【安価】オレ ゴブリン コノセカイ イキノコリタイ

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64 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 20:43:31.50 ID:+1Dcuc3m0
安価指定忘れ  ここから↓2
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 20:48:21.87 ID:71eqltLmO
踏み台
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 20:49:06.46 ID:VtqmtB+DO
愚か
67 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 21:10:55.00 ID:+1Dcuc3m0


その日は雲一つない快晴でした。

快晴は旅人にとって良い天気であり、化物にとって良い転機でもあります。

彼等は何か面白い事は無いかと見回していた所、偶然目に移った商隊を襲おうと決断しました。


ゴブリン「ゲゲーッ!!」

商人「なんでこの街道にゴブリンが沢山居るんだ!?」

ゴブリン「「「キキッ、キキキッ!」」」ゲラゲラゲラ

 
68 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 21:13:04.47 ID:+1Dcuc3m0


商人「不味い、不味いぞ……今日の荷物は高価な薬もある」

ゴブリン「「キャッキャキャッ!」」

商人「くそっ、背に腹は代えられんな」ゴソゴソ

ゴブリン「……?」


さっきまで喚いていた人間が馬車の奥に引っ込んで何かをしているようです。

他のゴブリン達はけらけらと笑うばかりで何もしようとしません。


@商人が居た馬車に乗り込めー^^
A後ろの方にある豪華な馬車に突撃する
B明らかに他よりボロい馬車があるのでそれを狙う

安価↓2
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 21:14:28.72 ID:0k6DHN8R0
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 21:25:12.14 ID:0EMtIKng0
3
71 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 22:46:49.55 ID:+1Dcuc3m0


ゴブリン「ゲゲッ!」

ゴブリン「「キィ?」」

ゴブリン「ギー! ギギィー!」

ゴブリン「「キキッ! キー!」」ダダッ


ゴブリンは仲間に向かって耳障りな声で叫びました。

ボロの馬車なら簡単に漁れるだろうからそれを狙うぞと。

号令というには些かお粗末な言葉ですが、彼等は馬車に向かって行きます。



商人(流石にあっちには行かないよな……?)

商人(ゴブリンの事だ。判り易いモノを真っ先に狙う筈だろうし……)

 
72 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 22:48:48.10 ID:+1Dcuc3m0


――やめ、やめろー!!



ボロい馬車の中


赤い粉末「」

黒い粉末「」

白い粉末「」

蒼い粉末「」


ゴブリン「……スンスン、ペロッ」

ゴブリン「?」

ゴブリン「ゲ、ゲヘヘ」ラリラリ

ゴブリン「ギッ……」パタリ

ゴブリン「ウッ、ゲゲッ」パパッ

ゴブリン「……」


この馬車に乗り込もうとした時に邪魔をした人間は非力でした。

抵抗むなしく彼等に首を掻き切られ、そのまま外に放置されています。
73 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/12(火) 22:50:26.22 ID:+1Dcuc3m0


白い粉末を吸ったゴブリンは、ふらふらと足取りが覚束ない様子です。

蒼い粉末を舐めたゴブリンは、何も起きない事に首を傾げています

黒い粉末を嗅いだゴブリンは、顔を顰めて粉を遠ざけました。

赤青を混ぜて飲んだゴブリンは、倒れたっきり起き上がる気配はありません。

さて、その様子を観察していたゴブリンは何をするのでしょう。


@粉末を混ぜて使う(吸う、舐めるなどの用途を併記)
A赤い粉末が入った袋を持ち去る
B白い粉末が入った袋を持ち去る
C黒い粉末を身体に振り撒く
D全部混ぜて鼻から吸い込む

安価↓3
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 23:02:12.94 ID:1LhBCeUDO
D
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/03/13(水) 14:38:19.68 ID:u01fKt8xO
コカインとかかな?

5で
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 23:00:08.56 ID:7Q352xO2o
2
77 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/29(金) 23:58:02.05 ID:1idV/FMa0


ゴブリン「キーキー!」

ゴブリン「……」

ゴブリン「ゲへッ、ゲへへ」

ゴブリン「ギギィ……ギッ!」シュバッ


ゴブリン達は色の付いた粉末に夢中です。

しかし他を観察していたゴブリンだけは、粉末が入った袋の幾つかを持って馬車から飛び出しました。

おそらく赤い粉末は他と違うと思ったのでしょう。そのゴブリンは大事そうに袋を抱えています。

 
78 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/30(土) 00:06:23.97 ID:JYxw4l9I0


商人「何処だ!? 何処にある!」ガサゴソ

商人「こっちか? それともこっちだったか?」ブン

商人「……やっと見つけた!」


――ヤメロー! ギャーギャー!


商人「……とはいえ、もう試しに使う時間と余裕も無い」

商人「効果が無かったら……」


彼が右手に握りしめた”それ”は魔物の皮を利用した巻物でした。

中心から薄く発光しているようにも見えるそれは、見えざる何かの力を感じさせます。

 
79 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/30(土) 00:07:25.37 ID:JYxw4l9I0


馬「ヒヒーン!!」

ゴブリン「「ギャギャー!」」ドスッドスッ

馬「……」

商人「めちゃくちゃにしやがって……」

商人「忌まわしいゴブリン共め! これでも喰らえ!」バッ

ゴブリン「ギ…?」クルッ


――カッ、シュゴォォ!!


ゴブリン「ゲヒィ!」

ゴブリン「ギギー! ギー!?」

ゴブリン「キッ、キキ……」バタ

ゴブリン「」


眩い光がゴブリン達を包み込む。

光は一瞬で毒々しい霧に変わり、中に居るゴブリンは苦しみ悶えています。

商人が翳した巻物は、ボロボロと宙に崩れさって行きました……。

 
80 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/03/30(土) 00:09:05.12 ID:JYxw4l9I0


古代の真言を書き記された物は不思議な効果を持つ。

ゴブリン達に使われた巻物もそういった道具だったのでしょう。

絶望に満ちた呪いは全身に回り、対象を確実な死へと至らしめる。


――さて、ゴブリンは本当に全滅したのでしょうか?


1〜2 襲撃したゴブリン全てに呪いが降りかかった
3〜6 中途半端に呪われた者が居る
7〜9 その場をさっさと離れていたゴブリンに効果は無かった
0 呪いは商人達にも返り、物資は街道に放置される結果となった

↓2 コンマ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 00:10:36.61 ID:jCt9EPIO0
下1でよくね?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/30(土) 01:40:48.44 ID:eIw9hPZ/0
83 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:20:00.68 ID:5YOFHAHP0


商人「どうだ見たか!」

ゴブリン「ギ、ギッ」ガサガサ バサァ

商人「まだ息が!?」


皆が死に絶えて行く中、他とは違う様子を見せる者が居ました。

そう、あの赤い粉末が入った袋を持ち去ろうとしたゴブリンです。

ゴブリンはどうせもう死ぬのならと、袋の中身を浴びる様にぶちまけました。

 
84 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:26:09.27 ID:5YOFHAHP0


商人「あ、あの薬は」

ゴブリン「キキッ、キ……」プルプル

ゴブリン「a…aa……ガッ」バタリ

商人「…死んだな」

商人(あんな量を一気に使いやがって、ゴブリンめ!)


ゴブリンが浴びた赤の粉末は、人が使うと少量で全身の筋肉が弛緩する非合法な薬でした。

人よりも小さいゴブリンがそれを過剰に摂取して無事な筈もありません。

加えて呪いにより死に体だったのです。奇跡でも起きなければ生き延びられる筈は無い。


商人は無事な荷物を検めるべく、悪態をつきながら他の馬車を見に行きました。

 
85 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:27:59.83 ID:5YOFHAHP0


商人「怪我は無いか!」ガバッ

傭兵「生きてて何よりだぜ。商人のオッサン」

商人「無事か! 大丈夫なんだろうな!?」

傭兵「おわっ、詰め寄らないでくれ。……傷に響きやがる」

商人「お前達がどうなろうと構わん! 私の商品は無事かと聞いている!」

傭兵「ああ…誰にも触らせちゃいねぇ。奥を見れば一目瞭然だろ?」


紫髪の女「ぐぅぐぅ……」

紫髪の女「もう食べれないよぉ」


商人「ふぅーーっ」ドッ

傭兵「近くで轟音が鳴っても起きやしねえ。まったく呑気なもんだぜ」

傭兵「ところで、上乗せはしてくれるよな? 危険報酬ってヤツをよ」

商人「……仕方あるまい。後で支払ってやろう」

傭兵「当然だ」

商人「まったく、今日はとんだ厄日だな」


騒ぎも沈静化した今、商人達が留まる理由はありません。

ゴブリンの死体をそのままに、この場から逃げる様に離れていきした。

 
86 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:29:00.99 ID:5YOFHAHP0


ゴブリン「」

ゴブリン「」

ゴブリン「」


これはこうだという経験則、それによる判断の誤り。

彼等にとって、ゴブリン達はもう死に絶えたという都合の良い想像で終っています。

 
87 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:29:38.89 ID:5YOFHAHP0


ゴブリン「」

ゴブリン「」ピクッ

ゴブリン「」ピクピク

ゴブリン「……」ムクリ

ゴブリン「…?」キョロキョロ

ゴブリン「!」

ゴブリン「〜〜!」ジタバタ


これは幸運か。それとも天運か。

愚かにも特定の薬物を大量摂取したゴブリンだけが生き残る。

 
88 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:31:52.28 ID:5YOFHAHP0


人間達がもう少し注意深ければ彼も死んでいました。

人間が確認を怠った事によって彼は生き残ったのです。


彼は自分が生きている事が不思議なのか、両手を交互に見ています。

そして彼は気付きました。

もう自分の口から音が出ない事に。

 
89 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:34:41.07 ID:5YOFHAHP0


この場所には沢山のゴブリンが居ます。


ゴブリンそのものである【幸運なゴブリン】。

比較的賢い【先を見るゴブリン】、【自制するゴブリン】。

ゴブリンという種を疑う【思慮深きゴブリン】

生き残りである【巨体のゴブリン】。


あなたはどれが気になりますか?

彼等の事を幾つか示すのでそれを参考にして下さい。

 
90 : ◆b.XMayuOjJN5 [saga]:2019/04/06(土) 20:38:47.72 ID:5YOFHAHP0


【思慮深きゴブリン】


ゴブリン(ワレハナゼ、ウケイレラレナイ?)

ゴブリン(ワレハナゼ、ヒトニモウケイレラレナイ?)

ゴブリン(ナゼ、ワレワレハ、ニンゲンノソバデイキテイルノカ)

ゴブリン(ワレワレハ、ナゼ、ワレワレダケデイキラレナイ)

ゴブリン(ドウシテ、ナゼ……)

ゴブリン(ワレハドチラトモ、オナジデハナイノカ……?)


このゴブリンは己の存在を問い続けています。

人間達から迫害され、同じ種族であるゴブリンからも爪弾きにされる自分を。

彼はまるで、ゴブリンの皮を被った何かの様です……



先見、自制、巨体、幸運 >>63


↓2
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 20:56:45.19 ID:LhLMgJ6Po
巨体
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 20:57:39.79 ID:29mnKAmDO
自制
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