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サトシ「キスしないと出られない部屋?」スイレン「うん」
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1 :
◆KDBZo6p5dM
[saga !orz]:2018/11/11(日) 19:32:35.09 ID:34Xw+Xuqo
アーカラ島
マオは休日にカキを誘って料理に使う食材を探しにきていた
マオ「えーと、この食材は〜」スタスタ
カキ「…まだあるのか?」
マオ「なによ〜!もう少しくらい付き合ってくれてもいいでしょ!どうせ暇でしょ?」プクー
カキ「俺だって牧場の手伝いとか…」
マオ「カキ!次はあっちだよ!」グイッ
カキ「……ハァ…」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1541932354
2 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 19:46:44.56 ID:34Xw+Xuq0
カキ「なぁマオ。何で俺なんだよ」
マオ「え?」
カキ「食材探しとかならサトシなら喜んでついてくるぞ?」
マオ「……………」
カキ「それにスイレンなら釣りが出来るから俺より役に立つだろうし、リーリエなら知識が豊富、マーマネならパソコンで色々調べることもできる」
カキ「別に俺じゃなくても…」
マオ「い、いいじゃん別に!食材みつけたら料理つくって食べさせてあげるから文句言わないでよ!」
カキ「だけど…」
マオ「もぅ!女の子の前でブツブツ文句言うなんて男らしくないよカキ!」プクリーン
アマージョ「マッジョ!」プンプン
カキ「……わかったよ」ヤレヤレ
3 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 20:00:49.07 ID:34Xw+Xuq0
マオ「えーと、あの食材はこの辺に……」ガサガサ
アマージョ「マッジョ!」
モヤッ
マオ「………ん?」
カキ「霧?」
アマージョ「ジョ…」ビクビク
カキ「……かなり濃い霧だな……マオ、用心して進まないと…」チラッ
マオ「こ、これは……かなり凄い食材がある予感!」キラキラ
カキ「お、おい?」
マオ「カキ!ビビってちゃ何も始まらないよ!善は急げ!いざっ、レッツゴーピカチュウ!だよ!」ダッ
カキ「ちょ、ちょっと待て……」
マオ「」クラッ
バタリ
カキ「! お、おい!マ……」クラッ
カキ(…………っ!な、なんだ……?急に眠く……)クラクラ
アマージョ「ジョ……」クラクラ
バタリ
zzz……
4 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 20:12:00.74 ID:34Xw+Xuq0
マオ「………うーん……」パチッ
マオ「あ、あれ?ここは?何この部屋?私…確か食材探しに来てて……」キョロキョロ
カキ「気づいたかマオ」
アマージョ「マッジョ」
マオ「カキ……アマージョ……」
マオ「あ、あの……この部屋ってなに?」
カキ「さぁな。俺もさっき起きたところだ。気づいたらこの部屋の中にいた」
マオ「…………あの霧のせいかな?」
カキ「…かもな」
マオ「………と、とにかく…ここを出なきゃ!」チラッ
ドア「」
マオ「! ドアがあるよ!あそこから!」スッ
ガチャガチャ
マオ「! ドアが開かない……?どういうこと?」ガチャガチャ
カキ「わからん。俺もさっき試したがそのドアは開かなかった」
マオ「そ、そんな…それじゃあ私たち…」
カキ「……………」
マオ「この部屋に閉じ込められたってこと!?」
アマージョ「マッジョ」
5 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 20:24:02.44 ID:34Xw+Xuq0
マオ「い、いやだよ!何が目的でそんな!」
カキ「お、落ち着けマオ!落ち着いてこの部屋から抜け出す方法を……」
マオ「こ、こんな状況で落ち着いていられるわけ……」
アマージョ「ジョ」クイクイ
マオ「……なに?アマージョ?何か部屋を抜け出す方法でも……」
アマージョ「マッジョ」スッ
マオ「? なにアレ?看板?」
カキ「………何か書いてあるみたいだな?」
『キスしないとこの部屋からは出られません』
カキ「………なになに?キスしないとこの部屋からは……」
マオ「………出られません……?」
カキ、マオ「………………」
カキ「…は?なんだこれ?き、キスって……」チラッ
マオ「ハァァァァァ?/////」
カキ、アマージョ「」ビクッ
6 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 20:37:11.15 ID:34Xw+Xuq0
マオ「ちょ、ちょっとカキ!な、なによこれ!!////」
カキ「い、いや……俺に聞かれても…」
マオ「うぅ……き、キスしなきゃ出られないって/////」
カキ「マオ……」
マオ「うぅ////」プシュー
カキ「……………」スッ
ボンッ
ガラガラ「ガラァ!」
カキ「! よし!この不思議な部屋?でも、ポケモンは使えるみたいだな!」
マオ「………ど、どういうこと?」
カキ「マオ!あのドアをぶち破るぞ!」
マオ「!」
カキ「……誰が何の目的で俺たちを閉じ込めたのかはわからない…だが……」
カキ「そいつの思い通りにはさせるか!やれることは試して脱出するんだ!」
マオ「………うん、そうだね!アマージョ!」グッ
アマージョ「マッジョ!」
カキ「よし!」ニッ
カキ「……ガラガラ!あのドアに向かってアイアンヘッドだ!!」
ガラガラ「ガラ!」ギラン
マオ「アマージョも!ドアに向かってトロピカルキックだよ!」
アマージョ「マッジョ!」ダンッ
ドカーン!!
7 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 21:45:13.27 ID:34Xw+Xuq0
チクタク
マオ「………………」
カキ「……くそっ!頑丈なドアだな……!」ゼーゼー
ガラガラ「ガラァ……!」ゼーゼー
マオ「………ねぇカキ…私たちがこの部屋に閉じ込められてからどれくらい経ったのかな?」
カキ「……さぁな?時計なんてないからわからんな。……ガラガラ!もう一度ドアに向かってアイアンヘッドだ!」
ガラガラ「ガラァ!」ギラン
バコン
ガラガラ「………ガラ…」ジリッ
カキ「………ダメか……!ならもう一度……」
マオ「………それ何度目?」
カキ「数えてないからわからないな。……次はバクガメスも出してZ技で…」
マオ「………もうやめなよカキ。きっとそのドアはポケモンの技じゃ壊せないんだよ」
カキ「な、何言ってるんだマオ!あきらめるのか!?」
マオ「………ごめん…」グスッ
カキ「い、いや……別に怒ってる訳じゃないんだ!だ、だから泣くなマオ!」アセアセ
マオ「………私が……カキの忠告も聞かないで霧の中に入ったからこんなことに…」グスグス
カキ「マオ……」
8 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 21:54:24.60 ID:34Xw+Xuq0
マオ「わ、私がぁ……!グスッ、カキを…食材探しに無理に付き合わせたから……ヒッグ」
アマージョ「マッジョ…」
カキ「な、何言ってるんだよ!俺もさっきはああ言ったが別に嫌だった訳じゃ…」
カキ「それに…こんなことになったのもマオのせいだなんで思ってないぞ」
マオ「カキ……」グスッ
マオ「………うぅ……ヒッグ…!お家に……!帰りだい…」
マオ「………お父さん……会いたいよ……」グスグス
アマージョ「ジョ……」
カキ「マオ……」
マオ「………ごめんねぇ…!…グスッ…!カギィ……アマージョォ…ガラガラァ…!…ヒッグ…!」
カキ「……………」
………………
………
…
9 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 22:17:00.42 ID:34Xw+Xuq0
翌日
ポケモンスクール
ワイワイ
マオ「………ってことが昨日あってさ」
スイレン「おぉ……!」キラキラ
アシマリ「アウ」
マオ「それで……その部屋から出てきたらまだ空が明るくて……全然時間が経ってないカンジだったんだよ」
マオ「私たちはその部屋の中に何時間もいた感覚だったのに……すっごく不思議な体験だったんだよ」
アマージョ「マッジョ」コクコク
スイレン「そ、そんなことよりもマオちゃん!」
マオ「ちょ、ちょっと!そんなことってなによスイレン!こっちはその部屋に閉じ込められて、すっごく怖かったんだからね!」
スイレン「ご、ごめん」
スイレン「………で?マオちゃんとカキはその部屋からどうやって脱出したの?」ニヤニヤ
マオ「うぇっ!?そ、それはその////」モジモジ
スイレン「うんうん!」ワクワク
サトシ「なになにー?なんの話してんのー?」
マーマネ「僕たちもまぜてよー!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ、スイレン「!」
ロトム図鑑「部屋がどうのとか聞こえたロトー!」ヒュー
マオ「な、何でもないよ!」
スイレン「男子禁制のガールズトーク!サトシとマーマネは立ち入り禁止!」ビシッ
サトシ「えぇー?」ブー
マーマネ「だったら尚更気になるよー」
10 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 22:32:33.31 ID:34Xw+Xuq0
カキ「アローラー」
マオ、スイレン「!」
マーマネ「あっ!カキだ!」
サトシ「アローラ!カキ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「おう!サトシ、マーマネ!アロー……」チラッ
マオ「………ぁ、カキ……その…アローラ////」
カキ「お、おう…マオ。アローラ////」
マオ「////」モジモジ
カキ「////」ソワソワ
サトシ、マーマネ「?」
ロトム図鑑「なんだかカキとマオの様子がおかしいロトー」
スイレン(この反応…間違いない……!マオちゃんとカキ…したんだ…)ゴクリ
スイレン(…………もし私も…その部屋にサトシと入ったら…)チラッ
サトシ「? どうした?スイレン」
スイレン「な、なんでもない////」プイッ
サトシ「?」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン(だ、ダメ!サトシとは友達!そんなこと!)ブンブン
スイレン(それに…そんな怪しい部屋に入ってもしものことがあったら…)ゾクッ
アシマリ「アウ」
スイレン(でも……)ジトー
サトシ「? 俺の顔になんかついてる?」
スイレン「うぅ////」プシュー
ロトム図鑑「スイレンまで様子がおかしいロト」
サトシ「だな」
ピカチュウ「ピカァ」
11 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 22:55:01.77 ID:34Xw+Xuq0
日曜日
せせらぎの丘
ピクッ
ロトム図鑑「ビビッ!サトシー!竿がひいてるロトー!」
サトシ「おう!大物の予感だぜ!」ググッ
サトシ「とりゃー!」グイッ
ザパーン
コイキング「コッコッコッコ」ビッチビッチ
サトシ「………………」
ピカチュウ「ピカァ」
ロトム図鑑「………本日5匹目のコイキングロト。サトシは本当にコイキングに好かれて…」
サトシ「言うなロトム」
サトシ「…………ハァ…くっそー!俺もすっげーポケモン釣りたいよ!なんかコツとかない?スイレン?」チラッ
スイレン「……………」ソワソワ
アシマリ「アウ」
サトシ「…………スイレン?」
スイレン「………え!?な、なに?サトシ!」ビクッ
12 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 23:06:00.45 ID:34Xw+Xuq0
サトシ「どうしたのスイレン?今日は調子悪いのか?」
スイレン「え?い、いや…その……」
ロトム図鑑「スイレン。今日は全然釣れてないみたいだし…釣りをしていてもどこか上の空のように見えるロトー」
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「……………」
サトシ「スイレン、調子悪いんなら言ってくれよ!今日はもう切り上げて…」
スイレン「そ、その……!」
サトシ「?」
スイレン「わ、私…散歩したい!」
サトシ「散歩?」
スイレン「う、うん!ちょっと気分転換!その辺をぶらぶらっとでいい」ニコッ
アシマリ「アウ」
サトシ「うーん……わかったよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカピカ!」
スイレン「……………」ガッツ
13 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/11(日) 23:42:35.45 ID:34Xw+Xuq0
サトシ「でさー!その時ピカチュウがー!」
ピカチュウ「ピッカー!」
スイレン「………」
スイレン(……確か…マオちゃんが言ってた場所はこの辺り…)チラッ
サトシ「………スイレン?俺の話聞いてる?」
スイレン「え!?き、聞いてる!ピカチュウすごい!」ニコニコ
サトシ「………やっぱりなにかあったのかスイレン?悩みがあるんだったら話してくれよ」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「サトシ……」
スイレン(サトシ…心配してくれるんだ…やっぱり優しい)
スイレン(私……なに考えてたんだろ…少しでも…サトシを巻き込んで、怪しい部屋に一緒に入ろうと思ってた自分が恥ずかしい)
スイレン「………サトシ、ありがとう」ニコッ
サトシ「? まぁ、スイレンが元気になったんなら良かったよ」ニッ
スイレン「ふふっ!向こう、行ってみよ!」グイッ
サトシ「おう!」
アシマリ「アウ!」
スイレン(もうあんな部屋の話忘れよう。それで……今サトシといるこの時間をゼンリョクで楽しむ!)グイグイ
サトシ「お、おいスイレン?どうした?引っ張るなよ」ハハハ
ロトム図鑑「スイレンー!どこに向かってるロトー?」
スイレン(……私は今、サトシと散歩してるだけ!アテもなく歩いてる)グイグイ
サトシ「スイレン……?」
アシマリ「アウ」
モヤッ
サトシ「! なんだここ?」
ロトム図鑑「……霧が濃い…アーカラにこんな場所があったとは…データアップデートロト!」ビビッ
スイレン「……………」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン(どうしよう……サトシと散歩してたらたまたま…)
アシマリ「アウ…」
スイレン(変な場所についちゃった)
14 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 00:03:46.97 ID:Vgx5GHC30
サトシ「うぉー……なんだここ!なんだか冒険の臭いがする!」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「サトシー!やめるロト!」
サトシ「! な、なんだよロトム!」
ロトム図鑑「サトシ!ボクの推理によると、ここは危険な気がするロト!」
サトシ「危険……?」
ロトム図鑑「スイレン!スイレンもサトシを止め…」
スイレン「………先、進んでみる?」
サトシ「おう!行ってみようぜ!」
ロトム図鑑「サトシ……スイレ……」ビビッ
ロトム図鑑「!」
ロトム図鑑(複数のポケモンの……それもとても強力なパワーを感じるロト……これはまさか……)タラッ
ロトム図鑑「……サトシ!スイレン!やはりここは…」
バタリ
ロトム図鑑「!」バッ
15 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 00:10:03.78 ID:Vgx5GHC30
サトシ「zzz」
スイレン「zzz」
ピカチュウ「zzz」
アシマリ「zzz」
ロトム図鑑「ロ……みんな眠っている……?いや、誰かに眠らされたロト?」
サトシ、スイレン、ピカチュウ、アシマリ「zzz」
ロトム図鑑「……サトシー!スイレン!ピカチュウ!アシマリ!目を覚ますロト!早くここから離れ……」クラッ
ロトム図鑑「!」クラクラ
ロトム図鑑(ま、まずいロト……このままではボクも…ねむ…)ウトウト
ロトム図鑑「zzz」
16 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 21:15:03.44 ID:9QNb1ZdmO
スイレン「………う…ん…」パチッ
スイレン「………ここは…」キョロキョロ
アシマリ「アウ…」ムクリ
アケロー!!
スイレン(! サトシの声だ!)チラッ
サトシ「くっそー!誰だか知らないけどここから出せー!」ドンドン
ピカチュウ「ピカァ!」ドンドン
スイレン「サトシ!ピカチュウ!」
サトシ「! 気づいたのかスイレン!」
スイレン「う、うん!それよりサトシ…この部屋は……」キョロキョロ
スイレン(ここがマオちゃんの話に出てきたあの部屋なら…)
ロトム図鑑「ボクたちは霧に包まれて眠らされ、気づいたらこの部屋の中にいたロト」
サトシ「さっきからドアガンガンやっても開かないし誰も来ないしどうなってんだよー」ハァ
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン(アレがあるハズ……)キョロキョロ
アシマリ「アウ」クイクイ
『』
スイレン(あの看板?みたいなのはまさか……!)
17 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 21:23:49.39 ID:Vgx5GHC30
スイレン「………サトシ!あそこにある……」
サトシ「スイレン!Z技だ!」
スイレン「え?」
サトシ「二人でZ技を出してあのドアを壊すんだ!」
スイレン(ど、ドアを壊す……?そんなことしたらサトシとキスが……)
サトシ「やろうぜ!スイレン!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「う、うん!わかった!」
スイレン(思わず返事を……うぅ…サトシのあの笑顔は反則!惚れた弱味には逆らえない、か…)ハァ
ロトム図鑑「なぜため息をつくロト?スイレン」
スイレン「乙女の複雑な心境。ほっといて」プクー
ロトム図鑑「女の子は難しいロト」
アシマリ「アウアウ」
18 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 21:36:06.58 ID:Vgx5GHC30
サトシ「いくぜ!ピカチュウ!」ピカー
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「アシマリ!」ピカー
アシマリ「アウ!」
ロトム図鑑「すっげー光ロト!サトシとスイレン、二人分のZ技ならあのドアもぶち破れるロトー!」
サトシ「これが俺たちのゼンリョクだぁー!!」ピカー
ピカチュウ「ピカァ!!」バリバリバリ
スイレン「………届け!水平線の……」シュウウ
スイレン「……え!?」スゥ
アシマリ「アウ!?」
ロトム図鑑「スイレンのZパワーが消えた!?」
サトシ「スパーキングギガボルト!!」
ピカチュウ「ピカァ!!」
バリバリバリ
ドカーン!!
19 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 21:51:58.54 ID:Vgx5GHC30
シュウウ
ドア「」
サトシ「…くそっ!ダメか……!」
ピカチュウ「ピ…」
スイレン「え……あ……?な、なんで…」
アシマリ「アウ…」
サトシ「! スイレン…」
スイレン(ま、まさか……本当はこの部屋から出たくないって気持ちをリングとクリスタルに見抜かれた……?)ガタガタ
サトシ(スイレン、震えてる…そっか、スイレンも女の子だもんな。本当は不安で仕方ないのか…)
サトシ(それなのに俺は…無理にZ技を出そうだなんて…)クッ
ロトム図鑑「スイレンー!なぜZ技を…」
スイレン「」ビクッ
サトシ「やめてやれよロトム」
ロトム図鑑「ロ?」
スイレン「ぁ……サトシ、ごめ……」
サトシ「へへっ、調子悪いのに無理させてごめんなスイレン?」
スイレン「え?」
サトシ「スイレンは休んでてよ!大丈夫、俺がなんとかするからさ!」ニッ
スイレン「サトシ……」
サトシ「ピカチュウ!次は1000万ボルトを試してみようぜ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「………ねぇサトシ」
サトシ「ん?」
スイレン「そ、その…そこの看板」スッ
サトシ「え?看板?」
ロトム図鑑「これは気づかなかったロト!スイレン!大発見ロト!」
スイレン「う、うん…さっき見つけた!ひょっとしたらこの部屋を出るヒントが書いてあるかも」
サトシ「おー!確かに!なんか書いてあるな!」ヒョイ
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「サトシ、読んでみて?」ドキドキ
サトシ「………ん〜、どれどれ?」ジーッ
『キスしないとこの部屋からは出られません』
20 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 22:08:25.10 ID:Vgx5GHC30
サトシ「………へ?」
ピカチュウ「チュウ」
スイレン「サトシ!なんて書いてあった?」ドキドキ
サトシ「いや、えーと………」
ロトム図鑑「"キスしないとこの部屋からは出られません"と書いてあるロト」
サトシ「………だってさ」
スイレン(や、やっぱり!!////)プシュー
アシマリ「アウ」
サトシ「………なんだよこれ?そんなんで出れたら苦労しないよなー」ハハハ
サトシ「さ、ピカチュウ!気を取り直してZ技を…」
スイレン「!」
スイレン(うぅ……いざとなったら緊張する……で、でも!)
スイレン(わ、私がサトシとこの部屋に入ったのはたまたま!それに、それが部屋を出る方法の一つなら、この場合仕方ないハズ!)
スイレン「ま、待ってサトシ!!!」
ピカチュウ、アシマリ、ロトム「」ビクッ
サトシ「な、なに?スイレン?」ビクッ
スイレン「そ、その!そのドア、きっと1000万ボルトでも壊れないと思う!」ドキドキ
サトシ「……え?そ、そんなのやってみなきゃ…」
スイレン「やってみなくてもわかる!!絶対に壊れない!!」
サトシ「………えぇ……?」
ロトム図鑑「スイレン、すっげー迫力ロト」
アシマリ「アウ」
スイレン「だ、だからその…////」モジモジ
サトシ「!」
スイレン「部屋からずっと出られないのは困るし、その…」チラッ
『キスしないとこの部屋からは出られません』
スイレン「ここに書いてあることが、部屋から出るヒントなら…」ドキドキ
スイレン「試してみてもいいと思う////」ドキドキ
サトシ「スイレン…」
ピカチュウ「チュウ」
21 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 22:22:22.26 ID:Vgx5GHC30
サトシ「………俺はいいけどさ?でも…」
スイレン「え?いいの!?(やった!両想い!!)」キャー
サトシ「」ビクッ
ロトム図鑑「スイレンがすっげーイキイキしてるロト」
アシマリ「アオ」
サトシ「で、でもスイレンは……」
スイレン「私もいい!そうと決まったら善は急げ!早くキスしよう!サトシ!」
サトシ「あ、うん……」
ピカチュウ「ピカァ」
サトシ「じゃあ…」
スイレン「ぁ////」
サトシ「………なに?」
スイレン「そ、その……できればサトシからしてほしい///」モジモジ
ロトム図鑑「スイレンは乙女ロトー」
サトシ「わかったよ!スイレンは女の子だもんな」ニッ
スイレン「えへへ、うん////」ポッ
サトシ「んじゃ…」
スイレン「ぁ////」
サトシ「今度はなに?」
スイレン(やっぱり、いざとなったら緊張する////)ドキドキ
スイレン「……目、閉じてって言って?////」
サトシ「………?スイレン、目ェ閉じて」
スイレン「うん////」パチッ
アシマリ「アウー////」
22 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 22:33:44.56 ID:Vgx5GHC30
スイレン(私……とうとうサトシとするんだ////)ドキドキ
スイレン(幸せ……!ありがとう!マオちゃん!ありがとう!キスしないと出られない部屋!ごめんねアセロラ?サトシ、ゲットだぜ!)ドキドキ
ピカチュー
スイレン「/////」ドキドキ
スイレン(………まだかな?やっぱりサトシも男の子!緊張してるのかな?)ドキドキ
スイレン(……少し目をあけ……)ソーッ
サトシ「ピカチュウ!」チュッチュ
ピカチュウ「ピカピィ…」チュッチュ
スイレン「…………アウ?」
アシマリ「アオ……?」
ガチャッ
サトシ「おっ!ドア開いたぜ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ワイワイ
スイレン「………えぇ?…えぇ?」
ロトム図鑑「スイレン。人生はハニーミツのように甘くはないみたいロト。ドンマイ」ポンッ
アシマリ「アウ」ポンッ
23 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 22:49:05.09 ID:Vgx5GHC30
外
サトシ「いやー!外の空気は最高だぜ!」ノビー
ピカチュウ「チュウー!」ノビー
スイレン「………」トボトボ
アシマリ「アウ」
ロトム図鑑「ロー」ヒュー
モクロー「クロォ」バサッ
サトシ「! スイレンたちも出てきたな!」
サトシ「へへっ、スイレンがあの看板を見つけてくれたお陰で部屋から出ることできたよ!サンキューな!」
スイレン「うん、よかったね」ムスッ
サトシ「…………?スイレン、なんか怒ってる?」
スイレン「怒ってない!」プクー
サトシ「いや、絶対に怒ってるよ…」
スイレン「だから怒ってない!帰ろ、アシマリ」スタスタ
アシマリ「アウー」
サトシ「ま、待ってよスイレン!」
ピカチュウ「ピカピィ」
ワイワイ
ロトム図鑑「サトシは少し女心というものを学んだ方がいいロト」
ロトム図鑑(それにしても……)チラッ
ロトム図鑑(部屋の中には結構な時間いたハズなのに、外は明るいまま…そして…)
ロトム図鑑(濃い霧もポケモンの気配もキレイさっぱり消えている……)
ロトム図鑑「……なんとも不思議な体験だったロト…」
サトシ「おーい!ロトムー!ロトムからもスイレンに機嫌なおすように言ってくれよー!」
ロトム図鑑「やれやれ、やっぱりサトシにはボクがいないとダメみたいロト」
ロトム図鑑「今いくロトー!」ヒュー
24 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/12(月) 23:11:22.28 ID:Vgx5GHC30
月曜日
アーカラ島
リーリエ「ふぅ……!久しぶりのスクールは楽しかったですね!シロン!」ニコッ
シロン「コン!」
リーリエはおたふく風邪にかかり、先週一週間スクールをお休みしていた
リーリエ「それでマーマネ!マーマネおすすめのスイーツショップは何処にあるんですか?」ウキウキ
マーマネ「うーんと、もうすぐだよ!」
マーマネ「すっごく美味しいスイーツがある穴場だから期待しててね!リーリエ!」
トゲデマル「マキュキュ」
リーリエ「はい!楽しみです!」ワクワク
シロン「コーン!」
リーリエ「……それにしても…そんな美味しいお店に私とマーマネだけで行くなんて……みんなに少し申し訳ないですね…」ウーン
マーマネ「ハハハ、今日はたまたまみんな用事あるって言うし仕方ないよリーリエ」
マーマネ「それに…今日はリーリエの快気祝い!みんなも行ってきなよって言ってくれたからリーリエは気にしないでよ!」
リーリエ「ですが…」
マーマネ「みんなとはまた今度一緒に行こうよ!リーリエは今日を楽しんで!」
リーリエ「…はい!わかりました!」ニコッ
シロン「コーン」
マーマネ「…………」
25 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 01:04:08.20 ID:mgkaXYnU0
リーリエ「ふふっ、シロン!どんなスイーツを食べよっか?」
シロン「コーン」
マーマネ(実は……この間のマオとスイレンが話してた"キスしないと出られない部屋"の話…盗み聞きしちゃったんだよね〜)
リーリエ「でも病み上がりだからあまり食べすぎないようにしないと…」ウーン
マーマネ(そしてその話を手がかりにネットで調べたところ…確かにアーカラにはそういう場所の噂があるらしい…)
マーマネ(気まぐれで霧の中に人やポケモンを誘い込み、不思議な部屋の中で試練を与える場所……噂によると、恋愛成就のスポットでもあると言われているらしい)
リーリエ「マーマネ!そこのおすすめのスイーツはなんですか?」
マーマネ(別名"神さまのイタズラ"と呼ばれる場所が!)
リーリエ「マーマネ?」
マーマネ「え?な、なに?リーリエ?」ビクッ
リーリエ「………どうしたんですか?なにやら上の空のようですが…」
マーマネ「な、なんでもないよリーリエ!」ハハハ
トゲデマル「マキュ」
リーリエ「?」
マーマネ(リーリエが先週休みなのは運が良かったよ…)ホッ
シロン「ゴン!」
マーマネ(リーリエを騙してるようで悪いけど…でも、リーリエだって、きっとこういうミステリーは好きなハズ!)チラッ
リーリエ「? なんですか?」
マーマネ「い、いや…」ハハハ
リーリエ「マーマネの様子がおかしいです」ムゥ
マーマネ(こ、これは……あくまで"神さまのイタズラ"の謎を解明したいっていう好奇心だよ!)
マーマネ(ぼ、僕に下心なんてこれっぽっちもないんだ!)ブンブン
マーマネ「リーリエ!お店はあっちの方だよ!行こうよ!」
リーリエ「はい!」ニコッ
シロン「コーン」
トゲデマル「マキュキュ」
26 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 21:22:32.18 ID:mgkaXYnU0
リーリエ「………えーと、あの…マーマネ…」
マーマネ(ほ、本当にあったんだ……)タラッ
モヤッ
マーマネ("神さまのイタズラ")
リーリエ「………この霧の先に…そのお店があるんでしょうか?」
マーマネ「え?あー、うん…」
マーマネ(うわぁ……噂通り…いや、噂以上に不気味な場所だ…霧が濃くて先が見えないよ…)ガクガク
トゲデマル「マキュキュ…」ブルブル
マーマネ(でも…ここを越えた先に"キスしないと出られない部屋"が…)ゴクリ
シロン「ゴォン!!」グルル
リーリエ「シロン……?」
リーリエ「………あの、マーマネ」
マーマネ「な、なに?」ビクッ
リーリエ「その……論理的結論から言いますと…そのスイーツショップはここを通らないでは行けないのでしょうか?」
リーリエ「………ここ、なんだか不気味で少し怖いです」
マーマネ「……………」
マーマネ(た、確かに…ちょっとイメージと違うな…なんだか嫌な予感もするし…)
マーマネ(噂なんて所詮は噂だよね。マオとカキはたまたま運が良かったってだけかもしれないし、ここは…)
マーマネ「そ、そうだねリーリエ。やっぱり遠回りして…」
リーリエ「サトシやカキならこんな霧の中も躊躇せずに進んでいくんでしょうか?」ボソッ
マーマネ「!」
27 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 21:32:36.39 ID:mgkaXYnU0
マーマネ「だ、大丈夫だよリーリエ!何かあったら僕に任せてよ!」
リーリエ「え?」
マーマネ「僕がついてるからこんな場所怖くもなんともないよ!へっちゃらさ!僕がリーリエを守るよ!」ガクガク
トゲデマル「マキュキュ!」
リーリエ(マーマネ…そのわりには足が震えているような…)
リーリエ「あ、あの…マーマネ…あまり無理はしないで…」クラッ
リーリエ「…………!」クラクラ
マーマネ「ど、どうしたのリーリエ!?」
リーリエ「………な、なぜか急に強烈な眠気が…」ウトウト
シロン「コ…」ウトウト
マーマネ「眠気……?」
マーマネ(まさか……やっぱり噂通りここは……)クラッ
マーマネ「ぅ………僕…も……ねむ…」ウトウト
トゲデマル「マキュ…」ウトウト
バタリ
リーリエ「zzz」
マーマネ「zzz」
シロン「zzz」
トゲデマル「zzz」
28 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 21:47:37.42 ID:mgkaXYnU0
リーリエ「………うーん…」ムクリ
シロン「コーン…」ムクリ
リーリエ「あ、あれ?ここは……?私…確か霧の中で…」キョロキョロ
マーマネ「起きたんだね!リーリエ!」
トゲデマル「マキュ」
リーリエ「マーマネ……トゲデマル…」
リーリエ「あの、マーマネ。ここはいったい…?も、もしかしてここがマーマネの言っていたスイーツショップですか?」
マーマネ「え?」
リーリエ「それにしては…変わったところですね。個室?なのかもしれませんが…イスもテーブルも窓すらなく、あるのはドアだけ…」ウーン
リーリエ「マーマネが穴場というくらいです!ひょっとしてここは地下で、何もないのはサプライズかなにかですか?」キラキラ
マーマネ「えーと……」
マーマネ(うわぁ…リーリエ、ここがスイーツショップだと勘違いしてるよ…どうしよう…)
マーマネ(それにしても……ネットの噂やマオの話の通りだ。ここはあの場所でまず間違いないね!)
マーマネ(……と、いうことはどこかにアレも……)
シロン「コン!」クイクイ
リーリエ「? どうしたんですかシロン?」
シロン「コーン!」スッ
リーリエ「なんですかこれ?……なにか書いてありますね?」ムゥ
マーマネ(! シロンの見つけたアレは!まさか……)ゴクリ
マーマネ「リーリエ!読んでみようよ!」
リーリエ「は、はい。わかりました!えーと、なになに?」フムフム
リーリエ「……………え?」
シロン「コーン」
29 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 22:03:19.75 ID:mgkaXYnU0
『ポケモンバトルしないとこの部屋からは出られません』
リーリエ「ポケモンバトルをしないとこの部屋からは出られません……?どういうことでしょうか?」
シロン「コーン」
マーマネ「え!?」
マーマネ(ぽ、ポケモンバトル!?ど、どういうこと……?な、なんでキスじゃ……)バッ
リーリエ「? マーマネ?」
マーマネ「そ、そんなハズじゃあ…!なんで…」
リーリエ「! そんなハズじゃあ…とは、どういうことですかマーマネ?」ジトー
マーマネ「え!?あ、いや…(し、しまった!口が滑った…)」ビクッ
リーリエ「………マーマネ、何か知っていますね?」ジトー
シロン「コーン!」ジトー
マーマネ「そ、その…」ハハハ
リーリエ「……論理的結論から言いますと、知っていることは全て洗いざらい吐いてくださいマーマネ」キッ
マーマネ「うっ……」ギクッ
マーマネ(や、ヤバイよ……リーリエ、かなり怒ってるよ…)ダラダラ
リーリエ「……………」ジトー
マーマネ「……じ、実は……」
30 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 22:21:58.06 ID:mgkaXYnU0
マーマネ「………って、ことなんだよ…」
リーリエ「……………」
マーマネ(うわぁ…リーリエずっと黙ってる…嫌われたかな…)ハァ
リーリエ「………つまりマーマネは……私を騙してその……む、無理やり……チューをしようと…」
マーマネ「い、いや!その、そうじゃなくって!その…」アセアセ
マーマネ「あ、あくまで噂の真相を確かめようと思っただけであって、下心があった訳じゃ…」ハハハ
リーリエ「……どっちでもいいです。論理的結論から言いますと、マーマネには心底呆れました」ハァ
マーマネ「ぁ………ごめ…」
リーリエ「ハァ…もういいです。さっさと部屋の指示通りにポケモンバトルをしてこの部屋から出ましょう。シロン」
シロン「コン」
マーマネ「う、うん……トゲデマル」
トゲデマル「マキュ」
リーリエ「……マーマネ。私、本で読んだことがあるんですが…」
マーマネ「?」
リーリエ「マーマネの歳ぐらいの男の子なら、女の子とそういうことをしたいと言う気持ちがあるのは普通だと思います。そこは仕方がありません」
マーマネ「………」
リーリエ「ですが、やり方が汚すぎます。最低です!最低すぎます!」
マーマネ「…ご、ごめ…」
リーリエ「いいですかマーマネ!マーマネも男の子ならばもっと男らしく、正々堂々ゼンリョクで正面からです!そんなことでは、いざ好きな女の子ができた時に、その子のハートをゲットできませんよ!」プンプン
マーマネ「そ、その…リーリ…」
リーリエ「……きっとサトシやカキならばこんな卑怯な手は使わないで…」
マーマネ「!」カチン
リーリエ「……マーマネ?私の話を聞いて…」
マーマネ「……なにさそれ」
リーリエ「……え?」
31 :
◆KDBZo6p5dM
[saga]:2018/11/13(火) 22:43:15.30 ID:mgkaXYnU0
マーマネ「さっきからサトシやカキなら、サトシやカキならってなんなのさリーリエ!」
リーリエ「え?」
マーマネ「じゃ、じゃあ!僕だってこの部屋に一緒に入るのはリーリエよりマオやスイレンの方が良かったよ!」
リーリエ「じゃ、じゃあってなんですか!」
リーリエ「だ、だいたい……!論理的結論から言いますと、元はと言えば、マーマネが私を騙してこの部屋に入れたんじゃないですか!逆ギレしないでください!最低です!」
マーマネ「ならリーリエは僕じゃなくってサトシやカキなら素直に喜んでこの部屋に一緒に入ったってことなんだね!!」フンッ
リーリエ「そ、そんな話はしてないじゃないですか!論点をすり替えて開き直るのはやめてください!」
シロン「コ……」
トゲデマル「マキュキュ」
ギャー ギャー
マーマネ「もういいよ!さっさとポケモンバトルしてこの部屋から出ようよ!そして、今度はサトシかカキと一緒に入り直せばいいじゃん!」ムスッ
リーリエ「……さっきからなんなんですかマーマネ…全然言っていることが理解できません」
マーマネ「そうだね。僕だってわかんないよ」グスッ
リーリエ「マーマネ…」
マーマネ「……僕は…サトシやカキみたく、バトルは強くないし、頼りないしカッコよくもないよ…」
マーマネ「だからこんな卑怯な手しか使えないですっごく情けない」
リーリエ「………………」
マーマネ「そうだね。サトシやカキならこんな男らしくない言い訳だってしないね」
リーリエ「……………」
マーマネ「バトル開始だリーリエ!いくよ、トゲデマル!」
トゲデマル「マキュキュ!」グッ
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