【安価】みほ「装甲車バトルディッガーです!」【ガルパン】

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265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 03:39:33.03 ID:f3iS9SwPo
ローズヒップ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 05:23:05.56 ID:CpB+Oduq0

ローズヒップ「おーっとと、ごめんあそばせー!」

ローズヒップ「マリー様のおっ紅茶が冷めてしま……」

みほ「おっこう……?」

ローズヒップ「……って、あーーーーっ!」

ローズヒップ「急ぎすぎていて何もかもをキッチンに忘れてきてしまいましたわ!!」

みほ「ええ……」

ローズヒップ「あ、そこの貴女、おっ紅茶を持っていたりは……」

みほ「……」 ブンブン

ローズヒップ「そんなリズミカルに首を横に振って何してますの」

ローズヒップ「あ、わっかりました、新しい遊びでございますことねっ!」

ローズヒップ「リズムよく首を振る、題してリズム天国とでも言った所で」

みほ「いえ、あの、普通に否定の意味で……」

ローズヒップ「あっはっは、百も承知のすけ様ですわっ」

ローズヒップ「イッツァBCジョークですことよ!」

みほ「……」

ローズヒップ「面白くないといけないとマリー様に言われてるので、常に心がけてますのよ」

ローズヒップ「例えジョークの世界であろうと、時代を追い抜き時代がついてこないスピードで駆け抜けあすわよ〜!」

みほ(どうしよう、テンションについていけない……) ズーン
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 05:25:50.29 ID:CpB+Oduq0

みほ「ええと、その……」

みほ「た、楽しそうですね」

ローズヒップ「ん?」

ローズヒップ「まあ〜〜毎日楽しいですわおy」

ローズヒップ「お紅茶もケーキも美味しいですし」

ローズヒップ「後はモグラに乗れるのが楽しくてしょうがないですわ〜」 ヘラヘラ

みほ「!!」

みほ「モグラ乗り……なんですか……」

ローズヒップ「そうそう」

ローズヒップ「私はローズヒップ。BCの偵察兵ですわ」

みほ(偵察兵って概念はあるんだ……見張りの概念はろくに成り立ってなかったのに……)
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 05:33:07.01 ID:CpB+Oduq0

ローズヒップ「まぁ、偵察兵なので、モグラは自分じゃ動かせないんですけど」

ローズヒップ「主に乗せてもらって、ダンジョンの中で動き回ってますわ〜」

みほ「……ちなみに、操縦したりは……」

ローズヒップ「まあ、興味はあるんですけどねえ」

ローズヒップ「貴女はやれば出来る子よローズヒップ、と皆様言ってくれますし」

ローズヒップ「……でも、なーんでか皆様、実際に指導を乞うと、はぐらかされちゃうんですよねえ〜」

みほ(相性のいい教育係とかがいなかったのかなあ)

みほ(確かに教えるの大変そうだもんね……)

ローズヒップ「っとと、いけない!」

ローズヒップ「そろそろいかないと、マリー様に首をはねられてしまいますわ!」

ローズヒップ「何せ庭に植える薔薇の色を間違えるだけで軽率に首をはねてると聞きましたし……」

みほ(う、うちよりブラック企業だ……こっち選ばなくてよかった……)
269 :頭回らなくなってるので寝ます [saga]:2019/05/25(土) 05:37:02.86 ID:CpB+Oduq0

ローズヒップ「とと、それじゃあそろそろ行きますわ」

ローズヒップ「ぶつかったこと、本当にごめんあそばせー!ソーリー!ですわ」

みほ「いえ……」

みほ(どうしよう、この人、頭ゆるふわで色々しゃべってくれそうだけど……)



どうする?  >>270
A:もう少しお喋りをする(内容併記)
B:今日の所はおとなしく帰る
C::その他、まだ何かをする(内容併記)
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 08:55:17.21 ID:tEh6Paxj0
BCでも聖グロでもそんなに変わらんのだろうなローズヒップは
A
一緒に紅茶を探しましょうか?
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:04:11.20 ID:B30FgSp00
めちゃ眠いですが安価だけは出してから寝ます
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:06:06.88 ID:B30FgSp00

みほ「一緒に紅茶を探しましょうか?」

ローズヒップ「おおっ、いいんですの!?」

ローズヒップ「助かりますわー」

ローズヒップ「そういえば元々一人で持っていけるカップの量じゃなかったんですわ」

ローズヒップ「それでトレイとか探してたはずなのに、すっかりそのことを忘れてましたわ」

みほ(頭大丈夫かな……)

ローズヒップ「とにかく、おっ紅茶はキッチンにあるはずですわ!」

ローズヒップ「いきますわよ!」 ドヒューン

みほ「返事する前にもう行ってる……はやい……」

みほ「……」

みほ「あっ、ま、待って! 私キッチンの場所知らな……!」 バタバタバタ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/27(月) 03:19:09.42 ID:B30FgSp00

みほ「な、なんとかおいついた……」 ゼハー

みほ(速い……フィジカルエリート揃いの黒森峰にもここまでの速度で走る人は……) ゼハー

ローズヒップ「あれー?」

ローズヒップ「おっかしいですわねぇ」

ローズヒップ「ここにおいてあったはずのおっ紅茶やティーカップがありませんわ」

みほ「誰か戻したとか……」

ローズヒップ「うーーーーん」

ローズヒップ「元あった場所にはありませんわぁ」

ローズヒップ「おふざけやがってでございますわー」

ローズヒップ「マリー様や押田様、愛用のカップ以外で持っていくとべらぼうに面倒でいらっしゃいますことよ」

みほ(よくわからないけど、私ここのメンバーじゃなくてよかった……)

みほ「ええと、それなら>>274


A:人に聞くというのはどうでしょう
B:とにかく可能性があるところを探しましょう
C:似たようなカップを手に入れて誤魔化しましょう
D:一緒に素直に謝りましょう
E:逃げるしかないですね
F:先手を打って顔面をボコボコにすればおっ紅茶なんて飲めなくなるので解決しますよ
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 23:54:10.32 ID:YYyBhI9E0
どれだと仲間になるだろう?
分かんないから安価下で
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 00:27:27.25 ID:uKBlEyoFO
B
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:21:27.68 ID:W85EgZ+50
透過します
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:24:08.51 ID:W85EgZ+50

みほ「とにかく可能性があるところを探しましょう」

ローズヒップ「合点承知の助ですわっ」

みほ(合点承知の助って概念、この世界にもあるんだ……)

ローズヒップ「とりあえず……」 ヨイショ

みほ「え、ええええ!?」

みほ「なんで突然屋根に……ちょ、見え……」

ローズヒップ「うーん、屋根の上にもありませんわねぇ」

みほ「可能性があるところって言ったつもりだったんですけど、聞こえなかったなら謝ります」

ローズヒップ「?」

ローズヒップ「いやいや聞こえてましたわよ」

ローズヒップ「ほら、こんな風が気持ちいい日は屋根の上でティーブレイクをしたくなるでしょう?」

みほ「ええ……?」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:26:18.80 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「ここにないとすると、うーん…・・」

ローズヒップ「ええと……貴女……名前なんでしたっけ」

みほ「あ、みほです。西住みほ」

ローズヒップ「ふむ。じゃあ、みほ様ですわね」

みほ「さ、様!?」

ローズヒップ「助けてもらってますし、感謝の気持ちを込めて様付は基本と教わりましたわ」

みほ(わ、わからない……文化が違う……)

ローズヒップ「私一人では見つかりそうにないので、みほ様ならどこでお紅茶を飲むかお伺いしたいところですわ」

ローズヒップ「そこに置き忘れだったり、誰かが飲んでたり、そーいう可能性あるでしょーし」

みほ「うーん……」

みほ「お手洗いの個室とか?」

ローズヒップ「え、ええ……?」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:32:55.14 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「うーむ、お手洗いにもありませんわねぇ」

みほ「お手洗い、一人で落ち着いて休めるからありえるかなって思ったんだけど……」

ローズヒップ(この人何を言ってやがるんですの……)

みほ「それに利尿作用があってもノータイムで済ませられるし……」

ローズヒップ「レモンティーを飲みたくないスポットにも程がございますわ」

ローズヒップ「……おろ?」

ローズヒップ「キッチンまで戻ってきたら、何やら人が……」

アマレット「あ、おつかれー」

ジェラート「インパクトあるからさすがにすぐわかるね。ローズヒップ……さん、だよね。おつー」

ローズヒップ「確か……安藤隊長の部隊の」

アマレット「そーそー、知っててもらって光栄だねえ」

ジェラート「ローズヒップさんほど目立たないのにねえ、私達」

みほ「……」

アマレット「……ローズヒップと一緒ってことは、やっぱ押田隊の人だよアレ」 ヒソヒソ

ジェラート「ひー、危ない危ない。適当に話合わせてよかったわ」 ヒソヒソ
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:54:26.54 ID:W85EgZ+50

みほ(よく知らない人と会話されると、どうしたらいいか分からなくなっちゃうな……) オドオド

ジェラート(うーん、やっぱりデフォルトでオドオドしてるだけだこの子)

ローズヒップ「ん?」

ローズヒップ「あーーーーーっ!!」

アマレット「な、なんだよ」

ローズヒップ「それ!!」

ローズヒップ「アバレッドさんの持ってるティーカップ!!」

アマレット「アマレットな。誰がレンジャーの赤色だ」

ローズヒップ「それ、マリー様の愛用のやつですわよ!!」

アマレット「ブーーーーーーーーーーーーーーッ」

ジェラート「おいおいおい、死んだわアマレット」

ローズヒップ「うわっ、よく見りゃジェラートさんのは――」

ジェラート「な、なに? まさかこれも幹部クラスの愛用カップ?」

ローズヒップ「ホームレスのおっさんがベロンベロン舐めたりやべーもん擦りつけてたから処分しようとよけておいたやつですわ」

ジェラート「お、オエーーーーーーーーーーーーーーーッ」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 01:57:28.80 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「まあ、何にせよ見つかってよかったですわー」

アマレット「た、頼む、このことは内密に……」

アマレット「バレたら首が飛ぶ! 物理的に!」

ローズヒップ「いやまあいいですけども」

アマレット「な、なあ、アンタも……」

みほ「あ、はい、ええ、そりゃあもう」

みほ(告げ口したせいえ斬首とか見たくないし……)

アマレット「サンキュー、マジ助かるよ」

アマレット「この借りはいつか返すからさっ」

アマレット「それじゃあ私はさっきから激しく嘔吐してるジェラートつれてくから……」

ジェラート「無理……まぢ無理……」 ゲロゲロゲロ

アマレット「大袈裟だなあ」

ジェラート「口移しでこの汚さ味わわせてやろうか」 ゲロゲロゲロ

アマレット「おまっ、よせ! ゲロを口移そうとするなあ!」

バタバタバタ

みほ「いっちゃった……」

みほ(あ、もらいゲロしそう……)
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 02:40:33.90 ID:W85EgZ+50

ローズヒップ「いやーマージで助かりましたわ」

ローズヒップ「あんまりちんたらしてると私の首までぶっ飛んでましたからねぇ〜」

みほ「えっ、でも結構時間経っちゃったような……」

ローズヒップ「……」

みほ「……」

ローズヒップ「おわーーーーっ、よく見たらめっちゃお待たせしちゃってやがりますわ!!」

ローズヒップ「あわわわわ、と、兎に角急いでおっ紅茶をお持ちしなくては!!」

ローズヒップ「あ、この御礼はしますわよ!」

ローズヒップ「お礼は淑女として当然、と教わりましたし!」

ローズヒップ「今はちょっとバタバタしちゃってるから後日になりますけど!」

ローズヒップ「次あった時に何なりと願いを言うといいですわ!」

ローズヒップ「それじゃ、失敬!!」 ドヒューン

みほ「速っ……有無を言わさずだったなあ……」

みほ(また今度来た時にでも何かお願いしてみようかな)

みほ「……」

みほ(と、とりあえず今日はそろそろ帰っておこう……)
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/29(水) 02:43:14.80 ID:W85EgZ+50

<15日目>


みほ「もう遺跡に潜れる日かあ、早いなあ」

みほ「……人員を2人確保するように言われてもう10日もたつんだよね…・・」

みほ「今潜ってもいいけど、結局最下層攻略は難しいし……どうすればいいんだろう……」



今日は何をする?  >>284


・遺跡に潜る

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 02:45:51.13 ID:ptRyIr5E0
電極とドリルとバンパーは出ますか?
黒陣営だと自動加入する仲間いないのがネック 安価下
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 03:30:57.53 ID:AXY0UJNKo
うーんこの1週目感
市場
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 22:07:13.82 ID:7xsU5xw8O
敵対勢力に関係してる人間とばかり会ってるとか、エリカの胃袋はボロボロ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 01:10:38.18 ID:bgyB0eJ20
エンゼルポジの仲間いないの?
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/30(木) 02:27:35.07 ID:8KBvz2cy0
少しだけ投下します
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/30(木) 02:36:15.76 ID:8KBvz2cy0

【市場】

ワイワイガヤガヤ

みほ「うーん、すごい賑わい」

みほ「遺跡の出現する日の前後も賑わってるけど……」

みほ「あれはどうしても各陣営の人で溢れかえっちゃってるし」

みほ「地元の人でいっぱい、って感じで少し落ち着くな……」

みほ「各陣営が引っ込んでる数少ない日を謳歌してる、ってことかなあ」

ドンッ

みほ「わわっ……」

みほ「ごめんなさい」 ペッコリン


みほが市場でぶつかってしまった相手(既出でも新出でもOK) >>290
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 02:39:20.51 ID:bgyB0eJ20
引き換え券にはしないからシロタさんポジのキャラと会いたいなあ 安価下
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 03:50:09.09 ID:4/Kwn2KPo
桃ちゃん
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 04:49:19.14 ID:M7L/3PWBO
赤:大洗・サンダース付属
青:BC・聖グロ
黒:黒森峰
在野:その他
だいたいこんなかんじ?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/31(金) 23:14:26.46 ID:LWrdNf9B0
安価の結果陣営に追加されたキャラもいるので完全に>>292ってわけじゃあないけど、大外れでもない感じですね
ざっくり決まってるキャラもいれば決まってないキャラもいるので(アリサは安価取られるまで何の役もなかった)

スローですが投下します
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/31(金) 23:18:32.39 ID:LWrdNf9B0

モモ「くっ、こちらこそすまな……」

みほ「」

モモ「」

モモ「おまっ、おまおまおまおまおま!!」

みほ「貴女は……レッドタートルの……」

モモ「ひぃぃぃぃぃ、な、なんでここにブラックティーガーモグラ乗りがいるんだァ!?」

モモ「今は遺跡に潜ってるんじゃないのかァ!?!」 ヒェェェェェ

みほ「あ、あの……」

モモ「ひ、ひいいい!」

モモ「ま、まずいまずいまずい、バレたのか!? まさかバレたのかァ!?」

モモ「何故だ、何故だぁぁぁぁぁぁぁ! ユズちゃぁぁぁ〜〜〜〜〜ん!!」

みほ「……」

みほ(なにこのひと……)
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 00:49:06.87 ID:OZMfx5WX0

モモ「ち、畜生! 私をナメるなよォ、た、ただでやられたりはしないからなァ!」 ガクガク

みほ「わっ、ちょ、刃物はあぶないですよ!」

モモ「う、うるさあああああい!」 ダダッ

みほ「そ、その、驚かせたなら謝りますごめんなさいっ」 ガバッ

モモ「ぐえっ……」

ドサ

みほ「あ……」

モモ「う……だ、だめだ……た、立てない……」

みほ(よ、弱い……この人……)
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:00:32.56 ID:OZMfx5WX0

モモ「くっ、殺せ!!」

モモ「ころせー!ちくしょー!」 ウワーン

みほ「ちょ、泣かないでくださ……」

ザワザワ

ナンダナンダ

みほ「こ、殺したりしませんからっ!ねっ?」

モモ「ほ、本当か? 本当に命はとらないでくれるのか!?」

みほ「ええ、まあ……」

みほ(普通にいらない……)

モモ「ふん、ならばよし」 スチャッ

モモ「皆のものすまない、騒がせたな」

みほ(あそこからここまで格好つけられるの、すごいなぁ……なんなんだろうこの人……)
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 01:04:36.38 ID:B3n1dJIz0
これ敵どころか味方の人にもこの負け方を知られてずっと言われまくるんだろうなぁ…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:35:22.36 ID:OZMfx5WX0

モモ「あー……ところで、だ」

モモ「こんなところで何をやっている」

みほ「え……」

みほ(なんで素直に教えてもらえると思うんだろう……素直な人だなあ……)

みほ「お買い物ですよ」

みほ「それより、えーっと……」

モモ「モモだ」

みほ「えっと、モモさんこそここで何を」

みほ(……何だかモモさんって呼ぶの、違和感あるなぁ)

モモ「わ、私は、その、なんだ、えーっと、お買い物だ、お買い物」

みほ(うそがへたすぎる)
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/01(土) 01:43:52.07 ID:OZMfx5WX0

みほ(どうしよう……)

みほ(折角市場に来たのにこの人に構いっぱなしっていうのも何だけど……)

みほ(放っておいてもいいものかな……)

モモ「そ、それじゃあ私はこれで失礼する」

モモ「帰ってくちぱっちにオヤツをあげなくてはいけないのでな」

みほ(うそがへたすぎる)

みほ「ええと……」

みほ(どうしよう、引き止めて何かすべきかなあ……でもなあ……)

みほ(……私、コミュニケーション能力低いしなあ) ズーン

モモ「な、なんだ?」

みほ「あ、その、>>300
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 02:02:59.47 ID:B3n1dJIz0
何を買いに来たんですか?
(それを聞いた後)
それと、


殺さないとは言いましたけどこんな人混みの中で人に刃物を向けて殺しに来ながらタダで済むと思ってますか?
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 02:13:56.20 ID:GWn8Ck6G0
10裏は88ミリ砲を吟味するぐらいにはやり込んでるけど原作と結構違ってる?
黒陣営ならガラクタ山うろつくだけで仲間集まる筈なんだけど
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 05:06:53.26 ID:LZSXnEd2o
>>301
スレ読み返せ。黒陣営のガラクタ山で白陣営が人を集められるわけない
ブラックタイガーなのに港じゃないのかよと当時は思った(隙あらば自分語り)
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 12:49:51.54 ID:B3n1dJIz0
レッドタートル ← レッドドラゴン
ブラックティーガー ← ホワイトベア
ブルーチーター ← ブラックタイガー
かな
名前が紛らわしい所もあるし注意
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 21:43:03.25 ID:vFV/lg1c0
オドオドしてるモモちゃんかわいいよ桃ちゃん
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 22:20:02.89 ID:3evQHdsS0
ブラックタイガーがあまりにも黒森峰な名前をしてるくせに黒森峰から程遠い集団だったからチクショウ!!

投下します
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 22:28:29.65 ID:3evQHdsS0

みほ「何を買いに来たんですか?」

モモ「え?」

モモ「あー……っと、それはだな」

みほ(あ、これ嘘つかれそう)

モモ「ああ、あれだ、夕飯の買い出しだ、うん」

モモ「ははは、それじゃあ早く帰って作らないらいけないから、これで――」

みほ「へえ、何をつくるんですか」

みほ「見たところ食材っぽいものは何も――」 ガサッ

モモ「こ、こら! 覗き込むな!!」

みほ「銃と、砲弾と……これなんだろう……」

みほ「あ、太ももとかにナイフや銃を隠すためのやつだ」

モモ「ち、違う! これらはその……夕飯のオカズなんだ!!」

みほ「えっ」

モモ「ははは、美味しい〜〜! 美味しいなぁ!!」 バクッ゙

みほ「ええ……」 ドンビキ

モモ「と、とくに、この、革製品は……は、歯ごたえが……」 モッキュモッキュ

みほ(泣くくらいならやめとけばいいのに……)

モモ「あ〜〜! 美味しい! これは豪勢な夕食だァ!!」 モグモグ

みほ(嘘が下手すぎる……)

ママー、アレナニ?

シッ、ミチャイケマセン!

みほ「……」 ゲッソリ

モモ「お、おいひ……ウォエッ」

みほ「わ、分かりましたからもういいです」

みほ(見てるこっちまで辛くなってきちゃった……)
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 23:03:05.85 ID:3evQHdsS0

みほ「それと」

モモ「……?」 ウォエップ

みほ「殺さないとは言いましたけどこんな人混みの中で人に刃物を向けて殺しに来ながらタダで済むと思ってますか?」

モモ「……!」 ゾッ

みほ「今の奇行で……皆さんの視線が外れましたね……」

モモ「お、おい……?」

みほ「貴女……覚悟してきてる人ですよね……?」

みほ「人を『始末』しようとするって事は――」

モモ「ッ」 ゾワワッ

みほ「逆に『始末』されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね……」

モモ「ひっ……」 ペタンッ

モモ(こ、ここここいつ……私を殺る気だっ……) ジョロロ・・・

みほ(え、うわ、きたなっ……)

みほ(どうしよう、一生懸命凄みを出したはいいけど、これ以上近寄りたくない……)
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/03(月) 23:32:20.33 ID:3evQHdsS0

モモ「か、金か!? 金がほしいのか!?」

みほ(ええ……)

モモ「それとも靴を舐めたらいいのか!?」

モモ「靴ならいくらでも舐めしゃぶるぞ!」

みほ「革製品咀嚼した直後だから説得力がすごい」

モモ「だから見逃せ! 頼む! いや見逃してくださいっ!!」 ドゲザー

モモ「会長のためにも私はまだ死ねないんだ!」

モモ「あっ、服か!? 全裸になれば許してくれるのか!?」

みほ「え、いや、ちょ、脱がないでくだs……」

みほ「うわああああスカートから飛沫が!!き、きたない!」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:01:53.63 ID:+NoDNbDj0

みほ(ぐぅ……)

みほ(こんなことならチームの皆に恐怖政治をしないといけなくなったとき用の教え、ちゃんと聞いておけばよかったな……)

みほ(お姉ちゃんと違って、そういう面白くない教え、まともに聞いてなかったツケかなあ……うう……)

モモ「頼む、この通り、全裸になって土下座もするし今は敵意がないんだっ」

みほ(……今“は”、かあ)

モモ「この通り、哀れなただの非力な少女なんだよぉ」

モモ「だからほら、大人しく見逃すんだ!!」

みほ「……」

みほ(何だか帰りたくなってきたかも……) ゲッソリ

???「そこまで!」

みほ「?」


みほとモモの間に割って入ってきた人物  >>310
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:13:50.73 ID:3fLHqZiy0
アンチョビ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:34:12.29 ID:+NoDNbDj0

アンチョビ「そこまで!」

アンチョビ「お前ら何やってるんだ往来で!!」

みほ「……」

みほ(ほんとになにやってるんだろ……) ズーン

アンチョビ「あーあー、もう!」

アンチョビ「ほら、タオル使うか?」

モモ「あ、す、すまない……」

アンチョビ「ちゃんと拭いてから服を着ろよ、風邪引くから」

アンチョビ「スカート……も濡れてるか……」

アンチョビ「ほら、ちょっとスースーするだろうけど、マント貸してやるから」

モモ「うう、アンザイ〜〜〜〜〜」 ウルッ

アンチョビ「アンチョビだ!」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:37:47.52 ID:+NoDNbDj0

アンチョビ「それから、ミホ!」

みほ「は、はいっ」 ビクッ

アンチョビ「……あんまり無理はするな」

アンチョビ「お前はモグラ乗りなんだろう?」

アンチョビ「ブラックティーガーに義理立てするのはいいが、無理して人間同士争うことはない」

アンチョビ「そりゃあ、同じものを狙ってるなら争いは避けられないだろうが……」

アンチョビ「それでも友達にはなれるし、終わってから一緒にパスタを食べることは出来ると信じてるぞ、私は」

みほ「アンチョビさん……」

アンチョビ「……ほら、震えてるじゃないか」

アンチョビ「来い」

アンチョビ「美味しいパスタを食べさせてやる」

みほ「え、でも……」

アンチョビ「おごりだ、遠慮するな!」

アンチョビ「一緒にパスタを食べたら……きっと良い方向に転がるさ」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:40:20.36 ID:B/EbLt2OO
義理立てとかじゃなく向こうから喧嘩を売られたんだけどなぁ…
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 00:45:48.35 ID:+NoDNbDj0

【家】

みほ「うーん」

みほ「アンチョビさんはいい人だし、仲良くなる道を模索してくれてたけど……」

みほ「片眼鏡の人は、何か譲れない理由があって、戦うつもり満々だったよね……」

みほ「逸見さんやお姉さんも引くことはないだろうし……」

みほ「困ったな……」

みほ「あんまり、対人で戦車には乗りたくなかったんだけど……」

みほ「……」

みほ「殺さないように相手の戦車を完膚なきまでに叩き壊す」

みほ「そうするのが一番、なのかな……」
315 :リストランテの名前がうっかり間違えて途中で変わってたやんけ!!分かりやすく『アンツィオ』が正しいことにしておきます… [saga]:2019/06/04(火) 00:49:37.81 ID:+NoDNbDj0

<16日目>

みほ「うーん、よく寝た……」

みほ「お腹いっぱい美味しいもの食べられたからかな」

みほ(困窮してるっぽいからか、全体的にご飯は質素だもんね……)

みほ「今日はどうしようかな」


今日は何をする?  >>316

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:54:43.34 ID:B/EbLt2OO
修理屋役の子を仲間にしたい
市場
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:54:52.59 ID:gPUsKZoP0
本家と違って加入条件違ってたりする? 安価下
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 00:56:11.28 ID:B/EbLt2OO
ごめん、加入条件違うなら安価下でお願いします
319 :そんなに原作と大きな差はないけど、うろつきでなく直接会いに行くを選んでも問題なく進行するよ [saga]:2019/06/04(火) 01:27:08.40 ID:+NoDNbDj0

【市場】

カンカンカン

アリス「水道管の修理、完了……と」

アリサ「いやー助かるわー」

アリス「……」 ジトー

アリサ「タカシが知らない女と歩いてたのを見て、つい自棄酒しちゃって……」

アリサ「ああもう、水道管酔って夜通しぶっ叩いてたのは反省してるわよ!」

アリサ「だからこうして自腹切って治してもらってるんじゃないの!」

アリス「まあ、いいけど……」

みほ「本当に便利屋さんなんだ……」

アリサ「あら、また来たわけ?」

アリス「……またあの子の調子が悪くなったの?」

みほ「あ、ううん。そうじゃなくて……」

みほ「今日はちょっと通りがかっただけで……」

みほ(昨日バタバタしすぎてゆっくり見て回れなかったし)

みほ(……あの人、ほんと色んな意味で凄い人だったなあ……)
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:15:26.44 ID:+NoDNbDj0

みほ「そういえば……」

みほ「それだけの技術があるなら、どこかの陣営に所属したりはしないんですか?」

みほ「うちの陣営、結構大規模なんですけど、その割に技術者が少なくて……」

アリサ「そーなの?」

みほ「最低限の整備を独学で、みたいな人は多いんですけど……」

みほ「最低限だけ教えられて戦場に放り込まれて、生き延びながら覚えたらしくって……」

アリサ「重ーーーーーーーーーーーい」

アリサ「重いわ!」

みほ「W号の整備をしてくれてるユカリさんが他の戦車の面倒も見てくれてるんですけど……」

みほ「どうしても負担が大きくなっちゃって、最近ずーっと戦車周りに貼り付くはめになってるようで……」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:17:27.60 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「あれ?」

ユカリ「あそこに見えるは西住殿では!?」

ユカリ「おーい、西住ど――――」

みほ「だから、ユカリさんだけに整備を任せるのも何だし、整備士としてスカウトしたいなあ、なんて」

ユカリ「」

ユカリ「」

アリサ「……」

アリサ(何かしら、あの間抜けな顔で固まってるモジャ毛……)
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:33:27.70 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「に、西住殿ォ〜〜〜〜〜〜!!」 ガバッ

みほ「わっ、ユカリさん!?」

ユカリ「わ、私リストラされちゃうんですかあ!?」 ウルウル

みほ「ええ!?」

ユカリ「うう、嫌ですぅ……」

ユカリ「昔ならともかく、今更そんなの嫌ですよぉ!」

ユカリ「く、靴ですか!? 靴を舐めたらいいんですか!?」

みほ「この世界、靴を舐める文化でもあるの?」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:53:02.83 ID:+NoDNbDj0

アリス「……ふふ」

アリス「大丈夫」

アリス「一緒に潜るのは、無理だから」

みほ「え?」

アリス「私は無学だから……」

アリス「独学で適当にやっているだけ」

みほ「え?」

アリス「だから、ブラックティーガーの人達と変わらない」

アリサ「質がダンチじゃない」

アリス「……それに……」

アリス「バトルディッガーが、そんなに好きじゃないから……」

みほ「え?」

アリス「私は、ボロボロになった道具を直してあげることが仕事……」

アリス「だけど、バトルディッガーは壊す側のもの……」

アリス「私は、ボコボコにするよりも、ボコボコにされながらも壊れきらない方でありたい」

アリス「それが、ボコだから……」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 02:57:16.81 ID:+NoDNbDj0

アリス「それじゃあ……」 スタコラサー

アリサ「あ、ちょ、待ちなさいよ!」

アリサ「……ったく、相変わらず修理の時以外は何考えてるかよくわからないんだから……」

アリサ「そんじゃ、私も行くわ」

アリサ「じゃあね」

アリサ「待ちなさいこらー!」 タッタッタッ

ユカリ「いっちゃいましたねぇ」

みほ「あ、うん……」

みほ「ボコ、かあ……この世界にもあるのかなあ……」

ユカリ「?」 
325 :安価出して寝ます [saga]:2019/06/04(火) 02:59:17.03 ID:+NoDNbDj0

【家】

みほ「はあ……」

みほ「あれから結局ユカリさんの誤解を解くために色々おごらされちゃったなあ……」

みほ「明日は何をしようかな」



明日は何をする?  >>326

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 03:27:14.51 ID:3fLHqZiy0
アリスに会う
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 15:23:31.91 ID:DM59rcP0O
ここにきて怒濤のアリス推し
まさかのアリスがスカウト成功一番乗りなのか
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 16:41:32.47 ID:bZEywvAuO
元の子も人気で、さらに便利だってのもあるからね
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 18:48:15.58 ID:DM59rcP0O
アリサの方は仲間に誘いもせず合コンに誘われて終わったというのに
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 19:10:04.53 ID:O6ssnOm2O
というか今の時点でもコミュ相手が10人以上いるのに50日しかないから狙いを絞らないといけないからね
勢力も違うから仲間にできるかも怪しいし
あと…単純な人気の差かな(無慈悲)
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 19:32:51.50 ID:gPUsKZoP0
このペースだと88ミリ砲と電ドリセットを拾わないと厳しいかも
あと『狙いを定める』あのオートマ対策に手榴弾が欲しいね
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:14:43.22 ID:+NoDNbDj0
原作の設定下敷きにはするけど、トレスするだけなのもアレかなってのもあるし、
バンバン勧誘したら原作で仲間にならないポジションでも仲間に出来たり、
原作では死ぬキャラを助けられたりはします
何もしないとまあ死ぬキャラは死にます

あ、投下します
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:18:36.96 ID:+NoDNbDj0

<17日目>


【市場】


ユカリ「うう、感激です」

ユカリ「西住殿がお買い物のお手伝いをさせてくれるなんてぇ!」 ウルウル

みほ「あはは……」

みほ「その、ユカリさんのことも必要だよってちゃんと分かってもらいたくて……」

ユカリ「ん?」

ユカリ「何やらざわついてますね……」

みほ「なんだろう、何かやってるのかな」

ルクリリ「おい女!」

ルクリリ「ボコ様がお前を必要としているそうだ!」

みほ「ボコ!?!?」

ユカリ「ちょっ、西住殿! 何乱入しようとしてるんですかぁ!!」

334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:26:49.96 ID:+NoDNbDj0

みほ「でも……今ボコ様って……」

ユカリ「ご存知なんですか?」

ユカリ「ボコ――あのブルーチーターの崇拝する神様ですね」

ユカリ「元々はボコ・クライスト教団、略してBCの教団として立ち上がったとも言われています」

ユカリ「全ての人の罪を背負ってボコボコにされ、それでも挫けず立ち上がる」

ユカリ「そして人々の望みを叶えてくれると信じられているのです」

ユカリ「何でも『夢は自分を裏切らない。自分もまた夢を裏切ってはならない』」とか言って」

ユカリ「盲信する願いを叶えるべくボコを称える奇祭ドリームトラストミーフェスティバル、略してDTM祭などを自主的に開催」

ユカリ「そのお祭りでは強く願いながらボコにお願いをすることで、例えば己の愛車をカラーリングしてもらったり」

ユカリ「とにかく不思議な恩恵を受けることができたそうです」

みほ「そ、そう……よくわからないけど、詳しいね、アキヤマさん……」

ユカリ「ああっ、露骨に距離を!!」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:28:55.49 ID:+NoDNbDj0

ユカリ「誤解ですよぉ!」

ユカリ「これらは全部チラシに書いてあったんです!」

みほ「チラシ?」

ユカリ「ええ」

ユカリ「ブルーチーターはいわば寄せ集めですからね」

ユカリ「特に貧民街のガラの悪い人達が主に荒事を担当しているようで……」

ユカリ「その人員に加えて、上流階級のパトロンも見つけるために、ちゃんとしたガイドをそこらで配ってますよ」

みほ「そうなんだ……」

みほ「ボコについて書いてあるんだ……」

みほ「……」

みほ「ねえユカリさん、これ一人何部まで持って帰っていいんだろう?」

ユカリ「えっ、西住殿???」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:35:26.95 ID:+NoDNbDj0

みほ「じょ、冗談、冗談だから……」

みほ(チラシもらうのは一人の時にしておこう……)

ユカリ「あっ、でもあそこで大きな顔してるの……」

ユカリ「上流階級側の人ですね」

みほ「え?」

ルクリリ「ようやくあの口やかましいチビが居ない時に来られたわッ」

みほ「……上流……階級……?」

ユカリ「一応、部隊分けとしてはそのはずですが……」

ユカリ「ああでも、あの大きい態度は、上流階級らしいといえばらしいですよ」

ユカリ「基本的に、平民以下が集まるこの市場のことを見下しているようですし」

ユカリ「ここは本来中立地帯ですから、暴れる人間、大体ブルーチーターなんですよねぇ」

ユカリ「市場のことを遥か下に見ている上流階級か、そんなの気にしないスラムのチンピラって感じですから」

みほ「うわぁ……」

ユカリ「結構この辺買い物来るんですけど、定期的に揉めてますよあの人達」

ユカリ「関わらない方がいいんじゃあ……」

みほ「……あれ?」

みほ(あの絡まれているのって…・・・)
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:48:28.95 ID:+NoDNbDj0

アリス「……大人しくついていったら、ボコミュージアムを建ててくれるの?」

ルクリリ「え?」

ルクリリ「あ、ああ……そう言っていた……」

ルクリリ(ボコミュージアムってなんだ……)

ニルギリ(無邪気な子供を騙すみたいで心が痛いな……)

アリス「だが断る」

ルクリリ「!!」

アリス「このシマダアリスが最も好きなボコのひとつは」

アリス「自分が強いと思っているやつにNOと断ってボコボコにされるボコだ……」

ルクリリ「何言ってんだコイツ……」
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/04(火) 23:57:21.28 ID:+NoDNbDj0

ルクリリ「ま、まあいい」

ルクリリ「断られるのは織り込み済み!」

ルクリリ「口やかましい奴がいなければ、こんな子供一匹どうということないわ!」

ニルギリ(ルクリリ様、三下っぽいですよそれ……)

ルクリリ「はっはっは、ティーバックのサビにしてくれるわーーーーっ!」

ブゥン

アリス「!」

アリス(水分を大量に含んだティーバック……)

アリス(あのスピード、まともに食らうのはやば――)

ガキィン

ルクリリ「ん?」

ルクリリ「なんだァ?」

みほ「……」

みほ(思わず飛び出してきちゃった……)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 00:58:48.84 ID:ZABfGsJ30

ルクリリ「ふんっ私達を誰だと心得る!」

ルクリリ「邪魔立てするようなら、ティーバッグが火を噴くぞ!」

ニルギリ「ルクリリ様、どんどん言動が小物っぽく……」 ホロリ

みほ「……」

みほ「そういう下品なセリフは、押田隊なら避けた方がいいと思いますよ」

ルクリリ「えっ!?」

ニルギリ「何故ルクリリさんが定期的に態度を注意されていることを……」

ルクリリ「だ、だとしてもだ!」

ルクリリ「押田隊長がこんな所にいるはずがない!」

ルクリリ「そもそも連れてこいというのは隊長の命令だし、そのためなら多少は……」

みほ「そういう言い訳は、まず貴女の後ろにいる隊長にするべきじゃないでしょうか」

ルクリリ「!!」

ルクリリ(た、隊長!? 後ろに!? ま、不味い、嘘でしょ――)

A:あわてて振り返る
B:いそいで振り返る
C:ティーバックウィップを振り回しながら振り返る

ルクリリ「違うんです隊長これはそうあれです安藤隊の陰謀……」

ルクリリ「……あれ?」

ルクリリ「誰もいな――――」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 01:02:51.75 ID:/XpjgcHCO
好感度が高くない時に振り返ったら死ぬと白瀬から教わってないのかい?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:09:14.19 ID:ZABfGsJ30

西住流には、白兵戦の技術も当然ながらある。

しかしながら、武道ではないゆえ、その大半は不意打ち専門の技。

偵察や侵入の際、すみやかに相手兵の意識を刈り取るためのもの。

真正面の殴り合いでは圧倒的に不利であるが、しかし――――

ルクリリ「……」

ルクリリ「……ブクブク」

ルクリリ「」 ドサッ

無防備な背中が相手ならば、秒で意識を奪うことくらい造作もないのであるッッ!

みほ「ふう……」

アリス「す、すごい……」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:13:29.93 ID:ZABfGsJ30

ニルギリ「あ、あわわ……」

ユカリ「……」

ズドムッ

ニルギリ「うっ……」 バタリ

ユカリ「ふう……」

ユカリ「砲弾をセットするように拳を突き出すだけで、結構な威力になりますねえ」

ユカリ「ごめんなさい、援軍呼ばれると面倒なので……」

ザワザワザワ

ユカリ「……まあ、そりゃ周囲の人は驚きますよねえ」

ユカリ「上流階級の人達をのしちゃいましたし」

みほ「う……」

アリス「……」
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:39:05.15 ID:ZABfGsJ30

アリス「ありがとう……」

みほ「あ、ううん」

みほ「いいの。前は、助けてもらっちゃったし……」

アリス「……」

アリサ「はいはいどいたどいた」

アリサ「ったく、野次馬がすごいと思ったら何やってんのアンタ達は」

みほ「あっ、アリサさん」

アリサ「アリス、アンタもあんまウロウロするんじゃないわよ」

アリサ「治安だっていいわけじゃあないんだから」

アリス「う、うん……」

アリス「……やっぱり、いつまでも逃げてはいられない、か……」

みほ「え?」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/05(水) 01:46:56.49 ID:ZABfGsJ30

アリス「……ねえ」

みほ「?」

アリス「私を――貴女の所の専属、ということにしてほしいんだけど……」

ユカリ「!!」

アリサ「ああ、いい考えかもね」

アリサ「どっかに所属しとけば、軽々には手を出されないだろうし」

ユカリ「……」

みほ「……W号ナンバーワン整備士はユカリさんだけど……」

みほ「負担を減らすためにも、ぜひ、お願いします!」

アリス「……よろしく」


▼アリスが仲間になった!
345 :眠いので寝ます [saga]:2019/06/05(水) 01:48:36.90 ID:ZABfGsJ30

<18日目>


みほ「う、頭いたい……」

みほ「ようやく増えた仲間の歓迎会だ!って張り切りすぎたからかな……」

みほ「それともはしゃぎ疲れたのかな……」

みほ「ううん、今日はどうしよう……」



どうする? >>346

疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 07:05:48.90 ID:QNUrrMhS0
エリカに会う
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 16:45:10.55 ID:5pMdlIGlO
白瀬はトラウマ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 19:05:06.13 ID:c/aVjtJx0
ばんばんど〜ん!

強制ミニゲームなら10と12もしんどい
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 01:01:47.84 ID:g+y98qxrO
エリカもすぐには仲間にならないみたいだし、他に仲間にできそうなのって誰だ
アリサとローズヒップ?アンチョビもか?
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/06(木) 23:57:14.17 ID:z5I4xyDo0
秋山誕生日おめでとう、投下します
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 00:00:37.36 ID:DEeMsKAB0

【遺跡傍】

みほ「えーっと……」

エリカ「……」

みほ「何かカリカリしてる……?」

エリカ「あったりまえでしょーが!」

エリカ「アンタねェ、どれだけ経ってるか分かってんの!?」

エリカ「前の突入からももう2週間!」

エリカ「……私達が突入してやられてからは3週間も経つのよ!」

エリカ「……」

エリカ「こうしてる間にも、置いてきちゃった部下はどんどん生存率が下がってる」

エリカ「平常心でいられるわけないじゃない……」

みほ「エリ……逸見さん……」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 00:36:44.37 ID:DEeMsKAB0

みほ「あの、えと、きっと皆さん何とか元気にやってますよ……」

エリカ「適当言わないで!」

エリカ「あの穴蔵の中で何をどうしたら元気にやれるって言うのよ!」

みほ「うっ……あの、それは、その……」

みほ「温泉が出てきて、しかも松茸が生えてるとか……」

エリカ「アンタまじで適当言うんじゃないわよ」

みほ(うわぁ、どうしよう、なんか怒ってる……!)

エリカ「ったく……それで何の用なのよ」

エリカ「私も暇じゃァないんだからね」

みほ「え、ええと、それは……>>353
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 00:51:22.87 ID:ezQkoM5e0
一緒にダンジョンに潜ってもらえませんか?
生存者の手がかりとかもエリカさんなら分かるでしょうし
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/07(金) 01:41:06.35 ID:d6eluf0+0
ばんばんどーんと7のガンダーロボはトラウマ
特にガンダーロボはあれぶっつけで酷い
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 04:10:17.29 ID:UXYh1P5F0
ガンダーロボ絶対許さんからな
投下します
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 04:26:35.76 ID:UXYh1P5F0

みほ「一緒にダンジョンに潜ってもらえませんか?」

エリカ「はァ?」

エリカ「その話なら前(>>188-190)もやったでしょ」 イライラ

みほ(そういえば……)

エリカ「ったく、それとも遠回しに言ったら何にも伝わらないの?」

エリカ「そんな脳みそで隊長や車長が務まるわけ?」

エリカ「所詮はしがない流れのモグラ乗り」

エリカ「貴女でも車長が務まるのね」 ハン

みほ「いや、その……」

みほ「生存者の手がかりとかもエリカさんなら分かるでしょうし」

エリカ「うちの連中なら皆分かると思うわよ」

エリカ「……勿論、私が一番良くわかってるつもり」

エリカ「それでも、全滅を避けなきゃいけないし、地上の防衛も手一杯だから無理って話をしたんでしょうが」

エリカ「あんたみたいな無責任なやつと違って、好き勝手出来るわけじゃないのよこっちは!」

エリカ「それとも何?」

エリカ「あんたが私と入れ替わりで地上でお留守番でもしていてくれるのかしら?」

みほ(うう……虫の居所が悪いところにきちゃったみたい……)

みほ(どうしよう……)


どうする? >>357

A:何か喋る(発言内容併記)
B:黙って俯いて言葉の嵐が過ぎ去るのを待つ
C:グーで殴って黙らせる
D:発言を右から左へ受け流す
E:その他(併記)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 07:38:38.09 ID:GuF2PZ2v0
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 09:28:43.03 ID:79tS5VOg0
これはちょっと時間かけ過ぎてフラグが折れたかな?
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 23:59:42.65 ID:UXYh1P5F0
投下します(最終章第二話までには終わらせたいな……)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 00:21:30.07 ID:HjgxaIId0

みほ(こんな時は……どうしたら……) オドオド

みほ(……)

みほ(そういえば……西住流の教えにあったような……)



〜〜〜〜 回想 〜〜〜〜



しほ「いいですか、みほ、まほ」

しほ「西住流において、上下関係というのは絶対的なものです」

しほ「一糸乱れぬ統率を生むには、上の命令に絶対服従の兵士である必要があります」

しほ「隊長とは頭脳。そして他は皆優秀な頭脳の指示を十分にこなす手足でなくてはなりません」

しほ「そのためには……何が必要か、わかりますか?」

幼みほ「んっと、ガス室!!」

しほ「どこで覚えてきたんですかお母さんは心配です」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 00:58:16.50 ID:HjgxaIId0

幼まほ「……信頼、でしょうか」

しほ「その通り」

しほ「信頼されない頭からの命令では、手足は十全に動けません」

しほ「そのためにも、信頼を得ることは不可欠」

しほ「……ですが……」

しほ「決して馴れ合いになってもいけない」

しほ「……そのへんは、犬の躾と大差ありません」

しほ「いつでもひっぱたく恐怖政治である必要はない」

しほ「それでも、悪いことをしたときには、きちんと叱らねばならない」

しほ「ただ甘やかし、舐められることが信頼ではありません」

幼まほ「……」

幼みほ「……」

しほ「統率を取れていないことを知られることによる不利益は勿論……」

しほ「誤ったことが野放しにされると、真面目にやっていた正しき者までつられて悪しくなっていきます」

しほ「誤った者が得をしているように思わせてはいけないのです」

幼まほ「だから、叱責、ですか……」

しほ「ええ。悪しき行為には報いを与える必要があるのです」

しほ「罰、と言ってもいいでしょう」

しほ「例えば、おやつは一人一つと私がルールを定めたとします」

しほ「みほ。もしも、まほが貴女の分のおやつを食べて素知らぬ顔をしていたらどうしますか?」

幼みほ「え……」

しほ「嫌な気持ちになるでしょう」

しほ「更に私がそれを知り、見逃していたとしたらどうします?」

幼みほ「……私もお姉ちゃんの分を食べる……」

しほ「ええ、そうでしょう。その方が得である、という状況になってしまったのですから」

しほ「勿論、だからといって全ての者が低い方に合わせるわけではありませんが……」

しほ「それが原因で足並みが乱れることは確実。むしろ、全員が低い方で統率される方がマシな状況となるでしょう」

しほ「ならば、みほ。例えばまほが貴女のおやつを食べていたとして、長である私はどうすべきだと思いますか?」

幼みほ「お姉ちゃんの舌を引っこ抜く」

しほ「ワンパクの一言で済ませていいレベルをそろそろ越えてきている気がしてお母さん心配です」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 01:14:33.55 ID:HjgxaIId0

しほ「ですがまあ……適度な鉄拳制裁は有り、というのが西住流」

しほ「過剰な暴力は殴った側の拳を痛める」

しほ「しかし適切に震えば、西住流の盤石の舞台を作れるようになるのです」

幼まほ「……」

しほ「今から、厳しい指導者の厳しさ部分を理解してもらうため、西住流の白兵戦技術を伝達します」

しほ「……」

しほ「みほ」

幼みほ「?」

しほ「今から貴女に、全力の拳をぶちこみます」

幼みほ「?!?!?!?!?!?!?」

しほ「まずは痛みを知る。それが会得の第一歩です」

しほ「それに――」

しほ「これは、お仕置きも兼ねてますから」

しほ「……みほ。こんなお話をされて、鉄拳制裁までくらい理由、わかるわよね?」

幼みほ「え……わかんない……」

幼みほ「お夕飯のカレー鍋にカブトムシの死骸を5つくらい入れたから……?」

しほ「なにそれ知らないやつですねうわぇショックちょっと吐いてきます」



〜〜〜〜 回想、おわり 〜〜〜〜


みほ「……」

みほ(逸見さん……向こうでも、お姉ちゃんが鉄拳制裁とかしなかったせいで、増長してるところはあったけど……)

みほ(今回も、まあまあまずいやつだよね……)

みほ(うう……仕方ないよね……黙らせないと……)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 01:18:36.69 ID:HjgxaIId0

みほ「……」

みほ(まずは一歩歩み寄る)

みほ(射程に入れる、ってだけじゃない)

みほ(この技を使われる相手は、大体情緒が不安定になってるから……)

エリカ「な、によ……言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」

みほ(キレてくるか、小馬鹿にしてくるかになる可能性が高い)

みほ(そして、口を開いて無防備になってみぞおちに――)

みほ(パンツァー、フォー!!!!)

ズドムッ

エリカ「!?」

エリカ(な、に……て、的確に、油断した鳩尾、を……)

エリカ「ぐえっ」 ドサッ
364 :眠くて判断力とか堕ちてるんで寝ます申し訳ない [saga]:2019/06/09(日) 01:20:28.38 ID:HjgxaIId0

エリカ(た、立てない……足に、力が……) ガクガク

みほ「……」

エリカ「ひっ……」

エリカ(こ、殺され――)

みほ「逸見さん」

エリカ「ひっ」

みほ「>>365
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