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乙倉悠貴「CLOUDY HEART」
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57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:14:24.58 ID:d7w7ihtbo
あい「」ハァハァ
響「どう?これがA級のライブの緊張感だよ。」
A級アイドル × 東郷あい
53105 36178
あい「」カハァ
呼吸さえも苦しくなってきた。
踊りを
声を
その悉くを出し尽くして......
A級アイドル × 東郷あい
57650 40029
なおも届かない...........
.
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:14:56.34 ID:d7w7ihtbo
ゆうな「あいさんの顔が......悲しそうになってきてる.......。」
ゆうな「もう、何もかも諦めたかのような.........。」
悠貴「ええっ.....そんな......。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠貴『お姉ちゃん......って呼んでもいいですかっ?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
A級アイドル × 東郷あい
60920 43028
.
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:16:18.64 ID:d7w7ihtbo
もう.....
A級アイドル × 東郷あい
63153 45703
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠貴『なんか、嬉しいな......他の人と一緒にレッスンが出来て。』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
A級アイドル × 東郷あい
66836 48072
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠貴『ごめんなさい.......ごめんなさい.......。』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダメだ............遠い.......。
.
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:17:27.04 ID:d7w7ihtbo
.
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:17:54.85 ID:d7w7ihtbo
悠貴「お姉ちゃん 頑張れ!!」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:18:53.18 ID:d7w7ihtbo
あい「!?」
.
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:19:22.69 ID:d7w7ihtbo
>東郷あい・思い出アピール
A級アイドル × 東郷あい
70876 59770
ゆうな「立て直したぁッ!!」
悠貴「ねえっ!もしかして....声届いたのかなっ?!」
ゆうな「いや、そんな訳ないから。」
悠貴「(´・ω・`)ソウダヨネッ......」
.
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:20:04.99 ID:d7w7ihtbo
ここに居ないはずの悠貴の声がした。
絶望に打ちひしがれていた悠貴が
ずっと向こうから背中を押してくれたような気がした
悠貴の為にも、私の為にも.......
あい「私が勝つんだあっ!!!」
バッ
観客「なっ、なんだ」ザワザワ
観客「とっ......東郷あいのっ!」ザワザワ
響「........へぇ。」
ゆうな「すごい......あいさんのパフォーマンスが.......」
悠貴「曲の中で進化していってる....」
A級アイドル × 東郷あい
72257 61390
悠貴「いける、いけるかもお姉ちゃん.....」
悠貴「お願い、勝って.....」
.
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:21:20.52 ID:d7w7ihtbo
あい(.....そうか。やっとわかったよ、プロデューサーくん。)
あい(どうして、今更私を悠貴と組ませたのか。)
あい(私に足りなかったのは......仲間......なんだね。これまで背負うものが無かった。)
あい(悠貴は私にとっては、チームメイトで後輩で.....。大切な仲間。)
A級アイドル × 東郷あい
73321 62989
あい(悠貴の存在が......私を大きくしてくれたっ!.......私を前に押してくれるっ!)
あい(そう........この戦いだって.......。)
あい(悠貴の存在がなかったら、疾うに諦めていただろうね.........。)
あい(だけど、今回だけは.......悠貴の希望の為には負けられないんだ!)
A級アイドル(この点差から逆転しようってワケ?)
A級アイドル(上等ッ!)
A級アイドル(抜けるもんなら抜いてみなさい! )
あい(悪いけど、A級の座は奪っていくよッ!!.)
響「この前見た時は凛々しい人だと思ってたけど.......随分泥まみれの戦い方するんだね。」
響「もっとも、自分はそういう人は大好きだけどね。」
真「ボクもあんなあいさんを見るのは初めてだよ。」
真「そこまでして勝ちたいのは、やっぱりあの子のため?」
真「だとしたら.......ちょっと妬けるなぁ。」
.
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:22:22.74 ID:d7w7ihtbo
悠貴「..........。」
ゆうな「こんな姿のあいさんを見るのは初めてよ。それは、悠貴が一番分かってるんじゃないの?」
ゆうな「あいさんは、アンタのために勝とうとしてる。」
ゆうな「アンタのために、」
悠貴「............お姉ちゃん。」
グッ
ゆうな「.......ねぇ。」
.
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:23:11.95 ID:d7w7ihtbo
ゆうな「正直......アンタはアイドル辞めようと思ったことあるんじゃないの?」
悠貴「えっ!?」
ゆうな「『どうして分かるの?』って、顔しているわね。」
ゆうな「分かるに決まってるじゃない。付き合いも大分長くなったわよ。」
悠貴「..............ワガママだよね。」
悠貴「さっきまでは.......さんざん辞めようかどうしようとか、そんなことばかり考えてたのにっ......」
悠貴「..........いまはやりたいっ。」
悠貴「お姉ちゃんともっと.......アイドルを.やりたいっ!」
ゆうな「...........。」
ギュッ
悠貴「ゆうな......ちゃん。」
ゆうな「悠貴.......大丈夫よ。」
ゆうな「悠貴なら......大丈夫。」
悠貴「.......ありがとう。」ギュ
グスッ....
ゆうな「........それにしても、アンタってホントは泣き虫なのね。」ツン!
悠貴「えっ、そっ、そう?///」
悠貴「幼稚園の時からクラスの男子に意地悪されては、泣かされてた記憶しかなかったから.......。」
悠貴「その度に友達が助けてくれて......」
ゆうな「......フフッ、そう考えると....」
悠貴「......なあに?」
ゆうな「.....いいや、なんでもない。」ニコッ
悠貴「えーっ!ちょっと!」
ゆうな「あっ!こうしてる間にも決着ついちゃうじゃないの。」
悠貴「誤魔化さないでっ!」
.
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:23:37.31 ID:d7w7ihtbo
A級アイドル × 東郷あい
74916 64928
観客「ついに点差が10000点を切ったぞ!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
美希「」ビクゥ!!
美希「」バッ!!
真「おはよう、美希。」
美希「なんなのなの。」
真「食らいつき始めたんだよ、あいさんが。」
A級アイドル × 東郷あい
76534 66924
A級アイドル × 東郷あい
77800 68517
A級アイドル × 東郷あい
78994 70228
A級アイドル(そうね.....なら。)
あい(今こそこの場面で.......。)
二人(決着をつけるッ!)
.
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:24:05.27 ID:d7w7ihtbo
A級アイドル(ここからまだ加速するのっ!?)
A級アイドル(させないわ!)
>A級アイドル・思い出アピール
A級アイドル × 東郷あい
88598 72579
あい(こんな所で終わらせないっ!)
>東郷あい・思い出アピール
A級アイドル × 東郷あい
90372 81536
A級アイドル(もうすぐ曲が終わるッ!逃げ切ってみせる!)
>東郷あい・思い出アピール
A級アイドル × 東郷あい
90372 89936
A級アイドル(えッ!?)
A級アイドル(そんなっ........。)
A級アイドル(並ばれたっ!?)
あい「ハァ......ハァ......」
あい(漸く.......ここまで来たよ。)
A級アイドル「ハァ.......ハァ......」
.
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:25:20.45 ID:d7w7ihtbo
A級アイドル × 東郷あい
92600 91658
A級アイドル × 東郷あい
94261 93991
A級アイドル × 東郷あい
95676 95776
A級アイドル × 東郷あい
97911 97829
A級アイドル × 東郷あい
98988 98998
A級アイドル × 東郷あい
101089 101068
.
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:27:03.84 ID:d7w7ihtbo
観客「ワアアアアアアアアアアアッ」
観客「この接戦を制するのは誰だァーッ!!」
悠貴「お姉ちゃん!!」
美希「この試合、全然アイドルらしくないの。」ボソッ
響「えっ?」
美希「なんか殺気だってるし。」
美希「.......だけど、それでもキラキラしてるんだから不思議なの。」
.
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:28:44.16 ID:d7w7ihtbo
.
.
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:29:11.86 ID:d7w7ihtbo
A級アイドル × 東郷あい
101089 101068
真「かっ........た。」
真「勝ったっ!響っ!あの点差から!」
真「あいさんが勝ったんだよっ!!」
響「まさか本当に勝っちゃうなんて。」
響「..........ハハハッ。」
美希「あーあ、Aちゃん負けちゃったの。」
響「.......でも、新しい風が吹いてきたよ。自分達もうかうかしていられないさ」ニカッ
美希「なんだか嬉しそうだね、響。」
美希「血が騒いでる?」
響「........うん。」ゴゴゴゴゴゴゴ
真「」ゾクッ
響「ライブバトルの楽しみが増えたさ.......。」
響「だけど、一先ずはお祝いだね......」
響「ようこそ......A級へ。」
.
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:29:49.79 ID:d7w7ihtbo
あい(悠貴......見てくれているかい?)
悠貴「見てるよ.....私みていたよっ!」
悠貴「やったねっ......お姉ちゃんっ!」グス
ナース「乙倉さん!静かにしなさい!」
ゆうな「すっ!すみません!」
ゆうな「もうっ!悠貴が五月蝿いから怒られちゃったじゃないの!」
悠貴「...... グスッ.......ごめん.....」
ゆうな「ハァ.......まったく......。」
(。TωTヾ(∀`。)ポンポンッ
ゆうな「良かったわね......悠貴。」
悠貴「........うん」グス
.
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:30:48.45 ID:d7w7ihtbo
美希「あーあ、Aちゃん負けちゃったの。」ブスー
響「スネてる場合じゃないさ、美希。」
美希「明日は我が身......かもしれないんだよ。」
美希「........でもさ、Aちゃんになんて挨拶すればいいんだろう。」
響「美希らしくないぞ、美希は無神経になぐさめにいけばいいんさ。」
美希「ムーッ!なんだかミキがデリカシーのない人みたいなの。」
響「...............いいや、美希はそれがいいんだよ。」
響「自分は...............」
響「............自分はそんな美希に何度も救われたんだから。」ボソッ
美希「響.........。」
美希「ありがとうなの。」
響「ええっ!もしかして聞こえてた!?」
美希「もー!響は照れ屋さんなの!」ダキッ
響「あーもー!くっつかないでよ!」
.
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:31:15.66 ID:d7w7ihtbo
コツコツ
美希「あっ、Aちゃんなの!」ナデナデ
響「んーあー!」ナデナデサレル
A「!? 星井先輩.....」
A「我那覇先輩も......」
美希「Aちゃん.......負けちゃったね。」
響「本当にストレートにいうんだな。」
A「ゴメンなさい、負けちゃいました。」
美希「...............お疲れ様なの」ナデナデ
A「あっ、ありがとうございます。」
A「.......でも、負けたのに何だろう。ライブバトル.........とっても楽しかったです。」
美希「えっ........。」
.
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:32:37.10 ID:d7w7ihtbo
A「向こうの勝ってやるって気持ちが、すごく伝わってきて......」
A「やっているうちに段々とダンスや歌のレベルが上がっていって」
A「熱量におされて、なんだかこっちまで熱くなっちゃって」
A「『勝てるもんなら勝ってみろ!!』って、」
A「楽しかったなぁ......。」
A「またあいさんとライブバトルしたい......」キラキラ
A「今よりもっと強くなって今度こそは......あいさんにリベンジするんです!」キラキラ
美希「........なんだか、キラキラしてるね。」
A「えっ.....」
美希「昨日より......ううん、ライブ前よりもずっとずうっと......Aちゃんが輝いて見えるの......。」
美希「東郷あいさん.......かぁ.......。」
美希「なんだか興味がわいてきたの。」
.
響「..............A子。」
A「あっ!はいっ!」
響「A級に戻ったら.....またライブバトルをしようね。」
響「大丈夫、A子ならできるさ.....」
A「はいっ!!是非ッ!!」
.
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:33:27.75 ID:d7w7ihtbo
【都内某所】
悠貴「それじゃあ、いくよっ!」
ゆうな・みこと・ちはる「うん」
四人「お姉ちゃん(東郷あいさん)A級昇格をおめでとう(ございます)!」
パチパチパチパチ
あい「あっ、ありがとう.......なんか照れくさいな。」
あい「それに、なんかこんな絢爛なお家に招いて貰えるとはおもってなかったよ。」
あい「もう少し、いい格好をしておけば良かったなぁ......。」
みこと「ごめんなさい、気が回りませんでした。」
ちはる「みことの家......豪邸......だから......。」
ちはる「そっ、そうかなぁ。なんか照れちゃうね。」
.
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:33:58.79 ID:d7w7ihtbo
みこと「.......っと!あいさん何飲まれますか? 」
みこと「いつもは紅茶だけなんですが、あいさんがお見えになるって事なのでコーヒーも用意しました。」
みこと「........あいさんほど上手に淹れられないのが申し訳ないんですけれどね。」
あい「そんな事はないよ。.......それじゃあ紅茶でも戴こうかな。」
みこと「はいっ!」スクッ
悠貴「みことちゃん、手伝うよっ!」
みこと「ありがとう。でも、仮退院さんは大人しく座ってて........ねっ。」
悠貴「むぅ.......」
.
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:35:00.09 ID:d7w7ihtbo
みこと父「お、おい母さん! 本当にあの東郷あいさんがウチにきてるぞ!」
みこと母「はいはい、嬉しいのはわかったからあの子達の邪魔しないの」グイッ!
みこと父「ああああああああ!!」ズルズル
みこと父「母さん、苦しいッ!苦しいから!」
みこと母「もう!うるさい!」
ズルズル
みこと母「.........初めて見るわね。」
みこと母「あの子が私たち以外に自分の感情を見せるところ。」
みこと父「ああ......あんなに引っ込み思案だったあの子がねぇ。」
みこと母「感謝しないといけないわね。」
みこと母「あの子のお友達に.....」
みこと父「どうだい母さん、今夜は久々に。」
みこと母「なんかいかがわしく聞こえるわ。やめて頂戴。」ズルズル
みこと父「一緒にお酒を飲もうって意味だよう......」ズルズル
.
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:35:29.48 ID:d7w7ihtbo
カチャカチャ
みこと「フンフンフフーン♪」
ゆうな「みこと、この前買ったお菓子とか残ってたかしら?」
みこと「あー。うん!残ってるよー!」
悠貴「.............。」
ちはる「みことー......お皿どこー?」
みこと「右の青い戸棚になかったかなぁ?」
悠貴「.........。」ウズウズ
ゆうな「ちょっとちはる!なに先に食べてるのよっ!」
ちはる「チョコチップスおいしい......」モグモグ
悠貴「あっ、あのやっぱり.......!」
みこと「悠貴ちゃん?」ニコッ
みこと「いいから、大人しくしてくれる?」ニコッ
悠貴「うっ......うん。大人しくする......」
ゆうな「お願いだから、みことを怒らせないでよね。」コソコソ
ちはる「...........怒ったみことはこわい。」ガクガク
あい(一体あの3人の過去に何があったんだ.......。)
.
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:36:15.51 ID:d7w7ihtbo
みこと「」コポポポポ
あい(おお........お美事。)
ちはる(相棒で見るやつ.......)
あい「あの子随分姿勢がいいんだね。」コソコソ
悠貴「みことちゃんは習い事いっぱいやってますからっ。」
悠貴「バレエや茶道や書道、ピアノにヴァイオリン果ては空手や剣道までっ。」
あい「さすが......。」
みこと「お待たせしました。」
コトッコトッ
あい「いい香りだ......」
あい「」ズズズ
あい「味も素晴らしい.......よかったら今度わたしに紅茶の淹れ方を教えてくれないかな?」ニコッ
みこと「はいっ!是非ともっ!」
ゆうな「おお、あいさんの舌をうならせた......」
ちはる「みこと......凄い.......!」
ワイワイ!ワイワイ!
あい「」ズズズ
悠貴(あっ、お姉ちゃん.......)
悠貴(目にクマがある......昨日の疲れがとれてないのかな......)
あい「.......ねぇ、悠貴。」
..
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:37:26.60 ID:d7w7ihtbo
悠貴「えっ!あっ!うん!なに?」
あい「友達と話をしているときの悠貴はとてもいい表情をするんだね。」
あい「そして、そんな悠貴の笑顔にみんな.......」
あい「..............。」
悠貴「........お姉ちゃん?」
あい「......そうか。」
あい「........そうだよ。」スクッ
悠貴「どっ......どうしたの!」
あい「ようやく見つけた。」
あい「悠貴に立ちはだかった課題......そして、それをどう乗り越えるべきか。」
あい「それを、悠貴自身も気づいて欲しい。」
スッ
悠貴「えっ、お姉ちゃんどうしたの? 手なんて出して.......」
あい「一緒にダンスでも洒落こまないかい? お姫様。」
悠貴「そんな、ダメだよ......完治するまでダンスは控えるようにってお医者さんが.......。」
あい「........大丈夫さ、誰も見やしないよ。」
あい「私達とお天道様以外は......ね。」ニコッ
ちはる(コブラじゃねーか.......)ズズズ
.
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:38:39.70 ID:d7w7ihtbo
あい「1.2.1.2」
悠貴「お姉ちゃん!ちょっとテンポ早いよう!」
みこと「.........。」
ちはる「ねぇ.....怒らないの?」
みこと「........本当は安静にして欲しかったんだけどね。」
みこと「でも、あいさんが悠貴ちゃんの課題のためって言ってるし。」
みこと「.......いや、違う。ホントは私のワガママかな。」
悠貴「1.2 1.2」
悠貴「ああっ!また振りを間違えちゃったっ!?」
みこと「もう一度、もう一度だけ近くで.......悠貴ちゃんを見ていたい........復帰したらまた遠くへ行っちゃう悠貴ちゃんを......。」
みこと「.....おかしいな、私っていつからこんなワガママになっちゃったんだろう。」
ちはる「.........。」
ちはる「......気持ちはわかる。」
ちはる「でも、悠貴が、有名になっても変わらなかったことはある。」
ちはる「それは、私たちが親友のままだったってこと。」
ちはる「......それはこれからも変わらないと思う。」
みこと「ちはるちゃん........。」
.
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:39:14.99 ID:d7w7ihtbo
みこと「.........うん。そうだね!」
ゆうな「.........。」
ゆうな「ちょっと二人ともいつまで話してるつもりなのぉ?」ニタァ
みこと「えっ、ああ!ごめんなさい!」
みこと「悠貴ちゃんがんばってー!!」
ゆうな「フフフ」
ゆうな「ちょっとー!振付忘れちゃってんじゃないのー!?」
悠貴「まってってばー!」
あい「どうだい悠貴。楽しいかい?」
クルッ
悠貴「うんっ!やっぱりダンスって楽しいねっ!」ニコッ
あい「よし、慣れてきたならテンポを上げていくよ。せーのっ。」
悠貴「もうっ!ようやく慣れた所なのにっ!」(*≧∀≦*)
ゆうな「!?」
ちはる「どうしたの......ゆうな。」
ちはる「そんな顔して......」
ゆうな「えっ!ああ、うん。」
.
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:39:40.75 ID:d7w7ihtbo
悠貴「1.2.3!1.2.3!」
あい「流石だね、運動していないはずなのに、全然鈍っていない。」
悠貴「ううん!....ハァ.....流石にッ.....!ハアッ......肺がっ......爆発しそう!」
あい「そんなこと言う割には身体が弾んでいるよ。息も乱れていないよね。」
あい「それ、1.2!」
悠貴「ジャンプ!」
ゆうな「なんだろう.....」
ゆうな「悠貴があんな『楽しそうに』踊ってるのって.......いつぶりだっけ? って」
悠貴「えっ......」ピタッ
ゆうな「えっ.....」
.
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:40:18.97 ID:d7w7ihtbo
ゆうな「あっ.....」サアーッ
悠貴「もしかして私......ずっと......」
ゆうな「ちっ、違う!」
あい「.......いや。」
あい「.......気づいたかい?」
あい「悠貴.....これが、キミの未来の1つだよ。」
悠貴「お姉ちゃん......」
あい「これまで悠貴は、みんなに結果を出して見せようと必死になって、歌やダンスをこなしてきた.......。」
あい「だが、そこにアイドルとして必ずあるべきものがなかった。」
悠貴「アイドルとして.......必ず.......。」
あい「...........『笑顔』さ。」
あい「何も巫山戯てやれといっている訳では無い。だが、君はみんなを笑顔にしたくて、アレだけ悩んでたんじゃなかったのかい?」
あい「人を笑顔にしたいのなら、先ずは自分が笑顔になるべきなんだ。」
悠貴「........そっか。やっぱりそんな顔してたんだね。」
悠貴「いつからなんだろう。」
.
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:40:51.10 ID:d7w7ihtbo
悠貴「どんな顔して踊ってたのかな。」
悠貴「歯を食いしばってた?」
悠貴「泣きそうな顔してた?」
悠貴「......ごめんねっ。でも、これからは笑顔でいるからっ」ニコッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠貴『ごめんなさい!ごめんなさい!』
ゆうな「.........腹がたつの。」
ゆうな「他でもないアタシにっ!」
ゆうな「これまで一生懸命やってきたあの子に頑張れとしか言えない自分に腹が立つのっ!」
ちはる「ゆうな.......。」
みこと「私達って、悠貴ちゃんの枷だったのかなぁ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆうな「........ちがう。」
悠貴「えっ......」
.
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:41:47.68 ID:d7w7ihtbo
ゆうな「見つけたよ。私たちだけの応援の方法が」
ゆうな「悠貴、復帰まではあとどれくらい?」
悠貴「えっ、えっと.......退院自体は来月で.....」
悠貴「だけど、そこから次のライブまではひたすらレッスンだから........」
あい「どれだけ早くても半年先だね。」
ゆうな「...........上等。」
ちはる「ゆうな......?」
ゆうな「ちはる......アンタには豊富な知識量と要領の良さがある。アンタは昔から1を聞いて、1を見て10を知ってきた人間よ。」
ゆうな「みこと......アンタは豊富な習い事で作り上げた、多種多様の所作がある。」
ゆうな「私には.....2人と比べると分析力しか取り柄がないけど........それでも必ず役に立ってみせる。」
スタスタ
悠貴「ゆ......ゆうなちゃん。」
ゆうな「.......みこと、やっぱり違うわ。」
ゆうな「退院しても私たちは悠貴のそばに居る。」
ゆうな「私たちで!悠貴をもう1度あの舞台へ......いやっ!」クルッ
あい「!?」
あいさんのいるステージ
ゆうな「悠貴を! A級 まで連れていくっ!」
.
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:42:13.87 ID:d7w7ihtbo
悠貴「!?」
ゆうな「.......悠貴。」
ギュッ
ゆうな「大丈夫、悠貴なら。私達ならできるよ。」
悠貴「.........。」
悠貴「うんっ!!」ニコッ
【乙倉悠貴復帰ライブ会場】
観客「ザワザワ.....」
ゆうな「ね、ねぇ。本当に私たち舞台袖まで来て大丈夫なの?」
あい「ああ。悠貴たっての希望だ。」
あい「大丈夫さ、この男の人がちゃんと根回しをしてくれている。だろう?プロデューサーくん」
コクン
あい「ほら。」
悠貴「みんなお待たせっ!」
みこと「あっ!悠貴ちゃ.......」
ちはる「綺麗.......。」
.
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:42:39.09 ID:d7w7ihtbo
悠貴「本当にっ?やったっ!」
あい「悠貴。」
あい「肌や体調のコンディションは万全そうだね。」
あい「調整をしっかりしてきた証拠だね。」
あい「今日......いや、これからのために色々なものを習得したはずだ。」
あい「新曲を引っ提げた、新生乙倉悠貴を観客に見せてやろうじゃないか!」
悠貴「うんっ!!」
みこと「悠貴ちゃんがんばって!」
ちはる「悠貴ファイト......」
ゆうな「悠貴.......」
ゆうな「寂しくないよ、私たちがそばに居るからっ。」ニコッ
悠貴「うんっ!」ニコッ
藤居朋「...........。」
ペロッ
藤居朋「..........『月の逆位置』。」
藤居朋「( *゚▽゚*) 」パアッ!
藤居朋「( *>ω<*)و 」グッ!
.
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:43:14.43 ID:d7w7ihtbo
観客「乙倉悠貴.......ねぇ。」
観客「ダメだよアイツは!全然上位としての華がないよ」
観客「東郷あいさんがいるから見に来たけど.......正直あんま期待......」
悠貴「」スッ
観客「えっ....乙倉悠貴.......雰囲気が......」
観客「あっ.......ああ......」
みこと「そうだよ、悠貴ちゃん。」
みこと「自分が天井に吊られているようなイメージで。」
ゆうな「すごい、モデルウォークまで習得したのね........。」
みこと「うん、一応半年間はバレエと空手の基本だけをみっちりしたよ。」
みこと「それだけでも、姿勢と体幹が見違えるほど変化するよ。」
あい「おかげで、会場の雰囲気が変わったよ......。」
あい「さぁ、悠貴!刮目させてやれっ!!」
.
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:43:59.42 ID:d7w7ihtbo
ジロッ
<•><•> <•><•> <•><•> <•><•> <•><•> <•><•>
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<•><•> <•><•> <•><•> <•><•> <•><•> <•><•>
ジロッ
悠貴(初めてライブをした時と同じ......。)
悠貴(いろんな視線を感じる.......。)
悠貴「だけど、今なら.........言えるよ。」
乙倉悠貴「任せて.........お姉ちゃん。みんなっ!」
♪追い風Running♪
観客「ワアアアアアアアアアッ!!」
.
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:44:36.67 ID:d7w7ihtbo
みこと「すごい!見違えるほどダンスと歌がちがうねっ!!」
ゆうな「歌を教えたのは、ちはるだっけ?」
ちはる「うん.......大変だった.....」
ちはる「私は.....歌うことは好きじゃなかったから。」
ゆうな「それでも歌が上手いから皮肉だわ。」
ちはる「あれ、じゃあ、ゆうなちゃんは何を悠貴ちゃんに教えたの?」
ゆうな「.......ああ、すぐにわかるわ。」
ゆうな「.......早速ね、悠貴は気づくかしら?」
.
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:45:34.71 ID:d7w7ihtbo
観客「あーあ、やっぱこの席ハズレだわ。」
観客「ここらへんの席って、乙倉悠貴ぜんぜんこっちに目を合わせて........」
悠貴「〜♪」クルッ
観客「えっ.....こっち見.....」
悠貴「〜♪」☆(ゝω・)vパチッ
観客「!?」
観客「うおおおおおおおおお!悠貴ちゃん今オレにウインクしたっ!」
観客「馬鹿言え!俺にだ!」
観客「いいや俺にだ!!!」
ゆうな「その通り!ナイス悠貴ッ!」
みこと「盛り上がり方が変わった.....」
ゆうな「悠貴ってさ、多分効き目は左なんだろうね......。」
ゆうな「中央と左側席には注意いくんだけど、全然右側には視線がなかった......。だから盛り上がり方に偏りがあったの。」
ちはる「そうか......ユニットでのライブの時はあいさんがもう片方も盛り上げてたから......。」
ゆうな「そう、だから私は『多少過剰気味に右側の観客にアピールするように』言ってみたわ。効果があったわね。」
ゆうな「ほかにも、いろいろ悠貴や他のアイドルのライブ動画を見て分析した......そして、悠貴の形にあうように調整する。」
ゆうな「効果があるかどうかは正直やってみないと分からないけどね......。」
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96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:46:23.37 ID:d7w7ihtbo
あい「そうか、すごいなぁ三人とも......レッスンの時から成長は知ってたけども。」
あい「いざライブとなると、また1つ皮が剥けたパフォーマンスをしている....。」
ちはる「............曰く、『音楽は体験、思想、知恵である。』」
あい「ふむ.....『チャーリー・パーカー』だね。」
ちはる「私たちは.....悠貴に取捨選択の幅を増やした......」
ゆうな「本来陸上やっていた経験だけで、C級までいけたんだもの。」
みこと「色んなものを幅広く取り入れた悠貴ちゃんは、すぐにあいさんに追いつきますからねっ!」
あい「.........そうだね。」
ゆうな「........だけど、本当は。」
あい「ん?」
ゆうな「私は、悠貴がこまま有名にならなかったらいいのにって思ってたこともありました。」
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97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:49:57.59 ID:d7w7ihtbo
みこと「えっ!」
ちはる「ゆうな........。」
ゆうな「有名にならなかったら。ずっと私たちは悠貴と一緒にいられるのにって。」
ゆうな「だけど、今日悠貴が再びステージに立ってて、やっぱり思ったんです。」
ゆうな「やっぱり、悠貴はトップアイドルになれる」ツゥ-
みこと「ゆうなちゃん.....泣いてる?」
ゆうな「悠貴はっ...........悠貴はっ......トップアイドルにならないといけないのよね。」
悠貴「みなさん、ありがとうございましたっ!乙倉悠貴っ!完全復活ですっ、」
観客「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ゆうな「あの時は、『退院してからも一緒』なんていったけどさ。わかってるわよ。」
ゆうな「現実はそんな甘くなんかない.......忙しさに会えない日が続くんでしょうね。」
ゆうな「わかってる......。」
ゆうな「みことと同じよ。わかってても.....やっぱり寂しいわ....」
あい「......そうだね。」
みこと「私も寂しいけど、トップアイドルになっても、テレビや雑誌でいつでも会えるよねっ。」
ちはる「ゆうな......よしよし......」ナデナデ
ゆうな「ッ! 子供扱いしないでよっ!」
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98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:50:26.41 ID:d7w7ihtbo
悠貴「ハアッハアッ.......」
あい「おや、主役のご帰還だ。」
悠貴「お姉ちゃん!みんな!どうだったっ?」
みこと「すごく良かった!感動したよっ!」
ちはる「ほら......ゆうなが泣いてる......」
ゆうな「べっ、別にないてなんかないっ!」
悠貴「あはははっ!ゆうなちゃん目が真っ赤だよっ!」
ゆうな「.......ちっ、ちがっ///」
あい「フフッ、.............悠貴。」
あい「おかえり.....。」
悠貴「...........。」
悠貴「うんっ!」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:50:52.17 ID:d7w7ihtbo
悠貴「ただいまお姉ちゃんっ!」
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100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:51:23.59 ID:d7w7ihtbo
その後、乙倉悠貴は復帰後、破竹の勢いでB級に昇格。
トップアイドルへ、あと一歩となった矢先。
東郷あいが突如、芸能界を引退する。
理由を知るものはユニットメイトであった乙倉悠貴と会社関係者のみという。
.
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:51:53.52 ID:d7w7ihtbo
【ライブ会場】
アナウンサー[さあ、やってまいりました。本日のライブバトル最後のバトルですが.......]
アナウンサー[今回のカードには、期待されておられる方も多かったのではないでしょうか。]
悠貴「.............ズズズ」
悠貴「プハァ!!.......ハーブティ有難うお姉ちゃんっ!」
悠貴「.............それじゃあ、いってくるねっ。」
あい「ああ、頑張って......。」
あい「................。」
.
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:52:30.28 ID:d7w7ihtbo
あい「悠貴ッ!」
クルッ
悠貴「なあに?おねえちゃんっ!」
あい「...............いま、.このひと時が。」
ボナンザ
あい「あなたにとっての 【大当たり】 でありますように........。」
悠貴「.............うんっ!!」
ダダダッ!
あい(だが、悠貴......大丈夫かなぁ。なんたって今日の対戦相手は..........。)
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
.
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:52:58.81 ID:d7w7ihtbo
?「随分たくましくなったね、悠貴。」
?「昔は、頼りなさそうにみえたのに。」
?「今では一端のA級アイドルだ。」
悠貴「.........やっとお姉ちゃんに追いつけたのかなって思います。」
悠貴「でも、私たちにはやり残したことがある。」
悠貴「.......ですよねっ、真さん。」
真「.......そうだね。」チラッ
あい(....................。)
.
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:53:25.78 ID:d7w7ihtbo
悠貴「このライブバトルに勝って...........私はお姉ちゃんをもう一度アイドルの舞台に引きもどしますっ!」
真「............いいねぇ、丁度おんなじことを考えていたよ!」
真「さぁ、それじゃあ.......」
悠貴「やりましょうっ!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアッ!!」
アナウンサー[熱気は上々! ]
アナウンサー[いま、ライブバトルのゴングが鳴ろうとしています!]
.
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:53:54.72 ID:d7w7ihtbo
菊地真 × 乙倉悠貴
0 0
,
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/21(日) 00:54:24.38 ID:d7w7ihtbo
あとがき
やりたいことはやれました。
ここまで、乙倉悠貴を主役にしておいてなんですが
総選挙には東郷あいさんに清き一票をよろしくお願いします。
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