【アマガミ】橘「田中さん…何だか落ち込んでるみたいだな、僕が励ましてあげよう!」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:10:10.67 ID:OTmT6TPB0
―――――

田中「これこれ、これが見たかったんだー」

橘「へー」

田中「この間テレビで見て、実物を見てみたかったの」

田中「かわいいなー」

田中「こんなペット欲しいなー」

橘「犬…みたいだね」

田中「犬の自律型エンターテインメントロボットよ」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:11:24.23 ID:OTmT6TPB0
田中「名前には人工知能、目、相棒の意味があるんだ」

田中「カメラで物体を視認して、声で言うことを聞き分けてくれるんだよ」

田中「学習機能に成長機能がついて、喜んだり悲しんだりの感情があったりするの」

橘「田中さん、詳しいね」

田中「ある程度好きなものは、手に入らなくてもけっこう調べちゃうんだ」

田中「橘君はそういうのしない?」

橘「そうだな、僕はある程度好きなものは比較的入手しやすいけど…」

橘「手に入りにくいだと…」

田中「…?」

橘「やっぱり僕もよく知ろうとするかな」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:13:10.39 ID:OTmT6TPB0
田中「橘君の手に入りにくくて好きなものって?」

橘「え…?それは…」

橘「手に入るって言ったら言い方悪いけど…」

田中「言い方が悪いもの?」

橘「その、なんていうかさ…」

橘「あっ、もうこんな時間だ」

橘「そろそろ映画館の方に行かないと」

田中「え、うん」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:15:12.96 ID:OTmT6TPB0
―――――――――

何か所か周った後

橘(どうしよう…思った以上に上手く進みすぎて予定してたこと全部終わっちゃったぞ…)

橘「……」

橘「田中さん、どこか行きたいところある?」

田中「うーんとねー…」

田中「橘君の家」

橘「えっ」

田中「なんてね、冗談だよ、そうだなぁ…」

橘「まあ…いいよ」

田中「え…」

橘「どうする…?」

田中「…じゃあ、せっかくだし、迷惑じゃなければ」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:18:18.79 ID:OTmT6TPB0
橘家

田中「ここが橘君の家なんだ」

橘「うん、どうぞ入って」ガチャ

田中「お、おじゃまします」

橘(美也はいないみたいだな、よかった…)

橘「こっちだよ」

橘「ここ僕の部屋だよ」

橘「じゃあ何か飲み物持ってくるから、ちょっと待っててね」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:21:43.82 ID:OTmT6TPB0
橘(ふー)

橘(女の子が僕の部屋に遊びに来るなんてドキドキするな…しかも今日は…)

美也「ただいまー」

中多「おじゃまします」

橘「わっ!」

橘「み、美也、それに中多さんも…」

中多「こんにちは先輩」

橘「う、うん…こんにちは…」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:24:25.41 ID:OTmT6TPB0
美也「あっにぃににしては気が利くね、飲み物を入れてくれるなんて」

橘「こ、これは違うよ、今友だちが来てて…」

美也「ふーん、こんな日ににぃにの友だちねぇ」

美也「誰?」

橘「え…う、梅原だよ」

美也「へぇー梅ちゃんってあんな可愛らしい女の子の靴履くんだー」

橘「うっ」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:25:24.84 ID:OTmT6TPB0
橘「と、とにかく邪魔するなよ」

美也「そんなことしないよ」

美也「様子を見に行くことはあるかもしてないけどね、にししし」

橘「や、やめろよ、そういうことは!」

美也「にぃにこそ、美也たちのジャマしないでよね」

橘「するわけないだろ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:26:18.00 ID:OTmT6TPB0
橘「お待たせ」

橘「はいどうぞ」

田中「ありがとう」

田中「話し声が聞こえたけど?」

橘「ああ、美也と友だちが来たんだよ」

田中「そうなんだ」

橘「あ、あの…部屋の中を探ったりはしてない…かな?」

田中「うん、してないけど」

田中「もしかして何か見られたら困るもの隠してるの?」

橘「い、いやー…何もないけどー」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:27:02.25 ID:OTmT6TPB0
田中「あっ、あのアルバムとか?」

橘「アルバム?ああ、アルバムなら全然いいよ」

田中「いいの?じゃあ見せて」

橘「うん」

田中「……」ぱらっ

田中「わぁこの子ってもしかして橘君?」

橘「うん、小学校の3、4年生のころかな」

田中「可愛いね」

橘「なんかそう言われると照れるな」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:27:58.43 ID:OTmT6TPB0
―――――

田中「この一緒に写ってるのって桜井さんだよね」

橘「そうだよ」

田中「あ、これは薫だ」

田中「…こうやって見ると私の知らない橘君がいっぱいいるなぁ」

田中「当たり前のことだけど、なんだかちょっと悔しいな」

橘「それは初めて出会ったのが早かったってだけで…」

橘「ん?」

田中「なに?」

橘「ちょっと待ってね…」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:28:45.54 ID:OTmT6TPB0
ガチャ

美也「あ」

中多「あ」

橘「何やってんだ」

美也「な、何もしてないよー」

橘「盗み聞きしてただろ」

中多「すみません先輩!」

橘「あ、いや、いいよ中多さん」

橘「どうせ美也に無理やり付き合わされてただけなんでしょ」

美也「何よその決めつけー、間違ってないけど」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:29:43.01 ID:OTmT6TPB0
美也「それよりにぃに、全然いい感じにならないねー」

橘「う、うるさいな」

田中「橘君?」

橘「あ、田中さん、ちょっと外行かない?」

田中「え?いいけど」

橘「ついてくるなよ」

美也「さすがに外までは行かないよ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:30:50.52 ID:OTmT6TPB0
―――――

橘「ごめんね、いきなり外に行こうって言って」

田中「ううん、いいよ」

橘「はぁ…美也の邪魔さえなければな…」

田中「美也ちゃんはきっと橘君のこと好きなんだよ」

橘「今日はせっかく田中さんに告白しようと思ったのに…」

田中「え…」

田中「それ…本当…?」

橘「え、何が?」

田中「…私に…告白ってのは」

橘「……」

橘(口に出てた!?)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:32:29.25 ID:OTmT6TPB0
橘「き…聞こえてた…?」

田中「うん…」

橘「……」

橘(もうどうせ格好がつかないんだ…こうなったら…)

橘「田中さん」

田中「は、はい」

橘「こんな場面で気の利いたことも何も言えないけど…」

橘「ぼ、僕は田中さんのこと…田中さんのことが好きだ」

田中「あ…」

田中「ありがとう、私なんかにそう言ってくれる人がいて嬉しい…」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:33:19.53 ID:OTmT6TPB0
橘「じゃ、じゃあ…」

田中「……」だきっ

橘「わ…」

田中「その…私こういうの口に出して言うのが苦手だから、答えはこれじゃダメかな…?」ギュッ

橘「…いや、いいよ…ありがとう」

田中「ねえ橘君」

橘「なに?」

田中「私、橘君の彼女として頑張るよ」

橘「はは、頑張らなくていいよ」

橘「でも…いつまでもこうして一緒にいてほしい」

田中「うん、私も橘君とずっと一緒にいたいよ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:34:03.05 ID:OTmT6TPB0
数年後

田中「やっぱり元日の神社は人が多いね」

橘「そうだね、はぐれないようにしないと」

田中「じゃあ…」

田中「こうしてしっかりと腕を組んでれば安心だね」

橘「うん…//」

田中「あれ?もしかして照れてる?」

橘「て、照れてないよ、いつもやってることだし」

橘「ただいつもより人が密集してるところだからさ」

橘「どこでもこうしてくれることは少し嬉しいけど…」

田中「少しだけなの?」

橘「かなり嬉しい」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:35:03.36 ID:OTmT6TPB0
―――――

田中「……」

橘「……」

田中「……」

橘「あまり願い事が多いと神様も困っちゃうよ」

田中「……」ふっ

田中「もう、大事なことなんだから、せっかくのお願いが無駄になっちゃう」

橘「何をお願いしたの?」

田中「内緒」

田中「純一君が何をお願いしたら教えてくれたらいいよ」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/08(金) 05:36:24.42 ID:OTmT6TPB0
橘「え、ぼ、僕は…その、今年こそけっ…伝えたいことを伝えられますようにって…」

田中「伝えたいこと?」

田中「誰に何を伝えるの?」

橘「そ…それは秘密だよ、さあ僕のお願い教えたから、恵子も教えてよ」

田中「純一君のコレクションがまた増えてたから、どうにかならないか神様に相談してるの」

橘「えっ」

橘「ま、まさかあれが…」

橘「どうして?美也から…?それとも自分で…」

田中「冗談よ」

田中「純一君といる幸せがいつまでも続きますようにってお願いしたの」

橘「なんだ、それなら…」

橘「神様は関係ないね」

田中「ところで冗談で言ったんだけど、本当に増えてたの?」

終わり
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 05:38:31.39 ID:OTmT6TPB0
今回はちょっといつもと書き方変えてみました
今まではそのキャラクターの歌とかをテーマに組み込んだりしてるんですけど、田中さんはない(はずだった)ので少し難しかったです
あと、いつもよりパロディとかオマージュが多いです
内容的なことに関しては田中さんは「普通の子」なのでそれに対する橘さんの紳士的行為は控えめにしてます
それといつもの言い訳なのですが、最後正月の内容にしてる通り、一月前半に出すつもりで年末には内容をまとめられていたのですが、長めに風邪をひいた後、インフルエンザになり、試験がありと何もできませんでした
すみません…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 07:31:58.55 ID:CspA4v9VO
乙ー
よし次は高橋先生だな
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 12:41:11.74 ID:i6xUSLaM0
乙 今回もよかった
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 18:01:46.23 ID:H1wD2lpI0
とても普通だった
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 23:45:44.24 ID:+di9FTGK0
ほんまになんで田中さんはヒロインに入ってないんや
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/15(金) 02:06:30.04 ID:EZfHn++e0
田中さんルート、ありがとナス!
次は縁さんルートで頼むよ〜
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/12(火) 20:48:56.13 ID:+HjaKV9O0
この作者tlssやってるな!
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