【安価】完璧男子と魔法系女子

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60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 23:03:03.50 ID:DAGV6N1f0
男「師匠!?」

女「誰よ」

男「十年位前に僕に魔法の基本的な使い方を教えてくれた人だよ」

師匠「...お前、男か?」

男「覚えてるんですか?」

師匠「あぁ...俺もここへ来てだいぶ長いが、まだ覚えているよ」

男「今は何をしていらっしゃるんですか?」

師匠「刑事やってる」

男「この世界にも刑事ってあるんですか?」

師匠「いや...王国騎士団の隠し役職の一人だ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 23:06:36.33 ID:DAGV6N1f0
師匠「いっけね、こりゃ国家機密だ」

男「じゃあ忘れます」

師匠「そうして貰えるとありがたい...ん、そこの嬢ちゃんは?」

男「姉さん...いえ、この世界では勇者と言った方が良いでしょうか、その勇者の妹です」

師匠「確かに似てるな」

女「そうですか?」

師匠「あぁ、その不安そうな顔は見たこと無いがな」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:07:08.23 ID:OFd+JmhE0
女「ひどいですね」

師匠「悪い悪い。そいじゃ、また会おうな」

男「はい」


師匠とかいう奴は去っていった
しかし、なんだか寒気がする
昨日の疲れも取れていないようだ


男「すみません」

女「へ!?」

男「いえ、具合が優れないようでしたので」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:26:50.48 ID:OFd+JmhE0
男「もしや、風邪をひきましたか?」

女「そうかも...」

男「温泉で濡れた服をずっと着ているせいですね」

男「おぶっていきましょう」スッ

女「いや、それはちょっと」

男「何が心配なんですか?」

女「体重バレちゃうし、男くんじゃ私なんておぶれないよ」

男「濡れてるので正確な体重は分かりませんし、僕は意外と結構力あるんですよ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:36:24.69 ID:OFd+JmhE0
女「う...男くん頑固だね」

男「さあ、無理は良くないからね」

女「うん」ガシッ

男「気分が悪くなったら言ってね」

女「うん...//」


広い背中に包まれているようで、とてもリラックスできた

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:43:17.51 ID:OFd+JmhE0
〜姉サイド・林間の村〜

姉「空気がうまいね」

姉「宿屋に行こう」

姉「私も怠惰になったものだ」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:51:31.35 ID:OFd+JmhE0
〜男女サイド・林間の村〜

男「ふー...」

男「とりあえず宿屋で休ませるか」


〜宿屋〜

男「...ん?あそこにいるのは」

姉「おっ!男くん!」

男「僕の事はどうでもいいんでとにかく妹さんを!」

姉「任せろ、部屋はとってある」


男(そのあと、姉さんは女さんを掴み、部屋に入っていった)

男(僕が間違って詠唱しなければこんなことにはならなかったのに)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:38:05.24 ID:vsMVkf7H0
男「...」

姉「ん?浮かない顔をしているな」

男「僕が間違って詠唱しなければこんなことには...」

姉「ふふ、なんだそんな事か」

男「しかし...!」

姉「じゃあもし君がいつも通りの生活を送っていたら、こんなミスはあったかい?」

姉「人は間違いを犯して成長するものだ、なんてよく言うでしょ?」

姉「私達は気にしてないからね」

男「...そうですか」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:51:13.15 ID:vsMVkf7H0
姉「貴方も部屋をとって寝るべきね」

男「あの...!」

姉「いいの、運が悪かっただけ、看病なんてしない方がいい」

男「この世界の通貨を持ってません」

姉「...あ」


▼姉 は 500 ゴールド を 渡した


男「ありがとうございます。それではまた明日」

姉「うん。女の病気は治しておくよ」

男「マジですか」


▼男 は 静かに 驚いている ように 見える
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:55:39.80 ID:vsMVkf7H0
〜姉女部屋〜

姉「さて」

女「はぁ...この風邪、いつ治るのかな」

姉「私が魔法で治してあげる」

女「できるの!?」

姉「うん!」


▼りろんじょう 可能 だが 成功するか 分からない

▼失敗 すると 異なる 変化 を 起こす


女「じゃあやってみてよ」

姉「『めでぃすん』」ピュイーン
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:57:29.63 ID:vsMVkf7H0
>>71...結果
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 20:05:18.77 ID:fyUFnUmgO
成功と失敗
風はなおったが恋の病にか掛かる

無理なら成功で
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 20:27:55.05 ID:vsMVkf7H0
女「ん...」

姉「どう?どう?」

女「だいぶ楽になったよ」

姉「良かったー」

女「でも、なんか胸が苦しい」

姉「えっ!?」

女「いや、悪い感じじゃないんだけど...」

姉「そう?...あー...なるほど」

姉「分かったよ。悪い症状じゃないから、余程苦しくならない限りほっといていいよ」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 20:54:03.13 ID:vsMVkf7H0
〜翌朝・宿屋休憩室〜

男「...」

男(物事を深く考え過ぎなのだろうか)

女「おはよー」

男「女さんですか。申し訳ございません、僕のせいでこんなことに」

女「いいって。私ももう風邪は治ったらしいし」

男「姉妹揃ってお優しいんですね」

女「まーね」

男「ところで、なぜここに来られたのですか?」

女「なんだか男くんがここにいる気がしたから」

男「それは...いえ、止めておきます」

女「なんだよー」ブーブー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:01:16.24 ID:vsMVkf7H0
姉「ハロー」

男「?」

女「?」

姉「ノリの悪い奴らめ」

姉「男くん、まだこの世界にいるつもりかい?」

男「まだ休みは長いですしね」

女「私もー」

姉「そりゃあいい。楽しい所には後で行くとして、まずはしみったれた所に行こう」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:07:05.62 ID:vsMVkf7H0
姉「ここから少し南に行くと、大きな墓地がある」

姉「そこには色んな捨て子やホームレスが集まって暮らしているんだ」

姉「多くの人は、ソコを〈ダスト・シュート〉と呼んでる」

男「何故墓地に?」

姉「昔のホームレスは墓地の死体を食べてたからだよ」

姉「基本的にこの世界の住人はめちゃくちゃ胃腸が強いから」

女「何しに行くの?」

姉「様子を見に行くんだ。定期的に訪れるようにしてる」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:11:00.62 ID:vsMVkf7H0
姉「元々は勇者として民からの好感度を上げる為に行ってたんだけど」

姉「本当に情が移っちゃってね」

姉「...そろそろ行こうか」

姉「何もない平原を越えていくだけだから近く感じると思うよ」

男「分かりました」

女「レッツゴー!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:19:26.35 ID:vsMVkf7H0
〜平原〜

姉「あれ?」

男「どうかされましたか?」

姉「なんか変な城が建ってる」


男(大きいな...)

男(ホームレスや捨て子の溜まり場になぜ?)


女「すごいなー...」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:13:54.70 ID:Rgdg1PCu0
〜ダスト・シュート〜

姉「やっぱりでかいな」

女「お墓の中にこんな城があるなんて」


ヨーロッパにありそうな大きな城がある
でも、使われてる建材の色がバラバラで、モザイクアートみたいになってる


男「姉さん。最後にここに来たのはいつですか?」

姉「二ヶ月前かな」

姉「二ヶ月でこれを建てた、という事になるな」

男「では、建材の色がバラバラなのは」

姉「ああ、ここに住む者達が寄せ集めて作ったんだろう」

姉「前はここに倒壊した遺跡みたいな建物があったんだが、それが無くなってる」

男「それが建材という訳ですか」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:24:05.26 ID:Rgdg1PCu0
姉「ん?」

元奴隷「こんにちは、勇者さん...と見ない顔の皆さん」

姉「私の妹とその友達だ」

元奴隷「そうですか、やはりあの城が気になりますか?」

姉「うん。なんぞアレ」

元奴隷「あの城を立てろと命令したのは、恐らく皆さま方のように外界から来られた方」

元奴隷「私達は彼を〈貧民の王〉と呼びます。彼がそれが良いと言ったので」

姉「ふーん...」


▼姉 は その 貧民の王 が 警告 に あった 危険 な 奴 だろう
 そう気付いた


姉「無理矢理か?」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:28:33.07 ID:Rgdg1PCu0
元奴隷「いえ、彼は平和的話し合いで我々の内輪揉めを抑えました」

元奴隷「そして我々をまとめ、我々の幸せと永久の統治を誓いました」

元奴隷「ここの住民はみな、彼に対して心を開き、平和を享受しています」

姉「それは結構なことだ」


▼姉 は 元奴隷 に かけられている ステータス異常 を 調べた

▼至って 普通 の 状態 だ !


姉「...私達をそこに案内してくれるか?」

元奴隷「はい!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:35:16.27 ID:Rgdg1PCu0
〜城・王の部屋前〜

女「うぅむ」


豪華な飾り付けこそないけど、立派なお城に引けを取らない内装
確かに王様が住んでいるんだな、と思われ


元奴隷「貧民の王様ー!謁見できますか!?」

貧民の王「申し訳ない。今は魔導の勉強をしていてね」

姉「私が教えてやろう」

元奴隷「勇者さんが魔導について教えてくれるそうです!」

貧民の王「...入ってくれ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:41:42.86 ID:Rgdg1PCu0
〜王の部屋〜

姉「失礼します」

女「ついでに」

男「では僕も」

貧民の王「初めまして。いきなりで悪いけど、君たちは貴族かい?」

姉「いや、貴族はいないよ。私は勇者だけど」

貧民の王「申し訳ないが、お茶は出せない。お金がないからな」

女「確かに、あんまし悪い人ではなさそう」

貧民の王「ははは、僕は正義の為に行動しているんだぞ?」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:44:20.44 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「じゃあ早速、魔法を一つ教えてもらいたいんだけど」

姉「オッケー」

姉「どんな魔法よ」

貧民の王「>>84
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 19:48:20.65 ID:uRn/Pq5AO
お金または黄金を産み出す魔法
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:28:56.15 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「お金や黄金を生み出すような魔法が欲しい」

女「正義...?」

男「気持ちで世界を平定できたら戦争はないよねぇ」

姉「んー...出来るとは思うけど」

貧民の王「おや、何か不都合でも」

姉「君の望む結果にはならないと思うよ」

貧民の王「どういう事だ?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 21:05:59.70 ID:Rgdg1PCu0
姉「その魔法を詠唱すると、詠唱者の魔翌力に応じた量の金塊が出現する」

姉「また、詠唱者も金塊に変化する」

貧民の王「...うぅーん!」

姉「それでも、使う奴はいるけどね」

貧民の王「そんなのがあるのか...やはりな」

貧民の王「使うのは止めておこう」

姉「ふむ?」


▼こいつは 本当に 悪い奴 なのだろうか?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:05:20.41 ID:x5zWLutW0
貧民の王「...おや、そんな顔でこちらを見て、どうしたんだい?」

姉「感心していたんだ。人の上に立つものには、非道な奴も多いものでね」

貧民の王「それは嬉しいな」

男(お互い、本心を隠しているように見える)

女「気が合いそうで何よりだよね」


そういえば、姉に彼氏っているのかな?
この人なら似合いそう!


男(...なんだか、緊張感がないような気がする)

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:33:49.55 ID:x5zWLutW0
姉「では、私達はもう帰るとしよう」

男「ええ」

女「!?」

貧民の王「...どうか、お元気で」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:39:26.74 ID:x5zWLutW0
〜ダスト・シュート〜

女「ねぇ、どうしてもっと色々しなかったの?」

姉「んー?やりたい事が特になかったから」

男「...ま、そんな時もありますよね」

女「そっかぁ?」

姉「期待ハズレの真面目なやつだったからね。王宮に行こう」

男「首都のようなものですか?」

姉「そーだよ」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:44:34.22 ID:x5zWLutW0
〜林間の村〜

女「そういえば、この世界にモンスターとかいないの?」

姉「いるよ。ここら辺にはいないけど」

女「ふーん」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:23:18.07 ID:x5zWLutW0
姉「私達は王宮を中心とした八方位にそれぞれ町や村を置いている」

姉「そしてその要点に該当する方位に真っ直ぐ進んでいくとモンスターがわんさかいる」

姉「つまり、君たちが最初に召喚された山よりさらに西に進むとモンスターだらけ、という訳」

姉「私が初めて召喚された時は北、北東、東の要点が打撃を受けててね」

姉「モンスター側にどうやら侵略を指揮するボスが居たみたいで」

姉「ソイツをぶっ倒して要点を奪還したってわけ」

女「へえええー!凄いね!」

姉「実質一体しか倒してないからあんまり達成感なかったけどね」

男「さぞ強い魔法で攻撃したんでしょうね」

姉「...半分正解、かな?」

男「これは残念です」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:29:25.53 ID:x5zWLutW0
〜王都・城下町〜

男「城ではなく宮なのに城下町なんですね」

姉「昔はお城があったらしいよ」


▼宿 が ある! 休んで いこう!


姉「宿があるから入ろう」

男「僕達は構わないのですが、お金は大丈夫なんですか?」

姉「うん。城下町の宿はフリーパスだよ」

女「ゴージャスだね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:33:07.80 ID:x5zWLutW0
〜宿・一室〜

姉「寝る前に聞いておくけど、明日どの方角行きたい?」

女「んー...男くんが決めて」

男「僕かい?」

男「そうだね...>>94(八方位の内一つ)にしようかな」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 22:35:29.96 ID:LbGCv4Co0


水着イベントかないなら東で(前回とは反対の道)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:21:05.64 ID:P+bQkdFd0
男「南...とか如何でしょうか?」

女「南って何があるの?」

姉「海かなー。要点は海軍基地」

姉「めっちゃ泳がないとたどり着けないけどね」

男「この世界にも海があるんですね」

姉「うん。すっごいデカイから、まだ全貌が判明してないよ」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:30:36.96 ID:P+bQkdFd0
〜翌日〜

男「おはようございます」

姉「...おはよう」

女「...」スースー

男「女さんはまだ寝ているんですか」

姉「だらしない奴だからね」

姉「叩き起こしてやろう」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:42:20.87 ID:P+bQkdFd0
姉「起きろー」ユッサユッサ

女「...んぅ」ゴロン

男(耳元で喋れば反応するかな?)

男「起きてくださーい」

女「...ひゃぁ...」ニヘラ

姉「幸せそうにしやがって」

姉「『びりびりぶれいく』」バリバリバリ

女「んぎええぇぇぇっ!?」ビリビリビリ

男「ソレ大丈夫なんですか!?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:52:03.30 ID:P+bQkdFd0
女「...ぅえ、おはよう」

男「はい、おはようございます」

姉「やっと起きたよ」

女「めっちゃビリビリするよぉ」

男「『ぜつえんたい』」ガシィ

女「うひっ!?」

男「痺れは取れたはずだよ」

女「あ、ありがと///」

姉「ケーッ!リア充かお前ら!」

男「なんですかそれ」

女「姉さんに憎まれたら死んでしまうよ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 20:26:57.53 ID:P+bQkdFd0
男「その内良い人が見つかりますよ」

姉「お前みたいなモテ男に励まされても嬉しくないわい」

男「嫌だな、そんなモテてないですよ」

姉「fu○k!!」

女「じゃあ、姉の理想として、どんな男性が好みなの?」

姉「>>100
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:39:57.63 ID:qM8PO9j80
好みっていうか私、彼氏いるし
……あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 20:44:30.16 ID:P+bQkdFd0
すみません。
あっちの世界とは何でしょうか?異世界ですか?現世ですか?セクシュアリティ的に『アッチ』ですか?
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:45:04.23 ID:qM8PO9j80
>>100はもしできたら一行と二行は行を離す感じで
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:49:01.52 ID:qM8PO9j80
>>101
現世のこと。
分かりにくかったら「好みっていうか私、彼氏いるし
……元の世界に戻ることを選んだ結果、別れることになっちゃったけど…」に変更をお願いします。すいません
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:02:53.79 ID:P+bQkdFd0
姉「好みっていうか私、彼氏いるし」

姉「...あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど」

男「...」

女「ねぇ」

姉「何?」

女「こうやって戻って来れるのに、何で別れたの?」

姉「それがお互いの為だからよ。苦しい思いをするくらいならいっそ別れて新しい幸せを」

姉「彼はそういう人だからね」

女「なんか、野暮な事聞いちゃったね」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:06:50.27 ID:P+bQkdFd0
姉「全くよ。今日は海に行くんだから、気分上げていきましょう!」

男「ええ、そうですね」

男(強い人だなぁ)

女「まず水着買わなくちゃね!」

姉「お前スク水でいいだろ」

女「おしゃれしたいの!」

男「ははは」

男(さて、水着なんて選んだ事が無い。どうしたものか...)
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:13:11.19 ID:P+bQkdFd0
〜城下町・服屋〜

姉「さあ、水着を選びましょう」

女「異世界にもこういう服の店があるんですね」

姉「失礼だけど、その感情は分からなくもない」

男「センスも、僕達の世界に近い物になっていますね」

姉「じゃあ一旦解散!水着を買ったら店の前に集合!」

男「承りました」

女「りょーかいっ!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:22:03.89 ID:P+bQkdFd0
〜男サイド〜

男「んー」

男(派手なのを選んでもいいが...)

男(やはり、普通の海パンを買うべきだろうな)

男(この前姉さんに貰ったゴールドが大分余っているので、問題なく買えるだろう)

男(もう少し体を鍛えておけばよかったな)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:28:48.44 ID:P+bQkdFd0
〜店の前〜

男「人生で初めての買い物だった」

男「...ん?」

姉「...」

男(えっ、姉さん買い物早くありません!?)

姉「おっ、買い物終わり?」

男「はい」

姉「君は何を買ったか分かりやすいよ」

姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」

姉「でしょう?」


▼こいつ は 絶対に 地味な 海パン を 買った だろう  
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 21:30:41.76 ID:qM8PO9j80
>>108
姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」

男の所が姉になってますよー
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:32:33.78 ID:P+bQkdFd0
おおっと失礼しました

>>109の通りに訂正しておいて下さい
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:36:18.63 ID:P+bQkdFd0
〜しばらくして〜

女「ごめんねー、待った?」

男「いえ」

姉「結構待ったよ」

女「大分前にお金貰ったきりだからどこに仕舞ったか忘れたの」

男(これは驚き。いつも同じ服装なのか?)

姉「じゃあ出発〜!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:40:38.76 ID:P+bQkdFd0
〜道中・新聞売り場〜

姉「ここでは新聞を売ってるよ」

男「どんな記事が書かれているんですか?」

姉「割と真面目。ゴシップ控えめかな」

女「娯楽として弱いね」

姉「そーゆーもんじゃないっしょ」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:46:09.89 ID:P+bQkdFd0
〜海〜

男「広いね。水平線が見えるよ」

女「海だー!」


アツい太陽(のようなもの)、白い砂浜、透き通るような海!


姉「やっぱり最初はここにくると驚くよね」

男「僕達の世界にはなかなかありませんよこんな海は」

女「更衣室どこ!?」

姉「ないぞ」

女「は!?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:51:20.91 ID:P+bQkdFd0
姉「あれを見ろ」

女「あっ、あれは!」


鬱蒼と生い茂る木の木陰!
もっさもっさの草がボーボーだ!


姉「あそこで着替えるのだよ」

男「なるほど」

女「恥ずかしいんだけど」

男「じゃあ僕が先に入って試してきます」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:54:43.40 ID:P+bQkdFd0
女「入っていったね」

姉「ああ」

女「完全に見えなくなったね」


意外と見えない物だ。大自然のモザイクというべきか
モザイク程にも見えてはいないのだが


女「全く見えないよ」

姉「ああ」

女「全く...全く...見えない...」

姉「残念そうにするなよ」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 22:10:38.49 ID:P+bQkdFd0
〜ちょっとして〜

男「終わったよ」

女「うーん」


やっぱり、地味な服装だ
個性がないのも個性というが、流石にこれは如何なものだろうか


男「やけに残念そうだね?」

女「いや、別に」

女「じゃあ、私着替えてくるね」

男「了解です」

姉「...」

男(なんだろう、まるで姉さんがプールの監視員のようだ)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 22:11:48.93 ID:P+bQkdFd0
>>118...女の水着
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 22:22:19.44 ID:75Xj2vxlO
スタンダートに三角ビキニ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:21:57.82 ID:baG0RRr60
〜ちょっとして〜

女「ど、どうもー」

姉「おい」

女「はい」

姉「お前まで普通な服装でどうする」

女「これがお洒落だと思ったの!」

姉「ほう?ならば私が本当のお洒落を見せてやろう!」

男(僕は似合っていると思うんだけどね)

男(ってか姉さんもう木陰に移動してるし)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:27:31.96 ID:baG0RRr60
男「ふー」

女「ねえ」

男「何だい」

女「私の水着、どう?似合ってる?」

男「うん、似合ってると思うよ」

女「ホントに?」

男「うん。女さんにはそういう王道のファッションが似合うんじゃないかな」

女「嬉しい!」

男「そう言って貰えると僕も嬉しいよ」

男「そろそろ、姉さんも着替え終わる頃だろう」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:29:12.69 ID:baG0RRr60
>>122...姉の水着
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 13:54:02.42 ID:2jje6zMBO
可愛めのフレア・ビキニ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 13:56:02.42 ID:rkgf2E3gO
実は昔、彼氏を誘惑するときに使った……とかだったら面白い気がする(適当)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 20:03:36.21 ID:baG0RRr60
姉「じゃーん!」

女「フレアじゃん!」


淡い水色のフレアビキニ。
彼氏の前で着て見せた事があるのかな?
姉は意外にもそういうとこアクティブだからあるかもしれない


男「なるほど。そういうのもあるのか」

姉「さ、泳ぎましょ♪」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:15:55.44 ID:baG0RRr60
女「わーい!」ザプーン

姉「ぬはーん」プカー

男「...」プカー

姉「男くんが仰向けで浮いてるぞ」

女「水死体みたいだね」

男「『<聞き取り不能>』」ゴボゴボ

姉「え?こんな所で詠唱する魔法なんて...」

男「僕の持ってた魔導書...蒼山の書でしたっけ?」

男「あれに載ってる魔法のうち一つです。サーフボードを召喚します」

姉「使い辛いなぁ」

男「バーストっ!」ドギューン

女「ほへ!?」


とんでもない速度でサーフボードが真っ直ぐ進んだ!?
しかも、男くんが振り落とされる様子もない!
あのサーフボード、どうなってるんだろう!?


男「うぇぇぇぇっ!?」

姉「作り込まれてる魔道具だなぁ...」

男「旋回っ!」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:30:52.43 ID:baG0RRr60
男「サーフィンってこういう感じなんだなぁ」

姉「男くん!」

男「なんですかー!?」

姉「今から波作るから、それでサーフィンして!」

男「良いですよ!」

姉「『たいだるうぇいぶ』!!」ズゾォォォッ


▼壁 の ような 高波 が 男 に 襲いかかる


男「バーストっ!」シュゴオオオッ

男「うわっ!乗れてる!波に対してほぼ垂直に!」

女「カッコいいなぁ」


波の壁を垂直に進んでいく...!
あ、やばい。壁の横幅限界まで来てる!


男「おっ、おおおっ!?」シュゴオオオッ

姉「あっ、やべ」


▼男 は 飛んでいって しまった!
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:34:12.60 ID:baG0RRr60
〜少し離れた所〜

男「ぷはっ」

男「やはり慣れない事はしないほうがいい」

男「女さん達の所まで、泳いで帰るとしよう」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:46:26.71 ID:baG0RRr60
女「泳いできたよ」

姉「こっちだよー!」

男「はいっ!」ザブザブザブ

女「返事の時だけ平泳ぎに変えた、器用な奴め」

男「ぷはー...泳ぎ切りました」

姉「大丈夫だった?」

男「え、ええ、大丈夫でした」

男(大きめのフリフリのついた水着だから、フリフリが水に浮いて...)

男(何だか水着が取れそうで不安になる...)

男(そう。不安なだけである)

姉「どうかしたの?休む?」

男「いっ、いえ!」

男(いけないいけない。女性は水着を見られ過ぎると嫌がるかもしれない)プイ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/09/01(土) 21:50:29.00 ID:FPZW/Tn50
なんかこの男は逆転裁判4のナルホド(ダルホド)君を見ているような感じ
他キャラ視点だと「何を考えているかわからない不気味なキャラ」なのに本人視点だと「意外にも普通のことを考えているキャラ」になるんだよな
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:54:25.51 ID:baG0RRr60
姉「もしかして怒ってる?」

男「いえ、そんな事は」

姉「....ははーん?」


▼コイツ もしかして そういうこと に 弱いのでは?


姉「そんなにそっぽ向くなよー」ウリウリ

男「ちょ...!」

男(これ当たってますよ!どうしてこういう方に限って豊満なのでしょうか!?)

姉「なんか言ってみ?ん?んー?」ムニムニ

男「あっ...一回離れて下さっ...」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:06:19.43 ID:baG0RRr60
女「...むー」プクー

女「男くんっ」ガシ

男「え」

男(まずい、逃げ場が...!)

女「私も参加しまーす♪」ウリウリ

男「え!?」

男(セクシーじゃないけど、純粋に可愛い...けど)

男「か、壁...」

女「今、なにか言った?」

男「いえ、決して!」

男(胸が無い。男性としては、これはバストよりも胸囲なのでは?と思う)

姉「ほらほら、感想を述べなさい...?」スリスリ

男「あっ、ああっ」

女「私だって...私だって!」ギュー

男「どうしちゃったんですかお二人方...!?」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:16:05.03 ID:baG0RRr60
〜結構時間が経って・砂浜〜

男「...」

姉「久しぶりに若い男を堪能したわぁ...」

女「う、うぐぁぁぁ///」

男「あそこで女さんが悶えていらっしゃるようなのですが」

姉「黒歴史確定ね」

男「黒歴史...?」

姉「思い出したくないけど忘れられない。そんな思い出、男くんにもあるでしょ?」

男「確かに、ありますね」

男「昔、お風呂掃除の時に転んで気を失ったんですよ」

姉「ふーん、それ以外には?」

男「ないですね」

姉「...少なっ!」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:33:14.88 ID:baG0RRr60
男「僕はもう着替えたんで、姉さんもそろそろ」

姉「ん、もう夕暮れか」

姉「じゃあ行ってくるわ」

男「ごゆっくりどうぞ」

男「...」

女「男ぉ...」

男「どうかされましたか」

女「ごめんなさい...うぅ」

男「とんでもない!謝る必要などありませんよ」

女「とにかく、私の事は...嫌いにならないで...」

男「どうしてそんな弱気なんですか」

男「僕はこの通り、バッチリですので」

男「後は女さんがいつもの調子に戻るだけですよ」

女「...うん」

女「姉がそろそろ戻ってくるから私も着替えてくるね!」ポスポスポス

男(砂浜を走るとそんな音がするんだなぁ)
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:38:50.19 ID:baG0RRr60
〜集合〜

姉「そんじゃ、帰りますか」

女「うん」

男「ところで、体は洗わなくてよろしいのですか?」

姉「大丈夫だよ。この海には聖素が含まれているからね。光がぶびゃーってなる力で清めてくれるんだよ」

男「へぇ」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:45:17.08 ID:baG0RRr60
〜道中・新聞売り場〜

主人「買ってく?」

姉「そうだね」

主人「毎度あり」ス

姉「ああ」カサッ

女「何て書いてあるの?」

姉「城下町に浮浪者多数。原因不明」

姉「西の大図書館にて、魔導書フェア開催」

姉「...こんなとこかな」

男「あまりインパクトがありませんね」

姉「それだけ平和って事さね」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:49:00.43 ID:baG0RRr60
〜城下町・宿・一室〜

姉「今日はとっとと寝よう」

男「そうですね」

女「はーい...」ウトウト

姉「それでは、おやすみなさい」

男「おやすみなさい」

女「おやすみなしゃーい...」ドサ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:50:01.08 ID:baG0RRr60
>>138...女の見る夢
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/09/01(土) 22:51:18.37 ID:FPZW/Tn50
現世でいつもと変わらないような日常の夢に見えて、実は男と付き合ってイチャイチャしている夢
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 09:27:27.24 ID:8gMnW/aA0
〜夢の中・学校〜

女「授業かぁ」

友達「授業は嫌い?」

女「一人であてもなく勉強するよりは好きだけど...こう何時間もやると億劫だよ」


本当はもっと大きな理由がある
...そんな気がする
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 09:35:59.10 ID:8gMnW/aA0
女「やっと授業が終わった」

女「帰るとしますか」


何かが足らないような
...一体なんだろう?いつもの日常なのに
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 09:58:17.57 ID:8gMnW/aA0
〜帰路〜

私は何処を歩いているのだろうか
どこかで見覚えのある道
...あ!そうだ、男くんの家に向かう道!
男くんは確か今日、具合が悪くて学校を休んだんだ!

男くんの家が見えてきた。
インターホンがどこか分からないので、忍び込むことにしよう
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 10:09:42.65 ID:8gMnW/aA0
〜帰路〜

私は何処を歩いているのだろうか
どこかで見覚えのある道
...あ!そうだ、男くんの家に向かう道!
男くんは確か今日、具合が悪くて学校を休んだんだ!

男くんの家が見えてきた。
インターホンがどこか分からないので、忍び込むことにしよう
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 20:33:21.08 ID:8gMnW/aA0
〜男の家・寝室〜

男「うぅむ」

女「男くん?元気?」

男「おや、女さん。インターホンを押してくれれば良かったのに」

女「どこか分からないし...それに男くんは具合悪いんだから寝ててよ」

男「客人に対する態度としてどうかと」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 20:56:01.38 ID:8gMnW/aA0
女「私は看病しに来たの!もてなされたくて来た訳じゃないの!」

男「あ...すみません」

女「...いや、こっちこそごめん。体に障ったね」

男「いえ、僕の為に言ってくれたんです。気にしないで下さい」

女「...んんーっ!」

女「あなたは!看病される側なんです!気を使わないで下さい!」

男「...そうですか。うるさいです」

女「思うようにならない!」

男「そーいうもんじゃないですか?」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 21:11:38.60 ID:8gMnW/aA0
男「じゃあ、お粥作ってくれますか」

女「...料理できない」

男「...リンゴでも剥いて__」

女「学校帰りだから持ってない」

男「うーん....汗かいたから体でも拭いてくれるかい?」

女「やだそんな///」

男「看病する気ありますか?」

女「うん!」

男「えぇ...」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 21:27:44.15 ID:8gMnW/aA0
男「変な事を言っても?」

女「いいよ」

男「女さんもしかして看病じゃなくて、そばに居たいだけでは?」

女「...そうとも言う」

男「困った人です」

女「えへへ」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 21:49:47.91 ID:8gMnW/aA0
〜朝〜

女「...ん」

男「おはようございます」

姉「おはよー」

女「今日は起こさないんだね」

男「昨日一番眠そうにしてたのは女さんだからね」

姉「そんなとこさね」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 21:58:58.65 ID:8gMnW/aA0
姉「女ぁ、今日何する?」

女「魔法覚えたい」

男「魔法ですか」

姉「大図書館で魔導書フェアやってるから行く?」

女「行く!」

男「僕も興味あります」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 23:34:12.01 ID:8gMnW/aA0
〜大図書館〜

男「意外と近いですね」

姉「西の要点はもう少し先だけど、それ含めても西はあんまり探索されてないよ」

女「入ろう入ろう!」

男「図書館では静かにすべきだと思うが」

姉「興奮を抑えられない子なのよ」

女「なにその言い方」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 23:41:00.46 ID:8gMnW/aA0
〜大図書館内部〜

男「姉さん」

姉「ほいほい」

男「僕は司書さんと話がしたいので、一度別れていいですか?」

姉「いいよー」

女「...」


男くんがどっかに行ってしまう!
...でも、新しい魔法をこっそり身につけて見せたら驚くよね?


女「いいよ」

男「ありがとうございます」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/02(日) 23:45:12.48 ID:8gMnW/aA0
〜姉妹サイド〜

姉「じゃあなんか魔導書を手にとって」

女「えっ、お勧めとかないの」

姉「フィーリングがわりと重要らしい」

女「じゃあ...これにしよう」ズボォッ


私は本棚から一冊の本を引き抜く
魔導書の列である事を再確認して、姉に見せる


女「これ、何の魔導書?」

姉「これは...>>152の魔導書だね」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 00:40:40.47 ID:m0hcqtVJ0
口から切手を出す
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 07:23:27.43 ID:NqZkKoqW0
再安価してほしいな。変な安価だし
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