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ルビィ「夢...?」
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102 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:07:49.59 ID:W0k9m6K60
果南「ね?ダメだったでしょ?」
善子「え、ええ」
でもなんでだろう。
少し...わかる気もする。
ガラッ
曜「あっ、花丸ちゃんきたよ!」
花丸「おはようございます...」
鞠莉「なんか...花丸も元気ない?」
花丸「うん...ちょっと...調子が悪くて...」
善子「花丸、今日はー...」
花丸「...な、なに?」
善子「...あれ?なに、言おうとしたんだろう...」
果南「ちょ、みんな大丈夫?変だよ?」
鞠莉「そういう果南も少し変だったけどね」
果南「人のこと言えるの?鞠莉も変だったよ」
103 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:09:45.61 ID:W0k9m6K60
善子「2人も調子が悪かったの?」
果南「いや調子が悪いというか違和感...みたいな?」
鞠莉「そうそう。でもダイヤがあんなだから私たちはしっかりしないとね」
曜「...」
ガラッ
梨子「ごめんなさい、遅れました」
千歌「...」
果南「珍しいね梨子が遅刻なんて。まぁ千歌のせいだろうけど」
梨子「そ、そうなんだけど千歌ちゃん少しおかしくて...」
曜「おかしい?」
鞠莉「千歌っちも調子が悪いの?これで全員揃ったけどこれじゃあ練習にならないわね...」
ダイヤ「」ピクッ
千歌「ち、違う...よ...」
鞠莉「千歌っち?」
104 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/29(土) 23:14:22.78 ID:W0k9m6K60
梨子「ここに来るまでずっと苦しんでる...みたいな...そんな感じで...」
曜「千歌ちゃん...?」
千歌「みんな...?みんな...」
果南「千歌?大丈夫?」
千歌「違うよ鞠莉ちゃん...」
鞠莉「な、なにが...?」
千歌「...わかんないけど、違う!違うよ鞠莉ちゃん!!」
果南「...私千歌を病院に連れて行く」
鞠莉「え!?でも...」
果南「千歌?行こ?」
105 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/30(日) 00:02:32.16 ID:ZDaxrXZD0
千歌「ダイヤさん...?」
ダイヤ「千歌さん...来てましたか...」
千歌「ダイヤさん...ダイヤさん!」
ダイヤ「?」
果南「千歌行こう?ダイヤも今調子悪いんだ」
千歌「忘れちゃ...ダメだよダイヤさん」
ダイヤ「!?」ドクン
千歌「わからないけど...ダイヤさん...忘れないで...」ガクッ
果南「っ!千歌っ!?」
106 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/30(日) 08:28:20.20 ID:IEPKoTGHO
梨子「き、気絶してるだけみたいです」
果南「それは良かったけど...ダイヤ...」
ダイヤ「」ポロポロ
鞠莉「ダイヤどうしたの!?大丈夫!?」
善子「ダイヤ...」
ダイヤ「わたくしには...、わた...くしに...は...」バタッ
鞠莉「ダ、ダイヤ!?」
107 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/30(日) 22:45:40.13 ID:ZDaxrXZD0
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーー
保健室
ーーー
梨子「2人ともどうしちゃったんだろう...」
果南「もしかしたらなにかの病気かもしれないし目が覚めたら病院に行ってみよう」
鞠莉「...そうね」
善子「...なんか、そういうんじゃない感じするけど」
花丸「...」
曜「...花丸ちゃんどうかした?」
108 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/30(日) 22:55:13.92 ID:ZDaxrXZD0
花丸「...まるはなんでスクールアイドルになったんだろう?」
鞠莉「え、どうしたの急に...」
花丸「まるがスクールアイドルをやり始めたきっかけって...なに?」
曜「花丸ちゃんは善子ちゃんと一緒にだよね?」
善子「え?そ、そうね...」
花丸「まると善子ちゃんっていつ知り合ったの?」
善子「そ、そんなのずっと昔からでしょ。小さい頃から高校までずっと...」
花丸「...本当に?」
善子「...そう...よね?」
花丸「...うん、そうだよね」
109 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2018/12/30(日) 23:07:54.37 ID:ZDaxrXZD0
梨子「どうしちゃったの花丸ちゃん?」
花丸「な、何でもないよ。ちょっと混乱しちゃっただけずら」
鞠莉「...みんな今日は休んだほうがいいわね」
果南「そうだね。2人は私がみてるからさ、みんなは今日は帰って休みな」
善子「...わかったわ、そうさせてもらう。行くわよずら丸」
花丸「うん...」
110 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 18:09:25.63 ID:cdzzY7dGO
ーーーーーーーーーーーーーー
善子「...」トコトコ
花丸「」トコトコ
善子「...言いたいことあるなら言いなさいよ」
花丸「...善子ちゃん」
善子「なによ」
花丸「まるたちって本当にずっと一緒だった?」
111 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 18:19:45.20 ID:cdzzY7dGO
善子「さっきも言ったでしょ?そうだって...」
花丸「まるは...自分の記憶が本当なのかわからなくなってきたずら」
善子「どういうことよ?」
花丸「まるは忘れちゃいけないことを...忘れてしまっている...と思う」
善子「...」
花丸「それはきっと善子ちゃんも...そしてAqoursのみんなも...」
112 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 20:50:28.93 ID:Zs2ixrUj0
花丸が言っていることはなんとなくだけどわからなくもなかった。
頭の中がずっとモヤモヤしてる感じはあった。
花丸「ダイヤさんはもしかしたら思い出したのかもしれない」
善子「ならダイヤが気がついたら聞いてみましょ」
花丸「...うん」
善子「...まだ気になることでもあるの?」
花丸「ううん。でも自分で思い出すことができないのがすごく悔しくて、悲しい...」
113 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 20:58:35.10 ID:Zs2ixrUj0
ーーーーーー
次の日・学校
ーーーーーー
花丸「2人はまだ目を覚まさないらしいずら」
善子「そう...」
梨子「2人は病院に?」
鞠莉「ええ、全然目を覚まさないから病院に連れていったわ。今は果南がそばにいるはずよ」
曜「目が覚めたらすぐ連絡するって果南ちゃんが言ってたけど」
鞠莉「連絡が来ないってことはまだ目覚めてないってことね」
114 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:03:08.94 ID:Zs2ixrUj0
曜「3人もいないんじゃ練習なんてできないし病院行ってみない?」
鞠莉「ん〜、そうね。様子見にいってみましょ」
花丸「...」
善子「行くわよ花丸」
花丸「うん...」
115 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:09:41.11 ID:Zs2ixrUj0
ーーーー
病院
ーーーー
果南「あれ、みんな..練習は?」
曜「3人も欠けてるんじゃ練習難しいから様子見に来ちゃった」
果南「まぁ、そうだよね」
鞠莉「全員いないとフォーメーション確認できないし、なにより二人が心配で練習どころじゃないからね」
花丸「2人に変わりはないの?」
果南「そうだねぇ、特に変わりはないかな」
花丸「そっか...」
ダイヤ「...」
千歌「...」
116 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:16:44.17 ID:Zs2ixrUj0
花丸「ダイヤさん...」
ダイヤ「...」
花丸「教えてダイヤさん...、まるたちはなにを...誰を忘れているの?」
鞠莉「花丸?」
梨子「忘れてるって...なに?」
花丸「みんな、忘れてるんだよ。誰かのことを...忘れちゃってるんだよ!」
果南「花丸まで千歌みたいなこと...」
善子「いや、事実よ。私たちは忘れちゃいけないことを忘れてる...きっと」
花丸「...ねぇAqoursって...本当に8人?」
曜「え...?」
117 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:24:16.63 ID:Zs2ixrUj0
鞠莉「どういうこと?」
花丸「Aqoursは...9人だよ」
善子「9人...」
梨子「そんな、でも8人で今まで...」
花丸「ユニット...」
果南「ユニット?」
鞠莉「そういえば最近はユニット活動してないわね。AZALEA、Guilty Kiss、CYa...」
曜「...あれ?」
鞠莉「ん?ユニットなんてあったっけ?」
善子「今...鞠莉なんて言った?」
鞠莉「え?ユニットなんてあったっけって...」
善子「その前!!」
鞠莉「その前?...私なんか言った?」
118 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:29:30.80 ID:Zs2ixrUj0
梨子「なにも言ってないと思うけど...」
果南「ユニットなんてAqoursにはないよ」
花丸「今なにが起きたの?」
善子「わ、わからない...。今記憶が消えた...?」
曜「なんか...なんか言ってたよ鞠莉ちゃん」
鞠莉「え?私なんか言ってたの?」
曜「うん...」
鞠莉「なんて言ったの?」
曜「それが...思い出せない」
花丸「AZALEA」
果南「!」
善子「Guilty Kiss」
鞠莉「!」
梨子「!」
119 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:31:42.30 ID:Zs2ixrUj0
果南「あれ、なんか聞いたことある」
花丸「果南ちゃんとダイヤさんとまるのユニットだよ」
鞠莉「Guilty...」
梨子「聞き覚えある...」
善子「私たちのユニットよ...」
曜「...私は?」
120 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:34:44.78 ID:Zs2ixrUj0
花丸「うん。曜ちゃんにもユニット...あるよね?」
曜「私のユニット...」
善子「あなたと千歌...」
曜「私と千歌ちゃん...」
花丸「...」
曜「私と千歌ちゃん...だけ?」
花丸「!」
曜「違うよ、私と千歌ちゃんだけじゃ...ないよ」
121 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:37:51.41 ID:Zs2ixrUj0
曜「あとひとり、大事なメンバー...」
花丸「いたよね!?Aqoursには!曜ちゃんのユニットにはまだメンバーがいるよね!?」
曜「...いる。いるよ、もうひとり」
梨子「ほ、本当に?」
曜「私たちは...私たちのユニットは...」
「CYaRon!」
122 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:41:23.28 ID:Zs2ixrUj0
曜「え?」
千歌「私たちは...CYaRon!だよ」
曜「CYaRon!...」
果南「千歌!目が覚めたんだ」
梨子「大丈夫?千歌ちゃん?」
千歌「うん、大丈夫。ありがとう」
123 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 21:52:21.91 ID:Zs2ixrUj0
千歌「私たちのユニットは自分たちの名前の頭文字を取って考えたんだよ」
曜「頭文字...千歌、曜...。千歌ちゃん...Rは?」
千歌「...ごめん、千歌にもわかんない」
曜「...そっか」
花丸「........ルビィ...ちゃん?」
千歌「!」
曜「!」
善子「!」
124 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 22:00:07.64 ID:Zs2ixrUj0
千歌「ルビィちゃん...ルビィちゃんだ!!」
曜「ルビィちゃん...ルビィちゃんは...どこ?」
善子「ルビィ...は...」
花丸「ルビィちゃんはどこ!?ルビィちゃん...」
ダイヤ「ルビィ......?」スッ
果南「ダ、ダイヤ!?」
ダイヤ「ルビィ...ルビィ、わたくしの大切な妹...」
果南「!」
鞠莉「!」
125 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 22:09:10.88 ID:Zs2ixrUj0
果南「ダイヤの...妹...、ルビィ...!」
鞠莉「ルビィ...ルビィ!...なんで、忘れてた...の?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
るびぃ「かなんおねぇちゃ!」
かなん「おぉ、よしよし」ナデナデ
るびぃ「まりおねぇちゃ!」
まり「ん〜!ベリーキュートねルビィ!」ナデナデ
だいや「おふたりともわたくしの妹ですわよ!」
るびぃ「おねぇちゃ!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
果南「ルビィ...」
鞠莉「ごめん、ルビィ...」グスッ
126 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 22:20:25.32 ID:Zs2ixrUj0
梨子「?」オドオド
千歌「梨子ちゃん!ルビィちゃんだよ!黒澤ルビィ、ダイヤさんの妹」
梨子「ルビィちゃん...」
千歌「誕生日2日違いだったよね!この間お祝いしたよね!」
梨子「!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルビィ「梨子さんお誕生日おめでとうございますっ!」
梨子「ありがとうルビィちゃん!明後日はルビィちゃんの誕生日だよね?」
ルビィ「はいっ!梨子さん知ってますか?お互いの誕生日の中間の日を真ん中バースデーっていうんですよ!」
梨子「そうなんだっ!じゃあ明日も記念日ね!」
ルビィ「うん!梨子さんとルビィの記念日?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
127 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/01(火) 22:25:52.24 ID:Zs2ixrUj0
梨子「ルビィちゃん...思い出したよ...。なんで忘れちゃってたの...」
千歌「みんなの記憶からルビィちゃんの存在だけ消えてた...」
ダイヤ「わたくしたち、ループ...してましたよね?」
千歌「!」
曜「!」
善子「!!!」
善子「お、思い...出した!!」
思い出した!
あの日のことを...
128 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:26:17.03 ID:3G8a4QD90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ーーーーーーー
ループ解除の日
ーーーーーーー
善子「」ガシッ
さようなら津島善子
さようなら...みんな...。
ルビィ「善子ちゃん大嫌い」ポロポロ
善子「ぇ?」クルリ
129 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:29:29.05 ID:3G8a4QD90
ルビィ「嫌い...みんなで力合わせて頑張ろうよって、言ったのに」グスッ
善子「なに、してんのよあんた!こんなところで!!」
ルビィ「こっちのセリフだよ!!!!」
善子「!?」ビクッ
この子こんな声...出せるんだ。
ルビィ「ルビィこんなに怒ったことないよ!善子ちゃんなんて大嫌いだよ!!」
善子「嫌いなら...大嫌い放っておいておきなさいよ!!ただ私が苦しむだけでしょ!!放っておいてよ!!」グスッ
ルビィ「っ!!」スッ
善子「」バチンッ
130 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:32:26.58 ID:3G8a4QD90
叩かれた。
すっごいこわい顔して
本気でビンタしてきた。
善子「」ドサッ
ルビィ「...」ガシッ
善子「...なに、してんのよ!!」
ルビィ「...痛かったよね、ごめんね善子ちゃん。もし、許してくれるならルビィのこと助けてね...」ポロポロ
善子「やめなさい...ルビィ、やめて...」
善子「ルビィっ!!!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
131 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:36:42.79 ID:3G8a4QD90
代償の記憶ってこういうことだったんだ。
本人の記憶じゃない。
本人に関するほかの人の記憶だったんだ。
黒澤ルビィはこの世に存在していないことになっていた。
みんなそれぞれ違和感がありながらも普段通り過ごしてた。
でもダイヤにとってルビィの存在はとんでもないものだったのだろう。
ダイヤだけは日常生活ができないほどの違和感を感じていた。
そして千歌。
千歌に関してはなぜここまでこの魔法に抵抗できたのかわからない。
...でもおそらく気持ちで負けなかったんだと思う。
千歌には絶対にみんなで抜け出すという強い信念があった。
とにかく...
とにかくみんな思い出した。
黒澤ルビィを!!
あとは本人を助けてあげるだけよね。
ルビィ...
132 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:47:26.43 ID:3G8a4QD90
私は事情を知らない4人に今までの経緯を話したわ。
花丸「そんなことが...本当に...」
果南「じゃ、じゃあダイヤたちはずっと同じ日を繰り返してたの!?」
ダイヤ「そうですわね...」
鞠莉「oh...言葉が出ないわ...」
梨子「それでルビィちゃんは...?」
善子「ルビィは...」
私はあの日のことをみんなに話した。
善子「ダイヤ、千歌、曜。ごめん。こうなってしまったのは全部私のせいなの...」
ダイヤ「...ルビィの身になにかあったら善子さんのことを許すことはできないかもしれません」
善子「...」
ダイヤ「そうならないために...はやく助けに行きましょ?手伝ってくださいますか?」
善子「もちろんよ...」
千歌「うん、はやくルビィちゃんを助けてあげよう!」
曜「そうだよ、後悔なんてしてもしょうがないよ。2度と後悔しないように動こう?」
善子「...うん、ありがとう」
133 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:48:52.85 ID:3G8a4QD90
梨子「助けるって言ってもどうしたらいいの!?」
善子「行ってみるしかないわね」
ダイヤ「ルビィ...待ってなさい」
鞠莉「OK、私に任せて!」ピピッ
134 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:51:13.32 ID:3G8a4QD90
ーーーー
神社
ーーーー
鞠莉「ここがその場所なの...?」
梨子「なんか不気味な場所ね...」
果南「見て!あの小屋光ってるよ!」
善子「今あの中でルビィが精神と戦っているんだわ!」
ダイヤ「早く助けてあげませんと...!」
善子「待ってダイヤ!無理に開けたりしたら危険よ!」
ダイヤ「ではどうすれば!」
135 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:52:37.15 ID:3G8a4QD90
善子「...魔法相手には魔法しかないわ」
曜「魔法って...私たちは魔法なんて使えないよ!?」
善子「...ダイヤなら、出来るかもしれない」
ダイヤ「わたくしですか!?わたくしは魔法なんて使えませんわ!」
善子「最初から魔法を使えるなんて思ってる人間なんていないわ!あなたはきっと使える」
ダイヤ「そんなわけが...」
善子「人間には必ず魔力というものが存在するのよ。普通は魔法を使えるほどの魔力なんて持ち合わせてないけど、あなたたち姉妹は異常なのよ」
136 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:55:28.14 ID:3G8a4QD90
ダイヤ「ルビィもなのですか!?」
善子「ええ...、むしろ魔力に関してはあの子のほうがあったわ」
曜「善子ちゃんは人の魔力がわかるの?」
善子「長いこと魔法に触れてたからか直感的にわかるようになったのよ」
ダイヤ「わたくしはどうしたら良いのですか!?」
善子「こっちにきて、早速始めるわ『心を繋げる』魔法を!」
137 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:56:20.22 ID:3G8a4QD90
ーーーーーーーーーーーーーー
善子「今からみんなとルビィの心を繋げる魔法を行なうわ。今ルビィはきっと苦しんでる。私たちがその苦しみから助けてあげるのよ!」
千歌「待っててねルビィちゃん!」
善子「みんなダイヤのそばに!」
ザザッ
善子「ダイヤ、そっと目を閉じて。リラックスするのよ」
ダイヤ「はい...」スッ
善子「......いいわ、そのまま私に身体を委ねて。後は私に任せなさい」
ダイヤ「...」
善子「...今から魔法を始めるわ。驚くようなことが起こるかもしれないけどダイヤは慌てずにリラックスしたまま集中するのよ」
ダイヤ「わかりましたわ...」
138 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:57:34.66 ID:3G8a4QD90
善子「やるわよ!」
スゥー
千歌「な、なにこれ...」
曜「ま、魔法陣!?」
ダイヤ「...」
善子「さすがね、すごい集中力だわ。ダイヤ、そのまま小屋に向かって意識を集中させて」
ダイヤ「...」スゥ
ゴゴゴゴゴゴォ
鞠莉「ゆ、揺れてるわよ!」
梨子「だ、大丈夫なの!?」
善子「大丈夫よ!ここまで順調だわ!」
ダイヤ「...っ!?」ツー
果南「ダイヤ!?鼻血が...」
139 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 03:59:03.26 ID:3G8a4QD90
善子「頑張ってダイヤ...!」
ダイヤ「...」フッ
スゥー
善子「中に繋がった!!みんなダイヤに触れて!」
140 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/02(水) 04:00:55.87 ID:3G8a4QD90
善子「後はルビィと心を繋げるだけよ。みんなルビィに意識を集中させて。ルビィのことを想うのよ」
ダイヤ「...」
花丸「...」
千歌「...」
曜「...」
鞠莉「...」
果南「...」
梨子「...」
善子「...」
ーーーーーーーーーーーーーー
141 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:14:41.66 ID:UXaM6ZeU0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
......ちゃ...ん?
ル...ちゃ...ん...!
花丸「ルビィちゃん!!」
ルビィ「わぁぁ!!」ガバッ
花丸「ルビィちゃんが授業お眠りするなんて珍しいね...」
ルビィ「えっ!?嘘っ!ルビィ寝てたっ!?」
花丸「うん。ぐっすりだったよ」
ルビィ「うそぉ...。ルビィ悪い子になっちゃった...」
花丸「きっと疲れてたんだよ。そんな日もあるよ人間だもん」
ルビィ「うぅ...」
花丸「ほら、ルビィちゃんはやく部室行こ?」
ルビィ「えっ?あ、うん、そうだね」
なんかすごい長い夢でもみてたみたい。
頭がふわふわするよ...。
142 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:18:36.13 ID:UXaM6ZeU0
ーーー
部室
ーーー
ダイヤ「ルビィ...あなた授業中に居眠りしたらしいわね?」
ルビィ「ご、ごめんなさい。その...あまりよく覚えてなくて...」
花丸「ダイヤさん、ルビィちゃん疲れてたんです。多少居眠りしてしまっても仕方のないことで...」
ダイヤ「お黙りなさい。...ルビィこっちに来なさい」
ルビィ「は、はい...」
今日のお姉ちゃんすごく怖い...。
でも居眠りしちゃったルビィが悪いんだよね。
ルビィ「あ、あの、お姉ちゃん、ごめんなさーー」
パシーン!!!
ルビィ「ぁ...」ドサッ
ビンタ...?
今ビンタされたの...?
お姉ちゃんに暴力をされたのは生まれて初めてでした。
143 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:25:22.92 ID:UXaM6ZeU0
ダイヤ「なにその顔は...?」
ルビィ「ぁぅ、痛い...」グスッ
ダイヤ「泣けば済むとでも思ってるの?立ちなさい。まだお仕置きは終わってないわよ」
ルビィ「ご、ごめんなさい!もう居眠りなんかしないから許して...」ポロポロ
ダイヤ「聞き飽きました。はやく立ちなさい」
曜「まぁまぁダイヤさん、そのへんにしてあげましょうよ。ルビィちゃんかわいそうですよ」
ルビィ「うぅぅ」グスッ
花丸「ルビィちゃん大丈夫?」
ルビィ「うぅ、うん、大丈夫...」グスッ
ダイヤ「ほら大丈夫って言いましたわよ。立ちなさい」
ルビィ「ひぃっ!!」ビクッ
花丸「も、もう十分ずら。許してあげてください」
ダイヤ「...もういいわ。練習始めますわよ」
ルビィ「」ガクガク
今までどんなに怒っても絶対に暴力はしなかったお姉ちゃんが居眠りであんなに強くビンタするなんて...。
お姉ちゃんが怖くて怖くて動けませんでした。
144 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:26:11.82 ID:UXaM6ZeU0
花丸「ルビィちゃん立てる?」
ルビィ「だ、だめそう...」
ダイヤ「練習始めるって言ってるでしょ!!はやく立ちなさい!!」
ルビィ「お、お姉ちゃ...」ポロポロ
ダイヤ「本当腹立ちますわ。なんでこんな妹が生まれてきたのでしょう...」
鞠莉「ダイヤ言いすぎ〜」ケラケラ
果南「そうだよルビィちゃんかわいそうじゃん」ケラケラ
千歌「笑ってるのも酷いよ!!ルビィちゃん大丈夫?」
ルビィ「は、はい...」グスッ
千歌「立てる?」
ルビィ「足が動かなくて...」
千歌「それじゃおんぶして屋上まで連れて行ってあげるよ」
ルビィ「え、でも...」
千歌「いいの、いいの。ルビィちゃん軽いし」
ルビィ「ありがとうございます」
145 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:28:01.97 ID:UXaM6ZeU0
ダイヤ「あまり甘やかさないでくださいます?」
千歌「誰のせいで立てなくなったと思ってるんですか?」
ダイヤ「...あまり生意気なこと言わないほうがいいですわよ」
千歌「...行こうかルビィちゃん」
ルビィ「は、はいぃ...」ビクビク
なんで今日のお姉ちゃんはこんなにも不機嫌なんだろう...。
鞠莉さんと果南さんもおかしかったし...。
146 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:29:20.82 ID:UXaM6ZeU0
ーーー
屋上
ーーー
千歌「もう立てる?」
ルビィ「はい、ありがとうございます」
花丸「顔痛くない?」
ルビィ「...ちょっとヒリヒリするけど大丈夫だよ」
花丸「無理しないでね」
ダイヤ「今日はユニット練習です。しっかり練習するように」
曜「ルビィちゃん、千歌ちゃん行こう」
千歌「うん、行こうルビィちゃん」ニコッ
ルビィ「はい、花丸ちゃん後でね」フリフリ
花丸「うん...」フリフリ
147 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:31:48.14 ID:UXaM6ZeU0
曜「さてと練習始めようか」
千歌「よーし頑張るぞー」
ルビィ「...」
曜「...そういえば千歌ちゃん」
千歌「ん?なに?」
曜「数学の補習今日じゃなかったっけ?」
千歌「...あっ!!」
曜「忘れてたの...」
千歌「どうしよう...」
曜「行ってきなよ、その間ルビィちゃんと2人で練習してるからさ」
千歌「ごめん、行ってくるね」ダッ
曜「いってらっしゃい」
ルビィ「...」フリフリ
曜「...それじゃ、練習しようか」
ルビィ「は、はい...」
曜「まずはストレッチからやろうか。押してあげるから足開いて」
ルビィ「あ、はい...」スッ
曜「押すよ?」グイッ
ルビィ「痛いっ」
曜「」ゾクゾク
148 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:33:33.29 ID:UXaM6ZeU0
ルビィ「よ、曜ちゃん...?もうちょっと緩めて...」
曜「だめだめ!ちゃんとストレッチしないと」グイッグイッ
ルビィ「やぁ...痛い痛い...」グスッ
曜「」ゾクゾク
ルビィ「これ以上押したら死んじゃう」グスッ
曜「よし、じゃ次は息を止める練習ね」パッ
ルビィ「むぐっ!?」
曜「どのくらい止めてられるかな?」
ルビィ「んんー!!」ジタバタ
曜「あぁかわいいなぁルビィちゃん...」ゾクゾク
ルビィ「ぐぅんっ!!んー!!」バタバタ
曜「限界?まだいけるよね?」
ルビィ「んっ...ん...」ユラリ
バシン!!
149 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:36:24.50 ID:UXaM6ZeU0
曜「痛っ!!」ドサッ
ルビィ「はぁ...はぁ...」
千歌「...なにやってるの曜ちゃん」
曜「ちょ、痛いよ千歌ちゃん」
千歌「なにしてんのって聞いてるの」
曜「練習だよ、練習」
千歌「手で口を塞いで、それはいったいなんの練習なの?」
曜「え?肺活量を鍛える練習だよ?水泳だとやるんだけど...」
ルビィ「はぁ...はぁ...」
千歌「最低だね曜ちゃん」
曜「千歌ちゃん勘違いしてるよ。ねっルビィちゃん?」
ルビィ「ひぃ」ガクガク
曜「あらら...怯えちゃって、かわいいなぁ」ゾクゾク
千歌「曜ちゃんもうルビィちゃんに近寄らないで」
曜「なんでよ」
千歌「ルビィちゃんがかわいそう。曜ちゃん頭おかしいよ」
曜「千歌ちゃん酷いこと言うね」
千歌「もう練習終わり。今日は帰る」
曜「じゃルビィちゃん一緒帰ろう?」
ルビィ「」ビクッ
千歌「近寄らないでって言ってるの」グイッ
曜「はぁ、じゃ今日は諦めますよー」トコトコ
150 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:37:33.86 ID:UXaM6ZeU0
千歌「ルビィちゃんごめんね、怖かったよね」ギュ
ルビィ「ち、千歌ちゃぁぁん」ポロポロ
千歌「もう大丈夫だよ」ナデナデ
ルビィ「みんな、みんな今日おかしいよ」ポロポロ
千歌「大丈夫だよ。千歌が守ってあげるからね」
ルビィ「うぅぅ」グスッ
千歌「帰ろっか?」
ルビィ「...はい」
151 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:39:31.25 ID:UXaM6ZeU0
千歌「ねぇルビィちゃん」
ルビィ「はい...?」
千歌「お家戻りたくないよね?」
ルビィ「...」
千歌「私の家においでよ」
ルビィ「...いいんですか?」
千歌「もちろん!!ルビィちゃんなら大歓迎!!」
ルビィ「...お願いします」
千歌「おっけー!それじゃ私の家に行こう!!」
152 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:42:08.59 ID:UXaM6ZeU0
ーーーーー
千歌の家
ーーーーー
千歌「私の家なら安心だよ。誰もルビィちゃんのこといじめたりなんてしないからね」
ルビィ「...怖かった」
千歌「そうだよね。怖かったよね」ナデナデ
ルビィ「みんなどうしちゃったの...」
千歌「大丈夫だよ。千歌が守ってあげるから」
ルビィ「ありがとうございます...」
千歌「...」
千歌「ねぇ、ルビィちゃん」
ルビィ「はい?」
千歌「私の妹になりなよ」
ルビィ「...ぇ?」
千歌「ダイヤさんすぐ暴力振るうし、あんな家にもう戻りたくないでしょ?だから私の妹になってこっちに住んじゃいなよ」
ルビィ「え、でも...」
千歌「私の妹になったらずっと一緒にいられるからずっと守ってあげられるしさ!!」
ルビィ「...」
千歌「ね?私の妹になってよ!」
ルビィ「...ごめんなさい。気持ちはすごく嬉しいですけどお姉ちゃん暴力なんてしたことなかったし、いつもはすごく優しいし...。今日はおかしかったけど明日になったきっと...」
153 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:45:02.30 ID:UXaM6ZeU0
千歌「...なんで?」
ルビィ「え?」
千歌「なにが気に入らないの?」
ルビィ「あの、違います、嬉しいですけど...」
千歌「なんで?私のこと嫌いなの?私はこんなにルビィちゃんが好きなのに...」
ルビィ「千歌ちゃん...?」
千歌「あんなに優しくしてあげたのに私のものになってくれないんだ」
ルビィ「あ、あの千歌ちゃん落ち着いて...」
千歌「...それなら無理やり私のものにしちゃおう」グイッ
ルビィ「や、やだぁ。やめて...」ジタバタ
ドン!!
梨子「ちょっと何してるのよ千歌ちゃん!!」バッ
千歌「チッ!」
154 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:48:23.94 ID:UXaM6ZeU0
梨子「ルビィちゃん大丈夫?」
ルビィ「」ガクガク
千歌「はぁ...邪魔だよ」
梨子「隣なんだから声聞こえるわよ!千歌ちゃん最低よ!!」
千歌「うるさいなぁ...。喋れなくしてあげるよ」
ドン!!
善子「ルビィ!!」
花丸「ルビィちゃん!!!」
千歌「あーもう、なんなんだよ!」
梨子「私が呼んだの」
千歌「ひとりじゃ何もできないのかよ」
善子「こんなことのためにルビィに優しくしてたのね!!見損なったわ!!」
花丸「千歌ちゃんは仲間だと思ってたのに...」
千歌「なに仲間って?ルビィちゃんのこと一番大切に想ってるのは千歌だから。千歌といればルビィちゃんも幸せなの」
梨子「いい人だと思ってたのに...」
善子「逃げましょ!!」
千歌「どうなっても知らないからね」
梨子「うるさい!!」
花丸「梨子さん行くずら」
梨子「...ええ」
155 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:51:38.06 ID:UXaM6ZeU0
善子「ここまで来れば大丈夫ね」
花丸「ルビィちゃん大丈夫?」
ルビィ「も、もうやだよぉ」ポロポロ
梨子「ごめんね、怖かったよね」ナデナデ
ルビィ「」ビクッ
梨子「あっ!ごめんなさい!!悪気はないの...」
ルビィ「あ、いえルビィこそごめんなさい...」
善子「なんでみんなルビィのこといじめてりするのよ!!」
花丸「わけわからないずら」
梨子「もうこんなところ離れたほうがいいのかも...」
ルビィ「...」グスッ
花丸「今日はまるの家に泊まりに来るといいずら」
善子「そうしてもらいなさい。もう遅い時間だし明日また話をしましょう」
梨子「...そうね、花丸ちゃんルビィちゃんをお願いね」
花丸「まかせるずらっ!!」
156 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:57:38.40 ID:UXaM6ZeU0
ーーー
学校
ーーー
結局ほとんど眠れなかった。
花丸ちゃんにはやめたほうがいいと言われたけど学校に向かいました。
きっと昨日だけみんな機嫌が悪かっただけなんだよ。
学校に着くと緊急集会で全校生徒が集められました。
鞠莉「昨晩、2年生の桜内梨子さんが自殺しました」
えっ?
梨子さん...?
自殺?
嘘だ、ありえない
鞠莉「海に飛び込んで亡くなってしまったそうなの...」
ザワザワ...
ザワザワ...
花丸「...ルビィちゃん、行くずら」グイッ
ルビィ「ぁ...」
善子「リリー...」
昨日助けてくれた梨子さん、その梨子さんがあのあと自殺したなんてありえない。
殺されたと考えるのが自然だった。
気づくと花丸ちゃんに連れられて学校を出ていた。
善子ちゃんも後からついてきた。
157 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 02:58:23.34 ID:UXaM6ZeU0
花丸「ここにいたら危険ずら。どこか遠くに逃げるずら!!」
善子「沼津のほうまで行きましょ!!あそこまでいけば...」
ルビィ「ま、待って!!ルビィと一緒にいたら2人も危ないよ!ひとりで行くから2人は戻って!!」
善子「ダメよ!あんたひとりでなにができるのよ!!逃げるのよ遠くまで!!」
ルビィ「でも...でもっ!!」
ドシャーーーーーン!!!!!
大きな衝突音を聞こえた。
158 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:00:54.10 ID:UXaM6ZeU0
音のしたほうを振り返ると車が壁に突っ込んでいた。
そして車と壁の間には赤い物体が挟まっていた。
あれはなんだろう?
そう考えていると隣で善子ちゃんが大きな悲鳴をあげた。
善子ちゃんはなぜ叫んでいるのだろう?
そう思った。
もう1度壁を見る。
車と壁の間には潰れたトマトのようなものが挟まっている。
善子ちゃんが車に駆け寄って必死に車をどかそうとしている。
ルビィ「よ、善子ちゃん危ないよ。離れよう?」
善子ちゃんは車と壁の間にある潰れたトマトのようなものを取り出そうとしている。
善子ちゃんの制服はもう真っ赤っか。
ルビィ「善子ちゃん!離れようっ!!善子ちゃんと花丸ちゃんは学校戻って!」
あれ?
159 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:02:26.90 ID:UXaM6ZeU0
そういえば花丸ちゃんは?
花丸ちゃんはどこにいったんだろう?
先に学校戻ったのかな。
絶対そうだよ。
絶対そうだ。
気がつくとルビィも赤い物体の目の前にいた。
ねぇ花丸ちゃん動いてよ。
花丸ちゃん。
ねぇ......。
160 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:03:43.14 ID:UXaM6ZeU0
千歌「だから知らないよって言ったのにね」
ダイヤ「やっぱり私の妹はバカだったみたいですわ」
果南「自分のせいで親友が死んじゃったね?」
鞠莉「ねぇ今どんな気持ちなの?」
曜「だから素直に言う事聞いていれば良かったのに」
ルビィ「」ポロポロ
善子「...あんたのせいよ」
善子「あんたのせいで!!リリーも花丸も!!」
千歌「はやく罪を償いなよ」
ダイヤ「邪魔です、消えてください」
果南「人を2人も殺したのに自分だけ生きるんだ?」
鞠莉「せめてお友達のところに行ってあげたらどう?」
曜「ルビィちゃんが我慢すれば2人は助かったのにね」
善子「...あなたが死んじゃえば良かったのに」
161 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:06:17.09 ID:UXaM6ZeU0
千歌「全部ルビィちゃんのせいだよ」
ダイヤ「全部ルビィのせいですよ」
果南「全部ルビィのせいだよ」
鞠莉「全部ルビィのせいよ」
曜「全部ルビィちゃんのせいだよ」
善子「全部ルビィのせいよ」
162 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:08:03.02 ID:UXaM6ZeU0
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
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全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
全部お前のせいだ
163 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:09:41.30 ID:UXaM6ZeU0
ごめんなさい。
花丸ちゃん、梨子さん。
ルビィも今そっちにいきます。
164 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:15:08.71 ID:UXaM6ZeU0
「いいえ、あなたのせいではありませんわ」
ルビィ「!」ポロポロ
ダイヤ「ルビィ...」ギュ
ルビィ「ぇ...」
なんで...今優しくするの。
なんで...?
またルビィを叩くの...?
ダイヤ「遅くなってごめんなさいルビィ。帰りますわよ」
ルビィ「お、お姉...ちゃん?...帰る?」ポロポロ
ダイヤ「そうですわ。あなたのお姉ちゃん。黒澤ダイヤ」
いつものお姉ちゃん。
匂いも抱き心地も。
ルビィの知ってるお姉ちゃん。
ダイヤ「ルビィ、お姉ちゃんはね妹を守るのが使命なんですのよ」
ルビィ「守る...?」
ダイヤ「そう。なにがあっても絶対に守るのです。ましてや妹に暴力なんてありえないことですわ」
ルビィ「...うん。ルビィのお姉ちゃんはそんなことしない」
ダイヤ「......ルビィ、後ろを見てみなさい」
ルビィ「みんな...」
165 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:19:40.52 ID:UXaM6ZeU0
花丸「ルビィちゃん!!!」
善子「帰るわよ、ルビィ...」
千歌「ルビィちゃん!約束したよね!?みんなで抜け出すって!帰るよ!」
曜「元の世界に...行こう?」
梨子「全部、悪夢だよ!私たちはここにいるよ!」
鞠莉「もうなにも、心配いらないわ」
果南「ルビィ、ハグする?」
ルビィ「みんな......」ウルウル
偽千歌「なんで?なんでこの領域に入ってこれるの!?」
偽果南「何が起きてるのさ!!」
偽善子「いいから!こいつらの精神もとってやるのよ!!」
166 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:21:57.46 ID:UXaM6ZeU0
千歌「私たちはAqours!!この9人がいればなんだって出来るんだ!」
曜「君たちみたいな偽物なんかに私たちは絶対に負けないよ!!」
梨子「こんな悪趣味なこと...許さないわ!」
善子「ルビィをいじめた罰はおもいわよ」
花丸「まるも今回ばかりは黙ってられないよ...」
果南「ハグしよ(物理)」
鞠莉「果南のハグ(物理)は痛いわよぉー」
ダイヤ「妹に手をあげたこと絶対に許しません。後悔させてあげますわ」
ルビィ「みんな...ありがとう...」
167 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:25:29.68 ID:UXaM6ZeU0
ーーーーーーーーーーーーーー
..........。
....................。
ん......。
誰かが...呼んでる...
ダイヤ「ルビィ!ルビィ!!」
ルビィ「...お姉ちゃん」
ダイヤ「良かった...本当に...」ウルウル
あの神社だ...
周りをみるとみんないた。
みんなが...。
花丸「ルビィちゃん、あんまり心配させないでよ...」グスッ
曜「おかえり、ルビィちゃん!」
千歌「約束、したもんね!」
ルビィ「ありがとう、みんな...。ルビィ、ひとりだったらもうダメだった...」
168 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:26:16.19 ID:UXaM6ZeU0
ダイヤ「もう大丈夫ですわ。もうなにも起きませんわ」ギュ
ルビィ「うん...」ギュ
善子「...」
ルビィ「...善子ちゃんは、怒ってる?」
善子「ええ、怒ってるわよ」
ルビィ「...」
善子「...ルビィがあのときすごく怒ってた理由がよくわかったわ。私も同じ気持ちになったもの」
ルビィ「善子ちゃん...」
善子「ごめんね、ルビィ...、つらかったよね、苦しかったでしょ?」ポロポロ
ルビィ「...ううん、だってみんなが来てくれたもん。善子ちゃんが来てくれたもん」
善子「ルビィ...」
ルビィ「ありがとう、善子ちゃん」
169 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:28:28.96 ID:UXaM6ZeU0
善子「それはこっちのセリフよ...、ありがとうルビィ...」
ルビィ「えへへ...」
鞠莉「仲直りできてよかったわね」
果南「善子ずっと不安そうだったもんね」
善子「い、言わなくていいからそういうこと!」
梨子「...ここの小屋消えちゃったけど、どうなったの?」
善子「もう魔法は解除されたのよ。私がやらないといけなかったことをルビィが全部やってくれたから」
梨子「それじゃもうなにも心配ないのね!」
善子「そういうことになるわね」
170 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:29:03.74 ID:UXaM6ZeU0
千歌「それじゃ...帰ろう!」
曜「そうだね!帰って練習しなきゃだね!」
梨子「大会もう少しだもんね」
花丸「気合入れていくずらー!」
鞠莉「廃校になんて絶対にさせないわ!」
果南「これから練習ハードになるよっ!」
善子「やってやろうじゃない!」
ダイヤ「...行きましょう、ルビィ」
ルビィ「...うん!!!」
171 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:49:37.87 ID:UXaM6ZeU0
ーーー
部室
ーーー
千歌「私あのとき死ななくて本当によかった」
曜「...どうしたの急に」
千歌「あのとき死んでたらなにもなかったんだよね。この先にある輝きも未来も。みんなでこうやって頑張ることもできなかった...。あのとき曜ちゃんがそばにいてくれて本当によかった。ありがとう曜ちゃん」
曜「...千歌ちゃん」
千歌「?」
曜「学校、絶対救おうね」
千歌「...もちろん!」
ダイヤ「その意気ですわ」
鞠莉「まずはオープンキャンパスに向けて練習ね!」
果南「そこでこの学校の良さを知ってもらわないとね!」
梨子「曲作りも頑張らないとね!」
善子「私のリトルデーモン増加計画も進めるわよ!」
花丸「そんなのはどうでもいいずら」
善子「どうでもよくない!」
ダイヤ「どっちでもいいですからはやく練習始めますわよ!」
善子「ちょ!?どっちでもいいってなによぉ!」
花丸「...ルビィちゃん、練習行こっ?」
ルビィ「...うん!」
帰ってきた...
この大好きなみんなと学校を救うんだ。
そしてラブライブで優勝するんだ!
そのために、今日も練習がんばルビィ!!
172 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 03:50:57.02 ID:UXaM6ZeU0
おわり
173 :
◆vM2UcopmXU
[saga]:2019/01/03(木) 04:01:04.11 ID:UXaM6ZeU0
終了です。
2年以上前の作品の続きだったので大変でした。
実は回収してない伏線があったりもします。
夢でみた善子がすぐに善子だとわからなかった理由とか黒澤姉妹が知らずに使っていた魔法など。
一応ヒントはあります。
まぁルビィちゃんの知らずに使っていた魔法は言うまでもないですね。
とりあえずお疲れ様でした。
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/04(金) 01:39:44.20 ID:llMDUNROo
おつ
前作覚えてるわ
続き読めるとは
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/01/04(金) 09:22:29.57 ID:6K14Vy0E0
おつ。こういうの好き
考察だけどダイヤが他人の記憶を見れる能力だと予想
善子だと分からなかった理由があの時点で確定された未来じゃ無かったから的な?
わからん
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/25(金) 01:05:42.80 ID:aVF4lfrY0
夢で善子みたのってどこだ…?
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