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【オリジナル・異世界転生】少年「力の無い僕が異世界で本当に強くなるまで」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/02/02(土) 13:41:16.64 ID:0wWpNs9sO
『プロローグ』
17歳の僕はずっと冴えない人生を送っていた。
勉強も運動もできない、アルバイトでもミスばかり。
友達は少ないし彼女もいない。女の子と話すのは苦手。
人が怖かった。自分より優れている人間が怖かった。弱い自分を認めたくなかった。
ネットと2次元だけが僕の安心できる世界だった。
僕の人生が上手くいかないのは「世の中が腐っているから」「誰も僕の本当の凄さを知らないから」だと。
「力さえあれば優れて認められる人間になれる」…と、
……ずっと、そう思っていたんだ。
そしてある日、僕は不注意の事故で意識を失った。
その不注意の事故ってのが情けない事に、ボーッと外歩いていたら石造りの階段から踏み外して…
っていう、ほんとにしょうもない理由なんだ。
全く何やってんだろうな。
そして僕はそのまま魂だけが異世界へ飛ばされたしまったんだ。
僕が転生した異世界…
そこは魔王に世界の7割を支配されてしまった、魔法が魔物といったものが存在する世界。
1年前に勇者が魔王に挑むも敗れてしまったらしい。
そんなところに僕は飛ばされてきた。
そこでは「魔石」と呼ばれる魔翌力を持つ石が存在し、魔翌力を持たない者でもその石を使えば擬似的な魔法が使用できる。
そして、その中には「別世界からの転生者のみが使える強力で特別な魔石」が存在する。
僕は転生してある村に突然現れたようだ。
そしてその村で「神から選ばれし英雄」と讃えられ村で管理されていた特別な魔石を貰ったんだ。
…そこから僕は貰った強大な力を存分に振るった。
村に入ってくるモンスターも一撃で倒せた。簡単だった。
そして村の人間達からは称賛され、食べ物も寝る場所もただで貰えた。別の村での依頼をこなすうちお金もたくさんもらった。
女達からも英雄として憧れの視線を向けられモテモテになった。
気分が良かった。
もう自分には敵は居ない、もう何も怖くない。
自分が最強だ
僕はやっぱり凄い存在なんだ、と…
ただただ強大な力を振り回していた。
手に入ったスゴい玩具ではしゃぐ子供のように…
世の中は意外と上手く回っている。
そんな独り善がりな幸福が長く続く訳もない。
その日は突然やってくる。
「その日」から僕の運命が…
本当の「強くなる」物語が始まるのだ。
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