「愛され体質の後輩と愛でたい先輩」

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197 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/17(木) 22:10:03.99 ID:s3nEuvR10
今日ちょっと書けそうにないので報告のみ!

>>196
過去作がもう数年以上前でちょっと感覚的に空きすぎてるのがですね……。

一応昔からボクっ娘のSSを書いてたので、今載せてるのを貼っときます↓
https://note.mu/shiranuifuchika

お暇だったら目を通してくだされば
198 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/18(金) 23:31:44.87 ID:4gJ5T3No0
デート当日


先輩「はぁ」


先輩(やっぱり、二人で出かけるのはまだまだ慣れないわね)


後輩「先輩〜〜!」


先輩「あ、きたきた」


後輩「はぁはぁ……おはよーございます!」


先輩「おはよう」
199 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/18(金) 23:34:20.95 ID:4gJ5T3No0
後輩「えへへ、今日はちょっと冷えますね」


先輩「そうね、すっかり秋」


後輩「先輩の秋服……」じー


先輩「へ、変かしら?」


後輩「いえ! でも独り占めしたいくらい素敵ですっ」


先輩「……/// 後輩ちゃんも、可愛いわ」


後輩「わーい♪ やっぱり好きな人に褒められると、嬉しいですねっ」


先輩「そ、そう……///」


先輩(好き〜……)
200 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/18(金) 23:37:29.51 ID:4gJ5T3No0
後輩「ハロウィンですけど、中で耳とか買いましょっ」


先輩「そうね」


後輩「楽しみだな〜♪ あ、写真もいっぱい撮りましょうね?」


先輩「ええ」


後輩「先輩の可愛い表情、いっぱい撮っちゃいますっ」


先輩「そ、そんなこと頑張らなくていいのよ……?」
201 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/10/18(金) 23:42:38.86 ID:4gJ5T3No0
後輩「うわー! 人がたっくさん!」


先輩「大人気ね」


後輩「先輩、早く行きましょ〜!」ぎゅっ


先輩「うわわ!」


後輩「えへへ、急いで急いでっ」


先輩「う、うんっ……!」


先輩(強引に手を引っ張られるのも、悪くないかも……)
202 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/10/18(金) 23:45:30.23 ID:4gJ5T3No0
後輩「まずはお耳ですねっ」


先輩「そうね。あら、いっぱいあるのね」


後輩「先輩は、ここ来たことあります?」


先輩「うーん、たまに」


後輩「もしかして、友先輩と……?」


先輩「う……ご、ごめんね、友以外、友達がいなくて……」


後輩「先輩には恋人がいるのにな〜?」


先輩「そ、そうね」


後輩「えへへ」


先輩「うふふ……」
203 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/10/18(金) 23:48:40.68 ID:4gJ5T3No0
後輩「どれにしようかな〜……これとかどうですか?」


先輩「うさ耳?」


後輩「はいっ」ぴょこ


先輩「―――」


先輩(ハッ、危ない、可愛くて危うく死ぬところだった)


後輩「うーん、ちょっと違うかなぁ」


先輩「そ、そうかもね」


先輩(命がいくらあっても足りないわ……)
204 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/19(土) 00:12:14.51 ID:/U+oibq/0
後輩「じゃあ、これ!」


先輩「それは?」


後輩「黒猫です!」


先輩「か、可愛い……」


後輩「にゃんっ♪」


先輩「!?!?!?!?」


後輩「えっ、先輩どうしました?」


先輩「好き……すっごく好き……」


後輩「え……あ……う……///」


後輩「あ、あはは……て、照れちゃいます……」
205 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/19(土) 00:37:45.51 ID:/U+oibq/0
ここまで!つづく!


あと、過去作的なのはここに乗ってます……途中で終わってるやつも多々あるので、見る時は注意が必要です

http://nanabatu.sakura.ne.jp/new_genre/bokukko.html
206 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 01:35:33.18 ID:ZorNkbuX0
後輩「私、これにします!」


先輩「い、命がいくつあっても足りないかもしれない……」


後輩「そ、そんなに気に入ってくれました?」


先輩 コクコク


後輩「……もー、先輩褒め上手なんだからっ」


先輩(いや、本当に可愛い……好き……)
207 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 01:44:11.61 ID:ZorNkbuX0
後輩「先輩はどれにしますか?」


先輩「わ、私も着けるの?」


後輩「はい、もちろん!」


先輩「ど、どうしようかしら……」


後輩「あっ、これとか!」


先輩「それは?」


後輩「犬耳ですね、着けてみてくださいっ♪」


先輩「うん」
208 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 01:51:23.92 ID:ZorNkbuX0
先輩「どうかしら?」


後輩「わぁぁぁ……!!」


先輩「!」


後輩「か、可愛い〜っ!」


先輩「そ、そう?」


後輩「お手っ」


先輩「えっ、はい」


後輩「よしよーし!」


先輩「……ちょ、ちょっと……///」
209 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 02:00:25.52 ID:ZorNkbuX0
後輩「はっ! 私は一体何を!」


先輩「……あ、頭を撫でてたわ」


後輩「ご、ごめんなさいっ! い、嫌でしたよね……?」


先輩「……」


後輩「……」


先輩「……わ、悪く、ないわね」


後輩「ほんとですか?」ニコッ


先輩(むしろ、ドキドキしたわ……)
210 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 02:06:09.47 ID:ZorNkbuX0
後輩「えへへ、両想いだな〜」


後輩「よーし、じゃあ買いに行きましょっ」


先輩「ええ」


先輩「あっ、私が出すわよお金」


後輩「だいじょーぶです!」


先輩「そ、そう?」


後輩「先輩に褒めてもらえたから、自分で買いたくて……」


先輩(どこまでも果てしなく可愛い娘……!)
211 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 02:09:42.69 ID:ZorNkbuX0
「ありがとうございました〜」


後輩「よーし、楽しむ気分、更に増し増し! いきますよー!」


先輩「うんっ」


後輩「さて、何から乗りますか?」


先輩「うーん、何かしら」


後輩「やっぱり、ジェットコースターですね!」


先輩「え゛」


後輩「?」
212 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 02:15:53.20 ID:ZorNkbuX0
先輩「わ、私、苦手なの……」


後輩「あっ、そうなんですね……」


先輩「う、うん……」


後輩 しゅん


先輩(ああ、あからさまに残念そう……)


後輩「じゃあ、何乗りますか?」


先輩「ま、待って後輩ちゃん」


後輩「えっ」


先輩「私……乗るわ」
213 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/21(月) 02:19:22.42 ID:ZorNkbuX0
話が膨らみ過ぎて多分10月中に終わるか怪しい。


もう少しだけお付き合いください……それではっ!
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 03:08:49.09 ID:t39Vlc1CO
今年中でいいじゃん
215 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:15:40.71 ID:utgr9Pic0
後輩「ええっ! でも……」


先輩「後輩ちゃん、乗りたいんでしょう?」


後輩「……」こくり


先輩「それなら、私も乗りたい」


先輩「後輩ちゃんとなら、乗りたい」


後輩「先輩……!」
216 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:17:41.74 ID:utgr9Pic0
後輩 ワクワク


先輩「……」


先輩(とは言ったものの……)


先輩(怖い!!)


後輩「先輩、ジェットコースター苦手なんですか?」


先輩「そ、そうね……得意ではないわ」


後輩「……あっ、そういえばウォータースライダーも……」


先輩「ええ、その類が苦手みたい……」
217 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/10/27(日) 22:21:42.95 ID:utgr9Pic0
後輩「もしも危ないことになったら、私が人口呼吸しますっ!」


先輩「ジェットコースターは溺れないから大丈夫だとは思うけれど……」


先輩(人口呼吸……)


※妄想中


先輩「……///」


先輩(想像しただけでダメっ!! 恥ずかしい!)
218 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:25:55.75 ID:utgr9Pic0
後輩「もうすぐですね」


先輩「うう……」


後輩「大丈夫ですか?」


先輩「大丈夫……なはず」


後輩「や、やっぱりやめます?」


先輩「が、頑張る〜」


後輩「は、はい〜〜」
219 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:33:32.54 ID:utgr9Pic0
「シートベルトをしっかり締めてください」


先輩「……こ、これで平気かしら!?」


後輩「はいっ!」


先輩「外れたりしない!?」


後輩「大丈夫です! ほら!」グッ


後輩「力いっぱい引いても取れません!」


先輩「な、なら行ける! かも……」


「それでは、元気にいってらっしゃーい!」
220 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:36:33.02 ID:utgr9Pic0
ガタンッ


先輩「ひっ!!」


後輩「大丈夫です!」


先輩「ううっ、ううぅ!」


後輩「先輩っ!」ぎゅっ


先輩「!」


後輩「私がついてます!」


先輩「後輩ちゃん……」


ガタンガタンガタンッ……
221 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:43:49.96 ID:utgr9Pic0
後輩「頂上見えてきました!」


先輩「ううう……!」


後輩 わくわく


先輩(後輩ちゃんとっても楽しそう…)


後輩 ぎゅぅぅ


先輩「んっ……」


先輩(手、すっごく強く握られてる……)
222 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:49:01.80 ID:utgr9Pic0
ガタンガタン


先輩(く、来る……!)


ガタッ


先輩「へっ?!」(止まった……?)


後輩「先輩っ」


先輩「にゃ、にゃに!?」


後輩「行きますよ♪」


ガゴーーーーーーー!!!


後輩「キャーーーー!!」


先輩「」
223 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:50:49.04 ID:utgr9Pic0
後輩「さい……っこうでしたね!」


先輩「怖かった怖かった怖かった……」


後輩「だ、大丈夫ですか、先輩?」


先輩 うるうる


後輩「……か、可愛い……!」


先輩「怖かった……」


後輩「怖がってる先輩、とっても可愛いです……」


先輩(怖かった……)
224 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:55:56.49 ID:utgr9Pic0
先輩「ふぅ……」


後輩「落ち着きました?」


先輩「う、うん……」


後輩「えへへ、先輩……」


先輩「なに?」


後輩「怖いのに、私と一緒だから、乗ってくれたんですよね?」


先輩「う、うん……」


後輩「嬉しいです、そういうの」


先輩「……///」
225 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:58:54.30 ID:utgr9Pic0
後輩「さ、次はどれ乗りますか?」


先輩「う、うーんそうねぇ……」


後輩「私はなんでも!」


先輩「あら、そう。じゃあ……」


先輩「あ、ハロウィンだし、お化け屋敷とか行ってみる?」


後輩「……」


先輩「?」


後輩「お、おばけ……」うるうる


先輩「!?」
226 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/10/27(日) 22:59:39.04 ID:utgr9Pic0
次回お化け屋敷!


それでは!
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 09:46:56.66 ID:biwmK5KGO
10月終わりそう
がんばれ
228 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:33:21.49 ID:XU+uXfL30
先輩「苦手、なの?」


後輩「……」コクコク


先輩(もう既に涙目じゃない……)



後輩「い、行きますか?」


先輩「ううん、苦手ならやめておきましょう。無理する必要はないわ」


後輩「で、でも……」


先輩「他にもたくさんあるんだし、ね?」


後輩「……先輩!」


先輩「?」


後輩「私、頑張ります! お化け屋敷……頑張ります!」


先輩(震え止まってないけれど……)
229 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:34:02.75 ID:XU+uXfL30
先輩「本当にいいの?」


後輩「はい! 先輩だって、私の為に無理してくれたんですから」


後輩「私も、先輩とならお化け屋敷、行ける、はず!」


先輩「後輩ちゃん!」


後輩「先輩となら、へっちゃらです!」


先輩(好き、好き過ぎる)
230 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:37:25.00 ID:XU+uXfL30
後輩「先輩はおばけ、怖くないんですか?」


先輩「そうね、あまり怖くないかも」


後輩「す、すごい!」


先輩「でもジェットコースターは怖いのよね……」


後輩「私と正反対ですね」


先輩「正反対ね……」
231 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:39:30.36 ID:XU+uXfL30
後輩「なんだか、嬉しいです」


先輩「え、正反対なのに?」


後輩「はい。……だって」


後輩「お互いに、補えるじゃないですかっ」


後輩「先輩の苦手なこと、私がやっちゃいます!」


先輩「……後輩ちゃん」


後輩「えへへ」


先輩「うふふ」


先輩(結婚しましょうね……)
232 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:41:29.28 ID:XU+uXfL30
先輩「あら、お化け屋敷もハロウィン仕様になってるみたいね」


後輩「へ、へえ……」


先輩「ハロウィン仕様って、怖いのかしら……?」


後輩「た、確かに! これなら行けるかも……?」


先輩「そうね、そう信じて入りましょう」


後輩「はいっ!」
233 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:56:59.87 ID:XU+uXfL30
「……ようこそ」


後輩「」


先輩「後輩ちゃん!? まだ中に入ってないわよ」


後輩「はっ……」


先輩(受付の時点で怖がってる……)


後輩 ぷるぷるぷる


先輩(どうしよう、怖がってる姿が愛らしい……愛でたい……)
234 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 22:59:58.23 ID:XU+uXfL30
「それでは、ごゆっくりと……サヨウナラ」


ギィィィィィ……


先輩「い、行くわよ後輩ちゃん」


後輩「は、はいぃぃ」


先輩(こ、ここは私がリードしないと!)


ぎゅっ


後輩「!」


先輩「手、離さないようにね?」


後輩「は、はいっ!」
235 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:10:06.44 ID:XU+uXfL30
後輩「く、暗い〜……ひんやりしてる……」


先輩「そうね……」


後輩「先輩の手……あったかいです」


先輩「そうかしら」


後輩「安心します……」


先輩「良かった。……さ、進みましょう」
236 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:10:34.79 ID:XU+uXfL30
先輩「……」


後輩「……」


先輩(特に仕掛け、ないわね)


バッ


先輩「!」


後輩「キャーーッ!!!」


ぎゅっ


先輩「!!?!?!?!?!」


後輩「て、手が! 手が出てきましたぁ!」


先輩「だだだだ、大丈夫よ! 大丈夫!」


先輩(そんなことより抱きつかれてて、どど、ドキドキするっ!)
237 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:15:08.99 ID:XU+uXfL30
先輩「こ、後輩ちゃん……?」


後輩「ううう……」


先輩「あ、あの、動けないんだけど……」


後輩「は、離れないでください……」


先輩「!!」


先輩(上目遣い……ズルいっ!)
238 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:15:43.29 ID:XU+uXfL30
先輩「と、とりあえずは進まないと……終わらないから……ね?」


後輩「……」


先輩「……後輩ちゃん?」


後輩「ずっとこのままがいいです……」


先輩「…………」


先輩(お、襲いたい……)
239 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:16:10.41 ID:XU+uXfL30
先輩(わ、私は何を考えているの……!)


後輩「……」


先輩「出てからもさせてあげるから、とりあえず出ましょうね?」


後輩「は、はいぃ……」


先輩「うん。ささ、行くわよ――」


ぎゅっ


先輩「ひゃい!?」


後輩「……これでも、いいですか?」


先輩(う、腕に、抱きつかれた……!)
240 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:16:47.13 ID:XU+uXfL30
後輩「……」


先輩「い、行きましょうか?」


後輩「はい……」


先輩(後輩ちゃんの、胸の感触が……こ、こんなんに感じるものなの……?)


先輩(好きな人だから、余計に、なのかしら……)


後輩「先輩?」


先輩「な、なに?!」


後輩「えっと、行かないんですか……?」
241 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:21:53.97 ID:XU+uXfL30
先輩「あっ、そ、そうね! ごめんなさい。行きましょう」

後輩「はいぃ」


先輩「……」


後輩「……」


先輩(後輩ちゃんの心臓の音が……ダイレクトに……)


ウワ〜〜〜!!


後輩「きゃーーー!!」


先輩「わわっ」


ぎゅぅ


先輩(はい、幸せっ……!!)
242 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/05(火) 23:28:17.11 ID:XU+uXfL30
あと数回で締め!10月に終わるなんてのは都市伝説!


それでは次回!
243 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:22:15.37 ID:0c31JrWb0
先輩「大丈夫?」


後輩「は、はいぃ……」びくびく


先輩(ここは、落ち着かせてあげなきゃ……)


先輩(ちょっと、大胆だけど……)


なでなで


後輩「! 先輩……?」


先輩「よしよし、怖いでしょうけど、もう少し頑張りましょうね?」


後輩「……」こくり


先輩(落ち着いた、かしら?)
244 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:22:53.09 ID:0c31JrWb0
先輩「ゴール!」


後輩「ふわぁぁぁぁ……」


先輩「頑張ったわね、後輩ちゃん」


後輩「は、はいぃ……腰抜けちゃいました」


先輩「うふふ」


後輩「あ、あの……先輩」


先輩「なにかしら?」


後輩「頑張ったから……その、」


後輩「なでなで、されたいです」
245 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:28:22.36 ID:0c31JrWb0
先輩「!」


先輩(な、なにこの可愛い存在は……)


先輩(思わず抱きしめたくなるような……)


後輩「……」


先輩(どうして目を閉じるの!?)


後輩「……」


先輩「……」


なでなで


後輩「……えへへ」


先輩(可愛さで即死)
246 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:31:18.13 ID:0c31JrWb0
コーヒーカップ


後輩「わーい!」


先輩「こ、後輩ちゃん! 速度、もうちょっと抑え……!!!」


後輩「キャーーー!!」


先輩「」



メリーゴーラウンド


後輩「先輩、もっと近づいてくれないと危ないですよ」


先輩「べ、別々に乗っても良かったんじゃないかしら……?///」


後輩「それじゃあ乗る意味ないですよ! ほらっ」


先輩「うう……」


先輩(近い、近すぎるっ……! 恥ずかしい! 良い香り……!)
247 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:41:57.78 ID:0c31JrWb0
後輩「あむっ……」


先輩「美味しい?」


後輩「はい! ハンバーグ美味しいですねっ」


先輩「ええ。ここで食べて正解だったわね」


後輩「プレートも可愛いです♪」


先輩「……あら、口にソースついてるわよ」


後輩「あっ。……んっ」


先輩「……?」


後輩「とってくださいっ」
248 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:42:56.07 ID:0c31JrWb0
先輩「!?!?!!??!?!」


先輩(待って……)


先輩「い、いいの?」


後輩「どうしてですか? 先輩に甘えたいです」


先輩「あ、甘え……/// わかったわ、取るわね」


後輩「んっ……ありがとうございますっ」


先輩「……///」
249 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 22:47:34.34 ID:0c31JrWb0
先輩(この娘に主導権握られっぱなし……)


後輩「はむっ……うんっ、ごちそうさまでした♪」


先輩「綺麗に食べたわね」


後輩「食べるの遅くてごめんなさい、先輩のも片付けてきますっ」


先輩「いいのよ。ありがとう」


先輩(気が利くし、本当に素敵な娘……)
250 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 23:18:48.58 ID:0c31JrWb0
後輩「お待たせしました! さて、次はどうしますか?」


先輩「だいぶ暗くなってきたわね」


後輩「そうですね、もうすぐ真っ暗になっちゃいそう」


先輩「今日はこのくらいにしておく?」


後輩「ええっ、もっと先輩と一緒にいたいです……」


先輩「わ、私も一緒にいたいわ……」
251 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 23:31:20.22 ID:0c31JrWb0
後輩「……あっ」


先輩「?」


後輩「一番大事な乗り物忘れてました!」


先輩「なにかしら」


後輩「えへへ、アレです!」びしっ


先輩「……アレ?」


後輩「観覧車!」
252 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/18(月) 23:52:12.02 ID:0c31JrWb0
次回最終回!!!


では!
253 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:25:01.90 ID:y1gJOLrJ0
「それでは、お空の旅をご堪能ください♪」


ゴウンゴウンゴウンゴウン……


後輩「あの、乗ってから聞いてしまって悪いんですけど」


先輩「なに?」


後輩「先輩、高いところ大丈夫ですか?」


先輩「落ちたりしなければ平気、かしら」


後輩「良かったぁ……ちょっと心配してました」


先輩「ありがとう、大丈夫よ」


後輩「はいっ! それにしてもこの観覧車、飾り付けされててとっても素敵ですね」


先輩「ええ。この観覧車自体がイルミネーションのようになってるみたいね」
254 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:30:34.41 ID:y1gJOLrJ0
後輩「はぁぁ……えへへ」


先輩「どうしたの?」


後輩「やっと、先輩と二人きりになれたな〜って」


先輩「え……/// そ、そうね」


後輩「……先輩っ!」


先輩「な、なに?」


後輩「私たち、観覧車の中で、二人きりなんですよ!」
255 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:31:26.11 ID:y1gJOLrJ0
先輩「そ、そうね?」


後輩「だから、その……」


後輩「……隣に行っても、いいですか?」


先輩「えっ!? あ、う、うん……」


後輩「……それじゃあ」すくっ


ぐらっ


後輩「きゃっ」


先輩「!」


がしっ


後輩「あっ……」


先輩「だ、大丈夫?」


先輩(思わず掴んじゃった)


後輩「は、はい……ありがとうございますっ」
256 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:34:34.31 ID:y1gJOLrJ0
後輩「んしょ……」


先輩「……」


先輩(ち、近い……)


後輩「……先輩」


先輩「なに?」


後輩「すっごく、近いですね……///」


先輩「え、ええ……そうね……///」
257 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:35:37.85 ID:y1gJOLrJ0
後輩「……私、憧れの人がいたんです」


先輩「?」


後輩「その人とは話もしたことがなかったんですけど」


後輩「横顔がとても綺麗で、すっごく存在感のある人で」


後輩「いつも気になって、見かけるとずっと目で追っちゃうくらいで」


先輩「……」
258 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:39:25.86 ID:y1gJOLrJ0
後輩「……付き合う前に、カフェに行った時のこと覚えてますか?」


先輩「お洋服買った日?」


後輩「はい。その時に私、そのカフェによく行ってたって言ったじゃないですか」


先輩「うん。覚えてるわ」


後輩「その人は、いつもそのカフェの窓際の席でお勉強をしていた綺麗な人なんです」


後輩「黙々と勉強に打ち込んで、ただペンのなぞる音だけがテンポよく聞こえてくるんです」


後輩「その人はいつも、ブラックコーヒーを頼んでました」


先輩「……え」


先輩(それって……?)
259 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:45:12.15 ID:y1gJOLrJ0
後輩「一緒にカフェに行った時に、確信しました」


後輩「先輩が、その人だったって」


先輩「!」


後輩「私、昔からの憧れの人と今こうして、お話しして、一緒にいられてるんです」


ぎゅっ


先輩(また、腕を抱かれた……)


後輩「……私のドキドキ、伝わりますか?」


先輩「!」


先輩(お化け屋敷の時よりも、伝わる激しい心臓の音……)


先輩「すっごく、ドキドキしてるわね……」
260 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:46:48.90 ID:y1gJOLrJ0
後輩「えへへ……大好きだから、です」


先輩「……///」


後輩「先輩……」


先輩「……うん」


後輩「……」


先輩「……目を閉じて」


後輩「はい……」
261 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:50:34.41 ID:y1gJOLrJ0
先輩「……」


後輩「……んっ……」


先輩「……」


後輩「……えへへ」


後輩「やっと、キスしてくれましたね」


先輩「……遅くなって、ごめんね」


後輩「そんなことないです……嬉しくて、たまらないです」
262 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 21:59:18.35 ID:y1gJOLrJ0
先輩「……///」


後輩「あっ、先輩見てくださいっ」


先輩「えっ。……わぁ……!」


後輩「パレードです!」


先輩「ここからだと全体がよく見えていいわね。綺麗……」


後輩「キラキラしてて素敵ですっ」
263 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:02:24.36 ID:y1gJOLrJ0
先輩「そうね」


後輩「……先輩っ」


先輩「ん、なに?」


後輩「……ギュゥって、して欲しいですっ」


先輩「ぎゅ、ギュゥ……?」


後輩「はいっ」


先輩「……わ、わかったわ」
264 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:08:07.97 ID:y1gJOLrJ0
ぎゅぅ……


後輩「……ふわぁ」


先輩「……」


後輩「あったかい……先輩の良い香りがします」


先輩「そ、そんな感想言わなくていいのっ……///」


後輩「せんぱぁい……」


先輩「ん……?」


後輩「キスぅ……」


先輩「/// うん……」
265 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:08:43.05 ID:y1gJOLrJ0
「お空の旅はいかがでしたか? うふふ! また来てくださいね♪」


後輩「ふふふーん♪」


先輩「……」


後輩「先輩、どうしたんですか?」


先輩「う、腕から、離れないのね」


後輩「え、ダメですか……?」


先輩「ううん、ダメじゃない。むしろ嬉しいわ」


後輩「えへへっ……」
266 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:16:20.67 ID:y1gJOLrJ0
後輩「あ、一つ言い忘れてました」


先輩「なにかしら?」


後輩「先輩のこと、憧れの人だったから好きになったんじゃありません」


後輩「きっと憧れの人じゃなくたって、ハンカチを拾ってくれたあの日から、ずっと私は好きですから」


先輩「……///」


後輩「でも、それよりももっと好きだったんですけどねっ」


先輩(……私もよ、後輩ちゃん)


先輩(ハンカチを手渡したあの日から、ずっとあなたのことばかり考えてたのだから)
267 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:18:25.90 ID:y1gJOLrJ0
後輩「それにしても」


先輩「うん?」


後輩「先輩の唇、柔らかかったぁ……」


先輩「ちょっ!/// 何を言い出すのっ!」


後輩「えへへっ、これからたっくさんしてもらえるんだなと思って、嬉しくなっちゃいました!」


先輩「も、も〜……///」
268 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:21:47.41 ID:y1gJOLrJ0
後輩「あ、そうだ!」


後輩「先輩、写真撮りましょっ!」


先輩「うん」


後輩「観覧車をバックに……」


後輩「先輩っ、こっち来てくださいっ」


先輩「うん」


後輩「……もっともっと近づいてくださいっ♪」


先輩「う、うん///」
269 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:25:46.97 ID:y1gJOLrJ0
後輩「撮りますよ〜」


先輩「うんっ」


後輩「はいっチーズ……」


ちゅっ


先輩「へ!?」


パシャッ
270 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:26:18.51 ID:y1gJOLrJ0
後輩「……うんっ、よく撮れてる!」


先輩「こ、後輩ちゃん、今の……」


後輩「えへへ、不意打ちでしちゃいましたっ」


先輩(……頬に、まだ感触が……)


後輩「ほら、見てください先輩っ」スッ


先輩(わ、私……き、キスされてる……!)
271 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:27:50.20 ID:y1gJOLrJ0
後輩「えへへ、イチャイチャしちゃった♪」


先輩「そうね……」


後輩「待受に設定っと……」


先輩「ええっ!?」


後輩「えっ、ダメですか?」


先輩「い、いや、ダメじゃない、けど……は、恥ずかしくない……?」
272 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:29:48.24 ID:y1gJOLrJ0
後輩「全然です!」


先輩「そ、そうなの……」


後輩「……あの、はしたない娘って、思われましたか……?」


後輩「幻滅、しちゃいました……?」


先輩「!」


後輩 うるうる


先輩(……もーどうにでもなれっ!!)


ぎゅっ
273 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:32:12.21 ID:y1gJOLrJ0
後輩「!」


先輩「あなたの全部が好き! だから、そんな悲しいこと言わないでっ!」


後輩「……先輩///」


先輩「……」


後輩「……あ、あの、先輩?」


先輩「な、なに? は、離さないわよ……」


後輩「人がいっぱい、見てますよ?」


先輩「ぴゃっ!?///」バッ
274 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:36:41.93 ID:y1gJOLrJ0
後輩「……えへへへへ」


先輩(ああああああああ……///)


後輩「先輩」


先輩「……な、なに?」


後輩「これからも、末永くよろしくお願いします♪」



おしまい
275 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:40:21.04 ID:y1gJOLrJ0
・ ・ ・


友「でさ〜……アレ、今何時?」


先輩「えーーっと……」トンッ


先輩「14時回ったところね」


友「……ほっほー」


先輩「?」


友「いやあ、ほっぺにチューされてる写真、待受にしてんのね」


友「ラブラブじゃな〜い?」


先輩「……///」



ほんとにおしまい
276 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/11/19(火) 22:53:09.25 ID:y1gJOLrJ0
約3ヶ月ちょいありがとうございました!

ちょくちょく書けないこともありましたが無事終われてよかった……。


12月にまた新しいSS書きますのでよろしくおねがいします。


「私、あなたのことが好きになってしまいました。」


以前落としたスレでもあるので見たことがある方ももしかしたらいらっしゃるかも……?

とりあえずまた会いましょう!それでは!



※以前書いたもの・現在進行系のサイトも再度貼っておきます

ボクっ娘SS
http://note.mu/shiranuifuchika

過去SS(途中で落ちたのも多数)
http://nanabatu.sakura.ne.jp/new_genre/bokukko.html
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:20:55.09 ID:6RWl17IQo

面白かったです
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 07:39:58.03 ID:LELWo1TGo
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 20:43:22.91 ID:eOVpSLVjO

次も待ってる
280 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2020/01/31(金) 23:39:19.94 ID:iFtM03C20
こっそりと。

https://kakuyomu.jp/users/shiranui_fuchika

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