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THE 3名様〜海未の手鞠歌〜
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 11:47:09.28 ID:B/vvHc6e0
「休暇」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1551581228
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 11:50:42.99 ID:B/vvHc6e0
にこ「あ〜疲れたぁ」
絵里「ちょっと…やめてよ。さっきから疲れた疲れたって連呼して。こっちまで気が滅入るのよ」
にこ「だって本当に疲れたんだもの。今日は部長会議もあったし」
希「え?にこっちってちゃんと部長の仕事してるの?」
にこ「してるわよ!あんた達が生徒会やってる時も出席してたじゃない!」
希「そうやったっけ?」
絵里「さあ?」
にこ「だいたい日本人は働き過ぎなのよ」
絵里「にこは別に働いてないじゃない」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 11:56:44.82 ID:B/vvHc6e0
にこ「だから日本人はって言ったじゃない!知ってる?どっかの国では仕事よりも休暇を大事にしてるのよ。家族サービスとか友人と過ごす事を尊重してるんですって」
絵里「へ〜どこの国?」
にこ「さあ?」
絵里「さあって随分不確かな情報ね」
にこ「昨日ネットサーフィンしてたら書いてあったのよ」
絵里「そんな事してる暇があるなら勉強すれば良いのに」
にこ「だから勉強よ。学校じゃ教えてくれない事の勉強」
絵里「それでテストの点は上がらないでしょ?」
にこ「あのねぇ。テストが全てじゃないの。テストより大事な事があるでしょ?」
絵里「それがネットに書いてあるかしら?だいたいに書いてある情報なんて不確かな情報ばかり出し」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 12:07:37.28 ID:B/vvHc6e0
にこ「そんな事ないわよ」
絵里「現にさっきの情報も不確かだったじゃない。そうでしょ?ネットの情報なんか信用しちゃダメよ」
にこ「そんな事ないって。ネットで調べれば時間の短縮にもなるし」
希「まあな。えりちの言う事も間違いじゃないけど」
にこ「何よ?あんたも絵里の味方をする訳?」
絵里「そりゃあそうよ。流石希だわ!」
希「まあ、でも大事なのは見極める能力やん?」
にこ「見極める能力?」
希「そう!正しい情報かどうかを見極める能力!結局ネットなんて使う人次第って事なんよ。まっ、何でもそうやけどな」
にこ「それを言ったら元も子もないじゃない」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 12:23:06.75 ID:B/vvHc6e0
希「そんな事ないよ。一番大事なのはそこやって。素人がプロの使ってるバットを使ったって三冠王を獲得できるかって言ったらそうやないやん」
絵里「プロでも三冠王は難しいけどね」
希「まっ、でもさっきのにこっちを見る限りにこっちは陸サーファーの気があるからな。波に乗らずに丘から眺めてるだけ。だから情報があやふやになる。えりちは逆やな。深みにハマるタイプかな?」
にこ「どう言う事よ?無理に上手い事言わなくてもいいのよ?」
希「だから便利な物も使う人次第って事って話で落ち着くやろ?
絵里「まあ、言わんとしてる事は分かったわ。だいぶ回りくどい言い方をしてるけど」
希「ってネットに書いてあった!」
絵里「は?」
にこ「結局?」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/03(日) 16:14:11.74 ID:N8fpOBrTO
このシリーズ好きだわ〜
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/03(日) 20:56:04.17 ID:2bPO966JO
3名様キター
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 22:49:20.80 ID:0EHzEQpfO
「ゾッとする話」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 22:53:53.67 ID:0EHzEQpfO
穂乃果「ふぁ〜」
絵里「何?寝不足?」
穂乃果「ん〜まあね」
海未「全く。今日も数学の時間寝たましたもんね。イビキかいてましたよ?」
穂乃果「え?嘘?嘘でしょ?恥ずかしい、お嫁に行けないよ」
海未「冗談ですよ」
穂乃果「あっ…そうなの?いや〜ビックリしたぁ。変な冗談言わないでよ」
絵里「海未が言うと冗談に聞こえないから怖いわよね」
海未「授業中に寝てるからいけないんです。だいたい遅くまで何をしてるのですか?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/03(日) 23:00:26.35 ID:0EHzEQpfO
穂乃果「あ〜それがさぁ。昨日寝る前にスマホをいじってたらベットの隙間に落としちゃってさ」
絵里「スマホを?」
穂乃果「うん。ベットを動かして拾えば良かったんだけど横着してさ。隙間に何とか手を入れたんだよ。そしたら何かが人差し指と爪の間に刺さってね」
絵里「いや、やめて。これ以上は聞きたくない」
穂乃果「でしょ?も〜痛くてさぁ。夜なかなか眠れなかったんだよ」
絵里「だから聞きたくないって言ってるじゃない。想像するだけでもう痛い…」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/03(日) 23:29:38.05 ID:973aZeebO
かわいい
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 00:46:51.05 ID:ivBZE/1G0
穂乃果「でしょ?でもね、絵里ちゃんが想像してるよりも更に痛いから。何たって眠れないくらい痛いんだから」
絵里「だからやめてってば」
海未「普段から横着するからそう言う事になるんですよ。面倒くさがらずにベットを動かして…」
穂乃果「やめてよ。痛い思いした人に正論を叩きつけないで!正論が一番こたえるんだから」
海未「言われたくなかったらもっとしっかりした下さい」
穂乃果「さらに畳み掛けるよ、この人は。海未ちゃんはSだね、S。ドSだよ」
海未「はい?」
絵里「それだと穂乃果はMって事になるけど…」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 01:18:28.56 ID:ivBZE/1G0
穂乃果「いや、それはない。痛いの嫌いだもん。昨日確認済み!」
絵里「私が言いたいのは精神構造の話しなんだけど」
穂乃果「でも、なんなんだろうね?あんな地味なのに凄い痛いって。多分骨折より痛いよ」
海未「そんな訳でないでしょう」
穂乃果「そんな事はある。三代地味に痛い事の一つだよ!」
絵里「いや、もう地味って言っちゃってるし。後の二つは?」
穂乃果「タンスの角に小指をぶつける事と口の中を噛む事!ちなみに二つ共この一週間の間にやってます」
絵里「だからやめてってば。想像しちゃうでしょ」
穂乃果「自分から聞いたのに…」
海未「やっばり穂乃果はもう少し落ち着いた方がいいと思います」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 11:19:46.43 ID:ivBZE/1G0
「あだ名」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 11:26:08.58 ID:ivBZE/1G0
凛「凛、気が付いたにゃ」
にこ「へ〜」
凛「なんだと思う?」
にこ「さあ?」
凛「にこちゃんは何も考えないで分からないって言うにゃ。かよちんはなんだと思う?」
にこ「だって分かる訳ないじゃない」
花陽「えっと…ごめんね。私もちょっと分からないかなぁ」
凛「あのね、凛って子供の頃からあだ名が一個もないなぁって」
花陽「あだ名?」
凛「うん」
にこ「何?にこにーみたいなのが欲しいの?」
凛「ううん。ちゃんとしたのが」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 15:52:21.37 ID:ivBZE/1G0
にこ「あんた夜道を歩く時は背後に気をつけなさい」
凛「にこちゃん物騒だにゃ」
にこ「あんたがそうさせてんのよ」
凛「なんか…もっと上手い感じのあだ名が欲しいにゃ。かよちんみたいな」
にこ「かよちんを上手いとは思わないけど」
花陽「って言うか凛ちゃんが付けたあだ名だよね」
凛「やっぱり名前が凛だから…凛…リン…」
花陽「自分で考えるんだ…」
にこ「自分で考えたあだ名で呼んでって事?…イタイと思わないのかしら?」
花陽「……」
にこ「何よ?」
凛「凛…リン…りん…りんと言えば…りんりん…風鈴…鈴…すず!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 15:56:53.81 ID:ivBZE/1G0
にこ「は?」
凛「すずってどうかな?」
花陽「すず?」
凛「うん。変?」
花陽「変と言うか…」
にこ「あだ名って言うより普通の名前みたいなんだけど」
凛「確かに。じゃあ、鈴を英語にすると?」
にこ「チャイムよ」
花陽「ベルじゃないかな?」
にこ「まあ…そうとも言うわね」
凛「ベル!そうか〜ベル!いいかもしれないにゃ」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 16:10:08.25 ID:ivBZE/1G0
にこ「え?何?じゃあ、これからあんたの事はベルって呼べばいいの?」
凛「構わないよ」
にこ「何よそれ」
花陽「私はやっぱり…凛ちゃんは凛ちゃんがいいな」
凛「かよちん?」
花陽「だって、私の中では凛ちゃんは凛ちゃんだから。呼び方が変わっても凛ちゃんは凛ちゃんだけど…。私は凛って言う名前が一番大好きだから」
凛「かよちん…。やっぱり凛は凛のままで…ううん。凛のままがいいにゃ!」
花陽「うん」
にこ「完全に花陽に鈴を付けられてるわね。凛は」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 17:10:45.47 ID:ivBZE/1G0
「敗北」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 17:14:20.00 ID:ivBZE/1G0
穂乃果「うぅ〜」
希「穂乃果ちゃんどうしたの?」
凛「海未ちゃんと勝負して負けたんだよ」
希「勝負?なんの?」
凛「腕相撲」
希「腕相撲って…男子高校生みたいな…。それで落ち込んでるん?」
凛「ん〜普通の負け方じゃなかったからね」
希「どう言う事?腕相撲やろ?普通じゃない負け方ってなんなん?」
凛「ズルしたんだよ」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 17:22:52.23 ID:ivBZE/1G0
希「あ〜ズルして負けたん?」
穂乃果「違う。違うよ。ちょっと海未ちゃんの気をそらしてその瞬間に腕を引いただけだもん」
希「なんも違くないやん。すっごい汚い真似して負けたんやん」
凛「凄い憐れだったにゃ」
穂乃果「憐れまないで!!!可哀想な人みたいに」
凛「可哀想だよ?」
穂乃果「うぅ…凛ちゃん酷い…」
凛「だって…あれはなかったよ」
希「そんなになん?」
凛「だってズルして腕引いた時に滑って肘が机から外れてその勢いで顎を机の角に強打したんだよ。しかもそれで反則負け」
希「うわ〜それは酷いわぁ」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 17:31:42.99 ID:ivBZE/1G0
凛「でしょ?」
穂乃果「だって穂乃果は普通のか弱い女の子なんだよ?」
希「か弱いと言うよりも小狡いやん。海未ちゃんだって普通の女の子…普通ではないかぁ」
凛「普通ではないにゃ」
穂乃果「でしょ?だから頭脳プレイで行くしかないじゃん」
希「物は言いようやなぁ」
穂乃果「まあでも…海未ちゃんの力の前には穂乃果の組み立てた作戦も無残に砕け散ったけど…」
凛「違うよ?穂乃果ちゃんが勝手に自滅したんだよ?」
穂乃果「いや…うん。負けた人間にこれ以上何か言う?」
希「言われても仕方ない様な事をしたんやん」
穂乃果「くぅ…こんな時ことりちゃんだったら優しく慰めてくれるのに」
希「ことりちゃんの悪い所やな」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 17:45:06.90 ID:ivBZE/1G0
穂乃果「だいたい希ちゃんだってそう言う事するじゃん」
希「だってウチはそう言う事は華麗にやるもん」
穂乃果「うわっ。自分で言った。恥ずかしい」
希「いや…」
穂乃果「そして思ったより効いた」
凛「ズルいことをするのに華麗とかあるの?」
希「あるよ。ズルい事はスマートにやってこそやん?意表を突いたみたいに思わせなきゃ。無様にやるからズルい人になっちゃうんよ」
穂乃果「成る程。確かに一理ある」
希「やろ?」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 18:07:19.52 ID:ivBZE/1G0
凛「確かに。にこちゃんや穂乃果ちゃんがやるとずるいって思うけど希ちゃんが同じ事やっても全然違う感じがするにゃ」
希「そうやろ?大事なのは演出、タイミング、そしてそれで勝つ事!」
凛「全部穂乃果ちゃんにはないやつにゃ!」
穂乃果「うぅ…もういいよ。ドリンクバー行ってくる」
凛「あっ!凛も〜」
希「まあ、そんなもんが無くても穂乃果ちゃんには圧倒的スキルがあるんやから気にしなくてもええのにね」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/04(月) 19:56:54.05 ID:7uuziY69O
>>18
ここ上手いな
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:05:54.19 ID:ivBZE/1G0
「メニュー」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:19:21.18 ID:ivBZE/1G0
凛「凛は考えたにゃ」
穂乃果「何を?」
凛「このお店を更によくするにはどうすれば良いのか」
穂乃果「余計なお世話だと思うけど。凛ちゃんが考えなくたってお店の人が考えるよ」
凛「あ〜その考え方が良くないにゃ。穂乃果ちゃん接客業向かないよ」
穂乃果「あのさぁ。和菓子屋の看板娘なんだけど。凛ちゃんよりも全然お店に出てるからね」
希「まあ、穂乃果ちゃんの実力云々は置いといて。聞こうじゃないか。凛ちゃんのその考えとやらを。もしかしたら革命につながるかもしれないし。ふっふっふっ」
穂乃果「それ何キャラ?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:26:09.36 ID:ivBZE/1G0
希「で?考えとは?」
凛「えっとね。ラーメンの硬さとか太さ。スープの濃さを選べたらいいのにって」
希「成る程〜。はい!解散〜」
凛「え?なんで?」
希「そこまで求めたらもうラーメン屋さんやん。ここファミレスやからね?」
穂乃果「そうだよ。メニューラーメンがあるだけでも感謝しなきゃ」
凛「でも…選べたら嬉しくない?」
希「そりゃあね。けど、そこまでするのは大変やろ?用意したり店員さんの教育とかだって必要になるやん」
凛「でも、ラーメン屋さんは当たり前にやってくれるにゃ」
希「ラーメン屋さんはラーメンを作る基礎が出来てるからね」
穂乃果「そうだよ〜。ラーメンを作る技術をファミレスの店員さんに求めるのは酷だって」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:32:01.08 ID:ivBZE/1G0
凛「そうかぁ」
希「ファミレスだって商売やからねぇ。勝算があるなら取り入れるやろうけど。凛ちゃんのその案はデメリットの方が多そうやん?」
凛「ん〜」
穂乃果「そうだよ。ファミレスでラーメンのバリカタなんて誰も頼まないって〜」
凛「でもなぁ。凛はお客さん目線で考えてそう思ったんだけどなぁ」
希「どうしてもって言うならお客様アンケートに書いてみたら?もしかしたら採用されるかもよ?ウチ等の素人考えかもしれんし」
凛「ん〜…そうしてみるにゃ〜。採用されたらうっれしいにゃ〜」
希「されたらええね」
穂乃果「もし採用されたら穂乃果がラーメン奢ってあげるよ!」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:35:12.37 ID:ivBZE/1G0
「遊び」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:39:55.40 ID:ivBZE/1G0
母親「こら!外でゲームするのはやめなさいって言ってるでしょ?」
子供「今はお店の中だも〜ん」
母親「そう言う事を言ってるんじゃないの」
絵里「周りを見渡すとゲームをやってる子供が多いわね。私達が子供の頃ってそうだった?」
ことり「ん〜…私はそんなに…」
海未「絵里は幼少期はロシアだったのでは?」
絵里「あっ、そうね。ついウッカリ」
海未「ウッカリ…」
絵里「ねえ?二人が子供の頃ってどんな事をして遊んだの?」
海未「子供の頃?」
ことり「ん〜鬼ごっことかかくれんぼとかだよね?」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 22:48:57.60 ID:ivBZE/1G0
海未「そうですね。特にかくれんぼが多かったですね。穂乃果は何故か見つけるのが上手で」
ことり「よくやったね〜。海未ちゃんなんて最初仲間に入れてって言えなくてね」
海未「そんな事はなかったです」
ことり「あったよ〜。海未ちゃん恥ずかしがり屋さんだったから〜」
海未「もう」
絵里「なんか羨ましいわ〜。でも、やっぱりどこの国もかくれんぼとか鬼ごっこってやるのね〜」
ことり「ロシアでもやってたの?」
絵里「うん。万国共通なのね。ねえ?日本独特の遊びとかはやらなかったの?メンコとかコマ回しとか」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 23:07:21.32 ID:ivBZE/1G0
海未「コマ回しでしたらやった事はありますけど。メンコはないですね。ただ、日本の遊びでとなると…手鞠唄とか?」
絵里「手鞠唄?」
海未「はい。ゴム鞠などを使って歌に合わせて鞠をつく遊びです」
絵里「へ〜」
ことり「海未ちゃん家のお庭とか神社とかでやったよね」
海未「そうですね。最近はメッキリ見なくなりましたけど」
絵里「そうなんだ。どう言う唄があるの?」
ことり「有名どころだと…あんたがたどこさとかかな?って言うかそれしか知らないかも…」
絵里「どんな唄?」
海未「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ
舟場さ 舟場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉でちょいと隠せ〜。と言う」
絵里「何を言っているのか全然分からない。海未がいい声をしてると言う事しか」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 23:23:10.70 ID:ivBZE/1G0
海未「これは九州が舞台の唄ですからね。とは言っても純粋な熊本弁ではないらしいのですが」
絵里「ふ〜ん」
海未「こう言ったものはやはり地方に依存しますから」
絵里「そうなのね」
海未「はい。地方の噂話や伝説などを唄にしたりするんです。ですから、こう言った性質上、手鞠歌やわらべ歌は都市伝説になりやすかったり小説の題材になったりする事も多いですよね。かごめかごめや通りゃんせなども」
絵里「あ〜いい、いい。この話はやめましょう」
海未「え?あっ、はい」
絵里「だってあれでしょう?都市伝説とか…自然と怖い話に展開しそうだったから。私はそんな話をしたかったんじゃないの」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 23:34:14.15 ID:ivBZE/1G0
ことり「でも多いよね。日本の遊びってそう言う…都市伝説的な…」
海未「好奇心からこじつけたくなるのでしょう。私が知ってる話では…」
絵里「ちょっと…どうして続けるのよ」
海未「すいません。つい…」
絵里「ついって何よ…ついって…」
海未「絵里の反応がいいので」
絵里「も〜意地悪しないで」
海未「それでですね…」
絵里「だからぁ」
ことり「海未ちゃんが珍しく絵里ちゃんをイジって遊んでる。よっぽど嬉しいんだ…海未ちゃん」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 23:46:20.33 ID:ivBZE/1G0
「音階」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/04(月) 23:58:53.80 ID:ivBZE/1G0
絵里「…ってな事があってね。海未に意地悪されたのよ」
真姫「へ〜あの海未がねぇ。よっぽど絵里の反応が良かったのかしら?」
絵里「そんなにオーバーリアクションはしてないと思うけど」
希「ん〜どうやろ?えりちは自分で思ってるよりも結構怖がりやと思うよ?その日だって怖くて亜里沙ちゃんと一緒に寝たんと違う?」
絵里「そんな訳ないでしょう!!流石に怖いからって理由で妹に一緒に寝てなんて言えないわよ。姉としてのプライドがあるんだから」
希「ふ〜ん」
真姫「私は別にそれくらいは良いと思うけど。むしろ、それくらいの弱点でもなきゃ、完璧過ぎるもの」
希「まあ割と弱点多いけどね」
絵里「え?そんなにあるかしら?」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/05(火) 00:04:46.11 ID:NJclgdxR0
希「ま〜確かに日本の童謡とかわらべ歌って怖いの多いけどな。歌詞はもちろん曲調もちょっと怖い感じの物が多いよね」
絵里「ちょっと…だから…はあ。希に話したのが間違いだった」
希「ん?怖いんやったらうちに泊まりに来てもええよ。一緒に寝てあげるから」
絵里「ダメよ。亜里沙が一人になっちゃうでしょ」
希「じゃあ泊まりに行こうかな」
絵里「そうして」
真姫「あっ、わた…」
絵里「え?何?」
真姫「何でもない」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 00:09:26.28 ID:dnj7DI3yO
リアクション良いし可愛いからついいじめたくなるよね
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/05(火) 00:28:23.20 ID:NJclgdxR0
希「で、話戻すけど」
絵里「戻さなくていいのに…」
希「どうなんやろな?やっぱりわらべ歌が怖く聞こえるのは日本の独特の曲調に耳が慣れてないからなんかな?」
真姫「それは面白い考察ね。でも、わらべ歌なんかで使われてるのはヨナ抜き音階が多いのよ」
絵里「ヨナ抜き音階?」
真姫「うん。日本独特の音階なんだけどこれは今でもJ-POPなんかに取り入れられてるけど…でもそうね。西洋音楽に慣れてしまった現代人の耳にはその歌詞の内容もあいまって暗く悲しいメロディに聞こえる事もあるのかも」
希「成る程なぁ。そう言う事かぁ」
真姫「あくまで憶測よ。そう言う考えもあるのかなって?根拠がある訳ではないし。ヨナ抜き音階は心地良いって話も沢山聞くから」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/05(火) 00:47:37.93 ID:NJclgdxR0
希「いいね、いいね。ウチこう言うの大好きや〜。こう…皆んなで不思議を解明していく感じ。だからオカルトとかって好きや」
絵里「私は嫌い」
真姫「別に私も怖い話は好きじゃないけど。むしろ嫌い」
希「いや〜でもさっきの真姫ちゃんの話は中々プロっぽい感じやったよ?納得しちゃったもん。確かにな〜って。ウチはほら?神田明神でバイトしてるやろ?あそこで結婚式やるやん。その時に雅楽を演奏するんやけど。あのブウォ〜ンて音最初聞き慣れてないからちょっと怖い感じすらしたもん。本当はめでたいんやけどな」
絵里「確かに。ちょっと分かる」
真姫「私は分からないけど」
希「まあ、いいや。この話はえりちの部屋でやるとして。そろそろ帰ろうか」
絵里「は?私の部屋でそんな事させないから」
希「え〜するよね〜?」
真姫「え?わ、私?」
絵里「ダメよ、真姫。一緒に阻止してね?」
真姫「ちょっと…誰も絵里の家に泊まるなんて…全く…仕方ないわね」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 06:38:19.03 ID:ayG/OgtH0
真姫ちゃん良かったね
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 11:15:50.79 ID:JaefDYZI0
優しい世界
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 00:26:06.84 ID:5L+eCk300
「願い事」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 00:31:19.88 ID:5L+eCk300
ことり「あの…穂乃果ちゃん?ドリンクバーだけでいいの?」
穂乃果「…うん」
海未「何かあったのですか?まさか…自主的にダイエットするとは思えないし…」
穂乃果「なんでよ!するかもしれないじゃん!」
海未「してるのですか?」
穂乃果「してない」
海未「では何故?」
穂乃果「金欠なの。今月のお小遣い残り少ないの」
ことり「今月まだ二週間も残ってるけど…」
海未「穂乃果は無駄遣いし過ぎです」
穂乃果「はあ…計画的に使ってたのにな。凛ちゃんにラーメン奢ったのが余計だったんだよ」
海未「凛に?」
穂乃果「まあ、色々と訳あってね」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 00:35:15.02 ID:5L+eCk300
海未「訳?」
穂乃果「まあ…大した事ではないから気にしないで。穂乃果はこのメロンソーダを最後の晩餐だと思って味わって飲むから」
ことり「ドリンクバーだから飲み放題なのに…」
海未「ん?穂乃果…その腕に付けているのは?」
穂乃果「んあ?あ〜これ?ミサンガだよ」
海未「作ったのですか?」
穂乃果「うん。ことりちゃんが」
海未「ことりが?ことりが作った物を穂乃果が貰ったのですか?」
ことり「うん。作りすぎちゃって」
海未「そんな肉じゃがみたいな…」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 00:39:12.63 ID:5L+eCk300
穂乃果「可愛いでしょ?」
海未「まあ…」
穂乃果「ん?」
海未「いえ。ドリンクを取ってきます」
穂乃果「うん」
ことり「もしかして海未ちゃん。少し拗ねてる?」
穂乃果「だね。貴重な物をみたね」
ことり「うん。海未ちゃんの分もちゃんとあるのに。動画撮っておけば良かったな」
穂乃果「ことりちゃんも中々悪だね」
ことり「そんな事ないよぉ」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/06(水) 22:14:01.98 ID:5L+eCk300
穂乃果「あっ、海未ちゃん戻って来た」
海未「何ですか?」
穂乃果「ん?別に別に」
海未「所で…」
穂乃果「何?」
海未「そのミサンガ…何か願掛けしてるのでしょう?」
穂乃果「あ〜うん。してるよ」
ことり「えーどんなお願いしてるの?」
穂乃果「ん〜とね〜不老不死?」
海未「は?」
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