他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
真姫「初恋」
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 20:49:23.47 ID:1ybxVNRI0
ゴーン ゴーンとウェディングベルが鳴り響く。
慣れないドレスを着ているから転ばない様に慎重に歩いている。
私は今日、結婚する。
もちろん、最愛の人と。
そう言えば、あの告白から何年経ったのだろうか。もう遠い昔。とても懐かしく感じる。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1567770563
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 20:57:02.82 ID:1ybxVNRI0
私の初恋は高校生の時だった。
真姫「好きなの」
にこ「は?」
真姫「にこちゃんの事が好きなの」
皮肉屋な私がストレートに気持ちを伝えた。
にこ「えっと…。それは友達としてって事?」
真姫「違う」
にこ「あっ!部活の仲間として!」
真姫「それも違う」
にこ「先輩として?」
真姫「そう言う事じゃない。恋愛対象として。にこちゃんと恋人同士になりたいって。そう言う好きよ」
誤魔化さずにちゃんと私は思いを伝えた。
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 21:06:50.01 ID:1ybxVNRI0
にこ「あの…からかってんの?」
真姫「ううん」
にこ「いや…からかってるんでしょ?あっ!分かった!希でしょ!希のしょーもないイタズラに付き合って」
真姫「違う。希は関係ないわ」
にこ「じゃあ何なのよ?」
真姫「何度も言ってるじゃない。好きだって」
にこ「だって…今までそんな素振り見せた事ないじゃない。だいたい、私は女で…あんたも女の子で…このご時世で別にそう言うのに理解がないって訳では…真姫は…そう言う事なの?」
真姫「違う。そんなのどうだっていいの。同性だからどうとか…そんなのはどうでもいいの。私はにこちゃんだから好きなの。にこちゃんだから…」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 21:30:35.22 ID:1ybxVNRI0
にこ「そんな…だって…」
真姫「気づかれない様にしてたわ。告白してもしダメだったらもう友達同士には戻れないでしょ?なんて…告白のタイミングでそんな事を言うのは卑怯よね」
にこ「どうして…今なのよ?」
真姫「にこちゃんが卒業して一年目。ただ寂しいだけだと思った。いつも一緒に居たからって。でも、それは違うとすぐに気がついたの。だって、日を追う事に胸の痛みは増すばかりなんだもん」
にこちゃんは俯いたまま何も喋らない。
真姫「経験のない私でも流石に気がつくわ。この感情は普通じゃないって。だから二年目、にこちゃんに告白するって決めたの。けど、なかなか勇気が出なかった」
にこ「だから…今日なのね」
真姫「うん。明日、私は卒業するから」
にこ「気持ちにケジメをつけ様って」
真姫「違う。ケジメとかそんなカッコいい事じゃない。ただ、好きな人と恋人になりたい。それだけ」
にこ「そう」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 21:42:07.39 ID:1ybxVNRI0
真姫「にこちゃんの笑顔が好き。夢に一生懸命に所もカッコよくて好き。たまに優しい所も好き。声も顔も全部。ちょっとズルイ所も見栄っ張りな所も。にこちゃんの全てが好き」
にこ「真姫…」
真姫「好きよ、にこちゃん。世界で一番大好きです。私と結婚を前提にお付き合いして下さい」
にこ「ありがとう。凄く嬉しいわ」
真姫「じゃあ」
にこ「私も真姫の事は好きよ。けど、私が好きな真姫は友達の真姫で。恋人としての真姫じゃないの。だから……ごめんなさい」
真姫「うん。何となく分かってた」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 21:57:09.56 ID:1ybxVNRI0
一人きりで歩く道すがら。偶然なのか友人と出くわした。彼女は何かを察したのか、何も言わず寄り添う様に歩いてくれた。
真姫「いつだか…何かの本で読んだ事があるの。初恋は実らないものだって。けど、それは決して無駄なんかではなくて…人生を豊かにしてくれるんだって…だから、これは…悲しい事なんかじゃないのよ」
私の言葉に優しく頷く。
真姫「あ〜あ〜振られちゃったな。………うわぁぁぁぁん」
私の初恋はこうして幕を下ろした。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 22:07:51.56 ID:1ybxVNRI0
ゴーン ゴーン
ウェディングベルが鳴り響く。
私はヴァージンロード元へ歩く。
「真姫!綺麗ですよ!」
「真姫ちゃん。幸せになってね!」
「二人の幸せを祝ってるわ!」
友人達の祝福の言葉に顔を向けるとそこには彼女が居た。
「綺麗よ、真姫。幸せになりなさいよ」
私は小さく頷いてから祭壇で待つ最愛の彼の元へと向かった。
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/06(金) 22:08:20.95 ID:1ybxVNRI0
おわり
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/09/07(土) 02:37:56.20 ID:Pc+nZR9Y0
それは違くない?
4.58 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)