【まどマギ】杏子「スーパーマミオシスターズ」マミ「イッツミー!マーミオ!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 20:31:22.00 ID:/FLVQpo30
   v、ヘM 'リ"ノンミ/ソMv、
   ソVvミヘ/Wv彡vV/ ミ∠ミ::
  ミミ         _   ミ:::
  ミ    二__, --、r'"___、 ヾ ト、::ヽ
  ミレ'"~,-,、 !  ! ' '" ̄ .ノ \ヾ:、
  K/ー'~^~_/  ヽミ:ー‐‐'"   ヽ i.
 !〉 ー―'"( o ⊂! ' ヽ       Y_   ブーメラン刺さってるぞクソニート
 i     ,.:::二二ニ:::.、.       l i   他所のスレで散々叩かれたのに学習しないゲェジはとっとと消えてどうぞ
 .!     :r'エ┴┴'ーダ       !Kl      
 .i、  .   ヾ=、__./        ト= 
  ヽ. :、   ゙ -―-    ,;    ,! 
  \.  :.         .:    ノ
   ヽ  ヽ  .  . .  .  .  .イ
.    `i、  、::..     ...:::ノ ,
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:05:49.12 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マミホーム


マミ「はい、どうぞ」コトッ

杏子「………」

マミ「どうしたの?食べないの?」

杏子「なぁマミさん……」

杏子「これ何?」

マミ「タンコブよ」キリッ

杏子「もはや食べる物ですら無い!?」

マミ「確かに名前はアレだけど列記とした食べ物よ。騙されたと思って食べてみて?」

杏子「うぅ……い、いただきます!はむぅっ!もきゅもきゅ……んんっ!?何だこれ!?超美味いじゃないか!?」

マミ「でしょう?仮にもお友達に得体の知れない物を出す訳ないじゃない」

※タンコブ 初出:マリオストーリー
謎の生物、コブロンを攻撃すると入手出来るアイテム。原作では、食べるとマリオのHP・FP(所謂MP)がかなり回復する。
ただし無限に入手出来る訳ではなく、コブロンは何度も攻撃すると死んでしまう。それ以降は二度と登場しなくなり、タンコブも入手出来なくなる。
作中ではタンコブは珍味で貴重な食材とされており、コブロン自体も絶滅危惧種とされている。にも関わらずマリオ達に攻撃される不憫なキャラクター。
「1UPキノコでいくらでも蘇生出来るだろ」という指摘は禁句。しかし作品によっては遊技場の景品でタンコブを入手可能だったりする。
マミ達魔法少女が食べると肉体の傷が癒え、魔力もかなり回復する。ただし流石に全回復はしない為、おやつ代わりとして食べた方が良い。

杏子「もぐもぐっ!ひょへひひへほひゅうへえのやふひろひひょはぁ!」モグモグ

マミ「食べるか話すかどちらかにしなさいよ……」

杏子「ごくんっ!それにしてもキュゥべえの奴酷いよなぁ!」

マミ「同感ね。あんな詐欺まがいのことをして、しかも魔女になるまで追い詰めるだなんて……」

杏子「でもマミさんはどこでそれを知ったんだ?まさかあいつがペラペラ話す訳無いし……」

マミ「以前、魔女に心を読む魔法を使ったことがあるの。その時に魔女が……」

杏子「なるほど。ってことは魔女になっても人間としての自我は消えないのか?」

マミ「う〜ん、魔女化したばかりの時は我を忘れてるみたいだけど、しばらく経つと正気に戻るらしいわ」

杏子「じゃああたしは元仲間を殺してたことになるのか……うぅ……」ズーン

マミ「それは仕方ないわよ。何も知らなかったんだから」ナデナデ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:08:09.23 ID:+Wjxxfau0
杏子「……マミさん」

マミ「何?」

杏子「あたし、これからはマミさんと一緒に魔女を元に戻すことにする!これ以上元仲間を殺し続けるだなんて、あたしには出来ない!」

マミ「……!」

杏子「今まで魔女をグリーフシードにしてはキュゥべえに食わせて……それって仲間の命を使い捨てにしてるってことでしょ?」

杏子「それを知っちゃったら、今までみたいに魔女を狩って魔力回復なんて出来ないし……真実を知ったからこそ、あたしも元仲間を助けたい!」

杏子「他の魔法少女や元魔女は知らないけど、あたしは隣の風見野に住んでるからすぐに来られるし……迷惑かな?」

マミ「……ううん、仲間が増えるのは嬉しいわ!もちろん魔力の回復は任せておいて!これからはよろしくね、佐倉さん!」ニコッ

杏子「マミさん……!」パァッ

マミ(たまに他の魔法少女の子達と共闘することはあるけど、やっぱり予定や場所の関係で毎回バラバラで……)

マミ(だからこそ、いつも一緒に共闘出来る仲間がいてくれたらと思ってたけど……ついに『アレ』が出来る時が来たのね!)

マミ(今までは時々しか出来なかったけど、これからはいつでも……テンション上がってきたわ!)グッ!

マミ「ふふふ……」ニヤニヤ

杏子「……あの、マミさん?」

マミ「まずはアレかしら?それともアレから……いや、あの技も捨てがたいわね……う〜ん……」ブツブツ

杏子「………」

杏子(何だろう。マミさんの強力な魔法を間近で見られる期待と、また巻き込まれるかもしれない不安が入り混じった感覚が……)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:09:22.58 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

魔女の結界


スーパーマリオワールドアスレチックBGM『テレレレッテレレテッテッテン♪テレレレーレレーレレ……』

杏子「マミさん!使い魔は魔女と関係無いんだよね!?」槍ザクッザクッ

ファイアマミ「えぇ!だから遠慮なく倒しても大丈夫よ!ハッ!ホイッ!ハッ!ホイッ!」ブァッ!ブァッ!

使い魔達「アグッ!?オゴッ!?」ボコッボコッ

杏子「そっか!じゃあ思う存分……って言いたいとこだけど数が多すぎて……!」槍ザクッザクッ

ファイアマミ「だったら佐倉さん!これを!」ポイッ

杏子「え?おっと!何だこれ?青い箱?」

ファイアマミ「それを思いっきり地面に叩き付けて!」ブァッ!ブァッ!

杏子「え〜っと、こうかな?えぇいっ!」ドガッ!

ズドドドドドドドドッ!

使い魔達「ウゲェッ!?」ポコッポコッポコッ!

杏子「すっげー!?あれだけ沢山いた使い魔達が一瞬で消滅した!?」

ファイアマミ「地面にいてくれて助かったわ。まぁ空中にいたら他のアイテムを使えば良いんだけど」

※POWブロック 初出:マリオブラザーズ
周囲の地面に対して強烈な地震を引き起こし、周囲の敵をまとめて倒すことが出来るアイテム。ただし空中にいる敵には効果が無い。
ちなみに『スーパーマリオスタジアムファミリーベースボール』には亜種として「POWボール」が登場している。

杏子「後は魔女だけか」

ファイアマミ「今ので結構魔力を使っちゃったわね……ここは強力なアイテムで一気に決めるわよ!」ゴソゴソ

ファイアマミ「佐倉さん!今度はこれよ!」ポイッ

杏子「うわっとと!デカいキノコ?」

ファイアマミ「それを食べて!」

杏子「無茶言うなよ!?いくらあたしでもこんなデカさのキノコは……」

ファイアマミ「大丈夫!一口食べれば効果が現れるから!」

杏子「そうなの?ならいただきます!かぷっ……」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:10:45.15 ID:+Wjxxfau0
デュワデュワデュワデュワデュワ♪ムクムクムクッ!

Newスーパーマリオブラザーズ巨大キノコBGM『テッテッテテッテッテテッテ♪テッテッテテッテッテテレレレ……』

巨大杏子「あれ?マミさん小さくなった?って何だこの音楽!?」

ファイアマミ「貴女が巨大化したのよ!今の佐倉さんはどんな敵でも踏み潰すだけで倒せるわ!」

※巨大キノコ 初出:Newスーパーマリオブラザーズ
一定時間体が巨大化し、敵はもちろん土管やブロック等の仕掛けすら破壊しながら突き進むことが出来るようになるアイテム。
基本的には無敵状態だが『マリオカートWii』等の一部作品では他の無敵アイテム(主にスーパースター)に当たり負けすることもある。

巨大杏子「そういうことか!じゃあこのまま一気に最深部まで突っ走れば!ウォッフォーウ!」ズドドドドッ!

ドガガガガガガガガッ!

使い魔達「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」ポコポコポコポコッ

ファイアマミ(使い魔どころか壁すらぶち破って進むなんて……流石は巨大キノコね)

ファイアマミ「って私だけ置いて行かないでー!?」ダッ

巨大杏子「ははっ!気分爽快〜!」ズドドドドッ!

魔女「オオオオォォォォォ……!」

巨大杏子「いつもならデカいと思ってる魔女もこんな小さいのか!仲間だと分かってるけど、一度倒さないと元に戻せないらしいから……ごめん!えいっ!」グシャッ!

魔女「グヘァッ!?」プチッ

スーパーマリオワールドコースクリアBGM『テーテーテテーテテレテテー♪テテテテテーテレレッテーテッ♪』

ファイアマミ「さ、佐倉さぁん……ぜぇぜぇ……」

巨大杏子「おっ、マミさ〜ん!魔女ならとっくに倒しちゃったよ〜!」

グリーフシード ペラペラ

ファイアマミ「随分と思いっきり踏みつけたのね……グリーフシードがペラペラよ?」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

魔法少女「いっだぁっ!?踏みつけて倒すとか反則でしょ反則!?」パシュンッ!

巨大杏子「だって倒さないと蘇生出来ないから仕方ないじゃん。そりゃ心が痛まないかと言われたら痛むけど……」

ファイアマミ(うっぐ!巨大化してるせいか大きな声が耳にキンキン響く……!)

巨大杏子(でも巨大化して爆走するのって……結構楽しかったかも!また今度マミさんに巨大キノコ使わせてもらおうかな?)

魔法少女「ちょっと聞いてる!?もしもーし!?」

巨大杏子「えっ、何?」

魔法少女「ぐわぁっ!?耳が!?鼓膜がぁーっ!?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:13:19.01 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

使い魔の結界


ペーパーマリオRPG通常戦闘BGM『テテッテテッテ♪テッテッテッテレッテッテレ♪テレッテレッテッテーレッテ……』

スーパーマミ「分身魔法?ワッハー!」バキィッ!

使い魔「ゴフッ!?」ズドーンッ!

※スマッシュパンチ 初出:ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ
初代スマブラにおけるマリオの横スマッシュ攻撃。強烈なストレートで相手を吹き飛ばす。

杏子「うん。といってもまだ未完成だし、攻撃手段としてはまともに使えないけど!」槍ザクッザクッ

スーパーマミ「だったらこれで代用した方が良いわ!魔力の節約にもなるし、お手軽に分身を増やせるわよ!」ポイッ

杏子「よっと!顔が二つ付いてる花?」カッ

ポポポポポポポポポポンッ!

大勢の杏子「「「「「「「「って何じゃこりゃーーーーーーーーーーー!?」」」」」」」」

使い魔達「ファッ!?」

※コピーフラワー 初出:マリオ&ルイージRPG2×2
使うと分身を大量に生み出すことが出来るアイテム。分身全員が実体を持っている為、分身の攻撃は全て敵にきっちり当たる。
基本的にダブルチェリーと同じ効果だが、こちらは一個で大量の分身を生み出すことが出来るので上位互換アイテムと言える。

スーパーマミ「よしっ!佐倉さん、そのまま分身全員で攻撃よ!」

大勢の杏子「「「「「「「「ちょっとマミさん!?いきなりこんな増やされてもどう動けば良いか分からないよ!?」」」」」」」」

スーパーマミ「そのまま槍を振り回せば大丈夫よ!それだけいれば数の暴力で十分戦えるわ!」

大勢の杏子「「「「「「「「戦法雑過ぎ!?」」」」」」」」

スーパーマミ(だって原作でも増やした分身でひたすら敵を踏み続けるだけだもん)

大勢の杏子「「「「「「「「えーいこうなりゃヤケだ!でやぁーっ!」」」」」」」」槍ザクザクザクゥッ!

使い魔達「ウボァーーーーーーーーーーーーッ!?」

ペーパーマリオRPG勝利BGM『テッテレッテッテー♪テレレッテーン♪』

スーパーマミ「やったわね佐倉さん!」

大勢の杏子「「「「「「「「ねぇマミさん。アイテムや技便りじゃなくて、もっとこう戦略とか練らないの?」」」」」」」」」

スーパーマミ「だっていつもこんな感じの戦い方だし……ぶっちゃけアイテムが無かったらかなり苦戦してるわよ私」

大勢の杏子((((((((それでよく生き残れたな……いや、確かにこれだけ強力なアイテムがあれば何とかなるのも納得だけど))))))))
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:18:06.39 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

使い魔の結界


マリオストーリー通常戦闘BGM『ラッキーマリオ、いってみよ』

使い魔達「キシャーーーーーーーーーーーーー!」ワラワラワラ

杏子「今回もやたら多いな!あぁもうっ!」槍ザクザクッ

スーパーマミ「あるわよね!クリア出来ない訳じゃないけど微妙に厄介で中々進めないコースって!ワッ……!」ドガァッ!

使い魔達「ゲハァッ!?」

※ファイア掌底 初出:大乱闘スマッシュブラザーズDX
スマブラDXにおいて「スマッシュパンチ」の代わりに追加された、マリオの新しい横スマッシュ攻撃。
拳に炎の力を溜め、前方に突きだして相手を吹き飛ばす。溜めれば溜めるほど威力が増すが隙も大きくなる。

スーパーマミ「……よしっ!今こそ『あの技』を使う時ね!佐倉さん、これを!」ポイッ

杏子「コピーフラワー?また分身するのか?」

スーパーマミ「えぇ!ただし今回はただ分身するだけじゃなくて、私と協力して使い魔達にミラクルアタックをお見舞いしてあげましょう!」

杏子「ミラクルアタック?」

スーパーマミ「説明は後!とにかく分身して!」

杏子「わ、分かった!はぁーっ!」カッ

大勢の杏子「「「「「「「「これでいいの?」」」」」」」」

スーパーマミ「えぇ!じゃあいくわよ!私と佐倉さんの協力技、ミラクルボール!」ピカッ!

大勢の杏子「「「「「「「「あ、あれ?体がマミさんに引き寄せられていく!?あぁ〜っ!?」」」」」」」」シュゥゥゥゥン!

ミラクルボール杏子「ひゃあっ!?」パシュンッ!

スーパーマミ「大成功!」

※ミラクルボール 初出:マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー
マリオとユメルイージの必殺技「ミラクルアタック」の一つ。大量のユメルイージが合体してボールの形となり、マリオが蹴り飛ばして敵を吹っ飛ばすスペシャル技。
原作ではユメルイージが現れる夢世界でしか使えず、ボールとなったルイージもマリオが玉乗りしながらかき集める必要があったが、マミが使う魔法ではそんなことお構いなし。

ミラクルボール杏子「ちょっとマミさん!?どういうことだよこれ!?」

スーパーマミ「分身して増えた佐倉さんの有効活用よ!後はそのまま……フゥッ!」ドガッ!

ミラクルボール杏子「ひゃあああああああああああああっ!?」ゴロゴロゴロゴロ

使い魔達「ブヘッ!?アガッ!?ゴフッ!?」ポコポコポコポコッ

EXCELLENT!

マリオストーリー勝利BGM『テッテッテー♪テレテテーテレレテッテッテー♪』

スーパーマミ「やったわ!一気に全滅ね!」

杏子「やったじゃねーよ!あたしを武器にするなー!」ダダダッ!

スーパーマミ「ごめんなさい。でも目も回らないし痛くなかったでしょ?あくまでも私の魔法を使った『技』だもの!」

杏子「まぁ、確かにピンピンしてるけどさ……」

杏子(流石にこんな技ばかりさせられるのは嫌だけど、分身の合体魔法は中々使えそうだな……マミさん任せにするのもなんだし、ここは……)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:20:23.44 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

佐倉家


マミ「はぐはぐはぐっ!ひょほはんふぁーふおいひいれふへ!」モグモグ

杏子「食べるか喋るかどっちかにしなよ……」

モモ「マミさん、ほっぺたがリスさんみたい〜!」キャッキャ

杏子ママ「ふふっ♪お代わりはまだあるから、ゆっくり食べてね?」

マミ「ごくんっ。はい!」

杏子パパ「それにしてm」

モモ「それにしても、あのお姉ちゃんがお友達を連れて来るなんてびっくりしたよ〜!」

杏子「あのってどういう意味さ!」

杏子ママ「まぁまぁ。巴さん、貴女は杏子にとって初めて出来たお友達なの。これからも仲良くしてあげてね?」

杏子「うわぁー!?それ内緒にしてって言ったのにー!?」

モモ「お姉ちゃん、ぼっちなのー?」

杏子「今は違うよ!というかそんな言葉どこで覚えてきた!?」

マミ「もちろんです!私にとっても佐倉さん……杏子ちゃんは大切なお友達ですから!」

杏子「う……」

マミ「あ、もしかして照れてる?」

杏子「違っ、そんなんじゃ……」

杏子パパ「………」

杏子パパ(女子八割で男は私一人だけ……正直肩身が狭い……)

杏子「………」

杏子ママ「………」

モモ「………」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:22:03.42 ID:+Wjxxfau0
マミ「それにしても、お食事といいインテリアといい……本当に豪華ですね」キョロキョロ

杏子パパ「実h」

杏子ママ「実はね?こんな風にお客様を呼んでも恥ずかしくないような食卓になったのは、つい最近のことなんです」

杏子パパ(また台詞取られた……)

マミ「そうなんですか?」

モモ「うんっ!今までパパが教会で沢山の人にお話してたんだけど、誰一人聞いてくれなくって……すっごい貧乏だったの!」

杏子パパ「うっ」グサッ!

杏子「そのせいでうちは一時期食べる物にさえ困る状況で……一日の食事を水でしのぐ日もあったくらいなんだよね」

杏子パパ「ぐふっ」グサッ!

杏子ママ「このままだとお父さんの無収入のせいで一家揃って餓死してしまう……正直、娘を連れて家を出ようと考えたことさえあったの」

杏子パパ「がはっ!」グサッ!

杏子ママ「そんな時、突然お父さんの話を聞いてくれる人が増えたんです!」

杏子「そのお陰で何とか寄付金が集まって、今のそれなりに贅沢出来る環境が出来上がったって訳」

モモ「不思議だよね〜!誰にも相手にされずお金も稼げなかったパパが急に人気者になったんだもん!」

杏子パパ「はぐあっ!?」グサッ!

マミ(……皆、これでもかとばかりに随分と毒舌ね)

杏子パパ「………」ズーン

杏子パパ(改めて考えると私って本当にダメ親父だな……すまない母さん、杏子、モモ。私のせいで苦労をかけて)ガクッ

マミ「………」ジー

マミ「ところで、杏子パパさんのお話を沢山聞いてくれるようになったきっかけって、佐倉さんの契約による影響よね?」

杏子「……うん」

杏子パパ「契約?何だそれは?」

杏子「………」

杏子ママ「………」

モモ「………」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:23:53.04 ID:+Wjxxfau0
マミ「実は私と佐倉さん……杏子ちゃんは、魔法少女なんです」

杏子パパ「は?何を言って……」

杏子「父さん、あたしが毎晩夜な夜な出かけていることを不自然だと思わなかった?」

杏子パパ「確かにそれは疑問に思っていたが……」

杏子「実は魔女を倒しに行ってたからなんだ。魔法少女になった人は、願いを一つだけ叶えてもらう代わりに魔女と戦う使命を背負うことになる」

杏子パパ「急にそんなことを言われても……」

スーパーマミ「オキドキー!」ポンッ

杏子「ほい」ポンッ

杏子パパ「!?」

杏子「どう?急に服装が変わるなんて普通に考えてあり得ないでしょ?これで信じてくれる?」

杏子パパ「……あ、あぁ。しかし魔女か……ん?ちょっと待て。杏子、今『願いを叶えてもらう』と言わなかったかい?」

マミ(とりあえず証拠は見せたし元に戻りましょうか)ポンッ

杏子ママ「………」

モモ「………」

杏子「……うん」

杏子パパ「まさかとは思うが、その願いとは……」

杏子「きっと父さんの想像通りだと思うけど……『皆が父さんの話を真剣に聞いてくれますように』って願ったんだ」

杏子パパ「な、何と言うことをしたんだ!?それなら誰一人私の話を自分の意志で聞いていたという訳では無かったということじゃないか……!」プルプル

マミ「………」チラッ

杏子・杏子ママ・モモ「「「………」」」コクッ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:25:39.64 ID:+Wjxxfau0
杏子パパ「杏子……お前は……!」プルプル

杏子ママ「でも、お父さんがそれを咎める資格はありませんよね?」

杏子パパ「っ!?か、母さん、何を……」

モモ「大体、パパがず〜っとペラペラ話してるからモモ達はお腹を空かせて辛い思いをすることになったんだよ?」

杏子パパ「そ、それは……」

杏子「あたしは父さんのことを思って願った。確かに手段としては褒められたことじゃないかもしれないけど……」

杏子「あたしの目的は父さんだけじゃない。あたし達家族全員が、せめてまともな幸せを掴みたくて願ったことなんだ」

杏子ママ「貴方はそれを否定するというの?たった一度のチャンスを家族の為に使ってくれた、娘の思いやりを……否定すると言うの?」

杏子パパ「しかし、私は……」

モモ「まだそんなこと言うの!?確かにパパは頑張ってたと思うけど、だからってモモ達がお腹空いて死んじゃいそうな時だって、ずっとお話することしか考えて無かった!」

杏子パパ「うぐっ……」

マミ「……私は宗教や教会のことは詳しくありませんし、横からで厚かましくて申し訳ありませんが……私個人の意見として、一つだけ言わせて下さい」

杏子パパ「……え?」







マミ「家族が苦しんでいるのなら、自分の信念を捨ててでも家族を守る為に行動して下さい!お金が無いなら話を聞いてもらうとか以前にハロワにでも行って仕事探しましょうよ!」

マミ「貴方がしていることは、結局は独りよがりなことです!家族を持った以上、夫として父親として、何をすべきかをしっかり考えて行動して下さい!」

杏子パパ「ぐはああああああああああああぁっ!?」グサグサグサァッ!バシーンッ!

杏子パパ(心に抉り込むような、それでいて凄まじく痛い言葉がああああああっ!それに頭にもバシーンと殴られたかのような衝撃があああああっ!)







杏子パパ「」ピクピク

モモ「パパ、胸と頭を押さえてうずくまってる」ボソッ

杏子ママ「きっと、私達の言葉が相当効いたんでしょうね」ボソッ

杏子「……本当にこれで良いんだよね?マミさん」ボソッ

マミ「えぇ。だって本にはこの方法が一番効果的だと書いてあったから」ボソッ
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:26:46.12 ID:+Wjxxfau0
杏子パパ「……すまなかった、杏子。私は、家族や娘の友達に説教されてしまうほどに愚かだったようだ……」

杏子「父さん……」

杏子パパ「私の為に……家族の為に願ってくれてありがとう。これからは杏子に感謝しながら、教えを広げていくことにするよ」

杏子パパ(例えそれが仮初の賛同だとしても……娘の純粋な気持ちを無碍にすることは出来ない……!)

マミ「………」ニヤッ

杏子ママ「その言葉、本当ですね?」

モモ「後でやっぱりやめた〜なんて言わないよね?」

杏子パパ「あぁ、約束するよ……」

杏子「絶対だよ!?もし約束破ったら泣くからね!思いっきり泣くからね!?」

杏子パパ「分かっているさ……」

杏子パパ「はは、やっぱり私はダメな父親だな……」

マミ「………」

マミ(やれやれ、何とか解決ね。それにしても、まさか人を説得するのにここまでしなきゃいけないなんて……)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:28:11.45 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


杏子「父さんは?」

モモ「部屋でお山座りしてるよ」

杏子「そっか。ちょっとだけ心を鬼にしたつもりだったけど、やっぱりやり過ぎたかな……」

マミ「そんなこと無いわよ。娘に魔女とまで言い放った人よ?これくらいはお灸をすえてあげなきゃ!」

杏子ママ「マミさんの言う通りよ?私もスッキリしちゃったし♪」

モモ「モモもー!」

杏子「母さん、モモ……」

杏子ママ「それにしても凄いわね、巴さんの魔法って。まさか時間を巻き戻してしまうなんて」

マミ「いえ、そんな……でも、私としてもやつれている杏子ちゃんを放っておくことは出来ませんでしたから!」

杏子「………」

杏子(そう。あたし達は一度マミさんのリトライクロックで時間が巻き戻ったことを知っている)

杏子(マミさんがうちに来たのは初めてじゃない。本当は二度目なんだ。それを知らないのは父さんだけだけど)

杏子(あたしは以前……正確には、現時点から一週間後に現れる魔女を倒した時、魔法少女のことが父さん達にバレてしまった)

杏子(そしてあたしの願いについてもバレちゃって……あたしは父さんから魔女だと言われてしまった)

杏子(そのまま全てに絶望した父さんは酒に溺れ、母さんには暴力を振るう日々……あたしもモモも怯えきってしまっていた)

杏子(どうしようもなくなったあたしは半泣きでマミさんに相談した。するとマミさんは物知りの本を取り出して目を通したと思ったら……)

マミ『今すぐ杏子ママさんとモモちゃんをここに呼んで時間を巻き戻すわ!』

杏子(あたし以上に切羽詰まった顔でそう言ったと思ったら、ワープボックスで母さんとモモを引っ張って来て時間を巻き戻した)

杏子(そしてマミさんがあたしの家に来る直前の日まで戻したと思ったら、母さんとモモに事情を説明して……その上、協力してもらう約束までして……)
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:30:24.85 ID:+Wjxxfau0
杏子「それにしても、結構思い切った作戦だよなぁ。攻撃力強化アイテムを身に付けながら、父さんの心に攻撃するなんて」

マミ「そうでもしないと、きっと杏子パパさんは納得しなかったでしょうから」

モモ「この二個のバッジのお陰なんだよね?」キラン

マミ「えぇ。これを付けていたから、杏子パパさんはモモちゃん達の言葉を真剣に受け止めてくれたの」

杏子ママ「思い返してみても、さっきのお父さんは本当に反省しているようでしたし……」

マミ・杏子((実際には真剣に受け止めさせると言うより、言葉を強力な棘にして心にグサグサ刺しまくってたんだけどね……))

※ドカーンナグーリ 初出:マリオストーリー
原作では装備するとマリオのハンマー攻撃の威力を大幅に上昇させるバッジ。同効果のバッジ『ガツーンナグーリ』の強化版。
杏子、モモ、杏子ママの『心を殴る攻撃=精神攻撃』の威力を強化し、杏子パパの心に大ダメージを与える為に使用した。

※ツラヌキナグーリ 初出:マリオストーリー
装備すると相手の防御力や装甲の硬さを無視してダメージを与えることが出来るようになるバッジ。ただし無敵状態の相手には効果が無い。
杏子達の強化した精神攻撃を、杏子パパの絶望で支配された心の壁を突き破ってダメージを与える為に使用した。

杏子(しかも……)チラッ

杏子「……そこにいるんだよね?もう一人のマミさん」ボソッ

透明マミ「えぇ。さっきバシッと杏子パパさんの脳天に一発かましてやったわ」ボソッ

マミ(追い打ちとして、ダブルチェリーで増やしておいたもう一人の私に透明帽を使って杏子パパさんに喝を入れさせたのよね)

※透明帽 初出:スーパーマリオオデッセイ
被ると透明人間となり、誰からも姿が見えなくなる。ただし原作では影だけは見えているが、マミの魔力により影も消すことが出来る。

※ハリセンビンタ 初出:マリオストーリー
原作に登場するマリオの味方キャラクター、レサレサの技。ハリセンを使い、高い攻撃力で相手をビンタしてダメージを与える。
透明になったマミが杏子パパに追い打ちをかける為に、この技を使って脳天に渾身のハリセン攻撃を食らわせた。

マミ「流石にこれだけやれば彼はプライドをへし折られて反省すると本に書かれていたけど、見事に正解だったわね」

杏子ママ「DVのストレスを発散出来て気分爽快でした♪」

モモ「パパもたまには反省しないとね!」

杏子「………」

杏子(母さんもモモも、相当頭にきてたんだな……さっきの毒舌っぷりは演技じゃなくて絶対に素だ……)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:32:00.49 ID:+Wjxxfau0
杏子「じゃあ母さん、あたしマミさんを近くまで送って行くよ」

杏子ママ「えぇ。巴さん、今日は本当にありがとうございました」ペコッ

モモ「マミさんありがと〜!」

マミ「どういたしまして。また杏子パパさんが何か問題を起こしたら、すぐに杏子ちゃんか私に言って下さいねー!」スタスタ

杏子「………」スタスタ

マミ「ふふっ。モモちゃんと杏子ママさん、元気になってくれたみたいで良かった」スタスタ

杏子「うん……ありがとうマミさん。あたしやモモ達のことを助けてくれて」

マミ「気にしないで。お友達が困っているなら助けるのが当たり前でしょ?それに、あんなことを知ったら放っておけないもの」

杏子「あんなこと?」

マミ「佐倉さん。もし貴女が私に相談しないままだったら、杏子パパさんが家族と無理心中して貴女だけが取り残されていたのよ?」

杏子「はぁっ!?ど、どういうことだよそれ!?」

マミ「本に書かれていたの。もちろんそんなことになったら私が全力で何とかするつもりだったけど……貴女だって、家族が死ぬところは見たくないでしょ?」

杏子「当たり前だよ!良かったぁ〜!マミさんに相談しておいて……!」

マミ「これからは堂々と魔法少女としての活動が出来るわね」

杏子「うん!父さん達の幸せを守る為にも、これまで以上に頑張らないと!」

マミ「………」

マミ(良かった、佐倉さんが元気になってくれて。時間を戻す前の佐倉さん、本当にこの世の終わりみたいな顔してたから……)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:33:39.29 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

魔女の結界


マリオ&ルイージRPG2×2通常戦闘BGM『アタック・ジ・エネミー』

水風船の魔女「ギェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」

杏子「マミさん!あれやろうよあれ!ブラザーアタック!」

スーパーマミ(佐倉さん、滅茶苦茶張り切ってるわね。杏子パパさんと和解出来たのがよっぽど嬉しかったのかな)クスッ

杏子「マミさーん!」

スーパーマミ「あ、はいはい!じゃあ今回はこれよ!」ハンマーポンッ!

スーパーマミ「佐倉さん!お願い!」ポイッ!

杏子「よーし!いくよマミさん!フゥーン!」ボカッ!

ちびマミ「オ゛ゥ゛オ゛!」デュンデュンデュン♪

杏子「そのままちびマミさんを魔女に……ヤァッ!」バキッ!

ちびマミ「フッフー!」ボカッ!

水風船の魔女「ガハッ!?」

杏子「まだまだぁ!イェーヤァッ!」バキッ!

ちびマミ「ハハハー!」ボカッ!

水風船の魔女「ウゲッ!?」

杏子「とどめだー!オッホーウ!」バキィッ!

ちびマミ「オゥイェーイ!」ズガァッ!

水風船の魔女「オガァァァァァッ!?」

スーパーマミ「やったわね!」シュルンッ!パシッ!

杏子「大成功!」パシッ!

※ノックバックブロス 初出:マリオ&ルイージRPG
マリオとルイージの「ブラザーアタック」の一種。ルイージがマリオをハンマーで叩いて小さくし、そのままマリオをハンマーで吹き飛ばして敵にぶつけることでダメージを与える技。
ちなみにボタン操作が難しくなるが「Advコマンド」という派生技も存在し、本来の技は一度しか攻撃しないが、こちらはちびマリオを何度も敵にぶつけてダメージを与えることが出来る。

マリオ&ルイージRPG2×2勝利BGM『テレッテッテレッテレッテッ♪テンテンテッテレッテレッテ……』

グリーフシード ボロッボロ

スーパーマミ「後もう一人だけ常に一緒に行動出来る仲間がいれば、更に強力なスペシャル技が使えるんだけど……」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァァッ

杏子「まだあるのかよ!?ブラザーアタックやミラクルアタックだけでもすっげー強力なのに!?」

水風船の魔法少女「うわぁ〜ん!痛かったよぉ〜!」パシュンッ!
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:36:46.66 ID:+Wjxxfau0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


QB「………」

QB(これは不味い状況だ。マミが魔女達を蘇生して元の姿に戻してしまうせいで、折角回収したエネルギーが再び魔法少女達に逆戻りしてしまっている)

QB(このままでは僕らは母星から大目玉を食らってしまう。かと言ってマミと接触したら体を無駄に消費させられるだけ……)

QB(くっそ!本当に何なんだよ彼女は!?魔女を蘇生するだけでも非常識なのに、時間さえ自在に巻き戻せるだなんて!?)

QB(こんなのどうやって対処すれば良いんだよ!いくら感情の無い僕でもそろそろ怒りではらわたが煮えくり返りそうだよ!!)

QB(あんな反則的な魔法少女相手だと、他の魔法少女をけしかけても返り討ちにされるだけだし、かと言って強い魔女の結界に誘導しようものなら蘇生させられるのがオチ……)

QB(何か、何か彼女でさえ苦戦するような存在は……)

QB「……!」キュッピーン!

QB(そうだ!『彼女』がいた!流石のマミでも、彼女相手に一方的な戦いは出来ないはずだ!)

QB(そうと決まれば契約を増や……そうとしたらマミや杏子に妨害されてしまうか。全く、やりにくいったらありゃしないよ)

QB(となると、見滝原と風見野は避けるべきだね。狙いはここから遠く離れた地か……)

QB(出来るだけマミに気づかれないほどの場所で契約を増やし、適当に煽ってガンガン魔女化させれば……よし、いける!)

QB「……巴マミ。君の思い通りになると思ったら大間違いだよ」

QB(宇宙の為に回収したエネルギーを奪われたんだ。僕らもそれ相応に仕返し……じゃなくて抵抗をさせてもr)

杏子「あっ!向こうににっくき詐欺師が!」

マミ「何ですって!?これでも食らいなさい!オゥヤッ!」ビシュッ!

ギュワンギュワンギュワンギュワン! ズドォォォォォォン!!

QB「またこれかあああああああああああああああああっ!?」

※トゲゾーこうら 初出:マリオカート64
一位のキャラクターをロックオンして飛んでいき、最終的に大爆発して一位のキャラクターを足止めすることが出来るアイテム。
The・みんなのトラウマ。このアイテムのせいで、ゴール寸前に一位から二位以下に順位を落としてしまい泣いたプレイヤーは決して少なくないはず。

マミ・杏子「「アイディベースト!」」

新しく現れたQB「………」

QB(決めた。絶対にマミだけは魔女化させてやる。最後に勝つのは僕らだ……!)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/29(月) 22:37:44.16 ID:+Wjxxfau0
佐倉家心中事件の解決方法については正直ちょっと悩んだ
隠し続けて解決√もあったけど、やっぱり後腐れが無いよう打ち明けた上で杏子パパ説得√にしました
なんか悪者みたいなポジションにしてごめん杏子パパ。次回からアニメ本編時系列に突入予定
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 00:15:31.11 ID:o9+uAqqSO
乙。
戦闘方法がまさにマンマミーア
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 08:39:27.33 ID:RDxaaToa0
QBの天敵だなぁ・・・マリオは
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/30(火) 12:55:50.24 ID:BPEw2u0QO
たぬきマミさんは出てきますか!?
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/30(火) 16:30:41.16 ID:gUnVed500
バニーマミさんも出てきて
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/04(日) 15:53:41.81 ID:a9a0iPFP0
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:14:28.29 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

病院


メガほむ「っ!?」ガバッ

メガほむ「はぁはぁ……ここは……もはや実家より馴染みがある病室?」キョロキョロ

メガほむ(良かった。とりあえず遡行は成功したようね……いや成功したところでほぼ詰んでるけど)

メガほむ「……はぁ」

メガほむ(またここからなのね。繰り返しには慣れたけど、前回はほとんどが上手くいっただけに悔しい……!)ギリッ

メガほむ(それにどうして魔女化したまどか達はいきなり襲って来たのかしら。今まではそんなこと一度も無かったのに……)

メガほむ「………」

メガほむ(いや、前のループの出来事を引きずるのはやめましょう。気持ちを切り替えて今度こそまどかを救わないと)スクッ

メガほむ(いつも通り魔法で視力と病気を回復させて……)ソウルジェムペカー

ほむら(まずはエイミー救出と魔女退治ね。これももう何回目かしら……)ファサッ

看護師「あら?暁美さん?」

ほむら「病気が完治したので退院します」ダッ

看護師「は?えっ、ちょっと待って!?」




某所


QB「……!」キュッピーン!

QB(今、マミとは異なるイレギュラーの魔法少女の気配と荒ましい素質を持つ少女の気配が!)

QB(場所は……見滝原!?よりによってあそこなのか!?これじゃ契約したくても出来ないじゃないか!)

QB(マミや杏子がいる時点で間違いなく邪魔されるだろうし、新たなイレギュラーも敵か味方か分からないし……)

QB「………」

QB(いや、ここで諦めるのも僕らしくない。ダメ元で行ってみるしかないか……どうかマミ達やイレギュラーと鉢合わせしませんように!)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:17:08.02 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

見滝原郊外


エイミー「ニャー」

ほむら「これで良し。次は魔女ね。どうせ今回もあっちに結界が……」スタスタ

ほむら「………」

ほむら「……?」

ほむら「えっ嘘!?無い!?どうして!?」

ほむら(まさか誰かが先に……?こんなこと、今まで一度も……!)



数十分前 魔女の結界


マリオパーティ4ミニゲームBGM『ゆかいにドタバタ』

ロベルタ「オオオオォォォォ……!」

杏子「浮遊してる上にかごに隠れてるのか?厄介な魔女だな……」

スーパーマミ「いいえ。むしろ狙いが定めやすくて楽だわ!佐倉さん、これに捕まって!」ドスンッ!

杏子「うおっ!?何だこれ!?デカい鉄球!?」

スーパーマミ「これを魔女にぶつければ一撃よ!私が投げるから、貴女は軌道を修正して!」

杏子「分かった!」ガシッ!

スーパーマミ「ンウゥ〜!ソロングバウザー!」グルグルグル……ビシュッ!

杏子「いっけーーーーーーーーー!」ズガァンッ!

ロベルタ「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

杏子「イェーイ!本当に一撃で魔女を……って止まらない!?オウノォー!?」ヒュウウゥゥゥ……

マリオパーティ4ミニゲーム勝利BGM『やったね』

スーパーマミ「あ、鉄球と一緒にしがみついた人も吹っ飛ばされること説明し忘れてた……」

※ブンなげテッキュウ 初出:マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX
マリオとルイージの必殺技「ブラザーアタック」の一つ。マリオが大きな鉄球を投げ、ルイージがそれにしがみついて軌道を調整しながら敵にぶつけて大ダメージを与える技。

グリーフシード ボロボロ

スーパーマミ「……と、とりあえず先に魔女を元に戻しましょうか」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

杏子「ちょっとマミさん!こんなことになるなら先に言ってよもう!」タッタッタ

スーパーマミ「ごめんなさい!」

鳥かごの魔法少女「いったぁ!?かご諸共ぶっ壊すとか何考えてるのよ貴女達!?」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:19:03.99 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

数日後 アニメ一話でQBがボコられた場所


ほむら「………」

ほむら(結局あれからどの魔女の結界も現れなかった。まさか私より先に察知して退治している魔法少女がいるのかしら?)

ほむら(どうせグリーフシードは蓄えがあるからソウルジェム浄化には困らないけど……とにかく今回もいつも通りあいつをぶっ殺さないと)

QB「………」

ほむら(いた!インキュベーター!前回のストレス発散……じゃなくて今回こそお前の企みを阻止してみせるわ!)銃ズドンッ!

QB「きゅべっ!?」グチャッ!

ほむら(どうせすぐに代わりが現れる。殺せるだけ殺してまどかから遠ざけないと!)

新しく現れたQB「やっぱり僕の邪魔をしに来たか!いい加減にしてくれないかなマミ!?こうも体を無駄に消費させられるのは困ると言っているじゃないか!」

ほむら「は?」

QB「え?」クルッ

ほむら「………」

QB(契約した覚えが無い魔法少女……しまった!例の新たなイレギュラーか!?今日は厄日だー!)

ほむら「……今、マミと言ったかしら?」

QB「そうだよ!どうせ君もマミの仲間なんだろう!?いつもいつも僕が契約しようとしたら邪魔をして……!」

ほむら(どういうこと?こいつがマミと敵対してる?でも彼女はこいつを心から信頼しているはず……)

QB「ちょっと!聞いているのかい!?」

ほむら(……まぁいいわ。詳しいことは後で調べるとして、今はこいつをどうにかするのが先よ)銃ズドンッ!

QB「がふっ!?」

新しく現れたQB(やっぱり話が通じない!このままじゃまた体を無駄にされる!このまま逃げ……いや違う!ピンチをチャンスに変えるんだ!)ダッ

QB『まどかー!助けてー!』テレパシー

ほむら(逃がさない!)ダッ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:20:22.82 ID:22AvmqFk0
QB「っ!?」ガシャン!

まどか「きゃっ!?」

ほむら「あっ……」

ほむら(またこのパターンね……でも想定内。いつも通り冷静にまどかへ警告しないと)

まどか「だ、大丈夫!?」

QB「うぅ……」

ほむら「そいつから離れて」

まどか「だ、ダメだよ!この子、怪我してるよ!?まさかほむらちゃんがやったの?」

QB(こうすれば鹿目まどかは僕に同情してイレギュラーに不信感を抱くはずだ!我ながらナイスな判断だよね!)

ほむら「貴女には関係n」

スーパーマリオギャラクシーフライングマリオBGM『フライングマリオ』

ほむら・まどか「「へ?」」

ほむら(頭の中に勇ましい音楽が……)

まどか(あれ?この曲ってマリオギャラクシーのフライングマリオ?)

アカこうら ギュルルルルッ!ドガァッ!

QB「ぷぎゃっ!?」

ほむら「!?」

ほむら(赤色の甲羅が飛んで来た!?一体どこから!?)クルッ

※アカこうら 初出:スーパーマリオカート
発射すると前方にいるカートを自動追尾して攻撃することが出来るアイテム。後ろに投げると追尾しない。
追尾機能がある代わりに、ミドリこうらと違って壁に当たっても跳ね返らずそのまま消滅する。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:23:09.35 ID:22AvmqFk0
フライングマミ「コラー!また犠牲者を増やそうとしてるわねー!」ゴォーッ

フライング杏子「最近見ないと思ったらこんな所にいたのかー!」ゴォーッ

ほむら「」

まどか「お、女の子二人が空を飛んでる!?あ、それでフライングマリオの曲が流れて来たんだ!」

※レッドスター 初出:スーパーマリオギャラクシー
使用するとフライングマリオとなり、一定時間自由に飛行することが出来るようになるアイテム。

ほむら(と、巴マミに佐倉杏子!?しかも何故オーバーオール姿!?それに……)チラッ

『マミ×50』『LIFE:3』『SP:70』

ほむら(頭上の数値は何!?)

フライングマミ「魔女の結界が現れて来てみたら……貴女達、大丈夫?」フワフワ

フライング杏子「あの白いのに真っ黒な詐欺師に騙されてないか!?」フワフワ

QBだった物「」チーン

まどか(さ、詐欺師?それにこのオーバーオールの人、どう見てもフライングマリオの姿だよね?まさか私ゲームのし過ぎで白昼夢見てるのかな……?)

ほむら(え?え?え?どういうこと?どうして杏子がマミと一緒にいるの?それにマミに浮遊魔法なんてあったっけ?)グルグル目

さやか「まどかー!急にどこ行って……えっ何この状況」

ズオオオオォォォォ……ッ!

ほむら「あっ」

まどか・さやか「「あれ?」」

フライングマミ「くっ!キュゥべえに気を取られている内に……!」

フライング杏子「結界に取り込まれちまったか……!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:24:46.72 ID:22AvmqFk0
さやか「ま、まどか!?これ何!?どうなってんの!?」

まどか「そ、それが私にもサッパリで……」

ほむら(しまった……!あまりに想定外の出来事が連続して起こったものから、脳がオーバーヒートしている間に結界が……!)

フライングマミ「……詳しい話は後ね。佐倉さん、今回は最速でやっつけるわよ!」

フライングマミ「私は魔女を倒すから、貴女は後ろの三人を使い魔から守ってあげて!」ポイッ

フライング杏子「了解!」パシッ

まどか・さやか「「使い魔……ヒッ!?何か気持ち悪いのが一杯いる!?」」

ほむら(いけない!早く時間を止めてまどかを……ついでに美樹さやかを守らないと)盾グッ

メタルマミ「ワワワワワッフー!」デュワデュワデュワ♪

マリオパーティ6メタルキノコBGM『だんだんなんか簡単になったん♪だんだんなんか簡単になったん♪』

※メタルキノコ 初出:マリオパーティ6
カプセルアイテムとして登場。使用するとメタル状態となり、マスを通り過ぎようとした際に発動する妨害アイテムの効果を全て無効にする。
マイクモードの「マイクでゴーゴー」にも登場し、取得すると無敵状態となり障害物を破壊しながら突き進めるようになる。移動速度も上昇する。

巨大杏子「オウラーイ!」デュワデュワデュワ♪

マリオパーティ3パワーキノコBGM『だんだんなんか簡単になったん♪だんだんなんか簡単になったん♪』

※パワーキノコ 初出:マリオパーティ3
ミニゲーム「みつけろ!パワーキノコ」に登場。取得すると「巨大キノコ」と同じように巨大化し、敵を触れただけで吹き飛ばすことが出来るようになる。
ちなみにリメイク版『マリオパーティ100ミニゲームコレクション』では近年の作品に合わせ、ミニゲーム名もアイテムも「巨大キノコ」に変更されている。

ほむら「」

まどか(あ、あれはマリオパーティ6のメタルキノコ!?しかもあっちはマリオパーティ3のパワーキノコだ!!)

メタルマミ「行くわよーーーーーーーーー!」ダダダッ!

巨大杏子「そらそらそらー!早く逃げないと踏み潰してやるぞー!」ズドドドドッ!

使い魔達「アガッ!?ゴヘッ!?グハッ!?」ポコッポコッポコッ

さやか「すげー!!でっかくなった奴がキモい化け物を走るだけで消滅させてる!!」キラキラ

ほむら「」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:27:06.04 ID:22AvmqFk0
ゲルトルート「グオオオオオオオオオオオオッ!」

メタルマミ「悪いけど一気に倒させてもらうわね!ヤッフゥー!」ズダダダダダッ!

メタルマミ「メタルマミアターック!」ドガァッ!!

ゲルトルート「ギャーーーーーーーーーーーッ!?」

シュウゥゥゥゥゥ……!

杏子「おっ、マミさん無事に魔女をやっつけたみたいだな!」

ほむら「」

まどか「元の景色に戻った!」

さやか「い、今の何!?凄くない!?どうやったの!?特撮!?演出!?CG!?」キラキラ

杏子「いや〜えっと、話せば長くなるようなならないような……」

ほむら「」

マミ「佐倉さ〜ん!」タッタッタ

杏子「マミさん!こっちこっち!」

グリーフシード ベコッ

杏子「何かこのグリーフシード、一部分だけヘコんでない?」

マミ「きっと無敵のまま体当たりしたからかしら……」

まどか(そりゃメタルキノコは重くて無敵だもんね。そんな状態でぶつかってこられたらひとたまりも無いよね)

ほむら「」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:29:11.18 ID:22AvmqFk0
ほむら「……ハッ!?魔女は!?使い魔は!?」キョロキョロ

ほむら(目の前の光景が衝撃的過ぎて唖然としてたわ!?急いで魔女を……ってあれ?)

杏子「何言ってんだ?もうとっくに倒したぞ?」

マミ「それに魔女と使い魔を知ってるということは、貴女も魔法少女なの?」

ほむら「……え、えぇ。そのグリーフシードって……」

まどか(魔法少女?世界的に有名な配管工じゃなくて?)

マミ「……私達について色々話さないといけないけど、まずはこの子をいつも通り『元に戻して』あげなきゃ」

ほむら「!?」

ほむら(も、元に戻す!?それってどういう……)

マミ「よいしょっと」1UPキノコスッ

まどか(あ、1UPキノコだ!)

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

まどか(ちゃんと1UPの文字も出てる!再現度凄いよ!)キラキラ

薔薇園の魔法少女「うぅ、あんな風に倒されるとは思いもしませんでしたわ……」

さやか「うおっ!?また見知らぬ人が増えた!?」

ほむら「」

マミ「ごめんなさいね?今回は一般人が巻き込まれていたから、どうしても早急に倒す必要があったの」

まどか(わぁ〜!黒い塊が女の子になっちゃった!ということは、あの黒い塊って誰か死んじゃった人の魂なのかな?)

ほむら「」

ほむら(訳が分からないわ)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:30:09.68 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マミホーム


マリオ&ルイージRPGピーチ城BGM『はじまりのピーチ城』

マミ「という訳なの」

さやか「魔法少女……そんな人達が現実に存在してたなんて……」タンコブモグモグ

まどか(ほむらちゃんと杏子ちゃんは納得したけど、マミさんはやっぱり配管工としか思えないなぁ……)タンコブモグモグ

まどか(しかもさっきから頭の中にピーチ城の音楽が流れてるし……それにしてもタンコブ美味しい)モグモグ

ほむら「………」

ほむら(巴マミから自宅に招待されたと思ったら彼女の両親が生存していた。本当に何なのこの時間軸)

マミ「さっきはキュゥべえと魔女に気を取られていて気がつかなかったけど、貴女も魔法少女だったのね」

杏子「道理であたしみたいな恰好してた訳だ」

ほむら「………」コクリ

ほむら(それに巴マミと佐倉杏子が仲違いしていないだなんて。いやそれよりもっと理解しがたいことが……)

ほむら「……さっきのは何?」

マミ「さっきのって?」

ほむら「いやだからほら、グリーフシードに変なキノコを乗せたと思ったら……魔法少女が現れて……」

マミ「あ、1UPキノコのこと?あれでグリーフシードを蘇生して元の魔法少女に戻してあげたの」

ほむら「」

さやか「へ?じゃああの化け物達って元は人間なんですか?」

杏子「あぁ。あたし達はあの真っ白な……アンタから見たら既に潰れた人形状態だったけど、あいつに魔女にされちゃった人を元に戻す活動をしてるんだ」

まどか(やっぱりそういうことだったんだ)

ほむら「」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:31:41.34 ID:22AvmqFk0
マミ「酷い話よね。願いを叶えて貰う代償があんな姿になってしまうことだなんて」

さやか「願いを叶える?あの人形、そんな力があるんですか?」

杏子「まぁね。でも絶対にやめとけよ?願いを叶えてもらった後は死ぬまで命懸けの戦いを強いられるし、最悪あの化け物になっちゃうからな」

さやか「ウゲッ、それはやだなぁ……」

杏子「しかも体から魂を抜き取られてこんな宝石にされるんだ。おまけにその宝石が割れたら一瞬でお陀仏さ」ソウルジェムスッ

杏子「一番タチ悪いのは、あいつはそんな重要なことをワザと隠して話を持ちかけるんだ。これほど悪質な詐欺は他に無いって」

さやか「えぇ……何それ。願いを叶えてもらうリターン以上にリスクの方が大きすぎるんだけど……」

マミ「だから私達はキュゥべえがこれ以上犠牲者を増やさないよう、契約を持ちかけている所を見かけては阻止しているのよ」

ほむら(……それでさっきあいつは巴マミの名前を出した訳ね)

まどか「あれ?でもマミさんにはそんな宝石……あぁ、頭の上の数字は残り人数ですね!」

マミ「ご名答。私はこのシステムのお陰で、何度死んでもすぐに復活することが出来るの。よく分かったわね、鹿目さん」

まどか「私こう見えて色々なマリオシリーズプレイしてますから!」

ほむら「………」

ほむら(彼女達が何を言っているのか理解出来ない。そもそもどうして巴マミは既に魔法少女の真実を知っているの?どうして正気を保っているの?)

ほむら(しかも魔女を元に戻すってどういうこと!?残り人数って何!?どんな願いを叶えたらそんなことになるのよ!?やっぱりおかしいでしょこの時間軸!?)

ほむら「……その、色々突っ込みたいところはあるけど」

杏子(この反応……あたしも最初はそんな感じだったなぁ。懐かしい)

ほむら「貴女は……魔法少女の真実を知って、絶望しなかったの?」

マミ「そりゃ最初はキュゥべえに怒ったわよ。よくも騙したわねって。でもどうせ私はソウルジェムが無いから魔女になりようが無いし……」

マミ「願いのお陰でいくらでも便利なアイテムが使えるようになったから、これからは仲間の魔法少女を助けたり魔女になった人を元に戻そうと決めたの」

杏子「で、あたしもマミさんに助けられてからは同じ目的で共闘してるって訳。というか一緒にいないと魔力回復出来ないしなぁ」

ほむら「………」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:33:10.82 ID:22AvmqFk0
マミ「……まだ浮かない顔してるわね。もしかして、魔女になる真実を知って不安になっちゃった?」

杏子「それなら大丈夫!マミさんならグリーフシードが無くてもソウルジェムの穢れを……」

ほむら「いえ、それはもう知っているから大丈夫。むしろ問題はそこじゃないのよ……」

ほむら(今までの時間軸と違い過ぎていて理解が追いつかない……むしろ理解したくない……)

マミ「だったらどうして……そういえば、暁美さんの魔法は?」

ほむら「……!」

杏子「そういやさっきはあたし達が速攻で魔女倒しちゃったし、アンタは戦ってなかったもんな」

ほむら「………」

ほむら(教えて良いのかしら……いえ、彼女はもう真実を知った上で乗り越えたみたいだし、それにあいつを敵と認識している)

ほむら(……話してみて良いかもしれない。この巴マミと杏子なら、もしかしたら共闘出来るかも……)

ほむら「……時間停止と時間遡行よ」

まどか「ストップウォッチとタイムマシンだね!」

さやか(タイムマシン?青いネコ型ロボットが乗ってる奴?)

杏子「時間停止は良いとして、時間遡行……」

マミ「もしかして、貴女……」

ほむら「……えぇ。私は未来から来たの。魔法少女の真実を知ったのも過去の時間軸で……」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:35:37.93 ID:22AvmqFk0
ほむほむ事情説明中……


ほむら「……ということがあって、私は何度も同じ一ヶ月を繰り返しているの」

スーパーマリオギャラクシーBGM『チコ』

ほむら「え?」

ほむら(何だか急にオルゴールみたいなBGMが……)

マミ・杏子・まどか・さやか「「「「うわあああああああああああああああん!!」」」」ポロポロ

ほむら「ちょっ!?どうしたの急に!?」

マミ「ごめんなさい!私が何度も迷惑かけてごめんなさい!貴女の言葉を信じてあげられなくてごめんなさい!!」ポロポロ

杏子「辛かったんだな……苦しかったんだな……!でももう大丈夫!あたし達が傍にいるからな!!」ポロポロ

まどか「ほむらちゃああああああん!私のせいでごめんねええええええええ!」

さやか「転校生……いやほむら!あたし絶対契約しない!アンタの苦労を無駄にしないから!!」ポロポロ

ほむら「……信じてくれるの?」

杏子「マミさんの出鱈目な魔法に比べたらよっぽど現実的だし信じられるよ!」ポロポロ

まどか「だってほむらちゃんの顔、ずっごく辛そうで……悲しそうで……嘘をついてるように見えなかったもん……!」ポロポロ

さやか「いやさ、魔法の存在知っちゃったら大抵のことは疑わないっていうか……確かにあたしなら契約して暴走しちゃいそうだし……」ポロポロ

マミ「実際、私も二回ほど時間を巻き戻したことがあるから……貴女の話、他人事とは思えないのよ……!」ポロポロ

ほむら(へ?時間を巻き戻した!?貴女そんなことまで出来るの!?私でさえかなり限定的な能力で好きに使える訳じゃないのに!?)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:37:01.54 ID:22AvmqFk0
マミ「ぐすっ……暁美さん、一緒にワルプルギスの夜を倒しましょう!」グシグシ

杏子「そんで今度こそ皆で笑って一ヶ月後を迎えような!」グシグシ

まどか「ほむらちゃん。私、何があっても契約しない。約束するよ……!」グシグシ

さやか「あたしも!これからはどっかの時間軸?みたいに友達でいよう!」グシグシ

ほむら「……皆」

ほむら(……訳の分からない時間軸だったけど、これって結果オーライで良いのかしら)

ほむら(巴マミ……巴さんは既に覚悟完了しているし、杏子はグレずに真っ直ぐ育っていて……)

ほむら(まどかと美樹さやか……さやかは全てを知った上で契約しないと約束してくれた)

ほむら(これは……今度こそいける。この条件は今までの中で最高……!これなら何とかなるかもしれない……!)

ほむら(見てなさいインキュベーター、ワルプルギスの夜……!この時間軸で全てを終わらせてやる……!)グッ
































さやか「ところで何千回も繰り返してるってことは、ほむらって精神年齢はおばあちゃんなの?」

ほむら「………」

杏子「お、おい!」

マミ「言ってはいけないことを……!」

まどか「空気読んでよさやかちゃん!」

さやか「えっ?あ、あたし何かまずいこと言った?」アセアセ

ほむら「……良いのよ。気にしていないから」

ほむら(実際、私もループ回数が千を超えたところから数えなくなったもの……恐らく百歳は確実に超えているでしょうね)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:38:22.93 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

魔女の結界


イザベル「コアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

土管 シュルルルルッ

スーパーマミ「ヤッフー!」デュンデュンデュン♪

杏子「イェッヘーイ!」デュンデュンデュン♪

ほむら「………」デュンデュンデュン♪

ほむら(屋上から結界を見つけたと思ったら、土管で瞬間移動だなんて……本当に便利過ぎる魔法ね)

※ワールドワープ土管 初出:スーパーマリオブラザーズ
入ると別のワールドへ移動することが出来る隠された仕掛け。マミの移動手段の一つであり、この土管に入ればどんな場所でも瞬時に移動することが出来る。

スーパーマリオギャラクシーBGM『Into the Galaxy』

ほむら(また勇ましい曲が頭の中に流れて……)

使い魔達「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

ほむら「………」

ほむら(この魔女、何度倒したか分からないけど……私にとって、全ての始まりとも言える魔女なのよね)

スーパーマミ「暁美さん!この魔女と戦う上で気をつけるべきことはあるかしら!」

ほむら「あ、はい。えっと、この魔女は特に厄介な能力を持っていません」

スーパーマミ「敬語はいらないわ!過去の時間軸では私は貴女の先輩だったみたいだけど、今は貴女の方が私よりベテランだもの!」

ほむら「……分かったわ」

スーパーマミ「暁美さんにはまず、私達の戦闘スタイルに慣れてもらわないとね!佐倉さん、準備は良い?」

杏子「あぁ!」

スーパーマミ「今回のブラザーアタックはちょっと特殊よ!えいっ!」ポイッ

バスケット スポポポポポポポポポッ

ほむら「……?」

ほむら(放り上げられたバスケットから大量のお菓子が……!)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:39:47.38 ID:22AvmqFk0
スーパーマミ・杏子「「ヤッホーゥ!」」テレッテッテレッテ♪

スーパーマミ・杏子「「あむあむあむっ!ばくばくばくっ!」」

ほむら「ちょっ、貴女達何してるの!?こんな時にお菓子食べてる場合じゃないでしょ!?」

スーパーマミ『大丈夫!こういう技だから!』テレパシー

杏子『美味ぇー!』テレパシー

ほむら「私には二人揃ってふざけてるようにしか……」

デブマミ「けぷっ。上手くいったわ!」

デブ杏子「ちょ、ちょっと食べ過ぎたかも……」

ほむら「………」

デブマミ「さぁ佐倉さん!私を持ち上げて魔女に投げつけて!」

デブ杏子「いやいやマミさんが持ち上げてよ!あたしお腹一杯で!」

デブマミ・デブ杏子「「………」」

ほむら「………」

デブマミ・デブ杏子「「誰か持ち上げてえええええええええええええええっ!?」」ジタバタ

ほむら「やっぱりふざけてるだけじゃない!!」

デブマミ「いやそうじゃなくて本来なら片方がお菓子を食べて……」

デブ杏子「もう片方が太った味方を持ち上げて投げ付ける技なんだけど……」

デブマミ・デブ杏子「「あまりに美味しそうだからつい二人で食べちゃった♪」」テヘペロ

ほむら「馬鹿じゃないの!?」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:41:38.89 ID:22AvmqFk0
イザベル「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

デブマミ「ひぃ〜っ!?こっち来たーっ!?」ジタバタ

デブ杏子「そ、そうだ!ほむらー!代わりにあたし達を持ち上げてくれー!」ジタバタ

ほむら「あーもう仕方ないわね!ふんぬぅ……!はぁはぁ……無理!重過ぎ!!」

デブマミ「なら私のアイテム袋からレッドペッパーを取り出して食べて!」

ほむら「レッドペッパー?」

デブマミ「説明は後!ひぃっ!?使い魔がこっちにー!?」

ほむら「そんなこと言ってもどれがどれだか……」ゴソゴソ

ほむら「この赤い唐辛子のことかしら?はむっ……辛ぁっ!?口から火がぁっ!?」ゴォッ!

ほむら(だけど何故か力が溢れてくる!確かにこれならあのデブ二人を持ち上げられそう!)デュワデュワデュワ♪

※レッドペッパー 初出:マリオ&ルイージRPG
食べると一時的に攻撃力が上昇する。それに加えて「ヘビー重力」状態となり、動きが鈍くなる状態変化も付与される。
次回作の『マリオ&ルイージRPG2×2』でも登場し、こちらは攻撃力上昇のみで「ヘビー重力」が付与されなくなった。マミのアイテムは『2』の効果となっている。

ほむら「ふんぬううううううううううううっ!」グイィッ!

デブ杏子「いいぞほむらー!」

デブマミ「そのまま魔女めがけて私達を投げ付けてー!」

ほむら「せえええええええええええええいっ!」ブォンッ!

デブマミ・デブ杏子「「ひゃああああああああああああぁぁぁぁ……!」」

ズドオオオオオオォォォォォンッ!!

イザベル「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」ガシャアアアアアン!

使い魔達「ゲヒーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」

※スイーツバスケット 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
マリオとルイージの必殺技「スペシャルアタック」(リメイク版『マリオ&ルイージRPG3DX』では「ブラザーアタック」)の一つ。
バスケットから飛び出す大量のスイーツをルイージが食べて激太りし、それをマリオが放り上げて地面に落ちた際に発生する衝撃波で敵を一掃する技。
マミの魔法では微妙にアレンジされており、太った味方を直接敵に投げ付けて攻撃する技となっている。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:43:50.26 ID:22AvmqFk0
スーパーマリオギャラクシーパワースターゲットBGM『テーテーテレテテー♪テレレレテン♪テレテー♪』

グリーフシード ペラペラ

杏子「いや〜もう少しでやられるところだったなぁ」

スーパーマミ「そうねぇ。間一髪だったわねぇ」

ほむら「誰のせいかしらね」ジトー

スーパーマミ・杏子「「ごめんなさい!」」

ほむら「全く……で、そのグリーフシードは人間に戻すとしても、失った魔力はどう回復するの?」

スーパーマミ「それならこのMAXシロップを飲めば一瞬で……ごくっ、ぷはぁ!」

『SP:100』パシュン!

ほむら(マミのSPという数値が100に戻った……あれが彼女の魔力量を表しているのね。それにしてもグリーフシード無しで魔力全回復だなんて……)

スーパーマミ「さて、魔力も回復したところで魔女を元に戻してあげないと」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

芸術家の魔法少女「………」パシュンッ!

ほむら(改めて見ても頭おかし過ぎる光景ね……あいつがマミに対して取り乱すのも少しだけ分かる気がするわ)

芸術家の魔法少女「はぁ……」

杏子「人間に戻れたのに随分嫌そうだなオイ」

芸術家の魔法少女「そういう訳じゃないけど、生前の私は馬鹿だったなぁって」

スーパーマミ「生前?」

芸術家の魔法少女「私が描いた絵を見て欲しいと願っても、それで来てくれるのは奇跡で操られた人間だけ。誰も私の絵を本当の目で見てくれないから……」

杏子(……他人事と思えない。父さんに似たようなこと言われたし)

ほむら「………」

ほむら(そういう経緯で魔法少女となり、絶望していったのね。幾多のループでこいつと戦ったけど、生前のことは初めて知ったわ……)

芸術家の魔法少女「……人間に戻してくれてありがとう。今度は奇跡に頼らず自力で有名な画家になれるよう努力するわ」

スーパーマミ「その意気よ!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:45:23.01 ID:22AvmqFk0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

見滝原総合病院


なぎさ「」バシュンッ!

シャルロッテ「ムガーッ!」

QB「これでよし。後は適当に病院で暴れさせて、その隙にまどかへ契約を持ちかけに行けば……」

スーパーマリオ64メインテーマBGM『テッテッテーレテッ♪テーレレッテッテッ♪テレッテ♪テレテレレテッテレッテン……』

QB「!?」

QB(このやたら軽快な音楽は!?まさかマミが結界を嗅ぎつけたのか!?くっ!ここは撤退するしか……!」スッ……

スーパーマリオブラザーズ3笛SE『テーレーレー♪テレレー♪』

スーパーマミ「よいしょっと」スタッ

杏子「移動時間ゼロって地味に便利だよなぁ」スタッ

ほむら「………」スタッ

ほむら(マミが笛を吹いたと思ったら、周囲の景色が突然変わった……今まで歩きながら移動していたのが馬鹿らしくなるわね)

※笛 初出:スーパーマリオブラザーズ3
キノピオから貰える隠しアイテムで、使うとワールドを一気に飛び越えてワープすることが出来る。
マミの移動手段の一つで、吹くと好きな場所にワープすることが出来る。

スーパーマミ「………」

ほむら「……大丈夫?」

スーパーマミ「え、えぇ。残り人数なら沢山あるし、仮に死んでも痛くも痒くも無いまますぐ復活出来るもの」プルプル

ほむら(その割には震えてるけど……死んだ事実はともかく、死因を教えなかったのは正解だったかしら)

スーパーマミ(事前に教えてもらっているとはいえ、別の世界で自分を殺した相手と戦うのは緊張するわね……何となく首元が気になるし)

ほむら(……あれ?そういえばこの時間帯って確か……)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:47:35.97 ID:22AvmqFk0
まどか「あっ!ほむらちゃーん!」

さやか「マミさんに杏子も!こんな所で何してるのー?」

スーパーマミ「えっ、鹿目さん!?」

杏子「さやかまで!」

ほむら「……忘れてた。いつもまどか達はこの日に上条君……クラスメイトのお見舞いに来ていたわ」

スーパーマミ・杏子「「どうしてそんな大事なこと忘れてたの!?」」

ほむら「いや、今まで何度妨害しても二人共絶対お見舞いに来る未来を避けられなかったから諦めててつい……」

ズオオオオォォォォ……ッ!

まどか・さやか「「あっ、またこの前の気持ち悪い空間になった!」」

スーパーマミ「ほらぁ!言ってる傍から鹿目さん達まで結界に取り込まれちゃったじゃない!」

スーパーマリオ64スライダーBGM『テーッテーッテーテーテーテー♪テーッテーテーテー♪テーッテーテーテー……』

ほむら「ご、ごめんなさい……」

杏子「どうするのマミさん!?」

スーパーマミ「こうなったら仕方ない!鹿目さん、美樹さん!これを!」ポイッ

さやか「何これ?黄色い葉っぱ?」パシッ

まどか「わぁ〜!これって無敵このはですよね!」パシッ

スーパーマミ「えぇ!それを使えば私達が戦い終えるまでずっと無敵状態になれるわ!とりあえずそれで身を守って!」

ほむら(さらりと言っているけど常時無敵ってチート過ぎないかしら)

※無敵このは 初出:スーパーマリオ3Dランド
原作では5回ミスするとアシスト機能として登場するお助けアイテム。取得すると時間無制限の無敵状態となるしろタヌキマリオに変身出来る。
ただし従来のタヌキマリオと違い飛行は出来ず地蔵にもなれない。また、無敵状態といっても連続1UPすることも出来ない。
『Newスーパーマリオブラザーズ2』にも登場しており、こちらはしろしっぽマリオに変身する。
『スーパーマリオブラザーズ3』のしっぽマリオと同じように一定距離走ると飛行することが出来る。
マミが取り出す無敵このはは『Newマリ2』準拠であり、マミが解除しない限りは永遠に無敵状態でいられる。
ただし他の変身系アイテムを同時に使うことは出来なくなってしまう。例外として装備アイテムは従来通り使用可能。

しろしっぽまどか「えいっ!おぉ〜!本当に白い耳と尻尾が生えてるー!凄ーい!」ボゥン!キラキラ

さやか「………」

スーパーマミ「美樹さん?どうしたの?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:49:22.61 ID:22AvmqFk0
さやか「いや、その……あたしも前に杏子がやってたみたいに、巨大化して大暴れしてみたいな〜って」

杏子「何言ってんだ!確かに傍から見れば楽しそうに見えるし実際気分爽快だけど一応命懸けの戦いなんだぞ!一般人にそんな危険なことさせられる訳……」

さやか「マミさーん!ちょ〜っとアイテム借りますね〜!」ゴソゴソ

スーパーマミ「ちょっと美樹さん!?勝手なことしないで!?」

杏子「人の話聞けよ!!」

ほむら「さ、さやか!やめなさい!」

さやか「え〜っと、確かでっかいアイテムだったよね〜?これか?」スッ

しろしっぽまどか「ドット絵のスター!?さやかちゃん!それは前のアイテムと違……」

さやか「えいやぁっ!」カッ

スーパーマミ「美樹さん待って!」

さやか「」シュンッ

ほむら「さやかが消えた!?」

しろしっぽまどか「あちゃ〜……」

杏子「どうなってんだ!?マミさん!」

ドットさやか×大勢「」ポンッ!スタスタスタ!シュイーン……

杏子「な、何かカクカクしたさやかが一杯出てきた!?」

ほむら「そのさやか達が線になって、何かを線画していってる……?」

スーパーマミ「……こうなると時間切れまでは止まらないわ」

しろしっぽまどか「そうですね……しかもよりによって」

巨大ドットさやか「これであたしも巨大に……って何じゃこりゃーーーーーーーーーーーー!?」カクカク

杏子・ほむら「「さ、さやかが巨大なドット絵になってるーーーーーーーーー!?」」

スーパーマミ・しろしっぽまどか「「スーパーペーパーマリオのスターを使っちゃうなんて……」」

スーパーペーパーマリオ無敵BGM『だんだんなんか簡単になったん♪だんだんなんか簡単になったん♪』

※スーパースター(ドット) 初出:スーパーペーパーマリオ
「スーパースター」と「巨大キノコ」を合体させたような効果で、取得するとドット絵状態で巨大化して一定時間だけ無敵状態になれるアイテム。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:51:15.61 ID:22AvmqFk0
スーパーマミ「美樹さーん!その状態になったらしばらく元に戻らないから、この際だから最深部に向かって突き進んでー!」

巨大ドットさやか「最深部?えっと、とにかく真っ直ぐ進めば良いんですかー?」

スーパーマミ「えぇ!ついでに使い魔達も蹴散らしちゃってー!」

巨大ドットさやか「分かりましたー!いっくぞぉーーーーーーーーーー!」ズガガガガガッ!

使い魔達「ウギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!?」ポコッポコッポコッ

ほむら「壁ごと破壊しながら突き進んでる……」

杏子「相変わらず巨大化アイテムの強さはエグいな……」

しろしっぽまどか「そりゃ〜ブロックや土管ごと壊してガンガン進めるアイテムだもん!」キラキラ

スーパーマミ「これで最深部までの道は確保出来たわ!私達も美樹さんの後に続くわよ!」ダッ

ほむら「え、えぇ!」ダッ

杏子「あ、あぁ!」ダッ

しろしっぽまどか(しっぽ状態ならずっと走り続ければ……!)タタタッ!ピロピロピロ!

しろしっぽまどか「えーい!やっぱり飛べたー!」ピョン!フワーッ

ほむら「こらまどか!遊んでる場合じゃないでしょう!?」

しろしっぽまどか「あっ、ごめんね?つい……」フワーッ

杏子(ほむらの話を聞いた時は号泣してた癖にアイテム見せた途端どっちもはしゃぎ過ぎだろ!気持ちは分かるけども!)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:52:25.08 ID:22AvmqFk0
魔女の結界最深部


巨大ドットさやか「いけいけー!」ズガガガガガッ!

使い魔達「アガァーーーーーーーーーーーーッ!?」ポコッポコッポコッ

さやか「あれ?元に戻っちゃった……」ボフンッ

スーパーマミ「美樹さーん!」

さやか「あっ、マミさん!こっちこっち!」

ほむら「全く!勝手な行動は慎んで!」

さやか「いや〜ごめんごめん!つい調子乗っちゃって……」

しろしっぽまどか「ハシャイジャッたんだよね?」ウェヒヒ

杏子「にしてもマジで一気に最深部だな……」

スーパーマミ「……暁美さん。あれが……」

ほむら「……えぇ。かつて貴女の命を奪った魔女よ」

シャルロッテ「マジョムングカマンベール!」

ほむら「弱点は分かってるわね?」

スーパーマミ「もちろん。あれだけ聞かされたもの。対策はバッチリよ」プルプル

ほむら(やっぱり足が震えてる……)

スーパーマミ「……シャルロッテちゃーん!美味しいチーズはいかがかしらー?」スッ

シャルロッテ「チーズ!?」キラキラ

杏子(食いついた!)

ほむら・さやか((キノコ型のチーズ?))
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:54:26.89 ID:22AvmqFk0
スーパーマミ「欲しかったら取ってごらんなさい!そぉーれっ!」ポイッ!

シャルロッテ「チーズ!チーズ!チーズ!」バクッ!ムシャムシャ

スーパーマミ「食べたわね?それはチーズを塗り込んだだけのアイテムよ!」

シャルロッテ「ヴェ?ムギュッ!?」ブクブクブクッ!

メタコロッテ「カマベーーーーーーーーー!?」

杏子「何か魔女がこの前のあたし達みたいにデブったんだけど!?」

しろしっぽまどか「ま、マミさん!まさかこのアイテムって……!」チラッ

スーパーマミ「……そう。メタコロキノコよ」ニッコリ

ほむら・さやか((何だそれ))

※メタコロキノコ 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
原作では使用アイテムではなくストーリーで言及されただけのアイテム。
悪役であるゲラコビッツが開発したキノコで、食べるとメタコロ病となってボールのように太ってしまう。
治療するには「スターワクチン」というアイテムが必要となる。原作ではメタコロ病を治す為にマリオ達やクッパがワクチンを巡って冒険する。

メタコロッテ「ムグー!?ムグー!?」ジタバタ

ほむら「……全然動かないわね」

スーパーマミ「隙を作る為のアイテムだもの。今の内に……えぇい!」グイィッ!

杏子「うおっ!?デカいハンマー!?」

しろしっぽまどか「あーっ!クラフトハンマーだー!」

※クラフトハンマー 初出:マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX
マリオ・ルイージ・ペーパーマリオが三人で発動させる必殺技「トリオアタック」に必要なアイテム
。叩くと敵がペーパーとなり、そこから色々な「トリオアタック」に繋げていく。
原作ではペーパーキノピオ達がマリオ達の為に作ったアイテムで、どう見ても紙とダンボールで作った玩具にしか見えない。
しかしその見た目とは裏腹に非常に強力な性能を誇る。

スーパーマミ「佐倉さんと暁美さんも手伝って!このアイテムは三人じゃないと扱えないのよ!」

杏子「分かった!」グッ

ほむら「え?ど、どうするの?とりあえず掴めば良いの?」ガシッ

スーパーマミ「良い?せーので振り下ろすわよ!」

スーパーマミ・杏子・ほむら「「「せーのっ!」」」ドガーンッ!

メタコロッテ「マジョカーーーーーーーーー!?」ポヒューンッ!
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:55:57.68 ID:22AvmqFk0
ペーパーメタコロッテ「」ペラーン

杏子・さやか「「何か周りが紙とダンボールで作ったような光景になってる!?」」

ほむら「もはや魔法を通り越して超常現象じゃない!」

しろしっぽまどか「超常現象じゃないよ!トリオスカッシュだよ!」

杏子・ほむら・さやか「「「トリオスカッシュ!?」」」

スーパーマミ「さぁ佐倉さん!この黒い球を魔女にラケットで打ち付けて!」

杏子「うおっ!?いつの間にか手にラケットが!?何だか分かんないけど、ラケットで打てば良いんだな?えぇい!」ポコーン!

ペーパーメタロッテ「」ボコッ OK

スーパーマミ「次!暁美さんよ!」

ほむら「きゅ、急に言われても……!?こ、こう!?」ポコーン!

ペーパーメタコロッテ「」ボコッ GOOD

スーパーマミ「次は私ね!それっ!」ポコーン!

ペーパーメタコロッテ「」ボコッ! GREAT!

スーパーマミ「最後は順番よ!まずは暁美さん!」

ほむら「え、えぇ!はっ!」ポコーン!

ペーパーメタコロッテ「」ボコッ!

スーパーマミ「次!佐倉さん!」

杏子「よーし!やぁっ!」ポコーン!

ペーパーメタコロッテ「」ボカッ!

スーパーマミ「最後は私!フゥーンッ!」グルグルグル……ボコーンッ!

ペーパーメタコロッテ「」ドガァンッ! EXCELLENT!!

スーパーマミ・杏子・ほむら「「「オゥイェーイ!」」

ほむら(……ハッ!?つい一緒になって決め台詞を!?)

しろしっぽまどか「やったぁー!」

さやか「あー知ってる。これオーバーキルって奴だよね」

※トリオスカッシュ 初出:マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX
マリオ・ルイージ・ペーパーマリオの必殺技「トリオアタック」の一つ。三人で黒い球をラケットで敵に向かって打つことでダメージを与える技。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:57:27.03 ID:22AvmqFk0
スーパーマミ・杏子・ほむら「「「………」」」スタッ

グリーフシード ポンッ!

スーパーマリオ64パワースターゲットBGM『テレレレッテレッテッ♪テー♪』

しろしっぽまどか「ヒャウィゴー!」ピース

さやか「紙になった魔女がいきなり黒い塊になってる」

しろしっぽまどか「さっきの攻撃で完全に倒されちゃったからね!」

杏子「マミさん。今の技が前に言ってた『もう一人いたら使えるスペシャル技』?」

スーパーマミ「そうよ。凄い威力だったでしょ?」

杏子「一方的に攻撃してたもんなぁ」

ほむら(……もう突っ込む気にもなれない)

スーパーマミ「さて、倒した後はちゃんと蘇生してあげないと」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

しろしっぽまどか「ところで復活ドリンクや1UPキノコDXは使わないんですか?」

スーパーマミ「確かにそっちの方が蘇生後の状態は良くなるけど、強力なアイテムほど魔力消費がかさむのよね。今みたいに戦闘以外なら落ち着いて回復出来るんだけど」

しろしっぽまどか「だったら『アレ』を使えば……」ボソボソ

スーパーマミ「……あぁっ!確かにそうね!盲点だったわ!」ボソボソ

ほむら(まどか……貴女はこの時間軸ではマリオファンなのね。だからマミと話が弾んで……)

杏子・さやか(((何の話してるんだろ)))

なぎさ「………」パシュンッ!

ほむら(……彼女も生前の姿は初めて見るけど、まだ小学生くらいじゃない。それなのにあいつはこんな幼気な少女にも……!)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 17:58:09.19 ID:22AvmqFk0
ワルプル戦までが遠い……後数回ほどの投下で完結予定
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/06(火) 17:59:33.88 ID:RnoAfk6e0
恭介の腕も治せばいいな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/06(火) 22:26:24.80 ID:mgZ/ZgdSO
乙です。まどかちゃんマリオ詳しすぎぃ!
知ってるアイテムが出るとわくわくします。続きを楽しみにしています。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/07(水) 16:55:51.15 ID:nXAtlhJx0
マリオの世界には願いを叶えるアイテムがあるんだよな
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 18:22:04.15 ID:cUtNQb8TO
何回同じ事言ってんだコイツ
sageも知らないクソガキは一生ROMってろっつってんだろうがゴミクズ野郎
しかも何十回注意されても改めないとか頭煮えてんのか?真性のガイジじゃねえか
これだから夏休みは糞なんだよ。さっさと終われや
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 20:30:53.16 ID:XzTcvgmC0
何回同じ事言ってんだコイツ
sageも知らないクソガキは一生ROMってろっつってんだろうがゴミクズ野郎
しかも何十回注意されても改めないとか頭煮えてんのか?真性のガイジじゃねえか
これだから夏休みは糞なんだよ。さっさと終われや
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 20:32:07.33 ID:XzTcvgmC0
   v、ヘM 'リ"ノンミ/ソMv、
   ソVvミヘ/Wv彡vV/ ミ∠ミ::
  ミミ         _   ミ:::
  ミ    二__, --、r'"___、 ヾ ト、::ヽ
  ミレ'"~,-,、 !  ! ' '" ̄ .ノ \ヾ:、
  K/ー'~^~_/  ヽミ:ー‐‐'"   ヽ i.  何回同じ事言ってんだコイツ
 !〉 ー―'"( o ⊂! ' ヽ       Y_    sageも知らないクソガキは一生ROMってろっつってんだろうがゴミクズ野郎
 i     ,.:::二二ニ:::.、.       l i    しかも何十回注意されても改めないとか頭煮えてんのか?真性のガイジじゃねえか
 .!     :r'エ┴┴'ーダ       !Kl       これだから夏休みは糞なんだよ。さっさと終われや
 .i、  .   ヾ=、__./        ト= 
  ヽ. :、   ゙ -―-    ,;    ,! 
  \.  :.         .:    ノ
   ヽ  ヽ  .  . .  .  .  .イ
.    `i、  、::..     ...:::ノ ,
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 20:55:21.10 ID:i8MzdmAB0
夏休みだなぁ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/08(木) 11:25:27.14 ID:24acRnWH0
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/27(土) 14:29:28.85 ID:OI+3BNQVO
ブーメラン刺さってるぞクソニート
他所のスレで散々叩かれたのに学習しないゲェジはとっとと消えてどうぞ

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 18:22:04.15 ID:cUtNQb8TO
何回同じ事言ってんだコイツ
sageも知らないクソガキは一生ROMってろっつってんだろうがゴミクズ野郎
しかも何十回注意されても改めないとか頭煮えてんのか?真性のガイジじゃねえか
これだから夏休みは糞なんだよ。さっさと終われや

言ってる事が矛盾してるぞ、ニートなのかクソガキなのかはっきりしろやsageガイジ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/08(木) 17:29:34.58 ID:dyYkX8zN0
QBが絶望しちゃう!
あれ?でもマギレコだと・・・ソウルジェムをヒビが入ってしまったソウルジェムを修復することができる魔法少女居たような・・・
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:01:28.42 ID:7CFqf/aE0
なぎさ「……どうして私を人間に戻したのですか」

スーパーマミ「え?」

なぎさ「どうせなぎさはもう一人ぼっちなのに」

ほむら「……どういうこと?」

なぎさ「もうなぎさには帰る場所が無いのです。お母さんも死んじゃったし……」

スーパーマミ「だったら私が魔法で貴女のお母さんが死ぬ前に……」

なぎさ「そうじゃないのです!どうせお母さんが生き返ったところで意味無いのです!」

さやか(生き返っても意味が無い……?)

杏子「……!」

なぎさ「最後まで話を聞いてくれなかったお母さんが生き返ったって……どうせなぎさのことを見てくれないのです」

スーパーマミ「……虐待、されていたの?」

なぎさ「………」コクリ

杏子「見てくれないってことは……ネグレクトか?」チラッ

ほむら「流石に彼女の過去までは知らなかったけれど……この様子だと、恐らくそうでしょうね」

さやか(ネグレクト?何それ?)

しろしっぽまどか「そんな!酷いよ!自分の子供なのにお世話をしないで放っておくなんて!」

スーパーマミ「………」

なぎさ「………」

なぎさ(お母さんは病気が酷くなった時から私に辛く当たるようになったのです。お見舞いにチーズを持って行っても怒られるだけ……)

なぎさ(そんな時、キュゥべえと出会って……契約すればお母さんを助けられると知ったのです)

なぎさ(それでお母さんに相談しても『そんな冗談言って私を馬鹿にしてるの!?それに病気が治ったところで私なんて生きてる意味が無い!』と言われちゃって……)

なぎさ(だけど、私はそれでもお母さんを笑顔にしたくて『お母さんが美味しいと思うチーズケーキが欲しい』と願って契約したら……)

なぎさ(お母さんは病気が悪化して死んじゃったのです。それで何もかもどうでも良くなって、私はお菓子の魔女に……)

なぎさ(確かにこの黄色い魔法少女ならお母さんを生き返らせることが出来ると思うのです。でもそんなことしたって、お母さんは私を見てくれはしないのです……)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:03:28.53 ID:7CFqf/aE0
スーパーマミ「要するに佐倉さんのお父さんみたいに説得すれば良い訳ね?」

杏子「またあの作戦か……確かに効果覿面だろうけどさ」

ほむら「あの作戦って?」

スーパーマミ「えっと、なぎさちゃんで良いのかしら?お母さんが死んじゃったのって……いえ、貴女が契約したのはいつ?」

なぎさ「……数時間前なのです」

スーパーマミ「分かったわ。じゃあ早速……えいっ!」カチッ

しろしっぽまどか「あーっ!それってマリオ&ルイージRPG3に出てきたリトライクロ――」

ギュルルルルルルルッ……!

なぎさ「……はっ!ここは……」キョロキョロ 

なぎさ(なぎさがまだ契約する前……確かお母さんに馬鹿にするなって怒られちゃう時なのです……)

ワープボックス ヒュンッ

なぎさ「ひゃっ!?」

ワープボックス シュポンッ!

スーパーマミ「お待たせ!」シュタッ

なぎさ「あ、貴女はさっきの……これって一体……」

スーパーマミ「私の魔法で時間を巻き戻したの。なぎさちゃんはまだあの白い詐欺師と契約する前だし、貴女のお母さんも生きているわ!」

なぎさ「……さっきも言ったのです。どうせお母さんを生き返らせたところで意味は……」

スーパーマミ「だからこそ説得するのよ」

なぎさ「説得……?」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:05:30.29 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

なぎさママの病室


なぎさ「なぎさはママに愛して欲しいだけなのです!どうして分かってくれないのですか!?」

なぎさママ「うっぐ!?だ、だから私は娘はいらなかったと言って……」グサッ!バシッ!

スーパーマミ「自分達の都合で子供を作って、気に入らないから面倒を見ないだなんて!人として最低じゃないですか!」

なぎさママ「がはっ!?」グサグサッ!バシッ!

なぎさ「病気が治っても意味無いなんて言わないで!なぎさはお母さんが生きていてくれるだけで嬉しいのです!自棄にならないで!」

なぎさママ「おごっ!?い、いい加減に……」グサグサグサッ!バシッ!

なぎさママ(さっきから心と頬が痛い!ズキズキするっ!)

スーパーマミ「夫に逃げられたから育児放棄!?大の大人がそんなことして許されると思ってるんですか!?」

スーパーマミ「少しは子供の気持ちを考えてあげて下さいよ!貴女は自分が可哀相な人間と思っているのかもしれませんが……」

スーパーマミ「そんな理不尽な理由で突き放され暴言を吐かれるなぎさちゃんの方がよっぽど辛い思いをしているんですよ!」

スーパーマミ「もう少し母親としての自覚を持って下さい!子供を持ったからには、命を懸けてでも守るくらいの……家族としての愛を注いであげて下さい!」

スーパーマミ「そんなことも出来ないから貴女は夫に捨てられるんですよ!貴女は確かに被害者かもしれませんけど、同時に同類の加害者でもあるんです!」

なぎさママ「ぐはぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」グッサァーッ!バシバシバシィッ!

スーパーマミ(流石はドカーンナグーリとツラヌキナグーリね!相変わらず精神攻撃もバッチリだわ!)

透明マミ(ふぅ……前回はハリセンだったし、今回はビンタにしちゃった♪)

※はり手スティック 初出:マリオカートアーケードグランプリDX
基本的には「ハンマー」と同じ効果のアイテム。使用すると手が付いた棒を振り回し、相手をビシビシ叩いてダメージを与えることが出来る。
今回はなぎさママに喝を入れる為に使用。「ダブルチェリー」で分身し、「透明帽」で透明になったマミがなぎさママの頬に往復ビンタを炸裂させた。

なぎさママ「うぅ……っ」ピクピク

なぎさ「……私が言うのも何ですけど、ちょっとやり過ぎでは無いのですか?」

スーパーマミ「良いのよ。この手の人間はこれくらいしないと改心しないから」

透明マミ(前例を知ってるもの)

スーパーマミ「それになぎさちゃんも普段言えなかったことをぶちまけることが出来てスッキリしたでしょ?」

なぎさ「まぁ、それは……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:07:13.21 ID:7CFqf/aE0
なぎさママ「……私が間違っていたというの?」プルプル

スーパーマミ「はい」

なぎさママ「自分の子供どころか赤の他人にまで説教されるほど落ちぶれていたというの?」

スーパーマミ「そうですね」

なぎさママ「……最低ね、私」

スーパーマミ「その通りです」

なぎさママ「………」

スーパーマミ「ですが、そこから普通に戻ることは出来ますよ」

なぎさママ「……!」

スーパーマミ「今からでも遅くありません。なぎさちゃんのことを愛してあげて下さい」

なぎさ「お母さん……」

なぎさママ「……でも、もう遅いわ。私の病気は既に治らない領域まで……」

スーパーマミ「それならこれを食べれば完治しますよ」グイッ!

なぎさママ「ムグッ!?んぐっ……ぷはっ!いきなり口に変な物を押し込まないでよ!?」

シュワァァァァァッ……!

なぎさママ「……あら?何だか急に体が軽くなったような。それに沈んでいた心も軽く……」

スーパーマミ「では私はこれで。後でお医者さんに見てもらってみて下さい。きっと驚きますから。じゃあまたね?なぎさちゃん」スタスタ

透明マミ(魔法少女なんて忘れて、お母さんと幸せにね?)

なぎさ「あっ……」

なぎさママ「………」

なぎさママ(何だったのかしら、彼女は……でも、なぎさを愛するのはともかく、病気がそんな簡単に治るはず……)


























医者「びっくり仰天完治してますねこれは凄いすぐ退院出来ますよ何ということでしょう」

なぎさ「へ?」

なぎさママ「嘘ぉ!?」

QB「」

QB(新たに素質を持つ少女と契約出来そうだと思ったらまたマミに邪魔されてしまった。どうして彼女はいつもいつも……!)

※リフレッシュハーブ 初出:マリオ&ルイージRPG
原作ではマリオやルイージに降りかかるマイナス効果の状態異常を回復させるアイテム。
マミが使うアイテムとしては、食べた人の体や心の病気を全て完治させることが出来る効果となっている。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:11:20.35 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

数日後 魔女の結界


スーパーマリオ3DワールドBGM『ヘビースネーク』

ほむら「それであの時何もかもが数時間前の状態に戻ったのね。納得したわ」銃ズガガガガガッ!

ほむら(あっさり時を巻き戻すのは本当に凄いの一言しか思いつかないけど。しかも時間軸を変えないままで)

使い魔達「ウボァーーーーーーーーーー!」

使い魔達「グゥッ!グギャーーーーーーーーー!」ゴォッ!

ほむら(くっ……昔はこれで一掃出来たのに、やっぱり最近は使い魔すら硬いわね。こんなところでループのツケが回って来るなんて)

パトリシア「アアアアアアアアアアアアアアアッ!」

使い魔達「グギャーーーーーーーーーーー!」

スーパーマミ「あーもう!魔女を狙いたいのに使い魔達が邪魔ね!こうなったらとっておきよ!」ゴソゴソ

杏子「マミさーん!それは何ー!?」槍ザクザクッ!

使い魔達「ギャアッ!?」

スーパーマミ「話すよりやって見せた方が早いわ!えいっ!」カチッ!

ピロピロピローン♪ バシュッ!

パトリシア「」ピタッ

使い魔達「」ピタッ

ほむら「!?」

杏子「魔女達の動きが止まった!?」

スーパーマミ「暁美さんが話してくれた魔法と同じように時間を止めたの!これなら落ち着いて魔女に攻撃を集中出来るでしょ?」

※ストップウォッチ 初出:スーパーマリオUSA
取得するとしばらくの間だけ時間が止まり、敵が一切動かないようになるアイテム。『ペーパーマリオ』シリーズにも同名・同効果のアイテムが登場している。
ほむらの時間停止魔法と違い味方は自動的に時間停止の影響を免れる便利仕様。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:13:31.97 ID:7CFqf/aE0
杏子「すげぇ!?マジで止まってる!?こっちが触ってもピクリとも動かない!」ツンツン

使い魔達「」

ほむら「で、でもマミ……これほど強力な魔法、いやアイテムを使うとなると、相応に魔力を消費するんじゃ……」

スーパーマミ「あ、それなら大丈夫。鹿目さんのアドバイスのお陰でアイテム使い放題になったもの!このバッジのお陰でね?」

※ウルトラフリーバッジ 初出:マリオ&ルイージRPG2×2
原作では装備すると、必殺技を使うのに必要なアイテム「ブラザーアイテム」を無限に使うことが出来るようになるバッジ。
マミが装備すると魔力消費無しで全てのアイテムが使い放題になる。鬼に金棒とは正にこのこと。流石に技は対象外だが。

ほむら「」

杏子「そうなの!?だったら何で最初から使わなかったのさ!いやそんな物使って無くても十分チートだったけど!」

スーパーマミ「うっかり忘れちゃってて♪」テヘペロ

ほむら「」

ほむら(頭がティロティロしてきたわ)

スーパーマミ「さぁ!今の内に強力なアイテムで一気に決めるわよ!えいえいえいっ!」ビシュビシュビシュッ!

杏子「金色の甲羅?あ、勝手に魔女の方向に向かって行って……」

ズガアアアアァァァァァァァンッ!

杏子「うおっ!?魔女や使い魔達に当たった瞬間大爆発した!?」

※トリプルゴールドこうら 初出:マリオカートアーケードグランプリDX
「ブラックこうら」の強化版。「アカこうら」のように敵を追尾し、更に「ブラックこうら」のようにヒットすると大爆発する最強クラスの攻撃アイテム。
しかもトリプルという名の通り三個セットとなっている。高威力、ロックオン能力、複数回使用可能と便利な要素が三拍子揃っている。ぶっちゃけ誰でもこれ使うよね。

スーパーマミ「ここで時間停止解除!」スッ

魔女・使い魔達「「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:17:41.20 ID:7CFqf/aE0
スーパーマリオ3Dワールドボス撃破BGM『ワールドクリア』

スーパーマミ「ハッハー!」ピョンッ!

グリーフシード プスプス

ほむら「」ポカーン

杏子「……これじゃどっちが悪者か分からないなぁ」

スーパーマミ「……やり過ぎだったかな?」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

杏子「いや、何と言うか……ただでさえ強力な魔法が一杯あるのに、時間を止めて一方的にボコるとか反則過ぎるよ」

杏子「ほむらみたいに魔力の制約があるならまだしも、マミさんみたいに実質無制限に時間を止められたら敵から見てもたまったもんじゃないな〜と思ってさ」

スーパーマミ「でも油断してやられるよりはマシでしょ?」

杏子「それはそうだけど」

ほむら「わ、私の存在意義が……」

スーパーマミ「大丈夫!トリオアタックの時は貴女にも協力してもらうから!」

ほむら(そんな技使わなくても余裕で倒せるんじゃ……)

委員長の魔法少女「………」シュパッ

委員長の魔法少女(魔女として暴れてたと思ったらいつの間にか瞬殺され、気がついたら人間に戻ってた。何これどうなってるの!?)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:21:01.14 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

翌日 見滝原総合病院


恭介「さやかは僕を虐めているのかい?」

さやか「そんなつもりじゃ……」

恭介「もうこの腕は動かないんだよ!医者にも無理だって言われて……奇跡でも起きない限り……!」プルプル

さやか「……あるよ」

恭介「え……?」

さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」



マミホーム


さやか「という訳で何とかして下さいマミさん!」ゲザァッ

ほむら「私からもお願いするわ。ここで上条君の腕を何とかしないと、さやかは契約からの100%魔女になって大暴れするもの」ペコッ

さやか「うぐっ……ひゃ、100%ときましたか……」

ほむら(少なくとも今までの時間軸ではそうだったわ。彼女が契約してしまったら後はお決まりのパターンだったもの)

マミ「分かったわ。そういうことなら任せて!やることはなぎさちゃんのお母さんと同じだから簡単よ!」」

さやか「本当ですか!?」パァッ

ほむら「………」

ほむら(肉体の傷だけでなく病気も簡単に治してみせるなんて、マミの魔法は一体どこまで万能なのかしら……)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:23:04.31 ID:7CFqf/aE0
見滝原総合病院 恭介の病室


恭介「はぁ……」

さやか「恭介ー!」ドアバタンッ!

恭介「あっ……さやか。さっきはごめん。君に酷いことを……」

さやか「そんなことよりこれ食べて!」スッ

恭介「……草?」

さやか「体に良い薬草だよ!知り合いから貰ったんだけど、これなら恭介の腕も治るから!」

さやか(確かリフレッシュハーブって言うんだっけ。不治の病を治したくらいだし、腕くらいならすぐ治るよね?)

恭介「いや、いくら何でもそれは……」

さやか「良いから食えって!」グイッ!

恭介「むぐっ!?ごほっ!ちょっ、さやか!そんな強引に……」

シュワァァァァァッ……!

恭介「……ん?動く。腕が軽やかに動くよ!?」ワキワキ

さやか「ほら〜!あたしの言った通りでしょ?」

恭介「す、凄いよさやか!草を食べただけで腕が治るなんて!」

さやか「だから言ったじゃない。奇跡も魔法もあるって」ニコッ

恭介「うん……!ありがとう、さやか!君のお陰で……!」

さやか「いや、あたしはさっきの草を持って来ただけ。お礼なら草をくれた知り合いにあたしから伝えておくね?」

恭介「それでも君がこうして来てくれたからだよ。ありがとう……ありがとうさやか……!」

さやか「……てへへ♪」






透明マミ「………」

透明ほむら「………」

透明マミ(念の為に様子を見に来たけど……)

透明ほむら(心配は杞憂だったみたいね。一先ず最悪の事態は回避したわ)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:25:19.54 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

アニメで仁美達が集団自殺しようとした場所


スーパーマリオギャラクシーBGM『テレサワルツ』

透明マミ『次に結界が現れる場所はここね?』テレパシー

透明ほむら『えぇ、そのはずよ』テレパシー

透明杏子『にしても魔女の口づけで集団自殺か……魔女もおっそろしいこと考えるよなぁ』テレパシー

透明マミ『あっ、来たみたい……打ち合わせ通り行くわよ?』

透明ほむら・透明杏子『『了解!』』

仁美「あはは……うふふ……」フラフラ

その他一般人達「もう生きてる意味なんて無い……素晴らしい所に旅立ちたい……」フラフラ

透明マミ『全員が部屋に入った!今よ!』ダッ

透明ほむら・透明杏子「「っ!」」ダッ

透明マミ(これを飲んで!)グイッ!

仁美「んぐっ!?」

透明杏子(自殺なんて馬鹿な真似はやめろ!)グイッ!

透明ほむら(命を大事にしなさい!)グイッ!

その他一般人達「んむぅっ!?」

ゴクゴクゴク…… シュパァァァァッ

仁美「ぷはっ!?あ、あら?私はこんな所で一体何を……?」キョロキョロ

その他一般人達「どうして俺達はこんな所に……?」キョロキョロ

透明マミ(これで良し、と!)

透明杏子(後は放置で良いな。皆このまま家に帰るだろうし)

透明ほむら(……本当に飲ませただけで口づけが無くなってる)

※スッキリドリンク 初出:マリオストーリー
「リフレッシュハーブ」と同じ効果のアイテムで、飲むと状態異常を回復することが出来るドリンク。もちろん魔女の口づけも消滅させる。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:28:54.78 ID:7CFqf/aE0
スーパーマミ「……さて、残るは魔女だけね」透明帽スッ

杏子「でもここの魔女って弱いんだよな?」透明帽スッ

ほむら「えぇ。その代わり精神攻撃でトラウマを抉ってくるから注意して」透明帽スッ

スーパーマミ「それなら大丈夫!私にトラウマなんて無いもの!」

ほむら「私は何千回も戦ったからとっくに慣れたわ」

杏子「あたしだって魔女の性質さえ知ってりゃ大丈夫だ!」

スーパーマミ「………」ジー

ほむら「………」ジー

杏子「ん?何でこっち見るんだ?早く倒そうよ!また口づけされた人々が現れたら面倒だし!」

スーパーマミ(佐倉さん、私が解決したとはいえお父さんに突き放された経験が……)

ほむら(この魔女は杏子と一緒に戦ったことが無いのよね。大丈夫かしら……)



魔女の結界


エリー「………」テレビブゥーン……

杏子パパ『よくもそんなことを……お前は魔女だ!』

杏子「嫌ああああああっ!そんなこと言わないでええええええっ!」

カエルマミ「………」スィーッ

カエルほむら「………」スィーッ

カエルマミ・カエルほむら((やっぱりこうなったか))スィーッ

※カエルスーツ 初出:スーパーマリオブラザーズ3
取得すると水中を自由自在に泳ぐことが出来るようになり、通常マリオなら押し出されてしまうような強い水流にも逆らって泳げるようになるアイテム。
しかし攻撃性能は皆無に等しく、地上での移動能力も低下する為、水中面以外のコースではほぼ役に立たない。
今回は動きづらいハコの魔女の結界の中で、マミ達がまともに移動する為に使用。

杏子パパ『私の為だと!?これでは私は悪魔ではないか!』

杏子「うぅっ……!やめてよ父さん……!」

カエルマミ「落ち着きなさい!」スッキリドリンクグイッ

杏子「んむっ!?ごくっ……ぷはっ!?あれ?あたしは一体……」

カエルほむら「見事に魔女の罠に引っかかってたわよ、貴女」スィーッ

杏子「え?あっ、しまった!ちっくしょー!よくも人のトラウマを抉るようなことしたなー!」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:30:19.03 ID:7CFqf/aE0
杏子「マミさん!あいつを確実にやっつけられるアイテム頂戴!」

カエルマミ「確実にって言われても、正直一杯あり過ぎて……」スィーッ

杏子「だったらあたしが適当に選ぶ!え〜っと……これで!」グイッ

カエルマミ「あっコラ!美樹さんみたいなことしないの!」スィーッ

カエルほむら(あれは……私達が着ているカエルスーツが茶色くなったような物に見えるけど……)スィーッ

タヌキ杏子「えいっ!って何だこの姿は!?タヌキ!?」ボゥンッ!

※タヌキスーツ 初出:スーパーマリオブラザーズ3
取得するとタヌキマリオに変身することが出来るアイテム。しっぽマリオの強化版で、飛行能力やしっぽ攻撃に加えて一定時間だけ「地蔵マリオ」に変身することが出来る。
地蔵になっている間は身動きが取れなくなるが、敵に気づかれなくなり、どんな攻撃も無効化することが出来る。更に通常は踏んで倒せない敵も地蔵状態なら上から押し潰して倒すことが可能。

カエルマミ「タヌキスーツね!しっぽを振り回して攻撃したり空を飛ぶことが出来るけど、その状態なら重くて硬い地蔵に変身出来るわ!」スィーッ

タヌキ杏子「地蔵だって!?ようし!だったらそれで魔女を踏み潰してやる!よっと!」ボゥンッ!

地蔵杏子「」ヒュウウゥゥ……

エリー「……!?」

カエルほむら「地蔵となった杏子が魔女に向かって落ちていってるけど、本当に大丈夫なの?」スィーッ

カエルマミ「えぇ。だって……」スィーッ

地蔵杏子(いっけーーーーーーーーーーーーーっ!)ズドォーンッ!

エリー「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」

カエルマミ「地蔵になると無敵状態だもの!」スィーッ

カエルほむら「一体何個無敵になれるアイテムを出せば気が済むの!?」スィーッ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:32:20.80 ID:7CFqf/aE0
グリーフシード ペラペラ

タヌキ杏子「ははっ!見事に潰れてるな!他人の心を覗き見るなんて悪趣味なことするからだ!マミさーん!魔女やっつけたよー!」

カエルマミ「やったわね!佐倉さん!」ピョンピョン

カエルほむら「次からは油断してはダメよ」ピョンピョン

タヌキ杏子「……何してんだ二人共」

カエルマミ「カエルスーツは地上だと普通に歩こうとしてもカエル飛びみたいになっちゃうのよ」ピョンピョン

カエルほむら「……二足歩行しようとしても勝手にこんな動きになるのは仕様だったのね」ピョンピョン

タヌキ杏子「面倒な魔法だな」

カエルマミ(次からはペンギンスーツにした方が良いわね……それはともかく、いつも通り魔女を元に戻さないと)1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

タヌキ杏子「というか移動しづらいなら変身を解除すれば良いだけじゃないか?」

スーパーマミ「あっ、それもそうね!」ポンッ

ほむら「盲点だったわ」ポンッ

タヌキ杏子(マミさんは知ってたけど、ほむらも意外と抜けてるとこあるんだな)

ハコの魔法少女「……痛かった」

タヌキ杏子「言っとくけど謝らないぞ!結構心にキたんだからな!」

ハコの魔法少女「うん。分かってる……悪いのは私だから……」

スーパーマミ・タヌキ杏子「「………」」

ハコの魔法少女「………」

スーパーマミ・タヌキ杏子((何かこの子、幻惑の魔法少女と同じ性格な気が……))
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:35:13.47 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

数日後 マミホーム


マミ「……そろそろなの?」タンコブモグモグ

ほむら「……えぇ」タンコブモグモグ

まどか「ほむらちゃーん!マミさーん!」ドアバターン!

さやか「………」ウジウジ

ほむら「ほら来た」

マミ「鹿目さんに美樹さん……一応聞くけど、一体どうしたの?」

まどか「さやかちゃんが仁美ちゃんに宣戦布告されちゃったんです!私も上条君のことをお慕いしていますって!」

ほむら「知ってるわ。で、当の本人は?」

さやか「………」ウジウジ

まどか「あたしなんかが仁美に勝てる訳ないじゃん!って言ったきりこんな感じで……」

ほむら「やっぱり……貴女は契約していない正真正銘の人間なんだから、さっさと告白してきなさいよ」

さやか「む、無理だよ!もし断られたらと思うと……」

ほむら「大丈夫よ。貴女が告白さえすれば90%成功するから」

さやか「……残りの10%は?」

ほむら「今はバイオリンしか興味が無いと志筑さん共々振られるか、そもそもさやかを女として見ていないから無理のどちらかね」

さやか「やっぱ無理っ!怖いっ!」

まどか「でもそんなこと言ってたら仁美ちゃんに掻っ攫われちゃうよ?それでも良いの?」

さやか「う、うぐぅ……」ウジウジ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:36:51.01 ID:7CFqf/aE0
ほむら「あーもうウジウジ鬱陶しいわね。マミ、やっちゃいなさい」

マミ「本当に良いのかしら……」

ほむら「こうなると説得に半日以上かかるからめんどくさいのよ」

ほむら(それにさやかが契約して無いなら失恋して絶望しても私達には実害無いもの)ファサッ

マミ「……分かったわ。美樹さん、ごめんなさい!えいっ!」帽子ポイッ!クルクルクル……

まどか「おおっ!その技は!?」

さやか「……ん?」帽子カポッ

マミ「」ピュルルンッ!シュパッ!

さやか(マミ憑依)「……よし、キャプチャー成功ね」

さやか(これが美樹さんの体……胸が少しだけ軽くなって動きやすそうだわ)

まどか「やっぱりマリオオデッセイのキャプチャーだ!生で見られるなんて感激だよぉ!」キラキラ

※キャプチャー 初出:スーパーマリオオデッセイ
帽子を投げ付けた敵キャラクターに憑依し、その敵として行動したり固有の特性や技を利用することが出来るようになるスペシャル技。
原作では味方キャラクター、キャッピーの力によって使える技だが、マミは魔力でキャッピーの能力を再現している。

さやか「後は私が美樹さんの代わりに告白して来たら良いのね?」

ほむら「えぇ。お願いね?」

まどか「さやかちゃんの姿と声で話すマミさん!くぅーっ!後で私もキャプチャーしてもらおうかなー!」

さやか「もう。これは遊びでは無いのよ?鹿目さん」

ほむら「」ゾワワッ

ほむら(さやかが落ち着いた声色で鹿目さんだなんて……さやかには悪いけど悪寒が走ったわ)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:38:43.39 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

恭ホーム前


恭介「さやか?話って何だい?」

さやか「その……私、貴方のことが好きなの!」

恭介「えっ……」

さやか「………」

さやか(どうか美樹さんを振らないであげて……!)

恭介「……そうだったのか。僕、今までバイオリン一筋で、さやかのことをそんな目で見たことは無かったけど……」

さやか「うぅ……」シュン

さやか(今回は暁美さんが言う残り1割の方なのかしら……)

恭介「……ずっと頻繁にお見舞いに来てくれたのはさやか、君だけだった」

さやか「……え?」

恭介「それどころか、僕の為に体に良く効く草を持って来てくれたのも君だった」

さやか(体に良く効く草……あぁ、美樹さんに渡したリフレッシュハーブのことね)

恭介「……こんな僕で良ければ、こちらこそよろしくお願いします」

さやか「……良いの?本当に?」

恭介「うん。これからはバイオリンばかりじゃなく、さやかのことも沢山考えるよ」ギュッ

さやか「……上条君」

恭介「え?上条君?」

さやか「じゃなくて恭介!あ、ありがとう!私も嬉しい!」アセアセ

さやか(他の人の演技って難しい……!それはともかくおめでとう美樹さん!これで晴れて両想いね!)




透明ほむら「………」

透明ほむら(どうやらこの時間軸では9割の方を引いたみたいね。正直ちょっと不安だったけど安心したわ……)

透明まどか「見て見てほむらちゃん!全身が透き通ってる!完全に透明だよ!凄いよこの帽子!」キャッキャ

透明ほむら「お、落ち着いてまどか……興奮する気持ちは分からなくもないけど……」

透明ほむら(それにしてもこのまどかは本当にマリオが好きなのね。ここまで興奮したまどかを見たのは初めてよ……)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:40:56.26 ID:7CFqf/aE0
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

魔女の結界


スーパーマリオ3Dワールド地下BGM『地下洞窟』

エルザマリア「………」触手ジュゴゴゴゴゴゴゴッ

ブーメランほむら「それからと言うもののさやかがず〜っと惚気てきてうざいのよ」ブーメランポイッ

触手 ズバババババババッ!

ほむら(しかも寂しげな表情でさやかを応援すると言ってくれた志筑さんの前でも延々と……さやか、浮かれるなとは言わないけどお願いだからもう少し空気を読んで)

※ブーメランフラワー 初出:スーパーマリオ3Dランド
取得するとブーメランマリオとなり、ブーメランを投げ付けて敵を攻撃することが出来るようになるアイテム。
投げたブーメランは敵を貫通し、連続で五体以上の敵を倒すと1UPする。ただしブーメランは一度に一つしか投げられない。

ほうだいボックス(杏子)「あたしも散々自慢されたよ……全く、彼氏ってそこまで良いものなのか?あたしにはイマイチ分かんないなぁ」ボコンッ!ボコンッ!

使い魔達「ギャーーーーーーーーッ!?」ドガァァァァン!

※ほうだいボックス 初出:スーパーマリオ3Dワールド
被ると前方に向かって弾丸を撃ち出し敵を攻撃することが出来るようになる装備アイテム。
上半身全てがボックスで埋まっているが前はちゃんと見えている。明らかに視界が塞がっているが見えているったら見えている。

スーパーマミ「それにしても流石は影の魔女。白と黒だけだから見づらいわね」バシュウウウウウン!

使い魔達「ホギャッ!?」

※スーパークラクション 初出:マリオカート8
使用すると周囲の物や敵を吹き飛ばすことが出来るアイテム。あの厄介なトゲゾーこうらさえ一撃で消滅させてしまう程の威力を持つ。

スーパーマミ「どこか地面でどこが足かも把握しづらいし……よーし!こうなったらとっておきよ!」ゴソゴソ

ブーメランほむら(どのアイテムも「とっておき」な癖に)

ビルダーマミ「ワッフゥー!」デュワデュワデュワ♪

ほうだいボックス(杏子)「あれ?その姿って工事現場で働いてるおっちゃん?」

※スーパーハンマー 初出:スーパーマリオメーカー2
取得するとビルダーマリオとなり、ハンマーで敵を攻撃したりブロックを積み上げて足場にすることで色々な場所に移動出来るようになるアイテム。
ちなみに『ペーパーマリオRPG』や『マリオ&ルイージRPG』等にも同名のアイテムが登場するが、それらとは全く異なるアイテム。
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:42:27.97 ID:7CFqf/aE0
ビルダーマミ「当たらずとも遠からずね。えいっ!えいっ!」ハンマーガスッ!ガスッ!

使い魔達「ゴブッ!?ゲヘッ!?」ポコッポコッ

ブーメランほむら「ただ単にハンマーで殴ってるだけじゃない。それなら無敵になれるアイテムの方が……」

ビルダーマミ「いえ、このアイテムの真価はこんなものじゃないわ。フッフー!」カッ

WiiUゲームパッド ポンッ!

ほうだいボックス(杏子)「何だこりゃ?ゲームのコントローラーか?」

ビルダーマミ「この姿になっている時だけ使える技なんだけど、ここをこうしてこうすれば……!」カチャカチャ

サァーッ!

ビルダーマミ「レッツゴー!」カンッ!

スーパーマリオ3Dワールド地上BGM『スーパーベルの丘』

エルザマリア「!?」

ブーメランほむら「急に辺りが明るくなった!?しかも頭で流れる音楽も変わってる!?」

ほうだいボックス(杏子)「お、おい!魔女の周りが壁で埋め尽くされてるぞ!?」

ビルダーマミ「当然よ。コースを作り変えたんだもの♪」

ブーメランほむら・ほうだいボックス(杏子)「「は?」」

※コースをつくる 初出:スーパーマリオメーカー
WiiUゲームパッドのタッチパネルを使うことで、コースの風景を変えたり仕掛けやアイテム、敵を自由に配置したり編集することが出来る技(?)。
ビルダー状態に変身している時のみ使用出来る魔法で、魔女や使い魔の結界を自由に作り変えたり弄り回すことが出来る。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:44:02.07 ID:7CFqf/aE0
ビルダーマミ「コースを地下から地上に変えたから周りが明るくなって見通しが良くなったでしょ?」

ビルダーマミ「そして魔女には身動きが取れないよう壁で覆っちゃった!使い魔達は邪魔だったから編集して消しちゃったわ」

ブーメランほむら「」

ほうだいボックス(杏子)「」

ブーメランほむら・ほうだいボックス(杏子)((どうしようもはや何をしてるのかさえ理解出来ない))

エルザマリア「……!?」アタフタ

ビルダーマミ「後は一部分だけ空けておいた穴に向かってこれを投げるだけ!テェデュラァッ!」ビシュッ!

クッパこうら ゴロゴロゴロゴロッ!

エルザマリア「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」ドガァァァァンッ!

ビルダーマミ「ヤッフー!命中〜!」

※クッパこうら 初出:マリオカートダブルダッシュ!!
「ミドリこうら」の巨大版。発射すると敵を攻撃することが出来るアイテムで、巨大故に他の敵をどんどん巻き込んで転がっていく。
壁に当たると跳ね返るのも「ミドリこうら」と同様だが、あまりに大きい為場合によっては自分自身まで巻き込まれる危険性もある。

スーパーマリオ3DワールドBGM『コースクリア』

ビルダーマミ「ワッフー!」ピョンッ!

グリーフシード ボロッボロ

杏子「毎度思うけどマミさん元仲間相手に容赦無いよな」ほうだいボックスカポッ

ブーメランほむら「同感だけど、倒さないと蘇生出来ない以上は……だとしてもやり過ぎだとは思うけど」

ビルダーマミ「そりゃ私だって痛い目に遭うのは嫌だもの」1UPキノコスッ

グリーフシード 1UP パラリララリ♪

グリーフシード シュパァァッ

影の魔法少女「やっと負の連鎖から抜け出せた……でももう少し楽に倒してくれたら良かったのに」

ビルダーマミ「中途半端に手加減したら倒し切れないしお互い返って辛いだけよ?」

影の魔法少女「むぅ……」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 01:45:42.21 ID:7CFqf/aE0
多分次の更新で完結……かも?なぎさの過去については基本マギレコ準拠ですが多少改変しています
一応マギレコでは無くアニメ本編準拠の時間軸という設定。ぶっ壊れマミさんを中心に本編の展開が息してないけど
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 02:11:21.68 ID:aHQfa+dUO
マリオの力は偉大だな
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 10:34:59.95 ID:TTBjWEhP0
ここでマリオの歴代のラスボス出たらQB的には旨みかもな・・・(倒されるが。)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 17:40:28.23 ID:MNabAAWZO
歴代ラスボス(クッパ、ワリオ、ドンキー)

何人か味方サイド入りしそうなんですがそれは、しかもアイテムで敵対時より強化される
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 17:59:47.48 ID:LqzY1RktO
影の女王「ラスボスなら」
ディメーン「僕達の」
マムー「事を」
ゲラゲモーナ「忘れては」
ゲドンコ姫「いませんか?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:25:01.80 ID:xHieRB+00
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

数日後 ほむホーム


マリオ&ルイージRPG3ラスダンBGM『ディープ・キャッスル』

ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測はこの辺りよ。間違いなくね」スッ

スーパーマミ・杏子「「ふむふむ」」

杏子(恐ろしいほど細部まで書かれてるな、これ……)

スーパーマミ(それだけ何度もやり直したということね……)

ほむら「それで作戦なんだけど、ぶっちゃけマミのアイテムと技でゴリ押しが一番ベストだと思うわ」

杏子「というかマミさんの戦法的にそれしか出来ないもんな」

スーパーマミ「あ、あはは……」

ほむら「……で、一つ聞いて良いかしら?」

スーパーマミ「何かしら?」

















魔法少女A「すっごーい!何か絵がフワフワ浮かんでるー!」

魔法少女B「魔法で空間を拡張したのかしら……」

魔法少女C「えっ、ワルプスギルの夜が来るんですか?ここに!?」

幻惑の魔法少女「……怖いから家でネトゲしてたい」

ハコの魔法少女「……同感」

薔薇園の魔法少女「そうは言っても引きこもっていてはいずれ貴女達も死んでしまいますわよ?」

芸術家の魔法少女「折角自力で画家目指そうと思ったところにワルプルギス襲来なんて嘘でしょ!?」

委員長の魔法少女「ようやく元の学校生活に戻れた時にこれって……」

鳥かごの魔法少女「檻や柵で囲えないかしら……」

影の魔法少女「今度こそ悪い奴は私がやっつけてみせる!」

水風船の魔法少女「私達が集まれば無敵だよね!」

その他魔法少女・元魔女達「ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ」

ほむら「この集まりようは何なのよ!?」

スーパーマミ「私の友人兼仲間よ。そして今まで人間に戻してあげた元魔女達ね」

杏子「人脈広すぎるよな。あたしも未だ完全に把握出来てないし」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:26:42.27 ID:xHieRB+00
スーパーマミ「連絡したら多くの人が私達と一緒にワルプルギスの夜と戦ってくれると言ってくれたわ」

杏子「これだけいたら流石に勝てるだろ!うん!」

ほむら「………」

ほむら(確かに心強いと言えば心強いけど、それ以上に今まであり得なかった光景に度肝を抜かれちゃって……)

スーパーマミ「後は装備品ね。皆、万が一に備えてこれだけは必ず履いておいて!」スッ

ほむら「靴下?」

スーパーマミ「これさえ履いておけば、ソウルジェムが割られようが肉体ごと消滅させられようが数分で自動的に復活出来るから!」

ほむら・杏子・他の魔法少女達「「「は?」」」

ほむら(自動で復活!?何その命の概念を根底からあっさり覆すような得体の知れないアイテムは!?)

※コンジョウソックス 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
装備品の一種。原作では装備しておけばHPが無くなって倒れてしまっても次のターンでHP半分の状態となって復活することが出来る。
マミ達魔法少女にとっては、死亡しても数分後に肉体の傷や魔力を半分回復して生き返ることが出来る反則アイテム。

スーパーマミ「他にもスターキャンディと、急いで仲間を生き返らせる為の蘇生アイテムをアイテム袋に一杯詰め込んで渡しておくわ!」

スーパーマミ「それだけじゃない。出来る限り私もこれで皆の傷と魔力を回復するから!」スッ

杏子「ただのドリンク剤……じゃないんだよな」

スーパーマミ「えぇ。これを使うと味方全員の体力と魔力を完全回復出来るの!流石に死んでしまった人には効かないけど……」

幻惑の魔法少女・ハコの魔法少女「「……チート過ぎ」」

※ケロケロドリンク 初出:スーパーマリオRPG
使用すると味方全員のHPとFP(所謂MP)を全回復することが出来る最強クラスの回復アイテム。ただしHPが無くなったキャラクターには効果が無い。
マミが使うと自動的にドリンクが分裂し、自分や仲間達の口にドリンクが流し込まれて肉体の傷と魔力(ソウルジェムの穢れ)を完全回復する。

スーパーマミ「後は全員が戦闘開始前に戦闘力強化アイテムを予め使っておいて。当日に渡すから」

ほむら(……私が今まで必死にかき集めてきた武器が霞んで見えるわ)

スーパーマミ「他にもかなりリスクがある代わりに攻撃力が上昇する装備品もあるけど……流石にこれは無しね。危険過ぎるもの」スッ

影の魔法少女「いや、多少危険を冒してでも強くなれるなら使うべきじゃ」

スーパーマミ「だってこれ、パワーアップする代わりに一撃食らったら即死するのよ?」

影の魔法少女「ごめんやっぱりやめとく」

影の魔法少女(いくら生き返ることが出来るとはいえ何度も死ぬのはちょっと……)

※ハラハラブーツ 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
装備すると攻撃力が二倍になるが、敵からの攻撃を一度でも受けると即死してしまうハイリスクハイリターンな装備品。








QB「………」

QB(打倒マミの精神で必死に対策してきたけど、何か今更になって負けそうな気がしてきた……)

QB(って何弱気になっているんだ僕は。宇宙の未来の為、彼女を葬ると決めたじゃないか。いける……彼女ならマミ達を倒せるはずだ……!)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:27:44.38 ID:xHieRB+00
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ワルプルギスの夜襲来日 避難所


さやか「ほむら達、大丈夫かな……?」

まどか「絶対大丈夫だよ!だってマリオは何度も命懸けの冒険を切り抜けてピーチ姫を救って来たんだよ?」

まどか「ワルプルギスの夜なんて宇宙を支配しようとしたことがあるクッパと比べたら大したことないよ!」

さやか「だと良いんだけど……」

なぎさ「はっきり言って負ける要素が見当たらないのです」

まどか「だよねだよね!何回死んでも残り人数がある限り生き返ることが出来るし、何より他の魔法少女の人達もいるから平気だよね!」

まどか(それに強力なアイテムが沢山あるもん!ただ、マミさんが忘れてそうなのが不安だけど……)

まどか「………」グッ

まどか(いざという時は、コレで私がマミさんに……!)








QB「………」

QB(まだだ。マミ達が劣勢になったタイミングでまどか達に接触するんだ。今はまだ門前払いされるだけ……)

QB(……巴マミ、佐倉杏子、暁美ほむら。そして幾多の魔法少女……君達には宇宙の為の犠牲になってもらう)

QB(特に巴マミ!君だけは絶対にやっつけてやる!君のせいで僕らはとんでもない損害を被ったんだ!その分だけ苦しんでもらうよ……!)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:29:08.78 ID:xHieRB+00
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

アニメでほむらがワルプルギスの夜と戦っていた場所


スーパーマリオギャラクシーBGM『シッププラント』

飛行船×多数 キュラキュラキュラキュラ

クッパクラウン×多数 フワフワフワフワ

ほむら「貴女まだあんな物騒な物をあれだけ隠し持っていたの!?」

スーパーマミ「使える物は全部使わないとね!」

※飛行船 初出:スーパーマリオブラザーズ3
アイテムや仕掛けというよりはコースと言った方が良いかもしれない乗り物。原作ではクッパ及び彼の軍団が乗っており、マリオはここに乗り込んでボスを倒しに行く。
空はもちろん宇宙空間でも自由自在に移動出来る上、砲台からは無限に隕石のような弾を撃ち出せる。マミの仲間である魔法少女達が乗り込んでスタンバイしている。

※クッパクラウン 初出:スーパーマリオワールド
クッパの愛用品である乗り物。飛行船ほどの攻撃性能は無いものの、空を自由に移動することが出来、色々なギミックで敵を攻撃することも可能。
マミの仲間である魔法少女達が乗り込んでスタンバイしている。

杏子「一般人に見つかったら間違いなく大騒ぎにならないかこれ!?」

スーパーマミ「大丈夫よ。いざという時はアイテムで無理矢理この出来事を忘れてもらうから!」

魔法少女達『マミさーん!こっちは準備万端だよー!』テレパシー

スーパーマミ「……向こうは準備出来たみたい。暁美さん、ワルプルギスの夜は……」

ほむら「……っ!気を付けて!来るわ!」

スーパーマミ「それじゃ皆!レッドヨッシーエキスとツヨツヨドリンクとブルーペッパーを使って!」

杏子・ほむら・他の魔法少女達「「「了解!」」」パクッ!ゴクゴクゴクッ!

※レッドヨッシーエキス 初出:スーパーマリオRPG
原作では使用すると三ターンの間無敵状態になることが出来るアイテム。あらゆる攻撃や技が通じなくなる文字通りチートアイテム。
マミが取り出す無敵アイテムの中では少し特殊で、体当たりで敵を倒せない代わりに無敵時間がかなり長めとなっている。

※ツヨツヨドリンク 初出:スーパーペーパーマリオ
使用すると一定時間だけ敵に与えるダメージが全て二倍になる。物理攻撃はもちろん魔法による攻撃も全て二倍のダメージとなる。

※ブルーペッパー 初出:マリオ&ルイージRPG2×2
使用すると数ターンだけ素早さがアップする。マミ達魔法少女が食べると身体能力及び移動速度や機動力が上昇する。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:30:35.64 ID:xHieRB+00
ワルプルギスの夜戦BGM『コーッチーノミースドーハ……』

5

4

ほむら(今度こそ……今度こそっ!決着をつけてやる!というかこれでも勝てなかったらもう無理よ絶対!)

2

1

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」

マリオ&ルイージRPG3ラスボス戦BGM『イン・ザ・ファイナル』

幻惑の魔法少女(脳内BGMが上書きされてる……)

スーパーマミ「あいつがワルプルギスの夜……!」

杏子「よし!早速分身だ!」コピーフラワーガシッ!シュパッ!

大勢の杏子「「「「「「「「オキドキー!」」」」」」」」スポポポポポッ!

スーパーマミ『空中にいる皆!早速お願い!』テレパシー

飛行船(魔法少女達)『オッケー!飛行船の破壊力を思い知らせてやるっ!』ズドンズドンズドンッ!

ワルプルギスの夜「キャハッ!?」ドガアアアアァァァァンッ!

クッパクラウン(魔法少女達)「続いてワンダーメテオのシャワーだー!」ポイポイポイッ!

ワルプルギスの夜「ゲヒィッ!?」ガスガスガスガスッ!

※ワンダーメテオ 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
原作ではマリオとルイージの「スペシャルアタック」(リメイク版では「ブラザーアタック」)の一種。落ちてくる隕石をハンマーで吹き飛ばして敵にぶつけてダメージを与える技。
今回はワンダーメテオ自体をアイテムとみなし、クッパクラウンに乗っている魔法少女達が直接投げ落としてぶつけるという戦法を取っている。

クッパクラウン(魔法少女達)「まだまだー!次はこれだよっ!」ミニスターポイポイポイポイッ!

こいこいスター ヒュルルルルルッ!ズドォォォォン!

ワルプルギスの夜「ビャヘェッ!?」

※こいこいスター 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
原作ではマリオとルイージの「スペシャルアタック」(リメイク版では「ブラザーアタック」)の一種。小さいスターを大きいスターに投げつけ、最終的に敵に叩き落してダメージを与える技。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:32:29.18 ID:xHieRB+00
ほむら「……よしっ!効いてる!」

使い魔達「オオオォォォォォォォッ!」

大勢の杏子「「「「「「「「おーっと!仲間を傷つけさせはしないぞ!」」」」」」」」槍ズバズバズバッ!

使い魔達「ギャーーーーーーーーッ!?」

スーパーマミ「さて、私達もやるわよ!」

魔法少女達「おーっ!」

ほむら「いくら無敵とは言え、あいつにかかれば周囲のビルも攻撃手段の一つよ!くれぐれも気をつけて!」ビシュッ!

竜巻 ゴゴゴゴゴゴッ!

使い魔達「アアアアアァァァァ……ッ!?」ヒュゴォッ!

※竜巻 初出:マリオカートアーケードグランプリ
前方に発射すると敵を空中へ投げ上げながら突き進んでいくアイテム。

影の魔法少女「ふんぬぅ〜っ!でやぁっ!」野菜スポーン!

※野菜引っこ抜き 初出:大乱闘スマッシュブラザーズDX
スマブラシリーズにおけるピーチの下必殺技。地面から野菜を引き抜き、敵に投げつけて攻撃する。
野菜の表情によって攻撃力が変わり、しかめっ面の野菜は一撃でかなりの威力を誇る。

影の魔法少女「いくよ委員長!それぇっ!」ポイッ

委員長の魔法少女「バドミントンの授業だと思えば……えぇいっ!」ハンマードガァッ!

野菜 ズゴゴゴゴォォォォッ!

使い魔達「グギャアアアアアアアアアアアアッ!?」ポコッポコッポコッポコッ

※アイアンハンマーショット 初出:マリオテニスGC
マリオのスペシャルショット。巨大なハンマーでボールを打ち、炎を出しながら相手コートに叩き込む技。
マミの魔力でハンマーが強化されており、打ち出した物体は敵を貫通して飛んでいくようになっている。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:33:38.35 ID:xHieRB+00
使い魔達「グオオオオオオオオオオオオッ!」

薔薇園の魔法少女「数が多くて厄介ですわね!芸術家さん!」チラッ

芸術家の魔法少女「……そっか!あれね!」コクッ

薔薇園の魔法少女・芸術家の魔法少女「「せーのっ!えいっ!」」ピョンッ!ドスンッ!ズババババッ!

使い魔達「グゲェッ!?」ポコポコポコポコッ

※同時ヒップドロップ 初出:NewスーパーマリオブラザーズWii
二人以上でプレイしている時のみ使用出来る技で、プレイヤー全員が同時にヒップドロップすると画面内にいる全ての敵を一撃で倒すことが出来る。

芸術家の魔法少女「これで周りの使い魔は全部倒したわ!」

薔薇園の魔法少女「ここからはワルプルギスの夜に集中攻撃しましょう!」

スーパーマミ「ありがとう!そろそろ無敵状態が切れるから、ここからは回復と回避を怠らないでね!」

魔法少女達「了解!」

スーパーマミ「それじゃ私も……!」カッ

Pムササビマミ「フッフー!」デュワデュワデュワ♪

※パワードングリ 初出:NewスーパーマリオブラザーズU
使用するとPムササビマリオに変身し、「パタパタの羽根」を取ったしっぽマリオと同じように無限に上昇することが出来る状態となる。

Pムササビマミ『空中の皆は「アレ」の準備をして!私はその間にあいつが逃げられないようにするから!』フワーッ!

魔法少女達『オッケー!』

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハッ!」

Pムササビマミ「あれだけの攻撃を受けてまだ笑う余裕があるだなんて……でもこれで終わりよ!えーいっ!」ズババババッ!

ミニワルプルギスの夜「アビャビャビャッ!?」シュルシュルシュル……

※サンダー 初出:スーパーマリオカート
使用すると敵に雷を落として小さくすることが出来る。その間はスピードがダウンし、シリーズによっては小さくなった敵を踏み潰すことも可能。

Pムササビマミ「おまけにこれも!」ポイポイポイッ!

ミニワルプルギスの夜「ギャ〜〜〜〜ヒィ〜〜〜〜?」ノロノロ

※スローフラワー 初出:スーパーペーパーマリオ
取得すると一定時間だけ時間の流れが遅くなり、自分や敵、仕掛けの速度が極端に低下する。
原作ではプラスアイテム扱いであり、敵に攻撃を当てやすくなるメリットがあったが、マミが使うアイテムは純粋に相手の時間を遅くして妨害する効果となっている。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:35:42.30 ID:xHieRB+00
魔法少女達『準備完了!マミさんは一旦離れて!』

Pムササビマミ「っ!」フワーッ!

魔法少女達「いっけぇーーーーーーーーーーっ!」ゴォォォォォッ!

ミニワルプルギスの夜「ギャアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」ズドドドドーッ!

※ミックスフラワー 初出:マリオ&ルイージRPG2×2
マリオ達が使う「ブラザーアイテム」の一種で「ファイアフラワー」の強化版。巨大なファイアボールを作り、そのまま敵に落として大ダメージを与える必殺技。

Pムササビマミ「これでとどめよっ!」カッ

スターストーン ズバババババババッ!

ミニワルプルギスの夜「キャハハハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」ドガァァァァァンッ!

※ズバットスター 初出:ペーパーマリオRPG
マリオのスペシャル技の一種で、スターストーンを使い空間ごと敵を切り裂いて大ダメージを与える必殺技。

ミニワルプルギスの夜「………」シュウウウウゥゥゥゥ……

Pムササビマミ「はぁはぁ……」フワフワ

魔法少女達「………」

大勢の杏子「「「「「「「「やったか!?」」」」」」」」

ほむら「馬鹿っ!それ死亡フラグっ!!」

ズバァッ!

スーパーマミ「うぐぅっ!?」デュンデュンデュン♪

ほむら「マミ!?」

大勢の杏子「「「「「「「「マミさん!?」」」」」」」」

『LIFE:2』
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:37:19.58 ID:xHieRB+00
スーパーマミ「だ、大丈夫!元の姿に戻っただけだから!」

ミニワルプルギスの夜「………」ゴゴゴッ……!

ほむら「……!?」

ほむら(う、嘘!?ワルプルギスの夜が……向きを変えて……!まさか……!)

真・ワルプルギスの夜「……ア〜ッハッハッハッハッハ!」グリンッ!ズモモモモッ!

マリオ&ルイージRPG2ラスボス戦BGM『もう一人のレクイエム』

大勢の杏子「「「「「「「「っ!?あいつ、元の大きさに戻ったぞ!?」」」」」」」」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハッ!」ズバババババァッ!

魔法少女達「きゃああああああああああああっ!?」

飛行船 ドガァァァァンッ!

クッパクラウン ズガァァァァンッ!

ちびマミ「うあぁっ!?」デュンデュンデュン♪

『LIFE:1』ブブッ!ブブッ!ブブッ!

委員長の魔法少女「巴さんっ!」

薔薇園の魔法少女「今の衝撃波で、空にいた皆さんが……!」

魔法少女達「」プスプス……

ほむら「そんな……!今まで、こんなこと無かったのに……!」

QB「残念だったね」ヒョコッ

大勢の杏子「「「「「「「「……っ、そうか、全部お前の仕業か!」」」」」」」」

QB「いや、僕らは『直接的には』何もしていないさ。彼女が本気を見せたのは、巴マミの扱う魔法が彼女にとって脅威であることと……」

QB「余所の地域で多くの魔法少女が絶望し、魔女となり……彼女の糧にされてしまったことで、彼女の力が劇的に上昇したからだよ?」

ちびマミ「っく……!最近見ないと思ったら、裏でそんなことを……!」

QB「これも全て宇宙の存続の為さ。君達にはどうしても犠牲になってもらう必要があったからね」

QB(それに加えて僕らのエネルギー回収を邪魔した報いを受けてもらう為だけど)
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:38:40.36 ID:xHieRB+00
ワルプルギスの夜「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!」

ちびマミ「……それが何よ!私のアイテムにかかれば、あんな奴なんか……!えぇいっ!」カッ

ビュゴォォォォォッ……!

※こおりのいぶき 初出:ペーパーマリオRPG
使用すると周囲に冷気を浴びせ、敵全体を凍らせることが出来るアイテム。

ワルプルギスの夜「キャハ?」

ちびマミ「嘘!?全然効いてない!?」

ほむら「だったらこれはどうよ!?」ゴールドこうらビシュッ!

ズドォォォォォォンッ!!

ワルプルギスの夜「ヒャッハー!」

ほむら「そ、そんな……!」

QB「無駄だよ。あの状態となった彼女には、どんな攻撃も通用しない」

大勢の杏子「「「「「「「「そんなことない!マミさん!ミラクルアタックなら!」」」」」」」」ガシガシガシッ!

ちびマミ「……!えぇ!いくわよ、佐倉さん!それぇっ!」グリンッ!

大勢の杏子「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」ドガガガガガガガガッ!

ほむら(分身した杏子が宙に舞いながら、ワルプルギスの夜にありったけの槍攻撃を浴びせて……!)

※ミラクルタイフーン 初出:マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー
マリオとユメルイージの必殺技「ミラクルアタック」の一種で、大量のユメルイージが竜巻となって空中を舞い、敵を空に放り上げながらハンマーでひたすら殴り続けて攻撃する技。

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハッ!」

ちびマミ「ダメ……!これも効いてない……!」

大勢の杏子「「「「「「「「嘘……だろ……!?」」」」」」」」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:39:54.83 ID:xHieRB+00
魔法少女達「」1UP パラリララリ♪

魔法少女達「うぅ……ハッ!?マミさんは!?」ガバッ!

QB「……驚いた。どう見てもソウルジェムが割れてただの焼死体となっていたのに、ものの数分で独りでに蘇生するなんて」

ほむら(そうか、コンジョウソックスの力で……!)

ちびマミ「私の魔法を……馬鹿にしないで……!」

QB(……避難所にいる僕。このままだと巴マミ達は敗北するだろう。そろそろ鹿目まどか達と接触してくれ)テレパシー

大勢の杏子「「「「「「「「……いや、まだだ!まだトリオアタックがある!」」」」」」」」

ちびマミ「……!」

ほむら「あ……!」

ちびマミ「確かに一人や二人なら無理でも、三人なら……!」クラフトハンマーグイッ!

QB「無駄なことを……」

ちびマミ「佐倉さん!暁美さん!」

杏子(分身の内の一人)「あぁ!」

ほむら「えぇ!」

ちびマミ・杏子・ほむら「「「そぉーれっ!」」」ドガーンッ!

ワルプルギスの夜「キャヒ?」ポヒューンッ!

ほむら「よし!ワルプルギスの夜が紙になった!」

杏子「何だこれ?凧か?」

ちびマミ「暁美さんと佐倉さんはその凧を出来るだけ空中に浮かべて!」

ほむら・杏子「「了解!」」ズダダダダダッ!

ちびマミ(遥か上空に浮かび上がったところで私が糸を伝って……ハンマーで思いっきり殴るっ!)ガスッ!

ペーパーワルプルギスの夜「」ヒュウウウウゥゥゥゥ……!

ちびマミ(そしてそのまま地面に叩き付ければ……えぇいっ!)ドガァァァァンッ!! EXCELLENT!!

※トリオカイト 初出:マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX
マリオ達の必殺技「トリオアタック」の一種。敵をペーパーにした後、凧の要領で空中に浮かび上がらせ、そのまま上空からハンマーで殴り地面に叩き落す技。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:41:33.87 ID:xHieRB+00
ちびマミ「これなら……!」

ワルプルギスの夜「ア〜ッハッハッハッハッハ!」

ちびマミ「そん、な……!」

QB「だから言ったじゃないか。彼女にはどんな攻撃も通用しないと」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハッ!」ゴゴゴ……!

QB「どうやら彼女は、より多くの絶望を振りまく為に避難所の方へ向かうみたいだね」

大勢の杏子「「「「「「「「くそっ!させるかぁ……っ!」」」」」」」」シュルルルルルッ……!

ちびマミ「!?」

ちびマミ(佐倉さん達が一点に集まってる!?)

巨大杏子「まどか達の所へは……行かせない……!」ズゥーン!ガシィッ!

ワルプルギスの夜「ヒャハッ?」

ほむら「杏子がアイテム無しで巨大化した……!?」

巨大杏子(まさか、こっそり練習していた……分身を集めて巨大化する技が、こんなところで役に立つなんてな……!)グググッ

※巨大化バトル 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
特殊イベント限定の技(?)で、原作では瀕死に陥ったクッパがマリオ達のサポートで巨大化し、同じく巨大な敵と戦う特殊バトルが発生する。
次回作『ドリームアドベンチャー』でもユメルイージが合体して巨大化し、同様に巨大な敵と戦う特殊バトルが発生する。
杏子は後者の方法で密かに練習しており、見事分身を合体させた巨大化を成功させた。

ワルプルギスの夜「ア〜ッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!」ゴゴゴ……!

巨大杏子「行かせないって言ってるだろぉ……っ!!」グググッ!

ちびマミ「佐倉さんっ!」

ほむら「杏子っ!」

QB「巨大化したところで結末は変わらないよ。いずれ杏子は彼女の力に押し負けるだろう」

ほむら「うるさいっ!どうして……どうしてここまできて、勝てないの……っ!」

魔法少女達「……っ!」ギリッ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:42:51.21 ID:xHieRB+00
ちびマミ「………」ガクガク

ちびマミ(ど、どうしよう……!?どのアイテムや技も効かないなんて……!こんなの、どうやって倒せば……!)

テレッテッテレッテッ♪プルルルルルッ……

ちびマミ「……!」

ちびマミ(これは買い物電話の着信音!もしかして鹿目さんか美樹さんが……!)買い物電話ピッ

ちびマミ「もしもしっ!」

まどか『マミさん!大丈夫ですか!?』

ちびマミ「そ、それが……思った以上に苦戦していて……」

まどか『それは知ってます!ただ、電話に出られるということは、少なくとも生きてるんですね!』

ちびマミ「う、うん……」

まどか『あの白い詐欺師から話は聞きました!何やってるんですかマミさん!苦戦するなんて!らしくないですよ!」

ちびマミ「そうは言うけど、アイテムが効かないのよ!佐倉さんや暁美さんと一緒に強力な技を放っても通用しないし……」

まどか『通常の攻撃が効かなかったとしても、他にも強力なアイテムは沢山あるじゃないですか!」

ちびマミ「だから無理なのよ!どんなに強いアイテムを使っても、そもそも通じないんじゃ……」

まどか『あーもう!やっぱり忘れてる!マミさん!思い出して下さいよ!どんな無茶でも実現出来る「アレ」を!』

ちびマミ「どんな無茶でも……」

まどか『クッパに奪われたせいでマリオが窮地にまで追い込まれた「アレ」です!』

ちびマミ「……あぁっ!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:44:04.19 ID:xHieRB+00
数十分前 避難所


QB「………」キュッピーン!

QB(なるほど、分かったよ。今こそ鹿目まどかに契約を迫る時……そして僕らの勝利が決まる時だね)

QB「……やぁ」ヒョコッ

まどか「貴方は……」

さやか「ゲッ!あの時のグロかった人形!」

なぎさ「……っ!」

まどか「何しに来たの?私、全部知ってるんだよ?だから絶対に契約しない」

QB「そんなことを言っている場合じゃない。巴マミ達は今、彼女……ワルプルギスの夜を相手に苦戦している」

QB「このままなら、恐らく後数時間もしない内に敗北するだろう。そして君達も彼女に……」

さやか「う、嘘っ!?あのマミさんが!?」

なぎさ「何かの間違いなのです!」

まどか「………」

QB「いや、僕らは嘘は言わない。疑うなら確かめに行ったらどうだい?尤も、命の保証はしないけどね」

さやか「くっ……!」

なぎさ「そ、そんな……!マミ達が……」

まどか「……それって、マミさん達の『攻撃が通用していない』ってこと?」

QB「そうだね。彼女の力の前では、どんな魔法少女の攻撃も無に等しいだろう」

まどか「………」

QB「ただしまどか、君なら話は別だ。君が契約すれば、恐らく彼女を一撃で倒すことが……」

まどか「もうっ!マミさんってばやっぱり忘れてる!急いで連絡しないと!」買い物電話ピッピッ

QB「へ?」

まどか(攻撃が通用しないなら、それを上回る手段で何とかすれば良いんだよ!そう、「アレ」を使えば……!)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:44:54.10 ID:xHieRB+00








ちびマミ「スターの杖……!」

まどか「そうです!スターの杖を使えば、ワルプルギスの夜なんてけちょんけちょんのカロンカロンですよ!」







153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:47:58.19 ID:xHieRB+00
スーパーマリオギャラクシーラスダンBGM『ギャラクシープラント』

ちびマミ『……佐倉さんっ!もう少しだけ持ちこたえて!』ゴソゴソ

巨大杏子『何か策があるのか!?』グググッ!

ちびマミ『えぇ!これさえあれば、ワルプルギスの夜を何とか出来るはず……!』スッ

ほむら「それは……星形の杖……?」

ちびマミ「……スターの杖、お願い!ワルプルギスの夜を……元に戻して!」ピカァッ!

バシュウウウウウウウウウウッ!

ワルプルギスの夜「キャハァッ!?」

巨大杏子「っ!?ワルプルギスの夜の動きが止まった!?」グググッ!

※スターの杖 初出:マリオストーリー
どんな願いでも叶えることが出来る究極のチートアイテム。原作では星の精が厳重に管理していたがクッパに奪われてしまった。
ただし星の精達による「スターフラッシュ」及び「ピーチフラッシュ」という技を使えば杖の効力を消し去ることが可能。

ちびマミ「そして、今まで魔女となってしまった魔法少女達を……私が助けてあげられなかった魔法少女達を、元の人間に戻してあげて……!」

ちびマミ「それだけじゃない!絶望の底から舞い戻って来た魔法少女達が笑顔で暮らせるように……彼女達が帰るべき場所に帰してあげて!」

ズバババババババババババッ!

ワルプルギスの夜「アヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

QB「そ、そんな馬鹿な!?彼女が……苦しんでいる……!?」

巨大杏子「今だ!うおおおおおおおおおおおおっ!」グイィッ!

ワルプルギスの夜「ヒャハアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」ズシャアアアアアン!
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:49:30.06 ID:xHieRB+00
ほむら「マミ!これは一体!?」

ちびマミ「私としたことが、こんな強力なアイテムを忘れていたなんて!鹿目さんにはまた助けられちゃったわね!」

ちびマミ「これはスターの杖と言って、どんな願いでも叶えることが出来るアイテムなの!」

ほむら「ど、どんな願いでも……!?」

QB「まさか!僕らの技術以外に、他者の願いを叶える術なんて無いはずだ!」

ちびマミ「あら?知らないの?夢と希望に満ち溢れ、子供達の冒険心をくすぐってきたマリオに不可能は無いのよ!」

ズバババババババババババッ!

ワルプルギスの夜「キャ……キャハッ……!」プルプル

巨大杏子「もがき苦しんでるけど、全然元の人間に戻らないぞ!」

QB「……当然だ。いくらそのスターの杖とやらが強力だとしても、君程度の魔力なんて絶望の前では無力さ!」

ちびマミ「うるさい!そんなはず……!」

ほむら「マミの魔力……だったら……!」ゴソゴソ

ほむら「えいっ!」ケロケロドリンクビシュッ!

ちびマミ「んむっ!?」ゴクッ

巨大杏子「んくっ!?」ゴクッ

魔法少女達「んんぅ!?」ゴクッ

パシュウウウウウウウウッ!

巨大杏子「おぉっ!何だか力が漲ってきた!」

魔法少女達「暁美さん!今のって……!」

ほむら「えぇ!ケロケロドリンクで貴女達全員の体力と魔力を回復したわ!皆、今すぐスターの杖に自分の魔力をありったけ注いで!」

ちびマミ「……!」

巨大杏子「……!」

魔法少女達「……!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:50:15.93 ID:xHieRB+00
QB「そんなことをしたところで気休め程度にしかならないよ?」

ほむら「やってみなければ分からないでしょう?一人では足りなくとも、皆の力を合わせれば……きっと道は開ける!」ソウルジェムカッ!

巨大杏子「ほむらの言う通りだ!最後まで諦めない奴が勝つんだよ!」ソウルジェムカッ!

幻惑の魔法少女「……私達は皆、巴さんに助けられた」ソウルジェムカッ!

水風船の魔法少女「だったら今度は……!」ソウルジェムカッ!

薔薇園の魔法少女「私達が巴さんに……!」ソウルジェムカッ!

鳥かごの魔法少女「助けてもらった時の……!」ソウルジェムカッ!

芸術家の魔法少女「恩を返す時……!」ソウルジェムカッ!

委員長の魔法少女「私達の魔力……!」ソウルジェムカッ!

ハコの魔法少女「その全てを……!」ソウルジェムカッ!

影の魔法少女「杖に込める……!」ソウルジェムカッ!

魔法少女達「見滝原を……マミさん達を絶対に守ってみせる……っ!」ソウルジェムカッ!

バシュウウウウウウウウウンッ!!

ちびマミ「うっ……!」

ちびマミ(杖に佐倉さん達の魔力が入っていく……!)

QB「……!」

QB(こ、これは……一人一人の魔力は微量なのに、それが合わさると……これほどの魔力に……!?)
212.81 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)