カグノコノミが咲く頃(相棒×名探偵コナン)

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13 :カノコミ ◆EO2CFwwgUE [saga]:2018/08/25(土) 17:10:18.58 ID:pVxxeIvg0

かくして右京が紅茶、冠城と角田が珈琲のカップを傾けた辺りで、
三人はもう一人小部屋に滑り込んで来た男に視線を走らせる。

「大木さん」

右京の声に目礼をした大木長十郎は、上司である角田に耳打ちをする。
少なくとも尋常な内容ではない。
その事は、眉根を寄せた角田と大木の表情からも容易に察する事が出来る。

角田は、リモコンを掴み部屋のテレビを付けると、
実際の画面起動を待つのももどかしいとばかりに
大木と共に特命係を後にしていた。

「何か、あったみたいですね………はくちょう、ですか」

冠城が呟く。テレビの中のワイドショーが紹介していたのは、
無人火星探査機「はくちょう」の事だった。

「確か、こちらも1日でしたね。
火星での採取物が入ったカプセルだけが日本近海に切り離されて………」

番組中に割り込んだピーとも半ばポーとも聞こえる電子音声が
右京の言葉を中断させる。
画面上部に走ったテロップに、右京と冠城は瞬きする。

「番組の途中ですが、たった今入ったニュースです。
お伝えします。来週、東京サミットが行われる国際会議場で、
先ほど大規模な爆発がありました。そのときの防犯カメラの映像です」

画面の中に、もうもうと立ち込める。煙が充満する。
冠城は、画面と、動き出す上司の姿を見比べる。

「繰り返します。先ほど、統合型リゾート<エッジ・オブ・オーシャン>で
大規模な爆発がありました……」

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今回はここまでです>>1-1000
続きは折を見て。
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