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幼馴染「死んじゃった…」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/05/28(火) 20:06:30.77 ID:7AjNR9Gz0
────────
男「いやー!初デート、晴れてよかったな」
幼馴染「ちょ、ちょっと!そんな声高にデートだって事をアピールしないでよ!…恥ずかしいじゃん…一部の哀れな人々が嫉妬するだろうし」
男「そうか?後者はともかく、俺は別に気にならないけどなぁ。むしろ初デートなんだし、もっと気分上げていった方がええじゃないかええじゃないか!」
幼馴染「あんたが良くても私が嫌なの!恥ずかしいからもう止めて!」
男「はいはい分かった分かった」
幼馴染「全くもう…あんたのそういうデリカシーのなってないところ、私昔っから嫌いだわ」
男「す、すまん…」
幼馴染「…それでもやっぱり、あんたが好きなんだけどね…」
男「!!」キュッ
男「全くもう〜むふふ、一々可愛い奴だぁ」ナデナデ
幼馴染「えへへ…って、こ、こら!撫でるな〜っ!」
男「むふふふ…おっと、お前のあまりの可愛さについ路上でイチャイチャしてしまいそうになったが、今日はデートなんだし折角ならプランに沿って存分にイチャイチャした方が吉だな」
幼馴染「してしまいそうになるどころかもうしっかりとイチャイチャしたよね…それと自然体でちゃっかり私の事可愛いって言うの止めてくれる?…まあ嬉しいんだけどさ…」
幼馴染「…で、結局どこ行くの?私待ち合わせ場所以外デートについて一切知らされなかったんだけど、大丈夫なんでしょうね?」
男「大丈夫さ、必ず最高のデートにしてみせる」
幼馴染「…約束だよ?」
男「勿論さ。…さて、それじゃあまずはここに行こ…」
キキ-ッ!!
幼馴染「…え?」
ドォォォン
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1559041590
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/05/28(火) 20:08:10.92 ID:7AjNR9Gz0
───────
ピッピッ…………ピッ…………ピッピッ………ピッ………
男「…」(頼む…息を吹き返してくれ幼馴染…)
ピッ…………ピッ…………ピ──────
医者「…対光反射は…なし」
医者「…心音も…なし」
医者「◯月×日12時46分…幼馴染さんがお亡くなりになられました」
男「そ…そんな…」
医者「我々も精一杯手を尽くしたのですが…救命に至らず、申し訳ございません」
男「は…はは…は…」
────────
僧「…故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦…」
男「…」(幼馴染ぃ…すまない…あの時俺が咄嗟に助けに出ていれば…うぅ…)グスッ
────────
僧「…それでは、最後のお別れを」
…………
…………
…………
…………
僧「さあ、次は男さんの番です」
男「……」テクテク
男「幼馴染…あっちの世界でも、達者に暮らせよ…それじゃあな…」
────────
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/28(火) 20:09:21.37 ID:7AjNR9Gz0
メラメラメラメラ
幼馴染「…う、うーん……はっ」
幼馴染「…私、何してたんだろ」
幼馴染「確か黒塗りの高級車に跳ね飛ばされて…それから…」
幼馴染「うーん、駄目ね…思い出せない」
幼馴染「それにしても、何だか随分とあっついなぁ…」
幼馴染「何かが燃えてる時みたいにぱちぱちって音が聞こえるし…ん、燃えてる?」
メラメラメラメラ
幼馴染「ひ、火!?ひえええええ!!」ジタバタ
幼馴染「何でこんな危ない所にいるのかは分からないけど、とにかく急いで脱出しなきゃ…って、ん?これは…」
幼馴染の遺体「」
幼馴染「わ、私!?しかも死んでる!?」
幼馴染「…って事は…」
幼馴染「ここは火葬場!?それに私は霊的な何かになっちゃったって訳!?」
幼馴染「と、とにかく。凄まじく熱いから、ひとまずここを脱出しよう!霊なら棺の一つや二つはすり抜けられるはず…」フワフワ
スッ…
幼馴染「やっぱり!このまま火葬場からも脱出しよう!そして男に息災(?)だって事を伝えなきゃ!」フワフワ
スッ…
幼馴染「ふふふ…待ってなさい男、あんたの事だから今頃きっと悲しみにくれて泣きべそかいてるだろうけど、直ぐに笑顔にしてあげるからね…!」フワフワ
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/28(火) 20:11:54.78 ID:7AjNR9Gz0
undefined
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/28(火) 20:12:43.35 ID:7AjNR9Gz0
────────
男「うぅ…グスッ…幼馴染ぃ…」ポロポロ
男「何で…一体何の因果で…グスッ…死んだんだよ…」
幼馴染「あぁ…元より私に起こった不幸ながら、そんな後腐れに満ちた様子で泣かれると、こっちが罪悪感を感じるなぁ…」
幼馴染「もういたたまれなくなってきたから…男!私はここにいるよ!」
男「うぅ…グスッ、今日幼馴染と一緒にマッド・マックス観ようと思ってたのに…」
幼馴染「うーん、聞こえてないか…ってか、デートの日とあろう物に彼女に何観せようとしてんだよ、これは後でお仕置きね」
幼馴染「…それじゃあ、今度はもっと大きな声で…すぅぅぅ」
幼馴染「おーとーこー!!私はここにいますよー!!」
男「うぅ…グスッ、でもやっぱりマッド・マックスはまずかったかなぁ…ベティ・ブルーの方があるいは…グスッ」
幼馴染「やっぱり聞こえてない…霊だからかな?…ってか、そのセレクトさっきよりも確実に悪化してるじゃん…初デートな男女が身を寄せ合って視聴する様な映画じゃねえだろそれ?これでまたお仕置き案件が一つ増えたわね」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/28(火) 20:14:13.39 ID:7AjNR9Gz0
幼馴染「それにしても…うーん、聴覚的な干渉が叶わないなら…視覚的な干渉を試みるしかないなぁ…ポルターガイストちっくに」
幼馴染「それじゃあまずは…お、ちょうどいいとこにペンが」
幼馴染「でも最初の問題は霊体でこれを掴めるかどうか…よし、掴めた」
幼馴染「そしてこれをお仕置きも兼ねて男の頭に投げつけるッ…それっ!」ブン
ヒュゥゥゥゥ
コツン
男「痛っ!…あれ、何でペンが飛んできたんだろう…」ポリポリ
男「おーい、誰かいるのか?」
幼馴染「いるよー!ここにー!」ブンブン
男「…いない、か。しかし、一体全体どうしてペンがいきなり飛んできたんだ…」
幼馴染「チクショー!あのにぶちんめ!更なるお仕置きも兼ねてもう一回ポルターガイストしてやるぅ!」
幼馴染「今度は…何故かあったクロスロードホンダー(のミニカー)だッ!」ブン
ヒュゥゥゥ
ゴツン
男「痛ェ!ったく、誰だよ!しんみりしてる時に!」
男「…はぁ、また反応なしか…って、これクロスロードホンダのミニカーじゃん…なんでこんなとこにあるんだ?」
男「…ま、どうでもいいか。あるもんはあるんだろうし」
幼馴染「どういう理屈よそれ」
男「…ん、待てよ。さっきからやたらと俺目掛けて物が飛んでくるし、本来ここにあるはずのないものがあったりする…こ、これはまさか」
幼馴染「あ、もしかして気付いてくれたのかな?」ワクワク
男「お、おおおおおおおお化け!?!?!?」
幼馴染「……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/28(火) 20:17:05.55 ID:7AjNR9Gz0
幼馴染「うーん、間違ってはないんだけど…望んでたのとは別の反応が返ってきたなぁ」
男「ま、間違いない…きっと昔、この火葬場で生きながらにして焼かれてしまった人がいたんだ…」
幼馴染「推測で物語んなよ」
男「で、その人は…生きながらに火葬された、という自らの身に起こった惨事に対する怨みから怨霊となってしまい、それ以来この火葬場に訪れる生者達を嫉妬して呪っているんだ…そうだ、きっとそうに違いない」
幼馴染「火葬場に対するとんでもねぇ風評被害だな」
男「に、逃げないと…今すぐここから逃げないと…こ、殺される…勝てるわけがないよ…っ」
男「もうダメだぁ、おしまいだぁ!!」タッタッタッ
幼馴染「あっ、逃げて行っちゃった」
幼馴染「うーん、そういえばあいつが怖がりだって事忘れてたなぁ…やっぱり生き返るなり何なりして、面と向かって直接話せる様にならないとダメかぁ」
幼馴染「…でもその為には、どうしたら良いのかな?」
幼馴染「…地獄に赴いて、十王様らと直談判?いやいや、流石にそれは無謀過ぎるか…」
幼馴染「こうなったら…
>>9
」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/28(火) 23:56:49.22 ID:FU7Cd87+O
安価スレなんかーい
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/29(水) 00:04:14.48 ID:tL3VjnJDO
男の中に入れば心の中でお話できないかな
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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