【BLEACH×ロンパV3】キーボ 「砕かれた先にある世界」【後編】

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597 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/10/31(木) 02:59:39.33 ID:l+mAL6VyO



ジジ「……さっ、大人しくゾンビにーーー」



茶柱「ーーー断固お断りです!」



ジジ「ええ〜? そんなに拒否られるなんて、ジジ悲しいな〜〜、女の子同士なのに〜〜」



茶柱「……何が、女の子同士ですか!?」クワッ



ジジ「ーーーん?」



茶柱「転子は四番隊ですよ!? 身体つきを見れば、あなたの性別くらいわかります!」



ジジ「………」



茶柱「死神になってからは、 “ 口に出すこと ” は、避けるようにしていた言葉ですがーーー今回ばかりは、ハッキリとコトダマとして打ち出させて頂きます!」


598 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/10/31(木) 03:00:26.71 ID:l+mAL6VyO









茶柱「ーーーこの、男死!!!」








599 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/10/31(木) 03:05:40.63 ID:l+mAL6VyO









ジジ「ーーーーーーーーーーーーーーーー」








600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/02(土) 13:59:40.32 ID:7VsFZ2PpO



茶柱「ーーーなんですか!? 急に黙って!? 自分が、最低最悪に気持ち悪くて、悍ましい性犯罪者の変態男死という自覚があるなら、さっさとーーー」



ジジ「ーーーうん、きーめた!」



茶柱「!?」



ジジ「お姉さんは、一度殺してからゾンビにしてあげるよぉーーッ!」



茶柱「なっ、!?」



ジジ「ホントはねー? イタズラと言っても、ちょお〜っと、からかってあげた後は、斬魄刀もろとも、解放してあげる予定だったんだよーーッ!?」



ジジ「……だけど、お姉さんにそんな、きたないお口があるせいで、気が変わっちゃった〜〜!」



ジジ「……一度殺してからゾンビにして、意志を残したまま、ちゃあ〜んと、おしおきして調教してーーー」



ジジ「ーーーボクの体液のよく通るお口に、キレイキレイしてあげないとねっ、!!」


601 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:01:38.27 ID:7VsFZ2PpO



茶柱「お、おしおき……っっ、!?!」



茶柱「それに、調教に、体…液…!?」



茶柱「う、ああ、あっーーー」サアアッー



ジジ「お姉さん、ボク好みのかわいい女の子で良かったねー! もし、少しでもアウトだったら、生きたままゾンビにして適当に使い潰すか、完全に殺すかのどっちかだったろうからさーーッ!」

ジジ「ボク好みのかわいい女の子だから、 “ おいた ” しても、バンビちゃんと同じで躾けられるだけで済むし、何よりバンビちゃんとお友だちにだってなれるんだよぉ?」

ジジ「そして、どっちも、ボクは、ちゃあ〜んと、たあ〜んと、愛してあげるんだぁ! ずう〜っとね!」



ジジ「ホントに良かったねー、お姉さん!」



茶柱「い、嫌ですよ……! そんなの絶対の絶対にーーー」フルフル



ジジ「もう、遅いよ」キュウウーッ…



茶柱「!?」



ジジ「死神卒業おめでとう、転子ちゃん?」



……ビュウーンッ!


602 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:02:41.72 ID:7VsFZ2PpO









「ーーー霜天に坐せ!! 【氷輪丸】!!!」








603 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:04:30.44 ID:7VsFZ2PpO



茶柱&ジジ「「!?」」



ビキビキッ!!!



茶柱「なっーーー」


ジジ(神聖弓と斬魄刀が凍って……! これはーーー)



「大丈夫か、茶柱?」スタッ



茶柱「えっ、あっ……」



「……ここは下がってろ、あとはオレに任せとけ」



ジジ「……まさか、そんなーーーっ!?」


604 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:05:45.25 ID:7VsFZ2PpO



「……ったく、休んで現世に来てみりゃあ、つまらねえことになってやがる」



茶柱「………」



「……人の気持ち踏みにじって、あげくの果てには、 “ 他人の力 ” で、人を殺そうなんざーーー」



ジジ「………」



「ーーー笑えねえにも程があるぜ?」


605 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:06:24.20 ID:7VsFZ2PpO



「だからよ、ゾンビ滅却師ーーー」



ジジ「キミは……!」



「ーーーここで、テメーとーーー」



茶柱「あなたは……!」



「ーーーケリをつけてやる!」


606 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:07:01.71 ID:7VsFZ2PpO









「ーーー卍・解!!」








607 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:07:59.57 ID:7VsFZ2PpO



終里「ーーー【大紅蓮氷輪丸】!!!」






ジジ「ーーー誰!?」ガビーンッ

茶柱「ーーー女氏!!」キラキラ…


608 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:09:09.45 ID:7VsFZ2PpO



これにて、おまけ編の投下は終里です。




……そして、この後はーーーー


609 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:10:43.20 ID:7VsFZ2PpO




ー砕かれた先にある世界ー




ーアフター・ワールドー



610 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:13:39.71 ID:7VsFZ2PpO



ー現世・某所ー



入間(死神ver)「……くっ、!」ドサッ!


入間(ちくしょう……脚が動かねえ)ハアハア…


入間(……肩もロクに動かせねえ……霊力も足りねえ……)ヨロッ…



ホロウ「グオオッ……」ピクピク…



入間(クソッ……あの虚、やってくれるぜ……!)


入間(オレ様の結界ーーーそれを、別の結界で上書きしやがった……!)


611 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:18:26.27 ID:7VsFZ2PpO



ピキーンッ!!



入間(そのせいか、結界の効力が変わっちまった……!)


入間(……そう! その効力による、超防御補正が! オレ様や持ち物から消えーーー)




入間(ーーーそれどころか! 内部の、侵入まで可能に……!)




入間(電子機器も、機能しなくなった! 助けも呼べねえ……!)




入間(……義魂丸(ウサ太郎)も、いまはアテにはならねえと来た)



入間(義骸)「」バチバチ…



入間(ウサ太郎の義骸……アレは、オレ様特製マシン内蔵の、サイボーグ型だっつーのにーーー)




入間(ーーー電子機器がイカレちまうんじゃ、どうしようもねえ! 胸の谷間で、大人しく挟まれてろ、本体!)ポヨン




入間「……ちくしょうが……!」


612 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:20:41.66 ID:7VsFZ2PpO



入間(……にしても、小規模とはいえ、まさかこんな結界張れる虚がいるたあな)


入間(あの虚……生前に電化製品に恨みでもあったのか?)



ホロウ「グオッ……オッ……」ピクピク…



入間(……はあ、まったく、どうなってんだ、こりゃ……)


入間(……せっかく、この空座町とは違う重霊地まで来てーーーその波動を利用したスゲー霊術で、世紀の大発明をしたってのに……)


入間(……霊力体力が底ついたタイミングで! なんで、サイボーグキラーな奴が出てくんだよ……!)


613 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/02(土) 14:24:42.63 ID:7VsFZ2PpO



入間(……いや、よそう、逆切れは。時間の無駄だ)


入間(思えば、オレ様の結界ーーーその効力がこの辺りでは弱るなんざ、はじめからわかっていたことだったじゃねえか)


入間(なら、運悪く結界を上書きされたって、そこまでおかしな話じゃねえ。場所によっては弱るような結界しか作れないーーーそんなオレ様も悪かったんだ……)



ホロウ「オオッ……」ピクピク…



入間(……ただ、幸いなことに、あの虚の戦闘力は、オレ様の薬品で、イソギンチャク並みに落ちている)


入間(とはいえ、耐久力とかは変わらねえ。これ以上何もしようがねえがーーー時間稼ぎには充分だ)




入間(……このまま、この町の担当死神が来るまで……あるいはオレ様の力が回復するまで、やり過ごせばーーー)




???「だ、大丈夫ですか?」


614 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/04(月) 17:53:32.70 ID:qMYa2OE+O



入間「……ああ? なんだ、テメー……!?」



???「あの、その……動けますか?」



入間「……?!?」パクパク…



???「……う、動けないなら、僕がおぶりましょうか?」



入間「……テ、テメーは……!?」



???「……あっ! いや、 “ 胸の感触を背中に ” とかーーーそういうことは考えてませんからね?!」

???「……だ、だけど! そこに……! ユウレイ(あなた)のーーーし、死体が……!!」ブルブル…



入間「……!!!」

入間(義骸)「」バチバチ…



???「ーーーし、しかも、あんな化け物がいて……!」



ホロウ「ググオッ……」ピクピク…



???「それって……そういうこと、そういう状況ってことでしょ!?」


615 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/04(月) 17:55:26.44 ID:qMYa2OE+O






???「……だったら、い、急いで逃げないとーーー」






入間「ーーーテメエ、最原!??」





616 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/04(月) 17:57:16.58 ID:qMYa2OE+O



最原?「……サ、サイハラ?」


入間(……いや、待て待て! おかしいぞ、これは! だって、最原の奴はいま……!)


入間(……つーか、それ以前に、あのコロシアイから何十年経ったと思ってやがる! それで、最原がこんなに若いはずがねえ!)


入間(帽子も被ってるし……他人の空似か?)


最原?「えっ、あっーーー!?」


入間(……なんにせよ、こいつは霊力があるだけの一般人みてえだな。なら今すぐ、どうにか安全な場所までーーー)


最原?「な、ななっーーー」






最原?「ーーーなんだ、アレ!?」


617 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/04(月) 17:59:52.06 ID:qMYa2OE+O



入間「ああ!? なんだ、急にーーー!?」



ホロウ「………」シュルシュル…



最原?「なんだ、あの化け物……!? 急に身体全体が白くなってーーー」


入間(……オイオイ! あの虚、まさかの脱皮するタイプかよ!?)



ホロウ「………」シュルシュル…



入間(マズイ! 最近のあのタイプは、脱皮で身体の異常をリセットできる傾向にある!)


入間(それで、オレ様の薬品の効果をリセットされでもしてみろ……! オレ様達も、この町の人間達も、みんな……!)


618 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/04(月) 18:11:05.76 ID:qMYa2OE+O



最原?「な、なんなんだよ、アレ!? 本当に、何がどうなってーーー」




入間(ーーーどうする、どうするよ、入間美兎!)




入間(肩も脚もロクに動かねえ、霊力も足りねえ……これじゃ、斬魄刀も鬼道も使えねえ!)


入間(また、あの薬品を使おうにもーーーさっき使いきっちまった……!)


入間(力の回復を待つにしたって、そんな時間はもう……! この町の担当死神もどういうわけか、まだ来ねえ!)




入間(クソッ! どうすればーーーー)


619 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 02:17:37.65 ID:BtetpelwO









入間(ーーーいや、待てよ!)ピコーンッ!








620 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 02:21:36.09 ID:BtetpelwO



最原?「……な、なんか、ヤバイですよ、アレ! 早く逃げましょう! さあ、僕の背中に乗ってーーー」

入間「……おい! テメーいつから、霊力を得た!?」

最原?「えっ、あっ……?」

入間「……いや、訂正する! テメーいつから、幽霊が見えるようになった!?」

最原?「!!」

入間「いつからだ!」

最原?「ひっ、!?」ビクッ

入間「いつから幽霊が見えるようになった!? 答えやがれ!!」


621 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 02:26:32.22 ID:BtetpelwO



最原?「……み、三日前です! 修学旅行! はじまりの日からーーー」



最原?「ーーーそう、その日から! なぜか死んだ人が見えるようになって……!」


入間(三日前……!)


入間(……なるほど、こいつのDNA次第ではあるがーーーこの重霊地の特性を考えれば、ありえねえ話じゃねえ)


入間(そうだ、何週間か……条件次第じゃ、恒久的に霊力に目覚めることも、絶対にありえねえ話じゃねえんだ)


入間(いや、この際、目覚めた経緯はなんでもいい! 大事なのは、霊力に目覚めて三日も経ってるってとこだ!)


入間(それだけ霊力の馴染んだ奴なら、この発明品が活きてくる!)スッ…


622 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 19:12:48.51 ID:WxjiUd/FO









入間(ーーーそう、この、【男のロマン! 死神変身ベルト】でな!)ババーンッ!








623 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 19:17:21.83 ID:WxjiUd/FO



最原?(……えっ、なに? なんなの、急に?)


最原?(……なんだよ、そのベルト?)キョトン




入間(このベルトはもともと、義魂丸(ウサ太郎)のために、発明したもんだ!)


入間(このベルトには、オレ様の霊力(死神能力)が込められていてーーーそれをパワードスーツのように身に纏う形で、死神に変身できるっつー代物だ)


入間(もっとも、今のところ、精神的にオスで霊力の馴染んだ奴じゃねえと変身できねえ仕組みだがーーー変身さえできれば、その瞬間、戦闘の方法やスキルが頭の中に叩き込まれる!)




入間(つまり、どんな素人童貞だろうと、理論上は虚をぶっ倒すことが可能になるってわけだ!)




入間(もちろん、死神の力の譲渡は基本的に重罪だがーーーこれはあくまで外付けアイテム。霊力を身に纏うだけで、魂魄構造を変質させるわけでもねえし、緊急時での一時的な処置に過ぎねえ)


入間(今の掟では、ギリギリ罪に問われない……はずだ! 手続き上はそうなってる!)




入間(いや、罪に問われたとしても、この状況を切り抜けるには、これしか……!)


624 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 19:20:41.02 ID:WxjiUd/FO



ホロウ「グオオ……!」シュルシュル…



最原?「!?」




入間(……ヤベエ! 脱皮が終わりかけてやがる!)




入間(このままじゃーーーー)


625 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 19:22:12.92 ID:WxjiUd/FO



最原?「と、とにかく、逃げーーー」



入間「ーーーおい! テメー!」



最原?「っ、!?」



入間「このベルトを腰に巻け!」スッ



最原?「えっ……?」



入間「それで、“ 変身 ” って言いやがれ!」



入間「そうすりゃ、フィクションのヒーローみてえに、変身できる!」


626 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/05(火) 19:27:47.52 ID:WxjiUd/FO



最原?「……はあ!?」

入間「その力で、あの白い奴と戦うんだ!」

最原?「……ま、待って!? キミは、何を言ってーーー」



入間「でねえと、テメーは死ぬぞ!」



最原?「!?」



入間「……いま、あの白い奴から身を守るには、それしか方法がねえんだ!」

最原?「なっーーー?!」

入間「恥を承知で頼む! いまはそれを巻いて、戦ってくれ!」

最原?「……で、でもーーー」



入間「……お願いだよ! お礼はするから! なんでもしてあげるから!」


627 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:31:08.47 ID:N3Dty6MdO



最原?「……な、なんでも……!?」ゴクッ

入間「そうだよ! アタシが、なんだってしてあげる! だからーーー」



最原?「ーーーあっ、いや、それでも、そんなーーー」



入間「ーーーっ、テメー、このまま終わっても、良いのかよ!?」



最原?「!?」



入間「あの白い奴に、食い殺されても良いのかよ!?」



最原?「く、くいころーーー!?」



入間「あの白い奴はそういう存在だ!」

入間「食われて終わってーーーそんな最後で本当に良いのかよ!?」



最原?「っ、!」


628 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:32:43.49 ID:N3Dty6MdO



入間「……テメーはいま生きてる!」

入間「それは、死ねない理由が、あるからじゃねえのか!?」



最原?「っっ、!!!」



入間「……テメーにも、生きる理由があってーーーそのためにも、死ぬわけにはいかねえんじゃねえのか!?」


629 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:35:24.90 ID:N3Dty6MdO



最原?(……そうだ! 僕には、生きる理由がある! 生きる楽しみがある!)


最原?(だから、僕は……何度馬鹿にされたって、何度置いてきぼりにされたってーーー耐えることができた!)


最原?(だったら、まだまだ、生きなきゃダメだ! ここで、死ぬわけには……!)




ホロウ「グオオ……!」シュルシュル…




最原?(……で、でも、やっぱり、僕にはーーーー)ガクガク


630 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:37:40.78 ID:N3Dty6MdO



ホロウ「……グオオッ!」ピカーンッ!



最原?「!?」



入間(マズイ! 脱皮を終えやがった!)



ホロウ「グオオ……!」ギラッ!



最原?「ーーー!?」ビクッ



入間(……動いて、動いてよ! アタシの肩……! アタシの脚……!)ググッ…



最原?(あの怪物……この娘を睨んでーーー!?)ブルブル…


631 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:39:45.29 ID:N3Dty6MdO



ホロウ「グオオ……!」ギラギラ…



最原?(い、いやだ……! こわい……!!)ガクガク



入間「〜〜〜!!」ググッ…ググッ…



最原?(……だけど、この状況……! 『彼ら』なら、きっとーーー!!)ブルブル…



ホロウ「グオオオォォ!!」ダダダッ!!



入間「あっ……?!」


632 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:40:47.89 ID:N3Dty6MdO



最原?「……やっ、やめろおおおーー!!」ザッ!



ホロウ「!?」



入間「!!」



最原?「……うっ、うわあああーー!?!」スチャッ!


633 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:41:32.62 ID:N3Dty6MdO









最原?「ーーー変、身、っ!!!」








634 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/07(木) 20:42:24.41 ID:N3Dty6MdO



ビカーッ!!



ホロウ「グオッ!?」



入間「お、おお……!?」



最原?「………!?!」



キュイーンッ…!!



ーーーーーーーーーー


ーーーーーー


ーーーー


ーー


635 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:18:28.20 ID:rsj1P2SCO



入間「ーーーやるじゃねえか、テメー……」

最原?(死神ver)「………」

入間「……まさか、一撃で虚をぶった斬るなんてな……」

最原?「………」

入間「……まあ、オレ様の発明がすごかったこともあるがーーーそれでも、テメーが “ 勇気 ” 出して立ち向かわなきゃ、この結果はなかった……」



最原?「………」



入間「……ありがとよ、助かったぜ」


636 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:23:45.28 ID:rsj1P2SCO









最原?「…………」








637 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:25:15.01 ID:rsj1P2SCO



入間「……この恩は忘れねえ」



入間「もし、何か、オレ様にして欲しいことがあるならーーー遠慮なく言ってくれ」



入間「できる限り、叶えてやる」



最原?「………」


638 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:26:30.10 ID:rsj1P2SCO



入間「……おっと、そういや、自己紹介がまだだったな」



最原?「………」



入間「……オレ様は、死神、アンド浦原商店一の看板娘ーーー」



入間「ーーーそんでもって、美人過ぎる天才美人発明家、入間美兎様だ!」



入間「……なあ、テメーはーーーー」


639 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:29:33.04 ID:rsj1P2SCO



最原?「……最○」ボソッ



入間「!?」



最原?「……僕の名前は、最○終×」



入間「……!!」



最原?(……年齢は15歳、髪の色はブラック、瞳の色はオリーブ、職業は高校生)




最原?(……そう、ただの高校生)




最原?(……才能もなければ、努力もできずーーー)




最原?(ーーー友達ひとり作ることも叶わない、その程度の存在でしかない……)


640 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:31:07.89 ID:rsj1P2SCO



最原?(……そんな僕が、『ヒーロー』に……フィクションのような存在になんて、なれるはずがない)


最原?(……ユウレイが、見えるはずがない)


最原?(こんなに『可愛い女の子』が……僕を認めてくれるはずがない)


最原?(……必要としてくれる、はずがないんだ)



入間「……?」キョトン



最原?(……冷静になれば、わかること)


最原?(きっと、全ては、僕の願望が生み出した、儚い夢)


最原?(……目を覚ませば、きっとまた、あの現実にーーーー)


641 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:34:15.12 ID:rsj1P2SCO



入間(……なんだ? なんで、黙りこくってーーー)


入間(ーーーああ、なるほど、現実味がねえのか)



最原?「………」



入間(……そりゃそうだ。宇宙一の美女のオレ様に感謝されるなんざーーー童貞には刺激的過ぎる話だ)


入間(虚の存在や死神能力のことも含め、夢か何かだと思っちまうのも無理はねえ)


入間(……まあ、それもあながち間違いとは言いきれねえんだがな)



最原?「………」



入間(……テメーの願いは、できる限り……叶えてやるつもりだ)


入間(だが、それらを含めた……オレ様に関する記憶は、記換神機で封じられちまう)


入間(……アレは、一定以上の霊力を持つ奴には効きづらいがーーー逆に言えば、それがなくなれば、問題なく効いちまう……)




入間(……そう、テメーの霊力が、あと何週間かで消える場合ーーーその時は絶対に、記憶を封じなきゃいけねえんだ)




入間(そうなりゃ、オレ様のことも……夢に変わってーーーー)


642 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:36:27.38 ID:rsj1P2SCO



最原?(ーーーこの夢が終わりを迎えた時、きっと、いつもの……辛い現実が待ち受けている……)


最原?(……誰からも、必要とされない、ツマラナイ現実が、また……)



入間「………」



最原?(……だけど、それでも、僕はーーー)




最原(ーーーこの夢を、忘れたくない)




最原?(こんな僕を信じて、必要としてくれた、『この人』を……)




入間「………」




最原?(……忘れてなんて、なるものか)


643 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:37:41.68 ID:rsj1P2SCO



最原?(入間さん……僕は、キミを、死なせはしない)




最原?(キミは、僕の中で、輝き続ける……)




入間「……なあ、最○? テメーは、これからーーー」




最原?(……そう、勇気をくれた『彼ら』のようにーーーー)


644 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:38:55.22 ID:rsj1P2SCO









最原?(ーーーダンガンロンパの、みんなのように!)








645 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:40:38.22 ID:rsj1P2SCO



以上で本当に完結です。

この後どうなったか……あるいはどんな物語が始まったかは、ご想像にお任せします。



……これまで、本当にありがとうございました!


646 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:42:24.68 ID:rsj1P2SCO



真宮寺「……わかってる。生前、あんなことをして、今さら何を言っているんだって話だヨ」

真宮寺「死んでからだってーーー結局は、無神経なことをしてしまった」

真宮寺「……勝手な考えで、おかしなことをしてしまった」



真宮寺「……間違いを、重ねてしまったんだ……」



キーボ「………」



真宮寺「……まだ、気づけていない間違いもあるはずだ」



真宮寺「それもきっと、たくさん」



真宮寺「僕はどこかでーーー間違え続けているんだ……」



アンジー「………」


647 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:43:25.53 ID:rsj1P2SCO
>>383>>646の内容に修正します。
648 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:52:44.26 ID:rsj1P2SCO
undefined
649 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:57:04.38 ID:rsj1P2SCO



赤松「ーーーそうだよ! 私だって、アンジーさんを許すよ! アンジーさんは、人と! 友達同士に、なれる人なんだから!」

天海「俺も同じ気持ちっす。それに、俺達は、人に向けたショーも考えている……」

天海「……それを、俺達全員で、一緒に、楽しんで欲しいっす」

天海「ショーは、それをする人、お客になる人……その両方が全員揃うことで、より楽しいものになるんすから」

王馬「そうそう! せっかく、いろいろ考えたんだからさ! お客さんになってくれなきゃ、こっちとしても困るよー!」

王馬「あっ、これは、嘘じゃないよ! ホントだよ! オレはホントの嘘つきだからね!」

星「……ショーについて、いろいろ考えることができたのはーーー夜長、お前もまた、俺達を人と見てくれたからだ」

星「その心が、俺達のこの気持ちへと、繋がってる。だからこそ、みんな、許すことができる……」

キーボ「……ボクだって、気持ちは同じです! みんなで、何かして、『想い』を残しましょう! アンジーさん!」

茶柱「その気持ち! 転子たち救護組も同じです! もし、自分だけではどうしようもないことがあるならーーー言ってください! 相談に乗ります!」

東条「そう、それぞれに合った、やり方で……」

ゴン太「ゴン太はまだまだ勉強中だけどーーーそれでも、相談に乗るよ! 虫さんと一緒に!」


650 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 20:58:43.22 ID:rsj1P2SCO
>>472>>649の内容に修正します。
651 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 21:01:27.60 ID:rsj1P2SCO



ゴン太「……うん、そうだよ! どうにか、みんなで虫さんと和むことができればーーーきっと、どんなに苦しい時だって……!」

入間「む、虫プレイとかぁ……! 一緒にヤるんなら、はじめはもっと別のぉ……っ、!!」

真宮寺「『想い』を残すーーー何をどのようにして行うかは、よく精査した上で決めた方が良さそうだネ……」

星「……スポーツなら、安全なやり方を含め、いくらか教えられるぜ?」

東条「星君が教えてくれるなら心強いわね。ただ、それでも一応……万が一怪我をするようなことがあったら、いつでも言ってちょうだい。応急処置は私がするわ」

王馬「キー坊の場合は、入間ちゃんに修理して貰うことになるだろうけどねー」

キーボ「なっ、王馬クン! ここでまたロボット差別ですか!?」

入間「ムシすんなよぉ……! それと、キーボは言われずとも直してやるからなぁ……!」



アンジー「………!!」



百田「……たはは、まさか、王馬に一本取られちまうたあな……」

王馬「にしし! 今更だね、百田ちゃん! 普段から、一本どころか、三振ノックアウトの癖してさー!」

百田「う、うるせー! オレは野球よりもテニス派なんだよ!」

入間「言い訳になってねーぞ、ダボ!」

百田「あー、もー、とにかく、そういうこった、アンジー!」ビシッ


652 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2019/11/08(金) 21:05:00.64 ID:rsj1P2SCO
>>473>>651の内容に修正します。



また、>>648は言うまでもなくミスなので、なかったことにしてください。



HTML化に行ってきます。

それでは。
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