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ナサニエル「もう一度リスタート切ろう」バーティミアス「お前もよくやるな」
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1 :
◆3rfPz4lVbmKs
[ saga]:2019/03/05(火) 03:46:34.58 ID:LB7XWkc60
このスレは
ナサニエル「安価で行動しろ」 バーティミアス「」
(
>>1
とは違う
>>1
が書いたスレ)
の雑談兼避難所スレの3スレ目兼
>>1
のSSを書いていく。
・何でも許せる人向け。
・
>>1
以外のどなたでも自由にバーティミアスSS書いてくれて良し。(但し判別がつくように。)
・バーティミアスやその他ファンタジー小説について語りやしょう
・前スレ等のように絵でも記念日ケーキ等のupも有り。
過去スレ
1
【バーティ安価スレ】ナサ「
>>1
が失踪したらしいな」バーティ「召喚に失敗したんだろ?」【避難所】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1391341168/
2
【バーティ安価スレ】ナサ「
>>1
を召喚したい」バーティ「ちょっと待て」【避難所】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1413701687/
なお、話が繋がってたり繋がってなかったり時系列もテキトーでギャグもセンチもイフもクロスも何でも有り有りで書く短編集。とりあえず今までのスレで
>>1
が書いてきたヤツだけを載せとくよ。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1551725194
2 :
もしもあの日助かっていたなら。
[ saga]:2019/03/05(火) 03:51:45.71 ID:LB7XWkc60
undefined
3 :
もしもあの日助かっていたなら
[ saga]:2019/03/05(火) 03:52:43.14 ID:LB7XWkc60
undefined
4 :
もしもあの日助かっていたなら。
[ saga]:2019/03/05(火) 03:55:41.00 ID:LB7XWkc60
バーティミアス「おい」イライラ ??
ナサニエル(24)「なんだよ」
??バーティミアス「もう3週間だ」
??ナサニエル「何がさ」
??バーティミアス「最後に解放されてから、だ」 ??
ナサニエル「…30秒くらいでよければ解放するけど」 ??
バーティミアス「砂漠に生き埋めにされてラクダ糞にまみれろ。どんだけ俺が好きなんだ小僧死ね」
??ナサニエル「好きなワケないだろ死ね」 ??
バーティミアス「なあ、おい。おい、だマンドレイクくんよ。そんなに束縛気質だと愛しの彼女に嫌われるぞ?」
??ナサニエル「は?ファーラーさん?別にー?彼女はそんなに器小さくないんでね」 ??
バーティミアス「俺はキティの方を言ったつもりなんだがな」
??ナサニエル「キティ?はっ、ないよ。ないない」 ??
ナサニエル「別に彼女の事をそう見た事ないし?嫌われたとしても特に何も感じないね」
??キティ「……」
??ナサニエル「大体、それ言うならあいつの方が束縛気味だと思うね」
??ナサニエル「じゃなきゃほぼ毎日僕のとこに差し入れ持ってくるはずないさ」 ??
キティ「……」 ??
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/05(火) 03:59:14.31 ID:LB7XWkc60
バーティミアス「マンドレイク、うしろうしろー」
ナサニエル「は?またからかうつも、」
キティ「あら、ごめんなさい。私またあなたを束縛してたかしら?」
ナサニエル「……違う。違うんだキティあれだよいつものバーティミアスのあれだって」
キティ「ごめんなさいね?単にこの前のお礼とかついでとかを含めた差し入れだったんだけどあなたがそんな閉塞感感じてたとか思わなくて」
ナサニエル「違うって!違うんだ!ごめんて!」
キティ「じゃ、私もう行くから。ファーラーさんには私みたいに差し入れとかしちゃダメよ」スタスタ
ナサニエル「だから違うって!ごめんて!ていうか君どんだけ最初からいたんだよ───
バタン。
バーティミアス「…で、また小僧のご機嫌とりが始まるわけか」ハァ…
バーティミアス「いい加減学習しろ。どんだけループすれば理解するんだ?」
バーティミアス「…って、俺の解放は?!おい待て!話はまだ終わっちゃいないぞ!!」
??バタン。
赤ちゃんインプ『……』スゥッ…
赤ちゃんインプ『…あんたもそのループに組み込まれてるんだけど?もう何度目だよ、バーティミアス』
6 :
キティ「あのドヤ顔にムカついてつい…」ナサニエル「え?」ドヤァ
:2019/03/05(火) 04:03:27.69 ID:LB7XWkc60
2巻ナサニエル「僕、めっちゃオサレですけど?"マンドレイク・スタイル"とか、流行らせましたけど?」ドヤ?
キティ「やだ手が滑ってペンキが」バシャアッ
ナサニエル「?!」ベッチャリ
ナサニエル「誰も彼もが見つけられなかった敵の本拠地、突き止めちゃいましたけど?」ドドヤァ?!
キティ「…」クイッ
バーティミアス「悪いな、マンドレイクくん。今の主人はアイツなんだ」つ火球
ナサニエル「?!」
─────
───────────
巻?3巻ジョン「僕はジョン・マンドレイクじゃない…」
ナサニエル「ナサニエルだ」
ドヤ!!
キティ「…」
ナサニエル「…」ドヤァ…!
?キティ「…ちゃんと、帰ってきなさいよ。」
ナサニエル「!」
??キティ「バーティミアスだけ。」クルッ
ナサニエル「?!」
7 :
師匠「お前ちょっと正座」ナサニエル「ごめんなさい」
:2019/03/05(火) 04:08:27.46 ID:LB7XWkc60
小物師匠「マンドレイク」
??ナサニエル「…」
小物師匠「…私さぁ、売られてた君を弟子に取ってたあげたじゃん?」
ナサニエル「……」
小物師匠「魔術師になる上での洗礼や態度とかもさぁ、別に悪意があったわけじゃないじゃん?魔術師界では普通のことじゃん?」
ナサニエル「…」
小物師匠「いやお前が予想以上にデキる子だったのは見抜けなかったけどさ、普通わかんないって」
ナサニエル「…」
小物師匠「というかさ、順と段階をちゃんと踏ませてあげようとしてたのにお前何やってんの」
ナサニエル「……すみません」
??小物師匠「しかも『バーティミアス』を召喚して何やるかと思えば私よりヤバイ奴に喧嘩売るって…おまけにその後がノープランとか…」
小物師匠「そんなんされたら何かあってもそりゃ私は庇ってやれないよ?死ぬもの。つーか死んだけどな」
ナサニエル「……」
小物師匠「お前の軽はずみで妻もろとも死んだんだけどな」
ナサニエル「…ごめんなさい」
小物師匠「あとさぁ、一番言いたいのはだな」
小物師匠「……何故きちんと大人になる前に私の所に来た」
ナサニエル「……」
小物師匠「私なんかよりずーっと優秀で。力も技術も頭もよかったのに」
小物師匠「お前が立派になってからこっちに来るのをずっと楽しみにしていたのに」
小物師匠「……お前はっ、……どこまでっ、師匠不幸者なんだ………!」ポロポロ
ナサニエル「………ごめんなさい。師匠」
8 :
ピン「シンプキン」シンプキン「なんなりと」
:2019/03/05(火) 04:14:03.62 ID:LB7XWkc60
シンプキン「ッチ、誰だ?このシンプキン様を呼び出しやがったのは」
ピン「シンプキン」
シンプキン「あぁ?んだよクソ野郎」
ピン「最初に言っておこう。私はお前が仕事を失敗しても『罰しない』」
シンプキン「……………ハァ?」
ピン「但し、 『ああ、こいつはこの程度の仕事すら満足にできない程のバカなのか』と軽蔑はする」
シンプキン「……」
ピン「シンプキン」
ピン「お前が、私に『有能だ』と言わせることができる"仕事人"である事を期待する」
シンプキン(…変なやつ。)
ピン「シンプキン」
シンプキン「あいよ」
ピン「シンプキン。」
シンプキン「これだろ?好きだね、アンタも」
ピン「………シンプキン。」
シンプキン「…申し訳、ございません」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/05(火) 04:19:54.66 ID:LB7XWkc60
──────
───────
───────────
ピン「シンプキン、」
??シンプキン「はい。」
ピン「お前は『有能だ』な」
シンプキン「……!」
ピン「次からはお前に難しい仕事を回す。…できるな?」
シンプキン「はいっ!お任せください!」
ピン「ああ…そうだ、褒美をやろう。何がいい」
シンプキン「…でしたら!」
────────
───────────
────────────────
シンプキン「オルァ!そこのバイト1号!テメェそれはあっちの棚だろぉがダボがぁ!」
バイト1「サーセン!」インプ「ピンさんに手紙でーす。ピンさんいます?」つ
シンプキン「やぁ!お疲れ様!配達インプ!その手紙はこの店のリーダーであるシンプキン様が預かろう!」
バイト1「あいつ、ピンさんに『バイトリーダーやりたい』って頼んだらしいぜ」ヒソヒソ
バイト2「え?マジで?いや確かにシンプキンさんは一番デキる人だけどさ」ヒソヒソ
シンプキン「聞こえてんぞ?」ニッコリ
バイト1「」
バイト2「」
・・・・。
シンプキン「ふぅ」パンパン
バイト1「
bqjw2「
シンプキン「この店を、世界一にしてみせる!このシンプキン様がな!」
バーティミアスが乗り込む、少し前の話。
10 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2019/03/05(火) 04:21:04.45 ID:LB7XWkc60
ダメだちょっとバグ酷いから続きはまた明日。
11 :
ラブレース「やれ、『ラムスラ』」ラムスラ『?』
:2019/03/06(水) 03:30:20.64 ID:sQa/Nssk0
ラブレース「ハーッハッハハハ!!さぁ、殺れ!『ラムスラ』!この場にいる私以外の人間を全員殺せッ!」
ラムスラ『……?」
ラブレース「フハハハハ!!………どうした?『ラムスラ』」
ラムスラ『ニンゲン?』
ラブレース「そうだ!ここにいる…」
ラムスラ『ココニ、ニンゲンハオマエシカイナイ。ニヤケタ「ジン」がイルダケダ』
ラブレース「え?」
ナサニエル(バーティミアス)「ニヤニヤ」
首相(フェイキアール)「ニヤニヤ」
アマンダ(アスコーボル)「ニヤニヤ」
他(ジン達)「ニヤニヤ」
ラブレース「なん………だと……?」
ラブレース「くっ、だが『アミュレット』と『ラムスラ』があれば……!」バッ
ラムスラ『……』ビリビリ
ラムスラ→アンダーウッド「ニヤニヤ」
ラブレース「ファッ?!」
首相「…」スッ つ中
ホプキンス「…」スッ つ中
ピン「…」スッ つ中
シーラー「…」スッ つ中
アンダーウッド「…」スッ つ中
「「「「「「今までのはぜーんぶ!ドッキリでしたー!!」」」」」」
ラブレース「 ( Д) ゜゜」
ナサニエル「今日は師匠の帰りが遅いなー」
夫人「大事なお仕事なんですって」
12 :
もしもラブレースおじさんとナサニエルくんが親戚ならば
:2019/03/06(水) 03:32:33.11 ID:sQa/Nssk0
ラブレース「ほーらナサニエルくんお年玉だぞー♪」
ショタニエル「わーい!ありがとうございますラブレースおじさん!」
師匠「すみませんね、ありがとうございますラブレースさん」
ラブレース「いやいやいいんですよアンダーウッドさん!」hahaha!
ラブレース「よーし、おじさんとサッカーするか!」
ショタニエル「はい!」
バーティミアス「」←縛られてる
ラブレース「じゃ、あの的目掛けてサッカーボールを蹴ってごらん?」フフフハハハ←黒い笑い
ショタニエル「はい!」←黒い笑み
バーティミアス「妖霊虐待反たぶげっ?!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 03:35:05.26 ID:sQa/Nssk0
?『皆様いつもお疲れ様です!ボーナスとしてお好きな魔術師を一人プレゼントさせていただきます! 食べるなりボコるなり[
ピーーー
]なりお好きにどうぞ!』
バーティミアス「小z……いや、誰でもいい」ウン
フェイキアール「私達の革命を邪魔したマンドレイク」ウム
ジャーボウ「インプうめぇ」モグモグ
アスコーボル「美男師なら誰でも」ハァハァハァハァ
クィーズル「別に恨んでないからいらないわ」
緑猿「もう食われっちまったよ」
14 :
ラブレース「料理を作れ」フェイキアール「かしこまりました」ペコリ
:2019/03/06(水) 03:42:00.01 ID:sQa/Nssk0
フェイキアール「さて、」コホン。
フェイキアール「フェイキアール兄さんの!簡単3分間クッキングー!!」
フェイキアール「タララッタタッタッタ♪タララッタタッタッタ♪」
フェイキアール「タララッタタッタッタタッタッタタータッ♪」
※QP3分クッキ〇グのアレ
フェイキアール「今日はラブレース御主人様にカレーをお作りします」
フェイキアール「まず各種スパイスと人参じゃがいも、肉に玉葱を鍋にぶちこみ煮込みます」
フェイキアール「そしてオリーブオイル」トパパパ
フェイキアール「煮込んでいる間に米を炊きます。」
フェイキアール「そしてオリーブオイル」トパパ
フェイキアール「米が炊けたらその上にカレールーをかけます」
フェイキアール「そしてすかさずオリーブオイル!!」トパパパ
フェイキアール「いかがですか?」
ラブレース「お前クビ」モグモグ
15 :
〜あなたに美味しい食卓を〜
:2019/03/06(水) 03:46:33.04 ID:sQa/Nssk0
ナサニエル「命令を下す…!僕の晩御飯を作れ!」
バーティ「おらよ」→カップ麺
コーモコドラン「どうぞ」→イノシシの頭料理
アスコーボル「食べてん♪」→自分の上に刺身盛り合わせ
ナサニエル「『宇宙の万力』」
「「「ほぎゃあああああ?!」」」
〜番外編〜
クィーズル「どうぞ」ニコッ→サラダスパ
ヌーダ「むしろお前が晩御飯」ジュルリ
ジャーボウ「……」…モグ
ジャーボウ「…」スッ つ今まで食ってたフォリットの足
16 :
〜ショタニエルくんの苦い思い出〜
:2019/03/06(水) 04:52:02.03 ID:sQa/Nssk0
ナサニエル(ショタ)「ピーマン嫌い…」グスッ
ラッチェンズ&夫人「「我慢よ、ナサニエル。我慢よ……――」」グイグイ
ナサニエル「やめてよ!僕のお皿にピーマン乗せないでよ!」
師匠「だらしないヤツめ」フン←ピーマン食べられない人
17 :
〜バーティミアス「☆1バンドやろうぜ(☆1命令だから仕方なくな)」〜
:2019/03/06(水) 05:13:33.25 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス(イケメソ)「皆!今日は俺達、違法妖霊(イホウジン)のライヴに集まってくれてありがとう!」
\ワー!キャー!/
バーティミアス「じゃあまずメンバーを紹介するぜ!」
バーティミアス「木琴担当、コーモコドラン!」
コーモコドラン「…」コンコッココッココッコッコ!
バーティミアス「カスタネット担当、ジャーボウ!」
??ジャーボウ「カスタネット美味い」モグモグ
バーティミアス「……」
バーティミアス「木魚担当、フェイキアール!」
フェイキアール「はっ!」ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク!! ??」
バーティミアス「太鼓、アスコーボル!」
アスコーボル「よっ」ダカダカダカダカダカダカダカダカ!
バーティミアス「そして俺、マラカス兼ボーカル!バーティミアス!!」シャカシャカシャカ!
バーティミアス「じゃあ聴いてくれ!1曲目……」
バーティミアス「『早くくたばれ魔術師野郎』!」
\ワー!キャー!/
バーティミアス「っ」シャカシャカシャカ
ジャーボウ「…」モグモグ
フェイキアール「はっ」ポクポクポクポクポクポクポクポク
アスコーボル「ぬっ」ダカダカダカダカダカダカ!
コーモコドラン「…」コンコッココッココンコッココッコ!
キティ「…何コレ」
ナサニエル「妖霊はイケメンも美女になるのも自由自在、あと金属に弱いからそういうの使ってない楽器持たせたの」
ナサニエル「これが僕が新しく立ち上げた事業なんだ!」フンス!
キティ「盛大にコケればいいのに」
18 :
よくあるハロウィンネタ
:2019/03/06(水) 05:22:38.00 ID:sQa/Nssk0
〜10月31日、ナサニエル宅〜
ナサニエル「……」ソワソワ
<ピンポーン♪
ナサニエル「!」ガチャ
近所のガキ達「「「Trick or treat!」」」
ナサニエル「悪いが御菓子なんて用意してない」ピシャリ
バーティミアス「おいおい…幼気な子供に随分な仕打ちじゃないか?」
ナサニエル「何言ってるんだ。僕が子供の時に師匠とやったハロウィンは大体毎年こんな感じだったぞ」
バーティミアス「…まあその辺りは同情してやらなくもないが」
ナサニエル「まったく…」
<ピンポーン♪
ナサニエル「!」ガチャ
パイパー「大臣、大臣宛にハロウィンの御菓子が大量に届いておりましたので」
ナサニエル「君に全部あげるよ」バタン!
バーティミアス「…お前、甘いのはそんなに嫌いだったか?」
ナサニエル「いや?」
バーティミアス(いやわかるさ。わかってる。明らかに誰かを待ってるくらいはな)
バーティミアス(んー…誰だ?) <ピンポーン♪
ナサニエル「!」ガチャ!
キティ「ハァイ。…その、ちょっと近くまで来たから」
ナサニエル「 ! 」パァッ…!
ナサニエル「……」ゴソゴソ…ガポン
ナサニエル(カボチャ頭)「Trick or treat!」
キティ「なんかそんな感じのをやってくると思ってたわ。…はい」つキャンディ
ナサニエル「…ありがとう」ニコッ
キティ「中に入っても?」
ナサニエル「勿論」
ナサニエル「〜♪」
キティ「…ねぇ、私も『Trick or treat!』って言ったらお菓子くれるのかしら?」クス
ナサニエル「いや、残念ながらお菓子は用意してないんだ」
キティ「あら、どうして?あなたなら用意してくれてると思ったのに」
ナサニエル「違う方が欲しいからね」
キティ「?」
ナサニエル「イタズラするんだろ?やれよ」
キティ「」
ナサニエル「イタズラしてくれるんだろ?!さあ早く!!!」
ナサニエル「ずっと待ってたんだ!さあさあ!キティカモン!イタズラカモン!」
\ばちーん!/
ナサニエル(頬もみじ)「………」
バーティミアス「……キティの菓子、まだ残ってるぞ」
ナサニエル「……今は……いい……」グス
19 :
バーティミアス「小僧にインタビュー」
[ saga]:2019/03/06(水) 05:52:42.61 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス「で、だ」
フリタング「おう」
コーモコドラン「我らが御主人様が休日に何をしてるかだろ?」
ピューリップ「仕事、仕事…彼にはもう少しガンジス川の流れのように緩やかになる時間が必要だろう」
アスコーボル「でもホント何をしてんのかしらねぇ」
バーティミアス「だからアレだろ。小僧も年相応なんだ、自分で自分を慰めてんだろ」
アスコーボル「それならあたしちょっと盗見みしにいくわ」キリッ
??コーモコドラン「そうか?御主人なら仕事関連の根回しなんかをしてそうだが」
フリタング「案外彼女とデートしてたりかもよ?」
「「「ないない」」」
ピューリップ「まあ彼の堅物っぷりでは女どころかガンジス川付近にいる牛も口説けない気はしますが」
フリタング「お前ガンジス川好きだね」
・・・・・。
バーティミアス「Q:で、結局どうなんだよ?」
ナサニエル「聞いてどうする。わたしは任務の報告をさせるために呼んだんだぞ」
バーティミアス「まあまあ。いいだろ?ちょっとくらいは」
ナサニエル「…まあ、」
ナサニエル「大体は疲れて寝てるよ。それから本を読んだり力をつけたり、夫人の墓参りしたり」
ナサニエル「あとは次の仕事の準備だね」
バーティミアス(つっまんねぇ〜〜)
ナサニエル「ほら答えてやっただろ。ほれ任務報告任務報告」
バーティミアス「……」
バーティミアス「Q:もう二年も全く解放されてないんですがそれは?」
ナサニエル「A:もう少し頑張ってくれたらね」
バーティミアス「アッハッハッ。俺より先に過労死しちまえばいいのにな〜」
ナサニエル「アッハッハッ。絶対死なねぇから安心しろよ」
20 :
ナサニエル「ポッキーの日」
:2019/03/06(水) 05:58:51.18 ID:sQa/Nssk0
ナサニエル「バーティミアス、命令を下す…!」
バーティミアス「…なんなりと」
ナサニエル(2巻時)「僕と今日中にポッキーゲームしてくれる可愛い女の子を連れてこい…!」
バーティミアス「堕ちたな、お前」
ナサニエル「黙れ!僕は多忙なんだ!だから仕事以外で女の子と接する機会がないだけで」
バーティミアス「いや…無理だろ」
ナサニエル「無理じゃない!」
バーティミアス「いや…無理だろ」
ナサニエル「二回も言うな!」
バーティミアス「あー…その、だな?お前ももう十うんたら才なんだ、そういうのは自分で、な?」
ナサニエル「僕はゴーレムの件で忙しいんだよ!」プイ!
バーティミアス「…わかった、数人連れてきてやるが文句言うなよ?俺には他に心当たりがいない」
ナサニエル「じゃあ新しい心当たりも探してこいよ」プンプン!
バーティミアス(コイツ殴りてぇ〜)
・・・・・。
バーティミアス「ほら、連れてきてやったぞ」
アスコーボル「ハァーイ♪」
ナサニエル「しね」
インプ「マジ勘弁」
ナサニエル「帰れ」
アマンダ「あら可愛い子ね。私はどう?」
ナサニエル「ラブレース・THE・うんこたれ野郎のお下がりなぞいらん」ペッ
バーティミアス「…しょうがないな」
バーティミアス「今から女装しろ。そしたら鏡を持ってきてやるから存分にポッキーゲームを楽し」
ナサニエル「ふざけるな!!『焼尽の呪文』使うぞ!それくらい用意しろよぉ!」
バーティミアス(あー殴りてぇー。早く精神年齢上がってくれねぇかなぁ…)
21 :
ナサニエル「祝え」キティ「ええ、いいわよ」
:2019/03/06(水) 06:38:27.85 ID:sQa/Nssk0
キティ「ハッピバースデー♪なっしぃ♪」
キティ「あなたって本当に素敵よね…」
キティ「聡明で利発で非凡で秀才で…機転はきくし。肩書きはカッコイイし、見た目もいい」
キティ「そんなあなたに。私からハッピーバースデー!」つ
キティ「その…あなたの事を思って決めたんだけど…」
ナサニエル「……」
キティ「もぉ〜!ホントに大好き!!」
キティ「エル・オー・ブイ・イー!I LOVEなっしぃ♪」
ナサニエル「……ごめん。僕が悪かったバーティミアス」
キティ(バーティミアス)「んだよお前が俺に命令したんだろうが」
ナサニエル「いやホントマジでキツい」
ポン。
バーティミアス「だから言っただろ、『虚しい上にキモいだけだぞ』ってな」
ナサニエル「…だって今日はキティ用事あるからって」
バーティミアス「…まあなんだ、俺からでよけりゃおめでとうの一言くらい」
ナサニエル「いらない」グス
バーティミアス「そう遠慮するな」
バーティミアス「…まあアレだ、産まれてきちまったもんはしょうがない」
バーティミアス「お前という妖霊を痛めつけて奴隷労働を強いるだけの生命体も今年で26年目を迎えたワケだが、」
バーティミアス「今度からは俺をなるべく召喚しないようにして"罰"を使わず敬意と賛辞を送るように日々心がけつつキティを大事にして生きるようにしとけよ小僧」
ナサニエル「『死のコンパス』」
\ギャアアアアアア/
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 06:58:18.49 ID:sQa/Nssk0
〜夜〜
ガチャ。
キティ「あら?」
ナサニエル「ZZZ…」グス
キティ「…何があったか知らないけど…まさか泣いたの?」
スゥッ…
バーティミアス「よう」
キティ「バーティミアス」
バーティミアス「そうとも。俺こそがバーティミアスだ」
バーティミアス「ジン族のサカル、強者ヌゴーソにして銀の翼を持つヘビ────」
キティ「はいはい。それで?彼は何故泣いたわけ?」
バーティミアス「…さあな、答える気はない。クソムカつく奴だが一応名誉ってもんは守ってやるべきだと思うからな」
キティ「そう。ところでこんな所に銀のナイフがあるんだけど…?」チャキ
バーティミアス「お前が誕生日祝ってくれないって幼児みたいに半泣きで駄々をこねただけだ」サラリ
キティ「はー…あっそ。ホントに情けないわね?呆れたわ」
バーティミアス「呆れたついでに顔にイタズラ書きでもしておくか?丁度そこに小僧の羽根ペンがある」
キティ「…そうね」
キティ「…」カキカキ
バーティミアス「…お?意外だな。まさか本当にやるとは思わなかった」
キティ「私だってイタズラくらいするわよ」
バーティミアス「そりゃ知らなかった」
キティ「じゃ。私帰るから」ヒラヒラ
バーティミアス「おう。タチの悪いインプに絡まれるなよ」ヒラヒラ
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 06:59:57.23 ID:sQa/Nssk0
〜朝〜
ナサニエル「……バーティミアス」
バーティミアス「なんだ?ようやく解放する気にでもなったか?」
ナサニエル「…包装されたプレゼントがある」
バーティミアス「そうか、よかったな。お前みたいな泣き虫おこちゃま魔術師を喜ばせてやろうとする殊勝な奴がいたらしいぞ」
ナサニエル「…侵入者だぞ、何で起こさなかった」
バーティミアス「確かにお前から『許可していないモノの侵入があったら知らせ、排除せよ』と命令を受けてる」
バーティミアス「だが何事にも例外ってのはあるだろ?」
ナサニエル「…まさか、」
バーティミアス「…あー、アレだ。まずは顔を洗うべきじゃないのか?」
バーティミアス「モウラーに汁でもぶっかけられたみたいなツラしてるぞ」
ナサニエル「どんな顔だよ…」
バーティミアス「確かめてこい。今なら鏡にそんな顔が映る」
ナサニエル「………」
ナサニエル「……全く」ハフゥ
ナサニエル「来たんなら起こしてくれよ、キティ」
・・・・・。
パイパー「…大臣?その、お顔に」
ナサニエル「いいんだ。今日はこのまま仕事する」
『 Happy birthday! Crybaby♪ Kitty. 』
(誕生日おめでとう!泣き虫くん♪ キティ)
赤ちゃんインプ『あのさ、さっそく誕プレの銀チョーカーをつけるのはわかるけどさ、落書きそのまんまはおかしくない?』
ナサニエル「『宇宙の万力』」
\ホギャアアア!!!/
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 15:11:15.09 ID:sQa/Nssk0
・・・。
バーティミアス「───というわけなんだがな?」
キティ「ふぅん。…で?私にクリスマスパーティーでも開けって?」アキレ
「ジョーンズさん!この件はどうします?」
キティ「ぶん殴ってお尻の穴に『四元素の霊の玉』でも詰め込んでおいて」
「わかりました!」タタタ…
キティ「それとも彼とクリスマスディナーを食べろって?」
バーティミアス「今……いや、まあいい。そのあたりはお前に任せる。気持ちが大事だからな」
キティ「いやよ、私忙しいの」
キティ「大体。あなた彼と食事した事ある?」
バーティミアス「幸運にもそんな機会はなかった」?
キティ「話とかがね、もう本っ当に面倒臭いのよ。一々鼻にかかってくるし…楽しくないもの」
バーティミアス「一度は食事したんだな、お前達」?
キティ「というか聞いて!この前の食事の時だって『君とよく行く店より美味い店を見つけた』って言うから行ったら」?
バーティミアス「…楽しくない上に嫌ならなぜそんなに頻繁に小僧と飯を」
キティ「ともかく!私は忙しいの!」
キティ「クリスマスプレゼントなら宅配で頼んであるから今年はそれで我慢しなさいって言っておいて」
バーティミアス「なあ、お前ら絶対仲いいよな?」
バーティミアス「ったく…そんなに忙しそうには見えなかったんだがな」
バーティミアス「これはアレか、何か事情でもあるのか」
バーティミアス「…ちょいっと探ってみるか」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 17:01:40.72 ID:sQa/Nssk0
・・・・。
フリタング「ああ、アレじゃねーの?御主人が愛しの君怒らせたってやつ」
バーティミアス「飯の件か?」??フリタング「え?いやそこまでは」
バーティミアス「そうか悪いな」??フリタング「あいよ。んじゃ俺は仕事戻るから」ヒラヒラ
アスコーボル「あら…それならアレじゃないかしら?」
バーティミアス「アレ?」
アスコーボル「ほら、御主人様が件の彼女と食事に行ったら飲みすぎて吐いたってやつ」
バーティミアス「酒は付き合い方間違えると爆弾に早変わりするが…小僧も間違えたか」
アスコーボル「しかも彼女の顔面に」
バーティミアス「むしろどうやって…噴射か?噴射したのか小僧」
ピューリップ「ああ、それはそれは見事なゲロの滝だったと聞き及んでおりますよ」ニコッ
バーティミアス「小僧の預かり知らぬところで大失態が広まってるのを聞くと嬉しくなってくるな」
ピューリップ「まるでガンジス川のように勢いがあるのにどこか緩やかで、雄大で、そこはかとなく大胆なゲロだったと」
バーティミアス「お前はもうガンジス川で新宗教でも興したらいいんじゃないか?」
コーモコドラン「ああ。それでまだ謝ってないから彼女と連絡が取れなくなったらしい」
バーティミアス「俺が小僧なら即座に頭を下げて気づかいの言葉と謝罪の言葉を捧げるんだがな」
コーモコドラン「御主人は中々にプライドが高いから…」
バーティミアス「人間は大体そうだが、小僧みたいな温室育ちの甘やかされは特にな…」
コーモコドラン「しかし、何故そんなわだかまり解消のために動いているんだ?」
バーティミアス「あ?あー…気まぐれだ気まぐれ」
バーティミアス「俺の株を上げとけば褒美で解放してくれるかもしれないだろう?」
コーモコドラン「…そうか」
グイッ。
バーティミアス(痛っ、また"召喚"か?!あの野郎また何か仕事を)
ギュルルルルル!
バーティミアス(まあいい。ちょうど小僧には嫌味と説教、小言や罵詈雑言に愚痴と主張と謎かけの一つや二つはぶつけてやろうと思っていたところだ)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 17:06:31.55 ID:sQa/Nssk0
ピシャーン!!
ナサニエル「…きたな、バーティミアス。命令を下す…!」
バーティミアス「ヘイ、ゲロ吐き小僧。ご機嫌麗しゅう!」ニカッ!
ナサニエル「おい誰から聞いた?それ誰から聞いたコノヤロー」
・・・・。
ナサニエル「…まあいい」
バーティミアス「おい、大丈夫か?!今は吐きそうじゃないか?!」
バーティミアス「なんなら今すぐお前の鞄という名のエチケット袋でお前の嘔吐物を受け止めてやるぞ!」
ナサニエル「うるさい黙れ!やったら本当に消し炭にするからな!」
バーティミアス「へーへー」ニヤニヤ
ナサニエル「チッ…キティ・ジョーンズにこの手紙を運んでこい」
バーティミアス「謝罪のか?それとも懲りずにクリスマスパーティーへの招待か?」
ナサニエル「…」プイ
バーティミアス「…というかお前、今更ながらガールフレンドの顔を吐瀉物まみれにして謝りもせずによく誘ったな?」
ナサニエル「………」プルプル
バーティミアス「いやー、ないな。さ、す、が、に、それはないわー」
ナサニエル「ちがうし。ちゃんと誘う前に謝ったし」プルプル
バーティミアス「誘う前?会う前にか?」
ナサニエル「……誘う直前」
バーティミアス「…お前、お前…」
ナサニエル「うるさい!いいだろ!キティだって…いや、トゲの上に座ったブルドッグみたいな顔してたけど…」
バーティミアス「それ完ッ全にアウトじゃねぇか」
ナサニエル「うっさい!いいから!とっとと運べよ!」
ナサニエル「もちろん運ぶ手紙の中身を読む、見る、人や機械、妖霊に読ませる、見せる、記録させるのは禁止だ!」
ナサニエル「キティ以外の誰かの手に渡る事も全力で防げ!いいな!」
バーティミアス「ちっ(抜かりねーやつだ)」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 18:21:08.06 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス「───で、これが小僧からのラブレターなんだが」
キティ「…」
キティ「ふん」ビリビリビリ
バーティミアス(黒髪さんたら読まずに破いた)
キティ「ねぇ、バーティミアス。伝えてくれない?」
バーティミアス「ああ?そりゃ命令か?ならペンタクルを」
キティ「『お願い』よ。それに私、できれば友達には枷なんてつけたくないわ」
バーティミアス(ほー…いつから俺達って友人になったんだろうな?)
キティ「『手紙じゃなくて、直接謝りに来なさい』って」ニッコリ
バーティミアス「はぁ…オーケィ、そのお願い、聞いてやるよ」
バーティミアス「───というワケなんだが(って言うのも何回目だこれ)」
ナサニエル「よ、読む事すらしなかったってのか!?」
バーティミアス「おう」
ナサニエル「信じられないよ!あれ書くのにどれだけ辞書片手に時間をかけて…」ブツブツ
バーティミアス「中身なんて読んじゃいねぇが、十中八九辞書片手に書くほどの手紙なら読まれなくてよかったな」
バーティミアス(小僧の事だ。歩けば5秒でつく道を1ミリ感覚の蛇腹状に進むような表現だらけだったに違いない)
バーティミアス(ちょうど今俺が言ったみたいな、な)
ナサニエル「…出掛ける」
バーティミアス「お、やっと完膚なきまでにフラれにいく決心がついたか」
ナサニエル「別に彼女とはそんな関係じゃない」
バーティミアス(あ?俺は今寝言を聞かされたか?)
ナサニエル「コート取ってくれ」
バーティミアス「おらよ」
ナサニエル「そっちじゃない。高くていいやつの方」
バーティミアス「…おらよ」
ナサニエル「ありがとう」
バーティミアス(わざわざおめかしして会う…ああ、わかっちゃいたがコイツら死ぬほど面倒臭ェな)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 18:35:34.47 ID:sQa/Nssk0
〜大きい公園〜
バーティミアス(さて。)
バーティミアス(俺は小僧のボディーガード役を仰せつかったワケなんだが)
ナサニエル「──!」
キティ「──」ムスー
バーティミアス(まあ、こっからじゃ会話内容は聞こえん)
バーティミアス(というか距離制限つけられた)チッ
バーティミアス(できればインプでもスナック代わりにつまみながら特等席で見たいんだがな)
バーティミアス(今俺は黒服サングラスのイケメンに変身した状態でチラ見しながら警備中だ)
バーティミアス(…今んとこは異常なし。ああ、小僧とキティの様子もな)
ナサニエル「────?!」
キティ「──────」カチン
バーティミアス(残念ながら小僧はまだやらかしてない)
キティ「───!」バシィーン!
ナサニエル「?!」ズシャアアア!
バーティミアス(いい右フックだ。世界も狙えそうだな)
キティ「────」
ナサニエル「〜〜!」
バーティミアス(小僧が半泣きで頭を下げてやがるだと!?貴重なシーンだな、いいもん見た)
バーティミアス(まあ小僧くらいのまだまだケツの青いガキにはああいうのが必要だ)
バーティミアス(特に頭良くて普段怒られるタイプじゃない奴ほどな)
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 20:38:00.26 ID:sQa/Nssk0
キティ「───」テギュ
ナサニエル「……」
キティ「───///」
ナサニエル「──────///」
バーティミアス(あ?なんか奴等の間に桃色の空気が流れ始めたぞ?)
ナサニエル「───」テクテク
キティ「──────」テクテク
バーティミアス(ん?おい?なんでだ?なんであいつら手を繋いでどこかに消えようとしてやがる?)
バーティミアス(何があった?この数十秒の間に何があった?)
バーティミアス(あーくそ。俺もついていかなきゃならないな)タッタッタッ
・・・・・・。
バーティミアス(…そんであいつらなんだが)
ナサニエル「───」ニヘー
キティ「───」
バーティミアス(自宅でクリパ始めやがった)
バーティミアス(小僧?仕事どうした?小僧?)
キティ「……」つ
ナサニエル「!」
バーティミアス(アレ?キティがプレゼント渡して…?)
バーティミアス(宅配じゃなかったのか?オイ)
ナサニエル「♪」
キティ「////」
バーティミアス(中身はマフラー…お揃いの?!おい!)
ナサニエル「───///」
キティ「///」
バーティミアス(小僧が嬉しそうにマフラーを巻いてもらっている)
バーティミアス(こいつは驚いたな。"クリスマスの奇跡"なんて妄想は本当にあったらしい)
バーティミアス(…これ以上は野暮かね。真面目に仕事でも)
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 21:47:08.93 ID:sQa/Nssk0
・・・。
バーティミアス(異常なし。)
バーティミアス(クリスマスの寒空で一人警備とは寂しいもんだ)
バーティミアス「……ちっ」
バーティミアス(どうせならピンの店のフォリットでも襲来してくれれば面白、)
チクッ。
バーティミアス(…ん?)
グイッ!
バーティミアス(?! イテテテテ?!いだだだ?!)
ギャルルルル…!
バーティミアス("召喚"?小僧か?襲撃でもされたか?!)
・・・。
パァン!パァン!パパーン!
バーティミアス「………あ?」
ナサニエル「ヘーイ!バーティ!メリークリスマース!///」
キティ「メリークリスマス!////」つ∠※ パーン!
バーティミアス「」
ナサニエル「あははは!お前だけ除け者は可哀想だから呼んでやったぞ?感謝しろー!」ウヘヘ
キティ「しろー!///」
バーティミアス(こいつら酔ってやがる……)
ナサニエル「ハッピーバースデーディアキリスト!///」チン☆
キティ「私…あなた達とクリスマスの夜過ごせて嬉しいっ!////」
バーティミアス(失敗したばかりでよく飲もうなんて気になるな)
バーティミアス(喉元過ぎればなんとやら、か?)
ナサニエルキティ「「あはははは!////」」
ナサニエル「バーティ!お前も飲めよ!///」
バーティミアス「いや妖霊は」
キティ「何よ!プトレマイオスになれるんならお酒くらい飲めるでしょ?!////」
バーティミアス「いやプトレマイオスも酒はそんなに」
キティ「のーめーっ♪////」
バーティミアス「だからな、」
ナサニエル「のーめーっ♪」
バーティミアス「あああウゼェェェェェ!!俺に触れるなへべれけどもが!」
ナサニエル「『宇宙の万り、」
バーティミアス「だぁあああ!お前その罰好きだな?!やめろ!さすがに理不尽だ!」
ナサニエル「ならばバーティミアス。…命令を下す…!」
バーティミアス(最悪な拒否不可アルハラが来やがった…)
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 21:55:26.81 ID:sQa/Nssk0
<ギャーギャー!
スゥッ…
赤ちゃんインプ「君たちまたやってるの?よく飽きないね」
<オロロロロロロ!!
赤ちゃんインプ「…へぇ。妖霊もお酒で嘔吐ってするんだ」
赤ちゃんインプ「汚い花火だね、バーティミアス」クスクス
赤ちゃんインプ「僕からもメリークリスマス!…と、言っても聞こえてないか」
ナサニエル「あはははは!///」
キティ「やだー!////」クスクス
バーティミアス(コイツらいつか死なす…)グッタリ…
赤ちゃんインプ「…まあ、見てて飽きないけどさ」クスクス
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:03:12.66 ID:sQa/Nssk0
ン千年前
アズマイラ「”ソロモンの指輪”げっちゅー!」イエーイ!
バーティミアス「ああ、お前の命令通り海に沈めた。んでまた拾ってきた」
バーティミアス「この”指輪”を沈めた所で無意味だからな。でだ、お前はどうし────」
アズマイラ「今日からこの国はアズマイラたん帝国よ!」スポッ
バーティミアス「?!」
ソロモン「?!」
バーティミアス「お、おい?」
アズマイラ「私…主君を求めるのは、もうやめるわ。バーティミアス」ニコッ
バーティミアス「お、おう」
アズマイラ「私ね、これから世界一の帝国の女王になろうと思う」
バーティミアス「それはやめとけ。”指輪”はお前程度じゃ使えな」
アズマイラ「召☆喚!」クルリ
バーティミアス「やってもうた―――!!?」
ソロモン「あ゙ッ────!?」
そして十年後。
アズマイラ「さあぶひぶひ泣いて!」ピシンッピシンッ
アズマイラの椅子「ぶひぃい!」
アズマイラ「かつてのソロモン王も形無しね!今じゃただの私の椅子!」
アズマイラの椅子「ぶっひぃいいい!」
アズマイラ「ほら!足置きがサボってはいけないわ?」
足置き「すみません…」
アズマイラ「かつてのシバの女王、バルキス。かつての私の主君。今は私の可愛い足置きです」
足置き「くっ」
カーバ(扇ぎ係)「おのれ…」
アメット(扇ぎ係)「すみません、御主人たま」
アズマイラ「それもこれも、バーティミアスと指輪のお陰よ!」
バーティミアス「やめろその言い方やめろやめやがれ割りとマジで」
アズマイラ「シャーシャッシャッシャ!!」
バーティミアス「違うからな?お前が勝手やっただけで俺無関係だからな?汚名に巻き込まなないでくれねぇか?なあ?」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:07:20.58 ID:sQa/Nssk0
アズマイラ「これから遥か未来。あなたの武勇伝の一つとして語ってくれてもいいわよ?」
アズマイラ「『アズマイラたん帝国の建国に手を貸し、アズマイラ女王と話した事もある』ってね☆」
バーティミアス「…お前はもうちょっとまともな奴だと思ってたんだがな」
───────
──────────
───────────────
バーティミアス「────っていう女王が昔居てだな?」
バーティミアス「まあなんだ、強大な力を持つと人は変わるってありがたい話をだな」
ナサニエル「ダウト」
キティ「ハズレ」ピラッ
ナサニエル「いや違っ!違うよ!今やってるトランプの方じゃなくてバーティミアスに」
キティ「もういいでしょ。カードはきられたの」
ナサニエル「君が勝手にきったんじゃないか!」
バーティミアス「聞けよお前ら」
ナサニエル「バーティミアスおじいちゃんのつまんない嘘昔話は飽きたよ」
バーティミアス「誰が『バーティミアスおじいちゃん』?!」
バーティミアス「おい小僧!今のは侮辱だ!いいか、言っていい事と悪い事ってぇのがこの世にはあって」
「そうね」
アズマイラ「あなたもね?」ガシッ
バーティミアス「?!」バッ
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:13:45.42 ID:sQa/Nssk0
アズマイラ(2※才)「おかしいわね。私はいつそんな愚かな選択をしたのかしら?」
バーティミアス「待て、何故お前、いやどういう──」
アズマイラ「言いたい事はそれだけかしら?」バキボキ
バーティミアス「…、…あー、懐かしいな!どうやって若々しいまま生き返った?さすがにアレだけ前なら死んでいるハズだが」
アズマイラ「関係ない」ゴキゴキ
バーティミアス「…いやな、ほんの出来心という奴だ」
バーティミアス「ほらお前にもたまにしたくなる時があるだろう?」
バーティミアス「出来の悪い、幼稚でバカで頭空っぽになるような物語を作り、人に話したくなる───」
アズマイラ「奴隷への罰(物理)!!」つ銀ナイフ
バーティミアス「銀痛ァッ─────ッ?!」ザシュー!
ナサニエル「で、君が連れてきた彼女は?」
キティ「拾った壺を開けたら彼女が出てきたの」
キティ「彼女の話によると、砂漠の商人護衛した時にカーバって魔術師に壺に封印されたんだって」
キティ「アレね、SF小説でよくある一種のコールドスリープね」
ナサニエル「へー…妖霊ならともかく、ヒトを?すごい技術だな」
キティ「そうね。後世に伝わらなくてよかったわ」
キティ「聞けばその魔術師によって、ずいぶん長い間閉じ込められていたそうよ」
ナサニエル「へー…悪い魔術師もいたもんだね」
ナサキティ「「ねー」」
赤ちゃんインプ(仲良しか)
アズマイラ「罰(物理)!罰!(物理)!」
バーティミアス「やめろ!今のお前は俺の主人じゃないだろう!筋が通らない!」
アズマイラ「ええ!だからこれは大臣からの罰執行代理よ!」ブンッブンッ!
バーティミアス「?! おい小僧!お前の大事な部下が」
ナサニエル「まあちょっと鬱陶しかったし。いいよアズマイラ、罰の代行を許可する」
アズマイラ「よし!」つ銀ナイフ
バーティミアス「くそ、小僧の『命令以外で誰も傷つけるな』さえなけりゃ!」
\ザシュー!バーティミアス「アッ―――――!!!/
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:39:05.56 ID:sQa/Nssk0
〜マンドレイク大臣執務室〜
アズマイラ「はっぷ。もっふもっふ!」ムグムグ
赤ちゃんインプ『…何食べてるの?』
アズマイラ「ん?”ましゅまろ”というお菓子よ」モッキュモッキュ
アズマイラ「マンドレイクからもらったの」
赤ちゃんインプ『ふーん?なんか綺麗に包装されてたみたいだけど良かったの?』
赤ちゃんインプ『別に君がどうなってもいいけどさ』
アズマイラ「大丈夫よ。『必要なかったみたいだ…』って」
赤ちゃんインプ『ふーん?』
アズマイラ「随分落ち込んでたわ」
赤ちゃんインプ『そいつは重畳』
アズマイラ「”ばれんたいん”とやらで何かを手に入れられなかったからみたいなの」
赤ちゃんインプ『…ふーん。まーたなんかやらかしたのか。じゃなきゃ今頃ご主人さまはそのマシュマロ渡してただろうしね』
アズマイラ「?」
赤ちゃんインプ『ああ、こっちの話。気にしないで』
アズマイラ「そう?」
赤ちゃんインプ『ところでさ』
アズマイラ「何かしら?」
赤ちゃんインプ『なんで際どいミニスカメイド服着てんの』
アズマイラ(メイド)「これ?マンドレイクが2月14日頃にくれたの」
アズマイラ「『働き口欲しいよね?暫く僕の身の回りの雑務を頼むよ。あ、これが制服ね』って」
赤ちゃんインプ『ああ…それが原因か…』
アズマイラ「そういえばキティが丁度その時見に来て口論に」
赤ちゃんインプ『ひょっとして彼らはコントか何かでも僕らに見せてくれてるのかな?』
アズマイラ「混沌?口論直後に殴られたマンドレイクの裂傷と痣は確かに混沌とした色だったけど」
赤ちゃんインプ『…バレンタイン・デェイ♪傷(キス)♪』
アズマイラ「?」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:49:46.06 ID:sQa/Nssk0
ホワイトデー
〜マンドレイク執務室〜
バーティミアス「小僧」
ナサニエル「なんだよ」
バーティミアス「あの制服なんだがな」
ナサニエル「何か?」
バーティミアス「いや、あれだ。キティに『本当はお前に着せたかった』とか言って渡してみたらどうだ」
バーティミアス「案外機嫌が直るかもしれな」
ナサニエル「はぁ?なんでキティなんだよ?僕は彼女の際どいミニスカが見たくて」
キティ「…へぇ」
ナサニエル「?!」ガタッ
キティ「…ふーん」
ナサニエル「…あのさ、君はなんでいつも知らない内に入って来てるんだよ」
キティ「あーらー?私、今日もキチンとノックしてから入って来てるのだけど?いえ別にあなたが誰に劣情をもよおしててもどうでもいいのだけどね?」
ナサニエル「なんなんだよ!最近何をそんな怒ってるっていうんだ!」
キティ「はぁ?怒ってなんかいないわよ?ご高名なマンドレイク大臣のキモい性癖を軽蔑してるだけ」
ナサニエル「キモくない!大体じゃあなんでそんな軽蔑してるやつのとこにほぼ毎日来てるんだよ!」
キティ「あなたが私の友達にセクハラするのを防ぐためってだけですわ?大臣?」
ナサニエル「しないよ!」
キティ「へー?なら約束できる?」
ナサニエル「なにを」
キティ「絶対に彼女に指一本触れないこと。もし少しでも触れたらあなたの本名をそこら中にバラまくわ」
キティ「約束、できるわよね?」ズイッ
キティ「……まぁ、その。代替案として。なんなら私が」
ナサニエル「………」
キティ「……」
ナサニエル「……」
キティ「…約束、できるわよね?」
ナサニエル「………」
キティ「……」
ナサニエル「……」
キティ「…ちょっと?」
ナサニエル「キティ、僕は」ガシッ
キティ「?」
ナサニエル「僕は!守れもしない約束をするような男じゃないッッ!!」
キティ「最低!!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 23:17:27.76 ID:sQa/Nssk0
ばちーん!!!
バーティミアス(俺はそろそろ小僧が実はわざと言っているんじゃないかと思い始めている。)
バーティミアス(そういえばジャーボウの仕事風景を見てた時もこんな気持ちだったんだが、奴と違って小僧が真性でない事を祈るばかりだ)
バーティミアス(事態の収拾?小僧次第だろう。俺の出る幕じゃないな)
バーティミアス(…お、キティのいいデンプシーロールが小僧の腹に決まったな)
アズマイラ「なんだ、キティも着たかったのね?」
赤ちゃんインプ『まぁ、ある意味間違ってはいないけどさぁ』
38 :
ある日のやりとり
:2019/03/06(水) 23:20:26.99 ID:sQa/Nssk0
なぁー、サニエル?"無限の封じ込め"を食らった妖霊みたいに随分しょげこんじまってるようだが、あの女に一体どんな間抜けっぷりを晒しちまったんだ?
へ?「美しい女性に一番似合う花を、特別な日に」?
「僕からの気持ちですアイラブユー」キリッ?
…ああ、そりゃお前が悪いな。
むしろそんな呪いの言葉(☆1)を吐かれた女のほうに同情する。
☆1(いっぱしのロマンチスト気取りなフェイキアール並みだな。いや俺も直接フェイキアールがそんな言葉を吐いたのは聞いたことはないんだが、あいつが語る自分の武勇伝の台詞の臭さはラクダの糞級だ)
39 :
〜もしも遊戯王チックなバーティミアスならこんなんだったのだらうくぁ〜
:2019/03/06(水) 23:23:28.52 ID:sQa/Nssk0
ラブレース「伏せカード、オープン!!」
ラブレース「『召喚の角笛』!!!」
ドン☆
ナサニエル「な、なんDAって?!」
ドクン☆
ラブレース「このカードが発動した時、手札にある八ツ星以上の妖霊をフィールドに特殊召喚する事ができるのだ!!」
ラブレース「フハハハハハハ!!!出でよ!!『ラムスラ』!!」
ナサニエル「くっ、それなら!」
ナサニエル「物理破壊」ビリッ
ラブレース「私の『召喚の角笛』───ッッ!?」
40 :
〜シャーチクアスさん。〜
:2019/03/06(水) 23:26:49.35 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス「本日より入社しました、バーティミアスです」
バーティミアス「ジン族のサカル強者ヌゴーソにして銀の翼を持つヘビです!」
バーティミアス「力技と舌先三寸系が得意です!」
バーティミアス「まだ未熟であるためご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします!」
ナサニエル「うん、うん。そーいうのいいから。それじゃ簡単に説明する」
ナサニエル「えー、まず、我が社に入社したからには全てにおいて君に拒否権はない」
バーティミアス「」
ナサニエル「ミス、不誠実、その他の私に不利益になる事が発覚した場合にはドギツイ体罰だ」
バーティミアス「」
ナサニエル「そして君に給与、食事、昇格、昇給、福利厚生も保険も休日や家、保証等々は一切与えない」
バーティミアス「」
ナサニエル「死ぬまで馬車馬のように働け」
バーティミアス「…あの、自分やっぱりこの会社に入るの止め、」
ナサニエル「貴様に拒否権はねぇ!」つ死のコンパス
バーティミアス「うわぁ────あああああ?!」
コーモコドラン「────ようこそ、このクソッタレな労働天国へ」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 23:30:20.05 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス「小僧」
ナサニエル「なんだよ」ペラ、ペラ...
バーティミアス「俺の第一の目から第7の目にはお前がさっきから呪文しか書かれていない暗記本を読んでいるように見えるんだが」
ナサニエル「だったら?いつも通りの僕だろう?」
ナサニエル「僕が何をしようと自由だろ。興味持つな」
バーティミアス「ああ、別にお前に興味なんてのは1ミクロンたりともないんだがな、」
ナサニエル「…だから、なんなんだよ。煮え切らない答え方されるとイラつくんだけど」
バーティミアス「呪文以外は何も書かれていないのを読んでいるにも関わらず、さっきからニタニタニタニタ気持ち悪い笑顔で読んでいるのは何故だ?」
ナサニエル「…」
バーティミアス「…それの表紙を外してみろ、小僧」
ナサニエル「やだね。僕は表紙は外さない派なんだ」
バーティミアス「ああ、わかった。じゃあ今読んでいるページを見せてくれるだけでいい。それなら構わないだろう」
ナサニエル「ダメだ。これは妖霊が見ると死ぬ呪文が書いてあるからね」
バーティミアス「そうか。この前苦戦したヤツにでも見せてやれたらよかったな」
バーティミアス「お前が嬉々として本を見せびらかしたら俺たちは死にかけなくて済んだ」
ナサニエル「ね」ペラ...ペラ...
ナサニエル「…」
ナサニエル「…ぐふっ…くっくっ…」
??バーティミアス「…」
ナサニエル「…」ペラ
バーティミアス「…」
ナサニエル「でゅふふふ…ドゥフフ…!」
バーティミアス「…」ソロ-..
ナサニエル「…」
バーティミアス「…『も、もうっ!ジョナサンの事なんか知らないんだから!』」
ナサニエル「?!」バッ!
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 23:35:06.54 ID:sQa/Nssk0
バーティミアス「ほうほう、『なんだよ全く…ケティのヤツ、なんだってあんなに顔を真っ赤に』」
ナサニエル「な、何を勝手に見ているんだよ!」
バーティミアス「『…鈍感。』………なるほどなぁ?」
ナサニエル「やめろ!そのニヤケ面を即刻早急速やかにやめろ!!///」
バーティミアス「まぁ待て。確かにお前は自己投影感丸出しな気色の悪い毒々しい笑顔でラノベを読んでいたのを俺に見られたが」
ナサニエル「バーティミアス!!命令を下す!今すぐ今まで見た事聞いた事を忘れろ!!」
バーティミアス「安心しろ。お前の言うことが正しければ、本の呪文を見た俺は死ぬんだろう?」
ナサニエル「お前!!///」
バーティミアス「ああ、だからまぁそんなに気にするな。ああ!!なんて可哀想なんだ俺は!!」
ナサニエル「黙れ!言うなよ!!絶対誰にも言うなよ!!」
バーティミアス「あ?そりゃ『言いふらしてくれ』って前フリか?」
ナサニエル「違うに決まってんだろ!」プンスコ!
バーティミアス「そうかそうか。わかった。お前の望み通りさっきの事は忘れよう」
ナサニエル「…ならいい」
バーティミアス「ところでこれは今の話とは全く関係ないんだがな、俺を3週間ほど解放しろ」
ナサニエル「はぁ?いきなり何を言ってるんだ?ダメに決まって」
バーティミアス「おいおい、何も今後ずっとなんて言ってないだろう?」
バーティミアス「いやな?さすがに俺も疲労が限界でな?」
バーティミアス「このまま解放してくれないと疲れがピークになって意識が朦朧として忘れなきゃいけない事をうっかり忘れて」
バーティミアス「ついつい誰かにさっきの事を、ああキティにでも話しちまうかもしれん」
ナサニエル「な?!なら───」
バーティミアス「じゃあそういうことで」
ナサニエル「命令を下す、バーティミアス!いいか?いかなる方法でもキティや妖霊、他人に知らせるのを禁止す、ああもういねぇ!!」
バーティミアス(小僧が最後に何か喚いていたようだが、命令を聞いてないんだからアレは無効だよな?)
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/07(木) 00:41:22.72 ID:Z1jIcDIf0
キティ「───で?」
バーティミアス「ん?」
キティ「ん?じゃないわよ。私は『彼の好きな女性のタイプを調査して』って”お願い”したのよ?」
キティ「なのになんで彼の趣味を暴いた事を報告してるのかしら?」
キティ「え?何?二次元?二次元によくいる痛い系が好きってこと?」
バーティミアス「いや、そうじゃない」
バーティミアス「アレだ。ヒント、小僧が読んでいた小説の好きなキャラクターはツンデレだ」
キティ「そうね。それで?」
バーティミアス「ちなみにだが、お前は自分のキャラクターをどんな風に捉えている?」
キティ「えっ?そうね…いつでも凛としていてプライドと信念を持って大胆さと繊細さを兼ね備えたパーフェクト美少女?」
バーティミアス「…そうか。お前がそう思うんならそうなんだろうな」
キティ「で?」
バーティミアス「今お前が言った属性にもう一つ追加するべきだって事だ。お前、結構ツンデレなとこがあったりとかするだろう?」
キティ「しないわよ。私は創られた人間じゃないしあんな痛い人間じゃないわ」
バーティミアス「ほう」
キティ「それに私はいつでも自分に正直に生きているし、変に意地を張らないし」
キティ「私は誰にもデレないから」キリッ
バーティミアス(最初に『自分で聞くの恥ずかしいからお願い』って、俺に調査をお願いしたヤツがなんか言っているな。なんだろうな)
キティ「…でも、そうね」
キティ「たまに『君ってツンデレだよね』と言われることもあるし…まぁツンデレと言ってもいいかもね」
キティ「とすると…参ったわねー私はナサニエルの理想の女性ってことかしら?」ハフ-
バーティミアス(ウッゼェェェエ!!面倒くせっ!この小娘面倒くせっ!)
キティ「いや別に惚れられても困るだけだけどね。ほら、私もモテるから。オトコなんて星の数ほどいるから?」ドヤァァアア!
バーティミアス(調子ぶっこきまくっている小娘が超ドヤ顔で何か言っているようだが俺にはよく聞こえなかった)
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/07(木) 00:42:53.22 ID:Z1jIcDIf0
キティ「あ、そういえばなんだけど」
バーティミアス「あん?」
キティ「彼、自分の趣味の事とか今まで私に一回も言った事なかったのよ」
キティ「そんなに仲が悪いわけじゃなかったと思うのだけど。何故かしら?」
バーティミアス「そりゃあお前、お前にだけはいっちょ前にカッコイイ姿だけを見せたかったんじゃないのか?」
キティ「それを私にバラす辺りはあなたっておにちくよね」
バーティミアス「いいだろ。お前にそういう趣味を知られるのが一番小僧が嫌がる」
キティ「?なんで私だけに知られるのがイヤなのよ」
キティ「別に表立って人の趣味をバカにする気はないし、言いふらしたりなんかしないわ」
キティ「ぶっちゃけ素直に『キモっ』て思うだけよ」
バーティミアス「だからお前、お前にだけはそう思われたくなかったからだろ」
キティ「なんでよ?」
バーティミアス「あー、『…鈍感。』ってヤツだな」
キティ「?」
バーティミアス「まぁとにかく。あいつはツンデレが好みって事だ」
キティ「…ふーん?」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/07(木) 00:51:43.57 ID:Z1jIcDIf0
─────────
──────────────
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〜マンドレイク執務室〜
キティ「別に私、暇つぶしにここに来てるわけじゃないんだからね!」
ナサニエル「じゃあ何しに来てんだよ。僕一応仕事してんだけど」
キティ「別に、貴方に会いに来たわけでもないわ!」
ナサニエル「あ、じゃあ急進派との仲介役を引き受けるって事でパイパーさんに会いに来たって事?」
ナサニエル「いやーパイパーさんも喜ぶよ。なにせストレスでその内一般人代表達に殴りかからんばかりで」
キティ「…」
ナサニエル「あ、バーティミアス?それかアズマイラに会いに?」
キティ「…」プク-!
ナサニエル「?」
キティ「鈍感!」ベシイッ!!
ナサニエル「なしてッ?!」
キティ「ふん!」バタン!
ナサニエル「えっ?何?今のは僕が悪いの?」
バーティミアス「あー…まぁ、ある意味?」
赤ちゃんインプ『やれやれ、またか』ハフゥ
「でもさ、ぼくは少し嬉しいよ」
赤ちゃんインプ『え?何で?』
「レカイトがあんなにも楽しそうだし。妖霊と人間との関係が少しは改善された」
「ヌーダとの戦いの時も、ぼくは見ていた」
「ぼくの遺志は彼だけじゃなく、彼女にも引き継がれた。…満足だよ」
赤ちゃんインプ『あれが〜?結局奴隷と主人の関係は変わってないのにかい?』クルッ
アズマイラ「えっ?何?」
赤ちゃんインプ『…あれ?今僕と喋ってたのって君?』
アズマイラ「違うけど…どうしたの?」
赤ちゃんインプ『あー…』チラ
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/07(木) 00:53:27.84 ID:Z1jIcDIf0
ナサニエル「あー!あの仕事やらなきゃ!バーティミアス!”合体”だ!」
バーティミアス「ああ?!お前またアレやる気か?」
ナサニエル「背に腹は変えられないんだよ!右側は僕、左はお前な!」
ナサニエル「報酬は3日間自由行動」
バーティミアス「ちぃっ」ヒュルン!
バーティミアス「おら、さっさと仕事しやがれ税金泥棒」
ナサニエル「失礼な!僕が一番働いてるだろう!」
バーティミアス「いいや、俺だな。いいか?俺は今ペンタクルに縛られてない。にも関わらず真面目に働き、お前よりも作業能率は上だ」
ナサニエル「妖霊と人間じゃ性能差あって当然だろ!」
ギャーギャー!
赤ちゃんインプ『……』
アズマイラ「?」
赤ちゃんインプ『…別に?誰かの宿願が果たされた気がしたってだけだよ』
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