他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
千歌「idolise」
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 20:26:37.27 ID:fwUToz010
高校生による自主的なアイドル活動。その一瞬の輝きを求め歌って踊りその時代を生きてきた。彼女達は
「スクールアイドル」
と呼ばれていた。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1565954796
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 20:44:24.42 ID:ndaeM2GSO
ミーンミンミンミン。
千歌「暑い…」
その日のはいわゆる酷暑と呼ぶに相応しい気候だった。
梨子「さっき市内放送で外での運動は控える様にって言ってたわよ」
曜「かと言って室内で練習するって言ってもね」
私達の学校は部活動が盛んであり新参者であるスクールアイドル部の練習場所は限られていた。
梨子「この調子じゃ近い将来夏の運動部の活動禁止になんて事もあり得ない話じゃないわね」
曜「甲子園もインターハイもない夏なんて寂しいね。なにより…」
ルビィ「ラブライブ!」
部室の奥の方で二年生のルビィが叫んだ。
曜「なんて事もあり得ない話じゃないよね」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 21:16:49.00 ID:ndaeM2GSO
千歌「え〜そんなぁ」
曜「ごめん、ごめん。冗談だよ」
と曜は言うがラブライブは一年に二回開催される事もあり冗談とも言えない。
千歌「はあ。なんでこんなに暑いかなぁ。エアコン…を使うと余計に温暖化が進むんだよね」
かと言ってこの暑さなので使わない訳にもいかスイッチを入れ負のサイクルが生まれる。もっと気温が暑くない頃に戻って地球の為にエアコンを使わない様にと昔の人に注意をしたいくらいだ。
しばらくして、エアコンの冷気が部屋の奥まで行き渡る。
花丸「善子ちゃん。部屋が冷えたからってその暑苦しい格好をやめるずら」
ルビィの隣に座ってる花丸が季節感を全く感じさせない漆黒のマントを身に纏った善子に吠えた。善子は何かを始める様子だった。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 21:31:36.84 ID:ndaeM2GSO
梨子「そこの堕天使は一体何を始めるつもりなのかしら?」
善子「儀式よ」
梨子「も〜またそんな馬鹿な事を」
花丸「変な事は善子さんずら」
梨子と花丸の言葉を尻目におそらくお手製であろう儀式道具一式に向かい善子はブツブツと呪文を唱え始めた。
千歌「善子ちゃ〜ん。儀式をするのは百歩譲って良いけどさ。ロウソクを使うのはやめやうよ。一応学校だしさ」
と回りくどく儀式の中止を促したその時
善子「来た!」
善子の言葉と同時に目の前が真っ白になった。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 21:32:06.32 ID:ndaeM2GSO
01
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 21:45:06.04 ID:ndaeM2GSO
目を開けるとそこは見知らぬ街だった。
千歌「ここは…」
いや、私はこの街を知っていた。ひとを見下ろす様にビルが軒を連ね、色とりどりの街並みには私が住んでいた様な自然の配色が少ない。
千歌「どうして…私はこんな所に」
確かにさっきまで部室に居たのに。ここは東京の秋葉原だった。
何が起こっているのか分からず辺りを見渡していると何やら騒がしい人混みを見つけた。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 21:55:28.28 ID:ndaeM2GSO
私が人混みの方へ行こうとした時
「千歌ちゃん」
と呼び止められた。振り返ると声の主は梨子だった。
梨子「良かった。千歌ちゃんも来てたんだ。そうだよね。さっきまで一緒に居たんだもん」
千歌「梨子ちゃん。あの…これは一体…」
梨子「分からないけど。気が付いたらここに」
千歌「あのここって」
梨子「うん。アキバよね」
梨子はそう言うと続けて
梨子「そんな事よりも。あれ」
人混みの方を指差した。
千歌「なんか凄い人だけど。何かあったのかな?」
梨子「私も気になって行ってみたの。そしたら…ライブをやってるみたいなの」
千歌「ライブ?」
梨子「うん。行ってみれば話が早いと思う」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 22:12:35.47 ID:ndaeM2GSO
梨子に促され人混みの方へ近づいてみると夏の暑さにも負けない程の熱気を感じ、人々の視線の先では梨子の言う通りライブが行われていた。
千歌「これって…」
梨子「そうよね?合宿の時にDVDで見たライブと一緒…」
千歌「うん。A-RISEだよ」
数年前に活躍した伝説のスクールアイドル。A-RISEのライブ。
千歌「でも、どうしてA-RISEがライブを?」
梨子「分からないけど。どう見たって同じ年頃に見えるわよね?」
しかも、映像で見た当時の姿だった。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 22:19:16.42 ID:ndaeM2GSO
千歌「ねえ?これってどう言う事?当時を再現してるって訳でもなさそうだし。って言うかそもそも私達がここにいる事だって」
舌を噛むんじゃないかと思うほどに捲し立てる私に
梨子「落ち着いて」
と梨子が言う。
梨子「私だって何がなんだか分からないわ。けど、普通じゃない事は分かる」
千歌「普通じゃない?」
梨子「そう。それと他の人皆んなは」
と梨子が言いかけた時
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 22:29:37.52 ID:ndaeM2GSO
「あの〜今日なんかのお祭りですか?」
と声を掛けられ、その声の主を見て私達は更に驚愕した。
千歌「えっ…み、μ'sの…穂乃果ちゃん!?」
A-RISEと同時期に活躍し同じく伝説のスクールアイドル。μ'sのリーダー高坂穂乃果だったからだ。
穂乃果「へ?私の事知ってるの?何処かで会った事ありましたっけ?」
一方的に知っている。スクールアイドルをやっているものならμ'sを知らないはずがない。何を隠そう私もμ'sに憧れてスクールアイドルを始めたんだから。
穂乃果「あれ〜何処かで会ったかな〜。一度会った人の顔をは忘れないタイプなんだけどなぁ。授業の内容をは直ぐに忘れちゃうけど。あはは」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 22:47:15.20 ID:ndaeM2GSO
梨子「千歌ちゃん。私、疑問が確信に変わりつつあるわ」
千歌「確信?」
梨子「千歌ちゃんだって薄々気が付いてるでしょ?」
直ぐに梨子が何を言おうとしたか分かった。
千歌「それって…」
私がそれを言葉にしようとするのを遮る様にして穂乃果さんが叫んだ。
穂乃果「あーーーー!!!ヤバイ!!!もうこんな時間。遅刻しちゃうよ。私行かなきゃ」
千歌「え?」
穂乃果「それじゃあ。また、何処かで会うかもしれませんね〜!」
千歌「行っちゃった…」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 22:59:22.75 ID:ndaeM2GSO
走り去る穂乃果さんを見送り私達は話を続けた。
梨子「さっきのあの人の服。それにμ'sもA-RISEもとっくに高校は卒業してるはずでしょう?見た目も当時のそのままだし」
千歌「うん」
つまり、梨子が言いたい事は
千歌「タイムスリップしてるんじゃないかって言いたいんでしょ?映画みたいに」
梨子「信じがたい事だけどね」
その後、私達は近くのコンビニに移動しスポーツ新聞を手に取った。
梨子「やっぱり…」
やはり、私達の予想通り。ここは過去の秋葉原だった。更に確認した事は私達のスマホが機能していない事だった。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:04:15.62 ID:qRAVGhiU0
ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」 ヤマイ「愚問ですね」フッ
ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」
ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」
ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」
ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」
ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」
ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」
ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」
ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」
ワセダ「山本」
ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]:2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0
女子無駄ssもっと増えろ
34 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[]:2019/08/16(金) 23:02:10.88 ID:qRAVGhiU0
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0
2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0
4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0 2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0 4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
名前:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
E-mail:
省略可・各機能が使えます
全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:07:02.10 ID:qRAVGhiU0
ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」 ヤマイ「愚問ですね」フッ
ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」
ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」
ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」
ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」
ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」
ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」
ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」
ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」
ワセダ「山本」
ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]:2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0
女子無駄ssもっと増えろ
34 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[]:2019/08/16(金) 23:02:10.88 ID:qRAVGhiU0
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0
2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0
4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0 2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0 4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
名前:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
E-mail:
省略可・各機能が使えます
全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:11:09.55 ID:ndaeM2GSO
梨子「スマホも使えないんじゃ絶対に逸れるわけには行かないわね」
念にの為、逸れた時にこのコンビニに集合しようと決めた。
梨子「でも、困ったわね。スマホが使えないんじゃ他の皆んなが来てたとしても連絡を取れないし」
千歌「困ったね。どうしようか?」
梨子「どうするも。やっぱり皆んなを探してから戻る手掛かりを」
千歌「手掛かりって…」
分からないの一言が返ってきた。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:18:17.75 ID:ndaeM2GSO
千歌「やっぱり、何かキッカケがあったりするのかな?」
梨子「キッカケ?」
千歌「うん。例えばここに来る前に…」
と喋りながら気が付いた。梨子も気が付いた様だった。
梨子「あの堕天使!」
千歌「だよね!」
善子の黒魔術が原因だろうとの結論に至った。
17 :
りゅうくん
◆GaijiYAdxjSs
:2019/08/16(金) 23:27:49.89 ID:qRAVGhiU0
ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」 ヤマイ「愚問ですね」フッ
ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」
ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」
ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」
ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」
ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」
ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」
ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」
ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」
ワセダ「山本」
ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]:2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0
女子無駄ssもっと増えろ
34 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[]:2019/08/16(金) 23:02:10.88 ID:qRAVGhiU0
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0
2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0
4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0 2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0 4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
名前:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
E-mail:
省略可・各機能が使えます
全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード
18 :
りゅうくん
◆GaijiYAdxjSs
:2019/08/16(金) 23:30:35.31 ID:qRAVGhiU0
ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」 ヤマイ「愚問ですね」フッ
ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」
ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」
ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」
ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」
ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」
ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」
ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」
ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」
ワセダ「山本」
ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]:2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0
女子無駄ssもっと増えろ
34 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[]:2019/08/16(金) 23:02:10.88 ID:qRAVGhiU0
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0
2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0
4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0 2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0 4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
名前:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
E-mail:
省略可・各機能が使えます
全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:30:38.57 ID:ndaeM2GSO
千歌「って事は善子ちゃんが居れば帰れるかもしれないって事だよね?」
梨子「分からないけど。それしか方法が思いつかない」
千歌「そうと決まれば早く見つけなきゃ」
私達は善子を探し出す事にした。もし、善子が来ているなら街の中から出る事はないだろうと秋葉原内の善子が行きそうな所を探して回る事にした。
千歌「善子ちゃんが行きそうな所って」
梨子「目星は付いてるわ」
千歌「流石リトルデーモンリリー」
違うわよと大声で否定をし、小走りで進み始めた。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/16(金) 23:44:59.16 ID:ndaeM2GSO
人の多い街を歩き慣れていない私は逸れない様に必死に梨子の後を歩く。
千歌「ちょっと、ペースを」
ごめん、ついと梨子は立ち止まり振り返りながら言った。
千歌「やっぱり人が多いね。真夏じゃないのが何よりの救いだよ」
先程、新聞で確認した所まだ4月との事だったので私達は半袖で少し寒いくらいだ。
梨子が私の横に並び再び歩き始める。
千歌「因みにさ心当たりがあるってどこに向かうつもりなの?」
21 :
りゅうくん
◆GaijiYAdxjSs
:2019/08/16(金) 23:49:48.90 ID:Qff0QEe80
ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」 ヤマイ「愚問ですね」フッ
ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」
ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」
ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」
ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」
ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」
ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」
ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」
ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」
ワセダ「山本」
ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]:2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0
女子無駄ssもっと増えろ
34 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[]:2019/08/16(金) 23:02:10.88 ID:qRAVGhiU0
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0
2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0
4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0
ぶ
っ
ち
い
!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20
ぶ
っ
ち
い
!ぶ
っ
ち
い
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 07:58:23.30 ID:Q6EP/5ilo
2
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:10:22.51 ID:PsFc2yRA0 2
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 08:11:41.11 ID:PsFc2yRA0
すみません、4に変えていいでしょうか
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 11:19:21.43 ID:BBoeIOZj0
>>610
大丈夫ですよこれで2と4が1票ずつですね
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:07:57.55 ID:UiGaDfEe0 4
613 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/08/15(木) 17:21:20.58 ID:BBoeIOZj0
支援 アイク
名前:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
E-mail:
省略可・各機能が使えます
全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 02:10:25.13 ID:LsCt9gt5O
梨子「一つは善子ちゃんが行きそうなお店があるから」
千歌「そっか。前に皆んなで来た時も個人行動してたもんね。善子ちゃん」
梨子「けど、流石の善子ちゃんでもこんな状況でそんな所に行かないかなって」
千歌「じゃあ…」
梨子「神田明神か音ノ木坂でしょうね。私達の場合」
私達にとって縁のある場所。もし、善子や他の皆んなが私達と同じ状況下にいるならそのどちらかに来るのではないかとの事だった。音ノ木坂学院は開校中である事を考慮して神田明神に行く事にした。
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 02:25:25.95 ID:LsCt9gt5O
境内の木陰に隠れた岩の上に座った梨子がそっと呟いた。
梨子「やっぱりちょっと肌寒いね」
日向に移動しようかと提案したが
梨子「制服を来た女の子が堂々と表に出ていたら変に怪しまれちゃうわよ」
との事だった。
千歌「じゃあ…どうする?他の場合を探しに行く?」
梨子「下手に動くのはやめましょう」
そう言って気が付くと数時間経っていた。
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 02:36:05.03 ID:LsCt9gt5O
神田明神で待っている途中梨子がこんな事を質問して来た。
梨子「どうして秋葉原なんだと思う?」
千歌「どうしてって?」
梨子「だって私達は沼津に居たのよ?戻るなら昔の沼津なんじゃないの?」
確かに梨子の言う通りだ。善子の儀式が原因だとして、それなら儀式を行った沼津にタイムスリップするのではないか。
そして、更に質問が続く。
梨子「千歌ちゃんが過去に戻りたいって思う時ってどんな時?」
千歌「えっ…やっぱり過去を変えたいとか…」
梨子「どうして過去を変えたいと思うの?」
千歌「そりゃ過去に未練があったり…」
それよ、と梨子が言った。
梨子「過去に…秋葉原に未練があるから私達はここに来たんじゃないかと思うの」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 22:04:53.38 ID:1fi72JvLO
例え未練じゃなくても何か秋葉原に思う事があるのではとの事だった。
千歌「でも、少なくとも私はアキバに未練を残してなんてないよ」
そう。少なくとも私は全て消化した。それは私も一緒よ、と梨子も言った。
梨子「けど、私達の心のどこか奥の方でまだ何かあるのかもしれない。自分達でも気が付いていないだけで」
千歌「そんな事…あるのかな」
全て憶測だけどねと梨子は苦笑いをした。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 22:13:42.25 ID:1fi72JvLO
カァカァとカラスが夕焼けに向かって鳴いているのを見て私は家に帰れるのかなと不安になった。あれから数時間待っていたが一向に誰も来ない。
千歌「もし、このまま帰れなかったら…私達どうすればいいんだろう」
大丈夫、ちゃんと帰れるからと口にした梨子も不安を隠せていない。
千歌「本当に皆んな来てるのかな?」
だって、これだけ居ても来ないのだから来ていない可能性も高い。なんて事を考えていると急に遠くから声を掛けられた。
「君達、そんな木陰に隠れて何をしてるん?」
胡散臭い関西弁だった。
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/18(日) 22:46:44.66 ID:1fi72JvLO
千歌「いえ、別に特に怪しい事は何も」
不意に声を掛けられるとやましい事もないのに何故だか言い訳をしてしまう。
梨子「千歌ちゃん。返って怪しいわよ」
千歌「わ、わかってるよ」
なんてやり取りをしてると
「なんや君達面白いね。ここら辺の子やないやろ?見た事ない制服やもん」
声の主は喋りながら近づいて来た。そうして私達の顔を覗き込んで来たその顔に私は見覚えがあった。
μ'sの東條希だったからだ。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 22:18:44.27 ID:R6v409HwO
千歌「と、東條…希さん」
梨子「ちょっと千歌ちゃん」
希「え?どうしてウチの名前を?」
穂乃果さんの時と同じ失敗をしてしまった。
千歌「さっき…名前呼ばれてるのを偶然…」
希「名前を?どこで?」
千歌「それは…」
いっそ本当の事を言ってしまおうかと思う程上手い言い訳が出て来ない。
希「ん〜…フルネームを知ってるみたいやしなぁ…なんや怪しいなぁ。そもそもこんな木陰で」
希さんの疑いの目から逃げる為にいよいよ本当の事を言おうとした時
希「なんてな。こんな可愛いらしい子等を追い詰めたらダメやんな」
その目は一瞬にして優しい目に変わった。
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 22:38:42.01 ID:R6v409HwO
希「何か困ってるんやろ?見れば分かるよ」
穏やかな口調で続けた。私も梨子もなんて返せば良いのか分からずにいると
希「無理に言わなくても良いよ」
千歌「すいません」
希「まあ、でもこれも何かの縁やし。そうだ!」
これと希さんが差し出して来たのは何処にでも売っている様なお守りだった。
千歌「お守り…あの…初めて会ったばかりの私達にどうしてここまで親切にしてくれるんですか?」
思えば失礼な質問だったかもしれないけど
希「それがウチの役割だからかな」
と微笑み、また、せっかくだから神様にご挨拶もしていきなよと私達を賽銭箱の前まで案内してくれた。
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 22:52:36.78 ID:R6v409HwO
参拝は二礼二拍手一礼だと梨子と二人で説明を受け、自分の財布から小銭を出してそれを投げた。
投げた小銭が私達の物だと場合によっては同じ物がこの世に同時に存在してしまうのではないかなんて脳裏をよぎった後ちゃんとお祈りしなければと手を合わせた。
千歌「未来に戻れます様に」
声に出ていたのか近くにいた希が少し驚いた顔をしていた。
顔を上げた時目の前が急に真っ白になってた。
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 22:54:35.23 ID:R6v409HwO
02
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 23:14:43.04 ID:R6v409HwO
気づくと私は教室にいた。辺りを見回したが見覚えのない教室だった。窓の外に目をやると秋葉原じゃない事はすぐに分かった。
曜「千歌ちゃん。聞いてる?」
千歌「曜ちゃん…」
私の隣の席には曜が座っていた。私は帰って来たのだった。
曜「大丈夫?さっきからぼーっとしてるみたいだけど」
曜に返事をするでもなく私は彼女に無言で抱きついた。
曜「ち、千歌ちゃん?ど、ど、どうしたの?何かあったの?」
多分、私と梨子がタイムスリップしたと言っても信じてくれないだろう。
曜が私の両腕から離れた時私はある事に気づいた。
千歌「あれ?そう言えば梨子ちゃんは?」
曜「え?何?」
千歌「いや、だから…さっきまで梨子ちゃんも一緒に居たでしょ?」
曜「梨子ちゃんって…誰?」
曜は不思議な顔をしてそう言った。
千歌「誰って…梨子ちゃんだよ!梨子ちゃん!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/19(月) 23:21:04.02 ID:R6v409HwO
ごめん。本当に分からないと真面目な顔で曜が言う。
千歌「そんな…」
その時、教室に電話の着信音が鳴り響いた。
千歌「私だ…」
携帯を取り出し画面を見ると登録されていない番号からだった。
千歌「もしもし?」
『もしもし千歌ちゃん?私!』
電話の相手は梨子だった。
千歌「梨子ちゃん?帰って来てるんだよね?どこに居るの?」
梨子『秋葉原の…昔の私の家』
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/20(火) 20:51:22.52 ID:UjMU+Ddi0
千歌「どう言う事?」
梨子『私も分からないわよ。気が付いたら昔の家に居るの。しかも、私だけじゃなくてお母さんも居るし私が暮らしている形跡もあるの』
千歌「それって…」
梨子『取り敢えずこれ以上は電話で話してても仕方ないわ。今からそっちに行くから』
千歌「今からって…梨子ちゃんアキバなんでしょ?」
梨子『電車で行けば夕方にはつくから。千歌ちゃんは待ってて』
私の返事を待つ事なく梨子は電話を切った。
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/20(火) 21:02:01.74 ID:UjMU+Ddi0
曜「友達?」
千歌「梨子ちゃんだよ。本当に分からない?」
申し訳なさそうに曜は頷いた。一体どうなって居るのだろうか。私は沼津に戻ってこれたのに、梨子は戻ってこれなかったのか。それどころか曜は梨子の事を知らないと言うし。
千歌「あれ?そう言えば…他の皆んなは?」
曜「他の皆んな?」
千歌「違うよ。善子ちゃんと花丸ちゃんとルビィちゃん。一緒に居たでしょ?」
私が聞くと曜は首を傾げた。
曜「ずっと二人だったけど」
千歌「そうなの?」
曜「うん。千歌ちゃん…大丈夫?疲れてるの?」
確かに疲れては居るけれど
曜「ルビィちゃんって去年の生徒会長の妹さんでしょ?千歌ちゃん知り合いだったの?」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/22(木) 19:24:13.42 ID:yFkB7G0I0
千歌「知り合いも何も…」
言いかけてやめた。曜の様子がおかしいのは明らかだったから。これ以上は無駄だと思った。
曜「千歌ちゃん?どこに行くの?」
千歌「家に帰るよ」
曜「なんか…気を悪くした?私何か…」
千歌「ううん。違うの。何でもないから」
私は教室を後にした。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/22(木) 19:53:16.38 ID:yFkB7G0I0
夕方になって梨子が私の家を訪ねて来た。
千歌「大丈夫だったの?お家の人には何て言って来たの?」
梨子「何も言わずに。おかしいわよね。今日の朝まで隣に住んでいたはずなのに」
千歌「うん。隣、知らない人が住んでた。校舎も分校になってたし」
それ以外にもおかしな事は沢山あった。中でも帰り道の曜の発言が衝撃的だった。
曜「スクールアイドル?」
千歌「うん。それも…分からない?」
曜「アイドルは知ってるけど…スクールアイドルって?」
千歌「じゃあ、Aqoursも?」
曜は首を縦に振った。スクールアイドルの事もAqoursの事も分からない。梨子の事も他の皆んなとの交流もないとの事だった。
千歌「曜ちゃんの中であの一年が無かった事になってるんだよ」
私が話している途中から梨子はスマホの画面をずっと見ている。
千歌「あの…聞いてる?」
梨子「千歌ちゃん。今、スクールアイドルについて調べたんだけど…。何も出てこないわ。ラブライブの事もAqoursの事も。μ'sの事も検索しても何も出てこない」
まるでこの世にスクールアイドルが存在していない様だった。
千歌「μ'sも…ラブライブも…」
梨子「あのね。落ち着いて聞いてね」
私は小さく頷く。
梨子「憶測でしかないんだけど。タイムリープ物の映画なんかだと過去を変えたせいで世界が変わってしまうなんて事があるじゃない?」
梨子の言いたい事は私も薄々感じていた。
梨子「私達が過去に行った事によって世界が変わってしまったんじゃないかしら?」
千歌「やっぱり梨子ちゃんもそう思う?」
梨子「それしかないもの」
千歌「でも、私達過去で何か…あっ!」
キッカケとなり得る事を思い出した。
千歌「穂乃果さんと…μ'sとの接触…」
梨子「それしかないわ」
39.94 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)