【安価】NEX-USの世界でアイドルたちが戦うようです

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 19:49:48.97 ID:9kf/zxSC0

Nothing but Youイベントから2年経ったので安価スレ。

・安価で一部展開が決まるため投下ペースが非常に遅いです。
・内容はオリジナルのSFになると思います。
・稀に他作品のネタが入るかもしれません。
・このスレでは多分アイドルが死にます。
・完結まで頑張ります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556621388
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 19:57:39.77 ID:9kf/zxSC0
【導入】

かつて土星圏宙域で、これまで観測されたことのない未知の惑星とエネルギーが発見され、その姿を消した。

当時の国際連合は調査団を派遣し、エネルギーが観測された宙域で1本の『杖』を発見した。

その杖の構成要素は人類にとって未知の物質であり、内包されている莫大なエネルギーとそれを保有する為の転換技術の開発に成功した。

革新的な技術として人類の宇宙進出は加速する。人類の生存権は多数のコロニーの配置により土星圏まで広がることとなった。

だが、それまでの歴史と比較し急速ともいえる宇宙進出の弊害、エネルギー資源の確保を巡り最終的に国際連合が分裂した。

世界は国際連合から分裂し、地球連邦、コロニー連合、MBG共和国の3国を柱とする世界となり、そして現代――。


――
――――
――――――
――――――――
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 20:03:18.84 ID:9kf/zxSC0
【開始】

――共有ネットワーク空間『NEX-US』(中継スタジオ)

キューティーツインテール(ツインテ)「空を駆ける宇宙フライトワークモービルレース決勝戦、配信中継最終日となる3日目の大詰め、最初に最終コーナーを曲がったのは……!」

ツインテ「来ました! チームラグナロクです!」

チャーミングキャット(キャット)「ニャニャッ!? 後ろからものすごい勢いで追い上げてくるモービルがいるにゃ! あれは……」

ナイトメア・キノコ(キノコ)「キタゼエエエエエエ!!! チームデビルフランケン!!」

スノーフェアリー(雪妖精)「オー、これは、追いつきましたね」

セカンドブルー(セカンド)「これはどうなるか……並んだ! 最後の直線、この2チームのどっちかが……!」


キノコ「ゴオオオオオオオルゥゥゥゥ!!」

キャット「リプレイ早く!」

雪妖精「ンー……ラグナロクの、モービルが先デスネ。判定も出ました」

ツインテ「ゴール!! 優勝はチームラグナロクです!! チームラグナロクはこれで大会2連覇になります! 強い、流石前回王者です!」

セカンド「決勝戦のリプレイ動画はトロフィーの授与式が終わった後に配信されるから、みんなもまだまだ盛り上がってくれよ」

キャット「それじゃあチャーミングキャットたちも、今からお立ち台のルームに接続してインタビューするにゃ! ゴーゴー、にゃ♪」

……
…………
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:05:08.77 ID:9kf/zxSC0
――数時間後、NEX-US(事務所ルーム)

キャット「終わったにゃあああああ……」

キノコ「な、長かったけど……結構、楽しかったな……」

ツインテ「モービルレースの中継、3日も通しましたからね。私も今まで詳しく知りませんでしたけど、ルール覚えちゃいました」


P「おーい、みんなルームに戻ってきたか?」


雪妖精「アー、プロデューサー、お疲れ様です」

P「お疲れ様。今日は疲れただろう?」

キノコ「つ、疲れた……まあ、明日から……しばらく、休みだし……」

セカンド「ま、これくらいはやっておかないとな。モービルレースも大きい仕事だったし」

P「よしよし、チャーミングキャット、キューティーツインテール、ナイトメア・キノコ、スノーフェアリー、セカンドブルー、5人ともいるな。今日はお疲れ様だ」

キャット「ねーねーPチャン、キャットたちのお仕事どーだった?」

P「良い感じに盛り上がっていたぞ。チャンネルの接続数もうちは多いほうだったはず……今度集計データは配っておくよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 20:06:13.72 ID:XS8Lz0W/O
とりあえず待機
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:08:46.70 ID:9kf/zxSC0
キャット「にゃふふっ♪ さっすがキャットたちにゃ! 猫パンチ猫パンチ♪」ボスッ、ボスッ!

P「叩くな」

キャット「うにゃぁ〜♪」ギュウウウ!

P「抱き着くな。話終わらなくて解散出来ないぞ〜」

キャット「にゃにゃにゃ……」

雪妖精「キャットは、プロデューサーと仲良し、デスネ」

セカンド「これだけ一緒に仕事する機会があるなら、そろそろユニット組んでもいいと思うんだけどな」

キノコ「だ、だけど……5人全員が揃う機会は、あんまりないし……」

ツインテ「2人とか3人なら、よく集まれるんですけどね」

P「ま、そこはネットワーク外のプライベートの範囲だし、俺たち管理側のほうはみんなの都合が合うところで調整付けるのが仕事だからな」

P「固まって行動できるアイドルたちなら、ユニットを組んでいるって場合も多いが」

雪妖精「私たちは、私たちでやっていきましょう。別々の仕事も、多いですから」

P「そうだな。それじゃ今日はこれで落ちていいぞ。報酬金は明日振り込まれるはずだから」

キャット「はーい、疲れた疲れたー……それじゃみんな、また今度ね!」

……
…………
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/30(火) 20:11:18.41 ID:9kf/zxSC0
――木星圏宙域、MBG共和国コロニー『ナシヤマ』、市街区、前川家(みくの部屋)


『接続を終了しました。端末を外し、体調が優れない場合はメンタルチェックオプションを実施してください』


みく「……ん」

みく「……ううーん! 終わった終わったぁ……疲れた」

みく「端末端末……む、みくたちのチャンネル、アクセスランキング8位……他所も結構中継してたしいい順位かな?」

みく「明日Pチャンから集計データもらおっと……ふーっ、モービルレースも終わったし、次のお仕事なんだろう」

みく「あ、テレビテレビ」

ピッ!


『いやあ、今年のモービルレース、凄かったですねぇ。現地の川島アナウンサーもすごく盛り上がってて――』

ピッ!

『本日のお料理テーマは――』

ピッ!

『先日に引き続き、地球ロシア領内で発生している紛争の最新ニュースです。地球連邦は戦闘発生地域に展開した現地派遣部隊の状況について、公式文書をNEX-US上に開示しました』

『戦闘地域に隣接している、各地域の地球連合非加盟国であるMBG共和国の方々は、住民データの持ち出しを忘れずに各自治体の指示に従って行動願います』

『また、コロニー連合からの発表について、杖の――』

ピッ!

『NEX-US! NEXt-UnionStage!』

『地球、コロニー連合、地球連合非加盟国であるMBG共和国それぞれから計764の様々な企業、団体からの援助の元に開発された仮想ネットワーク空間共有システム!』

『最新のニュース、イベント、世界の流行から今夜の晩ご飯まで、全世界にエンターテイメントを提供する全く新しい形の情報サービス!』

『お問い合わせについては総合窓口の企業になっている、お近くのMBG共和国のオート・クレール社まで!』

ピッ!

みく「まともなテレビやってないの……」ゴロッ

みく「……明日カレッジ行かないと……寝よ」

みく「……」

……
…………
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:15:25.42 ID:9kf/zxSC0
――木星圏宙域、地球連邦軍戦艦『オグマ』(ブリッジ)

アーニャ「戻りました」

艦長「間に合ったな。副業のほうは問題ないか?」

アーニャ「明日からお休みする話はしました。1週間は……連絡しなくとも、大丈夫です」

艦長「ならば問題ない。10分後にブリーフィングをする。潜入部隊の作戦行動の再確認だ」

アーニャ「……」

艦長「非加盟国で生産されていると情報があった、コロニー連合の新型機……果たして本当かどうか」

艦長「極秘事項の靴の件と合わせて、連合が裏でMBGと繋がりを持ったか、いや元々どちらにも良い顔をしているMBGではあるが」

艦長「まあいい。NEX-USに接続し現地情報を採取したネットワーク班の報告もある。機体も靴も、存在するのであれば奪取または破壊、迅速に行動し地球に戻るぞ」

艦長「ロシア領で発生している紛争鎮圧の増援部隊の話も出ている。気掛かりだとは思うが、今はこの作戦が優先だ」

アーニャ「……了解、です」

……
…………
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:18:42.83 ID:9kf/zxSC0
――木星圏宙域、ナシヤマ(外壁)

「ん、来たか」


有香「ケーレスから来たコロニー連合特殊任務遂行部隊所属、中野有香中尉です。オオイシファクトリーへの先行部隊を連れてきました」

「了解した。艦から出るときにIDは持ってきたか?」

有香「はい、先行して現地待機します。残りの部隊は?」

「早朝時間に輸送船として入港してから準備に入る。車両運搬ルートは事前確保済みだ。そちらは明日の昼までに工作準備を済ませて、ファクトリーに隣接している工業カレッジに移動し待機してくれ」

有香(これで、この作戦が成功すれば、私たちは……連合は、もっと強く……)

有香「了解です。これより先行します」

「別部隊との連絡は艦を通して展開される。慎重にな」

……
…………
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:22:26.47 ID:9kf/zxSC0
――木星圏宙域、輸送船『マーハ』(格納庫)

「早朝時間0400に合わせて入港作業を開始する。ダミーの輸送物はそのままくれてやれ、足はつかん」

「連邦の奴らに先を越される前に、何としてもこちらで靴を確保する」

「作戦開始後は先行している他部隊と上手く連携してくれ。作戦データは確認しているな?」

「H6ブロックが戦闘地点になる。突入する部隊はタイミングを合わせろよ」

輝子「フヒッ……だ、大丈夫……」

「ウチらは戦闘が始まった後に、先行部隊と合流してアレの確保か……ま、ウチらなら出来るって!」

輝子「う、うまくいくと……いいけど……」

「ダイジョーブだって! ショーコとウチがいれば大丈夫!」

輝子「そ、そうか……じゃあ、ちゃんとやらないと……な……」

「突入部隊は合流後の帰艦先はケーレスになる。撤退時の判断は誤るなよ」

……
…………

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 20:24:43.38 ID:owtumyXAo
ヴァルキュリアの人?
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:26:50.56 ID:9kf/zxSC0
――翌日、ナシヤマ、市街区、Pの家(Pの部屋)

ピピピピッ! ピピピピッ! ピピピピッ!

P「……ん」

ピピピピッ! ピピピピッ! ピピピピッ!

P「……はい、もしもし」ピッ!

『おはようP君。あっ、もしかして寝てた?』

P「昨日……結構、仕事……遅かったから……」

『ゴメンね。今日の昼、予定通り来れるかしら?』

P「ひる……昼、昼……ああっ!?」

『あら、元気いっぱいね。もしかして忘れちゃってた?』

『仕事を忘れるなんて社会人失格ウサ! 悔い改めるウサ!』

P「いやもう、うっかり……でも大丈夫、行きます、行きます」

『いっつも忙しそうにしているものね。時間取れるときに来てくれるとこっちも助かるけど』

P「昼頃にはカレッジに行きます。 トレースデータですよね? 前に作った奴があるので」

『お願いねー。あと、制作してる子たちの作品も見てもらえると嬉しいけど』

P「俺もモービルに絡む仕事終わったばかりですし、ちょうど触りたいなって思ってたところだし大丈夫ですよ。それじゃあ昼に」

ピッ!

P「いまは……9時か。シャワー浴びてから出るか」

……
…………
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:27:47.94 ID:9kf/zxSC0
>>11
どのヴァルキュリアかはわかりませんが、ヴァルキュリアのSSは書いたことはあります。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 20:30:23.87 ID:zqJ9QlbFo
奈緒がエロゲをプレイする人か
もしくは大魔王ちひろの人
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:31:27.47 ID:9kf/zxSC0
――午前、ナシヤマ、オオイシ工業カレッジ(講義室C-1)

亜里沙「――管理衛星から採掘していたエネルギー資源を巡り、国際連合は分裂しました」

亜里沙「表B群のコロニー建造に携わる国家、及び管理下コロニーが国際連合から離脱しコロニー連合として再編成し独立」

亜里沙「国際連合自体も再編成されて地球連邦となりました。MBG共和国の成立時期の連邦のお話は次の機会として……」

みく「……」カタカタカタッ!

亜里沙「後に地球連邦はエネルギー資源の確保の為に、木星圏宙域に存在していた資源衛星及びそれを管理している一部の第一次産業コロニーの所有を巡りコロニー連合との小規模戦争に――」

亜里沙「……あ、チャイム鳴っちゃったわね。それじゃあ講義はおしまいです。次の講義の教室に移動しておいてください」

ウサコ『遅刻すると次の講義の先生に迷惑ウサ! お昼休みまで頑張るウサ!』

「っはー、終わった終わった」

「レポート書いた? 今週末まででしょ?」

みく「ふわぁ……早く午後にならないかなぁ……」

……
…………
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:32:50.54 ID:9kf/zxSC0
>>14
奈緒にエロゲさせようとする人は滅多にいないと思うのでそれなら私です
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:38:20.76 ID:9kf/zxSC0
――ナシヤマ、市街区

『それで、今回地球で発生している規模の大きい紛争について、どうお考えですか? 川島アナウンサーは地球に行ったことは?』

『私は地球に行ったことはないんですけど……そうですね、規模の大小はあれど地球連邦、コロニー連合でそれぞれ紛争が起きている報告は上がっていますし』

『MBG共和国としては、NEX-USを始め両国に提供している技術、資源もあります。コロニー建造の影響で起きているエネルギーや技術問題の争いに巻き込まれないかは不安ですが……』


P「紛争か…俺の担当しているアイドルのI@LPに支障がなければいいが……」

P「こういうときは、NEX-USの秘匿制度がネックだな……まあ、言っても仕方がないか」

P「それにしても、カレッジに行くにしても少し早く出過ぎたな」

P「……どうしたもんか、早めに行ってもいいけど手持ち無沙汰になりそうだし、慌ててもな」

※安価選択
1.工業カレッジに向かう
2.少し町で時間を潰す
↓1
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 20:39:24.17 ID:XS8Lz0W/O
1
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:44:49.82 ID:9kf/zxSC0
>>18
a.1 1.工業カレッジに向かう

※シナリオルートが分岐しました。
※特定アイドルのシナリオフラグが更新されました。


P「少し早いが、カレッジに向かうか。亜里沙先生は講義中だろうけど、休憩所かエントランスで待っていればいいし」

P「それにしても……」

ピッ!

P「モービルの挙動のトレースデータくらい、学生に作らせておけばいいと思うんだが……今時期やっている課題ってそれこそモービルの制作なんだし」

P「俺も技術屋に就職してれば今でもモービル弄ってたんだろうけど……ま、今はネットアイドルのプロデューサーが仕事だし……先生の頼みなら仕方ないか」

P「タクシー、タクシー……いた。すみません、H8ブロックのオオイシ工業カレッジまでお願いします」

……
…………
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:48:22.62 ID:9kf/zxSC0
――1時間後、午前、ナシヤマ、オオイシ工業カレッジ(廊下)

亜里沙「ゴメンねP君、ありさ先生もファクトリーでやってる仕事は詳しいこと知らないんだけど……」

P「いや、大丈夫ですよ。俺がいた頃からここは隣のファクトリーから無駄な手伝い押し付けられてるし、亜里沙先生も大変でしょう?」

亜里沙「あっちで開発している新しいモービル、フライトモジュールの移行シークエンス部分の制御が難しいんだって」

P「ふうん……どこの企業の下請けでやってるんだろうか」

ウサコ『そこまでは聞いてないウサ!』

亜里沙「うさうさーって、うちの生徒たちは授業終わったら課題もあるしファクトリーによく行ってるけどそんな話も聞かないし……」

亜里沙「ナシヤマって地球連邦非加盟国でMBG共和国所属だから、オート・クレールとかの下請けなのかなぁ……ウサコちゃんはどう思う?」

ウサコ『知らないウサ! ウサコは研究員でもないしそんな情報なんてお昼休みでも聞かないウサ!』

亜里沙「あらー、やっぱりそうなのね」

P「オート・クレールなら自分たちで開発部持ってますし、どうだろう。あそこの外注先の話はあんまり聞かないが……」

亜里沙「やっぱりP君、そういうの詳しいんだ?」

P「まあ、この学校に通っていましたし」

亜里沙「ありさ先生は学部が違ったから、こういう話全然分からないのよね。先生になって、機械工学科の話も少しは聞くようになったけど」

P「まあ一般科はこっちの授業もそんなに無かったはずだし……とりあえず今日は早いところデータ渡して帰りますよ。せっかくの休みなんだし」

……
…………
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 20:55:59.38 ID:9kf/zxSC0
――オオイシ工業カレッジ(実習室)

教授「すまんねP君、わざわざ持ってきてもらって」

P「いえそんな。たまにモービル用のデータの作成依頼来ますけど、そんなに手が回っていないんですか?」

教授「ファクトリーも色々と間に合ってないみたいでね。向こうの仕事をこっちにまで寄こしてこないでほしいものだが……」

P「まあ、俺は小遣い貰えるからいいですけど」

教授「本業のほうが忙しいだろう?」

P「……まあ、そうですね。忙しいですが、楽しくやってます」

教授「そうか。君なら技術職や、モービルやOMDAのパイロットもいいかと思ったんだがね」

P「こんな時代ですから。技術職やって、OMDAみたいな戦闘機を作る仕事とか回って来ても嫌だし、それのパイロットになってまかり間違って戦闘することになるのも嫌ですよ」

P「NEX-USも普及していますし、今の仕事に就くことが出来て良かったと思ってます」

教授「とはいえ、まだモービルには興味あるんだろう? この前の大会、君のところのアイドルが仕事したんだろう?」

P「はははっ、実績と上手い具合のコネでちょっと機会があっただけです」

教授「それなら、後でファクトリーに寄っていくといい。ガレージに学生の作品があるし、まだ作業してる子たちもいるだろう」

P「亜里沙先生にもそのお話はしてもらいました。それじゃお言葉に甘えて……IDはここの使ってもいいですよね」

教授「権限ならついているはずだから構わんよ」

……
…………
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:00:50.54 ID:9kf/zxSC0
ちょっと怪しいですが、本編を進める前に少しキャラクターシートを作ります。
デレステをプレイしている方であれば既にメンバーは分かっていると思いますので、名前は伏せません。
以降使用したいので、どなたかいらっしゃいましたら、出来ればご協力をお願いします。連続で踏んでもらっても全然OKです。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:01:57.56 ID:MRQV7Q5Bo
いるよ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:03:35.15 ID:owtumyXAo
はい
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:03:47.76 ID:ERlCasUD0
期待
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:04:40.98 ID:XS8Lz0W/O
はい
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:05:15.96 ID:9kf/zxSC0
ありがとうございます。では

キャラクターシート作成

キャラ名:前川みく
操縦技術:↓1のレスのコンマ2桁
親愛度 :↓2のレスのコンマ2桁/2の値

キャラ名:アナスタシア
操縦技術:↓3のレスのコンマ2桁
親愛度 :↓4のレスのコンマ2桁/2の値

キャラ名:中野有香
操縦技術:↓5のレスのコンマ2桁
親愛度 :↓6のレスのコンマ2桁/2の値

キャラ名:星輝子
操縦技術:↓7のレスのコンマ2桁
親愛度 :↓8のレスのコンマ2桁/2の値
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:06:05.90 ID:ERlCasUD0
ふみ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:06:16.96 ID:owtumyXAo
はい
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:06:28.47 ID:3ShToBSEo
みくつよい
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:06:42.89 ID:ylp6P0b1o
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:06:54.61 ID:09yPy+P3o
はい
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:07:05.16 ID:YcP7eKp4o
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:07:09.62 ID:XS8Lz0W/O
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:07:31.39 ID:fu+Sjnw7o
どうかな
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:07:39.11 ID:owtumyXAo
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:12:12.54 ID:9kf/zxSC0
集計結果です

キャラ名:前川みく
操縦技術:90
親愛度 :48

キャラ名:アナスタシア
操縦技術:47
親愛度 :45

キャラ名:中野有香
操縦技術:61
親愛度 :8

キャラ名:星輝子
操縦技術:62
親愛度 :20
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:16:17.32 ID:9kf/zxSC0
みくいきなりこんな数値か
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:17:08.93 ID:9kf/zxSC0
――オオイシ工業カレッジ(廊下)

P「さーて、用事も終わったことだし、どうしようか」

P「腹も減ったし学食で飯食ってから行くか、さっさとファクトリーに行ってモービルでも見に行くか……」


※安価選択
1.学食に行く
2.ファクトリーに行く
↓1
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:17:23.34 ID:fu+Sjnw7o
2
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:25:42.33 ID:9kf/zxSC0
>>40
a.2 2.ファクトリーに行く


――オオイシ工業カレッジ(通路)

P「まあ、ファクトリーに行くか。IDも借りているのは一日だけだし」

P(とはいえ……今の機械工学科で知ってる子なんていないんだよな……)

P(亜里沙先生にでも話して、学科の子紹介してもらうか……)

P「ん?」



みく「……」


P(今通路の脇から出てきた生徒……)


みく「もー……いつの間にここのインジケータ弄ったんだろ……稼働のタイミング変わってるじゃん……」ブツブツ

みく「明後日に現行評価なんだからいきなり変なところ変えなくていいのに……」ブツブツ


P(歩きながら端末弄って文句言ってるのは間違いなく機械工学科の生徒だな。モービルの製作のことだろうが)

P「……キミ、ちょっといい?」


みく「……はい?」

P「キミ、機械工学科の生徒だよね?」

みく「……はい」

P「学科でグループ組んで、モービルの制作とかやってる?」

みく「……今は課題制作の時期だから、やってますけど」

P「やっぱりそうか。僕、ここのOBなんだけど、今日は教授から頼まれたことがあってカレッジに来ていたんだ」

P「そしたら帰る前にファクトリーのガレージにある学生の作品を見て帰ってもいいって話をもらって、よかったらキミのグループで制作しているモービル、見させてくれないか?」

みく「……教授から言われてるなら、いいですけど」

P「そうか、ありがとう。これ、一応僕のID。Pっていうんだ、よろしく」

みく「……前川みくです」

P「みくちゃんか。突然で悪いけど、よろしく頼むよ」

……
…………
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:33:57.45 ID:9kf/zxSC0
※シナリオルートが分岐しました。
※特定アイドルのシナリオフラグが更新されました。


――午後、オオイシファクトリー(正門)

みく「機械工学科です。モービルのガレージの使用に来ました。IDです」

ピピッ!

守衛「IDチェックOKです」

P「随伴の外来です。許可コードも発行されているはずなので、こちらのIDの確認もお願いします」

ピピッ!

守衛「P様……発行元とコード期限の確認が出来ました。16時まで有効になっています」

P(そんなに長い時間いる予定はないんだけどな……)

P「ありがとうございます」


『搬入車両が入場します。搬入車両が入場します』


守衛「おっと、すみません、少し脇のほうに……」

P「おっと……」

みく「わっ……ずいぶんたくさん入ってくるし」


「すみません、搬入車両のリストになります。事後になりますが承認願います」

守衛「リストデータは回しておきますから移動願います。入庫作業は少し待って頂ければ」

「ありがとうございます。今日は依頼されている分が多くて大変ですよ」

守衛「お疲れ様です。車両チェックのスタッフもすぐ来ますので、よろしくお願いします」


P「……」

みく「こっち」

P「おっと、待ってくれよ」

P(今日は外来が多いのか……)

……
…………
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:40:21.35 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(ガレージ)

P「おー、結構凄いなぁ」

みく「うん。今年の学年ならうちのグループが一番良い出来のモービル作ってるから」カタカタカタッ!

みく「んー……? 泉チャン、これいつの間に調整入れたんだろ。後で動かしておかないと……」カタカタカタッ

P「馬力重視だけど、設計も面白いじゃないか。流線形のフォルムでこのフレームの分割の仕方は俺がやっていた頃は無かった発想だなぁ」

みく「お兄さん、結構詳しいんだ」

P「まあ、卒業生だしね」

みく「モービル関係のお仕事してるの?」

P「いや、そっちの仕事には行かなかったよ。声掛けてくれたところもあったけど、いまは芸能関係の仕事をしてるよ」

みく「……へー」ピクッ

P「これ、テスト走行の記録も結構良い結果出てるじゃないか。パイロットはグループの子がやってるのか?」

みく「私」

P「え、キミがパイロットなのか、それは凄いな!」

みく「みくはあんまり開発得意じゃないから、パイロットメインなの」

P「へえー、これなら学部内のバーチャルモービルのオンラインスコアもいいんじゃないか?」

みく「お兄さんがいた頃もあったの?」

P「あったあった。みんなよくやってたなぁ。現物は中々飛ばす機会がないから、作ったモービルのデータ打ち込んでシミュレーターやってたよ」

みく「フーン……まぁーみくは結構操縦上手いから、カレッジの中でも結構上位だもんね」

P「おー……最近はみんな覚えるの早いんだなぁ……やっぱモービル弄るの楽しいな」カタカタカタッ!

……
…………

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:46:24.47 ID:9kf/zxSC0
――ナシヤマ、H6ブロック(車道)

「H6ブロックに入った。先頭2台の車両はそのままファクトリーに向かえ。こちらの準備は済ませておくから、現地に付いたら合図を送れ」

ピピピッ!

『りょーかい! ウチらがさっさと終わらせてくるからな!』

輝子『さ、3部隊もいれば……何とか、なる、かな……』

「よし、頼むぞ。後続の全車両、これより停車してラプターに搭乗する。後々のこともある、なるべく市街地側に銃は向けるなよ。脱出ルートを確保しつつ、暴れるのは森林区画寄りだ。気を付けろよ」

『了解!』

『了解、ラプターで出ます!』

ピッ!

「さて、共和国側の情報は正しいのか……連邦を出し抜けるか、ここが勝負だな」

……
…………

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:47:54.57 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(通路)

有香「はい、陽動部隊はH6ブロックに到着、他メンバーも間もなくこちらに来るということですね」

有香「わかりました。こちらの配置も完了しています。時間になり次第行動に移ります」

ピッ!

有香(H6ブロックの戦闘が開始されて、コロニーの防衛部隊が出てきたとして……ファクトリー職員たちの避難指示までの猶予時間……恐らくはそれほど掛からないはず)


有香「……各班、別動隊の合流を待っては少し遅くなるかもしれません。こちらの仕込みを早めに済ませて、別動隊の到着後も臨機応変に動けるようにしておきましょう」ピッ!

……
…………

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:49:02.04 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(メンテナンスルーム)

艦長『アナスタシア、メンバーの潜入はどうなっている?』

アーニャ「全員、ダイジョウブです」

艦長『ではこれより作戦開始だ。ファクトリー内の地図はそれぞれの端末に転送してはいるが、目的のポイントはミーティングで説明した場所のどちらかだ。急げよ』

アーニャ「はい。それでは、行きます」ピッ!

「では作戦を開始する。A班は靴の確保、B班は新型機の奪取もしくは破壊だ。作戦時間は長くない。コロニーの防衛部隊が来るまでの時間を考慮して動けよ」

アーニャ「了解、です」

……
…………

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:50:35.00 ID:9kf/zxSC0
――土星圏宙域、コロニー連合管理コロニー『ホクドウ』、軍管区、統合軍本部(通路)

「千川少佐」

ちひろ「はい? 何かありましたか?」

「βの件で――」

ちひろ「おっと……その件なら場所を移しましょうか」

……
…………

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:51:49.69 ID:9kf/zxSC0
――統合軍本部(会議室)

「ローカル端末です。外部通信は一時的にすべて切断済みです」

ちひろ「……オペレーションβ、間もなく作戦開始ですか。ナシヤマに向かった部隊も、そろそろでしたね」ピッ、ピッ

「別ルートからネットワークへの侵入も試みましたが、やはりH8の一部施設のみ切り離されています」

ちひろ「自分たちの物ですし、共和国ならNEX-USを介してのデータ転送も出来るでしょうけど……こちらが網を張っているのも気付かれているようですね」

ちひろ「恐らく連邦側も同じことを考えているはず。靴自体はなくても、データ解析ならと思いましたが……」

ピピピッ!

ちひろ「はい、千川です」

『千川少佐、オペレーションFの会議が間もなく始まりますが……』

ちひろ「別件がありました。すみません、すぐに向かいますので」

ピッ!

ちひろ「すみません、オペレーションFのほうもありますのでこれで。βの件は随時報告お願いします。F開始のタイミングでのプランの移行を見極めたいので」

「了解です」

ちひろ(さて……どこにあるのやら、靴……どこに――)

ちひろ「……」

……
…………

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:57:12.09 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(休憩所)

みく「うぐぐぐ……お兄さん結構やるし……」

P「まあ、たまにモービルのシミュレーター弄るくらいはやってるから。まだまだ現役学生に負けるわけにもな」

みく「くぅ〜!! ジュース飲んだらもう1回! もう1回やろ!」

P「ははっ、わかったわかった。それじゃ後は――」

ジリリリリリリリリッ!! ジリリリリリリリリッ!!

みく「え?」ビクッ!

P「施設内警報? 何かあったのか?」

みく「放送流れてこない……? テレビテレビ……」ピッ、ピッ、ピッ


『緊急速報です。ただいまH6ブロックでコロニー連合の戦闘機の存在が確認されました』

『なお、識別コードについては管制塔側で事前申請の無いものとして、コロニー連合の攻撃か、テロリストの活動かと思われます』

『H6ブロック周辺にお住まいの住民については、お近くのシェルターへの避難をお願いします。繰り返します……』


50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:01:17.40 ID:9kf/zxSC0
みく「え、戦闘?」

P「おいおい嘘だろ……ナシヤマは地球連邦の非加盟コロニーだぞ。なんでコロニー連合がここで戦闘するんだよ」

みく「ど、どうしよ、お兄さん……」

P「冗談には出来ん話だろうし、とりあえず避難しよう。ファクトリーの近くならH6ブロックとは反対方面のコロニーホールがあるからそこまで行こうか」

みく「う、うん――」


ドガアアアアアアアンッ!!!!


P「うわっ!?」

みく「にゃぁっ!?」ビクッ!

P「い、今の音……ファクトリーのどこかで爆発か!?」

ドガアアアアンッ!! ドガアアアアンッ!! ドガアアアアンッ!!

みく「うわっ、うわっ!? めっちゃ揺れてるし!?」

P「いや、戦闘機の攻撃とは違う……建物も揺れてるってことは……みくちゃん、逃げるぞ!」

みく「ええっ!? で、でも、避難の放送がまだ……」

P「さっきテレビで見た戦闘とは別で、こっちはこっちで変な奴らが戦闘を始めてるかもしれん。避難警報も出ないし、ファクトリーから出るぞ!」

みく「うっそー……」

……
…………

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:07:07.68 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(正門)

「ショーコ! こっちは他の部隊に派手に暴れてもらうから、予定しているルートからファクトリーに入るぞ!」

輝子「ヒャッハアアアアアッ!! やってやるぜえええええええ!!」

輝子「マッシュルームボム! シイタケグレネードォォ!!」

「あんまり作戦中にヒャッハーするなよ! うるさくて気付かれるだろ!」

輝子「ご、ごめん……」

「地図は確認したし、A棟が爆発したってことは、先行部隊が何かしてくれたんだろうけど……今がチャンスだ!」

輝子「せ、先行してる……部隊との、合流ポイント……早く、いこう……」

「よーし、いっくぞー!!」

……
…………

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:10:28.56 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(通路)

ドガアアアアアアンッ!!

アーニャ「この音……もしかして、コロニー連合側の……!?」

「あっちも同じタイミングで戦闘!? チッ、コロニー連合の奴ら、騒ぎやがって……」

アーニャ「ンー、多分、聞いていた他の派閥が……こちらも、急ぎましょう。コロニー側からすれば、連合はどの道敵です。艦長、どうしますか」ピピピッ!

『コロニーの防衛部隊との戦闘は想定していたが、こうなるか。どこかで情報が漏れたか……とはいえ、こちらも動かなければどうにもならん』

『プランの変更は無しだ。靴のデータについては奪い合いになる可能性もある。情報のあった新型機についてはアナスタシア、お前が向かえ』

アーニャ「はい。ファクトリー内の工場まで、向かいます」

『コロニー連合の奴等なら撃っても構わんが、民間人はなるべく犠牲にするなよ。他の者は靴のデータを探せ』

アーニャ「いきます!」

……
…………

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:16:14.47 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(裏門前)

P「くそっ! なんで裏門のロックが掛かってるんだよ!」ピッ、ピッ、ピッ!

みく「そりゃ裏門だからじゃ……」

P「ここは普段はセキュリティがザルで、敷地内の工場職員が頻繁に出入りする場所だから開けっ放しにしてるはずなんだよ……」ピクッ!

P「……」

みく「お兄さん?」

P(コロニー連合の奴らがここで戦闘を始めたとして、正門から攻めてきている奴らがいて、職員が外に出る為の裏門はロックが掛かって、施設内放送が流れなかったのと……)

P(ここの敷地内で戦闘をしている奴らは、この出入り口封鎖したってことか? もしくは、この出入り口以外の……となれば)

P「ここはダメだ。急いで移動しよう」

みく「ええっ!? ど、どこいくの?」

P「多分、事前にファクトリーに潜入して色々工作している奴らがいると思う。避難誘導の放送が流れなかったり、裏門にロックを掛けているのは俺たち一般人が騒いで内部を混乱させるのが目的のはずだ」

P「戦闘をしている奴らの目的は分からないけど、外のH6ブロックの奴らとここを攻めてきた奴らは恐らく同じ……」

P「ファクトリーの外の状況は詳しく分からないけど、戦闘機が持ち込まれているならここももっと派手に壊されているだろうし、それが無いってことは」

みく「そっか、逃げる手段がどこかにあるんだ!」

P「工場には下請けで開発しているモービルがあるはずだ。それを奪って逃走手段にする可能性もある。俺たちもそこに行こう」

みく「でも、危ないんじゃ……テロリストだってそこに来る可能性あるんでしょ?」

P「ここにいて戦闘に巻き込まれて爆死するよりはまだマシかもしれないし、とりあえず移動しよう」

みく「う、うん……」

タタタタタッ!

……
…………

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:23:29.87 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(研究室)

バッ!!

職員「誰だ!?」

ドガガガガガガガッ!

職員「ギャアアアアアッ!?」


「……よし、突入」

輝子「お、おう……」

「さっさと靴を探すぞー!」

「金庫は破壊ではなく解錠で済ませろ。残りはデータの確認だ」

輝子「で、データ、データ……ぼっちー、ぼっちー……」カタカタカタッ!

「うー……靴、靴のデータ……解析データ見つからないぞ」カタカタカタッ!

「ダメです。金庫も解錠しましたが靴はありません!」

「クソッ、一体どこに……情報ではここで解析しているはずだが……」

輝子「……あ」

「どうしたショーコ?」

輝子「データの転送ログがあった……場所、第二工場……解析データかな……これ……」カタカタカタッ

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:25:51.57 ID:9kf/zxSC0
「場所が移されていたか。よし、これから第二工場へ向かう。機体もあるなら靴と一緒に奪って脱出するぞ」

輝子「り、了解……」


バンッ!

有香「動くなっ!」


「誰だ!」

有香「別動隊……! もうここまで来ていましたか」

「先行していた部隊の者か。遅いぞ!」

有香「連邦の部隊と接触してしまい遅れました。どうやら向こうは工場に向かったみたいです」

「奴らも嗅ぎつけていたか……こちらも急ぐぞ」

有香「はいっ!」

輝子「フヒッ……ま、間に合うかな……」

……
…………

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:29:06.54 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(第一工場前)

みく「こっちまで来たことないにゃ……」

P「学生が入れる場所じゃないからな。よかった、ここはまだ戦闘が起きてないか」

P「第一と第二、どっちにモービル置いてるんだ……いや、ここで迷っても仕方がない……!」ピッピッピッピッ!

『IDが認証されました』

P「よし、とりあえず入ろう」

みく「う、うんっ」

タタタタタッ!!




タッタッタッタッ!

アーニャ「……工場前」スッ

アーニャ(情報通りであれば、新型機は……)

タタタタタッ!

アーニャ「……」ピッピッピッピッ!

『IDが認証されました』

アーニャ「ここからは、ファクトリーの職員も……応戦してくるでしょうか……」

……
…………

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 22:34:34.92 ID:9kf/zxSC0
――オオイシファクトリー(第一工場内通路)

職員「誰だ!」

P「すみません、今日外来で来た者です! カレッジの学生と一緒にいるんです!」

みく「助けて!」

職員「学生……IDはあるか?」

みく「こ、これ……」

職員「工学部の生徒か……分かった。奥に行きなさい。そこの階段を上がって、事務室のほうにいなさい」

P「ありがとうございます。さあ、行こう」

みく「怖かったぁ……」

P「……あの、なんで銃を」

職員「頭のおかしなコロニー連合の奴らが攻めてきたからに決まってるだろう」

P「……ここに、何かあるんですか?」

職員「さっさと行け! ここにいられても邪魔なだけだ!」

職員「クソッ! こっちにまで問題を寄越しやがって!!」

P「……」

P(あの様子……このまま素直に移動していいんだろうか……)

※安価選択
1.事務所に避難する
2.別の場所に移動する
↓1

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 22:35:16.33 ID:ERlCasUD0
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