千歌「idolise」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 20:26:37.27 ID:fwUToz010
高校生による自主的なアイドル活動。その一瞬の輝きを求め歌って踊りその時代を生きてきた。彼女達は

「スクールアイドル」

と呼ばれていた。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1565954796
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 20:44:24.42 ID:ndaeM2GSO
ミーンミンミンミン。

千歌「暑い…」

その日のはいわゆる酷暑と呼ぶに相応しい気候だった。

梨子「さっき市内放送で外での運動は控える様にって言ってたわよ」

曜「かと言って室内で練習するって言ってもね」

私達の学校は部活動が盛んであり新参者であるスクールアイドル部の練習場所は限られていた。

梨子「この調子じゃ近い将来夏の運動部の活動禁止になんて事もあり得ない話じゃないわね」

曜「甲子園もインターハイもない夏なんて寂しいね。なにより…」

ルビィ「ラブライブ!」

部室の奥の方で二年生のルビィが叫んだ。

曜「なんて事もあり得ない話じゃないよね」





3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 21:16:49.00 ID:ndaeM2GSO
千歌「え〜そんなぁ」

曜「ごめん、ごめん。冗談だよ」

と曜は言うがラブライブは一年に二回開催される事もあり冗談とも言えない。

千歌「はあ。なんでこんなに暑いかなぁ。エアコン…を使うと余計に温暖化が進むんだよね」

かと言ってこの暑さなので使わない訳にもいかスイッチを入れ負のサイクルが生まれる。もっと気温が暑くない頃に戻って地球の為にエアコンを使わない様にと昔の人に注意をしたいくらいだ。

しばらくして、エアコンの冷気が部屋の奥まで行き渡る。

花丸「善子ちゃん。部屋が冷えたからってその暑苦しい格好をやめるずら」

ルビィの隣に座ってる花丸が季節感を全く感じさせない漆黒のマントを身に纏った善子に吠えた。善子は何かを始める様子だった。















4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 21:31:36.84 ID:ndaeM2GSO
梨子「そこの堕天使は一体何を始めるつもりなのかしら?」

善子「儀式よ」

梨子「も〜またそんな馬鹿な事を」

花丸「変な事は善子さんずら」

梨子と花丸の言葉を尻目におそらくお手製であろう儀式道具一式に向かい善子はブツブツと呪文を唱え始めた。

千歌「善子ちゃ〜ん。儀式をするのは百歩譲って良いけどさ。ロウソクを使うのはやめやうよ。一応学校だしさ」

と回りくどく儀式の中止を促したその時

善子「来た!」

善子の言葉と同時に目の前が真っ白になった。


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 21:32:06.32 ID:ndaeM2GSO
01
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 21:45:06.04 ID:ndaeM2GSO
目を開けるとそこは見知らぬ街だった。

千歌「ここは…」

いや、私はこの街を知っていた。ひとを見下ろす様にビルが軒を連ね、色とりどりの街並みには私が住んでいた様な自然の配色が少ない。

千歌「どうして…私はこんな所に」

確かにさっきまで部室に居たのに。ここは東京の秋葉原だった。

何が起こっているのか分からず辺りを見渡していると何やら騒がしい人混みを見つけた。


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 21:55:28.28 ID:ndaeM2GSO
私が人混みの方へ行こうとした時

「千歌ちゃん」

と呼び止められた。振り返ると声の主は梨子だった。

梨子「良かった。千歌ちゃんも来てたんだ。そうだよね。さっきまで一緒に居たんだもん」

千歌「梨子ちゃん。あの…これは一体…」

梨子「分からないけど。気が付いたらここに」

千歌「あのここって」

梨子「うん。アキバよね」

梨子はそう言うと続けて

梨子「そんな事よりも。あれ」

人混みの方を指差した。

千歌「なんか凄い人だけど。何かあったのかな?」

梨子「私も気になって行ってみたの。そしたら…ライブをやってるみたいなの」

千歌「ライブ?」

梨子「うん。行ってみれば話が早いと思う」



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 22:12:35.47 ID:ndaeM2GSO
梨子に促され人混みの方へ近づいてみると夏の暑さにも負けない程の熱気を感じ、人々の視線の先では梨子の言う通りライブが行われていた。

千歌「これって…」

梨子「そうよね?合宿の時にDVDで見たライブと一緒…」

千歌「うん。A-RISEだよ」

数年前に活躍した伝説のスクールアイドル。A-RISEのライブ。

千歌「でも、どうしてA-RISEがライブを?」

梨子「分からないけど。どう見たって同じ年頃に見えるわよね?」

しかも、映像で見た当時の姿だった。



9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 22:19:16.42 ID:ndaeM2GSO
千歌「ねえ?これってどう言う事?当時を再現してるって訳でもなさそうだし。って言うかそもそも私達がここにいる事だって」

舌を噛むんじゃないかと思うほどに捲し立てる私に

梨子「落ち着いて」

と梨子が言う。

梨子「私だって何がなんだか分からないわ。けど、普通じゃない事は分かる」

千歌「普通じゃない?」

梨子「そう。それと他の人皆んなは」

と梨子が言いかけた時
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