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星空みゆき「とうおるるるる……るんるん♪」
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318 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:48:06.13 ID:IG7f/l2YO
あかね「……」
やよい「ここがみゆきちゃんち……」
やよい「あ、あかねちゃんっ な、なんだか……その……言いにくいんだけど……」
あかね「お、おお……なんやえらい気合い入っとるっちゅうか……」
あかね「『スゴ味』が半端ないやん……」
やよい「得体の知れないオーラが漂ってるよう……」
あかね「ほんとにここがみゆきんちなん? キャンディも居候しとるって聞いてるけど」
やよい「と、とにかく呼び鈴押してみよ……?」
あかね「せやな……ほんじゃ行くでッ!」スッ
カチャッ……
あかね「ふぁッ!!?」
やよい「ド、ドアが開いて……!?」
319 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:49:48.60 ID:IG7f/l2YO
「…………」
あかね「(女の人……? めっちゃ美人や)あ、あのォ〜……星空みゆきちゃんの家はここで合ってますか?」
やよい「わ、わたしたち、みゆきちゃんのともだちなんです。今日は一緒に遊ぶ約束をしてて……(みゆきちゃんのおかあさんかな。ママより美人かも……)」
「……そうですか……みゆきの……『お友だち』でしたか……」ニコ…
「すぐに……呼んできますね……もう少しここで待っててください……」
ガチャ……
あかね「……び、びっくりしたわァァ〜……」
やよい「あの人、やっぱりみゆきちゃんのおかあさんだよね……。うん、あの『スゴ味』はまちがいないよ」
320 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:51:58.37 ID:IG7f/l2YO
ドタドタドタ
みゆき「おはよー! ふたりとも待たせちゃった?」バァーン
あかね「お、来た来た!」
キャンディ「キャンディもいっしょクル〜♪」ピョーン
やよい「えへへ、おはようキャンディ♪」
あかね「そんじゃ、みんな待ち合わせ場所に行くで〜ッ!」
……
…………
321 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:53:01.58 ID:IG7f/l2YO
みゆき「イタリアン〜♪ イタリアン〜♪ ナポリタン〜は嘘の味〜♪」
あかね「なんやその歌」
みゆき「んふふ〜♪ だってだって、本格的なイタリア料理が食べられるんだよォ? しかもッ! 『タダ』でッ!」
みゆき「もう期待と希望でお腹がムンムンペコペコォォ〜ッだよォ〜♪」
やよい「みゆきちゃん、ほんと楽しみにしてたんだね」
あかね「なおなんてこの日のために朝ごはん我慢したってゆうてたしな……あ、うわさしてれば……」
なお「おーい!」ブンブン
れいか「みなさん、おはようございます」
みゆき「なおちゃん、れいかちゃん! ぃよーしこれで5人そろったね♪ それじゃみんなであかねちゃんちにしゅっぱーつッ!!」ドドド
なお「あ、コラコラそんな急いでると……」
みゆき「あうっ!!」コケッ
322 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:53:47.53 ID:IG7f/l2YO
「プリキュアは……キャンディの気配はこっちから来てるでござる!」
「待っているでござるよキャンディ……兄がすぐに向かうでござる!」
323 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:54:40.46 ID:IG7f/l2YO
日野家ッ!
トニオ「いらっしゃいませ〜! 本日はようこそお出で下さいました」バァアーン
トニオ「今日はワタクシ、トニオ・トラサルディーが、日頃の感謝を込めて皆様に料理を振る舞いたいと思いまス。どうぞ、堪能していってくだサイ」
やよい「おお……本物のイタリア人ッ!」
あかね「へへ〜♪ どや、おどろいたやろ?」
れいか「こちらこそお招きいただきありがとうございます」ペコォ
トニオ「いえいえ、あかねお嬢さんのご友人にならばいくらでも腕をふるって差し上げますよ」
なお「やったッ! ううーん、よだれが出てきたよ……!」
れいか「なお、はしたないですよ?」
トニオ「まずは席にご案内します。それでは……」
324 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:55:30.94 ID:IG7f/l2YO
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
トニオ「料理を始めましょうか」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
325 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:56:20.81 ID:IG7f/l2YO
バッドエンド王国ッ!
ウルフルン「なんだかよォォ〜……知らない間にプリキュアの数がよ……また『増えて』いる気がするんだけどよォォ〜?」ピッ
ウルフルン「こいつは気のせいじゃあねェェェェよなァァァァ〜? え? マジョリーナのばあさんよォォォォ〜? あ、それダウトな」
アカオーニ「なにィィィィ!? ま、また……。はっ、さてはおまえイカサマしたオニ!?」
マジョリーナ「ぐっ、ぐぬぬぬ……!!」ギリギリ
ウルフルン「はァァァァ!? なんだあそりゃあ!! おめーがよわっちいのがわりーんじゃねーかッ!」
アカオーニ「俺様はよわっちくないオニ!! よーし、今度は『ババ』抜きで勝負オニ!」
ウルフルン「ウルッフッフッフ!! おもしれーなオイ。いいぜ、次は『ババ』抜きでケリつけたらー」
326 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:57:27.08 ID:IG7f/l2YO
マジョリーナ「さっきから『ババ』抜き『ババ』抜きうるっさいんだわさ! このスカタンども!」
アカオーニ「誰がスカタンオニ! おまえも大口叩いといてプリキュアに負けてるオニ!」
ウルフルン「そうだぞー? 負け犬が何吠えてもむなしいだけだぜェ〜?」
マジョリーナ「犬はてめーだろうがこのボケが……」ボソッ
ウルフルン「聞こえてんぞババァァァァ─────ッッ!! 俺は犬じゃねェェェェ!!」
「はーい、みなさんお悩みのようですねェ〜?」
三人「!?」
327 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:57:57.07 ID:IG7f/l2YO
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョーカー「はい! みなさんごきげんよう♪」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
三人「ジョーカーッッッ!!!」
328 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:58:57.66 ID:IG7f/l2YO
ジョーカー「水臭いな〜? 私も作戦会議に混ぜてくださいよォォん?」
ウルフルン「ケェーッ!! てめーなんぞ参加しなくたってな……『答え』は出てんだよッ!」
ウルフルン「人間たちの世界をバッドエンドにしッ!」
アカオーニ「人間たちからバッドエナジーを搾り取りッ!」
マジョリーナ「皇帝ピエーロ様を復活させるッ!」
ジョーカー「グッド! みなさんよーくわかってらっしゃる……そんなみなさんに朗報がッ! プリキュアは5人しかいないんですって!」
ウルフルン「ふーん……意外とすくねーじゃねーの。ま、何人来ようが再起不能にしてやるぜっ」
329 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 20:59:42.95 ID:IG7f/l2YO
ジョーカー「うんうんその意気です。……ですから、理解ってるとは思いますが」
ジョーカー「あーんまり時間をかけないでくださいねェん? ピエーロ様が怒っちゃいますからね〜……」
三人「……!」
ジョーカー「早急に『始末』してください。……頼みましたよォォ〜?」ポワワン
ウルフルン「……ケッ」
アカオーニ「どうやらチンタラやってる時間はねーみたいだオニ」
マジョリーナ「早くプリキュアどもを『始末』しなければッ!」
ウルフルン「上ォォォ等だコラァァァァ!! だったら今度は俺が出てってプリキュアを始末してやるぜェ─────ッ!」
330 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:00:16.13 ID:IG7f/l2YO
だが、この瞬間の選択を彼は激しく後悔することになるッ!
331 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:01:55.53 ID:IG7f/l2YO
場所は変わり、再び日野家ッ!
トニオ「まずはアペリティーヴォ(お飲み物)……『無糖炭酸水』です」
【アペリティーヴォ】
『無糖炭酸水』
イタリアでは通常どこのレストランでもガス入りのアクア・ミネラレ(ミネラルウォーター)が置いてある。ガス入りとガス抜きは客の好みで変えることができる。
332 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:03:36.43 ID:IG7f/l2YO
みゆき「おおー……普通のお水じゃなくて、炭酸水なんだ」
トニオ「最近は日本でも無糖の炭酸水の需要が増えていますが、イタリアやフランスでは昔から種類が多く、レストランの飲み物として親しまれています。スッキリしていておいしいですよ?」
トニオ「それでは、ごゆっくりどうぞ……わたしは次の料理を持ってきます」スタスタ
やよい「へぇ〜、しらなかったよ……。そ、それじゃあいただきますッ!」グィィー
やよい「……あっ……。!!………」ピクッ
なお「こ、この水……おいしい!」ゴクゴク
333 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:04:22.66 ID:IG7f/l2YO
みゆき「え……?」ゴクリ
みゆき「!!」ピキィィィン
みゆき「スッキリとした水の味と爽やかなのど越しッ! い、いままで飲んだどのミネラルウォーターよりもおいしいよッ!」ゴクゴク
あかね「炭酸の粒の一つ一つが弾けるたび口の中に訪れる爽快感! こんな……水がこんなうまいなんてッ!」ゴクゴク
れいか「これは……ここまではっきりと『水』の味を感じたのははじめてです」ゴク
5プリ「「「「「〜〜〜〜〜ッ!!!」」」」」グビグビ
タンッッ
5プリ「「「「「ンまあ〜〜いッ!!」」」」」プハァァーーッ
334 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:05:31.39 ID:IG7f/l2YO
やよい「ハア〜……♪ す、すっきりィィ〜♪」ウットリ
なお「あかね……スゴいよ。水だけでもうこんなに『ハッピー』になれるなんて」ウットリ
あかね「そやろ〜? トニオが厳選した水や、旨ないわけがあらへん。……でも、まさかここまでとはな〜……」
やよい「ハア、ハア……あかねちゃん、わたし、まだ水を飲んだだけなのに感動で汗が出てきたよ〜……」ハアハア
あかね「はは、そなおおげさな」
みゆき「いや、ホントだって……それに何だか……身体中が熱く……」ハアハア
キュルルルルルルル……
れいか「あら? この音は……一体なんでしょうか?」
335 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:06:12.24 ID:IG7f/l2YO
みゆき「!!」バッ
やよい「!?」バッ
なお「ふ、二人ともどうしたんだ。急に立ち上がったりなんかしてさ」
やよい「お、音が……」
あかね「ん?」
みゆき「『血液』ッ! かっ……身体中の『血液』がっ! 音をたてて体内を駆け巡っているゥゥゥ─────ッ!!」ギュルルルルルルルル
あかなお「な、何ィィ─────ッッ!!?」
336 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:07:16.52 ID:IG7f/l2YO
やよい「ふええ〜……な、何これェェ〜!? わたしの体どうなっちゃってるの〜!?」ギュルルルルルルルル
れいか「きッ聞こえますッ! 今はハッキリと、みゆきさんとやよいさんの体内を、血液がとてつもない勢いで循環する音が聞こえますッ!!」
ギュウルルルルルルルルルル!
なお「な、なんか音が大きくなってないか……?」
あかね「みゆきィィッ!! やよいィィ〜ッ!! だ、だいじょうぶなんか!?」
みゆき「うわあスゴいッ! スゴいよあかねちゃんッ! 頭のてっぺんから爪先まで血液のビートが刻まれているみたいだよ〜!」ギュルルルルルルルル
やよい「わあああああああ!?」ギュルルルルルルルル
あかね「ふ、二人とも落ち着くんや! しっかりしぃやァァ────ッッ!!」
337 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:07:43.78 ID:IG7f/l2YO
みゆやよ「ウルトラハッピー……」キラキラキラ
あかね「へっ……?」キョトン
338 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:08:44.46 ID:IG7f/l2YO
みゆき「なにこれ……体全体から『凝り』が消え去っちゃって、疲れが遠くに吹き飛んでいくような感覚が……!」キラキラキラ
やよい「昨日ちょっと夜更かししちゃって寝不足だったのが一発でなくなっちゃった……!」キラキラキラ
みゆやよ「まさにウルトラハッピィィィィ────ッ!!!」キュピィィィン
なお「どうなってんだこれ……」
れいか「お二人の顔が生気に満ち溢れています。でも、なぜ急にこれほどの変化が表れたのでしょうか?」
トニオ「それは『デトックス効果』デス」スタスタ
れいか「トニオさん」
339 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:11:07.13 ID:IG7f/l2YO
トニオ「炭酸水に含まれる二酸化炭素が血管内の二酸化炭素濃度を上げ、対抗して酸素を取り入れようと血管を拡張させる現象でス」
トニオ「そのため『血の流れ』が良くなり、体にまんべんなく血液が行き届くため体の凝りが解消されマス」
トニオ「そして、新陳代謝が上昇することによって身体と精神の疲労を緩和させたのデス」
あかね「炭酸水にそんな効果が……! けど、なんでみゆきとやよいだけあないなごっつい効果が表れたん?」
トニオ「そちらの二人のお嬢さんは顔の『むくみ』と首筋の『腫れ』から、寝不足から来る疲労とストレスが溜まっていると判断しました」
トニオ「デスから、その疲労が回復するように料理をお出ししたトイウわけです……。……そろそろですね」
340 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:12:25.49 ID:IG7f/l2YO
みゆき「な、なんだか急にお腹が減ってきたよ……」キュルルル
やよい「わたしも……」キュルルル
なお「……うん、わたしも」キュルルル
あかね「な、なおも? どないなっとんのや……」キュルルル
れいか「わたしもです……やだ……はずかしい////」キュルルル
トニオ「炭酸水を胃に入れたことで、胃腸が刺激され消化機能が促進されます。みなさん、もうお腹がペコペコでしょ?」
なお「た、確かに……!!」グギュー
みゆき「もう待ちきれないよ〜!」ジュルリ
トニオ「ふふ、では料理を続けましょうか……」
341 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:13:42.35 ID:IG7f/l2YO
トニオ「お待たせしました。アンティパスト(前菜)、『タコのトマトソース煮』デス……」ニコ
5プリ「おォ〜〜〜!!」キラキラキラ
【アンティパスト】
『タコのトマトソース煮』
【材料】
・マダコ(足、明石産) ・にんにく
・トマト ・赤ワイン(サルディーニャ産)
・タマネギ ・唐辛子
・塩 ・胡椒
・オリーブオイル ・イタリアンパセリ
(賞味時期 冷めないうち)
イタリア南部を代表する家庭料理
ぶつ切りにして下拵えしたタコをトマトソースで煮込んだシンプルなもの
イタリアにおいてこの料理はタコがトマトソースの海で溺れている様を連想させるため
『ポルポ・アッフォガート(タコの溺れ煮)』の名で呼ばれ親しまれている。
水ダコではなくマダコを使うのがポイント
342 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:15:06.85 ID:IG7f/l2YO
トニオ「本来この料理はセコンド・ピアット(主菜)向けの料理なのですが、今日はアンティパスト向けに調理した特製になってまス」
みゆき「うわあ、とっても美味しそ〜!!」キラキラキラ
なお「へェ〜……タコか〜! イタリアってタコを使った料理があるんだ」
あかね「うちも最近知ったんやけどな、トニオの故郷のナポリじゃわりと普通の食材なんやて。へへ、うちの故郷の大阪もたこ焼きで使ってるしな。大阪とイタリアの意外な共通点ってヤツや」
トニオ「そのとおり。イタリアはヨーロッパでも珍しくタコを食材として扱っています……。そして、トマトはイタリア料理には欠かせない重要な食材の一つでス」
トマト「わたしの故郷の食材とあかねお嬢さんの故郷の食材……この二つの誇りある食材を使用して作った料理ということデス。どうぞ、御召し上がりくだサイ」ニコ
みゆき「いっただっきまーす!」パク
みゆき「……!!」
343 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:17:18.27 ID:IG7f/l2YO
やよい「こッこれは……まさに絶品ッ!!」パクパク
あかね「さっと塩をふってタコ本来の濃厚な味を引き出しつつ、あっさりトマトソースが何倍にも旨さを引き出しとる! アトを引く味や!」モグモグ
なお「トマトの甘味と酸味を楽しむと同時に、微かに香る赤ワインの上品な渋味とまろやかさ! 食欲をくすぐって何個でも食べられるよ!」ガツガツ
れいか「フォークに簡単に刺さるほど柔らかく煮込まれながらもしっかり感じる確かな歯応えと、噛めば噛むほど溢れ出る旨味! 素晴らしい『仕事』です!」パクパク
みゆき「最高だッ! 文句のつけようがないィィッ! まさに味のゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)ッ!!」ガツガツ
5プリ「ゥんまあ〜いッ!!!」キラキラキラ
344 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:18:50.44 ID:IG7f/l2YO
なお「あかね〜! 最高だよっ! こんな美味しいタコ料理食べたことないよ〜!」ガツガツ
あかね「そーやろ! これで前菜なんて幸せ過ぎる〜! トニオが家に来てくれてよかったァァァァ!!!」ガツガツ
ピシッ……パキィィッ……
やよい「……? ねえねえみゆきちゃん。なんか、音がしない? こう、なんか……乾いた音が」
みゆき「え、音〜? ……そういえばなんだかこっちから」クルゥリ
みゆき「げぇッ!!?」
345 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:19:18.13 ID:IG7f/l2YO
ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ
あかね「旨い! 旨いィィ!!」ピシッパキッ
なお「来てよかったァァ〜!!」ピシシシシ……
ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ
みゆき「あかねちゃんッ! なおちゃんッ! か、顔に……『顔にヒビが入ってる』よッ!!?」
346 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:20:20.16 ID:IG7f/l2YO
あかね「へ、何ゆうとるんやみゆき? うちの顔がどうしたって?」ピキパキィッ
なお「ヒビって……なんのこと?」サッ
なお「顔に亀裂がァァァァァァ!?」ピシィ────ッ!
あかね「ほんまやァァァァァァ!? な、なんやコレェェェェェェ!?」パキィィィィン!
トニオ「おォ……効果が表れたようですね……」
あかね「トニオォォォォォォ!! コレは一体どうなっとんのやァァァァ!?」パキキキキ
れいか「あかねさんっ大声を出すと亀裂が、大きくッ!」
347 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:23:28.82 ID:IG7f/l2YO
トニオ「ご心配いりまセン……それは肌の老廃物が自然に剥がれ落ちる前兆です」
トニオ「洗面所に行くことをオススメしまス」ニコ
なお「あかねッ! 洗面所こっちであってる!?」
あかね「せや、早く行かんと!!」ダダダ
やよい「あのォォ〜……トニオさん、あかねちゃんとなおちゃんは大丈夫なんですか?」
トニオ「はい、あの二人は少々肌が荒れぎみでしたので、コラーゲンとビタミンが豊富なタコとトマトを合わせることで、肌の真皮層を刺激して古い皮膚や角質を根こそぎ除去シタのです」
トニオ「ほら、もうすぐ二人が帰ってきますヨ?」
みゆき「あっ、なおちゃんあかねちゃんおかえり〜ッッッ!?」
パァアアアアア─────ッッッ!!!
やよい「光り輝いてるゥゥゥゥ────ッッ!?」
れいか「まっ眩しいッッッ!!」
348 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:26:51.90 ID:IG7f/l2YO
なお「なんだかさぁぁ〜ッッッ! ……スゴい爽やかな気分だよ……」ツヤヤヤァン
あかね「ほんまや……まるで文字通り『脱皮』したかのような清々しい気分や……」キラキラキラァン
あかなお「ウルトラハッピィィィィ────ッ!!!!」キュピィィィン
トニオ「グラッツェ〜♪ 喜んでもらえて光栄でス。それでは私はパスタの茹で加減を見なければいけないので……」クルゥリ
やよい「あ、いっちゃった……ね、ねえ二人とも、ほんとになんともないの?」
あかね「ん〜? すこぶる絶好調やで。ホラ、お肌つるつる〜ん♪」ツルゥン
なお「運動部は肌が荒れやすいからな〜。これは嬉しいッ!」ツルルン
みゆき「うぅ〜む……トニオさんがあそこまでスゴいシェフだったなんて……プリキュアに誘えばよかったかな」ボソリ
あかね「みゆき、なんか今えらいこと言わんかった?」
やよい「でも、あんなスゴい料理を作れる人がなんで日本に来たんだろう……。本場のイタリアでレストランを開いても充分過ぎるほど通用すると思うんだけど」
なお「確かに……この味は何処で出しても三ツ星は確実だよ」
キャンディ「れいか、キャンディもそれ食べたいクルー……」ヒョコリ
れいか「あ、すみませんキャンディ。あまりの美味しさに夢中になっていました……。それでは、トニオさんが来る前にどうぞ」サッ
キャンディ「クル〜♪」パクパク
349 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:28:33.76 ID:IG7f/l2YO
みゆき「うむむ、人にはいろいろな事情があるからねェ〜。なんにしても、トニオさんが日本に来てくれたおかげでこんなに美味しい料理を食べられるんだから」
みゆき「今はそれでウルトラハッピー! ……でいいんじゃない?」
あかね「せやな、考えてもしゃあないし、今は料理をたのしもか!」
なお「うんうん! 次は何がくるのかな〜!?」キュルルル
トニオ「お待たせしました。次はプリモ・ピアット(第一の皿)……パスタ料理デス。その名も……」
みゆき「あ、あれってもしかして……」
350 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:29:19.91 ID:IG7f/l2YO
トニオ「そう、みなさんもご存じ『カルボナーラ』ですッ!!」バァアーン
【プリモ・ピアット】
『カルボナーラ』
【材料】
・タリオリーニ(2〜3o幅の平打ち麺)
・パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)
・白ワイン(ピエモンテ産)
・卵黄 ・ペコリーノチーズ
・黒こしょう
(賞味時期 お早めに)
イタリアンパスタの王道中の王道料理。
卵、チーズ、黒胡椒で味付けされたこの料理は日本人にも馴染みが深く、イタリアンレストランで置いていない所は無いと言われるほどである
生クリームは使わず、ペコリーノチーズ(羊のチーズ)を使用して甘さと塩辛さを引き出している
351 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:31:29.11 ID:IG7f/l2YO
みゆき「わたし、コレ大好きなんだよねェ〜!!」
なお「奇をてらわない直球勝負で来たか……。気に入ったァァ〜ッッッ!!」ビシッ
れいか「シンプルな料理ほど料理人の腕がはっきりと解ると言いますが、よほど腕に自信があるようですね」
やよい「いや、トニオさんなら期待『大』だよう!」
トニオ「カルボナーラの歴史はそう古いものではありません。それまで卵とチーズを使用したパスタはあっても、明確に『カルボナーラ』と名付けられたのは第二次世界大戦後と言われてまス」
みゆき「ふむふむ」
トニオ「当時、イタリアに進軍したアメリカ軍の若年兵たちが疲労と空腹でホームシックにかかった際、それをみかねたイタリアのシェフたちが振る舞ったのをキッカケに世界に広まったそうです」
れいか「なるほど、アメリカ人はベーコンと卵が大好きですからね」
あかね「なんか、ええ話やなー。敵さんにこんなご馳走するなんて」
トニオ「イタリア人の『食』に対する誇りと執念から産み出された美談というわけデス。……それでは、ごゆっくり……」スタスタ
352 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:35:23.47 ID:IG7f/l2YO
あかね「これもめっちゃ旨そうやな〜。では、さっそく……」
みゆき「……ッ!!」ズビズバー
なお「ッッッ!!」ズビズバー
あかね「もう食べとる……」
みゆき「だっだってコレ、たまんなくいい匂いがするんだもん!」ズババー
なお「ペコリーノチーズの独特な風味が一気に食欲を開花させてるって感じかな!? とにかく、やめられない止まらないィィ!!」ズババババ
やよい「激ウマシコシコのパスタに絡んだ濃厚チーズとベーコンが奏でる三重奏ッ!!! まさにステアウェイ・トゥ・ヘブン(天国への階段)を一気に駆け上がる気持ちッ!」ズババババ
れいか「濃厚でありながらまったく飽きがこないのは、黒胡椒と隠し味の白ワインから来るピリッとした辛味のおかげですね! 何皿でも頂けますッ!」モクモク
あかね「ゴクリ。……あかん、出遅れた……う、うちもいただきまーすッ!!」ズビズバー
5プリ「ゥんまァァ〜〜いッ!! ボーノ」キュピィィィン
キャンディ「クル〜……みんなばっかりズルいクル。キャンディだっていっぱい食べたいクル!」プンスカ
353 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:39:35.43 ID:IG7f/l2YO
……フワァアアアア……
キャンディ「……クル〜……?」クンクン
キャンディ「向こうからいい匂いがするクル!」トテテテテ
354 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:40:06.85 ID:IG7f/l2YO
ウルフルン「プリキュアめ、どこ行きやがったんだァァ〜? この町に全員揃ってるぐれーしかわからねーからな……」
ウルフルン「こーなったら適当にアカンベェ作って暴れさせて……」
フワァアアアア……
ウルフルン「……」ゴクリ
ウルフルン「な、なんかスゲーいい匂いがするじゃあねーかッ! 腹へってきたぜェェ!!」
355 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:41:26.60 ID:IG7f/l2YO
調理室ッ!
キャンディ「おなかすいたクル〜……。くんくん、こっちから甘酸っぱいいい匂いがするクル!」クンクン
トニオ「……」ユラァア
キャンディ「あ、トニオさんクル! 今度はなに作ってるクル〜?」
トニオ「おや、あなたは……」
キャンディ「あああっ!? いけないクルー! キャンディの正体ばらしちゃダメクル! またみゆきがキレちゃうクル〜!」
トニオ「……フム、しゃべるラム肉とは珍しいデスネ。……ちょっと、あなたコレ、食べてみます?」スッ
キャンディ「クル?」
フワァアアアア……
キャンディ「そ、それ、スゴくおいしそうな匂いクル〜……」ヨダレダバァ
356 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:43:20.21 ID:IG7f/l2YO
トニオ「この『仔牛肉のサルティンボッカ』はシンプルな料理ですが、ソースの調整が難しいので、味見役が欲しかったのですが……」
キャンディ「キャンディ! キャンディがあじみするクル! 食べたいクル〜!」
トニオ「おーそうデスカ! それはちょうどよかったデス。では、どうぞお召し上がりください……」
【セコンド・ピアット】
『仔牛肉のサルティンボッカ』
【材料】
・仔牛フィレ肉 ・生ハム
・マッシュルーム ・塩
・コショウ ・セージ
・小麦粉 ・オリーブオイル
・無塩バター ・白ワイン(ヴェネト産)
・じゃがいも ・インゲン
(賞味時期 約15分)
サルティンボッカとは『口に飛び込んでくる』という意味
あまりにも簡単で、短時間に作れることからこの名前が付いたと言われている
仔牛肉の下味は薄めにし、主に生ハムの塩気とソースの味を同時に楽しむ北イタリア出身の家庭料理である
357 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:48:02.56 ID:IG7f/l2YO
キャンディ「いただきまーすクル〜!」ガブリィィ
フワァアアアア……
キャンディ「クル!? 口にいれたとたんにお花のようないい匂いが広がるクル〜!」キャッキャ
トニオ「ソースに使っているヴェネト産白ワイン、『ソアーヴェ・クラシコ』は、花のような芳醇な香りと共に優しい甘味と酸味を楽しませてくれマス」
キャンディ「クル〜♪ お肉と生ハムだからもっと重いかと思ってたけど、やわらかくっていくらでも食べれるクル〜!」パクパク
トニオ「仔牛と生ハムの間にある『セージ』が両者の脂をサッパリさせ、食べやすくしているのデス。さらに抗菌、消臭効果で肉のわずかな臭みを取り除いてマス」
トニオ「まさに、『肉で肉を食べるための肉料理』と言えるノデス」
358 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:51:26.40 ID:IG7f/l2YO
キャンディ「す、スゴいクル〜……。こんなにガッツリ食べてるのに、ど、どんどん、お腹が減ってくクル。ま、まだまだ食べたいクル!」ガツガツ
トニオ「おや、やはりあなた! 食生活が偏ってマシタか。お菓子ばかり食べてるから体の栄養バランスが崩れてます。もっと野菜やお肉を食べなきゃダメデスよ?」
キャンディ「に、肉の旨みと生ハムの旨みが同時に襲いかかってくるとおもえば、白ワインソースとセージのつややかな香りが優しく包み込んで、喉を通る度にハッピーを感じるクルゥゥ!!」ガツガツ
キャンディ「こ、これはまさに『天国』! キャンディは今、ヘブンズ・ドアー(天国への扉)を開いたクル〜!!」パァアアアアア
キャンディ「ゥゥんまァァ〜いッ!! クルッ!」キュピィィィン
359 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:53:32.53 ID:IG7f/l2YO
トニオ「クックック……いいぞ……いい食べっプリだ……この『仔牛肉のサルティンボッカ』は成功だ……」
ウルフルン「なんだァァ〜? せっかくいい匂いに誘われて来てみりゃあもう食っちまってるじゃあねーか!」
トニオ「!!」
ウルフルン「まあいいか、そこらにあるもんでも漁って食っちまえば……お、こりゃなんだ? レモンの皮か?」ゴソゴソ
トニオ「………………」
ウルフルン「皮なんてゴミみたいなモンを後生大事にビンなんかに入れてよォォ〜? バカじゃねーのかギャハハハハ!」ベタベタ
360 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 21:58:20.75 ID:IG7f/l2YO
────ヒュオンッッ……
ドカァッッッ!!!
ウルフルン「あひゅっ!? な、なんじゃあっっ!?」
ビィィィイン……
ウルフルン「ほ、包丁……? ハッ!?」クルゥリ
361 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 22:00:47.50 ID:IG7f/l2YO
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
トニオ「…………」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ウルフルン「て、テメーいきなりなにしやがんだぁぁっっ!?」
362 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 22:02:15.81 ID:IG7f/l2YO
ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ
トニオ「私は……『ギャング』ではありません……。ですから、『ブッ殺す』と心の中で思っても、既に行為は終わってるなんて物騒なことはシマセン……」
ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ
ウルフルン「お、おまえ……ッッ」
トニオ「だから最初にちゃんと警告シマス」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
トニオ「手を洗いなさい。『ブッ殺しマス』よ?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
363 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/15(土) 22:02:45.10 ID:IG7f/l2YO
今日はここまでです
メシテロ万歳
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/16(日) 00:03:54.76 ID:sOQmP5qBo
乙ゥ〜
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/16(日) 00:07:48.59 ID:B9/Qc2mE0
乙
途中途中でネタがちょっとずつ入っててクスッと来てしまうw
366 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 06:44:29.25 ID:eR3BStoPO
おはようございます
続き投下します
367 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 06:46:45.28 ID:eR3BStoPO
「キャンディ……こっちからキャンディの生命エネルギーを感じるでござるッ!
この感覚、もうすぐとみたでござる」
「しかし、同時に感じたドス黒いエネルギー。これはバッドエンド王国のもの! キャンディが危ないっ」
「キャンディ、待ってるでござる〜!!」
368 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 06:47:45.36 ID:eR3BStoPO
調理室ッ!
ウルフルン「なんだテメーはァァ〜? いきなり包丁ぶん投げといて『手を洗いなさい』だとぅ?
それがよォォ〜……人にものを頼む態度かッ!? ええ!?」
トニオ「おや、あなた犬の被り物をしているのではないのですか? てっきり泥棒かなにかと思ってイタのですガ」
ウルフルン「俺は犬じゃあねええッ! オオカミだッ! テメー調子乗ってるんじゃねぇぇーぞコラァ!!」
トニオ「調子に乗ってるわけではアリマセン。
この調理場を任されたシェフとして、清潔を保つのは『当然』のことデス」
トニオ「それをさっきからあなた……周りをベタベタ触って、何を考えてるんデスカ! バイ菌は調理場の最大の敵なんですよ!?」クワッ
ウルフルン「あ、ああ……?」
トニオ「調理場においては清潔第一!!例外はアリマセンッ!!『手を洗ってちゃんと掃除するまで』許しませんッ!」
トニオ「ドーシテモ嫌だというなら仕方アリマセン、『覚悟』してもらいマスッ!」シャキィィン
ウルフルン「な、なんだこのコックの迫力! とてもコックが発していい迫力じゃあねえッ! ナニモンだァァ〜!!?」
369 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:03:08.10 ID:eR3BStoPO
トニオ「ヒャウッッッ!!」ビュオムッ
ウルフルン「うおお、包丁を何本も手裏剣のようにッッッ!!」サッ
ドスカカカカァッッッ
ウルフルン「あっぶね……! コラァテメー! 調理道具を武器にしていいんかよー!」
トニオ「問答無用でスッ!!」つ石鹸
ブォオオオムッッ
ウルフルン「ウォオオオオ─────ッッ!?」ガキィイイン
トニオ「フゥウウム……小賢しいオオカミさんデスネ。まだ従わないつもりですか……?」グググ
ウルフルン「ぐ、おおおおおっっ!? なんじゃあコイツのパワーはッ!? とてもコックが持っていいようなパワーじゃあねえ────っ!!」
トニオ「料理人に必要なのは『パワー』デス! 一回真剣に料理したくらいで倒れるような軟弱な人たちとは鍛え方がチガイマスッ!」グググ
トニオ「さあ! 石鹸とバケツを持って掃除しなさい! さもなくば『ブチ殺し』マスッ!!」グググ
370 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:04:34.07 ID:eR3BStoPO
ウルフルン「だッ……! 誰が人間の命令に従ってやるものかよ! 死んでもゴメンだぜェェ────ッッ!!」グォンッッ
トニオ「オオウッ!?」グワーー
ウルフルン「ハァァー……! よーやく脱出できたぜ……! とても認めたくねーが人間の癖に俺を『ビビらせる』なんてよぉ」
ウルフルン「生意気だぜェェ〜ッ!! そして気に入らねえッ!! 俺はテメーをバッドエンドにしなきゃあ気がすまなくなったぜ!」
トニオ「バッドエンド?」
ウルフルン「後悔しなコックが!! テメーもこれでオシマイだァァ────ッッ!!」
ウルフルン「世界よ! 最悪の結末(以下略」ベッタァアー
トニオ「オワァアアアアア!?」ズギューン
371 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:07:45.44 ID:eR3BStoPO
みゆき「なんだか遅いね〜! トニオさん、時間かかってるのかな?」
やよい「そんなに時間がかかるなんて、スッゴク難しい料理作ってるのかなあ」
あかね「うーん……それはなんか違うわ」
なお「あかね、どうしたの?」
あかね「トニオの作る料理は一部の気取ったグルメが食べるような難しいものじゃああらへん。オカンから子どもに受け継ぐような、そんな料理が中心なんや」
れいか「それでは、大がかりな料理を作るとは考えにくいと……?」
あかね「せや。だからこない時間かかるわけないんやけど……」
372 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:08:27.14 ID:eR3BStoPO
ドゴルォオォンッッ!!
あかね「おわあっ!? な、なんや〜!!?」
なお「調理場からだよッ! ……それにこの感覚は」
みゆき「バッドエナジーだァッ!! トニオさんが危ないィィ────ッ!!!」
れいか「みなさん、行きましょう!!」
やよい「あわわ、ま、待ってェェ〜!!」
…………
……
みゆき「トニオさーんッ! だいじょうぶ!?」バタァアーン
みゆき「……ハッ!?」
トニオ「……」ドヨォオン
やよい「トニオさんからFUKOのエナジーが!!」
あかね「ちゃうで、バッドエナジーやっ!」ビシッ
なお「冷静にツッコミしてる場合じゃあないってば」
れいか「バッドエンド王国のしわざですね……!」
ウルフルン「ウルッフッフッフ……その通りだぜプリキュア」
みゆき「オオカミさん!」
373 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:09:14.54 ID:eR3BStoPO
ウルフルン「5人揃ってるってことはよォォ〜……。ここで倒しちまえばオシマイってワケだ……違うか? ええ?」
みゆき「せっかく楽しくお食事会してたのに……こんなのひどいよッ!」
ウルフルン「ケェーッ! 何がお食事会だァァ!? こっちは危うくコックに料理されちまうとこだったんだぜッ!!」
あかね「へ、それって……まさか……」
やよい「メインディッシュってもしかして……」ガタガタ
ウルフルン「何ソーゾーしてんだッ!? いくらなんでも犬を出すわけねーだろーがよ!!」
なお「自分で犬って言ってるよ……」
ウルフルン「ハッ!? ……ま、まあいい。今日こそテメーらを再起不能にしてやるぜ! 覚悟しろよプリキュアァァ────ッ!!」ポーイ
374 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:10:51.89 ID:eR3BStoPO
アカンベェ「アカンベェ〜!!」グワァア
みゆき「ビンのアカンベェ!?」
れいか「よく見ると中にレモンの皮が入ってますね」
やよい「あ、わたしあれ知ってるよ〜。あれってレモンピールの砂糖漬けだね。きっとドルチェに使うんだね」
みゆき「ドルチェ!!」
あかね「てゆーことは」
なお「あれがないと〆のスイーツが食べられないッ!!」ガビーン
れいか「なお、スイーツよりも先にトニオさんを助けないと」
みゆき「トニオさんをバッドにするだけじゃあきたらず、みんなのスイーツを奪うなんて許せないっ」
みゆき「みんなッ! 変身するよッッ!!」クワッ
やよなおれい『YES !!』ビシィィー
あかね「それはあかんってセンパイ的な意味で」
375 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:11:31.61 ID:eR3BStoPO
5プリ「プリキュアッ! スマイルチャージッッ!!」レディー!
省略ゥ!!
ハッピー「はい! ここでみんなに相談デス」
ピース「ど、どしたのハッピー? みんな変身終わったよ……?」
ハッピー「んふ〜♪ あのねピース、わたしたちってさァァ〜、チーム名って決めてなかったよね?」
ハッピー「わたし、いい名前を思い付いたんだけどッ! 決めていいかなァ?」
ピース「チーム名……な、なんかワクワクするねッ! いい、いいよ〜そーいうの〜♪」
ピース「ね、みんな!!」クル!!
サニー「どうでもいい」
マーチ「すこぶるどうでもいい」
ピース「冷たいまなざしッ!?」ガビーン
ビューティ「いえ、ここはお互いの結束を深めるために、チーム名を決めるべきだと思います」キリッ
ピース「ビューティ〜!!」キラキラ
376 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:12:16.26 ID:eR3BStoPO
ハッピー「ぃよォォ〜しッ! 決まったッ! それじゃあこのキュアハッピーが名付け親になってあげるよ!!」
ハッピー「ズバリ、5つの光が導く未来的な意味で
『YES ! プリキュアファ」
サニー「だからそれはあかんって。センパイ的な意味で」
ハッピー「えぇ〜。ぜったいこれだと思ったのに……はっぷっぷー」
マーチ「ハッピー、もっとこう、みんなの幸福を呼び込む感じがいいと思うな」
ハッピー「幸福? ……ンッンーいい響きだねェ〜♪ それじゃあ幸福を呼ぶための一番の方法から取って付けよう」
ハッピー「幸福=スマイル!! 苦しいときこそニヤリと笑え〜からいただこうッ!!」
ハッピー「すなわち『スマイルプリキュア!』『スマイルプリキュア!』と名付けようッ!」バァアーン
ハッピー「それじゃあみんな!ご一緒にィィ〜♪」
ハッピー「5つの光が導く未来ッ!!」キリッ
5プリ「輝け!!!」ザッ
5プリ「スマイルプリキュアッ!!」ドッギャァァーーーーン
ハッピー「決まったァァ────ッ!!」バァアーン
377 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:12:53.11 ID:eR3BStoPO
ウルフルン「……」
ハッピー「待たせたねオオカミさん! このキュアハッピーが、あなたのスマイル取り戻してみせるッ!」キュァアン♪
ウルフルン「キャラが定まってねーぞおまえ……。他にもいろいろツッコミてーとこはあるがとりあえずほっといてやるぜ……」
ウルフルン「やっちまえ! アカンベェ────!!」
ハッピー「ウオオ、負けるかァァ────ッッ!!」
アカンベェ「アカンベェ〜!!」ブォンッッ
ドグシャァアッッ!!
ハッピー「あぼっふぇッッ」ズギューン
4プリ「ハッピィィィィィィ!?」
378 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:49:32.84 ID:eR3BStoPO
ハッピー「つ、強い〜……。な、なんで? いままでのアカンベェとはパワーもスピードもけた違いだよ」
ビューティ「どうやら敵も本気で来ると言うわけですね」
サニー「なんや、ようやく本気出したっちゅうわけか。おもしろくなってきたで〜!」
ウルフルン「(いやいやいやまてまてまて。俺が出したのはフツーのアカンベェだぜ。それがなんであんなにツエーんだッ!?)」
ウルフルン「……んん?」
トニオ「マッシモ……」ドヨォオン
ウルフルン「あのコック、陽気なイタリア野郎かと思いきや、なかなか根が深いバッドエナジーを発してやがるッ! だからアカンベェも強いのか……人は見かけによらねーな」
ウルフルン「コイツは意外な掘り出し物だぜッ! 行け、アカンベェ!! プリキュアを始末しろ!」
アカンベェ「アカンベェ〜!!」
ピース「あわわ、来た来た〜!!?」
379 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:50:14.15 ID:eR3BStoPO
ハッピー「ピース、慌てないで! 前と違って敵は一体。落ち着いて必殺技を叩き込めばどうってことはないよ!」
マーチ「ってことは、やることは決まったね! 直球勝負ゥゥ!!」
サニー「ほな、やったるでェェ〜!!」
サニー「プリキュアッ! サニーファイヤー!!」ドゴァアッ
ピース「プリキュアッ! ピースサンダー!!」ズギャァアン
マーチ「プリキュアッ! マーチシュートッ!!」バグォオン
ビューティ「プリキュアッ! ビューティブリザード!!」シャァアアンッ
ハッピー「さあ、コイツでトドメだよッ!」
ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ
トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラァァァァ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
アカンベェ「アカンベェ〜!!」パッシィア
ハッピー「ッ!?」ググッ
ピース「うそ、効いてない……!?」
380 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:51:06.69 ID:eR3BStoPO
ビューティ「全員の必殺技を叩き込んだのにですか!?」
アカンベェ「べェェェェ────ッッ!!」ドゴァアッ
5プリ「キャアアァァ────ッッ!!?」
ウルフルン「お、おお〜! これはイケるッ! ベネッ! 予想外にベネッ! 勝てるぞォォ〜!!」
「そこまででござるッ! バッドエンド王国ッ!」
ウルフルン「あ? 誰だァァ〜!? 今いいところだってのによォォ〜?」クルゥリ
ポップ「このポップ、悪党に名乗る名など持ち合わせておらぬでござる!」バァアーン
ウルフルン「……名乗ってんじゃねーか」
ポップ「はッ!? し、しまったでござる!?」
ウルフルン「その頭脳のマヌケ具合からして、おめーメルヘンランドのもんだな? わざわざ何しに来やがった?」
ポップ「ふ、妹の気配とバッドエナジーに惹かれて来てみれば、バッドエンド王国の幹部と伝説の戦士、プリキュアに会えるとは……」
ポップ「手間が省けたでござる! さあ、後はキャンディ、どこにいるでござるか?」
……バリ……ムシャ,ムシャァ……
ポップ「む? そこにいるのは……」
「……」ピタッ
381 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:51:55.20 ID:eR3BStoPO
ポップ「オオッ! やはりそのうしろ姿はキャンディ!! 元気にしていたでご、ざる……か……?」
……ガツ……グチャグチャ……
キャンディ「……オ、ニイ……チャァァァァ〜ン……?(CV楠見尚己)」ドギャーーーー
ポップ「キャンディィィ────ッッ!!?」ガビーン
キャンディ「オニーチャン……。キャンディクルゥゥゥゥ……(CV楠見尚己)」ドギャーーーー
ポップ「え、キャンディ? これキャンディ!? この、まるでアフリカに住む凶暴な猿マンドリルに種の改造を行い、戦闘用に訓練したかのような生物がキャンディ!?」マーチンッ!!
ウルフルン「なげーよ」
トニオ「さすがわたしのセコンド・ピアットデスネ……あれほどの強化が肉体に表れるとは……」ドヨォオン
ウルフルン「コイツはコイツでフツーに話してるしよォ〜……」
382 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 07:52:34.90 ID:eR3BStoPO
キャンディ「フシュゥゥゥゥ。プゥゥゥリキュアッ。プリキュア助けるクルゥゥゥゥ……。キャンディが助けるクルゥゥゥゥ……!」メキメキ
キャンディ「キャンディィィィィもっ!! プリキュアの力にッッ!! なァァァァりたァァァァいクルゥゥゥゥ!!!」ドギャーーーー
ビッカァアァァ─────ッッ!!!!
ウルフルン「ウオオッ!? なんだァァ〜!?」
ポップ「ああっ!? キャンディから発せられたおぞましい『閃光』が死肉に群がる屍生人のようにプリキュアに向かっていくでござるゥゥ────ッ!!!」
ドギャオゴォオアッ!!
メメタァッ!!
パァアア────────ッッ!!!
383 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 09:38:44.52 ID:eR3BStoPO
ポップ「こ、この光はァァ〜!?」
トニオ「まちがいありません……わたしの『パール・ジャム』の身体活性化能力と、子ヒツジさんの力」
トニオ「そして彼女たちの眠っていたパワーが合わさり、かつてない『現象』にナロウとシているのデス」
トニオ「即ち、『武装現象(アームド・フェノメノン)』ッ!!」バァアーン
────バグォオンッッ!!
ウルフルン「な、なんじゃあありゃァァ〜!?」
プリキュアの……
美しき魂がッ!
邪悪な心を『始末』するッ!
5プリ「プリキュアッ! アームド・フェノメノン────ッッ!!」ドッギャァァーーーーンッッ!!!!!
ポップ「違う世界の人たちになったァァ────ッッ!!?」ガビーン
ウルフルン「ぜんぜんプリティーでもキュアッキュアでもねェェ────ッッ!!?」ガビーン
384 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 09:39:42.44 ID:eR3BStoPO
マーチ「一番手、キュアマーチッ行くよッ!!」ザッ
ズー
ズーッ
マーチ「プリキュア(闘技)ッ! 神砂マーチ!!」シュタァッ
ドォアアアン!!!
ウルフルン「関節がありえねえ方向に曲がったァァ!?」
左腕を、関節ごと右回転!
右腕を、関節ごと左回転!
結構呑気してたウルフルンも、拳が一瞬巨大に見えるほどの回転圧力にはビビった!
そのふたつの拳に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!
ドォアア!!
オパウ!
ゴシャアッ!
アカンベェ「アバ────ッッッ!!?」メシャァアッッ
ポップ「ヒィイイイ────ッッ!? ア、アカンベェが削り取られていくでござるゥゥ!!」
385 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 09:40:20.60 ID:eR3BStoPO
サニー「二番手、キュアサニー……行くでッッ!!」ドギャーーーー!!!!!
サニー「時空を超えるッ! 『太陽球の無限回転エネルギー』!!!」ズアッ
サニー「プリキュアッ! サニーボール・ブレイカァァ────ッッ!!!」
ギャルギャルギャルギャルギャル
ギャルギャルギャルギャルギャル!!!!
アカンベェ「アベカバベベッッベッッベベベ!!?」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!
ポップ「と、止まらないッ! 異様な回転を伴った『太陽球』がアカンベェのエネルギーごとむしりとるように奪い、炸裂したァァ!!」
ドグァオォ───ン
アカンベェ「べー……」ズギューン
ウルフルン「なにやってんだアカンベェッ!! まだまだ来るぞォォ────ッッ!!」
アカンベェ「……ベッ!?」ハッ
386 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 09:40:54.41 ID:eR3BStoPO
────これがッ! ピカ!
────これがッ! ピカ! ピカ!
「これが『キュアピース』だッ!」
「そいつにふれることは死を意味するッ!
『ぴかりん・現象(フェノメノン)』ッ!」ウオオオム
ピース「プリキュア・シューティング・ピースス・スティンガー・フェノメノンッ!!」ドババァァーーーー
ブスブスブスゥゥゥ────ッッ!!
アカンベェ「アギャァアアアアア!!?」
ポップ「意外ッ! それは髪の毛ッ! 硬質化したプリキュアの毛髪が鋭い針のように射出され、アカンベェに突き立てているでござるゥゥ!!」
ピース「ぴかぴかぴかぴかぴか!!」
387 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 09:41:46.25 ID:eR3BStoPO
匂いだッ!
はじけるレモンの匂いだッ!
悪いのはこの「アカンベェ」だッ!!
こいつの匂いを止めてやるッ!
ピース「ぴかぴかぴかぴかぴか……ぴか!!」グワ
ピース「プリキュア・ブレイク・ピース・サンダー・フェノメノン!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
ドッコルナォオン────ッッ!!!
アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」ズギューンッッ!!!
ポッシュゥウン……
ウルフルン「ウ、ウソだろ〜!? アカンベェがミンチよりもヒデー状態になるまで『磨り潰され』ちまいやがったァァ〜!!」ガタガタガタ
388 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 10:57:16.24 ID:eR3BStoPO
ウルフルン「お、覚えてやがれプリキュアッ!! 次こそはオメーらをバッドエンドに」
パッキィイイイイインッッ!!
ウルフルン「はがッッッ!?」パキッ
ビューティ「住みよい町を作るために、ちょうど『名所』が欲しいと思っていたところなのですが」
ウルフルン「はぐううおああああああああ!!?」ドリュゥゥ〜ン
ビューティ「『氷のウルフルン像』。不気味な外見とは裏腹に、皆さんに慕われるとは思いませんか?
……超低温は静止の世界。最低温度において、すべての物質は『運動をやめます』」
バァアア─────z______ン
ウルフルン「……アギ」
ハッピー「ダメだよビューティィ〜。いくらナンでもこれは悪趣味だよ……ちゃんと『片付け』なくっちゃあ」
ウルフルン「!!」
389 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 10:58:04.89 ID:eR3BStoPO
ハッピー「ところでオオカミさん……わたしだけその……あれ、アームド・フェノメノンってやつがさァァ〜。
あんまし変わらないンだよねこれが」
ハッピー「みんなと比べてわたしだけね。
……成長性が低いって言われてるみたいでちょっとガッカリだな〜って思うんだけど、
オオカミさんはどう思う?」
ウルフルン「……ッ!?」ハッ
ハッピー「あれ、言えない? それじゃああなたが何を考えてるか当ててあげるね!」
ハッピー「あなたは今こう思っています。
……『もしかしてウルトラハッピーですか』……って」
ウルフルン「────ッッッ」
トニオ「Si!Si!Si! 『Mamma Mia』 」
390 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 10:58:58.10 ID:eR3BStoPO
ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラ
トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ
ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
YYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ァアアアアアッッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン
ウルフルン「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」ズギューン
────ウルフルンは思った
カッコつけて一人でうろちょろするんじゃあなかったと
しかし最早後の祭りである
ジョーカー「どじゃああ〜ん!」
ハッピー「!?」
391 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 10:59:42.76 ID:eR3BStoPO
ジョーカー「ウルフルンさ〜ん、お疲れさまでしたァん♪ あなたのおかげでプリキュアのパワーを見定めることができましたよォン!」
ウルフルン「……ア、アガ」
ジョーカー「あなたにはこれからもっと働いてもらわないとッ! ここで再起不能になられては困りますよ〜」
ハッピー「あ、あなた誰!?」
ジョーカー「こーんにちわ〜ん♪ プリキュアのみなさーん。わたくしジョーカーと申します。……偉大なる皇帝ピエーロ様に仕えるモノです」
マーチ「皇帝ピエーロ……?」
サニー「なんや、いきなり出てきて偉そうやでッ!」
ジョーカー「まあまあそう角をたてないでぇん♪ 今日はほんの挨拶と言うことで、プリキュアのみなさん、またお会いしましょうね〜ん♪ ではラリホーッ!!」ヒュルルルン
ジョーカー「(プリキュアの力。そしてあの妖精……ミラクルジュエルのカギはどうやらあれが持ってるようですね〜。くく、面白くなってきました!)」ヒュルンッッ
ピース「あ、逃げちゃった!」
392 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 11:34:40.71 ID:eR3BStoPO
ビューティ「ジョーカー……いままでの人たちとはどこか違う。ドス黒いなにかを感じます」
ビューティ「そして……」クルゥリ
キャンディ「オニーチャンンンン!!」ダキィイッ
ポップ「キャ、キャンディ……放してほしいでござ……つ、つぶれ……」ぎゅううう
ビューティ「キャンディ(?)と、この方は一体……」
393 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 11:35:10.77 ID:eR3BStoPO
トニオ「さ、料理をつづけましょうか!」バァアーン
みゆき「ト、トニオさん、もう平気なんですか?」
やよい「あまり無理しちゃダメですよ〜……」
トニオ「トンでもない! 最後までみなさんを楽しませなければプロの名折れです。みなさん遠慮せずに堪能してくだサイ」
なお「そ、そこまで言うなら遠慮なくいただこうかなぁ」ジュルリ
あかね「なお、よだれよだれ」
れいか「それで、これが最後の料理ですか?」
トニオ「はい!心を込めて作らせてイタダキましタ! 『レモンピールのジェラート』デス」
394 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 11:35:49.43 ID:eR3BStoPO
【ドルチェ】
『レモンピールのジェラート』
【材料】
・レモンピール(アマルフィ産)
・リモンチェッロ(レモンのリキュール)
・牛乳 ・白砂糖
(賞味時期 溶けないうちに)
トニオの故郷、ナポリはアマルフィ海岸の伝統食品であるレモンピールとリモンチェッロを使ったアイスクリーム
トニオ「イタリアでレモンと言えばシチリアと言う人が多いですが、アマルフィのレモンも世界に誇るイタリアのレモンと言えます。
肉厚で甘さのあるこのレモンは菓子づくりにおいて最適なのです」
みゆき「わあ、おいしそ〜♪」
やよい「見た目もスゴくキレイッ!」
なお「トニオさん、パティシエもこなせるなんてスゴいな〜! それじゃ、いただきますッ!」カプッ
あかね「!!」
れいか「!?」
みゆき「────あっ」
395 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 11:36:19.95 ID:eR3BStoPO
その瞬間、みゆきたちの舌の上で『天国』が作られたッ!
それはまさに『メイド・イン・ヘブン』!!
みゆき「舌に広がるレモンの酸味と香りから、見たこともない景色が広がっていく……」
あかね「太陽がサンサンと降り注ぐ海岸沿いに、光をたっぷり浴びて育ったレモン畑が並んどるのがみえる……」
やよい「見たことも聞いたこともないのに、ハッキリと映る情景、イタリアのアマルフィ海岸の肥沃な土地が、脳裏に浮かんでくる!」
なお「そうか、これが……これが『天国』
……わたしたちがたどりつきたかった場所」
れいか「郷愁の想いが広がっては切なく溶けていく……。懐かしくも優しく、そして哀しい味です……」ホロリ
396 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:04:35.76 ID:WIHZrbcLO
トニオ「そうです。今日のコースのテーマは『郷愁』……誰しもの心にある故郷の想いを揺り動かす料理を作りました」
トニオ「日本にくるまでに行った修行の日々の合間に、時々思い出し、哀しくなることもありますが、わたしにとっては今でも大切な故郷です」
トニオ「『天国』とは『故郷』なのでは……わたしはソウ考えます。みなさんも自分の天国を大切にして、幸福を掴んでほしいデスネ」
みゆき「……」
…………
……
397 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:05:17.92 ID:WIHZrbcLO
トニオ「それではみなさん! 本日はお越しいただきありがとうゴザイマシタ!」
なお「いや、ほんと美味しかったです! 感動しました!
あなたはまるで『天使』のような料理人だッ!」
やよい「また食べたいくらい美味しかったです……!」
れいか「ええ、料理でここまで感動したのははじめてです。とてもよい時間を過ごしました」
みゆき「おみやげももらっちゃったし、今日はもうウルトラハッピーだよ〜!」ハッピー
みゆき「あかねちゃん、今日は呼んでくれてありがとね! じゃ、また明日ッ!」
あかね「おー、気をつけて帰りや〜」
トニオ「グラッツェ〜♪」
バイバーイ
デハ,マタアシタ……
あかね「……」
398 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:06:02.06 ID:WIHZrbcLO
トニオ「あかねお嬢さん、ドウカしましたか?」
あかね「いやな。なんてか……うちもまだまだやなァって思ってな」
あかね「トニオみたいに、いつか人を心から感動させて、幸せにできる料理人になれるかなあってな……」
あかね「ほんま、長い道のりやな……」
トニオ「……お嬢さん、今日、みなさんに渡したオミヤゲ。なんだと思いますか?」
あかね「へ? ……なんなん?」
トニオ「『ピッツァ・マルゲリータ』……イタリアでもっとも有名なピッツァです」
トニオ「その美味しさに惚れ込んだイタリアの王妃、マルゲリータ妃が自らの名をそのピッツァに与えた……。
そんな逸話があります」
あかね「ほえー……。そりゃまた大層やな」
399 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:06:50.53 ID:WIHZrbcLO
トニオ「あかねお嬢さんの『名前』も、いつか自分の料理に与える時が来る。そんな風になると良いでスネ」ニッコリ
あかね「……せやな。そーなるように、うちもたくさん頑張らんと!」
あかね「よし! 明日の仕込み始めるかっ。行くで〜トニオ!!」
トニオ「オ・カピートォ♪ 任せてくだサイ。
……ちなみにあかねお嬢さん」
あかね「なんやー?」
トニオ「明日は何曜日でしたか?」
あかね「『ドメニカ(日曜日)』」キリッ
400 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:07:18.34 ID:WIHZrbcLO
キャンディ「オニーチャン……ZZZ……」ギュウウウウ
ポップ「拙者……もしかして忘れ去られてるでござるか……?」ギュウウウウ
←TO BE CONTINUED……////
401 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2018/12/21(金) 16:08:08.39 ID:WIHZrbcLO
今日はここまでです
ぶっちゃけバオーをやりたかっただけ
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/21(金) 17:35:59.72 ID:79bvSTd6o
乙乙
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/21(金) 20:15:07.56 ID:REFA70Jg0
乙
笑うなという方が無理だこれは
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/01(火) 21:23:33.77 ID:MipiI2AvO
レモネード先輩……
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/22(火) 00:22:29.11 ID:Lxo5T8QSO
保守
406 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:11:40.98 ID:ABcTus3vO
皆さんお久しぶりです
本日投稿します。
ちょいとキツいシーンもあるけど『覚悟』すれば問題ないッ!!
407 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:13:04.12 ID:ABcTus3vO
とうおるるるるるるるるる……
もしもし? ボスですか? ……はい、わたしです、みゆきです
……はい、はい……デコルは順調に集まってるよ。うん、もうすぐ女王様も復活するって言ってた。うん……みんなのおかげだよ
え、今はデコルを集めることに専念……?よくわからないけど……ボスが言うなら間違いないよねッ!
任せてボス! わたし、がんばるから! だから……『みんなで幸福に』なろうね?
ガチャ
……
…………
408 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:13:50.89 ID:ABcTus3vO
……
…………
『みんなで幸福に』か……
みゆきよ……『誰かの幸福は誰かの不幸』という法則で出来ている……この世とはそういうものだ
皆が皆、幸福を掴むことなど……出来はしないのだ……
しかし……それでも幸福は……私たちにこそふさわしい……
物語の『主役』だけが幸福に至る……
『バッドエンド』など『悪役』のような末路はあってはならない……当然だ
私たち……だけが幸福を掴めるのだ……
409 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:14:51.73 ID:ABcTus3vO
バッドエンド王国
マジョリーナ「もうずいぶん人間どもからバッドエナジーをしぼりとったと思うけど、ピエーロ様はいつ復活するんだわさ?」
アカオーニ「しらねーオニ、ピエーロ様の様子は全部『アイツ』が知ってるオニ。アイツに聞けばいいんじゃあねーかオニ?」
マジョリーナ「ケェーッ! あたしがアイツを嫌いなのを知ってて言ってるのかい?」
アカオーニ「ふん! アイツを好きな奴なんてそもそもいるわけねーオニ。……それにしても気に入らねーオニ、いつになったらピエーロ様は復活するオニ?」
マジョリーナ「そうだわさ。早く『世界をバッドエンド』にしないと、このままじゃあたしたちの存在が……」
ジョーカー「はぁーい、お二人ともお元気ですかぁん?」バァアーン
アカマジョ「ジョーカーッッ!!」
410 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:16:31.62 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「仲良くおしゃべりですかぁ? さすが幹部は余裕があっていいですねぇん♪」
アカオーニ「けっ、いちいち勘にさわる言い方オニ。で、何しにきやがったオニ!?」
ジョーカー「いえいえ♪ ただの報告ですよォ〜? みなさんのお陰でバッドエナジーが順調に集まってますからね〜。……そろそろ復活するんですよ」
マジョリーナ「ハッ……!?」
ジョーカー「ピエーロ様が」ニヤァリ
アカオーニ「な……なにッッ」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョーカー「そぉ〜う♪ まもなくピエーロ様は復活なされます……そして世界をバッドエンドにしてくれるのです。よかったですねぇ〜♪」
マジョリーナ「そうかっ! ようやくこれで……」
アカオーニ「俺たちの時代オニッッ!!」
ジョーカー「た、だぁ〜〜しッッ!!」
アカマジョ「!?」
411 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:17:48.64 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「我々の邪魔をするうっとうしい方々がいますよねェエ〜? どうもその人たち……『プリキュア』との戦いは良くないらしいですが? んん〜おかしいな〜?」
アカオーニ「ぐ、ぬぬぅ〜……!」ギリギリ
マジョリーナ「痛いところを……!」
ジョーカー「ハイ! そんな困ったあなた方に私から便利なモノをプレゼントしちゃいます! それがコレ……『青っぱな』です」ス……
アカマジョ「青っぱなァア〜〜?」
ジョーカー「これは今までの赤っぱなとは違い、デコルを変化させたモノではありません。つ、ま、り〜〜……プリキュアの技では浄化されないのです!」
マジョリーナ「ほう……そいつは便利だわさ」
アカオーニ「そいつをつかってプリキュアをぶっ潰してやるオニ!」
ジョーカー「あぁ〜ですが、気を付けて下さいねぇン?
青っぱなのアカンベェは確かにプリキュアの技は効きませんが、代わりにパワーとスピードは少〜し劣ります。
そこのところ頼みますよ?」
412 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:18:59.45 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「あ、それと……『ウルフルンさん』はどちらにいらっしゃるのですかぁン? さっきから姿が見えませんが」
アカオーニ「ウルフルン? ああ、アイツなら……」
マジョリーナ「部屋に引きこもってるだわさ。だけど、アイツはもうダメだわさ。完全に心がポッキリ!」
ジョーカー「ほほう、それは……なぜそのようなことに?」
アカオーニ「前にプリキュアにボッコボコにされたショックだオニ。まったく情けねーヤツオニ!」
ジョーカー「それはなんと痛ましい! しかし、困りましたね。大切な戦力が減るのはいただけません。……ちょっと『お話』しないといけないかも知れませんねェエ〜?」ニヤァリ
413 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:19:47.94 ID:ABcTus3vO
ウルフルンの部屋
ジョーカー「ウルフルンさーん♪ お元気ですかァア〜? 私です、ジョーカーです!」コンコン
……………
ジョーカー「ん〜……返事がないですね。あー……いいですか? 勝手に入らせてもらいますよ?」シュンッッ
ジョーカー「ハイ、この通り。瞬間移動でぇす!」パッッ
ウルフルン「なッッ!?」
ジョーカー「ダメじゃないですかぁ〜? せっかくみんなで『プリキュア』を倒すための作戦を練っていたというのにッ」
ウルフルン「プ、プ、プリキュア……!?」
ジョーカー「うん?」
414 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:20:57.21 ID:ABcTus3vO
ウルフルン「プリキュア……プリッキュアッッ……!!」ブツブツ
ウルフルン「────きゃぁああああああああッッッッ!?」クワッ
ジョーカー「おやおや、叫ぶほど嫌ですか? 『プリキュア』の名を聴くのが」
ウルフルン「そそそその単語を言うんじゃあねェェ─────ッッ!?」ガタガタ
ジョーカー「そんなに怖がらなくたっていいじゃあないですか。ここに『プリキュア』はいないんですから」スタスタ
ウルフルン「やめろぉぉこっちにくるなああ─────っ!!」ビクビク
415 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:22:08.80 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「……はァア〜……これは重症ですねえ、かわいそうに……。ですが、いいのですか? ウルフルンさん」
ジョーカー「あなた、また『昔』に戻りたいのですか?」
ウルフルン「うッッ」ビク
ジョーカー「ピエーロ様はまもなく復活なされます。その時にあなたがそんな様では、はてさてどうお叱りを受けることやら」
ジョーカー「もしかしたら『全て取り上げて』しまうかも……。あなたのだけね」
ウルフルン「ぬ、ぐ……!」
ジョーカー「そうなりたくなかったらキッチリ働いてくださいよ? タダで手に入れられる『安息』なんて……ありえないんですから」
ウルフルン「……」
416 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:23:29.95 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「ま! そこまで心が『再起不能』では見込みも薄いでしょう! どうぞ落ち着くまでゆっくりと休んで下さいね〜? ……永遠に」
ウルフルン「待てコラ……」
ジョーカー「はい?」
ウルフルン「プリキュアは怖い。認めたくねーが……あそこまで恐怖したのは事実だからな……死にかけたし……そこは認めるぜ……」
ウルフルン「だけどな! 昔に戻ることのほーがよっぽど『怖えー』ぜッッ! プリキュアなんか目じゃねーくらいにはなァァ────ッッ!!」
ジョーカー「ではぁ、やる気になってくれたんですね?」
ウルフルン「ケェーッ! ここまできたらもうなんだってやってやるぜェェ────ッッ!!」
ジョーカー「それはすばらしいッッ!! ではあなたには特別な『任務』を与えることにしましょう!」
ウルフルン「任務だぁあ〜?」
417 :
◆S0pw.EDnyA
[saga]:2019/01/24(木) 12:25:17.03 ID:ABcTus3vO
ジョーカー「任務は『二つ』。ひとつはメルヘンランドに伝わる伝説の秘宝、なんでも願いを叶えると言われる『ミラクルジュエル』の捜索です」
ウルフルン「ああ〜あれか……そういやそんな話があったな……て、あれはおとぎ話じゃあなかったのかよ」
ジョーカー「いいえ、ミラクルジュエルは確実に存在します。そして、それがプリキュアの手に渡ったらどうなるか……かなり厄介でしょうねえ」
ジョーカー「なんとしてもプリキュアよりも早く私たちが手に入れなくてはなりません。わかりますね?」
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