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梨子「未来のあなたが知ってるね」
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605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:04:51.41 ID:jWyG/GcGO
「ごめん……」
「・・・・・・え?」
「ごめん。あなたとずっと一緒にいられなくて」
「・・・・・・」
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:05:49.58 ID:jWyG/GcGO
「・・・・・・ありがとう」
「え……」
「わたしとずっと一緒にいてくれて、ありがとう」
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:06:57.92 ID:jWyG/GcGO
「……う。うぅううぅぅ!」
「・・・・・・ゥ」
「ばかっ!……ばかぁ………!!」
「・・・・・・グスッ」
「そんなの、《逆》よ!!わたしの方が……ずっと一緒にいてくれて、ありがとうよ!!」
「わたしを、受け入れてくれて……!!……ありがとう、なのに……!」
「・・・・・・ごめん」
「だから!こっちがごめんだってば!」
「・・・・・・ありがとう」
「だからぁ!……こっちがありがとうだって!」
「・・・・・・終わんないじゃん・・・・・・」
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:07:46.34 ID:jWyG/GcGO
「いいの!終わんなくていいの!……ずっと、ずっと続けばいいの……」
「・・・・・・ずっと、続けるの?」
「ずっと。……そしたら、ずっと、一緒にいれる」
「ずっと。……わすれな、い……」
「・・・・・・っ」
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:08:30.90 ID:jWyG/GcGO
「ねえ。……私でも、よかったの……?」
「・・・・・・え?」
「わたしでも……よかった、の?」
「・・・・・・〈あなた〉で。よかったよ」
「……そう」
「………よかった」
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:09:29.17 ID:jWyG/GcGO
「・・・・・・ねえ?」
「……」
「・・・・・・ねえっ!」
「………」
「・・・・・・。ねぇ」
「…………」
「・・・・・・・・・ッ!!」
「・・・」
「・・・・・・」
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:10:25.94 ID:jWyG/GcGO
「・・・・・・。ずっとわすれない」
「わすれないよ。でも。・・・・・・・やっぱり」
「やっぱり。・・・・・・いや」
「いやだよ」
「いやなんだってば」
「いやなんだよ」
「・・・・・・いや、だ」
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:11:13.14 ID:jWyG/GcGO
「いやだ。・・・・・・いかないで!」
「わたしと。ずっといっしょにいて・・・・・・!!」
「わたしを・・・・・・一人にしないでよ」
「わたしと、いっしょにいてよ・・・・・・!」
「よ、・・・・・はね、ちゃん・・・・・・」
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:13:08.53 ID:jWyG/GcGO
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「…………」
「……。……ちがうわよ。わたしは、よはねじゃなくて」
「・・・・・・っっ!!」
「わたしの、なまえは…………」
「……………」
堕天使は。それはそれはキレイな姿で。
私の大好きな、姿のまま。
天使に戻って。・・・・・・天に、帰っていった。
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:14:13.09 ID:jWyG/GcGO
・・・・・・それからも。私は一人で、輝き≠見続けてきた。
長い、長い時を。旅してきた。
いつのものだっただろう、だれのものだっただろう?
[記録]には残っているはずのものが。だんだん、記憶≠ゥら消えていった。
それでも、ずっとおぼえていることがある
あれは・・・・・・だれだったんだろう?
誰のものかわからない、言葉と歌が、でも、ずっと残っている。
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:15:02.76 ID:jWyG/GcGO
「どうして、歌を歌い続けているんですか」
「・・・・・・好きだから、かな」
「好きだから・・・・・・」
「それに。・・・・・・歌を歌ってるとね、本気で思えるんだ」
「いつだって飛べる。あの頃のようにって」
「・・・・・・飛べる・・・・・・」
「あなたも、そうじゃないかな?」
「・・・・・・そう、ですね」
「あなたは、見届けるつもりなんだよね。・・・・・・皆が、どこに行き着くのか」
「・・・・・・はい」
「そっかぁ。・・・・・・タイヘンだね」
「・・・・・・はい」
「でも、挫けないでね。私、応援してるよ」
「・・・・・・ファイトだよ!」
「・・・・・・はい!」
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:15:51.23 ID:jWyG/GcGO
・・・・・・ながい。ながい、じかんをかけて。
ながい。ながい、ゆめを。・・・・・・ながいゆめを、みてきた・・・・・・。
そして、そのゆめのさいごには。
[記録]に残っていない、記憶≠ノしかなかった、あの日々が。
・・・・・・輝き≠目指した、あの日々が。
私の目の前に、広がっていたんだ。
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:16:43.26 ID:jWyG/GcGO
……ヵ、……ヵっ!
……ちかっ!……ち……ちかっ、ちゃん……!
ちか!ちかちゃん!……ちか!!!
「……ぁ、れ……?」
善子「千歌!!」
千歌「……ぇ……?」
目が覚めた時。そこは、知らないんだけど知っている……。
いつもの、風景が。
でも、目覚めたら。
違う朝が、笑いかけていた。
618 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:17:35.76 ID:jWyG/GcGO
果南「よかった。……ようやく、目が覚めたんだね」
千歌「え、ええっと……。ここって……」
鞠莉「……まだ、寝ぼけてるの?」
千歌「……いや。……うん、そうかも」
ダイヤ「……大丈夫ですの?」
千歌「え?……何が……?」
ルビィ「……千歌ちゃん。泣いてたんだよ」
千歌「……ぇ?」
言われて、ようやく意識した。
自分の……私の、ことを。
私の頬には、つぅっと、垂れているものがあった。
冷たくて。でも、暖かい。……水の、跡が、ここにはあった。
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:19:10.11 ID:jWyG/GcGO
千歌「……そっか。……私、泣いてたんだ」
善子「……そんなことにも気づかなかったの?……まったく、心配させないでよね」
千歌「しんぱい……?」
善子「あっ。えっと、その。それは、何というか……」
花丸「善子ちゃん、千歌ちゃんが起きなくて、急に千歌ちゃんの目から涙が出てくるものだから、すごくうろたえてたんだよ」
花丸「悪い夢でもみてるんじゃないかーって」
善子「あ、ちょっ、ずら丸!何てこと言うのよ!」
ルビィ「……照れなくてもいいのにぃ」
善子「……う、う。うるさーい!!」
千歌「あはは……」
元気な1年生たちを見ながら、私は自分の記憶≠思い出していた。
……そうだ。昨日、2人で合宿の続きをしてたんだけど、私が何も思い浮かばなくて。
結局、皆を巻き込んで。急遽みんなで合宿をすることになったんだ。
あーでもない、こーでもないって言いながら……それでも、皆で一つのものに辿り着いたんだ。
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:19:54.63 ID:jWyG/GcGO
千歌「……うぅん。でも、いい夢だったなぁ〜」
曜「……千歌ちゃん。どんな、夢だったの?」
千歌「うん?」
曜「……泣いてたけど。でも、良い夢だったんだよね?」
曜「……それって、どんな夢?」
千歌「……ああ、えっとね」
千歌「あんまり思い出せないんだけど……」
千歌「……私に、そっくりな人が出てきたの」
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:20:37.45 ID:jWyG/GcGO
千歌「その人は、頑張って、頑張って。……色んなものを見続けて、頑張って頑張って」
千歌「いっぱい辛いこともあったけど。いっぱい、幸せだった」
千歌「最後に……夢の中なのに、夢を見てて」
「私の背中を、押してくれた」
「……そんな、夢」
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:21:17.30 ID:jWyG/GcGO
「……それって、もしかしたら」
千歌「……?」
梨子「未来のあなたが知ってることなのかもね」
千歌「……未来の……」
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:22:08.20 ID:jWyG/GcGO
・・・・・・そう・・・・・・
未来の僕らは知ってるよ
・・・・・・だから・・・・・・
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:22:52.08 ID:jWyG/GcGO
「本気で駆け抜けて、ね?」
「私、見届けるよ。だから・・・・・・」
千歌=u夢をつかまえにきてね!!」
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:23:44.21 ID:jWyG/GcGO
おしまい
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 12:28:16.54 ID:jWyG/GcGO
酒飲みながら書くとこういう冗長で不可解なものが出来上がってしまう。
こんな拙い文章でも、もし読んでくれた方がいたとしたら、その方には心よりお礼申し上げます。
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 20:50:19.50 ID:mgQExjaWO
乙
感動した
628 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 01:16:07.32 ID:KQNCRl690
大切な仲間達との別れから始まった旅路、それを終わらせてくれたのも大切な仲間達。色々と考えさせられるなぁ
あ、乙です
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/17(金) 13:03:55.24 ID:CmZ2xfIdO
何が書きたいのかさっぱり分からない
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