【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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325 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:31:38.61 ID:X0A20iqD0



 ユイ「・・・」


 ―コロコロ・・・

 ユイ「?」ヒョイッ


 打ち止め「あ、それは私のだよってミサカはミサカは落とした物を指さしてみる」


 ユイ「はい。お返しします」


 打ち止め「ありがとうってミサカはミサカは受け取ってみるっ」ニコリ


 ユイ「はいっ」ニコリ


 打ち止め「・・・?」


 ユイ「?」


 打ち止め「貴女から微弱な電流を感じる、ってミサカはミサカは頭のアンテナが反応してるのに気付いてみたり」


 ユイ「!・・・恐らく、私は電脳世界から来たのが原因かもしれません」


 打ち止め「電脳世界・・・?」


 ユイ「はい」


 打ち止め「へぇ・・・そうなんだってミサカはミサカは何となく理解してみる」


 ユイ「ありがとうございます」ニコリ


 打ち止め「ミサカもミサカも!」


 打ち止め「御坂姉様のクローンに命令するために創られたのってミサカはミサカはここの暗部の話してをしてみたり


 ユイ「暗部・・・?」


 一方通行「おィ、レジ行くぞ」


 打ち止め「あっ、はーいってミサカはミサカは付いて行ってみる」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみる」ヒラヒラ


 ユイ「は、はい・・・」ヒラヒラ


 
 アスナ「・・・」ヒョコ



 「全部で835円になります」


 一方通行「おゥ」


326 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:38:06.08 ID:X0A20iqD0


 詩乃「・・・アスナ。いつまで見てるの?」ハァー


 アスナ「も、もうちょっと・・・」


 詩乃「素直にサインもらえばいいでしょ・・・」


 アスナ「・・・ねぇ、あの水色のワンピース着てる子って・・・」


 アスナ「もしかしてあの子も御坂さんの妹・・・?」


 詩乃「・・・あぁ、確かに似てるわね」


 アスナ「うーん・・・ミステリアスな感じ・・・」


 ユイ「ママ!」


 直葉「2人とも」


 アスナ「あ、ユイちゃん、直葉ちゃん」


 直葉「何やってるですか?」


 詩乃「あの白い髪の人・・・有名な漫画家なの。だから」


 <おい!金出しやがれぇッ!
 <殺すぞっ!


 詩乃「!?」


 アスナ「ご、強盗・・・!?」


 

 「これに金入れろ。いいな!?早くしろっ!」


 「ひぃっ・・・!」


 一方通行「・・・」


 打ち止め「あわわ・・・」アセアセ




 「おい!お前も死にたくねぇなら・・・っ!?ア、一方通行!?」


 「げっ!?嘘だろっ!?」


 一方通行「・・・ァ?」ギロッ

 
 「っ!お、おい!こいつ、コイツ殺すぞ!?一歩でも動くなよ!?」


 「うわぁああああっ!!」



327 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:38:57.90 ID:X0A20iqD0

 詩乃「・・・」ヘタッ


 アスナ「詩乃!?」


 直葉「大丈夫ですか!?」




 一方通行「・・・」ポリポリ


 「おい聞いてるのかよ!?」


 一方通行「くだンねェことやってねェで今すぐ帰れ。レジ待ってンだよ」


 「なっ・・・」


 一方通行「これ以上やンなら・・・わかってンな。お?」グイッ


 打ち止め「!」コクリ、トタタッ


 「こ、このっ」


 「おい馬鹿やめろって!逃げるぞっ!」


 「あぁ!?金まだ盗ってねえだろがっ!」


 ―ポンッ


 「・・・、」


 一方通行「盗れもしねェのに粋がンな。三下ァ」


 

 キリト「・・・遅いな?」


 ユウキ「そうだね。ここから覗けるかな?」チラッ


 ―バリィイイイイインッ!

 ユウキ「わぁっ!?」


 キリト「ユウキ!離れろっ!」


328 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:44:38.49 ID:X0A20iqD0
 「ぐえぇぇ、うぎぁぁ・・・!」


 「だから言ったろって!」


 一方通行「あー店員。修理代は・・・この名刺の番号に言っておいてくれ」


 「は、はい・・・あ、ありがとうございます・・・」




 一方通行「・・・」スタスタ

 ―バリッ ペキペキッ ペキッ・・・

 「ひ、ひぃいい・・・!来るなぁっ!来るなよぉ!」


 一方通行「・・・」スタスタ


 「く、くそ・・・!」


 『アームズ』

 アームズドーパント「し、死ねっ!死ねぇぇえぇっ!」

 
 ―ドガガガガガガガガガガッ!!
 ―チューンッ チュィーンッ! ギィィーンッ!

 アームズドーパント「はぁ・・・はぁ・・・っ!」


 一方通行「・・・」

 ―カシャンッ ギュォオン・・・
 ―ドゥン・・・ドゥン・・・


 一方通行「・・・ゥゥ・・・ウゥゥ・・・」



 一方通行「ゥゥゥゥゥゥォォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!」


 
 『OMEGA』


 一方通行「ア゙マ゙ゾン゙ッ!!」

 『EVO-E-EVOLUTION』


 アマゾンΩ(一方)「ヴヴゥ゙ゥ゙ッ・・・」




 詩乃「!」

 
 アスナ「変身・・・した・・・」


 直葉「あ、あの人も仮面ライダーだったの・・・!?」

 
 ユイ「緑色の・・・何でしょう?何かの動物に見えます・・・」




 ユウキ「キリト、緑色の仮面ライダーだよ!」


 キリト「あ、ああ・・・」

329 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:46:02.78 ID:X0A20iqD0
 アームズドーパント「うぁあああああっ!!」

 
 アームズドーパントは狙いを定めずに左腕の機関銃から火を噴かす。
 銃口が下を向いたままなので弾丸は地面に着弾しなが徐々に銃口が上へ上がっていき、
 アマゾンΩに当たりそうになる。
 
 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩは構えたままの姿勢でいる。そこに一発の弾丸が接近してくるが
 弾丸はアマゾンΩの胸部に触れた瞬間に90度回転しアームズドーパント目掛けて戻ってきた。


 アームズドーパント「ぐあっ!?」


 アームズドーパントは倍の発射速度になって飛んで来た弾丸によって突き飛ばされた。
 残りの放たれていた弾丸は上空へ飛んでいっていたため、重力に従って降ってきた。

 ―カラン カラカラッ カラン・・・

 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩはのっそりと前傾姿勢でアームズドーパントに近づく。
 
 アームズドーパント「ひ、ひぁぁ・・・!」


 アマゾンΩ(一方)「グルァァァアアアアッ!!!」

 アマゾンΩは身を震わせて咆哮を上げ昂ぶらせる。
 地面を削るほどの勢いで飛び上がると倒れているアームズドーパントにのし掛かった。
 膝が腹部にめり込み、何かが変な音が聞こえた。
 

 アームズドーパント「が・・・っ!」


 アマゾンΩ(一方)「ガァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」


 アマゾンΩは拳を乱暴に顔面に叩きつけて首を絞め付ける。
 膝を退かしてそのまま立ち上がりアームズドーパントの首を絞めて呼吸困難にさせる


 アームズドーパント「、っぶ、っ、ぇぅ・・・」

 
 アマゾンΩ(一方)「グルォオアアアッ!!」


 アームズドーパントを地面に叩きつけ、脇腹から蹴り飛ばす。
 肺の空気を吐き出してアームズドーパントは地面を転がり、先回りしていたアマゾンΩに顔面を
 足で踏み込まれて止まる。
 
 アマゾンΩ(一方)「ヴヴヴゥ・・・ッ!」


 アマゾンΩはアームズドーパントの頭部を掴み、勢いに任せて地面に後頭部を叩きつける。
 アスファルトの地面が砕けて破片が飛び散って連続で何度も何度も後頭部を地面に叩きつけてた。 
 最後に叩きつけた後、ぐたりと倒れたままのアームズドーパントをアマゾンΩは長い顎部分を掴んで
 無理矢理立たせた。


 アマゾンΩ(一方)「ラ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ッ!!」


 その場で飛び上がって腕を斜め下に振り下ろしてアームカッターで斬り付ける。
 アームズドーパントの装甲が切り裂かれて液体が噴出する。

 詩乃「・・・うっ」



 アームズドーパント「ギャァァアアアアアアアッ!!!」


 ―ドガァァァアァアアアアアンッ!!!

 ―カラカランッ パキンッ!


 アマゾンΩ(一方)「ギャァァアアハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
330 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:47:02.40 ID:X0A20iqD0
 アマゾンΩ(一方)「ハァァ・・・」ユラユラ


 「・・・」ブクブク


 アマゾンΩ(一方)「・・・ウグルォオオオッ!!」


 ―ギャゥンッ!ギャゥンッ!
 
 アマゾンΩ(一方)「グウゥウッ!」


 ゾルダ(打ち止め)「一方通行!ダメだよ!ってミサカはミサカは危険な状況判断で静止させようと
          してみたり!」


 マグナギカ「」ウィーン


 アマゾンΩ(一方)「・・・ヴヴ・・・はぁぁぁ・・・悪い」


 ゾルダ(打ち止め)「もう大丈夫?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 
 キリト「・・・(何か、聞き覚えのある声だな・・・)」


 キリト「(いや、似てる声か・・・?)」


 
 ―バシュウゥゥウウ・・・
 
 一方通行「ふぅー・・・」


 ―カシャッ 
 ―シュイーン

 打ち止め「もう、自分の制御出来るって前に言ってなかった?ってミサカはミサカは質問してみるっ」


 一方通行「・・・悪ィ。ついカッとなっちまった・・・情けねェ」


 打ち止め「ホントそうだよ。ってミサカはミサカは呆れつつ頷く」


 一方通行「他の客は?何人か居たろ」


 打ち止め「あっ」クルッ



 
 詩乃「」プルプル


 アスナ「し、詩乃?大丈夫?無理して我慢しなくても・・・」サスサス


 直葉「お手洗い行きますか?」アセアセ

 
 キリト「アスナ!ユイ!大丈夫か!?」


 ユウキ「リーファとシノンも・・・シノン大丈夫?どうしたの?」アセアセ 
 

331 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:48:48.91 ID:X0A20iqD0



 一方通行「・・・大丈夫そうじゃないな」


 打ち止め「やりすきだよってミサカはミサカは少し怒ってみる!」


 一方通行「悪かったっつってンだろ」


 打ち止め「貴方が出なくてもミサカとマグナで掃討すればよかったってミサカはミサカはやれやれと
      肩を竦めてみる」


 一方通行「生意気な口はこれかー」グニー


 打ち止め「むにゅう〜〜!むぃいー!」


 一方通行「ったくよォ・・・」



 
 詩乃「・・・もう、大丈夫・・・だから・・・」


 直葉「本当ですか?」


 キリト「水飲んだ方がいいぞ」


 詩乃「・・・」コクリ


 一方通行「おい。どうした?まさか被弾したのか?」


 詩乃「!」


 キリト「あっ・・・」


 打ち止め「大丈夫?怪我してない?ってミサカはミサカはとても心配しながら問いかけてみる」


 ユイ「はい。怪我はしていませんから、大丈夫ですよ」


 打ち止め「よかった・・・ってミサカはミサカは安堵のため息をつく」ホッ


 一方通行「けどよォ、そいつ何で顔色悪ィンだ?」


 アスナ「その・・・何て言うか・・・」


 詩乃「・・・あまりにもエグくて・・・」


 一方通行「・・・あー。ありゃただのオイルだぞ?」


 キリト「そういう問題じゃないだろ」タラー


 打ち止め「やっぱり倒し方には気を付けた方がいいってミサカはミサカは思ってみたり」フンス


 一方通行「ハッ。あれでも控え目なンだがなァ」


 アスナ・直葉「「(えぇ・・・)」」
332 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:50:05.61 ID:X0A20iqD0
 一方通行「・・・店員と話してくる・・・」スタスタ


 打ち止め「もう、素直にキックとかにすればいいのにってミサカはミサカは」


 アスナ「あの・・・貴女は御坂さんの妹さん?」


 打ち止め「え?・・・あっ、うん。そうだよってミサカはミサカは質問に応じてみる」


 キリト「やっぱりか。幼い感じだけど面影があるもんな」


 ユウキ「・・・」ツンツン


 ―ピョコピョコ

 打ち止め「?。ミサカのアンテナに何か付いてた?」


 ユウキ「あ、ご、ごめんね?このアホ毛がなんか気になって。つい・・・」


 打ち止め「む!アホ毛じゃないもん!」プンスコ


 詩乃「・・・ところで、さっき貴方・・・仮面ライダーに変身したの?」


 打ち止め「」ギクッ


 打ち止め「きききききき、気のせいだよ、ってミサカはミサカは」


 キリト「いや、もう遅いから・・・」


 打ち止め「はぐぅ・・・」


 ユイ「あの、助けていただいてありがとうございます」


 打ち止め「あっ・・・う、うん。どういたしましてってミサカはミサカは頷いてみる」


 アスナ「シリカ」


 打ち止め「私は打ち止めって名乗ってみたり」


 キリト「(あ、そうだ。シリカの声にそっくりなんだ)」


 直葉「(ちょっと・・・感じが違うけど似てるかも)」


 アスナ「ご、ごめんね。ところで・・・さっきの緑色の巨人みたいのは何だったの?」


 打ち止め「鏡の中で生きてるモンスターだよってミサカはミサカは一部を説明してみたり」

 
 キリト「鏡の中で生きてるモンスター・・・?」


 打ち止め「通称ミラーモンスターだよ。ミサカの変身するライダーはそのモンスターと契約しないと
      強くなれないの」

 
 打ち止め「ってミサカはミサカは徐ろにマグナバイザーを取り出してベントインしてみる」


 『アドベント』

 マグナギカ「」ウィーン


 ユウキ「あっ。外に出てきた」
333 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:58:29.49 ID:X0A20iqD0

 打ち止め「コンビニの中だと狭いから外に出したのってミサカはミサカは周囲を確認してそうした事を
      説明してみる」


 詩乃「大きい・・・」

 
 打ち止め「285cmだよってミサカはミサカはマグナギカに寄りかかって説明してみる」


 マグナギガ「」


 ユイ「カッコいいのです!」


 詩乃「・・・確かに、良いわね」フム・・・


 詩乃「触ってみても大丈夫?」


 打ち止め「今日はご機嫌みたいだから大丈夫だよってミサカはミサカは許可してみる」


 キリト「(ご機嫌斜めだったらダメなんだよな、それ・・・)」


 ―ピト スリ・・・

 詩乃「・・・鉄?鉱物で出来るてるの・・・?」


 打ち止め「別名鋼の巨人だから、多分鋼だと思うってミサカはミサカは疑問に答えてみる」


 ユウキ「わ、ホントだ。硬い」コンコンッ


 詩乃「へぇ・・・このモンスターを仕えてるって貴女、すごいんだね」


 詩乃「(こんなに可愛いのに・・・強いんだ・・・)」


 打ち止め「えへへ〜♪ってミサカはミサカは照れながら喜んでみる//」


 キリト「・・・動かないけど、生きてるんだよな?」


 打ち止め「重すぎて自力で移動できないよってミサカはミサカは詳しく説明してみる」


 直葉「ってことは・・・打ち止めちゃんが変身して運ぶってこと?」


 打ち止め「ううん。一旦召喚をやめて」

 ―シュイーン

 打ち止め「もう一回召喚するのってミサカはミサカは実践してみる」

 『アドベント』


 ―キュキーン
 
 マグナギガ「」ウィーン


 キリト「一々出し入れしてるようなものだよな・・・」


 打ち止め「面倒だけどこうしないといけないのってミサカはミサカは少し愚痴ってみる」


 一方通行「おィ。話しはまだ続けンのか?」


 打ち止め「あ、貴方のお話は終わった?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 一方通行「あァ」
334 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:59:50.86 ID:X0A20iqD0
 打ち止め「一方通行。ちゃんとこの人達に謝ってってミサカはミサカはさっきの戦闘の悪さを
      思い出しつつ言ってみる」

 
 一方通行「あ?」ギロッ


 アスナ・直葉・ユイ「「「」」」ビクッ


 一方通行「・・・。・・・悪かった」ペコリ


 アスナ「い、いえいえ・・・」


 ユウキ「(今の目、すごい怖かった)」ドキドキッ

 打ち止め「ミサカもお詫びにこの漫画あげるねってミサカはミサカは渡してみる」

 
 直葉「?・・・あっ!「砂の城」だ・・・」


 アスナ「ア、一方通行先生、が描いたんですよね?」


 一方通行「あァ。もう完結して描いてねェけどな」


 アスナ「でも、この作品・・・外、にある私の学校でも話題になってるんですよ」


 アスナ「独特な雰囲気の作画と内容で引き込まれるって」


 直葉「私の学校でも人気です!」


 一方通行「・・・そォか」


 一方通行「つーか、打ち止め。お前なんで持ってたンだ?」


 打ち止め「妹達に布教すつためにこうして袋に入れて持ってるってミサカはミサカは胸を
      張ってみる」フフン


 一方通行「会ってから気になってたその袋ン中、全部漫画かよ」ハァー


 アスナ「あ、あの、もしよかったら、サインいただけますか?」


 直葉「わ、私も・・・」


 一方通行「あ?おゥ・・・」サラサラ


 一方通行「・・・おら」スッ


 アスナ・直葉「「ありがとうございます!」」
335 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:03:11.19 ID:X0A20iqD0
 キリト「よかったな、アスナ。スグ」クスッ


 一方通行「ンじゃ・・・俺らは行くぞ」

 
 アスナ「はい!サイン、ありがとうございます」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみたり」


 アスナ「やったね直葉ちゃん。一方通行先生のサインもらっちゃったよ♪」


 直葉「はいっ」ニコリ


 キリト「その漫画、学校で流行ってたか?」


 アスナ「え?流行ってるよ?」


 詩乃「私の学校でも今流行ってた。11巻の銃撃戦はオススメ」クスッ


 直葉「お兄ちゃん、時代の流れに乗れてないよ」


 キリト「え」ガーン


 ユウキ「だ、大丈夫だよキリト。ボクも乗り遅れ気味だから」アセアセ



  
 <おら金出せ バキャッ! ごぶぁっ!?
 G4(滝壺)<おやすみ
 <あ、ありがとうございます・・・
 G4(滝壺)<怪我してない?


 キリト「・・・今の声、滝壺・・・のだったな」


 アスナ「そうだね。どこかで何かしてるのかな・・・」


 詩乃「(思いっきり何か砕ける音が聞こえたような・・・)」


 直葉「あ、ホテル見えてきたよ」


 キリト「そうだな。じゃ・・・え?」


 ユウキ「ん?どうしたの?・・・あれ?」


 ユイ「ママ?直葉さん?詩乃さん・・・?」


 キリト「・・・まさか!?」


 
 サチ「こんばんは・・・キリト」


 
 キリト「!!」
 

 ユウキ「!。サチ・・・っ!」

 
 ユイ「サチさん・・・」
336 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:04:20.65 ID:X0A20iqD0
 サチ「・・・」


 キリト「(発信器・・・!)」


 ―ツツーッ ツツーッ ツツーッ 

 キリト「(これで・・・大丈夫だよな・・・?)」


 サチ「・・・」スッ


 『ゴーストドライバー!』

 キリト「ま、待て!サチっ!」

 
 サチ「・・・」


 キリト「・・・夢じゃないんだな。また・・・会えてよかった」
  

 サチ「・・・」


 キリト「サチ・・・全部何でも言ってくれ。恨みでも罵倒でも・・・」


 キリト「俺を恨むのはいい・・・けど、ユウキとユイには手を出さないでくれっ」


 ユウキ「キリトっ・・・」


 ユイ「パパ・・・!」


 キリト「それから手を加えるなて・・・それでいい。俺は・・・覚悟できてる」


 サチ「キリト・・・やっと長生き出来るようになれたの・・・」


 サチ「だから・・・私のものになってよ」


 サチ「2人でまた・・・一緒になろう?」


 キリト「・・・」


 ユウキ「それが目的?キリトを殺そうとしてたじゃないか!」


 サチ「・・・話しの邪魔は・・・しないで」


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ

 眼魔コマンド「「「「」」」」


 ユウキ「っ!」


 キリト「サチ!やめろ!」



 サチ「キリトが来てくれるなら何もしないよ」



 ユウキ「キリト、絶対にダメだからねっ」


 キリト「・・・っ」
337 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:04:59.70 ID:X0A20iqD0
 『ガンガンセイバー!』

 サチ「黙って?」

 ―ギュォンッ!


 ユウキ「っ!」

 ―ギャイィンッ!


 キリト「サチっ!」


 サチ「これ以上逆らうなら・・・もう容赦しないから」


 キリト「・・・サチ、俺は・・・」


 キリト「お前のものじゃない。俺は・・・アスナが居るんだ」


 サチ「・・・だと思って」


 サチ「じゃあ・・・消えて」


 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 『カイガン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴースト(サチ)「・・・」チャキンッ


 キリト「サチ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「その首・・・斬り落として、その人に差し出してあげる」


 ユウキ「キリトには絶対に近づけさせないっ!」
 

 ダークゴースト(サチ)「1人で相手するの?・・・無謀って言葉、知ってる?」


 ユウキ「無謀だとか何だかとか、そんなの・・・関係ないよっ」


 ―パキィィーンッ!

 上条「!。やっぱりか!」


 神裂「ええっ」


 ダークゴースト(サチ)「!」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ダークゴースト(サチ)「どうして・・・!?」


 アルファル「仕掛けがバレた」


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」
338 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:05:51.06 ID:X0A20iqD0
 キリト「ア、アルファル!?」


 アスナ「え・・・!?」


 神裂「彼女が「人払い」の術式を周辺に施していたのです」


 上条「で、それを上条さんが消したって展開だ」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・アルファル。久しぶりですね」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・」


 神裂「・・・なるほど。上条、彼女達は操られています」


 上条「そうなのか」


 キリト「サ、サチも、操られてるのか!?」


 神裂「ええ。首に掛けているあのメカメカしい首輪が原因かと」


 キリト「サチ・・・!」


 神裂「上条、ここは私が引き受けます。手助けが必要になれば・・・お願いします」


 上条「ああ。わかった」


 神裂「・・・変身」


 [CHANGE]


 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 詩乃「また仮面ライダー・・・!」


 
 カリスはカリスアローを地面に突き刺すと左手を握り拳にして腰に当て、軽く指を曲げた右手を
 前に突き出す構えを取った。

 カリス(神裂)「(まず、アルファルを救出しその後に・・・あの白いライダーを)」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを右手で逆手に持ち肘を曲げて顔の横まで持っていきその位置で
 止めて構える。
 静寂が続き、どちらとも微動だにしない状況が数分続く。

 ―・・・ザッ!

 そしてカリスが動き、驚異的な脚力で間合いを無くした。
 カリスが手を伸ばしてアルファルをの腕を掴もうとするが、ガンガンセイバーの刃が振り下ろされて
 きたのに気づき、直ぐに腕を引っ込めてそのまま2人の背後へ滑り込む。


 カリス(神裂)「くっ・・・」
339 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:06:57.79 ID:X0A20iqD0
 カリスはその場で踏み止まり構えた。
 ゆっくりと振り返ったダークゴーストはガンガンセイバーでアルファルを渡さないと
 言ったように翳した。
 

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 カリス(神裂)「(余程アルファルが必要なようですね・・・)」




 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「俺は大丈夫だ。・・・サチは、サチは操られてるのか?」


 上条「上条の言うとおりならな。・・・けど、厄介だな」


 ユウキ「何が?」


 上条「魔術的なのなら何とかなったんだけど・・・機械じゃ俺の右手は役に立たないんだ」


 カリス(神裂)「上条!お願いします!」


 上条「・・・キリト。俺の携帯貸すから美琴に連絡してくれ」


 上条「すぐに来てくれるはずだっ」


 キリト「あ、ああっ・・・」


 上条「キリト。・・・必ずサチを救ってやる」


 上条「あの子を操ってる幻想をぶち殺してなっ!」

 ―キィーーーンッ 
 ―パシッ

 上条「変身っ!」

 ―キリリリッ! カポーン!
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーンッ!


 バース(上条)「いくぞぉっ!」

 
 
 直葉「あれが・・・上条さんの仮面ライダー・・・」


 
 バース(上条)「神裂っ!」


 カリス(神裂)「最初にアルファルを助け出します!」


 バースはカリスの言葉を聞いたと同時にセルメダルを取り出す。
 
 ―キリッ キリッ カポーンッ

 [CRANE ARM]


 カリス(神裂)「ハッ!」


 カリスは七天七刀を引き抜きダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを二刀流モードに変形させて、クロスさせると七天七刀を受け止めた。
 ギチギチと刃と刃がぶつかり合い小さく火花を散らす。
340 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:08:28.99 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「上条っ!」


 バース(上条)「ウォオオオオッ!!」

 バースはカリスの背後で飛び上がり、クレーンをアルファル目掛けて伸ばした。


 ―ヒュルルルッ ビシィイッ!
 
 アルファル「っ・・・!」


 バース(上条)「よしっ!」


 バースはクレーンのロープを巻き戻してアルファルを引き寄せる。
 巻き戻し終える直前に巻き付いていたロープが解かれて宙に浮いたアルファルをバースは抱き止める。

 バース(上条)「神裂!アルファル救出した」


 アルファル「離せ・・・!」


 アルファルはバースの顎を押して離れようと暴れる。


 バース(上条)「ぐえぇ〜〜っ!」


 バース(上条)「か、神裂パスっ!」


 アルファル「うわっ・・・!?」


 カリスはダークゴーストから離れて七天七刀を鞘に収めると飛び上がってアルファルを
 受け止める。
 
 [CUTTER WING]

 バースはカッターウイングを展開させると落下の衝撃を弱めて着地する。
 そしてセルメダルを一気に連続で4枚バースドライバーにセットしハンドルを回転させた。


 [DRILL ARM] [SHOVEL ARM]
 [BLEST CANNON] [CATERPILLAR LEG] 


 ―ウィィィン ガシャンッ!
 ―ブンブンッ! ジャキンッ!

 CLAWc・サソリ「」
 http://s.kota2.net/1571638051.jpg
 

 カリスは着地して、アルファルを見る。
 どうなるかわからなくなっていたアルファルは目を固く閉じて、浮遊感が無くなったのに気付くと
 目を開いた。


 カリス(神裂)「・・・」


 アルファル「っ・・・!は、離・・・っ!」


 アルファルは再び暴れそうになるとカリスは手を上げた。それを見てアルファルは両腕を
 顔の前に置いて身構えた。

 カリス(神裂)「・・・アルファル」


 カリスは上げていた手を下ろし、アルファルを抱きしめた。
 突然の事にアルファルは戸惑い混乱する。


 カリス(神裂)「本当に、無事でよかった・・・」


 カリス(神裂)「心底から、心配したんですよ・・・!」


 アルファル「・・・]
341 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:12:46.65 ID:X0A20iqD0
 アルファル「(誰だかわからない・・・けど・・・)」


 アルファル「(・・・あたたかい・・・)」


 カリス(神裂)「すぐに助け出してあげますからね」




 バース(上条)「ゥオリャァアアアッ!!」


 バースはCLAWs・サソリを操作しながらダークゴーストを攻め続ける。
 ガンガンセイバーでサソリのカッターウイングの挟む攻撃を受け流し、尻尾となっている
 ドリルアームのドリルを弾き返す。

 バース(上条)「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「お前、キリトの仲間だったんだろ?なのに何でこんな事するんだ!」


 ダークゴースト(サチ)「貴方には全く関係ないよ」


 バース(上条)「この街で起ってることを放っておけないのが上条さんの趣味なんでせうよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「キリトをどうするつもりだったんだ。言えっ!」


 ダークゴースト(サチ)「せっかく、こうやって実体が取り戻せたの・・・」

 
 ダークゴースト(サチ)「だから・・・キリトと・・・」


 ダークゴースト(サチ)「キリトともう一度やり直して、今度はいつまでも仲良く暮らしたい・・・」


 ダークゴースト(サチ)「それがいけないの?!」


 バース(上条)「・・・それが本音か?」


 ダークゴースト(サチ)「そうだよ、私は・・・キリトと」


 バース(上条)「ならなんで、殺すようなマネするんだよっ!」


 バース(上条)「同じ世界で、同じように生きてきた奴だから一緒に居たいって気持ちは・・・」


 バース(上条)「痛いくらいわかる。けどな、キリトの気持ちを考えてるのかよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「サチ。操られてるからって理由があるからお前を責めるのも悪いとは思ってる」


 バース(上条)「けどな!・・・キチンと話し合ってもないのに、どうするかも考えてもないのに
        キリトに手を掛けるんだっ!」


 バース(上条)「伝えたいことをここで言い逃したら、今度こそチャンスが無くなるんだぞ」


 バース(上条)「二度となっ!」
342 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:14:30.40 ID:X0A20iqD0
 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・ごめんっ。俺のせいなんだ・・・俺が・・・」


 キリト「お前を守ってやれなかったから・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだよ。だから私は恨んでるの」


 ダークゴースト(サチ)「そう思って、いたけど・・・」


 キリト「けど・・・?」

 
 ダークゴースト(サチ)「けど・・・キリトは、優しいままで生還出来たんだね・・・」


 『オヤスミー』

 サチ「よかった・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・」


 サチ「この首輪が・・・キリトを憎め、ってずっとずっと、囁いて・・・」


 サチ「私、そんな事出来ないのに・・・体が、勝手に動いて・・・っ」ポロポロ
 

 キリト「・・・誰が、そんなことを。黒幕が居るんだろ?」


 サチ「っ、うん・・・」

 
 サチ「名前は・・・。・・・」

 ―キィィィ・・・ン・・・

 キリト「・・・サチ?」


 サチ「・・・キリト・・・」スタスタ

 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』

 サチ「・・・変身」

 『カイガン!ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴーストは歩きながら変身していたため、一気にキリトへ詰め寄りガンガンセイバーを構える。
 キリトは回避しようとするが距離が近過ぎて一歩も動けず、ダークゴーストはガンガンセイバーを
 突き出してキリトの胸部を狙った。
 
 アスナ「キリトくんっ!!」
  

 バース(上条)「オォオオオオッ!!」
  

 キリトの背後に居たバースは勢いよく走って、キリトを押し退ける。
 
 ―グザッ・・・!


 バース(上条)「が、ぁ・・・!」


 ガンガンセイバーがバースのライダースーツを貫いて突き刺さる。
 貫かれた箇所から鮮血が噴き出し、仮面のクラッシャーからも血が飛び散った。
343 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:15:48.59 ID:X0A20iqD0
 キリト「上・・・っ!?」


 カリス(神裂)「!!。上条ッ!!」


 直葉「上条さんっ!」


 絶望ビリー(http://youtu.be/EW-VHsMinEg)

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを勢いよく引き抜く。バースは手で突き刺さっていた傷口を強く
 押さえ出血の量を減らそうとする。
 地面に血が浸食するように広がっていく。


 キリト「上条っ!上条っ!!」


 ダークゴースト(サチ)「キリト・・・」


 キリト「サチ・・・なんで・・・何でだッ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・大人しく・・・死んで・・・」


 ―シュイーン
 
 ナイト(美琴)「当麻ぁぁぁアアアアアアアッ!!」


 ―ガギィィイッ!!

 建物のガラス窓から飛び出してきたナイトがダークバイザーで斬りかかり、奇襲をかけてきた。
 ダークゴーストは素早くガンガンセイバーで防ぐと前蹴りでナイトを蹴りつける。
 
 ナイト(美琴)「こんのぉおおおっ!!」


 無意識にナイトは全身からバチバチッと電流を走らせ、乱暴にダークバイザーを振るう。
 斬撃の軌道を読みながらダークゴーストはスウェーで回避していき、一歩後退してガンガンセイバーを
 構えた。


 バース(上条)「ぐぶっ・・・ぶ、がは、ぁ・・・」


 キリト「上条っ!しっかりしろっ!」


 ナイト(美琴)「ぐあぁあっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはダークバイザーを振り終えた瞬間を狙ってナイトを斬り付ける。
 上条に重傷を負わらされた事に怒りと動揺が入り交じって集中力を途切らながら攻撃していたのが痛手に
 出たようだ。
 装甲から火花を散らしてナイトは地面を転がる。


 ナイト(美琴)「く、ぅぅっ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「邪魔をしないで・・・」


 ダークゴーストはユラリと名の通り亡霊のようにゆっくりと、横たわっているバースを心配する
 キリトに近づいていく。

 ナイト(美琴)「嘗めんじゃ、ないわよっ・・・!」


 ナイトはコインを人差し指と親指の間に挟み込んで電流を急激に溜め込む。
 電流によって熱せられてコインが赤くなり、それと同時にナイトは「超電磁砲」を放った。
344 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:17:01.52 ID:X0A20iqD0
 [TORNADO]

 カリス(神裂)「ハァアッ!」


 トルネードホークをラウズさせ、風の矢「ホークトルネード」を射る。

 ―バリバリバリバリィイイッ!!

 「ホークトルネード」が先に被弾したダークゴーストは足を止めて、続け様に「超電磁砲」の電撃を
 浴び、その場で崩れた。
 

 ダークゴースト(サチ)「く、ぅ・・・っ!」


 ナイト(美琴)「ざけんじゃ、ないわよっ!」


 ―バチバチッ・・・バチッ!

 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・時間切れ・・・」


 ―ドゥゥゥン・・・

 カリス(神裂)「逃げましたか・・・!」


 ナイト(美琴)「くっそぉ・・・。!、当麻っ!」


 カリス(神裂)「上条っ!」


 
 上条「ごふっ・・・ぐぶっ・・・」


 キリト「アスナ!救急車は!?」


 アスナ「もうすぐ来るって!」


 ナイト(美琴)「ア、アイツ・・・っ!」ギリッ!


 カリス(神裂)「落ち着きなさい。上条の生命が第一です!」


 ナイト(美琴)「・・・わかってるわよっ!」


 ―・・・ブロロロロローーーッ!
 ―キキィイイッ!
 
 インデックス「とうまっ!」


 カリス(神裂)「インデックス!」


 ベルトさん「これはひどい!インデックス、マッドドクターを使うんだ!」


 インデックス「うんっ!」


 上条「キリ、ト・・・」

 
 キリト「上条・・・?」


 上条「あいつは・・・サチは・・・?」


 キリト「御坂と神裂が撃退した。だから今はもう大丈夫だ!」
345 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:18:41.73 ID:X0A20iqD0
 上条「そ、か・・・悪い・・・、ぐうぶっ・・・!」
 
 ―ポタポタ・・・

 アスナ「もう喋っちゃダメだよ!上条君っ!」


 直葉「上条さんっ!」ポロポロ


 上条「キリト、あと・・・あと少しだ・・・」


 上条「お前の言葉に、サチは・・・っ」ゴブッ


 キリト「俺の言葉・・・?」


 『マッドドクター!』

 インデックス「とうま、少し痛いかもしれないけど我慢してほしいんだよっ」


 上条「待って、くれ・・・っ・・・」


 インデックス「え・・・?」


 上条「キリト・・・っ、もう少しで・・・サチも自分を取り戻せるはずだ・・・っ」


 上条「だから・・・う、ぶごぉっ・・・」


 キリト「上条っ!もういいっ!わかったから!」


 上条「、は、はは・・・っ、これくらい・・・っ」


 上条「軽少な方でせうよ・・・ぐふっ・・・」ゴプッ

 
 キリト「お前な・・・」


 上条「美琴と、操祈を・・・アイツら、下手するとサチを殺しかねないから・・・っ」


 上条「頼んで、いいか・・・?」


 キリト「・・・ああっ。任せろっ」


 上条「・・・じゃあ・・・っ」


 ―カチャッ・・・

 上条「・・・キリト・・・頼んだぞ」スッ


 キリト「え・・・?・・・まさか、俺に仮面ライダーになれって言うのか!?」


 上条「お姫様を・・・助けるのは、ヒーローの役目ってなってる、げぶっ・・・」


 上条「お前しか、出来ないんだ・・・」


 キリト「ヒーロー・・・俺が・・・」


 上条「っ、説明書は家の、棚の上の箱に置いてあるから・・・」


 上条「ちゃんと・・・説明書読むんだぞ?」クスッ


 キリト「・・・」コクリ
346 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:19:15.21 ID:X0A20iqD0
 上条「・・・インデックス、頼む・・・」ガクッ


 キリト「っ!!上条っ!」


 ベルトさん「インデックス!」


 インデックス「マッドドクター、頼むんだよっ!」


 ベルトさん『ヒッサーツ!フルスロットル!』

 
 ベルトさん『マッドドクター!』




 -???-

 「くそっ!後少しだったのにっ!」


 加頭「残念でしたね。ショックでしょう」


 「うるさいっ!」


 加頭「・・・あの奇妙な力を持った少女を失ってしまっては、今後桐ヶ谷和人を暗殺するのは
    難しいでしょう」


 「・・・もういい・・・小細工はこれまでだ」


 加頭「では・・・どうするのですか?」


 「・・・明日で桐ヶ谷を殺す!」


 サチ「・・・」 
 


347 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:28:19.20 ID:X0A20iqD0




 -第七学区 第七病院-

 ―ピッ ピッ ピッ ピ
 
 上条「・・・」スゥー・・・コー・・・


 冥土帰し「一先ず、峠は越えたよ?ただ・・・」


 冥土帰し「出血多量なのがマズかったね。この分だと一週間は安静にしておかないとね?


 キリト「上条・・・」


 直葉「・・・」グスッ


 冥土帰し「命に別状はないし、彼はこう言う事に慣れっこだからそこまで心配することはないよ?」


 キリト「いや、でも・・・」


 美琴「大丈夫よ。こいつホントに死なないから」


 神裂「無責任な事を言いますが、彼の生命力に賭けましょう」


 冥土帰し「では。僕は失礼するよ?」


 キリト「・・・」


 直葉「先生、ありがとうございましたっ」ペコリ


 冥土帰し「これが仕事だからね?」

 
 ―ガララッ パタン

 直葉「・・・上条さん・・・大丈夫だよね?お兄ちゃん・・・」


 キリト「・・・こいつは軽傷って言ってたんだ・・・」


 キリト「きっと大丈夫だ。・・・だろ?美琴、神裂」
 

 美琴「・・・じゃないと、私は許さないから」

 ―ガララッ パタン


 神裂「・・・私も信じていますよ。上条当麻なら大丈夫です」


 キリト「ああ・・・信頼寄せてるんだな」


 神裂「ええ、まぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・このベルトの使い方、早く覚えないとな」


 キリト「戦い方も慣れておかないと・・・」
348 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:28:51.46 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・大丈夫なの?」


 キリト「大丈夫でもじゃなくても、俺が・・・戦わないといけないんだ」


 直葉「・・・」


 神裂「無理はしないでくださいね。貴方が傷つけば・・・」


 神裂「悲しむ人が多く居るのですから」


 キリト「ああ・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルはこの後、首輪を取り外しをしようかと」


 キリト「そうか・・・」


 神裂「・・・キリト。私でよろしければ指導しましょうか」


 キリト「え?」


 神裂「アルファルは救出できましたし・・・」


 神裂「私も本格的に・・・アルファルを連れ去った一味に一泡吹かせないと気が済まないので」チャキッ


 キリト「・・・そうか」


 神裂「どうでしょう」


 キリト「・・・この後からでも頼めるか?」


 神裂「もちろんです」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「スグ・・・上条を見守っててくれ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「でも・・・私もお兄ちゃんの力になりたいから」


 キリト「・・・」
349 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:31:54.17 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・直葉。お前・・・」


 直葉「?」


 キリト「上条のこと・・・好きになったんじゃないのか?」


 直葉「・・・えっ?///」ドキッ


 神裂「(やはりですか)」


 直葉「そ、そんな・・・っ///」


 キリト「アスナの事見てるから、何となくわかったんだ・・・」クスッ


 直葉「っ・・・///」


 直葉「(・・・何でこんな時に気付くの・・・//)


 キリト「スグ・・・兄として彼女がたくさん居る上条に惚れるのは・・・」


 キリト「アレだと思うけど・・・個人的にはお前を応援したいと思ってる」
 

 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「今までの付き合いで上条も悪い奴じゃないって、わかったしな」


 直葉「・・・///」


 神裂「ええ。私も・・・彼が素晴らしい人間だと認めていますから」


 キリト「そうか・・・だから、俺も認めるよ。スグ」

 
 直葉「・・・いいの?」


 キリト「ああ。・・・いいよ」ナデナデ


 直葉「でも、今は・・・お兄ちゃんのために・・・何かしてあげることあるんじゃないかって・・・」


 キリト「・・・なら、頼みがある」

 
 直葉「え・・・?何?」


 キリト「俺が・・・無事で居てほしい事と上条が早く元気になってほしい事を祈っててもらえるか」


 キリト「お前にしか出来ない大切な事だ。スグ」


 直葉「それだけで・・・」


 キリト「それだけって言っても、俺の励みになるからな」


 キリト「だから・・・スグ。お願いだ」


 直葉「・・・。・・・うん・・・わかった」


 直葉「でもお兄ちゃん。神裂さんの言った通り・・・無茶はしないでね」
 
 
 キリト「わかった」コクリ
350 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:32:42.95 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・ところで、スグ?」


 直葉「ん?」


 キリト「ずっと上条の手、握ってるな」クスッ


 キリト「(微妙に胸に押し付けてるような・・・)」


 直葉「あ、え、えっと・・・///これは・・・///」


 キリト「いいさ。・・・お前の想いが手に宿ってくれるだろうからな」


 キリト「・・・じゃあ、俺は行くよ」


 直葉「う、うん・・・/」


 神裂「では、私もお供します」


 キリト「ああ」


 直葉「お兄ちゃん」


 キリト「ん?」


 直葉「頑張ってね。私は・・・待ってるから」


 直葉「お兄ちゃんが無事だって信じるから」

 
 キリト「・・・ああっ」




 -廊下-
 
 アスナ「キリトくんっ」


 詩乃「上条の様子は?」


 キリト「絶対安静だから、まだ何とも言えないけど・・・大丈夫だ」 


 インデックス「とうま・・・」


 ベルトさん「キリト、これが当麻の言っていた説明書だ。持って来ておいたよ」


 キリト「ああ、ありがとう」
351 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:40:54.78 ID:X0A20iqD0
 アスナ「キリトくん・・・本当に変身するの?」


 キリト「ああ。上条と約束したからな」


 キリト「御坂と食蜂のストッパーの役目とか色々とな」クスッ


 美琴「なっ・・・あ、あいつ・・・//」


 神裂「御坂美琴。アルファルの首輪を取り外し、今から行えますか?」


 美琴「あっ、う、うん。いいわよ」


 アルファル「・・・」


 神裂「アルファル。心配しなくても大丈夫です」

 
 美琴「一瞬でやるから、少しだけ大人しくしてね」


 美琴「・・・(可愛い・・・終わったら少し抱っこしたいかも//)」


 アルファル「・・・」コクリ

 
 詩乃「キリト、リーファは?」


 キリト「上条の隣にまだ居るよ。・・・上条の事が心配みたいだからな」


 詩乃「そう・・・」


 キリト「俺はこれから変身して特訓をするよ。早く慣れておかないといけないからな」


 ユイ「パパ、大丈夫なんですか・・・?」


 ユウキ「キリト。ボクにもやれることがあれば、手伝うよ」


 キリト「・・・じゃあ、頼めるか?」


 キリト「神裂さんに戦い方を教えてもらうから、ユウキも特訓に協力してもらいたいんだ」


 ユウキ「うん!もちろんだよ」


 キリト「ありがとう」


 アスナ「・・・絶対に危険なことはしないでね?」


 キリト「ああ。しないさ・・・多分」クスッ


 アスナ「多分じゃ困るよぉ・・・」クスッ


 アスナ「・・・吹寄さん達に、戦えるか聞いてみるね」


 美琴「あー、一応連絡は入れておいたわ。・・・ちょろーっと話しかけるのは危ないかも」


 詩乃「どうして?」


 美琴「蜜蟻とサンドリヨン、レッサーとアリサに雲川先輩はまだショック受けてるだけだったから
    大丈夫だと思うけど・・・」
352 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:42:07.72 ID:X0A20iqD0
 美琴「五和とバードウェイ、吹寄はものすごい怒ってるから」


 美琴「それも私が見たことないくらいブチギレてるから・・・」


 アスナ「そ、そんなに?」


 美琴「あの状態で戦ったら私でもヤバイかも」


 美琴「最悪の場合・・・怪我だけじゃ済まされないわね」


 アスナ「」ゴクリ


 詩乃「バードウェイってあの金髪の声が可愛らしい子よね?そんなに強いの?」


 神裂「ええ。とてつもなく・・・」


 インデックス「強さなら誰も敵わないかも。とうまでも」


 インデックス「短髪もかおりも、私も・・・」


 妖精オティヌス「私ならワンチャンあるかもしれないが、どうなるかは運次第だ」


 キリト「・・・と、とりあえずアルファルをどうにかするんだろ?」


 神裂「はい。外へ行きましょう」


 美琴「ええっ」コクリ



 -第七病院 屋上 広場-

 美琴「ここなら大丈夫ね。電気に干渉するようなのは無いし」


 神裂「ではお願いします」


 アルファル「・・・」ビクビクッ


 美琴「大丈夫よ。ちょろっとビリッとするくらいだから」


 ―・・・ビリビリッ

 アルファル「っ!」


 ―バチッ! パキンッ!

 アルファル「・・・、」フラッ


 キリト「おっと!」ガシッ


 神裂「アルファル!」


 アルファル「っ・・・。・・・?」パチクリ


 アルファル「・・・神裂?」
353 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:42:55.51 ID:X0A20iqD0
 神裂「大丈夫ですか?」


 アルファル「・・・うん。・・・ここは、どこなの?」


 美琴「日本よ。で、現在地は学園都市」


 アルファル「日本?何で日本に・・・」


 キリト「覚えてないのか?」


 アルファル「・・・いや、少し思い出した。そうだった、私は・・・」


 アルファル「ジーンズの店主とここに来ていたんだった」


 神裂「ええ。探してほしいと連絡を入れてきたのはその店主です」


 アルファル「そうだったの・・・確かよこちょうってところに行って、色々買ってもらって・・・」


 アルファル「ふと気付いたら迷子になって、そこから・・・記憶が・・・」


 美琴「黒幕が記憶を弄ったのかしらね」


 神裂「可能性は高いかと・・・」


 キリト「記憶までコントロールできるのか・・・」


 蜜蟻「私や操祈さんみたいな能力ねえ」

 
 美琴「蜜蟻。それに・・・」


 香焼「どもっす」ペコ


 キリト「香焼か」


 蜜蟻「当麻さんの右手で触れれば治るんじゃないかしらあ?」


 神裂「なるほど・・・」


 美琴「アンタ達もお見舞いに来たの?」


 蜜蟻「それもあるけどお・・・ちょっと制理のご機嫌がねえ」ハァー


 香焼「うちもバードウェイさんが愛車に飛び乗って件のライダーを探しに行ってしまったから
    追っかけてたっす」


 神裂「それで?」


 香焼「パトリシアさんの説得でなんとかなったっすけど、めちゃくちゃ目が血走ってマークさんに
    電話越しで何やらブツブツ話してるとこっす」


 香焼「なので、避難してきたっす」


 蜜蟻「同じくよお」
354 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:44:26.11 ID:X0A20iqD0



 ドラグレッダー<ギャオォオオオゥッ!
 ダークウイング<ギィイイッ!
 ブランウイング<フェエーー!
 メタルゲラス<ブォオオオッ!
 デストワイルダー<ガォオオオオッ!

 美琴「・・・げっ。あれ、五和じゃない・・・」


 神裂「五和?・・・どこにも見当たりませんが」


 美琴「鏡の中に居るのよ」


 美琴「うわ・・・モンスターの皆が五和を止めようとしてる・・・」


 キリト「モンスターが?」


 美琴「あの子も仮面で顔が見えないけど、相当キレてるわね」


 美琴「いつもより荒く剣を振り回してる」


 蜜蟻「止めた方がいいわよお?」


 美琴「・・・はー、仕方ない。美琴センセーがやってやりますか」


 美琴「このままだと制理にバードウェイと五和や操祈が手を組んで命を狙ってしまうのも
    視野に入れそうね」ゴソゴソッ、スッ


 ―バッ!

 美琴「変身!」


 ―カシャッ
 ―キュエゥゥン ビュシーンッ

 ナイト(美琴)「五和ー!やめなさーい!」

 ―シュイーン


 キリト「おおっ、鏡の中に入っていった・・・」


 神裂「その4人が手先鋭化して、最悪こちらを敵視されては収集がつかなくなりますから
    賢明でしょう」


 蜜蟻「同感だわあ」


 香焼「キリトさん、兄貴の様子はどうでしたっすか?」


 キリト「絶対安静だけど、命に別状は無いみたいだぞ」
355 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:49:55.59 ID:X0A20iqD0
 香焼「そうっすか・・・キリトさん、そのベルトを持ってるってことは・・・」


 蜜蟻「本気でバースに変身するのねえ?」


 キリト「上条と・・・約束したんだ。後には引けないよ」


 キリト「・・・だから出来るだけ多く力を貸してほしいんだ」


 キリト「俺も・・・仮面ライダーになる以上、サチを絶対に助け出したいから」


 蜜蟻「・・・そう」


 香焼「・・・じゃあ、俺も力を貸すっすよ」


 キリト「え?・・・香焼も仮面ライダーなのか?」


 香焼「そうっす。仮面ライダーオーズを名乗ってるっす」


 蜜蟻「私もお仮面ライダーザビーに変身するのよお。あのザビーゼクターを使ってえ」


 キリト「やっぱりそうなのか」


 蜜蟻「けどお、ごめんなさいねえ。私は制理が暴走しないようにしないといけないからあ」


 蜜蟻「今のままだと、関係ない人まで傷つけそうだしい」


 蜜蟻「まずはあの子に当麻クンのお見舞いさせてえ、落ち着かせなきゃねえ・・・」


 神裂「それがいいでしょう」


 蜜蟻「回復傾向なの見せればあ、まともになるだろうしい」


 香焼「あ、バードウェイさんもそうすれば落ち着くっすかね?」


 キリト「今すぐそうした方がいいと思うぞ」


 神裂「・・・あっ。し、しかし、いいのですか?」


 キリト「え?」


 神裂「」チョイチョイ


 キリト「?」ススッ


 神裂「(貴方の妹さんのお邪魔をしてしまうことになるかと・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(更に言えば、上条に好意を持たれたことを知って上条への嫉妬が半端じゃなくなり・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(協力を仰いでもかなり強い彼女たちが付きっきりで看病や護衛をすると言い出しかねませんよ)」ヒソヒソ


 キリト「」タラー
356 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:50:47.10 ID:X0A20iqD0
 香焼「あ、バードウェイさんっすか?・・・え、えっと、今は兄貴のお見舞いに来てる最中っす」


 キリト「こ、香焼!待ってくれ!」アセアセ


 香焼「え?」


 キリト「(い、今妹が上条と一緒に居て、その・・・)」


 キリト「(・・・な、何かの間違いでバードウェイが、嫉妬するかもしれないからどうにか上手く
      入らせるように出来ないか?)」


 香焼「(は、はい、了解っす)」コクリ


 香焼「あ、そのっすね。入る際にはキチンとノックするんっすよ?」


 香焼「何故だ、って・・・マ、マナーっすよ。普通に」


 香焼「・・・え?い、いやいや誰も如何わしい事なんてするわけないっすよ」


 神裂「(大体話の内容がわかりますね・・・)」


 香焼「・・・は、はい。お願いします。では・・・」


 香焼「・・・ふぅー。何とか誤魔化せたっすよ」


 キリト「あ、ありがとう。香焼・・・」ホッ


 蜜蟻「ふーーん・・・妹さんにもフラグ立てたのねえ」


 キリト「え」


 神裂「フラグ?・・・旗?」


 香焼「え?マジすか」


 ユウキ「フラグってなに?」


 蜜蟻「妹さんって肉食系なのかしらあ?」


 キリト「え、えっと・・・」アセアセ


 蜜蟻「上条さんとお付き合いしてるのは、積極的な娘ばかりだから消極的だと出し抜かれちゃうわあ」


 キリト「・・・お、怒らないのか?」


 蜜蟻「当麻クンだもの。一々怒ってたらキリがないわあ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 神裂「しかし、何故・・・キリトの妹さんが上条に好意を持っていると」


 蜜蟻「私は心を読むこと、出来るのよお?キリトさんには言ってたはずだけどお」


 キリト「・・・そ、そう言えば」


 蜜蟻「ええ。・・・それにしてもお、妹の恋路に気づくなんてえ素敵なお兄さんねえ」クスッ
357 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:51:43.83 ID:X0A20iqD0
 蜜蟻「なんならあ、私がハウツー教えてあげねもいいわよお?」クスッ


 キリト「・・・いや、妹の・・・スグが本気で惚れたのなら・・・」


 蜜蟻「自分の力で、って訳ねえ。そう・・・」


 神裂「確かに、私も半分は自力でお相手に巡り会えましたし・・・」


 神裂「大事なことですね」


 キリト「ああ・・・」


 神裂「しかし、キリト。恋人との経験を語るのもまた、兄の役目ですよ」


 香焼「あー、それこそ兄妹愛っすね」


 キリト「は、はいっ」


 蜜蟻「ふふっ・・・じゃあ、私は行くわねえ」


 香焼「自分も。キリトさん、後で特訓付き合うっすからどこで行くっすか?」


 キリト「後で電話するよ。それまで、上条の側に居てやってくれ」


 香焼「了解っす。・・・何か、雰囲気的にバレてるような気がしてならないっすけど・・・」


 キリト「・・・た、大変だな・・・」


 ユウキ「恋人って大変なんだね」


 神裂「ま、まぁ・・・上条は・・・特に・・・」


 神裂「・・・さて。アルファルは・・・どうしますか?」


 神裂「ジーンズの店主を呼んで迎えに来させてもらうか、私と一緒に行動しますか?」


 アルファル「また攫われるのヤダから・・・火織と一緒に居る」ギュウッ


 神裂「そうですか」クスッ


 ユウキ「・・・この子、会った時から気になってたけど何だかエルフみたいだね・・・」

   
 神裂「おや、よくわかりましたね」


 ユウキ「え?え!?ほ、本物のエルフなの!?」


 アルファル「魔術的に創られた存在だけどね」


 キリト「ゲームでアフレコしてたけど、そのままだよな・・・」


 アルファル「あー・・・火織に出ろと言われて勧められた・・・」


 アルファル「・・・あまり出番無いって聞いたけど、覚えてくれたんだ」


 キリト「まぁ・・・登場から衝撃的だったから・・・」
358 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:52:23.36 ID:X0A20iqD0
 神裂「では、行きましょうか」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「うん」


 アルファル「」コクリ




 -ホテル-

 神裂「どれに座っても構いませんので」


 キリト「・・・すごいな。流石学園都市の七つ星ホテルだけはあるな・・・」


 ユウキ「何かのお城の部屋みたい」


 神裂「まぁ・・・ただ寝るだけの部屋でしかありませんけど」クスッ


 アルファル「(フカフカだ・・・)」ポフポフ


 ユウキ「ねぇ、君アルファルって言うんだったよね?」


 アルファル「ん?うん。そうだけど・・・」


 ユウキ「(神裂さんって、なんであんなすごいズボン履いてるの?)」ヒソヒソ


 アルファル「(魔術的な意味があるらしいけど・・・私から見てもどうかと思う)」

 
 ユウキ「(へぇ〜・・・変わってるね)」
 

 アルファル「(言ってあげないでほしいけど・・・そうとしか思えないよね)」


 アルファル「(冬服はまだマジだよ。見た目はカッコいいから)

 
 神裂「さて・・・まずは・・・」


 神裂「キリトは何か得意なスポーツがありますか?」


 キリト「そう、だな・・・剣道は多少やってたけど、今は・・・」


 神裂「剣道ですか。・・・ふむ・・・」


 アルファル「ユウキは腰に掛けているけど・・・魔術師じゃないよね?」


 ユウキ「うん。その・・・まぁ、現代に生きる剣士って思って」


 神裂「そうですか。お仲間、ですね」クスッ


 ユウキ「あ、そうなるねっ」クスッ
359 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:53:36.79 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・よろしければ、剣を拝見しても?」


 ユウキ「あ、うんっ」スッ

 
 神裂「・・・」ニギッ


 神裂「・・・。・・・中々使い込んで、愛用しているのですね」クスッ


 ユウキ「うん。剣の名前はマクアフィテルって言うの」


 神裂「マクアフィテル・・・」


 神裂「興味深いですね。古代アステカの刀剣と同じ名前です」


 ユウキ「アステカ?」


 キリト「遠い昔に生きてた民族のことだよ」


 神裂「ええ。マヤ文明の剣でもあり、打撃と斬元気に優れた剣と言われています」


 神裂「魔術師にも黒曜石を武器とする者は知っていますが、実物とは中々興味深いですね」


 ユウキ「へ、へぇ・・・(全然わかんない・・・)」


 神裂「・・・お返しします」スッ


 ユウキ「あ、うん」


 キリト「神裂も・・・その長い刀で戦ってたよな」


 神裂「この七天七刀ですか?家重代の霊剣、七天七刀と言います」


 神裂「私が天草式十字凄教と言う宗教の教皇を継いだために譲り受けた刀で、ユウキさんの持つ
    マクアフィテルと同じように愛用しています」
 

 キリト「霊剣って、何か不思議な力があるのか?」
 
 
 神裂「はい。主に七閃と言う、抜刀して瞬時に納刀しその間に七つもの斬撃を繰り出す神速の
    居合いを放てる・・・」


 キリト「おぉ・・・」


 神裂「と、見せかけて本当は刀の鞘内で僅かにズラし、七本の鋼糸で切り裂くと言う技を繰り出せます」


 ユウキ「・・・何かセコい」


 神裂「い、言い方にしてみればそうかもしれませんが使い勝手はいいものなんです」

 
 神裂「ちゃんと抜刀術もありますので」


 神裂「唯閃と言って、独特の呼吸法で魔力を練り上げ、自身の体を人間の限界を超える体に
    組み変えることによって繰り出せる抜刀術です」


 キリト「あ、それはカッコいいな」
360 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:54:25.67 ID:X0A20iqD0
 神裂「ですが体に相当な負担がかかるため短時間しか使用してはならないのです」


 神裂「それに、相手が死んでしまうかもしれませんから大半は博打で勝負が決まることも・・・」

 
 ユウキ「すごそうだね。ゲームでなら中ボス簡単に斬り伏せれそう」


 キリト「だな。割と本気で思う」


 神裂「そうですか」クスッ


 アルファル「話しがそれているけど、キリト。剣術で戦うことにするの?」


 キリト「・・・そうだな。けど・・・昨日見た限りでは、剣タイプの武器は持ってなさそうだったな」


 ユウキ「そうだったね。・・・じゃあ他の武器の扱いになれておかないと」


 神裂「それがよろしいかと。剣道の他に体術で何かやっていることはないのでしょうか?」


 キリト「無いな・・・それに、剣道って言ってもやってたのは10年も前だから・・・」


 キリト「ゲームみたいに簡単に扱うことはできないだろうな・・・」


 神裂「私もカリスになってから少ししかやっていなかった弓道を始めましたし、あなたにも才能が
    あるかもしれませんよ?」


 キリト「それは、神裂は元々から強そうな雰囲気があるし」


 ユウキ「キリト、雰囲気なんて関係ないよ」


 ユウキ「キリトにはキリトなりの強さがきっとあるはず。自分を信じてみなよ」


 キリト「ユウキ・・・」


 神裂「ユウキの言うとおりです。キリト、武道は己の強さを見つけることに意味があるのです」


 キリト「・・・」


 神裂「・・・それを見つけるためにまず・・・変身することが先決です」


 キリト「・・・そうか」


 キリト「外に出て・・・変身、してみるか」


361 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:57:20.66 ID:X0A20iqD0



 -河川敷-

 神裂「ここでなら問題ないでしょう」


 キリト「ああ。じゃあ・・・あれ?」


 ユウキ「どうしたの?」


 キリト「・・・まずい、説明書が無い!?」


 ユウキ「ええぇええ!?」


 神裂「どこかに落としたのですか?それとも忘れてきたのでは・・・」


 香焼「それならこれっすよね」


 キリト「あっ。香焼」

 
 香焼「病院のイスに忘れてたっすよ?気をつけてください」 

 
 キリト「あ、ああ。ごめん」


 キリト「ありがとな」


 香焼「どういたしましてっす。で、今から変身するんっすか?」


 キリト「そう言う事だ」


 香焼「あ、バードウェイさんからの伝言貰ってるっす」


 キリト「何てだ?」

 
 香焼「「おにぃの代わりと言っておきながら、不甲斐なかったら潔く諦めろ」との事っす」


 キリト「・・・そうか」


 ユウキ「キリト・・・ホントに大丈夫?」


 キリト「変身しないことには始らないだろ。・・・さて、最初に・・・」


 キリト「説明書を読むか。キッチリ最後まで・・・」


 ―ペラペラ・・・

 キリト「・・・。・・・よし、わかった」


 アルファル「もう読み終わったの?」


 香焼「早いっすね・・・」
362 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:57:50.57 ID:X0A20iqD0
 キリト「こう言う説明書読むのは早い方だからな」クスッ
 

 キリト「えっと登録した番号で解除すると・・・」


 キリト「番号は・・・これだな。・・・」カチャカチャッ


 神裂「私は準備運動をしておきますね」スタスタ


 ユウキ「あ、ボクも」


 キリト「ああ。・・・」

 


 キリト「・・・よし、解除出来たな。また同じ番号で登録して・・・」


 香焼「手慣れてるっすね」


 キリト「ゲームとかでこう言うの何度もしてるからな、要は慣れだよ」


 香焼「なるほどっす」


 キリト「・・・これで、いいな。設定完了っと」


 キリト「・・・」


 香焼「・・・?。どうかしたっすか?」


 キリト「いや・・・まさか現実でこんな事になるなんて、思ってなかったからさ」


 キリト「仮面ライダーになるなんて、ことも・・・」


 香焼「・・・運命って言うのは、神様が気まぐれでサイコロ振って決めてるんっすかね」クスッ


 キリト「時には神様に抗って勝たないときけないときもあるけどな」


 キリト「サチは特に・・・俺自身が起こしてしまった運命なのかそれともサチ本人の運命なのか・・・」


 香焼「そうっすね」


 キリト「・・・だから、俺はサチの運命を変えるために変身するんだ」スクッ
363 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:53:10.89 ID:X0A20iqD0
 ―カシャンッ

 キリト「・・・ふぅー・・・」


 ―キィィーーンッ
 ―パシッ

 キリト「・・・変身」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィン ウィンッ キャシャーンッ!

 バース(キリト)「・・・出来たな」


 香焼「はいっす」コクリ


 バース(キリト)「・・・気のせいかと思うけど、力がみなぎるな」


 バース(キリト)「アドレナリンが活発になってるからか・・・?」


 香焼「それよりもキリトさん。ちゃんと動けるっすね?」


 バース(キリト)「・・・ああ。大丈夫だ」グッグッ


 香焼「じゃあ女教皇様のところに」


 バース(キリト)「ああ」コクリ


 カリス(神裂)「変身は出来ましたね。では、特訓開始です」


 バース(キリト)「ああ。よろしく」


 カリス(神裂)「それでは最初に・・・自身の技を一通り使ってみましょうか」


 バース(キリト)「そうだな。ユウキ、説明書を見ながら指示してくれるか?」


 ユウキ「うん、わかった」コクリ




 ユウキ「始めるね。バックルの中央にある開いてるカプセルを閉めてから、メダルを1枚入れて
     武器を選んでからハンドルを回すと出せるんだって」

 
 バース(キリト)「これか。これを閉めて・・・次はメダルだな」


 ―カチャリ

 バース(キリト)「おっ、武器の選択が表示された(これで選べるのか)」


 バース(キリト)「・・・これにするか」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [DRILL ARM]


 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「おぉっ、すげぇ・・・」
364 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:54:09.40 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「その武器を使って私に攻撃をしてみてください」


 バース(キリト)「え?だ、大丈夫なのか?」


 カリス(神裂)「はい。攻撃パターンは多用にあるようですし覚えるのでしたら相手との手合わせで
        覚えるのがいいでしょう」


 バース(キリト)「なるほどな。よしっ・・・」


 ―ゥィィイインッ! ギュルルルルッ!


 バース(キリト)「ぉおおぉとおおおっ!?」


 ―ギュルン! ゥギュンッ! ギュルルッ!

 バース(キリト)「こっ、っ!制御が!なんてっ、パワーだ!」


 香焼「だ、大丈夫っすか!?」


 ユウキ「キリト!踏ん張って!踏ん張らないと制御できないって書いてあるよ!」


 バース(キリト)「わか、ってる!」

 
 ―ダンッ!
 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「・・・っと、何て暴れ馬だ・・・」


 バース(キリト)「・・・けど、慣れてきたっ。いくぞっ!」ダッ!


 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「ハァアッ!ッタアアッ!」


 カリス(神裂)「遅いです」バシッ!


 バース(キリト)「くっ!」


 カリス(神裂)「一度、それを止めてください」
 

 バース(キリト)「あ、ああ・・・(このグリップにある引き金を離せばいいのか?)」


 ―ギュルルルル・・・

 バース(キリト)「っはぁ・・・」


 カリス(神裂)「やはり武器に体が振り回されています。慣れるためには・・・」


 カリス(神裂)「どうすればいいと思いますか?」


 バース(キリト)「・・・そうだな」


 バース(キリト)「自分に耐えられるくらいの勢いで、近づいてから相手の目の前で一点に集中して攻撃、するとか」


 カリス(神裂)「ふむ・・・」
365 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:57:39.14 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「それが自身の出した考えなのですね?」


 バース(キリト)「ああ。・・・違ってるか?」


 カリス(神裂)「いえ。私自身も使い方を熟知してはいないので、そう考え出したのでしたら
        その戦法を使ってみましょう」


 香焼「まぁ、自分のスタイルでやってみるのが一番と思うっすよ」

 
 ユウキ「僕もそう思うよ」


 ユウキ「他にも色々な武器があるみたいだし、どんどん使ってみようよ」


 バース(キリト)「そうだな。じゃあ次は・・・」




 ―ヒュゥゥゥウ〜〜〜〜〜〜・・・
 ―ドッダァァァアアアンッ!

 バース(キリト)「っ〜〜!痛ってぇ〜〜〜!」


 香焼「大丈夫っすか!?」


 バース(キリト)「な、なんとか・・・ALOで飛ぶのとは、やっぱ訳が違うな・・・」


 ユウキ「そりゃそうだよ・・・」


 ユウキ「それに時速300qでいきなり飛ぶんだから、余計に危ないってば」


 バース(キリト)「悪い・・・気を付けるよ」ムクッ


 カリス(神裂)「・・・そのALOでは自由に飛べていたのですか?」


 バース(キリト)「まぁ、ゲームの中だからな」


 バース(キリト)「現実でだと重力があるせいで曲がろうにも体が重くて思うように動けないんだ」


 カリス(神裂)「・・・では、その重力が無いと思いそのALOで飛んでいる感覚を思い出しながら
        もう一度飛行してみましょう」


 バース(キリト)「え?・・・いや、そうやってさっき飛んだのに墜落したんだぞ・・・?」


 香焼「少しずつスピード上げていけばいいと思うっすよ?」


 香焼「300kmも出せるんっすから、重力ある方が意外とうまく行くかと」


 バース(キリト)「・・・そう、か」


 ユウキ「キリト、頑張ってっ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」


366 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:58:36.88 ID:X0A20iqD0




 ―ゴォォォオオオッ!

 バース(キリト)「っと、ととっ・・・」


 ユウキ「その調子その調子!」


 香焼「慣れてきたっすか?」


 バース(キリト)「空中停止はな。けど、ここから動くのは・・・」


 カリス(神裂)「バランス感覚が必要とされますので、集中力を切らしてはいけませんよ」


 バース(キリト)「あ、ああっ・・・どっわと!?」


 ―ドシャアッ!

 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「痛ってぇ・・・」


 ―・・・ゴォォォオオオッ!
 ―ブォオオオッ!プシュウゥウウッ! スタンッ


 サイガ(嬉美)「なってないなァ。飛び方が」


 バース(キリト)「んっ?」ムクッ


 カリス(神裂)「おや?・・・あなたは・・・」


 サイガ(嬉美)「暇潰しに飛んでたら何かぶきっちょに浮かんでるの見つけたもんで」


 サイガ(嬉美)「見てらんねーから、吾が気まぐれに見本を見せてやるよ」


 バース(キリト)「え?」


 サイガ(嬉美)「ま、教えたりはしねェけどな」

 ―ゴォォォオオオッ!



 ユウキ「うわぁっ!?」


 ―ギュォォオオオオオッ!

 バース(キリト)「・・・あんなに加速して飛べるのかよ・・・」


 香焼「確かあの人は、2代目の人でしたっすね」


 バース(キリト)「2代目?」


 カリス(神裂)「ええ。天井社長をご存知でしょうか?その方の妻になるオルソラ=アクィナスが
        初代だったんです」


 ユウキ「へぇ、仮面ライダーって世代交代とかするんだ」
367 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:59:18.61 ID:X0A20iqD0


 
 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・」


 バース(キリト)「(曲がる時は減速して、まっすぐ飛ぶ時は速度を加減無しに上げる・・・)」


 バース(キリト)「・・・そうかっ、メリハリか!」


 ユウキ「メリハリ?」


 バース(キリト)「もう一回飛んでくるよっ」


 ユウキ「う、うん。気を付けて」

 ―ゴォォォオオオッ!!


 
 バース(キリト)「(垂直に打ち上がる時は速度を思いっきり出して!)」


 バース(キリト)「(曲がる時にはっ・・・)」

 ―ギュォオオォオオッ


 バース(キリト)「(それから加速っ!)」

 ―ギュィィイイオオオオオオッ!


 バース(キリト)「オオ!オオォオオオオ!」



 (http://youtu.be/EqSjbBXWYDg)


 バース(キリト)「飛べる・・・!俺は・・・この空を飛べる!」


 サイガ(嬉美)「ほぉーっ?もう慣れたのか。やるなっ」


 ―ギュォオオォオオッ!!
 ―ゴォォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「この感覚だ・・・空を、たった一人、空気を切り裂いて飛ぶ・・・」


 バース(キリト)「自分が光になったみたいだ・・・まるで、銀色の流星みたいに・・・!」

 ―ゴォォォオオオオオオオオオッッ!!


 
 ユウキ「す、すっごーい・・・!」


 香焼「さっきまで浮かんでるのも難しそうだったっすのにね」


 カリス(神裂)「ええ。素晴らしいほどの成長です」


 香焼「兄貴でもこのレベルまではいってないっすよ。まぁ、あんま飛ばないからっすけど」


 カリス(神裂)「・・・2代目も中々、教えるのが上手ですね」クスッ


 
368 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:02:11.09 ID:X0A20iqD0
 ―ゴォォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「っ〜〜〜!」


 バース(キリト)「(す、少し速度を緩めるか・・・)」


 ―ゴォォォオオオーーーッ!

 バース(キリト)「はぁ・・・ふぅー・・・」


 サイガ(嬉美)「良い飛行だったな。素直に見直した」


 バース(キリト)「あ、ああ・・・ありがとな」クスッ


 サイガ(嬉美)「礼を言われる筋合いはないんだけどなァ」


 サイガ(嬉美)「ま、頑張れよ」


 バース(キリト)「ああっ」


 サイガ(嬉美)「じゃ、黒いアイツには帰るって伝えておいてくれ」


 ―ギュォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・そろそろ降りるか」

 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!




 バース(キリト)「よっ、と。着地も成功だな」


 ユウキ「キリトすごいじゃん!何であんなにもう上手く飛べるの!?」


 バース(キリト)「ま、まぁ、メリハリが大事なことだってわかったんだ」


 バース(キリト)「直進は加速して曲がる時は減速して、また加速するって感じかな」


 香焼「なるほどっす」


 カリス(神裂)「(あの動きを見ただけでそう気づけたのですか・・・大したものです)」クスッ


 黎斗「ハハハハハハハハハッ!キリトォオォ、頑張っているようだね」


 カリス(神裂)・アルファル・香焼「「「」」」ビクッ!


 バース(キリト)「く、黎斗社長?」


 黎斗「クライン君からまた襲われたと聞いて、居ても立っても居られなくなったんだ」


 ユウキ「そ、そうなんだ」


 黎斗「そうとも。・・・君は神裂火織に香焼とアルファルだったね?新作のアフレコに協力してくれて
    改めて感謝するよ」


 カリス(神裂)「い、いえ・・・」


 香焼「お給料弾んでもらえたっすからね」
369 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:03:33.00 ID:X0A20iqD0
 黎斗「ハハハハハッ!それならWin-Winだ。よかったよ」


 バース(キリト)「それで何か用か?」


 黎斗「もちろん。・・・君に差し入れをね」


 バース(キリト)「差し入れ?・・・その、ケースが?」


 黎斗「その通り!」


 黎斗「君にとって・・・最も重要となる物だぁ」


 バース(キリト)「俺に?」


 黎斗「開けてみるといい」スッ


 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィ・・・

 バース(キリト)「・・・!?」


 バース(キリト)「こ、これは!?ダークリパルサー!?」


 香焼「おぉー、剣っすか」


 ユウキ「神様社長が作ったの?」


 黎斗「その通りぃ・・・ALOで知り合った鍛治屋の少女から聞いたので実体化させてみたのだ」


 バース(キリト)「それってリズ、リズベットか?」


 黎斗「そうとも。ダークリパルサーがどのような素材で作られていたのか聞き、代用ではあるが
    学園都市製として蘇ったのだぁ!」


 バース(キリト)「・・・すごいな」


 ユウキ「え?社長も仮想世界に行ったりするの?」


 黎斗「ああ。そうだとも」


 バース(キリト)「本当に何でもありだな、アンタは・・・」


 黎斗「残念な事にエリュシデータの製作は間に合わなくてね。すまない」

 
 バース(キリト)「いや・・・これだけでも十分戦えるはずだ」


 バース(キリト)「ありがとな、社長」


 黎斗「フハハハハハハハッ!神の恵みを、ありがたく受け取ってもらえて結構だぁ」


 ユウキ「神様社長ホントすごいね」


 黎斗「お誉めいただいて嬉しい限りだ」ニコリ


 黎斗「事態が無事に収拾した時にはALOで、また釣りでもしよう」

 
 バース(キリト)「ああ、必ずな」
370 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:04:43.83 ID:X0A20iqD0


 香焼「(何の話ししてるんっすかね・・・)」


 カリス(神裂)「(さぁ・・・)」



 黎斗「では、これで失礼するとしよう。キリト君、くれぐれも怪我で済まないようにするのだよ」


 バース(キリト)「ああ。ところで、リズには俺の事話したか?」


 黎斗「余計な心配はさせないでおこうと思って、言っていないよ」


 黎斗「クライン君にもそう伝えてある」


 バース(キリト)「そうか・・・悪いな。終わったらちゃんと説明するよ」


 黎斗「そうしたまえ」


 バース(キリト)「・・・よしっ。神裂、特訓に戻ろう」


 カリス(神裂)「はい。わかりました」コクリ




 [CATERPILLAR LEG]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「キャタピラレッグってまんまだったんだな」


 ユウキ「脳波を受け取って動けるんだって。後、前傾姿勢になれば速度が上がる仕組みに
     なってるみたい」


 バース(キリト)「わかった。やってみるよ」



 ―キュララララッ!

 バース(キリト)「よっ・・・と!」


 ―ギュルギュルギュルルルッ!

 バース(キリト)「なんだ、これは意外と簡単だなっ」


 カリス(神裂)「キリト。そのまま次の武器も装備して、使ってみてください」


 バース(キリト)「ああっ!やってみるっ!」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [CLEAN ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「ユウキ!これは!?」


 ユウキ「えっとえっと・・・あっ。これだ」


 ユウキ「フックを射出して敵を引き寄せたり、対象物を吊り上げる事が出来るんだって!」
371 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:06:25.31 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「では、キリト。私を対象として捕まえてみてください」


 カリス(神裂)「腕でも足でも構いませんので、肢体のどこかを掴むことが出来れば合格とします」


 バース(キリト)「よしっ!」


 ―キュララララッ!!

 バース(キリト)「せーのっ!」


 ―ギュンッ!! ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「フッ・・・」

 ―ガギンッ!


 バース(キリト)「(やっぱりそう簡単に上手いはいかないか・・・)」


 バース(キリト)「(けど、逆にそう簡単には諦めないぜっ)」


 ―キュララララッ!
 
 カリス(神裂)「(次はどう出ますか・・・?)」ザッ


 バース(キリト)「(先回りしてっ!)」

 ―ギュルギュルギュルルルッ!


 バース(キリト)「ウオォオオッ!」

 ―ギュンッ!!


 カリス(神裂)「(右に避ければ)」スッ


 バース(キリト)「今だっ・・・!」


 ―ククンッ
 ―ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「!?」


 ―グルルッ ビシィッ!

 バース(キリト)「よっしゃあ!」



 香焼「マジっすか!?」


 ユウキ「おぉ〜〜っ!」



 カリス(神裂)「・・・やりますね」クスッ


 バース(キリト)「へへっ・・・これで合格か?」


 カリス(神裂)「ええ。ですが」グイッ!


 バース(キリト)「うおっ、?」

 ―ドサッ!

 カリス(神裂)「慢心、油断大敵です」


 バース(キリト)「き、肝に命じておきます・・・」
372 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:07:36.06 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「相手は不意打ちで上条当麻を仕留めたのですから用心はするように」


 バース(キリト)「・・・ああ、その通りだな」スクッ


 カリス(神裂)「はい」コクリ


 香焼「でもある程度の武器は使えるようになったっすね」


 ユウキ「神様社長から貰ったダークリパルサーも試してみる?」


 バース(キリト)「そうだな。・・・じゃあ、ユウキに相手を頼もうかな」

 
 ユウキ「え?ボクに?神裂さんじゃなくて?」


 バース(キリト)「久しぶりに剣を交えてみようぜ?」


 ユウキ「あ、そう言うことか。・・・でも、神裂さんはいいの?」


 カリス(神裂)「もちろんです。寧ろあなた方の剣術をこの目で見てみたいと思いまして」


 香焼「自分も見てみたいっす」
 

 ユウキ「そっか。・・・じゃあ、キリト。久しぶりにお願いするねっ」ニコリ


 バース(キリト)「ああっ」コクリ



 ユウキ「勝敗はどうする?パラメーターがないからデュエルみたいに出来ないけど・・・」


 バース(キリト)「そうだな・・・」


 バース(キリト)「じゃ、シンプルなルールで。攻撃を一つでも当てれば勝ちって言うのはどうだ?」
 

 ユウキ「いいよ。それで決まりっ」


 カリス(神裂)「では審判は私が努めましょう」


 バース(キリト)「ああ、頼むぞ。神様」


 カリス(神裂)「ええ」コクリ




 カリス(神裂)「では・・・始めっ!」


 ユウキ「ッ!」


 ユウキは先手必勝とばかりにバースにマクアフィテルで突きの攻撃に出る。
 香焼は思ってもみなかったユウキの素早い動きと攻撃に目を見開く。

 カリス(神裂)「(速い・・・)」




 バース(キリト)「っと!」

 バースは体を回転させてマクアフィテルの刃が当たらないよう攻撃を回避し、一度ユウキから離れ
 体勢を建て直す。
373 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:09:24.30 ID:X0A20iqD0
 バース(キリト)「・・・やっぱり絶剣の腕は健在のままだな」


 ユウキ「ありがとう」クスッ


 ユウキ「そう言うキリトもさっきの避けれるんだ?」クスッ


 バース(キリト)「バースのおかげだからなっ」


 バースはダークリパルサーを構えてユウキに斬りかかる。
 先程の攻撃を見て、あまり本気でやると大怪我をすると思っていたのか、その考えを一切感じる事の
 ない斬撃でユウキに攻め込んでいく。


 ユウキ「っ!(そうこなくっちゃ!)」


 バース(キリト)「(三度目の正直だ、ユウキっ!)」


 ユウキがダークリパルサーを弾くと、二人は同時にお互いから離れる。
 

 ―ギィィインッ! ガギィイッ!

 バースバトル(http://youtu.be/nlt57s5OtyM)

 肩をぶつける勢いで接近し、お互いに剣で防ぎ合う。
 一歩も譲らない攻防。足場の土が踵で小さく盛り上がり、そのままバースとユウキは動かなくなる。
 
 ユウキ「ハァッ!ハァッ!」


 互角に見えている戦いだが、ユウキは顔から吹き出す汗を拭き取ることも出来ず徐々に体力が削られていく。
 荒く息を吐いているのを見てバースはユウキの体力の低下に気づいていた


 バース(キリト)「(ここから攻めるっ!)」


 バースは一歩下がってマクアフィテルを弾くとタックルでユウキを跳ね退けた。
 そしてダークリパルサーを下から上へ斜めに斬撃を繰り出し、回避されると今度は
 反対に上から下へダークリパルサーを降り下ろす。

 ユウキ「くっ!」


 だがユウキも負けじとマクアフィテルを構え直してダークリパルサーを受け止める。


 
 カリス(神裂)「・・・」


 カリス(神裂)「(何と言う、素晴らしい戦いでしょう・・・)」


 カリス(神裂)「(剣士とはわかっていましたが、どうやら侮っていましたね)」


 カリス(神裂)「(彼女は間違いなく・・・最強の剣士です)」


 ユウキ「ッッ!」

 マクアフィテルを引き離して後ろへ何mかユウキは下がる。少しフラつきながらもユウキは体勢を持ち直し、構えた。


 ユウキ「(そろそろ限界かな・・・はははっ、これが本当の疲れなんだ・・・)」


 バース(キリト)「(ユウキ・・・これで決めるッ!)」
374 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:10:39.69 ID:X0A20iqD0
 ダークリパルサーを両手で握りながら構えてバースはユウキへ接近していく。
 ユウキは目を瞑ったまま呼吸を整えている。

 ユウキ「(何だか・・・心地よく感じる・・・)」


 バース(キリト)「ハァァアアッ!!」


 ユウキ「(けど、負ける気は・・・微塵も無いよッ!)」


 降り下ろされてきたダークリパルサーをユウキは体をスルリと捻らせて紙一重で斬撃を回避、そこから
 両足を浮かせた状態で片手を地面につきローキックを繰り出した。


 バース(キリト)「ぐっ!?」


 バースは腹部に感じる鈍痛に仮面越しに顔を歪めた。
 ユウキは体を回転させて立ち上がるとマクアフィテルを天に向かって降り翳す。

 バース(キリト)「ッ!」


 ユウキ「テァァァアッ!!」
 
 ―ガギィイッ!

 ダークリパルサーで防ごうとバースは動くがそれより速くマクアフィテルをユウキは振るい、バースを
 斬りつけた。
 かに思えたが、バースとユウキの間にカリスが立って七天七刀でマクアフィテルを防いでいる
 
 カリス(神裂)「勝負ありです」


 ユウキ「・・・は、はいっ」ササッ


 バース(キリト)「っ、はぁ〜〜〜・・・また負けたな」


 ユウキ「けど、今度ばかりはボクも負けるかと思ったよ」クスッ


 バース(キリト)「ご謙遜を」クスッ


 ユウキ「け、謙遜じゃないよっ」


 バース(キリト)「はははっ」


 カリス(神裂)「・・・貴女もライダーになってみては?」


 ユウキ「え?えぇ、か、仮面ライダーにかぁ・・・」


 バース(キリト)「良いんじゃないか?絶対強いライダーになれるぞ?」

 
 ユウキ「んん〜〜〜・・・ボ、ボクはこのままでいいかな・・・」


 ユウキ「変身するのは確かにカッコいいけど・・・」


 カリス(神裂)「そうですか。いえ、貴女がそう思うのでしたらそれで良いのです」


 ユウキ「う、うん・・・(けど、やっぱり何か・・・)」


 香焼「すぐにじゃなくてもいいっすよ。考えて力が欲しくなってからが良いと思うっすから」

 
 カリス(神裂)「五和にその時は相談してみるといいですよ。後は舞夏様でしょうか」


 ユウキ「わ、わかった」コクリ
375 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:11:58.17 ID:X0A20iqD0
 [SPIRIT]

 神裂「ここまでにしましょう。疲労が溜まってはいざと言う時に命取りとなりますから」


 バース(キリト)「そうだな。えっと・・・ユウキ」


 ユウキ「あ、えっと・・・変身を解除するときはメダルを横から引き抜けばいいよ」


 バース(キリト)「わかった」

 ―チャイン
 ―キュリリリリ・・・

 キリト「はぁ・・・」タラー、ポタポタ


 ユウキ「わっ。キリト、すごい汗かいてるよ?」


 キリト「あ、ああ・・・アドレナリン溢れまくってたからだろうな」フー


 美琴「あ、キリト。ここで特訓してたの」ボロボロ


 香焼「あ、美琴さ・・・何やったんっすか五和」


 五和「うっぅぅ・・・」ボロボロ


 神裂「五和までボロボロではないですか・・・」


 キリト「(どれだけ壮絶だったんだ・・・)」


 美琴「五和、まず着替えくれない?」


 五和「え?い、いや、私替えの服を持ってないので・・・」


 美琴「買ってきて」


 五和「・・・じ、自腹で・・・?」


 美琴「他に何か?」


 五和「あうぅ・・・」トボトボ


 美琴「まっっったく・・・」フンス


 香焼「よくもまぁ、暴走状態の五和を止めることできたっすね」


 美琴「あの子言っても言っても聞かないから死闘だったわよ。ホント・・・死ぬかと思った」 


 神裂「私も時折、五和と模擬戦しますがライダーだと中々勝てませんからね」


 神裂「ましてや殺気がすごかったでしょう・・・」


 美琴「うん。・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルですか?アルファルは・・・あそこで寝ています」



 アルファル「zzz」スピー



 美琴「あっ・・・(可愛い・・・/)」キュン
376 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:14:24.96 ID:X0A20iqD0
 キリト「ユウキ、ありがとな。本気で付き合ってくれて」

 
 ユウキ「ううん。他でもないキリトの頼みだもん」ニコリ

 
 美琴「」ソロソロ


 美琴「・・・」ジーッ


 アルファル「zzz・・・」スヤスヤ


 美琴「・・・」ナデナデ・・・


 アルファル「ふにゃ・・・んー・・・」スヤスヤ


 美琴「///」キュンキュンッ


 神裂「・・・」クスッ


 キリト「可愛いな・・・」クスッ


 ユウキ「ねー」クスッ


 香焼「美琴さんって結構、小動物に避けられてたりするっすけど最近は少なくなったっすね」

 
 美琴「ま、まぁ、これのおかげ」スッ

 
 キリト「テープ?」


 美琴「絶縁テープ。100%電気を吸収する優れもの」


 香焼「あ、なるほど。・・・って「超電磁砲」でも吸収出来るんっすか?」


 美琴「まさか。試したらちゃんと燃えたよ」フフン


 キリト「それはそれでどうなんだ・・・」タラー


 神裂「御坂美琴、これからどこかへ行きますか?」


 美琴「特には何も・・・自分の家に戻って少し休もうかなって・・・」


 美琴「まぁ、自販機でジュースでも買ってから」


 神裂「そうですか」


 美琴「キリトは特訓してたんだっけ?どうなの、調子は?」


 キリト「まぁ・・・大体の感覚は掴めた感じかな」


 ユウキ「でも私が勝っちゃったけどね」エッヘン


 キリト「そうだな・・・ははは・・・」
377 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:21:31.02 ID:X0A20iqD0
 美琴「え?・・・アンタ、もしかして仮面ライダーなの?」


 ユウキ「違うよ?」


 神裂「生身で純粋な剣術を用いて、なりたてとは言えライダーに勝てるほどの素晴らしい戦いでした」


 神裂「(どことなくアルファルと雰囲気が似ていて、それが私は少し気になりますね)」

 
 美琴「へぇー・・・アンタ強いのね」


 ユウキ「いやー、それほどでもー/」テレテレ


 香焼「女教皇様や剣を扱う人以外で、ここまで優れた剣の使い手は見た事ないっすよ」


 美琴「そこまで言うか・・・」


 キリト「元々のスペックをここまで再現した社長、恐るべしだな」


 ユウキ「ホントだね。現実世界でもここまで動けるなんて・・・」


 ユウキ「自分でも信じられないよ」クスッ


 キリト「でも、これは3度目だな・・・正直悔しいけど、やっぱりユウキは強いな」クスッ


 ユウキ「えっへへ〜♪」


 五和「あ、あのー・・・美琴さん、購入してきました」


 美琴「あ、ご苦労様」



 
 美琴@半袖パーカー+花柄ショートパンツ「・・・」


 五和「ど、どうでしょう?」


 美琴「・・・まぁ、許してあげる(普通過ぎな感じだけど・・・)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 ユウキ「・・・」ジーッ


 神裂「・・・?。ユウキ、どうかしましたか?」


 ユウキ「神裂さんの胸って何でそんなに大きいの?」


 神裂「はい?」


 ユウキ「ボク、もうちょっと大きくしたいなぁって思って。コツとかないの?」


 神裂「い、いえ、これは・・・」アセアセ


 ユウキ「」ワクワク
378 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:23:21.35 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・ま、まず自然と大きくなったものですから、コツはわかりません・・・」


 ユウキ「えぇー?そうなの?」


 神裂「は、はい」

 
 ユウキ「むぅ、そっかー・・・」


 神裂「い、五和に聞いてみては?」


 神裂「彼女も中々かと・・・」


 ユウキ「五和・・・あの子か・・・」ジーッ




 美琴「何かさっきサンドリヨンからメールでバードウェイが暴走しそうだから助けてってメールが
    来たんだけど・・・」


 香焼「えぇ・・・ちょっと前に会ったときは平気そうだったのに・・・」


 美琴「どこかの誰かさんと同じねー」チラッ


 五和「うぅ・・・」


 キリト「ま、まぁまぁ御坂。もう許してあげなって」クスッ


 美琴「はいはい」ヤレヤレ


 五和「」ホッ


 ユウキ「五和ちゃん」


 五和「え?あ、は、はい・・・?」


 ユウキ「どうやったらそんなに胸が大きくなれるの?」


 美琴「」ピクッ


 五和「え、えー・・・よ、よく食べて、よく運動、でしょうか・・・」


 ユウキ「ふむふむ。なるほど」


 五和「私の場合は・・・いつか出来る、好きな人のためにそうして、食べてたら
    こんな風になりました」


 ユウキ「すごいね。で、付き合ってるんだよね?」


 五和「はい・・・///」カァァ

 
 ユウキ「あ。噂で聞いたことあるんたけど、好きな人に毎日胸を揉んでもらうと大きくなるって
     聞いたことがあるよ?」

 
 五和「そ、それはちょっとしか効果があるだけですよ・・・」


 美琴「それに科学的に根拠がないわよ」


 ユウキ「あ、そうなんだ」
379 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:23:57.09 ID:X0A20iqD0
 美琴「揉んで乳腺が刺激されたら大一時的に大きくなるだけだから」


 美琴「女性ホルモンが分泌されるからって言うのもあるけど」


 ユウキ「じゃあ、意味無いのかぁ」


 美琴「(あーでも、あいつと、その・・・さ、誘うための口実にはなりそうかな//)」


 ユウキ「キリト、アスナはどうなの?」


 キリト「えっ?いやいやいや俺は知らないぞ?」アセアセ


 神裂「・・・(ふむ・・・そう言うことが・・・)」


 神裂「(では海之さんに・・・い、いや、しかし・・・///)」




 五和「あ、あの。服を買ってくるついでにジュースも買いましたので、よかったらどうぞ」


 美琴「あっ、気が利くわね。サンキュ・・・って」

 
 五和「皆さんの分もありますから、どうぞ」


 キリト「ああ、ありがとな」


 ユウキ「いただきまーす♪」


 香焼「じ、自分はこれでっ」アセアセ


 五和「(私も自分の分を・・・)」


 ―カシュッ 
 ―ゴクゴクッ


 キリト・ユウキ・五和「「「」」」ブフゥーー!


 美琴・香焼「「(あ、危なかった・・・)」」ホッ


 キリト「な、んだ、これ」ヒリヒリ


 ユウキ「んー・・・刺激的。こんな味初めて感じた」ピリピリ


 五和「苦いれす・・・」


 美琴「キリトはハバネロパイナップルジュースでユウキはフィジョアサイダー青汁ね」


 香焼「五和はガラナ青汁っすね」


380 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:25:01.59 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・んー・・・」パチッ,ムクッ


 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・火織?顔がものすごい赤いよ?」


 神裂「・・・え?あっ、アルファル//お、起きましたか//」アセアセ


 アルファル「熱でもあるの?」


 神裂「いっ、いえ、大丈夫です//」アセアセ


 アルファル「本当に?」


 神裂「///」コクコクッ


 アルファル「・・・それなら、いいけど・・・」


 


 -第七病院-

 直葉「・・・」


 バードウェイ「・・・」


 上条「・・・」コーホォー


 蜜蟻「・・・」


 食蜂「・・・」


 吹寄「・・・」


 直葉「(どうしよう。逃げられない)」ガタガタ


 食蜂「・・・やっぱり当麻くんはモテるわねぇ」ニコリ


 蜜蟻「そうねえ。でも、ほぼ初対面の子にまで手を出すなんてえ・・・」


 吹寄「い、今ここでこいつにお灸をすえてやるわ!」


 バードウェイ「落ち着け制理。おにぃを責める道理は無いはずだ」


 バードウェイ「・・・な?」ニコリ


 直葉「」ビクッ!


 食蜂「ふふふっ・・・怖がってるのかしらぁ?」ニコニコ


 直葉「そ、そんなことあ、ああ、ありませんよ・・・」ダラダラ


 直葉「(こ、ここで怯んじゃダメっ。乙女が廃るじゃないのっ・・・!)」
381 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:25:49.62 ID:X0A20iqD0
 上条「・・・」コーホォー


 吹寄「・・・当麻、まだ起きる気配はないわね」


 蜜蟻「先生も言ってたでしょお?1週間は絶対安静だってえ」


 バードウェイ「まぁ、多分3日後くらいには起きると思うけど・・・」


 食蜂「あり得るわねぇ」クスッ


 直葉「み、皆さん、本当に上条さんのことが好きなんですね・・・」


 吹寄・食蜂・バードウェイ「「「」」」ギロッ


 直葉「ぴっ・・・!?」ガタガタ


 蜜蟻「貴女もお・・・」ススッ


 直葉「え?え?」ダラダラ


 蜜蟻「このデカ乳でえ誘惑したんでしょお?」ツンツンッ


 直葉「ひにゃんっ!?//ち、違いますよぉ!///」アセアセ


 蜜蟻「そう・・・(まぁ、当麻クンの所業のせいなんだけれどお)」クスッ


 バードウェイ「・・・直葉。聞くのも野暮だが・・・本当におにぃに惚れたんだな?」


 直葉「っ・・・///」


 吹寄「それはつまり、戦場に飛び込むに等しいと言うことよ」


 食蜂「真面目にそうなのよねぇ」


 バードウェイ「・・・引くなら今の内だが?」


 直葉「・・・」


 蜜蟻「・・・まあ、引いたらガッカリよねえ。そこまでの思いしかなかったって事になるしい」


 直葉「っ」


 直葉「・・・私は・・・」


 直葉「好きですっ。・・・と、当麻、さんのことがっ///」


 バードウェイ「・・・」


 食蜂「・・・そう」
382 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:26:26.57 ID:X0A20iqD0
 直葉「皆さんみたいに強くもないです・・・」


 直葉「剣道の腕だって役に立たないと思います・・・だけど」


 直葉「当麻さんを守りますっ」


 蜜蟻「・・・」


 吹寄「・・・その言葉、嘘じゃないのね?」


 直葉「はいっ」コクリッ


 吹寄「・・・本気、なのか・・・なら、大丈夫そうね」クスッ


 バードウェイ「ちぇっ。ローテーションの回数が増えてしまうな・・・」ムスッ


 蜜蟻「まあまあ、その分当麻さんとのお楽しみが増すって事じゃなあい」クスッ


 食蜂「それにいバードウェイさんは当麻さんとずっと居るんだからあ」


 バードウェイ「むぅ」


 直葉「・・・え、えっと、あの・・・」


 食蜂「楽しくなるのはこれからだゾ☆」


 蜜蟻「残念だけどお、直葉さんの順番は最後になるわあ」

 
 直葉「は、はぁ・・・」


 バードウェイ「ま、まだおにぃに告白すらしてないからな。頑張れよ」


 直葉「こ、告白・・・///」


 蜜蟻「その通りねえ」


 吹寄「いい?当麻がもし、いやいや上条さんなんかよりもって言った瞬間にこう言いなさい」


 直葉「な、なんて?」


 吹寄「あなたしか、私には居ません!って強く言うこと!」


 食蜂「押しが肝心よぉ」


 直葉「押し・・・は、はい。わかりました」


 バードウェイ「ちなみに聞くが、直葉」


 直葉「は、はい?」


 バードウェイ「敬語じゃ無くていい。質問することがあるんだが・・・」


 バードウェイ「何カップなんだ?」


 直葉「え?え!?///」


 蜜蟻「Fなのねえ。やっぱりそうだと思ったわあ」
383 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:30:08.01 ID:X0A20iqD0
 直葉「!?(な、なんで・・・!?//)」

 
 食蜂「ふーん・・・」


 吹寄「ふむ・・・」


 バードウェイ「なんでそんなデカイんだ?」


 直葉「だ、だからっ///」


 直葉「・・・け、けど、食蜂さんと吹寄さんも立派ですよね!?///」


 吹寄「え?」


 食蜂「ふふーん♪当然なんだゾ☆」


 食蜂「当麻くんのためだけに努力したんだからぁ♡」

 
 直葉「そ、そうですか・・・」


 バードウェイ「私も豆乳飲んでなんとかしたいんだが・・・うーむ」


 蜜蟻「まあ、ゆっくり焦らずよお」


 吹寄「胸が大きくても利点はあまりね・・・」

 
 吹寄「ブラのお金もかかるし、何より重くて肩凝るわよ?」


 バードウェイ「おにぃ誘惑すると言う手が手に入るなら構わない」


 バードウェイ「それにお金は問題ない。私を組織のボスと言うのは忘れていないか?」クスッ


 吹寄「はぁー・・・」


 食蜂「関係ないかもしれないけどぉ、胸には鶏の唐揚げが良いって聞いたわぁ」


 バードウェイ「鶏の唐揚げか」


 蜜蟻「そんなの眉唾よお」


 蜜蟻「食蜂さんみたいになりたくてえ、唐揚げ食べてたけどお・・・効かなかったしい」


 食蜂「ん〜?私みたいにい?」キョトン  


 蜜蟻「・・・何かあ?」


 食蜂「・・・別にぃ」ニッコリ


 蜜蟻「」イラァ


 吹寄「ムサシノ牛乳が良いって聞いた事もあるわ」


 バードウェイ「いや、私は豆乳で貫く!」フンス
384 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:31:30.57 ID:X0A20iqD0
 直葉「豆乳かぁ・・・まぁ、健康には良さそうだね」


 直葉「あとムサシノ牛乳って?」


 吹寄「まぁ、牛乳よ」


 蜜蟻「スーパーでも売ってる普通のねえ」


 直葉「あ、そうですか・・・」


 ―コンコンッ

 冥土帰し「失礼するよ?」


 吹寄「あっ、先生」


 冥土帰し「そろそろ面会時間はこれで終了とするから、退室してもらえるかな?」


 食蜂「あらぁ、そう・・・わかったわぁ」

 
 バードウェイ「・・・直葉。お前はホテルに泊ってるんだったな?」


 直葉「うん、そうだよ?」


 バードウェイ「なら・・・今日はウチに泊まってかないか?」


 直葉「え?・・・そ、それって当麻、さんの家に・・・ってこと・・・?//」


 バードウェイ「まぁ、そうなるな」


 直葉「け、けど、どうして・・・?//」


 バードウェイ「親交を深めようと思って」


 バードウェイ「あと、直葉は新しいおにぃの彼女になるんだから・・・おにぃの暮らしとか
        好きなものを知ってもらおうと思ったんだ」


 直葉「そ、そうなの・・・」


 バードウェイ「・・・それだけ、じゃダメ?」ウルウル


 直葉「」ズキューン!


 食蜂「(出たぁ・・・レイヴィニアさんの上目遣い攻撃)」


 食蜂「(一撃必殺の攻撃で私もやられたときはアイス買わされたわぁ・・・)」


 直葉「う、うんっ//いいよ//」ニコリ


 バードウェイ「そっか。よかった」ニコ


 食蜂・蜜蟻「「・・・っ!!」」ピコーン
 

 吹寄「(当麻の家に・・・お泊まり・・・)」
385 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:32:07.46 ID:X0A20iqD0
 食蜂「レイヴィニアさん!」


 蜜蟻「レイヴィニアちゃんっ!」


 吹寄「レ、レイッ!」


 バードウェイ「ん?ど、どうした?」


 吹寄・食蜂・蜜蟻「「「私も泊めさせて(ぇ)(え!)」」」


 バードウェイ「・・・いや、無理だ。部屋が狭くなりすぎる」


 食蜂「インデックスさんと香焼君はぁ、ホテルに泊まってもらうわぁ」


 吹寄「色々犯人の対策も立てないといけないから、ね!」


 吹寄「私も行く義務があるわっ」


 バードウェイ「・・・まぁ、そういう事なら・・・」


 食蜂・蜜蟻「「」」グッ


 吹寄「」ホッ


 冥土帰し「・・・そろそろいいかな?」


 蜜蟻「あ、ごめんなさあい。先生」


 食蜂「それじゃぁ・・・当麻君の事ぉ、お願いしまぁす」


 ―ガラガラッ パタンッ

 吹寄「・・・」ピタッ


 吹寄「・・・」クルッ、スタスタ・・・


 冥土帰し「・・・どうかしたのかな?」


 吹寄「あ、その・・・。・・・あの、先生あれは」スッ


 冥土帰し「?」クルッ


 ―ちゅっ・・・

 吹寄「・・・///」


 吹寄「あ、ご、ごめんなさい//気のせいでした、それじゃ・・・っ//」トタタッ


 ―ガラガラッ パタン

 上条「・・・」コーホォー


 冥土帰し「・・・モテる男はとても大変だね?」 


 上条「・・・」クスッ


386 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:32:39.17 ID:X0A20iqD0



 サンドリヨン【私も泊まる】

 
 バードウェイ「もう予約でいっぱいだ。また今度にしてくれ」


 雲川「それは無いと思うんだけど?」


 アリサ「ま、まぁまぁ。雲川先輩、サンドリヨンちゃん、今は大変な事態なんですし・・・」


 バードウェイ「アリ姉の言うとおりだ」


 サンドリヨン【・・・はぁ、仕方ないわね・・・】


 雲川「そうだな(ま、私はここで寝泊まりすることにするんだけど)」


 雲川「今回はアリサの言う事に免じて大人しく(当麻の寝顔を独り占めして)帰る(とは言わない)けど」

 
 アスナ「あ、私・・・キリトくんの様子を見に行ってきますね」 


 食蜂「そうしてくるといいわぁ」


 詩乃「私も行っていい?アスナ」


 アスナ「うんっ」


 詩乃「今、どこに居るって?」

 
 アスナ「河川敷の方で特訓して、今公園で休んでるんだって」


 アスナ「飲み物でも差し入れに買ってきてあげよっか」


 詩乃「そうね。じゃあ、あそこのコンビニで・・・」

387 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:33:42.29 ID:X0A20iqD0
 -コンビニ-

 詩乃「ねぇ、アスナ」


 アスナ「ん?」


 詩乃「サチが、正気に戻ったら・・・友達になれそうだと思う?」


 アスナ「・・・」


 詩乃「操られてたからって理由で許せる理由はある。けど・・・」


 詩乃「サチ自身がどう思うか・・・それはわからないでしょ・・・」


 アスナ「・・・そう、だね・・・」


 アスナ「でも・・・キリトくんはあの子の事を助けてあげたいって思ってる」


 アスナ「だから私も・・・キリトくんのために尽くしたい」


 詩乃「・・・つまり友達になれるって信じてるってこと?」


 アスナ「うんっ」

 
 詩乃「・・・わかった。じゃあ私もそう信じる」


 アスナ「シノン・・・」


 詩乃「私も協力する。仲間でしょ?」クスッ


 詩乃「キリトには返しきれないくらいの恩があるから、私なりのお礼でね」


 アスナ「・・・ありがとう、シノン」ニコリ


 詩乃「うん」クスッ

 
 アスナ「じゃあキリトくん達のところに行こっか」


 詩乃「そうね」

 ―トンッ

 アスナ「あっ、ごめんなさい」


 「・・・ってぇーなぁ。どこ見てんだよ」


 アスナ「ご、ごめんなさい」


 「おいおいおいおい、可愛いお嬢さん。ぶつかった詫び、どうしてくれるんだ?」


 詩乃「詫び?ふざけたこと言わないで」


 「あ?」


 詩乃「さっきのはそっちからわざとらしくぶつかって来てたの、見てたんだから」
388 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:35:13.45 ID:X0A20iqD0
 「うるせぇな、お前はすっこんでろ」ドンッ


 詩乃「っ!」トサッ


 アスナ「シノン!何するのよ!」


 「お嬢さんは一緒に来ようなー」ヘッヘヘ


 「おら来いよ」グイッ


 アスナ「いやっ!」


 「ぅぅぉぉぉおおおおおっ!」


 「すごパァァーーンチッ!」


 ―ドガッシャァァァアアアンンッ!

 「ごぶぇ!?」


 「んなっ!?」


 削板「お前らあっ!根性がなってねえぞおっ!」


 「て、テメェ!」


 削板「女の子に寄って集って囲んでどうするつもりだぁ!」


 削板「男なら優しく接してやもんだぞ!!」


 「うるせぇっ!ギャーギャー叫んでんじゃねぇぞオラァっ!」


 削板「すごいデコピンッ!!」


 ―ベッチィイインッ!!

 「」ブクブク


 詩乃「・・・泡吹いてる」


 削板「おい、大丈夫か?」


 アスナ「は、はい・・・あ、あの、ありがとうございました」ペコリ


 削板「良いって良いって、気にすんな!」ニカッ

 
 詩乃「・・・ねぇ、さっきのデコピンだとかパンチでこいつらを一撃で眠らせたけど貴方の能力?」


 削板「そうだっ!」


 アスナ「す、すごい能力ですね・・・」


 削板「俺の根性はすごいからな!!」
389 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:36:11.21 ID:X0A20iqD0
 アスナ「は、はい・・・あの、お名前は・・・」


 削板「俺は削板軍覇っ!この学園都市の全員とダチに男だっ!!!」

 ―ドンドンッ カンッ!!

 アスナ「ダ、ダチ・・・?」


 詩乃「友達って言う意味」


 アスナ「あぁ・・・(なるほど)」


 削板「そう言う訳で、今からお前らも俺のダチだぜッ!!」

 
 アスナ「え?い、いや、まだ初対面なんですけど・・・」


 削板「だから、ほら手出してみろ」


 アスナ「は、はいスッ


 詩乃「?」スッ


 削板「よっ、ほっ、せいっ」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!

 削板「お前もな」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!


 削板「ぃよしっ!これでダチになれたぜっ!」ドドン!


 アスナ「」キョトン


 詩乃「・・・今のは」


 削板「友情のシルシだっ!」


 詩乃「友情のシルシ・・・」


 アスナ「・・・よ、よくわかりませんけど、あ、ありがとう、ございます・・・」クスッ


 削板「おうっ!」


 削板「今日は何かニッキニキするからな、宇宙キター!って叫ぶぞっ!!」


 アスナ「え?」


 削板「いっくぞぉおお〜〜〜〜〜!!」


 削板「宇宙ぅぅううう〜〜〜〜〜!!!キタァァーーーーーーッ!!!」

 
 詩乃「キター」


 アスナ「えぇ!?キ、キターーーーー!」


 削板「オッシャァア!じゃ、またな!」
390 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:37:21.52 ID:X0A20iqD0
 -ドヒュンッ!!

 アスナ「・・・」ポカーン


 詩乃「まるでロケットね」


 アスナ「・・・う、うん」


 詩乃「古典的な感じじゃなくて破天荒な能力を使えるのか・・・」


 アスナ「・・・と言うか、シノンさっき」


 詩乃「」スタスタッ


 アスナ「あっ!ちょ、ちょっと!」トタタッ




 ―コツッ

 アスナ「んっ?」


 アスナ「・・・これって・・・スイッチ?」


 アスナ「もしかして、さっきの削板って人が落としていったのかな。えっ、どうしよう・・・」


 詩乃<アスナー?

 
 アスナ「あっ・・・い、今行くから!」


 アスナ「(後で落とし物として・・・風紀委員の人が警備員の人に渡しておこっと)」



 -公園-

 アスナ「あっ、居た居た」


 キリト<おっ。アスナー、シノーン ヒラヒラ


 アスナ「キリトくーん」クスッ


 アスナ「どう?仮面ライダーの特訓」


 詩乃「戦えそう?」


 キリト「ああ。神裂と香焼にアドバイスを貰って、ユウキと手合わせもしたからな」


 アスナ「えっ?またやったの・・・?」


 ユウキ「結果は・・・ボクの勝ちだったよ」エッヘン


 キリト「三連敗になりました」ハハハ・・・


 詩乃「な、生身で?」


 ユウキ「うん」
391 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:09.65 ID:X0A20iqD0
 神裂「見事な戦いでした」クスッ

   
 香焼「いやー、まさかここまでお強いとは思ってなかったっす」


 アスナ「スゴすぎない!?」


 ユウキ「ふふーんっ♪もーっと褒めて♪」


 アスナ「あ、う、うん・・・ユウキ、すごいよっ!」


 ユウキ「えへへ//」テレテレ


 詩乃「・・・キリト、飲み物買ってきたから」


 キリト「ああ、ありがとう」


 キリト「」ゴクゴクッ


 キリト「」ブバァアッ!


 アスナ「きゃぁぁあっ!?」


 詩乃「キリト!?」


 キリト「ゲッホ!うぇぇっ!けふっ!お、おい、これ・・・」


 美琴「げっ。いちごおでんじゃない、それ・・・」


 アスナ「え?お、美味しくないの?」


 美琴「名前から考えてみなさいよ・・・」ハァー


 詩乃「ご、ごめんなさい。キリト・・・」アセアセ


 キリト「だ、大丈夫だ・・・」ヒクヒクッ

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――

 キリト「いくぞ?」キィーンッ


 キリト「変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィン キャシャーンッ!

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「わぁ・・・本当に変身できた・・・!」パチパチッ


 詩乃「もう大分慣れてるみたいね」
392 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:56.30 ID:X0A20iqD0
 バース(キリト)「まぁな。飛ぶことだって」

 ―キリッ キリッ カポーン
 
 [CUTTER WING]

 バース(キリト)「見てろよっ」

 ―ゴォォオオオオオオーーッ!! 


 ―ギュォォォォオオオオオオッ!
 ―ゴォォオオオオオオッ!!


 詩乃「・・・すごいわね」


 アスナ「カッコいい・・・//」


 ユウキ「最初はね、ちょっと酷かったけど空を飛べるライダーが来てね」


 ユウキ「キリトに飛び方を教えてくれたの」


 アスナ「そうなんだ」



 ―ゴォォオオオオオオッ!!

 詩乃「・・・ホント、気持ち良さそうに飛んでる・・・」クスッ


 五和「今日が初めてとは思えません・・・」

 
 五和「当麻さんとまた違う規格外な方ですね」


 アスナ「・・・キリトくんはゲームでだと普段からそうですから」クスッ


 詩乃「まぁ、確かに」


 美琴「ふーん・・・あっ、降りてきた」

 ―ゴォォオオオオオオッ!
 ―スタンッ

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「カッコよかったよ!すっごく!」


 詩乃「キリト、頑張ったのね」クスッ


 バース(キリト)「はははっ・・・」クスッ


 アスナ「お姫様だっこして飛んだりってできる?」


 バース(キリト)「そ、それは流石に怖いから、ごめんな・・・」


 アスナ「そっか」クスッ


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「失礼しますの」


 美琴「黒子?どうしたの?」 


 黒子ッハ「どうしたもこうしたも・・・」
393 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:40:29.40 ID:X0A20iqD0
 黒子ッハ「何度もライダーが飛び回ってると言う通報が入ってきて、念のために様子を見に来ましたの」
 

 バース(キリト)「え?あ、そ、そうだったのか・・・」タラー


 バース(キリト)「ご、ごめん。特訓に夢中になってたものだから・・・」


 黒子ッハ「いえ、お姉様から事情はお聞きしていますの。心配はいりませんわ」


 黒子ッハ「それとキリトさん。サチさんと言う方の居場所を今、私の同僚が調べていてくれていますの」


 バース(キリト)「そうか・・・ありがとう、白井。その同僚の人にも伝えておいてくれるか」


 黒子ッハ「治安に影響が出る前に阻止するのが私達の仕事ですので」


 黒子ッハ「それに・・・ライダーは助け合い、が仮面ライダーの定義ですわ」


 バース(キリト)「そうか・・・」


 アスナ「あっ、あの白井さん。・・・これ、落とし物です」


 黒子ッハ「あら・・・これは削板さんのではありませんの」


 アスナ「はい。私達を助けてくださってどこかへ行った時に落としたみたいで・・・」


 黒子ッハ「そうでしたの。わかりましたわ、削板さんにお届けしますの」


 アスナ「はいっ」


 黒子ッハ「では私はこれで。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 アスナ「今のキリトくんは力が強くなってるんだよね?」


 バース(キリト)「ああ、変身してるからな。常人よりパワーは増してるみたいだ」


 アスナ「・・・じゃ、じゃあ・・・」ススッ


 アスナ「(お姫様抱っこ、だけしてみてくれないかな?//)」ヒソヒソ


 バース(キリト)「(え?・・・いいけど、どうして・)」


 アスナ「(もうっ/彼女をお姫様抱っこするのに、理由なんている?//)」クスッ


 バース(キリト)「・・・そうだな」クスッ


 バース(キリト)「おっ、そうだ。・・・これで」スッ


 ―プシューッ

 キリト(バース)「っふぅ・・・」


 アスナ「あ、仮面外せるんだ」


 キリト(バース)「ああ。説明書に書いてあったんだ」
394 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:41:22.60 ID:X0A20iqD0
 アスナ「そうなの。・・・でも、どうして急に?」


 キリト(バース)「やっぱりアスナの顔、しっかり見たいからさ」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか//」ポッ


 キリト(バース)「じゃ、せーのっ」ヒョイッ

  
 アスナ「ひゃっ・・・」


 キリト(バース)「軽いなぁ。羽毛みたいだ」クスッ


 アスナ「急にやるからビックリしちゃったよ・・・//」プクー


 キリト(バース)「ははっ。ごめんごめん」クスッ


 アスナ「・・・ふふっ//」


 
 神裂「(こちらの視線など一切気にせず・・・)」


 美琴「(何て余裕たっぷりな甘い空間を作り出してんのよ・・・//)」


 五和「(当麻さんがあまりしないような事をしてもらえるなんて・・・)」


 香焼「(・・・インデックスさんにやってみたいっすね)」フム・・・


 キリト(バース)「・・・そろそろいいか?」


 アスナ「・・・もう少し//」


 キリト(バース)「ん、ああ・・・」クスッ


 詩乃「(・・・この2人は・・・)」ハァー


 直葉「お兄ちゃんっ」

 
 ユイ「パパっ」


 キリト(バース)「あっ、スグ。ユイ」


 直葉「え?どうして・・・アスナさん抱えてるの?」


 ユイ「どこかケガしたんですか!?」


 アスナ「ち、違うよ!//だ、大丈夫だから・・・//」アセアセ


 アスナ「も、もう降ろしていいよ?//」


 キリト(バース)「あ、ああ・・・」スッ
395 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:42:49.04 ID:X0A20iqD0
 直葉「・・・あ、もしかして・・・」クスッ


 アスナ「」ドキッ


 直葉「・・・どうでした?」クスッ


 アスナ「・・・す、すごく心地良かった//」


 直葉「そうですか・・・(・・・私も当麻さんに・・・やってもらいたいなぁ)」


 直葉「・・・あ、お兄ちゃん。私今日は上条さんの家で泊まる事になったから」


 キリト(バース)「え?上条の?」


 美琴・五和「「なっ!?!?」」


 直葉「あ、もちろん当麻さんは入院中でレイヴィニアちゃんとお泊まりする事になったの」


 キリト(バース)「あぁ、そうなのか」


 美琴「(な、なんだ、そう言う事ね・・・)」


 五和「(どうしてそうなったのか理由に心配しました・・・)」ホッ


 直葉「あと、吹寄さんと食蜂さん、蜜蟻さんも一緒にお泊まりして色々と話し合うって」


 美琴・五和「「!?」」


 直葉「あ、それと御坂さん、五和さん」


 美琴「え?な、何・・・?」


 直葉「レイヴィニアちゃんから伝言で・・・」


 直葉「今日は予約で満室だから来るな、って」


 直葉「先に進んでるのは五和だけだけど、美琴も早くすることだな。はっはっは」


 直葉「・・・て、って」タラー


 美琴「」ゴゴゴゴッ


 五和「み、美琴さん深呼吸深呼吸」アセアセ


 美琴「・・・すー、はぁー・・・」


 キリト(バース)「(い、今すごい戦慄が走ったぞ・・・)」アセアセ


 直葉「あ、香焼君にも伝言があるよ。今日はインデックスとホテルに泊まれ、って」


 香焼「え?・・・あ、あぁ、そうさせてもらうっす」


 直葉「はい。これ・・・お金だと思うけど」


 香焼「どもっす」
396 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:43:33.50 ID:X0A20iqD0
 美琴「・・・神裂、今日アンタの部屋泊まってもいいかしら」


 五和「で、出来れば私も・・・」


 神裂「はい、構いませんよ。アルファルも一緒でいいですか?」


 アルファル「火織が居るなら、どこでも行く」ギュッ


 神裂「そうですか」クスッ、ナデナデ


 美琴「(可愛い//)」キュン


 キリト(バース)「じゃあ・・・俺達が一度ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 詩乃「ええっ」


 香焼「レッサーさんに連絡入れるっすね」


 
 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「ん?」


 キリト「・・・サチが戻ってこれたら・・・」


 キリト「友達として、接してくれるか?」


 アスナ「・・・!」


 詩乃「・・・」


 キリト「頼む。アイツは・・・絶対に人を傷つける子じゃないんだ」


 キリト「だから・・・」


 アスナ「・・・うん。わかってる」


 アスナ「全部終わったら・・・私も協力する。あの子の辛い思いを、楽にさせてあげたいから」


 キリト「アスナ・・・」


 アスナ「当然の義務だよ。ね?」クスッ


 キリト「・・・ありがとう、アスナ」ニコリ


 詩乃「・・・私も協力する。友達だから」


 ユウキ「もちろんボクも!」


 ユイ「パパ、私にも出来ることがあればお手伝いします!」


 キリト「詩乃、ユウキ、ユイ・・・」
397 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:44:28.20 ID:X0A20iqD0
 アスナ「キリトくんは1人じゃないからね。何事も全部1人で背負わず突っ走らないことっ」


 アスナ「約束してね?」


 キリト「・・・ああっ」ウル、グシッ


 詩乃「泣かないでよ。男でしょ」


 ユウキ「そうそう」クスッ


 ユイ「パパは笑顔でいるのが一番です!」ニコリ


 キリト「っははは・・・そっか」クスッ


 キリト「あれ。もう昼とっくに過ぎてたのか」


 アスナ「お昼ご飯どこかで食べて行こうよ」


 詩乃「そうね」


 ユウキ「やったー♪」


 ユイ「どこに行きますか?」


 アスナ「ん〜・・・ん?」


 木山「・・・暑い」ヌギヌギ


 アスナ・詩乃「「!?」」ギョッ

 
 キリト「?。どうした?」クルッ


 アスナ「ダ、ダメェ!//」ガシッ!


 キリト「おぉお!?」


 詩乃「アスナ、そのまま塞いでて!」


 ユウキ「あ、あの人止めてくるからっ!」タタタッ


 キリト「な、何だよ!?どうしたって言うんだ!?」アセアセ


 アスナ「い、今はこうさせてっ!/」


 詩乃「と、とりあえず・・・風紀委員に通報して・・・」



 
 ユウキ「あ、あのっ!」


 木山@下着「ん?どうかしたのかな?」


 ユウキ「い、いやあの、早く服を着てくださいっ!」


 木山「・・・しかしこうも暑いと・・・」
398 :1 [saga]:2019/10/25(金) 22:57:46.47 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「そ、それでもこんなところで脱いじゃダメですって!」


 木山「・・・そうか」



 詩乃「・・・え?いつものこと!?」


 黒子『はい。注意すればすぐに着直してくださいますので』


 ユウキ「な、何とか着てくれたよー・・・」


 詩乃「・・・そ、そうみたいね」


 アスナ「」ホッ


 キリト「・・・なぁ、ユイ。どう言う状況か教えてもらえないか?」


 ユイ「はい、この人が急に服を脱いで下――――――むぐっ」


 詩乃「ユイ、それ以上はダメ」
  

 ユイ「むぅ〜」モゴモゴ


 木山「すまなかったな。暑いとつい癖で・・・」


 詩乃「癖って・・・」


 アスナ「公共の場ですから、やめてください!//」


 木山「わかった」


 ユウキ「(何かまたしそうな感じだなぁ・・・)」タラー


 詩乃「何か病気なんですか?」


 木山「いや?本当に暑いと脱ぐ癖があるんだ」


 詩乃「・・・そうですか」


 キリト「・・・(え?脱いでたのか?)」タラー


 木山「男は私の下着姿を見て欲情するらしいが・・・私なんかを見てどこが良いのか・・・」


 ユウキ「(だって普通に美人でボクもドキッてしたもん//)」


 アスナ「・・・いやいやそういう問題じゃなくて!?」


 詩乃「ま、まぁまぁ。・・・とにかく今度から気を付けてください」


 木山「ふむ。善処する」


 木山「・・・ところで、見ない制服だが・・・」


 木山「外から学校体験で来た生徒たちか?」


 アスナ「あ、は、はい。そうです」
399 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:00:03.21 ID:n3Ad1w2S0
 木山「そうか。・・・キリト、だったか?あだ名でしか覚えていないんだが」


 キリト「えっ・・・?そ、そうですけど・・・」


 木山「私の受け持っているクラスに君の妹さんが居るから、知っているのだよ」


 キリト「あっ、せ、先生だったんですか?」


 木山「そうだ。何やら大変な事態になっているそうだね」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 木山「そうか・・・」


 木山「難しいことかもしれないが・・・君は乗り越える覚悟はあるか?」


 キリト「・・・俺はサチを・・・絶対に助け出してみせますよ」


 木山「・・・」


 キリト「上条と約束したんです。だから・・・」


 木山「ふむ、それでいい。・・・自分の信念を貫いて、戦うことだ」


 キリト「はいっ」
 

 木山「・・・では、失礼するとしよう。・・・キリト君」


 キリト「はい?」


 木山「私の連絡先だ。何か困った事があれば呼んでくれ」


 キリト「あ、どうも・・・」


 木山「では・・・」スタスタ


 キリト「・・・意外と良い人だな」


 アスナ「そう、だね・・・」


 詩乃「・・・(納得していいのかしら・・・)」




 キリト「あそこのファミレスで食べるか」


 アスナ「そうだね」


 ユウキ「・・・!」ハッ


 ユウキ「伏せてっ!!」


 ―ギュキィイイインッ!!

 キリト「なっ、な!?」


 ユイ「なんですか!?」
400 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:07:09.69 ID:n3Ad1w2S0
 詩乃「っ・・・!キリト、あれっ!」



 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 キリト「サチ・・・!」


 アスナ「嘘でしょ!?人目も気にせずに出てくるなんて・・・!」


 詩乃「・・・もしかしたら焦ってるんじゃないの?」


 詩乃「人目も気にせずに出てきたってことは・・・」


 キリト「って、言うと?」


 詩乃「活動する時間が短くなっているか、もしくは別の理由があるって事」


 ユウキ「なら、今がチャンスじゃないかな」


 ユウキ「キリト・・・戦える?」


 キリト「・・・もちろんだっ」スッ


 キリト「アスナ達は誰か呼んできてくれるか?俺達が時間を稼ぐっ」


 アスナ「・・・うんっ。わかった!」

 
 ユイ「パパ・・・」


 キリト「心配するなってユイ」


 詩乃「キリ・・・パパを信じよ?きっと大丈夫だから」


 ユイ「・・・はいっ」


 アスナ「ユイちゃん、行くよっ」


 ユイ「はいっ」


 キリト「頼むぞ」

 


 ゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「・・・」


 ユウキ「キリト、とりあえずの作戦考えたんだけど・・・」


 ユウキ「変身を・・・強制的に解除するって言うのは」


 キリト「そりゃ、多分出来ると思うけど・・・」


 ユウキ「リスクが高いかな・・・」
401 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:10:49.75 ID:n3Ad1w2S0
 キリト「結構なダメージを与える必要がいるぞ」


 キリト「今の俺達にそれが・・・出来るか、どうか・・・」


 ユウキ「・・・キリト」


 ユウキ「やれないやれるじゃなくて、やるしかないじゃん」


 キリト「・・・そうだなっ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「俺はサチを助ける。・・・仮面ライダーになったんだ、出来なくなんかない!」


 キリト「戦うか、戦わないか・・・その選択肢があるなら俺は・・・」


 キリト「戦うッ!」


 ―キィィーーンッ パシッ

 キリト「変身っ!」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!
  

 バース(キリト)「いくぜ、ユウキ!」


 ユウキ「うんっ!」




 ユウキ「先手必勝っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーで斬撃を防ぐ。
 

 バース(キリト)「ハァアッ!!」

 その隙を突いてバースは構えていたダークリパルサーを横に振るいダークゴーストを斬り付ける。
 ダークゴーストは衝撃によって数歩後退し、すぐに体勢を立て直してガンガンセイバーを構えた。
 

 ユウキ「・・・ベルトそのもの壊すって反則?」


 バース(キリト)「そもそも壊せないかもな」


 そう言いつつバースは接近してダークリパルサーを縦横無尽に振るう。
 ダークゴーストはその攻撃を回避しながらガンガンセイバーをガンモードへ変形させると一瞬
 離れたバースに向かって撃つ。


 ―ガギャィィインッ!!

 バース(キリト)「そう言うのは慣れてるんでなっ!」

 
 バースは放たれてくるエネルギー弾をダークリパルサーで弾きながら答える。
 距離を取ってダークゴーストは遠距離射撃でバースを狙い撃つ。

 ―ギャイィンッ! バチィイッ! バチッ! チュィーンッ!


 宙を舞って体を捻らせながらダークリパルサーでエネルギー弾を全て弾き飛ばしていく。
 ダークゴーストがバースに攻撃を集中している隙にユウキは回り込んで接近した。
402 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:12:33.16 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「テァアアッ!」


 ―ガシュッ!! ガシャアアアッ!!

 ユウキのマクアフィテルによる2連撃がダークゴーストを斬り付け、大ダメージとなった。
 ダークゴーストは身を屈ませた状態で後退し、膝を付いた。

 バース(キリト)「ナイスアタック」


 ユウキ「うんっ」


 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴーストは痛みを我慢しながら立ち上がってきた。
 
 
 バース(キリト)「サチ・・・もうやめてくれ・・・」


 バース(キリト)「なんの為ために戦ってるんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「あの時と同じ痛み、二度と感じたくないだろ?」


 バース(キリト)「だから・・・頼む・・・っ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 「何を言っても無駄だ。桐ヶ谷和人」


 バース(キリト)「!?」


 「彼女の意思は、今は封じ込まれている。謂わば操り人形となっているんだ」


 ユウキ「・・・誰?」


 バース(キリト)「・・・お前・・・なんで・・・」


 ヒースクリフ「・・・久しぶりだな。キリト」


 バース(キリト)「茅場・・・!」


 ヒースクリフ「ははははっ・・・そんな姿では顔が見えないな」


 ヒースクリフ「残念だよ。驚いた顔を見たかったものだが・・・」ニヤリ


 ユウキ「キリト、茅場って・・・」


 バース(キリト)「・・・SAOの生みの親だ。あの地獄をつくり出した男だ・・・!」


 ユウキ「え・・・!?」
403 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:15:12.55 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「まさか、アンタが・・・アンタがサチを・・・!?」


 ヒースクリフ「そうだ。私が彼女のデータを手に入れ、そして・・・」


 ヒースクリフ「君への復讐を手伝わせてあげているんだ」


 バース(キリト)「っ!・・・ふざ・・・けるなぁあああっ!!」




 ―キキィイッ!

 カリス(神裂)「お待たせしました!・・・ん?」


 ナイト(美琴)「ちょっ、ちょっとこれどう言うことよ?誰?あのおっさん・・・」


 アスナ「・・・嘘・・・」


 ユイ「どうしてあの人が・・・!?」


 オーディン(五和)「お2人とも知ってるのですか?」


 アスナ「・・・」



 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 バースはダークリパルサーを振るいながらヒースクリフを攻め込もうとする。
 十字の紋様が入った盾でヒースクリフは斬撃を防ぎ聖騎士の剣で突きの攻撃を繰り出す。


 ―バシュッ!

 バース(キリト)「ガハッ・・・?!」


 聖騎士の剣が胸部の装甲に衝突し、突き飛ばされる。地面を転がるバースをカリスとナイトが
 駆け寄った。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか!?」


 バース(キリト)「っ、なんと、か・・・っ」


 ナイト(美琴)「アイツの事はさっきアスナから聞いた。・・・アイツが黒幕ってことね」


 オーディン(五和)「キリトさん、茅場は私達が引き受けます。サチさんを優先してください」


 バース(キリト)「・・・」コクリ


 カリス(神裂)「・・・あの男が黒幕と聞いてスッキリしました」


 バース(キリト)「え・・・?」


 カリス(神裂)「何か事情がある人だと思い、無駄な殺生はしないと・・・思っていましたので」


 カリス(神裂)「心置きなく・・・アルファルと上条の報復が出来ます」


 ナイト(美琴)「全くを持って同感」


 ナイト(美琴)「懲りもせずに人を傷つけ合わせるなんて・・・」


 オーディン(五和)「はい。私、堪忍袋の緒がブチキレました・・・っ」
404 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:20:54.58 ID:n3Ad1w2S0
 カリス(神裂)「神に誓って贖罪を負わせましょう」

 ―ジャキンッ

 ナイト(美琴)「当麻を傷つけたアンタの罪は・・・命ぐらい重いわよっ!」
 
 『ソードベント』


 オーディン(五和)「その通りです!」


 『ソードベント』


 ヒースクリフ「面白い・・・」


 ヒースクリフ「なら・・・私も本気でいくとしよう」


 ―カシャンッ

 カリス(神裂)「あれは・・・まさかベルト!?」


 ヒースクリフ「変身」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「はっはっはっは・・・」


 ナイト(美琴)「変身した・・・!」


 [TORNADO]


 ―バシュウゥウウッ!
 ―ギュウウン

 カリスはホークトルネードの風の矢を放ち、先制攻撃をする。
 エクストリーマーは赤いオーラを身に纏った片手を前に出して風の矢を打ち消した。


 カリス(神裂)「フッ・・・!」

 打ち消された瞬間にカリスはカリスアローを振るい下ろす。だが、エクストリーマーは
 片手で受け止めるとそのまま握り締める。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「やるなぁ・・・だが」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘いぞ」

 カリスアローを離すとエクストリーマーは左フックでカリスの腹部を殴りつけ、次に前蹴りで
 蹴飛ばした。


 カリス(神裂)「ぐあぁあっ!」


 オーディン(五和)「女教皇様っ!」


 ナイト(美琴)「あんなゴッツいのに素早く動けるって・・・」


 オーディン(五和)「・・・これはもう、出し惜しみはしてはいけませんねっ」

 オーディンはゴルトセイバーを構え、背中に金色に光る翼を展開させると金色の羽を周囲に
 舞い散らせる。


 オーディン(五和)「行きますっ!」

 瞬間移動してエクストリーマーの背後に回り、ゴルトセイバーを振るう。
405 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:23:55.58 ID:n3Ad1w2S0
 ―ガギィインッ!

 オーディン(五和)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「見えないような移動だが、気配を勘付かれては意味がないぞ」

 エクストリーマーは聖騎士の盾でゴルトセイバーを防ぐと、体を回転させて弾く。
 回転を利用して聖騎士の剣を横に振るってオーディンを斬り付ける。


 オーディン(五和)「ぐっぅううっ!」

 装甲から火花を散らしてオーディンは地面を転がる。
 エクストリーマーは聖騎士の剣と盾を両手に装備し、悠々と構えた。


 ナイト(美琴)「うっそ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「軽いな。こんなもので倒せると思われているのか・・・」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘く見られたものだ」


 ナイト(美琴)「・・・っ!」

 
 『サバイブ』

 ナイトはダークシールドのスロットに「サバイブ 疾風」のカードを装填しダークブレードを引き抜く。
 突風が吹き荒れ、竜巻がナイトを包み込むと一瞬にして消え、ナイトサバイブへ強化変身した。


 ナイトサバイブ(美琴)「けど、今度は私が相手よ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「フッ。手加減は無用で頼みたいものだ」


 ナイトサバイブ(美琴)「手加減?・・・する事なんて出来ないわ」


 ナイトサバイブ(美琴)「私の大切な人を傷つけたアンタなんかにはね!」

 ナイトはダークブレードとダークシールドを構えるとエクストリーマーに接近し、下から上へ振るい
 上げて攻撃する。

 ナイトサバイブ(美琴)「負けて土座座でもする準備してなさいよっ!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それをそっくりそのまま言い返してやろうっ!」




 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチっ!俺が、助け出してやるからなっ!」


 ―ギィンッ! ガギィイッ!
 
 バース(キリト)「ぐぅっ!」

 
 バースはダークゴーストにギリギリまで近付き、ベルトを掴もうとするがガンガンセイバーの
 攻撃によって阻まれてしまう。  
 ダークリパルサーで攻撃を防ぎ、バースは踏み止まった。
406 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:26:40.06 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「こうなったら・・・!」


 バースはセルメダルを一枚取り出し、バースドライバーにセットした。

 [CUTTER WING]


 背中のユニットからカッターウイングを転送し、装着する。
 
 
 バース(キリト)「これならこっちが有利だ!」

 Sword & Soul(http://youtu.be/JqupgX-i7w0)

 バースはブーストを噴かして推進しながらダークゴーストに接近する。
 ガンガンセイバーの斬撃を回避し、そのまま後ろへ飛び上がって着地する。

 
 バース(キリト)「サチッ!俺の声が聞こえるか?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「聞こえるなら・・・心配するな。俺が絶対に助けるから!」


 ユウキ「ボクもだよ!」


 バースとユウキは同時に走り出す。


 バース(キリト)「ユウキ!とにかくベルトを外してやるしかないっ!」


 ユウキ「わかったっ!」

 ユウキはバースの指示を聞き、滑り込むようにしてダークゴーストの背後に立つとマクアフィテルを
 振り翳しベルト部分を斬ろうとする。
 だがダークゴーストはすぐに振り返って振り下ろされるマクアフィテルをガンガンセイバーで
 防ぎ止めた。


 バース(キリト)「今の内にっ・・・!」


 バースは背中を向けているダークゴーストの隙を狙ってベルトに手を伸ばす。
 しかしダークゴーストは後ろ蹴りでバースの手を弾き、ユウキを押し退けると
 ガンガンセイバーをガンモードへ変形させてほぼ0距離から射撃した。
 
 ―ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐぁああっ!?」


 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「っ、だまだぁっ!」


 [DRILL ARM] [CATERPILLAR LEG]

 バースは意思操作でカッターウイングのユニットを解除して右翼部分を掴むと勢いよく
 ダークゴースト目掛けてブーメランのように投げ飛ばした。

 バース(キリト)「ヅァアアアッ!」

 ―ギュンッ!!
 ―ヒュルルルルルルルルッ!!!
 

 ユウキ「っと!」

 カッターウイングは回転しながら飛んで行き、ユウキはそれに気付くと横っ跳びで離れる。
 ダークゴーストは咄嗟に振り返ってガンモードのままガンガンセイバーで飛んでくるカッターウイングを弾き飛ばした。

 ―ガギィィンッ!!

 その際にガンガンセイバーは衝撃によってカッターウイングと共に弾き飛ばされる。
407 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:28:43.14 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「ウォォォオオオッ!!」


 バースはキャタピラレッグによって高速移動して接近していく。

 ―ガギッ!!
 ―ギャリリリリリイイイイイイッ!!!

 ダークゴーストの目の前に立ちバースはドリルアームを高速回転させて胸部のアーマーにぶつける。 
 異質な物体が削れる音が鳴り響き、激しく火花が飛び散る。

 
 ダークゴースト(サチ)「ッ!!」

 ―バギッ! バキャッ!


 バース(キリト)「ッ!ハァァアアアッ!!」

 ダークゴーストはバースの顔面を何度も殴りつけ、引き離そうとする。
 だがバースはキャタピラレッグの重量を活かして踏み止まったままドリルアームでの攻撃を続けた。


 ―バチッ!バチバチィッ!バチィッ!

 ダークゴーストの胸部のアーマーが削れ続け、エネルギーが漏れ始めると電流が走って動きが
 鈍くなってきた。


 バース(キリト)「ユウキっ!今だっ!」


 ユウキ「うんっ!」


 
 エクストリーマー(ヒースクリフ)「ベルトを外せば、彼女はまた消えることになる」


 
 ユウキ「!?」


 バース(キリト)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「当然だ。死人を生き返らせるためには何か原動力が必要となる」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そのベルトがあるからこそ彼女は生命を維持できているのだよ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「謂わば・・・心臓のようなものだ」


 
 バース(キリト)「っ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」
 

 バースはナイトと交戦している際に放ったエクストリーマーの発言にドリルアームを停止させてしまう。
 その隙にダークゴーストはバースから離れて削られた部分を手で抑えた。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そう甘くはないのだよ。・・・私の考えている事はわかっていると
              思ったんだがね」


 バース(キリト)「くそっ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「さて・・・悪いね、お嬢さん。これで失礼させてもらうよ?」


 ナイトサバイブ(美琴)「逃げる気っ!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それも勝ちと言う言葉があるのでねっ」


 エクストリーマーはナイトサバイブから離れると背後に紋章を現せてその中へ消える。
 ダークゴーストも背後から現れた紋章の中へ、逃げる様に消えていった。
408 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:34:26.25 ID:n3Ad1w2S0
 ナイトサバイブ(美琴)「なっ・・・本当に逃げやがったわねっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・っ」


 ユウキ「キリト・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 バース(キリト)「アスナ・・・っ!?」

 
 自分のところへ近づいて来るアスナに気付いたバースは仮面越しに目を見開く。 


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「おぉっとそうだ。君も一緒に来てもらおうかな!」


 アスナ「!?」


 バース(キリト)「アスナぁあああっ!!」


 バースはキャタピラレッグで高速移動し、アスナの手を掴もうとする。
 アスナもその叫びに気付いて手を伸ばす。
 
 ―グイッ

 ―ヒュウゥゥゥン・・・

 だが後1cm距離が足りず、アスナはエクストリーマーに引っ張られ紋章の中へ消えていった。


 バース(キリト)「っ!!・・・アスナぁぁあああああああああっ!!!」


 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――
 
409 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:39:59.22 ID:n3Ad1w2S0
 -ホテル-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・っ」ググッ


 
 -ホテル ロビー-

 直葉「ユウキさん、お兄ちゃんは・・・」


 ユウキ「・・・1人にしてほしいって・・・」


 詩乃「・・・そうしてあげた方が今はいいわね」

 
 ユイ「ひっく、ま、まぁ・・・えぐっ、うぅ・・・」グズグズ


 遼太郎「泣くなって、ユイちゃん。泣いても・・・どうにもならないんだ」ナデナデ


 神裂「・・・面目ありません。こうも一蹴りされてしまうとは」


 五和「私も、役に立てず・・・本当にごめんなさいっ」


 美琴「あの野郎・・・次に会った時は只じゃおかないわよっ!」


 美琴「メッタメタにしてやるんだからっ!」バチバチッ!


 食蜂「美琴さぁん、落ち着きなさいよぉ」モジャモジャ


 吹寄「・・・黒幕は茅場晶彦なのね?」


 ユイ「は、い゙」グズン


 雲川「そいつは何者だ?」


 吹寄「・・・外で起ったとんでもない事件に関与していた人物です」


 雲川「ほぉ・・・詳しく教えてほしいんだけど」


 吹寄「はい」


 
410 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:42:30.78 ID:n3Ad1w2S0
 雲川「・・・つまりは生きていると言ってもいいだな?」


 直葉「詳しくはよくわからないんですけど・・・そうなる、と思います」
 

 バードウェイ「・・・と、なると他にも黒幕が居そうだな」


 蜜蟻「そうなるわねえ」


 遼太郎「マジかよ・・・」


 麦野@スマホ『とりあえず、捜索を風紀委員と警備員とで連携で続けるわ』

 
 黒子@スマホ『了解しましたの』


 サンドリヨン「ええ、わかったわ」


 枝先@スマホ『直葉さん!必ずお義姉さんのこと見つけ出してあげますから!』


 直葉「うん・・・お願いね。枝先さん」




 -第一七学区-

 リュウガ(浜面)[どうだ?そっちは]


 ベルデ(絹旗)[超何もありません]

 
 リュウガ(浜面)[こっちもだ・・・しかし、毎度のことながら参ったもんだな]


 ベルデ(絹旗)[超まったくですね]


 リュウガ(浜面)[絹旗。あと調べてなさそうな所、心当たりにないか?]

 
 リュウガ(浜面)[工場は一通り探したからな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね・・・んー、超強いて言えば・・・]


 ベルデ(絹旗)[地下、兆それか新興企業のビルとかぐらいですかね]


 リュウガ(浜面)[地下と新しいビルか]

 
 ベルデ(絹旗)[はい。敵の超策略が成されているとなればミラーワールドからの侵入の
        対策として超厳重な仕掛けになってるってことがあるかもしれないです]


 リュウガ(浜面)[なるほどな]
411 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:53:05.55 ID:n3Ad1w2S0
 リュウガ(浜面)[んじゃ、まずは・・・最近建ったばっかりのビルを探してみるか]


 ベルデ(絹旗)[はいっ]


 ベルデ(絹旗)[ここが超次のビルです]


 リュウガ(浜面)[・・・まだ看板すら無いな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね。・・・超入ってみます?]


 リュウガ(浜面)[ああっ]コクリッ




 リュウガ(浜面)[・・・おかしいな]


 ベルデ(絹旗)[超そうですね。・・・全くどこからも入れません]


 リュウガ(浜面)[マジックミラーを使えば俺達の系統も流石にお手上げって予見してるみたいだぜ]


 ベルデ(絹旗)[はい。超ご丁寧に地下の駐車場の窓ガラスの裏表までマジックミラーに
        超なってましたしね]


 リュウガ(浜面)[・・・かーなーり、きな臭いな]


 ベルデ(絹旗)[麦野に超報告しておきましょうか]


 リュウガ(浜面)[そうだな]


 リュウガ(浜面)[もしかすればヒースなんたらって奴が根城にしてるところかもしれない]


 ベルデ(絹旗)[簡単に超行けばいいんですが・・・]


 リュウガ(浜面)[ん?]


 ベルデ(絹旗)[捜査超願い出しても超門前払いされるってオチにならないか心配なんですよ]


 リュウガ(浜面)[・・・そん時はお得意の強行突破で行くしかないな]


 ベルデ(絹旗)[それで間違えてましたってなったら・・・]


 ベルデ(絹旗)[始末書を超書かないといけなくなるじゃないですかー]


 リュウガ(浜面)[人命が懸かってんだ。ハブてんなって]


 ベルデ(絹旗)[・・・はーい]

412 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:58:29.77 ID:n3Ad1w2S0


 -???-

 アスナ「・・・!?」ピクッ


 アスナ「(ここ・・・どこなの・・・?)」

 ―ジャラ・・・

 アスナ「!(て、手足に鎖が・・・口にもテープが貼られてっ)」モガモガ

 
 加頭「お目覚めですか。アスナさん」


 アスナ「!?(だ、誰・・・?)」


 加頭「初めまして。加頭順と申します」


 加頭「財団Xのエージェントを任されており・・・」

 
 加頭「仮面ライダーの敵と言えば簡単でしょうか」


 アスナ「むぐっ・・・!」ジャラジャラッ


 加頭「ご心配なく。私は貴女に指一本触れたりなどしません」

 
 加頭「そもそも触れれば叱りを受けてしまいますので」


 ヒースクリフ「当たり前だ。触って良いのは・・・この私だけだ」


 アスナ「!(ヒース・・・茅場・・・!)」


 ヒースクリフ「アスナ君、実に良い姿だ・・・そのそそる姿が堪らないねぇ」ニタリ


 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 ヒースクリフ「おーっと、そう怒らなくても」


 ヒースクリフ「君の世話は彼女に任せておくとするか」


 サチ「・・・」


 アスナ「(サチ・・・!)」


 ヒースクリフ「こうも嫌われているとは・・・中々、ひどいもんだ」


 加頭「ところで、何故彼女を?」


 ヒースクリフ「ふふふっふっ・・・決まっているだろう?」


 ヒースクリフ「この女は餌だ。・・・最高級品の桐ヶ谷和人へのな」


 アスナ「!」
413 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:59:26.65 ID:n3Ad1w2S0
 加頭「・・・つまりは誘き寄せるための?」


 ヒースクリフ「それだけじゃ勿体無いだろう?・・・他にも色々と使い道はある」


 ―スタスタッ

 ヒースクリフ「あぁー、そうだった。アスナ君」


 アスナ「・・・?」


 ヒースクリフ「・・・私は、彼女の復讐のためと言ったが。あれは・・・」


 ヒースクリフ「嘘だ」


 加頭「・・・では、私もこれで」


 ―ギィィィイ ガシャン!

 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「!・・・っ!(サチっ!ねぇ!これを外してっ!)」


 サチ「・・・」ヒタヒタ


 アスナ「!(は、外してくれるの・・・?)」


 ―ピリィィーー・・・

 アスナ「っ、ぷはっ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「サチ!・・・私のこと、わかる?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。お願い、ここから」


 サチ「」フルフル


 アスナ「っ・・・どうして・・・」


 サチ「・・・」パクパク


 アスナ「・・・(声が、出せなくなってるの・・・?)」
414 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:01:12.11 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「サチ、サチっ。それなら私が色々話すからイエスなら頷いて、ノーなら首を横に振って?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「ここから私を出せないのは・・・ヒースクリフのせい?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「話せなくなってるのも・・・?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「・・・よかった」クスッ


 サチ「・・・?」


 アスナ「その・・・キリトくんの言ってた通り、優しい子のままなのね?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」フルフル


 アスナ「え・・・?」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・もしかして、上条君のことを・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・サチ。あれは心からの意思?本意だったの?」


 サチ「・・・っ」フルフル


 アスナ「でしょう?・・・だったら、大丈夫だよ」


 アスナ「上条君は今、病院で安静にして・・・生きてるから」


 サチ「・・・」コクリッ

  
 アスナ「うん。・・・悪いのは、全部あいつのせいなんだから」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・でも変ね。私たちが知ってる茅場晶彦・・・ヒースクリフと大分性格が違うわ」


 アスナ「本当に中身は・・・茅場晶彦なのかしら・・・」


 アスナ「もしかして・・・体はそうだけど、中身は別人・・・」


 サチ「・・・」
415 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:02:17.09 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「・・・サチ、わからない?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。じゃ、じゃあ・・・あのヒースクリフは別人なのね?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「それって・・・。・・・」


 アスナ「もしかして・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・なの?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・そんな・・・」


 アスナ「サチ、私の電話とかの場所は」


 ―フラッ バタン・・・

 サチ「」


 アスナ「サチ!?」


 ヒースクリフ『はぁーい、そこまでー』

 
 アスナ「っ!サチに何をしたの!?」


 ヒースクリフ『何をだって?・・・決まっているじゃないか。お喋りが過ぎたから
        寝てもらっただけだ』


 ヒースクリフ『今からこっちで操作して君に悪戯することだって出来るぞ?』


 ヒースクリフ『試してみるかい?ハハハハハハッ!』


 アスナ「っ・・・!」


 ヒースクリフ『ま、今はまだ早い・・・』


 ヒースクリフ『そうするのは君の最愛の彼に見せつける時にしよう・・・ハハハハーハッ!』


 アスナ「(この・・・!)」


 ヒースクリフ『そうあまり怖い顔にならないでくれよぉ・・・』
416 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:03:40.93 ID:8BNS2Vrc0
 ヒースクリフ『あの時、私の気持ちを理解してくれていたら・・・』


 ヒースクリフ『こうはならなかったぁ!』バンッ!


 アスナ「っ・・・」


 ヒースクリフ『・・・これは復讐だ。私の人生を途絶えさせた、桐ヶ谷へのな』


 ヒースクリフ『・・・では、今日はゆっくり寝るといい』


 ―ガシャンッ

 アスナ「待ちなさいよっ!待って!」


 アスナ「・・・サチっ!」


 アスナ「サチっ!しっかりして!サチっ!!」


 サチ「」



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――― 
417 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:07:23.25 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「・・・」


 キリト「アスナ・・・」


 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・くそぉっ!」ドンッ!


 キリト「・・・何で・・・何でアスナまでっ・・・!」


 キリト「・・・俺なんかが・・・仮面ライダーなんて・・・」


 キリト「なれるわけなかったんだよ・・・」


 キリト「俺・・・なんかが・・・!」グッ


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。・・・」


 <・・・キリト・・・居る、か・・・?


 キリト「・・・!?」スクッ

 ―ガチャッ

 キリト「・・・上、条・・・?!」


 上条「・・・よぉ」クスッ


 キリト「お前っ、何やってるんだよ!?絶対安静だろっ!?」


 上条「言ったろ・・・こんなの、軽傷な方、だってな」


 キリト「上条・・・何言ってんだ!今すぐ、病院に」


 上条「・・・とりあえず、話そうぜ」フラフラ


 キリト「は、話すって・・・」


 上条「・・・負けたのか?お前」


 キリト「・・・っ・・・」


 上条「・・・なら、もう一回だな」


 キリト「え・・・?」


 上条「お前、さっき仮面ライダーなんて、なれるわけない・・・って言ったな」


 キリト「・・・。・・・っ、ああ・・・」


 キリト「俺はお前みたいに、強くなんてない・・・」


 キリト「ゲーム世界での実力は、現実になると単なる飾りにもならないんだっ・・・」


 上条「・・・」
418 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:09:49.11 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「愛する人も守れない、俺なんかが・・・」ポロポロ

 
 上条「・・・悔しいなら引きずるなよ。キリト」

 
 上条「前を向いてくれよ・・・失敗したって何度でも次に頑張ればいいだろ」

 
 キリト「そんな問題じゃないだろっ!」


 上条「いいや違っ!っ・・・げふっ!」ツツー


 キリト「上条っ・・・」


 上条「・・・生きてる限り、チャンスあるだろ」


 上条「終わりだなんて・・・そう思ってる・・・」

 
 上条「お前のその幻想をぶち殺せ・・・!」


 キリト「俺の・・・幻想・・・?」


 上条「ああ。まだお前にしか出来ないことがあるだろ・・・」


 上条「サチも助けて・・・アスナも助けるんだっ・・・!」


 キリト「・・・」


 上条「それに・・・お前、俺との約束、破るつもりかよ・・・」


 上条「そんなの・・・男じゃねえだろ?」


 キリト「・・・っ」


 キリト「・・・そうだよな。悪い、上条」
419 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:10:38.34 ID:8BNS2Vrc0

 キリト「怪我人にそこまで言われるなんてな・・・」クスッ


 上条「はははっ・・・上条さんは、余計なお節介が好きでせうから」クスッ


 キリト「何だそれ」クスッ


 上条「・・・キリト。サチとアスナを・・・助け出すんだぞ?」


 キリト「ああっ。俺・・・もう迷わないって決めた」


 キリト「絶対に、力を尽くしてでも・・・」


 キリト「お前に負けないくらいタフに戦ってみせるからな」


 上条「・・・ああ。それで、いいんだ」クスッ


 キリト「・・・ところで、病院からここまでどうやって来たんだ?」


 上条「あぁ、それは・・・」


 黄泉川「上条っ!」バンッ!


 上条「げっ!黄泉川!?」


 黄泉川「何やってんじゃん!病院から勝手に抜け出すなんて!」


 上条「い、いや、そのこれには深い訳が・・・」アセアセ


 黄泉川「問答無用じゃん!さぁ、早く病院のベッドに戻るじゃんよ!」グイッ,ヒョイッ


 上条「うわっ!?ちょ、先生!?お姫様抱っこってめちゃくちゃ恥ずかしいんでせうが!?」
420 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:06:49.92 ID:4M54/0/j0
 黄泉川「じゃ、少年。失礼するじゃん」


 キリト「は、はい」


 ―ガチャッ パタン

 キリト「・・・行ったか・・・って言うより連れて行かれたか」クスッ


 キリト「・・・よしっ。こうしちゃ、居られないな。すぐに準備しないと」スクッ


 ―コンコンッ

 キリト「?。スグか・・・?」


 キリト「(覗き穴から・・・。・・・だ、誰だ?黒髪の・・・)」


 キリト「とりあえず、開けるか・・・」


 ―ガチャッ

 キリト「はい・・・?」


 「桐ヶ谷和人だな?・・・いや、キリトの方がいいか」


 キリト「あ、ああ、そうだけど・・・」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア。探偵だ」


 キリト「探偵・・・?」


 シャットアウラ「そうだ。今回の事件について依頼があって・・・」


 シャットアウラ「お前の知り合いのようだったな。名前は、菊岡誠二郎だ」

 
 キリト「菊岡から・・・?」

 
 シャットアウラ「そうだ。・・・ここで話すのもなんだ、部屋に入っていいか?」


 キリト「あ、ああ。どうぞ・・・」




 シャットアウラ「さて・・・まずキリト。これを見てくれ」スッ


 キリト「?・・・刑務所から服役中の囚人が脱獄・・・」


 キリト「・・・!?。須郷が・・・!?」


 シャットアウラ「そうだ。脱獄したのはついこの前、大体4日前ぐらいだ」


 キリト「監視カメラの映像には須郷とその前に立つ人物が映っており・・・」


 キリト「脱獄方法は壁に円形の穴を空けると言う前代未聞の方法となっている・・・」


 シャットアウラ「その脱獄の方法は多かれ少なかれ、組織の力を借りてるとしか思えん手口だ」


 キリト「・・・!。まさか、黒幕は・・・こいつなのか」


 シャットアウラ「そうだ。映っていた映像の解析をしたところ、奴はその目の前に立っている人物から
         ガイアメモリを受け取っているとわかった」
421 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:10:29.80 ID:4M54/0/j0
 キリト「ガイアメモリを・・・けど、何でアイツに」


 シャットアウラ「それはまだわからない。ガイアメモリを製造しているのは財団Xという組織で
         何を考えているかわからない連中だ」


 シャットアウラ「しかし。犯人はこの須郷伸之で確定だ」


 シャットアウラ「証言者が居るからな」


 キリト「証言者?」


 シャットアウラ「・・・」スッ


 『フロッグ』

 フロッグポッド「」ピョンカッ


 キリト「これは?」


 シャットアウラ「優秀な部下みたいなものだ。・・・まぁ、冷静に聞いてくれ」ポチッ


 『・・・桐ヶ谷和人。久しぶりだな』


 キリト「・・・!。茅場晶彦・・・!?」


 茅場『こんな姿でだが、また会えたな。・・・さて、和気藹々と話す時間はない』


 茅場『SAOでの私の姿をした人物が現れたと思うが。・・・あの正体は須郷だ』


 キリト「・・・。・・・や、やっぱり、そうなのか・・・」


 茅場『随分、私本人だと思っていたようだが?』


 キリト「」ギクッ


 茅場『まぁ、そう思っていたのなら別に構わない。須郷がやっていたことだ』


 茅場『・・・一筋縄ではいかないのはわかっているな?』


 キリト「・・・アンタ、見てたのか?」


 茅場『この街には何か目に見えないネットワークが漂っているようで、こうして電脳世界から
    抜け出し、ここに居ると言うわけだ』


 シャットアウラ「私に接触してきたときも姿形がなかったもので、アリサが幽霊だとか
         泣き出していたぞ」クスッ


 キリト「アリサ?・・・アリサって鳴護アリサのこと、だよな?」


 シャットアウラ「ああ、そうだ。私はアリサの姉になる」


 キリト「そうなのか。・・・えっと、茅場。須郷がどうやってサチを・・・」


 茅場『生き返らせたか、と聞きたいのか?』


 キリト「それもある。けど・・・」
422 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:13:57.52 ID:4M54/0/j0
 キリト「あんな広大なゲームの片隅で起こった俺に関わる出来事を何で知ってたのかと思って」


 茅場『なるほど、そう言うことか』


 キリト「知ってるのか?」


 茅場『知っているも何も奴は細工は不明だが私が消去したはずのデータを盗み見していたからな』


 キリト「それって・・・」


 茅場『言わなくてもわかるだろう。・・・そして彼女のログファイルを見つけ全ての情報を
    入手することが出来たんだ』


 茅場『そして奴は・・・私がヒースクリフとして活動してたデータを抜き取り、見た通り
    好き勝手しているようだ』


 キリト「・・・」


 茅場『データを手に入れ奴はセクウェンツィアの言ったガイアメモリの力を利用しサチの肉体の
    構造を復元後・・・』


 茅場『彼女のデータを肉体へ移植させた』


 茅場『目的はただ一つ。・・・桐ケ谷和人、君の命だ』


 キリト「・・・須郷・・・っ!」


 シャットアウラ「人間の命、魂を蘇らせるガイアメモリと言うのは今まで類を見ないものだ」


 シャットアウラ「かなりの高精度な物か或いは改造したかだな」


 茅場『・・・一つ謎に思うのだが、彼女はデータで創られたとなれば何故、意思を持っているかだ』


 シャットアウラ「それは・・・魂が宿っているからじゃないのか?」


 茅場『魂か・・・私は確かにそれにアクセスすることを目指していたが・・・』


 茅場『まさか私自身が否定し、失われた命が戻ることに繋がるとは・・・とんだ皮肉なものだ』


 キリト「・・・!。消滅したアインクラッドにサチの意思が残っていたとすれば・・・」


 茅場『何・・・?』


 キリト「茅場、メディキュボイドの事を覚えているか?」


 茅場『・・・ああ。もちろんだ』

 
 茅場『フルダイブ技術を医療に転用に成功すれば体に障害を持つ人間でも自分の足で走り
    見聞きする事が出来るようになり更には社会復帰が可能になるとされ・・・』

 
 茅場『体感覚キャンセル機能が発展すれば身体に負担が掛かる麻酔無しでの手術にも応用できることが 
    期待できると倉橋医師からの熱意に押され基本設計を提供した』


 キリト「そのメディキュボイドの・・・ターミナルケの被験者・・・ユウキって子は知ってるか?」


 茅場『本名は紺野木綿季。後天性免疫不全症候群、通称AIDSを患っている少女だったか』
423 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:18:25.58 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・まさか、その紺野木綿季も一度死に、蘇ったとでも?』


 キリト「・・・そうだ。生き返ったんだ」


 茅場『・・・冗談に聞こえないとなると、神の悪戯でも起きたか』


 キリト「悪戯じゃない。・・・ちゃんとした理由で生き返ったんだ」


 茅場『・・・それで、そのユウキとの関係は何になると言うんだ?』


 キリト「ユウキはまだ生きたいと言う思いを残していたから、壇黎斗って言う自称神・・・
     いや、本物の神みたいな人のおかげで生き返らせることができたんだ」


 茅場『残留思念というものか。・・・しかし、アインクラッドは完全に消滅した』

  
 茅場『全てが抹消されたなら何故彼女の意思が残る?』


 キリト「俺にも・・・よくわからない。けど」


 キリト「でも、ハッタリなんかじゃない、かって思える」


 キリト「この街には能力とか魔術もあるんだ、そのどちらかを使えば・・・」


 茅場『・・・まぁ、今はそんなことを考える暇はないな』


 シャットアウラ「キリト。須郷がアスナを人質に捕った以上、何を仕掛けてくるかわからない」


 キリト「・・・」


 シャットアウラ「それでも助けられるか?・・・半人前の仮面ライダーのお前が」


 キリト「確かに半人前だ・・・すぐに挫けそうになるし、今だってすごく辛い・・・」


 キリト「でも!・・・俺には信じてくれる仲間や先輩達もいる!須郷がALOの時みたいに何をしてきても
     絶対に諦めない!!」


 キリト「アスナとサチを助けるまで・・・俺は何度でも立ち上がってやる」


 シャットアウラ「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「それを聞いて安心した。お前は・・・上条に似ているな」


 キリト「え・・・?」


 シャットアウラ「絶対に諦めない覚悟と誰かを助ける思い・・・」


 シャットアウラ「正しく仮面ライダーの意思を受け継いだな」クスッ


 キリト「シャットアウラ・・・」
424 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:20:03.12 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・では、私はこれで消えるとしよう』


 キリト「消えるって・・・また電脳世界に?」


 茅場『君に伝えることは伝え終えた。もうここに居る理由もない』


 茅場『また何かあれば現れると思えばいい』


 茅場『まぁ・・・慌ただしくなけばばいいのだが』


 キリト『・・・茅場・・・色々教えてくれて、ありがとな』


 茅場『礼には及ばないさ。では・・・また会う日まで』


 -・・・フッ

 シャットアウラ「・・・消えたな」
 
 -ギュゥゥン

 キリト「・・・」


 キリト「(茅場・・・)」


 キリト「・・・」スクッ


 シャットアウラ「どこに行くんだ?」


 キリト「皆のところにな。心配掛けたから謝らないと・・・」


 シャットアウラ「・・・そうするといい」クスッ


 シャットアウラ「私も行くとしよう」


 -トゥートゥートゥー
 
 キリト「!?。な、なんだ!?」

 -テッテレテッテッテー


 黎斗「キリト君」ヌッ


 キリト「うわぁっ!?・・・しゃ、社長?」アセアセ


 黎斗「話は聞かせてもらった。聞けば今回の黒幕は愚者というのも烏滸がましい奴のようだな」


 黎斗「そこで!私も本格的に協力したい!」


 キリト「しゃ、社長・・・」


 シャットアウラ「気持はありがたいが・・・どうすると言うんだ?」


 黎斗「まずは・・・キリト君。これを君に渡そうと思ってきたのだよ」スッ
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