【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:36:23.79 ID:Y8G3CppB0
お久しぶりです

7人目は上崎裡沙です


よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529075638/
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530292541/
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531684217/
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533314531/
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535386513/
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1539797386/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1542990983
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:48:10.14 ID:Y8G3CppB0
男学生「橘、今の講義どうだった?」

橘「あ〜…今日は前の方に座ったけど、やっぱり教授の声が聞き取りにくくて」

男学生「あの教授、声小さいからなぁ…」

橘「うん、困ったもんだよな」

男学生「あ、そうそう!」

男学生「今日さ、コンパがあるんだけど橘も来ないか?」

橘「…先週もそんな話してなかったか?」

男学生「今週は一味違うんだよ!」

男学生「相手はフライトアテンダントだぞ!な?どうだ?」

橘「おいおい、知ってるだろ?僕にはちゃんと…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:49:58.98 ID:Y8G3CppB0
上崎「あ、何してるの?」

上崎「ふふっ、こんにちは」

男学生「こんちは、上崎さん」

男学生「橘には裡沙ちゃんがいるもんなぁ」

上崎「えっ、何の話?」

橘「コンパに誘って貰ったんだけどさ…」

男学生「すっぱりと断られたんだよね〜」

上崎「え?どうして?」

男学生「いやいや!それは裡沙ちゃんがいるからでしょ」

男学生「まあ、学内でもラブラブで有名なカップルだし…来ないと思ったけどさ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:51:24.74 ID:Y8G3CppB0
上崎「えっ?別に行ってもかまわないのに」

橘「そうなの?」

上崎「一緒に行くから」

男学生「よしてくれよ、コンパにカップルで来るなんでさ…」

橘「行かないって…」

男学生「やれやれ…」

橘「あはは」

男学生「そうそう、二人はえらくお似合いだけど、知り合ったきっかけって何なの?」

上崎「えっと…高校2年の時…」

橘「小学生の時に裡沙ちゃんが転校してきてね…」

男学生「へぇ〜…いいなぁ」

男学生「俺にもそんな素敵な出会いがあれば、毎週のようにコンパなんか行かずにすむのになぁ…」

橘「あはは、そうだな」

上崎「大丈夫だよ、きっかけがあれば、きっと」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:52:44.29 ID:Y8G3CppB0
数年後

橘「……」トボトボ

上崎「橘君!」

橘「裡沙ちゃん」

上崎「えへへ、こんなとこで会うなんて奇遇だね」

上崎「今仕事終わったの?」

橘「うん、裡沙ちゃんも?」

上崎「そうだよ、どこか寄ったりする?」

橘「いや、このまま帰ろうと思ってる」

上崎「そっか、じゃあ一緒に帰ろ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:53:28.46 ID:Y8G3CppB0
上崎「あれ、今日の橘君なんか元気ないね」

上崎「また怒られたの…?」

橘「うん…上司と先輩に…」

上崎「そうなんだ…」

橘「……」

上崎「……」

上崎「橘君、ごはんまだ食べてないよね」

上崎「先に帰って待ってて、買い物して帰るから」

橘「う、うん…わかった」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:54:42.97 ID:Y8G3CppB0
―――――――

ピンポーン

橘「あ、裡沙ちゃんかな」

ピンポーン ピンポーン

橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」

ガチャ

美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」

橘「み、美也!?なんでお前が」

美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」

橘「いや、お前な…」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:55:18.99 ID:Y8G3CppB0
―――――――

ピンポーン

橘「あ、裡沙ちゃんかな」

ピンポーン ピンポーン

橘「おかしいな、鍵は持ってるはずなのに、何で入ってこないんだ?」

ガチャ

美也「もう、いるのわかってるんだからすぐ出てよね」

橘「み、美也!?なんでお前が」

美也「友だちと遊んでたらもう遅くなっちゃったから今日は泊めてよね」

橘「いや、お前な…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:56:09.15 ID:Y8G3CppB0
ガチャ

上崎「お待たせ〜」

上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」

上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」

美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」

上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」

上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」

美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」

上崎「橘君、いいって言ったの?」

橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:56:46.43 ID:Y8G3CppB0
ガチャ

上崎「お待たせ〜」

上崎「橘君、今おいしいものいっぱい作るから…」

上崎「ってなんで美也ちゃんがいるの」

美也「遊んでたら遅くなったから、今日は泊めてもらうんだよ」

上崎「遅くって…全然遅くないでしょ!」

上崎「まだまだ電車はあるし、なければタクシーでも使って帰ればいいじゃない」

美也「何怒ってるの?もう泊まるって決めたもん」

上崎「橘君、いいって言ったの?」

橘「いや、まだ何も言ってないよ…」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:57:20.96 ID:Y8G3CppB0
上崎「じゃあ帰らせた方がいいよ」

上崎「美也ちゃんももう子どもじゃないんだから、いつまでも橘君にベッタリしないの」

美也「裡沙ちゃんが決めることじゃないでしょ」

上崎「ここは橘君の部屋であると同時にあたしの部屋でもあるんだよ」

上崎「それにあたしは美也ちゃんのねぇねなんだよ」

上崎「ねぇねの言うことは聞かなきゃだめでしょ」

美也「美也は裡沙ちゃんをねぇねとは認めてないもん」

橘「まあまあ二人とも…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:58:06.25 ID:Y8G3CppB0
美也「にぃにはどっちの味方なの?」

橘「えっ?」

上崎「そうだよ、橘君の意見はどっち?」

橘「え、えっと…」

橘「ぼ、僕にとって二人とも大事だから、僕は両方の味方だよ」

美也「……」

上崎「……」

美也「じゃあにぃにの意見は何?」

橘「……」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:58:57.32 ID:Y8G3CppB0
橘(うーん…)

橘(二人の気を悪くさせずに済む方法はないものか…)

橘(裡沙ちゃんは他の女の子に対しては寛容になったけど、美也だけに対してはなぁ…)

橘(仕方ない…)

橘「な、なあ美也…今日は本当済まないけど、僕も裡沙ちゃんも明日早いんだ」

美也「……」

橘「だから今度の休みなら…な」

美也「はぁ、しょうがないな、絶対だよ」

橘「裡沙ちゃんもいいよね?」

上崎「橘君が言うなら…」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:59:30.48 ID:Y8G3CppB0
美也「じゃあ今日は帰るけど、次の休み絶対だからね!」

橘「ああ、悪いな」

美也「裡沙ちゃん、えっちなこともほどほどにね!」

橘「なっ…」

上崎「ほ、ほっといてよ!」

バタンッ

橘「…ごめんね裡沙ちゃん」

上崎「ううん、あたしこそ」

上崎「橘君を元気づけようと思ってたのに、気を使わせちゃったね…」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:00:13.19 ID:Y8G3CppB0
橘「いや、裡沙ちゃんと美也見てたらちょっと元気が出たよ」

上崎「ほんと?」

橘「うん、ありがとう」

上崎「そんな、お礼を言われるようなことなんて何も」

上崎「あっ!ごめん!」

橘「え?何?」

上崎「ごはん作ってなかった…」

橘「ああ、そういえばまだだった」

上崎「すぐ作るね!」

橘「いいよいいよ、僕が作るからお風呂入りな」

上崎「でも…」

橘「裡沙ちゃんに迷惑かけた分だよ、僕はもう入ったし任せて」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:00:38.63 ID:Y8G3CppB0
――――――

橘「あれ、もう出たの?」

橘「もっとゆっくりしてていいのに」

上崎「元はあたしが作る予定だったから、任せっぱなしってのも悪いかなって思って」

上崎「一緒に作ろっ」

橘「うん」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:01:26.64 ID:Y8G3CppB0
橘「ほんと美也がごめんね」

上崎「まだ言ってるの?全然いいよ」

上崎「…美也ちゃんはきっと橘君のことが好きなんだよ」

橘「はは…美也は妹だよ」

上崎「あたしのスキと美也ちゃんのスキはまたちょっと違うよ」

橘「そう?」

上崎「そうだよ、あたしの妹はあたしに懐いてくれるけど、家族としてだもん」

橘「家族としてか…」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:02:12.75 ID:Y8G3CppB0
橘「そういえば裡沙ちゃんにも妹がいたんだよね」

上崎「うん、まだちゃんと紹介はしてなかったね」

上崎「真詩っていうんだけどね、ちょっと年が離れてるの」

橘「へぇ、どんな子なの?」

上崎「あたしと真逆かな…」

橘「真逆…何が?」

上崎「あ、会えばわかるよ、今度紹介するね」

橘「うん」

橘「裡沙ちゃんはその真詩ちゃんと仲はいい?」

上崎「もちろん、家を出るってなったときちょっと泣かれちゃったぐらい」

上崎「もう会えなくなるってわけじゃないのにね」

上崎「でも、姉とはいえ自分の好きな人が次の日からいなくなると、やっぱり嫌というか、悲しいというか…」

橘「そうか…美也ももしかして…」

上崎「うん、美也ちゃんはもう大学生で時間も行動力もあるから頻繁に来ちゃうんじゃないかな」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:02:41.27 ID:Y8G3CppB0
上崎「美也ちゃんがここに来る事情はだいたいわかってるんだけどね…」

上崎「やっぱり、橘君との二人の時間は誰にも邪魔されたくないの」

上崎「わがままだってことはわかってるけど…」

橘「そんなことないよ」

橘「僕も同じだから…」

橘「美也や他の友だちも大切だけど、僕にとって一番大事なのは裡沙ちゃんと過ごす時間だから」

橘「今すごく楽しいよ」

上崎「橘君…」

上崎「えへへ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:03:25.40 ID:Y8G3CppB0
数日後

美也「うーん、昼過ぎまで出かけてるって言ってたし、ちょっと早かったかな」

美也「まあ、いなくても合鍵はもらったし、中で待ってればいいか」

美也「あれ、誰かいる」

???「……」ピンポーン

???「……」

???「いないのかなぁ…」

美也「……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:03:55.37 ID:Y8G3CppB0
美也「あ、あの…何かご用ですか?」

???「うわわわわっ!」

美也「!?」

???「あっ、ご、ごめんなさい」

???(あれ、この人がここの部屋の人…?)

???(じゃあ間違えてる…!)

???「す、すみません間違えました!」ぴゅーん

美也「あ…」

美也「…なんだったんだろう」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:04:27.23 ID:Y8G3CppB0
???「どうしよう、お姉ちゃんの部屋間違って覚えてたみたい…」

???「このまま帰るわけにもいかないし…」

???「あれ?」

上崎「そういえば、今日は美也ちゃんが来るのよね」

橘「うん、約束したからね」

???「あっ!」

上崎「えっ」

???「お姉ちゃん!」

上崎「真詩!?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:05:01.14 ID:Y8G3CppB0
上崎「どうして真詩がここに…?」

真詩「お母さんに届け物頼まれたの」

真詩「部屋に行ったはいいけど、間違えて覚えちゃってたみたいでどうしようかと思ってたの」

上崎「そ、そう」

真詩「…この人お姉ちゃんの彼氏?」

上崎「そ…そうだけど」

上崎「あっ橘君紹介するね、あたしの妹の真詩、この前言ってたでしょ」

橘「うん、はじめまして、僕の名前は橘純一、よろしくね」

上崎「ほら、挨拶しないとだめでしょ」

真詩「あっご、ごめんなさい、上崎真詩です!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:05:47.83 ID:Y8G3CppB0
橘「なんかいつもよりピシッとしてるような…」

上崎「い、妹の前ではちゃんとしたお姉ちゃんでいたいから…」

橘「へぇ、なんだか嬉しいな、また新しい裡沙ちゃんが見られて」

上崎「そういうことは二人だけのときに…その、照れてなんだか…」

真詩「お姉ちゃん?」

上崎「!…な、なに?」

真詩「どうしたの、お姉ちゃん?」

上崎「なんでもないよ、いつも通り」

上崎「そうだ、せっかく来たんだから部屋まで来ない?」

上崎「いいよね?」

橘「うん、いいよ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:06:19.83 ID:Y8G3CppB0
――――――

上崎「ここよ、覚えた?」

真詩「あれ、ここってさっき違う人がいたけど…」

上崎「え?宅配の人とかじゃないの?」

真詩「ううん、何かご用ですかって言ってたもん」

橘「?」

上崎「?」

橘「まあ、たぶん大丈夫だよ」

ガチャ

上崎「あっこの靴…」

橘「なんだ、美也か」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:07:02.98 ID:Y8G3CppB0
橘「おーい美也、いるのか?」

美也「あ、にぃにお帰りー」バリッ

橘「自分の家みたいなくつろぎ方してるな…」

美也「いいじゃん、別に、にしし」

上崎「あー!それあたしの煎餅!なに勝手に食べてんのよ!」

美也「もう、そんな怒らなくても」

上崎「人のもの勝手に食べといて何よその態度!」

橘「り、裡沙ちゃん…真詩ちゃんもいるからここは落ち着いて…」

上崎「あっ…」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:07:37.27 ID:Y8G3CppB0
上崎「真詩、い、今のは…演技!そう、演技だからね!」

真詩「演技…?」

美也「あ、さっきの」

真詩「え?」

美也「誰?」

橘「ああ、この子は裡沙ちゃんの妹の真詩ちゃんだよ」

美也「裡沙ちゃんの!?」

美也「……」じーっ

美也「嘘だ」

上崎「なんでよ」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:15:09.06 ID:Y8G3CppB0
美也「ここ」ぽんぽん

上崎「……」

美也「……」

上崎「……」

美也「……」

上崎「美也ちゃん…」

美也「うん、ごめん…」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:15:50.30 ID:Y8G3CppB0
美也「でも、信じられないよ、裡沙ちゃんにこ〜んな妹がいるなんてさ」

橘「うん…それは確かに…」

上崎「橘君!?」

橘「は、はは、冗談だよ」

上崎「あたしだって本当はもっとこう…橘君好みに…」

橘「何言ってんの、僕の好みは裡沙ちゃんだよ」

上崎「ほんと…?」

橘「うん」

上崎「胸だって全然ないよ」

橘「全く気にしないよ」

上崎「えへへ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:16:17.37 ID:Y8G3CppB0
真詩「お、お姉ちゃん…」

美也「にぃに、裡沙ちゃん…そういうのは二人だけのときにしてよね」

橘「あ…」

上崎「そ、その…だからね…」

上崎「……」

橘(ここにいたらちゃんとしたお姉ちゃんってのは厳しいんじゃないかな…)

上崎「橘君、それはひどいよ」

橘「え…何も言ってないよ」

上崎「何考えてるかわかるよ…」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:16:46.45 ID:Y8G3CppB0
橘「裡沙ちゃんに隠し事はできないな」

上崎「今のはあからさまだったから」

橘「どっちにしろ僕は裡沙ちゃんに隠し事はしないよ」

橘「裡沙ちゃんの前では正直でいたいから」

上崎「あたしも同じ、えへへ」

美也「……」ずいっ

上崎「!」

橘「わっ、な、なんだ美也近いぞ」

美也「二人とも…今さっき言ったばっかだよね」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 02:17:21.93 ID:Y8G3CppB0
美也「もう一度だけ言ってあげるけど、今は美也も真詩ちゃんもいるんだよ」

橘「わ、わかってるよ…ねえ」

上崎「う…うん」

美也「はぁ…真詩ちゃんも美也と同じで上のせいで苦労したんだね」

橘「なんでだよ」

上崎「あたしは家だとちゃんとしたお姉ちゃんなんだよ!」

美也「ほんとかなぁ…」

美也「裡沙ちゃんはいつもにぃにの…」

上崎「それは昔の話でしょ!」

真詩「……」

真詩(この人たち…私の知らないお姉ちゃんを知ってる…)
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