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スイレン「ポケモンハイスクール!」
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12 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/08(月) 23:36:36.90 ID:S9DknTDX0
マーマネ「実はさー……僕たちが入学した頃には、アローラポケモンバトル部はすっかり廃れてなかったんだよねー」
サトシ「え!?そうなの?」
マーマネ「そう、それをカキが復活させて今に至る訳。相変わらず弱小だけどねー」ハハハ
カキ「マーマネ!お前は偉大なる先輩方の伝説を受け継ごうとは思わないのか!!」
マーマネ「偉大なる先輩方って言っても……僕たちが全然知らないすっごく前の世代の話でしょ?」
マーマネ「それに……僕、本当は天文学部に入りたかったし」ボソッ
カキ「そ、そんなこと言うなよマーマネー!俺たち親友だろー!」ウワァーン
マーマネ「……し、親友だから入ってあげたんじゃん……泣かないでよカキ……」
サトシ「そっかー……アローラのポケモンバトル部はカキが復活させたのか……」
サトシ「カキ!すっげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「まぁな?////」テレッ
マーマネ(立ち直りはやっ)
「なーにいばってんのよ」
サトシ、カキ、マーマネ「!」
13 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/08(月) 23:49:25.47 ID:S9DknTDX0
マオ「潰れる寸前のオンボロポケモンバトル部、弱すぎて練習試合すら組んでもらえない。人数が足りなくて大会にすら出られない」ハァ
アマージョ「ッジョ!」
カキ「お、おい!なんてこと言うんだマオ!!」
マオ「なによ〜?私、カキが頼むー!ポケモンバトル部に入ってくれ〜って泣きつくから、仕方なくポケモンバトル部に入ってあげたんだよ?」ズイッ
カキ「うっ……」
マオ「私……本当はお料理研究部か園芸部に入りたかったのに!」
スイレン「私は釣り部か水泳部に入りたかった」
カキ「マオ!スイレン!お前らは偉大なる先輩方の伝統を……」
マオ「あー、ハイハイ。その話は聞きあきたよ」ヤレヤレ
リーリエ「ですが……確かあの時のマオ"お願い!カキの為にポケモンバトル部に入ってあげてよ!"って、私とスイレンを必死に勧誘してましたよね?」ウーン
スイレン「あっ、確かに!」
シロン「コン」
マオ「うっ……そ、それは……」
カキ「マオ……お前、まさかツンデレなのか……?」
マオ「違うっ!////」
マーマネ「あーアツイアツイ」
サトシ「あ、あのー……」
14 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 00:01:50.72 ID:zFwcXJCE0
マオ「あー、ごめんね?私はマオ!よろしくね?」
アマージョ「ッジョ!」
リーリエ「私はリーリエです。このコはシロン」
シロン「コーン!」
サトシ「おぉー!アローラのロコン!カントーのと違う!真っ白だ!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
リーリエ「はい!自慢のコです!」ニコッ
シロン「コーン!」
サトシ「それと……」チラッ
スイレン「……………」
サトシ「……水着ちゃ……」
スイレン「スイレン」
サトシ「……よ、よろしく。スイレン」ハハハ
スイレン「……………」
カキ「で、サトシ!さっきの話の続きなんだが……」コホン
サトシ「!」
カキ「……是非、ポケモンバトル部に入ってくれ!サトシが入ればとりあえず大会には出られる!!」キリッ
サトシ「大会……」
ピカチュウ「ピカピ……」
マオ「サトシ!イヤならイヤってハッキリこのシスコン部長に言ってもいいんだよ?」
カキ「お、おい!マオ!なんてことを……」
サトシ「……カキ…シスコンなの…?」
カキ「妹思いなだけだっ!」キリッ
サトシ「そ、そう……」
ピカチュウ「ピカァ…」
15 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 00:15:31.42 ID:zFwcXJCE0
カーンカンカカカン
放課後
校舎裏
カキ「よーし!サトシ!今からポケモンバトル部の入部テストバトルをはじめるぞー!」
サトシ「おう!いつでもこい!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「ねぇカキー、せっかく入部してくれるかもしれないのにさー?テストなんてやる意味あるの?」
カキ「か、形だけだ!マーマネだって、サトシの実力が気になるだろ?なんせ、あのカントーハイスクールの生徒だったんだ!」
マーマネ「そ、そりゃまぁ…」
トゲデマル「マキュキュ!」
サトシ「いーよ!俺、バトル大好きだし!」ワクワク
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「いいぞーサトシ!その意気だ!」
カキ「だが…手加減はしない!いけっ!ガラガラ!」ポイッ
ガラガラ「ガラーラ!」ボンッ
サトシ「おぉー!アローラのガラガラ!カントーのと少し違う!カッコいー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「ま、まぁな?////」テレッ
ガラガラ「ガラ////」テレッ
マーマネ「早くバトルしなよ」
キャー!!
サトシ、カキ、マーマネ「!」
16 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 00:24:13.25 ID:zFwcXJCE0
カキ「な、なんだ!?」
マーマネ「女の子の叫び声だよ!」
サトシ「向こうから聞こえてきたぜ!いくぞピカチュウ!」ダッ
ピカチュウ「ピカァ!」ダッ
マーマネ「ちょ、ちょっと!待ちなよサトシ!」
アセロラ「アセロラはここで本を読みにきただけだよ!いきなり消えろってなによ!」
ミミたん「キュー!」プンプン
グラジオ「黙れ。ここは俺のナワバリだ」ギロッ
グラジオ「………それとも……どっちがここに残るか…ポケモンバトルで決めるか?」キラン
アセロラ「うぅ……」ジリッ
サトシ「女の子が脅されてる…」コソッ
ピカチュウ「ピカァ…」コソッ
マーマネ「あれは…確か隣のクラスの図書委員の子だよ!」コソッ
カキ「……あの脅してるやつ……!!」コソッ
17 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 20:36:01.51 ID:zFwcXJCE0
マーマネ「あれは…3年のグラジオセンパイ…」ゴクリ
サトシ「グラジオ?」
マーマネ「うん、このスクールの番長みたいな人だよ!一人でスカル団っていう不良グループを壊滅させたりとか……色んな噂があってさ!」
サトシ「不良グループを壊滅?いいヤツじゃん!」
ピカチュウ「ピカ!」
マーマネ「うん……!あ、あれ?いい人なのかな??」
カキ「サトシ!女の子を脅すようなヤツだぞ!」
サトシ「そ、それもそうだな!」
マーマネ「と、とにかく…グラジオセンパイは恐い人だからあんまりお近づきにならない方がいいよ!誰か先生を呼んで…」
サトシ「おい!グラジオ!女の子をいじめるのはやめろ!!」ダッ
ピカチュウ「ピカァ!」ダッ
マーマネ「ちょ、ちょっと!サトシ!話聞いてた!!」
カキ「よし!俺たちも行くぞマーマネ!!」
マーマネ「え!?ぼ、僕はここで見張りを……」アハハ
トゲデマル「マキュ…」ハァ
18 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 20:53:22.41 ID:zFwcXJCE0
サトシ「グラジオー!バトルなら俺がその子のかわりに受けてやるぜ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「ポケモンバトル部、部長として、弱いものいじめは許さないぞグラジオ!!」
グラジオ「………ハァ…次から次へと…」ヤレヤレ
アセロラ「あ、あなたたちは!?」
サトシ「俺はサトシ!今日からこのスクールの生徒になった転校生だ!」
カキ「俺はカキだ!俺たちが来たからにはもう安心だ!」ニッ
アセロラ「そっか…ありがとう…!サトシ!カキ!」ニコッ
ミミたん「キュー」ニコッ
サトシ、カキ「いやぁ?////」テレッ
ピカチュウ「ピカピカ」
グラジオ「……別に俺は弱いものいじめなんかしていない。俺はただここで静かに一人でいたいだけだ」
サトシ「嘘つくなー!ここに本を読みにきたこの子を無理矢理追い払おうとしたろー!」
カキ「だいたい、ここはスクールの土地だ!お前の物じゃないぞグラジオ!!」
アセロラ「そーだそーだー!」ベー
ミミたん「キュー!」ベー
グラジオ「」イラッ
グラジオ「……フンッ、まぁいい……バトルだったな?」
シルヴァディ「ヴァディ!」ヌッ
カキ「あ、あのポケモンは……まさか噂の…」ゴクリ
サトシ「なにあのポケモン!カッコいいー!!」キラキラ
アセロラ「感動してる場合じゃないよー」
ピカチュウ「ピカピ……」
グラジオ「……誰からかかってくる?なんなら三人同時にかかってきてもいいぜ?」チャキッ
シルヴァディ「ヴァディ!!」グルル
19 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:05:49.78 ID:zFwcXJCE0
サトシ「グラジオ!お前の相手は俺とピカチュ……」
カキ「待てサトシ!グラジオが腕につけているリング……アレはZリングだ!!」
サトシ「Zリング……?」
ピカチュウ「ピカ?」
アセロラ「Zリングはね?この島の守り神に認められたトレーナーが貰える物なの!」
アセロラ「Zクリスタルってのをリングにつけてポーズをすると、Z技っていう、すっごい必殺技が使えるんだよ!」
サトシ「Z技…」ゴクリ
ピカチュウ「ピカ…」ゴクリ
カキ「そういうことだサトシ。ここは俺とガラガラでいく」チャキッ
ガラガラ「ガラーラ!」
グラジオ「お前もリングとクリスタルを…面白い」ニヤッ
サトシ「ま、待ってカキ!えーっと……」ゴソゴソ
カキ「?」
サトシ「ほらっ!それなら俺も持ってるよ!そーやって使うのかー!」ジャーン
ピカチュウ「ピカ!」
グラジオ「!」
カキ「そ、それはZリング!?」
アセロラ「でんきZまで!?」
ミミたん「キュー!?」
20 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:14:51.46 ID:zFwcXJCE0
サトシ「よし!これで条件は対等だな!グラジオ!」チャキッ
ピカチュウ「ピカ!」
カキ「お、おい!サトシ!そのリングとクリスタルはどうしたんだ!?」
サトシ「ん?今朝スクールに来る前にカッコいいでんきタイプのポケモンとバトルして貰ったんだよ!」
アセロラ「でんきタイプのポケモン……?」
カキ「ま、まさか……カプ・コケコか……?」
グラジオ(守り神に…?アイツが……?)
グラジオ「……おいお前、Z技を使ってみろ」ニヤリ
サトシ「! 言われなくてもそのつもりさ!ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカ!」ザッ
カキ「お、おい!サトシ!」
アセロラ「使い方知ってるの!?」
サトシ「いくぜピカチュウ!!」ピカー
ピカチュウ「ピカ!」ピカー
グラジオ「…………………」
21 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:26:16.58 ID:zFwcXJCE0
サトシ「これが俺たちの……!!」ピカー
ピカチュウ「ピィカァ……!」ピカー
カキ「! サトシとピカチュウからZパワーが!!」
アセロラ「す、すごい……!カッコい………」
サトシ「ゼンリョクだァァァァァ!!」フシュー
サトシ「………あ、あり……?」
ピカチュウ「ピカァ?」
カキ「………Zパワーが……消えた?」
アセロラ「………カッコ……よくなかった…」
ミミたん「キュー……」
サトシ「ど、どうしたんだ!?こ、壊れてんのかな??」
ピカチュウ「ピカピー!!」
グラジオ「……フンッ、やっぱりか」ザッ
サトシ「!」
グラジオ「おい!そのリングとクリスタル……いったい何処で拾ってきたんだ?」ニヤッ
サトシ「な、なんだと!!」カチン
グラジオ「……俺が本当のZ技の使い方を教えてやる!!シルヴァディ!!」ピカー
シルヴァディ「ヴァディ!!」ピカー
カキ「! グラジオとあのポケモンから凄まじいZパワーが!!」
アセロラ「逃げて!サトシ!ピカチュウ!」
サトシ「………くっ……!」ジリッ
ピカチュウ「ピカ……」
グラジオ「……いくぞシルヴァ……」
「そのバトル待ったーー!!」
グラジオ、サトシ「!」
22 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:38:56.27 ID:zFwcXJCE0
リーリエ「校内でケンカはやめてくださーい!!」タッタッタ
シロン「コーン!」タッタッタ
マオ「待ってよリーリエー!」タッタッタ
スイレン「リーリエ……こういう時だけ足速い!火事場のばかぢから!」タッタッタ
サトシ「リーリエ……マオ……スイレン……」
ピカチュウ「ピカ……」
グラジオ「………………」
マーマネ「ハァハァ……」タッタッタ
カキ「マーマネ……姿が見えないと思ったら…リーリエたちを呼んできたのか?」
マーマネ「ま、まぁね?」
トゲデマル「マキュキュ!」
サトシ「ま、待てよ!バトルはまだ終わっちゃ……」
スイレン「サトシ、さっきのバトル見てた。Z技は不発!あのまま行ってたら、サトシの負け!」
サトシ「………そんなのやってみなきゃ……」
アセロラ「そーだよ!そんな言い方ないよ!サトシはアセロラを助ける為に頑張ってくれたんだよ!」ズイッ
ミミたん「キュー!」
スイレン「な、なんなの……?」
リーリエ「お兄様!!ケンカはやめてくださいとお母様から言われてるじゃないですか!」プンプン
シロン「コーン!」プンプン
グラジオ「……………」
サトシ「………え?お兄様??」
ピカチュウ「ピカ??」
23 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:49:40.98 ID:zFwcXJCE0
サトシ「……グラジオってリーリエのお兄さんなの……?」
マオ「うん、そーなんだよ!グラジオセンパイはリーリエのお兄さん!知らなかったの?」
サトシ「………知らないよ…」
リーリエ「お兄様!次ケンカしたらお兄様とはスクール内ではクチをききません!!」プンプン
シロン「コーン!」
グラジオ「……ケンカじゃない、バトルだ」ボソッ
リーリエ「言い訳しないでください!」
グラジオ「……………」
カキ「……うわっ…妹から無視されるとか、考えただけで…」ブルブル
マーマネ「……リーリエと喋れないとか…何を楽しみにスクールに来れば……」
マオ「男の子ってたんじゅんなんだねー」ハァ
アマージョ「ッジョ」
グラジオ「……フンッ、今日のところは引いてやる」クルッ
サトシ「!」
グラジオ「……リーリエに助けられたな」フッ
サトシ「なっ!?」カチン
ピカチュウ「ピカ!?」カチン
グラジオ「いくぞシルヴァディ」スタスタ
シルヴァディ「ヴァディ」スタスタ
サトシ「………………」
24 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 21:57:00.08 ID:zFwcXJCE0
アセロラ「あ、あの……」
サトシ「!」
アセロラ「……助けてくれてありがとう!」ニコッ
ミミたん「キュー」ペコリ
サトシ「……いや、俺は何もしてな……」
マーマネ「全然いいよ!僕はマーマネ!困ったことがあったらいつでも僕のとこにきてね!」キラン
トゲデマル「マキュキュ!」
カキ「どうだアセロラ?これを期にポケモンバトル部に入部しないか?」
アセロラ「は、はぁ……」
ワイワイ
サトシ「……………」
スイレン「転校即日にナンパ!こわいこわい」ヒェー
ナギサ「ブイブイ」
オシャマリ「シャマリー……」ヒェー
サトシ「そんなんじゃ……」
スイレン「どうだか?サトシ、変態だし」ジトー
サトシ「……………」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
25 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 22:19:41.28 ID:zFwcXJCE0
帰り道
スイレン「………」トボトボ
ナギサ「ブイブイ!」テクテク
オシャマリ「オシャー」テクテク
サトシ「いやー……グラジオ強かったなーピカチュウ」テクテク
ピカチュウ「ピカ!」テクテク
スイレン「……………」トボトボ
サトシ「……あの時…Z技、なんで出なかったんだろ?」テクテク
ピカチュウ「ピカァ?」テクテク
スイレン「…………」トボトボ
サトシ「……なぁ、聞いてる?スイレ……」
スイレン「聞いてる」ピタッ
サトシ「じゃ、じゃあ……」
スイレン「……なんでついてくるの?」クルッ
サトシ「……いや、何でって……俺ん家もこっちの方向だし…」
スイレン「じゃあ、私はあっちから帰る。いこっ、オシャマリ!ナギサ!」
ナギサ「ブイ!」
オシャマリ「シャマリー!」
サトシ「ま、待ってよ!スイレン!一緒に帰ろうぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「イヤ!サトシ、変態だから襲われたら困るし」
サトシ「襲うって……そんなことするわけないだろ…」
スイレン「どうだか?サトシ、転校初日に私のスカートの下覗く変態だし」ベー
サトシ「あれは事故だし謝ったじゃん!」
26 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 22:30:51.22 ID:zFwcXJCE0
サトシ「ねぇスイレン!そんなに俺のこと嫌いなの?」
スイレン「うん、キライ」ニコッ
サトシ「……マオやリーリエから聞いたよ……スイレン、本当はすっごく面白くっていい子だって…」
スイレン「だからなに?」
サトシ「……あのさ……俺、ポケモンバトル部に入ろうと思うんだよ」
スイレン「……………」
サトシ「だから……スイレンとも仲良くなりたいし、このまま嫌われたままなんて嫌…」
スイレン「そ、そうやって……騙したんだ!あの子も!」
サトシ「……は?あの子??騙す??」
ピカチュウ「ピカ?」
スイレン「あの図書委員の子!」
サトシ「あー、アセロラか。つーか、俺…別にアセロラを騙してなんて……」
スイレン「ほ、ほらっ!もう呼び捨て!たいした親しくもないくせに!!」
サトシ「……何言ってんの?」
スイレン「うぅ……わ、私は……騙されない!絶対!!」クルッ
サトシ「お、おい!スイレン!?」
ピカチュウ「ピカァ!!」
スイレン「オシャマリ!ナギサ!ダッシュ!!」ダッ
ナギサ「イッブイ!」ダッ
オシャマリ「シャマリー!」ダッ
ダダダダダ
サトシ「………行っちゃった……」ハァ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
27 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 23:00:15.63 ID:zFwcXJCE0
翌日
ポケモンバトル部 部室
ワイワイ
サトシ「うぉー!!ここが部室かー!すっげー!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「違うよ。ここは物置」
サトシ「え!?そうなの!?」
スイレン「うっそでーす」ベー
サトシ「嘘か…」ホッ
カキ「おいスイレン!変な嘘つくな!サトシが退部したらどうする!」
サトシ「大丈夫だよカキ!すっげーいい部室だな!ここ!」ニッ
カキ「おぉ!わかるかサトシ!?この部室はな?」
マーマネ「ま、弱小すぎて部費削減されまくって今や物置みたくなっちゃったけど、ちゃんと部室だから安心してよサトシ!」
カキ「お、おい!余計なことを言うなマーマネ!」
サトシ「アハハ、気にしてないって」
ピカチュウ「ピカァ!」
マオ「はい!今日はサトシの歓迎会だよ!マオちゃん特性のクッキーでーす!」ジャーン
サトシ「おぉー!美味しそう!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」キラキラ
リーリエ「ふふっ、私、みんなの分のロズレイティーを淹れてきますね?」
シロン「コーン!」
カキ「すまないな!リーリエ!シロン!」
カキ「さぁ、サトシ!今日はサトシが主役だ!どんどん食えよー!」
サトシ「サンキュー!いっただっきまーす!」モグモグ
ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ
マーマネ「サトシを逃がすまいと必死だねーカキ」モグモグ
カキ「……俺は別に部員確保の為にやってる訳じゃないぞーマーマネ」
マーマネ「?」モグモグ
カキ「……昨日のグラジオとの一件、女の子の為に格上の相手に挑むサトシに俺は男を見た!だから……これから共に部活を……スクールで一緒に青春をおくる友を歓迎するのは当然のことだ!!」キリッ
マーマネ「……相変わらず熱いねーカキは」モグモグ
トゲデマル「マキュキュ」モグモグ
スイレン「どう?サトシ?」
サトシ「?」モグモグ
スイレン「ゲキ強メチャつよ!……の、カントーハイスクールポケモンバトル部の部室と違ってここはオンボロ!……ガッカリした?」
サトシ「…………」モグモグ
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン「?」
28 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 23:19:30.17 ID:zFwcXJCE0
サトシ「あっ、そうだカキ!」
カキ「ん?」
サトシ「昨日のZ技のことなんだけど……」
「アローラー!みんな揃ってる〜?」ガラッ
サトシ「!」
ライチ「おっ!キミが噂の新入部員かー?」
サトシ「えっと……」
カキ「ライチ先生!来てくれたんですか!」
マオ「やった!ライチ先生が来てくれた!」
マーマネ「最近来ないから心配したんだよー?ライチ先生?」
ライチ「アハハ……ごめんねー?私も色々急がしくってさー?」アハハ
サトシ「ライチ先生?」
ピカチュウ「ピカ?」
リーリエ「ライチ先生はポケモンバトル部の顧問をしてくださってるんです」
サトシ「顧問……」
カキ「サトシ!ライチ先生はな!アローラハイスクールのポケモンバトル部黄金期を築きあげた伝説の先輩の一人なんだぞー!!」
サトシ「で、伝説の先輩!?すっげー!!」キラキラ
ライチ「アハハ、ホメすぎだって////」テレッ
マオ「そんなことないですよ!ライチ先生は強くてカッコよくって美人で……私の憧れです!」キラキラ
ライチ「いやぁ///」テレッ
スイレン「でもちょっとドジっ娘で色々忙しい人!」
サトシ「そうなの?」
スイレン「うん」ニコッ
ライチ「…………えーっと……まぁ……」ハハハ
リーリエ「わ、私!ライチ先生のそんなところも可愛いと思いますよ!」ニコニコ
シロン「こ、コーン!」ニコニコ
29 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 23:32:16.04 ID:zFwcXJCE0
マーマネ「ライチ先生!今日は何しにきたんですか?」
ライチ「こら〜?マーマネー!先生に向かって生意気だぞ〜?」ムスッ
サトシ「あ、あの!ライチ先生!」
ライチ「!」
サトシ「俺、今日からポケモンバトル部に入ったサトシです!ライチ先生、伝説のトレーナーなんですよね!?」
ライチ「ま、まぁ……それほどでも……」
サトシ「俺とピカチュウにZ技を教えてください!!」ペコッ
ピカチュウ「ピカ!」ペコッ
ライチ「Z技……」
ライチ(……この子……Zリングとクリスタルを………)
サトシ「お願いします!!」
ライチ「………いいわ!ついてきなさい!サトシ!ピカチュウ!」
サトシ「やったー!」
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「くぅ〜!!ライチ先生から直接指導を受けられるなんてっ!!感動だ!!」
マオ「ね、ねぇリーリエ!この格好でライチ先生の指導受けても大丈夫かな!?」
アマージョ「ッジョ!」
リーリエ「えーと……」
ライチ「あっ、そうだカキ!マオ!」
カキ「は、はい!」ビシッ
マオ「なんですか!?」カチコチ
ライチ「アンタたち、生徒会室に呼ばれてたわよ?」
カキ、マオ「へ?」
30 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/09(火) 23:55:36.47 ID:zFwcXJCE0
生徒会室
カキ、マオ「ポケモンバトル部が廃部〜〜!?」
イリマ「えぇ…残念ながら…」
カキ「ど、どういうことだ会長!!」バンッ
マオ「酷いよ!イリマセンパイ!」
イリマ「……ロクに人数もいない…実績も残せないような部活はイリマせんとの理事長からのお達しなんです…」
マオ「そんな……理事長からの……」
カキ「……くそっ!」クルッ
マオ「ちょ、ちょっと!どこ行くのよカキ!」
カキ「理事長のところだ!」
マオ「ちょ……理事長のところって!?」
イリマ「待ってください!」
カキ「! なんだ?まだ何か……」
イリマ「………早まらないでください。何も今すぐに潰れる訳ではありません」
カキ、マオ「え?」
マツリカ「……そうそう、会長の言う通り」
カキ「副会長……」
マオ「マツリカセンパイ…」
マツリカ「なければ作ればいいんだよ。実績を!」ニコッ
カキ、マオ「!」
31 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 00:06:16.59 ID:eD+dquo00
校庭
サトシ「……ピカチュウ!俺たちのゼンリョクを込めるぞ!!」ピカー
ピカチュウ「ピカァ!」ピカー
ライチ「そうそう!いいぞー!サトシー!ピカチュウ!」
ルガルガン「ガルッ!」
マーマネ「へぇー?意外とのみこみが早いね!サトシとピカチュウ!」
リーリエ「ふふっ、ですね?」クスッ
リーリエ「……スイレン!サトシ、頑張ってますね?」
スイレン「うん!いい感じ!」ニコッ
ナギサ「ブイッ!」
リーリエ「ふふっ」ニコッ
スイレン「!」
スイレン「……ぁ…じゃなくて……!まぁまぁ…」アセアセ
マーマネ「……スイレンも素直じゃないね?」
リーリエ「ふふっ、ですね?」クスッ
シロン「コーン!」
スイレン「うぅ…////」
オシャマリ「マリマリ」ニコニコ
「おーい!!」
スイレン、リーリエ、マーマネ「!」
マオ「みんなー!大変だよー!」タッタッタ
カキ「急いで集まってくれ!」タッタッタ
スイレン、リーリエ、マーマネ「?」
32 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 00:22:42.05 ID:eD+dquo00
スイレンの家
スイレン(……次のポケモンバトル大会……優勝できなかったらポケモンバトル部は廃部……)ゴロン
ナギサ「ブイッ」
スイレン「……今度のポケモンバトル大会にはあのカントーポケモンハイスクールも出るハズ……絶対無理…」ゴロン
オシャマリ「アウー……」
スイレン「カントーポケモンハイスクール………」
スイレン(………サトシなら……諦めないのかな?こんな状況でも……)
スイレン「………………」
スイレン「……あぁ……!!もう!!」ガバッ
オシャマリ「」ビクッ
スイレン「いこっ!オシャマリ!ナギサ!」
オシャマリ「オッシャー!」グッ
ナギサ「ブイッ♪」
ガチャッ
スイレン「お母さん!ちょっと出てくる!」
スイレンママ「……? どこ行くの?」
スイレン「特訓!」
オシャマリ「アウ!」
ナギサ「イッブイ!」
スイレンママ「特訓???」
33 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 20:25:00.64 ID:eD+dquo00
海岸
ザザーン
スイレン「オシャマリ!ナギサ!打倒カントーポケモンハイスクール!特訓開始!」
オシャマリ「オシャッ!」
ナギサ「ブイッ!」
イクゼーピカチュー ピカー
スイレン「!」
スイレン(誰かいる……?)コソッ
サトシ「俺たちのゼンリョク!」ピカー
ピカチュウ「ピカァ!」ピカー
フシュ〜
サトシ「だ、ダメだ……!またZパワーが消えた…!」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ……」ポンッ
サトシ「へへへ……そうだよなピカチュウ。落ち込んでる暇なんてないよな?」スクッ
サトシ「よし!もう一回だ!諦めなきゃ絶対にできる!!」
ピカチュウ「ピカァ!」グッ
「なにやってるの?」
サトシ、ピカチュウ「」ビクッ
34 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 20:34:13.09 ID:eD+dquo00
スイレン「……………」テクテク
オシャマリ「アウ!」
ナギサ「イッブイ!」
サトシ「な、なんだ…スイレンか…」ホッ
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「……………」
サトシ「特訓してたんだよ!Z技の!」
スイレン「Z技の特訓?私はてっきり……踊りの特訓してるのかと……」
サトシ「踊りって…………」
スイレン「うーそでーす」
サトシ「……ちょっと傷つくなその嘘……」ハハハ
サトシ「つーかさ!スイレンも特訓しにきたの?」
スイレン「うっ……わ、私は別に……」
サトシ「だよな!今度の大会、優勝しなきゃ廃部だし、やっぱ特訓するっきゃないよな!!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「……サトシは…本当にできると思ってるの?優勝」
サトシ「え?」
ピカチュウ「ピカ?」
35 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 20:57:20.51 ID:eD+dquo00
スイレン「………前にマオちゃんが言ってたでしょ?私たちのアローラハイスクールが強かったのは大昔の話」
スイレン「今は寄せ集めで無理矢理作った部活。弱すぎて練習試合も組んでくれない…人数が足りなくて大会にも出られない…」
サトシ「……………」
スイレン「おまけに…部費は削減されすぎて、部室はオンボロ!それどころか廃部の危機…」
スイレン「それに……大会にはあの、アローラまで名が轟く、カントーポケモンハイスクールだって出る。優勝なんて夢物語!」
サトシ「……俺、カントーのポケモンバトル部にいた時はレギュラーにも入れない弱小部員だったんだ…」
スイレン「……え?」
サトシ「……レギュラーになって……絶対に大会に出てやるんだ!って、ピカチュウと一緒にいっぱい特訓したけどダメだった…きっと顧問の先生は俺の顔すら覚えてないよ…」ハハハ
ピカチュウ「ピカピ…」
スイレン「……………」
サトシ「いくら特訓してもベンチにすら入れなくてさ?俺も一時は諦めかけたよ、レギュラーなんて夢物語だって」
スイレン「………それで?諦めかけたとこ、転校をきっかけに私ち、弱小ポンコツポケモンバトル部を見て、ここならレギュラーになって楽しい部活をできる!……ってなったの?」ジトー
サトシ「そ、そんなんじゃないよ!」アセアセ
スイレン「………じゃ、なに?」
サトシ「……俺がレギュラーになれなかったのは、レギュラーのみんなが俺より努力してたからだ!」
スイレン「!」
サトシ「……確かに転校はいいきっかけだよ、廃部寸前でみんなには悪いけど………カントーポケモンハイスクールの人たちとバトルできるきっかけができた!!」
サトシ「それに…Z技っていう希望だって見えたんだ!だからさ!特訓して特訓して……Z技を習得して大会で優勝してやる!!」メラメラメラ
ピカチュウ「ピカァ!!」メラメラメラ
スイレン「………特訓特訓……Z技を習得したからって……簡単に優勝できる程甘いものじゃないと思う。今度の大会」ジトー
サトシ「そ、それはそうかもだけど……」
サトシ「で、でも!スイレンだって優勝したいと思ったから、ここに特訓に来たんだろ?」
スイレン「………」スクッ
サトシ「!」
36 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 21:03:11.42 ID:eD+dquo00
スイレン「オシャマリ!!」チャキッ
オシャマリ「オシャッ!」グッ
サトシ「! スイレンのそれ……Zリング!?」
ピカチュウ「ピカ……」
スイレン「…………」スゥ
オシャマリ「オシャ……」スゥ
ピカー
サトシ「す、すげー……スイレンとオシャマリから、すっげー量のZパワーが…」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ…」ゴクリ
スイレン「………届け!水平線の彼方まで……!!」ピカー
オシャマリ「オシャー!!」ピカー
"スーパーアクアトルネード!!"
ザババババ!!
オシャマリ「オシャー!!」ドドドドド
ザッパーン!!
37 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 21:18:00.79 ID:eD+dquo00
サトシ「す、すっげー威力!!今のがスイレンとオシャマリのZ技!?」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」キラキラ
スイレン「うん!私とオシャマリのゼンリョク……スーパーアクアトルネード!!」
オシャマリ「オシャッ!!」ドヤッ
ナギサ「ブイッ!!」ドヤッ
サトシ「ゼンリョク……スーパーアクアトルネード…」ゴクリ
サトシ「………スイレン!!俺とピカチュウにZ技を教えてください!!」ペコッ
ピカチュウ「ピカ!」ペコッ
スイレン「!」
サトシ「お願いします!!」
スイレン「………私は…」
サトシ「?」
スイレン「………本当は最初……ポケモンバトル部じゃなくって、水泳部か釣り部に入るつもりだった」
サトシ「…………」
スイレン「………マオちゃんやカキが必死に頼むから、仕方なく入ったの、ポケモンバトル部」
サトシ「スイレ……」
スイレン「でも今は…」
サトシ「!」
スイレン「……みんなやポケモンと楽しくワイワイやって…笑ってられるポケモンバトル部が大好き!」ニコッ
スイレン「だから……なくしたくない、みんなの……私の居場所を!!」
サトシ「……へへっ」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「サトシの言うとおり、なんでもやらなきゃ始まらない!特訓あるのみ!!目指すは優勝!!」メラメラメラ
オシャマリ「オシャー!!」メラメラメラ
ナギサ「ブイッ!!」メラメラメラ
サトシ「もっちろん!!」
スイレン「サトシ、厳しくいくから!!」ニッ
オシャマリ「オシャッ!!」
サトシ「へへっ…!オッス!!」ペコッ
ピカチュウ「ピカ!」ペコッ
………………
…………
……
38 :
◆7HdZn/25p6
[sage]:2019/04/10(水) 21:32:40.15 ID:PYVLKewHO
あ
39 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 21:33:44.47 ID:PYVLKewHO
夜
スイレン「………」ゼー ゼー
オシャマリ「オシャ……」グター
ナギサ「ブイッ!」
サトシ「よし!もう一度だピカチュウ!!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「うぅ……サトシ、すっごいタフ……」ゼー ゼー
スイレン「……サトシ!今日はもう帰ろ!」
サトシ「もうちょっとだけー!もう少しでコツが掴めそうなんだよ!」
スイレン「今日はもう終わり!続きはまた明日!」
サトシ「んー……じゃあ、俺とピカチュウだけもう少し残ってやってくから、スイレンは先に帰ってていいよ!」
ピカチュウ「ピカッ!?」
スイレン「……サトシ、頑張るのと無謀は違う」
サトシ「!」
サトシ「……ま、まぁ…それもそっか…ピカチュウ、続きはまた明日にしようぜ」
ピカチュウ「ピカ」ホッ
スイレン「それに……」
サトシ「?」
スイレン「もう夜も遅い。サトシは、女の子を一人で帰らすつもり?こんな夜道を」ジトー
サトシ「!」
サトシ「………送ってくよ、スイレン」ニッ
スイレン「……うん、よろしく」ニコッ
サトシ「にしてもー……へへっ」
スイレン「?」
サトシ「昨日までは俺についてくんなとか言ってたのになー、スイレン」ヘヘヘ
スイレン「!?」
スイレン「うっ……そ、それは………その………気分!!////」プイッ
サトシ「気分かぁー……女の子は難しいなー、ピカチュウ?」
ピカチュウ「ピカー!」
「おねーちゃん!!」
サトシ、スイレン「!」
40 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 21:41:07.17 ID:PYVLKewHO
訂正
>>39
スイレン「……サトシ、頑張るのと無謀は違う」
↓
スイレン「……サトシ、頑張るのと無茶は違う」
41 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 22:16:04.64 ID:PYVLKewHO
ホウ「おねーちゃん!こんなとこで何やってるのー?お母さんがオニゴーリだよ!」
スイ「せっかく見たいテレビあったのにー!お母さんにおねーちゃん探してこいって言われたんだからー!」プンプン
スイレン「あっ、ごめん!今から帰ろうと思ってたとこ!」
オシャマリ「シャマリー!」
ナギサ「ブイッ!」
サトシ「ん?」ヒョコッ
スイレン「! あ、紹介するね。妹の……」
サトシ「スイレンが三人!?」ギョッ
スイレン「そんな訳ない。妹のホウとスイ」ペシッ
サトシ「じょ、冗談だって…」ハハハ
ピカチュウ「ピカピ…」
ホウ、スイ「む〜〜?」ジーッ
サトシ「ん?どうしたの?」
ホウ「なるほどね〜?」ニヤニヤ
スイ「ね〜?」ニヤニヤ
サトシ、スイレン「?」
ホウ「そういうことか〜……ま、おねーちゃんも、もう高校生だしねー?」ニヤニヤ
スイ「うん!おねーちゃん、とうとうボーイフレンドができたんだねー?おめでとう!」ニヤニヤ
サトシ「ボーイフレンド?」
スイレン「!?////」
スイレン「ち、違う!!その……サトシは友達で……!////」
ホウ「とか言ってぇ?こんな時間まで二人で何してたのー?」ニヤニヤ
スイ「私たち、お邪魔だったんだね?」ニヤニヤ
スイレン「だ、たからっ!ちがっ////」カァー
サトシ(ボーイフレンド?友達ってことだよな?)
スイレン「わ、私とサトシはそんなんじゃ////」モジモジ
ホウ「あっ!ピカチュウ!」ビシッ
スイ「すごかわ〜!」キラキラ
ピカチュウ「ピカ!?」ビクッ
42 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 22:28:36.53 ID:PYVLKewHO
翌日
ポケモンハイスクール
ワイワイ
マオ「アローラ!スイレン!」
シェイミ「シェミィ!」
リーリエ「アローラです」ニコッ
シロン「コーン!」
スイレン「うん!アローラ!マオちゃん、リーリエ!」ニコッ
マオ「ハァ……それしにても……大変なことになったねー……」
リーリエ「はい……今度の大会で優勝出来なかったら廃部……あんまりです……」
シロン「コーン……」
スイレン「…マオちゃん、リーリエ!落ち込んでる暇があったら特訓あるのみ!目指すは優勝!」
ナギサ「ブイッ!」
マオ「……おぉ!スイレンが燃えてる……」
リーリエ「ですが……論理的結論からいいますと、スイレンの言うとおりですね!」
マオ「………うん、そうだね!落ち込むのはゼンリョクで大会に挑んでからだよ!」
リーリエ「はい!そうと決まったら、今日の部活、がんばリーリエ!です!」
スイレン「うん!」ニコッ
サトシ「スイレン!リーリエ!マオ!アローラー!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ「アローラ!サトシ!」
リーリエ「アローラです!」ニコッ
スイレン「サトシ!あれから無茶してない?」ジトッ
サトシ「してないよ!それよりさ、今日の部活も特訓付き合ってよスイレン!」
スイレン「うん!手は抜かないから!」ニコッ
サトシ「へへっ!おう!」ニッ
ワイワイ
マオ「おぉ……スイレンとサトシがいつの間にか仲良く……」
リーリエ「何があったかはわかりませんが……楽しくなりそうですね!」ニコッ
マオ「うん、そうだね!」ニコッ
シェイミ「シェミィ」
43 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 22:45:25.71 ID:PYVLKewHO
放課後
ポケモンバトル部 部室
カキ、スイレン「うぅ〜〜……」イライラ
マオ、マーマネ、リーリエ「……………」
カキ「……くそっ!サトシのやつ……部が存続の危機だって時に何やってんだ……!」イライラ
スイレン「遅い!」イライラ
マオ「もぅ〜!カキもスイレンも少し落ち着きなよ〜」
リーリエ「きっと掃除当番かなんかなんですよ!」
カキ「……くっ!待ってられるか!マーマネ!外でポケモンバトルの特訓するぞ!」ガタッ
マーマネ「えぇ!?せ、せめてこのお菓子食べてから……い、いや!サトシが来てからにしようよ!」モグモグ
カキ「なっ!?おいマーマネ!今度の大会にはなー!部の存続がかかって……」クドクド
リーリエ「今度の大会……私も部の為……ゼンリョクで挑むつもりです!」
リーリエ「マーマネ!特訓に付き合ってください!」
シロン「コーン!」
マーマネ「仕方ないなぁリーリエ。さっ、行こうか?」スクッ
トゲデマル「マキュキュ」
カキ「おい」イラッ
スイレン(したのに、特訓の約束。サトシ、遅い……)イライラ
マオ「やれやれ」ハァ
サトシ「ごめーん!遅れたー!」ガラッ
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「サトシ!遅い!」
カキ「たるんでるぞ!!何やってたんだ!!」
サトシ「ハハハ……悪い悪い……」
サトシ「実はー……ポケモンバトル部に入りたいって子がいてさ?」
カキ「なんだと!?」ガタッ
マオ「」ビクッ
リーリエ「新入部員ですか!?」ワクワク
スイレン「こんなオンボロ部に……物好き」
カキ「おいスイレン!オンボロ部とはなんだ!?」
スイレン「うっそでーす」テヘペロ
カキ「たくっ……!にしても……新入部員をゲットしてくるなんて、でかしたぞ!サトシ!」
サトシ「へへへ!」ニッ
44 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 22:55:17.01 ID:PYVLKewHO
マーマネ「ねぇサトシ!その子って男?女?」ワクワク
サトシ「女の子だよ!」
マーマネ「サトシ!よくやったね!」ポンッ
サトシ「サンキュー!」
スイレン(女の子……?)
マオ「ねぇ、サトシ!その子って何処にいるの?」キョロキョロ
サトシ「廊下で待ってるよ!もう入ってきてもいいよー!」
ガラッ
カキ、マオ、マーマネ、リーリエ「」ワクワク
スイレン「…………」
「えーと……」ヒョコッ
アセロラ「2年のアセロラです。このコはお友達のミミたん!」
ミミたん「キュー」
マオ「あっ、この子……この前、グラジオセンパイに絡まれてた……」
リーリエ「隣のクラスの図書委員の……」
スイレン(やっぱり……)
アセロラ「サトシから楽しい部活だって聞きました。アセロラとミミたんもみんなの仲間に入れてください!」ペコッ
ミミたん「キュー」ペコッ
45 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/10(水) 23:11:40.23 ID:PYVLKewHO
カキ「ようこそ伝統あるアローラポケモンバトル部へ!部長のカキだ。歓迎するぜ!アセロラ!」
マーマネ「副部長のマーマネだよ!わからないことがあったら何でも聞いてね!」キラン
マオ「副部長は私なんだけど」
アセロラ「ありがとう!でも………アセロラ、選手じゃなくて、マネージャーで入ろうと思うの……ダメかな?」
カキ「な、なんだと!?」クワッ
アセロラ「」ビクッ
カキ「うぅ……とうとう我が部にも念願の女子マネージャーが!!」ウルウル
マーマネ「これは……何が何でも大会で優勝するしかないね!」メラメラメラ
カキ「ああ!」
マオ、リーリエ(これだから男子は……)ハァ
マオ「ま、でも……歓迎するよアセロラ!」ニコッ
リーリエ「ようこそ!アローラポケモンバトル部へ!」ニコッ
アセロラ「うん!ありがとう!」ニコッ
ミミたん「キュー!」
サトシ「へへっ!みんなも喜んでるよ!良かったな!アセロラ!」ニッ
アセロラ「うん!」ニコッ
スイレン「アセロラ、いいの?ここは今にも廃部寸前のオンボロ部活!」
アセロラ「!」
カキ「お、おいスイレン!今何て言った!?表出ろー!!」ウガー
マオ「お、おさえてよカキ!」グイッ
アセロラ「大丈夫大丈夫ー!サトシから話は聞いたよ?アセロラとミミたんがみんなのこと、ゼンリョクでサポートするよ!だから……頑張ろ!」ニコッ
ミミたん「キュー」
サトシ「頼りにしてるよ!アセロラ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「へっへー!アセロラに任せて、サトシ!」ニコッ
スイレン「…………」
アセロラ「て訳でー………これからよろしくね?スイレン」ニコッ
スイレン「う、うん……よろしく…」
オシャマリ「オシャー……」
46 :
◆7HdZn/25p6
[sage]:2019/04/11(木) 21:09:04.83 ID:/8W0AeXwO
>>11
訂正
カキ「実は……俺、アローラのポケモンバトルで部長をやってるんだ!」ドヤッ
↓
カキ「実は……俺、アローラのポケモンバトル部で部長をやってるんだ!」ドヤッ
47 :
◆7HdZn/25p6
[sage]:2019/04/11(木) 21:11:06.89 ID:/8W0AeXwO
>>35
訂正
スイレン「………それで?諦めかけたとこ、転校をきっかけに私ち、弱小ポンコツポケモンバトル部を見て、ここならレギュラーになって楽しい部活をできる!……ってなったの?」ジトー
↓
スイレン「………それで?諦めかけたとこ、転校をきっかけに私たち、弱小ポンコツポケモンバトル部を見て、ここならレギュラーになって楽しい部活をできる!……ってなったの?」ジトー
48 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 21:22:20.91 ID:/8W0AeXwO
……………
校庭
カキ「ガラガラ!フレアドライブ!!」
ガラガラ「ガラーラ!!」ボボボ
マオ「アマージョ!トロピカルキック!!」
アマージョ「ッジョ!!」ブンッ
ライチ「ルガルガン!!」
ルガルガン「ガルッ!!」ブンッ
ガラガラ「ガラッ……!!」ドサッ
アマージョ「ッジョ!」ドサッ
カキ「ガラガラー!!」
マオ「アマージョ!大丈夫!?」
リーリエ「す、すごいですライチ先生のルガルガン……ガラガラとアマージョを技ごと跳ね返しました!!」
マーマネ「さすがライチ先生……アローラポケモンバトル部の黄金期を築きあげたのは伊達じゃないね…」タラッ
ライチ「ほらほらどうしたー!カキー!マオー!アンタたちのゼンリョクはそんなモンなのー?」
ライチ「そんなんじゃカントーポケモンハイスクールには勝てないわよー!」
カキ、マオ「!」
カキ「もう一度お願いします!」
マオ「私も!お願いします!」
ガラガラ「ガラッ!」スクッ
アマージョ「ッジョ!」グッ
ライチ「よし!」ニッ
ルガルガン「ガルッ!」ニッ
49 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 21:34:17.40 ID:/8W0AeXwO
アセロラ「カキ!マオ!頑張るのもいいけど……体を壊したら大変だから、休憩も大切だよ?」
アセロラ「はい!アセロラ特性のゼンリョクドリンクだよ!これ飲んでもう人頑張りー!」スッ
ミミたん「キュー!」
マオ「ありがとうアセロラー!」ヒョイッ
カキ「うぅ……女子マネージャー最高!マオとは大違いだ!」グスッ
マオ「なによ!」ペシッ
カキ「いだっ!」
アセロラ「ふふっ」ニコッ
アセロラ「はい、ライチ先生の分もありますよ!」スッ
ライチ「サンキュー!アセロラー!」ヒョイッ
アセロラ「いえいえ、マネージャーとしてこれくらいは当然ですから」ニコッ
ライチ「言うわねー、アセロラー!お嫁さんにほしいぞー?」ナデナデ
アセロラ「ライチ先生にアセロラは勿体ないですよー」ニコッ
リーリエ「アセロラ……マネージャーとしての仕事も完璧ですね!」フムフム
マーマネ「今まではリーリエとマオが選手兼マネージャーでやってたもんねー」
リーリエ「はい!アセロラのお陰で私とマオもバトルに専念できて、大助かりです!」ニコッ
シロン「コーン!」
ワイワイ
50 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 21:40:21.89 ID:/8W0AeXwO
サトシ「いくぜピカチュウ!!」ピカー
ピカチュウ「ピカァ!!」ピカー
サトシ「……これが俺たちの……ゼンリョクだァァァ!!」
ピカチュウ「ピィ……カァ……」バリッバリッ
ピカー
スイレン「………」ゴクリ
サトシ「スパーキング・ギガボルトォォォ!!」
ピカチュウ「ヂュウー!!」バリバリバリバリ
ズドドドドド!!
51 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 21:52:21.36 ID:/8W0AeXwO
サトシ「や、やったぞピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカァ…」
サトシ「ついにZ技を習得したぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「サトシ!おめでとう!」
オシャマリ「シャマー!」
ナギサ「ブイッ」
サトシ「! スイレン!ありがとうスイレン!スイレンのお陰だよ!」
スイレン「うぅ……そ、そんなに名前を連呼されるとテレる…」
サトシ「へへっ」ニッ
スイレン「えっと……コホン。でも、練習は大事!一回できたからって調子に乗っちゃダメ!」ビシッ
サトシ「わかってるよ!だったら……また部活が終わったら海で練習だな!」
スイレン「うん!」ニコッ
「サトシー!」
サトシ、スイレン「!」
アセロラ「お疲れー!はい、アセロラ特性のドリンク!」スッ
サトシ「サンキュー!アセロラ!」ヒョイッ
アセロラ「はい、スイレンも」スッ
スイレン「どうも」ヒョイッ
アセロラ「サトシー!見てたよ!サトシのZ技!カッコよかったよ!」
ミミたん「キュー」
サトシ「へへへ、そっかな?////」テレッ
ピカチュウ「ピカァ////」テレッ
ワイワイ
スイレン「………………」ゴクゴク
オシャマリ「オシャー……」
52 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 22:27:19.77 ID:/8W0AeXwO
海岸
ザザーン
スイレン「さ、サトシ!始めよ!練習!」
サトシ「おう!」
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「おー!」
ミミたん「キュー!」
スイレン「…………ん?」
アセロラ「?」
スイレン「なんでアセロラもいるの?」
アセロラ「なんでって……アセロラはマネージャーだからねー?」ニコニコ
アセロラ「それともー……アセロラ、お邪魔だったかな?」
ミミたん「キュー?」
スイレン「い、いや……そういう訳じゃないけどー…」チラッ
サトシ「スイレン!アセロラも特訓手伝ってくれるみたいだしさ!頑張ろぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「う、うん……」
アセロラ「へへへっ!アセロラに任せてよ!サトシ!」ニコッ
サトシ「おう!」
ピカチュウ「ピカー!」
53 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 22:51:17.74 ID:/8W0AeXwO
サトシ「いくぜピカチュウー!」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「サトシとピカチュウ……頑張ってるね?」
スイレン「うん、いいカンジ!」
ナギサ「ブイッ!」
アセロラ「………ねぇ、スイレン?」
スイレン「? なに?」
アセロラ「スイレンってさー……サトシのこと、好きなの?」
スイレン「うぇっ!?////」
アセロラ「んー?どうなのー?」
スイレン「え、えっと……!わ、私はそんなんじゃなくて…////」
アセロラ「えへへ、そっかー……良かった!」ニコッ
スイレン「…………え?良かった??」
アセロラ「……うん、アセロラね?サトシが好きなの」
スイレン「…………え?」
アセロラ「……スイレンのこと見てたら……もしかしたら、スイレンもサトシのこと好きなんじゃないかなーって思ってたから……アセロラ、ちょっと遠慮してたの…」
スイレン「遠慮……(してないじゃん……)」
54 :
◆7HdZn/25p6
[saga]:2019/04/11(木) 22:57:49.10 ID:/8W0AeXwO
アセロラ「それでね?相談なんだけどー……」モジモジ
スイレン「相談……?」
アセロラ「えへへ、スイレンがよかったら……アセロラとサトシのこと、応援してほしいなって/////」
スイレン「応援……」
オシャマリ「オシャー……」
アセロラ「ねぇ?どうかな?スイレン」
スイレン「私は……」
スイレン(私は……サトシのこと……)ギュッ
「おーい!」タッタッタ
スイレン「」ビクッ
サトシ「なんの話してたのー?」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「えへへ、何でもないよ♪」
ミミたん「キュー♪」
サトシ「?」
ピカチュウ「ピカ」
スイレン「…………」
ナギサ「ブイッ」ポンッ
オシャマリ「オシャ」ポンッ
スイレン「…………」ギュッ
スイレン「……さ、サトシ!!」ガタッ
サトシ、アセロラ「!」
…………………
………
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