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お友達「……私よりも、本が好きなの?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/01/14(月) 21:25:04.40 ID:9sncYS350
「本を読みながら泣く癖、直しなさいよ」
「だって……」
本を読むと、泣けてくる。
プロの作家の精緻な文章が羨ましいから。
私に文才はなく、本物たちには到底及ばない。
それが、悔しくて、悲しくて、切なくて。
ポロポロ、ポロポロ、涙が溢れて。
シクシク、シクシク、みっともなく。
鼻をすすりながら、鼻をかみながら。
ペラペラ、ペラペラ、ページをめくる。
「はあ〜……面白かった」
「はい、お水」
「ん……ありがとね」
読み終わると、私は沢山、お水を飲む。
ゴクゴク、ゴクゴク、お水を飲むと。
その水はおしっこになって、トイレに向かう。
「んっ……ふぁっ」
「変な声を出すなって言ってるでしょ」
「だ、だって……んあっ」
チョロチョロ、チョロチョロ、排尿する。
そんな私を見て、お友達は呆れ顔。
それでも彼女は、優しく抱きしめてくれる。
最後の一滴まで、尿を、搾り取ってくれる。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1547468704
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/01/14(月) 21:26:45.34 ID:9sncYS350
「今日はおしっこだけでいいの?」
「毎回、期待されても困るよ」
「き、期待なんて、してないし!」
ソワソワ、ソワソワ、落ち着かないお友達。
それを見て、クスクス、クスクス、私は嗤う。
すると、プンプン、プンプン、彼女は怒る。
「生意気」
「あぅ」
お仕置きのデコピンをされて。
ズキズキ、ズキズキ、額が痛む。
また、涙が溢れそうになって。
優しく、そっと、額に、キスをされた。
「泣かないの」
「だって、痛くて」
「もう1回?」
「うん……もっと、キスして」
何度も、何度も、キスをされて。
私の涙は引っ込んで、痛くなくなる。
フワフワ、フワフワ、気持ちが浮ついて。
ドキドキ、ドキドキ、胸が高鳴る。
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/01/14(月) 21:29:00.64 ID:9sncYS350
「それではご期待にお応えして」
「だから、期待してないってば」
「見ないの?」
「……見るけどさ」
素直になれないお友達の手を引いて。
トイレの個室に誘って、下着を下ろす。
ゴクリ、ゴクリと、お友達が生唾を飲んで。
ムクムク、ムクムク、便意が促進される。
「手、繋いで」
「あ、うん……気が利かなくて、ごめん」
「ううん。そんなところも、好きだから」
そう言って朴念仁なお友達に微笑みかけると。
顔を真っ赤にして、きゅっと手を握ってくる。
キュンキュン、キュンキュン、胸が熱くなり。
私はその機を逃さずに、プリプリ、プリプリ。
「フハッ!」
プリプリ、プリプリ、うんちを、プリプリ。
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
お友達は、私のうんちを見て、高笑い。
フハハハ、フハハハ、愉悦に包まれて。
ガンガン、ガンガン、耳鳴りがすごくて。
お腹に響く哄笑を聞きながら、プリプリ。
まだまだ、プリプリ、プリプリ、プリプリ。
もひとつおまけに、プリプリ、プリリリン。
「ふぅ……全部出たよ」
「お疲れ様」
「うん……見てくれて、ありがとうね」
スッキリした顔で感謝すると抱きしめられた。
「……好き」
「私のうんちが?」
「……バカ」
ドキドキ、ドキドキ、お友達の心音が伝わる。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/01/14(月) 21:31:35.64 ID:9sncYS350
「また懲りずに本を読むの?」
「うん……好きだから」
排泄を終えて、私はまた本を読む。
シクシク、シクシク、泣きながら。
ポロポロ、ポロポロ、泣きながら。
ペラペラ、ペラペラ、ページをめくる。
「……私よりも、本が好きなの?」
そう言われて、一旦、読書は中断する。
「おいで」
「いいよ……邪魔しちゃ、悪いし」
「それなら、私がそっちに行くね」
パタパタ、パタパタ、駆け寄って。
精一杯、思い切り、力一杯、抱きしめる。
思いが伝わるように、想いを伝えるように。
私は文章を書くのが下手くそだから。だから。
こうすることでしか、気持ちを伝えられない。
「好きだよ。大好き。大切なお友達だから」
「……トイレを見られたから?」
「……バカ」
それも含めて、私はお友達が大好きだった。
「涙が冷たいよ」
「ごめんね」
「でも、あったかい」
嬉しくて、ポロポロ、ポロポロ、涙が出る。
珍しく、お友達も、ポロポロ、ポロポロと。
綺麗な涙を流して、泣き合って、泣き疲れ。
眠ってしまったお友達を、胸に抱きながら。
私は懲りずに、また本のページを、めくる。
【大切で大好きなトイレのお友達】
FIN
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