【安価】禁忌の工学者

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176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 12:05:39.85 ID:1SHGZHNP0
アイちゃん可哀想だし撤退
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/31(水) 12:20:36.89 ID:n39rBM3YO
サラの機嫌も最悪なので今回はここで帰ろう
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 16:00:33.17 ID:cjjdon6lO
「収穫は充分あった。帰投する」

男は鞄から緑色の結晶を取り出し、地面に置いた。表面がボロボロ、と崩れていくと、球状にエネルギーが広がっていく。

「ほれ、入った入った」

「何でしたっけ、これ」

「『脱出結晶』。科学が生み出した便利アイテムだ」

「…これ、魔法で再現出来る」

「それは有難い。毎回買うのも面倒だからな」

結晶は8割ほど崩壊している。パリパリ、と電撃が走り始めた。

「ちゃんと入ってろよ。外にいたら、置いてけぼりを食うからな」

「わんっ」

ドッグの鳴き声を合図に、一行は姿を消した。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 16:25:00.32 ID:cjjdon6lO
「さてさて、今回の機械人形はどんな技術が使われてるのかなっと」

上機嫌で整備をしていく男。アイとドラグの損傷は、しっかりと直している。

装甲を取り外し、コアを確認する。破損は見受けられず、そのまま元に戻した。

「この女性型は…謎の貯蔵タンクが内蔵されてるな。燃料か?」

「こっちのライオン…ライオンで合ってるの?これは、ドリルが内蔵されてるから、掘削用か。何故にライオンの姿を」

もう慣れっこだからか、いつもに増して修理時間が短縮される。

昔の人がどれほど手早く済ませていたのかは分からないが、近づけているのだろうか。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 16:26:34.12 ID:cjjdon6lO
行動を決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
開発はまだクールタイム中なので不可能です。
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 16:46:23.74 ID:o1nbWRp10
直った新入りと会話だ!
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 17:02:19.00 ID:h4IRBhdTO
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 18:33:30.40 ID:cjjdon6lO
「こうして見ると、どんな反応をすれば良いのか分からんな」

「グルル?」

ちょこんと座っているライオンもとい『モグオン』。どこぞのドーナツショップのマスコットを彷彿させる外見をしている。

というか、そのマスコットの基となった機械人形なのではないか?そんな疑問が浮かぶ。

「Zzz…」

こちらを見たと思ったら、寝た。ライオンの雄はかなりぐうたらしているらしいが。

「面白い漫画は無いの?」

「マンガ?…何だっけ、聞いたことはあるような、無いような」

「えぇ〜人生の半分は損してるわよ」

「んなこと言われてもな。俺はこうやって機械人形を弄れりゃ、それで良いんだし」

「復讐したくないの?あの、あなたの土手っ腹に大穴を開けた女に」

「…何で、あいつのことを知ってるんだ?」

「なーいーしょ」

クスクス、と笑い、『八雲』は煙に巻く。彼女から嫌な感覚がするのは気のせいなのだろうか。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 18:34:17.00 ID:cjjdon6lO
イベントを決定してください。↓2までに来たものを全て実行します。00の特典なので、コンマで判定はいたしません。
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/31(水) 19:27:06.96 ID:h4IRBhdTO
男以外にも色々と覗き見る八雲
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 19:31:07.45 ID:kAPmKyys0
改めてアイとコミュ
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 20:05:03.24 ID:cjjdon6lO
「うぅん、他の子はそこまで面白い記憶は無いのね」

「はい?」

「は?」

「我らは出来立てホヤホヤだ。大した記憶など無い」

「よねぇ。ドッグちゃんは…ペットね、うん。それ以外に形容しようが無いわ」

「わうん?」

腹を見せるドッグを撫で、視線をモグオンとアイに向ける。虹彩の中で、幾何学模様が形を変えた。

「モグオンちゃんは、鉱山で働いてばかりだし…」

「…へぇ、面白い記憶持ってるじゃないの。アイちゃん」

「何を言っているか、理解出来ません」

「理解したくないだけでしょ?あんな地獄を、認めたくないだけでしょぉ?」

「…そんなこと」

「恨みがあるなら晴らしなさいよ。それくらいの力、あるのは知ってるはず」

「私は《I型アイ》です。私が望むのは、マスターの無事だけです」

「それだけ…なんです…」

悲痛な面持ちのまま、アイは部屋を出て行った。それを見送りながら、八島はつまらなそうに頬を膨らませた。

「復讐、楽しいことなんだけどなぁ」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 20:11:13.31 ID:cjjdon6lO
「………」

深夜。男の私室を訪ねたアイは、男の後ろで待っていた。

「こんな夜更けに何だよ。何かお強請りでもしに来たか?」

「いえ、そのつもりはありません。ただ…」

「…ただ、マスターの傍にいたい。そう思ったのです」

「邪魔しないなら、好きにしろ」

男は開発作業を進めながら、平坦な声色でそう答える。形だけでも受け入れてもらえた。

それだけでも、良かった。ここなら、私が私でいられる。《I型アイ》でいられる。

壊された少女を、この時だけは忘れられる。

「…私は、アイですか?」

「急に何言ってんだ?お前はお前…それ以外の何者でもねぇ。前にも言っただろうに」

いつもと変わらない物言いが、心地良く感じた。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/31(水) 20:12:30.54 ID:cjjdon6lO
名前間違え、申し訳ございませんでした。

↓2までに、アイとのコミュニケーション時の男の行動レポートを提出してください。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/31(水) 20:27:00.79 ID:h4IRBhdTO
抱き上げるには重過ぎるので抱き締める
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 20:30:05.35 ID:qfrMysDn0
↑+そしてキスする
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 00:39:24.55 ID:MaidOTrKO
「…ふむ」

今までの行動から、アイが感情を獲得しているのは分かっている。

イレギュラーなアクションをして、どういう反応をするのか。それを探るのも、研究に役立つだろう。

思い立ったが吉日、と言わんばかりに、男は両手を広げる。

来い、と命令する前に、アイは身を寄せた。

「……これで、良かったのでしょうか」

「ああ」

合成皮膚を介し、金属の冷たさが肌を伝う。人を外見を取り繕っていても、結局は機械人形だ。

だから、躊躇う必要は無い。これは、ただの作業だ。

「………っ!?」

少し屈み、視線を合わせ。ゆっくりと顔を近付け、唇同士を重ね合わせた。

初めての接吻だが、何も感じない。そういう対象として見ていないから、当たり前なのだろうが。

「い……っ…やぁ………!」

どう反応するか、と目を開け、様子を見た瞬間、アイは顔を背け、距離を取った。

「…お前、泣いてるのか。涙腺を真似た器官があるから、出来ないわけはないが…なぁ?」

「え、あ、いえ。…えっ?」

目尻を拭って、初めて気付いた。私は泣いていた。

「…ふむ。生前の記憶でも引っかかったか。いや、でも人格なんか残ってるわけがないしな。魂とかが引っ張られたとでも…」

「…俺には分からないな。聖職者か呪術師でもいりゃあ、分かるんだろうが…」

何故、泣いているのか。必死に結果を演算してみるが、判明しなかった。だが、言えることはある。

私は、苦しんでいた。主人と口付けをする喜びより、過去の悪夢を彷彿させる苦しみが、上回っていた。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 00:40:04.33 ID:MaidOTrKO
特典枠の開発を行います。開発された兵器のレポートを提出してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
また、ゾロ目が出た場合は、そちらを特別枠として受理されます。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 00:58:02.33 ID:pNPlXSil0
《Name》万能型CUBE
《Ability》自己増殖
《Appearance》まんま箱。それがいくつも繋がり任意の形を作る。丸いものも作れるようだ
《Weapon》ウエポンキューブとして箱を連結し、大きな箱を作る。その中から様々な武器が出てくる。何が出るかはお楽しみ!
《Summary》コアキューブ以外の箱は自我を持たず切り離した後のキューブは時間経過で消滅する。男は自分の移動手段としてキューブを簡易的な乗り物にしようとしているようだ
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 01:28:18.43 ID:okivc3btO
《Name》破滅型装甲衣グランドクロス
《Ability》装着者に様々な力を与える
《Appearance》ウエディング・ドレスのような美しい純白のドレス。女性や雌型の人型しか扱えない
《Weapon》特定の武器は無く装着者によって能力が変わる。ある時は天使のように空を舞い、ある時は天変地異を齎す厄災となる
《Summary》身に纏った人物が悪なら世界を滅ぼす槍となり、善であるなら何者からも守る盾となる
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:59:24.55 ID:MaidOTrKO
「今回は趣向を変えて、強化外装方面のやつを作った」

「あら、綺麗なドレスね。私にくれるのかしら」

「ほざけ。お前は当分監視する。嫌な予感がするからな」

「むぅ」

衣紋掛けに吊るされるは、純白のウエディングドレス。とは言っても外見だけで、実態は機械人形を強化する装備に過ぎない。

外見が示している通り、人型の機械人形、特に女性型の物にしか、適正が無い特殊な装備だ。

装着者に合わせ武器や能力が変化するそれは、善なる物が身に付ければ、悪しきを払う聖義の力と、邪なる物が身に付ければ、光を滅する渾沌の力と変わる。

故に、丁重に扱わねばならない。世界を終わらせてしまうかもしれないそれは、時が来るまで眠らせるしかない。

技術を試せない不満はあるが、最低限のモラルは残っている。命を弄ぶことに嫌悪感は抱かないが、世界を滅ぼすことは快く思わない。

だって、世界が滅んだら。

技術が進歩しないじゃねぇか。

新しい技術が試せないじゃねぇか。

俺は識りたいだけなんだ。古代の技術を。まだ、人が踏み入れたことの無い領域を。

俺は触れたいだけなんだ。誰も手が届かない、遠いセカイに。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 02:05:40.60 ID:MaidOTrKO
「で、こっちが」

「Good morning,Creator.私は《万能型CUBE》。Nice to meet you」

「ってやつだ。こいつは、武器を作り出す能力を持ってる。アイの支援機だな」

「私の支援機、ですか」

「Yes.貴女の剣と盾になりましょう。Mademoiselle」

「…また人格設定ミスったかな。何でいつもいつも…」

性能は保証するが、人格は保証出来ない。俺が造るといつもこうだ。

上手くいったのは、最初に造ったアイだけ。悲しくて涙が出てきそうである。
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 02:07:55.66 ID:MaidOTrKO
行動を決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
クールタイムは経過したので、開発が可能です。改造も可能ですが、こちらにもクールタイムが存在します。

本日はここまで。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 02:14:34.19 ID:pNPlXSil0

安価はアイに言い寄る八島
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 02:44:00.31 ID:AkXBSbaNO
↑とダンジョンリベンジ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 09:54:41.81 ID:MaidOTrKO
ついでに出来そうな行動は二つくらい可能(Ex.町に出掛ける&部品購入)ですが、今回のようなあまり関係性のないものは片方しか実行出来ません。
↓1にどちらを選ぶかお願いします。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/01(木) 10:12:48.06 ID:vNiHAkZUO
>>199
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 11:43:40.43 ID:MaidOTrKO
「ねぇ、アイちゃん」

「…何ですか」

椅子に座って待機していたアイの元に、八島が歩み寄る。アイの太腿を撫で、アイの顎に手を添え、八島は問う。

「本当にいいの?今なら、あの暴漢を殺せるわよ」

「…どこにいるか、私に知る術はありません。だから、無意味です」

殺すこと自体は否定されなかった。ならば、と八島は北叟笑む。

「私は知ってるわよぉ。どこにいるか…知りたい?」

「………っ」

アイの肩がぶるり、と動いた。好機と見た八島は、更に詰め寄る。

「あんな人間の屑、殺したって誰も咎めないわよ?今だって、犯罪を重ねて収監されてるんだもの」

「アイちゃんみたいに殺された人も、他にはいるんだから。ほら、あなたは皆の無念を晴らすのに相応しい存在よ」

「愚者に、正義の鉄槌を下すのよ。それが出来るのは、あなただけ…」

「でも、それは、マスターの命令に」

「このまま苦しんで、愛しのマスター様に迷惑を掛ける方が、問題じゃなくって?」

「大丈夫。私が上手く言っておくわぁ」

「………っ!」

その夜、アイは失踪した。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 11:47:41.18 ID:MaidOTrKO
「腹減った…。アイ、飯…って、ありゃ?」

普段なら、食事が用意されているはずのリビングには、誰もいない。何も無い。

「寝てるのか?機械人形なのに。それか、森の散策でもしているか」

欠伸をし、男は面倒くさそうに調理を始める。レシピ通りにしか作れないが、食べないよりは幾分マシだ。

フレンチトーストとコーヒーを作り、口にする。やはり、アイの手料理の方が数倍美味い。

「暇だな…」

食事をしながら、男はぼそり、と呟いた。

205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 11:48:16.93 ID:MaidOTrKO
行動を決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 11:51:08.69 ID:epKVk8110
機械も増えたのでメンテナンスのための消耗品買い出し
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 12:29:15.37 ID:pNPlXSil0
一部始終を見ていたサラが男にアイの事を言おうとするが八島の干渉を受ける
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 01:34:54.87 ID:TqmHjzcaO
「んじゃ、ちと出掛けてくる。ちゃんと家を守っておくれよ」

「かしこまりました、主殿。ですが…」

「護衛は要らんのか?我は出来ないし、するつもりもないが」

「連れて行ける奴がいない。人型じゃないと色々不味いだろ」

「私、私がいるわよ」

「却下だ。お前は絶賛軟禁中だからなぁ。疑いが晴れるまで、好き勝手行動するのは許さん」

「ちぇっ」

文句を垂れる八島を無視して、男は町に向かって移動を開始する。

1人というのは、存外つまらないものだ。
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 01:36:22.62 ID:TqmHjzcaO
町での行動を決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。合計で2回行動した後、自宅に帰投します。
消耗品の補給は勝手に遂行されるので、指定する必要はありません。

本日はここまで。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 01:45:49.01 ID:z411/3KP0

刑務所的な所が襲撃を受けたと耳にする
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 02:09:13.18 ID:K7bw532IO
↑を教えてくれたのは町の警備兵
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 08:39:17.98 ID:TqmHjzcaO
今回の安価は行動であってイベントではありません。男がアクションを起こす形でお願いします。
↓1に再度安価を出します。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 09:48:39.28 ID:cFWvqg880
最近のダンジョン攻略事情を収集
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 12:18:00.76 ID:TqmHjzcaO
「ふーむ。普通のダンジョンは攻略されてるな」

冒険者ギルドに何食わぬ顔で入り込み、情報を確認する。掲示板には、大量のビラが貼られている。

「『特別指定迷宮』ね。前潜ったあれも含まれてる区分のやつか」

男の視線は、掲示板のど真ん中にあるビラに注がれる。そこには、二つのダンジョンが記載されていた。

一つは『天蓋に続く塔』。もう一つは『深淵を臨む虚』。どちらも、発見から数週間が経過しているが、踏破者はいない。

前者は聖獣型、後者は混沌型のモンスターが多数出没するらしく、何者かが住んでいた、という目撃情報もほんの僅かにある。

「ま、関係ねぇや。どうせ碌でもない場所に決まってる」

適当にメモを取り、男はギルドを抜け出した。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 12:18:58.17 ID:TqmHjzcaO
町での行動を決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 12:57:32.06 ID:7D1w6pQiO
調べものに書店とか旧知の賢者宅とか立ち寄る
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 12:57:38.87 ID:z411/3KP0
留守番している連中にお土産でも買う
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 13:58:12.71 ID:TqmHjzcaO
「数週間ぶりだな、ここに来るのは」

人でごった返す市場を進むが、前に向かって歩くだけでも一苦労だ。

相も変わらず活気があるが、巧妙に隠された辛気臭さも、危ない橋を渡ってきた故か男には感じ取れる。

「ほぉ。珍しい奴が売られてやんの」

市場の中心では、奴隷たちが販売されている。調達手段は様々で、身売りに遭った者、人攫いに遭った者、敗戦国の捕虜等だ。

可哀想、とは全く思わない。所詮、他人でしかないのだ。自分は情が湧くような、真っ当な人間ではない。

それが解っているから、こんなことをやっているのだろう。本人は、そんなこと苦にも思っていないが。

「何を買おうかねぇ。食い物とかでも良いが、魔術書とかを買うのも、戦力向上には役立つかな」

金貨で手遊びしながら、男は鼻歌混じりで店舗を物色する。
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 13:58:54.13 ID:TqmHjzcaO
購入する物品を選択してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。一つのレスにつき3つまで選択可能です。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/02(金) 14:15:49.69 ID:YqIBugDwO
魔術書、漫画、可愛い服
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 14:27:46.02 ID:z411/3KP0
八島へ奴隷、ドッグに骨、サラに魔法の杖
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 15:07:39.91 ID:TqmHjzcaO
「ふう。これ以上はもう持てないな」

鞄に魔術書、漫画、女性物の服を入れて店を出る。思ったよりも漫画が高くついてしまった。

「兄ちゃん、知ってるかい?」

「何を知ってるのか、それを先に言ってくれないと答えようがないでしょうに」

「たはは、確かに」

荷物を整理するためにベンチに座ったところで、隣にいた男性に声を掛けられる。

無視すると変に目立ってしまうため、取り敢えずは応対をする。世間話には付いていけないから、どうにかして誤魔化すつもりだった。

「今日、王都で牢獄が何者かに襲撃されてな。1人だけ、収監者が死んだんだ」

「そりゃ目出度い話ですねぇ。犯罪者が居なくなるってんなら、悪いことじゃない」

「ま、そうなんだけどよ」

くつくつ、と笑い、男性はふらふら、と去って行った。片手には酒瓶が握られていたから、酔っているのだろう。

「アイ、いったいどこに行ってんだか。飯作るのは面倒なんだよなぁ」

重い腰を上げ、男は帰路に着いた。
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/02(金) 15:08:12.31 ID:TqmHjzcaO
行動、イベントを決定してください。↓2までの中でコンマが高い方が受理されます。
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 15:55:52.81 ID:z411/3KP0
血塗れになって帰ってきたアイ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/02(金) 16:06:41.65 ID:QBpQuEaHO
家に着くと高笑いする八島。なぜ笑っているのか男は理解できない
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