【ステージ前】

こころ「紬達、本当に凄い演奏だったわね〜♪」

紬「うふふっ、こころちゃんもステキなステージだったわよ♪」

美咲「でも、ほんと……びっくりしましたよ……」

はぐみ「うんうん、ムギちゃん先輩、すっごくかっこよかったね♪」

薫「あああ……私も、まだ心が踊っているよ……この興奮はしばらく収まりそうもないね…………そうだ、紬さん、宜しければ、今からダンスでもいかがですか……?」

紬「ええ……いいわよ♪」

花音「あははは……薫さん、相変わらずだね……」

美咲「ほんと、薫さん紬さんも相当疲れてるハズなのに、一体どこにそんな体力があるんでしょうね……」

 そして程なくしてから、ステージ上で紬と薫による社交ダンスが繰り広げられる。

 見る者全てを魅了するかのようなそのダンスは瞬く間に会場中の注目を浴び、相次いで拍手が巻き起こっていた。


紬「〜〜♪ まぁ……お上手なステップね♪」

薫「はははは……いや、紬さんには及びませんよ……ああ、なんて儚い……最高の一時です……」

花音「薫さん、凄く楽しそうだね」

ひまり「わぁぁ……い、いいなぁ」

 そして、ステップを踏むことに調子を良くしたのか、紬の腕が薫の脇に伸び……そして。
358 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:01:04.08 ID:10IwYkZZo
紬「ふふふっ……そーれっっ♪」

薫「ふふふふふふふっっ……ふわっ……えっっ……!?!?!?」

はぐみ「うわぁ〜♪ すごいすご〜い♪」

こころ「まぁ……すごいわ♪ 薫が空を飛んでいるわ♪」

美咲「う、嘘でしょ!? 薫さんがあんなに軽々と! 紬さんって実は、かなり力持ち?」

澪「ムギ……やりすぎ……」

律「おーおー、飛んでる飛んでる……いや〜、さっすがムギだなぁ」

紬「うふふふっ……もう一声〜〜っ♪」

薫「………………………」

梓「……あれ? あの人、白目向いてませんか?」

千聖「薫……完全に気絶してるわね」

美咲「ちょっ! 紬さんストップ! 薫さん身体だけじゃなくて意識まで飛んでますよ!」


はぐみ「ねーねームギちゃん先輩! 今度ははぐみにもやって欲しいな♪」

こころ「じゃあ、その次は私ね♪」

紬「ええ、いいわよ〜♪」

律「ここは遊園地か!」

美咲「知らなかった……まさか紬さんが、こころレベルの天然キャラだったなんて……」

花音「つむぎさんがこころちゃんと仲良しな理由、なんとなく分かった気がするね……」
359 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:01:58.43 ID:10IwYkZZo
―――
――


【ラウンジ】

 所変わって打ち上げ会場を離れたラウンジ、そこにはRoseliaの5名が集まって話をしていた。

 そこに梓も合流し、静かなラウンジ内に、少女達の笑い声が飛び交い始める。


梓「あ、Roseliaの皆さんどうも、今日はお疲れ様でした!」

友希那「梓さん……お疲れ様です」

梓「皆さん、本当に素敵な演奏でした……私もまだまだですね、もっと頑張らないと……」

あこ「そんな……放課後ティータイムの演奏も、ものすっごくかっこよかったと思いますっ!」

リサ「あはは、あこの言うとおりですよ、でも、プロの人にそこまで言われちゃうとなんだか照れちゃいますね」

紗夜「私達の方こそ、梓さん達のおかげで、大切な事を思い出せました……梓さん、ありがとうございます」

燐子「ありがとう……ございます」
360 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:02:52.85 ID:10IwYkZZo
梓「いいえ……私の方こそ、友希那さん達の演奏を聴いてたら、悩んでいた気持ちが吹っ飛んだ感じがします」

友希那「悩み……ですか?」

梓「はい……お恥ずかしい話なんですけど……私、少し前まで自分の音楽が分からなくなっていたんです……」

友希那「梓さんにも、そんな事があったんですね……」

梓「ええ……私もまだまだです、でも、これからはもう大丈夫……今日、先輩達と演奏して……皆さんのライブを見させてもらって……とても大切なことを学びました」

梓「今日、ここでRoseliaの……皆さんの歌を聴けて、本当に良かったです」

リサ「梓……さん……」


梓「……聞きましたよ、『FUTURE WORLD FES.』に参加するってお話……凄いと思います、頑張って下さいね♪」

友希那「はい……ありがとうございます。私達も、梓さんと父のステージ、楽しみに待ってます」

梓「――はいっ♪」

 友希那の言葉に、笑顔で梓は返す。

 そして、梓と友希那達は握手を交わし、互いが互いの未来を誓い合う。

 プロとして更なる飛躍を志す梓と、自身の夢に向かい、歩き続けるRoselia。

 互いの出会いに感謝をしながら、その手はしばらくの間、固く握られ続けるのであった――。
361 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:03:32.17 ID:10IwYkZZo
―――
――


【CiRCLE 店外】

 打ち上げの賑わいが僅かに聞こえる店外。

 上空に広がる夜空には星が煌めき、至る所で輝きを放っていた。

 夜空を照らす星々を見つめながら、香澄は静かに佇んでいた。


香澄「…………綺麗な星…………」

唯「香澄ちゃん、ここにいたんだね」

 満天の星を見上げる香澄に向け、唯が声をかけていた。


香澄「唯さん……今日は、お疲れさまでした」

唯「ううん、香澄ちゃんの方こそお疲れ様……すっごく頑張ってたね」

香澄「唯さん達もです……」

唯「ふふふっ……お星さま……綺麗だね〜」

香澄「……はいっ」


 ………………。


 そうしてしばらくの間、2人は静寂に身を任せていた。

 互いの健闘を称え合うように、夜空の星は眼下の2人を優しく照らす。


 ――そして、香澄の口が静かに開かれた。
362 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:04:33.58 ID:10IwYkZZo
香澄「……あの、唯さんは、どうして、幼稚園の先生になろうって思ったんですか?」

唯「うん……私ね……高校生の頃、すっごく好きだった先生がいたんだ……今日、お客さんで来てた人なんだけどね」

香澄「…………その人、唯さんの憧れの先生だったんですね」

唯「まぁねー……私も、その先生みたいになりたくて……それで、大学も教育学部に入ってさ」

唯「結局、色々あって高校の先生にはなれなくってさ……それでも、どうにか先生になることはできたんだ」

香澄「………………」

唯「おかげで今、すっごく楽しい毎日を送らせてもらってるよ♪」

香澄「……唯さん、お話を聞かせてくれてありがとうございます」

香澄(憧れの人……かぁ、それじゃ、私にとっての憧れは…………)

 唯の笑顔に釣られるように、香澄の顔にも笑顔がこぼれる。


 そして……。


唯「あ、そうだ、香澄ちゃんが音楽をやってる理由、私も聞いてもいいかな?」

香澄「はい……私……小さい頃……『星の鼓動』を聴いたことがあったんです」

唯「星の……鼓動……?」

香澄「はい……その時、すっごくキラキラ、ドキドキして……それで私、高校生になったら、あの時みたいにキラキラ、ドキドキしたいって思って、色んな事に挑戦してみたんです」

香澄「そうしてく内に、私はあのギターに巡り合うことが出来て……有咲やりみりん、おたえ、さーやに会うことができて、バンドを組んで……おかげで、毎日キラキラドキドキできて……! 私今、すっごく楽しいですっ!」

唯「青春……だねぇ」

 どこまでも自分の今を明るく語る香澄のその姿は、唯には一際眩しく見えていた。

 高校に入学した当時の自分とは正反対な眩しさ……その輝きは、昔の自分にはなかったものだった。

 だがあの時、迷っていたからこそ自分は大切なものに出会うことが出来た、それもまた、確かな事実である。
363 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:05:03.30 ID:10IwYkZZo
唯「香澄ちゃんは凄いなぁ……私なんか、高校生になった時は、毎日何かしなきゃ何かしなきゃって、まるで何かに追われるように過ごしてたからさ……」

唯「香澄ちゃんみたいに、何かがしたいって前向きな気持ちで過ごしてなかったっけ……」

香澄「唯さん……」

唯「でも、そうやって過ごす内に、私も香澄ちゃんも、大切なものや仲間に巡り合うことが出来たんだよね♪」

香澄「……はいっ♪」


唯「やっぱり、バンドって……音楽って……楽しいよねっ♪」

香澄「はいっ! 私、バンドも音楽も、大好きです!」

 自分の誇れるもの、大切だと胸を張って言えるものに出会えた喜び。

 それは、世代を問わず皆が胸に抱く、掛け替えのない絆。

 出会いが紡ぐ、奇跡とも呼べるものだった。
364 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:06:10.83 ID:10IwYkZZo
―――
――


有咲「あ、いたいた! おーい!」

沙綾「香澄ー! 唯さん! 下で記念撮影するってまりなさんが!」

りみ「もう準備できてるって! い、急いでくださーい」

たえ「みんな、待ってますよー」

 CiRCLEから香澄と唯を呼ぶ声がする。


香澄「みんな……」

唯「記念撮影だって、行こっか♪」

香澄「……はいっ♪」

 遠くから聞こえるその声に2人は立ち上がり、打ち上げ会場へと戻るのであった。
365 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:06:39.03 ID:10IwYkZZo
【CiRCLE 打ち上げ会場】

まりな「じゃあみんなー、記念撮影、はっじめるよー」

有咲「さすがに、30人以上ともなるとちょっと狭いな……ちょっ! 誰だ今触ったの!」

たえ「あ、有咲、ごめん、私」

有咲「おたえかっ!!」


彩「記念撮影かぁ……何か、掛け声とかないかなぁ?」

まりな「ん〜、そうだね、せっかくだし何か掛け声揃えたいよねー、どうしよっか?」

ひまり「あ! じゃ、じゃあ! えい!えい!おーで!」

モカ「いいけど、それ、ひーちゃんだけしかやらないと思うよー」

蘭「ふふっ……確かにそうかも」

ひまり「え〜〜〜〜、そんなぁ」
366 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:07:20.31 ID:10IwYkZZo
こころ「うふふっ、掛け声といえばやっぱり、ハッピー! ラッキー! スマイル! イェーイ! に決まりよっ♪」

美咲「こころ、それも却下だよ、それだとハロハピだけしか乗れないでしょ」

こころ「そうなのね、残念だわぁ」

律「いきなり掛け声っつっても、急には出てこないよな……」

唯「香澄ちゃん、何か良い掛け声ってないかな?」

香澄「う〜ん……そうですね…………あ、あれなんかどうかな?」

 唯に振られ、香澄はカメラに向け、あるポーズを決める。

 右手の人差し指と親指を立て、人差し指をカメラに向けたその仕草は、まるで指で作った銃を撃つ動作にも見えた。


香澄「こうして、『夢を撃ち抜け! BanG Dream!!』っての思いついたんですけど、どうですか?」

沙綾「うんうん、香澄、それすっごく良いと思うよ♪」

友希那「『夢を撃ち抜け』……前向きで、いいんじゃないかしら」

千聖「ええ、今の私達にぴったりのフレーズね、悪くないと思うわ」

まりな「じゃあ決まりだね、みんなー、行くよー!」

 まりなの掛け声に合わせ、全員が指で銃を作り、香澄の言葉を口にする。


全員「――夢を撃ち抜け!――BanG Dream!!」

 ――カシャッ! 



 ――――そして、それぞれの日々が始まった――!
367 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:07:54.90 ID:10IwYkZZo
#9.エピローグ〜放課後とそれぞれの輝き〜

 夢のようなお祭りが終わってから数日、私達はそれぞれの生活に戻り、日常を過ごしていました。

 でも、なにもかも元に戻ったわけではなくて、そこには確かに、輝きがあった。

 あの時、あのライブでみんなが見た輝き。

 それはきっと、これからも続いていく――。
368 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:08:48.03 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ Pastel*Palettes-


【アイドル事務所】

 ライブから数日が経ったある日、久々にPastel*Palettes全員が集まったということで、その日は事務所にて律とパスパレによるミーティングが行われていた。


律「おはよー、みんな先週はお疲れ様〜」

彩「律さん、お疲れ様です!」

一同「お疲れ様です!」

律「ガールズバンドパーティーも終わってようやく一息と行きたいとこだけど、まだアイドルコンサートも控えてるから、みんな、これからも気を抜かず頑張ろうなー」

一同「はいっ!」


律「それじゃー、来週からのスケジュールを確認するけど……」

麻弥「律さん、前のライブから雰囲気変わった感じがしますね」

千聖「ええ……忙しい合間を縫って私達と一緒にいて下さることも増えてきたし……本当に心強いわ」

イヴ「マネージャーさんというよりも、お姉さんって感じがします♪」

彩「お姉さん……かぁ、確かにそうかも♪」

日菜「あ、あのねっ! 律さん、私達からいっこ、律さんにルンッ♪ ってなる発表があるんだ♪」

律「発表……? 一体どんな?」

 日菜の言葉に顔に疑問符を浮かべ、律は言葉を返す。
369 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:09:35.02 ID:10IwYkZZo
彩「はい、律さん達のライブを見て、私達、話し合って決めた事があるんです」

千聖「これからのパスパレの夢……その具体的な目標を立ててみました」

イヴ「私達の目標……目指すべきターゲットは……!」

麻弥「これですっ!」

 ばさっと、イヴと麻弥がカバンから一つの幕を取り出し、大きく広げる。

 そこには――。


一同「――武道館!!」


 とても力強い、『武道館』という一文字が書かれていた。


律「………………っっ……」

 その文字を見た律の眼が一瞬大きく見開かれ……様々な記憶と共に目頭が急速に熱を帯びて行くのを感じていた。


律「………ふっっ……ふふふっっっ………」

麻弥「……律、さん?」

律「っっっ! ……ぶ、武道館って……っっ! ……っっ!!………っっ!!」

 目元から込み上がってくる涙を誤魔化すように、律は顔を覆い、声を押し殺して笑い続ける。
370 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:10:53.01 ID:10IwYkZZo
彩「やっぱり……今の私達には無謀だったのかな……?」

千聖「ううん……きっと、そうじゃないと思うわ……」

イヴ「はい……リツさん、すっごく嬉しそうにしてくれてます」

日菜「あれー、もしかして律さん、泣いてない?」

律「な、泣いてなんかいねーっ! ……いやいや……ちょっとびっくりしたけど……けどお前らな〜、今のまんまじゃ武道館なんて夢のまた夢だってーの!」


千聖「でも、私達なら、きっとどんな夢でも叶えられると思いますよ」

麻弥「そうですね、ジブンも、この5人ならきっと何だって乗り越えられるんじゃないかって思いますっ♪」

イヴ「一心精進、精一杯がんばります♪」

日菜「武道館かぁ……ふふふっ♪ 今からルルルンッ♪ ってしてきたなぁ〜♪」

彩「私ももっともっと……もーーーっっと頑張らないと!」

律「みんな…………っ……」


律(なあ、みんな……私達の夢……いいかな、この子達になら、託してもいいかな……!)

 ここにいない“4人”に向けて、律は言う。

 仮に4人がここにいたら、きっと構わず良いって言ってくれるんだろうと思いながら、律は顔を上げ、少女達を見つめていた。


律「よーっし! それじゃあ時間まで音合わせやるか! 今日はあたしもとことん付き合うよ!」

彩「はいっ♪ よろしくお願いします♪」

律「目指せ武道館……! Pastel*Palettes、いっくぞーーっ!!」

全員「おーーっっ!」

 スタジオ内に、一際賑やかな音が鳴り響く。

 それは、自らが打ち立てた夢に向かい、邁進する輝き。


 少女達は今日も夢に向かい、歩いて行く――。
371 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:11:32.75 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ Afterglow-


【羽丘女子学園 2-A教室】

 授業も一区切りつき、昼休みとなったある日のこと。


ひまり「う〜〜ん……やっぱ、私も黒髪ロングにしよっかなぁ……」

 ファッション誌を眺めながら、ひまりは一人、云々とぼやいている。

 そんなひまりの様子を見ながら、蘭達は机を並べ、各々が昼食を取っていた。


蘭「ひまり、今朝から何を唸ってるんだろ」

モカ「あ〜、なんか、ひーちゃん黒髪にしようか悩んでるらしいね〜」

巴「黒髪ロングって……やっぱり、澪さんに憧れて……か?」

蘭「ああ、なるほど……」

つぐみ「ふふっ、黒髪にしたひまりちゃんも、きっと可愛いんだろうね」

ひまり「やっぱりつぐもそう思う? いやー、私もそうだと思ってたんだよね♪」

モカ「でも、もしそうなったらひーちゃん、おたえちんや燐子さん、美咲ちん達と被っちゃわないかな〜?」

ひまり「い、いいのっ! 私、澪さんみたいにクールでかっこいい大人になるって決めたんだもんっ!」

 勢いよく立ち上がり、ひまりは宣誓する。
372 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:12:39.27 ID:10IwYkZZo
巴「はははっ、ひまりがクールでかっこいい大人……ねぇ」

蘭「ふふっ……それじゃあ、まずはその性格も変えなきゃね」

モカ「あのねーひーちゃん、澪さんは間違っても『えい、えい、おー』をやる人じゃないと思うよー?」

つぐみ「あはははは……」

ひまり「も〜〜〜、みんなバカにして〜〜! いいもん! ぜったい、ぜーったいに澪さんみたいなステキでかっこいい女性になってやるんだから〜〜っ! はむっ!」

ひまり「ん〜〜♪ 今日のご飯もおいしいっ♪」

 二度ひまりは叫び、昼食を口に運び続けていた。

 そして……。
373 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:14:14.27 ID:10IwYkZZo
ひまり「ごちそうさまっ♪ 今日もおいしかったな〜♪」

モカ「やっぱり、ひーちゃんはいつになっても、『いつも通り』のひーちゃんだと思うよー」

ひまり「もー、モカったらまたバカにして〜」

巴「ふふっ……ああ……でもさ、あの人達と知り合って、アタシ、ひとつ思ったことがあるんだ」

つぐみ「巴ちゃん?」

巴「……10年後……アタシ達は、どんな大人になってるんだろうなってさ」

モカ「10年後かぁ……あたしたちは27歳……ずいぶん先の話だね〜」

蘭「……大人になったあたし達……か」

ひまり「想像もできないよね……ほんと、どんな大人になってるんだろ……」

巴「きっとその頃にはみんな、仕事したり、結婚したり、ひょっとしたら、子供が出来てたりしてるのかも知れないよな」

つぐみ「うん……そう、だね」

 そして、優しい顔で巴の言葉は続けられる。
374 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:15:04.99 ID:10IwYkZZo
巴「時には、前みたいに擦れ違ったり、環境が変わって、離れ離れになる日だって来るかも知れない」

巴「いつかそんな来ても、アタシ達はずっと同じ、『いつも通り』のアタシ達でさ、これだけは変わらないよな」

蘭「うん、もちろん……あの日、みんなで見た夕日のように変わらない、あたし達はいつまでも『いつも通り』のあたし達だよ」

モカ「ふっふっふ〜、それじゃーあたしは、もし大人になった時に離れ離れになっても、蘭が寂しくならないように、お嫁さんにもらってあげよー♪ なーんてねー」

蘭「モカったら……今は茶化す所じゃないでしょ……」

モカ「えへへ〜」

つぐみ「私達もなれるかな……あの人達みたいに……いつまでも輝いていられる、そんな大人にさ」

モカ「あの人達みたいに……かぁ〜」

蘭「…………」

 つぐみの言葉に蘭はしばし考え込んでいた。
375 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:15:44.45 ID:10IwYkZZo
蘭「……違う、それじゃダメだと思う」

ひまり「そうだね、あの人達のようにじゃなくって……あの人達以上にならなくっちゃ……ね」

巴「ああ……誰にも負けない、『いつも通り』のアタシ達で……だよな」

つぐみ「うん……えへへっ、そう、だよね♪」

ひまり「ていうか……あ〜、もうこんな時間! そろそろ次の授業の準備しなきゃ! 遅れちゃう!」

巴「え? あ、もう?」

つぐみ「私、次の授業の準備お願いされてるんだった、私ももう行かなくっちゃ!」

蘭「だってさ、巴、急がないと置いてくよ」

モカ「トモちん、はやく〜♪」

巴「も〜、待ってくれよー! みんな、アタシを置いてくな〜〜っ!」


 少女達の笑い声は休まず続き、教室は一層賑わっていった。

 既に幾度も立てた誓いを再度掲げ、少女達は未来へと向かい、今日という日を歩きだす。


 『今』を生きる少女達の輝き、その光はいつまでも色褪せることなく、広がっていく――。
376 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:16:55.24 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ ハロー、ハッピーワールド!-


【琴吹グループ 役員室】

 ガールズバンドパーティーが終わった翌週のこと、紬と菫の2人はまた以前のように、相次ぐ仕事にその身を追われていた。


菫「お嬢様、午後からまた会議がありますので、お急ぎ下さい」

紬「ええ、いつもありがとうね、菫ちゃん」

 車に乗り込むと同時に菫の足がアクセルを踏み、車は発進していく。

 その車内では、携帯電話で通話をしながら得意先へのメールを打ち続ける紬の姿があった。


紬「はい……ええ、こちらこそありがとうございます。 はい、でしたら再来週、ええ、お待ちしてますね……」

 ――ピッ


紬「ふぅ……メールも打ち込んだし……あとは、今日の会議の資料の確認ね……」

菫「はい、ダッシュボードの中にタブレット端末がございますので、そちらをご覧ください」

紬「うん……ありがとう……」

菫「すみません、私の力が至らないばかりに、お嬢様に無理を強いてしまってます……」

紬「そんな事ないわ、菫ちゃんが頑張ってくれたから、私もライブに専念できたんだもの」

紬「菫ちゃんの苦労に比べたら、これぐらいなんてことないわ♪」

菫「お嬢様……」

 苦労を微塵も感じさせないほどの明るい顔で紬は返す。

 その顔に若干の罪悪感を感じながらも、菫の足はアクセルを再度踏み込んでいた。


 そして、長時間に及ぶ会議がようやく終わり、遠くに沈む夕日を見ながら、紬達がしばしの休息を取っていた時の事。
377 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:18:22.09 ID:10IwYkZZo
紬「んんん……なんとかまとまったわねぇ」

菫「ええ……お疲れ様です、お嬢様」

紬「でも、まだ終わりじゃないわ……帰ったら今日の会議のことで何点か確認しなきゃいけなくなっちゃったからね」

菫「はい……今日も、長くなりそうですね……」

紬「さて、そろそろ行きま…………あら?」

菫「……お嬢様、如何なさいましたか?」

 ――そろそろ移動を決めようとしたその時、ある光景が紬の視界に入り込んでいた。


紬「ねえ、菫ちゃん……もうちょっとだけ、寄り道してかない?」

菫「寄り道って言われても……あまり時間は……」

紬「いいじゃない、ちょっとだけ……ね」

 紬の指がある広場の一点を指し示し、その指の先を見た菫の顔に、優しい笑みが灯る。


菫「……ちょっとだけだよ、お姉ちゃん」

紬「うんっ♪」


 広場の方から遠く、賑やかな歌声が聴こえる。

 その歌声は、聴く者全てを子供の頃に返す、笑顔の歌……。

 音楽で世界を笑顔にする、輝きの音色だった――。


声「みんな、いくわよ〜♪ ――ハッピー! ラッキー! スマイル! イェーイ♪」

 ――いぇーーーーーい♪
378 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:19:07.08 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ Roselia-

【某ライブハウス】

 ガールズバンドパーティーの開催から既に数ヶ月の月日が流れた頃。

 夜の帳が降りる時刻、とあるライブハウスに、友希那達Roseliaの姿があった。


リサ「いよいよ来たね♪ 梓さんとおじ様のジャズライブ♪」

あこ「うんうん♪ 凄いな……お客さん、どの人も大人って感じがして、ワクワクしてきちゃった♪」

燐子「うん……あこちゃん……楽しみ……だね♪」

紗夜「皆さん、あまり騒がないように、いつものライブとは違うんですから、こういう所では慎みを持って行動しましょう」

あこ・リサ「はーい!」

友希那「時間はそろそろね……来たわ……梓さんとお父さんよ」

 友希那の言葉通り、ギターを手に梓がステージに姿を表す。

 その様子を見守るように、梓の両親と友希那の父もまた、ステージの脇で梓の様子を見つめているのが伺えた。

 そして、梓の司会により、ジャズライブの始まりが宣言される。


梓「皆さん、今日は集まってくれてありがとうございます! 最高の一時をお届けするので、最後まで楽しんでってくださいっ」

梓「そして、今日はなんとゲストの方にも来てもらってます、そちらの演奏も楽しみにしてて下さいね!」

 ――ぱちぱちぱちぱちっ

 決して歓声は上がらず、静かな拍手だけが梓の声に答えていた。
379 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:19:40.36 ID:10IwYkZZo
梓「それじゃあ、まずは一曲目、聴いて下さい♪」

 ――♪ 〜〜〜♪ ―――♪

 静かに、ゆったりとしたジャズ特有のギターの旋律が紡がれる。


梓「〜〜♪」

リサ「凄いね、梓さん、楽しそうにギター弾いてる♪」

紗夜「ええ……ライブに来てくれた全てのお客さんに楽しんで行ってもらおうっていう気持ちが伝わってきますね」

あこ「いいなぁ……大人な感じがして、かっこいいなぁ」

友希那「梓さん……」

 軽快に奏でられる梓のギターの音は、以前のライブで聴いた音とは全く違う音色だった。

 だが、全身で楽しさを表現しようとするその音は、『音を楽しむ』という梓の気持ちが十二分に感じられる音でもあった。

 聴くだけで自然と身体が動くような感覚がし、それは、観客として聴く友希那達にもにも楽しさが伝わってくる程だった。

 そして程なく、一曲目の演奏が終わり、二度目の拍手が沸き起こっていた。
380 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:20:38.07 ID:10IwYkZZo
梓「―――――……♪」

 ――♪  ―――♪ ――……♪

 ――ぱちぱちぱちぱちぱちっ!!


 そして、拍手が静まった頃合いを見て、梓の後ろでメンバーが楽器を構える。

 今度はドラムにサックス、友希那の父のギターも交えた演奏となり。その音は、会場中に更なる興奮と、楽しさを響かせていくのであった。


梓「〜〜♪」

梓(ふふふっ……楽しいな……♪ 音を奏でるのが、こんなに楽しいだなんて……っ♪)

 そして、梓達の奏でる音は、観客の耳を絶えず虜にしていくのであった。
381 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:22:50.72 ID:10IwYkZZo
【帰り道】

リサ「いやー、ジャズもなかなか良かったね〜♪」

あこ「うんっ♪ あこも今度お姉ちゃんと一緒に聴いてみよっと♪」

燐子「ですけど……やっぱり……途中で帰る事になってしまったのは……残念です……」

紗夜「仕方ないわ、未成年が入れる時間はこの時間までなんですもの」

紗夜「……でも、私も久々に、心が洗われましたね」

友希那「ええ……みんな、明日からまた猛練習よ」

 言葉を紡ぐ友希那の眼に、静かな闘志が宿る。


友希那「『FUTURE WORLD FES.』までもうすぐ……みんな、最後まで、気を抜かずに頑張りましょう」

一同「――はいっ!」

 そして友希那達は歩き出す。

 その眼が映す情熱の輝きは、その夢の舞台に立つその日まで、決して消えることはないだろう。


 Roseliaの夢への進撃は、これからも続いていく――。
382 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:23:42.09 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ Poppin'Party-

【市ヶ谷家 蔵】

 放課後ティータイムとの共演から数カ月後のある日、市ヶ谷有咲の蔵では、久々にPoppin'Partyによるライブが行われようとしていた。


香澄「ん〜〜〜♪ 蔵イブ、久々だね♪」

有咲「まさか、またここでやることになるなんて思わなかったけどな」

りみ「香澄ちゃん、今日の新曲はどうしても限定ライブで聴かせたい人がいるんだって言ってたもんね」

たえ「うん、私も楽しみだったんだ♪」

沙綾「さてと、そろそろ来る頃じゃないかな?」


声「すみませ〜ん」

声「お、お邪魔しまーす」

香澄「あ……来た来た……♪」

 声のする方へ目線を送る。

 そこには、唯が妹の憂を連れているのが見えていた。
383 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:24:36.70 ID:10IwYkZZo
唯「香澄ちゃん、お久しぶりだね〜」

憂「み、皆さんはじめまして、平沢唯の妹の、憂です」

香澄「唯さ〜ん♪ 会いたかったです♪」

唯「あははっ、私もだよ、香澄ちゃん♪」

香澄「妹さんも来て下さってありがとうございます! 今日は、精一杯演奏するので聴いてってください♪」

憂「はい、こちらこそ、よろしくお願いします♪」


唯「いやー、しっかし、スタジオを自分で持ってるなんて、香澄ちゃん、すごいねぇ〜」

有咲「まぁ、スタジオって呼べる程立派じゃないですけど、良かったらゆっくりしてって下さい」

憂「私、パウンドケーキを焼いてきたんです、良かったら皆さんでどうぞ♪」

りみ「わぁぁ、あ、ありがとうございますっ」

 唯と憂の来訪により、蔵はいつも以上の賑わいを見せていた。

 それから程なく、ライブの準備は進み、いよいよ唯と憂、2人の為の蔵イブが開かれる。
384 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:25:29.08 ID:10IwYkZZo
香澄「お二人とも、今日は来て下さって、ありがとうございま〜す♪」

唯「いぇーい♪ 香澄ちゃん、こちらこそありがとー♪」

憂「ありがと〜♪」

香澄「早速ですが聴いて下さいっ♪ 『キズナミュージック♪』」

 ――♪ 〜〜〜♪ ―――♪


香澄『――教室の窓の外 はしゃぐ声――』

 優しい旋律に乗せられ、香澄の元気な歌声が響き渡る。

 少女達の音楽を愛する純粋な気持ちは歌となり、音となり、唯と憂の心を動かしていく。

 その心のままに、唯と憂の二人は、香澄達の奏でる歌に聴き入っていた。 


 ――♪ ―――♪

香澄「ありがとうございましたっ!」

 ――パチパチパチパチっ


唯「香澄ちゃん! いいよー! 良かったよー♪」

憂「うんうん♪ 私も、すっごく楽しいです♪」

香澄「へへへっ……ありがとうございます! それでは続いて、新曲、行きたいと思います!」

唯「わぁ……新曲だって!」

憂「楽しみだね、お姉ちゃんっ♪」
385 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:27:04.32 ID:10IwYkZZo
香澄「この歌は、私の原点……あの時のキラキラ、ドキドキした気持ちを思い出して作ってみました……それでは、聴いて下さい」


香澄「――『トゥインクル・スターダスト』!!」

 ――♪ ―――♪ ―――♪


 どこか聞き覚えのある音色とともに、その歌は始められた。

 それは、誰もがよく知る童謡『きらきら星』をベースにアレンジされた歌。


 ――唯と香澄があの日、職場体験実習で初めて共に奏でた歌だった。


唯(香澄ちゃん……)

香澄(楽しい……歌が……演奏が、こんなに楽しいだなんて……♪)

有咲(へへへっ……香澄のやつ、結構乗ってるな)

沙綾(私達も、負けてらんないね)

たえ(うんっ、そうだね♪)

りみ(みんな……♪)

 香澄達の意思は一つとなり、一心に音を紡いでいく。

 その光景は、唯と憂の心をより一層昂らせ、歌の虜にしていった。
386 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:27:40.70 ID:10IwYkZZo
唯「いぇ〜い! 香澄ちゃん! いっけ〜〜♪」

憂(ふふふっ……お姉ちゃんもあんなに楽しそうにしてる……)

唯(香澄ちゃんの言ってた、キラキラ、ドキドキっていう感じ、私にもなんとなく分かるよ……!)

香澄(もっと……もっともっと……キラキラドキドキしたい! この感じを唯さんにも、もっと伝わってほしい……!)


唯(香澄ちゃん、音楽って……)

香澄(唯さん、バンドって………!)


唯・香澄((――最高……だね!))


 少女達の歌声が蔵に響き、幸福に満ちた一時が訪れる。

 誰もが笑いあい、奇跡の出会いに喜び、その歌を口ずさむ。

 音楽を愛するその純粋な輝きは、いつまでも、どこまでも……紡がれていく――。
387 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:28:44.76 ID:10IwYkZZo
―――
――


-エピローグ 放課後ティータイム-

 数多の客で賑わうとあるホールの前に、放課後の5人は集まっていた。


律「まさか、こうしてまたライブをやるだなんてな……」

澪「ああ、ほんと、人生って何があるか分からないよなぁ……」

唯「うん……まさか私達が『FUTURE WORLD FES.』のオープニングライブをやるだなんてね〜」

梓「ガールズバンドパーティーで私達の演奏を見てくれた関係者の方から連絡があった時は驚きました……思わず腰抜かすかと思いましたよ……」

紬「ふふふっ……お客さんも凄い数ね……」

 開場までまだ時間があるというのにも関わらず、既に会場となるホールには多数の客で賑わっている。

 テレビの中継だろうか、辺りにはカメラを構えたクルーの姿も見え、まさに一大イベントと言った様相を呈していた。


紬「あ、ねえ……見て、ほら、ここの名前」

律「ああ……『桜が丘グレープホール』……ははは、何の因果だろうな」

梓「ふふっ……ええ、まさかの『葡萄館』……ですからね……もう、見た時は笑っちゃって……」

澪「形は違うけど、なんだかんだで私達の夢、叶ったな……」

唯「うん、確かに本当の武道館じゃないけど、でも……ここが今は私達の武道館だよ」

紬「あの時、まりなちゃんに出会えてなかったら……きっとこうはならなかったわね……」

梓「ええ……奇跡とか運命って……本当にあるんですね……」

 それからしばらく、それぞれの気持ちを胸に、5人は感傷に浸っていくのであった。
388 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:29:29.18 ID:10IwYkZZo
律「それじゃーみんな、今日も楽しく盛り上がっていこーぜ!」

澪「ああ! そうだな!」

紬「私達の演奏を……!」

唯「私達の想いを……!」

梓「会場のみんなに、届けてやりましょう!!」


律「放課後ティータイム………行くぞ!!」

一同「――おおーーっっ!」

 ホールの前で、少女達は勢いよく叫び出す。


 何よりも眩しく、輝きに満ちたライブが再び始まる。

 それは5つの輝きを受けた少女達により紡がれる、もう一つの輝き……。


 『絆』という輝きは、今日もステージの少女達を照らし出していた――。





唯「皆さんどうもーーーー!!! 私達が…………!」


 ――放課後ティータイムです!!!



 Fin...
389 : ◆64sUtuLf3A [sage saga]:2019/10/03(木) 03:43:34.25 ID:10IwYkZZo
あとがき

 元々「けいおん!」と「バンドリ」をクロスさせたいという願望はありました

 ゲーム内でカバーされてるけいおんの曲も3曲ありますし、これらを物語の中でカバーするに至る経緯とかが語られたら面白いなというのもありました。


 ちょうどメインのバンドも5組いますし、それぞれのバンドに対し、HTTをどうアプローチして行くかを考えた時に浮かんだのが『もし大人になった唯達と香澄達が出会ったらどうなるのか?』でした。

 あとはその妄想を繋ぎ、こねくり回して出来たのがこの長文SSです。


 拙く、長い文章だったと思いますが、もし読んでくれたのであれば幸いです。


 読んで下さり、ありがとうございました。
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/03(木) 03:55:14.91 ID:o5m0/24AO
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 08:40:54.09 ID:5QjjktwsO
期待
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/29(日) 02:29:17.13 ID:WasZd/s10
乙、これだけ書いてくれたことに敬服
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