八幡「聲の形?」

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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:02:34.58 ID:HLw/mjUv0

「さっきから竹内先生は他人事みたく言ってるけど先生だって児童たちと同罪ですよ。」


「俺が…何を言ってるんだ…?」


「そもそも先生は西宮の症状を把握してましたよね。
それなのに何で西宮をこんな夜の山道の中一人で歩かせたんですか?
どう考えても危険だってわかりきってるじゃないですか。」


そうだ。本来なら竹内は西宮の問題を児童たちに押し付けていた。

肝試しで石田たちの班は西宮をウザがって一人で夜の山道を歩かせた。

竹内は西宮に行われているイジメ問題について放置していた。

だから石田たちが夜の山道を歩かせたなんて気づかずにいたがそれがこのザマだ。

事態は最悪の展開を迎えた。

さすがにこればかりは石田だけの責任では済まされない。

竹内は6年2組の担任教師。その責任は重大だ。


「明日、西宮の親御さんがここに来るんですよね。
その時に石田一人を謝らせて済ませられると思ってるんですか?
当然ですけど竹内先生には最終的な責任がありますよ。」


そのことを指摘すると竹内は世にも醜いほど顔を強ばらせていた。

まさか本気で児童一人に責任押し付ける気だったわけじゃないよな?

だとしたら引くわ。さてとここまで指摘してやると

さすがにさっきまでみたく誰も石田だけを吊るし上げるような空気ではない。

だからといって反省したのかといえばそうでもないわな。

むしろ何人かはまだ石田に罪を擦り付けようとする動きもある。

それに竹内もだ。いざとなればどう動くかわからん。こうなると厄介だな。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:03:16.57 ID:HLw/mjUv0


「あの…やっぱり私たちみんなが悪いんだと思う…」


そんな時、たった一人この場で手を挙げた児童がいた。女子の植野だ。

6年2組の児童たちが注目する中で植野は自分たちにも非があることを認めた。

それからは植野に続いて女子の数人が自分たちの非を認め出しそれに続いて男子たちも…

これで西宮のイジメ問題は6年2組全体で行っていたという証言は得られた。


「竹内先生、児童たちは非を認めましたよ。あとは先生だけです。どうしますか?」


「だが…俺は…何もしては…」


「児童たちが非を認めたんですよ。先生だって認めなきゃダメですよ。
それにどのみち西宮を一人で夜の山道を歩かせる許可を出したのはアンタだ。
その責任は絶対に免れませんよ。」


さすがにここまで脅せば十分か。それではここらで飴を渡す頃合だな。


「だからここは先生がイジメ問題を解決したってことにしましょう。」


「え…?俺が…」


「はい、外部のボランティアが乗り出して解決したなんて格好がつかないっすからね。
だから先ほどの動画についてはなかったことにしませんか。
これでお互いさまってことでいいでしょ?」


竹内に関してもとりあえずはここまでにしておいた。

本当ならもっとやってやりたいところだが今こいつには潰れちゃ困るんだよな。

こうして話し合いは終了。

だが俺たちは石田だけはお説教があると残ってもらい

今夜は俺たちといっしょのコテージで泊まることになった。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:04:58.26 ID:HLw/mjUv0


「あのさ、俺は反省してねえから。そもそも悪いの西宮だし。」


クラスの連中がいなくなってから石田はさっきまで怯えていたのが途端に開き直った。

さっきまでこいつはクラスから吊るし上げるところだった。

だがそれが一転して悪いのは

自分だけではないと証明されたことで調子を取り戻したらしい。

まったく調子のいいヤツめ。だがこれは想定内だ。

それから俺たちのコテージへと石田を連れて行くとそこには意外な人物が待っていた。


「嘘だろ…なんだよ西宮…お前…」


そこには西宮が待っていた。

その西宮だが特に傷ついたわけでもなく至っていつも通りだ。

それどころか小町や由比ヶ浜がヘアスタイルを弄っておめかしをしている程だ。

これがさっきまで夜の山道を彷徨っていた人間の有様か?そんなわけねえだろ。


「種明かししてやる。西宮はずっとここにいたんだよ。」


この発言に石田は思わず鳩が豆鉄砲を食らった顔をした。

単純なヤツめ。つまりドッキリだったわけだ。

予め西宮を呼び出して手話の出来る雪ノ下を通じて打合せを行う。

それで肝試しで行方不明になったフリをして俺たちのコテージに隠れる。

そしてお前ら6年2組の連中に反省を促す。つまりはそういうことだったんだよ。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:05:43.36 ID:HLw/mjUv0


「ふざけんなよ!なんだよそれ!?」


種明かしをされて石田は思わず大声で叫んだ。

よくもこんなふざけた真似をしてくれたな!

自分は危うくとんでもない濡れ衣を着させられるところだった!

そう訴えているのだろうが…


「どのみちお前は近いうちクラスの連中から糾弾されてたぞ。」


「は?何言ってんだよ。どうして俺が…」


「まだわからないのか。
お前は西宮を率先してイジメていた主犯格だろ。
それで西宮の補聴器まで壊してたらしいな。
俺も雪ノ下から聞いたがあれって結構高価なモノだぞ。
要するにお前はその補聴器を弁償させられるんだよ。」


「弁償ってそれだけかよ!そのくらいなんだってんだ!いくらだよ!?」


こいつめ、まだガキ大将気分でいるつもりか。

見かねた雪ノ下が俺に代わって石田の相手になった。

それにしてもさすがは氷の女王。ひと睨みで石田を黙らせやがった。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:07:04.98 ID:HLw/mjUv0


「あなた、今まで西宮さんの補聴器をいくつ壊したの?」


「え…と…三つ…か…そのくらい…」


「そう、三つね。言っておくけど西宮さんが付けている補聴器は二十万円もする代物よ。
つまり単純に計算すれば六十万円の支払いになる。それだけのお金をあなた払えるの?」


「……えない。」


「何を言っているのかわからないわ。ハッキリ言いなさい。」


「……えないよ。」


「だから聞こえないと言っているの。あなた男でしょ。
さっきまでの偉そうな態度はどうしたの。お山の大将さん。
それとも立場が逆転すると何も言えなくなるのかしらこの卑怯者くん。」


「だから……払えないよ…」


雪ノ下に詰られながら石田はようやく払えないと口にした。

まあ当然だが六十万円なんて額を小学生に払えるわけがない。

つまりこの場合、補聴器の弁償に応じるのは石田の母親だ。

六十万円なんて金額を一般家庭で負担するとなればガチで大事になる。

それに石田だってもう小学6年となれば事の重大さを痛感するだろう。

つか今回俺たちが動かなかったら

こいつは罪悪感もなしにずっと西宮の補聴器を壊し続けていたかもしれない。

その額はもしかしたら百万円を超えていたかも…

そう思うとゾッとするわ。知らないって恐いよな。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:07:37.49 ID:HLw/mjUv0


「なあ…六十万なんて大袈裟に言うなよ…」


「あんな小さい機械が…そこまで高いわけないだろ…」


「本当は千円…二千円くらいじゃねえの…」


「オイ…そうなんだろ…答えろよッ!」


石田はなんとしてもこの事実を否定したかった。

だが相手が悪かったな。お前を糾弾している相手はこの中で最も虚言を嫌う雪ノ下だ。

つまり雪ノ下の言葉は紛れもない事実であり

石田は六十万円もの弁償金を負担しなければならないということだ。


「そんな…嘘だ…ちがう…これは…」


これが夢ならどうか覚めてくれ。

俺たちがいる前で石田はみっともなくそう嘆いた。

この場にいる誰もが石田に同情するがこれも自業自得。

だが運が良かったな。お前はその現実を回避することが出来るんだぞ。

そこにもう一人ある人物が姿を見せた。それは石田も知るあの少女だ。

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:08:32.29 ID:HLw/mjUv0


「石田…大丈夫…?」


「…植野…何でここにいるんだよ。」


「ああ、教えておいてやる。植野は俺たちとグルだったんだよ。」


そのことを聞かされて石田はもう何がなんだかわけがわからずパニック状態に陥った。

今回の件をスムーズに解決するにはやはり6年2組の児童から協力者を得る必要がある。

そこで白羽の矢が立ったのが植野だ。

だから先ほどの糾弾でも植野が真っ先に自分の非を認めたんだよ。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:09:03.60 ID:HLw/mjUv0


「けど…植野お前どうして西宮の味方なんか…」


「ちがう…そうじゃない…私は西宮さんじゃなくてアンタの味方なの…」


「俺の味方?わけわかんねえ…どういうことなんだよ…!?」


石田はこの状況をまだ理解出来ていなかった。

何故この植野は石田の味方でありながら西宮イジメを解決に導く手伝いをしたのか?

そこにはある裏事情が隠されていた。

話は昨夜まで遡る。

俺は昨日の夕飯の時に由比ヶ浜と仲良くなった植野を呼び出してもらった。

そして植野にこれから石田に起きる問題について話してみせた。

ちなみに石田に起きる問題とは何か?

その問題とは西宮イジメの主犯として吊るし上げられることだ。

石田はクラスの中で西宮に対して特に悪質なイジメを行った。

問題なのは西宮のイジメ問題が浮き彫りになったとして誰がその責任を取らされるかだ。

当然石田に決まっている。

ぶっちゃけこいつが吊るし上げられることについてはどうだっていい。

だって石田が悪いのは事実だし…

けど他の連中はどうなのだろうか?

もしも西宮のイジメ問題を石田一人に押し付けたとしよう。

その後はどうなる?石田だけを糾弾したところで他にイジメを行ったヤツは無罪放免。

そいつらは石田が糾弾されたのをいいことに再び西宮をイジメる可能性が高い。

だから俺は植野にこう申し出た。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:10:29.12 ID:HLw/mjUv0

 
『俺たちに全面的に協力しろ。そうすれば石田に降りかかるダメージを軽減させられる。』


どのみち石田は遅かれ早かれこんな目にあっていたはずだ。

それなら少しでも負担を少なくする方法を選ぶ必要がある。

それに植野自身もいずれはこうなることを予想していたらしく

俺の申し出に渋々ながらもなんとか応じてくれた。

まあ悔しいことだが6年2組に西宮の味方になってくれる人間はいなかったが

石田の味方になってくれる人間ならいてくれた。

だからこそ、このプランが成り立ったわけだ。


「大体西宮のことムカついてたのお前じゃねえか!
お前だって先生からお世話係押し付けられたって文句言ってただろ!?」


そんな石田だがまだ納得できないようで植野に詰め寄ってそんなことを問い質していた。

なるほど、お世話係か。

話を聞いてみると6年2組では竹内は耳の聞こえない西宮のためにお世話係をつけていた。

その係になったのが西宮と席の近い女子の植野だった。

だが石田の言うように植野の負担は半端じゃなかった。

植野の声は耳の聞こえない西宮に通じにくいようで意思疎通が極めて困難だった。

なんとか筆談でのやり取りでどうにか過ごしてきたが

小学生の子供が難聴の人間を世話をするには限界があった。

やがて西宮はクラスのお荷物状態と化してストレスが溜まる一方。

それが西宮をイジメるきっかけになったわけか。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:11:06.56 ID:HLw/mjUv0


「ふざけないで!だからといってこんなイジメが許されると思っているの!」


そんな二人を雪ノ下が一括してみせた。

どんな理由があろうとイジメなんて卑劣な真似は許されない。

雪ノ下はこいつらの前でそう言ってみせた。


「偉そうにするな!口先ばっかり言いやがって!」


だが石田たちもそんなことでこの不満を抑えることなど出来なかった。

何故自分たちばかり責められる!そもそも西宮にだって問題があったはずだと訴える始末。

こりゃもうどんなに説教したところで無理だな。

仕方ない。やはりあの方法しかねえか。


「わかった。そんなに言うなら明日お前らにいいものを見せてやる。」


俺からの突然の申し出に二人は何事かと思ったが…

こうして夜が明けた。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:12:09.14 ID:HLw/mjUv0

翌日、朝早くに西宮の母ちゃんがこの千葉村へと駆けつけた。


「これはどういうことなんですかッ!」


当然のことながら西宮の母ちゃんは大激怒。

そりゃそうだ。耳の聞こえない娘が山の中で遭難して危うい目にあった。

下手をすれば死んでいたかもしれない。これを批難しない親がどこにいる?


「申し訳ありません。担任の私が至らなかったばかりに…」


そんな西宮の母ちゃんに担任の竹内を始め6年2組の児童たち全員が謝罪した。

何でこいつらがこんな素直に謝罪に応じたのか?そりゃ勿論昨日の動画だよ。

あれを世間に晒されたくなければ大人しく西宮とその母ちゃんに謝罪しろと苦言した。

だからこいつらは渋々謝っているだけ。

ちなみにあの動画をどこぞのサイトに上げたという話は嘘だ。

千葉に居る暇を持て余している材木座に頼んでそれっぽい感じに仕立ててもらっただけ。

だから動画サイトになんて投稿してないから安心しておけ。

まあそんなこと本当にやらかしたら俺や雪ノ下たち全員が退学処分喰らうからな。

さすがにそれだけは避けなきゃならん。

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:13:40.80 ID:HLw/mjUv0


「それと敢えてこの場でお伝えします。
娘さんの補聴器について度々壊れている報告を受けている件についてですが…
それを行ったのは6年2組の児童たちによる犯行でした。本当に申し訳ありません。」


そして竹内はこの場にて西宮の補聴器の損害についても打ち明けた。

児童たちも動画の件で石田だけが悪いと言えず自分たちにも非があると謝罪した。

これが本心からの謝罪なら立派だが脅されてやっているのだからろくでもない。

まさに嘘、偽りにまみれたろくでもない謝罪だ。


「冗談じゃないわ!この学校はどうなっているの!?」


そのことを聞かされて西宮の母ちゃんの怒りは頂点に達した。

この場にいる全員を容赦なく罵倒する顔はまさに夜叉の形相だ。

補聴器については

学校に戻った後に保護者会を開いて各家庭から弁償代を賄うことを竹内は約束した。

これで用件は済んだ。

西宮の母ちゃんはわだかまりを残しつつも娘を連れてすぐにこの場を去ろうとした。

さてと、ここからが本番だ。

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:15:34.70 ID:HLw/mjUv0


「すいません。待ってもらえますか。」


「あなた…誰…?」


「俺はボランティアの者です。娘さんについて話があるんですよ。」


俺は石田と植野を連れて駐車場で車に乗り込もうとする西宮の母ちゃんに声をかけた。

いきなり見ず知らずの人間が何の用かと西宮の母ちゃんはかなり警戒している。

まあ娘があんな目にあった直後だ。当然といえばそうだが…

けどこの人にどうしても話さなきゃならないことがあった。

とりあえず西宮の母ちゃんは車に娘だけ残して外で俺たちとの話し合いに応じてくれた。


「こうなった原因はここにいる石田です。こいつが娘さんをイジメてました。」


クラスで起きていた西宮のイジメ問題についてその詳細を説明した。

ここにいる石田がイジメを率先して行ったこと。

それを知ると西宮の母ちゃんは石田の前に乗り出して…
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:16:03.91 ID:HLw/mjUv0


「このっ!よくも!」


石田の頬を思いっきりビンタした。

うわ…痛そう…ビンタされたことで石田の頬は赤く腫れ上がった…


「痛っ…何しやがるんだよ…!」


「打たれて当然のことをしたのにそれがわからないなんてどういう教育を受けてきたの!」


西宮の母ちゃんの逆鱗に触れたことで石田は容赦なく怒鳴られた。

石田の襟首を掴み二発三発と容赦なくビンタをかましていく。

つか見てるだけじゃダメだよな。さすがにそろそろ止めないとやばいな。


「まあ待ってくださいよ。怒る気持ちはわかります。
けどこいつらが娘さんをイジメた理由を聞いてみたらどうですか。」


「硝子をイジメた理由ですって?そんなことを聞いてどうするのよ!」


「これがアンタにとって絶対必要なことですから。」


竹内から聞いたが西宮は前の学校でもトラブルが起きていたそうだ。

そのトラブルだが今回のイジメ問題が俺の考え通りなら…

それから石田と植野は西宮をイジメることになったきっかけを話し始めた。

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:17:05.13 ID:HLw/mjUv0


「以前に合唱コンクールがあった。
そこで西宮を参加させるかどうかって話があったんだ。けど西宮は酷い音痴で…」


「結局ゴリ押しで西宮さんも参加したけど…やっぱり音を外して私たち最下位になった…」


それは西宮が難聴を患っている限り避けては通れない出来事だった。

結局俺たち健常者と障害者ではどうにもならない大きな隔たりがある。

西宮もクラスのみんなと合唱コンクールに参加したい思いがあったかもしれない。

けど現実は非情でこいつらのクラスは最下位に転落した。

みんな頑張って練習したのに西宮のせいですべて台無しにされた。

普段から西宮は難聴のせいでクラスのお荷物扱いだった。

それだけでも不快に思われていたのにワガママを通してこの有様だ。

このコンクール以降、西宮はクラス全員からの不快感を一身に背負うことになった。


「それがなんだというの!そんなことでイジメが正当化されるとでもいうの!?」


「まあ石田たちの言い分なんてチンケなもんですよ。
ぶっちゃけスルーしてくれたって構いません。
けど考えてみてくださいよ。どうしてこんな問題が起きるようになったのか?
この問題の根っこになっている原因は何なのか?そもそも発端はなんだったんですかね。」


「だから何なの!硝子がイジメられる原因なんて難聴が理由でしょ!」


「そうっすよ。けどそんな難聴の娘を何で普通の学校に入れたんですか。」


このことを尋ねると西宮の母ちゃんは険しい顔でピタッと黙り込んでしまった。

ああ、そうだろうよ。本来ならこの人は行政から養護学校を勧められたこともあったはず。

それを蹴ってまでわざわざ普通の学校へ通わせた。そのことに何か意図があるのか?
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:18:18.93 ID:HLw/mjUv0


「私は娘を…硝子を強くさせたいから敢えて普通の子と同じ学校に通わせたの!」


「その結果はどうだったんすか?前の学校でもトラブッたんですよね。
つまりアンタは娘さんの身に何か起きることくらいは予想出来たはずだ。」


「だから言ってるでしょ。
硝子は弱いままじゃダメなの。強くならなければ…」


「強くならなければ…?それって自分が旦那に捨てられたのが原因だからですか。」


このことを指摘されて母親は図星を突かれた顔になった。

我ながら本当にろくでもないことばかり指摘しちまうな。


「竹内先生から聞きましたよ。お宅は母子家庭なんですよね。
そうなった原因ってなんですか?ひょっとして娘さんの障害が原因じゃないんですか。」


俺も雑誌やTVくらいの知識しかないが障害児を抱える親だって人間だ。

それなりに偏見のある親だっているだろう。

恐らく西宮の父ちゃんもそのうちの一人だったのかもしれない。

そのせいでこの人は旦那に捨てられた。それも娘の障害が原因で…

それならこの過剰なまでに娘にきつい態度なのも理解できる。

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:20:30.30 ID:HLw/mjUv0


「アンタが娘を強くさせたいのは旦那に捨てられた恨みとかそんな感情じゃないのか。
その腹いせに娘を強くさせたいとか思ったんだろ。とんだ迷惑じゃねえか。
6年2組の連中はアンタの都合に振り回されてしまったんだからさ。」


「何よあなた…私が悪いとでもいうの…」


「そりゃそうですよ。アンタは娘を躾けるために普通の学校に通わせた。
けどそうなった理由。言いたくないけど娘に不健康な身体を与えたことにあるはずだ。」


これは母親に対してある意味禁句にも近い言葉だ。

ぶっちゃけ俺も赤の他人に対してよくもこんなことを言えたものだなと思う。

けど時間がない。ここで西宮の母親に去られたらもう俺はこの親子と接触する機会を失う。

だから徹底的にやらせてもらうぞ。


「そもそも西宮を強くさせたいってどういう意味だよ。
アンタの勝手を押し付けているが西宮は常に誰かの手助けが必要なんだ。
それなのに強くなれ?もしかしてアンタみたくワガママを通せる人間になれってか?
そんなことにしたらどうなる?もう誰も西宮を助けなくなるぞ。」


そう、西宮はあれだけの不遇に合いながらも文句を言えなかった。

そのことに理由があるとすればそれが西宮の生きていくための処世術によるもの。

唯でさえ足を引っ張る存在の自分が相手の迷惑にならないように努めようとする処世術。

これは決して健常者の母親には理解されないものだろう。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:21:54.07 ID:HLw/mjUv0

「結局アンタもこいつらと同じなんだよ。娘のことを思っての行動が全部裏目に出ている。
今回の一件が原因でクラスの連中が娘さんに手を貸してくれなくなればどうなる?
学校ではイジメられて家庭ではアンタという母親に無理強いさせられる。
こんな調子じゃいつか自殺に及んじまうぞ。」


「そうなった時にアンタ言えるか。」


「自分は決して間違ってない。正しかったと言えるのかよ。」


ここまで指摘すると気丈だった母親は大粒の涙を零して泣き出した。

正直悪いことをしたよ。本当はアンタにだって言い分があったかもしれない。

けどアンタと初対面の俺が正攻法での説得ではどうにもならない。

だからこんな荒療治に出るしかなかった。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:23:15.85 ID:HLw/mjUv0


「比企谷言いすぎだ。うちの生徒が失礼しました。
私は総武高校の平塚といいます。娘さんについてご相談したいことがありまして…」


それから平塚先生が駆け寄り俺に代わって西宮の母親をフォローしてくれた。

先生は西宮の母親に養護学校への選択肢も考えるべきだと促した。

それは決して弱さを肯定することでも逃げるわけでもない。

子供を安全な場所で教育させるのも親の務めだと丁寧に説いてくれた。

まあ先生からは軽くゲンコツを喰らったがこんな程度で済ませるのなら楽なもんだ。

それよりも問題は…


「やっぱり西宮さんのお母さんが悪かったんじゃない!」


「だよな。そのせいで俺ら迷惑したんだしよ。」


俺が西宮の母親の無茶ぶりを指摘したせいなのか石田と植野は

あの母親こそが元凶だったと仄めかしいい迷惑だったとそう愚痴りだした。

確かにこいつらにも言い分はあった。だが…

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:24:10.93 ID:HLw/mjUv0


「なあお前ら、どうして西宮を受け入れるって選択肢はなかったんだ。」


「は?何それ?どうして俺らが西宮を受け入れなきゃならないんだよ。」


「そりゃ勿論あいつのことを友達として受け入れてやればよかったと言ってるんだよ。」


「無理に決まってんだろ。あいつのせいで俺ら迷惑だったしよ!」


「確かにそうかもしれない。けど石田。お前くらいは西宮の味方になってやるべきだろ。」


「何で俺なんだよ!どうして!?」


「だってお前の家も父親がいねえだろ。」


父親の不在。このことを告げられて石田は初めて気まずい顔になった。

これも担任の竹内から聞き出したことだが石田と西宮は共に母子家庭だ。

つまりあのクラスにおいて西宮のことを理解出来たのは石田だったはずなんだ。

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:25:27.14 ID:HLw/mjUv0


「お前さっき西宮の母親を否定したな。
西宮の家は母親しかいない。けどお前の家だって母親しかいないだろ。
それってお前は自分で母親のことを否定してるってことだぞ。」


「そんなわけねえだろ!何で母ちゃんの話になるんだよ!?」


「まだわからないのか。
これから学校に戻って補聴器の話し合いが開くよな。
いくら共同で弁償金を払うといってもイジメの主犯がお前であることに変わりはない。
それで弁償代を多く支払うことになるのは誰だ?お前の母ちゃんだろ。
お前は自分一人で健気に子どもを育てる母親の存在を否定しておきながら
その母親に自分がバカやらかした後始末を押し付けているどうしようもないクズだよ。」


少々悪く言ったがこれが6年2組のイジメ問題における本質だ。

本来なら石田は西宮を守るべき立場にあった。

西宮のことをほんの少しでも理解しようとする気持ちがあれば気づけたはずだ。

だがお前は気付けなかった。それがこんな事態を招いたのだから自業自得でしかない。


「待ってよ!石田を悪く言わないで!」


そんな愕然とする石田を植野が庇い立てした。

石田は悪くないと何度もそう訴えた。どうやらこいつにもきついお灸が必要なようだ。

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:27:07.02 ID:HLw/mjUv0


「待ってよ!石田を悪く言わないで!」


そんな愕然とする石田を植野が庇い立てした。

石田は悪くないと何度もそう訴えた。どうやらこいつにもきついお灸が必要なようだ。


「そんなヤツを庇い立てする必要ないだろ。むしろお前は軽蔑すべきじゃねえの。」


「ふざけないで!何で石田を軽蔑しなきゃならないの!」


「何で…か。さっきの話聞いてたよな。
西宮の親父さんは障害が原因で娘と女房捨てたかもしれないって…
それでちょっともしもの話をしようか。
たとえばだが将来お前ら二人が結婚して子供生んだとする。
その子が西宮と同じ障害を持って生まれてきたらどうする?」


これは誰にだって有り得る話だ。

母親なら誰もが子供を健康な身体で生まれてきて欲しいと願う。

俺の母ちゃんだってきっと優しくて素直で目つきのいい子供を望んだろうよ。

それが運命の悪戯でその願いが果たせないこともある。

その時に親は子供に対してどうすべきなのか求められるだろう。

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:29:08.22 ID:HLw/mjUv0


「自分の子供に障害があると知って西宮の親父さんは逃げた。
実の子を捨てるなんてこれは軽蔑されて当然の行いだ。
それで聞くけどもしもお前らに子供が生まれたら石田ってお前から逃げるんじゃないか。」


この話を聞かされて植野は初めて石田に対して疑惑の目を向けた。

もしも自分が西宮と同じ症状の子を産んだら石田は逃げるかもしれない。

これまで植野はそんな疑惑など考えたこともないはずだ。

それから植野は石田に対して思わず嫌悪感を抱いてしまった。

小学6年生となれば女性としての意識も芽生える。

この話を聞いて石田に対しての生理的な拒絶感が顕になってしまったようだ。

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:29:39.34 ID:HLw/mjUv0


「そういえば石田。お前の親父って何でいないんだ?
まさかお前の親父も母ちゃん捨てて逃げたのか?
それじゃあお前もいつか嫁さんが出来ても親父と一緒で子供が出来たら逃げちまうよな。」


「ちがう…俺は…逃げたりなんて…」


「ちがう?何がちがうんだよ。お前は西宮をイジメた。
それで未だに自分が犯した馬鹿げた行いから目を背けている。一体何がちがうんだ?
お前の母ちゃん捨てた親父と一体何がちがうんだ。さあ、答えてみろよ。」


俺は徹底的に石田を追い詰めた。

そのことで石田はもう泣きじゃくり感情の制御もままならなかった。

悪いが容赦する気はない。ここまでやらなければお前はこの問題の本質を理解出来ない。

この先も永遠に頭の悪いクズで終わらせるか

それともこの自分の仕出かした馬鹿な行いにケリを付けるかはお前次第なんだよ。


「俺は…だって…あぁ…」


どうやらもう満足な返答は得られないようだ。

ここまで追い込まれた人間に答えを求めるのは無理だ。けどこれでいい。あとは…

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:30:37.22 ID:HLw/mjUv0


「うぎぃっ!」


痛っ!そんな俺のところに誰かが思いっきりタックルしてきた。

現れたのはなんと西宮だ。車に乗っていたはずの西宮が俺を目掛けてタックルした。

そして西宮は手話で二人に何かを語りかけた。

その内容は手話の出来ない俺や石田たちには意味がわからなかった。


「迷惑をかけてごめんなさい。彼女はそう言っているのよ。」


そこに雪ノ下が現れた。手話の出来ない俺たちに代わって西宮の聲を伝えてくれた。


『一緒に頑張ろう』


手話でしか満足に伝えられない西宮が石田に向けた想いだ。

西宮から差し出されたその手を石田は涙を流しながら受け取った。

それに続いて植野も…

それから三人は何も言わず俺の元から去った。

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:33:17.44 ID:HLw/mjUv0


「どうやらなんとかなったみたいね。」


「ヒッキーお疲れさま。大丈夫だった?」


「俺はどうってこない。どうせ去年と同じやり方だからな。」


石田たちが去ったのを見送ると雪ノ下とそれに隠れていた由比ヶ浜が駆け寄ってくれた。

そう、結構えげつなかったが

それでもこのやり方は去年の鶴見留美の問題を対処した時とほぼ同じものだ。

イジメた連中の非を認めさせて高校生の俺たちが悪役になってイジメられっ子を立たせる。

相変わらずこんなやり方しか出来ない自分が

如何に成長出来てないということを改めて思い知らされてしまった。


「けどさ、あの子たちこれで解決するのかな?」


「さあな、わからん。この問題は根っこが深すぎる。
石田と植野も西宮に対してまだちゃんとした謝罪をしてないからな。
この問題を完全に解決するにはまだ時間が必要だろ。」


「そうね、私たち奉仕部はきっかけを与えるだけ。あとはあの子たちの問題よ。」


以前に雪ノ下は奉仕部の理念についてこう説明してくれた。

『飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教える』

だから俺たちはこれ以上、西住硝子の問題に関わることはない。

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:35:55.54 ID:HLw/mjUv0

あとはあいつら次第だ。

恐らくこの後で西宮の母親は娘を養護学校へ転入させるかもしれない。

そのことに関しては仕方のない問題だと思う。

だがもしも、今回の出来事を通して石田たちが反省をしたのなら…

あいつらは西宮をクラスのみんなに受け入れてもらうように努めてくれるかもしれない。

まあ甘い希望かもしれないがこんな世知辛い世の中だ。

そんな囁かな願いを望んだっていいだろ。


「さあ、私たちも帰りましょう。」


「うん!隼人くんたちの車も先に行っちゃったから残ってるのはアタシたちだけだよ。」


「そうだな。小町たちを待たせて悪いからさっさと行くか。」


こうして俺たちも平塚先生の車に乗ってこの千葉村を去った。

これでこの場所へ来るのも最後になるのだろう。

思えば去年もそうだが色々とあったな。

だがこれも青春の一ページとして胸に刻んでおこう。

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:36:50.65 ID:HLw/mjUv0

俺はふと車の窓から外の景色を眺めた。

見ると先頭を走る西宮親子の車と水門小学校一行のバスが俺たちとは別方向に走っていた。

その中には石田の姿も見受けられた。

もうあいつがあのクラスでガキ大将を張ることは出来ない。
 
それどころかヤツはクラスの底辺にまで落ち込むだろう。

別に同情なんてするつもりはない。これはヤツが背負わなければならない罰だ。

だが石田、お前はまだやり直せるチャンスがある。

先ほど差し出された西宮の手。あいつはお前を助けてくれた。

もしもお前にこれっぽっちでも人を思いやる気持ちがあるなら…

西宮を助けてやれ。それがお前の出来る唯一の償いだ。


End
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/03(木) 23:37:24.79 ID:HLw/mjUv0
これにておしまいです。それでは
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 01:07:32.47 ID:Jzac5IzXo
少女A「なんて酷いことを…
八幡にタックルするなんて!
西宮さん…許さない…!?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/04(金) 18:15:14.83 ID:PQAff9WGO
八幡ってこんな饒舌に喋れるキャラだっけ?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/04(金) 18:23:30.79 ID:qS3s1DVXO
ラブライブ!
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/13(火) 08:01:06.72 ID:dSQdJyR+O
このHHACHIMANの言葉が全部原作八幡へのブーメランになってて草
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/13(火) 19:55:36.32 ID:UXTUkaOpO
親から金を騙し取る八幡と償いの為に大金を稼いだ石田とじゃ人間としての格が違うので八幡が偉そうなことを言うのはおかしい
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 15:26:05.34 ID:vSCqoZKT0
というか、普通にムカつくわ
八幡をやっつける話に変えようぜwww
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 16:02:14.76 ID:rutVcTfpO
やーしょーよりヒッキーの方が悪役っぽいしな
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/09(水) 08:15:25.57 ID:arvcHG/FO
ぽいというかそのものだろう
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/12(火) 15:58:40.96 ID:8CgaraS5O
八幡に制裁を!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/16(土) 21:09:57.66 ID:Qu95Zu7WO
やーしょーみたいに殴られたり落ちたりしないとな
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/17(日) 14:00:20.09 ID:s9TE+BQKO
そんなんじゃ足りない
苦境に立たされた時に初めて八幡の贖罪が始まるのだから
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/18(月) 22:02:51.17 ID:9vxewzTrO
八幡は苦しみ傷付くことでしか償えない
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/23(土) 16:02:10.81 ID:VmU78UwQO
一生償わなければならない
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 11:07:15.64 ID:jl97FzbWO
八幡は一生を贖罪に費やすべき
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/29(金) 12:04:52.11 ID:yrHp8HW3O
償う時だけ八幡は生きることを許される
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/11(日) 12:34:39.33 ID:JP/f2/OiO
八幡が享受して良いのは痛みと苦しみだけ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/18(日) 17:02:20.74 ID:MCThhqJ3O
ありとあらゆる痛みと苦しみを味わって生きられるだけ八幡は恵まれている
本来ならタヒ刑だから
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/18(日) 23:56:37.55 ID:NaQ336gmo
>>82
IDがはまち劇場の作者と同じだけれど
俺ガイルや比企谷八幡を叩きたいからタヒ刑って言ってるだけじゃね
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/19(月) 15:44:53.88 ID:9g5rT9Ek0
よその作品に乱入して好き放題するHACHIMANはタヒ刑でええやろ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/22(木) 16:01:52.85 ID:Lcuv7zz50
聲の形を侮辱したHACHIMAN信者と一緒にタヒんで詫びるしかない
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 20:46:38.38 ID:9GowOBW2O
HACHIMANと信者の体から全ての血が流れ出る時、犯した罪もまた流れ出る
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