星空みゆき「とうおるるるる……るんるん♪」

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102 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:48:09.00 ID:On2vIMcoO


みゆき「プリキュア・スマイルチャージッ!!!」レディ-!!

ゴーゴー!! レッツゴー ハッピー!!

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 ドバァアーーーーン


103 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:49:34.88 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「また現れたなプリキュア! この前のよーにはいかねェェーぜっ!」つ赤っ鼻

ウルフルン「出でよアカンベェ!!」ビュンッ

アカンベェ「アカンベェ〜!」

ハッピー「あれはっ!? バレーボールのアカンベェ!!」

キャンディ「ハッピー、きをつけるクル〜!」

ウルフルン「おまえの戦闘スタイルは確認済みだ……! 典型的な近距離パワー型……だったらいくらでも戦りかたがあるぜッ!」

ウルフルン「やれ! アカンベェ〜!」

アカンベェ「ムゥゥン!」バシュッッ

ハッピー「うひゃあっ!? こ、こいつはなんだァァ─────ッッッ!?」

キャンディ「バレーボールを超高速で発射したクル〜!」

ウルフルン「遠くから狙い撃ちすりゃあいいのさッ!! オラオラどんどん行くぜ〜!」

104 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:50:55.76 ID:On2vIMcoO

アカンベェ「ムゥゥン! ムゥゥン!」バシュッッ バシュッッ

ハッピー「わわわっ!?」ササァッ

ウルフルン「いつまで避けられるかな〜!?」

ハッピー「こ、これはぜんぜん近づけないッ! このままじゃ当たるのも時間の問題ってやつだよね〜!!」サササァッ


グキィッ


ハッピー「ウグゥアアアッッ!? き、きのうの足首がッッッ!!」ビキキィーン

キャンディ「ハッピー、あぶないクル〜!」

ハッピー「へ? ッッボゲフッッ!!」ドゴォァァッッ

ウルフルン「っしゃああっ! 当たったぜェェ〜!!」

105 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:52:00.34 ID:On2vIMcoO

ハッピー「あ、あば……」ピクピク

ウルフルン「所詮この程度か。泣き出すのも時間の問題だな〜?」

ハッピー「な、なんのこれしき……これしきのことでェェ〜!」ググ

ウルフルン「まだあきらめないのかよおまえ」

ハッピー「こ……これくらいの事で泣かないもん。ハッピーが逃げちゃう。スマイルスマイル♪」ハッピー

ウルフルン「はぁ?」

あかね「……!」

『泣いてるとハッピーが逃げちゃうよ〜』

あかね「星空さん……!」ムクゥリ

あかね「えっ!? 何やコレ! ってなんやあのでっかいバレーボールは!?」

あかね「てかあのピンク色の人は星空さん? もう一体なにがどうなってんのや!?」

106 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:53:12.10 ID:On2vIMcoO

ハッピー「ひ、日野さんッッ! 目が覚めたんだねッ! 早く逃げてェェ〜!」

あかね「星空さん?」

ウルフルン「さっきコイツを友達とか言ってたな」

あかね「うわっ! な、なんやアンタ!」

ウルフルン「下らん。友達だの、一生懸命だの、バッドエンドの世界にそんな物必要無いんだよ」

ハッピー「とっ……友達は下らなくなんかないよ!」

ウルフルン「ああん?」

ハッピー「楽しい時、嬉しい時、友達が居れば2倍も3倍もハッピーになれるし、悲しい時辛い時は傍に居てくれる。とっても大切な物なの!」

あかね「星空さん……」

ハッピー「友達とは『幸福』の『証』ッ! それを否定することは誰にも許されないッ!」

107 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:54:32.50 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「つまりお前は友達が居ないと何もできない弱虫野郎ってことか」

ハッピー「なにを〜ッ!!!」

ウルフルン「アカンベェ! あの弱虫にとどめをさしてやれッ!!」

アカンベェ「ムゥゥンッ! ムッ?」パコーン

ウルフルン「……なんのつもりだおまえ」

あかね「うちの『友達』に何してくれてんねん!」

ハッピー「日野さん!?」

あかね「星空さんはウチを励まして応援してくれたんや。次はウチが助ける番やぁ!」

108 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:55:46.87 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「そんな弱っちぃの助けて何になるんだぁ〜?」

あかね「弱っちぃやと〜? ウチの大切なモン馬鹿にするんは絶対許さへんで〜!」ダダダッ

ハッピー「日野さんッッ! ダメ、こっち来ちゃあダメェェ〜!!

ウルフルン「人間ごときがアカンベェに勝てると思ったか?」


あかね「関係……あるかァァ────いッッ!!」


ビガガァァァ─────ッッ!!


あかね「な、なんやァァ────ッッ!?」

ハッピー「こ、この光はわたしの時と『同じ』ッ!」

ハッピー「まさか! 日野さん……ッッ! あなたが『そう』だったの!?」

109 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:56:31.06 ID:On2vIMcoO


あかね「こ、ここどこなん……?」

クル〜!

あかね「クル?」

キャンディ「チミが二人目のプリキュアだったクル〜!」

あかね「ヌイグルミが喋った〜! ってか何や、そのキュアプリって星空さんが言うとったやつか」

キャンディ「プリキュアは世界を悪から守る伝説の戦士クル」

キャンディ「あかね、変身するクル!」

あかね「へ、変身って……!?」

キャンディ「スマイルパクトに(以下略」

あかね「何やよう分からんけど・・・やってみるわ!」


110 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:57:06.21 ID:On2vIMcoO


あかね「プリキュア・スマイルチャージッッ!!」レディ-!!

ゴーゴー!! レッツゴー サニー!!

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」ドバァァーーーーン


111 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:57:50.68 ID:On2vIMcoO
ちょっと休憩
専用BGMは5部のメインテーマで
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 21:09:54.76 ID:MB97jL+co
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 21:23:42.11 ID:czueKjoM0
https://youtu.be/IXVJdjwyDh4

ジョジョ5部メインテーマ
114 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:51:02.42 ID:rrbg0ZSNO

ハッピー「スッ、スゴイ!! 『変身』しちゃった!」

サニー「変身〜?」チラァリ

サニー「何やこれ、ホンマに変身してもうた。しかも太陽サンサン、キュアサニーってめっちゃ恥ずかしいやん!」

ハッピー「日野さぁーんッッ!」ダキツキィッ

サニー「わぷっ!? ほ、星空さん?」

ハッピー「キュアサニーすっごくカッコイイよ! 太陽サンサンも情熱たっぷりの日野さんにピッタリィィィ!」

サニー「え、ホンマ?」テレレ

サニー「そやな、確かに太陽が似合うんはこのキュアサニーかスーパーヒーローくらいのモンや!」

ウルフルン「次から次へと……なんなんだァ〜てめーらはよォォ〜?」

115 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:51:37.25 ID:rrbg0ZSNO

サニー「そや、なんやあのガラのわるいオオカミ!」

キャンディ「世界をバッドエンドにしようとしている、悪いオオカミさんクル」

サニー「悪いオオカミ〜?」

ウルフルン「悪いオオカミでけっこう! 行け、アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ピョォォーン

ハッピー「ひょええこっちに跳んできたァァ────ッッ!?」

サニー「あかん、潰されてまう〜!?」

ドゴォァァッッ

ハッピー「うぅっ……あ、あれぇ〜?」

サニー「なんかようわからんけど受け止めてしもた……!」グググ

ウルフルン「なにィッッ!?」

116 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:52:28.26 ID:rrbg0ZSNO

サニー「よーし、このままやったるでェェ─────ッッ!!!」グオオ

サニー「ウッシャァァァ────ッッ!!」ドヒュゥゥーーーーン

アカンベェ「ベェェ〜!?」

ハッピー「サニースッゴい! パァワフルゥゥゥ〜!」

サニー「ゼハァ〜。ど、どや、ウチの力思い知ったか!」

キュィィィン……

サニー「いいっ!? なんや力が吸いとられとるで〜?」

ハッピー「あっ……サニー! そのまま続けて続けて〜!」

117 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:53:31.87 ID:rrbg0ZSNO

サニー「ようわからんけど……ウォォォォォ────ッッ!!!」

ボボゥゥウッッ

サニー「なんか火の玉が出たけど、どうせえっちゅうの!?」

ハッピー「サニー! 一緒にやった秘密の特訓だよォォ────ッッッ!!」

サニー「……それやッ!!」ダダダッ

サニー「ハァァッ!!」バッ


サニー「プリキュア! サニーファイヤーッ!!!」バッグォォン!!!!!


アカンベェ「ボゲェ─────ッッッ!!!!!」メメシャアッッ

ウルフルン「ちっくしょー味なマネをしやがって……!?」ハッ

アカンベェ「アカンベェ! 後ろだぁ!!」

アカンベェ「ベッ……!?」
118 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:54:22.28 ID:rrbg0ZSNO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「……」ガッシィィ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サニー「ハッピー、いつの間にあんなところに……ッ!?」

サニー「(なんや、あのドス黒さを感じるほどの圧倒的なスゴ味はッッッ!?)」

ハッピー「オオカミさん……あなた、さっきわたしのことを『友達が居ないと何もできない弱虫野郎』って言ったよね……」

ウルフルン「なにっ……!?」

ハッピー「それ、『少し』は当たってるかも……確かに『今のわたし』じゃあ一人ではなにもできないかもしれない」

ハッピー「でもッ! そんなわたしの『弱点』
を補う『仲間』がいるからわたしは今ここに立っているッ!」

119 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:56:09.48 ID:rrbg0ZSNO

ハッピー「互いの弱点を補い、力を高め合うのが『仲間』、そして『友達』!! その『引かれ合う力』を否定することは誰にもできないッ!」


ハッピー「射程距離内に……入ったよ……!」ドドドドド

ウルフルン「ア、アカンベェ! 避け」



ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ……!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ


ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン


アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!!」ズギューン

ポッシュゥゥン……






ハッピー「……これが……『結束の力』ッッ!!」バァァーン

サニー「……なんや想像してたんとちがう……」サニー……
120 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:56:48.49 ID:rrbg0ZSNO

ヒューーストンッ

サニー「あれ? なんやこれ」

キャンディ「それはキュアデコルクル〜!」

サニー「キュアデコル〜?」

ハッピー「サニィィ─────ッッ!」ドッゴォア

サニー「おふうッ!?」

ハッピー「日野さんがプリキュアになれて本当によかったよ〜!」スゥリスゥリ

サニー「自分さっきとぜんぜん空気ちがうやん!? どないなっとんのや〜!」グググ

ウルフルン「くっそー、二人のプリキュアだと〜!? 邪魔しやがって、覚えてやがれッ!」シュンッ

121 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:57:30.19 ID:rrbg0ZSNO

パァァァア────……

あかね「空が元に……」

みゆき「うんうん、みんなが元に戻れてよかったよかった」

あかね「ほんでこれが……」つデコル

キャンディ「キュアデコルクル〜」

キャンディ「キュアデコルを集めて(以下略」

あかね「何やよう分からんけど、やってみよかな! 迷える子羊はほっとかれへんからな〜」

キャンディ「キャンディひつじじゃないクル〜!」プンスカ

みゆき「私も、日野さんと一緒にプリキュアやれるなんてウルトラハッピーだよ〜!」ハッピー

みゆき「あかねでええって! もう・・・友達やしな」

みゆき「……?」

122 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:59:03.61 ID:rrbg0ZSNO

あかね「これからよろしくな、『みゆき』」ス……


みゆき「……うん! よろしくね! 『あかね』ちゃん!」ウルトラハッピー!

ガシッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




←TO BE CONTINUED……////
123 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:59:39.73 ID:rrbg0ZSNO
一旦ここまで
プリキュア全員揃うまでこんな感じ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 11:16:47.64 ID:PTDxhRJfo
乙乙
125 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 14:25:15.33 ID:ED8+qtznO

みゆきよ……わたしのみゆきよ……

人が人を選ぶにあたって……一番『大切な』事は何だと思うか?……

それは『信頼』だ……

それに比べたら頭がいいとか才能があるなんて事は
クラッカーの歯クソほどの事もない……

『日野あかね』……なるほど素晴らしい『能力』のある人間だがなにより『信頼』できる……あのタイプの人間は人を『裏切らない』

わかるかみゆきよ……『信頼』こそ重要なのだ……
この調子で……『次』も頼むぞ……


みゆき「ガチャ。……『信頼』かァ〜。難しいな〜!」

126 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 14:26:22.11 ID:ED8+qtznO

【Epitaffio】……イタリア語で墓碑銘を意味する

127 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:50:41.51 ID:ED8+qtznO

みゆき「あかねちゃんと初登校〜♪ うっれしいな〜♪」ルンルン

みゆき「わたしの家からそう遠くないなら一緒に行くっきゃないよね〜♪」ルンルン

みゆき「えっと……ここであってるかなぁ?」

128 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:51:12.05 ID:ED8+qtznO

七色ヶ丘市名所その@
『お好み焼き屋・あかね』
行き方:2次元の世界に転生する

この近辺では珍しいお好み焼き屋
本物の大阪出身の店主が開いている
長女のあかねちゃんが看板娘
オススメは豚玉
最近外国人シェフが居候しているらしい

129 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:52:48.85 ID:ED8+qtznO

みゆき「お好み焼き屋さんだ〜! 珍し〜♪」

みゆき「っとと、それよりあかねちゃんだよあかねちゃん。……おはようございまーす!」

「ハイ、いらっしゃいマセー!」ガラガラ

みゆき「えっ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

「すみまセンが、まだ開店前なんデス。お待ちいただけませんカ?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「が、が、外国人!?」

「おや、かわいらしいお嬢さんデスネー。何か御用デスカ?」

130 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:53:35.16 ID:ED8+qtznO

みゆき「そそそその、わたし、あかねちゃんに……」

「あ、わかりましタヨ! あかねお嬢さんのお友達デスネ?」

あかね「トニオー、誰か来たん〜?」

トニオ「おやあかねお嬢サン! お友達が迎えに来てマスヨ!」

あかね「あ、みゆきやないか〜! おはよー」

みゆき「お、おはよーあかねちゃん。あの、その人って」

あかね「あーコイツな? 家に居候してるトニオ・トラサルディー。イタリア人シェフや!」

みゆき「イ、イタリア!? お好み焼き屋さんにイタリア人!?」

131 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:55:02.00 ID:ED8+qtznO

あかね「期待通りの反応やな〜」

トニオ「はじめは、皆さんそうやって驚いてくれマス。ですがこれには深い事情があるのです」

トニオ「わたし本当はM県S市にある杜王町というところでイタリアンレストランを開くつもりで日本に渡ってきたのですガ」

トニオ「旅費が底を突いてしまったのデス! そして途方にくれているところをお嬢さんのお父様に拾われテ……」

あかね「ここに居候してるっちゅうわけや!」

132 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:57:42.88 ID:ED8+qtznO

トニオ「日本のお好み焼き、とっても独創的デス。ピッツァとも違う独特の味と食感……勉強させていただいてマス」

あかね「お好み焼き屋の戸を開いたらなぜかいるイタリア人シェフ……これや! ってかんじやな」

トニオ「ジャポーネオーサカスケルツォってやつデスネー! ハハハハハ!」

あかね「あはははは!」

みゆき「あは、はははー」

あかね「って笑ってる暇ないやん! はよ学校行かんと!」

みゆき「あっそうだった!? もう行かなくちゃ!」

あかね「トニオー、店の手伝い頼んだでー」

トニオ「はい、おまかせくだサーイ! お嬢さん、今度暇があればお店に遊びにきてくださいネ?」

みゆき「は、はい! おねがいします〜」
133 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 17:17:04.26 ID:ED8+qtznO
続き鋭意製作中
なお作者の一生に一度は旅行に行きたい国No.1はイタリアでス
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 18:32:25.92 ID:tZVWhnT50

二次元の世界に転生ってそんな無茶な
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/13(火) 03:28:35.82 ID:beNJalKUo
なんかすげぇ昔にも見たな ジョジョ×スマプリ
136 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:35:02.11 ID:PNvGZ5PwO
投下します
137 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:35:39.08 ID:PNvGZ5PwO

七色ヶ丘中学校ッ!


あかね「わ、この卵焼きようできとる! トニオの作るオムレツにも負けてないわ」

みゆき「えへへェ〜。『お母さん』の作った卵焼きだからね♪ おいしいのはと〜うぜんだよ〜」

みゆき「さ・て・と……楽しいおべんとうタイムを彩るアロマは〜?」

カチッ ゴーゴー! レッツゴーローズ!

ふわァァ〜!

あかね「デコルを入れたら花の香りが!」

キャンディ「デコルはメルヘンランドを救う宝物クル〜!」

138 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:36:12.86 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「ふっふ〜んおどろいた? あかねくゥ〜ん。キュアデコルを集めるのがプリキュアの使命なのだよ。Do you understand ?」

あかね「たった1日先輩なだけで、偉そうやな〜」

みゆき「えへへ、プリキュアは全部で『5人』いるんだけど、わたしたちを入れて後『3人』ッ!」

みゆき「早く見つけなくっちゃあね」

あかね「よーし、ウチにまかしとき! 『信頼』できる仲間をさがしたるわ!」

みゆき「えへ♪ ……ってンンン? あのこは……」

やよい「……」サラサラ

139 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:37:19.22 ID:PNvGZ5PwO

やよい「んん〜……いつ見ても『完ぺき』じゃあないかな〜……?」

やよい「この一時だけが孤独なわたしの心を癒してくれる……。『有意義』だ……実に『有意義』だよ……」サラサラ

みゆき「うわーお上手ッ!」

あかね「やよい、絵描くのめっちゃうまいやん!」

やよい「ひゃわわわァァ――――ッッ!!?」ビクゥーン

140 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:38:15.29 ID:PNvGZ5PwO

あかね「それ、自分で考えたん?」チラリ

やよい「み、見ちゃあダメッッ!」ササァッ

みゆき「黄瀬さんにこんな特技があったなんてッ!」

やよい「ほ、星空さんッ……!!」ホワンホワンホワワ〜ン

トウオルルルルルルルルルルン……ハイィィ〜モシモシ……
ナンデモネエッツッテンダロォォォォガヨォォーーーーッッ!!

やよい「ひィィ〜……!」ガタガタ

みゆき「あ、あれェ〜? なんかおびえちゃってるよう」

あかね「この前の『あれ』が効いてんやろな〜。確かにキョーレツやったわ『あれ』は」

みゆき「あれって?」

あかね「自分の胸に聴いてみんか〜い!」ビシ

みゆき「はうッ!!?」

141 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:38:47.81 ID:PNvGZ5PwO

やよい「あ、あかねちゃん、いつの間に星空さんと仲良くなったの……?」

あかね「んん? あー……『ちょっと色々』あってなー」

みゆき「黄瀬さんもわたしと『友達』になろーよッ!」

やよい「ふぇっ?」

みゆき「わたし、絵本大好きだし。こういう絵を描ける黄瀬さんって本当に『スゴイ』って思うんだァ。ね、どうお?」

やよい「と、もだち」

みゆき「うんうん」

142 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:39:31.19 ID:PNvGZ5PwO

やよい「……わ、わたしッ。その、もう行くねッ! その、みんなにはこのことないしょにしてね……」タタタ

みゆき「あっ……」

あかね「あらら〜……」

みゆき「フラれちゃった……はっぷっぷー」


教室ッ! ホームルームッ!


ガヤガヤ……

れいか「みなさん、お静かに。校内美化週間ポスターのコンクールまで、あと僅かです。どなたか描いて下さる方居ませんか?」

エー
ダレデモインジャナイ
ナラテメーガヤレヨ

れいか「推薦でもかまいませんよ?」

みゆき「はいはーい!」ピョン

143 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:40:44.18 ID:PNvGZ5PwO

れいか「はい星空さん。どなたか心当たりでもあるのですか?」

みゆき「黄瀬さんがいいと思いまァーす」

やよい「ふぇっ!?」

あかね「あっ! ウチもそれにさんせーい!」

やよい「えっえっ」

れいか「黄瀬さん、お二人はこう仰っていますが、どうですか? 引き受けてくださいますか?」

やよい「うう……」キョロキョロォ

みゆき「えへ〜♪」

やよい「あ、あの……わたしでよければ……やってみます……」

みゆき「きゃァァ―――――ッッ! やったやった〜♪」

あかね「イシシ♪」

パチパチパチ……

やよい「た、たいへんなことになっちゃったよぉ……」
144 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:41:36.84 ID:PNvGZ5PwO

放課後ッ!



やよい「ふたりとも、どうしてわたしを推薦したの?」

みゆき「だって〜、黄瀬さん絵が上手いじゃない」ハッピー

あかね「やよいならぜったい優勝できるッ!」

やよい「ふたりはなにも知らないからそんなこと言えるんだよ……」ハァ

やよい「この学校にはコンクールで受賞した人や、他にも上手な人がたくさんいるんだよ……?」

やよい「わたしじゃとても『無理』だよう……」

みゆき「そうかなァ〜? わたし、黄瀬さんなら『いける』って確信したんだけどなァ〜」

やよい「……なんで?」

みゆき「黄瀬さんの絵を『観た』とき、新刊の絵本のピカピカの表紙を『観た』あの感覚……」

みゆき「とても新鮮な『素直な感動』ってのを……感じたよ……」

やよい「素直な感動……」

145 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:42:39.31 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「わたしの眼は節穴じゃあないよ……。だてに絵本フリークを名乗っちゃいない……良い絵本は『表紙』も良い……口では説明しづらいけど、そういう『オーラ』ってのがでてるの」

やよい「黄瀬さんの絵にはそれがあるッ! もっと自信を持ってもいいんじゃあないかなッ!」ズズイ

やよい「ひゃああっ!?」ビクゥーン

あかね「あーコラコラみゆき、あかんねんて。そんなにゴーインにせまっちゃあかん。やよいビビってるやん」

みゆき「あ……ご、ごめぇーんわたしったらつい……」

やよい「う、ううん。だいじょうぶだよ」

あかね「ふふ、でもなーやよい、みゆきは本気で言ってるんやで? こいつは軽々しくそういうことは言わない。短い付き合いやけどそう言い切れる『確証』があるんや……」

やよい「確証……? なにそれ……?」

あかね「フッフッフ〜……それは〜……秘密や!」

やよい「え、ええェ〜? なにそれズルい!」

146 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:43:18.16 ID:PNvGZ5PwO

あかね「まーそれはともかく、『みゆきが言うんなら間違いない』ってことはわかってほしいってか、すこーしは信じてみても損はあらへんで?」

やよい「……」チラ

みゆき「えへェ〜♪」ハッピー

やよい「(『無邪気』……それ以外の言葉が見つからない……本気で言ってるんだ……さっきのこと……)」

やよい「(本当に……わたしの絵に、星空さんの言うオーラが込められているなら……)」

やよい「……や……」

みゆき「んんん?」

やよい「や、やってみる……! ううん、やってみたい!」

みゆき「……!」パァァー

あかね「ほな、決まりやな〜♪ そんじゃさっそく絵のネタを集めんと……」

キャンディ「はやく3人目のプリキュアをさがすクル〜!」ピョーン

みゆあかやよ「!?」

147 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:44:48.01 ID:PNvGZ5PwO

キャンディ「キャンディ待ちくたびれたクル。はやくプリキュアさがさないとダメクr」

ガァシイッッ

キャンディ「クルォオオッ!?」

みゆき「てめーこら毛玉ァァ――――ッッ学校じゃ出てくンなつっただろォォォォがよォォ―――――ッッ!? 何回言わせんだボゲがァァ――――ッッ!?」ギャァァァァス

キャンディ「クギュゥゥー!?」

やよい「あひひィィ――――ッッ!?」ビクゥーン

あかね「みゆきがキレたァァ―――――ッッ!!? あかん、こーなったら手がつけれへんッ!」

ギャーギャー ウバシャアアアアッッッ

やよい「(わっ……わからないッ……!星空さんがわからないッ! さっきのマシュマロのように柔らかな雰囲気と、今の屍生人のようドブ臭い薄汚さ、一体どっちが本当の星空さんなのっ!?)」ウヒヒィィーーーー

148 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:45:49.17 ID:PNvGZ5PwO


………


そして数日後ッ!


あかね「結局キャンディのことはすんなり受け入れたけど……やよいて案外肝がすわってるっていうか……」

みゆき「やっぱりわたしの見こんだとおりだよォ〜♪」

キャンディ「キャンディもいっしょに描いてもらうクル〜♪」

やよい「ふたりとも、ありがとう。おかげでいい絵が描けたよ……」

やよい「こんなに『楽しい』気分で絵を描いたのははじめて……本当にありがとう。星空さんにはチョッピリおどろいちゃったけど」テヘ

みゆき「あ、あは……ごめんね? 急におどろかせちゃって……」

149 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:46:58.96 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「わたしって、昔から不測の事態に弱いって言うかァァ〜……隠しきれない感情が表に出ちゃうんだよネ……ボスにもよく注意されるんだけど」タハハ

やよい「……あの、その『ボス』さんって人って……」

みゆき「……」キロリ

やよい「ひ」ビクゥーン

あかね「……ッ!!」ビクゥーン

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「……ごめんねェェ〜? わたしから言っておいてなんだけど……ほんとうに申しわけないんだけど」……ミシ

みゆき「今言った言葉は『忘れて』くれないかな……? できれば……『今』すぐに……だけど」……メキッ

やよい「は、は、は……ハイィッ!! 忘れますッ! すぐに忘れます!?」

あかね「(こっ、これや」……!)」

あかね「(普段は決して見せない……たとえキレても表には出さないドス黒いスゴ味ッ! これがあのみゆきなんか……? こんなん……)」

あかね「(まるっきり……『別人』やんか……)」

みゆき「あかねちゃん?」

あかね「はっ!?」ビクゥーン

150 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:48:01.35 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「どうか……したのかな……」グルンッ

ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ 

あかね「(こ……)」

あかね「(この……『瞳』に……逆らえへん……。……この……『全てを支配せずにはいられない』金色の『瞳』にはッ……!)」

キャンディ「クル〜? みんなどうしたクル?」

みゆき「……」

みゆき「……なーんてねっ! もう〜ふたりともびっくりしすぎだよ〜♪」ス……

やよい「ふぁっ……!?」

あかね「……ッはっ……!?」

みゆき「もうすぐコンクールだから、ちょっとした冗談で緊張をほぐしてあげようかなって思ったんだけど……」

みゆき「『やり過ぎ』ちゃったかなァ〜? ちょっとね……」

やよい「星空さん……」

151 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:48:46.27 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「大丈夫。黄瀬さんは最後まで頑張ったじゃない」

みゆき「そのがんばりは……『無駄』なんかじゃあないよ……決して」

やよい「……」ハッ

やよい「……うん……ありがとう……」ニコ

あかね「ま、これで一件落着ってやつやな〜」



アカオーニ「どこかで友情の匂いがするオニ」

アカオーニ「俺様がバッドエンドに変えてやるオニ!」


コンクール当日ッ!



『2年2組、黄瀬やよい……努力賞』



みゆき「やったやった! 黄瀬さん努力賞だよ〜!」

152 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:49:41.90 ID:PNvGZ5PwO

やよい「ごめんね。せっかくふたりには手伝ってもらったのに……」

あかね「いや〜努力賞でもスゴいやん! それに、ウチにはやよいのポスターが一番輝いて見えるで!」

やよい「そ、そうかな〜?」テヘ


モブA「へ、負け惜しみ言うなよ」

モブB「そんなふざけた絵がうちの部長に敵うわけないだろー?」

やよい「……!!」

あかね「ちょっと、アンタらなんやねん!」

やよい「……ううっ……!」タタタ

あかね「あっ! やよいどこ行くん!?」

みゆき「……」



みゆきよ……



みゆき「……!」ビク

みゆき「ボス……?」

いま、ボスの声が……?


153 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:50:33.65 ID:PNvGZ5PwO

やよい「……ッ!」タタタ

やよい「……」

やよい「けっきょく……わたしの……自己満足……」

やよい「人に……わるく言われるくらいなら……」

やよい「……最初から、描かなきゃよかったッ……!」グス


アカオーニ「泣く子が出たオニ〜。俺様がもっともーっとバッドエンドにしてやるオニ」

やよい「!? だ、だれ……?」

アカオーニ「おまえのような泣き虫が、いくら努力したところで『無駄』オニ!」

やよい「! ……そんなこと……わかってるよ……でも、絵を描くことが……好きだったから……」

アカオーニ「今さら何言っても『無駄』オニ!」

アカオーニ「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ!」ベッチャァァッ

アカオーニ「「『白紙』の『未来』を黒く塗りつぶすオニッ!!」ベタァアーーーー

154 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:51:46.40 ID:PNvGZ5PwO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

やよい「うああ……」ドヨン

やよい「わたし……わたしもう……絵を描くのなんて、やめ……」


諦めるのは……少し……早いんじゃあないかな……?


やよい「え……?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「……」

あかね「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

やよい「あかねちゃん……星空……さん」

みゆき「そこの……『赤鬼』さん……」

アカオーニ「俺様はアカオーニだオニッ!」

みゆき「どっちでも……いいよ……」

みゆき「さっきあなた……わたしのイチバン嫌いな言葉を……『2回』も言ったね……?」

アカオーニ「ああん? なんのことだオニ?」

みゆき「そう……『無駄』……実に不愉快な響きだよ……」

みゆき「なんでだろうね……誰に言われたわけでもないのに……この言葉を聴くと無性にむかっ腹が立つ……。理屈じゃあないんだろうね……こればっかりはわたしの持っている『性』なんだと思う……」

155 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:53:28.51 ID:PNvGZ5PwO

アカオーニ「おまえの『性』なんか知らないオニ! それに無駄な努力をするなんて人生の無駄そのものオニ! バカのすることオニ!」

アカオーニ「こいつの絵をアカンベェに変えて、それを証明してやるオニッ! 出でよアカンベェ!!」ヒュンッ


アカンベェ「アカンベェ〜!」


あかね「やよいのポスターが!」

みゆき「どうやら……痛い目会わないとわからないみたいだね」

みゆき「黄瀬さんの幸福を壊すあなたは……絶対に許せないッッ!」


156 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:54:21.49 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「『始末』させてもらうよッ!……プリキュア! スマイルチャージッ!」レディ-!!

あかね「プリキュア! スマイルチャージッ!」レディ-!!


ゴーゴー!! レッツゴー ハッピー!!(サニー!!)

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 ドバァアーーーーン

サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」ドバァァーーーーン


アカオーニ「ふん! プリキュアなんて一捻りだオニ! 行け、アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ブォン

157 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:55:09.34 ID:PNvGZ5PwO


グァキィィンッ!


ハッピー「ぐ……なかなかのパワーとスピードだよッ!」グググ

サニー「やよいのポスターから出ただけはあるってわけやなッ!」グググ

アカンベェ「アカンベェ〜!」ブワッ

サニー「うわっ……!?」ドゴォアアッ

ハッピー「サニー!」

サニー「だいじょうぶやッ! ……これでもくらいやッ!」ゴッォォォッ


サニー「プリキュア! サニーファイヤー!!」バッシィィァ


ハッピー「あっ、ダ、ダメ!」

サニー「へっ!?」

ポッシュウウウウ……

サニー「な、なんでや!? サニーファイヤーが消えてしもうた!?」

キャンディ「ちゃんと力を込めないとダメクル〜!」

サニー「んなアホな〜!」

ハッピー「……」

158 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:56:07.17 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「(どうする……『ハッピーシャワー』の射程距離は1〜2mが限界……ッ! 『外したら』次はない……サニーにちゃんと説明しておくんだった……)」

ハッピー「(燃費の悪い必殺技をどう叩き込むかッ! この勝負はそれが全て……! どう近づッ……!?)」ビクゥーン

アカオーニ「ふははははっ! マヌケオニッ! せっかくの必殺技を『無駄』撃ちするなんてバカオニッ!」

サニー「グググ……! 好き勝手言いおってからにあのオニ……!」

サニー「ハッピー! こうなったらアンタの『ハッピーシャワー』を叩っ込むしかないわ! 頼んだで〜!!」

ハッピー「……」ウツムキィ

サニー「ハッピー?」


ハッピー「……とうおるるるるるるるるるるるん」グリンッ


サニー「!?」

159 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:57:03.60 ID:PNvGZ5PwO

アカオーニ「な、なんだオニ、アイツ……」

キャンディ「『ボス』からの電話クル〜!」

ハッピー「とぅるるるるるるるるるるる……とぅるるるるるるるるるるる……」

サニー「こ、これは転校初日に見せたッ! 電波全開のッ!?」

ハッピー「……電話ッ! ボスからの指令ッ!」

ハッピー「指令は全てにおいて『優先』されるッ! とぅるるるるるるるるるるる……」

ハッピー「電話は! 電話はどこッ!? こんなに近くで鳴っているのに!?」サッサッ

アカオーニ「アイツ、頭おかしーんじゃないかオニ?」

サニー「あかーん!? ハッピーが壊れたら誰がアイツを倒すんやァァ―――――ッッ!?」

160 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:58:08.24 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「……はっ!!!」

ハッピー「信じられないよ……。こういうのを奇跡って言うんだよね、めったにあることじゃないよ……」

ハッピー「こんな学校の隅に『公衆電話』があるなんて……」スッ

ハッピー「がちゃリ……もしもし……ピィイ―――――ッッ!」つカエル

サニー「カッ……カエルゥゥ―――――ッ!? なにやっとんねん自分!?」

ハッピー「はい……はい。……えっ? ボス……まさか……でも……」

ハッピー「……はイィ〜わかったよボス……」

サニー「まさか……」

サニー「カエルが……受話器なんかッ……?」

アカオーニ「わけがわからんオニ……」
161 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:59:08.83 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「ボス……『使う』んだね……? 『あれ』をわたしにくれるんだねっ!?」

サニー「ハッピー……?」


……
…………
………………


みゆきよ……わたしのかわいいみゆきよ……
そうだ……おまえにわたしの『能力』……

『         』の一部を与えてやった……

それを『使う』のだ

時間を稼ぎ……『仲間』の覚醒を促すのだ……
わたしの『見立て』に間違いがなければ……

あの小娘……『黄瀬やよい』こそ……新たなプリキュアッ!!

いいか『時間を稼ぐ』のだッ!

『落ち着いて……』『良くみるのだ……!』
『「動き」を!!』


『そして予想するのだッ!』


おまえに与えられた『帝王』の力を使いこなすのだッ!


162 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 20:01:16.34 ID:PNvGZ5PwO


ハッピー「『帝王』」


ハッピー「これが……『ボス』の……『帝王』の力……」ブツブツ

サニー「ハ、ハッピー……?」


ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ


ハッピー「そう、これが…… これが」













ハッピー「 『エピタフ』 」










┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨





←TO BE CONTINUED……////
163 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 20:01:53.91 ID:PNvGZ5PwO
今日はここまで
みゆきちゃんの嫌いな言葉は『無駄』
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:28:10.96 ID:G3Sln8Vs0

遂にエピタフきたか
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:35:58.17 ID:xkGZxuIQo
乙乙
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:36:14.93 ID:ACNHdygP0

『無駄』が嫌いってまさか・・・
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:55:49.32 ID:25Dc4YR10
ボスマジであのボスなのか…
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 23:48:56.82 ID:jyrg+XDz0
普通に面白いわ
ジョジョとプリキュア双方への愛を感じた
乙ッ!
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 11:45:16.27 ID:9rYpLuBj0
ジョーカー
170 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:07:49.68 ID:qfCRuEEUO
そろそろ投下します
あまり進んでないすけど……
171 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:08:28.77 ID:qfCRuEEUO


錯乱こそわたしのエピタフ

ひび割れ荒れ果てた道を這い進む

どうにかなるものなら腰を下ろし笑うこともできるのか

でも、わたしは明日が怖い
わたしは叫び続けるだろう

そうだ、わたしは明日を恐れ
わたしは叫び続けるだろう


ああ、わたしは明日が怖い
わたしは叫び続けるだろう


172 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:09:07.63 ID:qfCRuEEUO

【Doppio 】……イタリア語で『二重』を意味する

173 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:10:06.53 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「額……わたしの額にッ!」

ハッピー「ボスの『力』を感じるッ……これは現実だ……ファンタジーやメルヘンじゃあないのは理解できる」

サニー「ハッピー! ……さっきから何ワケわからんこというてんのや? カエルなんか顔に押し付けて!」

サニー「アタマがどうかなってもうたんかッ!?」

カエル「……」モゾモゾ

ハッピー「サニー、わたしならだいじょうぶ……だいじょうぶだから……黄瀬さんをお願いできる?……ここはわたしにまかせて」

ハッピー「時間は稼ぐ……今のわたしならできるの。うん、自信を持って断言できるよ」


ハッピー「今のわたしには『エピタフ』がある!! ……それが断言の理由だよ」


174 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:10:45.37 ID:qfCRuEEUO

サニー「エ……エピタフ……? なんや……それ」

アカオーニ「いつまでくっちゃべてるオニ? さっさとつぶれちまえオニ!」

アカオーニ「アカンベェ────ッ!!」

ハッピー「……!!」クワッ


ク ワ ア ア ア ア ア ア ア ア ア


ハッピー「(迫るアカンベェの攻撃を……サニーが受け止めている! いつの間に……? いや、違うッ!)」

サニー「……?」

ハッピー「サニーはここにいる! 黄瀬さんの側に……ならこの画像はっ」

ガッシィィ

サニー「な、なにボケっとしとるんやッ! 敵の攻撃が見えんかったかんか!?」グググ

ハッピー「(これはッッ! ……この画像は……先の……『未来』のビジョン!?)」

ハッピー「『十秒先の未来の画像』が見えているのッ!?」

175 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:11:57.21 ID:qfCRuEEUO


そうだ……みゆきよ……『エピタフ』は未来を覗く力。そしてエピタフで見た画像の通りの未来となる……

その未来を変えることはできない。『あるひとつの例外を除いて』はな

しかし先を知ることの優位に変わりはないッ!
どう動くかは自らの覚悟によって決まる!

考えろみゆき……自らに与えられた優位を活かすのだ!

キャンディ「ハッピー、さっきからどこを見てるクル〜?」


ハッピー「それがエピタフッ! ボスから与えられた未来予知の能力ッ!」

サニー「だからエピタフってなんなんやァァ─────ッッ!?」グググ

176 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:12:32.61 ID:qfCRuEEUO

ク ワ ア ア ア ア ア ア ア ア ア 

ハッピー「見えるぞッ! 十秒先の画像! やつの次の行動の結果がッ!」

ハッピー「『右斜め前方に投げ飛ばされる』……それが結果! サニーによって起きる結果」

ハッピー「ならばわたしの取るべき行動はッ……」

サニー「うだあああああ!! いつまで押し付けてるんや! いい加減しつこいわァァアアア!!」ブォン

アカンベェ「ベェエ〜ッ ……エッ!?」ビュオオン


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「画像の通り……この場面まで飛ばされて来る。……まったくのブレもなく正確に」

177 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:13:05.40 ID:qfCRuEEUO

サニー「ハッピー、いつの間にあんな所に……! でも、今がチャンスや! ハッピーシャワーを叩き込むんや─────ッッ!」

ハッピー「確かにここでハッピーシャワーを叩き込めばあなたを『始末』することは簡単だね……だけど」

ハッピー「それでは『指令』がコンプリート出来ないッ! ボスからの指令は全てにおいて優先する……何物にも代えられない絶対の命令!」

ガッシィィ!!

サニー「受け止めた!? な、なんでや! せっかくのチャンスやったのに!?」

ハッピー「『黄瀬やよいをプリキュアに覚醒させる』……この任務は遂行する!」

ポーイッッ

サニー「投げたァア─────ッッ!? ってどこまで投げてんねーん!」

178 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:13:42.59 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「『時間は稼ぐ』……そして、あとはわたしが! 覚醒を促すッ!」バッ

ハッピー「この戦いを通して黄瀬さんに伝える! わたしの意志をもってッ! その言葉で心を揺り動かすッ」ズドドドドド

アカンベェ「ベェエ〜ッ!?」ドッグァオ

キャンディ「ハッピーの攻撃がどんどん激しくなってるクル! すごいクル〜!」


この時、キュアハッピーは思い出していた!
それは以前の戦いで日野あかねがプリキュアに覚醒した、あの瞬間!

ハッピーの偽りのない、意志が込められた言葉を受け止め、日野あかねはキュアサニーとして覚醒したのだ!

つまり! この状況で黄瀬やよいをプリキュアに覚醒させるには、日野あかねと同じように強い意志をもった言葉を届ける必要があると理解した!


179 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:14:25.36 ID:qfCRuEEUO

アカオーニ「無駄オニ! 必殺技を使わなければ浄化も出来ないアカンベェにそんな攻撃はいつまでも続かんオニ!」

アカオーニ「弱いプリキュアがいくら頑張ったところで無駄オニ! まだわからないオニ!?」

ハッピー「『無駄』かどうかはあなたが決めることじゃあない……全ては自分自身の強い『意志』しだい」

ハッピー「あなたもオオカミさんも……誰も人の意志を否定することは出来ないッ! 黄瀬さんの意志の力を否定することは許さない!」

やよい「……!」ハッ


180 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:15:02.01 ID:qfCRuEEUO

そして、キュアハッピーには、星空みゆきには言葉を人に届ける『力』が、『才能』があった!

それは物語の主人公が旅の道中で仲間を集めるかのように……

力強い意志と言葉で、人を惹き付ける!
古代中国の劉邦や、戦国時代の豊臣秀吉のように! 人を惹き付けて『動かす』パワーを持つ!

人はそれを『カリスマ』と呼ぶ!
しかし、それがみゆき自身に秘められたモノなのか、はたまた別の『何か』から来るモノなのか、それは知るよしもない

ハッピー「十秒先の未来ッ! 受け止めるにせよ避けるにせよ、『覚悟』が決まれば怖れることはない!」ガッシィィ

ハッピー「エピタフはわたしに『覚悟』を教えてくれる……。それは『幸福』だよ。紛れもない幸福だ……」ブォンッッ

181 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:15:54.01 ID:qfCRuEEUO

アカオーニ「な、なんでだオニ!? おまえの動きからは『迷いがまるでない』オニ!」

アカオーニ「恐怖が、攻撃を受けるというのに、『恐れ』が感じられないオニ! フツーじゃないオニ!」

ハッピー「定められた『運命』は変えられなくても……それを『覚悟』することができれば、人は『勇気』が、『力』が沸いてくるッ!」バゴォン

アカンベェ「ぶべっ!!」ズザァー

ハッピー「そして、恐怖だけじゃなく、『幸福』もまた覚悟によって受け入れることができるの」ザッザッ

ハッピー「早朝の通学路で友達とおはようのあいさつを交わすかのように……」ザッザッ

ハッピー「至極当然のように『受け入れられる』。……このように」クルゥリ

アカオーニ「はっ……!? お、おまえ、なぜ後ろを向くオニ!? 敵が目の前にいるってのに正気かオニ!?」

182 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:16:59.13 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「『運命』は定められた。エピタフは告げている……『次のプリキュアの誕生への祝福』を」

アカンベェ「アカンベェ─────ッッ!!」グワァッッ


ドゴォオオアアアアッッ


アカオーニ「や、やったかオニ!?」

アカオーニ「……!?」


183 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:17:29.84 ID:qfCRuEEUO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


「ぴかぴかぴかりんッッ……! じゃんけんポンッッ!」グググ

「やああっっ!!」ドォォン

アカンベェ「アバッ!?」

アカオーニ「なに、突き返された!? 一体誰オニ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「なるほどね……エピタフの予知通りの場面……」

ハッピー「指令は『達成』されたッッ!!」

サニー「こ、これはッッ!」

キャンディ「3人目のプリキュアクル〜ッ!」



ピース「キュアピース!!」ドッバァァーーーーン



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

184 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:18:42.43 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「黄瀬さん……ううん、キュアピース」

ピース「星空さん……キュアハッピー……」

サニー「3人目のプリキュア……! まさかやよいが変身するなんて……」ハッ

サニー「(まさかっ! ハッピーは最初からこれを狙って……!)」

ハッピー「……か」

サニー「ッッッ! ハッピー……」ゴクリ

ピース「か……?」ゴクリ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「かわイィィイ─────ッッ!! ねえねえねえピースってばスッゴクキャワイイィ〜!!」キャルルルゥン


ピース「ふぁっ!?」

サニー「」

アカオーニ「」

アカンベェ「」

キャンディ「あ、いつものハッピーに戻ったクル〜」

185 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:19:27.36 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「ねえもーいっかい! もーいっかいさっきのやって! ぴかぴかぴかりん じゃんけんポン!」

ピース「え、あ、ぴ……ぴかぴかぴかりん、じゃんけんポン♪」キャルッ

ハッピー「あああああああああ!! うわぁァアアアアア!! とってもとってもとってもとってもとってもとってもキャワイイヨォォォォォォォ!?」キララァン

ピース「あ、あのぉ〜……」

ハッピー「……ンンン? ああ〜ごめんねェ〜? あんまりにもキュートだったものでつい、取り乱しちゃったよ」ゴホン

ハッピー「オメデトウ、キュアピース。わたしの声が届いたんだね♪」

ピース「あ、うん……。ハッピーの心からの声が、わたしの心に、しっかり響いたよ」

186 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:20:06.37 ID:qfCRuEEUO

ピース「おかげでわたしも『覚悟』ができたよ……ほんとにありがとう……!」

ハッピー「うんうん、これからもよろしくね♪ ピース!」ハッピー

ピース「うん!」ピース

ハッピー「ねえねえピース、それよりもせっかくプリキュアになれたんだからさあ」

ピース「ふぇ?」

ハッピー「『あれ』……いっしょにぶちのめそうよ……?」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


アカンベェ「べっ……!?」←あれ

ピース「え、えっ!? ぶ、ぶちのめ……ええっ!?」

187 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:20:48.60 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「サニーは必殺技をミスってへばってるし」

ハッピー「ピースの技が『今』もっとも必要なンだよね……わかる?」

ピース「ゴ……ゴクリ……う、うん」

ハッピー「だいじょうぶ……ピースならできるよ……。ほんのチョッピリ『気合い』を入れればいいんだ……このパクトにね。そうすれば力が出現する」

ハッピー「ピースだけの『力』だよ……。わたしは今、それに期待してるんだ……期待を」

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

ピース「(……プ)」

ピース「(プレッッシャァァ〜……!?)」


188 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:21:55.35 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「」ニコニコ

ピース「(これは! ……外せないィイ〜!? だって、だってだってもし、もしもだよ、もしわたしの力がたいしたモノじゃあなかったら)」

ピース「(ハッピーの『期待』を裏切るモノだったらッッ!)」ホワンホワンホワーン

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

ハッピー『あ? なんだ今のカスみたいな技は? それはどういう意味だ? つまり、え? その行為の意味はよォ?』

ハッピー『ピース? わたしはピースの事完全に信頼して協力してやろうっていうのに、ピースはその心を無視してずる賢こくごまかそうとしてるって事だな?』

ハッピー『この行為はそーゆー事か? そーゆー意味なんだな? おい!』


ハッピー『二人の関係はおしまいなのかァ─────ッ!! 答えろォォォォォォ─────ッ!!』ウバシャアッ


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ピース「(ッッッッてなるよねェエ〜ッッ!? なんでだろう、なぜかそーなる予感がするよ〜っていうかそーなる!)」ガタガタガタガタ

ハッピー「どしたの?」ヒョコ

ピース「おっぱアアアア─────ッ!?」ビクゥーン

189 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:23:44.26 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「もしかしてピース……怖かったりするゥ? あーだいじょーぶだよーだいじょぶ。わたしも最初はこわかったもん。でも怖がらずに試してやってみれば」

ピース「やりますやります! いえ、ぜひともやらせてくださいィイ〜! だから殺さないで〜!?」

サニー「いや、殺すってアンタ」

ピース「恐怖はァア! 乗り越えるためにあるッ!! この目の前の恐怖を乗り越えて、わたしは生を勝ち取るゥウ〜!」グワッ

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

キャンディ「パクトに気合いがたまっていくクル〜」

サニー「いや、気合いっていうか生への執念的ななにかやん」

ハッピー「つまり、幸福!」

サニー「なんでやねん!!」ビシ

190 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:30:20.17 ID:qfCRuEEUO

ピース「いっくよ〜! 恐怖よあっちに行きなさい!」カアアッ


ピース「プリキュア! ピィィィスッッサンダー!!」ズバァアアアアアーーーーッッ


アカンベェ「アバァアア─────ッ!?」バリバリバリィィ


サニー「こ、これは雷や!?」

キャンディ「ピースの力はかみなりクル〜!」


ポッシュゥゥゥ


アカオーニ「ちいっ、まさかこうも簡単にやられるとは」

アカオーニ「次はようしゃしないオニ!」シュン

ピース「ハァ、ハァ、や、やった! できたァア〜!」

ピース「ハッピー! ハッピーの言う通りにやったらできたよ! ねえハッピー……!?」


ハッピー「」ブスブスブス


ピース「ハッピィィィイィイイイ!?」

サニー「あかん、黒こげやァァアアア!?」

191 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:31:09.89 ID:qfCRuEEUO

キャンディ「恐怖のもとのハッピーにも電気がとんだクル」

サニー「落ち着いて分析しとる場合かァア─────ッッ!?」

ハッピー「」ムクゥリ

ピース「あ」

ハッピー「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ピース「ハ、ハ、ハ、ハッピィイ〜……。ぶ、無事だったんだ! よかったネ……?」

ハッピー「ピース」

ピース「ハピィイイッ!?」

ハッピー「ピースのこと……『やよいちゃん』て呼んでも……いいかな?」

ハッピー「わたしたち……もう『ともだち』だもんね?」

ピース「はいいっともだちっ、ともだちですぅ〜! 『星空さん』のいいい言う通りですゥ〜!?」

ハッピー「『みゆきちゃん』」

ピース「みみみみゆきちゃんッ! みゆきちゃんでしたあっっ!」ビエエ

サニー「なに泣いてんねん」

ピース「泣くよ!? 誰でも泣くよ〜!」

192 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:31:47.96 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「ふふ、ふ、やよいちゃん……やよいちゃん……」ブツブツ

ピース「あひぃっ!?」

ハッピー「やよいちゃん……やよい……やよい〜ん……」ブツブツ

サニー「み、みゆき……!?」

ハッピー「やよい〜〜〜〜〜ん、やよい〜〜〜〜〜ん♪」

ハッピー「やよいッ!!」バッ


ハッピー「やッよィヒヒィィ〜〜〜〜〜ン!」クワッ


ピース「あヒヒィィイ〜!? みゆきちゃんッ!?」ダッ

193 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:32:15.30 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「やッよィヒヒィィ〜〜〜〜〜ン!!」ズドドドドド

ピース「ごめんなさぁい! だから追ってこないでェエ〜〜〜〜〜ッッ!?」ズドドドドド


キャンディ「やれやれクル」

サニー「こんなんでウチらやってけるんやろか……」



←TO BE CONTINUED……////
194 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:33:18.52 ID:qfCRuEEUO
とりあえずここまで
JOLENEは名曲
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 04:28:19.93 ID:Anx/OzaUo
笑った乙
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 14:30:06.14 ID:7GH8gWor0
乙ッ!
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/28(水) 11:37:55.28 ID:jxb4qRWMO
原作のセリフの活かし方に覚悟をかんじる
198 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:00:48.57 ID:ecq49QHVO
投下します
199 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:02:05.00 ID:ecq49QHVO

【Brio Solare】……イタリア語で太陽サンサンを意味する

200 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:03:04.94 ID:ecq49QHVO

黄瀬やよいを3人目のプリキュアとして迎い入れ、数日が経過ッ!


みゆき「わー! ねえねえねえやよいちゃん、これってもしかしてキャンディの『キャラ弁』ってのじゃあないの?」

キャンディ「キャンディの顔クル〜♪」

やよい「えへ……作ってみたくって」テヘヘ

みゆき「自分で作ったの!? スッごぉい!」

あかね「へへ、ほな味見〜!」ヒョイ

キャンディ「あっ、キャンディを食べちゃダメクル〜!」プンスカ

あかね「ん! ……これめっちゃ美味しいやん!」モグゥ

やよい「え、そっ……そうかなァァアアア〜? なんだか照れちゃう……」テヘェ〜

201 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:03:53.76 ID:ecq49QHVO

みゆき「わたしも食べる〜!」キャピ

キャンディ「キャンディも食べるクル〜♪」キャピイ

みゆき「えー、さっき食べちゃダメクル〜て言ってたじゃん!」

キャンディ「それはそれクル!」

みゆき「なにそれェ〜?」キャハハ

やよい「どうそどうぞ〜♪ おすそわけだよ〜♪」

「ねえちょっと、あなたたち」

みゆき「はぃい?」クルゥリ

やよい「ひ……」ビク

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