渋谷凛「すばらしきこのせかいの」桜庭ネク「すばらしきこのあいどる」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:13:09.35 ID:zw85hG1O0
モバマス×すばせか

※一部、キャラ崩壊注意

・時間軸がすばせか本編終了直後のため、すばせか本編のネタバレがあります

・A NEW DAYとはまた別の世界線の話です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1542640388
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:15:18.78 ID:zw85hG1O0
THE DAY 1

凛「…ねぇ、君って桜庭ネクだよね?」

ネク「ん、そうだけど…?」

凛「ふーん……言われてみれば、確かにそっくりかも…」ジロジロ

ネク「な、なんだよ…」

凛「ううん、なんでもない……じゃあ、今日から7日間よろしくね、ネク」

ネク「……ああ、よろしくな」

ネク(俺は……どうして、またゲームに…)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:23:21.51 ID:zw85hG1O0
二十分前

ハチ公像前

ネク「…シキたち、遅いな」

ネク(みんなでラーメン食うって約束したんだけどな……ん?)ピピッ

ネク「メール……シキからか?」ピッ

【『佐久間まゆの死神ゲーム』 スタート】

ネク「なんだこれ、佐久間……っ!?」

ネク(画面から光が……うおっ!!)

――――
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:27:17.35 ID:zw85hG1O0
ネク(…その後、目が覚めたら隣にこいつがいた)

ネク(俺のことを知ってるっぽいけど、俺は全くこいつのことを知らない)

ネク(もしかして、俺はまた記憶を失っているのか…)

ネク「…なぁ、一つ聞いてもいいか?」

凛「ん?どうかした?」

ネク「お前、なんで俺のことを知ってるんだ?」

凛「ああ、そのこと?プロデューサーから聞いたんだよ」

ネク「…プロデューサー?」

凛「私のプロデューサーだよ。だって、私ってアイドルでしょ?」

ネク「…そ、そうか………へ?」

ネク「お前、アイドルだったのか!?」

凛「うん、それも大分有名な。」フフン

ネク(まじか……テレビとか見ないから、全然分かんなかったな…)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:29:00.39 ID:zw85hG1O0
ピピッ ピピッ

ネク「っ…ミッションか!」

凛「ミッション?」

ネク「死神ゲームでは、ゲームマスターからミッションが出されるんだ。そのミッションをクリアしないと、俺たちは生き残れない」

凛「ふーん……全然分かんないんだけど」

ネク「…まぁ、見てみれば分かるさ」ピッ

【ミッション

このゲームにミッションはありません。ただし5日目の夜、ネクさんは一人で必ずA-EAST前に来てくださいねぇ?






凛ちゃん、もし余計なことをしたら……

ゲームマスター?より】


ネク「…」

凛「…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 00:31:17.99 ID:zw85hG1O0
ネク(ミッションがない?俺だけでA-EASTに来い?……何のために?)

凛(ふん……そんなこと、私がさせない)

凛「ネク、行こう」グイッ

ネク「え、ちょ、ちょっと待てよ!行くって、まさかA-EASTに…」

凛「…そんなわけないでしょ。私達が向かうのは」






凛「…この渋谷の外にだよ」



CHAPTER END.
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/20(火) 06:18:09.23 ID:l9Mt77lX0
すばせかとはまた懐かしいものを…
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/20(火) 15:04:53.63 ID:0CazWkOEO
最近スイッチ版発売したしね
期待
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/11/20(火) 16:28:06.27 ID:2DXkiow+0
すばせかはいいものだ 期待
追加シナリオやって野村ァ! って言いたくなったわ あれで続きなかったら怒る
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 22:31:21.39 ID:zw85hG1O0
THE MAYU'S DAY 2

渋急本店

ネク「…はっ!?」パチッ

凛「ここは東急……ううん、渋急だったね」ググッ

凛(まさか、強制的に私たちを眠らせるなんて…あまり、余裕はない感じかな)

凛「ほら、行くよネク」ユサユサ

ネク「…はぁ、分かってるって」ググッ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 22:50:36.75 ID:zw85hG1O0
104

ネク「…痛っ!ここにも見えない壁が…」ドガッ

凛「うーん…完全に閉じ込められちゃったみたいだね」ドガッ

ネク「近くにキーバッジは?」

凛「…キーバッジが何かは知らないけど、バッジみたいなのはどこにも落ちてなかったよ」

ネク「そうか…」ハスハス
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:06:59.05 ID:zw85hG1O0
ネク(…普段は近くにいる赤い死神も、黒い死神もいない。そして、壁を開けられるキーバッジも無い)ハスハスハス

ネク(なんだこれ……全くゲームになってない…)ハスハスハスハス

ネク(ゲームに……)ハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハス

ネク(…)ハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハス

「…ぷっはぁ〜♪やっぱネク君の匂いは格別だな〜♪にゃははっ!!」

ネク「だ、誰だ!?お前!?」サッ


シキ「はぁはぁ……し、志希さん…やっと追いついた……ってネク!?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:43:01.00 ID:zw85hG1O0
ネク「し、シキ!?お前もいたのか!?」

志希「そうだよ〜!!君のことをすごーく心配してたシキちゃんと、夢中になって探してんだんだ〜♪」ハスハス

ネク「……は?」

凛「…志希、自己紹介してあげなよ」

志希「ええー、またー?志希ちゃん、めんどくさいの嫌ーい」

ネク(…ああ、そういうことか)

ネク(こいつも『シキ』って名前なんだな)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:59:53.44 ID:zw85hG1O0
数分後

志希「…よっと。おー開いた開いた♪」

ネク「すごい……まさか、LV3キーバッジを一から作り出すなんて…」

シキ「というか、そんなことできるんだったら早く言ってくださいよ!!」

志希「だって、言ったらつまらないじゃ〜ん?君たちが焦れば焦る分、ネク君の匂いも変化するし〜♪」ハスハス

ネク「お、おい!いい加減…離れてくれ!!」グググッ

志希「おお、怖い怖い〜!志希ちゃん思わずドキッとしちゃったよ〜♪」ギュ-ハスハスハスハスハスハス 

ネク「っ!?ちょ、おま!?」

志希「あれ〜♪どうしたのかにゃ、ネクく〜ん?顔が赤いよぉ?にゃははっ!!」

ネク「…もう」

志希「ん?」



ネク「もう、いい加減にしてくれーーっ!!!!!」ダッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 00:27:02.62 ID:uQB40/P10
凛「…ま、待ってよネク!!」ダッ

シキ「ね、ネク!……志希さん!!ネクはああいうの苦手なんですから、やり過ぎはダメって……志希さん?」

志希「…ごめんね、シキちゃん…ぐすっ、せっかく会えたのに…私のせいで…ずずっ」ポロポロ

シキ「…ええっ!?」

志希「ううっ…ネクくぅん…ごべんにゃじゃいぃ…ぐすっ」ズズッ

シキ「え、いや…だ、大丈夫ですよ!私はネクが無事だったのが分かっただけで十分ですから!…ほ、ほら!今度会ったときに一緒に謝りましょうよ!一緒に!ね!」アタフタ

志希「ううっ…こ゛め゛ん゛な゛さ゛い゛〜!!!」ギュッ

シキ「ぐえっ…だ、大丈夫ですって!ネクもきっと許してくれますから…!」

シキ(痛い痛い痛い!!せ、背骨折れる!!)ギリギリギリ

志希「うえ〜ん、びえ〜ん、うわぁぁぁぁぁん…」









志希「…にゃはは〜ん♪」ハスハス
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 00:37:25.48 ID:uQB40/P10
NIGHT OF THE DAY 2

???

「…どうやらネクさんと凛ちゃん以外にも『参加者』がいるみたいですね」

「…少し誤算でしたが、ネクさんの友人となれば、手を出すわけにはいきませんね…」

「仕方がありません、計画はこのまま続行するとしましょう」






「全ては、ネクさんとの幸せな……うふふ…」



CHAPTER END.
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 19:28:01.15 ID:uQB40/P10
THE MAYU'S DAY 3

AMX前

ネク「うりゃぁ!!…くっ、やっぱりダメか…」ロリ-タヘリコプタ-

凛「まあ、参加者を閉じ込めるための壁だからね。そんな簡単に壊せる訳ないでしょ」

ネク「くっ……キーバッジは見つかったか!」

凛「ううん。そこら中、隅から隅まで探したけど、何も見つからなかったよ」

ネク「…本当に?」

凛「はぁ、何回も言ってるでしょ……あ、でもこんなのはあったよ」スッ

ネク「なんだこれ……眼帯?」

『…何をどうしたらウチの眼帯をなくすんだよッ!!ったく…オマエなんかに渡したウチが馬鹿だったぜッ!!』

『だあぁぁあ!ごちゃごちゃうるせぇ!!ぜってー見つかるって言ってんだろ!!ほら!見ろあの眼帯!あれ、お前のだろ!』

『ああ、そうだよッ!!あれがウチの…って、えぇーッ!?ほんとにウチのか!?』

『だっはっはっは!ほら見ろ美玲!ざまぁみやがれ!!』

『んだと、コノヤロ……って、ん?あの眼帯持ってる奴って……』

『ん?アイツがどうした……あーっ!!』




『『ネク!!!!』』
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 21:40:41.63 ID:uQB40/P10
ネク「…え?後ろから声が……って、ビイト!?それにライ……いや、誰だ?」

美玲「お、おい、オマエ!!ウチの眼帯、返せッ!!」ヒッカクゾ

ネク「うおっ!?な、なんだいきなり…まさか死神か!?」サッ

ビイト「うぉぉぉおい!!待て待てネク!!死神じゃない!俺たちの仲間だ!!」

ネク「…え、仲間?」

ビイト「ああ!こいつ、お前のことずーっと探してたんだってさ」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 00:14:16.85 ID:j+6tKh9u0
美玲「ちょ…び、ビイト!!いきなり何、言いだすんだ!」

ビイト「お前を見つけたとき、すっげぇウキウキしてたんだぜ!!」

ネク「へ、へぇ…」

美玲「や、やめろ!言うなッ!!」

ビイト「この二日間ずっとネクネクって言ってたし…よっぽど嬉しかったんだろうな!!」ニッ


美玲「言ーうーなー!!!」ポカポカ


凛「…素直じゃないなぁ、美玲は」フフッ

ビイト「…?」ポカポカ

美玲「ううっ……うるさいうるさいうるさーーい!!!」ヒッカクゾ

ネク「うおっ!?だから、なんで俺なんだよ!」サッ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 00:38:54.91 ID:j+6tKh9u0
数分後

美玲「がおー!!がおがおがお…」ヒッカクゾヒッカクゾヒッカクゾヒッカクゾヒッカクゾヒッカクゾ

ビイト「どりゃー!!!」ドゴッ

ネク「ま、マジか!?」

凛「あの壁を…物理的に壊した!?」

ビイト「おらぁ、いっちょあがりぃ!!」

美玲「フン!こんなの朝飯前だなッ!」

ビイト「…は?今日は朝飯、ちゃんと食ったろ?らあめんどんのとんこつラーメン」

美玲「バカ!そういうことじゃねぇ!これはただのことわざだッ!!」

ビイト「へっ、ことわざだがおうし座だが知らねぇが、俺は朝飯前には何もしねぇんだよ!!」

美玲「もう、何言ってるか分かんねぇよッ!?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 00:40:28.43 ID:j+6tKh9u0
ガミガミガミガミ


凛「…ねぇ、ネク」

ネク「ん?」

凛「なんかさ、すごく楽しそうじゃない?二人とも」フフッ

ネク「そ、そうか?」

ネク(ただ、口喧嘩してるようにしか見えないけど……)

ネク「…つか、どうした急に?」

凛「ううん、なんでもない」

ネク「?」

凛「さ、早く行こう」グイッ

ネク「お、おい、袖引っ張るなって…」



ネク(…やけに上機嫌だな…なんかあったのか?)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 00:41:27.53 ID:j+6tKh9u0
NIGHT OF THE DAY 3

ポークシティ

ヨシュア「…ふぅ、渋谷の見回り終了…ん?」

スタドリ「650円」

ヨシュア「…刈谷君のかな?まあ、いいや。飲んじゃえ!」ゴクッ

(…ぶほっ!!)プルプル

ヨシュア「ごくっ…ごくっ……ふぅ〜運動後の栄養ドリンクは、コンポーザーになった今でも最高……あぐっ!」ズキン

ヨシュア「な、なんだ…急にお腹が……いぎっ!!」ズキンズキン

ヨシュア「や、やばいやばい……この僕が…僕がそんなこと!!」ダッ

ドタドタドタ...

(…あははっ…あはははっ!!!)バタ
バタ

(ひぃ、ひぃ…まさか、こんなに上手くいくなんて…思ってもいませんでしたよ!!)

(でも、この感じ…そういうことなんですよね!!)グッグッ






ちひろ「…ついに、私がこの渋谷のコンポーザーに!!」チヒヒッ


CHAPTER END.
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 01:29:15.96 ID:GAdiEre90
最近始めたからタイムリーだがクリア後か、終わったらまた来るよ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 06:47:08.27 ID:Gmdl2z0aO

わざと展開楽しむ為に悪魔の策に引っかかってそう
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 21:16:12.25 ID:j+6tKh9u0
THE MAYU'S DAY 4?

宇田川町

ネク「…行き止まりか」

凛「昨日までしつこい程あった壁もないし……行けるのはここまでみたいだね…」

ネク「くっ…時間稼ぎだったってことか…」

凛「…私のせいだよ。私がもっと考えて行動すれば…」

ネク「…もう過ぎたもんはしょうがないだろ。今は、これから何をするか考えないと…」

「…女の子にそんな顔させるなんて…ネク君もまだまだだね」フフッ

ネク「…!?その声は…」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 22:06:26.12 ID:j+6tKh9u0
ヨシュア「やぁ、ネク君…久しぶりだね…」ヨロヨロ


ネク「ヨシュア……って、なんでそんなにフラついて…」

「ほらほら、ヨシュアさんー無理は体に毒なのでしてー」グッ

ヨシュア「うっ…ありがとう芳乃くん…助かるよ」

芳乃「まだ人間が慣れないのならば、わたくしが力をお貸しするのでしてー」ポワポワ

ヨシュア「いや、それじゃダメだ…早いとこ、この人間の身体に慣れないとね…」

ネク「…何が人間だ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 22:11:54.48 ID:j+6tKh9u0
芳乃「…と、言いますとー?」

ネク「騙されるな、こいつの正体は渋谷の管理者、コンポーザーだ。恐らく今回のゲームにも関係がある」

芳乃「ほー、ヨシュアさんがこんぽーざーと…」

ヨシュア「…」

ネク「…だから、あまりこいつには関わらないほうが」




芳乃「ええ、勿論存じておりますのでしてー」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 22:43:29.49 ID:j+6tKh9u0
ネク「えっ…じゃあ、なんで…」

芳乃「ヨシュアさんがコンポーザーの力を奪われたからなのでしてー」

ネク「…奪われた?」

ヨシュア「…その通りさ、僕はもうコンポーザーじゃない。ただの人間さ」

芳乃「そーなのでしてー」コクン

ネク「…ちょっと待てよ?コンポーザーは誰かがお前を倒さないとなれないはずだろ?…じゃあ、どうしてお前は消滅してないんだ?」

ヨシュア「…別に、消滅だけが条件とは限らないさ」

ネク「…どういうことだ?」

ヨシュア「ふふっ、言うと思ったよ。実はね…」

凛(は、話についていけない…)
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 23:44:04.26 ID:j+6tKh9u0
ネク「…よく分からない栄養ドリンクを飲んだ?」

ヨシュア「そうさ…だって、運動後にあんなキンキンに冷えた栄養ドリンクなんか見せられたら……思わず確認しないで飲んじゃったんだ」

ネク「何してんだよ…」

ネク(ん?それって、ドリンク飲んだらコンポーザーが移ったってことか?)

芳乃(…でしてー)

ネク(どんなドリンクだよ…)

ネク「…ああ、分かった。今はお前のことを信じてやる」

ネク「とりあえず、誰が力を奪ったのかを突き止めないとな…」

凛「…まあ、思い当たるのは一人くらいしか居ないけどね」

「…あれぇ?確かにネクさん達はこちらへ来てたような…」ザッ

凛「…噂をすれば」





まゆ「あ、凛ちゃん!それにネクさんや皆さんも……無事でよかったですよぉ〜」ホッ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 01:01:31.60 ID:XQZizDAd0
凛「…まゆ!」

ネク「まゆ!?ゲームマスターか!」バッ

ヨシ芳「っ…」バッ

まゆ「げ、ゲームマスター!?私、そんなのじゃありませんよぉ!」

ヨシュア「…とぼけても無駄だよ」

ネク「お前だろ?ヨシュアの力を奪ったのは」

まゆ「よ、ヨシュアさんの…?一体、なんのことですかぁ?」

芳乃(…おや?)

凛「まだ言ってるよ……ほらこのメール。これまゆが送ったんでしょ?」グイ

まゆ「メール……よ、夜にA-EAST周辺へ!?そ、そそ、そんなことはまだまゆには……」モジモジ

ネク凛「…?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 01:03:13.21 ID:XQZizDAd0
ネク(な、なんだこいつ…メールのときと雰囲気が180度違う……本当にこいつがまゆって奴なのか?)

芳乃(…どうやら少し違うようなのでしてー)

ネク「?どういう……てか、どうやって脳内に…」

芳乃「彼女の記憶を探ってみたところ、彼女は今日この渋谷に来たようなのでしてー」

ネク「今日?じゃあ、ヨシュアの力は…」

芳乃「ヨシュアさんの力も、その他の力も何も感じませぬー……彼女はごく普通の、人間なのでしてー」

まゆ「??????」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 01:42:37.17 ID:XQZizDAd0
まゆ「あ、あの…もしお邪魔なら帰ったほうがいいですか…?」

ネク「ダメに決まってるだろ」グイ

まゆ「きゃっ!」

ヨシュア「…君には、僕たちの質問に嘘偽りなく答えてもらうよ」

凛「…今日来たんだから、もちろん答えられないなんてことないよね?」ギロッ

まゆ「ひ、ひいっ!!」

まゆ(怖い怖い怖い!!な、なんでこんなことに…!?)ガクガク


サア.カンネンスルンダ!!! イヤ-!!!!!!!


芳乃「…ふむふむ」

芳乃(…まゆさんが白ということは、どこかにまゆさんを名乗った黒がいるということになりましてー……いいえ、黒ではなく『緑』の間違いでしたかねー?)




芳乃「気づくのが遅すぎたのでして……このままでは、ネクさんは確実に堕ちてしまうでしょー」


CHAPTER END.
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 23:52:44.08 ID:XQZizDAd0
THE DAY 5

スクランブル交差点

ネク「…うっ」パチッ

凛「…おはよう、ネク」

ネク「おう…ここは交差点か」ググッ

凛「…振り出しに戻ったって感じかな」

ネク「…」

ネク(…あの後、まゆは何も答えることなく、立ったまま気を失った。渋谷から出ることも出来ず、結局、何の進展もないまま俺たちは5日目を迎えた)

ネク(…あの日以来、シキやビイト、それにあのパートナーの奴らも見かけていない。もしかしたら、もう既に……ん?)ピピッ

凛「…メール?」ピッ

【お知らせ

諸事情により、ルールが多少変更されました。
・参加者もゲームマスターも最終日まではお互い手を出せない
・禁断ノイズの出現
・参加者は2名のみ(桜庭音操、渋谷凛)
・エマージェイシーコール発令(テナー死神、バリトン死神、ベイス死神の出現)




まさか、本物のまゆちゃんと会ってしまうとは……少し、計算外でした。

千川ちひろより】
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:12:46.47 ID:2U1qgcKn0
ネク「なっ…!?」

凛「ち、ちひろさん…?」

ネク(参加者が俺たちだけ…それに、禁断ノイズやエマージェイシーコールも……まずい!)

ネク「おい、ボーッとしてる暇はないぞ。参加者が俺たちだけってことは、今にも沢山の死神やノイズが俺たちに襲いかかってくる!!」

凛「ええっ!ちょ、ちょっと待ってよ!エマージェイシーコールって何!?ノイズって何!?死神って…」

ネク「細かい話は後だ!!とにかく今は……そうだ!キャットストリートに向かうぞ!!」ダッ

凛「ま、待ってよ!!」ダッ



ネク(頼れるのは…もうあの人しかいない!!)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:14:25.49 ID:2U1qgcKn0
キャットストリート

ネク「…うりゃあ!!」ウルフ

凛「それっ!!」ホメラレワイヤ-

死神(戦闘部隊)「ぐわぁぁっ!!!」シュワァァァ...

凛「はぁ…はぁ……ようやく…終わり?」

ネク「…そうだな」

凛「ふぅ……ネクって、こういうの慣れてるの?見たところ、全然疲れてないけど」

ネク「あ、ああ。ちょっとあってな…」

凛「…?まあ、いいけど……あ、見てネク!」

「お〜い!!こっちだ、ネク!!!」

ネク「…羽狛さん!!やっぱりここに!」

羽狛「大丈夫だったか、お前ら!さあ、早く中へ!」

ネク「ありがとうございます、ほら行くぞ!」

凛「分かってるよ!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:53:04.78 ID:2U1qgcKn0
ワイルドキャット

羽狛「…さ、そこら辺で一息ついとけ。ここなら安全だからな」

凛「あ、ありがとう、おじさん」

ネク「…おじさんじゃない、羽狛さんだ……こいつは凛、俺のパートナーです」

羽狛「ほう、お前が凛か…」

凛「…どうして私の名前を?」

羽狛「ん?ああ、なんか「凛」って感じの顔してたからな!!」ガッハッハ

凛「……」

羽狛「おっ、そうだ。せっかく俺の店来たんだし、コーヒー飲ませてやるよ」

ネク「お、いいのか?」

羽狛「おお、当たり前だ」




羽狛「…有料でな!!」

凛(…お金取るの!?)
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:56:26.67 ID:2U1qgcKn0
ホラ,デキタゾコ-ヒ- カチャッ

ネク「…羽狛さん。俺たち、このゲームについて…」

羽狛「…聞きに来たんだろ?もちろん、知ってるさ。ゲームマスターの注目がお前たちにいってたお陰で、俺の調査の方はバッチリだ!」

ネク「…てことは!」

羽狛「ああ、全てじゃねぇが、お前の求めてる答えはほとんど知ってる」

羽狛(というか、本当は俺の方から伝えに行くつもりが、まさかお前たちから来るとはな…)

羽狛「…さて、肝心のネタばらしだが、まずはこのゲームについてだ」

羽狛「ぶっちゃけて言うと……このゲームは非公式だ」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:57:43.40 ID:2U1qgcKn0
凛「非公式?」

羽狛「そうだ、このゲームには死神側は一切関わっていない。つまり、このゲームは偽物……ゲームマスターが死神ゲームのシステムをパクっただけだ」

ネク「…システムを?」

羽狛「ああ、だからお前たちは死んでいないのにも関わらずゲームに参加していたんだ。恐らく、ゲームマスターがシステムを少し書き換えてるんだろうな」

ネク「死んでない!?で、でも待ってくれ。死神は関わってないっていったけど、外には死神もノイズもいるし、エマージェイシーコールも…」

羽狛「それも、ゲームマスターがこのゲームのシステムを死神ゲームを元にしてるからさ」

凛「だから、どういうことなの?」

羽狛「…今日から現れた禁断ノイズや死神たちは、ただの作り物だってことだ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:59:02.58 ID:2U1qgcKn0
ネク「…作り物って…そんなことが出来るのか?」

羽狛「俺もこんなことは初めてだ。まさか死神ゲームを元にしたゲームを作り、そのゲームの中でネクを手に入れようとするとはな…」

凛「…やっぱり、ちひろさんの狙いは」

羽狛「まあ、ネクだろうな。初日の方、あんなお誘いメール送ってきてるんだし」

ネク「ん?そのメールを送ったのはまゆなんじゃ…」

凛「…ちひろさんが、まゆに成りすました」

羽狛「そういうことだ、冴えてるな嬢ちゃん!」

凛「…凛です」

羽狛「おう、悪りぃ悪りぃ、渋谷凛な。しっかり覚えたぜ!」


ネク(あれ?いつ、こいつの苗字教えたっけ…)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 00:59:50.79 ID:2U1qgcKn0
羽狛「…じゃあ、次の話に…おっと、その前に…」

羽狛「…おい、嬢ちゃん。ちょっと質問してもいいか?次の話に重要なことをな」

凛「な、何?」

羽狛「いやぁ、前々からずっと気になってたんだけどな…」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 01:00:44.45 ID:2U1qgcKn0
羽狛「お前、この時代の人間じゃねえだろ?」ニヤッ



CHAPTER END.
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