【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その5【安価】

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510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 22:46:10.22 ID:6qoW/p8po
511 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 22:46:34.71 ID:PyIgcIdfO
吹雪「タシュケントさん大丈夫ですか?」


タシュケント「また、やっちゃった…」


吹雪「気をつけて下さい。溢れると危険な薬品もあります」


タシュケント「わかってるんだけど…うまくいかなくて」


吹雪「少しずつ覚えていけばいいんですよ」


タシュケント「あ、支えてくれてありがとう。もう大丈夫だから…」


漣「安価」


下1〜3高コンマ 漣の台詞や行動などを
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 22:48:32.86 ID:6qoW/p8po
あまりの頼りなさに話に聞いていたタッシュとは別人と考える重巡
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/18(土) 22:48:57.32 ID:ksNFMuDDO
何故そいつがここに居る…答えろ…あいつから…私から大切なものを奪ったそいつが何故ここに居る!
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 22:49:03.22 ID:WJKCy1Z50
「何か心の底から燃えたぎるような物がわいてくる…」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/18(土) 22:49:13.72 ID:K8dUsi+cO
無言でタシュを殺しにかかる
516 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:01:21.14 ID:PyIgcIdfO
漣「随分と頼りない奴だな。こんな奴に危ない薬品を運ばせるなよ」


吹雪「人手不足でして…」


タシュケント「自分でも役立たずなのはわかってるから…凄く危険な薬品は運ばないよ」


漣「自分の事が分かってるなら問題無いな」


吹雪「あはは…」


タシュケント「さて、作業の続きをしないと…」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:02:39.33 ID:9SJCkemFo
へなちょこ化と見た目深海化でお互い気づかないやつか
518 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:03:17.10 ID:PyIgcIdfO
漣「ぐ……!?」


吹雪「どうしたんですか?」


漣「う…ぐぐぐ……!」


タシュケント「胸を抑えてる…?」


吹雪「この?き方は痛いからじゃない。一体何が?」


漣「ぅ…………」ドサッ


タシュケント「えぇ!?倒れましたけど!?」


吹雪「とりあえず司令官の所に運びます!」
519 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:06:53.44 ID:PyIgcIdfO
漣「……」ムクッ


タシュケント「あれ、すぐ立った…」


吹雪「もしかして何かの発作だったとか?」


タシュケント「こんな見た目だから何かあるのかも」


吹雪「とにかく一度司令官に診てもらいましょう。歩けますか?」


漣「……」


吹雪「重巡棲姫さん?」


漣「お…………お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:07:35.29 ID:T46PM6NPo
帰還してもうた
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:07:56.52 ID:lHEEfF5PO
あーあ、出会っちまったか
522 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:09:14.23 ID:PyIgcIdfO
タシュケント「ひっ!?」


漣「お前……お前がぁぁぁぁ!!」


吹雪「重巡棲姫…?漣ちゃん……?」


漣「よくも私の大切な人を……!!」


タシュケント「へ……」


吹雪「…まさか!!」


漣「許さない……!!お前だけは殺してやる!!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/18(土) 23:10:17.87 ID:K8dUsi+cO
周囲の静止を振り切りタシュを殺しにかかる
タシュは逃げようにも腰が抜けて歩けない
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:10:54.73 ID:RlBXCvDs0
漣、つんのめって転んでタシュケントにキス、手は胸にのラキスケ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:11:04.67 ID:WJKCy1Z50
タシュがよろけて機械の電気によるショックで記憶復活
「今度こそとどめをささないとね…」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/18(土) 23:11:25.70 ID:ksNFMuDDO
漣の手にはいつの間にか月の光を集めたような透明な大剣が握られていた
こいつで…狭間の世界で拾ったこれで…殺す!
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:12:15.22 ID:9SJCkemFo
>>525
タシュの記憶はあるぞ
ポンコツボディで何もできないだけで
528 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:24:13.91 ID:PyIgcIdfO
吹雪「漣ちゃんやめて!そんな事したら貴女まで…、」


漣「うるさいっ!」バキッ


吹雪「うっ!?」


タシュケント「ひぃ……!」


漣「お前を殺すことだけを考えてた…!向こうでもずっと!」


タシュケント「たす…助けて……!」ずりずり


漣「死ねっ!あの子の仇!!」


タシュケント「うわぁぁぁぁーーー!」
529 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:27:42.22 ID:PyIgcIdfO
吹雪「ダメですっ!!そんな事させません!」ガシッ


漣「離せ!離せよぉ…!!」


タシュケント「そもそも仇って…誰の……」


漣「忘れたのか!!あの子の頭を撃ち抜いたくせに!」


タシュケント「心当たりが…ありすぎて……」


漣「潜水新棲姫を殺したお前を許せない!!」


タシュケント「あ…………」


吹雪「心当たりがあるんですね…」


タシュケント「うん……私がやった…」


漣「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/18(土) 23:28:35.59 ID:ksNFMuDDO
>>526
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:29:23.20 ID:WJKCy1Z50
ここで世話になるまで何があったかポツリポツリと話すタシュ
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:30:44.88 ID:+iahq/AJO
「使いたくはなかったけど」整備士がスイッチを押すと漣が頭を抑えて転がりまわる。
「僕になにかできる事があるかもしれないね」とも
533 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:41:47.03 ID:PyIgcIdfO
吹雪「私が抑えてるのに…!もう持たない……!」


漣「ああああああ……ぁ…?」


タシュケント「へ…」


漣「あ"あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!痛い!痛いぃぃぃぃぃぃ!!」


男「できればこれは使いたくはなかったけど…仕方ないよね」


吹雪「司令官!」


タシュケント「そのスイッチは…」


男「艦娘を無効化するスイッチ。今の漣君にも効果があって良かった」


吹雪「漣ちゃんは…」


男「僕にできる事があるかもしれないね」
534 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:44:50.88 ID:PyIgcIdfO
ーー

男「落ち着いてくれたかな?」


漣「殺す……タシュケント…!」


駆逐水鬼「漣…」


漣「うるさい!!お前達に私の気持ちが分かるのか!!大切な存在を殺した相手が目の前に居るんだぞ!!」


レ級「とにかく落ち着けって」


漣「暁が殺されても冷静でいられるか!?」


レ級「……」


漣「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


吹雪「…見てられません……」


男「気持ちが分かる、なんて安易な言葉は使えないね」
535 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:48:06.66 ID:PyIgcIdfO
吹雪「そもそもタシュケントさんは依頼があって潜水新棲姫さんを…?」


タシュケント「ううん…完全に私怨。スペアの体をやられたからその復讐に…」


レ級「潜水新棲姫が?」


タシュケント「そう…過去に依頼を受けて、その代金でもらった金塊が核汚染されてて…」


男「ちょっと待って、その依頼を受けたっていうのはどういうこと?」


タシュケント「昔…潜水新棲姫から人間を殺して欲しいって依頼を受けたから…」


漣「!!」


レ級「おい…」


駆逐水鬼「どういうことなの?」
536 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:51:21.62 ID:PyIgcIdfO
タシュケント「大本営の幹部の一人を殺す依頼で…」


漣「嘘言ってんじゃねぇーー!あの子がそんな事するはずない!」


タシュケント「嘘じゃなくて…」


吹雪「それでどうしたんですか?」


タシュケント「潜水新棲姫を殺しに行った時…これでチャラだって言ってた…」


タシュケント「私は間接的だけど一人殺した…タシュケントに殺されればプラマイゼロだって…」


レ級「……だから逃げなかったんだな」


駆逐水鬼「話を聞いて少しおかしいと思ったんだ。潜水新棲姫は逃げられる可能性があったんだ」


漣「嘘だ!嘘嘘嘘嘘!!」
537 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/18(土) 23:54:47.96 ID:PyIgcIdfO
タシュケント「私への依頼の為に金塊を掘り起こす時に被曝してて…もう長くないのは分かってた…だから私に殺された…」


漣「あの子は死ぬような被曝じゃなかったんですよぉーーー!!」


レ級「それを知らなかったのか、自分を気遣って症状を軽く言ってくれたと思ったんじゃないか?」


駆逐水鬼「あり得るかもしれないね」


漣「なんで……どうしてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


吹雪「司令官……」


男「安価」


下1〜3高コンマ 整備士の台詞やその他起こったことなどを
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:57:27.28 ID:T46PM6NPo
出かける準備をしてくるよ
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 23:59:23.22 ID:WJKCy1Z50
心まで助けることはできない
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:01:23.21 ID:eUAh0zwL0
犯罪調書の外科医のようなものですかね……
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:01:51.47 ID:VGLpg9AmO
>>538
542 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:12:22.03 ID:CQ/nKKr40
男「出かける準備をしてくるよ」


レ級「…逃げるしかないってか?」


男「そうじゃないよ。いくら僕でも無から有は作れないからね」


吹雪「司令官……」


男「そうだね、僕は説明する義務がある。代わりに頼めるかな?」


吹雪「分かりました…」


駆逐水鬼「どんな話を聞かせてくれるんだい?」


男「これは今日から遡って少し前の話になるんだ」
543 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:16:59.77 ID:CQ/nKKr40
ーーーー

潜水新棲姫「ふぅ……ここか」ザバッ


ビスマルク「動くな」ジャキッ
神風「頭を撃ち抜くわよ」ジャキッ
旗風「抵抗しないで下さい…」ジャキッ


潜水新棲姫「安心しろ、武器は持ってない」


ビスマルク「分かりやすい嘘は止めなさい。非武装でここまで来れるはずないでしょう」


潜水新棲姫「嘘じゃない、好きなだけ調べてくれ」


神風「調べるまでも無いわ、ここで貴女は…」


潜水新棲姫「げ…げほっ……」びちゃっ


旗風「血……?」


潜水新棲姫「整備士に…会わせてくれ……」
544 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:20:34.62 ID:CQ/nKKr40
男「どこで僕の事を知ったの?」


潜水新棲姫「呂500の会話を盗聴した」


ビスマルク「仲間内でよくそんな事ができるわね」


潜水新棲姫「それで…今日なら吹雪が居ないと知った。今ならここに来れると思ったんだ」


神風「吹雪はここに来る艦娘や深海棲艦は問答無用で葬ってた。でも私達が三人束になっても吹雪には勝てない」


旗風「それを狙ってここまで来たんですね…」


潜水新棲姫「こほっ……」


男「そこまでしてここに何をしにきたのかな?」


潜水新棲姫「私を……」


ーーーー
545 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:23:20.21 ID:CQ/nKKr40
レ級「おかしくねぇか?その時に体を治したんなら体は治ってんだろ?」


男「違う、彼女はそれを望まなかった」


駆逐水鬼「潜水新棲姫は何をしに来てたの?」


男「自分の記憶を保存しておいて欲しいって頼みに来たんだよ」


漣「!!」


レ級「そんな事できんのか?」


男「僕ならできるんだ。記憶をデータとして取り出して保存する事ができる」
546 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:26:16.30 ID:CQ/nKKr40
駆逐水鬼「じゃあ…」


男「あの時点の潜水新棲姫の記憶は僕が保存してる。その他にも体のデータもあるから傀儡としてあの時の潜水新棲姫の身体も再現できるよ」


レ級「さっき言ってたのはそれか」


男「うん、吹雪には傀儡を作る材料とかを調達してもらいに行ったんだ」


漣「あの子が……帰ってくる…?」


漣「私が愛した……潜水新棲姫が…!!」


男「彼女はこうなるのが分かっていたんだろうね。だから僕に記憶を保存して欲しいって頼みに来たんだ」
547 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:28:30.59 ID:CQ/nKKr40
漣「早くして下さい!早く…!!」


男「でもね、彼女は一つ条件を付けたんだ」


レ級「あいつがか?」


男「漣達がここまで来て、自分の記憶が欲しいって頼みに来たら。もしくは復活して欲しいって言いに来たらこう言ってやってくれって」


漣「それはなんなんですか!?」


駆逐水鬼「潜水新棲姫はどんな条件を付けたの?」


男「安価」


下1〜3高コンマ 整備士の台詞などを
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:32:23.33 ID:VxQyQYJp0
人間を殺した自分に罰を与えてくれ…とのことだ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:32:44.37 ID:eUAh0zwL0
それは私であって私でない、イデアだけがよく似た容れ物に宿ったものであるということを理解してくれ
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:33:29.72 ID:m/02Q7NO0
再現したとしても私とは別個に切り離して接してくれ
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:34:55.00 ID:VGLpg9AmO
今持っている憎しみと恨みを全て捨てて欲しい
善悪はどうあれ私は他人の夢を砕いた、その報いは当然の物だった
552 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:43:44.85 ID:CQ/nKKr40
男「再現したとしても私とは別個に切り離して接してくれ…って」


駆逐水鬼「つまり他人として扱って欲しいって事だね」


レ級「なんでそんな条件…」


男「自分には罰が下って当然だ。それくらいの事をしたんだって言ってたよ」


漣「……」


男「その約束が守れるなら彼女を再現する。どうかな?」


漣「お願いします……!断る理由がありません!!」
553 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 00:48:11.09 ID:CQ/nKKr40
ーー


潜水新棲姫「……」ムクッ


潜水新棲姫「…そうか、私は死んだのか」


潜水新棲姫「体のダルさも無い。傀儡の体になっているな」


潜水新棲姫「そうか……私は死んだ…漣とも終わり…」


漣「……」


潜水新棲姫「む…………」


潜水新棲姫「……お前は駆逐艦か。ここはどこだ?とりあえずお前が所属している鎮守府に連れて行ってくれ」


漣「安価」


下1〜3高コンマ 漣の台詞や行動などを
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 00:50:45.06 ID:TbK3sIwDO
はい、行きましょう
と手を差し出す漣
それを特に何も考えずに握り返す新棲姫
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:51:47.87 ID:ghyfysGTo
死ぬほどつらそうな顔をして下向いた後、顔を上げて一般的な漣の1.5倍くらいのテンションで受け答えする
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:53:20.02 ID:LwFhmI9T0
初めまして 私は漣って言います新名のお名前は何ですか?と少しずつ涙声になりながら満面の笑顔で手を伸ばす
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:59:55.26 ID:j7eKmMBAO
お互い好きなのに、すぐ近くにいるのに気持ちを押し殺して接するのか
辛いな
558 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 01:04:23.50 ID:CQ/nKKr40
漣「……」


漣「…………!」


漣「………………っ!!」


潜水新棲姫「……」


漣「…初めまして!!駆逐艦漣と言います、こう書いて漣って読みますよ!!」


潜水新棲姫「変な字だな」


漣「これから貴女を私の鎮守府に案内しちゃいますぞ!!」


潜水新棲姫「頼んだぞ漣」


漣「!!!!」


潜水新棲姫「…どうした」


漣「なんでも…ありません……っ!!」


潜水新棲姫「……」


漣「もう一度名前を呼んでくれた…これ以上の幸せは……無い……!!」プルプル


潜水新棲姫(私は約束を守る。それがどんなに辛い事でも、受け入れなければいけないんだ)


ーー
559 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 01:04:58.61 ID:CQ/nKKr40
良い安価が続いたと思います


コメントなどあればお願いします
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 01:06:37.62 ID:SRYqiFSFo
乙でした
まだこの二人に試練は続く…幸せの未来をあげたい

ふと思ったけど傀儡ってどうやって作るんだろうか
生体3Dプリンターみたいなのがあるんだろうか
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 01:10:16.23 ID:TbK3sIwDO
お疲れ様でした
希望をありがとう
何だか新たな爆弾が仕込まれていますが
殺人者の謂われを払拭するのは不可能なのかそれとも裏があるのかが…
もしも敵対化でもするならそれでも全力で漣支援するつもりでいたけどそうならなくて良かっ…まだ油断は出来ない…
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 01:33:06.94 ID:ghyfysGTo
おつでした
整備士-新姫の契約を明かしに入る所や複製の条件の所とかの安価>>1と通じ合ってる感がパナい、こういう安価を投げられるようになりたい
タシュケントも潜水新棲姫もSFな自己同一性についてというテーマになるのかな…また胃にクるなぁ

ついに名前の表示されたガン子=ごるしこふちゃんとさみだれちゃんのエクストリームお伽話劇期待しても?
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 01:33:41.01 ID:/8+JsjeSo
死がふたりを引き裂いたのは運命でまた引き合わせたのも運命
ふたりは別人として接しても必ずまた惹かれ合うんだろう
広い世界でふたりが出会って愛し合うのは偶然ではなくて必然なんだよ
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 03:13:20.26 ID:Mksqx+qE0
朝潮が死ぬ直接の原因とはいえそれなりに込み入った事情を誰からもわかってもらえない島風提督と五月雨不憫過ぎるな
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 09:23:10.96 ID:EoGIn/YjO
無力化スイッチって整備士製なんだろうか
島風提督の所にあったのは組織繋がりなんかね
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 10:15:46.97 ID:Q9vtkhtS0
しかしタシュや早霜の過去を人でなしと責めず救おうとした整備士や
身内の許されない過去を受け入れる足りないもの鎮守府が
島風提督の過去を責める資格があるのかと
567 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 19:29:57.73 ID:CQ/nKKr40
ーー足りないもの鎮守府、書庫


北上「本は読んだら元の所に戻しといてよー」


潜水新棲姫「持って行ってはいけないのか」


北上「ダメだって言ったじゃん。ここには貴重な資料もあるんだよ」


潜水新棲姫「そんな話は初めて聞いた」


北上「……あっそ」


潜水新棲姫「どうやら私は読書という行為が好きなようだ。お前達に危害を加えない代わりにここの本を読ませてくれ」


北上「はいはい…好きにしてちょうだい」
568 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 19:39:38.72 ID:CQ/nKKr40
潜水新棲姫「この辺りの資料も見ていいんだな?」


北上「だからそれもいいって。前にも…」


潜水新棲姫「お前とは初対面だろう。さっきから何を言ってるんだ」


北上「……」


潜水新棲姫「馴れ馴れしいのはどうかと思うぞ、私達とお前達艦娘は敵同士だろう。敵対するつもりが無いとはいえそれはどうだ?」


北上「アンタも頑固だねぇ……」


潜水新棲姫「何を言ってるか分からないぞ」


北上「……はぁ…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 19:42:22.20 ID:TbK3sIwDO
漣の精神世界にて
富士
結局私は何の役にも立てなかったわね…ごめんなさい
これは餞別よと月の光を集めた透明な大剣を渡す
今度こそ守ってあげてね…と言い残し漣の中から出て行く
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:44:11.75 ID:m96jYcKmO
漣が食事にしましょうってやってくる
ここにいるならみんなと打ち解けないと駄目ですよって
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:45:10.23 ID:SRYqiFSFo
漣、提督達に帰還報告
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:45:57.46 ID:XycoM966O
他人のフリを忠実に遂行する漣
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:50:09.04 ID:qFQB8JXpO
何気ない会話を交わす度に互いに愛し合っていた記憶を思い出してしまい
お互いの居ない所で声を押し殺して泣きじゃくる漣と潜水新棲鬼

もう見ていられないと鎮守府メンバーが緊急会議
574 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 19:56:54.25 ID:La6tFKTtO
漣「ここに居たんですね、深海棲艦さん!」


潜水新棲姫「…艦娘か」


漣「一緒に食事にしましょう!ここに居るなら皆さんと仲良くならないといけません!」


潜水新棲姫「いい、遠慮しておく」


漣「そう言わずに、ね?間宮さんのご飯は美味しいですよ!」


北上「間宮さんも変な時間にご飯作ったら面倒臭いじゃん?だから皆と同じ時間で食べてよ〜」


潜水新棲姫「…分かった、連れて行ってくれ」


漣「はい!この漣にお任せ下さい!」
575 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 20:00:12.62 ID:La6tFKTtO
ーー食堂


潜水新棲姫「どうすれば飯は出てくる」


漣「あそこにメニューがありますでそ?その中から食べたいものを間宮さんにオーダーして下せぇ!」


潜水新棲姫「分かった」スタスタ


漣「……ふぅ」


龍驤「大丈夫か漣?」


提督「無理はしなくていいぞ」


漣「無理なんてしてません。あの深海棲艦は漣が保護したんですから、責任持って面倒見ますよ!」


龍驤「……そうか。変なこと言うてごめんな」


漣「いえいえ、大丈夫ですぞ!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 20:01:18.78 ID:TbK3sIwDO
重巡棲姫が漣に謝る
私はこれからは何があっても、何をしようとお前の味方だと改めて誓う
だからどうか…許してください…もう私をひとりにしないでくださいと泣きながら
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:10:13.86 ID:/8+JsjeSo
微妙にずれて斜め前に座って食べるふたり
たまにチラッと顔を見るけどそのタイミングもずれててお互いは気づかない
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:10:21.96 ID:ZFnkrAkLO
暁が漣の事を気にかける
579 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 20:25:26.75 ID:CQ/nKKr40
ーー

暁「ねぇ漣…平気?」


漣「何がですか?漣は絶好調です!」


暁「……」


漣「ご飯も食べて、元気モリモリご飯ぱわぁですよ!」


暁「無理しないで漣……」


漣「無理なんかしてねぇですって!」


暁「そんな泣きそうな顔しながら言っても説得力無いわよ」


漣「……」


暁「私が漣の立場なら自我を保てる自信が無い。あんなに近くに居るのに触れ合えないなんて私には無理よ」
580 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 20:34:43.21 ID:CQ/nKKr40
暁「私も漣も深海棲艦を愛してしまった。それだけでも他の人達とは違う道が待ってる」


暁「その上……他人のフリをしなくちゃいけないなんて…」


漣「貴女が何を言ってるか分かりません。私の愛したあの子は殺されたんです」


暁「漣…!」


漣「二度とその事を口にしないで下さい。殺しますよ」


暁「……!!」


漣「……もういいですか?私は仕事があるんですよ」スタスタ


暁「あの漣の目……このままじゃいけない…でもどうすれば良いの…?」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/19(日) 20:36:04.24 ID:Mksqx+qE0
>>573
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 20:38:06.04 ID:TbK3sIwDO
暁、新棲姫に漣の様子を話す
漣を救えるのは貴女しかいないの、お願いだから素直になってと説得
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:42:09.67 ID:VxQyQYJp0
>>573
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:43:07.34 ID:ghyfysGTo
漣と重巡の対話
585 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 20:53:06.78 ID:CQ/nKKr40
ーー


北上「ちょっと、本は持ち出すなって言った…」


潜水新棲姫「……っ!!」


北上「お…っと」コソッ


潜水新棲姫「漣……漣ぃ……!!」


潜水新棲姫「お前と触れ合えない……たったそれだけなのに…こんなに辛いのか……!!」


潜水新棲姫「漣の隣に座りたい…近くに居たい……!」


潜水新棲姫「ううぅぅ……!!」グスグス


北上「うーわ…引くくらい泣いてんじゃん…」
586 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 20:57:59.90 ID:CQ/nKKr40
ーー

神通「今こちらに人影が…?」


漣「ひぐっ……!」


神通(漣さん…)


漣「こんな…近くに居るのに……!!」


漣「ひ、ひ……ひぃ……!!」


漣「あの子の手を…取って……話を…することも……」


漣「うぁ……ぐすっ……」


神通「声を押し殺して泣いてるんですね…誰にも知られないように…」
587 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:01:23.63 ID:CQ/nKKr40
ーー会議室


龍驤「漣と潜水新棲姫やけどもう見てられへんわ。お互い隠れて泣いとるみたいやしな」


北上「意地張るなって言ってあげたらいいんじゃないの?」


提督「そういう問題では無い可能性があるんだ」


神通「復活した潜水新棲姫さんは別人と扱うように本人が言ってるだけなのではないですか?」


龍驤「そうとも言い切れれへん。あの潜水新棲姫の事や、もしその約束を破った時、アイツにペナルティが起こる可能性がある」


暁「それって…死……?」


提督「ありえるかもしれないな」
588 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:04:55.90 ID:CQ/nKKr40
龍驤「そんなペナルティは無いかもしれん。でも無いとは言い切られへん今、それは最善や無いやろ」


北上「なら整備士に聞きに行ったら早いんじゃないの?」


龍驤「教えてくれると思うか?それこそ潜水新棲姫が解体されるで」


提督「今はなるべく会わせないのが最適だと思うんだが、どうだ?」


暁「それは逆効果じゃないの?余計に泣いちゃうわよ」


神通「でも会わせ過ぎるのも…拷問です…」


北上「あ〜〜もう難しい…どうにかしてよ提督!」


提督「それを話し合ってるんじゃないか。北上も考えてくれ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:09:44.35 ID:Mksqx+qE0
そもそもなぜ記憶を消さなかったのか漣との記憶に救いを求めていたのではないかと北上
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 21:12:15.53 ID:TbK3sIwDO
整備士に聞きに行ったら解体される根拠は何なのか聞く北上
わざわざ助けたのにそんな事するかなぁ…あたし達が何か疑われているなら話は別だけど
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:14:10.78 ID:/8+JsjeSo
北上
整備士って艦娘や深海棲艦を助けてるんでしょ?
わざわざそんなことするかなぁ
592 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:27:02.57 ID:CQ/nKKr40
北上「そもそもさ、整備士って艦娘や深海棲艦を助けてるんでしょ?わざわざそんなことするかなー」


提督「潜水新棲姫から言い出した可能性がある」


北上「それを言われると…確かに……」


龍驤「アイツは現実的というか考え方がウチらとは違う」


提督「これが何度も許されるのなら死というものが軽くなってしまう。本来なら潜水新棲姫はタシュケントに殺されて終わりだったんだ」


北上「…確証が持てないね」


神通「そうですね…」
593 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:29:35.65 ID:CQ/nKKr40
暁「漣も潜水新棲姫も頑固だし、どっちも折れないだけかもしれないわよ」


龍驤「そうや、むしろそうであって欲しいんよ」


提督「だが現状どうにもできない…」


北上「だから〜!それを提督が…」


提督「その対策を考える為に会議を…」


龍驤「…あかん。堂々巡りや」


神通「あのお二人には幸せになって欲しいんですけどね…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:33:49.42 ID:m/02Q7NO0
漣が自室で思い出を独り言を呟いているのをベッドの下で聞いて潜水新棲姫感極まる
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:35:00.69 ID:SRYqiFSFo
>>594
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:35:48.90 ID:ghyfysGTo
北上
傀儡に記憶いれたらはい元通りって訳じゃないのかもね、深い仲なら尚の事小さな齟齬が気になるのではというと整備士さんの配慮かも
だとしたら普通に接しさせて辛くて潰れそうならフォローを入れる方式でどうか
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:37:25.13 ID:m96jYcKmO
ろーは死んでしまったけど傀儡としてまた同じように生活してる
時雨だって姿が変わったけどまた白露型と生活ができている
元の人格として扱えないってことはなさそうだけど
598 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:41:58.74 ID:CQ/nKKr40
北上「これさぁ…整備士の配慮だとしたら迷惑過ぎるんだけど」


龍驤「条件の事を言い出したのは潜水新棲姫やって聞いてるで」


北上「も〜〜〜〜!!」


暁「やっぱり二人を会わせてあげるべきよ!こんなの悲し過ぎる!」


神通「それでは…二人の様子を常に見張っているのはどうでしょうか…」


提督「それは良いかもしれないな。偶然会ってしまうのでは無く、こちらから二人を会わせるんだ」
599 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 21:44:57.39 ID:CQ/nKKr40
龍驤「潜水新棲姫が約束を破ることで何か不都合があるんやったら、行動に出るやろ」


神通「その様子を見張っていれば…」


暁「決まりね!早速二人を会わせてあげましょう!」


北上「それでいいの提督?」


提督「今はこれが最善だろう。文句は無い」


龍驤「ほな準備したろか。会議はこれまでや!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:47:46.25 ID:m/02Q7NO0
二人ともお互いを上手く避けて思い通りにいかない
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 21:48:57.94 ID:TbK3sIwDO
会わせようとすると漣が
生きてさえいてくれたら私はそれで…
もう駄目だと思っていたのに…これ以上を望んだらまた…そう思うと怖…くて…
震え出す漣、あの日の無惨な新棲姫の姿が脳裏に焼き付いている
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 21:52:00.47 ID:WKLE31m90
漣の苦悩に共鳴してしまい苦しむ重巡棲姫
漣が眠っているうちに、潜水新棲姫になぜここまでするのか問いただす
603 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 22:09:10.92 ID:CQ/nKKr40
ーー

暁「…っていう訳だから、今から潜水新棲姫の所に行くわよ!」


神通「きっと良い結果になります…」


漣「お気持ちは有り難いのですが…お断りさせて頂きます」


暁「なんでよ!?」


漣「あの子が生きてさえいてくれたらそれで良いんです……もう駄目だと思っていたのに…これ以上を望んだら、また…そう思うと怖くて…」


神通「……」


漣「あの日の潜水新棲姫の姿が脳裏に焼き付いてるんです…頭から脳が漏れ出して……ピクリとも動かなくなって……」


暁「…辛い事思い出させちゃってごめん」


漣「いえ……」
604 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 22:18:52.34 ID:CQ/nKKr40
漣「あの子が条件を付けたということは、それを守れなかった場合…何かがあってもおかしくないんです」


暁(会議で話してた事を漣も考えてたのね…)


漣「私はあの子が生きてくれればいいんです……!」


神通「影で泣いているのは…どういうことですか…?」


漣「…今こあの子はガラス細工なんです、触れることすら許されません」


神通「答えになっていませんよ」


漣「さっきのが漣の答えです。あの子とは会いません」


暁「本当にそれでいいの?」


漣「言いわけないじゃないですか」


暁「だったら…!」


漣「…失礼します」


神通「漣さん…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:23:16.74 ID:m96jYcKmO
潜水新棲姫側ももとの関係に戻ってまた私が死ぬことがあれば漣の心を深く傷つけてしまう
それだけはしたくないと会おうとしない
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:29:05.73 ID:ghyfysGTo
新姫側にもこのままでいいのか問いただす
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:29:53.69 ID:/8+JsjeSo
>>605
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:31:21.85 ID:SRYqiFSFo
新棲姫は漣に依存させすぎてダメにしてしまうのを恐れて条件を付けたが、自分の方がダメになりそうで怖がっている
609 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/05/19(日) 22:52:09.63 ID:CQ/nKKr40
ーー

龍驤「漣と会ってくれへんの?」


潜水新棲姫「あの駆逐艦は私を助けてくれたがそれまでだ。特別な関係になる必要が無い」


北上「あのさぁ…」


潜水新棲姫「仮の話だ。私と親密な関係になった後に私が死ぬことがあれば、相手の心を深く傷つけてしまうだろう」


潜水新棲姫「そんな事は絶対にしたくないんだ。分かってくれ」


龍驤「意地は固いんやね…」


北上「会わない方が傷付けるとは思わないんだ?」


潜水新棲姫「思わない。漣とは知り合って少ししか経っていないんだぞ」


北上「本当に頑固というか……」


龍驤「無理やって言うなら無理なんやろ。無理強いするわけにはいかんし、ここまでやね」


潜水新棲姫「私は書庫に戻る。変な事はもう言わないでくれよ」
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