弟「はだかでうろつかないでよ!」姉「えー」

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113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 17:45:24.00 ID:2R4zU5MOo
弟「なんだよ!もういいよ!」

姉「怒んないでよ〜」

弟「最近なんか姉ちゃんおかしい」

姉「おかしくないでござるよ〜おろろ!」

弟「面白くない」

姉「お○ぱいさわる?」

弟「さわらない」

スタスタスタ…

弟(家に着いちゃった)

姉「…」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 17:53:21.19 ID:2R4zU5MOo
弟「晩ごはん作るの手伝うよ」

姉「ん。ありがと」

弟「…」

カチャカチャ

弟「何作るの?」

姉「今日はねーキャベツと豚肉のにんにく醤油炒め」

弟「おいしそう!」

姉「キャベツ安かったからねー」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 18:02:14.27 ID:2R4zU5MOo
ジュウジュウ…

姉「あ」

弟「どうしたの?」

姉「しまった…」

弟「???」

姉「今日は裸エプロンになろうと思ってたのに…」

弟(何言ってんだこの人)

姉「すいません。今からでもいいですか?」ヌギヌギ

弟「やめてよ脱がないでよ」

姉「申し訳ございませんでした」ヌギヌギ

弟「ちょっ!やめてったら!」

姉「誠にごめんなさい」ヌギヌギヌギ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 18:52:52.13 ID:2R4zU5MOo
姉「できた!お箸出してー」

弟「はーい…」

弟(マジで裸エプロンだよ…)

姉「テレビつけてテレビ!」

弟「うん」ピッ

姉「あ!キ◯プリ出てるー!」キャッキャッ

弟「姉ちゃんさむくないの…?」

姉「さむい」

弟「だよね…」

姉「いただきまーす!」

弟「いただきます」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:05:26.05 ID:2R4zU5MOo
弟「おいしい!」モグモグ

姉「キミハシンデレラガール♪フフフーフフーン♪」

弟「…ねぇ」

姉「んー?」

弟「お母さんいつ帰ってくるの?」

姉「知らん」モグモグ

弟「先週の土曜は一緒にご飯食べて…」

姉「うるさいなあ。知らないって」

弟「…お仕事は休みじゃないの?」

姉「…知らないわよ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:15:46.59 ID:2R4zU5MOo
弟「何かあったのかな」

姉「知らない」

弟「知らない知らないって…」

姉「知らないもんは知らないの!!」

弟「」ビクッ

姉「…」

弟「…絶対なんか知ってんじゃん」

姉「…」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:19:17.66 ID:2R4zU5MOo
姉「別にいいでしょお母さんなんて」

弟「いいことないだろ」

姉「いいのよ」

弟「…」

姉「あんたには私がいるでしょ」

弟「…」

弟(意味わかんない)

姉「私高校やめて働くから」

弟「は?」

姉「親なんかいなくても暮らしていけるわよ」

弟「どういうこと…?」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:24:33.38 ID:2R4zU5MOo
姉「しばらく帰りたくないんだって」

弟「お母さんが?なんで!?」

姉「『お母さんも幸せになりたいの!』だってさ」

弟「…」

姉「わかんない?あの人には私達は邪魔なんだよ」

弟「そんな…!」

姉「彼氏とどっか行くみたいよ」

弟「どっかって!?」

姉「さぁ」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:28:18.41 ID:2R4zU5MOo
弟「おかしいよ!そんなの!」ガタ

姉「ねーおかしいよねー」

弟「ぼくらはどうなるの?」

姉「二人で暮らしていくしかないでしょ」

弟「そんな…」

姉「だいじょーぶ!お姉ちゃんに任しときなさいって!」

弟「無理だよ!そんなの!」

姉「無理とかじゃなくて!そうするしかないの!」バンッ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 19:34:22.96 ID:2R4zU5MOo
弟「姉ちゃんが何か言ったんだろ!?」

姉「はぁ!?なんで私のせいになるわけ!?」

弟「姉ちゃんがちゃんと引き留めないからお母さんが出ていったんだろ!!」

姉「んなわけないでしょーが!!私が何言っても聞かねーんだよあいつ!!」バンッ

弟「ぅ…」

弟「なんでぼくには何も言わないんだよ…」

姉「…」

弟「お母さん、ぼくには何て?」

姉「私にあんたのこと頼むって…」

弟「それだけ…?」

姉「…」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 20:20:58.03 ID:2R4zU5MOo
弟「お母さんも姉ちゃんも、何でぼくに何も言ってくれなかったんだよ!」グス

姉「…」

弟「家族なのに…変だよ」

姉「ごめんね…」

弟「…ごちそうさま」カチャ

スタスタスタ

姉「どこいくの?」

弟「ちょっと散歩」


ーーーーー
ーーー
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/12(火) 22:16:14.75 ID:2R4zU5MOo
今日はここまで
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 22:22:38.36 ID:3uQV0nFF0
楽しみにしてるぞ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:40:10.38 ID:OvpWhSduo
<深夜・駅前>

弟「…」トボトボ

弟(どうしよう…これから)

弟(もうこんな遅い時間。帰ったら姉ちゃんにころされるよ)

弟(お母さんどこ行ってるんだろう)

弟(もしかしたら姉ちゃんが心配して、お母さんに助けをもとめてるかも)

弟(…そしたら姉ちゃんとお母さんとでぼくを探しに来てくれる)

弟(…)

弟(卑怯だなぁぼくは)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:42:41.43 ID:OvpWhSduo
グゥゥゥゥ…

弟(お腹すいた)

弟(ご飯途中だったもんな)

弟(…帰りたい)グス

弟(まぁそんなに家から離れてないけど)



ウォーン

弟「!」ビク

弟(どっかの家の犬の声かな…)

弟(ぼくは野良犬みたいになっちゃった)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:43:59.14 ID:OvpWhSduo
弟(とりあえず駅の階段の下に座ってよ)

弟(おまわりさんに見つかったら…何て言おう…)

弟「」ウトウト

弟(さむい…ねむい…)


ーーーーー
ーーー
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:46:20.86 ID:OvpWhSduo
姉「だからさぁ!何回も言ってんだろ!」

姉「家出だよ!家出!」

姉「帰ってこないんだよ!今何時だと思ってんだよ!!」

姉「あんたのせいだからな!母親失格だろ!」

姉「…」

姉「…」イライライラ

姉「あのさ…もうケーサツ言うからね」

姉「は?」

姉「当たり前でしょ。言うに決まってんじゃん」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:49:13.76 ID:OvpWhSduo
姉「あんたのこと?」

姉「もうどうでもいい。むかつくけどね」

姉「私は弟が心配なだけ」

姉「『誰も知らない』って映画知ってる!?あ、知らない!?」

姉「あっそ!」

姉「じゃーね!あんたに電話した私が馬鹿だったよ!!」

ピッ

姉「…」イライライラ

姉「…」

ヘタリ

姉「どうしよ…私のせいだ…」

姉「ケーサツに電話して…」

姉「さがしに…いかなきゃ…」フラ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 19:53:44.74 ID:OvpWhSduo
ーーーーー
ーーー
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:55:06.93 ID:OvpWhSduo
風が吹きつのり、空は一面真っ黒にそまって気味悪く光っている。

目が痛い。砂とほこりで喉と鼻の粘膜がひりひりする。

胸の上に、何か重いものが乗っていた。

胸に両足をかけて、弟の顔にのしかかり、ひやりとするものを鼻の裏に押し付けてくる。

ぜいぜいという荒い息づかいが、弟のすぐ耳の下で聞こえた。

咄嗟に肘をあげて、相手の脇腹を右にはらい、膝を内側に折りまげながら体を左にまわして跳ね起きた。

だが相手は、それよりも早く飛びのいていた。

5,6歩向こうから低く首をたれ、探るような目つきでこちらを見つめていた。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 19:56:47.14 ID:OvpWhSduo
犬の一種であることな間違いなかった。

しかし、根っからの野犬であるのか、飼い主をはなれた迷い犬であるのかは分からない。

泥にまみれ、目は赤く充血し、痴呆めいて伏し目がちであった。

弟よりも巨大であった。
痩せ細った身体はあばら骨が浮き出ており、それと比べて頭は不恰好なくらいに大きく見えた。

沼地で転げ回ったかのように毛皮には茶色がかった緑色の泥がこびりついている。

鼻面に皺を寄せて恐ろしげに牙をむくのを見て、弟はぞっとして体を硬直させた。

牙の間から白いあぶくがゆっくりと滴った。

野犬は病に犯されていた。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 20:00:45.75 ID:OvpWhSduo
弟は野犬が自分に向かってくるのを見ると、くるりと向きを変えて走った。

ひと掻き、ひと咬みは死を意味している気がしていた。

野犬が背後に迫る足音が聞こえ、やがてその足音がふっと途絶えた時、弟はそれが地を蹴って跳躍したことを知った。

巨体が機関車のような勢いで激突し、弟を押し倒した。

必死でもがき、起き上がろうとする。

しかし、野犬は上からのしかかり弟を再び苦もなく押し倒した。

弟は悲痛な叫び声を発した。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 20:02:46.00 ID:OvpWhSduo
悲鳴と怒号が混ざりあった絶叫が、夜の街中にこだました。

弟は、自分をアスファルトに押し付けているものがふいに離れるのを感じた。

灰色のパーカーとジーンズ姿の姉が、自分のすぐ近くで怪物と揉み合っていた。

唸りながら迫る牙を避けながら、懸命に野犬を押さえつけようとしている。

「走れ!」

姉は、弟には目もくれずに咆哮した。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 23:00:46.52 ID:OvpWhSduo
野犬が姉の肩に咬みついた。

強力な顎でむきだしの肌を咬み破り、腱を針金のように引っ張る。

血がほとばしった。

姉は、痩せた二の腕を伝って生暖かい血が流れ落ちるのを感じながら野犬に殴りかかった。

相手が少しひるんだ隙に四つん這いになって距離をとり、さらに足で蹴りあげる。

野犬はそれでも唸り声を発しながら突進してきた。

口から白い泡が飛び、息がにおった。

腐ったような、なんともひどいにおいだった。
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 23:12:59.97 ID:OvpWhSduo
姉は右手の拳を握りしめ大きく振り回し、野犬の下顎に命中させた。

それはまぐれ当たりに近かった。

深い咬傷のために火がついたように痛んでいる肩まで衝撃が走った。

胸を激しく上下させながら野犬をにらみつけた。

顔は血の気が失せ灰色になっている。

「かかってこい!」

姉は絶叫した。

「どうした!お前なんか怖くない!」

野犬は一歩後ずさった。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 23:42:25.21 ID:OvpWhSduo
姉は震えながら立ち上がり、辺りを見回し弟の姿がないのを確認した。

無事逃げ果せることができたようだ。

少し安堵しながら怪物から目を離さずに後ずさり始めた。

鼻面に皺を寄せて嘲笑するように歯をむき出し、乾いた吠え声をあげている。

こちらへの追撃は躊躇しているようだった。

「姉ちゃん!」

弟がどこからか野球のバットを拾って駆け寄ってきた。

(あのバカ!何で戻ってきた…)

姉は手でこちらまで来ないよう弟を制止すると、再び後ずさり始めた。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 23:50:53.40 ID:OvpWhSduo
弟「大丈夫!?」

姉「バカ!戻ってくんな!」ハァハァ

弟「今近所の人におまわりさん呼んでもらったから…!」

姉「なんでそのまま避難してないの!」

弟「だって…!」

グルルルル…

弟「!」

姉「行くよ。離れんじゃないわよ」

弟「うん…」

姉「安全な所は?」

弟「もう少し行った所にマンション!」

姉「よし」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/13(水) 23:59:13.45 ID:OvpWhSduo
姉(ちくしょう。噛まれた。噛まれた。噛まれた!!)

姉(まさか狂犬病持ちじゃないよな…くそ!)

ポタポタ…

弟「あいつ、まだ見てるよ…」

姉「目を離しちゃだめよ」

弟「うん」

姉「あんたは噛まれたりしてない?」

弟「大丈夫みたい」

グルルルル…
ウォン!ウォン!

弟「マンションの人達が来てくれるかも…」

姉(頭がクラクラしてきた…)フラ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 00:04:21.76 ID:scTEIUsao
姉「」ガク

弟「姉ちゃん!」

ウォン!ウォンウォン!!

弟「あいつ来るよ!姉ちゃん!立って!」

姉「…行きなさい!」

姉(目がかすんでる。もうあかんかも…)

弟「…!」ギュッ

弟「もう絶対置いてくもんか!」

姉(アホか…逃げろよ)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 00:21:17.33 ID:scTEIUsao
(だれか、助けて)

姉は心のなかで叫んでいた。

(お願い。私達を助けて)

ふいに朦朧とする意識の外で金切り声が聞こえた。

姉を背後にかばった小さな弟が、両手を広げバットをふり回していた。

野犬はじりじりと二人との距離をつめ、低い唸り声をあげながら今にも飛びかからんとしている。

(負けてらんないわね)

姉は歯を食い縛り立ち上がった。

(私はお姉ちゃんなんだから)

バットを弟から引ったくると、前に進み出た。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 00:36:57.69 ID:scTEIUsao
怪物が吠え声を上げ、地を蹴り、突進してきた。

(こい!)

姉は腰を落とし、高目の速球を打つようにバットを振った。

バットは頭をそれたが脇腹に当たった。

野犬は悲鳴に似た声を発してアスファルトに腹這いになった。

姉はわめきながら襲いかかり、野犬の腰や頭をめがけてバットを振り下ろし、殴り付け、絶叫した。

頭がクラクラし、世界がぐるぐると回っている。

だが、最初の一打以外はことごとく避けられてしまっていた。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 00:46:00.43 ID:scTEIUsao
疲弊した姉が一歩後退する。

その瞬間、野犬は怒りに満ちた低い唸り声とともにまた飛びかかってきた。

再びバットを振り回す。

鈍いどすんという音を立て、怪物がアスファルトに転がると同時に、バットが二つに折れてしまった。

(来んな!もう来るんじゃない!)

姉の手には長さ10センチ程の木の切れ端だけが残っていた。

野犬は再び立ち上がろうとしていた。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 00:57:19.53 ID:scTEIUsao
野犬と姉の睨み合いがつづく。

弟が自分にしがみついて何かを言っているが、全く頭に入ってこない。

肩の痛みは全世界を覆い尽くす炎のようだった。

束ねてポニーテールにしていた長い髪はとっくにほどけ、魔女のようにざんばらになっていた。

目は血走り、ギョロリと一点だけ敵を睨み続けている。

半開きの口からはだらしなく涎が一滴垂れ落ちた。

(来るな。来るな。来るな)

恐怖の感情を相手に悟られまいと必死だった。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 01:10:48.08 ID:scTEIUsao
(次、来たら、ころす)

(この木で、おまえの、目玉を、くりぬいてやる)

恐怖と入れ替わりに、姉の頭では殺意が鈍い音を立てて鳴り響いていた。

姉の目に映っているのは、憎々しい四本足の化物だけだった。

弟に襲いかかったことに対する復讐心も忘れ去り、残ったのは純粋な殺意のみであった。

手当たりしだいにこの犬っころを、咬み、ちぎり、引き裂きたかった。

頭のどこかに、この野犬に襲いかかり、押し倒し、骨から肉を引き剥がし、死にかけた心臓からおくりだされてまだ脈打っている血を飲むイメージがあった。

姉は極限的な状況で狂気に身を委ねようとしていた。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 01:15:54.27 ID:scTEIUsao
やがてパトカーのサイレンが聞こえてきた。

大勢の人間の気配を察し、怪物はヒョコヒョコと逃げ帰っていく。

緊張の糸が切れた姉は、そのままゆっくりと膝から崩れ落ちた。

弟の叫び声を聞きながら、姉は意識を失っていった。


ーーーーー
ーーー
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 01:16:52.26 ID:scTEIUsao
また明日
次で終わり
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 11:01:48.60 ID:kZAYqDH1O
作者になにがあった
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 17:59:45.22 ID:cY565g6lO
姉はそのまま短期の入院生活を送った。

咬傷の完治には長い期間が必要とされたが、狂犬病等の罹患には至らなかった。

あの犬がどこから来たのか。
また、どのようにしてあの危険な状態になったのか。
それは誰にもわからなかった。

狂騒型狂犬病の比較的初期段階の病状に酷似はしていたが、日本では狂犬病の発生は50年以上も報告されていない。

姉の肩口には生々しい傷痕が残ることになった。


ーーーーー
ーーー
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:01:15.52 ID:cY565g6lO
〈数日後〉

弟「姉ちゃん。ご飯できたよ」

姉「ほーい」

弟「今日は豚の紅茶煮作ってみたよ」

姉「おお…」

弟「意外と簡単だった」

姉「結婚して」

弟「いやです」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:02:04.19 ID:cY565g6lO
弟「ねぇ姉ちゃん」

姉「んー?」モグモグ

弟「今日はお母さんが彼氏連れてくるんだよね」

姉「んー」

弟「どんなひとかなあ?」

姉「知らん。どーでもええわ」

弟「またそんな事言って…」

姉「私はまだ許してないからね」

弟「あれはぼくが勝手に家出したから…」

姉「いーや!あのクソババアのせいよ」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:03:36.67 ID:cY565g6lO
弟「泣いて謝ってたでしょ…」

姉「ごめんで済んだらケーサツはいらん」モグモグ

弟「…」

弟(なんか姉ちゃん口悪くなったなぁ)

姉「振り回されるこっちの身にもなれっつーの」

弟「うん…」

カチャ

姉「…」ジッ

弟「な、なに?」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:08:09.82 ID:cY565g6lO
姉「あんたにはお姉ちゃんがいるでしょ」ニコ

弟(目が笑ってない)

姉「でしょ?」

弟「うん…」

姉「ごちそーさま!お皿洗いは私がやるね」

弟「まだ肩治りきってないでしょ。ぼくやるよ」

姉「あーん!またそんなお姉ちゃんに甘くささやくなんて!」

弟「ささやいてない」

姉「お◯ぱいもむ?」

弟「もまない」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:09:33.77 ID:cY565g6lO
姉「かしこまりました。お見せ致します」ヌギヌギ

弟「脱がないでいいって!」

弟(本当は病気かかってんじゃないの!?)

姉「こんなおばさんでいいの…?」

弟「よくないよくない」

< タダイマー

姉「!」

弟「帰ってきたよ!早く服着て!」

姉「…」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:13:41.87 ID:cY565g6lO
姉「このまんま出てったらどうなるかな」ニヤッ

弟「なに言ってんの!?」

姉「あんたも脱ぐのよ!」バッ

弟「ふざけんな!」

ワーワー
ドタンバタン

弟「やめてよー!」



姉「うるせぇ!」

姉「お前が!!」

姉「パパになるんだよ!!!」

姉「お前が!!!!」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:20:17.72 ID:cY565g6lO
姉「お初にお目にかかります」セイザ

< …
< …

姉「ダネーフシフシ(長女です)」

弟「…」グスッ

姉「フシーダネダネ(ここにいるスッポンポンは長男にございます)」

< …
< …

姉「どうぞよろしくお願い致します」フカブカ

弟「姉ちゃんのばかああああああああああ……」ウワーン

姉「ゲハハハハハ!!!」



おわり☆
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/14(木) 18:20:44.70 ID:cY565g6lO
ありがとうございました
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 19:59:53.12 ID:NKUR6fpD0
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 20:34:30.67 ID:zZNoP5SlO
おつ
中々不思議作品
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 08:39:04.54 ID:yIuDPkT9o
乙です
面白かったよ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/10(日) 11:30:19.61 ID:IYNKUhNAO
>姉「許してください!何でもしますから!」
ん?今
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