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貴方「安価でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
- 456 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/07(土) 23:12:53.54 ID:4eyzq8cv0
-
――――授業開始のチャイムが鳴る。
早乙女先生の英語の授業だ。
「今日はリスニングの問題を出しますよ」
「イケメン外国人講師の代わりに私がCD流すだけになりますが、残念がらないでくださいね。26Pを開いてー!」
みんな一斉に指定されたページを開く。教卓にラジカセが置いてあるのはそういうことか。
教室がしんと静まると先生がラジカセを操作すると問題の音源が流れはじめた。
貴方(さすがにリスニングならいつものトークが飛び出す隙はないな)
問題は教科書を見ただけだとまだ内容はよくわからない。
とりあえず一通り英語の会話に集中して聞いていると、会話が終わって教科書と同じ設問が日本語で流れる。
そしてCDの再生が終わった。
「はーい、ではあと少ししたら回答の時間にしますよ。みなさんちゃんと聞き取れましたかー?」
「……はい!では、一問目!ナンシーが山にハイキングに来たのはいつぶりだと言っていましたか?美樹さん」
さやか「3年ぶり?」
いつもリスニングは苦手そうにしてたから、すぐに答えられたことにちょっとだけ驚いた。……当て勘じゃなければだけど。
「そのとおりです!では、その時は誰と来たと言ってましたか?」
さやか「えっ、誰って言ってたっけ?友達とか?」
「勘じゃいけませんよ。uncle、叔父さんと来たって言ってました。でも頑張りましたね!」
さやか「あー、そういえばそんなの聞こえた!でも食べ物か人の名前かと思ってた。たまにそう読まれる知り合いいるし!」
小さな笑いが起きる。……それはまさか佐倉さんのことじゃないよな。
「ふーむ、それにしても今回ケンと二人きりで来た意味を考えちゃいますよね」
「しかしですよ?山ガールというのも流行りましたが、趣味が濃すぎる人というのも大変なものなんですよね」
「私も人の立ち入らないような山奥でキャンプに誘われて虫を食料にとってきた時には無理だと悟りました」
さやか「そ、それはまたすごいですね……」
貴方(濃いなぁ……)
「というわけで私からの特別問題!彼女には自分の趣味に付き合ってもらいたいほうですか?【貴方】くん!」
CDが終わった後はいつもの調子か!
1付き合ってもらいたい
2付きあわせたくない
3どっちでもいい
4彼女の趣味に付き合いたい
下2レス
- 457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 23:15:26.01 ID:JLu2vkDM0
- 4
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [!美鳥_res]:2019/12/07(土) 23:16:35.61 ID:R4DSlWGl0
- 安価下
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 23:17:03.15 ID:R4DSlWGl0
- 安価下
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 23:48:45.20 ID:R4DSlWGl0
- 4
- 461 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/08(日) 00:20:20.81 ID:pQdmwn0Q0
-
貴方「そんなに趣味ってほどのものないし、むしろ彼女の趣味に付き合ってみたいですかね……」
「ふふふ、相手を優先するいい心がけですが後悔しないといいですね?」
「マクロビご飯にホットヨガはもちろん、ショッピングじゃ2時間は荷物持ちに付き合ってもらうかも」
貴方「そ、それはちょっと厳しいっす」
女子に多い趣味を考えてみると、早乙女先生の発言はどこまで冗談といえるかは不明だ。
けどまあ、人気のない山の奥で虫食わされるよりはマシだろう。
ふと考える。
……趣味か。趣味とまでいえるかはわからないけど、最近は写真に熱を注いでいた。
暁美さんみたいな仲間なら一緒に楽しむこともできるな。
あとは――。
1美樹について考える
2鹿目さんについて考える
3佐倉さんについて考える
下2レス
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 00:21:05.02 ID:gEtsGoSF0
- 1
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 00:22:07.45 ID:CzUVsNAd0
- 1
- 464 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/08(日) 01:01:35.49 ID:pQdmwn0Q0
-
美樹。美樹は趣味はなんだろうな。
前に聞いた話からすると音楽なのかもしれないが、それも上条の影響っぽいし。
上条……あいつは俺とは真逆の意味で趣味ってレベルじゃない。この歳で既に周りに誇れるくらいの実績がある。
美樹はああ見えて相手に付き合ってたほうだったのかもな。
尽くそうとするタイプだった――のかもしれない。
遠くからちらっと眺めてみるといつもと変わらない横顔が見えて、悟られないうちに視線を戻した。
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価
下2レス
- 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 01:02:39.96 ID:gEtsGoSF0
- 1
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 01:24:14.71 ID:CzUVsNAd0
- 1
- 467 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/08(日) 22:54:02.93 ID:+GEsvT6Y0
- 昼休み
チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。
美樹たちが教室を出る前に少し話を振ってみる。
貴方「美樹は趣味ってあるか?」
さやか「英語の授業の時の話? んー……なんだろ。すぐに思いつかないや。まどかはどう?」
まどか「わたしも特にないかなぁ……でもなにか特技がほしいとは思ってるよ。趣味とかそういうのがある人ってすごいと思う」
貴方「よく趣味とか特技っていうけどなかなか見つけるのも大変なもんだよな。俺も超がつくほど凡人だから」
ほむら「でも……【貴方】くんには写真があるじゃない」
さやか「あっ、そうだよ!」
貴方「あー……趣味って言ってもいいのかな。写真部には俺なんかよりずっと凝ってる人がいるからさ」
最初は美樹に聞いてみたが、美樹もすぐに鹿目さんのほうに話を振ってしまった。
みんな、語れるような話はできないってことか。
*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1美樹を勉強に誘うか
2野良猫の居たところに行ってみようかな
3繁華街に寄り道
4他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:56:46.04 ID:gEtsGoSF0
- 1
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:04:53.99 ID:CzUVsNAd0
- 1
- 470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:24:07.59 ID:hHecI9+l0
- アルティメットまどか、悪魔ほむらも攻略できるかな
- 471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/12(木) 17:14:04.97 ID:wm/ugTp+0
- まだかな
- 472 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/14(土) 22:02:59.85 ID:d+dLFljA0
- ――――
放課後
――――帰りのHRが終わってチャイムが鳴る。
貴方「美樹、今日も勉強するか?」
さやか「ん、いいよ。またうちでゲームする?」
貴方「この前は美樹の家行ったし、今度はうちでもいいよ」
さやか「マジ?じゃあ犬見せてもらおっと」
返事は快諾だったがいつもどおりお気楽な美樹にどこか不安になる。
貴方「遊ぶ気満々じゃねーだろうな。勉強するんだろ?」
さやか「する、するよ! 一人じゃ勉強なんてする気起きないしさー」
さやか「でもその後に楽しいことがあってこそやる気も起こるんじゃん?」
まあ、その理論はわかるような気もする。
この前もなんだかんだゲームで競い合ってたのは楽しかったし自分も結構熱中してたからな。
さやか「じゃ、いこ!」
貴方「なんで先歩ってるんだよ。場所教えたことねえし」
さやか「案内するが良い!」
二人で校舎を出る。
最初だけ偉そうな背中に後ろから口出しして案内してたけど、途中から並んで自宅への通学路を歩いていった。
- 473 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/14(土) 22:27:14.75 ID:d+dLFljA0
-
――――自宅の玄関を開けるとまず犬が出迎えにくる。
隣にいる客人、美樹に対しても同じようにしっぽをパタパタと振って全身で歓迎していた。
さやか「おーかわいい!」
貴方「……部屋はこっちだぞ」
すっかり玄関で犬と美樹が一緒に止まっているのを見かねて先に自室のほうに歩いていくと、犬もそれに合わせてついてこようとする。
そこでやっと美樹も動き出した。けど、一緒にいたんじゃ勉強にならなさそうだ。
1先に犬と遊ぶ?
2勉強するよ?
3自由安価
下2レス
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 22:31:01.82 ID:Cet+wZrV0
- 2
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/14(土) 22:37:25.54 ID:0lPwXozk0
- 2
- 476 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/14(土) 23:13:12.00 ID:d+dLFljA0
-
貴方「勉強するよ? ハウス」
さやか「えーっ、なんで帰しちゃうの?一緒でもいいじゃん!」
貴方「絶対集中しないだろ」
さやか「厳しいなぁ。なんか本当に家庭教師みたい。ここは【貴方】の家だけど」
さやか「案外そういうの向いてたりしてね」
貴方「そうかぁ……?美樹ならまだしも知らない人の家に押しかけて勉強教えるのはやだよ」
さやか「ふーん?」
美樹はああ言ったけど家庭教師なんて考えたこともなかった。
勉強道具を揃えていく。まずはなんの教科からしようか。国語の教科書を手に取る。
それから数枚のプリントを集めておく。
貴方「……この前言ってたアナログなやつやるか」
さやか「あー、それはありがたい。だって紙引っ張り出すのメンドイんだもん」
貴方「それはたしかになあ。ノートにでも貼っとけば?」
さやか「ノートが太るじゃん。あと糊付けするのメンドイ」
貴方「半分同意」
あとの半分はもうちょっと面倒がらずに頑張れよ、って意味だった……。
- 477 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/14(土) 23:39:53.12 ID:d+dLFljA0
-
さやか「そういえばやったなぁ、こんな問題」
貴方「これ美樹が指されて変なこと答えてた時のだ」
さやか「そんなのはもう忘れてよ!」
貴方「今は覚えてる?」
さやか「覚えてなかったけど……」
プリントを見ると前にやった授業内容も思い出す。
国語も割と暗記ゲー。暗記じゃすまない文章問題なんかは教えるのも難しいけど、美樹は意外と得意なほうらしかった。
暗記とかよりも直感で解くのが美樹らしいのかもしれない。
貴方「文章問題のコツって?」
さやか「なんとなく読んだ感じで」
……さっぱり頼れないのが困ったもんだった。
授業でやった話なら授業中に先生があれこれ解説してくれるから授業さえ聞いてればわかりやすいんだけど。
そんなこんなで勉強に一区切りをつけて――――……
今日もいつのまにか遊びのムードになっていた。
- 478 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 00:28:17.23 ID:WwfbtBWn0
-
さやか「へー、漫画とか集めてるんだ」
貴方「大体は連載だけ追うけどハマったものだけかな。でもこれとかもっと小さい時に集めてたやつだよ」
さやか「ああ、確かに子供向けも多いか。なつかしー。これもタイトルだけ知ってる」
美樹は漫画本を詰め込んである本棚に釘付けになってたかと思うと、唐突に言い出した。
さやか「ね、モフってきていい?」
貴方「……そういえばそれが目当てだったな」
子供向けのコミックも多いけど、今はそこそこ過激な内容のも手を出してたりする。
美樹が興味を示したのは子供向けのほうだったから、そっちには突っ込まれなくて少しホッとした。
いや、噂によると少女漫画とかもグロはないけど色々と過激だって聞いたっけ?美樹もそういうの読んでたりすんのかな?
リビングのほうに行くとソファで昼寝してた犬が起きてきた。
さやか「あれ?寝てたか。起こしちゃったね」
さやか「この子って色々芸覚えてたりすんの?」
貴方「お手とか簡単なのくらいはできるかな」
さやか「へぇー」
貴方「美樹がやってもやってくれるかはわかんないけど」
さやか「あとさっきもハウスはちゃんと従ってたね。頭いいのか」
貴方「犬は頭いいよ。美樹んとこは動物飼えないんだっけ」
さやか「残念ながらね。魚とかハムスターくらいだったら飼えるかも」
貴方「魚か。魚もいいよな」
さやか「金魚一匹くらいだったらうちの親も許してくれるかもね」
さやか「本当は犬か猫がいたらいいけど、まあいいや。犬は今存分にモフってくことにしようっと」
……美樹が存分に犬をモフってから、あまり遅くならないうちに家を出ることにした。
この前美樹もついてきてくれたから一応俺も送ってはいく。
- 479 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 00:39:46.63 ID:WwfbtBWn0
-
さやか「今日はわんちゃんめっちゃ撫でられた!」
貴方「この前も思ったけど勉強の内容抜けてね?」
さやか「ありをりはべりいまそかり、オッケー」
本当にオッケーなのかなあ。というのはまあこの際置いとくとして。
さやか「でもいいんだよ? この前はあたしがお使いたのまれたからだし、別に送ってくれなくても」
貴方「か弱いだのなんだの言ってたのは誰だよ」
さやか「じゃあ前言撤回。あんまりか弱く見られるのもやっぱ癪だったわ」
貴方「めちゃくちゃだなあ」
これは美樹なりに遠慮してる、のか?
1遠慮しなくていいよ
2礼儀として
3長く一緒にいたいから
4そういう気分だから
5自由安価
下2レス
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 00:41:33.38 ID:wEMV6U1L0
- 3
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/15(日) 00:55:22.12 ID:5vyiRSYw0
- 1
- 482 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 01:33:29.76 ID:WwfbtBWn0
-
貴方「遠慮しなくていいよ」
さやか「いやいや遠慮なんてしてない!あたし見滝原のスポーツクイーンだし」
貴方「はいはい」
さやか「――ってのはまあ適当に言ったけど。んー、そう言うならそれでもいいわよ。ありがと」
……なんだかんだ素直に礼を言ってくれる美樹は見ていて好印象だった。
【貴方】 20日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・弱いとこ見えた
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ
[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう
[攻略済]
暁美ほむら
そうだ。休日の予定、美樹と行動しようかな?
1二人で繁華街に遊びに行こうと誘う
2佐倉さんも一緒に繁華街に遊びに行こうと誘う
3勉強に誘う
4今週はやめておく
下2レス
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 01:34:32.12 ID:wEMV6U1L0
- 1
- 484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/15(日) 01:35:03.50 ID:5vyiRSYw0
- 1
- 485 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 22:17:55.89 ID:WwfbtBWn0
-
帰り際、明日は遊びにいこうって約束してから別れていった。
最近は勉強してるから、せっかくの休みは勉強のついでじゃなくて久しぶりに丸一日遊びに行って気分転換しよう。
――――
――――
四週間目 週末
繁華街
さやか「【貴方】!待った?」
待ち合わせに選んだ場所で待ってると、近づいてくるのが見えた。
待った?なんて言うけど時間はジャストくらい。
貴方「いや?別に」
さやか「そう?【貴方】って早くに来そうなタイプって感じするじゃん」
貴方「え、そんなふうに見えてんの?俺……まあそんなに遅くはこないけど」
だとしたら美樹の中でどんだけ優等生キャラなんだよ。
さやか「あたしよりは真面目そうって意味だよ。それより、勉強のこと考えなくていいのはいいね。今日は思いっきり遊ぶよ!」
貴方「いつも思いっきり遊んでるような気もするけどな……」
さやか「勉強だってやってるよ。さてと、最初何したいか決めてある?お昼には少し早いし、先にゲーセンでもいく?」
さやか「この間の続き、まだ決着ついたとは思ってないからね」
- 486 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 22:26:54.35 ID:WwfbtBWn0
-
まずは美樹のリクエスト通りゲーセンに向かっていって、対戦系のゲームを片っ端からやりにいった。
二人ともだろうけど、この前は操作に慣れてなくて手探りなところもあったからこっちも決着ついたとは思ってない。
熱中したやつは何度かやってみたりして、少しずつ上達したりして。
さやか「……そういえば、あれから一人とか誰かと練習したりした?」
貴方「いや全然。一人でやってもいいんだけどさ」
さやか「実はあたしは一回だけ杏子が得意だっていうから参考にしようと思って一緒にやってみたんだけど、
あんまりにボコボコにされたからもういいや!ってなっちゃって」
さやか「結局【貴方】くらいと一緒にやるのが一番楽しいわ」
貴方「そりゃどーも。下手で悪かったな」
さやか「いやいや、悪くないんだって!」
そんなこんなで勝敗はやっぱり大した差はつかず。
いつのまにか時間が午後に差し掛かってくる頃になって、美樹は入口付近に置いてある一つの機体を指した。
さやか「ねえ、今度はあたしが取ってあげようか?」
貴方「ぬいぐるみを?正直もらってもそんなには……」
さやか「【貴方】じゃないし。【貴方】んとこのわんちゃんにあげるんだよ。昨日いっぱいモフったし」
さやか「そういうことだから、いいでしょ?」
自分がもらってもほとんど犬のおもちゃになるかもって思ってたけど、美樹のほうから言い出したらわかりやすい。
美樹がコインを入れて挑戦する。
この前の抱きつけそうなサイズのイルカに比べたら小さいぬいぐるみだけど、それでもなかなか取れずに苦戦していた。
……そういえばイルカ、この前美樹の部屋見た時ベッドの上にあったな。
- 487 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/15(日) 22:57:11.30 ID:WwfbtBWn0
-
さやか「……むう、うまくいかないもんだね。このくらいの大きさならいけるかなって思ったんだけど」
さやか「遅くなってもアレだしそろそろ昼食べちゃうか」
貴方「あぁ、まあ無理しなくてもいいよ。今度また遊んであげてくれ」
少し後ろ髪引かれた様子ではあったものの、ここに時間と金をかけすぎていてももったいない。
諦めてレストランやフードコートのあるところに向かっていった。
昼は無難に安価なファーストフードだ。
さやか「太鼓もさすがにうちでやるのとは違うね。こっちのが難しいけどゲーセンでやるのも楽しいかも」
さやか「あー、でも結局ぬいぐるみ取れなかったの悔しいなあ」
貴方「UFOキャッチャー難しいよな」
さやか「次どこいく?」
貴方「そうだなあ……」
1フードコートでデザートでも食べる?
2ショッピングでもしよう
3カラオケ行こう
4ボーリングリベンジ
6自由安価
下2レス
- 488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 23:03:54.82 ID:wEMV6U1L0
- 2
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/15(日) 23:16:08.86 ID:5vyiRSYw0
- 2
- 490 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/16(月) 00:30:27.71 ID:tW42COdV0
-
貴方「身体動かしたし、あとはまったりショッピングでもするか?」
さやか「いいよ。何見たいの?」
貴方「ん、なんだろうな。その辺歩きながら見て回ればいいんじゃね?いろいろ店はあるみたいだし」
食べ終わったハンバーガーの包みを小さく畳み、少しゆっくりしてから席を立つ。
外食エリアから上へ上ると、雑貨やら服やら本やら、更には鉄道模型なんかが置いてある店も詰め込まれたフロアに出た。
さやか「こういうのって見てるとすごいけど、さすがに部屋に置くのはねぇ」
貴方「さすがに驚くほど高いな。置ける場所もないし」
買いはしないけど見てるぶんには楽しいものから、普通に買えるくらいの実用的なものも見ていく。
最新のパーティーグッズとか目につく面白いものを見つけてあれこれ話す。
さすがに二人だと盛り上がらないけど、友達誘ってやったら面白いかななんて言って手にとったりして。
……すると、途中で美樹がどこかのコーナーを見たいらしく引きとめた。
さやか「そうだ、一個買い物に付き合ってもらってもいい?」
ついていくと、美樹が見ていた棚にあるのはぬいぐるみだ。
貴方「あれ?もしかして取れなかったの相当悔しかった?」
さやか「そ、そういう意味じゃないって。あたしがあげたいからあげるの。……この前のイルカも気に入ってるし」
お礼と言うには犬のためなんだけど。
でも、まあやっぱり嬉しいかな。
――――デパートの中を見て回って、歩き疲れてしまわないうちに帰ることにした。
貴方(うちの犬にも小さい友達ができたな)
― 四週目休日 終了 ―
- 491 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/19(木) 21:45:17.56 ID:WnSxuTLe0
- ――――
21日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
すると三人からも挨拶が返ってきた。
さやか「おはよ」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「おはよう」
休日は思いっきり遊んで、今日からはまた学校だ。
週初め。そういや部活の打ち上げ今日って言ってたな。
放課後になったら暁美さんと一緒に向かうか。
朝の話題
1写真部の話(ほむら)
2昨日のぬいぐるみの話(さやか)
3自由安価
下2レス
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 21:51:05.38 ID:ZRqaxPno0
- 2
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/19(木) 21:53:49.32 ID:XYTVd8pl0
- 2
- 494 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/19(木) 22:56:14.20 ID:WnSxuTLe0
-
さやか「そうそう、昨日のぬいぐるみわんちゃん喜んでくれてた?」
貴方「ああ、抱き枕にしてたな」
さやか「へー?よかった!こっちもイルカを枕にしてることあるからお揃いだ」
さやか「まどかの部屋ほどとは言わないけどうちもあのイルカのおかげで華やかさが増したよ」
まどか「えっ?ぬいぐるみ可愛いよね。さやかちゃんってあんまりあつめてるイメージはなかったけど……」
さやか「別に今も集めてはないよ。でもあれは気に入ったからもう一個くらいあってもいいかな」
貴方「今度行ったらまた考えてやるよ」
とは言ったものの、この前とれたのも大分粘ってからだった。
……あんまりカッコつけて言うもんじゃなかったかな。
買ってやるってのもなんか、ペットにならともかく本人へのプレゼントとしては重い気がしてきた。
貴方(鹿目さんちはぬいぐるみだらけなのか)
ついでにそんなことを考えながら、雑談しているうちにHRの時間になって解散していった……。
授業中
1真面目に取り組む
2話しかける(クラスメイト指定)
3他の人を眺める(クラスメイト指定)
4自由安価
下2レス
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:00:05.66 ID:ZRqaxPno0
- 安価↓
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:20:07.79 ID:XYTVd8pl0
- 3さやか
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:43:09.37 ID:zbA4gRxG0
- そろそろほむらがヤキモチ焼きそうだな
- 498 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/19(木) 23:54:20.11 ID:WnSxuTLe0
-
――――授業開始のチャイムが鳴る。
初っ端から電子ホワイトボードに問題が並んでいく。みんな揃って演習問題を書き写していた。
後からデジタルデータの資料で済ませられる授業も多いが、この時間はさすがにきちんとノートを取らざるを得ない。
後で当てられることあるし。
貴方(これは美樹もノート書いてるか……)
横目でちらっと眺めてみると、うーんとうなりながら頭を抱えている美樹の姿があった。
書き写せても、それ以上順調に筆が進んでいるかは別だ。まあ、この授業は難しいって評判だしな。
真面目に解こうとしてるじゃん。
一進一退、一喜一憂してるのが手に取れるようにウンウン唸ってる姿が面白くて暫く見ていた。
やべえ、あっちに気を取られてて何も考えてなかった。こっちもやんないと。
さやか「……!」
――丁度そう思ったところで目が合って、隅に小さく何かを書きこんだと思ったら小さい飛行機にして投げつけてきた。
『見てるんだったら助けてよ』……だそうだった。
貴方(折角だから一緒に考えてみるかな。それも良さそうだ)
制限時間が終わるまで、一緒に挑戦してみることにした……。
――――
――――
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価
下2レス
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:56:19.10 ID:zbA4gRxG0
- 1
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:56:40.88 ID:ZRqaxPno0
- 1
- 501 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/20(金) 00:28:17.75 ID:1Lx3t5jj0
- 昼休み
チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。
美樹たちは今日も弁当袋を持って教室を出る準備をしている。
貴方「美樹、結局あの問題理解できた?数学の」
さやか「当たんなかったし、当たっても答えは一応一緒に見たからラッキーだったけど」
貴方「ラッキーで済ませてちゃテストは駄目だろ?」
まどか「【貴方】くん、面倒見いいね。先生みたい」
さやか「ああ、うちの専属家庭教師だから」
ほむら「そ、そうなの……!?」
貴方「いやそんなんになった覚えねーよ!?」
ほむら「ま、また美樹さんの冗談を真に受けちゃった……?」
まどか「でもなんか、【貴方】くんって本当に先生向いてそう。成績もいいし」
さやか「それはわかるなー。数学もまた今度聞くわ!そんときに教えてよ」
……そう言われると悪い気はしなかった。
ちなみになぜか、みんなと一緒に屋上に向かう暁美さんは少しほっとしたり複雑な顔をしたり、数学の時の美樹みたいに表情を変えていた。
――――
――――
- 502 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 19:11:23.26 ID:7qrOpBwA0
- 放課後
今日の授業を全て終えて下校の時間になると、俺と暁美さんは一緒に部室に向かっていた。
貴方「あれから暁美さんはどう?部活には顔出してる?」
ほむら「ええ。気が向いた時に。少しやらないといけないこともあるのでそっちも優先してて……」
ほむら「今日はどんな感じになるのかな?」
貴方「打ち上げだしお菓子とか用意してるんじゃない?あと来年の役員決めもするって言ってたけど」
次の部長任されてるって話は暁美さんには言ってない。
部室も今日だけはいつもとは違う雰囲気だ。
まずはみんなで片づけをして机の上のスペースを空けておく。出しているものは一旦片づけて、必要なものは出す。
――カメラ。イベントごとならこれは必要だよな?
部長「みんな集まってるよな?お菓子いっぱい買ってきたから!紙コップとかも配って」
買い出しに行ってた部長と先輩数人がお菓子とジュースの入った袋を持ってやってくると、そっちに注目する。
文化祭の時ぶりに元からいた部員たちもモデルの子たちも揃っている。
去年までだったら部長が変わるって時もこじんまりやってたよな。
部長「全員分いきわたってるな。よし、食うか!」
部長「この間の文化祭はみんなよくがんばった!今年こんなに盛り上がったのもみんなのおかげだ!カンパイ!」
セッティングが終わると部長の軽い挨拶があって、今日からはこういうの俺がやるのかなんてことをしみじみ考えた。
隣の暁美さんが紙コップを近づけてきてた。紙だから音は鳴らないが、こちらもそっと合わせる。
貴方「お疲れさん」
ほむら「ふふ、おつかれさま」
- 503 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 19:44:32.07 ID:7qrOpBwA0
-
部長「そうそう、それから伝えてたと思うけど俺たち三年は今日で最後だ。次の役員も発表しないとな」
部長「次の部長は【貴方】だから何かあったら頼ってやれ!」
ほむら「え……!?」
突然の発表に暁美さんは隣で驚いてた。そりゃそうだよな。
ほむら「驚いた……。前から決まってたの?」
貴方「ああ、実はどうかって言われてさ……」
部長「副部長は暁美さん。こっちもまとめる機会はそんなにないと思うけど頑張って」
貴方「えーっ」
ほむら「じ、じつはモデルの中から一人欲しいって言われて、特別なことはしなくていいからって言われたから……」
ほむら「部長が【貴方】君とは思わなかったけど……お手伝いくらいなら頑張るね」
貴方「そ、そっか。よろしく」
今も副部長なんていたのかってくらいには表立ってはいない。けどこれも驚きだ。
ほむら「部長ももう元になっちゃうんだね……」
貴方「一年って早いな」
ほむら「私はまだ一年もいなかったから……せめて転入してからもっと早くに入っていればって思うけど」
ほむら「【貴方】くんとのことがなかったら興味すら持たなかったから、ありがとう。おかげで私も少し自分に自信を持てるようになれた」
貴方「ああ。あと一年も頑張ろうな」
たしかに、暁美さんも最初の頃とは少し変わったよな。
仲良くなったからって部分もあると思うし、自信をつけられたからって部分もあると思う。
今までよりも部活にも顔出してみようかな? まあ、まずは目前に迫ったテストだけど……。
- 504 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 19:46:10.97 ID:7qrOpBwA0
-
部長「――――お、いいのが用意してあるじゃねーか!さすが写真部だよな。全体で撮るぞ!」
お菓子も食べ尽くして打ち上げも終わりが近づいてくると、出してあったカメラを指して部長が言った。
その前にも打ち上げの様子は写している。
今まで撮ってきた写真とは少し違うイベントの風景。思い出。
それから三年生の先輩たちが一人一言ずつ別れの挨拶をするのを聞いて、打ち上げは終わった。
……今日で最後、か。それに自分たちももう最後の一年が近づいている。
少ししんみりした気分で帰路についた。
【貴方】 21日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・弱いとこ見えた
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ
[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう
[攻略済]
暁美ほむら
- 505 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 19:55:33.62 ID:7qrOpBwA0
- ――――
22日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
すると三人からも挨拶が返ってきた。
さやか「おはよ」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「おはよう」
昨日は部活のことで一区切りがついたって感じだ。
どこの部活ももうそろそろ別れのシーズンなのかな?
部活に関係ない教室の中はいつもどおり。とりあえず、テストは来週だ。学業での区切りはそこになるかな。
1みんなテスト対策してる?
2園芸部と手芸部はどんな感じか
3自由安価
下2レス
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 19:58:09.64 ID:rc7tLVXpo
- kskst
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 19:58:18.56 ID:s9ELDeC10
- 2
- 508 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 20:42:03.09 ID:7qrOpBwA0
-
貴方「鹿目さんって園芸部と手芸部入ってたよね?どんな感じ?」
まどか「え?どうって?」
貴方「そろそろお別れの時期かなって思ってさ。写真部がそうだったから」
まどか「あー……園芸部はお世話の当番があるからもう少しまだ先かも。先輩たちが抜けちゃったら少し大変になるね」
貴方「当番なんてあったのか」
さやか「帰りについてったことあるからあたしは知ってるよ。じゃないと誰も世話をしなくなっちゃうでしょ」
まどか「まあすぐ終わるくらいのことだから」
まどか「手芸部のほうは先輩が合同制作みたいの作ってたかな。わたしは参加してないや」
さやか「今の時期なんか採れるのある?」
まどか「今はないかな?春に向けていちごを育ててるよ。うちの庭だとにんじんが採れたって。今朝も食べたんだ」
家でも園芸か。だから興味を持ったのかな。
ほむら「こっちは昨日打ち上げをやって、【貴方】くん部長になったんだよ」
貴方「しかも暁美さんは副部長」
まどか「え、すごいね二人とも!」
ほむら「か、鹿目さんもやってみたら合うんじゃかな?私がやれるなら鹿目さんのほうが多分……」
まどか「え!?そんなことないよ!わたしなんかじゃ人をまとめるなんて無理だし……今は他にやることもあるから」
ほむら「わ、私も無理だよ。名前だけ。でも【貴方】くんはまとめてくれると思う。だって――」
……暁美さんによる俺の自慢話がはじまって、ちょっと照れくさくなった。
話聞いてると、鹿目さんもちょっと卑屈なとこあるよな。
さやか「前から思ってたけど、ほむらって……すっごく好意がわかりやすいよなぁ」
授業中
1真面目に取り組む
2話しかける(クラスメイト指定)
3他の人を眺める(クラスメイト指定)
4自由安価
下2レス
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 20:43:17.43 ID:s9ELDeC10
- 安価↓
- 510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 20:59:18.80 ID:8TrL/iZzo
- 1
- 511 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/22(日) 21:15:56.51 ID:7qrOpBwA0
-
――――授業開始のチャイムが鳴る。
もちろん俺は今日も真面目に取り組むぞ。
眠くなりそうな日本史の授業の中、ノートにペンを走らせる。サボる気まんまんな美樹を横目に見つつ。
貴方(流されちゃいけねえ……)
この授業、やっぱり美樹以外も同じように集中してなさそうな人は多い。それも資料が公開されてから増したらしい。
全然違う勉強してる人までいたりする。
けど、後でこの授業を勉強しなおすことを考えたら今集中した方が絶対お得だろう。
美樹にも教えてやらないといけないし。
……最近そんなふうに世話を焼こうとしてる自分に気づいた。
――――
――――
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価
下2レス
- 512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 21:19:40.69 ID:s9ELDeC10
- 1
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 21:52:28.82 ID:8TrL/iZzo
- 声かけても一緒に飯食えるわけでもなし・・・
安価下
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 21:52:36.31 ID:sOFablc70
- 何かあるかな?
3
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/26(木) 01:01:46.54 ID:lpBmDfHE0
- ほむほむ
http://blog-imgs-101.fc2.com/t/e/s/tesuto93/sub6.jpg
http://blog-imgs-101.fc2.com/t/e/s/tesuto93/9bZq7lg.png
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 01:04:27.91 ID:FteBR06Bo
- >>515
あっいつものクソ邪魔age君だ
- 517 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/27(金) 21:42:31.29 ID:1NoZxEK/0
- 昼休み
今日は久しぶりに外に出てみた。
階段を降りて、購買を少し覗いて、ついに校舎の外まで来てしまった。
ついでに少し校舎の裏側に回って朝に鹿目さんから聞いた花壇と畑を見てみることにする。
このあたりは普段通ることがない。体育の授業のマラソンの時くらいだ。ああ、そういえばもうそろそろ今年もやる頃かな。
今日はよく晴れているけれどちょっと肌寒い。
いつの季節もそうだが、暑くなる季節と寒くなる季節は特に昼時に校舎の外にいる人はほとんどいない。
一応、テーブルとイスは用意されてたりするんだけど。
貴方(このあたりでいいか。たまには花でも見ながらってのも悪くないし)
部活で写真を撮りに行ったりするだけあって、綺麗な花や自然の景色は好きだ。
人のいないテーブルの一つに弁当と飲み物を置いてセットすると、外の通りのほうと視線が合った。
「……あ」
ほぼ二人同時に、思わず声を出していた。結構前、一度しか会ってないけど顔は覚えてた。
――佐倉さんだ。あのとき美樹と一緒に遊んだ。今もたまに話題に出てくる。
今日もこんな時間にもかかわらず私服で、片手に食べかけのパンを持っている。佐倉さんのほうはちょっとバツが悪そうに目を逸らしていた。
会いたくないヤツに会った、みたいな。
1なんでこんなところにいるの?
2この前はどうも
3自由安価
下2レス
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 22:34:31.77 ID:iTxSrRwy0
- 3
<<美樹はそっちではどうなんだ?>>的な話
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 22:35:30.93 ID:BXX2xA/70
- ↑
- 520 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/27(金) 23:15:43.31 ID:1NoZxEK/0
-
貴方「久しぶり」
杏子「……ああ、久しぶりだな」
貴方「美樹はそっちではどう?」
とりあえず挨拶だ。あと世間話でも。
杏子「あー……あいつは相変わらずバカやってるよ」
貴方「そ、そう?まあこっちでも似たような感じなのかな。いい意味でバカだよな」
俺たちは相手のことをあまり知らない。とりあえずすごくボーリングが上手かったってことくらいしか。
美樹という共通の友人の話が終わるとすぐに話は尽きてしまった。
そもそもなんの友達なんだかもよくわからないしな……。
そろそろ行くかな?と思った頃に佐倉さんが変わらずの素っ気ない調子で問いかけてきた。
杏子「お前さやかと仲いいの?」
続いたと思った話もやっぱり美樹のことで。
1友達だよ
2最近よく遊んだりするよ
3クラスメイトだよ
4自由安価
下2レス
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:18:26.28 ID:BXX2xA/70
- 2
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:21:46.77 ID:W7vE4FCe0
- 1
- 523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:22:48.02 ID:iTxSrRwy0
- 4「勉強見てやってるんだ」
- 524 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 00:13:59.25 ID:hpXoDJ0Y0
-
貴方「友達だよ」
杏子「……そうか」
あっさりと短く言葉を交わす。なんでもない会話だった。
それから佐倉さんは通りの向こうへ行ってしまって、俺はまた一人になった。
すっかり意識の外にいってた弁当に再び視線を戻し、昼食をとる。
こうしてみるとやっぱりちょっと寂しいかなあ。寂しいやつって思われてたらどうしよう。でも、美樹のことは知ってるし。
佐倉さん、別に今も美樹に会いに来たってわけじゃないよな?
風に揺れる花壇の花を眺めながら昼食を終えた。
*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1美樹を勉強に誘うか
2野良猫の居たところに行ってみようかな
3繁華街に寄り道
4他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 00:16:04.74 ID:zC7hO2qa0
- 1
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 00:40:05.04 ID:qqn3S1q+0
- 1
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 03:18:07.21 ID:d0cT0p+q0
- 勿体無いことしたなあ
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 06:56:11.33 ID:zC7hO2qa0
- どういうこと?
- 529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 17:54:08.74 ID:4b0BAi530
- 説明してほしいな、もっといい行動があったというなら教えて
- 530 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 19:56:39.08 ID:hpXoDJ0Y0
- ――――
放課後
学校が終わると今日も放課後は美樹と勉強だ。そろそろ本当に試験の日が近づいてるし手は抜けない。
この前が俺の家だったから、今日は美樹の家に来ていた。
さやか「んーだから、これが少しずつ――で、これがだんだん強く――だからそのまま組み合わせればいいんだよ」
貴方「ああ、そういうことか。もう少し覚えないとわかんないな……」
貴方「ところでなんでピアノが弱いなんだ?」
さやか「そんなのあたしに聞かれても知らないわよ」
さやか「で、ここでこっちに飛ぶ。フィーネのとこまででで終わり」
今日は美樹が得意だと言ってた音楽も教えてもらってた。
得意だってのは本当そうだ。ほとんど英単語覚えるのと変わらない気がするんだけど、どうして美樹はこっちだけはできるのだろうか。
……学習意欲の差か。俺も音楽の試験はそこまで重要視してなかったし、あんまり覚えてない。
そもそも試験は筆記があるくせに授業は実技ばっかりってどうなんだ。積極的に対策するか元々詳しくないと良い点数なんて取れるわけない。
さやか「『月光』って身分違いのお嬢様に贈った曲だったらしいね」
貴方「へー。曲は授業で聴かされたの覚えてるよ。綺麗な曲だった」
さやか「けど身分違いの上に歳の差だから相当難易度高いよ?もちろん年下ね。なんで挑む勇気が出たのか不思議なくらい」
さやか「結局失恋して、しかも同時期に音楽家として致命的な聴覚障害まで患って、色々とボロボロになったんだって。そんで遺書まで書いてたり」
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 19:58:30.31 ID:qqn3S1q+o
- 杏子ともうちょっとお話しできなかったものかとは思うな
- 532 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 20:23:14.74 ID:hpXoDJ0Y0
-
貴方「自殺しちゃったのか?」
さやか「ううん、障害と向き合って克服したんだってさ。音が聴こえなくても振動で感じ取れるように工夫したりして」
さやか「本当は遺書も死ぬためじゃなくて前の自分と決別するための決意表明。すごいよね」
このあたりは歴史っぽい。
貴方「詳しいな。授業じゃそんなのやってないだろ?少なくとも俺は聞いた覚えねーわ」
さやか「うーん、ほとんどは恭介の薀蓄きいてたら覚えたやつ……」
貴方「ああ……そうか」
さやか「入院してた時ずっと話してたんだ。そうやって苦悩を乗り越えた音楽家がたくさんいるからって」
さやか「でも……実際に自分が直面したらなかなかそうはいかなかったみたい」
貴方「まあ治ったんだからよかったじゃないか」
さやか「……そうだけどね」
美樹は少し何かを考えるような間を空けてから答えた。少し軽く言い過ぎたかな。
もしも後遺症でも残ることになったらアイツは潰れていただろうか。それとも彼なりに向き合って乗り越えただろうか。
それはクラスメイトで表面的な関わりしかない俺に推測することはできなかった。
さやか「ベートーベンの失恋エピソードはこれだけじゃないんだよ。恋多き人で、それも身分違いな上に歳の差ってのばっかり」
さやか「さっきの月光も40のおじさんが17の教え子に手ぇ出すんだから相当ヤバいって」
貴方「ベートーベンってロリコン?」
さやか「疑惑はあるよねー。『エリーゼのために』も同じような感じで玉砕してる曲でさ」
少し暗くなった雰囲気を変えて、美樹はまた語り出す。
音楽家の話ではあるけど、他人の恋愛玉砕エピソードという俗な話題を嬉々として話す美樹。
元は上条から聞いたんだよな。
あいつはどんな気持ちでそれを美樹に語ってたんだろ。
なんにしても他人事ってのは気が楽だよな。それも絶対に自分たちとは関わることのない過去の偉人の話だから純粋に楽しめる。
- 533 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 20:49:51.83 ID:hpXoDJ0Y0
-
さやか「――……って、話が大分逸れてるなあ。音楽の勉強してたんだよね、あたしたち」
貴方「でもこんなの聞いたら絶対忘れないよ」
元は『月光』はベートーベン作曲ってだけの話だった。テストじゃ絶対にこんな突っ込んだ話まで出ない。
でも音楽に限った話じゃないが、テストのために表面だけ覚えて終わりって味気ないもんだよな。
……考えてみれば、俺が勉強出来るほうってのもそのくらいの知識しかない。
さやか「それもそうか」
貴方「一通り範囲は終わったかな。そろそろ他の勉強もやる?」
さやか「えーっ」
貴方「お返しだよ。俺は美樹みたいに面白い話なんて挟めないけど」
1美樹はなんか楽器やったりしないの?
2美樹は本当に音楽得意なんだな
3自由安価
下2レス
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 20:51:05.08 ID:zC7hO2qa0
- 2
- 535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 20:56:50.64 ID:4b0BAi530
- 2
- 536 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 22:56:00.11 ID:hpXoDJ0Y0
-
貴方「美樹は本当に音楽得意だったんだな」
さやか「だから前からそう言ってたでしょ!疑ってたの?」
貴方「いや、そういう意味だけじゃなくてさ〜……ちょっと感心したんだよ」
さやか「……まあ、音楽が好きなのは本当だよ」
素直に褒めてやると美樹は照れくさそうにする。
上条の影響は大きくても、音楽を好きなのはそれだけじゃないもんな。元から美樹自身の感性はあったんだろう。
――――それからまた少し他の教科を勉強して、そろそろ帰ったほうがいいかという頃になると美樹のお母さんが提案をしてきた。
「【貴方】くん!また来てくれてありがとね。それに、そっちでもお世話になったって。今日は夕飯作ろうか?」
貴方「あ、えっと……じゃあ良いならそうさせてもらおうかな」
さやか「お母さん今日なにー? 客が居るなら手抜かないでしょ?」
「いつも手なんか抜いてないわよ。そうねぇ、【貴方】くんは嫌いなものない?」
貴方「特にないです。なんでも」
さやか「ご飯できるまでゲームでもするか!今日ずっと勉強だったしなー」
……名前覚えられてた。ていうか美樹も俺のこと話とかしてたんだな。勉強見てくれてるって言ってるなら印象もいいはずだ。
一度目に来た時は遠慮したけど、そのおかげもあってか今日は美樹の家で食卓を囲むことになった。
食事中の話題
1美樹、お母さんになんて話してるんだ?
2家だと美樹はどんな感じ?
3自由安価
下2レス
- 537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 22:56:40.92 ID:ZWjs5cmlo
- kskst
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 22:56:58.78 ID:zC7hO2qa0
- 1
- 539 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/29(日) 00:04:41.79 ID:oWCmJQ2t0
-
――――食卓にはおいしそうな家庭料理が並ぶ。
よそで食べる家庭料理というのは新鮮で、決して豪華なわけではないけど、美樹の日常を覗いた気持ちになる。
それに、この前は見ることがなかった家族が揃っていた。
俺たちがさっきゲームしてる間にお父さんも帰ってきて挨拶だけはした。兄弟はいないらしい。
貴方「美樹、お母さんになんて話してるんだ?」
さやか「最近よく勉強見てくれる友達だって言ったよ。あとイルカくれたって」
貴方「勉強教えてくれる頼れるカッコいい奴ってとこいっぱい話しといてくれよ」
「それに近い印象は抱いてるわよ?一人じゃ勉強なんてしないんだから」
さやか「でも今日はあたしも教えたんだから!」
貴方「たしかにあれは助かったよ。一緒に勉強するのはまあ自分の為にもなってるんで」
「さやか何を教えたの?」
さやか「音楽」
「たしかに昔から好きだったねえ……でもそれしか教えられないでしょ」
勉強の話に学校の話。色んな事を話しながら食事を楽しんだ。
帰り際にはお母さんまで玄関に見送りに来てくれた。
「これからもよろしくね。特に勉強見てやって」
さやか「もー、そんなに勉強勉強いわなくてもいいじゃん!」
貴方「テストももうすぐなんで勉強は力入れますよ。点数のことは任せてくれー、とは言えませんけど」
「そりゃ最終的にはさやか次第だからね」
さやか「わかってるよー。多分いつもよりは良くなると思うよ。勉強してるし」
「もちろん勉強以外でもね。仲良くしてくれてるみたいだし。じゃ、気を付けてね」
美樹のお母さんからは随分と好意的に見られているようだ。
まだ二回来ただけだけど、美樹の家にも少しだけ馴染めた感じがした。
親御さんにまで任されてしまった。というか、すでにそこまで話が回ってたことに驚いた。
……これは頑張らないといけないな。
【貴方】 22日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・音楽好きなんだな↑
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ
[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう
[攻略済]
暁美ほむら
- 540 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/29(日) 23:59:20.62 ID:oWCmJQ2t0
- ――――
23日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
すると三人からも挨拶が返ってきた。
さやか「おはよ」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「おはよう」
いつのまにかもう今週も半分まできている。
テストは近づいてきているが、まだ今日はいつもの朝だ。あと、もう冬休みも近いっちゃ近いか。
1みんなテスト対策してる?
2昨日見た園芸部の花壇の話
3佐倉さんを昼に見かけた話
4自由安価
下2レス
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 00:00:52.49 ID:Hfge6/Q30
- 1
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/30(月) 00:19:00.20 ID:eamIdSIY0
- 1
- 543 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/30(月) 02:02:23.67 ID:ZsSNUBR60
-
貴方「そういやみんな、テスト対策はしてる?」
まどか「実はわたしとほむらちゃんは一緒に勉強してるんだ」
ほむら「わからないところは鹿目さんに見てもらってなんとか……」
まどか「今はほむらちゃんのがわかるとこもあるでしょ?理解も早いしすごいよ」
さやか「えっ?いつのまに?聞いてないんだけど」
まどか「さやかちゃんは前に断わってたから」
さやか「ん〜〜、まあいいや。あたしは今度はちゃんと対策してるもんね」
じゃあ、美樹がその時の気分で断らなければ今二人で勉強することもなかったわけだ。
そう考えるとそれはそれで寂しいような気がしていた。なんだかんだ美樹とやるのは楽しかったから。
貴方「鹿目さんってぜんぜん勉強してないって言いながらちゃっかり点取るタイプっぽそう」
まどか「えっ、そんなことないと思うよ?夏休み前のテストなんてもうさんざんだったし!」
さやか「たしかにあの時はねぇー。珍しく赤点だったもんね?」
ほむら「みんな揃って、だったけどね……あれもいい思い出です」
……意外なことを知ることが出来た。褒められたことではないけどそれもなんだか楽しそうだ。
でも、今回はそんなことにはならないようにしないとな?
HRが始まる前に教科書の準備をして、授業を迎えた。
――――授業開始のチャイムが鳴る。
五教科よりは少し優先度の下がる授業、体育だ。それも身体を動かすやつじゃなくて保体のほう。
教科書を開いて席に座って授業を受けている。体育教師が電子ホワイトボードの前に立つ姿はあまり似合わない。
- 544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/30(月) 23:56:35.01 ID:eamIdSIY0
- さやか攻略したら一旦リセットして設定変更するか
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/01(水) 21:09:45.62 ID:W1Eki6v10
- あけおめことよろ
- 546 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/01(水) 22:55:05.84 ID:+rNU0Cbd0
-
授業開始早々、お調子者の奴が下ネタで囃し立てては教師に注意を受けていた。
……ああなっちゃいけないな。俺は一応冷静な紳士路線で通ってるつもりだし。
対して女子は気まずそうな顔をしてたり。
保体のテストで高得点を目指しづらいのはこういう事情もある。
あからさまに興味のなさそうな態度をとって手を抜いている人もいるみたいだ。
授業中
1話しかける(クラスメイト指定)
2他の人を眺める(クラスメイト指定)
3自由安価
下2レス
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 22:57:48.59 ID:LVdIP3t00
- 加速
- 548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:02:05.22 ID:W1Eki6v10
- 1さやか
- 549 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 00:23:12.91 ID:k+OBP/ET0
-
美樹も暇そうに頬杖ついてた。こっそり話を振ってみる。
貴方「……美樹、起きてる?」
さやか「一応起きてる。てか話してていいの?体育も一応テストあるけど」
貴方「俺は五教科以外は教える気はないな。体育はみんなの前でやる実技のほうができればいいや」
さやか「ま、そうだね。実技はあたしも自信あるし。で、音楽は?」
貴方「音楽は美樹に教わるならやるよ。この前の話は結構面白かったから」
昨日の美樹との勉強は思ってたよりも充実した時間になっていた。
ただのテスト勉強とか点数が上がる以上のものをもらえたような。
貴方「それに、少し美樹のことがわかった気もしたんだよな」
さやか「なーにそれ?」
貴方「なんだろうな。言葉で全部は表せないけど、美樹が音楽を好きな気持ちとか」
授業中だが、美樹と雑談をして過ごした。……けどさすがにずっとこれじゃまずいか。
貴方「……授業なんだし一応少しは聞いておいたほうがいいか。というわけだから寝るなよ。バカのことは気にするな」
さやか「やっぱり優等生じゃん。……まあでも【貴方】のほうが大人でちょっとだけ見直した」
貴方「いやアレと一緒にするなよ!」
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価
下2レス
- 550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:27:49.66 ID:GKx2Oqwz0
- 1
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:02:52.64 ID:+hQU6MgJ0
- 1
- 552 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 01:47:43.46 ID:k+OBP/ET0
- 昼休み
チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。
美樹たちに声をかけようとすると、その前に暁美さんが一人でこっちに来た。
ほむら「【貴方】くん、今日は、えっとその……また卵焼きを作ってきたんだけど、一緒に食べない?」
貴方「え?あ、ありがとう。でも前から言ってくれてるとよかったかな」
ほむら「ごめんなさい、忘れてて……前から言っておけばよかったよね……あ、でも、卵焼きだけだから……」
……周りからの視線が痛い。それは多分、羨むような視線だろう。
こうして言ってくれるのはありがたい話なんだけど――。
正直暁美さんの作る卵焼きってあまり好みではないんだよなあ。とはいっても無下にするのも悪いし。
1暁美さんと一緒に食べる
2他の人も一緒ならと言う
3断る
4自由安価
下2レス
- 553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:55:10.97 ID:6NGKUyOm0
- 1
- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:55:13.27 ID:OF68Jef5o
- 1
- 555 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 02:16:57.59 ID:k+OBP/ET0
-
貴方「一緒に食べようか。美樹たちはまた屋上?」
ほむら「あ、うん。みんなはいつもどおり」
ここだとまた囃し立てられたりしそうなので、二人で食べられそうなところを探しに出る。
すると結局、前に一緒に食べた時と同じ場所に落ち着いた。
ほむら「あの、これ」
貴方「ありがとう、もらうよ」
ほむら「……どう?」
小さな箱に入った卵焼きを食べてみると、やっぱり次に求められるのは感想だ。
そういえば、前の時は他にも話があったんだっけ。感想を伝えるのははじめてな気がする。
1美味しいと言う
2自分の好みを伝えてみる?
3他の人に習ってみたらさらに上手くなるかもと提案
4卵焼き以外は挑戦してみないのか聞いてみる
5自由安価
下2レス
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