「愛され体質の後輩と愛でたい先輩」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:51:45.03 ID:YXqmeEGd0
後輩「先輩!」


先輩「あら、どうしたの」


後輩「先輩が見えたので来ちゃいました」


先輩「そうなの、わざわざ」


後輩「えへへ」


先輩「……」


先輩(ああ……)


先輩(……愛でたい)

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:52:46.50 ID:YXqmeEGd0
友「女の子に恋したぁ?」


先輩「うん、私おかしいのかな……」


先輩「最近彼女のことを思うとなんというか、その……」


友「心が熱くなる、と」


先輩「え、わかる!? そう、そうなの!」


友「夏バテかもしれないわよ」


先輩「確かにもうすぐ夏だけど、流石に早すぎないかしら……?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:53:14.04 ID:YXqmeEGd0
友「梅雨が明けて、もうすぐ夏休みって時に面白そうな話するわねぇ」


先輩「お、面白がらないで。私は真剣なんだから」


友「で、これからどうするのよ」


先輩「え? どうするって……」


友「だーかーら、その娘とどうなりたいわけ?」


先輩「うぇ!?/// や、う、それは……」


友「ほらほら〜言ってみなさいよ〜」


先輩「……愛でたい」


友「ん?」


先輩「思う存分、愛でたい!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:53:51.27 ID:YXqmeEGd0
友「な、なんか強い意志を感じるわね……」


先輩「私は本気」


友「うん、めちゃくちゃ伝わる」


友「それで、その娘とはどういう関係なの?」


先輩「……」


友「ん、何よ急に黙り込んで」


先輩「……その娘がハンカチを落としたから、拾ってあげたの」


友「うん」


先輩「……それだけ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:56:08.52 ID:YXqmeEGd0
友「うっす!! 関係性めちゃくちゃ薄いじゃん!」


先輩「だ、だって、私帰宅部だし」


友「知ってるわよ?! あんたにそもそも下の子の友人がいることに私は驚いてたんだから」


先輩「友はいいなぁ、たくさん友達いて」


友「そりゃ部活入ってたらある程度は友達できるわよ! あんたにも入れって私は去年も言いました!」


先輩「うう……」


友「はぁ……とにかく、その娘のとこ行くわよ」


先輩「ほ、本気で言ってる?」


友「当たり前でしょ、嘘ついてどうすんのよ、ほら」


先輩「うう……」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:58:00.90 ID:YXqmeEGd0
友「……」


先輩「友、やっぱりやめよう?」


友「なんでよ」


先輩「……私、名前しか知らないから」


友「そうね」


先輩「クラスだってわからないし……」


友「大丈夫よ、なんとかなるなる」


先輩「で、でも……」


友「あーもーうっさい! 黙ってついてきなさい!」


先輩「ううう……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:00:18.12 ID:wh+yX5sE0
友「あ、ちょっと!」


*「はい?」


友「あのさ、後輩ちゃんって知ってる?」


*「あ、私のクラスの娘ですよ」


友「おっ! そっか、ありがとう!」


友「クラスわかったわよ」


先輩「ほ、本当に会うの……?」


友「ここまで来て会わないわけないでしょ? ほら、行くわよ」


先輩「ううう……」


後輩「あれ、先輩?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:00:53.97 ID:wh+yX5sE0
先輩「!」


後輩「あ、やっぱり! どうしたんですか、こんなところで」


先輩「あ、いや……」


友「あなたに会いに来たのよ」


先輩「!?」


後輩「え、私にですか?!」


友「ね?」


先輩(『ね?』じゃないわよ……!)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:01:43.59 ID:wh+yX5sE0
先輩「……そ、そうなの。あなたに会いに来たの」


後輩「どうしてですか? 私に何か御用ですか?」


先輩(……くぅ、首を傾げる仕草……可愛い)


友(うわー、これは可愛いわ……っと、まずいまずい)


友「最近よく挨拶するようになったけど、もう少しあなたのことを知りたいらしくてね」


先輩「と、友!」


後輩「え! 私のことですか……?」


先輩「……」コクリ


先輩(き、気持ち悪がられちゃったかしら……?)


後輩「……嬉しいです! 私も先輩と、もっと仲良くなりたいです!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:02:24.54 ID:wh+yX5sE0
先輩 ズギュウウウゥゥゥゥン


友(あ、落ちた)


先輩「そ、そそそ、そうなの……よ、良かったわ」


後輩「えへへ、両想いですね♪」


先輩「両想い?!?!?!?!?」


後輩「はい♪」


友(この娘、天然のジゴロね……)
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:03:35.33 ID:wh+yX5sE0
ひとまずこれで。
ゆっくりまったり進めていきます。

ので、良かったら見ていってください。ではノシ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/06(火) 09:04:32.99 ID:ZTW9gsPQo
見てるぞ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:25:29.95 ID:wh+yX5sE0
先輩「どうしようどうしようどうしよう」

友「はいはい」

先輩「わ、私の携帯の中に……か、彼女の……連絡先が」

友「そこまで言うようなもん?」

先輩「信じられない、さっきまで名前しか知らなかったのに……」

後輩『私の連絡先です! 先輩だったらいつでも大歓迎ですっ』

先輩「……ああああああ」

友「うるさっ!!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:28:33.74 ID:wh+yX5sE0
先輩「友には感謝しかないわね……」


友「はいはい。いつものことよ」


友「それにしてもあの娘、可愛かったわね」


先輩「わかる!? そうなの、そうなのっ」


友「仕草も声も表情も完璧というか」


先輩「そう、そうなの!」


友「私から見ても魅力的だったなぁ」


先輩「うんうん」


友「競争率高そうね」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 21:32:39.49 ID:wh+yX5sE0
先輩「……競争?」


友「うん。あんな娘、男子が黙ってるはずないじゃん」


先輩「ま、待ってよ。この世界に男子なんているの? まだ登場人物全員女の子しかいないのに?」


友「メタな発言はやめて。共学だよウチは」


先輩「……競争率、高そう?」


友「間違いなくね。男女共に仲良くできそうだし、とにかく愛嬌がめちゃくちゃ良いし」


友「いわゆる、愛され体質とみた」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:33:18.51 ID:wh+yX5sE0
友「あの娘間違いなく人気になるわよ。早く手を打っとかないとね」


先輩「絶対嫌」


友「おっ」


先輩「わ、私はあの娘を愛でたい」


先輩「誰かがじゃなく、私が愛でるの」


友「よく言った! それで、これからどうするの?」


先輩「ま、またそれ……?」


友「当たり前じゃない。思い立ったらすぐ行動しないと」


先輩「え、えーっと……」


友「うん」


先輩「…………」


友「…………」


先輩「……ど、どうしたらいいのかな?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 21:35:15.23 ID:wh+yX5sE0
こんなもんで……また!
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 09:02:43.01 ID:y3PbdOrqo
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 20:55:20.73 ID:qnd2Jg9M0
先輩「……」


友『まずは連絡先もらったんだから連絡しなさい! そこからよ』


先輩「と言われても〜〜……」


先輩(ベッドの上でもう何十分も時間が経ってる……)


先輩「はぁ……」


先輩「……と、とりあえず連絡先を確認して……」


ピッ


先輩「あ」


PLLLLLL PLLLLLL


先輩(ま、間違えて電話かけちゃった!)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 20:56:41.64 ID:qnd2Jg9M0
先輩(待って待って待って)


先輩(もうこれ、あっちに通知行っちゃったかしら?)


先輩(切ったら、悪いし……)


後輩『はい、後輩です』


先輩「!!!」


後輩『もしもし?』


先輩「あ……えっと……」


後輩『あれ……もしかして、先輩ですか?』
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/07(水) 20:59:52.90 ID:qnd2Jg9M0
先輩「! そ、そうよっ」


後輩『えへへ、声でわかりました!』


先輩(声だけで……///)


後輩『早速かけてきてくださって嬉しいです! 何か御用ですか?』


先輩「いや、えっと、あの……」


後輩『?』


先輩「きょ、今日は連絡先を教えてくれてありがとう」


後輩『こちらこそ! でも、ビックリしちゃいました』


先輩「? なにが」


後輩『今日、たくさんの人に連絡先を聞かれたので』
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 21:01:16.26 ID:qnd2Jg9M0
先輩「え……?」


後輩『先輩以外の人からも、連絡先教えて欲しいって言われたんです! 5、6人くらい?』


先輩「そ、それは誰に?」


後輩『? クラスの男子とか、他クラスの女の子とかです』


先輩「!!!」



友『あの娘間違いなく人気になるわよ。早く手を打っとかないとね』



後輩『どうしましたか先輩?』
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 21:03:36.74 ID:qnd2Jg9M0
友「……で?」


先輩「くじけそう」


友「はぁ……」


先輩「……私以外からも連絡先交換したんだって。しかも男もいる」


友「まあ、仕方ないわよ、あんなに可愛いんだもん」


先輩「でも……」


友「あの娘、部活は入ってるの?」


先輩「え……入ってないって言ってたと思う」


友「ならチャンスじゃない」


先輩「チャンス?」


友「梅雨が明けて、夏がやってきたな〜と思ったらとんでもないビッグイベント到来でしょ?」


先輩「……夏休み!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/07(水) 21:06:52.21 ID:qnd2Jg9M0
今日はこんなもんで!

というか2行も空けてた。しゃあないのでこのまま二行空ける。

一応スペック的なもののメモ書き


先輩…とある高校の二年生。一応良い所のお嬢様。友にだけ気を許している。胸は大きい。

後輩…とある高校の一年生。大人気。裏表なくとっても優しい。胸は控えめ。

友…とある高校の二年生。先輩の友達。水泳部。巨乳。


ほんじゃまた!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 22:33:24.57 ID:PD5U55smO
読んでるよ〜
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 23:07:19.62 ID:o0b/K6wRO
おいも
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 20:58:53.14 ID:G6osa6uy0
友「そ! 夏休みといえばイベント盛りだくさん、彼女と過ごすことイベントもたくさんあるってわけよ」


先輩「か、彼女なんて気が早い……///」


友「girl friendじゃなくてsheの方なんだけど?」


友「とにかく。それくらい人気があるってんなら、もう夏の予定バンバン埋まってるかもしれないわよ」


友「さっさと予定聞いて、夏休みはあんたで埋め尽くしなさい!」


先輩「は、はいっ」


友「うん、良い返事。私は夏休み部活漬けだから、ほとんど力になれません」


先輩「そ、そんな……」


友「この世の終わりみたいな顔しないの」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:02:04.76 ID:G6osa6uy0
先輩「わ、私頑張る……」


友「頑張ってポンコツお嬢様」


先輩「ぽ、ポンコツじゃないわよ……!」


友「あら、そうだったかしらね」


先輩「ううう……はぁ」


友「じゃあ、早速行くわよ」


先輩「え?」


友「後輩ちゃんのとこよ。ほら、さっさと立つ!」


先輩「えええええ……」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:06:39.20 ID:G6osa6uy0
後輩「あれ、先輩!」


先輩「あっ……」


後輩「昨日はありがとうございました! 2時間あっという間でしたね」


友「へ〜2時間?」


先輩「///」


後輩「それで、私に御用ですか?」


先輩「あ、そ、その」


友「夏休みの予定とかって、決まってる?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:07:37.63 ID:G6osa6uy0
先輩(こ、心の準備がまだなのに……!!)


後輩「予定ですか?」


友「ほら」


先輩「あっ……その、良かったらどこかご一緒できたらなと思って……」


後輩「え! 本当ですかっ」


友(お、良い反応)


後輩「えっと、今すぐにはわからないので、手帳持ってきます!」タタタッ


先輩「……」


友「良い感じじゃないっ」


先輩「う、うん……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:13:01.43 ID:G6osa6uy0
後輩「お待たせしました! えーっと……お盆は家族で旅行で……この日は……」


先輩(予定、本当にビッシリ入ってる……!)


友(これは想像以上ね……)


後輩「……どうでしょうか?」


先輩「うん、じゃあこの日にしましょう?」


後輩「はいっ! やったっ」


先輩(『やったっ』……嬉しい)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/08(木) 21:13:42.74 ID:G6osa6uy0
友「うっし、決まったね」


後輩「えっと、3人でどこか行くんですか?」


友「ん? あー、ごめん。私は部活あるから行けないんだ」


後輩「そうなんですか……残念です」


友「あはは、また今度ね。……ど、どうしたのよ?」


先輩 ズーン


友(あんたには説明したでしょーが!)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:15:58.91 ID:G6osa6uy0
先輩「……」


友「もー、私行く前に言ったじゃん」


先輩「そ、そんなことより」


友「ん、何よ?」


先輩「……残念って」


友「へ? ……ああ、あんなのお世辞よ、気にしないの」


先輩「うん……」


友(ほんっと、気が小さいんだから)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:18:00.43 ID:G6osa6uy0
先輩「というか、後輩ちゃん夏休み予定だらけだったわね……」


友「そうね。大体予定入ってたわね」


先輩「あの中に男子との予定も……」


友「まあ、無いとは言い切れないわね」


先輩「……」


友「落ち込まない! とにかく、約束できただけでも良かったでしょ」


友「遅れてたら夏休み中に会えなかったかもしれないのよ?」


先輩「……確かに」


友「ね? 頑張りましょ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/08(木) 21:18:52.81 ID:G6osa6uy0
ここまで〜次回は夏休みに突入します。

レスありがとうございます。とっても糧〜。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/08(木) 23:34:43.52 ID:pqnLZIgqo
めでたい
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/09(金) 08:09:36.99 ID:h5ClTn8JO
不穏フラグかな?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 21:58:05.72 ID:glIoUxE20
夏休み


先輩「……」


先輩(気づかなかった……)


先輩(まさか出かける日が)


先輩(夏休み初日だったなんて)


後輩「先輩〜」


先輩「あら。……!」


後輩「お待たせしちゃいましたか? ごめんなさいっ」


先輩(私服、良い……!)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 21:58:59.64 ID:glIoUxE20
後輩「夏休み、始まりましたねっ」


先輩「え、ええ。そうね」


後輩「ふふっ、まさか夏休みのスタートに、先輩と遊べるなんて思ってなかったです!」


先輩「わ、私も……」


後輩「えへへ、嬉しいなぁ」


先輩「……///」


先輩(初日からこんなに幸せで、生きていられるかしら)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:03:21.54 ID:glIoUxE20
後輩「今日は、一緒にお洋服とか見てもらってもいいですか?」


先輩「ええ、もちろん」


後輩「やったっ。先輩みたいに、綺麗でオシャレな人とお洋服見れるの嬉しいな♪」


先輩(こっちも、可愛い貴女と一緒にいられて幸せ……)


後輩「それじゃあ行きましょっ」


先輩「ええ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:05:08.77 ID:glIoUxE20
先輩「……」


後輩「最近すっかり暑くなりましたね」


先輩「うん」


後輩「汗拭いても拭いても出てきちゃいます」


先輩(まつ毛、長い……唇ぷるぷる……目パッチリ……首筋すっきり……)


先輩(汗が、更に良さが倍増してる……)


後輩「……先輩?」


先輩「!?」(か、顔近っ!)


後輩「……ボーっとしてました?」


先輩「え? あ、う……そ、そうみたい」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 22:07:20.03 ID:glIoUxE20
後輩「暑いですもんね! 水分補給もちゃんとしないと」


先輩「そうね」


後輩「ということで……じゃじゃーん!」


先輩「水筒?」


後輩「はい! 麦茶作って淹れてきたんです」


先輩「へえ」(家庭的……!)


後輩「良かったら、飲みます?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:08:14.54 ID:glIoUxE20
先輩「え……」


後輩「自分だけ飲むのもなと思ったので! 淹れ立てなので冷たくて美味しいですよ?」


先輩「じゃ、じゃあいただこうかしら」


後輩「はい!」スッ


先輩「……」


後輩「あ、ちょっと待ってください!」


ゴクッ


先輩「!」


後輩「……うん、味ちょうど良くできてました! 改めて、どうぞっ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:13:21.39 ID:glIoUxE20
先輩(ちょ、ちょっと待ってこれ……)


後輩 ニコニコ


先輩(これ、か、間接キスでは!?)


先輩「……い、いただきます」


後輩「はいっ!」


先輩「……」


ゴクゴクゴクッ


先輩「ぷはっ……」


先輩(……冷たくてとっても美味しい……)
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:14:02.99 ID:glIoUxE20
後輩「どうですか?」


先輩「うん、ひんやりしてて美味しいわ」


後輩「良かった〜!」


先輩「ありがとう。おかげで元気出たかも」


後輩「本当ですかっ。また喉乾いたらすぐ言ってくださいね」


先輩「ええ、了解よ」


後輩「……あ」


先輩「?」


後輩「間接キス、でしたね///」


先輩「……///」


先輩(ほんと、反則……)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 22:16:10.74 ID:glIoUxE20
更新がちょっとできなくなるので長めの更新〜〜。


今日はここまで!次は多分週末明けになっちゃう!すまん!

お盆だよ!

そんじゃまた!
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 19:19:32.79 ID:kOOSrv1xo
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:20:02.51 ID:0LeeEJX80
後輩「わ〜! お店の中とっても涼しいっ」


先輩「別世界ね」


後輩「お洋服屋さんに来て最初の感想が涼しいになっちゃった!」


先輩「ふふ、仕方ないわ。この暑さだから」


後輩「そうですね……あっ!」


先輩「ん?」


後輩「見てくださいっ、この服!」


先輩「あら、可愛いわね」


後輩「先輩に似合いそう!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:22:02.28 ID:0LeeEJX80
先輩「わ、私に……」


後輩「はいっ! 綺麗な先輩に、とっても似合うかなって!」


先輩(好き……)


後輩「あとこの色も、先輩の白い肌に映えると思いますし」


先輩(好き……)


後輩「って、急に話し出しちゃってごめんなさい。それくらい似合いそうだったので」


先輩(好きっ!!!)
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:24:28.89 ID:0LeeEJX80
先輩「そ、それじゃあ、試着してみようかしら」


後輩「本当ですか! やったっ」ピョン


先輩(反応がいちいち可愛い)


後輩「じゃあ早速試着室行きましょう!」


先輩「ええ」


後輩「楽しみ楽しみ」


先輩「あなたは、何か見なくてもいいの?」


後輩「この服を着てる先輩のこと考えたら、私のことなんて後回しです♪」


先輩(尊い)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:28:33.36 ID:0LeeEJX80
シャー


後輩「外で待ってるので、ゆっくり試着してくださいっ」


先輩「ええ」


先輩(……良かった、サイズ合うわね)


先輩「……」


先輩「似合ってるといいなぁ……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:29:17.86 ID:0LeeEJX80
先輩「終わったわ」


後輩「はいっ!」


シャーッ


先輩「ど、どうかしら?」


後輩「……」


先輩「……?」


後輩「あっ、ごめんなさい! 見惚れちゃって」


先輩「み、見惚れて……」


後輩「そ、その……すっごく綺麗で、言葉にならないというか……綺麗ですっ!」


先輩(絶対買おう)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:30:30.11 ID:0LeeEJX80
遅くなった!ここまで!

また!!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 21:41:04.46 ID:Gb9rdUocO
いいと思う
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 02:17:58.81 ID:DAZlvy5A0
後輩「ありがとうございました、わざわざ着てくださって」


先輩「ううん、あんなに褒めてもらえると思ってなかったから、嬉しかった」


後輩「本当に、本当に似合ってました!」


先輩「も、もう……いいから///」


後輩「えへへ」


先輩(天使のような笑顔……)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:18:57.43 ID:DAZlvy5A0
その後。

後輩「ちょっと大人っぽいのに挑戦してみました! どうでしょう?」


先輩「うん、とっても可愛いわ」



後輩「こんな可愛いの、似合いますかね……?」


先輩「……すごく似合ってる!」



後輩「サロペットです〜! 夏にはちょっと暑いかな?」


先輩(……ダメ、好き……可愛い……)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:19:36.37 ID:DAZlvy5A0
後輩「も〜先輩、褒め過ぎですよ!」


先輩「ご、ごめんなさい、どれもとても似合っているから」


後輩「……本当ですか?」


先輩「も、もちろん!」


後輩「……えへへっ」


先輩(この笑顔で何度私を萌え殺す気なの……!)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:21:17.28 ID:DAZlvy5A0
後輩「うーん、どれを買おうかなぁ」


先輩「あら、どれで悩んでるの?」


後輩「これとこれです! どれも先輩に褒めてもらえたので悩んだんですけど、二つまで絞ったんですが……」


後輩「先輩、選んでもらってもいいですか?」


先輩「えっ、私でいいの?」


後輩「はい! 先輩が選んでくれた方がむしろ嬉しいです!」


先輩(せ、責任重大……!)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 02:25:33.62 ID:DAZlvy5A0
後輩 ワクワク


先輩(ど、どうしよう……)


後輩「……」


先輩「わ、私は、こっちかな……」


後輩「わぁ〜! 私もそっちだと思ってました!」


先輩「そ、そうなの?」


後輩「はい! えへへ、先輩と以心伝心かもっ」


先輩(もう結婚して欲しい)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:26:45.99 ID:DAZlvy5A0
「ありがとうございました〜」


後輩「先輩も、さっき着た服買ってくれたんですね!」


先輩「え、ええ。あんなに褒められたらね」


後輩「も、もしかして無理させちゃいました?!」


先輩「そんなことないわよ!? とっても嬉しかったから、また着たいなと思って」


後輩「嬉しい〜〜!! だってだって、まだずっと頭の中にその服を着てる先輩が……」


先輩(好き……)
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:27:16.21 ID:DAZlvy5A0
おわりなのだ。

昨日のうちに更新しようとしたらこの時間だったのだ。

またね。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:27:44.59 ID:DAZlvy5A0
終わりっていうのは今日の更新終わりってこと!すまん!
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:13:05.58 ID:DAZlvy5A0
後輩「あ、良い時間なのでお昼ご飯食べませんか?」


先輩「あら、もうそんな時間なのね」


後輩「はいっ。何食べますか?」


先輩「とりあえずフードコートに向かいましょう」


後輩「了解ですっ」


先輩(二人きりでご飯……嬉しい)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:15:51.87 ID:DAZlvy5A0
後輩「うわ〜子どもがたくさん!」


先輩「夏休みね」


後輩「ですね! 子ども大好きなのでわちゃわちゃしてるの見ると嬉しくなっちゃいます」


先輩「そうなの」


後輩「はいっ! 可愛いですっ」


先輩「……」


後輩 ニコニコ


先輩「うふふ、可愛い」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:17:49.16 ID:DAZlvy5A0
先輩(……今、心の声が漏れた……!?)


後輩「……」


先輩(うう……)


後輩「そうですね! 子どもは可愛いですよね〜〜」


先輩「えっ!? あ、そ、そうねっ」


先輩(よ、良かった! 子ども達に言ったと思ったみたい)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:19:07.42 ID:DAZlvy5A0
先輩「そ、それじゃあ。 何を食べる?」


後輩「そうですね〜、なんだかガッツリって気分じゃないかもです! カフェとかで軽食でも良さそうですね」


後輩「先輩とゆっくりお話したいし」


先輩(絶対にカフェ、カフェしか見えないわ、カフェ以外の選択肢はもう私の中にないっ)


後輩「どうですか?」


先輩「ええ、カフェにしましょう」


後輩「はいっ♪」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:19:49.14 ID:DAZlvy5A0
ここまで。

書き溜めが尽きる。隔日更新になるやも。

ではまた〜。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:51:41.85 ID:m/R//mSv0
先輩「ふぅ、涼しいわね」


後輩「はい〜。フードコートはエアコン弱めでしたね」


先輩「ね。それに人も多いからとっても暑く感じたわ」


後輩「ですねっ」


「ご注文はいかがいたしますか?」


先輩「サンドイッチセット一つ。ドリンクはアイスコーヒーで」


後輩「……!!」


「ミルクはいかがいたしますか?」


先輩「あ、要らないです。……どうしたの?」


後輩「あっ、いえっ……わ、私も同じもので、ドリンクはオレンジジュースで」


「かしこまりました」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:54:19.77 ID:m/R//mSv0
後輩「先輩……」


先輩「ん?」


後輩「アイスコーヒーなんて、とっても大人ですね!」


先輩「え、そ、そう?」


後輩「はい! しかもブラック!」


先輩「確かに、珍しいかも?」


先輩「昔からここには来てたのよ。勉強のためにね。それで、一番安かったのがコーヒーだったから」


後輩「……そうなんですね」


先輩「うん。サンドイッチもとても美味しいから。久しぶりに食べられて嬉しいわ」


後輩「良かったですっ。えへへ」


先輩(貴女と一緒だから、余計にね……)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:55:32.44 ID:m/R//mSv0
後輩「私もここ、よく来ます!」


先輩「あら、そうなの」


後輩「お父さんとよく一緒に来てました」


先輩「うふふ、小さい頃?」


後輩「最近でもよく行きます!」


先輩「そうなの。仲が良いのね」


後輩「はいっ。先輩はどうなんです?」


先輩「私は……うーん、仲は良いけど」


先輩「すっごく過保護なのよね」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:57:28.63 ID:m/R//mSv0
後輩「えっ、過保護なんですか?」


先輩「ええ。今日も出る時にとっても心配してたわ」


先輩「『暑いから気をつけろよ』、『何時に帰ってくるんだ?』、『事故には気をつけて』、『忘れ物ないか?』」


先輩「有難いけどね、心配されるのは」


後輩「……先輩って、とっても素敵な人なんだなって思います」


先輩「え?」


後輩「そんなに気にかけてくれる素敵なご両親がいるんですもん。先輩も間違いなく素敵ですっ」


先輩「///」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:57:58.96 ID:m/R//mSv0
てなわけでここまで。

夏終わっちゃう。やばい。

そんじゃまた〜
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 17:17:57.05 ID:OqCV5/UIO
更新乙
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 21:34:02.80 ID:7smnbyUz0
先輩(どうして、こんなに良い娘なのかしら)


後輩「あの、先輩」


先輩「? 何かしら」


後輩「友先輩とは、どんな間柄ですか? なんだかとっても親しく見えたので!」


先輩「友? 幼馴染なのよ。小中高ずっと一緒の」


後輩「え! そうなんですか! 通りで仲良しなんですね〜」


先輩「そうなのよ」


後輩「友先輩って水泳部ですよね? とっても速いって聞きました!」


先輩「そうね。昔から水泳が大好きだったからね」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:36:26.13 ID:7smnbyUz0
後輩「へ〜凄いなぁ。私、実はカナヅチなんです」


先輩「あら、そうなの?」


後輩「でも、やっぱり夏はプールとか、海とか行きたいですよねっ」


先輩(プール、海……!?)


後輩「先輩?」


先輩「え!? そ、そうね」


後輩「先輩は、泳ぐの得意ですか?」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:39:05.04 ID:7smnbyUz0
先輩「うーん、得意というわけでもないけれど、泳ぐのは好きよ」


後輩「ふむふむ」


先輩「夏はやっぱり、行きたくなるわね」


後輩「……私も、泳げるようになりたいです!」


先輩「うふふ、頑張ってね」


後輩「そ、その……」


先輩「?」


後輩「一緒に、行きませんか? プール……」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:40:58.51 ID:7smnbyUz0
先輩「……へ」


後輩「良かったら、泳ぎも教えて欲しいです」


先輩「お、教える?」


後輩「はい! 今年こそは泳げるようになって、海にも行きたいです!」


後輩「だから……一緒に!」


先輩「で、でも、手帳にはいっぱい予定入ってたじゃない?」


後輩「はい! でも、泳げるようになりたいから……予定も再調整します!」


後輩「だ、ダメですか?」


先輩(むしろ全然良いのだけれど……)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:42:20.78 ID:7smnbyUz0
先輩「私はいつでも大丈夫よ?」


先輩(いつでも会えるように極力予定は入れないようにしてたし)


先輩(我ながら、気持ち悪いけれど……)


後輩「それじゃあ、この日とかは?」


先輩「ええ、もちろん大丈夫よ」


後輩「やったっ! あ、あと……」


先輩「?」


後輩「友先輩も、誘ってもらえませんか?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 21:42:49.76 ID:7smnbyUz0
つづく!

もう少ししたらもーっとたくさん書けるようにがんばりますのでね……

それでは
80 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:47:46.07 ID:TyAL/Glr0
教室


友「……で、なんで私はあんたに呼び出されたわけ?」


先輩「電話しても繋がらないんだもん」


友「いやぁ、部活で疲れて、帰ったら寝ちゃうんだわ」


先輩「でしょうね、今日だって部活があるものね。だからわざわざ学校に出向いたのよ」


先輩「あなたに会いにね」


友「よくやるわ。それで、話は?」


先輩「後輩ちゃんと、デートしたの」


友「知ってるわよ。良かったわね。どうだったの?」


先輩「最高だったわ。至福の時ってああいうことを言うんだろうって」


友「へえ。最高の夏休みスタートじゃない」
81 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 21:50:02.08 ID:TyAL/Glr0
先輩「洋服見たり、ご飯食べたり、水着まで見に行ったの!!」


友「わーお。なになに、海でも行くの?」


先輩「……それで、よ」


友「ん?」


先輩「あなたの予定を聞こうと思って来たの」


友「私の? なんで」


先輩「あの娘が友とも一緒に行きたいって言ってるから……」
82 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:54:10.53 ID:TyAL/Glr0
友「はぁ?」


先輩「だ、だから……あの娘が、友とも、一緒に行きたいって」


友「さっき言ったからそれはわかるわよ。でも、なんで私?」


先輩「気に入られてるんじゃないの?」


友「出た、ネガティブ思考。自分の嫌な方向に話を持っていかないの」


友「単純に、泳ぎ教えてもらうなら、経験者の方が良いってだけでしょ」
83 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:55:13.11 ID:TyAL/Glr0
先輩「で、でも。友のこととかデート中に聞かれたわ」


友「なんて?」


先輩「仲良いの? とか」


友「そりゃ普通に話をする上で出る質問でしょ! 気にしないのっ!」


先輩「そ、そうなのかしら……」


友「気にしない。大丈夫。で、いつを指定されたの?」
84 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:58:24.51 ID:TyAL/Glr0
先輩「この日なのだけど……」


友「……あらま、ちょうど休みの日だわ」


先輩「えっ」


友「良かったわね〜私含めて3人デートよ」


先輩「……」うるうる


友「涙目にならないの。むしろ手助けする人が来てくれるんだから有り難く思いなさいよ」


先輩「う、うん……」


友「はぁ……」


友(先が思いやられるわ)
85 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:01:39.40 ID:TyAL/Glr0
後輩『もしもし?』


先輩「も、もしもし」


後輩『先輩!』


先輩「あの、この前のプールの話なのだけれど」


後輩「はい」


先輩「友、その日ちょうどお休みで、プール来れるみたい」
86 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:02:14.90 ID:TyAL/Glr0
後輩「えっ、もう話してくれたんですか?」


先輩「え、ええ。電話でつかまらなかったからわざわざ学校まで行ってね」


後輩「が、学校まで!?」


先輩「? ええ」


後輩「……お手を煩わせてしまってごめんなさい! ありがとうございますっ」


先輩(あなたのためだったらなんでもするもの……)
87 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:04:11.78 ID:TyAL/Glr0
先輩「構わないわ。私も、友に教えてもらった方が後輩ちゃんもわかりやすいと思うし」


後輩『……』


先輩「?」


後輩『……そうですね! 水泳部の方が来てくれたら、百人力ですねっ』


先輩(……今、ちょっとだけ間があったような?)


後輩『えへへ……』


先輩(声だけでも可愛い……好き……)
88 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:04:56.77 ID:TyAL/Glr0
先輩「うん、それじゃあね」


プツッ


先輩「……次はプールかぁ」


先輩(この前一緒に見た水着なのかしら……)


先輩(私、あんな可愛い水着姿の彼女を直視できるかしら……心臓が痛い)


先輩(キュン死にさせられてしまうかもしれないっ!)
89 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:13:57.74 ID:TyAL/Glr0
プールの日前日


友『……なによぉ』


先輩「緊張して眠れないの」


友『私はずーっと部活でとっても眠いのよ……むにゃ』


先輩「わかってるけど……私もこの数日間緊張してたのよ……」


友『それにあんたねぇ』


先輩「な、何?」


友『部活休みの日まで泳がされる私の身にもなりなさい』
90 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:29:14.74 ID:TyAL/Glr0
先輩「……た、たしかに」


友『何はともあれ、まずは後輩ちゃんを泳げるようにすることが先決ね』


先輩「その点に関しては問題ないと思ってるんだけど」


友『あら、そうなの』


先輩「友、教え方上手だし。優しいし」


友『褒めても何も出ないわよ〜嬉しいけどさ』


先輩「友のおかげで私も泳げるようになって、更に泳ぐの好きになったし」


友『あ〜、そうだったそうだった』
91 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:32:23.71 ID:TyAL/Glr0
先輩「そうよ。半ば強制的に泳がされまくったけれど」


友『あはは、ずっと泳いでるから忘れたわそんなこと』


先輩「だから、後輩ちゃんも泳ぐの好きになって欲しいなって、思うの」


友『そうね〜。そしたら次は海も行けるわね』


先輩「う、海……」


後輩《先輩……オイル、塗ってもらっていいですか?》


先輩「……ふふ」
92 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:33:01.03 ID:TyAL/Glr0
友『危険なレーダーを察知したんだけど、そろそろ切っていい?』


先輩「あ、う、うん……」


友『まあ、明日は私なりにサポートするからさ、心配しなさんな』


先輩「うん! 友、ありがとう。おやすみなさい」


友『はいはい、おやすみ。ふわぁぁ……』


プツッ


先輩「……頑張ろっ」
93 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:33:44.61 ID:TyAL/Glr0
次回プールに行きます。今回からトリップつけました。


それでは〜
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 23:34:05.24 ID:7Iinp8rfo
次回と言わず今からでもいいんだが
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/25(日) 00:04:39.61 ID:3arUUfbdO
これNTRフラグと見せかけて…だろうかそれとも…?
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 01:13:22.89 ID:em8VuWRLO
つづきはよ
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