THE 3名様〜六番目の穂乃果〜

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 23:56:22.89 ID:aryPLPbfO
「虫」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1547650582
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 00:05:44.38 ID:GO52cqDiO
穂乃果「あのさ…」

希「ん〜どしたん?」

凛「何かあったの?」

穂乃果「二人も実感あると思うんだけどさ。こう…穂乃果達も大人になってさ」

凛「大人にはなってないよ?」

希「まぁ、まだ自立してないもんなぁ」

穂乃果「いや…じゃあ、大人って言うか大きくなってさ。年齢的にね?論点がズレちゃうよ」

希「あ〜それはゴメン。それで?大きくなって?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 00:21:15.80 ID:GO52cqDiO
穂乃果「まあ、大きくなって色々変わって来る事もあるじゃん?」

凛「変わって来る事?」

穂乃果「ほら?小さい頃は夜中に一人でトイレ行けなかったのにいつの間にか行ける様になったりさ」

希「あっ、そう言う事?大層な言い方するから…。ま〜そうやね。殆どの人は高校生にでもなれば夜中にトイレくらい行けるわな。殆どの人はな」

穂乃果「でしょ?その逆に虫とか触れなくなったりしない?」

凛「しないよ」

穂乃果「いや…する人もいるじゃん?実際にね、穂乃果も昨日さ…まあ、ファミレスでする話ではないんだけど」

希「え?だったらやめた方がええよ?他のお客さんも居るんやから」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 00:32:59.36 ID:GO52cqDiO
穂乃果「いや、大丈夫、うん。あの〜昨日ね、下駄箱の所にカマキリが居て…どかさないと上履き履けないからさ〜どかそうと思ったの。でもね、子供の頃は全然触れたんだけどね〜なんか怖くてさ」

希「カマキリが?って言うか…全然ファミレスで話してもいい話やん」

凛「凛はカマキリ触れるから呼んでくれればよかったのに」

穂乃果「そう思うでしょ?実際に対面すると凄い怖いよ?なんか威嚇してくるしさ。怖いんだよねぇ…ことりちゃん呼んだんだけどダメでさぁ」

希「え?どうして、ことりちゃんを呼んだん?ことりちゃんこそ虫とかダメそうやん」

穂乃果「うん。ことりちゃんも大きくなったからね。もう小鳥じゃないね。鳥だね」

希「いや…そう言う事じゃないし。だったらカマキリと相性良さそうやん」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 00:36:10.21 ID:GO52cqDiO
「スランプ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 00:43:29.31 ID:j7D2u2Y2O
鳥なら捕食してくれそうだよねw
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:53:04.21 ID:GO52cqDiO
海未「今日は私の為にすいません」

真姫「いいのよ別に。私だって作曲で行き詰まったら真っ先に海未に相談するもの」

海未「ありがとうございます、真姫。絵里も付き合って頂いて」

絵里「私は音楽の知識は乏しいから…力になれるか分からないけど。協力するわ」

海未「ありがとうございます。それで…早速なのですがなんとか詞が出来て。ただ…スランプだったのでおかしな事を書いていないか…これなのですが…」

絵里「どれどれ…」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:54:45.97 ID:GO52cqDiO
出会った日と 同じ様に

霧雨が降る夜

目を閉じると 浮かび上がって来る

あの日のままの二人

人並みで溢れた 街のショーウィンドウ

見惚れた 貴方が不意に
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:59:43.19 ID:GO52cqDiO
絵里「いや…これは…」

海未「ダメですか?」

真姫「どこかで見た事ある詞なんだけど…」

海未「え?」

絵里「似ているとか以前の問題…」

海未「要するにこの詞が既存の曲とそっくりだと?ですが…私は何も…」

絵里「そうね。うん…海未がそんな事するとは思えないし…偶然?」

真姫「気付かぬ内に影響を受けてたとか?」

海未「え?そんな事ってあるのですか?」

真姫「こっちが聞きたいくらいなんだけど」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 10:05:32.99 ID:GO52cqDiO
海未「良かったです。二人に相談して」

絵里「そうね。これで発表してたら完全に炎上してたわよ」

真姫「まあ、作曲する時点で私が止めてたけど」

海未「ありがとうございます」

絵里「きっと疲れてるのね。ロクに睡眠もとってないでしょ?」

海未「はい…」

絵里「それじゃあ思考力も低下するわ」

海未「すいません」

真姫「気にする事ないわよ。その為に私達が居るんだから」

海未「はい!」

真姫「それで…今度は私の番なんだけど。曲を作って来たの。これなんだけど…」

?〜

真姫「どう?」

海未「真姫…これは…」

絵里「あなた達…今日は帰ってゆっくり寝なさい…」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 10:49:05.71 ID:A6HcVMA8O
一年であれだけ曲作ってたらそういう事もあるか
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 20:54:07.52 ID:y3YjXLP50
「合宿」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 20:57:31.61 ID:y3YjXLP50
絵里「さっきコンビニで面白い物を見つけたの」

希「面白い物?」

にこ「絵里が言う面白い物ってそんなに面白くなさそうなんだけど」

絵里「え?なんで?」

にこ「いや…何となく」

絵里「何となくで人をつまらない人間みたく言わないでくれない?」

にこ「そこまでは言ってないけど」

希「面白い物って何なん?」

絵里「これ!合宿免許のチラシ!コンビニにあったのよ」

にこ「ほらね?」

絵里「え?何がほらなの?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 22:21:41.27 ID:BA+msVibO

待ってた
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 23:06:10.03 ID:RvChZsxPO
waoの予感
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 23:26:33.85 ID:HkwagDBOO
にこ「別に面白くはないな〜って」

絵里「面白いのニュアンスが違うんじゃないの?爆笑とかそう言う事じゃないのよ?」

にこ「分かってるわよ!そんな事は!」

希「でも何で急に?」

絵里「コンビニで買い物してたら目に入ったのよ。ピンクのチラシで目立ってたし」

希「向こうの思惑通りやなぁ」

にこ「まさに効果てきめんって訳ね」

絵里「まあね。でもほら?高校卒業したら大学入学まで少し暇があるじゃない?卒業出来ればだけど」

希「あ〜じゃあ、にこっちは怪しいなぁ」

にこ「出来るわよ!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 23:35:01.86 ID:HkwagDBOO
絵里「だから、ほら?その間に免許取りに行くのもアリなのかなって。それなら合宿で一気取るのが良いじゃない?」

希「ん〜そうやね」

絵里「で…どう?一緒に行かない?」

にこ「合宿に?」

絵里「免許を取りに」

にこ「え〜…別にいらないけど」

希「東京は電車がいっぱい走ってるからね」

絵里「え〜、取れる時に取っておかないと困るわよ?合宿なんか長期休みがないと行けないんだから。今の内よ?」

にこ「そしたら普通に教習所に通うわよ」

絵里「合宿の方が絶対に良いわよ」

希「めっちゃ合宿を押すやん。宣伝大使でもやってるん?」

にこ「って言うか本当合宿好きよね」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 23:35:39.43 ID:HkwagDBOO
「小説」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 23:38:14.88 ID:YnfTaXzR0
合宿好き繋がりかなるほどww
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 23:38:58.24 ID:HkwagDBOO
穂乃果「最近小説に興味があってね」

海未「え?穂乃果がですか?」

ことり「穂乃果ちゃん…何かあったの?何か悩んでるの?」

穂乃果「え?なんで?」

海未「だって穂乃果が活字の本を読むなんて…何かあったとしか」

穂乃果「酷い言い様だね」

ことり「じゃあ、何も悩んでないの?」

穂乃果「うん。そりゃあね」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/18(金) 13:51:00.04 ID:L5hVnsBcO
海未「そうですか。それで?どんな本を?」

穂乃果「えっとね。最近見つけた本のタイトルはたった一つの冴えたやり方ってやつかな」

ことり「海未ちゃん知ってる?」

海未「はい。私も読みました!どの作品も面白いですよね。特に表題作の短編が私は好きです。普段、海外の小説はあまり読まないのですがこの本は読み返した程ですよ」

穂乃果「へ〜そうなんだ」

海未「他には?他に何を読みました?何かオススメでもあれば教えて貰えると嬉しいです。私もオススメしたい本はたくさんありますからお互いに教えあいっこしましょう?」

穂乃果「う、うん」

ことり「海未ちゃん凄い嬉しそう」

海未「嬉しいですよ。まさか、穂乃果と本について語り合える日が来るなんて」

穂乃果「そこまで?」

海未「そこまでです。それで?他にはどんな作品を?」

穂乃果「えっと…悲しみよこんにちはってのかな?」

海未「サガンですか?素晴らしい作品ですね。この作品は後に作者自身の人生を大きく変えたとか。なんて、私は読んだ事ないのですがどうでした?やはり、素晴らしい作品でしたか?」

穂乃果「さあ?」

海未「え?さあ?内容が理解出来なかったのですか?」

穂乃果「ううん。そもそも読んでないし」

海未「へ?」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/18(金) 23:18:14.21 ID:L5hVnsBcO
穂乃果「読んでないんだって」

海未「あの…言っている意味が…」

穂乃果「そのまんまの意味だよ」

海未「だってオススメって言った…」

ことり「びっくりして喋り方が変わっちゃってるよ」

海未「あの…本当に理解が追いつかないのですが。最近、小説を読むのにハマっているのでしょう?」

穂乃果「ハマってないよ?」

海未「あの…本当に…え?」

穂乃果「穂乃果がハマってるのは小説のタイトルね」

海未「タイトルに?どういう事ですか?」

穂乃果「小説の良いタイトルを探すのにハマってるんだよ。カッコいいタイトルも多いんだから」

海未「穂乃果…あなたと言う人は…」

ことり「海未ちゃん大丈夫?」

海未「そっとして置いて下さい」

穂乃果「ちなみに一番好きなのは月は無慈悲な夜の女王って奴!読んだ事はないけどね!」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「なんか良い詞が浮かびそうです」



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/18(金) 23:21:39.73 ID:L5hVnsBcO
「関西」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/18(金) 23:37:33.55 ID:L5hVnsBcO
希「でな、そん時のえりちの反応がすんごい可愛かったんよ」

穂乃果「うんうん」

凛「それで?それで?」

希「終わりやけど?」

穂乃果「え?終わりなの?」

希「うん」

穂乃果「特に…オチとか…」

希「いや…別にえりちが可愛かったって話やけど」

穂乃果「あっ、そうなんだ。希ちゃんの事だから爆笑エピソードトークを披露してくれるのかと思って」

凛「凛もそう思ってたにゃ。どうやってオチに持っていくのかなって期待してたんだけど」

希「え?ウチにそんなイメージ持ってたん?」

穂乃果「関西弁だしね?」

凛「うん。関西弁っぽいし」

希「別に関西人全員が面白い訳じゃないよ?だいたい爆笑面白エピソードって…ハードル高すぎやろ!高すぎて飛ばなくてもくぐれちゃうわ!」

穂乃果「あ〜そっか。まあ、確かにそうか」

凛「でも、例えツッコミとかはするんだね」

希「なっ!?」

穂乃果「希ちゃんの顔が見る見る赤くなっていく」



25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/18(金) 23:39:57.42 ID:8hEN+ucQO
関西弁だと面白いこと言いそうって期待しちゃうよね
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 14:11:55.44 ID:E6fevajPO
このシリーズすこ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/19(土) 17:45:27.99 ID:+A2bynE30
「地球」
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