【安価】みほ「装甲車バトルディッガーです!」【ガルパン】

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270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 08:55:17.21 ID:tEh6Paxj0
BCでも聖グロでもそんなに変わらんのだろうなローズヒップは
A
一緒に紅茶を探しましょうか?
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:04:11.20 ID:B30FgSp00
めちゃ眠いですが安価だけは出してから寝ます
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:06:06.88 ID:B30FgSp00

みほ「一緒に紅茶を探しましょうか?」

ローズヒップ「おおっ、いいんですの!?」

ローズヒップ「助かりますわー」

ローズヒップ「そういえば元々一人で持っていけるカップの量じゃなかったんですわ」

ローズヒップ「それでトレイとか探してたはずなのに、すっかりそのことを忘れてましたわ」

みほ(頭大丈夫かな……)

ローズヒップ「とにかく、おっ紅茶はキッチンにあるはずですわ!」

ローズヒップ「いきますわよ!」 ドヒューン

みほ「返事する前にもう行ってる……はやい……」

みほ「……」

みほ「あっ、ま、待って! 私キッチンの場所知らな……!」 バタバタバタ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:19:09.42 ID:B30FgSp00

みほ「な、なんとかおいついた……」 ゼハー

みほ(速い……フィジカルエリート揃いの黒森峰にもここまでの速度で走る人は……) ゼハー

ローズヒップ「あれー?」

ローズヒップ「おっかしいですわねぇ」

ローズヒップ「ここにおいてあったはずのおっ紅茶やティーカップがありませんわ」

みほ「誰か戻したとか……」

ローズヒップ「うーーーーん」

ローズヒップ「元あった場所にはありませんわぁ」

ローズヒップ「おふざけやがってでございますわー」

ローズヒップ「マリー様や押田様、愛用のカップ以外で持っていくとべらぼうに面倒でいらっしゃいますことよ」

みほ(よくわからないけど、私ここのメンバーじゃなくてよかった……)

みほ「ええと、それなら>>274


A:人に聞くというのはどうでしょう
B:とにかく可能性があるところを探しましょう
C:似たようなカップを手に入れて誤魔化しましょう
D:一緒に素直に謝りましょう
E:逃げるしかないですね
F:先手を打って顔面をボコボコにすればおっ紅茶なんて飲めなくなるので解決しますよ
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 23:54:10.32 ID:YYyBhI9E0
どれだと仲間になるだろう?
分かんないから安価下で
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 00:27:27.25 ID:uKBlEyoFO
B
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:21:27.68 ID:W85EgZ+50
透過します
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:24:08.51 ID:W85EgZ+50

みほ「とにかく可能性があるところを探しましょう」

ローズヒップ「合点承知の助ですわっ」

みほ(合点承知の助って概念、この世界にもあるんだ……)

ローズヒップ「とりあえず……」 ヨイショ

みほ「え、ええええ!?」

みほ「なんで突然屋根に……ちょ、見え……」

ローズヒップ「うーん、屋根の上にもありませんわねぇ」

みほ「可能性があるところって言ったつもりだったんですけど、聞こえなかったなら謝ります」

ローズヒップ「?」

ローズヒップ「いやいや聞こえてましたわよ」

ローズヒップ「ほら、こんな風が気持ちいい日は屋根の上でティーブレイクをしたくなるでしょう?」

みほ「ええ……?」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:26:18.80 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「ここにないとすると、うーん…・・」

ローズヒップ「ええと……貴女……名前なんでしたっけ」

みほ「あ、みほです。西住みほ」

ローズヒップ「ふむ。じゃあ、みほ様ですわね」

みほ「さ、様!?」

ローズヒップ「助けてもらってますし、感謝の気持ちを込めて様付は基本と教わりましたわ」

みほ(わ、わからない……文化が違う……)

ローズヒップ「私一人では見つかりそうにないので、みほ様ならどこでお紅茶を飲むかお伺いしたいところですわ」

ローズヒップ「そこに置き忘れだったり、誰かが飲んでたり、そーいう可能性あるでしょーし」

みほ「うーん……」

みほ「お手洗いの個室とか?」

ローズヒップ「え、ええ……?」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:32:55.14 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「うーむ、お手洗いにもありませんわねぇ」

みほ「お手洗い、一人で落ち着いて休めるからありえるかなって思ったんだけど……」

ローズヒップ(この人何を言ってやがるんですの……)

みほ「それに利尿作用があってもノータイムで済ませられるし……」

ローズヒップ「レモンティーを飲みたくないスポットにも程がございますわ」

ローズヒップ「……おろ?」

ローズヒップ「キッチンまで戻ってきたら、何やら人が……」

アマレット「あ、おつかれー」

ジェラート「インパクトあるからさすがにすぐわかるね。ローズヒップ……さん、だよね。おつー」

ローズヒップ「確か……安藤隊長の部隊の」

アマレット「そーそー、知っててもらって光栄だねえ」

ジェラート「ローズヒップさんほど目立たないのにねえ、私達」

みほ「……」

アマレット「……ローズヒップと一緒ってことは、やっぱ押田隊の人だよアレ」 ヒソヒソ

ジェラート「ひー、危ない危ない。適当に話合わせてよかったわ」 ヒソヒソ
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:54:26.54 ID:W85EgZ+50

みほ(よく知らない人と会話されると、どうしたらいいか分からなくなっちゃうな……) オドオド

ジェラート(うーん、やっぱりデフォルトでオドオドしてるだけだこの子)

ローズヒップ「ん?」

ローズヒップ「あーーーーーっ!!」

アマレット「な、なんだよ」

ローズヒップ「それ!!」

ローズヒップ「アバレッドさんの持ってるティーカップ!!」

アマレット「アマレットな。誰がレンジャーの赤色だ」

ローズヒップ「それ、マリー様の愛用のやつですわよ!!」

アマレット「ブーーーーーーーーーーーーーーッ」

ジェラート「おいおいおい、死んだわアマレット」

ローズヒップ「うわっ、よく見りゃジェラートさんのは――」

ジェラート「な、なに? まさかこれも幹部クラスの愛用カップ?」

ローズヒップ「ホームレスのおっさんがベロンベロン舐めたりやべーもん擦りつけてたから処分しようとよけておいたやつですわ」

ジェラート「お、オエーーーーーーーーーーーーーーーッ」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:57:28.80 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「まあ、何にせよ見つかってよかったですわー」

アマレット「た、頼む、このことは内密に……」

アマレット「バレたら首が飛ぶ! 物理的に!」

ローズヒップ「いやまあいいですけども」

アマレット「な、なあ、アンタも……」

みほ「あ、はい、ええ、そりゃあもう」

みほ(告げ口したせいえ斬首とか見たくないし……)

アマレット「サンキュー、マジ助かるよ」

アマレット「この借りはいつか返すからさっ」

アマレット「それじゃあ私はさっきから激しく嘔吐してるジェラートつれてくから……」

ジェラート「無理……まぢ無理……」 ゲロゲロゲロ

アマレット「大袈裟だなあ」

ジェラート「口移しでこの汚さ味わわせてやろうか」 ゲロゲロゲロ

アマレット「おまっ、よせ! ゲロを口移そうとするなあ!」

バタバタバタ

みほ「いっちゃった……」

みほ(あ、もらいゲロしそう……)
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 02:40:33.90 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「いやーマージで助かりましたわ」

ローズヒップ「あんまりちんたらしてると私の首までぶっ飛んでましたからねぇ〜」

みほ「えっ、でも結構時間経っちゃったような……」

ローズヒップ「……」

みほ「……」

ローズヒップ「おわーーーーっ、よく見たらめっちゃお待たせしちゃってやがりますわ!!」

ローズヒップ「あわわわわ、と、兎に角急いでおっ紅茶をお持ちしなくては!!」

ローズヒップ「あ、この御礼はしますわよ!」

ローズヒップ「お礼は淑女として当然、と教わりましたし!」

ローズヒップ「今はちょっとバタバタしちゃってるから後日になりますけど!」

ローズヒップ「次あった時に何なりと願いを言うといいですわ!」

ローズヒップ「それじゃ、失敬!!」 ドヒューン

みほ「速っ……有無を言わさずだったなあ……」

みほ(また今度来た時にでも何かお願いしてみようかな)

みほ「……」

みほ(と、とりあえず今日はそろそろ帰っておこう……)
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 02:43:14.80 ID:W85EgZ+50

<15日目>


みほ「もう遺跡に潜れる日かあ、早いなあ」

みほ「……人員を2人確保するように言われてもう10日もたつんだよね…・・」

みほ「今潜ってもいいけど、結局最下層攻略は難しいし……どうすればいいんだろう……」



今日は何をする?  >>284


・遺跡に潜る

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 02:45:51.13 ID:ptRyIr5E0
電極とドリルとバンパーは出ますか?
黒陣営だと自動加入する仲間いないのがネック 安価下
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 03:30:57.53 ID:AXY0UJNKo
うーんこの1週目感
市場
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 22:07:13.82 ID:7xsU5xw8O
敵対勢力に関係してる人間とばかり会ってるとか、エリカの胃袋はボロボロ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 01:10:38.18 ID:bgyB0eJ20
エンゼルポジの仲間いないの?
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/30(木) 02:27:35.07 ID:8KBvz2cy0
少しだけ投下します
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/30(木) 02:36:15.76 ID:8KBvz2cy0

【市場】

ワイワイガヤガヤ

みほ「うーん、すごい賑わい」

みほ「遺跡の出現する日の前後も賑わってるけど……」

みほ「あれはどうしても各陣営の人で溢れかえっちゃってるし」

みほ「地元の人でいっぱい、って感じで少し落ち着くな……」

みほ「各陣営が引っ込んでる数少ない日を謳歌してる、ってことかなあ」

ドンッ

みほ「わわっ……」

みほ「ごめんなさい」 ペッコリン


みほが市場でぶつかってしまった相手(既出でも新出でもOK) >>290
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 02:39:20.51 ID:bgyB0eJ20
引き換え券にはしないからシロタさんポジのキャラと会いたいなあ 安価下
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 03:50:09.09 ID:4/Kwn2KPo
桃ちゃん
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 04:49:19.14 ID:M7L/3PWBO
赤:大洗・サンダース付属
青:BC・聖グロ
黒:黒森峰
在野:その他
だいたいこんなかんじ?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/31(金) 23:14:26.46 ID:LWrdNf9B0
安価の結果陣営に追加されたキャラもいるので完全に>>292ってわけじゃあないけど、大外れでもない感じですね
ざっくり決まってるキャラもいれば決まってないキャラもいるので(アリサは安価取られるまで何の役もなかった)

スローですが投下します
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/31(金) 23:18:32.39 ID:LWrdNf9B0

モモ「くっ、こちらこそすまな……」

みほ「」

モモ「」

モモ「おまっ、おまおまおまおまおま!!」

みほ「貴女は……レッドタートルの……」

モモ「ひぃぃぃぃぃ、な、なんでここにブラックティーガーモグラ乗りがいるんだァ!?」

モモ「今は遺跡に潜ってるんじゃないのかァ!?!」 ヒェェェェェ

みほ「あ、あの……」

モモ「ひ、ひいいい!」

モモ「ま、まずいまずいまずい、バレたのか!? まさかバレたのかァ!?」

モモ「何故だ、何故だぁぁぁぁぁぁぁ! ユズちゃぁぁぁ〜〜〜〜〜ん!!」

みほ「……」

みほ(なにこのひと……)
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 00:49:06.87 ID:OZMfx5WX0

モモ「ち、畜生! 私をナメるなよォ、た、ただでやられたりはしないからなァ!」 ガクガク

みほ「わっ、ちょ、刃物はあぶないですよ!」

モモ「う、うるさあああああい!」 ダダッ

みほ「そ、その、驚かせたなら謝りますごめんなさいっ」 ガバッ

モモ「ぐえっ……」

ドサ

みほ「あ……」

モモ「う……だ、だめだ……た、立てない……」

みほ(よ、弱い……この人……)
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:00:32.56 ID:OZMfx5WX0

モモ「くっ、殺せ!!」

モモ「ころせー!ちくしょー!」 ウワーン

みほ「ちょ、泣かないでくださ……」

ザワザワ

ナンダナンダ

みほ「こ、殺したりしませんからっ!ねっ?」

モモ「ほ、本当か? 本当に命はとらないでくれるのか!?」

みほ「ええ、まあ……」

みほ(普通にいらない……)

モモ「ふん、ならばよし」 スチャッ

モモ「皆のものすまない、騒がせたな」

みほ(あそこからここまで格好つけられるの、すごいなぁ……なんなんだろうこの人……)
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 01:04:36.38 ID:B3n1dJIz0
これ敵どころか味方の人にもこの負け方を知られてずっと言われまくるんだろうなぁ…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:35:22.36 ID:OZMfx5WX0

モモ「あー……ところで、だ」

モモ「こんなところで何をやっている」

みほ「え……」

みほ(なんで素直に教えてもらえると思うんだろう……素直な人だなあ……)

みほ「お買い物ですよ」

みほ「それより、えーっと……」

モモ「モモだ」

みほ「えっと、モモさんこそここで何を」

みほ(……何だかモモさんって呼ぶの、違和感あるなぁ)

モモ「わ、私は、その、なんだ、えーっと、お買い物だ、お買い物」

みほ(うそがへたすぎる)
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:43:52.07 ID:OZMfx5WX0

みほ(どうしよう……)

みほ(折角市場に来たのにこの人に構いっぱなしっていうのも何だけど……)

みほ(放っておいてもいいものかな……)

モモ「そ、それじゃあ私はこれで失礼する」

モモ「帰ってくちぱっちにオヤツをあげなくてはいけないのでな」

みほ(うそがへたすぎる)

みほ「ええと……」

みほ(どうしよう、引き止めて何かすべきかなあ……でもなあ……)

みほ(……私、コミュニケーション能力低いしなあ) ズーン

モモ「な、なんだ?」

みほ「あ、その、>>300
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 02:02:59.47 ID:B3n1dJIz0
何を買いに来たんですか?
(それを聞いた後)
それと、


殺さないとは言いましたけどこんな人混みの中で人に刃物を向けて殺しに来ながらタダで済むと思ってますか?
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 02:13:56.20 ID:GWn8Ck6G0
10裏は88ミリ砲を吟味するぐらいにはやり込んでるけど原作と結構違ってる?
黒陣営ならガラクタ山うろつくだけで仲間集まる筈なんだけど
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 05:06:53.26 ID:LZSXnEd2o
>>301
スレ読み返せ。黒陣営のガラクタ山で白陣営が人を集められるわけない
ブラックタイガーなのに港じゃないのかよと当時は思った(隙あらば自分語り)
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 12:49:51.54 ID:B3n1dJIz0
レッドタートル ← レッドドラゴン
ブラックティーガー ← ホワイトベア
ブルーチーター ← ブラックタイガー
かな
名前が紛らわしい所もあるし注意
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 21:43:03.25 ID:vFV/lg1c0
オドオドしてるモモちゃんかわいいよ桃ちゃん
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 22:20:02.89 ID:3evQHdsS0
ブラックタイガーがあまりにも黒森峰な名前をしてるくせに黒森峰から程遠い集団だったからチクショウ!!

投下します
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 22:28:29.65 ID:3evQHdsS0

みほ「何を買いに来たんですか?」

モモ「え?」

モモ「あー……っと、それはだな」

みほ(あ、これ嘘つかれそう)

モモ「ああ、あれだ、夕飯の買い出しだ、うん」

モモ「ははは、それじゃあ早く帰って作らないらいけないから、これで――」

みほ「へえ、何をつくるんですか」

みほ「見たところ食材っぽいものは何も――」 ガサッ

モモ「こ、こら! 覗き込むな!!」

みほ「銃と、砲弾と……これなんだろう……」

みほ「あ、太ももとかにナイフや銃を隠すためのやつだ」

モモ「ち、違う! これらはその……夕飯のオカズなんだ!!」

みほ「えっ」

モモ「ははは、美味しい〜〜! 美味しいなぁ!!」 バクッ゙

みほ「ええ……」 ドンビキ

モモ「と、とくに、この、革製品は……は、歯ごたえが……」 モッキュモッキュ

みほ(泣くくらいならやめとけばいいのに……)

モモ「あ〜〜! 美味しい! これは豪勢な夕食だァ!!」 モグモグ

みほ(嘘が下手すぎる……)

ママー、アレナニ?

シッ、ミチャイケマセン!

みほ「……」 ゲッソリ

モモ「お、おいひ……ウォエッ」

みほ「わ、分かりましたからもういいです」

みほ(見てるこっちまで辛くなってきちゃった……)
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 23:03:05.85 ID:3evQHdsS0

みほ「それと」

モモ「……?」 ウォエップ

みほ「殺さないとは言いましたけどこんな人混みの中で人に刃物を向けて殺しに来ながらタダで済むと思ってますか?」

モモ「……!」 ゾッ

みほ「今の奇行で……皆さんの視線が外れましたね……」

モモ「お、おい……?」

みほ「貴女……覚悟してきてる人ですよね……?」

みほ「人を『始末』しようとするって事は――」

モモ「ッ」 ゾワワッ

みほ「逆に『始末』されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね……」

モモ「ひっ……」 ペタンッ

モモ(こ、ここここいつ……私を殺る気だっ……) ジョロロ・・・

みほ(え、うわ、きたなっ……)

みほ(どうしよう、一生懸命凄みを出したはいいけど、これ以上近寄りたくない……)
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 23:32:20.33 ID:3evQHdsS0

モモ「か、金か!? 金がほしいのか!?」

みほ(ええ……)

モモ「それとも靴を舐めたらいいのか!?」

モモ「靴ならいくらでも舐めしゃぶるぞ!」

みほ「革製品咀嚼した直後だから説得力がすごい」

モモ「だから見逃せ! 頼む! いや見逃してくださいっ!!」 ドゲザー

モモ「会長のためにも私はまだ死ねないんだ!」

モモ「あっ、服か!? 全裸になれば許してくれるのか!?」

みほ「え、いや、ちょ、脱がないでくだs……」

みほ「うわああああスカートから飛沫が!!き、きたない!」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:01:53.63 ID:+NoDNbDj0

みほ(ぐぅ……)

みほ(こんなことならチームの皆に恐怖政治をしないといけなくなったとき用の教え、ちゃんと聞いておけばよかったな……)

みほ(お姉ちゃんと違って、そういう面白くない教え、まともに聞いてなかったツケかなあ……うう……)

モモ「頼む、この通り、全裸になって土下座もするし今は敵意がないんだっ」

みほ(……今“は”、かあ)

モモ「この通り、哀れなただの非力な少女なんだよぉ」

モモ「だからほら、大人しく見逃すんだ!!」

みほ「……」

みほ(何だか帰りたくなってきたかも……) ゲッソリ

???「そこまで!」

みほ「?」


みほとモモの間に割って入ってきた人物  >>310
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:13:50.73 ID:3fLHqZiy0
アンチョビ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:34:12.29 ID:+NoDNbDj0

アンチョビ「そこまで!」

アンチョビ「お前ら何やってるんだ往来で!!」

みほ「……」

みほ(ほんとになにやってるんだろ……) ズーン

アンチョビ「あーあー、もう!」

アンチョビ「ほら、タオル使うか?」

モモ「あ、す、すまない……」

アンチョビ「ちゃんと拭いてから服を着ろよ、風邪引くから」

アンチョビ「スカート……も濡れてるか……」

アンチョビ「ほら、ちょっとスースーするだろうけど、マント貸してやるから」

モモ「うう、アンザイ〜〜〜〜〜」 ウルッ

アンチョビ「アンチョビだ!」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:37:47.52 ID:+NoDNbDj0

アンチョビ「それから、ミホ!」

みほ「は、はいっ」 ビクッ

アンチョビ「……あんまり無理はするな」

アンチョビ「お前はモグラ乗りなんだろう?」

アンチョビ「ブラックティーガーに義理立てするのはいいが、無理して人間同士争うことはない」

アンチョビ「そりゃあ、同じものを狙ってるなら争いは避けられないだろうが……」

アンチョビ「それでも友達にはなれるし、終わってから一緒にパスタを食べることは出来ると信じてるぞ、私は」

みほ「アンチョビさん……」

アンチョビ「……ほら、震えてるじゃないか」

アンチョビ「来い」

アンチョビ「美味しいパスタを食べさせてやる」

みほ「え、でも……」

アンチョビ「おごりだ、遠慮するな!」

アンチョビ「一緒にパスタを食べたら……きっと良い方向に転がるさ」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:40:20.36 ID:B/EbLt2OO
義理立てとかじゃなく向こうから喧嘩を売られたんだけどなぁ…
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:45:48.35 ID:+NoDNbDj0

【家】

みほ「うーん」

みほ「アンチョビさんはいい人だし、仲良くなる道を模索してくれてたけど……」

みほ「片眼鏡の人は、何か譲れない理由があって、戦うつもり満々だったよね……」

みほ「逸見さんやお姉さんも引くことはないだろうし……」

みほ「困ったな……」

みほ「あんまり、対人で戦車には乗りたくなかったんだけど……」

みほ「……」

みほ「殺さないように相手の戦車を完膚なきまでに叩き壊す」

みほ「そうするのが一番、なのかな……」
315 :リストランテの名前がうっかり間違えて途中で変わってたやんけ!!分かりやすく『アンツィオ』が正しいことにしておきます… [saga]:2019/06/04(火) 00:49:37.81 ID:+NoDNbDj0

<16日目>

みほ「うーん、よく寝た……」

みほ「お腹いっぱい美味しいもの食べられたからかな」

みほ(困窮してるっぽいからか、全体的にご飯は質素だもんね……)

みほ「今日はどうしようかな」


今日は何をする?  >>316

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:54:43.34 ID:B/EbLt2OO
修理屋役の子を仲間にしたい
市場
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:54:52.59 ID:gPUsKZoP0
本家と違って加入条件違ってたりする? 安価下
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:56:11.28 ID:B/EbLt2OO
ごめん、加入条件違うなら安価下でお願いします
319 :そんなに原作と大きな差はないけど、うろつきでなく直接会いに行くを選んでも問題なく進行するよ [saga]:2019/06/04(火) 01:27:08.40 ID:+NoDNbDj0

【市場】

カンカンカン

アリス「水道管の修理、完了……と」

アリサ「いやー助かるわー」

アリス「……」 ジトー

アリサ「タカシが知らない女と歩いてたのを見て、つい自棄酒しちゃって……」

アリサ「ああもう、水道管酔って夜通しぶっ叩いてたのは反省してるわよ!」

アリサ「だからこうして自腹切って治してもらってるんじゃないの!」

アリス「まあ、いいけど……」

みほ「本当に便利屋さんなんだ……」

アリサ「あら、また来たわけ?」

アリス「……またあの子の調子が悪くなったの?」

みほ「あ、ううん。そうじゃなくて……」

みほ「今日はちょっと通りがかっただけで……」

みほ(昨日バタバタしすぎてゆっくり見て回れなかったし)

みほ(……あの人、ほんと色んな意味で凄い人だったなあ……)
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:15:26.44 ID:+NoDNbDj0

みほ「そういえば……」

みほ「それだけの技術があるなら、どこかの陣営に所属したりはしないんですか?」

みほ「うちの陣営、結構大規模なんですけど、その割に技術者が少なくて……」

アリサ「そーなの?」

みほ「最低限の整備を独学で、みたいな人は多いんですけど……」

みほ「最低限だけ教えられて戦場に放り込まれて、生き延びながら覚えたらしくって……」

アリサ「重ーーーーーーーーーーーい」

アリサ「重いわ!」

みほ「W号の整備をしてくれてるユカリさんが他の戦車の面倒も見てくれてるんですけど……」

みほ「どうしても負担が大きくなっちゃって、最近ずーっと戦車周りに貼り付くはめになってるようで……」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:17:27.60 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「あれ?」

ユカリ「あそこに見えるは西住殿では!?」

ユカリ「おーい、西住ど――――」

みほ「だから、ユカリさんだけに整備を任せるのも何だし、整備士としてスカウトしたいなあ、なんて」

ユカリ「」

ユカリ「」

アリサ「……」

アリサ(何かしら、あの間抜けな顔で固まってるモジャ毛……)
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:33:27.70 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「に、西住殿ォ〜〜〜〜〜〜!!」 ガバッ

みほ「わっ、ユカリさん!?」

ユカリ「わ、私リストラされちゃうんですかあ!?」 ウルウル

みほ「ええ!?」

ユカリ「うう、嫌ですぅ……」

ユカリ「昔ならともかく、今更そんなの嫌ですよぉ!」

ユカリ「く、靴ですか!? 靴を舐めたらいいんですか!?」

みほ「この世界、靴を舐める文化でもあるの?」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:53:02.83 ID:+NoDNbDj0

アリス「……ふふ」

アリス「大丈夫」

アリス「一緒に潜るのは、無理だから」

みほ「え?」

アリス「私は無学だから……」

アリス「独学で適当にやっているだけ」

みほ「え?」

アリス「だから、ブラックティーガーの人達と変わらない」

アリサ「質がダンチじゃない」

アリス「……それに……」

アリス「バトルディッガーが、そんなに好きじゃないから……」

みほ「え?」

アリス「私は、ボロボロになった道具を直してあげることが仕事……」

アリス「だけど、バトルディッガーは壊す側のもの……」

アリス「私は、ボコボコにするよりも、ボコボコにされながらも壊れきらない方でありたい」

アリス「それが、ボコだから……」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:57:16.81 ID:+NoDNbDj0

アリス「それじゃあ……」 スタコラサー

アリサ「あ、ちょ、待ちなさいよ!」

アリサ「……ったく、相変わらず修理の時以外は何考えてるかよくわからないんだから……」

アリサ「そんじゃ、私も行くわ」

アリサ「じゃあね」

アリサ「待ちなさいこらー!」 タッタッタッ

ユカリ「いっちゃいましたねぇ」

みほ「あ、うん……」

みほ「ボコ、かあ……この世界にもあるのかなあ……」

ユカリ「?」 
325 :安価出して寝ます [saga]:2019/06/04(火) 02:59:17.03 ID:+NoDNbDj0

【家】

みほ「はあ……」

みほ「あれから結局ユカリさんの誤解を解くために色々おごらされちゃったなあ……」

みほ「明日は何をしようかな」



明日は何をする?  >>326

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 03:27:14.51 ID:3fLHqZiy0
アリスに会う
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 15:23:31.91 ID:DM59rcP0O
ここにきて怒濤のアリス推し
まさかのアリスがスカウト成功一番乗りなのか
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 16:41:32.47 ID:bZEywvAuO
元の子も人気で、さらに便利だってのもあるからね
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 18:48:15.58 ID:DM59rcP0O
アリサの方は仲間に誘いもせず合コンに誘われて終わったというのに
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 19:10:04.53 ID:O6ssnOm2O
というか今の時点でもコミュ相手が10人以上いるのに50日しかないから狙いを絞らないといけないからね
勢力も違うから仲間にできるかも怪しいし
あと…単純な人気の差かな(無慈悲)
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 19:32:51.50 ID:gPUsKZoP0
このペースだと88ミリ砲と電ドリセットを拾わないと厳しいかも
あと『狙いを定める』あのオートマ対策に手榴弾が欲しいね
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:14:43.22 ID:+NoDNbDj0
原作の設定下敷きにはするけど、トレスするだけなのもアレかなってのもあるし、
バンバン勧誘したら原作で仲間にならないポジションでも仲間に出来たり、
原作では死ぬキャラを助けられたりはします
何もしないとまあ死ぬキャラは死にます

あ、投下します
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:18:36.96 ID:+NoDNbDj0

<17日目>


【市場】


ユカリ「うう、感激です」

ユカリ「西住殿がお買い物のお手伝いをさせてくれるなんてぇ!」 ウルウル

みほ「あはは……」

みほ「その、ユカリさんのことも必要だよってちゃんと分かってもらいたくて……」

ユカリ「ん?」

ユカリ「何やらざわついてますね……」

みほ「なんだろう、何かやってるのかな」

ルクリリ「おい女!」

ルクリリ「ボコ様がお前を必要としているそうだ!」

みほ「ボコ!?!?」

ユカリ「ちょっ、西住殿! 何乱入しようとしてるんですかぁ!!」

334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:26:49.96 ID:+NoDNbDj0

みほ「でも……今ボコ様って……」

ユカリ「ご存知なんですか?」

ユカリ「ボコ――あのブルーチーターの崇拝する神様ですね」

ユカリ「元々はボコ・クライスト教団、略してBCの教団として立ち上がったとも言われています」

ユカリ「全ての人の罪を背負ってボコボコにされ、それでも挫けず立ち上がる」

ユカリ「そして人々の望みを叶えてくれると信じられているのです」

ユカリ「何でも『夢は自分を裏切らない。自分もまた夢を裏切ってはならない』」とか言って」

ユカリ「盲信する願いを叶えるべくボコを称える奇祭ドリームトラストミーフェスティバル、略してDTM祭などを自主的に開催」

ユカリ「そのお祭りでは強く願いながらボコにお願いをすることで、例えば己の愛車をカラーリングしてもらったり」

ユカリ「とにかく不思議な恩恵を受けることができたそうです」

みほ「そ、そう……よくわからないけど、詳しいね、アキヤマさん……」

ユカリ「ああっ、露骨に距離を!!」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:28:55.49 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「誤解ですよぉ!」

ユカリ「これらは全部チラシに書いてあったんです!」

みほ「チラシ?」

ユカリ「ええ」

ユカリ「ブルーチーターはいわば寄せ集めですからね」

ユカリ「特に貧民街のガラの悪い人達が主に荒事を担当しているようで……」

ユカリ「その人員に加えて、上流階級のパトロンも見つけるために、ちゃんとしたガイドをそこらで配ってますよ」

みほ「そうなんだ……」

みほ「ボコについて書いてあるんだ……」

みほ「……」

みほ「ねえユカリさん、これ一人何部まで持って帰っていいんだろう?」

ユカリ「えっ、西住殿???」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:35:26.95 ID:+NoDNbDj0

みほ「じょ、冗談、冗談だから……」

みほ(チラシもらうのは一人の時にしておこう……)

ユカリ「あっ、でもあそこで大きな顔してるの……」

ユカリ「上流階級側の人ですね」

みほ「え?」

ルクリリ「ようやくあの口やかましいチビが居ない時に来られたわッ」

みほ「……上流……階級……?」

ユカリ「一応、部隊分けとしてはそのはずですが……」

ユカリ「ああでも、あの大きい態度は、上流階級らしいといえばらしいですよ」

ユカリ「基本的に、平民以下が集まるこの市場のことを見下しているようですし」

ユカリ「ここは本来中立地帯ですから、暴れる人間、大体ブルーチーターなんですよねぇ」

ユカリ「市場のことを遥か下に見ている上流階級か、そんなの気にしないスラムのチンピラって感じですから」

みほ「うわぁ……」

ユカリ「結構この辺買い物来るんですけど、定期的に揉めてますよあの人達」

ユカリ「関わらない方がいいんじゃあ……」

みほ「……あれ?」

みほ(あの絡まれているのって…・・・)
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:48:28.95 ID:+NoDNbDj0

アリス「……大人しくついていったら、ボコミュージアムを建ててくれるの?」

ルクリリ「え?」

ルクリリ「あ、ああ……そう言っていた……」

ルクリリ(ボコミュージアムってなんだ……)

ニルギリ(無邪気な子供を騙すみたいで心が痛いな……)

アリス「だが断る」

ルクリリ「!!」

アリス「このシマダアリスが最も好きなボコのひとつは」

アリス「自分が強いと思っているやつにNOと断ってボコボコにされるボコだ……」

ルクリリ「何言ってんだコイツ……」
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:57:21.28 ID:+NoDNbDj0

ルクリリ「ま、まあいい」

ルクリリ「断られるのは織り込み済み!」

ルクリリ「口やかましい奴がいなければ、こんな子供一匹どうということないわ!」

ニルギリ(ルクリリ様、三下っぽいですよそれ……)

ルクリリ「はっはっは、ティーバックのサビにしてくれるわーーーーっ!」

ブゥン

アリス「!」

アリス(水分を大量に含んだティーバック……)

アリス(あのスピード、まともに食らうのはやば――)

ガキィン

ルクリリ「ん?」

ルクリリ「なんだァ?」

みほ「……」

みほ(思わず飛び出してきちゃった……)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 00:58:48.84 ID:ZABfGsJ30

ルクリリ「ふんっ私達を誰だと心得る!」

ルクリリ「邪魔立てするようなら、ティーバッグが火を噴くぞ!」

ニルギリ「ルクリリ様、どんどん言動が小物っぽく……」 ホロリ

みほ「……」

みほ「そういう下品なセリフは、押田隊なら避けた方がいいと思いますよ」

ルクリリ「えっ!?」

ニルギリ「何故ルクリリさんが定期的に態度を注意されていることを……」

ルクリリ「だ、だとしてもだ!」

ルクリリ「押田隊長がこんな所にいるはずがない!」

ルクリリ「そもそも連れてこいというのは隊長の命令だし、そのためなら多少は……」

みほ「そういう言い訳は、まず貴女の後ろにいる隊長にするべきじゃないでしょうか」

ルクリリ「!!」

ルクリリ(た、隊長!? 後ろに!? ま、不味い、嘘でしょ――)

A:あわてて振り返る
B:いそいで振り返る
C:ティーバックウィップを振り回しながら振り返る

ルクリリ「違うんです隊長これはそうあれです安藤隊の陰謀……」

ルクリリ「……あれ?」

ルクリリ「誰もいな――――」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 01:02:51.75 ID:/XpjgcHCO
好感度が高くない時に振り返ったら死ぬと白瀬から教わってないのかい?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:09:14.19 ID:ZABfGsJ30

西住流には、白兵戦の技術も当然ながらある。

しかしながら、武道ではないゆえ、その大半は不意打ち専門の技。

偵察や侵入の際、すみやかに相手兵の意識を刈り取るためのもの。

真正面の殴り合いでは圧倒的に不利であるが、しかし――――

ルクリリ「……」

ルクリリ「……ブクブク」

ルクリリ「」 ドサッ

無防備な背中が相手ならば、秒で意識を奪うことくらい造作もないのであるッッ!

みほ「ふう……」

アリス「す、すごい……」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:13:29.93 ID:ZABfGsJ30

ニルギリ「あ、あわわ……」

ユカリ「……」

ズドムッ

ニルギリ「うっ……」 バタリ

ユカリ「ふう……」

ユカリ「砲弾をセットするように拳を突き出すだけで、結構な威力になりますねえ」

ユカリ「ごめんなさい、援軍呼ばれると面倒なので……」

ザワザワザワ

ユカリ「……まあ、そりゃ周囲の人は驚きますよねえ」

ユカリ「上流階級の人達をのしちゃいましたし」

みほ「う……」

アリス「……」
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:39:05.15 ID:ZABfGsJ30

アリス「ありがとう……」

みほ「あ、ううん」

みほ「いいの。前は、助けてもらっちゃったし……」

アリス「……」

アリサ「はいはいどいたどいた」

アリサ「ったく、野次馬がすごいと思ったら何やってんのアンタ達は」

みほ「あっ、アリサさん」

アリサ「アリス、アンタもあんまウロウロするんじゃないわよ」

アリサ「治安だっていいわけじゃあないんだから」

アリス「う、うん……」

アリス「……やっぱり、いつまでも逃げてはいられない、か……」

みほ「え?」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:46:56.49 ID:ZABfGsJ30

アリス「……ねえ」

みほ「?」

アリス「私を――貴女の所の専属、ということにしてほしいんだけど……」

ユカリ「!!」

アリサ「ああ、いい考えかもね」

アリサ「どっかに所属しとけば、軽々には手を出されないだろうし」

ユカリ「……」

みほ「……W号ナンバーワン整備士はユカリさんだけど……」

みほ「負担を減らすためにも、ぜひ、お願いします!」

アリス「……よろしく」


▼アリスが仲間になった!
345 :眠いので寝ます [saga]:2019/06/05(水) 01:48:36.90 ID:ZABfGsJ30

<18日目>


みほ「う、頭いたい……」

みほ「ようやく増えた仲間の歓迎会だ!って張り切りすぎたからかな……」

みほ「それともはしゃぎ疲れたのかな……」

みほ「ううん、今日はどうしよう……」



どうする? >>346

疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 07:05:48.90 ID:QNUrrMhS0
エリカに会う
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 16:45:10.55 ID:5pMdlIGlO
白瀬はトラウマ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 19:05:06.13 ID:c/aVjtJx0
ばんばんど〜ん!

強制ミニゲームなら10と12もしんどい
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 01:01:47.84 ID:g+y98qxrO
エリカもすぐには仲間にならないみたいだし、他に仲間にできそうなのって誰だ
アリサとローズヒップ?アンチョビもか?
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/06(木) 23:57:14.17 ID:z5I4xyDo0
秋山誕生日おめでとう、投下します
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 00:00:37.36 ID:DEeMsKAB0

【遺跡傍】

みほ「えーっと……」

エリカ「……」

みほ「何かカリカリしてる……?」

エリカ「あったりまえでしょーが!」

エリカ「アンタねェ、どれだけ経ってるか分かってんの!?」

エリカ「前の突入からももう2週間!」

エリカ「……私達が突入してやられてからは3週間も経つのよ!」

エリカ「……」

エリカ「こうしてる間にも、置いてきちゃった部下はどんどん生存率が下がってる」

エリカ「平常心でいられるわけないじゃない……」

みほ「エリ……逸見さん……」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 00:36:44.37 ID:DEeMsKAB0

みほ「あの、えと、きっと皆さん何とか元気にやってますよ……」

エリカ「適当言わないで!」

エリカ「あの穴蔵の中で何をどうしたら元気にやれるって言うのよ!」

みほ「うっ……あの、それは、その……」

みほ「温泉が出てきて、しかも松茸が生えてるとか……」

エリカ「アンタまじで適当言うんじゃないわよ」

みほ(うわぁ、どうしよう、なんか怒ってる……!)

エリカ「ったく……それで何の用なのよ」

エリカ「私も暇じゃァないんだからね」

みほ「え、ええと、それは……>>353
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 00:51:22.87 ID:ezQkoM5e0
一緒にダンジョンに潜ってもらえませんか?
生存者の手がかりとかもエリカさんなら分かるでしょうし
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/07(金) 01:41:06.35 ID:d6eluf0+0
ばんばんどーんと7のガンダーロボはトラウマ
特にガンダーロボはあれぶっつけで酷い
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 04:10:17.29 ID:UXYh1P5F0
ガンダーロボ絶対許さんからな
投下します
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 04:26:35.76 ID:UXYh1P5F0

みほ「一緒にダンジョンに潜ってもらえませんか?」

エリカ「はァ?」

エリカ「その話なら前(>>188-190)もやったでしょ」 イライラ

みほ(そういえば……)

エリカ「ったく、それとも遠回しに言ったら何にも伝わらないの?」

エリカ「そんな脳みそで隊長や車長が務まるわけ?」

エリカ「所詮はしがない流れのモグラ乗り」

エリカ「貴女でも車長が務まるのね」 ハン

みほ「いや、その……」

みほ「生存者の手がかりとかもエリカさんなら分かるでしょうし」

エリカ「うちの連中なら皆分かると思うわよ」

エリカ「……勿論、私が一番良くわかってるつもり」

エリカ「それでも、全滅を避けなきゃいけないし、地上の防衛も手一杯だから無理って話をしたんでしょうが」

エリカ「あんたみたいな無責任なやつと違って、好き勝手出来るわけじゃないのよこっちは!」

エリカ「それとも何?」

エリカ「あんたが私と入れ替わりで地上でお留守番でもしていてくれるのかしら?」

みほ(うう……虫の居所が悪いところにきちゃったみたい……)

みほ(どうしよう……)


どうする? >>357

A:何か喋る(発言内容併記)
B:黙って俯いて言葉の嵐が過ぎ去るのを待つ
C:グーで殴って黙らせる
D:発言を右から左へ受け流す
E:その他(併記)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 07:38:38.09 ID:GuF2PZ2v0
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 09:28:43.03 ID:79tS5VOg0
これはちょっと時間かけ過ぎてフラグが折れたかな?
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 23:59:42.65 ID:UXYh1P5F0
投下します(最終章第二話までには終わらせたいな……)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 00:21:30.07 ID:HjgxaIId0

みほ(こんな時は……どうしたら……) オドオド

みほ(……)

みほ(そういえば……西住流の教えにあったような……)



〜〜〜〜 回想 〜〜〜〜



しほ「いいですか、みほ、まほ」

しほ「西住流において、上下関係というのは絶対的なものです」

しほ「一糸乱れぬ統率を生むには、上の命令に絶対服従の兵士である必要があります」

しほ「隊長とは頭脳。そして他は皆優秀な頭脳の指示を十分にこなす手足でなくてはなりません」

しほ「そのためには……何が必要か、わかりますか?」

幼みほ「んっと、ガス室!!」

しほ「どこで覚えてきたんですかお母さんは心配です」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 00:58:16.50 ID:HjgxaIId0

幼まほ「……信頼、でしょうか」

しほ「その通り」

しほ「信頼されない頭からの命令では、手足は十全に動けません」

しほ「そのためにも、信頼を得ることは不可欠」

しほ「……ですが……」

しほ「決して馴れ合いになってもいけない」

しほ「……そのへんは、犬の躾と大差ありません」

しほ「いつでもひっぱたく恐怖政治である必要はない」

しほ「それでも、悪いことをしたときには、きちんと叱らねばならない」

しほ「ただ甘やかし、舐められることが信頼ではありません」

幼まほ「……」

幼みほ「……」

しほ「統率を取れていないことを知られることによる不利益は勿論……」

しほ「誤ったことが野放しにされると、真面目にやっていた正しき者までつられて悪しくなっていきます」

しほ「誤った者が得をしているように思わせてはいけないのです」

幼まほ「だから、叱責、ですか……」

しほ「ええ。悪しき行為には報いを与える必要があるのです」

しほ「罰、と言ってもいいでしょう」

しほ「例えば、おやつは一人一つと私がルールを定めたとします」

しほ「みほ。もしも、まほが貴女の分のおやつを食べて素知らぬ顔をしていたらどうしますか?」

幼みほ「え……」

しほ「嫌な気持ちになるでしょう」

しほ「更に私がそれを知り、見逃していたとしたらどうします?」

幼みほ「……私もお姉ちゃんの分を食べる……」

しほ「ええ、そうでしょう。その方が得である、という状況になってしまったのですから」

しほ「勿論、だからといって全ての者が低い方に合わせるわけではありませんが……」

しほ「それが原因で足並みが乱れることは確実。むしろ、全員が低い方で統率される方がマシな状況となるでしょう」

しほ「ならば、みほ。例えばまほが貴女のおやつを食べていたとして、長である私はどうすべきだと思いますか?」

幼みほ「お姉ちゃんの舌を引っこ抜く」

しほ「ワンパクの一言で済ませていいレベルをそろそろ越えてきている気がしてお母さん心配です」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 01:14:33.55 ID:HjgxaIId0

しほ「ですがまあ……適度な鉄拳制裁は有り、というのが西住流」

しほ「過剰な暴力は殴った側の拳を痛める」

しほ「しかし適切に震えば、西住流の盤石の舞台を作れるようになるのです」

幼まほ「……」

しほ「今から、厳しい指導者の厳しさ部分を理解してもらうため、西住流の白兵戦技術を伝達します」

しほ「……」

しほ「みほ」

幼みほ「?」

しほ「今から貴女に、全力の拳をぶちこみます」

幼みほ「?!?!?!?!?!?!?」

しほ「まずは痛みを知る。それが会得の第一歩です」

しほ「それに――」

しほ「これは、お仕置きも兼ねてますから」

しほ「……みほ。こんなお話をされて、鉄拳制裁までくらい理由、わかるわよね?」

幼みほ「え……わかんない……」

幼みほ「お夕飯のカレー鍋にカブトムシの死骸を5つくらい入れたから……?」

しほ「なにそれ知らないやつですねうわぇショックちょっと吐いてきます」



〜〜〜〜 回想、おわり 〜〜〜〜


みほ「……」

みほ(逸見さん……向こうでも、お姉ちゃんが鉄拳制裁とかしなかったせいで、増長してるところはあったけど……)

みほ(今回も、まあまあまずいやつだよね……)

みほ(うう……仕方ないよね……黙らせないと……)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 01:18:36.69 ID:HjgxaIId0

みほ「……」

みほ(まずは一歩歩み寄る)

みほ(射程に入れる、ってだけじゃない)

みほ(この技を使われる相手は、大体情緒が不安定になってるから……)

エリカ「な、によ……言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」

みほ(キレてくるか、小馬鹿にしてくるかになる可能性が高い)

みほ(そして、口を開いて無防備になってみぞおちに――)

みほ(パンツァー、フォー!!!!)

ズドムッ

エリカ「!?」

エリカ(な、に……て、的確に、油断した鳩尾、を……)

エリカ「ぐえっ」 ドサッ
364 :眠くて判断力とか堕ちてるんで寝ます申し訳ない [saga]:2019/06/09(日) 01:20:28.38 ID:HjgxaIId0

エリカ(た、立てない……足に、力が……) ガクガク

みほ「……」

エリカ「ひっ……」

エリカ(こ、殺され――)

みほ「逸見さん」

エリカ「ひっ」

みほ「>>365
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 02:34:34.11 ID:KxpCM8TAo
探しに行きましょう
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 07:13:57.53 ID:6HzxW0Ft0
ちびみほわんぱくってレベルじゃなくて草
発想が猟奇的すぎる
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 09:01:20.77 ID:zrknmENXO
モモを殴るのは戸惑うのにエリカやゴロツキ相手には躊躇わずに殴るあたり
ネジぶっ飛んでるわw
とはいえこういう行動して後で歪みにならなきゃ良いんだけど
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/11(火) 00:40:15.05 ID:DBMXADDo0
眠いのでのんびり投下します
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/11(火) 01:07:53.25 ID:DBMXADDo0

みほ「探しに行きましょう」

エリカ「……ッ」 ビクッ

みほ(言葉は少ない方がいい)

みほ(それが威圧感を生み、勝手に相手の中で自分を肥大化させてくれる)

みほ(……お姉ちゃん、その教えを忠実に守ってエリ……逸見さんを従えてたもんね……)

エリカ「……」

エリカ(何……この隊長と見間違うようなオーラ……)

エリカ(この子は自分が正しいと信じる道のためなら、火砕流の中だろうと突き進むような“凄味”がある……)

エリカ(わ、私は……)


>>370のコンマで勧誘成否決定

00〜29:勧誘失敗、しかも危険な存在として敵視されるようになる
30〜49:勧誘失敗、しかも怯えて距離を取られるようになる
50〜79:勧誘失敗、勧誘失敗、しかし大きなしこりは残らず
80〜89:勧誘成功、しかし大きなしこりが残る
90〜99:勧誘成功、大きなしこりは残らず
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 20:00:49.33 ID:Ry53xtAbo
そい
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 20:27:05.29 ID:aow5Ve8/O
まぁ、そうなるよな
話をしてたらいきなり殴ってくるような人間だもん
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 00:43:21.50 ID:KjX1iAoC0
めっちゃ眠いので少しだけ・・・
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 00:47:39.65 ID:KjX1iAoC0

エリカ「……こと、わる」

みほ「え?」

エリカ「い、言ったでしょ、私が命令を聞くのは隊長だけっ……」

エリカ「そ、それに、私にはちゃんと役割がある」

エリカ「それを放棄なんて……できないっ……」

エリカ「潜りたいわよ、でも……」

エリカ「私はッ! 多国籍軍ブラックティーガーが副隊長、逸見エリカよッ」

エリカ「ナメるんじゃあないわよ!」 ツカツカツカ

みほ「あ……」

みほ「早足でどこかいっちゃった……」

みほ(やっぱり難しいな、コミュニケーションって……)

みほ(こっちの世界でも、微妙な距離になっちゃうのかなあ……)

みほ「……それでも……これで、よかった……んだよね……?」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 00:50:39.44 ID:KjX1iAoC0

【ブラックティーガー管轄エリア】


エリカ(うう……さっきの雰囲気……)

エリカ(アレは隊長と同じ、やばいものを秘めたソレだった……)

エリカ(啖呵切っちゃったけど……大丈夫でしょうね……)

エリカ「ん……?」

???「……」

エリカ「ああ、ご苦労さま」

エリカ「……え?」

エリカ「ち、ちち違うわよ! も、漏らすわけ無いでしょ!!」

エリカ「これは、その……汗よ! 遺跡の近くで筋トレしてたら、内ももが群れて汗染みになったの!」

???「……」

エリカ「……わ、私は忙しいからもういくわよ!」

エリカ「あんたも、遺跡に潜れそうなら志願しておきなさいよ!」 タッタッタッタッタッ

???「……」

???「……」 ニタリ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 00:59:38.93 ID:KjX1iAoC0

【繁華街のバー『どんぞこ』】


???「はーい、アンジー」

杏「ん、どったの、ケイ」

ケイ「いやね、さっきそこで面白い話を聞いたものだから」

ケイ「ここで飲んでるって聞いて、わざわざ教えにきてあげたってわけ」

杏「おー、気が利くねえ。ほしいも食べる?」

ケイ「遠慮しておくわ」

ケイ「それよりも――」

ケイ「良いニュースと悪いニュース、どちらから聞きたい?」

杏「そーいうの、大体話しの流れで大どんでん返しにするためにある二択だしさぁ」

杏「外して微妙な感じになっても嫌だし、好きな方から喋りなよ」 ホシイモヒラヒラ

ケイ「うん、じゃあ早速だけど――」

ケイ「ブラックティーガーの内通者から連絡が入ったわ」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:09:28.29 ID:KjX1iAoC0

ケイ「何でも、遺跡をべったり守ってるあの副隊長さんが、モグラ乗りと揉めたっぽいわよ」

杏「へえ、そりゃまた……」

ケイ「それも結構心に傷を追ったみたい」

柚子「攻め込むなら今、かも」

杏「だねぇ」

杏「でも今夜じゃあない」

杏「……丁度カーシマが市場で手に入れたやつもある」

杏「次の遺跡、いつ潜れたっけ?」

杏「叩くなら――そこだよねぇ」 ニヤリ

ケイ「悪い顔してるわねえ」

ケイ「……下手に謀略しないで、真正面から殴り込んでも負けないのに」 ハァ

杏「いやー、でもさすがに護衛を0にさせるわけにもいかないしさー」

杏「……」

杏(私は死ぬわけにはいかないし、ね)
377 :>>376 「柚子」は「ユズ」の間違い。眠い頭でやるもんじゃあないな [saga]:2019/06/12(水) 01:13:26.84 ID:KjX1iAoC0

杏「それで、今のが良いニュースとして、悪いニュースは?」

ケイ「酔ったモモが口から生しらす丼を吐いた」

杏「全然良いニュースと関係なかったね」

ケイ「そしてそれを避けようとしたバーテンさんが、食材のかごをひっくり返しちゃったらしく……」

ケイ「ほしいも、今日はソールドアウトらしいわよ」

杏「クソっ!!! なんて時代だ!!!!」

ユズ(こんなに凹むの初めて見た……)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:15:02.82 ID:KjX1iAoC0

<19日目>


みほ「はァ……」

みほ「昨日は逸見さんとあんなことになっちゃうなんて……」

みほ「明日には遺跡に潜れるけど……憂鬱だなぁ……」

みほ「……」

みほ「今日はどうしよう」



どうする? >>379


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 16:52:22.00 ID:hqi/5UMkO
これは潜らせるわけには行かなくなってしまったな
安価下
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:31:31.06 ID:xy+yaj/ao
桃ちゃん
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:04:58.55 ID:TfWZjyk60
眠いですが進めないと終わらないので勧めます
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:06:53.98 ID:TfWZjyk60

【バー『どんぞこ』】

カランカラン

みほ「……」

みほ(噂では、ここにいるはず……)

みほ(だけど……)

フリント「〜♪」

ムラカミ「……」

ラム「ウィック」

みほ(……)

みほ(無策で来たけど大丈夫かなぁ……)

みほ(治安が悪そう……)
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:19:16.07 ID:TfWZjyk60

カトラス「店に入ったらまず注文しな」

みほ「えっと、ステーキ定食で」

カトラス「……」 ピクッ

カトラス「焼き方は?」

みほ「……」

みほ(アンチョビさんに聞いた合言葉は、確か――)

みほ「弱火でじっくり」

カトラス「……」

カトラス「それで、“誰”への客なの」

みほ「えっ」

みほ「えーと……片眼鏡の……」

ラム「うほ? それってモモさんのことじゃァ……」

フリント「モモさん!?」

ムラカミ「こいつモモさんの客なのか!?」

カトラス「いや……それにしては怪しいね」

カトラス「顔見知りだけど、友人じゃあないってところかな」

みほ(す、するどい……)

ラム「ふーん……」

フリント「それじゃあ……」

ムラカミ「モモさんに会う資格があるかどうか、試してやるッ」

みほ「うう……」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:24:39.28 ID:TfWZjyk60

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


  ・  ・  ・  ・  ・  ・


  ・  ・  ・


お銀「ふぅん、やるじゃあないか」

みほ「っ」 ビクッ

お銀「警戒しなくても、不意打ちなんて真似はしないさ」

お銀「それにしても大したもんだね

お銀「錨結びも手旗信号も識っているうえ、ムラカミのパワーやカトラスの器用さを上回る動き」

お銀「あんたがモグラ乗りってやつだろう?」

お銀「丘の職業は興味ないけどね」

みほ「……」

お銀「だんまり、ね。まあいいさ」

お銀「あんたはモモさんに用があって、私は何だかあんたを会わせたくはない」

お銀「となると、この店を仕切る私とタイマン張ってもらうしかないねぇ」

みほ「……」

みほ(もう4戦もしたのに……)

お銀「ルールは簡単」

お銀「こいつをより多く飲んだ方が――――」

みほ「…………ハァ」 ゲッソリ
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:29:03.41 ID:TfWZjyk60

みほ「貸してください」

お銀「おっと」

お銀「気をつけな」

お銀「お洒落な瓶だけど、中身は激辛――――」

みほ「」 グイーーーーーーッ

お銀「なッ……!」

ラム「うほっ!? こ、こいつ、飲んだ!? 瓶で!?」

ムラカミ「ハバネロクラブをボトルで一気飲だと?」

カトラス「そ、そんなことをしたら、喉とアナルが…・・っ!」

みほ「問題ありません」

みほ「……この手のものは、影でよく飲まされましたから」

お銀「な、なんなんだい、この子ァ……」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/13(木) 02:33:47.23 ID:7X5bJyHw0
一回でもいいからダンジョンに潜らないと加入しないキャラいるよね
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:37:29.75 ID:TfWZjyk60

お銀「まいったね……」

お銀「船底以外興味なかったのに、モモさんのためと丘にあがってみたら、こんなバケモンがいるなんて」

お銀「……胃の中の蛙大海を知らず、ってやつだね」

お銀「胃袋の中に入ったことなんざないけどさ」

みほ(馬鹿なのか私の世界と文化が違うのかどっちなんだろう……)

お銀「まあいいさ……」

お銀「野郎ども、モモさんをお連れしろ」

ラム「あいあいさー!」 ドタドタドタ

お銀「……それにしても惜しいね」

お銀「あんたほどの手練がレッドタートルに力を貸してくれていれば、モモさんも楽になっただろうに」

みほ「……」

みほ(もっと真剣に敵対してたら、違う意味でそのモモさんを楽にしてあげる結果になってたことは黙っておこう……)
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 02:39:30.21 ID:TfWZjyk60

ラム「モモさん、お連れしやしたー!」

モモ「どうした、お前達」

モモ「明日の作戦のことで忙しいんだ……が……」

みほ(明日の作戦?)

モモ「ななななななな、おまっ……おまぁ!」

みほ「おま?」

お銀「あんた、オマっていうのかい?」

みほ「違います」

モモ「な、なんでここにいるんだ!!」

みほ「ええと、ちょっと用があって……」

モモ「よ、用?」

みほ「>>389
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 02:22:13.73 ID:lDtEuqXZO
降伏は無駄だ、抵抗しろ
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 02:28:12.09 ID:irWv/nZq0
そのセリフはあかんて…w
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 00:45:56.95 ID:4uG2/alT0
ちょっと難しいから数日待ってね。。。(最終章見たりするけどネタバレはなしでお願いします)
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/15(土) 04:29:48.20 ID:oqlLC5Bh0
桃「なにを言ってるんだ西住、言葉間違って……待てよそういうことかああああ」
柚子「桃ちゃんうるさい……」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 23:10:04.91 ID:+J19vHgL0
最終章面白すぎるんだなぁ
週末ちょっと書けないので、明日早いんで少しだけですが投下しておきます
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 23:12:30.02 ID:+J19vHgL0

みほ「降伏は無駄だ、抵抗しろ」

モモ「え?」

お銀「…………はあ?」

モモ「……ははは!」

モモ「お前、間違ってるぞ」

モモ「それを言うなら『抵抗は無駄だ、降伏しろ』だろ?」

みほ「……………………」

みほ「何故、そう思うんですか?」

モモ「……!」

モモ「う、うわああああああああああああ!」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 23:23:38.36 ID:+J19vHgL0

お銀「モモさ――――」

ガシャン

お銀(あ……)

お銀(ハバネロクラブの瓶……)

お銀(なるほど、だからラッパ飲み……)

お銀「まったく、年寄りの入れ歯にかけて――」

ドゴッ

お銀「ぐ……」

お銀(モモ……さん……) ドサ

みほ「……あくまで狙いはモモさん?だけですが……」

みほ「来るなら本気でお相手します」

みほ(……一方的な暴力は嫌だけど……)

みほ(こちらを殺す気で来てくれるなら……気が楽になるもんね)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 23:34:29.00 ID:+J19vHgL0

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


  ・  ・  ・  ・  ・  ・


  ・  ・  ・


アリス「おかえ……」 ビクッ

みほ「……アリスちゃん」

みほ「ただいま」

アリス「……」

アリス「その匂い……」

みほ「……」

みほ「はは、汗臭いかな?」

みほ「……シャワーは浴びてきたんだけどね」

アリス「……」

みほ「……」

みほ「……折角遊びにきてくれたし、お菓子でも食べる?」

アリス「……」

アリス「無理はしないで」

みほ「……」

みほ「うん」

みほ「わかってるよ」

みほ「……わかってる」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 23:38:04.04 ID:+J19vHgL0

【バー『どんぞこ』】

杏「……まったく、ほーんと困ったもんだよ」

ユズ「……会長」

杏「……」

杏「ん、ごめん」

杏「おしゃべりはここまでにしておこうか」

杏「……片付けないわけにもいかないしさ」

杏「だから――もう、お別れだ」

杏「ごめんな――かーしま」

ユズ「……」

杏「……埋めてやれ」

ザッザッザッ

杏「……」

杏「……」

杏「そんなに大きな犠牲は出さずに終わらせよう、なーんて思ってたんだけどさ」

杏「甘かった、かなぁ」

ユズ「……」

杏「……」

杏「全面戦争だ」

杏「小山、悪いけど兵隊達に準備させてくれない?」

杏「明日だ」

杏「可哀想だけど――西住ちゃんには、地獄を見てもらう」 ギリッ
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/21(金) 23:49:59.34 ID:dJH1W+tk0
さあ、ダンジョン攻略どころじゃなくなってきた
399 :寝ます [saga]:2019/06/22(土) 00:04:18.21 ID:69/LOaKO0

【家】

みほ「そういえば、アリスちゃんはなんで――」

みほ「あ、用事がないと来ちゃ駄目だとかそういうんじゃなくてね」 アセアセ

アリス「……」

まほ「私が呼んだんだ」

みほ「お姉ちゃ――隊長!」

まほ「話は聞かせてもらった」

まほ「ようやく仲間が見つかったそうだな」

みほ「うん……」

みほ「でも、あと1人が全然見つからなくて……」

まほ「それがだな…・…」

まほ「明日ならば力を貸してやってもいい、という隊員が現れたんだ」

みほ「え?」

まほ「エリカもどんどん不満をつのらせているし、隊の間でも正直不安の色が濃くなってきている」

まほ「……あいつは、ここで組む前は隊長を務めていた程の者だ」

まほ「皆の心に、本当にモグラ乗りを頼っていいのかというく不安が渦巻いているのを察知したのだろう」

みほ「なるほど……」

まほ「どうする?」

まほ「明日、そやつを連れてダンジョンに潜るか?」

みほ「うーん……」

どうする?  >>400
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 00:28:17.27 ID:5jW9KpUf0
止めておきます、レッドドラゴンがうるさくなってきてますので
でもその人を連れてきてください
次に潜るまでに親睦を深めたいので
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 00:32:23.04 ID:5jW9KpUf0
ごめん、レッドドラゴンじゃなくてレッドタートルだった
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 21:02:06.29 ID:IR7g94s60
帰宅して家事とかしてたら寝る時間の日々なせいで停滞してて申し訳ない。
サクサクいきます。あと人が死にます。
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 21:05:44.56 ID:IR7g94s60

みほ「止めておきます、レッドタートルがうるさくなってきてますので」

まほ「……確かに、最近の動向は気になっていた」

まほ「特に今夜はどうも繁華街が騒がしくてな」

みほ「……」

みほ「あ、でもその人を連れてきてください」

みほ「次に潜るまでに親睦を深めたいので」

???「その必要はないわ」

みほ「え?」

まほ「……」

まほ「彼女なら、もう来ている」

みほ「えっ?」

みほ「あ、こんなところに」 シャガミ

???「なっ、しゃがみこんで目線を合わせるんじゃないわよ!」

???「それに何!? 小さくて気付かなかったっていうわけ!?」

カチューシャ「カチューシャを馬鹿にすると痛い目にあうんだからね!」

カチューシャ「ノンナ! ノンナー!!」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 21:36:50.07 ID:IR7g94s60

みほ「……」

みほ(なんだろう、すごく、嫌な感じが……)

まほ「見た目は子供だが――」

カチューシャ「ちょっと!」

まほ「……」 ギロリ

カチューシャ「ひっ……」

カチューシャ「ノンナ! どこいったのよ!」 コソコソ

まほ「腕は確かだ」

まほ「部隊を率いて我が国とやり合い、激しい損壊を与えられた」

みほ「え……」

まほ「終戦し、帰れなくなった同士で一時的に手を組んでいるが……」

まほ「彼女たちには助けられている」

まほ「特に厳しい冬超えについて知識が豊富でな」

カチューシャ「ふふん」

カチューシャ「本当ならここでコテンパンにしてあげたっていいんだけど、カチューシャはオトナだもの」

カチューシャ「部隊の皆を家に帰してあげるためなら、貴方達とだって手を組んであげる」
405 :誤変換 まほ→マホで脳内変換してください [saga]:2019/06/27(木) 22:20:20.88 ID:IR7g94s60

カチューシャ「親睦を深めてほしかったら土下座でもして頼んでみたら?」

マホ「……」

カチューシャ「に、睨んでも無駄よ!」

カチューシャ「あんた達の方が数が多いし、任せてあげてたけど……」

カチューシャ「遺跡に取り残された中にはカチューシャの部下だっているの」

カチューシャ「この期に及んで地上を警戒して潜りたがらないようなヤワな子には任せておけないわ」

みほ「で、でも、レッドタートルが今本当に――」

カチューシャ「ふふん」

カチューシャ「それなら大丈夫よ」

カチューシャ「遺跡をそっちに任せてた分、カチューシャ達は防衛をやっていたもの」

カチューシャ「明日はまだレッドタートルも動かなさそうってノンナが言ってたわ!」

みほ「……ノンナさんって……?」

マホ「ああ……カチューシャの腹心だ」

マホ「その射撃の腕はピカイチでな」

マホ「……私の仲間もよく殺られたよ」

みほ「あ、あはは……」

みほ(こっちの世界のお姉ちゃんも笑っていいのか微妙なことを平然と言う……)
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 22:26:18.30 ID:IR7g94s60

カチューシャ「とにかく!」

カチューシャ「貴女が行かないならカチューシャが指揮をとって乗り込んであげる」

マホ「……カチューシャの所のモグラは機動力に欠ける」

カチューシャ「問題ないわよ」

カチューシャ「それに、例え遅いとしても、前に進んでいる限り辿り着くのよ」

カチューシャ「怖気づいて足踏みしてる人は一生たどり着けないけど?」 フフン

みほ「……」

マホ「……本気で行くつもりなのか」

カチューシャ「とーぜんよ」

カチューシャ「その子が拒否した時のため、ニーナ達には話をつけてあるわ」

カチューシャ「……ああ、安心して。同盟を裏切るつもりはないし、約束通り防衛任務もやるつもりよ」

カチューシャ「ノンナとクラーラは地上においていくわ。それならいいでしょ?」 フフン

マホ「……」 チラリ

みほ「……私は……」

みほ「潰されるメンツなんてないし、おね――隊長がいいと思うなら……」

みほ(レッドタートル相手の防衛にどれくらい戦力残しておけばいいのかとか分からないし、あんまり口を挟んでも……だよね……)

マホ「……そうか……」

マホ「仕方がない」

マホ「明日はカチューシャ車と赤星車の二台を遺跡に潜行させることとする」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 22:37:35.35 ID:IR7g94s60

カチューシャ「やった!」

カチューシャ「これでお刺身が食べられるわ!」

みほ「え?」

マホ「お前、まさか……」

カチューシャ「ち、違うわよ!? それだけのためじゃないわ!」

カチューシャ「カチューシャの仲間をこれ以上暗い遺跡に閉じ込めておけないってのが一番の理由!!」

マホ「……」

カチューシャ「ま、まあ、ちょっとはお刺身食べたいって理由もあるけど……」

みほ「あの、お刺身って……」

マホ「ああ」

マホ「刺し身というのは新鮮なナマの魚を」

みほ「そういうことじゃなくて」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 22:43:27.71 ID:IR7g94s60

カチューシャ「遺跡に潜るって、死んでもおかしくないことよ」

カチューシャ「だから突入する者は前日に美味しいものを食べるんだって」

マホ「ともにこのブラックティーガーを形成した部隊の者がそう言っていてな」

マホ「……確かに最期になるかもしれない食事が木の根というのは可哀想だ」

マホ「だからその文化を取り入れることにしたんだ」

みほ(最期じゃなくても可哀想な食事……)

カチューシャ「クラーラがとってもいいお刺身を手に入れたって言ってたから楽しみだわ」

カチューシャ「折角だし、この食事で釣って戦力を募集しようかしら」

マホ「餌につられただけの者は役に立つまい」

カチューシャ「あら、そこを役立てるのが私の腕の見せどころなんじゃない」 フフン

みほ「あの……私はそろそろ……」

マホ「ああ、戻るのか」

カチューシャ「明日の壮行会、貴女は別に来なくていいわよ」

カチューシャ「どうせそっちの連中は見張りとかで忙しいだろうし、カチューシャはカチューシャの部下が見送ってくれたら十分だわ」

マホ「……」 ハァ

マホ「……仕事を滞らせなくてもいいという気遣いなのだろう」

カチューシャ「ちょっと聞こえてるわよ何よその通訳!!」

みほ「あ、あはは……」

みほ「ええっと、とりあえず、おやすみなさい」

マホ「おやすみ」

カチューシャ「ピロシキ〜」

みほ「……」 スタスタスタスタ

みほ「……」

みほ「……!」 ダーッシュ

みほ(ご飯で釣られる前にハナさんにちゃんと潜らないよう言っておかなくちゃ……!)
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 22:51:12.92 ID:IR7g94s60

<20日目>

チュンチュンチュン

みほ「ん……」

みほ「!!」 ガバッ

みほ「えっ、もうこんな時間!」

ユカリ「おはようございます」

みほ「ユカリさん……」

ユカリ「……アカホシ殿は、もう行かれました」

ユカリ「見送られると行きたくなくなるからー、なんて言って、目覚ましは切っていっちゃいましたよ」

みほ「……そう、なんだ……」

ユカリ「……それより!」

ユカリ「ご飯にしましょう!」

ユカリ「今日のご飯はすごいですよー」

みほ「え?」

サオリ「お刺身だって、お刺身!」

みほ「あ、おはようございます」

サオリ「何でも、安く大量に手に入れたけど、カチューシャさんの体積じゃ食べ切れなかったからおすそ分けなんだって」

サオリ「クラーラさんって人がお刺身と、あと調理したやつを振る舞ってくれるみたい」

サオリ「ハナはもう行ってるし、二人も行ってきなよ」

みほ「あれ、サオリさんは……」

サオリ「私はほら、マコを起こしていかないといけないから……」

みほ「わぁ激戦のあと……」

ユカリ「フライパンとかお玉とか散らばってるやつ一通り鳴らしたんですけどねえ」

みほ「なかなか起きないもんね……」

サオリ(行き交う砲弾に鼓膜やられてるのかみぽりんも全然起きなかったけどね……)
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 22:59:28.65 ID:IR7g94s60

サオリ「とりあえず席と一緒に私とマコの分、とっといて」

サオリ「……ハナが全部食べちゃわないように」

ユカリ「ああ……」

みほ「うん……」

サオリ「それじゃ、あとでね!」

みほ「はい!」

ユカリ「……うーん、楽しみですねえ」

ユカリ「アカホシ殿が美味しい料理を作ってくれてましたが、食材の豪華さは限度がありましたもんね」

みほ「そっか、この世界、お刺身がかなり価値高いんだ」

ユカリ「西住殿の故郷ではそうでもないんですか?」

みほ「ん、高級ではあるけど、そこまで手がでないほどじゃないかな……」

みほ「……」

みほ「……こっちの世界のお刺身、ゲテモノだったりしそうで怖いなあ……」

ユカリ「そんなことありませんって!」

ユカリ「マグロっていう非常に美味しい赤身で……」

みほ「……そのマグロ、足とか生えてたりしない?」

ユカリ「しませんよ!」

ユカリ「というか、食文化は西住殿の世界と大差ないって結論になったじゃないですか!」

みほ「あはは、冗談、冗談」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 23:08:18.83 ID:IR7g94s60

【食堂】

フクダ「ええ!? 今日は全員お刺身を食べていいのでありますか!?」

ホソミ「ああ、おかわりもいいぞ!」

タマダ「我々全員に余った刺し身を分けてくれるとは、カチューシャ隊長は実にお優しい!」

キヌヨ「はは、すまないなあ、あんまり美味いものを食べさせてやれなくて」

タマダ「あ、いえ、そういうつもりで言ったのでは……!」

キヌヨ「ああ、いい、いい」

キヌヨ「実際、少しでも銀シャリを恵んでもらって皆に分けられるよう、モグラに乗るのを志願していたが……」

キヌヨ「残念ながらお目通りすら叶わなかったからな」

フクダ「私も、動機が不純として、断られたであります……」

ホソミ「西住みほ特別部隊長、どうやらあまりモグラ志願兵との面接をする気がなかったようだからなぁ」

キヌヨ「だな……それにしても上手い。これが本当のマグロかぁ」

タマダ「我が国はマグロの産地ではありますが、我々一兵卒の口には入りませんからなァ」

フクダ「至福のときであります……」

クラーラ「……おかわりもいですよ」

フクダ「!」

クラーラ「……遠慮せず、今までの分食べてください」

フクダ「で、では、僭越ながら……!」

タマダ「あ、ず、ずるいぞ!」

キヌヨ「本当に有り難い。いいんですか、本当に」

クラーラ「ええ……」

クラーラ「これが、私達に出来るせめてものことですから」

キヌヨ「?」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 23:45:10.11 ID:IR7g94s60

みほ「わぁ、皆集まってる……」

ユカリ「我々モグラ組に食料を優先供給してるみたいですからねぇ」

ユカリ「貴重なごちそうなんでしょう」

みほ「あ、ハナさん、いた……」

ユカリ「引くほど山盛りにしてますね……」

クラーラ「あー……そのあたりに、しておいた方が……」

ハナ「美味しいから大丈夫です」

クラーラ「その……」

みほ「なんかほんとすみません」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 23:52:35.52 ID:jRWKqmDL0
見てるよ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 00:09:24.24 ID:Y3dE3OGa0

ザワザワザワ

みほ「……」

ユカリ「見られてますねえ」

ハナ「モグラ乗りは注目の的ですものね」 モグモグ

ユカリ「と、とりあえず私達もいただきましょう」

ユカリ「ほうっておくと全部食べられそうですし」

ハナ「大変美味しいですよ」

ハナ「……ただ……」

ハナ「私の知ってるマグロの味とは若干異なっていますが……」

ユカリ「産地のせいでしょうか」

みほ「……?」

みほ「……」 パクッ

みほ「……」 モキュッ・・・

みほ「!!」

ユカリ「では私も、いただきm――」

みほ「駄目、ユカリさん!」 バシッ

ユカリ「ええ!? な、何を……」

みほ「この味、この感覚……間違いない……」

みほ「皆さん、食べるのを中止してください!」

みほ「これはマグロじゃありません、バラムツです!!」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 01:15:13.04 ID:Y3dE3OGa0

ユカリ「バラムツ……?」

ハナ「食べたことありませんね……」 モグモグ

みほ「バラムツ……私の世界では深海魚です」

みほ「確かに味は美味しいんですけど、その油分は人体じゃ消化できないんです!」

キヌヨ「?」

みほ「ええと、つまり、これを食べると、ワックスエステルといって……」 アワアワ

ハナ「あ、テンパってますね」 モグモグ

ユカリ「この場の全員が注目しちゃってますからねぇ」

みほ「早い話が、それを食べると、お腹が――」

ギュルルルルルル

キヌヨ「……!」

フクダ「くぉっ……お、おは、なし中申し訳、ない、ですが……」 プルプルプル

フクダ「しょ、少々……お手洗……ひぎっ」 プルプルプル

タマダ「お、おおおおお!? な、なんだああああああ!?」 ギュルルルルルル

キャーキャーウワーヤバイギャアアアアア

ユカリ「ひ、ひいい……な、なんなんですからこれぇ!」

ハナ「どうやら消化できずそのまま体外に出る成分が含まれているようですね」 モグモグ

ユカリ「理解してなお食べるのやめません?」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 01:57:36.79 ID:Y3dE3OGa0

キヌヨ「お、お腹が……あっ」 ギュルルルルルル

タマダ「と、トイレを……ゆ、譲ってくれ……」 ドンドンドンドンドン

ユカリ「うあああああ……じ、地獄絵図……」

みほ「バラムツ、食べ過ぎると命に別状があるけど……」 チラッ

ハナ「この程度ならなんともありませんね」

ユカリ「ええ……」

ハナ「みほさんこそ、一口食べてましたが大丈夫なのですか?」

みほ「まあ、毒物ならたまに親戚に盛られてて耐性あるから、私は大丈夫」

みほ「それに一口くらいなら問題ないと思うから」

ユカリ「聞いてはいけないことを聞いてしまった……」

ハナ「皆さんの手当、した方がいいのでしょうか」

みほ「……ううん。一旦放置でいいと思う」

みほ「ちょっとしたお茶目で、お母さんがお偉いさんを招待して家で食事した時にこっそりお刺身をバラムツに差し替えたことがあったんだけど……」

みほ「その時も大惨事では会ったけど、誰も命は落とさなかったし」

ユカリ「聞いてはいけないことを聞いてしまった……」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 02:03:57.90 ID:Y3dE3OGa0

みほ「それより……」

みほ「あのバラムツは、多分意図的に用意されたもの」

みほ「そうじゃなきゃ、カチューシャさん達もバラムツを食べて遺跡に潜れていないはず」

みほ「……レッドタートルの人が市場で怪しい魚を買っていたこともありますし……」

みほ「ただの集団下痢で終わるとは、とても――」

みほ「!」

みほ(逃げられた)

ユカリ「あれ!? 給仕をされてた方はどこに――」

ドガーーーーーン

みほ「!!」

ユカリ「今の音は!」

ハナ「これはかなり不味いかもしれませんね……」 モグモグ

みほ「もうツッコミませんよ。それより行きましょう。嫌な予感がします……」

ユカリ「はい!」

ハナ「そうしましょうか」 ゴックン

ハナ(ここ、なんだか臭くなってきましたし)

ユカリ(この場には居てあげないことが武士の情けでしょう……)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 02:13:37.47 ID:Y3dE3OGa0

【港入り口】

マホ「くっ……」

???「HAHAHAHAHA」

???「こっちは骨董品の拳銃だけど……」

???「早撃ちなら負けないわよ」 ズキューンズキューン

???「とはいえ――面白くないし、正々堂々殴り合うなら相手になるわよ」

マホ「アイツは……」

エリカ「くそっ、レッドタートルの用心棒です」

エリカ「ああもう、なんでこのタイミングで攻めて――」

みほ「お姉ちゃん!」

エリカ「お姉ちゃんン?」

マホ「ここは危ない、下がっていろ」

みほ「で、でも……」

マホ「……ここは遺跡でもなければ、モグラ戦でもない」

マホ「ここはもう、戦場になったんだ」
419 :ねます [saga]:2019/06/28(金) 02:21:04.05 ID:Y3dE3OGa0

マホ「モグラ乗りを失うわけにもいかん。後方で待機を――」

ユカリ「それが、後方のメンバー、軒並み今トイレで倒れてるんですよね」

マホ「なに?」

マホ「あの用心棒――ケイはそういうタイプには見えなかったが……」

みほ「……多分、向こうは一枚岩じゃない」

みほ「正面から暴れるだけの手駒で最大の利益を得るために、内部から壊した人がいるはず……」

ズキューンズキューン

エリカ「くっそ、近づけないじゃないの!」

みほ(このままぼんやりしていていいはずはないよね……)

みほ(このまま時間を稼いでも好転するとは思えないし……)

みほ(この場で力を貸すか、何か他のことをやって手助けしないと……)



どうする? >>420
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/28(金) 02:22:46.46 ID:5E5qz1qA0
>>1ーシャ
次に安価取る奴がいたらいい加減遺跡に潜らせてやってくれ
>>1が疲れてきている 萎えはエタへの特急券だ……
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/28(金) 02:23:16.31 ID:5E5qz1qA0
失礼安価下
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 20:50:16.91 ID:VLjRUPFko
この場で応戦する
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 00:51:24.27 ID:Ti6xYOFe0
遺跡に潜らなくても全然問題はないんですが、地上でイベントを勝手に起こしたりはします
投下します
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 00:55:54.73 ID:Ti6xYOFe0

みほ「この場で応戦します」

マホ「……すまないが、頼めるか」

みほ「はい」

マホ「エリカ、ここは彼女たちに任せて一旦引く」

エリカ「え!?」

マホ「謎の集団腹痛を逃れたものを再編するぞ」

マホ「我々と奴ら、力の差があるとすれば、統率だ」

マホ「このまま動揺のままにそのアドバンテージを手放すこともない」

エリカ「はっ、了解です!」

エリカ「……まあ、一応、死ぬんじゃないわよ」

エリカ「つっても、アンタが死ぬとは思えないけど」

みほ「ええ……任せてください」

みほ「弾を避けるのは得意ですから」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 01:02:11.56 ID:Ti6xYOFe0

バババババババ

みほ「ふっ、ほっ」

ユカリ「おおっ、なんと見事な回避!」

ユカリ「上半身を最低限に動かす無駄のない回避術……」

ユカリ「これがあちらの世界の戦車道……!」

???「わお! すごいわねえ」

???「面白くなってきたわ」 ポイポイッ

ユカリ「ゲエーーーッ、銃を捨てた!?」

???「銃は我が国の文化だけど……」

???「このテキサスブロンコであるケイさんは、コッチが本職なのよねっ」 バシッ

ケイ「さあ、やりあいましょう。拳で!!」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 01:03:38.44 ID:Ti6xYOFe0

バババババババ

みほ「ふっ、ほっ」

ユカリ「おおっ、なんと見事な回避!」

ユカリ「上半身を最低限に動かす無駄のない回避術……」

ユカリ「これがあちらの世界の戦車道……!」

???「わお! すごいわねえ」

???「面白くなってきたわ」 ポイポイッ

ユカリ「ゲエーーーッ、銃を捨てた!?」

???「銃は我が国の文化だけど……」

???「このテキサスブロンコであるケイさんは、コッチが本職なのよねっ」 バシッ

ケイ「さあ、やりあいましょう。拳で!!」
427 :重複申し訳ない……しかも寝落ちしかけてた…… [saga]:2019/06/29(土) 02:35:51.41 ID:Ti6xYOFe0

ズガンッ

ユカリ「ゲエーーーーッ! 素手で床がへこんだ!?」

ケイ「ふふ……」

ケイ「このガントレットに砕けないものはないわ」

ユカリ「ですが――」

みほ「……うん」

みほ「当たらなければどうということはありません」

ケイ「あら、言うじゃない」

ケイ「そういうことは――このナックルパートを防ぎきってから言ってほしいわね!」 ブンッ

みほ(速い……でも……砲弾ほどじゃあないッ) スッスッ

ケイ「捉えたわよッッ」 ブオンッ

みほ(お母さんが言ってた……何事も力をうまく逃がすことがコツだって)

みほ(昼飯の角度と同じ……戦車道も喧嘩道も、根底にある基本戦術は一緒なんだ……)

ユカリ「う、うまいッ!」

ユカリ「肘でうまく力の方向をずらし、見事にいなしている……」

ユカリ「これが西住流というやつなのですねっ」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:04:28.70 ID:Ti6xYOFe0

ケイ「ウップス!!」

みほ(バランスを崩させた所で一撃を入れるッ)

みほ(西住流家元の娘とあらば、拉致の危険も常に付きまとう)

みほ(護身術は教わってるッ) ドゴォ

ケイ「かはッ……」

みほ(このまま首を締め落と――)

ケイ「なかなかやるじゃない」 ニタァ

みほ「…………ッ」 ゾッ

ケイ「捕まえたわ……」

ケイ「あの一撃でひるむと……思った?」

ズダンッ

みほ「かはっ……」

ユカリ「そ、そんな……あんな一撃を受けてひるまないなんて……」

ケイ「なんとか引きずり倒せたけど……」

ケイ「不用意にマウントからの大ぶりの一撃なんかしたら、カウンターが跳んできそうね」

ケイ「……激しく後頭部を打ったみたいだけど、それで動けなくなるようなタマじゃあなんでしょう?」

ユカリ「なっ……あ、あの姿勢はッッ」

ケイ「だから……まずはその厄介な足をいただくわ」

ギリギリギリギリギリ

みほ「がっ……」

ユカリ「あ、あれはテキサスクローバーホールド!!」

みほ(か、関節技……!?)

ケイ「私をただの大振り馬鹿と思った?」

ケイ「私は関節技もイケるのよ!」

ケイ「足首をグシャグシャにしてあげるわっ!」

みほ(ぬ、抜け出せないッ……!)

ゴキィィッ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:07:01.11 ID:Ti6xYOFe0

みほ「…………え?」

ユカリ「あ、ああ〜〜〜〜〜〜!!」

サオリ「大丈夫、みぽりん!?」

ユカリ「W号戦車!!」

マコ「何とか間に合ったな」

ユカリ「全速力でツッコミ、砲身で相手をふっとばすとは…・…」

ハナ「ですが……みほさんを助けるためとはいえ、心が痛みますね……」

ハナ「砲身はお花を活けるものであって、殴るためのものではないのに……」

みほ「うんちょっと何言ってるか分からないけど助かったのでそこは本当にありがとう」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:38:14.66 ID:Ti6xYOFe0

ケイ「ふ、不意打ちなんてやるじゃない……」

ユカリ「ゲエーーーーッ! なんで結構な速度で砲身に突っ込まれて立ち上がれるんですか……」

ケイ「ノープロブレム」

ケイ「丈夫な身体に生んでくれてありがとう、マム」

ケイ「さあ、続きをやるわよ!」

みほ「えっ……」

ケイ「ほら、早く乗った乗った」

ケイ「どうせならフルメンバーの相手とやらなくちゃ面白くないでしょう?」

みほ「……あの……」

みほ「まさか、生身の肉体でモグラと戦うつもりで……?」

ケイ「オフコース!」

ケイ「これは戦争じゃなくて決闘みたいなものだしね」

ケイ「それに私、自分より大きい相手と戦うの、ワクワクするのよ」

みほ(蛮族だ……)
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 04:03:34.66 ID:Ti6xYOFe0

【繁華街】

杏「……ブラックティーガーは闘いのプロ」

杏「寄せ集めではあるけど、全員が軍人」

杏「統率力も実戦経験もピカイチだよね」

杏「ただの犯罪組織であるウチとじゃ、訓練にも経験にもあまりにも差がありすぎる」

杏「まともに戦ったら勝ち目はないよねぇ」

ユズ「……つまり……」

ユズ「」犯罪組織らしい闘い方をすれば、勝機はあるってことだよね

杏「……」

杏「仕込みはかーしまがやっといてくれたんだ」

杏「ケリをつけて、かーしまへの餞にするよ」

ユズ「……うん」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 04:05:57.28 ID:Ti6xYOFe0

【港】

ノンナ「……」

ノンナ「頃合いですね」

ノンナ「プラウダ分隊へ告ぐ」

ノンナ「これより、特別任務を実行する」

ドカーーーーーーン

マウ子「ええっ、ど、どうした!?」

履帯子「は、背後から撃たれています!!」

マウ子「な、なんだって?!」
433 :眠いので中断します [saga]:2019/06/29(土) 04:22:28.55 ID:Ti6xYOFe0

バンバンバン

マウ子『た、隊長!!助k』 ザ、ザザーッ

マホ「何事だ!」

エリカ「は、反乱です!」

エリカ「第二小隊が第三小隊を背後から攻撃!」

エリカ「第三小隊は……か、壊滅したそうです!」

マホ「……ッ!」

マホ「……なぜだ」

マホ「何故だ、ノンナ中尉!」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:01:46.14 ID:KcVUtz/l0
眠すぎるのでちょっとだけやったら寝ます
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:12:57.84 ID:KcVUtz/l0

ガイィィィン

みほ「ひえっ……」

みほ「こ、この世界の人、本当に素手で戦車に!?」

ユカリ「そうですね、白兵戦でもグラを相手取るのは、そう珍しい光景ではありません」

ユカリ「メリケンサックのみでというのはかなり珍しいですが……」

みほ(うう……分からない、文化が違う……)

サオリ「わわっ、ブレーンバスター、またくるよ!」

マコ「ちっ、厄介だな」

ハナ「雇われとはいえ、さすがはギャングスターのボディガードということか……」

みほ「と、とにかく、時間を稼いでこのままこの厄介な相手を――」

みほ「……あっ、あれは――!?」
436 :ロシア語の日本語吹き替え版でお送りしております [saga]:2019/07/03(水) 03:21:01.39 ID:KcVUtz/l0

ノンナ「ちっ……」

ノンナ「クラーラ、西住まほの首はまだですか」

ノンナ「戦況の報告を」

クラーラ『くっ……予想より手こずってます』

ノンナ「何?」

クラーラ『やはり、同じ釜の飯を食った仲間を撃つのに抵抗があるらしく……』

ノンナ「Siht……長居しすぎた、か……」

ノンナ(カチューシャの意思を尊重し、カチューシャにヘイトが集まらないよう慎重になりすぎていた……?)

ノンナ(いや、もう過ぎたことを考えていても仕方がない)

ノンナ(まずはレッドタートルと合流し、確実にブラックティーガーを葬る)

ノンナ(それから――皆で祖国に帰る。レッドタートルの一員としてだけど、カチューシャを帰してやれる)

ノンナ(この機を逃すわけには――――)
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:23:12.53 ID:KcVUtz/l0

みほ「あっ、あれは――!?」

ユカリ「げっ、あれは話題の裏切り部隊の……!」

ケイ「わお、ソーリーノンナ」

ケイ「楽しく殴り合ってたら、合流のことをすっかり忘れかけてたわ」

ノンナ「かけてた、では済まないと思いますが、いいでしょう」

ノンナ「まずは目の前のモグラを仕留める。それが最優先です」

みほ「うっ……」

みほ(逃げるか……戦うにしてもどう戦えばいいんだろう……)


どうする? >>438
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/03(水) 08:52:18.72 ID:fRdX0nHk0
戦う
おケイを排除 プラウダ組とやるのであればモグラの装甲に物言わせて指揮官まで一気に突撃
そして排除
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 00:51:20.20 ID:0EfuPUlb0
のんびりやります
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 00:56:53.78 ID:xz3QLo/H0
西住殿がジオットみたいになってきた
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 00:57:58.47 ID:0EfuPUlb0

みほ「……やるしかない、かな」 ボソ

ユカリ「え?」

みほ(……今から引くのは無理)

みほ(あの人が異常なのかこの世界の人間が異常なのか分からないけど――)

みほ(平気な顔して戦車に白兵戦を仕掛けてくるし、そのフットワークで逃すまいとしてくる)

みほ(マコさんの腕なら逃げ切れるかもしれないけど…・・)

みほ(逃げたところで、何にもならない)

みほ(むしろ、戦車相手に接戦を演じるこの人をフリーにするだけ)

みほ(自分の白旗惜しさに本隊を危険に晒すような真似は出来ない)

みほ「……こわい、なあ」

サオリ「みぽりん……」

みほ(本当は、指揮なんて取りたくない)

みほ(私の決断一つで何もかもが終わってしまうあの恐怖が忘れられないから)

みほ(責任のある決断なんて、したくない。けど――)

みほ「でも……何もしないで死んでいくのは嫌……」

みほ「こっちの世界のお姉ちゃん達が、何もしないせいで死ぬのはもっと嫌!」

みほ(もう二度と戦車道に関わりたくないっていうのは本心だけど)

みほ(もしまたあの決勝戦と同じ場面になったとして)

みほ(友達を見捨てることなんて、きっと出来ない)

みほ「ハナさん、例のアレ、お願いします」

みほ「ここで敵を殲滅し――敵視期間を叩きますッ」
442 :×敵視期間 → ○敵指揮官 [saga]:2019/07/04(木) 01:27:52.35 ID:0EfuPUlb0

ケイ「ふう……さすが、本場のモグラは違うわねぇ」

ケイ「なんとか直撃しないように鉄甲で軌道をずらせてるけど……」

ケイ「直れば普通に人類死ぬわね……」

ケイ「でもまァ……にも関わらず、そんな砲弾が飛び交う中で平然としているのでしょう?」

ケイ「なら私だって、引いてちゃ格好悪いもんね」

ケイ「正々堂々、真っ向から叩き潰してあげるわ」

みほ「発射」

ケイ「さあ来なさい」

ケイ「しっかりと芯をずらして――――」

ケイ「!?」

ヴォッッ

ケイ「ッ!?」

ゴオオオオオオオオ

ケイ「あっ……ぎゃああああああああ」

みほ「……遺跡で拾った火炎放射器」

みほ「これならば、弾けませんよね」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 02:33:18.52 ID:0EfuPUlb0

ノンナ「くっ……」

ノンナ(連携を取る前に潰されたッ……)

ノンナ(一体どうなって……)

みほ「マコさん、旋回してください」

マコ「あいよ」

みほ「次はあの戦――モグラを潰します」

ノンナ(遺跡に潜る度胸もない腑抜けだったはず……)

ノンナ(それなのに、この寒気はッ……)

ノンナ「ふー……」

ノンナ「総員、戦闘準備」

ノンナ「眼の前の障害を叩き潰し、クラーラ隊と合流するッ」
444 :眠すぎて文章ガッタガタになってそうだから脳内補完よろしくです [saga]:2019/07/04(木) 03:28:07.00 ID:0EfuPUlb0

ノンナ(同じモグラを駆る者とはいえ――遺跡探索と戦争とでは勝手が違う)

ノンナ(装備の違いもあるだろうが……そこは大した問題ではない)

ノンナ(最も重要なファクターは、対戦相手)

ノンナ(排除しようと追い回してくる機械も、腹を減らしたドラゴンも、十分驚異的)

ノンナ(鍛え抜かれた軍人ですら、遺跡初陣ではあの異常な事態を目の当たりにしパニックを起こすほどだ)

ノンナ(だが――逆もまた然り)

ノンナ(遺跡の化物と、人間が向けてくる殺意とでは、まるで別物)

ノンナ(同じ知的レベルのものが、心底の殺意を向けてくる感覚は、初見の者なら怯ませることができる)

ノンナ(習性を利用した逃走も出来ない相手に殺される恐怖は、隠しようもないはず)

ノンナ(なのに……なぜ彼女はこうも殺気に慣れている……?)

ノンナ(なぜ……ここまで本気の殺意を、こちらに向けることができる……!?)

ノンナ「……化物め(と、ロシア語で言っている)」
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 03:40:00.55 ID:0EfuPUlb0

みほ(……)

みほ(やっぱりハナさん、人が乗ってる戦車を撃つのに抵抗があるみたい……)

みほ「ハナさん」

ハナ「…………大丈夫です」

ハナ「分かっています」

ハナ「分かってますから」

サオリ「……ハナ、食堂でよく色んな人と話をしてたもんね」

マコ「その中には当然今から殺そうとしている奴らも……」

ハナ「……みほさんは……」

ハナ「どうしてるんです?」

みほ「え?」

ハナ「お話を聞いていた限り、私達の世界よりも平和そうなのに……」

ハナ「それほどの殺気耐性と殺気、一体どちらで……」

みほ「……」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 03:57:56.67 ID:0EfuPUlb0

みほ「平和な世界でも、殺意というのは向けられます」

みほ「……平和だからこそ、闘いの場でだけじゃない……」

みほ「四六時中、どこで何をしていても、嫉妬や嫌悪が入り混じった殺意を向けられてきました」

ハナ「そんな……」

みほ「それに、平和だからこそ、まわりくどいんです」

みほ「直接襲ってきたら犯罪だから……」

みほ「だから、遠まわしに、死んだらラッキーくらいの感覚で殺意を形にしてくる」

みほ「……こうして相対し、命のやり取りを迫られたうえで向けられる殺気くらい、なんともありませんよ」
447 :寝落ち申し訳ない。クソぬむいので書きかけでおいてあったやつだけ投下したら今日は寝ます申し訳ない [saga]:2019/07/05(金) 02:22:20.03 ID:bYbVtVOz0

ノンナ(くっ……押されている……)

みほ「……」

みほ(戦争と戦車道は違う……)

みほ(これが普通の戦場だったら、きっと戦車道しか知らない私じゃ勝てなかっただろうけど)

みほ(……でも、一騎打ちならばこちらに分があります)

みほ(戦争にいくための練習で、こんなタイマンの戦車戦なんて教わってないはず……)

みほ(だけど私は、西住流の一人娘として、物心ついた時からずっと、その手の訓練は受けてきたッッ)

みほ「マコさん!」

マコ「はいよ」

みほ(それに――私の考えを忠実に再現してくれる味方がいるッ)

ズドム

ノンナ「!」

ノンナ(履帯が……)

ノンナ「……」

ノンナ車操縦手「や、やばい、どうしよう!?」

ノンナ「……私が撃ちます」

ノンナ車砲手「え?」

ノンナ「指揮は任せていいですか」

ノンナ「……カチューシャのためにも、あのモグラだけでも仕留めなくては」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:40:20.90 ID:99MgnPfv0
毎度毎度続きが気になるほど楽しんでいます
書いてくださってありがとうございます……!!
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 01:57:36.65 ID:V20f0vBl0
眠たいので少しだけですがコツコツやります
エタりたくはない…
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:08:32.04 ID:V20f0vBl0

ノンナ(キューポラから顔を出している)

ノンナ(あそこを撃ち抜けばすべて終わる……が……)

ノンナ(あれは罠)

ノンナ(あの身体能力を見るに、一流スナイパーであっても避けられないのは難しい)

ノンナ(狙うべきは、機敏に動かぬ車体の方)

ノンナ(射撃を極めていれば、たとえ相手が戦車であろうと、一撃を入れるだけで決着は――)

みほ「今!」

マコ「任せろ」

ギャルルルッ

ノンナ「!?」

みほ(戦場では……インファイトなんてそうしないはず)

みほ(戦車道で鍛えたドリフトのノウハウを、前の遺跡に潜ったときに教えておいてよかった……)

みほ(遺跡ではそこそこ有用だからって覚えてもらってなかったら危なかったけど、なんにせよ――)

みほ「うしろを取りました!」

みほ「発射!」

ハナ「……はい」

ズガン!!
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:47:51.73 ID:V20f0vBl0

ゴォォォォォォォォ

みほ「………………」

みほ「え?」

ユカリ「?」

ユカリ「どうかしましたか?」

みほ「え……あ……」

みほ「も、燃え……」

ユカリ「?」

ユカリ「ええ、まあ、撃墜を成し遂げたらそうなりますよ」

みほ「撃墜……」

みほ「で、でも、特殊カーボンが……」

マコ「……カーボンは遺跡に潜って生き延びやすくするための加工だ」

マコ「モンスターには有効だが、モグラ同士の戦闘となるとそうはいかない」

ハナ「モグラ同士で争わせる国が出てきて以来、特殊カーボンの上から殺せる弾丸や技術が広がりましたからね」

みほ「う……え……?」

サオリ「ちょ、みんなストップ!」

サオリ「みぽりん、平和でスポーツみたいに戦う世界からきたんだよ!」

サオリ「いきなりそんなこと言ったら、脳みそパンクして停止しちゃうよ!」

みほ「あっ……あっ……」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:53:07.48 ID:V20f0vBl0

みほ(死んだ……? 死ん……そ、そんなわけ……)

ゴォォォォォォォォ

かつてノンナ車通信酒だった燃える塊「ガァァァァァァ」

みほ「ひっ」 ビクッ

みほ「あ……ああ〜〜〜〜〜〜っ!」 ガクガク

ガクン

ユカリ「!?」

サオリ「な、何!?」

マコ「ば、馬鹿な……」

マコ「前輪が浮いて……!?」

???「ふ……ふふ……」

???「サンダース大陸の出身者は……ただでは……やられないのよ……」

ハナ「貴女は――――」

ケイ「この、まま……ブレーンバスターでぶっ壊してあげるわ……!」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:59:23.35 ID:V20f0vBl0

ユカリ「な、なぜ火達磨になったはずの貴女が!?」

ケイ「あら、知らないの?」

ケイ「サンダースの女は、燃えるような勝負でこそ強くなるのよ」

サオリ「燃えるような、っていうか、燃えてるのにぃ!」 ヒーン

ケイ「そ、それに……」

ケイ「この世に生をうけて、貴方達のようなやつらになめられっぱなしじゃ」

ケイ「生きてる甲斐がないってものよーーーーーっ!!!」

グワァ

サオリ「ま、マコ!」

マコ「まずいな……完全に持ち上げられている……」

マコ「だが、あんなフラフラな体による肉弾戦では、カーボンに守られたモグラならどうということ――」
454 :限界が来たので寝ます [saga]:2019/07/08(月) 03:04:22.53 ID:V20f0vBl0

ギリギリギリ

マコ「何……!?」

サオリ「どうしたの、マコ!?」

マコ「まずい……」

マコ「あの火達磨モグラ、まだ砲手が息をしているッ」

サオリ「ええ!?」

ハナ「持ち上げられているせいで、こちらの砲手は向こうのモグラを上手く捉えきれてません……!」

サオリ「どうしようみぽりん! みぽりん!!」

みほ「え、あ……」 カタカタ
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 00:28:23.53 ID:V4aH7U140
明日は出来ないので少しだけでもやります
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 00:50:27.44 ID:V4aH7U140

ノンナ「ハァー……ハァー……」

ノンナ(燃えている……もう我々は終わり……)

ノンナ(……車の皆には、悪いことをした……)

ノンナ(でも、後悔はない……)

ノンナ(命にかえても、生きて帰すと、誓った、の、だから……)

ノンナ(レッドタートルとして……すぐ帰れる道は……潰え……)

ノンナ「……」

ノンナ(でも……)

ノンナ(ちゃんと……カチューシャが……いないときに……やれた……)

ノンナ(責任を負うのは……私達、だけでいい……)

ノンナ「…………」

ノンナ「カチューシャ……」

ノンナ「私がいなくても……貴女は絶対……勝利……します……」 カチッ
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 02:19:32.08 ID:V4aH7U140

マコ「くっ……まずいぞ、おい、隊長!」

マコ「このままじゃ全員死ぬぞ!」

みほ「……っ!」 ハッ

みほ「ハナさん、撃って!」

ハナ「え?」

みほ「いいから!」

ハナ「は、はいっ」

ドンッ

ドザアッ

サオリ「い、いたた……」

ユカリ「一体何が……」

みほ「……空中に向けての砲撃」

みほ「その反動で、この戦車を支えてる人のバランスを崩した……」

ユカリ「なるほど、それでモグラごと落とされたってことですか」

マコ「危なかったな……あのまま固定されていたら撃ち抜かれて全滅だったぞ」

サオリ「……あれ……さっきの素手で挑んでくる人の死体がない……」

ユカリ「下敷きになってるなじゃいですか?」

みほ「……」 ズキン

ハナ「……相手のモグラは……」

ゴオオオオオオオオ

ユカリ「……完全に燃えてますね」

ユカリ「もう動いてもこないでしょう」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 02:32:00.79 ID:6Q2b4Rie0
今から遺跡攻略して間に合うかな?
仲間揃ってる?
459 :>>458 減る恐れがある [saga]:2019/07/09(火) 02:50:28.53 ID:V4aH7U140

【港(みほ達の戦闘地点より奥まった場所)】

まほ「……終わりだ」

クラーラ「……そのようですね」

まほ「一時的にでも同胞だった者に手をあげるのを躊躇ったな」

クラーラ「……貴女も躊躇っていたはずなのに、きっちりと、やってくれましたね」

まほ「……私は隊長だ」

まほ「他の大勢の仲間を守る義務がある」

クラーラ「……ふふ」

クラーラ「私や一兵卒とは違う、というわけですね……」

クラーラ「……」

クラーラ「カチューシャ様も……きっと……仲間のためなら……」

まほ「……」

まほ「一つ聞きたい」

まほ「敬愛するカチューシャが不在のタイミングで動いたのは何故だ」

まほ「カチューシャが指揮していれば、そちらの兵は迷いなく銃を撃てただろうに」

クラーラ「……ふふ」

クラーラ「カチューシャ様は……あの人は、器が大きいですから……」

クラーラ「丸ごと全員救うつもりだったから……」

クラーラ「自分たちだけ助かる作戦なんて、乗ってくれるわけがありませんよ」 フフ

まほ「……そうか」

まほ「それだけ聞ければ結構」

バキューーーーーン

クラーラ「……カチューシャ様……」 ドサッ

まほ「……丁重に葬れ」

まほ「短い間だったが……頼れる仲間だった」
460 :×まほ→○マホ 眠気で脳みそ死んでる許して [saga]:2019/07/09(火) 02:57:02.77 ID:V4aH7U140

ザザー・・・

インカム『れ、レッドタートル、撤退していきます』

エリカ「ちっ……!」

エリカ「仕掛けておいて随分ナメた撤退するじゃないの」

エリカ「追いかけてぶっ殺――――」

マホ「待て」

エリカ「隊長?」

マホ「追うんじゃない」

エリカ「えっ……?」

マホ「交戦になったら殺すべきだが、逃げられているのなら、殺すために無理して追う必要はない」

マホ「……今回の交戦、食事の罠もあり、こちらの戦力はガタ落ちしている」

マホ「加えて、謀反を鎮圧したとはいえ、我々が倒した者の八割以上が元味方だ」

マホ「レッドタートルは損害が少ない」

マホ「下手な人数で追いかけても、おびき出さた形となり返り討ちになりかねない」

マホ「かといって大人数で攻め込んで、ここを空にするのは論外だ」

マホ「隠れていた敵本隊に攻め込まれたら最悪だからな」
461 :眠いので寝ます [saga]:2019/07/09(火) 03:25:41.66 ID:V4aH7U140

エミ「た、隊長!」

エリカ「!」

エリカ「今度は何!」

エミ「その、帰ってきました!」

エリカ「はぁ?」

エリカ「カチューシャ大佐です!」

エリカ「!!」

マホ「無事なのか?!」

エミ「それが――――」


遺跡から帰ったカチューシャ達の戦果 >>462のコンマで決定

00〜09:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々も死亡が確認され、遺跡の宝も回収できず、報告後カチューシャも息絶える
10〜19:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々が若干名生還するが、遺跡の宝は持ち帰れていない
20〜29:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々は死亡が確認されるが、遺跡の宝だけは持ち帰られている
30〜39:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々も救助できず、そのうえ宝も回収できていない
40〜49:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々の救助は出来たが、遺跡の宝は回収でき
50〜59:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々は救出が出来なかったが、遺跡の宝は回収してきた
60〜69:出撃メンバーに犠牲が出ているが、遭難してた面々は救出でき、遺跡の宝も回収できている
70〜79:出撃メンバーは全員無事だが、遭難してた面々は全滅しており、しかも遺跡の宝も回収できてない
80〜89:出撃メンバーは全員無事だが、遭難してた面々は全滅しており、しかし遺跡の宝は持ち帰ってる
90〜99:出撃メンバーは全員無事で、遭難してた面々も無事回収し、しかも遺跡の宝も持ち帰ってる
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 03:27:09.72 ID:B3ofu2l1O
どうかな?
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 22:01:58.32 ID:vvUfgOcjO
おいおいおい死んだわあいつら
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 02:48:53.02 ID:QvQ3Bxw30
眠いので少しだけですが、三連休遊び歩いてて透過できなかったので投下していきます
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 02:58:15.09 ID:QvQ3Bxw30

マホ「カチュー――」

カチューシャ「……」

マホ「……」

マホ「みんなは……」

カチューシャ「……手遅れだったわ」

カチューシャ「待たせすぎたのよ」

マホ「……」

カチューシャ「……これだけは……連れて帰れたわ」 チャリッ

エリカ「ドックタグ……」

エリカ「ほんとに……みんな……」 ギリッ

カチューシャ「……それを連れ帰るだけで精一杯だった」

カチューシャ「誰も犠牲にはなってないけど……宝は持ち帰れなかったわ」

マホ「いや、十分だ。助かった」

カチューシャ「……疲れたわ。ノンナはどこ」

カチューシャ「子守唄を歌ってもらって今日はもう寝るわ」

マホ「……」

エリカ「……」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:12:28.85 ID:QvQ3Bxw30

エリカ「……アンタの副官は……」

マホ「……」 スッ

マホ「カチューシャ」

カチューシャ「?」

マホ「これを」 チャリッ

カチューシャ「……?」

カチューシャ「!!」

カチューシャ「これ……」

マホ「……先刻まで、レッドタートルとの抗争が展開されていた」

マホ「これは、その犠牲者のものだ」

カチューシャ「う、嘘……」

カチューシャ「ノンナ……クラーラ……」

カチューシャ「じょ、冗談なんでしょう……?」

マホ「……」

マホ「すまない」

カチューシャ「〜〜〜〜〜っ!」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:26:06.82 ID:QvQ3Bxw30

ドゴッ

エリカ「ッ!」

マホ「よせ」

マホ「……私の力が足りなかったが故の犠牲だ、今の一発は受け入れよう」

マホ「だが……それ以上はもらってやることができない」

マホ「私にはまだやらないといけないことがあるからな」

マホ「……お前もだろう」

マホ「たった数人だが、一緒に潜った部下が、まだ帰してやるべき部下がいるはずだ」

カチューシャ「…………」

マホ「……ノンナ達も、カチューシャを信じ、カチューシャの未来を願っていた」

カチューシャ「……ッ」 ダッ

エリカ「あ、ちょっと!」

マホ「……いい。放って置いてやれ」

マホ「心の整理には時間が必要だ」

マホ「……私達にも、な」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:34:17.68 ID:QvQ3Bxw30

エリカ「……何故……裏切りのことを黙っていたんですか?」

マホ「……甘い、と思うか?」

エリカ「……」

マホ「……ただの温情じゃない」

マホ「今回の闘いで、犠牲が大量に出た」

マホ「これ以上内輪揉めして戦力を減らすことはできない」

エリカ「それは……」

マホ「……」

マホ「レッドタートルも完全に撤退をしたようだ」

マホ「生存者を探しにいってきてくれ」

エリカ「……はい」

マホ「……」

マホ「……」

マホ「くそっ……」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:41:56.27 ID:QvQ3Bxw30

みほ「……」 ハァー…ハァー…

みほ「うっ……」

みほ「オェェェェ」

サオリ「ひあっ!」

ハナ「だ、大丈夫ですか!?」

みほ「うぶっ」 タパタパタパ

ユカリ「あわわ、きゃ、キャッチ!」

マコ「うわっ、素手で……」

ユカリ「あまりモグラを汚すわけにはいきませんし……」

ユカリ「お望みとあらば、口ででも!」

マコ「やめてくれ、その発言が気持ち悪くて吐きかねない」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:49:27.58 ID:QvQ3Bxw30

みほ「う、うう……」

ハナ「……みほさんの元いた世界は、平和だったんですものね……」

サオリ「そっか……命のやり取りは無縁だったんだもんね……」

ユカリ「元気だしてください……!」

マコ「……」

マコ「人を殺めてしまったと思っているのかもしれないが……」

サオリ「?」

マコ「誰も手にかけていないと言えるかもしれないぞ」

サオリ「へ?」

ハナ「どういうことでしょう」

マコ「コッチの世界のニシズミさんと入れ替わったように……」

マコ「元いたらしい世界とこっちの世界では、同じような人物が存在している、ということだったな」

ハナ「ええ……確かそのようなことをおっしゃってました」

マコ「……西住さんは、元々この世界の人間じゃない」

マコ「……そして、あっちの世界では、多分、今殺めてしまった相手も生きている」

マコ「仮に命を落としていたとして――こっちの世界に来ている西住さんの責任とは言えない」

マコ「つまり、元の世界に帰れば、西住さんは綺麗な身体ということだ」

ユカリ「少々屁理屈っぽくはありますが……」

ユカリ「でもまあ、本来この世界にはいない人物ですからね」

ユカリ「言うならば夢の中での殺人」

ユカリ「……本来の世界で目覚めたときには、綺麗さっぱり忘れていいやつですよ」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:52:05.97 ID:QvQ3Bxw30

みほ「……うん」

みほ(そんなの、全部、嘘……)

みほ(私を安心させるためだけの、都合のいい解釈……)

みほ(だけど……)

みほ(まともに向き合うなんてこと、できそうにない……)

みほ「……」

みほ(結局……あのときから私は何も変わってないのかな……)

みほ(責任から、逃げ出して……)

みほ「……」

みほ(それでも……せめてW号の皆には報いるためにも……)

みほ(そして……なんとか……無理矢理にでも前を向くためにも……)

みほ「絶対に……生きて帰らなくちゃ……」
472 :寝ます [saga]:2019/07/17(水) 03:57:37.16 ID:QvQ3Bxw30

アリサ「しっかしまァ……随分派手にやられてるわねえ」

みほ「あ……アリサさん……」

ユカリ「ご無事だったんですものねっ!」

アリサ「……まーね」

アリサ「って言っても、九死に一生って感じだけど」

アリス「みほさん……大丈夫……?」

みほ「……うん……」

みほ(本当は……とてもつらいけど……)

アリス「……ひどい状況だけど……」

アリス「明日はどうするの?」

アリス「大変そうだし、それが実現できるよう、今からお手伝いしておくけど……」

みほ「わあ、ありがとう……」

みほ「ええと、明日は>>473


どうする? >>473


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 03:59:59.52 ID:DJfJikwSo
本拠地
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 02:18:45.64 ID:rjn0kz0O0
投下します
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 02:49:49.31 ID:rjn0kz0O0

みほ「本拠地に顔を出そうかと……」

アリサ「あー」

アリサ「まあ、この惨状だものね」

アリス「……私達はみほさんに雇われただけだからいいけど……」

みほ「……うん……顔を出さないわけにはいかないし……」

みほ「……」

みほ(それに……今後のことも話しあわなくちゃ……)

みほ(……もう後には退けない……)

みほ(誰も死んでない平和な世界に帰って、手を汚したことも全部夢のようにしなくちゃ……)

みほ(真剣に……考えないと……)

ユカリ「西住殿……」

アリサ「……心配なのは分かるけど、今はそっとしてあげる方がいいでしょ」

アリサ「……割り切ってかなきゃ、この町じゃ持たないし」

アリサ「それは他人がどーこーしてやれることでもないわ」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 03:31:58.09 ID:rjn0kz0O0

【レッドタートル本拠地】

杏「……」

ユズ「アンズ……」

杏「裏切りを誘発し、バラムツで部隊の大半を体調不良に追い込んでも勝てない、か」

杏「やっぱ本物だねぇ、ブラックティーガーは」

杏「……」

杏「とはいえ、こっちも大事な友人を殺られてるし、引くわけにはいかないよね」

杏「……」

杏(とはいえ手札がないのも事実……)

杏(どうすれば……)

カツーン……

カツーン……

杏「ん?」

ユズ「この靴音は……」

ケイ「ただいま、アンジー」

杏「……!」
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 03:37:20.75 ID:rjn0kz0O0

ケイ「ボロボロだけどなんとか帰ってこれたわ」

ユズ「すぐに治療を……」

ケイ「……それと……」

ケイ「お土産を持ってきたわ」

杏「?」

ケイ「向こうの戦力リストを私なりの視点でね」

ケイ「……アンジーなら、情報があればなんとかなるでしょう?」

ケイ「ましてや向こうはコッチと違って戦力の補充が難しいのだから」

杏「……助かるよ、ほんと」

杏「これなら……そうだねぇ」

杏「今は――――」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:11:18.92 ID:rjn0kz0O0

<21日目>


【ブラックティーガー本拠地】


みほ「え?」

みほ「レッドタートルが……?」

マホ「ああ」

マホ「ある程度態勢を立て直し、先遣部隊も送ったのだが……」

マホ「どうやら昨晩の内にもぬけの殻になっていたらしい」

エリカ「内輪もめの隙を突かれたわね」

マホ「……先遣部隊によりブルーチーターより先にもぬけの殻であることに気付いたからな」

マホ「レッドチーターが抑えていた遺跡も占拠はできたが……」

エリカ「ただでさえ戦力が減ってるのに、守らないといけない遺跡が増えたわけ」

エリカ「……レッドタートルが消えたことはブルーチーターの連中もすぐ気付くだろうし」

コウメ「ごめんね……」

コウメ「私達が昨日攻略できていれば……」

エリカ「……アンタだけのせいじゃないわよ」

エリカ「今までずーっと放置してた奴のせいでもあるし」 ジトー

みほ「あ、あはは……」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:20:27.24 ID:rjn0kz0O0

マホ「……カチューシャも、薄々感づいてはいるようだが……」

エリカ「……攻め込んでこないと聞いてたレッドチーターが攻めてきた」

エリカ「その事実の前では、どうしてもそうなります」

マホ「……それが良くない方向にいかないといいのだが……」

マホ「一先ずはエリカとコウメに遺跡の見張りを主にやってもらおうと思う」

マホ「……あまりのんびりしてられなくなったからな」

マホ「急かすようで悪いが、早めに1つの遺跡でも攻略してくれると助かる」

みほ「……はい」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:26:48.56 ID:rjn0kz0O0

エリカ「それじゃあ、見張りを交代してきます」

コウメ「あ、忙しくなるけど、それでもちゃんと身の回りのお世話は」

みほ「そんな、無理しなくても」

コウメ「ううん……いいんです。むしろ、やりたいから」

マホ「……」

コウメ「それじゃあ」 バタン

マホ「……」

マホ「力になってやりたいとは、私も思っている」

みほ「え?」

マホ「……聞いている。先の闘いで、活躍してくれたそうだな」

マホ「その礼と――――謝罪の意味も込めて、極力相談には乗りたいと思っている」
481 :ねます [saga]:2019/07/19(金) 04:32:48.29 ID:rjn0kz0O0

マホ「我々軍人と違い、君達モグラ乗りは遺跡探索のプロだ」

マホ「……当然、相手にするのもモンスターばかりだったのだろう」

マホ「にもかかわらず、人間を撃たせてしまった」

マホ「……本当にすまないと思っている」

みほ「あ、えと、その……」

マホ「代わりにといってはなんだが、協力は惜しまない」

マホ「何か入り用なら遠慮せずに言ってほしい」

マホ「相談にだって乗る」

マホ「真面目な戦況の話についてでも、どうでもいい相談でも、な」

みほ「ええと……それじゃあ・・・・…」

みほ(今日ここにきた目的はいっぱいあるけど……折角だし……いいよね……?)


マホに振る話題 >>482
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/19(金) 08:48:35.01 ID:XQxwMby90
カッツカツだし弾薬は節約したい
モグラ用のバンパーはある?
そのバンパーに通電させられる仕組みがあればグッジョブなんだけど
高電圧ならベリーナイス
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 03:43:12.37 ID:aWVqoQzF0
来週忙しくて投下できないのですが、あんまり引っ張りたくないので投下します
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 03:45:55.85 ID:aWVqoQzF0

みほ「モグラ用のバンパーはありますか?」

マホ「バンパー?」

みほ「はい」

みほ「今回の件もあって、台所事情はカツカツでしょうから……」

みほ「弾薬の節約のために」

マホ「あるにはあるが……」

マホ「それで一体何を……」

みほ「……」

みほ「まあ、戦争じゃあんまりそういう使い方もしないですよね……」

みほ(戦車道でも勿論しなかったし……でも――――)

みほ「バンパーで体当りして、轢殺します」

みほ(――――これは戦車道じゃない)
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:04:17.41 ID:aWVqoQzF0

マホ「……随分と物騒な発想だな……」

みほ「……覚悟が、決まりましたから」

みほ「これ以上、知った顔がいなくなるのはつらいですし……」

マホ「……そうか」

みほ「そのバンパーに通電させられる仕組みがあればグッジョブなんだけど……」 ウーン

みほ「あ、特に高圧ならベリーナイス」

マホ(何でところどころ変な言い回しなんだろう……)

マホ「あー……そういうことなら、アリスかアリサに聞いてみると良い」

みほ「え?」

マホ「少しだけ話したが、ふたりとも機械いじりやモグラ整備の専門家らしいからな」

マホ「うちのバンパーを改造してくれるかもしれない」

みほ「なるほど……ありがとうございます」

みほ(あの二人……)

みほ(こんなことになっちゃったけど、家に帰るには、協力してもらわないといけないもんね……)

みほ(また会いに行ってみようかな……)
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 04:08:33.37 ID:Kh8P80hj0
電ドリセットには自分もお世話になりました
白ドラやジェノサイド等に通用しないのを除けばとても強い
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:14:35.89 ID:aWVqoQzF0

<その晩>

ユカリ「ごちそうさまでした!」

ハナ「……やはり……どうしても少し物足りなく思えてしまいますね……」

サオリ「ねー」

サオリ「でもしょうがないよ。昨日のやつで、物資も人も減っちゃったんだから」

マコ「質素な夕飯……物悲しい」 ウー

みほ「……」

みほ(このままウダウダやっていてもジリ貧)

みほ(……私がなんとかしないと……)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:17:12.47 ID:aWVqoQzF0

<22日目>


みほ「くぁ……よく寝た……」

みほ「……」

みほ(皆もうもぬけの殻……)

みほ(マコさんまでいないなんて……)

みほ(あんなことがあって、眠れなかったのかな?)

みほ「……」

みほ(一人ででも……この悪夢は終わらせなくちゃ)

みほ「今日はどうしようかな……」


どうする? >>789


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 05:03:45.69 ID:V32tKZBfo
アリサ

桃ちゃんに会いに行ったらどうなるんだ
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/21(日) 11:09:02.13 ID:LMCy29co0
モモに会う(墓)
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 18:08:24.75 ID:D4E/cMjYO
幽霊はパワポケではよくあること
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 23:54:52.27 ID:aWVqoQzF0
会いに行ったらどうなるか、君自身の目で確かみてみろ

スローペースですが投下します
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 23:57:34.01 ID:aWVqoQzF0

【アリサの家】

アリサ「はいいらっしゃ――」

アリサ「なんだ、あんたなの」

みほ「おはようございます」

アリサ「……もう大丈夫なわけ?」

みほ「え?」

アリサ「……まあ、いいならいいけど」

アリサ「ほら、上がンなさいよ」

アリサ「そこ立たれてても邪魔だし、お茶くらいなら出すわよ」

みほ「あ、じゃあ温かいのを濃いめで……」

アリサ「意外と面倒かつ図太いわねアンタ」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:04:06.39 ID:3ALH8ZzF0

みほ「あ、一応今日はお客さんというか……」

アリサ「何、なんか買ってってくれるの?」

アリサ「レッドタートルの連中がふらっとどこかに消えて困ってたから助かるわ」

アリサ「モグラ用のアイテムも山程発注されてたのに、あいつら代金払わず消えるんだから」

みほ「そうなんだ……」

アリサ「仲良かった人がいくらかポストに突っ込んでくれてたけどさァ……」

アリサ「多分あの人の知らないとこでバンバン注文されてたから、足りてないのよねえ」

アリサ「要るものあったら何でも言いなさいよ」

アリサ「何でもあるわよー、スタビライザーポールとか」

みほ「何に使うんですかそれ……」

アリサ「何でも装備するとカーブをスムーズに曲がれるようになるんだとか」

みほ「……」

みほ(嘘だぁ……)
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:52:34.75 ID:3ALH8ZzF0

みほ「その、バンパーに電流を流したいなあって」

みほ「触れた瞬間死ぬくらいの……」

アリサ「まあまあドン引く注文してくれるわね……」

みほ「遺跡には大きな化物が多いから……」

アリサ「あー……」

アリサ「確かに恐ろしい奴ら多かったわ」

アリサ「近づかれたときにバチッとやれると安心かもねえ」

みほ「あ、そうじゃなくて、近づいて体当たりで大ダメージを与えられないかなと」

アリサ「なにそれこわっアンタ後退のネジどっかに落としてきたんじゃないの」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:54:35.63 ID:3ALH8ZzF0

アリサ「まあいいわ」

アリサ「3日あればなんとか出来ると思うし、次の遺跡の日には間に合わせてあげるわよ」

みほ「本当ですか!?」

アリサ「あのねェ、私はこれでもこの街で指折りのパーツ職人様みたいなものなのよ」

アリサ「機械いじったりもかなり上手いの」

アリサ「ナメるんじゃないわよー?」

アリサ「ってわけだから、アリス、まずは設計をお願い」

アリス「ええ……」

みほ(秒で丸投げするのにあの自信、すごいなあ……私にはないものだ……)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 03:01:41.20 ID:3ALH8ZzF0

アリサ「……ま、なんとかしてあげるわ」

アリサ「主に通信機器関係がメインだから、得意じゃあないけど……」

アリサ「アリスがいるならなんとかなるでしょ」

みほ「ありがとうございますっ」

アリサ「……ま、この仮は合コンで返してもらわないといけないからね」

アリサ「力貸してあげるんだから、さっさと全部終わらせて、笑って合コンやるわよ!」

みほ「アリサさん……」

アリス「……合コン?」

みほ「うっ」

アリサ「え、あー……」

アリサ「子供には早いわよ」

アリス「えっ……」 ドンビキ

みほ「な、なんだか過剰にアダルティーなやつを想像されてる気がする……」
498 :寝ます [saga]:2019/07/22(月) 03:05:08.96 ID:3ALH8ZzF0

みほ「ふう……結局色々手伝わされちゃった……」

みほ「でも……少しだけ、気が晴れた、かな……」

みほ「……」

みほ「いけないいけない」

みほ「明日も切り替えて、攻略に備えないと!」


翌日の予定 どうする? >>499


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/22(月) 05:27:15.85 ID:meIyHoBW0
ティーガー本拠地
撃破乃至乗員欠乏等により浮いたor破壊されたモグラから主砲とかパーツを引っ張ってこれたりしない?
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:06:58.46 ID:3EQH5nI00
8月じゃんけ
投下します
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:16:04.88 ID:3EQH5nI00

<23日目>

【ティーガー本拠地】

マホ「む、どうかしたのか?」

みほ「ええと……」

みほ「結構撃破されたモグラもあるみたいだから……」

みほ「その、使ってないモグラの残骸から使い回せるパーツはないかなって」

マホ「……なるほど」

マホ「多少はこれまでもそうやってやりくりしていたが……」

マホ「如何せん、大半のモグラが遺跡の中でスクラップだからな」

みほ「やっぱり難しいかなあ」

マホ「……」

マホ「可能性がないわけではない」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:22:25.34 ID:3EQH5nI00

マホ「すでにスクラップになったモグラが数台あったのだが……」

マホ「お守りとして、そのパーツを持っている者もいる」

マホ「……極力、次のモグラに使い回すよう頼んではいるが……」

マホ「持っていることで慰みになるなら、無理強いはできない」

マホ「モグラは……」

マホ「平気であると同時に、私達にとっては、大事な戦友なんだ」

みほ「……うん。それは――よく、わかる、かな」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:26:38.52 ID:3EQH5nI00

マホ「……とりあえず……」

マホ「確実にパーツを持っている者を呼び出そう」

みほ「できれば一番話が通じて、協力してくれそうな人がいいかなって」

マホ「ああ」

マホ「……」

マホ「話が通じなくて協力してくれなさそうな者なんているのか?」

みほ「……」

みほ「とにかく不機嫌なときのエリカさんとか……」

マホ「……あー……」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 01:34:26.70 ID:ZQLecJIA0
待ってた
とりあえず仲間二人揃ってるなら遺跡潜りたいね
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:44:14.67 ID:3EQH5nI00

マホ「……悪い奴ではないんだが……」

マホ「如何せん口下手だからな……」

マホ「まったくまいったものだ……」

マホ「期待はしているんだが……」

マホ「上に立つ者にはある程度のコミュニケーション能力が求められるというのに……」

みほ「私が言うのもなんだけど、どの口が……」
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:50:33.13 ID:3EQH5nI00

マホ「何か言ったか?」

みほ「と、とにかく、交渉がしやすい人がいいなあって」

マホ「そうだな……」



マホが呼んできた人物  >>507
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/08/01(木) 09:56:03.63 ID:7Lv7fN+L0
直下さん改めエミさんはこっちにもいるかな?
いなかったら安価下
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 01:51:12.56 ID:1f8eiOIZ0
投下します
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 02:17:30.52 ID:1f8eiOIZ0

コンコン

エミ「失礼します」

みほ「あ……直下さん……」

エミ「あ、私のこと、知っていたんですね。光栄です」

みほ「え、あ、まあ……はは」

マホ「まあ、そうだろう」

マホ「珍しい地方の出身だしな」

みほ「あ、うん、まあ、そんなところかな」

みほ(向こうの世界で知り合いだった、とは言えないよね……)

エミ「あ……でも私、今はコジマって言うんですよ」

みほ「え?」

エミ「その、先日結婚しまして……」

エミ「とはいえ、故郷から遠く離れた地なので、勝手に言ってるだけなんですけど」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 02:19:57.40 ID:1f8eiOIZ0

みほ「わあ、おめでとうございます!」

みほ「その、旦那さんは――」

エミ「…………」

みほ「え?」

マホ「……コジマ二等兵は先日のレッドタートル襲撃時に亡くなった」

みほ「!!」

エミ「……ああ、気にしないでください」

エミ「兵士である以上、いつかはこうなることを覚悟してましたから」

エミ「……」

エミ「それに、最期に言葉を交わして、プロポーズの返事が出来ただけ、私は幸せ者ですし」 アハハ

みほ「直s…………エミ、さん……」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 03:01:29.25 ID:1f8eiOIZ0

エミ「それで、ご用件は……」

マホ「ああ……」

マホ「確か、モグラのパーツを持っていなかったかと思ってな」

エミ「ええ……」

エミ「我軍は足回りが欠点でしたので、それを補うべく導入したフロートの試作機を持っています」

マホ「あれがあればどんな地形でもある程度対処ができる」

エミ「半分壊れちゃったんですけどね」

エミ「……それでもあの人とともに命からがら遺跡を抜け出せたのは、あのフロートのおかげなんです」

マホ「……本家コジマが、導入に積極的でな」

マホ「結局フロートは修理できたがモグラ自体がお釈迦になったため、フロートはまだエミが持っているはずだ」

マホ「そうだったな」

エミ「ええ……あの人の形見みたいなものですから……」

エミ「常にそばに寄り添うように眠ってるんですよ」

みほ(お、重ーーーーーーーーーーーーーーーい!!)

みほ(重いよお姉ちゃんッッ)

みほ(重すぎるよ!!どんな戦車の履帯よりも重いよ!!) 
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 03:09:20.81 ID:1f8eiOIZ0

マホ「それなんだが――」

みほ「あ、ちょっと……」

マホ「?」

マホ「どうかしたか?」

みほ「……」

みほ(お姉ちゃんが言ったら、上官命令で無理やり奪い取っちゃうことになるもんね……)

みほ(取り上げるなら、せめて、私の口からちゃんと言わないと……)

みほ「……」

エミ「?」 キョトン

みほ(こ、心苦しい……)

みほ「ええと……>>513
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 03:52:47.76 ID:IOAUaV/A0
このまま死蔵させておくのであれば、それを使わせてください
今の私たちに必要なのは感傷ではありません
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 03:53:42.13 ID:IOAUaV/A0
見てるぞ
支援
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 05:40:12.20 ID:4eg03gsb0
俺も見てるぞ支援

クロス先がマイナーだとイマイチ人が増えなくてつらいよね……
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 03:49:43.55 ID:IEfQg0wd0
ありがたいことに人がいる内は何とか終わらせたいですね
今週はちょっとばたついてるんであんまり投下できません、申し訳ない

とりあえずパワポケがすっかり過去の作品になってることを嘆きながら少しだけ投下します
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:10:53.42 ID:IEfQg0wd0

みほ「このまま死蔵させておくのであれば、それを使わせてください」

エミ「えっ……」

みほ「……今の私たちに必要なのは感傷ではありません」

エミ「……」

マホ「……」

マホ(完全に指揮官の目になっているな……)

マホ(先刻の闘いで大量の死者を出したからか……?)

エミ「……わかりました」

エミ「きっとあの人も……」

エミ「勝って、故郷の地に帰りたがってると思いますから」

みほ「……ありがとう」

エミ「いいんです」

エミ「……こっちです、ついてきてください」

みほ「はい」

スタスタスタ

エミ「あ、フロートに少し文字とかデコってるけど、そこは大丈夫かな……」

みほ「あ、はい」

みほ(相合い傘とかかなあ。微笑ましい)

エミ「よかった……あ、はい、これです」

みほ(うっわー!はずかしい落書き!!!!)

みほ(う、噂に聞いたことのある落書きできるプリクラの落書きくらい文字が面積を取ってる……)

みほ(っていうか履帯に何で惚気とか書きまくってるんだろう……こわ……)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:34:25.91 ID:IEfQg0wd0

エミ「とりあえず、これを運んでセットするまでは付き合うよ」

みほ「え、そんな……なんか悪いよ……」

みほ(このこっ恥ずかしい文字を消しづらくなるし……)

エミ「うちのフロートは重いんだぞ」

エミ「一人で運ぶの大変だろうし」

エミ「遠慮しないで」

みほ「あ、あはは……」

みほ(その後、フロート設置のお手伝いをユカリさんに依頼し……)

みほ(ラブラブな文字を書かれたフロートを見たユカリさんが、何故か号泣するという事件がありました)

みほ(……誤解は無事にとけたけど……)

みほ(何で私と彼女が付き合ってたらユカリさんがあんなに泣くんだろう?)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:48:00.10 ID:IEfQg0wd0

サオリ「ちょっとみぽりんみぽりん!」

サオリ「いつの間にか恋人できたって本当!?」

みほ「うそです」

サオリ「え、そうなの?」

サオリ「でもユカリンは西住殿に恋人がぁ〜〜!って号泣してたけど」

みほ(なんで……)

サオリ「でもびっくりしたなあ」

サオリ「ほら、私達、出会い少ないからさあ」

サオリ「火のないところに煙を立てるなんてさすがみぽりん」

みほ「はは……」

みほ(嬉しくない……)
520 :ねます [saga]:2019/08/21(水) 04:52:29.45 ID:IEfQg0wd0

サオリ「デートとかも時間があったらしてみたいんだけどなあ」

みほ「……あの履帯に文字書いてた人、本当に顔も知らない人だから……」

サオリ「ところでさ、明日はどうするの?」

サオリ「デートとか言ってられないくらい忙しいけど……」

みほ「ええと――」


翌日の予定 どうする? >>521


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:33:20.71 ID:jdilmJ97o
モモちゃんをたしかみてみよう
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:58:16.58 ID:a3Vl7ZSM0
でぇじょうぶだ野球のボールに乗り移って生き返る
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 02:54:58.74 ID:1NKjwp1Q0
安価だけ出してから寝ます
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 03:00:14.00 ID:1NKjwp1Q0

みほ「……会って来たい人がいるので……」

サオリ「え!?」

サオリ「ひょっとしてデート!?」

サオリ「噂はほんとうだったの!?」

みほ「ち、違っ……」

みほ「その、明日会う予定の人は、手の届かない世界にいる人っていうか……」

サオリ「うひゃーっ、障害の多い恋!」

サオリ「燃えちゃうなー」

みほ「ええと、そうじゃなくて……」

みほ(その後、サオリさんは延々恋愛の話をしてきた……)

みほ(何度訂正しても最期には自分語りに持っていかれて、結局ただ睡眠時間を失って終わった……)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 03:08:20.74 ID:1NKjwp1Q0

<24日目>


アリサ「ハァ? 墓の位置ぃ?」

みほ「うん……」

みほ「その、レッドタートルの人とも仲が良かったアリサさんなら知ってるかな会って」

アリサ「まーそりゃ知ってはいるけど」

アリサ「やめたほうがいいでしょ」

アリサ「……洒落にならないドンパチしたんだしさぁ」

みほ「でも……挨拶には、いかないと……」

アリス「……霊媒師、という手もある」

みほ「えっ」

アリサ「あ〜〜〜〜〜……そういや居たわね、死者と会話するヤツ」

みほ「ええ……」

アリサ「んで、どーすんのよ」

アリサ「どこでも案内は出来るわよ、その後はどうなろうと助けないけど」

みほ「ええと……」


>>526 どうする?
A:モモの墓参りをする
B:霊媒師に会ってモモの霊を降ろしてもらう
C:死亡現場であるどんぞこに行ってみる
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 07:18:20.68 ID:OGt9NGHf0
霊媒師に会ってみよう

……ただ墓参りしかりイタコしかり死亡現場しかり自分でコロコロした相手にアプローチするってこれみぽりん相当ヤバい奴扱いされるのでは
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:43:40.95 ID:lB893CYQ0
投下します
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:47:22.01 ID:lB893CYQ0

みほ「霊媒師に会ってみようかと……」

アリサ「うっへえ、あんたも物好きねえ」

みほ「あはは……」

みほ(この世界だと、霊媒師が本物である可能性もあるし……)

みほ(元の世界ならさすがに会わないけど……)

アリサ「まあいいわ」

アリサ「案内したげる」

アリサ「この近所だしね」

みほ「ありがとうございます」 ペッコリン

アリサ「あー、いいわよそーいう堅っ苦しいの」

アリサ「その代わり今度、何か美味しいものでも奢りなさいよね」

みほ「はいっ」

みほ「……」

みほ(美味しいからってこの前の悲劇に使われたバラムツの残りとか食べさせたら怒るだろうなぁ)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:07:26.96 ID:lB893CYQ0

【魔術の館・ラビット】

アヤ「いらっしゃー……何だアリサさんか」

アリサ「何だとは何よ」

ユウキ「アリサさん、またおまじないー?」

アヤ「この前も来たばかりだよねー」

アリサ「だあああああ、もう!」

アリサ「あんたら顧客に媚びようってつもりはないわけ!?」

みほ「あ、あはは……」

アリス「……不思議なお店……」

アヤ「あ、いらっしゃーい」

アヤ「ここはねえ、魔術の館っていうの」

アヤ「いろーんな魔術で、未来を変えてあげちゃうよ〜」

ユウキ「恋の成就をするための魔術とか〜」

みほ(占いの館みたいなものかな……?)
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:12:49.30 ID:lB893CYQ0

アリサ「まあいいわ。今日はこっちの娘が用があるっていうからさ」

アヤ「あら、新顔さんだー」

ユウキ「ええ〜っ、アリサさん友達いたんだー」

アリサ「おい」

みほ「え、えっと、亡くなった人とお話が出来る霊媒師さんがいるって聞いて……」

アヤ「あー……そういう」

ユウキ「まあ、紛争多いもんねぇ」

アヤ「ちょっと待っててくださーい」

アヤ「おーい、サキー! お客さん!」

サキ「……」

みほ「この子……」

アヤ「この子が霊媒師のサキ」

アヤ「普段は無口なんだけど、霊を降ろしてきたら饒舌に喋ってくれるから」

みほ「そうなんだ」

アヤ「お望みとあらばデモンストレーションで著名な死者をおろしてきて対談とかもできるけど」

みほ「あ、だ、大丈夫」

みほ(どうせ分からないだろうし……)
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:33:45.78 ID:lB893CYQ0

アリス「……気をつけて」 コソ

みほ「?」

アリス「霊媒師を騙る偽物も世の中にはいると聞くし……」

アリス「何より、真偽を問わず相応の対価を要求されるから」

みほ「……ありがとう」

みほ「それでも私は……ちゃんとお話がしたいの」

アリス「……」

アリス「みほさんが、そうしたいなら」

みほ「うん」

サキ「……」

アヤ「おっと、サキが対価をよこせと言わんばかりに手を」

みほ「ええと、おいくらでしょうか」

ユウキ「ざんねーん、お金じゃないのよねえ〜」 ウッフッフ

アヤ「物品だったりぃ、行為だったりするんだよ」

アヤ「どうすんの、サキ」

サキ「…………>>532



サキが要求してきた対価 >>532
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 11:06:53.78 ID:a27t/x4g0
飛ぶやつ
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 01:33:42.03 ID:kpwLlcZr0
投下します
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 01:49:20.03 ID:kpwLlcZr0

サキ「飛ぶやつ……」

アリサ「はあ?」

みほ「とぶやつ……って、大麻とか……?」

アリサ「あんたはあんたで真顔で何言ってンの?」

アリサ「飛ぶやつってのは……えーっと、こういうやつよ」 カキカキ

アリス「あ、絵、うまい……」

みほ「これ……ロケット……?」

アリサ「それに捕まって移動したりするヤツもいるんだと」

アリサ「どー考えても危ないから私はやる気にならないんだけど」

アリサ「なんかどっかの地域では流行ってる、まあ未開の地の連中用のアイテムね」

みほ「ちょ、き、聞こえ……」 アワアワ

アリサ「いーのよ言ってやれば」

アリサ「そんな地雷原御用達のクソローカルアイテムせびられても、どうせすぐには出せないんだから」

アリス「みほさん」

みほ「えっ、これ……」

アリサ「ちょ、持ってるなら最初から出しなさいよ!!」

アリサ「つーかアンタ、なんでこんなもんを……」

アリス「たまにボコをくくりつけて打ち上げたりして遊んでたから……」

アリサ「なんて?????????????」
535 :危うく寝落ちしかけてたので安価サクッと出して寝ます申し訳ない [saga]:2019/09/09(月) 02:50:09.48 ID:kpwLlcZr0

サキ「ありがとう……」

サキ「……」 ポチッ

アリサ「!?」

みほ「?」

アリス「え、今使――――」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

バヒューーーーーーーーーーーーーン

みほ「ど、どこかに消えた……」

アリサ「ちょ、どうなってんのよ!?」

アヤ「お、落ち着いて」

ユウキ「ちょっと観光したあとで、お望みの魂を宿して帰ってくるから……」

みほ(何そのシステム……)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 02:52:32.59 ID:kpwLlcZr0

アリサ「よっしゃ上がりぃー」

アヤ「もー、また手札覗いたんですか?」

アリサ「失礼ねえ、こんな賭けてもいないトランプでそんなことするわけないでしょ!」

みほ「賭けてたらやるんだ……」

みほ(ていうかこの世界にもトランプあるんだ……)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アリサ「ん?」

アヤ「帰ってきた!」

ユウキ「もう”下ろしてる”はずだけどー……」 チラリ

サキ「……」

みほ(わざわざ霊媒師まで呼んでもらった……)

みほ(先に喋らせると延々喚かれそうだし、ここは私から――)

みほ「>>537
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/09(月) 18:52:40.97 ID:BSgFlaFs0
ニシズミィィ お前が(タートルに)転向しろッ!!
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 18:58:51.93 ID:BSgFlaFs0
あ、みほの台詞かこれ すまぬ

てっとり早く遺跡を制圧したいので把握してる限りでこちらが突けそうな穴を聞く
当然素直に教えちゃくれないだろうから、上手くいった際の生徒会残りメンバーの身の安全を保証する口実で
殺れてる以上説得力は出せてる 信用できないと言われたらお互い様で通す
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:33:11.20 ID:uGaiKfGo0
少しですが投下します
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:40:50.21 ID:uGaiKfGo0

みほ「「ニシズミィィ お前が(タートルに)転向しろッ!!」」

みほ「……」

みほ(先手を取られた……) チッ

アリス(わぁ、みほさん物凄く不満そう……)

アリサ(でもちょっと気持ちはわかるわね……)

みほ「……とりあえず、手っ取り早く遺跡を攻略したいので……」

みほ「把握している限りで、こちらが突けそうな穴を教えて下さい」

モモinサキ「はあ!? なんで私がお前なんかのためんそんなこと!」

みほ「……」 パッパッ

モモinサキ「ああっ、無言で塩はやめろ塩はッッ」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:56:00.31 ID:uGaiKfGo0

みほ「まあ……ただでとは言いません」

みほ「もしうまく行けば、残りの人達の身の安全は保証しましょう」

モモinサキ「何ィ!?」

アリサ「おっ、可愛い顔してえげつないことやるわねえ、いいじゃない」

モモinサキ「馬鹿め、そんな手に乗るか!」

モモinサキ「会長はこんな交渉に乗らずとも、貴様程度にやられる人ではない!」

みほ「……この口ぶり……とりあえず降霊術は信用できそう……」

みほ(濃すぎてモノマネしやすいだけなのかもしれないけど)

モモinサキ「大体、そんなわかりやすい穴があるなら、我々がとっくに突いてる」

みほ(まあ、そうなっちゃうよね)
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:58:54.92 ID:uGaiKfGo0

みほ「でも私は貴女やバーの人達を壊滅させられましたよ」

モモinサキ「それはまあ、そうだが……」

モモinサキ「こっちには切り札があるからな!」

モモinサキ「っと、それが何かは絶対に言わないぞ!」

みほ「ノンナさんの裏切りのことかな……」

アリサ「ああ、そういやバラムツ買ってたの見たし、あの裏切り者と内通してたのって……」

モモinサキ「!?」

アリス「だとしたらとうに鎮圧している」

モモinサキ「ゆ、ユズちゃあん!!!!」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:18:49.26 ID:uGaiKfGo0

モモinサキ「だ、だが!」

モモinサキ「会長が殺られるはずなどない!」

モモinサキ「本当にまずくなったら、早めに撤退する手筈が――」

モモinサキ「!!」 ハッ

アリサ「ふうん……なるほどねえ」

みほ「……押し切り損ねることも、やはり計算に入っていたんですね……」

アリサ「要は捨て駒だったわけね」

アリサ「あの場面でブラックティーガーを落とせれば良し」

アリサ「駄目なら駄目で逃げるための時間稼ぎになるから良し、と」

アリス「わかってはいたことだけど……」

みほ「気分はよくない、かな……」

モモinサキ「あわ、あわわわわわわ……」 ブルブル
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:31:39.98 ID:uGaiKfGo0

アリサ「でもどーすんのよ」 ヒソヒソ

アリサ「こうなると、口を割らせるの難しくない?」 ヒソヒソ

みほ「……いいえ。逆です」

アリサ「え?」

みほ「……ここで行方をくらましたレッドタートルが取る行動」

みほ「概ね2つに絞られます」

モモinサキ「っ」 ビクッ

みほ「一つは、完全撤退」

みほ「この件からは手を引き、遺跡争奪戦には関わらないというケース」

みほ「もう一つは、一時撤退のパターン」

みほ「正面衝突は不利と見て、あとから戦力を立て直して襲ってくるパターン」

みほ「……このパターンで一番レッドタートルが美味しい想いをするのは、私達が3つの遺跡を攻略した直後」

みほ「もしくはその直前です」

アリサ「確かに、それで漁夫の利得るのが一番楽だわ」

みほ「このパターンの場合、情報を私達に開示し、遺跡攻略を助ける方がレッドタートルのためにもなる」

モモinサキ「……完全撤退した、という可能性もあるだろ」

みほ「……それならそれで、私達に教えても不利益にはならないじゃないですか」

モモinサキ「だとしても、教えるメリットもないだろ!」

モモinサキ「はっきり言うが、こっちは殺されてるんだぞ」

モモinサキ「お前達が苦労してくれるなら、それは十分私にとっては益なんだ!」

みほ「……わかってないですね」

モモinサキ「あ?」

みほ「今の時点では、レッドタートルの残党を皆殺しにするには、探して殺しにいくという手間がかかります」

みほ「でも……」

みほ「すべての遺跡を攻略し、叶える願いによっては、容易く全員を殺しにいけるようになりますよね」

モモinサキ「!!」

みほ「今から敵対するのと和解するの、どちらがいいか、明白じゃないかと思いますけど……」

アリサ(えぐいこと言うわね……)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:36:09.09 ID:uGaiKfGo0

モモinサキ「わ、わかった……」

モモinサキ「言うから……せめて残ったみんなには……」

みほ「もちろん、殺さないと約束します」

アリサ(しれっと殺害以外は約束しなかったわね)

モモinサキ「ぜ、絶対だぞ!?」

みほ「はい」

モモinサキ「嘘ついたら針千本飲ますからな!?」

みほ「わかりました」

モモinサキ「あの世で嘘ついてないかずっと見てるからな!!!」

みほ「わかったから早くしてください塩食べさせますよ」

モモinサキ「ひーん!」


▼モモから遺跡の情報を聞いた!
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:40:54.41 ID:uGaiKfGo0

みほ(……明日は遺跡に潜れる日)

みほ(大丈夫だとは思うけど、命を落とすことがあるってこの前わかったし)

みほ(誰かと少しおしゃべりしてから寝ようかな)


誰と会話しますか? >>547
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 09:04:35.13 ID:MYv0kfVZ0
ゆかりん
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 02:58:29.28 ID:e3sFfVF90
眠いのでさくっとですがやります
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:01:13.69 ID:e3sFfVF90

サオリ「それじゃ、電気けすよー」

ユカリ「了解です」

サオリ「夜ふかしは美貌の大敵だもんねー」

ハナ「起きてたらお腹が空いちゃいますしね」

マコ「まだ眠れないが」

サオリ「もー、他の人達に迷惑かけないの」

マコ「むう……」

みほ「あはは……」

みほ「……」

みほ「……」

みほ「……」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:06:12.64 ID:e3sFfVF90

みほ「ユカリさん」 コソッ

みほ「起きてる?」

ユカリ「!!!」

ユカリ「お、おお、起きてますっ……」

ユカリ「というか、ニシズミ殿がご用命なら、寝ていたって起きますよ」

みほ「あ、あはは……」

ユカリ「ところで、どうしたんですか」

みほ「あ、その……ちょっと眠れないし、お話とかしないかなって」

ユカリ「!!!」

ユカリ「そ、それはつまり、よ、夜伽ということで……?」

みほ「なんで脱ぐの」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 03:10:27.54 ID:BVIiqbzo0
見てるから頑張ってくれ
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:10:47.44 ID:e3sFfVF90

ユカリ「あ。あれ? そういうことでは……」

みほ「どういうことかわからないけど……」

みほ「とりあえず、起こしちゃ悪いし、外で出ようか」

ユカリ「ええ!? 初めてなのに野外だなんてそんな……!」

みほ「……」

みほ「よくわからないけど、多分思っているようなことじゃないから……」

みほ「ちょっと>>552についてお話でもしようかなって思っただけだし……」


ゆかりと話す話題 >>552
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:11:32.34 ID:e3sFfVF90
ありがてえ(人が見てるの嬉しいね)

安価は>>554に変更で(せっかく人がいるけどクソ眠たいから今日はごめんこれで終わります)
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 03:26:15.63 ID:yROXyMzb0
俺もいるぞ!

何度か連取りになってしまっていることを謝っておく>>1ーシャ
何日か待ってはみるんだが誰も取ってくれんから……取らなきゃ君に話を書いてもらえないだろ

安価なら入れ替わり前のみぽりんはどんな人だったか聞いてみるのはどうだい
主にモグラ乗りとしての面について
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 02:07:13.27 ID:ihyVyt0l0
ありがたいことですね
とりあえずどういう形でも完結はしたいと思います

ので、今日もちょっとですが投下していきます
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 02:32:08.91 ID:ihyVyt0l0

みほ「ちょっと入れ替わり前の私についてお話でもしようかなって思っただけだし……」

ユカリ「入れ替わる前のニシズミ殿……ですか」

みほ「うん」

ユカリ「そうですね……」

ユカリ「ダンジョンから帰ったあと、脱いだ靴下のムワッとした匂いがとても強烈でしたねえ」

ユカリ「でもそこがまたグッとくるというかジュンとくるというか……」

みほ「……モグラ乗りとしての面についてだけでお願い」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 04:07:23.38 ID:ihyVyt0l0

ユカリ「そうですね……」

ユカリ「ニシズミ殿は――誰よりもディッがーを愛しておられました」

みほ「……ユカリさんよりも?」

ユカリ「……私の愛は、偏ってますから」 アハハ

ユカリ「ですがニシズミ殿は、なんと言うんでしょうか」

ユカリ「バトルディッがーを取り巻く全てを深く愛していた、とでもいうんでしょうか」

ユカリ「私が目を輝かせて機体なり戦略なり動きなりに感動している時」

ユカリ「ニシズミ殿はその数歩先を見ているんです」

ユカリ「今見て知ったことと、すでに知っている豊富な知識を元に、全く新しい可能性を見つけられる」

ユカリ「そんなすごい人でした」

みほ「……」

ユカリ「何にも捕らわれず、我々では思いつかないような発想でディッガーを活かす」

ユカリ「私はそれを、愛のなせる技だと思いたいです」

みほ「そっか……」

みほ「……」

みほ「私とは……全然違うんだ……」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 04:17:01.30 ID:ihyVyt0l0

ユカリ「そんなことは……」

みほ「……私は……」

みほ「縛られて、新しいことなんて生み出せないから……」

ユカリ「……」

ユカリ「そんなことありませんよ」

ユカリ「こちらの世界のニシズミ殿がそうだったんです」

ユカリ「同じ人間なのに、できないわけがないんです」

みほ「……そう、かな」

ユカリ「そうですよ」

ユカリ「それに――縛られてるということは、縛っている何かがあるということです」

ユカリ「縛り付けるものがないところでなら、きっとできますよ」

みほ「縛り付けるものがない場所、かぁ……」 

ユカリ「ええ」

ユカリ「ここもそうですし――」

ユカリ「帰ってもきっと、そういう場所が見つかりますよ」

ユカリ「……なぁんて、柄じゃないですかね」 アハハ

みほ「……ううん」

みほ「ありがとうユカリさん」

みほ「……今日は遅いし、そろそろ寝よっか」

ユカリ「そういえば、明日はどうするんです?」



翌日の予定 どうする? >>559

・遺跡に潜る

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 07:46:15.19 ID:UV05PqCl0
いざ出陣
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 07:46:56.07 ID:UV05PqCl0
送信しちゃった
遺跡へ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 02:45:18.31 ID:GD9D3yLB0
体調崩してました、申し訳ない
週末は忙しいので、コツコツ平日にやっていきます
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:10:52.66 ID:GD9D3yLB0

みほ「明日は……遺跡に潜るよ」

みほ「……なんとしても、3つの遺跡を攻略しないといけないから……」

みほ(そうしないと……これ以上、人を殺めたこの世界には……)

ユカリ「……」

ユカリ「私は……貴女に従います」

ユカリ「元々ニシズミ殿に救われたというのが大きいですが……」

ユカリ「貴女は、そのニシズミ殿と同じ魂をしていると、感じますから」

ユカリ「……私は、どうなろうと、貴女の味方ですよ」

ユカリ「だから……あまり一人で抱え込まないでくださいね」

みほ「……ありがとう」

みほ「……今日は、もう寝よっか」

ユカリ「えっ……それはどっちの意味で……///」 クネクネ

みほ「……」

ユカリ「ああっ目線が冷たいっ」

みほ「早く寝ましょう……明日は早いですから……」 ハァ
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:44:28.07 ID:GD9D3yLB0

<25日目>

みほ「……ふぅ」

みほ「行きましょうか」

ユカリ「はいっ!」

ハナ「準備はできています」

マコ「……眠い……」

サオリ「ほら、もう、しっかりする!」

アリサ「しまんないわねえ……ほんとに大丈夫なんでしょうね」

アリス「……みほさんを信じる」

コウメ「……この遺跡、今日こそ攻略して、先遣隊の皆の墓前にいい報告をしましょう」

みほ「……それじゃあ、パンツァーフォー!」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:52:47.32 ID:GD9D3yLB0

【遺跡】

アリサ「……怖いくらい順調ね」

コウメ「……皆さん一度潜ってますから……」

アリサ「まあ、一番の敵はモンスターと遭遇した時のパニックだもんねえ」

ユカリ「ええ。対策さえできていれば……」

ドゴッドゴン

アリサ「……こうやって、頼まれてたバンパー使って轢きまくるってわけね」

みほ「……先遣隊の皆さんのおかげです」

みほ「モンスターの攻撃前の動作、飛び道具の有無などが分かっていなければできませんでしたから」

アリサ「情報戦が大事ってことね」

アリス「だからって好きな人を盗聴するのはちょっと」

アリサ「だからしてないってば!!」
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:57:43.41 ID:GD9D3yLB0

ユカリ「えー、こほん」

ユカリ「ユカリと!」

サオリ「サオリの!」

ユカリ「スペシャルインタビュー!」

みほ「……」

ユカリ「ああっ異物を見る目っ」

サオリ「ほ、ほら、まだ結構余裕あるし、新メンバーと交流をさ???」

サオリ「やっぱり絆を深めるには互いのことを知る必要があると思って」

ユカリ「不肖アキヤマユカリ、潜入は得意なので、するっとむこうの車輌にも乗り込めるのであります!」

サオリ「まあ、こっちのメンバーインタビューして向こうの人に知ってもらうってのもありなんだけどー」

サオリ「それでほら、ミポリン的には誰へのインタビューがいいとかあるのかなーって」

みほ「え……じゃあ……>>566

ユカリ「ちなみに、何についてのインタビューをおこないます?」

サオリ「ミポリンの興味ある話題を根掘り葉掘り!だよ!!」

みほ「えー……じゃあ、>>567かなあ……」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 12:11:12.31 ID:+yQ1yn1H0
アリス
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 02:07:47.98 ID:FIh+g8nw0
この世界のボコはどこで手に入るんですか?(迫真)
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 02:12:54.34 ID:fDOG6e3to
ばたついてて投下できず申し訳ないです
年内には終わらせますので……もう少しだけお待ちください
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 02:33:57.48 ID:nCBww8IL0
気にしなくていい
書ける時に書いてくれ 変わらず待っているよ
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/24(木) 03:16:45.56 ID:T1VBbVPA0
ありがたいことですね
またちょっと余裕出てきたので投下します
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/24(木) 03:30:36.99 ID:T1VBbVPA0

みほ「この世界のボコはどこで手に入るんですか?(迫真)」 ズズイッ

サオリ「こ、怖いよみぽりん!」

みほ「どうしても気になるもので……」

ユカリ「いやー、一応聞いてはみますが……」

サオリ「大丈夫かなー」

ハナ「ボコといえば、ブルーチーターですものねえ」

みほ「……でも、それだけじゃないはずなんです」

みほ(ロケットで飛ばしてる、みたいなこと言ってたもんね……)

ユカリ「わかりました」

ユカリ「そこまで言うなら不肖アキヤマユカリ、突撃して参ります!」

ユカリ「ニシズミ殿の望みとあらば、たとえ火の中水の中ニシズミ殿のスカートの中!」

ユカリ「それこそ股間の小高い丘に生えたジャングルの中にだって!!」

みほ「時折素直にユカリさんが怖い」

マコ「気を使わないでキモいって言ってもいいんだぞ」
572 :アカホシ表記とコウメ表記とが混在してしまってたことに今気がつくなど [saga]:2019/10/24(木) 04:22:06.72 ID:T1VBbVPA0

サオリ「と、いうわけで、アリスちゃんにインタビュー!」

アリス「え?」

アリサ「突然モグラ降りてきたと思ったらそンなことしにきたわけ?」

サオリ「やっぱり面と向かってじゃないきゃあれかなーって」

アカホシ「タフだなあ……」

ユカリ(えーっと、さすがにパラレル云々を伝えるのはまずいですよね)

ユカリ「あの、ボコがどこで手に入るのかという質問が来ているのですが……」

アリス「!!」 キュピーン

アリサ「バカ!」

アリサ「ボコに興味あるなんて嬉しいなやっぱりデザインは勿論その精神性が非常に尊く老若男女が好きになる素養を兼ね揃えた最強の存在ゆえに欲するのは自然なことと言えるし」

サオリ「うわっ、超絶早口っ」

アリサ「普段無口なくせにこうなると止まらないわよ……」

ユカリ「うーん、オタクって怖いですねえ」

サオリ「鏡いる?」
573 :意識飛びかけてたので半端ですが一旦おわりあす [saga]:2019/10/24(木) 04:46:58.86 ID:T1VBbVPA0

アリス「……この国では……」

アリス「ううん。もっと広い範囲で、この大陸では……」

アリス「ボコを手に入れることはできない」

みほ「!」

ユカリ「まあ、ボコといえばブルーチーターですものねえ」

アリス「元々知名度がなかったところで、宗教団体に神輿として担がれてるから……」

みほ「諦めたほうがいい、か……」 ショボン

アリス「壊滅させてからマスコットを乗っ取るてもあるけど……」

みほ「でも、巨大な集団に潜り込んで厚遇されてたボコなんて……」

アリス「わかる……あれじゃあただの包帯巻いたくま……」

サオリ「えーわかんないわかんないどういうことなの」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 01:49:08.56 ID:qFB1DhZC0
ばたついてたら年末ですね
サクサクっとお話を畳にいきたいと思います(エタらせたくはないので…)
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 01:54:50.44 ID:qFB1DhZC0

【地上】

エリカ「……」

エリカ(ブルーチーターの連中、攻めてくる様子がないわね……)

エリカ(元々寄せ集めで地力がさっぱりない集団だし……)

エリカ(遺跡攻略をこっちにさせて、ついでに戦力も消耗させようって腹かしら?)

エリカ「……とはいえ巡回を怠るわけには……」

ブチッ

ドテッ

エリカ「ぎゃんっ」

エミ「あっ」

エリカ「……見た?」

エミ「…………あー……」

エミ「派手にすっ転ぶことくらい誰にだって……」

エリカ「うっさいわね!」

エリカ「幹部がこんな間抜けな姿見せたら色々影響出るでしょうが!!」

エミ「あ、あはは……」

エミ「それにしても珍しいね、転ぶなんて」

エリカ「いや、なんか踏ん――――」

エリカ「げえっ! シューズの紐が!!」

エリカ(何か猛烈に嫌な予感がするわ……)
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 02:00:59.13 ID:vAqPwPKc0
待ってた
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 02:33:39.61 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「失礼しますッ」

エリカ「ん、どうしたのよ」

エリカ「アンタまだ万全じゃないんだし、寝ておきなさい」

エリカ「ブルーチーターの連中とやり合う時に必要な戦力なんだから」

キヌヨ「……いえ……」

キヌヨ「私は……皆が優先して水をくれたので、もう、大丈夫です」

キヌヨ「たまにあのときの後遺症で力むとニュルッと漏れる程度です」

エリカ「いや大惨事じゃないのよ……」

キヌヨ「……でも、命がありますから」

エリカ「……」

キヌヨ「……タマダとホソミが殉職いたしました」

エリカ「!!」

キヌヨ「……脱水症状と栄養失調が響いたものと思われます」

エリカ「……物資ももう残り少ないものね……」

エリカ(モグラ組に物資を固めているのもあるけど……このままじゃジリ貧で壊滅もある……)

エリカ(ブルーチーターのチンピラが市場を荒らしてるとも聞くし、物量差でじわじわやられてるわ……)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 03:43:59.71 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「……二人は、最後まで突撃をおこなえないことを悔いていました」

キヌヨ「まだ動く私は、二人の分まで立派に突撃する所存ですッ」

エリカ「……やめなさい」

エリカ「このあとどうなるのかもわからないのに、勝手に死に急いでるんじゃないわよ」

エリカ「……」

エリカ「これ以上、私の指揮で誰かを殺させてたまるもんですか」

ブチブチブチブチィ

エリカ「げえーーっ! シューズの紐が!!」

エリカ(これ以上何が起こるっていうのよっ……!)

エリカ「ちゃんと無事で帰ってきなさいよ……!」 ギリッ

みほ「ただいま逸見さん」

エリカ「わーーーーーーーーーーーっ!!」 ビックゥ

エリカ「きゅ、急に現れるんじゃないわよ!!」 ドッキンバクバク

みほ「あ、あはは……ごめん……」

ユカリ「謝らなくていいと思います」

ユカリ「どうせこっ恥ずかしい呟きを聴かれたんじゃないかと焦ってるだけですよ」

エリカ「さ、さぁぁーーー!ホソミ達を埋めに行くわよ!!!!!!!!!!!」

コウメ(照れてる・・…)
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 03:52:49.70 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「それにしても、よくぞご無事で!!」

みほ「これまで何度も突入を繰り返して情報を集めてくれた皆のおかげだよ」

みほ「……それに、スライムって、人の形じゃないから」 ボソ

コウメ「え?」

みほ「ううん、なんでもない」

みほ「……中で倒れてた皆、食い散らかされてはいたけど、残った身体はちゃんと埋めてきたよ」

みほ「こっちで倒れた人達も、埋めてあげなくちゃ」

みほ(この犠牲を乗り越えて……全部なかったことにしなくちゃ……)
580 :眠すぎるので寝ます [saga]:2019/12/21(土) 03:56:39.05 ID:qFB1DhZC0

<26日目>


みほ「ん……」 ズキン

みほ「頭がイタイ……」

みほ「……」

みほ「そっか……」

みほ「遺跡を落として、皆が宴を開いたんだ……」

みほ「節約も大事だけど、褒美がないとモチベーションが上がらなからって、お姉ちゃんも言ってたっけ……」

みほ「……」

みほ「あんな悲劇があったあとなのに、振る舞われるお酒やご飯を笑って食べられるって、すごいことだよね……」

みほ「……」

みほ「まあ、騒ぎすぎてあんまり記憶がないんだけど……・」

コンコン

みほ「?」

みほ「誰だろう……」

みほ「はーい」

ガチャッ

みほ「あっ――――」



みほを訪ねてきた人物 >>581
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/21(土) 16:25:42.77 ID:42gjpC420
マッポリーン
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 01:01:38.44 ID:DVNxmU1V0
透過します
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 01:03:41.09 ID:DVNxmU1V0

まほ「……起きていたか」 マッポリーン

みほ「あ……うん……」

まほ「まだ眠っていてもいい」

まほ「次の遺跡開放までは時間もある」

みほ「ううん、大丈夫」

まほ「そうか……」

みほ「……」

みほ(様子を見に来ただけじゃなくて、何か用があったのかな)


まほが会いに来た目的 >>584
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 16:21:42.24 ID:m2uWALm80
武装と生理用品をかりに
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:13:26.58 ID:cFFKI6Kp0
残りの必要安価数を考えると絶対年内じゃ終わらないことに気づきました。アカン。投下します。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:17:51.31 ID:cFFKI6Kp0

まほ「……すまないが……」

まほ「いくつか武装を借りられないだろうか」

みほ「ふえ?」

まほ「恥ずかしい話だが、こちらも備蓄がほとんどなくてな」

まほ「武装をメンテナンスに回そうにも、その間代わりに装備するものがない現状だ」

まほ「……とはいえ、簡易メンテナンスではそろそろ限界が近い」

まほ「だからこそ、守る遺跡が減ったこのタイミングで一斉メンテナンスをおこないたいんだ」

まほ「……そこで、武器を借りることができれば、メンテナンスに回せる武器は多くなる」

まほ「いつ攻め込まれるかわからない以上、短期でメンテナンスは終えたいからな」

みほ「そういうことなら、全然」

みほ「……遺跡に潜るまでは使わないし」

みほ「……」

みほ(遺跡の化け物は躊躇なく撃てるけど、さすがに人間をまた撃つのは少し躊躇いがあるしね……)
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:29:53.25 ID:cFFKI6Kp0

まほ「それと、その……なんだ」

まほ「生理用品も、できれば借りたくてだな……///」

みほ「えっ」

まほ「…………来てしまったんだ」 ゲッソリ

みほ「そ、そうなんだ」

まほ「これまではどれだけ重くとも顔に出さず淡々と我慢していたのだが……」

みほ「重いから大変だよね……」

みほ(お姉ちゃん、いつも大変そうだったもんなあ……)

まほ「……何で知っている……」 ドンビキー

みほ「え、あ、そ、その、重そうだなーーーーーーって!」

みほ「あ、あはは……」

まほ「……それはそれでとんでもなく失礼だが……」
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:41:27.17 ID:cFFKI6Kp0

まほ「とにかく、もし多く持っていたら貸してくれると助かる」

みほ「……そんなに物資に困っているんですか……?」

まほ「……本国からはとうに見放され、まともな収入源を持ち合わせていないからな」

まほ「生理用品に回せる資金はもちろん、現物すらまともに手に入らん」

みほ「そんな……女所帯なのに……」

まほ「……故に、これまではほとんど垂れ流しだったのだが……」

まほ「衛生面で非常によろしくなくてな」

みほ「精神衛生にも非常によろしくないかな……」

まほ「最近病が原因で亡くなる者も出始めているからな」

まほ「一応、意識するようにはしているんだ」

まほ「これ以上戦力を失うわけにもいかないしな」

みほ「そういうことなら……」

まほ「すまない。この借りはいつか返すし、生理用品も洗って返そう」

みほ「返さなくていいって言うか返さないでください」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:45:16.44 ID:cFFKI6Kp0

みほ(お姉ちゃん、大変そうだなあ)

みほ(……ううん。みんな大変なんだ)

みほ(私も寝てばかりじゃなくて、ちゃんと行動しないとなあ)

どうする? >>590


・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 16:58:47.72 ID:Vty6aLOX0
奴隷市場に行く
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 02:06:54.11 ID:urFwqxZR0
すみません、1月はバタバタしてました……
さっさと進めてサクッとシメたいのですが、ちょっと眠くて安価までいくのもしんどそうなので、フライングで安価だけ出しておきます


奴隷市場で何する? >>592
アッサムと雑談、オレンジペコと雑談、買い物、奴隷を見る、暴れる等々お好きにどうぞ
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 18:47:12.42 ID:tkPrMPrr0
ペコトーク
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 02:26:14.86 ID:fuHmrbr30
多忙になってきて、完全によくない流れになってるんですが、
エターは避けたいのでちょっとだけ投下します
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/05(水) 02:32:44.36 ID:fuHmrbr30

アッサム「……ああ、いらっしゃい」

アッサム「貴方は確かモグラ乗りの」

みほ「どうも……」 ペコー

アッサム「歓迎いたします」 フカブカー

アッサム「……大事な顧客だったレッドタートルが消えたせいで、少し景気が悪いですから」 ハァ

みほ「そ、そうなんですねー……」

みほ(ギャングには需要があるのかな……)

みほ「えっと、この前見せてもらった奴隷の子って……」

アッサム「ああ、ペコですね」

アッサム「それならこちらに」

オレンジペコ「……」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/05(水) 02:45:18.82 ID:fuHmrbr30

アッサム「……あの娘を将来買われるなら、今回どう接するかは大事ですよ」 コソッ

みほ「ふえ?」

アッサム「……彼女は革命の際に身寄りをなくしました」

アッサム「家を捨て、逃げる彼女を野盗が捉え、売り払ったわけですが……」

アッサム「その野盗は、レッドタートルをバックに付けた一団でした」

みほ「えっ」

アッサム「……レッドタートルはお得意様でしたから、間違いありませんよ」

みほ(そこから買ったってことかな……)

アッサム「そのレッドタートル壊滅の報は、彼女の耳にも届いていますから」

アッサム「そこにどう触れるか、もしくは触れないか、今後を見据えて選択されるのがいいかと」

みほ「……」

みほ(コミュ力低くて友達少ない私にそんなこと求められても……) ズーン

みほ「え、ええと……どうしようかな……」


レッドタートルの話題をどうするか >>596
A・自分が壊滅させたと話す
B・世間話として壊滅したらしいねと話す
C・壊滅には関わってないが、レッドタートルとは関わっていたと話す
D・私はレッドタートル構成員だと嘘ついてみる
E・レッドタートルには触れない
F・その他(内容併記)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 03:04:52.56 ID:fYzowAUK0
B
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 02:47:26.41 ID:LWODzgui0
少しでも進めます(まさかこんな早く安価とってもらえるとは・・・)
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 02:51:40.40 ID:oz3a2Z/h0
貴重なパワポケスレだし付き合うよ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:07:06.12 ID:LWODzgui0

みほ「あ、あの」

オレンジペコ「……なんでしょうか」

みほ「ええっと……」

みほ「れ、レッドタートル、壊滅したらしいですね〜」

オレンジペコ「……」

みほ「……」

オレンジペコ「……そうですね」

オレンジペコ「繁華街の一部では評判もよかったと聞きますが、所詮はギャング」

オレンジペコ「地域密着型ならず者のブルーチーターや、軍人であるブラックティーガーと比べると、地域の協力を得にくい」

オレンジペコ「3つの陣営が拮抗した実力なら、民衆という伸び代のないレッドタートルから落ちるのは妥当かと」

みほ「そ、そう、だよねー……あはは……」

オレンジペコ「……」

みほ「……」

みほ(どうしよう、そもそも奴隷って存在に慣れてないから接し方が難しいよお……)

みほ(西住流門下生とかは奴隷みたいなものだと思ってた時期もあったけど……)

みほ(どれだけ身分の差があれども、相手も人間だってよく言われたもんね……) ウーム
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:27:27.70 ID:LWODzgui0

オレンジペコ「……変わった方ですね」 フフ

みほ「!!」

みほ(今、笑っ――)

オレンジペコ「……私は奴隷の身」

オレンジペコ「気など回していただかなくて結構ですよ」

みほ「あ、うん…・…あはは……」

みほ(元々あんまり仲良くない人と社交的にやれない、ってことは黙っておいていいよね……)

オレンジペコ「アッサム様も、あまり余計なことを言わないでください」

アッサム「あら、どうしてバレたのかしら」

オレンジペコ「わかりますよ……」 ハァ

オレンジペコ「大方、同情心などで即時購入をさせたかったのでしょうけど……」

みほ「ええっ、そうなんですか!?」

アッサム「……まあ、維持も無料じゃないですし……」

アッサム「上得意のレッドタートルが消えた以上、売れるに越したことはありませんので」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:34:59.71 ID:LWODzgui0

アッサム「それに、この子を買っても損はしないと思いますよ」

アッサム「……この子、モグラも使えますから」

みほ「ええ!?」

アッサム「こちら、資料です」

みほ「わわ、ありがとうございます!」

みほ(すごい……なんて緻密なデータ……)

みほ(他の奴隷についても、何ができる・出来ないがわかりやすく纏まっていて……)

みほ(凄く便利で非人等的……)

みほ(見た目はケータイショップの商品カタログみたいなのに、えげつない用途の可否が載ってる……)
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:49:57.40 ID:LWODzgui0

アッサム「それにその子は芯が強いのでおすすめですよ」

みほ(うーん、奮発して、なおかつ値切ったりもできそうな雰囲気はあるけど……)

みほ「ごめんなさい……」

アッサム「……」

アッサム「わかりました。次回をお待ちしております」

オレンジペコ「……」

アッサム「次こそお買い上げいただくために、この子のエピソード傑作選でも作って待ってますね」

みほ(この人暇なのかな……あ、暇になってきてるから危機感抱いてるのかな……)
603 :眠気すごいので寝ます、もうしwけない [saga]:2020/02/06(木) 03:53:42.35 ID:LWODzgui0

<27日目>

みほ「ん……よく寝た……」

みほ「ちゃんとお布団で眠れるって大事だなぁ……」

みほ「あの奴隷市、結構奴隷の待遇いいらしいけど、床で寝てたもんね……」

みほ「……それより今日はどうしようかな」


どうする? >>604

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 04:29:00.42 ID:oz3a2Z/h0
メンバーはとりあえず揃ってるんだっけ?
装備整えたいね 安価下
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 21:02:51.04 ID:U/bRY4FkO
港をうろつく
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:13:52.52 ID:o7mwEL7G0
今の所メンバーはコウメ、アリサ、アリスで揃ってはいます。

眠いですが、パワポケのイベントって一回一回そこまで長くねえなと原点回帰の気持ちでサクサク回していきます
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:19:31.56 ID:o7mwEL7G0

【港】

みほ「……」 テクテク

みほ「あっ」

みほ「あれは……赤星さん?」

コウメ「その、そこをなんとか……」 ヘコヘコ

ボルドー「悪いんだけど、こっちにも生活が……」

コウメ「あ、あの、それでしたら一週間……」

コウメ「いえ! 10日!10日は無料でいいので!!」 スガリツキー

ボルドー「ああもう、無理なものは無理なんでっ!」

コウメ「ああっ……」

ボルドー「……ほら。ビール券あげるから」

ボルドー「これでチャラ……ってことで……」 ソソクサー

コウメ「う、ううう……」

みほ「……」

みほ(なに、この絵面……)
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:21:20.82 ID:o7mwEL7G0

みほ(とりあえず、気まずいし、やっぱりアンチョビさんのところにでも……) ソローリ

パキッ

みほ「!!」

みほ(ああっ、地面に落ちてたプレパラートをうっかり――!)

コウメ「誰――――って……」

みほ「あ、あはは……」

コウメ「見て……ましたよねぇ……」

コウメ「あはは……お恥ずかしいところを……」

みほ(ほんとに……)
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:24:46.78 ID:o7mwEL7G0

みほ「あの、今のは……」

コウメ「……」

エリカ「この港に倉庫を持ってる、まあいわばスポンサーというかカモよ」

みほ「ひゃあああっ」 ビックゥ

エリカ「……驚きすぎでしょ」

コウメ「あれ……どうしてここに……」

エリカ「……アンタが失敗続きだって聞いてね」

コウメ「うう……面目ない……」

みほ「その……これは一体……」

エリカ「……まあ、知っての通り、ブラックティーガーは港を縄張りにしているのよ」

エリカ「で、他の陣営のチンピラから倉庫の荷物や船を守ってやる代わりに、対価を得ている」

エリカ「……だけどここ数日で、私達から手を引こうとする連中が増えたのよ」

みほ「えっ……どうして……」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:32:40.24 ID:o7mwEL7G0

エリカ「……」

コウメ「……」

みほ「……?」

みほ「えっと……?」

エリカ「…………はぁ」

エリカ「アンタが聞いてきたんだかね」

みほ「?」

エリカ「こうなった原因は、まあ――あんたよ」

みほ「!!」

エリカ「レッドタートルを撃退した。それは喜ばしいことだし感謝もしてる」

エリカ「街の連中だって、あのギャングどもが消えて喜んでるでしょうよ」

エリカ「一部の繁華街の連中はともかく、まともな人間にしたら、あんな奴ら客でもいない方がいいし」

エリカ「……でも、そんなレッドタートルが消えたあとは、今度はショバ代を求める私達が邪魔者になる」

みほ「そんな……まだブルーチーターだって……」

エリカ「……ブルーチーターもタチが悪いチンピラを有してるけど、あいつら大半が地元民の有象無象だもの」

エリカ「しかも半分は道楽で宗教やってるような金持ちだし、暴れるアホの絶対数は少ない」

エリカ「暴れても、まあ自分たちで何とかできると思える程度の規模と戦闘力だろうしね」

エリカ「レッドタートルを退けるような武力を持った統率された集団こそ、今は恐怖の対象なのよ」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:44:24.34 ID:o7mwEL7G0

エリカ「レッドタートルとの闘いで派手に暴れすぎたのも恐怖を煽ったみたいね」

コウメ「それで、なんとかスポンサー続けてくれないかなーってお願いを……」

エリカ「あまーーーーーーーーーーーーーーーーい!!」 ハンバァァァァグ

エリカ「甘いわ甘すぎるわ、アーティチョークをどか食いした後に飲む砂糖水よりも甘いわ」

エリカ「こっちが下手に出るからつけあがるのよ」

エリカ「先日のレッドタートルとの抗争に巻き込まれて駄目になった倉庫が出たのが切っ掛けね」

エリカ「これじゃあショバ代を払う意味がないってキレてくる人間もいたし」

コウメ「……そういう人、どうやって相手を?」

エリカ「ディッガー持ち出して砲塔向けて笑顔で交渉、それが基本よ」

みほ「わあ……」 ドンビキー

エリカ「……他人事みたいな顔してるのがムカつくわね」

エリカ「言っとくけど、アンタにも責任の一端はあるのよ」

コウメ「あっ、そ、それは――」 アタフタ

みほ(……なんだろう……)

みほ(確かにレッドタートルは私が追い返した側面も強いけど……)

みほ(でもだからって、こんなに怒られるなんて……)

エリカ「この子がペコペコしてスポンサーを維持しないといけない理由、アンタんとこの馬鹿が貴重な食料湯水のように食べてるからだから」

みほ「本当にごめんなさいそれは完全に私達のせいですはい」
612 :ねます [saga]:2020/02/08(土) 03:46:47.82 ID:o7mwEL7G0

<28日目>

みほ「ん……よく寝た……」

みほ「昨日は世知辛さを感じちゃったなあ……」

みほ「……華さん、昨日もバクバク食べてたなあ……」

みほ「……」

みほ「考えるとなんか辛くなっちゃうし、気分転換でもしようかな……」



どうする? >>613

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 06:00:28.43 ID:GJl9uUmIo
歓楽街
614 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:16:21.17 ID:fb+7952T0

【歓楽街】

みほ「……わぁ……」

みほ「ほとんどシャッターが閉まってる……」

みほ「レッドタートルがいなくなって、落ち着いて営業してるかと思ったのにな……」

みほ「ハロウィン翌日の渋谷くらい荒れ果てた感が……」

みほ「あっ」

みほ「このお店……開いてる……」

みほ(……ぼったくりとかは、もうないよね……?)

みほ「覗くだけ覗こうかな……」 カランカラン
615 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:24:35.75 ID:fb+7952T0

【スナック『アリクイ』】

ピヨタン「いらっしゃい」

みほ「わぁ……」

みほ(すさまじい場末感……)

みほ(このママさんとか、おいくつなんだろう……)

ネコニャー「い、いらっしゃい……これ、おしぼり……」 ボソボソ

みほ「あ、ありがとうございます……」

ネコニャー「……」

ピヨタン「……」

みほ「……」

みほ(く、空気が重たい……)
616 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:39:48.69 ID:fb+7952T0

みほ「え、ええと、ここのお店は今の時間も開いているんですねー……」

みほ「その、お昼だからか、まわりのお店はシャッターが――」

ネコニャー「……」

みほ「……あれ……?」

ピヨタン「……残念だけど、周りのお店のシャッターが閉まってるのは、営業時間外だからではないぴよ」

ネコニャー「……みんな、もう営業ができなくて、それで……」

みほ「ええ!? どうしてそんな……」

ピヨタン「この前まで占拠してたレッドタートルがいなくなったぴよ」

ネコニャー「そしたら途端に客足が途絶えて死に絶えちゃったんだにゃー」

みほ「うわあ……」

みほ(言われてみたら、そうなるよね……)
617 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:50:44.13 ID:fb+7952T0

ネコニャー「それだけでなく……」

ネコニャー「後ろ盾がなくなった歓楽街を、ブルーチーターのチンピラが襲っていると……」

ピヨタン「ブルーチーターのお金持ちの人達、上流階級の通うレストランとかが襲われてたら怒るけど……」

ネコニャー「自分の関わることのない歓楽街が襲われててもシカトという……」

みほ「……レッドタートル、意外とちゃんと用心棒してたんですねえ」

ネコニャー「利害は完全に一致してた……」

ピヨタン「でも、一番レッドタートルと懇意にしてたお店は壊滅しちゃって……」

みほ「わーなんででしょうねー(棒)」

みほ(こ、この話題、変えた方がいいよね……)

みほ「そ、それより、>>618
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 02:28:22.75 ID:CrFOPjL40
遺跡でお宝を見つけてお店を再建しませんか?

無理があるなら安価下で構わないっす
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:28:11.90 ID:1IysVpWd0
仕事が当分ばたついてそうですが、安価まではやってから寝ます
こんな停滞する前に終わらせたかった・・・猛省してます
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:36:30.34 ID:1IysVpWd0

みほ「遺跡でお宝を見つけてお店を再建しませんか?」

ピヨタン「え?」

モモガー「遺跡!?」

ネコニャー「それってひょっとして、つまり――」

みほ「わっ、しれっと増えてるっ……!」

モモガー「あ、はじめましてもも」

ネコニャー「あ、ええと、このお店は三人でやっていて……」

モモガー「客足が鈍い今は、交代で休んでゲームをしているんだもも」

みほ「そ、そうなんだ……」

みほ(どうしよう、変な人達だ……)
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:43:34.46 ID:1IysVpWd0

ネコニャー「そ、それより……」

ネコニャー「ひょっとして、モグラに乗ることが……?!」

モモガー「!!」

ピヨタン「り、リアル戦車に!?」

みほ「……あ」

みほ(W号戦車のスペースだと、3人全員を乗せるの、難しいよね……)

みほ(一台はお姉ちゃんから借りてるけど……)

みほ(あれはあれで、もう赤星さんとアリサさん、アリスちゃんが乗ってるし……)

みほ(うーん……)

みほ「ごめんなさい……そのつもりだったんですけど、今ちょっと戦車にあきがなくて……」

ネコニャー「それは……残念……」

モモガー「生モグラ……」

みほ「……」

みほ(ちょっと心が痛いな……)

みほ(新しい戦車が手に入るか、無理矢理押し込める同意をアリサさん達から取れたら、声かけてみようかな)
622 :寝ます [saga]:2020/02/20(木) 03:57:34.41 ID:1IysVpWd0

【家】

みほ「ただいまー……」

ハナ「おかえりなさい」

みほ「わあ、ご飯が日本昔話に出てくるくらいアホの山盛り」

みほ(相変わらず沢山食べてるけど……明日から大丈夫かなぁ……)

サオリ「あはは、心配事、顔に出てるよー」

マコ「まあ……気持ちは分かるけどな」

マコ「ここにきてもうすぐ一ヶ月になる」

ハナ「もっと長い間いるような風に思えちゃいますね」

みほ「あ、あはは……」

みほ(一ヶ月弱なのに、元いた世界で知ってる顔もいるせいか、すでに結構思い入れちゃってる……)

みほ(なんとか割り切っていかないと……)

ユカリ「?」

ユカリ「どうかしたのですか、西住殿」

みほ「う、ううん、明日どうしようかなーって考えてて……」

ユカリ「あー、そうですねえ」

ユカリ「滞在一ヶ月も遺跡探索も目前ですし、たまには好きにやってもいいんじゃないでしょうか」

マコ「普段も好きにやってるんじゃ――」

サオリ「ちょっとマコ!」

みほ(自由に、かあ……)


翌日やること(自由安価) >>623
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 03:59:06.39 ID:L37a5enG0
ディッガーの修理と燃料補給、後は弾薬の装填
出来ればお店で回復薬とか買いたい
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