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マオ「え?アローラでミスコン!?」
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14 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/21(火) 23:09:48.38 ID:/+voxXFJO
マオ「ちょっとカキ!頑張れってなによ!」
アマージョ「アマッジョ!」プンプン
カキ「え?え?」アセアセ
マオ「私の話きいてた!?」
カキ「き、聞いてたって!だからなに……」
マオ「だーかーらー!スイレンとサトシ、リーリエとマーマネが組むって話だよ!」
カキ「え?く、組む?そんな話だったっけ??」
マオ「………それなのにカキは……私に一人で頑張れって……酷い!酷すぎるよ!」シクシク
アマージョ「アマアマ…」ポンッ
カキ「あ…いや……その?」アセアセ
マオ「………カキ…私と組んでよ」ジトー
カキ「えぇ……」
マオ「………なに?嫌なの?」グスッ
カキ「い、いや……そうじゃなくて……」
マオ「だったら決定だね!カキ!私と組んでスイレンやリーリエに勝とうよ!」
カキ「あ……あのマオ……?」
マオ「なんだか楽しくなってきたね!アマージョ!」ワクワク
アマージョ「アマージョ!」ニコッ
カキ「えーと……」
マオ「よーし!目指せミス・アローラだよ!ゼンリョクでがんばろー!!」オー
アマージョ「アマージョ!!」オー
カキ「………おー」ハァ
15 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 00:12:55.39 ID:59VzkKOpO
翌日 放課後
アローラミスコン大会出場者受付所
ハラ「今日もいい天気ですな。ハリテヤマ」
ハリテヤマ「ハリー」
ザッ ザッ
ハラ「…………ん?」
マオ、リーリエ、スイレン「……………」ザッ ザッ
スッ
マオ、リーリエ、スイレン「アローラミスコン大会出場します!!!」バンッ
ハラ「」ビクッ
ハリテヤマ「ハリー……」
ハラ「…………確かに。承りましたぞ」
ハラ「…………日程と詳しいルールはこの紙に」ピラッ
マオ、リーリエ、スイレン「…………………」スッ
ハラ「当日のご来場、楽しみにしておりますぞ」ニッ
マオ、リーリエ、スイレン「…………………」
スイレン(言葉は………いらない)
リーリエ(………論理的結論から言いますと…この紙を出した以上、私たちはミス・アローラの座を巡るライバル同士です!)
マオ(後は…当日、正々堂々ゼンリョクで勝負するのみ…!)
アシマリ「アウー!」バチバチ
シロン「コーン!」バチバチ
アマージョ「アマッジョ!」バチバチ
マオ、リーリエ、スイレン「…………………」クルッ
ザッ ザッ
ハラ「…………………ふっ」ニヤッ
ハラ(ミス・アローラの蕾たちがぞくぞくと……なかなか豊作ですな)
ハラ「大会当日が楽しみですぞ」ニヤニヤ
ハリテヤマ「ハリー!」
16 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 21:42:43.29 ID:6OJcVXVCO
浜辺
ザザーン
ロトム図鑑「ふむふむ。なになに?」ピラッ
ロトム図鑑「当日は一次審査と二次審査に別れており……」
ロトム図鑑「参加者には一次、二次共に20分間のアピールタイムを設けられており、ポケモンと一緒にその時間を使って自由にアピールをしてよい」
サトシ「アピールタイム?」
ロトム図鑑「まぁ、要は審査員や観客にスイレンの魅力をわかって貰えるようにアピールすることロト」
スイレン「わ、私の魅力……」ドキドキ
サトシ「なるほどなー、要するにポケモンコンテストみたいなもんかー」ヘー
ロトム図鑑「まぁ、それでいいロト」
ロトム図鑑「審査は当日観客に来た人たちからの投票。一次審査の投票で上位5名に選ばれた参加者が二次審査に進める」
ロトム図鑑「さらに二次審査で最後のアピールタイムと投票。これで一番ならミス・アローラになれるロト」
サトシ「なるほどな!」
スイレン「狭き門……」ゴクリ
ロトム図鑑「ちなみに審査は全て水着で行うらしいロト」
スイレン「み、水着!?」
サトシ「スイレンー!なに今さら恥ずかしがってるんだよー。水着なんていっつも遊ぶ時に着てんじゃん」ハハハ
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「あ、遊びに着るのと、見てもらう為に着るのは違う!////」
サトシ「ん?」
スイレン「そ、それに…さ、サトシは私が観客の人たちにそういう目で見られたら…」
サトシ「そういう目?なにが?何か問題あるの?」
スイレン「うぅ……サトシの馬鹿!」ダッ
アシマリ「アウ!」ダッ
サトシ「お、おい!何処行くんだよスイレン!」
ロトム図鑑「サトシは本当に馬鹿ロトねー」
ピカチュウ「ピカピ…」ハァ
17 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 22:04:17.22 ID:6OJcVXVCO
サトシ「スイレンーなに怒ってんだよー。早くミスコンに向けて特訓しようぜー?」
スイレン「…………」プクー
サトシ「……ミスコンにマオやリーリエも出るんだろ?だったらさ、絶対に負けられないよ!ワクワクするな!」ワクワク
スイレン「…………………」
サトシ「だってさ!今回は俺とスイレン!リーリエとマーマネ、マオとカキのタッグバトル大会みたいなもんだよ!」
スイレン「!」
サトシ「へへへ!すっげー楽しみ!」ニッ
ピカチュウ「ピッカー!」
スイレン(私とサトシの……タッグバトル……)
スイレン「………私……」グッ
サトシ「!」
スイレン「……すっげー燃えてきた!!」ニコッ
サトシ「へへっ!だろ?」
スイレン「そうと決まったら……まず、ミスコンのアピールタイムで何をするか決めよう!」
サトシ「おう!二人ですっげー技とか考えてさ?スイレンの魅力をアローラ中に見せてやろうぜ!」
スイレン「うん!」ニコッ
ワイワイ
ロトム図鑑「どうやら仲直りしたみたいロトねー」
ピカチュウ「ピッカ」
アシマリ「アウ」ホッ
18 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 22:20:40.57 ID:6OJcVXVCO
リーリエの家
マーマネ「うんうん、なるほどね。ルールは理解したよ!まぁ、だいたい予想通りかな?」
リーリエ「水着審査……恥ずかしいです」
シロン「コン」
マーマネ「うーん……とりあえず鍵になるのはこのアピールタイムだけど……」
リーリエ「マーマネ!私、シロンと一緒に踊りましょうか?」フンス
シロン「コン!」
マーマネ「リーリエ!この20分間のアピールタイムのプランは僕に任せてよ!僕がリーリエの魅力を120%引き出せるようなプランを考えるよ!」
リーリエ「そ、そうですか?さすがマーマネです!頼りになります!」ニコッ
マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ
シロン「ゴラァ!!」グルル
リーリエ「それに……今回のミスコンはマオやスイレンも出るんです!燃えてきました!」メラメラ
シロン「コーン!」メラメラ
マーマネ「…………………」
マーマネ(スイレンとサトシ、マオとカキが組むのは何となく予想はついてた……)
マーマネ(恐らく、順当にいけばリーリエがミスコンでマオやスイレンに負けることはないと思う、でも……)
トゲデマル「マキュキュー」コロコロ
19 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 22:42:19.89 ID:6OJcVXVCO
マーマネ(マオとカキなら危険な手段は選ばず、確実に勝てる堅実な手で来そうだ。油断はできないね。そして……)
マーマネ(サトシとスイレン。普段は脳筋感覚派思ったら実行の二人なだけに、ハマったら強い……!なによりどんな手でくるか予想もつかない……)
マーマネ(それにサトシとスイレンにはロトムもついてるしー……)ウーン
リーリエ「………マーマネ?」
マーマネ「………ねぇ、リーリエ。昔、ランセ地方ってところで天下統一を目指して戦った人たちの話知ってる?」
リーリエ「えーと…本で読んだことがあります。確かブショーと呼ばれる方々の話で……」
マーマネ「そう!それだよ!なら、その天下を争ったブショーたちで、特に天下に近かった人たちの生きざまをあらわした詩って知ってる?」
リーリエ「確か……鳴かぬなら〜って言うのでしたっけ?それがどうかしたんですか?」
マーマネ「僕たちはミス・アローラという天下を目指すセンゴク時代を生き抜くブショーみたいなんものなんだ。その生きざまに倣おうと思ってさ」
リーリエ「なるほど、験担ぎというやつですね!カッコいいです!」キラキラ
リーリエ「でしたら、論理的結論から言いますと、やはり天下をとったイエヤスさんの……」
マーマネ「リーリエー!確かに勝てる機を伺って鳴くまで待つのも大切だけどさー、ミスコンの期間は短いんだ。それじゃ勝てるものも勝てないよー」
リーリエ「え?」
マーマネ「それに……今の時代、ただ待ってずっと立ってるのはナンセンス!何も始まらないよ!」ビシッ
リーリエ「でしたら……いったいどのように……」
マーマネ「………僕たちは……ヒデヨシさんに倣って鳴かぬなら鳴かせてみせようで行こうと思うんだ」
マーマネ「………バトルはもう始まってるんだよ」ニヤッ
リーリエ「!」
20 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 22:54:54.35 ID:6OJcVXVCO
アイナ食堂
マオ「ほらっ!ね?私の言った通り!スイレンやリーリエもミスコンに出るって!」
アマージョ「アマッジョ!」
カキ「んー……ああ、そうだな」
カキ「サトシやマーマネとライバル同士か……燃えてきたな…!」メラメラ
マオ「でしょでしょー!でさ、ほらこれ!」ピラッ
カキ「………20分間のアピールタイム?」
マオ「そう!ミス・アローラになる為にはさ?とりあえずこれで一次審査を通らなきゃなんないんだよー」
カキ「なるほどな」
マオ「カキ!作戦考えてよ!」ワクワク
アマージョ「アマッジョ!」
カキ「………なんで俺が……」
マオ「なんでって……カキは私のパートナーでしょー!」ユサユサ
カキ「わ、わかったから!ユサユサするのやめてくれ!」
マオパパ(マオが友達にワガママ言うのは珍しいな)
マオパパ(まぁ、カキくんは頼りになりそうだもんな)ウンウン
カキ「うーん……そうだなー…とりあえず……」
マオ「うんうん!」ワクワク
21 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/22(水) 23:13:07.82 ID:6OJcVXVCO
カキ「料理でも作ったらどうだ?」
マオ「りょ、料理……?」
カキ「ああ、この20分でポケモンと一緒にマオの魅力をアピールしたらいいんだろ?だったら料理しかないな」
マオ「んー…でも20分しかないし……」
カキ「なら手頃なもので」
マオ「………水着だし……」
カキ「水着の上からエプロンつければいいだろ?ほらっ、海の家とかでも……」
マオ「……………」
カキ「そうだマオ!ヤキソバなんてどうだ?よし、それで…」
マオ「真剣に考えてよ!それと、ヤキソバナメないでよ!」ユサユサ
カキ「ま、待って!俺は真剣に……」ケホッ
アマージョ「アマッジョ……」ハァ
マオ「……まったく…」
カキ「………………」
マオ「……きっとリーリエやスイレンはすっごい作戦考えてくるよ!こんなんじゃ二人に勝てない………」
カキ「なぁ、マオ」
マオ「なに?」
カキ「大一大万大吉って言葉知ってるか?」
マオ「………だいいち…なに?」
カキ「………昔偉い人が言ってた言葉でな?"一人はみんなの為に、みんなは一人の為にゼンリョクで頑張れば幸せになれるよー"って意味らしい」
マオ「……それがなに?」ゴクリ
カキ「いい言葉だと思わないか?俺はその言葉を聞いた時に感動した!」
マオ「う、うん……そうだね!それで……」
カキ「それだけだ!」キリッ
マオ「……そ、そう…」
アマージョ「アマッジョ…」ハァ
22 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 19:54:18.11 ID:5lrsf4koO
その後……リーリエ、スイレン、マオの3人は…
スイレン「アシマリ!バルーン!」
アシマリ「アウー!」プワーン
サトシ「すっげー!ハート型のバルーンだ!」キラキラ
ピカチュウ「ピッカー!」
ロトム図鑑「スイレン!いい調子ロトねー!」
スイレン「うん!いいカンジ!」
アシマリ「アウー!」
サトシ「いいぞー!スイレーン!アシマリー!」
ロトム図鑑「サトシは何か手伝わないロト?」
サトシ「そ、そうだな!なぁスイレン!何か手伝うことは……」
スイレン「サトシは応援してて!」
サトシ「わかった!ゼンリョクで応援するぜ!」
ロトム図鑑「………サトシー…ひょっとして頼りにされてないロト?」
サトシ「え!?」
スイレン「…………………」
スイレン(サトシは私の側で応援してくれてるだけでいい…だって……)
スイレン(サトシが応援してくれるだけで……頑張ろうって気になれるから!)
スイレン「アシマリ!今度はもっと大きいの!」
アシマリ「アウー!」プワーン
サトシ「……俺って……頼りにされてないのか…」ガクッ
ロトム図鑑「ドンマイロト。サトシ」
ピカチュウ「ピカピィ」ポン
23 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 20:08:02.22 ID:5lrsf4koO
各々…来るべきアローラミスコンに向けて
ショッピングモール
リーリエ「………………」サッサッ
シロン「コーン」
おばさん「アローラ」ニコッ
リーリエ「アローラです」ペコッ
シロン「コーン」ペコッ
おばさん「おやおやお嬢さん。朝からショッピングモールの掃除なんて感心な子だねぇ」ニコニコ
リーリエ「いえ、メレメレのみなさんには普段からお世話になっていますから当然の義務です」ニコッ
シロン「コーン」
おばさん「本当にいい子だねぇ」ニコニコ
マーマネ「おばさんおばさん」チョイチョイ
おばさん「?」
マーマネ「実はあの子……リーリエは来月メレメレで行われるミスコンに出るんですよ」ヒソヒソ
おばさん「ミスコン……あぁ、あのお祭りの……」チラッ
リーリエ「……………」サッサッ
おばさん「わかったよ、私もあの子の応援にいくわ」ニコッ
マーマネ「ありがとうございます!」ペコッ
おばさん「ふふふ、それじゃあね」ニコッ
マーマネ「……………」
マーマネ(そう、何も勝負は当日だけじゃない……)
マーマネ(地道だけど……こうやって当日までに票を稼げば………)フフフ
トゲデマル「マキュキュー」
リーリエ「……………」サッサッ
シロン「コーン」
24 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 20:19:28.51 ID:5lrsf4koO
ゼンリョクで頑張っていた
アイナ食堂
カキ「おーい!マオー!」ガチャッ
マオパパ「マオなら奥でコンテストに向けてヤキソバを作ってるよ」
カキ「そ、そうですか……」
マオパパ「カキくん、それよりそれは……」スッ
カキ「はい!マオがコンテストの時につけるエプロンのデザインです!」
マオパパ「ほぅ…可愛いじゃないか?」ニコニコ
カキ「実は妹がデザインしてくれて////」テレッ
マオパパ「ホシちゃんが?すごいじゃないか」
カキ「いやぁ…それほどでもありますよ!これは将来ホシは天才デザイナーかな?」ハハハ
マオパパ「それは楽しみだ」ハハハ
ハハハハハ
マオ「………………」イソイソ
ジュー ジュー
マオ(私はこの究極のヤキソバを完成させて……スイレンやリーリエに勝つ………!そして……)
マオ「ミス・アローラになるんだ!」
マオ「いくよ!アマージョ!」
ジュッ
アマージョ「アマッジョ!!」
そして……早くも一ヶ月の時が流れた
25 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 20:28:32.71 ID:5lrsf4koO
ミスコン当日
コンテスト会場
ワイワイ
サトシ「うへー……人がいっぱいだなぁ」
ピカチュウ「ピカァ」
ロトム図鑑「なんたってお祭りだからロトねー」
マオ「………いよいよ、この日が来たね……!」
アマージョ「アマッジョ!」
スイレン「………この一ヶ月……たくさん特訓してきた!」
アシマリ「アウ!」
リーリエ「……………正々堂々、ゼンリョクで悔いのないように戦いましょう!」
シロン「コン!」
スイレン、マオ「うん!」
サトシ「………へへっ、みんな燃えてんな?」
ピカチュウ「ピッカ!」
カキ「ああ、楽しみになってきた!」
マーマネ「まぁ、スイレンやマオには悪いけどさ?優勝はリーリエが……」
「優勝するのはリーリエだ」
マーマネ、カキ「!」
サトシ「………あーっ!!」
グラジオ「………当然ぶっちぎりでな?」
サトシ「グラジオ!!」
ピカチュウ「ピッカー!!」
26 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 20:36:00.54 ID:5lrsf4koO
サトシ「グラジオ!何でここに!?」
グラジオ「なんでって…リーリエの応援に来たんだ」
グラジオ「リーリエ!お前ならぶっちぎりでミス・アローラになれるとは思うが、ゼンリョクで頑張ってくれ!俺がついている」フッ
リーリエ「ちょ、ちょっとお兄様!やめてください!////」
グラジオ「なんでだ?俺は事実を言ったまで……」
リーリエ「もう!////」
シロン「ゴン!」
マオ「ハハハ……リーリエも大変だね?」
スイレン「完全に兄バカ」ジトー
サトシ「ヘヘヘ、グラジオも来たのかー!楽しくなってき……」
「サートシー!!」
サトシ「………ん?」
ピカチュウ「ピ?」
27 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 20:46:21.67 ID:5lrsf4koO
アセロラ「やっぱりサトシだー!」タッタッタ
ミミたん「キュー」
クチナシ「こらこら、走るんじゃねぇよ」
サトシ「アセロラ!?クチナシさんにミミたんも!」
ピカチュウ「ピー!」
アセロラ「へっへー♪アローラ!久しぶり!サトシ!ピカチュウ!」ニコッ
サトシ「どうしたんだよアセロラー!なんでメレメレに?」
ロトム図鑑「まさかアセロラのミスコンに出るロト?」
アセロラ「うふふ、その"まさか"かなー?」ニコニコ
サトシ「へぇー!」
ロトム図鑑「意外ロトねー」
アセロラ「うーん……アセロラはミスコンとか興味なかったんだけどね?クチナシおじさんが勝手に……」
サトシ「そうなのかー」
クチナシ「おい、勝手に人のせいにしてんじゎねぇよ」
アセロラ「それよりもサトシはなんでここに?まさか……アセロラが出るって知っててアセロラの応援に……」
サトシ「ああ、実はさ?友達が出場する予定で……」
「サトシは……」
アセロラ「!」
スイレン「私の応援に来たの」ズイッ
アシマリ「アウ!」
サトシ「スイレン……」
アセロラ「…………ふぅん」
ミミたん「キュー」
28 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 21:06:25.31 ID:5lrsf4koO
サトシ「あっ、そうだ!紹介するよ!ウラウラの大試練の時に世話になった……」
アセロラ「アセロラだよー!こっちはミミたん!よろしくね♪」ニコッ
ミミたん「キュー」
スイレン「…………私は……」
アセロラ「あー、サトシから話は聞いてるよー!アシマリと一緒にいるところを見ると……スイレンかな?」
アシマリ「アウ」
スイレン「…………」
サトシ「アセロラ!よく俺の話覚えてたな!」
アセロラ「もぅー!サトシと一緒にしないでよー!」プクー
アセロラ「ウラウラではずっと一緒にいたでしょー?サトシと話したこと、忘れるわけないよー」ニコニコ
サトシ「ハハハ」
ワイワイ
スイレン「………………」
マオ「あ、あの……スイレ………」
アセロラ「スイレーン!」
スイレン「!」
アセロラ「……今からミスコンが始まるのに……そんな怖いカオしてちゃダメだよー?」ニコニコ
スイレン「………………」
アセロラ「……まぁ、こっからは……アセロラとスイレンは"ライバル"だから」ポンッ
スイレン「!」
アセロラ「…………お互いゼンリョクでがんばろーね?」ニコッ
スイレン「………………」
クチナシ「おい、そろそろ行くぞ」
アセロラ「あっ、はーい!」
アセロラ「じゃーサトシー!アセロラのこと、応援してねー♪」
サトシ「おう!頑張れよ!アセロラ!」ニッ
ピカチュウ「ピー!」
アセロラ「へっへー♪じゃあ、行こっかミミたん!」クルッ
ミミたん「キュー」
タッタッタ
スイレン「…………」
マオ「………あのさ、スイレン……」
スイレン「……私」ボソッ
マオ「!」
スイレン「……あの子には……絶対に負けない!」メラメラ
アシマリ「アウ!」メラメラ
マオ(スイレンが燃えてる…)ビクッ
29 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 21:17:23.07 ID:5lrsf4koO
マオ(うーん…でも、この大会…一筋縄じゃいかなそうだね)
「おー」
マオ「!」
マツリカ「アローラアローラ。良かった、知り合いがいて」ニコッ
アブリボン「リボボーン」
マオ「マツリカさん!?」
アマージョ「アマッジョ!?」
マオ「あ、あの……マツリカさんが何でここに……?まさかマツリカさんもミスコンに……」
マツリカ「うん、そうそう。キミもだよね?」ニコッ
マオ「は、はい…まぁ…(まさかマツリカさんまで出てるなんて…)」
マツリカ「そっかそっか。では程々によろしく」ペコッ
マオ「こ、こちらこそ」ペコッ
アマージョ「アマッジョ」ペコッ
ワイワイ
サトシ「いやぁ!何か面白くなってきたなぁ!」ワクワク
ピカチュウ「ピカー!」
ロトム図鑑「サトシが出場するワケではないロトよー」
サトシ「ははは、わかってるって」
マーマネ「ランセだねぇ」
カキ「ランセだなぁ」
30 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 21:43:15.25 ID:5lrsf4koO
司会「えー……ご来場の方々……お待たせしました……」
司会「"アローラで一番可愛いのは誰か?"その疑問に答えるべく……アローラ中から集いし美少女たち……」
司会「……今日、ご来場のみなさんは歴史的瞬間を目にします!そう、初代"ミス・アローラ"の誕生の瞬間を!!」
ワー ワー
サトシ「おっ!いよいよだなー!」ワクワク
カキ「ああ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ロトム図鑑「撮影はボクに任せロトー!」
グラジオ「……おい、リーリエの番になったら呼びにこい。俺はそれまで向こうでバトルの特訓をしている」クルッ
マーマネ「えぇ……」
ルザミーネ「まったく、あの子ったら」ハァ
バーネット「まぁまぁ、きっとそういう年頃なのよルザミーネ」
スイレンママ「今日は……どの子もみんな頑張ってほしいですね」
マオパパ「そうですね。たとえミス・アローラになれなくてもいい。あの子たちには精一杯楽しんでほしいですね」
クチナシ「やれやれ、めんどくせぇなぁ…」
ルザミーネ、スイレンママ、マオパパ、クチナシ「………………」
ルザミーネ(ま、私に似てリーリエが一番可愛いんだけどね)
スイレンママ(申し訳ないけどスイレンが一番可愛いわね)
マオパパ(やっぱりマオが一番だなぁ)
クチナシ(たくっ、こりゃあアセロラが優勝だなぁ)
ククイ「みなさん親バカなんですね」
司会「えー……それでは……エントリーNo.1番……」
サトシ「おっ!」ワクワク
31 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 22:03:21.96 ID:5lrsf4koO
プワッ プワッ
司会「……パートナーのアシマリが作ったハート型のバルーンと共に登場したのは……」
司会「"届け!水平線の彼方まで!"スイレンちゃんだー!」
スイレン「」ドキドキ
アシマリ「アウ!」
オー スクミズー
リーリエ「スイレン!アシマリ!」
マオ「がんバルーンだよ!」グッ
サトシ「いいぞー!スイレーン!アシマリー!」
ホウ、スイ「おねーちゃーん!アシマリー!がんばれー!」
スイレンママ(やっぱりスイレンが一番ね)
スイレン(……サトシ、ホウ、スイ……お母さん……私、ミス・アローラになる!見てて!)グッ
スイレン「………………」キッ
アセロラ「!」
スイレン「いこう!アシマリ!」
アシマリ「アウ!」
アセロラ「…………………」
司会「えー、それじゃあスイレンちゃん。スイレンちゃんはどんなパフォーマンスを見せてくれるのかな?」
スイレン「…………………私は……」
プワッ プワッ
司会「お、おーっと!アシマリのバルーンに運ばれてやってきたのは………!!」
ガシャン ガシャン
マーマネ「え!?あ、あれって!」
カキ「ま、まさか!」
サトシ「…………へへっ」
ガシャン ガシャン
アシマリ「アウ!」
司会「こ、これは跳び箱!?し、しかも15段!!ま、まさかスイレンちゃん……」ゴクリ
スイレン「これ、跳びます!」
司会「!?」
32 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 22:17:59.78 ID:5lrsf4koO
司会「と、跳ぶ……!?この高さを?それは…」
スイレン「ていっ」タタタ
ターン
司会「と、とか言ってる内に何事もなかったように跳んだー!!」
オオー
サトシ「いいぞー!スイレーン!」
スイレン「えへへ///」ブイッ
アシマリ「アウ!」
司会「ひ、比較的小柄な少女であるスイレンちゃんが……あの巨大な跳び箱を軽々と!?信じられません!」
司会「みなさん!スイレンちゃんとアシマリのウルトラパフォーマンスに盛大な拍手を!」
パチパチパチ
スイレン「////」テレッ
アシマリ「アウ///」テレッ
スイレン「……………」スタスタ
マオ「お疲れ!スイレン!アシマリ!」
リーリエ「すごかったです!」
スイレン「う、うん!ありがとう」ニコッ
アシマリ「アウ!」
スイレン「…………………」チラッ
アセロラ(あーあ…さっきからイヤだなぁ……)スクッ
アセロラ(アセロラのことを……そんな"鳴かないなら殺しちゃえー"みたいな怖いカオで見ないでよスイレーン)
司会「えー………続きましては……エントリーNo.2番……」
アセロラ「……さ、いこっか?ミミたん!」ニコッ
ミミたん「キュー」
スイレン「…………………」
司会「"古代のプリンセス"アセロラちゃんの入場です!」
33 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 23:17:12.60 ID:5lrsf4koO
アセロラ「えっへっへー♪」
ミミたん「キュー」
ワー ワー
アセロラ「クチナシおじさーん!サトシー!」フリフリ
サトシ「アセロラー!頑張れよー!」
クチナシ「たくっ」フリフリ
ロトム図鑑「クチナシ。ちゃんと手は振り返すロトねー」
クチナシ「うるせー」
スイレン「」ワナワナ
マオ「お、抑えてよスイレン!」
アシマリ「アウ!」
ワー ワー
司会「それじゃあアセロラちゃん?アセロラちゃんはどんなパフォーマンスを……」
アセロラ「…………………」パチン
ラプー「ゲンガー」ズズズ
サトシ「あ、あれは!」
カキ「ゲンガーだ……」
司会「お、おーっと!アセロラちゃんの合図でどこからともなくゲンガーが!?」
アセロラ「ラプー!サイコキネシス!」
ラプー「ゲンガー!」ギラン
ヒュイー ヒュイー
スイレン「!」
マオ「え!?あ、あれって!」
リーリエ「……ま、まさか……」
アセロラ「……………えっへっへー」
ゲンガー「ゲンガー」スウ
ガシャン ガシャン ガシャン
司会「ど、どういうことでしょう……アセロラちゃんがゲンガーのサイコキネシスで組み立てている物は先程の………」
アセロラ「…………うーん……こんなものかなー?」
スイレン「……………あの女……」ギリリ
司会「す、スイレンちゃんが使っていた跳び箱……しかも……」
司会「アセロラちゃんはスイレンちゃんよりも高い……20段だー!!」
ワー ワー
サトシ「す、スイレンよりも高いなんて……」ゴクリ
ピカチュウ「ピッカー……」ゴクリ
カキ、マーマネ(なんでミスコンなのに超人対決みたくなってんだ?)
34 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/23(木) 23:31:56.47 ID:5lrsf4koO
アセロラ「やっぱりこれぐらいは楽に跳べなきゃねー♪」
司会「ま、まさかアセロラちゃん……この高さを……」
アセロラ「ていっ」タタタ
ターン
司会「跳んだー!!最近のアローラの子供たちの身体能力はいったいどうなっているんでしょうかーー!!」
アセロラ「えっへっへー♪」ピース
ミミたん「キュー」
ワー ワー
アセロラ(ごめんねー?スイレン……スイレンはアセロラに負けたくないんだろうけど……)
アセロラ「…………………」チラッ
サトシ「アセロラー!すっげー!」
アセロラ「…………………うん!」ニコッ
アセロラ(………アセロラもスイレンには負けたくないんだよねー)
アセロラ「……ミミたん、ラプー。戻ろっか?」クルッ
ミミたん「キュー」
ラプー「ゲンガー」
ワー ワー
スイレン「に、25段!だったら私は25段跳ぶ!」
マオ「ちょ、ちょっとスイレン!我慢してよ!スイレンの番はもう終わったんだよ!」
リーリエ「スイレン!次です!二次審査で25段飛びましょう!」
マオ「え!?また次も跳び箱する気してるの!?」
アシマリ「アウ……」ハァ
35 :
◆IuY/8jVTR.
[sage]:2018/08/24(金) 20:24:46.12 ID:67NahVF9O
>>27
訂正
ロトム図鑑「まさかアセロラのミスコンに出るロト?」→ロトム図鑑「まさかアセロラもミスコンに出るロト?」
クチナシ「おい、勝手に人のせいにしてんじゎねぇよ」→ クチナシ「おい、人のせいにしてんじゃねぇよ」
36 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 20:49:00.90 ID:67NahVF9O
ワイワイ ガヤガヤ
マツリカ「えっと、私は絵を……」
アブリボン「リボボーン」
マオ「うわぁ……も、もうすぐ私の番だ……」ドキドキ
マオ「うぅ……緊張してきたよぉ…」ソワソワ
アマージョ「アマッジョ」ドキドキ
スイレン「マオちゃん、大丈夫!マオちゃんならやれる!」グッ
アシマリ「アウ!」グッ
マオ「スイレン……アシマリ……」
スイレン「それに、ほら」クイッ
マオ「!」
リーリエ「も、もももうすぐわ、私の番……し、心臓ガガガガガ…」ガタガタガタ
シロン「コン……」
スイレン「……リーリエの方が緊張で死にそう」ムゥ
マオ「……………」
マオ(リーリエには悪いけど……自分より緊張してる人を見たらなんか安心しちゃったよ)ホッ
アマージョ「アマッジョ」
司会「えー……マツリカちゃん、ありがとうございました!次はエントリーNo.20番……」
スイレン「マオちゃん!」ポンッ
マオ「……うん!」
マオ(カキが言ってた偉い人の言葉………安全第一タイマン……だっけ?)
マオ(一人はみんなの為に……みんなは一人の為にゼンリョクで頑張れば幸せになれる……)
マオ(今私がここにいるのは、私を応援して背中を押してくれたお父さんやカキ、ホシちゃん……それに……)チラッ
アセロラ「頑張ってねー♪」
スイレン「うるさい!敵!」
マオ(ライバルで友達のスイレンやリーリエのお陰だ!)
リーリエ「ママママオ……!ガガガガガ…」ドキドキドキドキ
マオ「リーリエ!無理しないでいいよ!」
マオ「………行こうよ!アマージョ!今日来たお客さんに…私たちのゼンリョクを見てもらいに!」
アマージョ「アマッジョ!」
37 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 21:09:37.41 ID:67NahVF9O
ヒラヒラ
キラキラ
司会「"アイナ食堂の看板娘"マオちゃん!パートナーのアマージョのマジカルリーフと共に華麗に登場だー!!」
オー
マオ「」ドキドキ
アマージョ「アマッジョ!」
サトシ「おっ!マオが出てきたぜ!」
ホシ「お兄ちゃん!マオちゃん、ホシがデザインしたエプロンつけてくれてるよー!」キラキラ
カキ「ああ、そうだな〜ホシィ(はしゃぐホシも可愛いなぁ)」ニコニコ
ロトム図鑑「カキ、マオの晴れ姿も見てやれロト」
マオパパ(マオ……立派になって…)ウルッ
司会「おや?マオちゃん。可愛いエプロンつけてるねぇ?」
マオ「え、えと……!その……!こ、これは……友達の妹が私の為にデザインしてくれたもので……!」カチコチ
司会「こっちの絵はアマージョかな?それに……"マオちゃんがんばれ"ってメッセージも入ってるね?」
マオ「は、はい……!今日も応援に来てくれて……!その……とってもいい子で……」カチコチ
ホシ「お兄ちゃん!マオちゃんがホシのこと褒めてくれてるよ!」
カキ「ああ!」ニコッ
カキ(………にしてもマオの奴……あんなに緊張してて大丈夫なのか?)
司会「うんうん。それで、今日応援に来てくれてるそのお友達は?」
マオ「え、えっと!その……」スッ
カキ、ホシ「!」
38 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 21:23:33.31 ID:67NahVF9O
司会「君たちが今日マオちゃんを応援に来てくれてるお友達かな?」
カキ、ホシ「」ビクッ
司会「お名前は?」
カキ「え、えと……!自分はカキと言ってマオの…」カチコチ
ホシ「そ、その!ホシです!えーと……」カチコチ
ロトム図鑑「カキもマオのこと言えないロトねー」
司会「ハハハ、マオちゃん!なかなかカッコいいボーイフレンドだね?」
マオ「いっ!?」ビクッ
マオ「ち、違います!カキはボーイフレンドじゃなくて、ただのクラスメイトで………!!////」アワワ
司会「照れなくてもいーんだよ?」
スイレン「マオちゃんとカキ、デキてる」ニヤニヤ
アセロラ「あれは間違いなくデキてるねー?」ニヤニヤ
マツリカ(この子たち、仲がいいのか悪いのか……)
マツリカ(あっ、でも気は合ってるのか)ポンッ
リーリエ「ガガガガガ……!!」ドキドキ
司会「ハハハ、じゃあ質問タイムはここまでにして……」
マオ(もぅー!///)
司会「……エプロンをつけているところを見ると……マオちゃんが見せてくれるパフォーマンスは……」
マオ「……………勿論……」スッ
マオ「料理です!」
アマージョ「アマッジョ!!」
39 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 21:39:08.74 ID:67NahVF9O
カラカラカラ
司会「おーっと!ミスコン会場に何処からともなく、調理器具が運びこまれたー!!」
マオ「いくよ!アマージョ!」スッ
アマージョ「アマッジョ!」スッ
マオ(会場のみんなに見せてやるんだ…!これが………)シュバババパ
司会「マオちゃん!少女とは思えない程の手捌きで料理を作っていくー!!」
シュババババ
オオー
サトシ「マオ……すっげー…」
ロトム図鑑「マオの作っている料理……あれは………」
カキ「………ああ」ニッ
マオ「ハァァァァ!!」シュバババ
マオ(これが……私のゼンリョク……!!究極の………!)
ピカー
司会「りょ、料理が光って………?」
マオ「Zヤキソバだよ!」ドンッ
アマージョ「アマッジョ!」
オオー
司会「」ゴクリ
サトシ「う、うまそー」
ピカチュウ「ピカー!」
カキ(マオ、究極のヤキソバを完成させたんだな)グッ
マオパパ(ミス・アローラマオちゃんヤキソバって名前で店で売り出してみるかな)
40 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 21:54:16.86 ID:67NahVF9O
ガヤガヤ
マオ「はぁー……緊張したー」
アマージョ「アマッジョ」
スイレン「マオちゃん!お疲れ!」
マオ「スイレン……」
スイレン「ヤキソバ美味しそうだった!」
アセロラ「今度作り方教えてほしーな」ニコッ
マオ「うん、いいよ」ニコッ
スイレン「………で、マオちゃん?カキとの関係は?」ニヤニヤ
アセロラ「二人は付き合ってるのかなー?」ニヤニヤ
マオ「うっ、ち、ちが……////」ビクッ
マオ(てゆーか、この二人いつの間に仲良く……)
アセロラ「……今度おじさんとサトシにアセロラもヤキソバ作ってあげよーかなー?」
スイレン「サトシの分は私が作るからいいよ」
アセロラ「………えー?サトシもアセロラが作った方が喜ぶよー」
スイレン「寝言は寝てから言え古代のプリン」
ギャー ギャー
マオ(気のせいだったか)
アシマリ「アウ」ハァ
司会「えー、続きましては……」
マオ「! リーリエ。次、リーリエの番だよ!」ユサユサ
リーリエ「」ビクッ
シロン「コン…」
41 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 22:21:26.19 ID:67NahVF9O
ザワザワ
サトシ「おっ、次はリーリエの番かぁ!」ワクワク
ルザミーネ「ザオボー!ビッケ!最高級の撮影器具を用意してちょうだい!急いで!」
ザオボー、ビッケ「はっ!」
バーネット「ルザミーネ……張り切ってるわねー」
ククイ「ハハハ……親バカって奴だな?リーリエは幸せにものだ」
ロトム図鑑「あれはどちらかと言うとバカ親ロト」
グラジオ「いよいよリーリエの番か!」ソワソワ
カキ「グラジオ……!いつの間に!?」ビクッ
マーマネ「さっきマオのパフォーマンス中に僕が呼びにいったんだよ」ゼーゼー
カキ「そうか、お疲れ」
司会「えー、みなさま!大変お待たせしました……次は……」
司会「その笑顔は疲れたポケモンや人間の心まで癒す……"アローラの天使"」
司会「リーリエちゃんの入場です!!」
ワー ワー
グラジオ「リーリエ!!」フンス
サトシ「うるさいよグラジオ」
キラキラ
シロン「コーン!」スタスタ
司会「リーリエちゃん、パートナーのシロンが生み出す、美しいオーロラベールと一緒に……」
リーリエ「……ふ……ひ……」カチコチ
司会「……入場です……」
サトシ「……リーリエ、ちょっと緊張しすぎしゃないか?」
カキ「軍隊みたいな行進してるな。大丈夫か?」
マーマネ「………………」
グラジオ「……リーリエ!!」ガタッ
ロトム図鑑「グラジオ。少し黙るロト」
42 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 23:20:07.82 ID:67NahVF9O
リーリエ(うぅ……よくよく考えれば水着姿で大勢の人の前に……恥ずかしいです////)カァー
司会「ハハハ、リーリエちゃん。緊張しないでいいよ?恥ずかしがらないで……」
シロン「ゴォン!!」グルル
司会「」ビクッ
ザワザワ
カキ「……リーリエ…大丈夫か?」
グラジオ「……くっ……リーリエ……!」
サトシ「リーリエー!がんばれー!」
ピカチュウ「ピカー!」
マーマネ「…………………」
リーリエ「え、えっと!わ、私はリーリエです!こっちはパートナーのシロンで……」カチコチ
リーリエ「きょ、今日は全種類のZポーズを……」カチコチ
ガンバレー リーリエチャーン
カキ「リーリエ……完全に固まってるな…」
グラジオ「おい!何とかならないのか!」ユサユサ
マーマネ「だ、大丈夫だよ!このままで……!」ケホッ
グラジオ「…………なんだと?」ピタッ
リーリエ「…………えーと!ま、まずさノーマルのポーズです!」スッスッ
司会「リーリエちゃん……それはこおりのポーズ……」
シロン「グルァ!!」ガブッ
司会「いだっ!」
アハハハハ
グラジオ「くそっ!このままではリーリエが笑い者に……!」ガッ
カキ「お、おい!やめろ!」ガシッ
サトシ「落ち着けよグラジオ!」ガシッ
ロトム図鑑「グラジオー!もし、ここで騒ぎを起こしてしまったら、リーリエが失格になるロトよ!」
グラジオ「…………くっ!」
リーリエチャーン ガンバレー
マーマネ「……………………」
マーマネ(……サトシもカキも……みんなわかってないね?確かにスイレンやアセロラちゃんのパフォーマンスはすごかったよ……でも……)
マーマネ(これはミスコンなんだ。誰が"すごいことをできるか"の大会じゃない。確かにすごいことして目立つのも大切だけど……)
リーリエ「うぅ……////」プルプル
シロン「コーン……」
リーリエチャンカワイー!! ハジライガウイウイシイデスナ
マーマネ(………それ以上に……誰が"一番可愛いか"を決める大会なんだよ)ニヤッ
43 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 23:35:57.75 ID:67NahVF9O
ワイワイ
司会「えー……以上を持ちまして、一次審査のアピールタイムを終了します」
司会「ご来場の皆様!今から一時間以内に"この子こそミス・アローラに相応しい"と思った方に一票をお入れください!」
司会「……投票結果が集計でき次第、放送にてお知らせし、会場内の掲示板に結果を貼り付けます」
司会「上位5名が二次審査に進出、さらにそこから休憩を挟んで二次審査のアピールタイムを………」
ザワザワ
マオ「いよいよかー……緊張するねー……」
アマージョ「アマッジョ」
リーリエ「うぅ……」
マオ「リーリエ………」
リーリエ「…………最悪です、緊張してなにもできませんでした……」グスッ
シロン「コーン」
マオ「そ、そんなことないよリーリエー!まだ結果は出てないんだ!」アセアセ
スイレン「そうそう!きっと大丈夫!みんな揃って二次審査にいけるよ!」ニコッ
リーリエ「マオ……スイレン……」グスッ
アセロラ「………………」
アセロラ(………クチナシおじさんはアセロラに入れてくれるとして……)
アセロラ(……………サトシはアセロラに入れてくれるかな……)
ミミたん「キュー」
マツリカ「んー、今更考えても仕方ない。なるようになるかな」
アブリボン「リボボーン」
44 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 23:42:18.86 ID:67NahVF9O
一次審査結果発表
一位:リーリエ
二位:アセロラ
三位:スイレン
四位:マオ
五位:マツリカ
ドーン
45 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/24(金) 23:56:00.24 ID:67NahVF9O
サトシ「おい見ろよ!みんな残ってるぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
リーリエ「わ、私が一位……?な、何かの間違いでは……」プルプル
シロン「コーン!」
マーマネ「リーリエ!予選通過おめでとう」パチパチ
トゲデマル「マキュキュー」
リーリエ「マーマネ……!予選通過だけでも信じられないのに……一位だなんて…これは夢では……」ウルウル
マーマネ「夢なんかじゃないよ!リーリエの実力さ!」ニコッ
リーリエ「うぅ…私、嬉しくて……」ウルッ
マーマネ「あわわ!な、泣かないでよリーリエ!」
グラジオ「そうだリーリエ。むしろ当然の結果だ」
リーリエ「お兄様……」
グラジオ「俺は少しも心配してなかったぜ?」ニッ
マーマネ(よく言うよ……待ってる間ずっとソワソワしてたクセに……)
マオ(四位か……予選通過したのは嬉しいけど……)
マオ(リーリエやスイレンに負けてる……ちょっとショック……)ガクッ
カキ「マオ!」
ホシ「マオちゃん!予選通過おめでとう!」
マオ「カキ……ホシちゃん……」
カキ「マオ!本番は次だ!次のアピールタイムで巻き返そうぜ!」ニッ
ホシ「マオちゃんならミス・アローラになれるよ!」
マオ「…………うん!」
マオ「よーし!二次審査もゼンリョクで頑張ってミス・アローラになるんだ!」オー
アマージョ「アマッジョ!」オー
カキ「ふっ」ニッ
マオ「アマージョ!カキ!ホシちゃん"安全第一タイマン"一人はみんなの為に!みんなは一人の為にゼンリョクで頑張れば幸せになれる!だよ!」
ホシ「………安全第一タイマン?」
カキ「………何言ってるんだお前…」
マオ「え?」
アマージョ「アマッジョ…」ハァ
46 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 00:13:12.71 ID:1FaNm5z7O
アセロラ「二位……まずまずだねーミミたん?」
ミミたん「キュー」
アセロラ「……………」チラッ
スイレン(三位……とりあえず二次に進めたのは良かったけど……)
スイレン(………アセロラに…負けた…)ガクッ
アシマリ「アウ……」
サトシ「スイレーン!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「サトシ……ピカチュウ……」
サトシ「へへっ!やったな!二次審査進出だ!すっげーよ!」
サトシ「へへへ!このまま次もゼンリョクで頑張ろうぜ!」ニッ
スイレン「…………うん!」ニコッ
アセロラ「サトシー!」タッタッタ
サトシ「アセロラ……」
スイレン「!」
サトシ「アセロラも二次審査に残ったんだな!やったな!」
アセロラ「へっへー!まーね?」
スイレン「……………………」
アセロラ「あっ、スイレンも残ったんだね?ライバルとして…次も負けないよー」
スイレン「う、うん……」
サトシ「スイレン!アセロラ!どっちも頑張れよ!」
アセロラ「………………」
スイレン「…………………」
アセロラ(………正直……もうミス・アローラとかどうでもいーんだよねー)
スイレン(………でも……)
アセロラ(スイレンにだけは……)
スイレン(アセロラにだけは……)
スイレン、アセロラ(絶対に負けたくない!!)メラメラメラ
サトシ「二人とも燃えてるなー」
ロトム図鑑「サトシはお気楽でいいロトねー」
ピカチュウ「ピカァ…」ゾォ
マツリカ「あー残ってる残ってる!良かったぁ」ウキウキ
アブリボン「リボボーン!」
47 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 21:53:10.27 ID:N+0xH1PHO
リーリエの控え室
リーリエ『えーと…今から全種類のZポーズを…』
ルザミーネ「……なかなかいい映りね」ウットリ
リーリエ「お、お母様!いったい何を見ているんですか!////」
シロン「コーン!」
ルザミーネ「なにって………さっきのリーリエのパフォーマンスを撮った映像だけど……」
リーリエ「や、やめてください!恥ずかしいです////」
ルザミーネ「恥ずかしがることないじゃない?私に似てとっても可愛いわよ?」ニコッ
リーリエ「うぅ……///お、お兄様からもお母様に何か言って……」
グラジオ「今のところもう一回見せてくれ」
ルザミーネ「OK」キュルル
リーリエ「もぅ!」プクー
ワイワイ
マーマネ「………………」
マーマネ(うーん……とりあえず予選は一位で通過したけど……実質みんな団子状態……誰が勝つか予想できないよ)
マーマネ(たぶんこのまま行ってくれればリーリエが優勝できるとは思うけど……万が一もありうる……)ウーン
リーリエ「マーマネ」
マーマネ「………………」
リーリエ「マーマネ!」
マーマネ「………え?な、なに?」ビクッ
リーリエ「………考えごとですか?」
マーマネ「あ、いや……」
リーリエ「………あの、マーマネ………ありがとうございました」ペコッ
マーマネ「………へ?」
リーリエ「私がここまでこれたのはマーマネのサポートのお陰です」ニコッ
マーマネ「あ、いや……そんな…ここまでこれたのはリーリエの実力で…////」テレッ
リーリエ「ふふっ、優しいんですね?ですが…」
リーリエ「マーマネはやっぱり頼りになります!」ニコッ
マーマネ(リーリエ…)ドキッ
マーマネ「………………」スクッ
リーリエ「………?どうしたんですかマーマネ?」
マーマネ「………ちょっと食後の散歩に。大丈夫!二次予選までには戻ってくるよ」
トゲデマル「マキュ」
リーリエ「は、はぁ……」
ガチャッ
マーマネ(……やっぱり……万が一とか言ってられないね!リーリエが僕を頼ってるんだ…僕の手でリーリエを何としても優勝に導かなきゃ!)
マーマネ(……崩すとしたらあそこかな……)
48 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 22:06:10.58 ID:N+0xH1PHO
アセロラの控え室
クチナシ「…………」モグモグ
アセロラ「ふっふっふー!どう?おじさん!アセロラ特製のサンドイッチのお味は?」ニコニコ
クチナシ「………まぁまぁだな…」モグモグ
アセロラ「おじさーん?美味しいなら美味しいって素直に言いなよー?」ジトー
ミミたん「キュー」ジトー
クチナシ「あーわかったわかった。美味しいよ」モグモグ
アセロラ「おじさーん?これならアセロラをどこにお嫁に出しても恥ずかしくないねー?」
クチナシ「………俺はお前のパパじゃねぇっての」モグモグ
アセロラ「………さてと」スクッ
クチナシ「………どこ行くんだ?」
アセロラ「サンドイッチ作りすぎちゃったからねー?サトシにも少しお裾分けにいこーっかなって?」
クチナシ「二次審査までもう少しなんだから間に合うように戻ってこいよ」モグモグ
アセロラ「わかってるよー!おじさんったら、まーたアセロラを子供扱いして…」
コンコン
アセロラ「?」
クチナシ「………誰だ?」
アセロラ「あー、もしかして……噂をすればサトシかな?」
アセロラ「サトシ、きっとアセロラを応援しにきたんだねー?ミミたん?」ニコニコ
ミミたん「キュー」
コンコン
アセロラ「はいはーい♪今開け……」
ガチャッ
アセロラ「!」
マーマネ「アローラ!」ニコッ
トゲデマル「マキュ」
49 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 22:24:21.83 ID:N+0xH1PHO
マーマネ「このサンドイッチ美味しいね!アセロラちゃんはいいお嫁さんになるよ!」モグモグ
トゲデマル「マキュ!」
アセロラ「へっへー、そっかなー?」ニコッ
アセロラ「あっ、そういえばサトシのお友達なんだよね?」
マーマネ「うん、そうだよ!」モグモグ
アセロラ「そのー……サトシ、スクールのみんなにアセロラのこと何か言ってた?」
マーマネ「………何も?」モグモグ
アセロラ「………え?」
マーマネ「サトシのクチからアセロラちゃんの話なんて聞いたことあったかなー?ごめんね、あんまり印象に残ってないよ」ゴクン
アセロラ「………え……あ?そ、そうなんだ……」
マーマネ「………………」ニヤッ
クチナシ「………………」
マーマネ「あっ、そういえばアセロラちゃん、サトシにもこのサンドイッチ持って行くんだよね?」
アセロラ「う、うん……持ってったら喜ぶかなーって……」
マーマネ「サトシなら今、スイレンの控え室にいるよ」ニコッ
アセロラ「スイレン……」
マーマネ「あの二人さ、すっごく仲いいんだよ!スクールの登下校はだいたい一緒だし!」
アセロラ「………………」
マーマネ「それにね!二人でバルーンの練習とかもちょくちょくやってるみたいなんだ!」
アセロラ「へ、へぇ……そうなんだ…」
マーマネ「今回のミスコンの特訓だってさ?サトシがずっとスイレンに付きっきりだったみたいだし!それに……さっきの一次審査の投票も他には目もくれずに、真っ先にスイレンに投票……」
アセロラ「………………」スクッ
クチナシ「………おい、何処いくんだ?」
アセロラ「………サトシにサンドイッチ持ってくってさっき言ったでしょ」クルッ
アセロラ「………行こうよ、ミミたん」
ミミたん「キュー」フワフワ
ガチャッ
クチナシ「………ハァ……」
マーマネ「……………」ニヤッ
50 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 22:36:51.36 ID:N+0xH1PHO
スイレンの控え室
サトシ「うおー……でっかいおにぎり……」キラキラ
スイレン「そ、その……それ、私が作ったの…」ドキドキ
スイレン「………よかったら食べ…」
サトシ「いっただきまーす!」モグ
スイレン「」ビクッ
ロトム図鑑「サトシー、スイレンが言い終わる前に食べるとは卑しいロトねー」
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン「い、いいよ!そ、それより……どう?美味しい?」ドキドキ
サトシ「うん!すっげー美味しいよスイレン!」モグモグ
スイレン「えへへ///」
アシマリ「アウ!」ニコッ
スイレンママ(良かったわね?スイレン)ニコッ
ホウ「良かったねー!おねーちゃん!」
スイ「おねーちゃんはいいお嫁さんになるよー?」ニヤニヤ
サトシ「え?」モグモグ
スイレン「ちょ、ちょっとホウ!スイ!やめて!////」カァー
「そうだよー」ガチャッ
スイレン「!」
アセロラ「………サトシにだってお嫁さんを選ぶ権利はあるよねー?」ニコッ
ミミたん「キュー」
サトシ「アセロラ?」
スイレン「………………」
51 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 22:51:54.32 ID:N+0xH1PHO
スイレン「………何しにきたの?」
アセロラ「………別にスイレンに用があって来たワケじゃないわよ」プイッ
スイレン「……………」
サトシ「どうしたんだよアセロラ?もうすぐ二次審査始まるぞ?」
アセロラ「えっへっへー、こーれー♪」スッ
サトシ「これって…」
ロトム図鑑「サンドイッチロトー!」
アセロラ「アセロラが作ったんだよ?サトシに食べて貰おうと思って持ってきたの」ニコッ
サトシ「マジ?サンキュー!」
ホウ「サンドイッチいいなー」ゴクリ
スイ「ねー?」ゴクリ
サトシ「ハハハ、じゃあ俺今おにぎり食べてるからさ?ホウとスイが……」
アセロラ「……ごめんねー?サトシに持ってきたんだよ」
ホウ、スイ「」ビクッ
スイレンママ「……ホウとスイはおにぎり食べようねー」
ホウ、スイ「……はーい」
スイレン「……………」
ロトム図鑑「サトシ、アセロラ……何か様子がおかしいロトね?」ヒソヒソ
サトシ「……何かあったのかな?」ヒソヒソ
アセロラ「…………そういえばさーサトシー」
サトシ「な、なに?」ビクッ
アセロラ「サトシ、一次審査の投票……スイレンに入れたんだって?」ニコニコ
サトシ「え?あ、ああ……まぁ」
アセロラ「………もぅー!アセロラのこと応援してくれるって言ったのにー!」プンプン
ミミたん「キュー」プンプン
サトシ「ハハハ、悪い……スイレンと約束してたしさ?」
サトシ「……でも、ちゃんとアセロラのことだって応援して……」
アセロラ「………嘘つき」ボソッ
サトシ「…………え?」
52 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 23:06:54.75 ID:N+0xH1PHO
サトシ「あ、あの……アセロラ……」
アセロラ「………まー、約束だったならしょうがないねー?」
ミミたん「キュー」
サトシ「な、なんかごめ……」
アセロラ「………だったらさー……二次審査の投票は……」
アセロラ「………アセロラに入れるって約束してほしいな?」ニコッ
サトシ「……へ?」
アセロラ「いいよね!サトシ!だって、サトシ……アセロラのこと応援してくれてるんだよね?」ニコニコ
サトシ「えーと……」
スイレン「いい加減にして」
アセロラ「!」
サトシ「スイレン……」
スイレン「………サトシにだって…誰に入れるか選ぶ権利はある」
アセロラ「………………」
スイレンママ「ほ、ほらースイレン?もうすぐ二次審査が始まるのよ?アセロラちゃんと仲良くね?」
スイレン「………………」
スイレンママ「その……アセロラちゃんも………ケンカしちゃダメよ?」
アセロラ「………………」
サトシ「スイレン……アセロラ……」
スイレン「………サトシにも選ぶ権利がある……"約束"とか言ってサトシを独占しようとした私が言うことでもないか…」ボソッ
サトシ「スイレン……?」
スイレン「………サトシ、お母さん、ホウ、スイ。ここまで応援してくれたのにごめん」
スイレンママ「え?」
アセロラ「クチナシおじさん」
クチナシ「………居るのに気づいてたのかよ…」
アセロラ「ごめんね?」
クチナシ「………好きにしな」ハァ
53 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/25(土) 23:22:47.47 ID:N+0xH1PHO
ロトム図鑑「スイレン……アセロラ……まさか……」
スイレン「アシマリ!」
アシマリ「アウ!」
アセロラ「………………」
ラプー「ゲーン」ズズズ
サトシ「バトル……する気なのか……?」
ピカチュウ「ピカァ……」
ロトム図鑑「な、何考えてるロト二人とも!もうすぐ二次審査が始まるロトー!」
スイレン「………うん、私たちにとってはここが……」
アセロラ「………決勝戦だね?」ニコッ
クチナシ「………………」
スイレン「………マオちゃんやリーリエには後でごめんって言っておく!」スッ
アセロラ「………ミス・アローラに選ばれるよりも……譲れない一票もあるんだよ!」スッ
スイレン、アセロラ「だって……女の子だから!!」
ロトム図鑑「お、女の子だからって……」
スイレンママ「サトシくん」ポンッ
サトシ「!」
スイレンママ「悪いけど……あの子たちの生きざま……見届けてあげてくれる?」
サトシ「……はい!」
ロトム図鑑「い、生きざまって……サトシ……」
スイレン「アシマリ!」
アシマリ「アウー!」
アセロラ「ラプー!」
ラプー「ゲーン!」
ピカー
54 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 00:19:09.96 ID:uW7d+LtCO
ミスコン会場
ザワザワ
マオ「スイレン……来ないね?どうしちゃったんだろ……このままじゃ失格になっちゃうよ…」
リーリエ「……今ククイ博士とバーネット博士が探しに行ってくれていますが……」
カキ「スイレンだけじゃない、スイレンのお母さんやサトシ……それにあのアセロラって子もいないぞ!」
ホシ「何かあったのかな?心配だよ……」
マーマネ「…………………」
マーマネ(スイレンやアセロラちゃんには悪いけど…あの二人はきっといくら待ってもこないよ)
マーマネ(………残るはマオとマツリカさんか……これはリーリエの優勝は決まりだね)ニヤッ
司会「えー…皆様……お待たせしました。協議の結果……」
司会「スイレンちゃんとアセロラちゃんは棄権とみなし、二次審査はリーリエちゃん、マオちゃん、マツリカちゃんの3人で行うとします」
ザワザワ
リーリエ「す、スイレンが失格!?それにあの子も……」
マオ「スイレンもあの子も絶対に来るよ!だからもう少しだけ待ってあげてよ!」
司会「そ、そう言われましても………」
カキ「マオ……リーリエ………」
マーマネ(やっぱりね……ごめんねスイレン、アセロラちゃん。これもリーリエがミス・アローラになる為なんだ)
マツリカ「…………………」
リーリエ(スイレンとアセロラ………それにサトシ……この3人…まさか……いや、でも……)チラッ
マーマネ「!」
マーマネ(リーリエ!)グッ
リーリエ「…………マーマネ……まさか………?」
55 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 01:21:43.04 ID:uW7d+LtCO
リーリエ「…………………」スタスタ
マオ「ちょ、リーリエ……どこいくの?」
リーリエ「…………………」ピタッ
マーマネ「………え?」
カキ「リーリエがマーマネの前で立ち止まった?」
リーリエ「…………………」ジトー
マーマネ「え……?あ、あの……リーリエ……?」
リーリエ「………マーマネ、スイレンやサトシがここにきてないこと、何か知っていますね……?」ジトー
マーマネ「い、いや………僕は何も……」
リーリエ「………二次審査が始まる前、何処に行っていたんですか……?」
マーマネ「………その……」
リーリエ「………マーマネ!!」
シロン「ゴンッ!!」グルル
マーマネ「ヒッ」ビクッ
マオ「………?どういうこと?」
カキ「???」
マオ「えーー!?あのアセロラって子を煽ってスイレンと潰し合いさせた!?」
マーマネ「ひ、人聞き悪いこと言わないでよマオ!ぼ、僕はただ、サトシはアセロラちゃんよりスイレンとの方が仲いいよーって言っただけで……」
マオ「もぅ!どっちでも同じだよ!最低!」
リーリエ「マーマネ……」
マーマネ「そ、その……僕は……」
カキ「………とにかく、なら今はスイレンとアセロラって子がミスコン放り出してケンカしてる可能性があるってことか?」
マーマネ「………たぶん……」
マオ「たぶんじゃないよ!止めにいかなきゃ!」
カキ「お、おいマオ!ミスコンはどうするんだ?」
マオ「それどころじゃないよ!」
カキ「す、すまん。そうだな……」
リーリエ「…………………」
リーリエ「待ってください。マオ」
マオ「………え?」
56 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 01:42:46.22 ID:uW7d+LtCO
リーリエ「………サトシとスイレンのところには私とマーマネで行きます」
マオ「………え?」
リーリエ「論理的結論から言いますと、これは恐らくマーマネが私の為にやったこと……でしたら私とマーマネでスイレンとアセロラに謝りにいくのが筋です!」
リーリエ「………そうですよね?マーマネ」
マーマネ「………ご、ごめんリーリエ……」
リーリエ「謝るなら私ではなく、スイレンとアセロラに謝ってください!」
マーマネ「う、うん…」
マオ「で、でもリーリエ……ミスコンは……」
リーリエ「………一次審査で私が落ちたと思い、落ち込んでいた時にスイレンが言ってくれたんです」
リーリエ「"みんなで揃って二次審査に行こう"って。私、その言葉がとても嬉しくて…」
マオ「リーリエ……」
リーリエ「………勝手でごめんなさい。私、二次審査を辞退します」ペコッ
司会「は、はぁ……」
リーリエ「………マオ!頑張ってください!次会うときはマオがミス・アローラになっている時です」ニコッ
マオ「………うん!」ニコッ
リーリエ「マーマネ、行きますよ」クルッ
マーマネ「ハイ」
シロン「コン!」
マオ「……………」
グラジオ「おい、リーリエがお前にミス・アローラを託したんだ。負けることは許されないぞ」ポンッ
マオ「!」
ルザミーネ「マオちゃん!リーリエの分もがんばリーリエよ!」
ホシ「マオちゃんならミス・アローラになれるよ!」
マオパパ「マオ!自信を持て!お前は自慢の娘だ」ニコッ
マオ「みんな……」
マオ「………カキ、あれ……なんだっけ?一人がみんなの為に〜ってやつ…」
カキ「大一大万大吉か?」
マオ「そう!それ!」
マオ(………大一大万大吉……今、私はリーリエのスイレンの……みんなの思いを背負ってここに立ってるんだ……)
マオ「………マツリカさんに勝って……」チラッ
マツリカ「!」
マオ「………ミス・アローラになってやるんだ!行くよ!アマージョ!」
アマージョ「アマッジョ!」
カキ(マオ!お前ならやれるさ)フッ
マオー ガンバレー
ワー ワー
マツリカ「…………………」
マツリカ(ただ突っ立ってただけなのに私、悪役みたいになってる!?)ガーン
アブリボン「リボボーン……」
57 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 02:09:34.90 ID:uW7d+LtCO
司会「えー……皆様……改めてお待たせ致しました…」
司会「多々アクシデントがありましたが、これが本当に最後。幾度の試練を乗り越え、この舞台に立つことが許された二人…」
司会「………天下分け目のセキガハラ……これを制し、ミス・アローラと言う名の天下人になるのは誰か!?選ばれし両雄の入場です!」
ワー ワー
司会「まずは……大一大万大吉……皆のゼンリョクの思いを背負いここに立つ……アイナ食堂の看板娘マオちゃん!!」
ワー ワー
マオ「………リーリエ、スイレン!私に力を貸して!」
アマージョ「アマッジョ!」
マオパパ「マオー!」
ホシ「マオちゃんがんばれー!」
カキ「マオ!お前ならミス・アローラになれる!」
司会「対するは……自由を愛するさすらいの妖精……鳴かぬなら、鳴くまで待とうマツリカちゃん!!」
ワー ワー
マツリカ「………おーここが頂点……今日この舞台からの景色、瞼に焼きつけておこう」
アブリボン「リボボーン!!」
司会「ルールは一次審査と同じ20分間のアピールタイム!!先行はマオちゃんだー!!」
マオ「………私のパフォーマンスは……」スッ
アマージョ「アマッジョ!」コロコロ
司会「………!!アマージョに運ばれ舞台にやってきた物は!?」
ホシ「あ、あれって……」
カキ「臼と杵と……」
グラジオ「………餅……?」
58 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 02:18:29.48 ID:uW7d+LtCO
司会「ま、まさかマオちゃん……」
マオ「………そのまさかです」スッ
マオ「行くよ!アマージョ!」
アマージョ「アマッジョ!」
マオ「そーれ!」ブンッ
ペッタン
アマージョ「マッジョ」コネ
司会「ま、マオちゃん!アマージョと絶妙なコンビネーションで餅つきを始めたー!」
オー
マオ(………これはただの餅つきじゃないんだ…)ブンッ
ペッタン
アマージョ「マッジョ」コネ
マオ(これは……みんなの思いがつまった……)ブンッ
ペッタン
アマージョ「マッジョ」コネ
マオ(スイレンがついて……リーリエがこねた………)ブンッ
ペッタン
アマージョ「マッジョ」コネ
マオ(私たちのゼンリョクがつまった………)
"Z天下餅!!"
ピカー
59 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 02:25:50.85 ID:uW7d+LtCO
司会「す、すごい……!餅が……光っている……?」
マオ「………ハァハァ…やったね?アマージョ!」ニコッ
アマージョ「マッジョ!」ニコッ
マオパパ「うぅ……マオ……ついに料理を極めて…」グスッ
カキ「………Z天下餅……俺は猛烈に感動している!」ダー
ホシ「もう!泣かないでよお兄ちゃん!」グスッ
マオ「………」
マオ(大一大万大吉……私のゼンリョク……)
マオ(リーリエとスイレンに届いたかな………?)
マツリカ「次は私か……」スクッ
マツリカ「えーと、じゃあ………歌います!」
アブリボン「リボボーン!」
………………
………
…
60 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 18:22:40.79 ID:N+OfthdDO
司会「皆様……お待たせしました。結果発表です!」
司会「アローラミスコン大会というランセを勝ち抜き……見事初代"ミス・アローラ"の座に輝いたのは……」
ジャララララー
マオ(………お願い……!!)グッ
アマージョ「マッジョ!」
マツリカ「」ドキドキ
司会「……自由を愛するさすらいの妖精……マツリカちゃんだーー!!!」
マオ「……な!?」
アマージョ「マッジョ!?」
マツリカ「おー……私がミス・アローラ……」
アブリボン「リボボーン!!」
マオ「ま、負けた……」ガクッ
マツリカ「………落ち込まないで」ポンッ
マオ「マツリカさん……」
マツリカ「いい勝負だった!あ、それとお餅食べていい?」ヒョイッ
マオ「は、はぁ……」
カキ「マオ、ドンマイ!マオも頑張ったよ」ポンッ
ホシ「マオちゃん!それでも二位だよ!すごいよ!」
マオ「カキ……ホシちゃん……」グスッ
マオ(リーリエ……スイレン……ごめん、私……ミス・アローラになれなかったよ……)
グラジオ(よくよく考えればミスコンだしな。餅つきより素直に歌を歌ったりした方がウケが良かったんだな…)
マオがつき
マオ「……マツリカさん、ミス・アローラ……おめでとうございます」ペコッ
マツリカ「おー、ありがとうマオちゃん」モグモグ
アマージョがこねし天下餅
アマージョ「マッジョ!」
座りしまま食うはマツリカ
マツリカ「………おー…これが天下餅!美味しい……!」モグモグ
アブリボン「リボボーン」
こうして波乱のアローラミスコン大会は幕を閉じ
初代"ミス・アローラ"マツリカが誕生した
司会「マツリカちゃん、これ…副賞の賞金10万円と全国ミスコン大会への出場権です」
マツリカ「どーもどーも」モグモグ
マツリカ(10万円何に使おう)モグモグ
61 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 18:38:53.00 ID:N+OfthdDO
一ヶ月後
とある温泉旅館
コジロウ「ヒエヒエのモーモーミルクはいかがっすかー」
ニャース「とってもおいしいにゃー」
マオ「ひとつちょうだい!」
アマージョ「マッジョ」
カキ「俺も」
ホシ「ホシも!」
ムサシ「まいど」ニコニコ
ムサシ、コジロウ、ニャース(つーかこいつらなんでこんなとこにいるんだ?)
ソーナンス「ソーナンス!!」
マオ「……ぷはぁー!お風呂あがりのモーモーミルクは美味しい!」
ホシ「うん!もうサイコー!」
カキ「ウチのモーモーミルクには負けるけどな」フッ
リーリエ「ふふっ、それにしてもマツリカさん……ミスコンの賞金で私たちを温泉旅行につれてきてくれるなんて、さすがはミス・アローラですね」ニコッ
マーマネ「なんでも天下餅はみんなで食べる主義らしいね。マツリカさん」
カキ「みんなと言えば……サトシはどうした?」キョロキョロ
ロトム図鑑「サトシならさっきスイレンとアセロラに誘われてポケピンポンをしに行ったロトー!」ヒュー
リーリエ「ポケピンポンもあるんですか……面白そうです!」
リーリエ「マーマネ!私たちもやりに行きませんか?」キラキラ
シロン「コーン!」
マーマネ「ハハハ…冗談でしょ?何でワザワザそんな危ないところに行かなきゃなんないのさ」
ワイワイ
マオ「………………」
カキ「どうした?マオ」
62 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 18:49:00.18 ID:N+OfthdDO
マオ「んー……いやさ?確かマツリカさん、来月はアローラ代表として全国ミスコン大会に出場するんでしょ?いいなーと思って」
カキ「…………」
マオ「ハァ……あの時私が勝ってれば……私がミス・アローラとして全国大会に出場できてたのかなー」
アマージョ「マッジョ」
カキ「マオ、過ぎたことを悔やんでも仕方ない。今回の反省を次に活かせばいいじゃないか」
マオ「次……か、そうだね……」
マオ「………………よーし!来年!来年こそは私がミス・アローラになってやるんだから!」メラメラ
アマージョ「マッジョ!」
マオ「がんばるぞー!!」オー
アマージョ「マッジョ!」
ホシ「マオちゃんがんばれー!」
カキ「…………」フッ
カキ(………やっべ、うっかり次とか言っちゃったせいで来年も出る気だよマオ……)
カキ(………こりゃ来年も付き合わされるな……)ハァ
リーリエ「マオ……燃えてますね?」フフ
マーマネ(リーリエ…!来年こそは僕がリーリエをミス・アローラにしてあげるからね!)
トゲデマル「マキュキュー」
マオ「……あれ?そういえばマツリカさんは?」
リーリエ「……お風呂からあがった時には一緒にいましたよね?」
ロトム図鑑「マツリカなら絵を描くと言ってさっき外に出てったロト」ヒュー
マオ、リーリエ「絵?」
63 :
◆IuY/8jVTR.
[saga]:2018/08/26(日) 18:56:42.10 ID:N+OfthdDO
マツリカ「………天下泰平天下泰平っと…」カキカキ
マツリカ「………やっぱり思った通り」カキカキ
マツリカ「………ここは景色もいいし、とっても落ち着く」カキカキ
アブリボン「リボボーン」
マツリカ「…………うーん、なかなかいい絵が描けたよアブリボン」スッ
アブリボン「リボボーン」ニコッ
マツリカ「…………………」
マツリカ「………とりあえずは……ざっと済みたり……かな?」ニコッ
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