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ルビィ「夢...?」
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2 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 21:52:24.84 ID:403OremNO
もう未来もないのに生きるなんて疲れちゃったの...
曜ちゃんにもね、もう迷惑かけたくないの
わ、私にはもう未来はないの!!だから離して!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ「起きなさいルビィ!!!」
ルビィ「...ぁ...お姉ちゃん?...おはよ...」
ダイヤ「おはようじゃありません!何時だと思っているの!?」
ルビィ「ぇ?...あぁー!!嘘!?ち、遅刻しちゃう!!」
ダイヤ「わたくしは先にいってます」
ルビィ「え!?ま、待ってよぉ〜」
3 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 21:53:47.24 ID:403OremNO
ーーー
学校
ーーー
ルビィ「ま、間に合った...」トコトコ
花丸「ルビィちゃん朝から大変そうだね」
ルビィ「ぁ、花丸ちゃん...おはよう...」ストン
善子「またギリギリね。本当朝弱いんだから」
ルビィ「あ、あはは...」
4 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 21:55:13.70 ID:403OremNO
あれ?
そういえば今日夢をみたような...
どんな内容だったっけ?
思い出せないなぁ...
花丸「ルビィちゃん?」
ルビィ「え!?な、なに?」
花丸「授業始まるよ?」
ルビィ「あっ、うん、ありがとう」
どんな夢だったかな〜
はやく思い出さないと...
お姉ちゃんにも言っておいたほうがいいかな...
5 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 21:57:55.33 ID:403OremNO
ーーー
昼休み
ーーー
ルビィ「ルビィちょっとお姉ちゃんに話さないといけないことあるからお昼は2人で食べてて!」
花丸「わかったずら〜」
善子「なによ、話って」
ルビィ「うーん、そんなたいしたことじゃないよ」
善子「そう?まぁはやく行ってきたら?」
ルビィ「うん」
6 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 21:59:38.57 ID:403OremNO
ーーーー
生徒会室
ーーーー
トントン
ダイヤ「はい」
ルビィ「お姉ちゃん」ガチャ
ダイヤ「あら、ルビィどうしました?」
ルビィ「実はね、今日ルビィ夢をみてね...」
ダイヤ「夢をみたの?内容は?」
ルビィ「それが思い出せなくて...」
ダイヤ「それは困りましたわね...」
ルビィ「どうしよう、お姉ちゃん...」
ダイヤ「思い出せないのは仕方の無いことだけど...、でもあなたのみる夢はただの夢ではないから」
ルビィ「うん...」
ダイヤ「無理しない程度に頑張って思い出してみなさい」
ルビィ「うん、わかった!」
7 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:01:33.17 ID:403OremNO
ーーーーーー
放課後・部室
ーーーーーー
千歌「よぉーし、今日も練習がんばるぞー!!」
曜「今日も張り切ってるねー!」
千歌「もちろん!!今日頑張れば明日は休みだしね!」
曜「何言ってるのさー!学校はお休みだけど千歌ちゃんに休んでる暇はないよ!」
千歌「わかってるってー!」
曜「明日は色んな場所を旅する予定なんだから覚悟しておいてよね!」
梨子「明日2人とも出かけるの?」
千歌「うん!曜ちゃんと旅してくるんだ!」
梨子「そうなんだ」
曜「よかったら梨子ちゃんもくるー?」
梨子「楽しそうだけど明日は用事があるから...」
曜「そっかー...」
8 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:03:10.56 ID:403OremNO
ーーーーーー
放課後・教室
ーーーーーー
ルビィ「うーん...」
花丸「ルビィちゃん今日ずっとこんな感じだね」
善子「悩み事ね、我がリトルデーモンの悩みこのヨハネが解決してみせるわ!!」
ルビィ「いやぁ悩みなんかじゃないけど...」
善子「じゃあなによ」
ルビィ「思い出そうとしてるの」
花丸「なにを?」
ルビィ「...」
善子「なによ、言えないことなの?」
ルビィ「...夢だよ」
花丸「夢?なんで夢を思い出そうとしてるの?」
善子「夢なんてほとんどすぐに忘れちゃうじゃない」
ルビィ「ほ、ほら夢みるとどんな夢だったか気になるでしょ!」
善子「...まぁ確かに」
ルビィ「だから頑張ってるの」
花丸「でもそんなに無理して思い出さなくてもいいんじゃないの?」
ルビィ「でも、もしかしたら...」
善子「?」
花丸「?」
ルビィ「な、なんでもない...」
危うく言っちゃいそうになっちゃった。
お姉ちゃんには"ルビィの力"の話は誰にもしちゃダメって言われてるからね。
9 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:04:39.35 ID:403OremNO
善子「あんた...なにか隠してるでしょ!」
ルビィ「そ、そんなことないよ!」
善子「嘘ね!ヨハネの目を騙せると思うなぁ!」ガバッ
花丸「やめるずら」ペシッ
善子「あんたは気にならないの!?」
花丸「ちょっと気になるけど、でもルビィちゃんが話さないのは理由があるからでそれを無理やり聞こうとするのはよくないずら」
ルビィ「な、なにも隠してないんだけどな〜...」
10 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:08:47.26 ID:403OremNO
ーーーー
部室
ーーーー
千歌「明日曜ちゃん起こしにきてね」
曜「自分で起きなよ...」
千歌「そのほうが確実だし!」
ガチャ
善子「明日どこかにいくの?」
千歌「おっ!1年生組きたね!!」
曜「千歌ちゃんと旅してくるんだ!」
ルビィ「た、旅?」
千歌「そう!曜ちゃんと2人で色々な場所にー...」
曜ちゃんと2人で...
曜ちゃん...
曜ちゃんにもね、もう迷惑かけたくないの
11 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:10:01.14 ID:403OremNO
ルビィ「あっ!!」
千歌「うわっ!びっくりしたぁ!」
ルビィ「ぁ、ごめんなさい...」
善子「どうしたの?」
ルビィ「夢少しだけ思い出したの」
曜「夢?」
花丸「ルビィちゃん今日みた夢を思い出そうと必死なんだー」
梨子「どうして?」
善子「それは教えてくれないみたいよ」
ルビィ「だ、だから気になるだけだって...」
千歌「で、なにを思い出したの?」
ルビィ「それは...」
ガチャ
ダイヤ「そんなことはどうでもいいでしょう?」
千歌「おぉ!3年生も到着!」
果南「なんの話?」
鞠莉「おもしろい話?」
ダイヤ「なんにもおもしろくありませんから。はやく練習の準備してください」
12 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:12:14.46 ID:403OremNO
千歌「ふぅ今日も疲れたぁー!」
曜「明日はもっと疲れるよー?」
千歌「えっ!?そんなにハードなの!?」
曜「冗談だよ」アハハ
千歌「もうっ!」
ルビィ「あの、千歌ちゃん...」
千歌「ん?どうしたの?」
ルビィ「その、気をつけてね...明日の旅...」
千歌「?...うん、ありがとう?」
さっき思い出した言葉
曜ちゃんにもね、もう迷惑かけたくないの
この言葉があまりいい感じがしないから。
だから念のために...ね。
13 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:17:56.06 ID:403OremNO
ーーー
黒澤家
ーーー
ダイヤ「で、少しは思い出したの?」
ルビィ「うん、少しだけだけど。千歌ちゃんがね、曜ちゃんにもう迷惑かけたくないって言ってるところだけ思い出したの」
ダイヤ「もう迷惑かけたくない...ですか」
ルビィ「だ、大丈夫だよね?」
ダイヤ「それだけではなんとも言えないけれど...、もしかしたら近いうち喧嘩でもするのかもしれませんわね」
ルビィ「け、喧嘩!?大丈夫かな...」
ダイヤ「まぁあの2人ですから。それよりもルビィ?」
ルビィ「なに?」
ダイヤ「あなたみなさんに話しすぎですわ。あなたの力のことはわたくし以外には絶対に話してはいけません」
ルビィ「う、うん...」
ダイヤ「まぁ、言ったところで信じてはもらえないでしょうけど...。みた夢が現実になるなんて」
ルビィ「うん、そうだよね...」
ダイヤ「それでも気をつけるように!」
ルビィ「はい...」
14 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:20:55.19 ID:403OremNO
...
...
...
...ここは?
みたことない...
神社...かな?
あの子は...?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルビィ「はっ!」バッ
また、また夢をみた。
すぐにメモしよう...
15 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:22:55.56 ID:403OremNO
ルビィ「お、お姉ちゃん!」
ダイヤ「やっと起きてきたのですか...、休日だからといってだらしない生活をしていると...」
ルビィ「そ、そんなのはいいから!聞いて!」
ダイヤ「そ、そんなのって...なんですの?」
ルビィ「ルビィまた夢みた!」
ダイヤ「またですか?二日連続なんて...。どんな内容だったの?」
ルビィ「みたことない神社にいたの。そこに人がいて...」
ダイヤ「...」
ルビィ「...」
ダイヤ「...え?終わりですか?」
ルビィ「えっ!?」
ダイヤ「それだけなのですか?」
ルビィ「うん...」
ダイヤ「はぁ...。今回は気にしなくていいですわ。たまには関係ない夢もみるでしょう...」
ルビィ「そ、そうだよね。よくよく考えてみたら大した夢じゃなかったね」
ダイヤ「ではお説教の続きです」
ルビィ「...待ってお姉ちゃん、やっぱり重要な気がしてきたよ」
ダイヤ「おだまりなさい」
16 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:24:57.71 ID:403OremNO
お姉ちゃんに言われたとおり気にするような夢ではないのかもしれない。
でもあの人誰かに似てたなぁ...。
ルビィ「気になるなぁ...」
ルビィ「考えても仕方ないよね。せっかくの休日だし沼津のほうに買い物に行こうかな!」
17 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:27:04.03 ID:403OremNO
ーーー
沼津駅
ーーー
ルビィ「着いた...」
ルビィ「どこから行こうかな」キョロキョロ
ルビィ「あっ、あれは...」
曜「さぁてとりあえず沼津までやってきたわけだけどー、今日の行き先は私が決めていいんだよね?」 ??
千歌「うん、曜ちゃんの好きなところでいいよ」 ??
曜「よし!じゃあ電車に乗るぞー!!」 ??
千歌「どこに行くの?」 ??
曜「決めてない!」 ??
千歌「決めてないんかいっ!」 ?
ルビィ「千歌ちゃんと曜ちゃんだ...」
そういえば、
千歌ちゃんと曜ちゃん近いうちに喧嘩するかもだったんだ。
何とかできないかな...。
18 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:28:54.44 ID:403OremNO
ガタンゴトン
ガタンゴトン
ルビィ「着いてきちゃった...」
なにもなかったら帰ればいいだけだもんね?
2人の邪魔しないように念のために様子見るだけだからね。
19 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:30:52.55 ID:403OremNO
曜「んーここはどこだろうね?」
??千歌「曜ちゃんが適当な駅で降りるから...」
こんな適当な旅でいいのかな...
喧嘩しなければいいんだけど...
曜「あっ、あっちに階段あるよ!!登ってみようよ!」
あっ!置いてかれちゃう!
追わないと!!
20 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:32:15.38 ID:403OremNO
ルビィ「見失っちゃった...」グスン
ここどこ...。
こんなところで迷子になっちゃったらルビィ一生帰れない...。
どうしよう...。
ルビィ「お姉ちゃんたすけて...」グスン
21 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:33:44.58 ID:403OremNO
ルビィ「え?ここ...あの夢の...」
ルビィ「同じ神社だ...」
ルビィ「すごい!奇跡だぁー」
ルビィ「人は誰もいない...」
ルビィ「少し見てまわろう」
22 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:36:19.03 ID:403OremNO
ルビィ「確かあの人はこの辺にいたんだよね...」
目の前には小屋がありました。
ルビィ「ここで何をしてたんだろう?」
ルビィ「開くかなー?」ギィ
ルビィ「」ゾッ...
ルビィ「ぁ...ぁぅ...」ガクガク
23 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 22:37:40.61 ID:403OremNO
気づくと近くの駅にいました。
ここまでどうやって戻って来たのか思い出すこともできませんでした。
ルビィ「帰ろう...」ポロポロ
なぜか涙がとまりませんでした。
24 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 23:20:05.66 ID:403OremNO
ーーー
黒澤家
ーーー
ルビィ「ただいま...」
ダイヤ「ルビィ!!あなたどこに...」
ダイヤ「ど、どうしたのですか!?」
ルビィ「なにが...?」
ダイヤ「なにがじゃないでしょう!?真っ赤に目を腫らせて、しかも傷だらけ...」
自分の身体を見てみると本当に傷だらけでした。
きっとあそこから逃げてくるときに...
ダイヤ「なにがあったのですか!?」
ルビィ「...」ポロポロ
ダイヤ「ルビィ...」
25 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/28(金) 23:20:43.66 ID:403OremNO
ちょっと中断
26 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:15:22.70 ID:W0k9m6K60
ルビィはお姉ちゃんに今日あった出来事を全部話しました。
お姉ちゃんは真剣に話を聞いてくれました。
ダイヤ「もう大丈夫ですわ」ギュ
ルビィ「うん...」グスン
ダイヤ「...辛いかもしれないけど教えてください。小屋の中にはいったいなにがあったのですか?」
ルビィ「...わかんないの。でも開けた瞬間にすごくいけないものをみてしまった感じがして、怖くて怖くてたまらなくなって...」
ダイヤ「そう...ですか...」
ルビィ「お姉ちゃん...ルビィ大丈夫かな?」ウルウル
ダイヤ「大丈夫ですわ。なにがあってもわたくしが守ってあげますから」
27 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:19:24.63 ID:W0k9m6K60
今日はお姉ちゃんと一緒に眠ることになりました。
ダイヤ「明日は練習あるけど無理しないで休みなさい」
ルビィ「ううん...大丈夫だよ、練習しっかりしないと...」
ダイヤ「...無理してはダメですわよ?」
ルビィ「うん...」
28 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:21:34.49 ID:W0k9m6K60
ルビィ「はっ!」バッ
あ、朝だ...。
お姉ちゃんがいない...。
時計をみると...
ルビィ「9時!?練習に遅れちゃった!!」
今日くらいは起こしてくれてもいいのに...。
それともお姉ちゃんは気遣って起こさなかったのかな...。
ルビィ「...あれ?」
そういえば...、昨日お姉ちゃんの部屋で寝たのになんでルビィの部屋で寝ていたんだろう...。
ルビィ「お姉ちゃんが移動させたのかな...」
ルビィ「あっ!はやく行かなきゃ!」
29 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:23:10.36 ID:W0k9m6K60
ダイヤ「やっと起きてきたのですか...、休日だからといってだらしない生活をしていると...」
...えっ?
ルビィ「お姉ちゃん?」
ダイヤ「どうしたのですか?」
ルビィ「練習...は?」
ダイヤ「練習?練習は今日はないでしょう?」
ルビィ「ち、違うよ!お姉ちゃん今日は練習ある日だよ!!昨日お話したよ!」
ダイヤ「...全く、まだ寝ぼけているのですか!はやく顔洗ってきなさい!お説教ですわ!!」
ルビィ「え、えぇ!?」
どういうこと?
あれは...まさか夢だった?
30 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:25:20.34 ID:W0k9m6K60
ーーーー
沼津
ーーーー
ルビィ「夢が本当か確かめないと...」
ここで待っていれば曜ちゃんと千歌ちゃんが来るはず...
ルビィ「あっ!きたっ」
曜「千歌ちゃん大丈夫?体調でも悪いの?」
千歌「あー、いやいや大丈夫」
曜「そう?じゃあ旅行こうか?今日は私が決めていいんだよね?」
千歌「え?う、うん。曜ちゃんが決めていいよー」
曜「よし!じゃあ電車に乗るぞー!!」
千歌「どこに行くの?」
曜「決めてない!」
千歌「...」
31 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:26:38.90 ID:W0k9m6K60
ルビィ「...あれ?」
こんな会話だったかな...
ルビィ「ついていくのはやめよう...。もうあんな思いしたくないよ」
32 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:30:30.73 ID:W0k9m6K60
ーーーーー
夜・黒澤家
ーーーーー
ダイヤ「明日は練習なんですから、早く寝なさい」
ルビィ「はーい」
気にしてもしょうがないよね。
明日の練習のためにもはやく寝よう。
33 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:40:25.91 ID:W0k9m6K60
ルビィ「はっ!」バッ
...朝だ。
今日は練習がある日。
時計をみると...
ルビィ「9時!?またやっちゃった!!」
急いで学校に行く準備をしました。
34 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:42:17.64 ID:W0k9m6K60
ダイヤ「やっと起きてきたのですか...、休日だからといってだらしない生活をしていると...」
ルビィ「ぁ...」ドクン
ダイヤ「どうしたのですか?」
嘘...
嘘だよね...
ルビィ「お姉ちゃん練習...」
ダイヤ「練習?今日は練習ないでしょう?」
ルビィ「嘘だよ...」
ダイヤ「全く寝ぼけているのですか?」
ルビィ「寝ぼけてないよ...なんで...」
ダイヤ「ルビィ?顔色悪いですわね...。大丈夫ですか?」
ルビィ「...」
ダイヤ「......ルビィ、なにがあったのか話しなさい」
35 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:45:31.09 ID:W0k9m6K60
ルビィはお姉ちゃんに今までのことを話しました。
ダイヤ「それではあなたにとって今日はもう3回目ということ?」
ルビィ「うん...」
ダイヤ「...」
信じてもらえないよね...。
自分でも何言ってるのかわからないし...。
ダイヤ「...わかりましたわ」
ルビィ「ぇ?」
ダイヤ「今聞いた感じですとその神社が怪しいですわね...」
ルビィ「...信じて、くれるの?」
ダイヤ「...あなたの顔を見ればそのくらいわかりますわ。わたくしはあなたのお姉ちゃんなのですから」
ルビィ「お姉ちゃん...」グスン
36 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:49:57.72 ID:W0k9m6K60
ダイヤ「わたくしその神社について調べてきます」
ルビィ「し、調べるってどこで?」
ダイヤ「図書館やネットを使って色々と調べてみますわ。ルビィは家で大人しくしてなさい...」
ルビィ「えっ...でも...」
ダイヤ「大丈夫ですから、わたくしに任せなさい」
ルビィ「うん...」
そう言ってお姉ちゃんは家を出ていきました。
37 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 00:57:00.68 ID:W0k9m6K60
ーーーーーー
夕方・黒澤家
ーーーーーー
ダイヤ「ただいま戻りましたわ...」
ルビィ「お姉ちゃん...どうだった?」
ダイヤ「...ごめんなさい、ダメでしたわ」
ルビィ「...そ、そうだよね、そんな簡単にはいかないよね」
ダイヤ「調べてみてわかったのはその神社に関する情報がなにひとつ残っていないということだけですわ...」
ルビィ「そ、そんなことって...」
ダイヤ「ありえませんわ...。なにか意図的なものを感じますわ」
ルビィ「...」
ダイヤ「...ルビィ、今日は一緒に寝ましょうか」
ルビィ「...うん」
38 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:10:09.55 ID:W0k9m6K60
ルビィは眠ることができませんでした。
こわくて。
そばにはお姉ちゃんがいてくれるけれど目が覚めたらまたひとり。
この先もずっとひとり...?
ひとり
ひとり
ルビィ「...」ポロポロ
ダイヤ「ルビィ?」
ルビィ「...ごめんね、大丈夫だから」ゴシゴシ
ダイヤ「...大丈夫よ、あなたをひとりぼっちになんてさせませんわ」ギュ
39 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:17:49.33 ID:W0k9m6K60
〜〜ーーーー!ーー
ーーー〜〜〜ーー!!
、ー、ーーー〜!ーーー!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルビィ「...」
時計をみると9時でした。
また...ひとり。
ずっとひとり。
ひとりぼっち
40 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:22:49.99 ID:W0k9m6K60
トントン
ルビィ「は、はい!」
ガラッ
ダイヤ「そろそろ起きるころかと思いましてね」
ルビィ「ぁ...ぁれ...?」
"いつも"とは違う展開に混乱してしまいました。
ダイヤ「...わたくしも神社の小屋を開けてきました」
ルビィ「え!?なんで!?」
ダイヤ「...あなたをひとりぼっちにはさせないと言ったでしょ?」
ルビィ「ぁ...」
ダイヤ「安心しなさい、お姉ちゃんがいますわ」ギュ
ルビィ「ごめんね、ごめんね、ルビィのせいで...お姉ちゃん...」ポロポロ
ダイヤ「あなたのせいじゃないですわ...。そんなに自分を責めないで」ヨシヨシ
ルビィ「...」ポロポロ
41 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:28:55.28 ID:W0k9m6K60
しばらくの間涙が止まりませんでした。
申し訳なくて、でもすごく嬉しくて...
落ち着きを取り戻してから今後について話をしました。
ダイヤ「あの神社についての情報はなにもありませんでしたし、直接調べてみるしかなさそうですわね...」
ルビィ「...」
ダイヤ「どうしたのルビィ?」
ルビィ「...今、思い出したんだけど、ルビィ今日夢みたような気がする」
ダイヤ「また夢を?内容は?」
ルビィ「んーと、ちょっとだけ待ってね。あともう少しで思い出せそうなの...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
痛っ!
ヒュー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
42 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:32:34.41 ID:W0k9m6K60
ルビィ「...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
曜「痛っ!」 ??
千歌「」スッ ???
曜「千歌ちゃん!!」 ???
千歌「」ヒュー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルビィ「!?」
ダイヤ「ルビィ?思い出したの?」
43 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:34:51.19 ID:W0k9m6K60
たまに?出てきますけど気にしないでください。
44 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:38:00.95 ID:W0k9m6K60
ルビィ「大変っ!大変だよ!!お姉ちゃん!!」
ダイヤ「お、落ち着きなさい!落ち着いて話をしなさい」
ルビィ「千歌ちゃんが!千歌ちゃんが危ないよ!!」
ダイヤ「どういうことですの!?」
ルビィ「詳しく説明してる暇ないよ!早く行かないと!!」
ダイヤ「ど、どこに!?」
ルビィ「神社の近く!近くの高台から落ちてる!」
ダイヤ「落ちてる!?」
ルビィ「どうしよう、どうしよう、千歌ちゃんが死んじゃう!!」
ダイヤ「ルビィ!布団を出してきなさい!!」
ルビィ「う、うん!!」
ダイヤ「あなたは布団を出して、わたくしはタクシーを呼びますわ!!」
ルビィ「わかった!!」
45 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:44:39.41 ID:W0k9m6K60
ルビィたちはタクシーの運転手さんにお願いをして布団をつめて神社の近くへと向かいました。
ダイヤ「ここからは徒歩で行くしかありませんわ!」
ルビィ「急いで!お姉ちゃん!!」
46 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:55:04.84 ID:W0k9m6K60
ダイヤ「どこですの!?」
ルビィ「もう少し!あともう少しで...」
ダイヤ「あれは!?」
ーーーーーーーーーーーーーー
千歌「よ、曜ちゃん...、離して!このままだと曜ちゃんまで落ちちゃう...」ググッ
曜「やだ!!」ギュー
?
ーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ「み、見えましたわ!!」
ルビィ「まだ落ちてない!!間に合ったっ!」
千歌「」グニャ
曜「痛っ!」
千歌「」スッ
曜「千歌ちゃん!!」
千歌「」ヒュー
ダイヤ「!?」
ルビィ「!?」
曜「千歌ちゃんっ!!!千歌ちゃんっ!!!!!」
ルビィ「お姉ちゃんっ!!!」バッ
ダイヤ「わかってますっ!!」バッ
曜「!!!」
千歌「」ボスッ
47 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 01:59:54.25 ID:W0k9m6K60
ルビィ「ハァハァ...」
ダイヤ「ま、間に合いました...か?」
千歌「...」
ルビィ「千歌ちゃん!?」
千歌「...ぅぅ」
ダイヤ「...い、生きてます!!はやく病院に連れていきませんと」
曜「千歌ちゃん!!」
ルビィ「曜ちゃん...」
曜「ち、千歌ちゃんは!?」
ダイヤ「生きてますわ!」
曜「ぁぁ...よかったぁ...」ストン
48 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:02:05.74 ID:W0k9m6K60
ダイヤ「早く病院につれて行きましょう」
ルビィ「うん!」
曜「私が外までおんぶしていきます」
49 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:06:34.98 ID:W0k9m6K60
ルビィたちは外に出てから救急車を呼びました。
曜「ダイヤさん、ルビィちゃん本当にありがとう...」
ダイヤ「当たり前のことをしたまでですわ」
ルビィ「うん!」
曜「私はこのまま救急車に乗って千歌ちゃんのそばにいるね。2人は?」
ダイヤ「曜さんがいるのなら安心ですわね。後ほど伺いますわ」
曜「うん、わかった」
50 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:17:10.98 ID:W0k9m6K60
救急車は病院に向けて走っていきました。
ルビィ「千歌ちゃん...大丈夫だよね?」
ダイヤ「大丈夫ですわ、無傷ではないけどすぐに目を覚ますと思いますわ。それよりも...」
ルビィ「どうしたの?」
ダイヤ「...いえ、私たちは今やるべき事をやりましょう」
ルビィ「うん」
51 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:31:25.72 ID:W0k9m6K60
ーーー
神社
ーーー
ルビィ「ここにはできればもう来たくなかったなぁ...」
ダイヤ「手がかりがないですから」
ルビィ「...あれ?」
ダイヤ「!」
ルビィ「小屋がない!?」
ダイヤ「な、なくなっていますわね」
ルビィ「な、なんで!?」
ダイヤ「わからないけれど、でもこれではっきりしましたわ」
ルビィ「な、なにが!?」
ダイヤ「このループ現象の元凶はここにあるということですわ」
ルビィ「でも小屋がなくなったんじゃあ調べようがないよ!」
ダイヤ「そう...ですわね」
ルビィ「...」
ダイヤ「とりあえず今日はもう帰りましょう。千歌さんのことも気になりますし」
ルビィ「うん、わかった」
52 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:33:17.78 ID:W0k9m6K60
ーーー
病院
ーーー
ダイヤ「誰か走ってきますわ」
ルビィ「あれは...曜ちゃん?」
曜「ダイヤさん、ルビィちゃん!」
ルビィ「そ、そんなに急いでどうしたの?」
曜「ご、ごめんね、説明している暇もないんだ!!また今度!!」ダッ
ダイヤ「...行ってしまいましたわね」
ルビィ「また今度...か」
53 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:42:24.04 ID:W0k9m6K60
ーーーーー
千歌の病室
ーーーーー
ルビィ「あっ、千歌ちゃん!!」ガラッ
ダイヤ「目を覚ましましたのね!!」
千歌「ルビィちゃん、ダイヤさん...。本当にありがとうございます」グスン
ダイヤ「千歌さん、あのとき何が起きたのか説明していただけませんか?」
千歌「...ごめんなさい、また今度で...お願いします」?
ダイヤ「...わかりました」
そのあとしばらくルビィたちは千歌ちゃんとお話していました。
ルビィ「また明日来ますね」
ダイヤ「千歌さん無理してはいけませんよ?」
千歌「はい、ありがとうございます。おやすみなさい」
54 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 02:49:09.21 ID:W0k9m6K60
ーーーー
病室の外
ーーーー
ダイヤ「あと少しでまたループしてしまいますわね」
ルビィ「そうだね...。また明日来るって嘘ついちゃった...。曜ちゃんの話も聞くことできないし...」
ダイヤ「......いえ、もしかしたら」
ルビィ「なに?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
55 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 03:24:15.04 ID:W0k9m6K60
ーーーー
千歌視点
ーーーー
曜「おはよう。千歌ちゃん」ニコッ
千歌「...え?」
私はとてもびっくりしてしまった。
いつも通り私の家に同じ時間。
また戻ってきたと思った。
いや戻ってきている。
でもひとつだけ変化があった。
曜「とりあえずまだ言ってなかったことあるから言うね?」
曜「もう死ぬなんて言わないで。これからはずっと私がそばにいてあげるから」ニコッ
56 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 03:25:25.08 ID:W0k9m6K60
今日はここまで。
また時間あるとき書きます。
57 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:40:53.67 ID:a3TjLbeYO
千歌「よ、曜ちゃん...」ウルウル
曜「2人で協力すれば不可能なんてないよ!!頑張ろ!?」ニコッ
千歌「曜ちゃああああん!!!」ポロポロ
曜「アハハ、千歌ちゃん泣きすぎだよぉ」
58 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:43:04.00 ID:a3TjLbeYO
曜「落ち着いた?」
千歌「うん...、ありがとう曜ちゃん...。私もう絶対に諦めない。曜ちゃんと一緒にこのループから抜け出してスクールアイドル続けるんだ!!」
曜「もちろんだよ!!それで気になってることがあってね?」
千歌「なに?」
曜「ルビィちゃんとダイヤさんだよ」
千歌「う、うん?」
曜「千歌ちゃんは覚えてないと思うけどあの2人まるで千歌ちゃんが飛び降りるのを知っていたみたいだったの」
千歌「そ、そんなのありえないよ」
曜「でもあまりにもおかしかったんだよ。二人で布団持ってたんだよ?」
千歌「でももう聞くすべもないよね...」
曜「いや、考えたんだけど...、あの2人...ループしてるんじゃないかな?」
千歌「えっ!?そんなことって...」
曜「だって千歌ちゃん今までループしてる間にあそこであの2人に会ったことある?」
千歌「な、ないけど...」
曜「なのに急に現れたんだよ?」
千歌「確かに...ループしてる世界で今までと別の行動をできるのは私だけのはずだったのに...」
曜「でしょ?だから...」
千歌「だから...?」
曜「会いに行こう!!」
59 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:44:50.86 ID:a3TjLbeYO
ーーー
黒澤家
ーーー
千歌「本当に2人はループしているの...?」
曜「わかんないけど、でもその可能性は高いと思う」
千歌「じゃあ...いくよ!」
ダイヤ「その必要はありませんわ」
千歌「ダ、ダイヤさん!!ルビィちゃんも...」
ダイヤ「わたくしの言った通りだったでしょう?」
ルビィ「うん、本当だね...」
曜「?」
ダイヤ「場所を変えましょうか。千歌さんたちが来たということはこちらの状況も理解しているのでしょう?」
60 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:46:21.85 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「まずお互いに同じ時間を繰り返している。これは間違いありませんわね?」
曜「ダイヤさんたちも気づいてたんですね」
ルビィ「き、気づいたのはお姉ちゃんなんだけどね」
千歌「あの改めて、助けてくれてありがとうございました」
ダイヤ「間に合って良かったですわ」
曜「あの、ちょっと質問なんですけどダイヤさんたちなんで千歌ちゃんが落ちてくるって知っていたんですか?」
ルビィ「あ、それは...」
ダイヤ「たまたま、通りかかっただけですわ」
曜「...布団を持ってですか?」
ダイヤ「...」
曜「少し無理があると思うんですけど...」
61 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:47:57.49 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「...仕方ありませんわね。こんな状況ですし、お話しましょう」
曜「お願いします」
ダイヤ「ただし、そちらの話も聞かせていただきますわ」
千歌「こっちの話?」
ダイヤ「あなたが落ちるまでの話です」
千歌「あっ...」
曜「...千歌ちゃんいい?」
千歌「うん、私がバカだっただけだし...」
ルビィ「?」
ダイヤ「ではまずわたくしたちから」
62 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:49:42.27 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「わたくしたちは千歌さんが崖から落下することを知っていました」
千歌「そんな...」
曜「やっぱり...」
千歌「でもありえないよ!」
ダイヤ「まぁ、普通はありえませんわね。でもわたくしの妹、ルビィは少し変わった力を持っていましてね」
曜「変わった...力?」
ダイヤ「この子が見た夢は全部現実に起こるのですわ」
千歌「そ、そんなことって...」
ダイヤ「信じられませんか?でも事実なのですわ。それであなたも救われたのですわ」
ルビィ「ルビィの力がこんな形で役に立つなんて思わなかったよ」
曜「信じられないような話だけど、でも本当のことなんだろうね」
千歌「うん...」
63 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:50:57.15 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「こちらは以上ですわ」
千歌「こっちの番だね」
私はダイヤさんたちに今までの過程を話した。
ダイヤ「そうでしたか...」
ルビィ「ひとりだと...怖いよね...。ルビィも最初すごく怖くて怖くて...」
曜「...ルビィちゃんも最初ひとりだったの?」
ルビィ「うん...、ルビィのせいで今お姉ちゃんを巻き込んじゃってるの」
ダイヤ「ルビィ?前にも言ったでしょう?これはあなたのせいではないですわ。自分を責めるのはやめなさい」
ルビィ「...うん、ありがとう」
ダイヤ「千歌さんもですわよ?」
千歌「えっ?」
ダイヤ「自分を責めてはいけませんわよ?」
千歌「...はい」
64 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:52:08.70 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「ではこの話はおしまいにしましょう」
曜「これからどうしようか...」
千歌「ダイヤさんたちこのループから抜け出す方法知らないですか?」
ダイヤ「知っていたらとっくに抜け出していますわ...。こちらが聞きたいくらいですわ」
千歌「ですよね...」
ルビィ「あ、でもね、この間あの神社にまた行ってみたんだけどあの小屋なくなっちゃってたんだよね...」
千歌「あー、うん、あれなんかループしている人には見えなくなっているみたい」
ダイヤ「どういうことですの?」
千歌「前にループしてない曜ちゃんと行ったことあるんだけどそのとき私には見えなかったけど曜ちゃんには見えていたみたい」
曜「そんなことあったんだ」
ダイヤ「そうですか、それは重要そうですわね」
65 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:54:31.24 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「他にはなにかありませんか?」
千歌「ごめんなさい、ないです...」
ダイヤ「そうですか...」
ルビィ「で、でも4人もいるしきっとなにか方法見つかるよね!?」
曜「そうだね!ルビィちゃんの言う通りだよ!4人もいればなんとかなるよ!」
66 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:55:25.71 ID:a3TjLbeYO
千歌「まずはあの神社について調べてみたほうがいいんじゃないかな?」
ダイヤ「実は1回調べてみたのですがあの神社に関する情報はなにもありませんでしたわ」
曜「え?本当ですか?」
ダイヤ「はい、調べても調べても名前すらわかりませんでしたわ。まるで何者かが神社に関する情報を消したかのようでしたわ」
千歌「でも4人で探せばなにか見つかるかもしれないですよ!」
ダイヤ「...ではもう1度調べてみましょうか」
曜「各自で調べるのはどうですか?そのほうが効率はいいと思うんですけど」
ダイヤ「...ルビィ、1人で大丈夫ですか?」
ルビィ「だ、大丈夫だよ!ルビィも頑張らないといけないし!」
千歌「じゃあ決まりだね。終わったらまたここに集合にしましょう」
曜「おっけー!」
ダイヤ「わかりましたわ」
ルビィ「わかりました」
67 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:56:54.80 ID:a3TjLbeYO
ーーーーー
ルビィ視点
ーーーーー
神社の情報を集めるためにルビィは沼津駅のほうまでやってきました。
こっちのほうが色々と情報を集めやすいと思ったから。
ルビィ「でもどうやって情報集めよう...」
??「あれ?ルビィじゃない」
ルビィ「えっ?」クルリ
善子「なにしてるの?」
ルビィ「わっ!善子ちゃん!あ、えっとね...」
あれ、そういえば...
ルビィ「よ、善子ちゃんって神社とか詳しくないよね?」
善子「神社?詳しいわけないじゃない」
ルビィ「そ、そーだよね...」
善子「なに?神社に行くの?」
ルビィ「え...う、うん、今探しててね...」
善子「そう、私は神社なんて場所には2度と近づきたくないわね」
ルビィ「2度と?前に行ったことあるの?」
善子「そ、そりゃ誰でも1回くらいは行ったことあるでしょ!」
ルビィ「そ、そうだよね...。そのときはどこの神社に行ったの?」
善子「...えーと、忘れたわ。そんな昔のこと...」
ルビィ「そんなに昔に行ったんだね」
68 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 17:58:53.16 ID:a3TjLbeYO
前に見た夢、誰かに似てると思ってたけど会ってみてわかった。善子ちゃんに似てた。
ルビィ「ねー善子ちゃん?」
善子「なによ...?」
ルビィ「〇〇駅の近くの人気の少ない迷路みたいな神社って知らないよね?」
69 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:00:56.18 ID:a3TjLbeYO
善子「...は?」
ルビィ「そうだよね、知らないよね...」
善子「あの神社に近づいたの!?」ガシッ
ルビィ「ど、どうしたの善子ちゃん?」
善子「答えて!!!」グッ
ルビィ「痛い、痛いよ善子ちゃん」
善子「あっ...」パッ
70 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:02:38.26 ID:a3TjLbeYO
善子「その神社、どこで知ったの!?」
ルビィ「えと、たまたま見つけた...というか」
善子「う、嘘よ!そんなのありえないわ!」
ルビィ「よ、善子ちゃん!さっきからどうしたの!?」
善子「その神社に行ったの!?」
ルビィ「え、えーと...」
善子「ルビィ!!」
ルビィ「」ビクッ
善子「あ...ごめん」
71 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:07:43.49 ID:a3TjLbeYO
善子「ルビィ、答えて?」
ルビィ「い、行ったよ」
善子「そんな...なんで...」
ルビィ「で、でもすぐに怖くなって帰ったから中には入ってないよ!」
善子「...本当?」
ルビィ「う、うん!」
善子「そ、そう良かった...」
ルビィ「...あの、あの神社」
善子「あの神社ね!!あの神社悪い噂ばかりあってね。私も過去に行ったことあるんだけど本当に酷かったから。だからルビィにはそんな思いして欲しくなくて...」
ルビィ「う、うん。その悪い噂って...」
善子「ルビィはそんなこと気にしなくていいのよ!それよりあの神社にはもう2度と行かないで!!」
ルビィ「え...」
善子「あそこ行くと私みたいに不幸になっちゃうからね!絶対ダメよ!約束して!」
ルビィ「わ、わかった...」
善子「本当、約束だからね!?」
ルビィ「うん...」
善子「わ、私行かないと行けないところあるから...、またね」
ルビィ「あ、うん、バイバイ」フリフリ
72 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:11:40.26 ID:a3TjLbeYO
善子ちゃんあの神社のこと知ってるみたいだった。
まさか善子ちゃんまで...?
ルビィ「みんなに報告しないとっ!!」
73 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:13:32.00 ID:a3TjLbeYO
ーーーー
黒澤家
ーーーー
ダイヤ「善子さんが...?」
千歌「まさか善子ちゃんまでループしてるとか...」
ルビィ「もしかしたらそうかも...、私みたいに不幸になってほしくないって言ってました...」
曜「でもさ善子ちゃんが神社に行ったのは昔なんじゃないの?」
千歌「ループし過ぎて昔に感じてるとか...」
ダイヤ「それは考えにくいですわ」
ルビィ「どうして?」
74 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:15:53.70 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「この世界がループしたタイミングはいつだと思いますか?」
千歌「ループしたタイミング?」
ルビィ「それは...」
曜「あ、そっか、千歌ちゃんとルビィちゃんは同じだったんだ」
ダイヤ「その通りですわ。つまりループしたタイミングは千歌さんとルビィが初めて神社に訪れたときですわ」
千歌「でも千歌たちよりも前にループした人もいるかもしれないですよ!」
ダイヤ「それはありえませんわ」
75 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 18:34:01.87 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「仮に千歌さんとルビィよりも先にループした人がいてこの世界がループしていたらあなたたちは絶対にループすることはありませんわ」
千歌「うぅ、よくわかんなくなってきた」
ダイヤ「ループした世界で今までと違う行動が出来るのはループした本人だけでしょう?」
ルビィ「そっか!だからルビィたちよりも前はありえないんだね!」
ダイヤ「そうです。ありえるとしたら千歌さんとルビィと一緒のタイミングしかありません」
76 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:06:53.45 ID:a3TjLbeYO
千歌「じゃあ善子ちゃんは結局どうなの?」
ダイヤ「わからないことが多すぎてなんとも言えませんわ」
曜「とりあえず明日善子ちゃんに会いに行ってみようよ。そしたらループしてるかしてないかわかるはずだよ!」
ルビィ「...うん」
ダイヤ「明日10時に家に来てください」
曜「わかりましたっ!」
千歌「曜ちゃん起こしてね」
77 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:09:06.57 ID:a3TjLbeYO
ーーーー
次の日
ーーーー
ダイヤ「起きなさいルビィ」
ルビィ「うぅん?お姉ちゃん?...おはよぉ」
ダイヤ「準備なさい、10時に千歌さんたちが来ますわ」
ルビィ「はぁーい」
78 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:10:15.27 ID:a3TjLbeYO
ーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン
ルビィ「あれ、早いね」
ダイヤ「まぁ早いに越したことはないですけど。ルビィお願い」
ルビィ「はーい」
79 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:12:12.92 ID:a3TjLbeYO
ルビィ「はーい!」ガラッ
善子「...」
ルビィ「えっ!?善子ちゃん!?」
善子「ルビィ...嘘ついたわね...」
ルビィ「えっ、えっ...ご、ごめんなさい...」
善子「...いいのよ、私が悪いんだから。中入ってもいい?」
ルビィ「う、うん。どうぞ...」
80 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:14:45.21 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「善子さん!?」
善子「おはよう」
ダイヤ「なぜ善子さんがここに...?」
ルビィ「やっぱり善子ちゃんもループしてたんだ」
善子「違うわ、"ループしてきた"のよ」
ルビィ「...えっ?」
ピンポーン
ダイヤ「今度こそ千歌さんたちでしょう。ルビィお願いしますわ」
ルビィ「う、うん」
善子「やっぱりあの2人もなのね...」
ダイヤ「...」
81 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:21:31.11 ID:a3TjLbeYO
千歌「善子ちゃん...」
善子「説明するわ、何が起きてるのか全部」
曜「善子ちゃんは知ってるの?この現象について」
善子「知ってるわ、このループ現象を起こしてしまったのは私だから」
ルビィ「ど、どういうこと!?」
ダイヤ「...詳しい説明お願いしますわ」
82 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:26:17.91 ID:a3TjLbeYO
善子「私が中学生のときの話よ。私はそのころ本気で魔法や魔術が大好きだったわ。だから魔法に関する本や魔術本などたくさん読んでいたわ」
千歌「それはなんとなく知っているというか...、今も...」
善子「...魔法ってね。本当にあるのよ」
曜「...真面目に?」
善子「真面目に」
83 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:30:14.06 ID:a3TjLbeYO
善子「まぁもちろん嘘ばかり書いてある本がほとんどだったんだけどそのとき私は本物の魔術本を手に入れてしまったのよ。あの神社でね」
ダイヤ「あの神社って...今回の?」
善子「そうよ、私はたくさんの本を読んではそれを実行して魔法を使おうと試みたわ。でももちろん魔法なんて使えなかった。そんなとき、魔法を実験する人気のない場所を探していたときにあの神社を見つけたの」
ルビィ「そこにあった本が本物だったの?」
善子「ええ、本物だったわ。それが始まりだったわ」
84 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:34:48.90 ID:a3TjLbeYO
善子「私はその本を見つけてすぐに実験をしたの。簡単な魔法、炎を出す魔法を。そして本当に炎が出てしまったの。私も驚いたわ。今まで多くの実験をして成功しなかったのにって」
ルビィ「すごい、善子ちゃん本当に魔法使いさんだったんだ!」
善子「...魔法には代償が必要でね。それは魔法の力が強ければ強いほど強い代償が必要になるの」
曜「代償って...例えば?」
善子「血とか、精神とか...そんなところね。そのときの私はそれをよく理解していなかった。そして使ってしまったの禁忌の魔法を...」
千歌「禁忌...」
85 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:38:42.36 ID:a3TjLbeYO
善子「魔法は暴走したわ。大きな代償を払ってないのに発動しようとしたから。私は焦って近くにあった小屋に本を投げ捨てたの」
ルビィ「その小屋って...」
善子「あなたたちが開けてしまった小屋になるわ...」
ダイヤ「ではその禁忌の魔法というのは」
善子「タイムループ、時間を戻す魔法だったわ...」
千歌「そんなことが...」
86 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:41:11.42 ID:a3TjLbeYO
善子「そのあとあの神社に人が近づかないようにあの神社に関する情報を魔法で消したの。その代償に私は2度と魔法が使えなくなったわ」
善子「これで...話はおしまい。これらの現象すべて私のせいなの。本当にごめんなさい」
ルビィ「そ、そんなことないよ。善子ちゃんだって悪気があってわけじゃないし...」
善子「悪気があるとかないとか関係ないわよ!こんなことになってしまったんだから...」
曜「...善子ちゃん、こうなってしまったんだから後悔しても仕方ないよ。みんなで抜け出す方法を考えようよ!」
善子「...大丈夫、それなら...あるから」
87 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:42:21.41 ID:a3TjLbeYO
千歌「えっ!?あるのっ!?」
善子「あるわ、また小屋の扉を開ければいいのよ」
ダイヤ「ですが小屋は見えなくなってしまってますわ」
善子「...深夜零時前に1分だけ現れるわ。そのとき扉を開ければループは解除されるわ」
ルビィ「本当に!?やったぁ!!これで解決だね!!」
88 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:44:45.88 ID:a3TjLbeYO
曜「それならみんなで一緒に...」
善子「いや、...私ひとりだけで大丈夫だから...」
千歌「ひとりが開けばみんな解放されるの?」
善子「されるわ。だからあなたたちはここで待っていればいいわ」
ルビィ「でもみんなで行ったほうがいいよ!善子ちゃんも寂しいでしょ?」
善子「さ、寂しくなんかないわよ!」
89 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:47:47.87 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「善子さん」
善子「なに?」
ダイヤ「なにか問題があるのでしょう?」
善子「別に、なにもないけど...」
ダイヤ「わたくしに嘘は通じません。話しなさい。あなたはまだ何か隠してますわ」
善子「だから何も隠してない!」
ダイヤ「ならわたくしたちも一緒に行きます」
善子「だ、ダメよ!それはダメ」
90 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:51:27.21 ID:a3TjLbeYO
ダイヤ「なぜですか?問題ないのでしょう?」
善子「問題ない...けど、来ても意味ないから...」
ルビィ「ルビィたちが行きたいだけだから!いいでしょ?」
善子「...だから、ダメだって」
ダイヤ「ならダメな理由を話しなさい」
91 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 19:52:43.73 ID:a3TjLbeYO
善子「...わかったわよ。でも約束して、話したらひとりで行かせてくれるって」
曜「それは話次第だよね〜」
千歌「だね〜」
善子「...」
92 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 20:15:32.34 ID:a3TjLbeYO
善子「扉を開けるとループは解除されるけど魔法を解除するのにも代償が必要なのよ」
曜「その代償は...?」
善子「......精神と記憶らしい...わ」
千歌「記憶って...全部忘れちゃうってこと!?」
善子「そんなの...わからないわよ私にも...。だから...これは私がやらないといけないのよ」
ルビィ「...ダメだよ善子ちゃん」
善子「私が原因なんだから私が片付けるのが当然でしょ!!」
ルビィ「ダメだよ!!そんなことしたら善子ちゃんのこと許さない」
善子「ル、ルビィ...、わかってよ、誰かがやらないといけないのよ」
ルビィ「なら...ルビィがやる!」
93 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 20:18:40.98 ID:a3TjLbeYO
善子「なっ、ばかなこと言わないでよ!!」
ルビィ「おばかさんは善子ちゃんだもん!」
曜「お、落ち着こ落ち着こ!」
ダイヤ「その選択肢はなしでいきますわ」
善子「な、何言ってるのよ!?それ以外方法なんてないの!」
千歌「誰が決めたの?」
善子「...え?」
千歌「私はもう諦めないよ。絶対みんな無事にここから抜け出してスクールアイドルとして輝くんだ。それまで諦めない!」
曜「そうだね。まだ何か方法あるかもしれないよ!みんなで力合わせて頑張ろうよ!」
ダイヤ「その意気ですわ!」
ルビィ「ルビィも賛成!」
善子「...わかったわよ」
94 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 20:23:41.96 ID:a3TjLbeYO
ーーーー
善子視点
ーーーー
あのあと今後について話し合ってから解散になった。
ほとんど話なんて聞いていなかったわ。
今日、終わらせる。
善子「怒るかな...みんな...」
私は電車であの神社へと向かっていた。
95 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 20:27:03.77 ID:a3TjLbeYO
ーーーーーーーーー
23時50分・神社
ーーーーーーーーー
善子「...着いたわ」
どうなるんだろう。
精神と記憶...か。
私の精神力次第だけど下手したら喋ることも出来なくなったりするのかな。
それで今までのことも全部忘れて...。
やだな...。
だったらいっそ...楽になりたいな...
96 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 20:30:18.68 ID:a3TjLbeYO
ーーーーーー
23時58分
ーーーーーー
あと少し...。
あと少しで...私は私じゃなくなるんだ。
善子「」ガタガタガタ
全身が震えだした。
身体を上手く制御できなくなってきた。
こわいな...やだな...
善子「...」ポロポロ
なによこれ...。
もうボロボロじゃない。
あんなこと言っておきながら。
根性ないな...。
善子「でも、でも私がやらないと...!私が...」グスッ
スっ
97 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:00:33.64 ID:W0k9m6K60
ーーーーーー
23時59分
ーーーーーー
小屋が現れた...。
開けよう。
やるんだ。
私が...。
善子「」ガシッ
さようなら津島善子
さようなら...みんな...。
善子ちゃん大嫌い
98 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:02:13.75 ID:W0k9m6K60
善子「...」パッ
...ここはどこ?
善子「...」キョロキョロ
...うーん頭がぐしゃぐしゃする
ドンドン!
善子母「善子っ!練習でしょ!?遅刻するわよー!」
善子「あ、そうだ、練習行かなきゃ」
...頭痛い
99 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:03:12.77 ID:W0k9m6K60
ーーーー
バス
ーーーー
なんだか調子が悪いわね。
休んだほうが良かったかな。
曜「おはよーしこー!!」
善子「あんたはいつも元気ね」
曜「うん?どうしたの?」
善子「なんか朝から調子悪くて」
曜「大丈夫?無理しないほうがいいよ」
善子「大丈夫、たぶん」
100 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:05:00.20 ID:W0k9m6K60
ーーーー
学校
ーーーー
ダイヤ「...」ボー
曜「ダイヤさん?」
鞠莉「曜、放っておいていいわよ」
曜「鞠莉ちゃん?」
鞠莉「ダイヤ、今日ずっとあんな感じだから」
曜「そうなの?」
果南「なんか調子が悪いというかなんにもやる気が出ないんだって。私ダイヤがやる気出ないって言ったの初めて聞いたからびっくりしたよ」
善子「身体が悪いとかじゃないの?」
鞠莉「それはないみたいだから大丈夫よ。でも今日のダイヤは珍しくダメね」
善子「...ちょっとダイヤと話してくる」
鞠莉「ほどほどにね〜」
101 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:06:19.58 ID:W0k9m6K60
善子「ダイヤ?」
ダイヤ「...あぁ善子さん来てましたの」
善子「どうかした?」
ダイヤ「...いえ、私にもわからなくて」
善子「わからない?」
ダイヤ「はい...、なんか、そうですわね...。なんて言ったらよいのでしょうか...。胸にぽっかり、穴が空いてしまったような、そんな、そんな感じがするのです...」
善子「胸に穴...」
ダイヤ「...すみません、疲れているのでしょうか、今日は休ませてください...」
善子「う、うん。お大事に」
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