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海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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199 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:54:17.62 ID:L0ciGIt40
目が覚めると、どこまでも真っ白で、自分の影さえ見つからない。
そんな世界にいた。
目の前では、古びたアナログテレビがエンドロールらしきものを垂れ流している。
遠くには何故か、ハサミが落ちていた。
海未「…ここは」
海未(確かに私は…)
――――――――――
「…あっ…がっ……はっ…はあっ…!」
――――――――――
海未「…刺された」
でも、そこまでの記憶が無い。
首元を触っても何の異常もなく、何故か着ていた制服に血がついているわけでもない。
何故か、『ハサミで首を刺された』という事実だけを知っている。
200 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:54:54.14 ID:L0ciGIt40
海未「…しかし、何処なんですか?ここは」
海未(辺りを見回しても、白、白、白…)
海未「…とにかく、このテレビを見てみるしかないです。何かここがどこなのかの情報が…」
海未「…?」
テレビには、多種多様な国の言語を混ぜ込んだような文字列が流れている。
海未「流石に読めませんねぇ…」ハァ…
海未はその場にどっかり腰を落とし、大きくため息をつく。
海未「…どうすれば…」
海未「…ん?」
すると、海未は奇怪な文字列の中に読み取ることのできる一文を見つけた。
海未「なになに……『主演…園田……海未』?」
海未(生まれてこの方、同姓同名の人なんて見たことはありません。つまり、主演の項目に書かれているのは、間違いなく…)
海未「私の名前」
脳がそう認識した瞬間。
ズキンッ!!!
海未「…!?」
201 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:55:58.94 ID:L0ciGIt40
目が、滲んだように不完全に赤く染まり、脳味噌が焼けるように痛む。こんな痛みは体験したことが無い。とにかく痛い。痛い。痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいいいいいいいいあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
202 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:56:40.93 ID:L0ciGIt40
大量の記憶が雪崩れ込んでくる。
海未「…かッ…!はッ…!…何なん…ッ!ですか…これは…!!」
203 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:57:23.74 ID:L0ciGIt40
母親の胎内での記憶。
自分が生まれた時の記憶。
穂乃果が生まれた時の記憶。
穂乃果が溺れた時の記憶。
ことりと始めて話した時の記憶。
ことりの両親が死んだ時の記憶。
ことりと観覧車に乗った時の記憶。
絵里、にこと出会った時の記憶。
絵里とゲーム大会で優勝した時の記憶。
あの『8月15日』の記憶。
死んだように学校に通った時の記憶。
ニコと再会した時の記憶。
立てこもりに巻き込まれた時の記憶。
『メカクシ団』に出会った時の記憶。
自分が殺される記憶。
メカクシ団がエリに似た『あの少女』に嬲り殺されていく記憶。
暴走した真姫が能力を使い、全てを『巻き戻す』記憶。
そして自分が、この場所で狂って自殺する記憶。
これら全ての記憶が、過去、未来含め、幾重にも重なって雪崩れ込んでくる。
それを見ているだけで容易に想像がついた。
「『夢』の中の園田海未とメカクシ団は、何万回ものループを繰り返している」ということを。
204 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:58:30.57 ID:L0ciGIt40
海未「…あっああ…はぁああはっ…!」
特に、嬲り殺されていくメカクシ団を見るのは堪えた。
視点は動かず、ただ見ているだけ。動けないのだ。助けられないのだ。
せっかく『終わらないセカイ』を壊せるところまで来たのに。
発狂しながら辺りを見回すと、あるものが目に入った。
ハサミだ。
海未は、ハサミの方へ、這いずりながら移動していく。
海未「…はぁあ…!もう…!もういいですッ!」ズルズル
海未はそれを掴み取る。
「もう……疲れました」
海未はハサミを握り、自分の首元に突き刺
205 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 17:59:26.31 ID:L0ciGIt40
…せない。何故か手が動かなくなる。
海未「…何で…また…また……死ねないッ…!!」ググッ…
そうだ。
フラッシュバックする、『μ'sの皆』との思い出。
海未「…!!!」
206 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:00:24.55 ID:L0ciGIt40
海未「…嫌だッ…!絶た…いッ…」フラフラ
海未「嫌ですッ!」ブンッ
海未は全力を振り絞って立ち上がり、ハサミをできるだけ遠くに、力一杯投げた。
海未「私は…!ことりと…ッ!『メカクシ団』でなく…!『μ'sの皆』と…!一緒に居たいんですッ!」
…助けたい。戻りたい。
海未「…はぁ…はぁ…はぁ…」
そう強く願った瞬間、頭痛がスッと引いていく。
俯いて息を整える海未。
その目はしっかりと、赤く染まっていた。
海未「…はぁ…はぁ…」
『…海未ちゃん、って呼べばいいのかな』
海未「…?」
207 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:01:51.68 ID:L0ciGIt40
直接脳味噌に語りかけてくるようなその声は、大好きな『あの子』の声によく似ていたが、何処かが違った。
???『随分と時間がかかったけど、やっと思い出せたみたいだね』
海未「…あなたは…誰ですか?」
???『君の能力さ。この世界から君が生まれるずっと前から、君の中に在った力』
???『ずっと昔、君と「女王」は誓ったんだ。この「悲劇」を絶対に忘れないって』
???『いつもの君は、この直前に絶望し、自ら命を絶っていた。どうして踏みとどまることができたのかは分からないけど、この能力を持つ君が居れば、「カゲロウデイズ」を壊すことができる』
海未(…μ'sの皆のおかげですね)
海未「…不思議に思ってたんです」
海未「『この世界』では物覚えだけは良かった」
???『「目に焼き付ける能力」を持っていたんだ、不思議なことはないよ』
すると。
「海未」
海未「…?」
どこからか、懐かしい声が聞こえた。
???『…おっと、もうお出ましか。じゃあ言っておくべきことがあるね』
海未「…な、なんですか?」
???『君はこの能力を持っていれば、何時でも「この場所」を出入りできる』
???『この能力は「新しい女王」の能力だからね。「前時代の女王」の能力で創られたここの干渉は受けないんだ』
海未「そんな力が…」
???『あと、この中にいる人間と空間、そして意識は密接に関連している』
???『その証拠に、ほら。君の服も高校の制服に変わっているだろう?』
海未「先程気付きました。そういう理由があったんですね」
???『まぁ、今すぐここを出てもいいけど、「あの少女」に勝つためには「あの人」と「あの子」の協力が必要不可欠だ。だから、行く必要がある』
???『ほら、黙っててあげるから行ってきなよ』
海未「…はい」
海未の目の赤色はスッと引いた。
海未(と言っても何処に行けばいいのやら…)
208 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:02:35.33 ID:L0ciGIt40
すると。
ピッ…ピッ…
海未は声に続いて、短く鋭い電子音が等間隔で鳴り始めていたのに気付いた。
無機質に、何かを示すように響き続ける電子音。
これは、『心臓の鼓動』を表すときに使う音だ。
今までに何度か聞いたことがある。
俯いていた海未が顔を上げると、少し離れた空間に、何処からともなく鉄製の扉が現れていた。
周りには壁などは無く、ただドアだけが立っている。
扉の上には『手術中』と書かれた赤い電光板が光っていた。
海未「…行けばいいんですね」
電子音に導かれ、海未はドアの前まで辿り着いた。
海未(皮肉な話ですが…この先に居るのが『あの人』ならば、これが『手術室』の扉であることも納得がいきますね…)
海未「……開けてください」
パチン
ドアの前に立った海未がそう呟くと、電光板の光が消え、鉄製の扉が開いた。
すると、強い消毒液の匂いが拡がる。
扉の奥にあったのは、縦横無尽に乱立した、夥しい数の点滴台がある空間だった。
209 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:03:33.57 ID:L0ciGIt40
点滴台には無色の液体が入ったパックがぶら下がっており、そこから延びた細い管は全て一つの終着点に向かっている。
どうやら、電子音もその方向から響いているようだ。
海未「…終着点はここからでは見えませんね…行ってみますか」
海未は点滴台を掻き分けるように退かして進む。
消毒液の匂いはどんどん濃くなっていき、それに伴って電子音も大きくなっていった。
ガシャッ…ガシャッ…
派手な音を鳴らしながらしばらく行くと、無数の管が集まる終着点に到着する。
そこには医者の姿も、点滴台以外の医療機器もなく、白いシーツにくるまれた一台のベッドが鎮座していた。
ベッドの上、目が合った『あの人』の変わらぬ姿に、海未は息を呑む。
ブロンドの髪と、日本人離れした顔立ち。
それから、一呼吸おいて、こう話した。
海未「…久しぶりですね、絵里」
絵里「うん、本当に久しぶりね、海未」
絵里は見慣れた優しい笑顔で、そう返す。
海未「…外で何が起こっているか解っているなら、教えてください」
海未「『あの日』…何があったのかを」
絵里「…もちろん。外の事は全部解ってる」
絵里「いいわよ…教えてあげるわ」
そう言ってから絵里は、『自分一人しか体験し得なかったこと』を、語るように話し始めた。
210 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:04:15.77 ID:L0ciGIt40
[054170 ×× ×××× ××/×× ××:××]
第十五話「チルドレンレコード」
END
211 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:05:51.63 ID:L0ciGIt40
第十六話「サマータイムレコード」
[054170 AD 2199 08/15 18:00]
212 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:07:03.47 ID:L0ciGIt40
〜絢瀬家〜
夕方だというのに、まだ蝉が鳴いている。
絵里「…チョコレート、ありがとう。『美味しかったわ』」ニコッ
にこ「そう!喜んでくれて嬉しいわ!」
にこ「なんたって『大銀河宇宙No.2剣士≪無双の歌姫・YAZAWA≫』が作ったチョコレートなんですもの!不味いわけないわ!」ドヤァ
…胸が痛い。
食べ物の味も分からない程、おかしくなっているなんて言えない。
さっき作った布団の染みに気付き、それを隠す。
何の話をしに来たのだろうか。何だろう。病気の話だろうか、ゲーム大会の話だろうか、学校の話だろうか。
どのみちあと数日しか生きられない身体、それを聞いてもただ悲しくなるだけだ。
どうしたら…どうしたら…この悲しさを…。
にこ「…り?絵里?」
絵里「…はっ」
にこ「大丈夫?」
最近、こんなことがよくある。
考え込んでしまって、話しかけられても気付かないのだ。
絵里「いや、なんで今日、うちに来てくれたのかなって」
にこ「…!」
にこは、途端に表情を暗くした。
絵里「…え?どうしたの?」
にこ「…いや、あの…言いたいことがあって」
絵里「…え?何?何か重大なことなの?」
にこ「…実は…」
瞬間。
絵里「あ………」ドサッ
一瞬で意識が飛んだ。
213 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:08:49.02 ID:L0ciGIt40
にこ「…!?」
にこ「…え、絵里!?大丈夫!?今誰か呼んでくるから!」
そう言って、にこは慌てて部屋を出て行く。
絵里「…」
私は、夕焼けに染まった部屋の中、呻き声すら出せずに、ベッドの上に一人仰向けになったまま、残された。
白い天井がオレンジ色に変わっていくのを見つめながらゆっくりと目を閉じる。
多分、この人生で見る『色』はこれが最後だろう。
最期に見る色が夕焼けのオレンジ色なんて、なんだかロマンティックね。
そう思うと、何か熱い液体が、目からこめかみの方にかけて流れていく感触がする、
ような気がした。
214 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:09:42.59 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2199 08/15 18:32]
あの日、8月15日は、平凡でいい一日だったと思う。
救急車のサイレンの音と、微かな振動。途切れ途切れになる意識の中で、にこの声を聞いていた。
もう、目の前は真っ白になっていて、何も見えない。
「大丈夫」とか「しっかりして」とか、多分そんなことを言っていたと思う。
さっきまでは苦しくて苦しくてどうしようもなかったけど、今はもう、そういう風にも感じなかった。
でも、もう苦しくもなくなった。多分もう、私の中の「苦しい」っていうのを感じる部分が、死んでしまったんだと思う。
ガシャ…
担架が救急車から降ろされるような音。病院に着いたみたい。
音が耳の周りでボワンボワンと反響する感じになって、いよいよにこの言葉もニュアンスだけでしか聞き取れなくなってきた。
長い電子音も聞こえる。心臓も止まってしまったのだろう。
でも、『多分病院のベッドの上である場所』で聞いた、にこの言葉だけは聞き取れた。
215 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:10:38.35 ID:L0ciGIt40
…いや、『脳味噌が、そう聞き取ったように無理矢理判断した』という表現の方が正しいだろう。
こう言ったの。
『…何でいなくなっちゃうの…ただ一緒に居たかっただけなのに…』
『…ただ…ただ…』
『絵里に大好きって言いたかっただけなのに…!!』
…そんなこと言わないでよ。
一言も返せないのに。
私もにこに「大好き」って言いたかったのに。
216 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:11:21.56 ID:L0ciGIt40
にこ、海未、ことりちゃん、南先生…。
もっともっとみんなと一緒に居たかった。もっとたくさん遊びたかった。
こんな弱い身体に生まれたくなかった。
もっと強い…それこそ『ゲームの主人公みたいに強い身体だったら』、いつまでも、ずっとみんなと一緒にいられたのに…。
いつまでも……みんなと……。
『願うか。愚かな人間よ』
突如暗闇を満たしたそんな言葉は、何処から届いたのだろうか。
そんなことを考えようとした矢先、まるで電源コードが千切れたみたいに、私の意識は途絶えた。
217 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:12:39.39 ID:L0ciGIt40
[054170 ×× ×××× ××/×× ××:××]
絵里「……そして、この場所にいた」
絵里「その後私は…いや、『私の身体』は能力を得てここを出た」
絵里「私の身体は、水槽の中で揺蕩っていた」
絵里「私の身体の感覚とここにいる私の感覚はリンクしているようだから、水槽に入った私を嘲笑う南先生…いや、『冴える蛇』が言っていたことは覚えてる」
絵里「『一年かけて準備をして、私とにこを「カゲロウデイズ」に接触させた』…という旨のことを言っていたわ」
海未「…という事は、『全ては仕組まれていた』と言って間違いない訳ですね?」
絵里「そうよ。その言葉が一番適してる」
海未「やはりそうですか…」
海未「…ん?」
絵里「どうしたの?何か気付いた?」
海未「…そういえば、『あの人』と『あの子』の協力が必要、って言われたんです。『あの人』が絵里だということは解りましたが…」
絵里「へぇ…誰かは知らないけど、こっちの事情はよく分かってるみたいね」
海未「それより、『あの子』とは…まぁ、薄々勘付いてるんですけどね」ヤレヤレ
218 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:13:26.50 ID:L0ciGIt40
海未は少し迷惑気に笑う。
絵里「強く…強く、願ってみて」
「『会いたい』、って」
海未「はい」
海未(会いたい…会いたいです!)
そう願いながらゆっくりと目を閉じ、もう一度見開く。
海未が目を閉じた一瞬の隙に、真っ白なセカイは、
いつか見た夕焼けの教室に、挿げ替えられていた。
219 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:14:07.24 ID:L0ciGIt40
様々な色が交じり合う、マジックアワー。
何処からともなく響く、聞き覚えのある音。
懐かしい、ローファーが床とぶつかる音だ。
「えっと…久しぶり、だよね?」
海未「…そうですね。本当に、お久しぶりです」
「ことり」
ことり「さぁ、行こう?海未ちゃん」
「みんなを、助けに」
220 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:14:48.50 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2200 08/15 17:35]
〜通学路〜
目を開けると、少し久しぶりの通学路に立っていた。
海未(服がジャージに戻っていますね…ということはここは『カゲロウデイズ』の中ではない…)
海未(外に出られたのですね)
「…あの『作戦』で本当に大丈夫なの?」
声の聞こえた後ろを振り向くと、いつもの赤いマフラーをしたことりが立っている。
夏めくことりの笑顔は、全く変わっていなかった。
海未「…大丈夫ですよ」
海未は清々しい笑みを浮かべていた。
海未「行きましょう。全てを終わらせに」
海未「あと、久しぶりに…」
海未「学校まで競争、しましょうか」
ことり「…!」
ことり「そうだね!」ニコッ
二人は、夕焼けの街並みの中を走り出した。
221 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:15:39.84 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2200 08/15 17:37]
第十六話「サマータイムレコード」
END
222 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:16:08.58 ID:L0ciGIt40
第十七話「ロスタイムメモリー」
[054170 AD 2200 08/15 17:49]
223 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:16:53.04 ID:L0ciGIt40
学校の地下に到着する頃には、もうすでに世界は巻き戻されてしまう直前だろう。
でも、勝てる。助けられる。この『悲劇』を止められる。
園田海未にはその確信があった。
『終わらないセカイ』…『カゲロウデイズ』を壊せば、『夢』から覚めることができる。それはそれで寂しい気もするが、あのゲーム大会の日に決めた。
『絶対にこのゲームをクリアしてみせます』、と。
絶対に帰る。絶対に帰る。
待っていてくれる人たちが、この夢の向こう側に居る。
だから絶対、助けてみせる。
そんなことを考えながら走っていると、既に例の部屋に着いていた。
案の定、部屋中の実験器具は赤く光り出している。
真姫は十の能力のうち八を手に入れて、世界を巻き戻そうとしている最中だ。
224 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:18:10.26 ID:L0ciGIt40
真姫の背後では空間に大穴が空き、拡大を始めている。
周りには『冴える』に蹂躙されたメカクシ団メンバーが無残に倒れていた。
花陽「真姫ちゃん…ずっと一緒って…言ってたのに…」
海未(この光景を見るのはこれで54170回目…)
海未(見飽きました)
海未(だから、絶対に終わらせます。54171回目は、絶対に見たくない)
海未「…ことり、お願いします」
ことり「うんっ」キンッ
ことりの目が赤く染まる。
まき「…っ!」
真姫が一瞬何かに気付くと、大穴の拡大が止まった。
海未(まず、ことりの能力による真姫の能力の一時停止。メカクシ団メンバーの真姫への思いを伝える…)
ことり「私の能力は人に記憶と心を伝える力…『目をかける』」
エリ?「な…!」
エリ?「最後の蛇!何故此処に!?それに貴方が何故そんなことを知っているの!?」
225 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:19:17.47 ID:L0ciGIt40
海未「こちらには!」
海未「あなたに奪われた全ての世界の記憶がある!」
海未「あなたは知らないでしょう?ずっと前の世界の私たちが隠した、真姫に生まれた力を!」
エリ?「何…?」
エリ?「邪魔を…しないでッ!」バッ
こちらに飛び掛かってくる少女。しかし。
『それはこっちのセリフよ』
エリ?「…なッ!?」ガクンッ
エリ?「ぐ…!」ドサッ
『冴える』の動きは空中で止まり、派手な音と共に地面に落下した。
海未(…絵里が自分の身体に干渉し、『冴える』を止める)
226 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:20:21.95 ID:L0ciGIt40
――――――――――
[054170 ×× ×××× ××/×× ××:××]
海未「絵里の精神…つまりここにいる絵里は、自分の身体とリンクしているんですか?」
絵里「まぁそうね。でも、私の意識より蛇の意識のほうが優先されているみたいなの」
絵里「だから、外の情報は『身体』の目を通して入ってくるけど、動かすことは出来ない」
絵里「もっとも、動かせたら今こんな状況にはなってないわ」
海未「う〜ん…」
海未(ここから出れば、絵里の意識と成り代わっている『醒める蛇』は既に真姫のもとにいる。前までのループと流れが一緒ならそうなっているはず…)
海未「…ん?」
――――――――――
『「あと、能力の定着には時間が必要だという趣旨の内容もありました。花陽はどうだったんですか?』
『う、うん。私も能力を得たのが六歳くらいの時で、十六歳になったら急に発動を制御できるようになったよ」』
――――――――――
海未「…そうだ!」
絵里「え!?なに!?」ビクッ
海未「…いけますよ!」
――――――――――
227 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:21:04.25 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2200 08/15 17:53]
海未は少女に歩み寄る。
海未「『冴える蛇』…あなたはまだ絵里の身体に定着しきれていない状態で、『醒める蛇』を真姫のもとへと弾き出した」
海未「それが迂闊でしたね」
海未「まだ絵里の精神は身体と繋がっている」
海未「即ち!」ビシッ
海未「あなたより高い優先度で身体を動かせるんです!」
エリ?「くっ…『日記』からの情報か…」
エリ?「それに…十匹の蛇が集まってしまったら…『みんなと一緒に居たい』という女王の願いは暴走しない!」
そして海未は瞬きをし、目を赤く染めてみせた。
海未「私の全ての記憶…全てはこのためにあったんです!」
海未(あとは真姫に全ての記憶を伝えるだけ!)
228 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:22:04.94 ID:L0ciGIt40
海未「ことり!」
ことり「大丈夫…」
ことり「全部伝える!」
ことりの目が再び、赤く染まる。
海未(絶対に、助けます)
エリ?「あぁ…あぁ…」
エリ?「やめろおおおおおおおおおお!!!!!」
――――――――――――――――――――
229 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:22:42.45 ID:L0ciGIt40
――――――――――
[000001 AD 2200 08/15 18:14]
230 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:23:26.88 ID:L0ciGIt40
あの後。
真姫は『カゲロウデイズ』を完全に操り、全てを飲み込んだ。
『冴える蛇』は、ことりの母がことりの父に会えたことにより願いを失い、エリの『亜里沙を助ける』という願いを叶えるため、亜里沙の能力となってループは阻止された。
飲み込まれた人間たちは生き返り、メカクシ団の能力はそのまま。『カゲロウデイズ』は最終的に消滅させられた。
皮肉だが、全てが都合良く収まったのだった。
そんな突飛なことをした後、海未とことりは、あの夕暮れの通学路を平日の学校帰りのように歩きながら、話をしていた。
もう日没は近い。
海未「あはは。そうなんですか?では、また」
海未は電話を終え、ことりから借りていたスマホの電源を切る。
231 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:24:13.56 ID:L0ciGIt40
海未「終わりました。どうぞ」
ことり「うん、ありがとう。みんなはどう?何してるの?」
海未「まだ学校で話をしているようです。絵里は泣きじゃくっていて、何を言ってるか解ったものではありませんでしたよ」ヤレヤレ
ことり「そうなんだ〜」
ことり「…絵里ちゃんも、やっとにこちゃんと会えたんだもんねぇ」
海未「そうですよね…」
海未(私もやっとことりに会えた)
海未が西の方を見やると、もう夕陽の半分がビル群に埋もれてしまっていた。
海未(でも、多分私はこのまま…タイムリミットでしょうね)
ことり「…ことりね」
海未「…?」
ことり「久しぶりに海未ちゃんに会えて、すっごーーーーーい、嬉しかったんだ」
ことり「いっぱい話したいこともある」
ことり「…でもね」
ことり「今は、まとまらなくて話せない」
ことり「だから、後でゆっくり話したいの」
海未「…『後で』ですか」
ことり「…?」
232 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:25:05.64 ID:L0ciGIt40
海未「いや…なんでもないですなんでも!こっちの事情です!」
ことり「え〜教えてくれないの〜」ジトー
海未「え…いや…その…」
海未(何か…かっこいいことを言わなければ…もう時間もありませんし…)
ことり「あ、そうだ!そういえば!聞きたいことがあるの」
ことり「海未ちゃんの…」
「一番好きなものって…なに?」
海未(…はっ)
――――――――――
『海未ちゃんの一番好きなものって…なに?』
――――――――――
海未「…私は」
海未「ことりとこんな風に話す、この日常が大好きですよ」
233 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:26:44.69 ID:L0ciGIt40
海未「…それと」ギュッ
ことりを、そっと抱き寄せた。ことりの身体の温もりが伝わる。
ことり「…え?///」
「あなたのことも、大好きです」
「ことりも…海未ちゃんのこと…」
その瞬間。
突如目の前が日が沈んだかのように暗転し、落ちていくような感覚に襲われた。
234 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:27:32.71 ID:L0ciGIt40
返事を聞けなかったことが残念だ。
『あの時』も、こうやって言えば良かったのかもしれない。
でも、この夢から覚めたらまた出会える。言える。
大好きな『あの子』に。
――――――――――――――――――――
235 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:28:16.61 ID:L0ciGIt40
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――――――――――――――――――――
[AD 2013 08/15 18:18]
第十七話「ロスタイムメモリー」
END
236 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:29:16.00 ID:L0ciGIt40
――――――――――――――――――――
第十八話「daze」
――――――――――――――――――――
237 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:30:16.91 ID:L0ciGIt40
海未「…はっ」
目を覚ますと、自分の部屋のベッドに寝ていた。
服はジャージではなく、制服の夏服に戻っていた。
海未「…と、時計は…」
布団から這い出て、デジタル時計を見やる。
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海未「…!」
海未「…はぁぁ…」
海未「戻ってこれたんですね…」
部屋も狭くなって窓の大きなディスプレイも無くなり、机の上にあったデスクトップやハサミ、折り鶴もきれいさっぱり無くなっていた。
海未(少し寂しい気もしますが…戻って来れて良かった)
海未「…ん?」
海未「そうだ!ことりは…」
『今日の六時過ぎくらいに海未ちゃんの家に行くから!』
ピンポーン
海未「…!」
海未「…行きましょうか」
238 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:32:53.66 ID:L0ciGIt40
[AD 2013 08/15 18:19]
ガチャ
ことり「…今はこんにちは、かなぁ?」
海未「ことり、どうしたのですか?」
海未「…それより!」
海未「今まで何処にいましたか?」
ことり「え?ん〜と、何故か公園のベンチで寝てたの。起きたらもう夕方近くて、『海未ちゃんの家に行くんだった』って思って連絡したんだけど、返事が来なくて」
ことり「だから心配になって、来たの」
海未(そうですか…他の事についても聞きたいですが、今はことりの要件を聞くべきですね)
海未「そういえば、どうしたんです?」
ことり「…あのね……」
ことり「あの…う…えぐ…」
ことり「海未ちゃん…海未ちゃん…うぇえ…えぐ…」ポロポロ
239 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:35:07.17 ID:L0ciGIt40
海未「…」
海未(泣いている好きな人を見たら…抱きしめてあげるしかないでしょう)
ギュッ
ことり「ふぇ!?///」
海未「…私が夢で見たことりも、一人で背負い込んでしまう人でした」
海未「そして一人で、セカイに閉じ籠ってしまう」
海未「私はそんなことりが、嫌いです」
ことり「…!」
海未「だから話してください」
海未「一人で考え込ませたりなんてさせません」ニコッ
ことり「海未ちゃん…」
ことり「分かった。話すね」
240 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:35:41.87 ID:L0ciGIt40
ことり「…ことりね、海外留学しようと思ってるの。服飾関係の学校に」
ことり「留学はしたい」
ことり「でも、せっかく皆がラブライブに向けて頑張ってるのに、いいのかなって思って…」
海未「…」
海未「私個人の意見をお聞かせします」
海未「聞き流してくれてもいいです」
海未「まず、私はことりに留学してほしくありません」
ことり「…!」
海未「いつでも、何十年でも、何百年でも一人でいることは出来ます」
海未「でも、『誰かと一緒に居られる時間』は有限です」
海未「それに、一人で居たら、必ず誰かと一緒に居た時のことを思い出して悲しくなる」
海未「だから私は、少ししかない『μ'sの皆で一緒に居られる時間』をことりと一緒に楽しみたい」
海未「私が『寂しさも、涙も、分け合います』」
海未「もう、『一人で泣かないで』ください。私が『一緒に』います」
241 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:36:27.46 ID:L0ciGIt40
――――――――――――――――――――
ふと思い出した、夕焼けの観覧車。
「赤いマフラーの」、ことり。
『海未ちゃん、ありがとう』
『ことりも、海未ちゃんとずっと一緒に居たいな』
――――――――――――――――――――
242 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:37:50.93 ID:L0ciGIt40
海未「私は…ことりと離れたくありません…!」ギュッ
涙を流して、ことりを抱きしめる海未。
ことり「…分かった」
ことり「私も、今は皆と、海未ちゃんと一緒にいる!」
ことり「それに…」ス…
ことりが海未のもとを離れる。
海未「?」
ことり「いつも優しい海未ちゃんもヒーローみたいで素敵だなって思うけど…」
ことり「ちょっと強引な海未ちゃんも…好きだよ?///」
ダッ
海未「…え?」ポカーン
海未「…まさか!!///」カッ
海未「…ちょ!ちょっと待って下さいよことりいいい〜!」
243 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:42:43.99 ID:L0ciGIt40
――――――――――――――――――――
少し遠くには赤いマフラーを付け、黒髪をボブカットに整えた、紺色のセーラー服の少女がいた。
その目は赤く染まっている。
???「いやぁ〜『カゲロウデイズ』の暴走って聞いたときはヒヤッとしたけど、『蛇』とあの子のがんばりのおかげで大丈夫だったみたいだね」
???「まぁ、あの子も、誰かにとっての『ヒーロー』になれたからいいよね」
???「…それに」
ダダッ
ことり「///」
海未「待って下さいよ〜!」
???「とっても楽しそう」
「だからこそ、絶対忘れないで欲しいことがある」
マフラーの少女の目が赤く染まる。
海未「待って下さあああああい!」
『…ねぇ』
『ねぇ、君。そこの君だよ』
海未「…?」
どこからか声が聞こえ、海未は立ち止まった。
244 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:43:55.86 ID:L0ciGIt40
『「孤独」は塗り替えることが出来る』
『「ひとりぼっち」を変えようとした、君の力なら』
海未「…誰でしょうか?」
海未「…でも、そうですね」
海未「私たちはもう、『ひとりぼっち』ではないのですから」
夕暮れの街中が揺らめき出す。
海未は、小さくなっていく『あの子』の背中を見ながら、こう呟いた。
海未「挫けそうになってしまっても、大丈夫な気がします」
海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
――――――――――――――――――――
[AD 2013 08/15 18:32]
第十八話「daze」
END
245 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:44:34.49 ID:L0ciGIt40
――――――――――――――――――――
海未「…ん?」
海未「絵里が言っていたことりの一人称のこと…結局解りませんでしたねぇ…」
海未「もう一度思い出してみましょうか…」
――――――――――――――――――――
246 :
◆tHYtfyUBW.
[sage saga]:2018/08/15(水) 18:45:51.91 ID:L0ciGIt40
数T数Aの点を犠牲にした「カゲロウプロジェクト」のパロ、これにて終了です。
あくまで「ことうみ」を中心として書きましたので、他キャラクターの描写が疎かになったり、展開が速すぎたりしてしまっていると思います。
申し訳ないです。
ちなみにループ回数の54171回はμ's全員の誕生日を足して9をかけたものです。
(例:穂乃果:8月3日→803)
現在は絶賛休載中のジャンプ漫画(新しい方)のパロを執筆中です。
冬〜来夏公開(予定)なのでお楽しみに。
ありがとうございました。
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/17(金) 11:04:16.34 ID:Qf7922wOO
元ネタ半分知らないけど楽しめた乙
一人称は本心じゃないときは『ことり』で本音の時は『わたし』とかかな
現実から夢の世界に入ったのはあくまで海未だけで、エリと雪穂が助けようとしてたのは夢の世界の亜里沙?
唐突に名前出て来たけど出番がなかったからその辺りがよくわからなかった
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/22(水) 14:21:07.41 ID:HHWBWGgO0
楽しませてもらいました! 新作パロも期待してる……!
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クオリティの高いサービスを貴方に
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