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巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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132 :
我慢できない
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/31(金) 09:23:05.42 ID:hUfMlnKx0
今年の夏イベ……最高だった……! 水着イバラギンは引けなかったが……!
巌窟王を手に入れるため散って行った、数多くの諭吉に感謝を!
その副産物として宝具5になってしまった術ギルマンに敬意を!
イベ礼装ガン積みのお陰で交換素材は当然、ポイントも三百万を突破した!
楽しかった……俺が見たかった世界を高クオリティで出されたようなシナリオだった……!
燃料を大量投下された今、私を阻む者は何もない!
ありがとう……それしか言う言葉が見つからない……
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 09:44:57.40 ID:otYcjvt5O
風花「副作用には気をつけて下さいね!…シモッチって何かしら?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530920009/
茜「不屈の魂、夢ではありません!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531525117/
摩美々「まみみのホーム・アローン、始まるよー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533339190/
のり子「青コーナー、キィィングティィレッスルゥゥゥ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533946743/
里美「お、お兄様…?里美はここにいますよ〜?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535154609/
134 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/31(金) 19:21:19.93 ID:hUfMlnKx0
最原(卒業アルバム……赤松さんがあんな態度を取ったのも頷ける!)
最原(彼女にしてみれば火に油を注ぐような行為だ!)
最原(……思えば僕たちは『単純な悪に対して団結する仲間たち』という構造に甘えていた。そうやって辛うじて立っていたんだ)
最原(外の世界に希望はないかもしれない。そう思っていたから猶更……!)
最原(……『悪役の白銀さん』が今までの印象を翻すようなマネをしたら……)
最原「こんなのもう復讐じゃない。何の正当性もない。ただの八つ当たりだ……!」
最原(僕たちの存在そのものが虚構なら、憎むべき対象すら虚構)
最原(……酷い喪失感だ。死んだ方がマシ? さっきは否定したけど、ここまでくると本当にそうかもしれない)
最原(どうしたらいい。どうしたら……!)
最原「……白銀さん。次の質問だ」
最原(それでも進むしかない……僕にはもう時間がないんだ)
最原「最後の学級裁判についてだよ。そこで一体何を議論すればいいんだ?」
白銀「ん。それは……当然の質問だよね」
茶柱「まあ、出題傾向がわからないと対策の立てようがないですし……」
白銀「まあ、大体の場合は最後の学級裁判で議論するのは『この学園の真実について』だよ」
白銀「最後に『この学園にどう決着を付けるか』の議論かな」
最原「どういうこと?」
白銀「過去作からの出題傾向から言って『この学園から出るか留まるか』を訊かれると思う」
茶柱「はあ? 出るに決まってるじゃないですか……」
茶柱「あ、いや。外の世界が滅んでたら確かに転子たちは野垂れ死ぬだけですけど……でも実際はそうじゃないですよね?」
最原(はっきり言って滅んでた方がよかったかもしれない)
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/08/31(金) 19:34:09.51 ID:OUx+NxBj0
ダン論ってこんなクソみたいな世界観なの?
ちょっと密林漁ってくる
136 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/31(金) 19:44:46.34 ID:hUfMlnKx0
天海「ここも案外悪いもんじゃないんじゃないっすかね」
最原「え?」
茶柱「ちょ、ちょっと。冗談ですよね?」
天海「巌窟王さんもいる。仲間もいる。白銀さんは俺の友達だった」
天海「外に出ても地獄なら、ここに留まって終わった方が幾分かは幸せかも……」
天海「……と、多少は思わなくもないっす。これが俺の本心っすよ」
茶柱「それは……」
茶柱「……ごめんなさい。それでも転子は外に出たいです! 約束が!」
天海「約束?」
最原「……」
最原「手に入った情報を一度すべて整理する。白銀さん、手伝ってくれる?」
白銀「私?」
最原「……そういう名目があれば生存率は上がるだろうし」
白銀「はは。優しいね」
最原「正直もう頭の中はぐちゃぐちゃだ。でもさ……」
最原「白銀さんを死なせるわけにはいかない」
白銀「損ばっかりするね。最原くん」
最原「自覚はあるよ」
茶柱「転子も手伝うんですよね? あと天海さん」
天海「ナチュラルに巻き込まれた……吝かではないっすけど」
最原「うん。それじゃあお願いしようかな……っと!」
ズズウンッ
最原「さっきから何なんだろう、この揺れ」
最原「……爆発じゃないな。確かめに行こうか」
137 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/31(金) 20:23:32.01 ID:hUfMlnKx0
校庭
ジャララッ ガシャンッ
セミラミス「三度目の拘束……成功! 今度こそ完全に自由を奪ってやる!」
キーボ「拘束。破壊します」ガシャンッ
セミラミス「やはり無理か」チッ
セミラミス「貴様……難易度設定を間違えているのではないか! ネロ祭にはまだ早いのだぞ!」プンプン
赤松「何を言ってるのかわからないけどセミラミスさん、真面目にやるの飽きた!?」ガーンッ
セミラミス「それとボックスガチャはどうした! 素材無限回収装置は!?」キョロキョロ
赤松「お願いだから真面目にやってよ! このままじゃ……!」
ボタボタッ
赤松「セミラミスさん、死んじゃう……!」
セミラミス「……まだ掠り傷だ。まだな。しかしそうだな……我はいつでも大真面目だが……」
セミラミス「そろそろ次の手段に移るべきかもしれん」
キーボ「!」
セミラミス「貴様も……我とこれ以上、ことを構えるつもりであるならば、それなりの覚悟をするがよい!」
セミラミス「デュエルディスクを準備してな!」ウィーンガシャンガシャンガシャンッ ピピッ
赤松「言ってる傍からこの人はーーーッ!」ガビーンッ
赤松「悪ふざけしてる場合じゃないって! キーボくんから攻撃が……!」
キーボ「……」ウィーンガシャンガシャンガシャンッ ピピッ
赤松「ええっ!? やる気だ!?」ガーンッ
セミラミス&キーボ「デュエル!」
キーボ「あ。初手でエクゾディア揃いました」
セミラミス「イワーーーーーーーーーク!」LP 4000→LP 0
赤松「一瞬で負けたーーーッ!」ガビーンッ
138 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/01(土) 19:34:33.79 ID:rDNPUOdX0
セミラミス「……」シュウウウウウ
赤松「だ、大丈夫?」オロオロ
セミラミス「デッキ枚数40枚のデッキのエクゾディアが初手で揃う確率は」タプタプタプ
セミラミス「658008分の1とカルデアのデータベースに書いてあるぞ貴様ァ! イカサマしたであろう! これを見よ!」バッ
※ムニエル編集。ロマン監修
赤松(スマフォ……)
セミラミス「我の幸運でも初手で四枚揃えるのが限界だったのだぞ!」バァーーーンッ
赤松(セミラミスさんも【エクゾディア】……)ズーン
セミラミス「まあよい。ならばリアルファイトで貴様を倒すのみだ!」
赤松「リアルファイトでダメだったからデュエルに持ち込んだんじゃなかったっけ?」
セミラミス「くくく。カエデよ。細かいことを気にしすぎると知恵熱で死ぬぞ?」
赤松「セミラミスさんは私のことバカだと思ってるけど、セミラミスさんの方が百ッッッ倍バカだからね!」
セミラミス「段々我に対しての敬意が蒸発してきてるなカエデ」イライラ
セミラミス「まあよい。どうせ勝つ気も逃げる気も最初からないのだ。我の言ったことを決して忘れるなよ」
赤松「……諦めないでよ! その内に誰か……そう! 巌窟王さんが来るかも……!」
セミラミス「早速忘れておるではないか! だからあやつは今、ここで失うわけにはいかぬのだ!」
セミラミス「この空間を決定的に壊せるのはあやつしかおらぬのだからな……!」ジャララッ
セミラミス「引き続き時間稼ぎしつつ情報を少しでも引き出す。できるだけ覚えておけよ……!」
キーボ「――いいえ。遊びはここまでです」ギュンッ
セミラミス「ん? 消え……」
セミラミス(ム? 違うな。懐に入り込まれ――!)
ズブウッ
139 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/01(土) 19:59:23.92 ID:rDNPUOdX0
校舎内
最原「一体何が起こってるんだろう。さっきから爆発とは違う衝撃が何度も……」
茶柱「誰かが戦っている……まさか巌窟王さんが?」
天海「彼くらいしか心当たりがないっすしね。その場合、相手はキーボくんしか該当者がいないっす」
白銀「一度撤退した相手にもう再戦してるの? なにか違和感があるんだけど……」
赤松「いやああああああああああああああああっ!」
最原「!」
茶柱「今の……赤松さん!?」
天海「急ぎましょう! 声はあっちからっすよ!」
白銀「赤松さん……!」ダッ
最原「あ、待って! 迂闊に行動するのは……」
最原(というか、こういうとき真っ先に走るのが白銀さんなのか……)
最原(とことん僕たちの独り相撲だったんだな)
茶柱「最原さんは傷を労わって全力疾走しないように!」
最原「……」
赤松&セミラミスチーム
赤松「あ……ああ、あ……!」ガタガタ
セミラミス「……ご、ほっ……! がああああああああああっ!」
グチャリ
セミラミス「貴様……人の腹に手を突っ込むとはどういう了見だ……!」
キーボ「……」グチャリ
セミラミス「があっ、か、かき回すな愚か者……!」
ドタドタドタッ
天海「赤松さん! 何が……せ、セミラミスさん!」
白銀「これは……相当まずい展開になってるみたいだね」
140 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/01(土) 21:28:14.04 ID:rDNPUOdX0
セミラミス「この常識外れのスピード……! 今まで出力を抑えていたな……」
セミラミス「は、ははっ。バケモノ……め……巌窟王のときですら本気でなかった……か」
赤松「もうやめてよキーボくん! 正気に戻って!」
セミラミス「よせ……! 新世界プログラムを破壊した今となっては、そんな叫びに何の意味もない」
赤松「え?」
天海(なんで新世界プログラムの話に……)
白銀「……!」
セミラミス「くそ。離せ! 我は……我はまだ……!」ググッ
キーボ「ここまでです」
グシャリッ
セミラミス「……あ」ゴホォッ
ビシャッ
セミラミス(……ここまで……か……)ガクリッ
赤松「あ、あ……ああ……! やめて……お願い、やめて……!」ガタガタ
天海「セミラミスさん……!」
キーボ「……急所は外しています。まだ利用価値がありますので」
キーボ「状況終了。離脱します」
白銀「キーボくんっ!」
ドシュン!
天海「……逃げたっすね」
天海「違う。俺たちのことを脅威ともなんとも捉えていない……と考えるべきか!」
赤松「セミラミスさん……そんな! こんな別れ方ないよ……! こんなの!」
白銀「……赤松さん」
赤松「……」
赤松「……なんで白銀さんがここにいるの?」ユラァッ
白銀「ッ!」
赤松「……」
スタスタスタ
最原「……ごめん。遅かったみたい、だね」
赤松「!」
最原「状況を教えてくれる?」
141 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/01(土) 21:39:29.16 ID:rDNPUOdX0
数分後
最原「セミラミスさんが連れ去られた、か」
赤松「急所は外したって言ってたから、殺すつもりはないんだと思う」
赤松「でも……」
天海「イヤな予感しかしないっすね。サーヴァントを連れ去るとか、その後で何を考えていたとしても不思議じゃないっす」
茶柱「ええと……サーヴァントの利用価値とかに関して一番詳しいのって……」
最原「巌窟王さん本人が一番かな……」
茶柱「じゃあ次は彼に事情聴取ですか?」
最原「いや……その必要はないかもしれない」
赤松「どういうこと?」
最原「これだけ大騒ぎしたんだ。キーボくんもいなくなった」
最原「遠巻きに見ていた人たちも全員こっちに向かってくるんじゃないかな」
スタスタスタッ
百田「おーい……」
最原「あ! ほら! 言ってる傍から百田くんがこっちに……!」
ズザザッ
百田「悪ィ! デッキの構築に時間かかっちまった! もういつでも闘れるぜ!」ドン☆
最原「何を!?」
天海「なんでデュエルディスクを付けてんすか!?」ガビーンッ
百田「出てこいよキーボ! 次は俺の【E・HERO】で相手してやるぜ!」ドン☆
バキィッ
茶柱「……この状況でふざけてるんですか? バカだバカだとは思っていましたが救い難いバカですね」ゴゴゴゴゴ
百田「ええっ!? いや違うんだって! キーボはさっきまでデュエルしてたんだって! だから……」
茶柱「赤松さんと、せ、せみらみす? さんが大変なときに何を言ってるんですかあなたは! 少しは真面目になってくださいよ!」プンプン
赤松「……なんだろう。自分のことみたいに恥ずかしい……」カァァ
最原(ああ……なんか、なんとなくわかっちゃった……)ズーン
142 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/02(日) 17:39:54.89 ID:G5KooBYg0
数分後
最原(そうこうしている内に、生徒たちは全員集まった)
最原(百田くんは春川さんに『勝手に飛び出すな』と怒られたりしたけど……)
最原(あとそれに便乗した茶柱さんに怒られたりしていたけど)
最原(その光景を見ていた赤松さんが終止申し訳なさそうな顔をしていた)
最原(そして説教は終了。全員の意識は白銀さんの方に向くことになる)
アンジー「……結局、終一に先を越されちゃったかー」
黒焦げの王馬「で? どうするの? 内ゲバ第二弾に突入しちゃう? げほげほっ」
夢野「それは遠慮したいのう……ちょっと待て王馬。なんで黒焦げになってるんじゃ」
黒焦げの王馬「なんか猫っぽいマスコットのような影を追ってたら急に爆発して……」
夢野「は?」
入間「そうだ! それだよ! 爆発! そのせいで俺様たちが仕掛けた赤外線センサーが全部パァだぞ!」
星「正確に言うと衝撃で方向が変わっただけだから設置しなおせばいいだけだが……」
星「ここに白銀がいる以上、結局無用の長物であることに変わりはない」
白銀「……」
最原「……あのさ、みんな。白銀さんへの尋問は僕がやったから」
東条「え?」
最原「結局のところ、彼女は有用な情報を持っていた。それを自覚していなかっただけなんだ」
最原「この状況において、彼女ほど強力な証人は存在しないと断言するよ。だから」
最原「……彼女に手を出すことは僕が許さない!」
獄原「え。それって……!」
百田「終一?」
真宮寺「へえ。度胸があるネ。それとも自分が言っていることの意味がわからないのかな」
真宮寺「キミは今、さっきまで白銀さんへの尋問を強行しようとしていた僕たちに喧嘩を売ったも同然なわけだけど」
百田「!」
最原「……」
最原(落ち着け……さっきとは状況が違うんだ。彼らの説得はもう、難しいことじゃない!)
143 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/02(日) 18:45:30.77 ID:G5KooBYg0
最原「勘違いしないでほしいんだけど、僕は別に拷問そのものに反対はしてないよ」
百田「……はっ!?」ガーンッ
春川「最原?」
最原「拷問で引き出した情報だろうと、尋問で引き出した情報だろうと、それ単体では決定的な証拠にならないのは共通している」
最原「ましてや、この法から隔絶された状況で『拷問はダメ』って言ったところで空々しいのも事実だしね」
入間「テメェ! 一体どっちの味方なんだよ!」
最原「ただし、どちらの場合においても重要なものがある。拷問でも尋問でもさ」
最原「……証言者の身の安全が保障されない限り意味がないよね?」
獄原「ん……?」
東条「それは……そうでしょう。証言と他の証拠を照らし合わせるとき、どちらか片方が無くなっている状況なら意味がないもの」
最原「キミたちの中に巌窟王さんと結託して、白銀さんを殺そうとした人がいる。昨晩のことだ」
全員「!」ザワッ
百田「お、おい終一……それってマジで言ってんのか?」
赤松「……」
最原「本気だよ。僕は」
最原「……だから拷問なんてさせるわけにはいかない。『勢い余って』とか『何らかの事故で』とか、そういうふうに見せかけられる状況を作るのは反対だ」
最原「まだ白銀さんへの殺意をくすぶらせている人がいる限りは! 絶対に!」
星「仮にそれが本当だったとして、だ。それなら白銀への尋問は許可してくれるんだろうな?」
星「当然、暴力行為は一切無し。立ち合いも好きなヤツを入れればいい」
星「事前に知らせてくれなければ最後の学級裁判に挑むこともできやしねぇ」
星「ただでさえ、最後の学級裁判そのものが謎だらけなんだ。その程度は許してくれるんだろうな?」
最原「条件付きで許可するよ」
星「……なに?」ピクッ
最原「今すぐに昨日、白銀さんを殺そうとした犯人が『自白』してくれること。これが僕の条件だ」
赤松「ッ!」
最原「それが成されない場合は……最後の学級裁判のときになるまで白銀さんの証言は全部僕が管理する」
最原「誰と共有するかも、僕の独断でね」
百田「んなっ……!」
144 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/09/02(日) 19:24:01.97 ID:G5KooBYg0
春川「ちょっと待って。最原、いくらなんでもそれはないよ。逆効果だ!」
最原「それでも!」
最原「……犠牲やリスクなしで先には進めない。僕の知りたい真実は、まだここよりずっと先にあるんだ!」
獄原「……具体的に……その最原くんの独断で切り離される人って、誰?」
最原「新世界プログラムから出て来た人ほぼ全員。天海くんは例外」
最原「安心してよ。証拠として扱う以上、最後の学級裁判のときには絶対にみんなに知らせるから」
入間「じょっ……冗談じゃねぇ! それまでどんな真実が眠っているか、俺様たちにビクビク縮こまって過ごしてろって!?」
最原「もう一回言うよ。白銀さんを殺そうとした、巌窟王さん以外の犯人が自白さえしてくれれば、僕は何も隠さない」
入間「んなヤツいるかどうかわかんねぇだろうが!」
最原「いる! 絶対にいる! だからダメなんだよ!」
最原「その人が名乗り上げるまでは、僕は協力する人を選ぶよ。白銀さんは大事な証人なんだ! 絶対に誰にも触らせない!」
入間「……!」
東条「……本気のようね。ここに来て仲間を突き放す言動をするなんて……」
東条「最原くん。何があなたをそこまで追い詰めたの?」
最原「……」
最原「僕は……みんな揃って外に出たい」
百田「終一……」
最原「そのためならどんなことだってやってやるって思ったんだ」
最原「白銀さんも、キーボくんも含めて、みんな外の世界に連れて行く!」
最原「この命にかけて……この牢獄から脱出するんだ!」
春川「……でも、それでこれから先どうする気なの?」
春川「最後の学級裁判について私たちは何も知らない。どこで開催されるかすらもね」
春川「最後のってくらいだから、いつもの裁判場じゃない可能性だってあるよね?」
最原「モノクマに訊けばわかるよ。今は復活して学園のどこかにいるはずだから」
最原「……捜査は僕が主導する」
真宮寺「認めるとでも?」
最原「認めなくても構わないよ。でも……」
最原「白銀さん憎しで団結してたみんなが、今も同じように団結できる?」
最原「……自分の身可愛さに条件を飲んでない人がいるのに?」
赤松「ッ!」
最原「……話は一旦ここで終わりだ」
赤松「最原くん……!」
最原「……」
最原「悪いとは思ってるよ」
145 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/15(月) 20:38:22.55 ID:KwljZRXF0
マジだ。マジで復活してる
146 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/15(月) 20:40:05.91 ID:KwljZRXF0
やっべぇよ。暇潰しに書いてた番外編まだ終わってないのに。スプラトゥーン買ってめっちゃ遅れてるよ。
こっちすぐ終わらせるから待っててね!
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1536142341/
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/15(月) 20:53:33.72 ID:WK9hDTE6o
セミラミスの人あんたっだったのか……
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/15(月) 21:36:34.18 ID:WXPm3D5Ao
復活おめ
149 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/15(月) 21:41:59.76 ID:KwljZRXF0
と言ってもほぼサボってるに等しい状況だったから本復活には時間かかりますけどね。番外編もその気になれば明日には終わる分量とは言え。
あっちの番外
セミラミス「物凄い退屈なのでカルデアを練り歩く」
は、ぐだが女性という相違点はあるものの、ほぼ『虚構殺人遊戯:才囚学園が始まる前に大体こんなことがあったはず』という前提で書きました。
チョコパスタとか漬け置きサングリアとか空中庭園に潜む意味不明なキャストだとかなんだとか。
あとはオチを付けるだけなのでこっちの復活は本当ちょっとだけ待って……
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 16:04:53.65 ID:0uFSDCMi0
ふう。もうこのままこれの終わりを見れないかと思ってたよ
151 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 20:57:52.67 ID:UUrQVaz70
俺自身久しぶりで作品の内容は忘れちゃったんで、長期ジャンプアニメにありがちな総編集入れます。すぐ終わる!
152 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 21:14:54.94 ID:UUrQVaz70
カルデア ダヴィンチ工房
ダヴィンチ「……」カタカタ
ダヴィンチ「……ふぅん。これがモンテ・クリストが定期的にBBに送っていた『学級日誌』か」
ダヴィンチ「なるほどなるほど。これは確かに……女神たちが手を貸すのも納得の、興味深い物語だね」ニヤァ
総編集 巌窟王の学級日誌
ダヴィンチ(始まりはカルデアの時間軸では、ほんの少し前。きっかけは今となっては物凄くくだらないことだった)
ダヴィンチ(BBが違法改造したコフィンを使い、巌窟王をレイシフトさせた際に起きた事故が原因で、彼は未知の世界に飛ばされることとなる)
ダヴィンチ(閉鎖空間『才囚学園』。そこは『超高校級』の肩書を持つ特殊な才能を持った生徒たちが殺し合う、まさしく地獄の園だった)
ダヴィンチ(紛れ込んでしまった巌窟王自身、脱出が不可能の身となり、紆余曲折を経て……)
ダヴィンチ(……とは書いてあるけど、なんやかんやあっさり快諾したんだろうなぁ)
ダヴィンチ(巌窟王は生徒……夜長アンジーをマスターとして、才囚学園からの脱出という利害の一致を基にした同盟関係を結んだ)
ダヴィンチ(脱出のため。そして、巌窟王自身の矜持のために)
ダヴィンチ(それが生徒全員の……いや。巌窟王の中の歯車さえも軋ませる災厄の始まりだとは、このときは誰も想像していなかった)
153 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 21:19:26.54 ID:UUrQVaz70
第一章
私と僕(と俺!)の学級裁判
ダヴィンチ(隣の生徒を生徒が励まし合い、なんとか協調を保とうとしていた最初の数日)
ダヴィンチ(だけど、その日々はモノクマの設けた『タイムリミット』によって揺らぎ始める)
ダヴィンチ(そして……最初の犠牲者、巌窟王の発見によってコロシアイはついに幕を開けた)
ダヴィンチ(開けたはず、なんだけど。いやこれ開けたのか?)
回想
ピンポンパンポーン
アナウンス『死体が発見されました! 一定の自由時間の後、学級裁判を始めます!』
最原「そ、そんな……!?」
巌窟王「始まるのか……学級裁判が!」ギンッ
茶柱「そんな! 巌窟王さんを殺した犯人を、命懸けで見つけろと!? そんなの……」
茶柱「……」
茶柱「……ん? なんか今、変じゃありませんでした?」
夢野「何がじゃ?」
茶柱「いや……まあいいんですけど……?」
真宮寺(死んでなくない?)
白銀(死んでなくない?)
東条(死んでないわね?)
星(死んでねーじゃねーか)
獄原(あー、無事でよかったー!)キラキラキラ
モノクマ(なんかいまいち絶望感が足りないな……? まあいいや)
154 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 21:32:39.95 ID:UUrQVaz70
ダヴィンチ「まあ……うん。なんだ」
ダヴィンチ「最初の時点でデスゲームとしては破綻してるよね? なにせ死んでないんだから!」ケラケラ
信長「敦盛ィ!」ギュイイイイイインッ
ダヴィンチ「あ。編集したCDならそっちのテーブルの上に置いといたから勝手に持ってってー。お代は既に頂いてるからね」
アルテミス「……」
アルテミス「え? ダヴィンチ工房、閉めてないの? この調子で独白形式で進めて行くものかと思ったのだけど」
ダヴィンチ「ん? 別に記録を読むのくらい片手間でできるしね」
アルテミス「いやあなたがそれでいいのなら、いいのだけど」
ダヴィンチ「最初の殺人事件(?)の犯人は赤松楓で巌窟王はタイムリミットとかの事情も省みて全部許して大体全部ぶち壊して解決しました!」
ダヴィンチ「はい終わり!」
信長「敦盛ィ!」ギュイイイイイイインッ
アルテミス「雑ねっ!?」ガビーンッ
回想
赤松「もう一度信じてみる」
最原「えっ?」
赤松「最原くんを……巌窟王さんを……みんなを……!」
赤松「今度こそ地に足の付いた、私にできるやり方で」
最原「赤松さん……」
巌窟王「それでいい。反省会など外に出た後でやればいいのだ」
巌窟王「モノクマ! 貴様は言った! 全員揃っての脱出の目などありえないと!」
巌窟王「ならば俺のやることは一つだけだ! その傲慢さを必ず圧し折り、叩き潰し、地に引きずり降ろして泥を付け……!」
巌窟王「絶望の淵に叩き込んでやる!」
百田「わかるように言え! 巌窟王!」
巌窟王「つまりこういうことだ! 全員揃って脱出する! それが! この場における俺の理念だ!」
最原「……!」
155 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 21:45:36.90 ID:UUrQVaz70
第二章
その限りなく地獄に近い天国に光は差すか
ダヴィンチ(結局、決定的な悪意は存在しなかった前回の事件とは違う。この事件は明確な悪意を持って行われた)
ダヴィンチ(最初の事件が完璧なハッピーエンドだったという油断を利用して、狡猾な犯人が牙を剥いた形になるのかな)
ダヴィンチ(本当のコロシアイはここからが本番だった)
ダヴィンチ(夜長アンジーの魔術師としてのスペックの向上)
ダヴィンチ(謎の高校生、アマデウス斎藤の襲来)
ダヴィンチ(その他、最原終一が巌窟王から『とあるスキル』を借り受けたりしたのだけど……学級日誌にはこれ以降記述がほぼない)
ダヴィンチ(まあサーヴァントのスキルを一部分とはいえ、まともな人間が使ったら結構危険だから別にいいんだけど)
回想
最原「え、い、いや。あれどう見ても天っ……」
天海?「そう! 俺こそがこの学園に閉じ込められた十七人目の高校生!」
天海?「キミたちを導くために現れたミステリアスボーイ!」
最原「いやだからキミ、天っ……」
天海?「才能不明! 本名不明! 素顔不明! すべてのミステリアスの生みの親ァァァァァァッッッ!!」
最原「だからキミって絶対に天海っ……!」
アマデウス斎藤「超高校級のミステリアス! アマデウス斎藤! ここに推参!」ドジャァァァンッ!
アマデウス斎藤「イエエエエエエエエエエエエエエエエイッッッ!!」ドカァァァァァンッ!
最原「……」
最原(救いようがないほどダサイーーーッ!)ガビーンッ!
156 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 22:00:39.33 ID:UUrQVaz70
ダヴィンチ(平和だった時間を嘲笑うかのように事件は起こる)
ダヴィンチ(今度の被害者は……またしても巌窟王だった。凄いなこの人。何回死ぬんだ)
ダヴィンチ(まあただ、結局蘇ったんだけど。あの空間、形而学上のものすら外に出さないらしいな。故に死んでも復活に必要な『何か』は残る)
ダヴィンチ(……ちょっとした結界だな、これ。だとするとあの世界の正体って……)
ダヴィンチ(おっと。思考が脱線しかけた。話を戻そうか)
ダヴィンチ(この事件は巌窟王が、犯人のある秘密を隠そうとちょっとだけ暗躍したんだけど)
ダヴィンチ(結局、最原終一に阻まれた。犯人は東条斬美であり、その行為にはありったけの悪意が注がれていたことは明るみに)
ダヴィンチ(この事件を境に、生徒同士に絆が産まれたことは事実だ。でも……こんな状況だったことが災いする)
ダヴィンチ(この空間で、ある種健全な関係など産まれない。知らない内、段々と歪みと亀裂が彼らの絆に混ざっていく)
ネロ「……」キョロキョロ
ネロ「神祖ロムルスがどこに行ったか知らぬか?」
ダヴィンチ「ローマの噂してれば出るんじゃない?」
ネロ「そうか。ローマ!」ビシイッ
カエサル「ローマ!」ビシイッ
カリギュラ「ロオオオオオオマアアアアアアアアアアア!」ビシイイイイッ
ダヴィンチ(うるさいなー。早く続きを読ませローマ!)ビシイッ
回想
東条「……え、と。巌窟王、さん」
巌窟王「もう何も言わなくていい。早く仲間たちのところへ戻るぞ」
東条「私は……」
巌窟王「裏切り者だから、か? ならばもう一度やり直せばいい」
東条「!」
巌窟王「……そうだろう? 最原」
巌窟王「ン? 最原?」
最原「」チーン
東条「……多分だけど、吹き飛んだモノスケの頭がモロに後頭部に当たったようね」
巌窟王「だから離れていろと言ったのだ」
最原「う、うう……大丈夫。気絶はしてないから」フラフラ
巌窟王「戻るぞ」
最原「うん」
157 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/18(木) 22:06:54.65 ID:UUrQVaz70
一か月ぶりだから段々思い出せてきたぞ……!
あ、続きは明日。『やりたいシーン』だけは覚えてるんですけど『やったシーン』に関しては記憶が朧気なのでもうちょっとつきあってください
158 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/19(金) 22:17:36.89 ID:SJxBwNOp0
第三章
Unlimited 在校生 Works
ダヴィンチ(これを第三の事件と称するのには語弊がある。でも、このゴタゴタは事件と称する他ない)
ダヴィンチ(混乱。混沌。恐慌。あらゆる手段を尽くして行われた生徒全員への撹乱行為)
ダヴィンチ(巌窟王すら手玉に取るとは、やるじゃないか。彼)
ダヴィンチ(しかし事件発生までのモラトリアムの間に色々あったみたいだなぁ。何コレ。シリアスなヤツからコメディなものまで彩緑だし)
ダヴィンチ(……巌窟王、生徒たちのことを相当見てるな。正しく認識してるかはともかくとして)
ダヴィンチ(春川魔姫の真の才能、暗殺者の発覚と記憶喪失)
ダヴィンチ(汚れ役を引き受けた最原終一と、それに反発する茶柱転子の軋轢)
ダヴィンチ(そして……)
ダヴィンチ「ぶふっ……ここの記述だけ動揺しすぎだって……」プルプル
ダヴィンチ(仮のマスター、夜長アンジーの恋情! それも相手が、巌窟王を舌戦で一度打ち負かした実績のある最原終一!)
回想
巌窟王「……」
巌窟王「……そうか……」
巌窟王「よし。燃やすぞ?」
最原「」
赤松「やめてーーー! お願い、巌窟王さん落ち着いてーーー!」ガビーンッ!
百田「アンジー! 冗談だよな!? 冗談なんだろ!?」
アンジー「冗談じゃないよー! 本当に終一と結婚したいんだってー!」キラキラキラ
キーボ「わあ。素敵な笑顔」
入間「ダサイ原にとっては悪魔の笑顔だけどな……」
春川「えーと、なに? 状況がよくわからないけど……」
春川「おめでとう?」パチパチパチ
王馬「おめでとー!」パチパチパチ
アマデウス斎藤「静まりたまえー! 静まりたまえー!」
獄原「その仮面まだ持ってたの!?」
159 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/20(土) 19:44:46.56 ID:A2fqbAl00
ダヴィンチ(結局のところ事件そのものの構造は簡単だ。今回から巌窟王は直接的な被害者になることはなくなった)
ダヴィンチ(まあ間接的な被害者になったんだけどね!)
ダヴィンチ(今度の被害者は才囚学園での仮マスター、夜長アンジー。その他巨大な木造建築やら、前回犯人だったメイドさんやらが傷つけられたけど)
ダヴィンチ(それらはすべて夜長アンジーの事件のカモフラージュに過ぎなかった)
ダヴィンチ(犯人は真宮寺是清。偏屈な彼にしては珍しいことに、最原終一と協力しての大立ち回り)
ダヴィンチ(まあ、結局最後には対立しちゃうんだけど)
回想
真宮寺「……」
真宮寺「……く、ククク。これで僕を助けたつもり……?」
最原「……」
真宮寺「甘いヨ。あのまま巌窟王さんに任せておけば……全部丸く収まったはずなのに」
百田「真宮寺」
真宮寺「僕は自分が間違ったことをしたなんて思ってないんだヨ。だって愛は……」
百田「真宮寺」
真宮寺「……愛は永遠なんだ。キミたちには理解できないかもしれないけど、僕は――」
バッキィッ
真宮寺「がはぶっ」バタンッ
百田「ちょっとでいい。寝てろ」
百田「あと頭冷やせ」
キーボ「スッキリしたとか言ってたのに!」ガビーンッ
百田「いやなんかうるせぇしよ」
最原「……」
160 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/21(日) 19:50:08.94 ID:qNRlKFxs0
第四章
虚構殺人遊戯:才囚学園、改め、架●●理●園ダンガンロンパ
ダヴィンチ(ここが山場。巌窟王が最後の一線を越えてしまった転換点)
ダヴィンチ(いやポイントオブノーリターン? どっちでもいいか。ひとまずこれで巌窟王が元に戻る可能性は限りなく小さくなった)
ダヴィンチ(実のところ、ここから巌窟王の学級日誌は資料としての価値がなくなる。巌窟王がこれ以降、まともに筆を握れなくなるからだ)
ダヴィンチ(だから仕方ない。私が付け加えるとしよう。どっちにしろ報告書にまとめる必要があるからなー)
ダヴィンチ(ええと……ケツァルコアトルとか……が夜長アンジーや学園そのものに対して干渉を開始……)
ダヴィンチ(内容は……夢による強化、学園の一区画の迷宮化、その他女神の加護の押し売り……目も当てられないなぁ!)
ケツァルコアトル「あの子たちに高さをプラスデース!」グッ
回想
エウリュアレ『病院なら無意味に迷宮化させたので簡単には出れないわよ』
最原「え? あ? あ、本当だ。なんか間取りが全体的にありえないことになってる!」ガビーンッ
百田「し、しかも引き返せなくなってんぞオイ! さっきの扉はどこだ!?」キョロキョロ
ドスンッ ドスンッ ドスンッ
最原「……なに、この音。何かがこっちに近づいてきてるような……」
ミニチュア太陽神殿「デース!」ドスンッ
ミニチュア太陽神殿「デース!」ドスンッ
ミニチュア太陽神殿「千里の道も一歩からデース!」ドスンッ
最原(あのなんだかよくわからないオブジェが飛び跳ねながらこっちに向かってきてるーーーッ!)ガビーンッ
百田「……」
百田「あぶあぶあぶあぶ」ブクブク
最原「百田くん! 気をしっかり持って! このままだと多分押しつぶされる! 走って!」ユサユサ
ミニチュア太陽神殿「飛び跳ねて移動するの飽きたのでスライドで移動しマース!」スイーッ
最原「うわあああああああ! 動きがひたすら気持ち悪いーーーッ! しかも早ッ!」
百田「ああああああああああああ! ぎゃああああああああああああ!」ドタターッ
最原「ああ、待っ……先に行かないで百田くん! 百田くーーーんッ!」
161 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/22(月) 21:36:59.43 ID:5lmpKT2K0
ダヴィンチ(物語は変転する。黒幕の現出によってあっさりと)
ダヴィンチ(前提は覆される。黒幕の都合で跡形もなく)
ダヴィンチ(そして……サーヴァント目線では途中から映像がブラックアウトする)
ダヴィンチ(この後の展開はすべて生徒からの伝聞……を伝え聞いたサーヴァントたちの更に伝聞だ)
ダヴィンチ(事件は『起こらなかった』。でも裁判は行われた)
ダヴィンチ(実際に起こっていない架空の事件を議論した末に、現れたのは首謀者。『白銀つむぎ』)
ダヴィンチ(悪辣な罠によって二手に分断されてしまった生徒および巌窟王はどうなってしまうのか……!)
ネロ「神祖ロムルスはどこに行ってしまったのかーーーッ!」ボエエエエエッ
カリギュラ「ウオオオオオオオ! ロストオオオオオオオオオ!」ボエエエエエエッ
ダヴィンチ(超うるせぇ。あんな大男普通どっかに消えたりしないって……)
ダヴィンチ(……してないよね? いやまさかこんなくだらないことが伏線だったり――)
回想
巌窟王「……」
巌窟王「アンジー」
アンジー「……」ビクッ
巌窟王「俺を、捨てるのだな?」
アンジー「あ……あ……いや……」ポロッ
最原(……アンジーさんは、何度も首を横に振る。でも、巌窟王さんは振り向いてないから、わかってない)
最原(そして……アンジーさんは巌窟王さんの顔を見ていないから、巌窟王さんの表情に気付いてない)
巌窟王「……そうか」
最原(その顔は、この最悪な状況にしては似つかわしくないほどに……)
最原(安心しきっていた)
巌窟王(よくやったな。アンジー)
162 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/22(月) 21:46:41.10 ID:5lmpKT2K0
ああ九十パーセントほど思い出せてきたかも!
あと誰に何を言われようと一レスで終わるような出オチは絶対にやめないだろう。性分なので
163 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/23(火) 21:50:40.34 ID:wYOU+yr40
ダヴィンチ(さて。ミスの話をしよう。首謀者の彼女は一つだけ致命的な誤りを犯した)
ダヴィンチ(推理小説のノックスの十戒は、なにも『探偵役側』を縛り付けるだけの不自由なルールではない)
ダヴィンチ(なんなら、それは本質ではないと断言できる)
ダヴィンチ(あのルールは『犯人役側』を縛り付けるルールでもあった)
ダヴィンチ(つまり『相互の力関係を常に一定に保つために必要なルール』。それがノックスの十戒の正体だ)
ダヴィンチ(真の意味でのワンサイドゲームなど、誰が楽しむ? どこかに光はあるはずだと信じる心が勝算を産むのは確かだが)
ダヴィンチ(光なんてどこにもないという現実を作り出し、あまつさえそれを相手側に見せびらかすのは絶望でもなんでもない。相手の息の根を止めている)
ダヴィンチ(探偵と犯人の力関係はある一定のラインで公平でなければならない。ならば……)
ダヴィンチ(フェアさを捨てた時点で、相手がアンフェアに頼るのは当然の帰結だ)
ダヴィンチ(具体的に言うと、サーヴァントが本気で手を貸すような状況を作り出したのは、紛れもない首謀者のミスだろう)
ダヴィンチ(……それ言ったら最初の時点で巌窟王を呼び出したことそのものが、探偵側のズルだって? そこはほら、棚に上げよう)
ダヴィンチ(すべては必然。サーヴァントたちが手を貸そうという気になったのは、そういう気に『させられたから』だ)
ダヴィンチ(きっと彼らは、誇っていい)
164 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/24(水) 23:41:06.91 ID:G6anTH950
イベントのことを失念し、予定が狂ったので本編開始は金曜からとなりました。総編集は明日で終わりなのだ!
165 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/26(金) 15:51:28.36 ID:0CLHHwbO0
第五章
Cosmos in the lostmemories
ダヴィンチ(ここから先は、特に言うことは何もない)
ダヴィンチ(失われた記憶を取り戻す物語)
ダヴィンチ(取り上げられた仲間の元へ帰る物語)
ダヴィンチ(取りこぼした物の未練を断ち切る物語)
ダヴィンチ(そして――すべてのピースが揃う物語だ)
回想
最原「百田くんっ! 春川さん!」
真宮寺「ダメだヨ最原くん! エグイサルが関節を完全に極めてるとは言っても、よろめいて倒れたりしたら潰される!」
赤松「……あの音。機体が軋んでるみたい。エンジンとかモーターとかを規定の限界以上まで駆動させてるんだ」
赤松「あの状態が続けばモノタロウが乗ってる方のエグイサルは三十秒も持たない、けど……!」
真宮寺「その代わり、通常のエグイサル以上の馬力を出せるってことだネ」
真宮寺「……ところで気のせいかさっきよりエグイサルが密着してない?」
赤松「気のせいじゃない。コクピットからの音がもうほとんど聞こえない! エグイサルの機体が塞いでるんだよ!」
赤松「あの状態で自爆なんかされたら……!」
最原「そんな……そんな!」
最原(ここまで誰も死なずにやってこれたんだぞ……このエグイサルを潰せば、やっと僕たちの勝ちなんだぞ!)
最原「諦めたくない……諦めたくないよ……!」
最原「こんなところでお別れなんてイヤだ!」
赤松「最原くん……」
最原「くそっ! くそっ! くそおおおおおおおおおおおおおおっ!」ダンッ
巌窟王「……」スタスタ
最原「……」
最原「ん?」
巌窟王「最原。どちらのエグイサルが味方だ?」
最原「ええっと、その比較的損傷が少ない、抱き着かれてる方……」
巌窟王「そうか。わかった」ボォウッ
ドガシャアアアアアアアアアアアアンッ
巌窟王「よく頑張った。後は俺がやる」ゴキンッ
166 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/26(金) 16:03:01.53 ID:0CLHHwbO0
ダヴィンチ(さて。報告書にはここまで書けばいいだろう。ここから先に何が起こったところでカルデア側にはもう関係ない)
ダヴィンチ(深入りさえしなければカルデアに損害は一切ないのだから)
ダヴィンチ(ないよね?)
ネロ「やはりロムルスが見つからぬ! ので! ちょっと大声で歌うぞ! 余の美声にきっと釣られてやってくるに違いない!」スチャッ
ダヴィンチ「!?」ガビーンッ
エリザ「助太刀するわ!」スチャッ
ダヴィンチ「!?!?」ガビビーンッ
ネロ&エリザ「ぼえー!」キィィィィンッ
ダヴィンチ(避……否。死)バターンッ
キィィィィンッ
167 :
カニファンを流せ脳内で
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/26(金) 16:22:02.80 ID:0CLHHwbO0
才囚学園
王馬「……?」
夢野「どうしたんじゃ。王馬」
王馬「今なんかすっげーイヤな音が聞こえたような……」ニガニガ
獄原「ぐはっ」バターンッ
赤松「きゅー」バターンッ
入間「ゴン太とバカ松の二人が倒れたぞ!」ガビーンッ
白銀「新手のスタンド攻撃かな?」
王馬「まあ本筋には掠りもしないから多分すぐに起きると思うけどね」
夢野「え。何言っておるんじゃ?」
王馬「饗宴の再開だぁ……あるいは狂宴の……」ニヤァ
夢野「え!? 何言っておるんじゃ!?」ガビーンッ
天海「最原くん!」
最原「えっ? えっ、何?」
天海「再開っすよ!」ババァーンッ
最原「何が!?」ガビーンッ
?????「始まるよ」
168 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/27(土) 12:13:17.65 ID:vCv0QJPt0
王馬「本題に戻るけど、要は最原ちゃんは『自分一人の力で真実に辿り着いて見せる。他は足手まといなので余計なことをするな』と言いたいわけだよね」
夢野「言い方が物凄く悪いのう」
王馬「いいよ。別に。最原ちゃんは最原ちゃんの好きなようにすれば」
王馬「でもまあ、その上で言わせてもらうけど。俺たちの協力をこれから先取り付けられると思わないでよね。都合が良すぎるでしょ?」
最原「わかってる」
春川「……」
春川「最原。あんた、本当に悲しいよ」
最原「……?」
春川「真実なんて本当は二の次でしょ。アンタはただ『仲間を守りたいから』ってだけだ」
春川「……誰も死なずに自由になりたいってだけだ。それなのに仲間を突き放すような選択肢しか取れないアンタが悲しい」
最原「……話はお終いだ。ここから先は別行動でいいよね」
入間「おーおー勝手にしやがれ! 清々すらァ! せいぜい夜道には気を付けろよ! ケツ掘られないようにな!」
真宮寺「夜はお腹冷やさないようにね」
東条「夜食は控えること」
茶柱「後半からお母さんになってますよ! 心配の仕方が!」
茶柱「……あ。転子は最原さんに付いていきますので。あと天海さんと白銀さんもですよね?」
白銀「ん……うん」
夢野「そうか。転子よ」
茶柱「……なんです?」
夢野「最原のこと、頼んだぞ」
茶柱「……ええ。任されました」
169 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/28(日) 20:03:13.10 ID:buBSEtZw0
数分後
獄原「……ハッ! 起きた! おはよう!」ガバリッ
王馬「おはよう!」
獄原「なんて清々しい朝なんだ!」キラキラキラ
東条「昼よ」
真宮寺「何故だろうネ。起きて早々ド下手な強がりと痩せ我慢の連発なんだけど」
獄原「……最原くんがゴン太たちを突き放すような言動をしたのと……」
獄原「この世すべての悪と呪いを一手に引き受けたような酷い音が聞こえた……ような……?」呪い付与
アンジー「にゃははー! 実際に呪われてるよー!」
百田「赤松はまだ起きねーか?」
春川「よくわからないけどこっちの方がダメージ深刻だね」
赤松「うーん……姫路城……ピラミッド……西洋の城……? ゆっ、遊園地……」ガタガタ
アンジー「かなりサイケデリックな夢見てるみたいだねー!」ケラケラ
夢野「よーし! こんなときこそウチがパーっと魔法を使って気分を一気に変えるんじゃ! 後のことを考えるのはそれから――」
?????「ニャー!」ガシッ
夢野「へぶんぬっ」ズルリッ
王馬「おお。夢野ちゃんが一瞬で消えた。流石マジシャン、凄い手品だね!」キラキラキラ
入間「ここから焦らして焦らして満を持して瞬間移動ってか? マジシャン界隈ではよくある手垢の付いた手口だな」ハンッ
春川「……」
春川(いや、崩壊した床から誰かが夢野を引きずり込んだ……ような……?)
星「それで。これからどうする?」
全員「……」
170 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/28(日) 22:46:15.18 ID:buBSEtZw0
ウワアアアアアアアア! ナンジャコイツハァァァァァ!
ニャアアアアアアアア!
クルナァァァァァァァァ!
春川(校庭の方で謎のナマモノと夢野が追いかけっこしてる)ジーッ
星「ハシゴを外された気分だぜ。ただでさえ最後の学級裁判の詳細がわかってねーっていうのによ」
百田「別にいいんじゃねーの?」ケロリ
東条「……よくはないと思うけど。随分と余裕ね」
百田「よく考えろテメェら。今となっては俺たちに『この学園で探索してない場所』ってのはないだろ」
入間「ん……」
百田「見ての通り校舎は半壊。色々な意味で風通し抜群。仮に学級裁判でどんな問いを投げかけられたとして、だ」
真宮寺「……対応できないってことはないか。確かにネ」
百田「それよか俺には不安なことがあるぜ。一つだけ、今すぐ解決しなきゃいけないことだ」
アンジー「それって?」
百田「……ちょっと色々ありすぎて疲れただろ。服とかもボロボロなままなヤツいるしよ。余裕なさすぎだぜ」
獄原「あっ。本当だ。尻の部分が破けちゃってる」
入間「ヒャハッ! あんだよ、どこのコメディアン気取りだ? ゴーン太ァ〜?」
獄原「いや入間さんの尻なんだけど」
入間「おぎゃああああああああああああああっ!?」ガビビーンッ
王馬「やめてよゴン太……気付かなくていいことに気付いちゃったじゃん。入間ちゃんのウンパンとか誰得だよ」
入間「待てゴラァ! 流石にウンパンじゃねーぞ! あれ!? じゃないよね!? 誰か俺様の尻を確認してくれ! ほらほら」フリフリ
スパァンッ!
アンジー「……あ。ごめん。ちょっと強く蹴りすぎちゃったよー」ニコニコ
入間「」シュウウウウウウ
王馬「ナイスナイス」
171 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/29(月) 22:15:44.99 ID:I1lFi+H30
百田「休もうぜ。元から時間がないってわけじゃない。白銀の無事が確認できたのなら俺は満足だ」
百田「……というか終一たちだって多分休むぞ。これからぶっ通しで捜査するようなマネは絶対にしねーだろ」
百田「調べられるような事実は残ってないってことはアイツらが一番よくわかってるはずだ」
東条「あのとき言ったことの半分は、私たちから白銀さんを守るための……」
東条「……おっと。口が滑りかけたわね」
王馬「俺たちから白銀ちゃんを保護して庇うための方便だよねー!」ニコニコ
百田「言うなよ! わかってたことをよ! 方便もクソもなくなるだろ!」ガビーンッ
春川(……あっ。夢野が追い付かれた。応戦し始めた。頑張れ頑張れ)フレーフレー
百田(なんかさっきからハルマキが静かだな……?)
アンジー「……休むっていうのは賛成かなー。アンジーは……まだやることあるし」
真宮寺「ン。巌窟王さんの看病?」
アンジー「……」
アンジー「終一がつむぎから話を聞くっていうのなら、もう捕まえる必要ないからさ」
アンジー「今のアンジーには『彼』が一番大切」ニコリ
獄原「そっか! アンジーさんは巌窟王さんが大好きなんだね!」キラキラキラ
アンジー「というか終一が大体奪っていったからね。アンジーの大切なもの」
アンジー「終一自身。復讐の機会。後に残った大事なものが『彼』しかないってだけだよー」
百田「お、重ってぇ!」ガーンッ
アンジー「今となっては仕方ないけどさ……後悔ばかりだったし」
アンジー「でもまあ、別にいいんだ。寄り道はもうおしまい。後の学園生活は『彼』の傍にいるよ」
アンジー「……いなきゃいけないんだー」
百田「……そうか」
172 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/30(火) 19:43:38.36 ID:cFXvuLUe0
ち、ちくしょう! 特攻が足りてないからかなぁ! 鬼王の一番強いヤツが削り切れない!
本腰入れてイベントするから今日はなし!
今更ながらダンガンロンパのサントラ買ったよ。最高だね!
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 20:44:47.50 ID:QKkzLKJEo
50体倒す頃には特効までポイントはいってるよ
100体倒す頃には交換終わるよ
174 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/10/31(水) 19:39:05.14 ID:QWjf2yvp0
春川「……っと。勝負付いたかな。殺意はないけど早めに助けた方がいいかも」サッ
百田「んじゃ、ここで解散ってことにしようぜ。どっちにしろ半壊した校舎にあまり長居したくねーしな」
百田「行こうぜハルマキ!」
百田「……?」キョロキョロ
王馬「春川ちゃんなら直前に床の大穴から外に出たけど」
入間「……ふがっ! あ、ああ! 痛い痛い! お尻痛い切れ痔になるーーー!」ビクンビクンッ
入間「お? んだァ? 校庭の方に何かいるような……?」
星「あ?」
獄原「あれは……ん? いやあれ……んっ? あれれ? あれあれ?」
王馬「おーいゴン太ー。お得意の超視力設定はどこ行ったー?」
獄原「あ、うん。いやアレは……見えてもちょっとよくわからないっていうか……」
獄原「強いて言うなら春川さんは夢野さんを助けようとしてるってことくらいしかわからないっていうか」
百田「ハルマキが? 夢野を?」
獄原「なんか夢野さん、噛まれてる。何かに」
東条「……本当ね? 『何か』としか言いようのないナマモノに噛まれて悲鳴を上げてるわ」
東条「私たちもちょっと行ってみましょうか」
校舎の外
夢野「おぎゃああああああ! 痛い痛い痛い! 割れる! 頭割れるぅーーー!」ジタバタ
ジャガーマン『ぎゃあああああああ! 食われる! なんか顕現するのに最低限必要な何かが根こそぎ食われていくーーー!』
?????「ふはははははは! 猫キャラ被りだ! 最優先で潰すに限る! 大人しくあちしの胃袋にINするがいい!」ガブガブ
ジャガーマン『ぐ、ぐぬう。おのれおのれおのれおのれおのれ……こうなったら我が第なんちゃら番宝具、乖離剣エアを……!』
?????「!?」ガビーンッ
ジャガーマン『ごめんハッタリっす』
?????「だよねー」
ガブウッ
夢野「……あ、あれ。ジャガーマン? ジャガーマ……」
夢野「うわあ! 明らかに何かが消えたような拭いようのない喪失感! 嘘じゃろ! こんなところで消えおったーーー!?」ガビビーンッ
175 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/01(木) 21:12:07.98 ID:bnAvR0bA0
?????「ふいー。よし後はこの看板を立てかけて終了っと」
※これ以降ジャガーマンの出番はありません。ジャガ村先生の次回作にご期待ください
夢野「出番が回る余地すら完全に潰しおった!」ガビーンッ
?????「魔力回収。滞りない進捗ゥ。猫キャラ被りも回避できたので安心して語尾に『にゃ』と付けることができるにゃー!」
夢野「お、お主……許さぬ。許さぬぞ! 目の上のタンコブだったがジャガーマンはウチの仲間じゃった!」
?????「ほほう。ならばどうするのかにゃ?」
夢野「出でよ猫耳カチューシャ」ポンッ
?????「にゃ?」
夢野「で、これを装着し……」スチャッ
夢野「ウチも語尾に『にゃ』を付けるにゃ!」シャキーンッ
?????「にゃあ!?」ガビーンッ
夢野「更に妹キャラも追加じゃあ! 属性過多により他の猫キャラを霞ませるにゃ!」
夢野「お兄ちゃん。ウチのこと……ナデナデしてほしいんじゃ。じゃなくてにゃんっ」キャルンッ
?????「」
校舎内 図書室周辺
天海「これが猫耳妹の力……大したもんじゃないっすか」ボッ ドガァァァァッ
最原「天海くんが急に本棚に吹っ飛んだーーー!」ガーンッ
白銀「なんてこと……妹力が二千……三千……まだ上がる!」ピロピロピロピロ
茶柱「なんですかそのスカウターっぽい機械」
白銀「妹力測定装置」
176 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/02(金) 20:45:25.28 ID:O1ZSgwgK0
校舎の外あたり
?????「無限に許せねぇーーーッ! 猫キャラの座を今すぐ返却しろにゃーーー!」バッ
夢野「んあああああああああ!? も、もう噛まれるのはイヤじゃ! 誰か助けっ……!」
「夢野ー」
?????「にゃ?」
春川「大丈夫ー? 夢野ー」タッタッタッ
夢野「おお。春川! いいところに! ヘルプミーじゃ!」
?????「ふっ。何人来たところであちしの敵じゃにゃ……」
ギュオンッ
?????(えっ。急加速? 早っ……懐に一瞬で……待っ……!? 手にナイフが……!)
ブンッ ガァンッ
春川「……あれ。十六分割くらいになったと思ったんだけど……」
?????「あっぶにゃーーー! 死ぬ! 死ぬ! よしんば死ななかったとしてもフラグが立つ!」ワタワタ
春川「で。アンタ、何?」
?????「それ殺そうとした後で訊くの!? ま、まあいいにゃ。答えてあげよう。あちしの名は……そう!」
?????「あちしの名は!」
春川「長くなりそうならナイフに切られながらでいい?」ブンッ
?????「ネコアル、ぎにゃあああああああ!? や、やり直し、ねこあるっ……ふぎゃあああああああ!?」ガァンッ ガァンッ
夢野(本当に律儀に切られながら自己紹介しとる。いやできておらぬが)
177 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/03(土) 20:50:14.66 ID:hDFRfsMx0
春川「ん……ああ。なるほど。この感触、モノクマとかモノクマーズと同類か……」
春川「でも変だな? 巌窟王とかセミラミスと似たような気配も感じる」
春川「『この世界の法則』と『巌窟王の世界の法則』……なんでそれが一緒のところに……」ヒュパッ
春川「ん。もういいや。自己紹介しなくても。服のタグに名前書くとか、どこの小学生?」
ネコアルク「にゃあっ!? い、いつの間に切り取――がふっ」ドガァァァッ
春川「……頑丈だな。モノタロウは巌窟王の蹴りで大破してたんだけど」
夢野(いやどんだけの距離蹴り飛ばしておるんじゃ! サッカーボール!?)ガーンッ
春川「……よし。夢野。逃げよう」
夢野「ほ?」
ネコアルク「超痛いー」エグエグ
夢野「……の、ノーダメージ!? かなりズタズタに切り刻まれた上に、あんだけ蹴り飛ばされたのに!?」ガビーンッ
春川「あまりこういうことは考えたくないんだけど……あれ『私たちの世界の法則』だけじゃ説明できないよ」
春川「巌窟王とかと同類なら手に負えない。だから逃げよう」
夢野「りょ、了解じゃあ!」ダッ
ネコアルク「待ってー」ダッ
夢野「ゲエーーーッ! 追ってきおった!」
春川「殺意はないけど、追いつかれたら面倒そうだなぁ……ん?」
ネコアルク2「待ってー」ニャー
ネコアルク3「待ってー」ニャー
ネコアルク4「待ってー」ニャー
夢野「なんか倍々ゲーム状に増えておらぬか!?」ガビーンッ
春川「……頭痛くなってきたけど……もしかしたら……」
春川「赤松のところに全部連れてこう。アイツ、多分なんか知ってるかもしれない」
夢野「知らなかったら?」
春川「全部処分させよう。巌窟王に」
夢野「容赦なっ! あの連中に対してではなく巌窟王に対しての容赦がない!」
178 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/03(土) 21:03:27.00 ID:hDFRfsMx0
校舎出てすぐのところ
百田「……!?」
東条「何あの……にゃーにゃー言っているナマモノは」
真宮寺「わからない。わからないけどまた面倒ごとが自然発生したみたいだネ」
春川「みんな。いいところに」
百田「ハルマキ! 早く来い! 校舎の中に入って締め切るぞ!」
春川「ボロボロの校舎じゃどこかから侵入されるって。それより赤松は?」
獄原「ゴン太が背負ってるけど……?」
春川「今すぐ叩き起こして」
王馬「よーし入間ちゃん! 赤松ちゃんの性感帯を突くんだ!」
入間「わかった! 行くぜー!」ズブウンッ
赤松「!?!?」ビクビクーーーンッ
王馬「え……なんで本当にやってんの。怖……」ヒキッ
入間「ええっ!?」ガビーンッ
赤松「えっ……はっ……ええっ!? な、何今の……!?」キョロキョロ
春川「赤松。あれに見覚えは?」
赤松「あれ?」
ネコアルク軍団「にゃー!」ドドドドドドドッ
赤松「」
179 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/03(土) 21:10:43.43 ID:hDFRfsMx0
赤松「……!?!?」
百田「目を疑ってんな」
真宮寺「いや現実かどうかすら疑ってるみたいだけどネ」
春川「当てが外れたかな。セミラミスと仲良さげだったアンタならって思ったんだけど」
王馬「……あ。いやでも俺、あれさっき見たよ。さっき学園を揺らした爆発を起こした猫っぽい何かだ」
赤松「え、あの。ねえ! あれこっち来てない!? あの大軍こっちに来てない!? なんで悠長に話してるの!?」アタフタ
東条「どっちにしろまともな逃げ道が無さそうなのよ」
アンジー「遺書の用意するー? 筆と紙の用意はいつでもやってるよー?」キラキラキラ
赤松「大して残せるような財産ないよッ!」
ネコアルク軍団「にゃー!」ドドドドドドドドドッ
赤松「いやあああああああああああ! 来ないでーーーッ!」ガタガタ
ネコアルク軍団「はい」ピタッ
赤松「はい?」
星「……」
星「おい。止まったぞ? 赤松の指示で」
ネコアルク軍団「……」ジーッ
アンジー「あれれー? なんだろ。みんな楓の方見てないー?」
赤松「えっ……えっ?」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/04(日) 17:10:47.47 ID:wc57WAm10
型月世界でもトップレベルの攘夷存在を……
181 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/04(日) 19:18:15.81 ID:HLRtU/2K0
春川「……まあこういうこともありえるかな」
百田「ハルマキ。どういうことだ?」
春川「限りなく賭けに近い……ていうか『こうであってほしい』って願望だったんだけどさ」
春川「あれ、セミラミスが用意したんじゃないかな」
赤松「え。セミラミスさんが?」
春川「マザーモノクマはモノクマの生産ができる(はず)。今のマザーモノクマはアイツの物なんでしょ」
王馬「え? なに? モノクマは今関係なくない?」
春川「そうでもないよ。アイツ、中身は『モノクマ』だったから。ガワとパーツの組み方が若干変わってるだけでさ。切って確認した」
春川「だからセミラミスの関係者にアイツのこと訊こうと思ったんだけど」
赤松「……いや知らない知らない全然知らないんだけど!?」
赤松「ん……待って。心当たりはあるかも……だけど……」
セミラミス『そうか……先ほどの爆発はそういうことか……モノクマめ! あの『出来損ない』を使ったな!』ダンッ
セミラミス『聞け! 我は先の爆発には関与しておらぬ! 確かにアレを作ったのは我だが関係はまったくない!』
赤松「そうだ。セミラミスさんは確かにこう言ってた。『出来損ない』だの『作ったのは我』だの」
星「後のことは本人(?)たちに訊けばいいんじゃねーのか。目の前で待機してんだからよ」
ネコアルク軍団「……」ジーッ
赤松「視線が怖い!」ガビーンッ
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/05(月) 19:46:04.08 ID:ZaSo+a/d0
ごめん。めっちゃ酷いこと言うわ。
この茶番いる…………?
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/05(月) 19:50:24.30 ID:6i9nkU2No
お前の存在よりは要ると思う
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/05(月) 19:52:25.58 ID:yfY54Mit0
こういうの挟みまくって自分で言った完結予定を大幅にオーバーしてるしもはや文句言う気もない
完結さえしてくれればそれでいい
185 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 20:13:50.42 ID:oGczi0us0
赤松「……あ、あの。あなたたちは……何?」
ネコアルク「トンチキな返答と、ガチな返答、どっちがいい?」
赤松「ガチな返答でお願いします……」
ネコアルク「首謀者補佐ロボット『モノクマ』改造体、個体名ネコアルク。セミラミスのオーダー『生徒たちの脱出』を最優先命題とし」ガガーピー
ネコアルク2「セミラミスが行動不能になった際はオーダーリストの優先順位を一部変更するように設定されております」ガガーピー
ネコアルク3「セミラミス消失直後より、我らがマスターを『赤松楓』へと再設定」
ネコアルク4「なんなりとご命令を。マスター。コーヒーとか作るの大得意です」
赤松「待って待って待って」
ネコアルク軍団「……」ジーッ
赤松「凄い頭痛くなってきた。あのさ。一つ言っていい? 本人この場にいないけど絶対言うよ」
赤松「あの人本っっっ当に余計なことしかしないッッッ!」グアアアアアア!
百田「ガチな返答の方はガチの返答の方でマジでわけがわからん……が……」
百田「……要は味方だよな? これ。『生徒たちの脱出』を最優先命題って言ってるし」
アンジー「いやいや。それアンジーたちが今まで散々やってきたことだよねー」
アンジー「数揃えたところで今更どうなるとはとても思えないんだけどー」
星「具体的な方法を聞いてみたらどうだ?」
赤松「ええ……これ以上もう喋りたくないんだけど。今すぐ全部に自爆してって命令しても誰も責めないよね……?」
ネコアルク「ファイブ! フォー! スリー! トゥー!」カチッカチッカチッカチッ
赤松「ごめん自爆中止! 今のなし!」アタフタ
186 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 20:24:47.78 ID:oGczi0us0
春川「アイツのこと私はよく知らないんだけどさ。本当に置き土産に無意味なものを無意味に配置するようなヤツなの?」
赤松「大真面目にアホなことをしてなんとかなる人だったから、見た目アホでも何か考えはあったんだと思う」
赤松「具体的な方法……か……」
入間「しかしモノクマ改造体か。アイツどんな頭脳してやがったんだ? 普通考え付いても実行に移そうと考えねぇぞ」
入間「なにせどこまで行っても『中身がモノクマ』なんだからよ。内側からいつモノクマが食い破って元の状態に戻るかわかりゃしねぇ」
獄原「そんな気配は特にないよね?」
入間「ああ。どうも本当にコイツらは『正真正銘生徒たちの味方のモノクマ』だと考えるしかなさそうだ。相当神経質に改造したんだろうな」
入間「……信じたくねぇが……いや見た目が悪すぎるが……セミラミスがやったことが本当に成功したんだとしたら」
入間「これ以上の味方はいねぇぞ」
東条「本気で言ってる……?」
入間「言いたくて言ってると思うか?」
王馬「質問、再開しようよ」
赤松「……具体的にどうやって私たちを脱出させようって考えてたの?」
ネコアルク「はい計画書」ピラッ
赤松「あ。ありがと」
計画書『@カルデアの神格たちが時間をかけて学園中に仕掛けた神秘の全てを再配置。
A後は我が頑張る。
B最終的に巌窟王が頑張る。
Cビクトリー!』
赤松「肝心の内容がまったく書かれてない!」ガビーンッ
187 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 20:39:43.32 ID:oGczi0us0
赤松「計画書はもういいよ! 口頭で説明して!」
ネコアルク「え? いやそれが全てっすけど?」
赤松「」
ネコアルク2「あちしたちがやっているのは『神秘の全ての再配置』の部分だけなんすよねー」
ネコアルク3「その後なにをするつもりだったのかはセミラミス嬢自身が『秘密だ』って教えてくれにゃかったんすよねー」
ネコアルク4「あ。その一環で夢野さんをちょっと齧っちゃいましたけど。後でごめんねって言っておいてくれないっすかねー」
春川「流石モノクマ改造体。モノクマとスペックが大差ないよ。特に憎らしさとか」
ネコアルク5「愛しさとー!」
ネコアルク6「切なさとー!」
ネコカオス「心もとなさと」フウッ
王馬「本当だクッソうぜぇ」イラッ
アンジー「そう? 可愛いと思うけどー」ナデナデ
ネコアルク「にゃー」ゴロゴロ
真宮寺「……そういえば件の夢野さんはどこに?」
春川「は? 私と一緒に逃げてたはずだけど?」
春川「……あれ?」キョロキョロ
獄原「……あっちの方で足跡だらけで転がってるボロ雑巾のような何かがあるけど……」
夢野「」チーン
ネコアルク軍団「あ」
赤松「」
春川「……生きてるかな」
百田「生きてるに決まってんだろ!」ガビーンッ
188 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 20:51:08.42 ID:oGczi0us0
赤松「……まあいいや。頭を切り替えよう。セミラミスさんは『すべての真実』を知ってた」
赤松「私たちと一緒にジャバウォック島にいて、私たちの置かれた状況をせせら笑ってた」
赤松「その上で私たちのことを脱出させることを考えてた」
赤松「……それだけわかれば充分かな」
ネコアルク「あ。赤松嬢。一つ報告が。セミラミス嬢はまだご存命のようですにゃ」
赤松「ん……それはキーボくんの言動とか見てればわかるけど」
ネコアルク2「彼女が生きてる以上、計画はまだ生きてる。その点は忘れずに」
ネコアルク3「第一の選択肢も、第二の選択肢も、第三、第四の選択肢が絶望に塗りつぶされたとしても――」
セミラミス『我の選択肢は残っておる』
セミラミス『……あと我のことは信じずとも良いが、最後の最後まで巌窟王を信じよ』
ネコアルク4「――ってセミラミス嬢が言ってたにゃりん」
アンジー「……」
ネコアルク5「BBの分身(ウソ)が貴様らを導いた」
ネコアルク6「ならば同じ分身(ウソ)たる我も貴様らに道を示してやろう」
ネコアルク7「とっておきの虚栄(ウソ)を手向けてやる」
ネコカオス「と、彼女はそう言っていた。真意は我々にはわからないが」フウッ
ネコカオス「そうだ。計画書の裏面には神秘の再配置位置が書かれている。もしかしたら巌窟王には、なにかわかるかもしれないな?」
アンジー「そっか。楓」
赤松「うん。病院に向かおうか」
赤松「……ところでコレもネコアルク?」
ネコカオス「……ふっ」ニヤリ
春川(声渋い)
189 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 21:05:21.69 ID:oGczi0us0
病院
巌窟王「ム……」パチリッ
巌窟王(……体が重い。さっきよりも)
巌窟王(もうまともな回復は望めそうにないか)
巌窟王(……次にあのスペックのキーボとまともに正面衝突したら確実に負けるな)
巌窟王「何か策を考えるべきか……あるいは戦わずに外に脱出できればそれでいいのだが」
巌窟王「……」
巌窟王(ダメだな。それでは)
巌窟王(……キーボが救われない)
ガララッ ドタバタバタッ
赤松「巌窟王さん! 起きた!?」
百田「起きてんな! おしっ!」
巌窟王「起き抜けに騒がしいぞ」
春川「悪いんだけど、時間はそこまで多くないんだ」
春川「……見て欲しいものがあるんだよ」
巌窟王「?」
190 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 21:13:15.72 ID:oGczi0us0
数分後
巌窟王「……」
赤松(巌窟王さんが計画書の地図を確認する。指でなぞって、吟味する)
赤松(……この反応は、心当たりがあるって感じだ)
巌窟王「……なるほどな。そういうことか。確かにこれなら『全部』を解決することができる」
赤松「!」
巌窟王「いや全部と言うと語弊があるな。キーボに関する問題だけは据え置きだ。ここに関しては本当に光明が見えない」
百田「おい! 勿体ぶってんなって! 何かわかったんなら話せよ!」
巌窟王「九十九パーセント間違いない。だが確証がない。セミラミスはどこだ?」
赤松「わからない。キーボくんにどこかに連れて行かれちゃって……」
巌窟王「……そうか。そういう構図になるか?」
星「巌窟王」
巌窟王「ふん。隠しているわけではない。ただこれを話して無駄に希望を持たせるのはどうか、と考えているだけだ」
巌窟王「第一、単純に俺の好みから外れているのでな」
巌窟王「この計画書は『キーボを破壊すること前提で学園に大穴を開ける計画』のものだ」
赤松「!」
百田「なっ……!」
191 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 21:24:53.70 ID:oGczi0us0
巌窟王「俺の概算になるが……かなりの犠牲を払って、残りの生徒十五人を外へと脱出させることは可能だろう」
真宮寺「具体的にどうやって?」
巌窟王「……言っても信じられないと思うぞ? 実際に目にしなければな」
巌窟王「おそらくだが、この計画が始動すればキーボの戦闘能力を大幅に削ることができる」
巌窟王「後は計画書の通り俺が『頑張れば』ハッピーエンドだ。ただし、キーボ以外はの話だが」
百田「おいおいおい。ざっけんな! その計画はなしだろ! 大雑把な概要だけで充分だ! 論外すぎる!」
王馬「……」ニヤァーーー
春川「一言でも喋ったら殺す」ギンッ
王馬「!?」ガビーンッ
獄原「完璧に読まれてるね……キャラが……」
巌窟王「……」
アンジー「あと一手足りないね」
巌窟王「!」
アンジー「……十五人の脱出の目途が立ったんでしょー?」
アンジー「ならさー、あと一人や二人や三人が増えたところで労力はそんな変わらないよねー!」キラキラキラ
アンジー「……あと一手で、全員揃って脱出できる」
巌窟王「……」
アンジー「この計画で十五人しか脱出できないっていうのなら」
アンジー「アンジーたちでこの計画を改造すればいい」
百田「……そうだ。アンジーの言う通りだぜ! あと一手なんだろ! なら……!」
巌窟王「俺には思いつかないな」
春川「え」
巌窟王「……だから貴様らが考えるがいい」
巌窟王「もしも考え付かないのであれば……そして、この計画書を使うしか選択肢がないのであれば……」
巌窟王「俺はこの計画に乗るだけだ」
赤松「……」
赤松(また私たちを試すようなこと言ってる)
192 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 21:44:11.31 ID:oGczi0us0
巌窟王「……最後の学級裁判、か」
入間「んだよ。何か引っかかることがあんのか?」
巌窟王「コインの裏が出るか表が出るか、程度の賭けにちょうどいいかもな」
巌窟王「……賭けてもいい。最後の学級裁判、おそらくセミラミスがなんらかの形で関わってくるはずだ。ちょっとした副賞のような扱いで」
赤松「え」
巌窟王「寝る。アンジー。時が来たら起こせ」
アンジー「わかったー。おやすみー!」
巌窟王「……すー……」スヤァ
赤松「な、なんか気になることを言い残すだけ言い残して寝ちゃったよ!」ガビーンッ
春川「夜長。コイツそのまま寝かせておく気? 最後まで?」
アンジー「……もうやることはないよー」
春川「そ」ハァ
赤松「……」
赤松(……やることはない、か。最原くんならどうするかな……)
赤松(というか今、何してるんだろ)
図書室
最原「……ここだな」スッ
モノクマでもわかる家庭料理レシピ百選「」ストンッ
最原「……開いた隙間に入った」
最原「間違いなく。スッキリと、過不足なく」
最原「……他の本棚と余裕は大体同じか……ギチギチってことはない」
天海「何かわかったんすか?」
最原「白銀さんが何を考えてたのか、かな……」
天海「?」
白銀「……」
最原(最後の学級裁判に向けてできそうな対策は……これで全部終了かな)
最原(……後は、最後の最後に、僕たちの前にいくつの、どんな選択肢が現れるかだ)
最原(これだけは、そのときにならないとわからない)
193 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 21:57:14.17 ID:oGczi0us0
最原「……怖いなぁ」
天海「最原くん?」
最原「どれだけ巌窟王さんが絶大な力持ってようと、巌窟王さんのホームからいくら支援が来ようと」
最原「最終的に学級裁判で物を言うのは多数決。つまり『僕たちの決断』だ」
最原「巌窟王さんもなんだかんだ言って『生徒の決断』に手を付けることは、今まで一回も無かったでしょ」
最原「だからさ……もしも僕たちが間違った選択をしたら、もうそこに『どんな不条理な力』を行使してもやり直しが効かない」
最原「……こればかりは死ぬのと同じくらい怖いな。下手したら『死ぬより酷い痛みを抱えたまま生きる』ような目に遭いかねないわけだし」
白銀「ふふっ。私の気持ち、少しはわかってきた?」
最原「……」
最原(選択した結果として『死ぬより酷いものを見て来た人』。同情より何より先に……)
最原(『絶対にこうなりたくない』って思う自分がイヤになる)
最原(すべてを終わらせて外に出たい。でも僕たちに、それが果たしてできるものかどうか)
茶柱「当たって砕けろ、です!」
最原「!」
茶柱「……転子はあなたの盾になって砕けるのは御免です」
茶柱「あなたを転子の盾にして砕けさせるのも同じくらいイヤです」
茶柱「なので! 『あなたが砕けるときは転子も一緒に砕ける』! それが転子にできる最善の献身です!」ニカッ
最原「……茶柱さん」
茶柱「行先が地獄でも天国でも、ずっと一緒ですから。だからドーンと胸を張ってください」
茶柱「……仮に離れても、どっちともなくまた一緒になれますって。賭けてもいいです」
最原「……」
最原「気休めにはなるかな」
茶柱「『もう怖くない』くらい言ってくれません!? 励まし甲斐の無い!」ガビーンッ
最原「あはははははは!」
最原(……いや。充分だ。気休めでもなんでもいい。僕はこれで充分、立てる)
194 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 22:07:56.77 ID:oGczi0us0
最原「……すべての真実をつまびらかに」
最原「コロシアイに終止符を」
最原「全員揃って、外に出る」
最原「タスクは山積みだな。サーヴァントの力を使ってもやれるかどうかわからない」
天海「手を貸すっすよ。これまで一緒にやってきたように」
天海「……俺をここまで連れてきてありがとう。大事なものを思い出させてくれて、ありがとう」
天海「命を賭けて、最原くんのサポートを」
白銀「……」
天海「白銀さんと一緒に!」
白銀「いや巻き込まないでよ! 首謀者だよ!?」ガビーンッ
天海「白銀さんと一緒に!」ドーンッ
白銀「主張変える気一切なし!?」
最原「……さあ」
病室
巌窟王「……」
アンジー「ここまで長かったね。とっても痛かったね。苦しかったね」
アンジー「……そのすべてを和らげることはできない。でもせめて、最後の最後までずっと見ててあげるから」
アンジー「……だからどうか……せめて救いのある結末を」
巌窟王(……病室にアンジーの声だけが響く)
巌窟王(その祈りは、まるで子守歌のように)
巌窟王(……お前たちの決断に従おう。サーヴァントとして)
巌窟王(お前たちの答えを共に見よう)
巌窟王(それを証明するために、あらゆる苦難を粉砕しよう)
巌窟王(……故に)
最原&巌窟王「最後の学級裁判を始めよう」
195 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/05(月) 22:13:31.10 ID:oGczi0us0
今日のところはここまでで!
あーSAOの新しいオープニングテーマ最高
196 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/06(火) 20:43:35.61 ID:n76ajol30
イベント礼装すら凸ってないので今日はなし!
エレナ嬢さえ……エレナ嬢さえいればァーーー!
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/07(水) 09:30:30.67 ID:0Hd4FdkL0
そうだな。まぁ作者がやりたいことならそれでいいか。見てる自分は指図できる立場でもないんだし。やりたいようにやるほうが作者も気持ちいいよね。
俺は半年後くらいにまた来て一気読みしよう。
頑張ってくださいね。
198 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 18:36:25.35 ID:ESYG/mWq0
数時間後
キーンコーンカーンコーン
モノクマ『いやあー! この放送も久しぶりな気がするね!』
モノクマ『あ、いや新世界プログラムの校則違反を犯したときには使ってたかな? でもこういう使い方は間違いなく久しぶりだよ』
モノクマ『……あれ? そうでもないな。日数的にはそこまで久しぶりじゃないや。今カウントしてみたら』
モノクマ『……』
モノクマ『まあいいや! 午後八時に中庭に集合!』
モノクマ『学級裁判を始めます!』
199 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 19:26:38.06 ID:ESYG/mWq0
最原「……思ったよりも早かったな? 午後八時……?」
白銀「あれ。カウントが終わる午前零時にやるものだと……」
白銀「……思ってたけど、それはないか。『午前零時がタイムリミット』なんだもんね」
天海「今何時っすか?」
茶柱「……七時ですね。モノパッドによれば」
天海「割と時間があるな……これは今までの学級裁判にはないパターンっすよ」
最原「今までなら若干モノクマの気分みたいなところがあったからね」
最原「事前に時間をキッチリ通告するのは珍しいかな」
最原「……でもまあ、この一回きりだ。例外も、通常も」
最原「外に出よう。校舎でやれることはほぼない」
茶柱「やってやりますよ! 思い切り!」
天海「おー!」
天海「……」チラッ
白銀「……なんでこっち見てるの」
天海「えいえいおー!」シュバッ
白銀「絶対にやらないからね!」
校舎の外
現代アート風味の超巨大ネコアルクオブジェ「」ドーーーーンッ
最原「」
茶柱「」
天海「」
白銀「」
アンジー「あ。終一だ。やっはー」
最原「」
アンジー「……何見てるのー?」
最原「むしろアンジーさんはなんで平然としてるの!?」ガビーンッ
200 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 19:44:56.02 ID:ESYG/mWq0
白銀「な、なにあれぇ……見てるだけで脳味噌に謎の斑点ができて高熱でぶっ倒れそうになるんだけど……」ガタガタ
アンジー「ネコアルクだよー!」
最原「ねこ……え? なに?」
アンジー「掻い摘んで言うと、セミラミスの置き土産だねー。モノクマを改造して作った生徒たちのお助けマスコット」
最原「へえ。そんなもの用意してたんだ」
最原「……それが僕たちが校舎の中を探索してるうちに、あんなものを作ったの?」
アンジー「モノクマが校舎を改造して病院をぶっ建てたのと同じ理屈でできるんだってー」
最原(なんというか……モノクマが理不尽な力を振りかざす度に胃袋がキリキリしてたけど)
最原(味方が同じことをしたところで同じだなぁ。胃の痛さは)
最原「……?」
最原(あのオブジェのある位置……)
天海「あれ。あそこって……」
茶柱「なんです?」
天海「巌窟王さんと白銀さんが、昨日揉み合ってたあたりっすよね。あそこら辺、丸っと全部」
最原「……一応訊ねたいんだけど……あのオブジェのできた経緯、詳しく聞けないかな?」
アンジー「ちょっと長くなるよー? えっとねー、ネコアルクの今のマスターって楓なんだけどさー」
アンジー「マスター権を得たところで、楓はネコアルクのことを疎ましく思ってたみたいなんだけどー」
回想
ネコアルク『あ! サービスでピアノ修繕しといたんにゃけど、どう?』
グランドピアノ『』デーンッ
赤松『好き! 大好き! 愛してるー! 順番に撫でてあげるからみんなおいでー!』ポワワ
ネコアルク軍団『にゃー!』
アンジー「……ってことがあったんだよ」
最原「……」
天海「こんなこと言うのは何なんすけど、彼女ってピアノのことに関してのみ現金な上に娑婆っ気強すぎっすよね」
白銀「首謀者やってたときからずっと思ってたけど激チョロだなぁ、相変わらず」
茶柱「弁護が……できません……」
201 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 19:56:46.93 ID:ESYG/mWq0
アンジー「で。セミラミスの計画書に影響が出ない範囲、かつ生徒に迷惑をかけないようにという条件付きで、あそこら辺一帯がネコアルクの遊び場に」
最原「それ、場所の指定をしたのって」
アンジー「当然、楓だけどー?」
最原「……」
最原(何か落とし物でもしたのかな。ちょっと本気入れて脅しすぎたかもしれない)
最原(証拠隠滅にかかってるな、あれ)
最原(……別に追及するつもりはないんだけど。今更の話だし、白銀さんもそれだけのことをしたんだから)
天海「何か気になることでも?」
最原「あ、いや……」
茶柱「気付いたことがあるのなら行ってみましょうよ。どうせ時間もあるんですし」
白銀「あそこまでデカいと、私も興味あるかな……」
最原「……寄り道しようか」
最原(ネコアルクっていうのも気になるし)
アンジー「じゃあ行こー!」ニコニコ
最原(あれ。そういえばなんでアンジーさんがここに。巌窟王さんは?)キョロキョロ
ネコアルクオブジェ直下
巌窟王「これでやっと八匹目……と九匹目か。割と見つからないものだな」ヒョイヒョイ
ネコアルク8「ぐー」スヤァ
ネコアルク9「くにゃー」スヤァ
最原「……何してるの彼」
アンジー「ネコアルクの調達。自爆機能があるから体のいい投擲武器にしようって言ってたよー」
最原(何もこんなところで魔力の節約手段を見出さなくても!)
202 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 20:27:16.95 ID:ESYG/mWq0
巌窟王「ム。茶柱。天海。そして……最原……と白銀か……」
最原「……」
茶柱「あの。なんだか知らないんですけど最原さんの名前を呼ぶあたりで露骨にテンション下げるのやめてくれません? こっちも微妙に傷ついてますので」
巌窟王「クハハ! そんなタマか、その男が!」
天海「で。巌窟王さんが調達してるのが件のネコアルクっすか」
天海「……なんで揃ってぐったりしてるんすか?」
巌窟王「遊び疲れて……あるいはシンプルに仕事疲れで燃料切れのようだな。このまま休めば魔力は自然回復するようだが」
巌窟王「動いているネコアルクに用事か? ならば下を見ろ」
天海「下?」
ネコアルク「……」ジーッ
天海「凄い見られてる! 俺が!」ガビーンッ
ネコアルク「幸運Eか……ゴミめ」ペッ
天海「凄い見下されてる! この位置取りで!」ガビビーンッ
ネコアルク「で。あちしに何かご用事で?」
最原「ん。いや、凄いもの作ったなって思っただけなんだけど」
ネコアルク「この巨大オブジェ、なんと中はメロンパン工場となっておりまーす」カパッ
メロンパン精製工場「」ウィーンガシャンッ ウィーンガシャンッ
最原「なんで!?」ガビーンッ
白銀「も、物凄く美味しそうな匂いがする!」
アンジー「こんなところで焼き立てメロンパンの匂いを嗅ぐとは思わなかったなー」
203 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/07(水) 20:42:05.30 ID:ESYG/mWq0
ネコアルク「もしかして率直に『邪魔』って言ってるのかにゃん? 安心を。赤松嬢からは『生徒に迷惑をかけるな』と仰せつかっておりますにゃん」
最原「え? どういうこと?」
ネコアルク「時間さえくれれば、このオブジェを解体して一日で全部元通りにすることは可能ってこと」
ネコアルク「その辺の雑草。基礎を作るためにどかした大量の残土。鳥のフンが付いた邪魔な大岩」
ネコアルク「何から何まで四次元ポシェットとかに保存済みにゃ!」ビシッ
最原「へ、へー……四次元ポシェット……」
白銀「ギリギリだね……ひたすらギリギリで生きてるね、このネコ……」
ネコアルク「別の言い方で虚数なんちゃら」
天海「言えてない言えてない」
茶柱「なんちゃらとか言ってる時点で自分でも原理あやふやですよ絶対……」
最原「……計算が合わないな。一日経たずにこんなものを作ったのに、一日かかって元通り?」
ネコアルク「燃料切れの連中が『必要なモノ』を全部持ってるんで。いやあちしでもその気になれば取り出せるんだけどにゃ。他人のものを漁るのは……」
最原「……」
最原(……なるほどね)
アンジー「ねー! こっちにも一匹いたよー!」
巌窟王「クッハハハハハハハ! でかしたぞアンジー!」ビュンッ
最原(でもまあ、関係ない話か。ちょっと脇道に逸れちゃったな)
最原(うん。そうだ。関係ない。もしもこれが役に立つような展開になったら、それは相当にマズイ展開だ)
最原(……ありえない展開だ)
茶柱「何か思いついたんですか?」
最原「別に?」
最原(ま、大丈夫だろう。指摘さえしなければ赤松さんも逃げ切れる)
最原(僕が口を噤めば……)
白銀「……?」
204 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/08(木) 19:28:39.31 ID:rOvzmbOI0
天海「俺たちも手伝います? ネコアルク探し」モグモグ
最原「流石にそこまでやる義理は……何メロンパン食べてるの!?」ガビーンッ
天海「いやこれ本当美味っ……店出せるレベル……ふふっ」ニコニコ
最原「滅茶苦茶幸せそうだね!?」
茶柱「……はむっ……はぐはぐ」パクパクパクパク
最原「……」
茶柱「まったく。緊張感のない」キリッ
最原「早食いしても隠しきれてないからね。口の周りに付いてるし」
茶柱「くっ! そんなに言うならあなたも食べればいいでしょう! ほらほら!」グイグイ
最原「押し付けないでよ! 自分で食べるよ!」
春川「……」ジーッ
最原「……ん? 春川さん? いたんだ」
春川「あ。ごめん。邪魔しちゃって。続けてていいよ」
最原「いや別に続けたいようなことはしてないんだけど……」
春川「あーん……か……恋人同士ならやってもいいかな……」ボソッ
最原「やめよう! メロンパンはちょっとかさばり過ぎだから! そういう甘い展開に持ってくには大きすぎて重すぎるよ!」
春川「……おっと。そうだ。最原。百田からの使いで来たんだよ、私」
最原「え? なんだって?」
春川「百田もアンタたちのこと探してたんだけどね。今は別の場所行ってるのかな」
春川「情報。こっちが掴んだ分、流してあげるよ。大した量はないけどね」
最原「……!」
白銀「……いいの? それで」
春川「アイツは別にアンタたちと仲違いした気も、別の道を行った気もしないんだろうね」
春川「……協力できるんなら、するよ。私もそれで別にいいと思う」
最原「えっと……なんて言ったらいいか……」
春川「時間がない。質問を先にして。何が聞きたい?」
最原「……じゃあ遠慮なく。さっき聞いた『セミラミスさんの計画』って――」
205 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/09(金) 21:47:54.33 ID:69ScJGre0
数分後
春川「……これでおよそ私たちの持ってる情報すべてだと思うけど?」
最原「ありがとう。でも結局『キーボくんがセミラミスさんを浚って何をする気なのか』は聞いてないな」
春川「私たちもそれなりに、巌窟王から聞き出そうとはしたんだ。したんだよ。でもさ」
巌窟王「その必要はないぞ。学級裁判になれば自ずとわかることだ」
最原「あれ。巌窟王さん。調達はもういいの?」
巌窟王「一応探してはみたが、もう活動休止のネコアルクはいないようだ。どうやらオブジェ制作に関わったネコアルク以外は燃料切れにはなっていない」
巌窟王「それはさておいてセミラミスのことだろう? 詳細は俺にもわからないというのが正直なところだが……」
巌窟王「具体的にアイツがどうなるのかは『学級裁判が始まればわかる』という確信がある」
最原「え? それってどういう……」
最原「……」
最原「そうか。考えてみれば当たり前のことだったかも……」
天海「え? 何がわかったんすか?」
最原「僕たちにはもう失うようなものが残ってないってこと」
最原「極論、外に出ないっていう選択肢もあることにはあるんだ。真実が判明した今となっては」
最原(……最悪の場合の選択肢だけど)
最原「最後の学級裁判の開催を宣言したキーボくんが連れて行ったってことは、サーヴァントどうこうが目的なんじゃなくって……」
グニャアッ
最原「……っ!」グラッ
巌窟王「!」
最原(まずい。眠気がそろそろ限界だ……!)
天海「最原くん?」
最原「……中庭に行こうか。ちょっと歩きたい」
最原(歩いてどうにかなる眠気……じゃないな、これ。くそっ)
206 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/10(土) 21:21:39.14 ID:04DNLnpc0
中庭
最原「ん……あれは……」
モノクマ「えっほ! えっほ! えっほ!」ガンッガンッガンッ
最原「……え。何やってるの?」
赤松「あ。最原くん。それに他のみんなも。来たんだ」
最原「赤松さん。モノクマはあれ……学級裁判行きのエレベーターに何してるの?」
赤松「工事だってさ。エグイサルの影響で若干ガタが来たって」
最原(あれに乗るのか。凄く不安だな)ズーン
白銀「モノクマー。手伝おうかー?」
モノクマ「いいよっ! 適当に待ってて!」ガンッガンッガンッ
巌窟王「白銀。もはや隠す気も毛頭ないな」
白銀「暴かれたことを一々、未練がましく補修するのもね」
白銀「むしろこの点だけは感謝しようかな。割とモノクマとの付き合い、ボロを出さないようにするの大変だったんだよ」
巌窟王「減らず口を」
白銀「こんなもの減らず口の内に入らないって。眼のことに関して文句言ってないでしょう?」
巌窟王「……」
アンジー「つむぎー。それ以上言うと無警告で燃やすってさー」
白銀「……ははっ」
天海「く、空気が痛い……!」ビクビク
最原(同感だ……!)
207 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/11(日) 20:06:22.19 ID:u6KeWFC50
最原「ん……いや。この状況はちょっとマズイかもな」
天海「どうして?」
春川「……」
春川「あ。私、ちょっと用事できたかも。百田のことも呼ばなきゃ。用事も済んだわけだし」サッ
最原「茶柱さん。春川さんを逃がさないで」
ガシイッ
茶柱「命令しないでください。で、反射的に捕まえちゃいましたけど、何に気付いたんです?」
春川「……」ムスーッ
最原「いやさ。わざわざモノクマがエレベーターのメンテをしてるってことは、下には誰もいないってことだよね?」
最原「代わりになるような、裁判への出入り手段もないんだよね?」
赤松「うん。それがどうかしたの?」
アンジー「……あっ」
赤松「?」
アンジー「全員揃うー?」
最原「だろうね……この場で逃げたところで結局顔を合わせることになるだろうね」
赤松「え。今更顔を合わせることにそこまで躊躇するような生徒なんて……ッ!」
ゴオオオオオオオオッ
赤松「……!」ガタガタ
天海「あれは!」
最原(空から聞こえる轟音。業炎。ブーストの熱と光。そして風)
最原(それがちょうど僕の背後に降り立った)
最原(……背中に汗が噴き出す。まさか彼に対してこんな気配を感じることになるとは思いもしなかった)
巌窟王「……」
巌窟王「来たか。キーボ」
キーボ「……」ゴオオオオオオッ
208 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/12(月) 21:23:35.74 ID:lmsjUM9I0
ササッ
巌窟王「……何をしているお前ら」
アンジー「隠れてるー! お前の後ろにー!」ニコニコ
赤松「反射的につい!」
最原「ごめん……」
天海「巌窟王さん! 大丈夫っすか! 大丈夫っすよね!?」
春川「常人じゃアイツの相手にならなそうだし」
茶柱「男死の有効活用です!」
白銀「……まあ今のところ大丈夫そうだけど念のため」
巌窟王「他はまあ許そう。ただし白銀」
白銀「次にお前は『貴様はダメだ』と言う!」
巌窟王「貴様はダメだ……ハッ」
キーボ「……」ゴオオオオオオオオッ
キーボ「……現地に到着」スタッ
巌窟王「……敵意がないな?」
赤松「あー! よかったー! ネコアルクにご褒美として遊び場を提供したことを罰せられるのかと思った!」
最原(それで震えてたのか)
赤松「……セミラミスさんをどこやったんだろう」
最原「すぐわかるよ」
赤松「……?」
キーボ「……」ジーッ
最原(こっちをガン見してる……)
209 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/12(月) 21:48:45.92 ID:lmsjUM9I0
最原「……どうも本当に『招集をかけられたからここに来ただけ』みたいだ。敵意がすっぽり抜けてる」
最原「この分なら大丈夫そうかな。別に巌窟王さんの後ろに隠れなくても――」
百田「キーボーーー! やっと降りてきやがったなこのーーーう!」ガバァッ
キーボ「」
春川「!?」ガビーンッ
最原(百田くんがキーボくんに飛びついたーーーッ! てか抱き着いたー!)ガビビーンッ
百田「ははっ! この分だと八時には全員揃うな! 才囚学園生徒一同、ここに集結ってか!」バシッバシッ
春川「……! ……ッ!」オロオロ
最原「凄い背中叩いてる!」
天海「百田くんマジイッちゃってるっす」
アンジー「解斗未来に生きてるなー」
春川「あのっ……百田、やめっ……」オロオロ
最原「気持ちはわかるよ! でも落ち着いて言おう! じゃないと百田くん止められないから!」
春川「……すー……はー……」
春川「百田。やめて。そいつもう以前のキーボじゃ――」
キーボ「ウザい」ゲシイッ
百田「ぐああああああああああああ!」ヒューッ
最原(遅かったーーー!)ガーンッ
白銀(人体ってあんな綺麗な放物線描いて飛ぶものなんだなぁー)
春川「落ち着いてもダメだったじゃん」ゴゴゴゴゴゴゴ
最原「え!? 僕のせい!? 違うよね! 全体的に百田くんが悪いよね!?」アタフタ
210 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/13(火) 21:12:33.36 ID:UxTzqxwk0
数分後
最原(今のやり取りを遠巻きに見ていた、残りの生徒もやってきた)
最原(『自分たちを今すぐに害する気はなさそうだ』という最低限のラインで納得できたらしい)
真宮寺「……武装は解除してくれないんだネ」
キーボ「……」
王馬「さっきの百田ちゃんへの蹴り見たよ。凄いや。若干身体能力の高い老人並みの筋力しかなかったはずなのにさ!」
東条「なるほど。超高校級のロボットですものね。性能が物足りないのなら拡張してしまえばいい」
東条「……問題があるとするなら」
入間「機能の拡張だけなら、金かけりゃただのロボットでもできることだぜ。その辺の『人格のない鉄屑』でもな」
赤松「元のキーボくんには戻らないの?」
白銀「……邪魔な人格消しちゃったからなぁ。一応救済措置は用意してたんだけど……」
赤松「え!? あるの?」
白銀「……」
白銀「そこら辺は学級裁判で言うよ。どうせそれ含めて議論させるつもりだよ、モノクマは」
星「ふん。もったいつけやがる……」
百田「焦らされんな。テメェらしくねぇぞ星」
星「ふん……」
最原「……」
獄原「これで最後……になるんだよね」
白銀「多分ね。最初に言っておくけど……死ぬか、そうじゃないか。それだけだよ、裁判が終わった後に何が起こるかなんて」
百田「いいや! 絶対に生き残ってやるよ!」
百田「例えこの先に何が待ってたとしたって、俺たちの敵じゃねぇ! 俺たちは誰も死んでねぇんだからな!」
211 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/14(水) 21:18:31.56 ID:OwkPevk40
最原(気合入ってるなぁ。なんとなく空気もピリリと引き締まった気もする。流石百田くんだ)シミジミ
百田「終一! 期待してるぜ!」
最原「……あ。僕?」
百田「何ちょっと他人事っぽい顔してんだよ。俺たちから捜査権を強制的に奪ったくせによ」
最原「ひ、人聞きの悪い。白銀さんを庇っただけだよ。捜査権そのものはノータッチだったって」
夢野「あえてウチが言っておくが……最原。お主に対する好感度、あそこでガクンと下がったぞ?」
最原「……」
全員「……」ジーッ
最原「……あの……ええと……」タジッ
真宮寺「謝ったらちょっとは溜飲が下がるけど?」
最原「一つも悪いことしてないのに?」
王馬「流れるような畜生発言ーーーッ!」ヒャッハー
入間「学級裁判のときから思ってたぜ。テメェも方向性は違うけどクッソ憎らしいよな! 敵に回すと本当によッ!」
茶柱「ねーーー! こういうところ本当クソですよねー! この人!」
最原「ごめんそのあたりにしておいて。泣いちゃう。特に茶柱さんに言われると本当に泣いちゃうから」
最原「さっきも言ったけど罪悪感はあるんだってば! 悪いとは思ってるよ!」
王馬「悪いことをしたとは思ってないのに?」
最原「うん!」
王馬「みんなーーー! コイツ嘘吐きだよーーー!」キラキラキラ
最原「あっ、いやっ、違っ……!」アタフタ
巌窟王「……ん……モノクマ。メンテは終わったのか?」
全員「!」
モノクマ「うん! あとは時間を待つだけ! ええと……八時までは……あと五分だね!」
212 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/15(木) 23:06:50.77 ID:AtZS9CfQ0
巌窟王「……面倒だ。全員揃っていることだし、別に時間を前倒しにしても構うまい?」
モノクマ「んー……まあ八時って時間に特に理由はないんだけどね」
モノクマ「強いて言うなら『十二時を全体的なタイムリミットにするつもり』だから、そこから逆算して裁判の開始時間を決めただけだし」
白銀「ああ。つまり『四時間で決着が付くか付かないか』ってレベルなんだ。今回の議論」
百田「あ!? 逆算ってそういう意味かよ!」
モノクマ「まあそういうわけだから……エレベーターのドア自体は開けておくから、入りたければ入っててもいいよ」
モノクマ「八時になるまでは動かす気はないけどね」
モノクマ「じゃ、ボクは先に行ってるね。バーイ!」ドロンッ
夢野「消えおった……」
百田「んじゃ、俺は先にエレベーターに乗ってるぜ。今更特に言うべきこともねぇ」
百田「ぜってぇに生き残ってやる……!」メラァッ
夢野「んあ? 百田。背中から何か出ておるぞ? なんじゃろ。なんか神々しい感じの……」
巌窟王「……!?」ガビーンッ
春川「あ。また出て来た」
ケツァルコアトル『オーラ! あ、これは挨拶の方ね。強キャラから出るアレじゃない方ね』
春川(相変わらず微妙に何を言ってるのか聞こえない。フィルターがかかってるっていうか……存在のレイヤーが違うのかな)
春川(まあこれが出ている間は百田は無敵状態みたいだし、悪いものじゃないなら前みたく放置で――)
ネコアルク「神秘発見! 確保ォーーーッ!」
ネコアルク軍団「にゃー!」ガブガブガブガブ
百田「ほぎゃぎゃーーーっ!」
春川「百田ーーーッ!」ガビーンッ
夢野「んあーーー!? ウチがジャガーマンを食われたときと同じアレじゃーーー! ていうか数多ッ!」
ネコアルク「ム! こっちからも匂いが……」クンクン
獄原「あ。これかな。前に巌窟王さんから貰ったモンテ・クリストの秘法なんだけど……」
最原(そういえばそんなもの貰ってたね! 東条さんの裁判のときに!)
ネコアルク「ああ。これならいいっす。神性ないんで。材料に組み込む規格じゃないんで」
ネコアルク「あ。同じ理由であなたもなしにゃ」
最原「ん……ありがと」
百田「あ……あ……腕が……!」ガタガタ
春川「百田!?」
百田「あるっ!」ニョキッ
バキィッ
春川「余計な心配をかけるな」ゴゴゴゴゴゴゴ
百田「めんご」イテェ
213 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/16(金) 20:27:02.57 ID:uFlvPFqk0
春川「……巌窟王の『全部を解決することができる』って言葉の意味が今更ながらわかった気がする」
春川「百田から他の女の匂いが消えた」クンクン
王馬「浮気を疑う団地妻みたいなこと言うのやめようよ……怖すぎてチビっちゃいそうだよ……」
最原「どういうこと? 巌窟王さん」
巌窟王「セミラミスの計画が始動した場合、副産物として『この学園全体から不可視の力がほぼ消える』のだ。魔術に類する力などがな」
巌窟王「この学園は度重なるカルデアからの介入によってよくないものが溜まり過ぎた」
巌窟王「もしも学園に穴を開けたら少なからず外の世界に悪影響が出るだろうな、という懸念事項があったのだが……」
最原「初耳なんだけど?」
巌窟王「問題があるか? 少なくとも『貴様らにとって直接的に不利益になる』ようなことは、どちらにせよ絶対にないぞ」
最原(……僕たちのことはともかく、僕たちに犠牲や痛みを強いた外の世界のことなんて知ったことじゃないってところか)
最原(それはそれでどうなんだろう)
春川「?」
百田「?」
最原(記憶を失ってる組は微妙に実感がないみたいだな……)
赤松「最初はひたすら胡乱な気配しかなかったけど……割と役に立つね。ネコアルク」
ネコアルク「割とは余計だにゃ!」プンスカ
赤松「あははっ、ごめん! 言葉のあやだよ、許して!」ケラケラ
最原(本当に凄く仲良くなってる……)ズーン
最原「……一つ聞きたいんだけどさ。『魔術関連の力が消える』っていうのは本当に副産物なんだよね?」
巌窟王「質問の意図はわかりかねるが……そうだな。メインの目的は別にあるはずだ」
巌窟王「セミラミスには陣地作成のスキルがあった。アルターエゴのアイツにどれだけの力が再現されているかは不明だが」
巌窟王「とても単純に、この学園内に『自分たちにとって有利な効果しか働かない要塞』のようなものを作ることは充分可能なはずだ」
巌窟王「……三日の詠唱が必要なはずだが……マザーモノクマ内の時間を加速させて詠唱を短縮でもさせたのだろう」
最原(ちょっとよくわからない単語はあるけど、つまり必要なものはセミラミスさんが自力で用意できる範囲で事足りるってことらしいな)
214 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/16(金) 20:36:35.09 ID:uFlvPFqk0
最原「ありがとう。ちょっとは納得したよ。キーボくんの強化に魔術関連の要素がかかわってたら最悪だなって一瞬思っただけだったんだ」
最原「魔術関連の力が消えるのが『ただの副産物』なら、そんなことは別にないんだよね?」
巌窟王「……副産物のつもりだったろうな。アイツもそこまでは気付いてなかったはずだ」
最原「え」
キーボ「……」
215 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/16(金) 20:43:45.01 ID:uFlvPFqk0
巌窟王「エレベーターに向かうぞ。アンジー、来い」
アンジー「うん! 後で行くー!」
巌窟王「……」シュン
赤松「ついてきてほしかったみたいだけど……」
東条「目に見えて萎れたわよ」
巌窟王「……」トボトボ
天海「ど、どことなく哀愁漂う背中っす」
星「東条。励ましてやれ」
東条「その依頼、承ったわ」スタスタ
百田「ハルマキ。肩貸してくれ。ダメージはそんなでもねぇが腰が抜けちまった」
春川「はいはい」グイッ
茶柱「最原さん」
最原「うん。行こう……」チラッ
アンジー「……」ジーッ
最原「……と思ったけど、ちょっと先に行っておいて」
茶柱「……まあいいですけど」
最原「けど?」
茶柱「転子、あなたのことあまり信用してないので。疑わしきは黒ですよ」
最原「なんの話……?」
茶柱「ふん!」スタスタ
スタスタスタ
最原「……二人きり……あ、いやキーボくんもここにいるから三人きりだね。アンジーさん。何か話があるの?」
アンジー「うん。最後にちょっとねー」
216 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/17(土) 20:32:06.76 ID:BUYeggSz0
アンジー「キーボもここにいるのはちょっと計算外だったなー。耳貸して、耳ー」チョイチョイ
最原「ん?」
アンジー「えっとねー。終一、なにか『彼』にあった? いつの間にか『彼』に変なのひっついてるんだけど」
最原(……なんでか知らないけど、アンジーさんは巌窟王さんのことを『神様』と呼ばなくなった)
最原(アンジーさんが『彼』と呼ぶ場合、どうやらほとんどの確率で巌窟王さんのことを指しているみたいだ)
最原「ひっついてる? 特に変わりは無さそうに見えるけど……?」
アンジー「なんかさー、ステータスに小さい……ほんの小さい『刻印』? 『紋章』? みたいなものがあるんだよねー」
最原「あのさ。サーヴァントのステータスとか状態とかってマスターのアンジーさんにしか見方わからないよね。僕に言われても……」
アンジー「……」
最原「……いつ気付いたの?」ハァ
アンジー「ついさっき。小さすぎてわからなかった。ジャバウォック島にいたときは、あんなものなかったと思うんだけど……」
アンジー「わかるのは刻印の名前だけだねー」
最原「名前?」
アンジー「『卒業アルバム』だってー」
最原「!」
最原(……そうか。繋がってきたぞ。辛うじて見えてきたかもしれない)
最原(この刻印、もしかして『彼女』の置き土産か? だとしたら……!)
最原(『全員生還』の目が見えてきたかもしれない!)
アンジー「……今すぐ答えなくってもいいよ。考えてさえくれればねー」チラッ
最原「ん?」
最原(アンジーさん、今どこか見て……)
ギュッ
最原「え?」
アンジー「ぎゅー」
最原(……抱きしめられた)
アンジー「おかえし仕返しー」ニコニコ
最原「!?」ゾッ
最原(なんだろう。滅茶苦茶イヤな予感がする!)ガタガタ
217 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/18(日) 22:06:18.19 ID:Jkyfw6w20
最原(少なくともこの行動が凄まじい悪意のもと行われているということだけはわかる! 何故なら!)
最原(さっきの茶柱さんの言ってることの意味が今更ながら理解できてしまったから!)
最原(疑わしきは黒って『浮気をしたら殺す』って意味だ! そして!)ガビーンッ
茶柱「……」ジーッ
最原(明らかに見られているーーーッ! 後ろから視線みたいなものがブスブス突き刺さってるのを感じるーーー!)
アンジー「……すりすり」
最原「あ、あの、アンジーさん、そろそろ……!」ガタガタ
アンジー「……うん。もう未練はないんだよねー。これで全部清算するつもりだからさー」
アンジー「でも」
最原「でも?」
アンジー「それはそれとしてすげぇムカつく」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
最原「」
アンジー「地獄ってどこにあると思う? アンジーたちの足元? この世界の外側? 火山の火口が入口ってこともあるかもねー」
アンジー「でもひとまず終一の地獄は、十秒後だよ」
最原「」
最原「」
茶柱「……」ジーッ
最原(最原終一ファイナルシーズン、このあとすぐ。感動のラストを見逃すな……)ガタガタ
アンジー「にゃははー!」
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/18(日) 23:50:39.09 ID:YY5rxaUU0
茶柱も見せつけ倍すりすりすればいいじゃん(いいじゃん)
219 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/19(月) 23:37:14.70 ID:HlLnsBiz0
アンジー「あースッキリした。それじゃあばいばーい!」
アンジー「……」
アンジー「……さよなら」
最原「最後にガチのトーンで別れを念押しするのやめてくれない!?」
アンジー「にゃははー」タッタッタッ
最原「ま、まずい。どうしよう。僕の寿命があと十秒に――!」
茶柱「五秒です」ギュンッ
最原「え。後ろに回り込まれ――」
ゴキンッ
赤い扉の中
巌窟王「……終わったか? アンジー」
アンジー「うん! これで完璧に大丈夫ー!」
巌窟王「そうか」
巌窟王「……クハハハハハ! そうか!」タカイタカーイ
アンジー「きゃー! いきなりやめてよー!」ケラケラ
赤松「ふふっ。なんかもう、すっかり仲直りって感じ。アンジーさんと巌窟王さん」
百田「その代償に茶柱と終一が……」
東条「尊い犠牲よ」
百田「……そ、そうか」
百田(俺はそのときの東条の目が『どこにも向いていない』ことに気付いたが、それ以上の追及をする勇気はとてもじゃないが捻り出せなかった)
220 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/20(火) 21:48:37.17 ID:2mck3yEq0
五分後
ガコンッ ゴウン……ゴウンッ……
最原「……」
最原「……ハッ! 痛みのあまりあらゆる外的刺激に対して無反応になってた! フリーズしてた!」ガバッ
春川「あ、起きた」
最原「それ以前に気絶してないよ! ギリギリ意識保ってたよ! ただ痛すぎて意識が固まってただけだって!」
最原(いつの間にか降下中のエレベーターに乗ってる……)キョロキョロ
茶柱「……」
最原「あの……茶柱さーん」
茶柱「ばか」
最原「」
茶柱「……」ツーンッ
最原「……」アセッ
ネコアルク「いやぁー。甘酸っぱいにゃー」
ネコカオス「ふうーっ……ま、今時は『浮気は男の甲斐性』とSNSで投稿するだけで大炎上する時代だ」
ネコカオス「火遊びもほどほどにしたまえ。少年」
最原「火の方が僕の方に飛び込んでくるんだってば……」
最原「……なんで連いてきてるの!?」ガビーンッ
ネコアルク「暇」
最原「暇!?」ガビビーンッ
赤松「残りは多分、まだ作業中だけどね。この二匹はついてきたいって」
最原「ええーっ……」
真宮寺「ククク……愛されてるネ。赤松さん。ネコアルクもそうだけど、これをキミに遺したセミラミスさんにもネ」
赤松「あはは。なんでだろうね」
入間「『余計なことを善意でやって迷惑かける天才』って点でウマが合うからだろ」
入間「睡眠中の同棲相手をたまさか発見したとき『あ、爪荒れてるな』って理由で勝手にネイルケアして悦に浸ってるタイプっつーかよ……」
赤松「どんなタイプ!?」
星「……」サッ
東条「……」サッ
アンジー「……」サッ
赤松「え。待って。なんで何人かこっちから目を逸らしてるの!? 違うよね!? 私『は』違うよね!?」アタフタ
巌窟王「……いいカウンセラーを紹介しよう」ポンッ
赤松「」
221 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/21(水) 22:28:23.65 ID:djkOxB2k0
裁判場
モノクマ「……」マダカナ マダカナ
モノクマ「……」ワクワクドキドキ
チーンッ ガラララッ
モノクマ「おっ! いらっしゃーーーい! 最後の裁判にようこそーーー……う?」
赤松「違うもん……私は違うもん……」エグエグ
百田「泣くほどイヤか!?」
春川「いやわかるよ。アイツは最低だよね」
百田「俺が言うのもなんだけどハルマキ私情丸出しだな!」
真宮寺「私情……? なんか楽しそうな話だネ。詳しく聞かせてもらっても」ワクワク
獄原「巌窟王さん……紳士がレディを泣かせちゃダメだよ」
巌窟王「……!? ……!?」ブンブンッ
東条「必死に首を横に振ってるわね」
アンジー「『俺のせいじゃないだろう!』って言ってるよー。態度で」
天海「不屈の精神で罪に抗っている……これも復讐者だからできる業の技ってところっすか」
白銀「そんな格好よく言うもんでもないよ?」
王馬「ていうか入間ちゃんだし。最初に言ったの」
入間「おっ……俺様は悪くねーぞ……別に泣かせるつもりじゃ……」シドロモドロ
入間「おっ。バカ松、髪飾り変えたか? いつもより一ピコグラムほど可愛さが増してるぜ!」ニカッ
巌窟王「誤魔化すな!」ギンッ
入間「テメェに言われたかねぇッ!」ウガァ!
モノクマ「なんか既につるし上げが始まってる!」ガビーンッ
222 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/22(木) 22:19:15.12 ID:W53QKh5Z0
入間「……うぉおおおおい! 来てやったぜモノクマぁーーー!」オラオラ
最原(あ。誤魔化し方が変わった。モノクマに対してオラ付きはじめた)
巌窟王「クハハハハハハ! 棺桶も墓穴もいらんぞ。貴様は今日、灰も残さず消滅させてやるッ!」ギンッ
最原(巌窟王さんも乗った!)ガーンッ
アンジー「一応アンジーの怪我も治療したし、魔力供給に関しては万全だよー!」
アンジー「裁判が終わった後が楽しみだね?」
モノクマ「ほにゃにゃ? もうボクに勝つつもりなの?」
天海「強がりっすね。新世界プログラム内で一回巌窟王さんと俺たちに徹底的にボコられたくせに」
東条「あのときのあなたが私たちを生かす理由は特にない。モノクマは手加減なしだったはずよ」
東条「フルスペックのモノクマを倒したという実績がある今、勝つこと自体は不可能でもなんでもないわ」
モノクマ「そもそもボクは荒事は苦手なんだってば」
モノクマ「第一、そんな戦い方をもう一度ボクが繰り返すと思う? 負けてるのに?」
真宮寺「……なるほど。道理だネ」
星「簡単に納得するな。ブラフの可能性だって充分あんだろ」
モノクマ「とにかく魔術とモノクマが交差して物語がビギニングする流れはもうなし!」
モノクマ「ここから先は裁判で決着をつけるよ!」ギンッ
キーボ「……」
最原「いくつか聞きたいことがあるんだけど……」
モノクマ「なに? なんでも答えるよ?」
最原「あれなに?」
モノクマロケット「」ドーンッ
モノクマ「ロケットだけど」
赤松「席の輪のど真ん中に鎮座してる!」ガビーンッ
223 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/23(金) 22:05:51.78 ID:DaAHRO7F0
赤松「え、ええーっ……なんで裁判所のド真ん中にロケットが――」
モノクマロケット「……!」ガタガタゴトンゴトンッ!
赤松「きゃああああああああああああっ!?」ガビーンッ
王馬「なにあれ。急に動き出したけど」
モノクマ「ああ。中にいる人が定期的にドアを蹴り上げるせいで、その衝撃でちょっと動いちゃうんだよね」
獄原「ひ、人!? 中に人が入ってるの!?」
モノクマ「ま、そこら辺はおいおいね。これも裁判で使う重要な小道具だから」
百田「なあこれ宇宙まで飛べんのか!? 飛べるよな!? 飛べるだろ! 外観は滅茶苦茶だがロケットエンジン自体はモノホンだぜーーーッ!」ワクワク
最原「い、いつの間にか百田くんがロケットの傍に!」
春川「百田! そいつから離れて! 定期的に動くらしいから危ないって!」
モノクマロケット「……!」ガタガタッ
春川「百――!」
百田「勝手に動いてんじゃねーーーッ!」ガイイインッ
春川「」
最原(容赦なく蹴り上げたーーーッ! あ、あれ中身大丈夫かな! ロケット自体は頑丈そうだけど中身に結構衝撃と音が行ってそう……)
巌窟王「……」
巌窟王「中に人、か。この場には全員揃っているというのにな?」
最原「!」
赤松「……いや。全員じゃないよ。まさか、あの中身って……!」
224 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/24(土) 22:32:27.19 ID:pmyzSgJl0
モノクマ「はいはい! 時間無駄にしていいの? タイムリミットまであとどのくらいだと思う?」
モノクマ「そうね大体ねー」ピッ
ウィーンッ ガシャンッ
茶柱「あ。モニターが下がってきましたね」
アト 3ジカン 50フン 2ビョウ
夢野「んあ!? わ、割と時間が進んでおらぬか!?」
最原「もう十分くらいか……席につこう」
巌窟王「モノクマ。俺の席は?」
モノクマ「やっとこさ増設したよ。最原くんの隣ね」
最原「!?」ガビーンッ
巌窟王「……」ゴゴゴゴゴゴゴ
最原「……」ガタガタ
百田「おいおいコラコラ。無駄に威圧すんなって。仲良くしろよ」
巌窟王「フン」
春川「まったくもう……最原もそうビクビクしないで堂々としてたら?」
最原「あはは……」
アンジー「そうだよー! アンジーのことをメロメロにした男の子なんだからさー!」
最原「!?」ビクーンッ!
巌窟王「クハハ。終わったことだ。もはや何も言うまい。言うまいが……」
巌窟王「終わったのだ。我がマスターに色目を使うなよ、最原」ギロリ
最原(言ってるじゃん……)ガタガタ
最原(……)
最原「最後の裁判、か」
225 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/25(日) 22:02:42.22 ID:Kc17zfMg0
モノクマ「オマエラも流石にそこまでバカじゃないからさ。エグイサルが動かないからって、もう抑止力がまったくない、とは考えてないよね」
モノクマ「そう。新しい抑止力……オマエラを押さえつける最後の関門。それは御覧の通り、キーボくんなのです」
キーボ「……」
モノクマ「裁判らしく、ここから先は秤にかけてみようか」
モノクマ「この学園の真実と、オマエラの『エゴ』。どちらが秤を傾けるかな?」
モノクマ「この裁判を最後まで見事に生き残ったら、キーボくんの攻略法が見つかるかも……ね!」ニヤァ
巌窟王「なるほど。それが最後の学級裁判で賭けるもの、か」
百田「勝ち取ってやるよ。すべてをな」
百田「キーボも、俺たちの命も、ここで得た思い出のすべても……全部全部全部……!」
百田「この学園の外に、持ちだしてやるぜ!」ズギャアアアアアアンッ
最原(そして始まる)
最原(記憶、記録、真実、虚構、現実、魔術)
最原(そして『カルデア』と『才囚学園』……)
巌窟王「……やるぞ。覚悟はできているか!」ギンッ
最原(僕たちと、僕たちを取り巻くすべてを賭けた……『最後の学級裁判』!)
226 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/26(月) 21:48:14.12 ID:21XH/Hsv0
学級裁判 開廷
モノクマ「まずは、最後の学級裁判のルールを説明しましょう!」
モノクマ「オマエラにはこれから、ちょっとした設問に一つずつ答えてもらいます」
モノクマ「ボクが用意した設問は全部で三問! 全部答え終わったころには、この学園の真実はすっかり解き明かされていることでしょう!」
モノクマ「キーボくんを元に戻す方法もね……!」ニヤァ
巌窟王「やはりあるのだな。キーボを元に戻す方法が」
モノクマ「さて。再確認しておきましょう。今のキーボくんは、第四の事件のときまでに得た記憶と、それ以前に初期設定された人格設定を丸ごと初期化」
モノクマ「何もかもがクリーンな状態になっております! これでは、そこら辺のチープなロボットの方がまだマシかもね!」
最原「お前がやったことだろ……」
赤松「設問をクリアするころにはキーボくんを元に戻す方法もわかってるって……」
赤松「つまり、そのまま『キーボくんを元に戻す方法とはなんでしょう』って内容の設問があるってこと?」
モノクマ「うーん。そこまでストレートな設問は用意してはいないけど。でも方向性は合ってるかもね」
東条「キーボくんは今、私たちの脱出を阻む最大の抑止力よ」
東条「彼をどうにかすることさえできれば、私たちは巌窟王さんの力を借りて外の世界に脱出できる……」
星「間接的に『この学園からの脱出を賭けた裁判』ってことだな。実のところそこまで難しい話じゃねぇ」
星「……今のところはな」
百田「あ? 引っかかる物言いだな。今のところってどういうことだよ?」
星「忘れたか? 俺たちは散々、モノクマから渡された情報に引っ掻き回されていたはずだぜ」
星「俺たち自身の記憶に纏わる思い出しライト。動機ビデオ。最終的には『外の世界の真実』……」
星「設問という形にはしているが、おそらくこの学級裁判でモノクマが行おうとしていることも大本は変わらねぇ」
真宮寺「僕たちに遠回しな方法で『情報』を渡そうとしているだけ。それも何か『絶望的な情報』を……」
真宮寺「ククク。充分考えられる話だヨ。ただ、だからと言ってどうということもないんだけどさ」
巌窟王「この場に立った時点で、もう罠であろうと立ち向かうしか道は残されていない」
巌窟王「すべての絶望を真正面から叩き伏せろ。死にたくなければな」
227 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/27(火) 18:58:40.41 ID:WnqWVgLR0
モノクマ「あっあー。勝つ、あるいは勝てる前提で話をしているところ悪いけどさー」
モノクマ「そろそろオマエラのゲームオーバー条件を説明していいかな? その結果、何が起こるかも」
入間「何が起こるって……決まってんだろ? 武装したキーボが俺様たちを巌窟王ごとぶっ殺してジ・エンド。それ以外に何があるって?」
王馬「よりによってキー坊に殺されちゃうのかー。ま、マジかー……マジかー……マジかぁーーー……」ズズーーーンッ
天海「無限に落ち込みすぎっすよ……」
王馬「最悪の場合でも白銀ちゃんに殺される辺りだと思ってたからさ。それを下回ると知ったら普通にショックだって」
白銀「だから私は仲間を殺したりなんかしないってば。何回か言ったと思うけどなー」
東条「……口には気を付けなさい。こうやって同じ空間にいることすら本当は許してないのよ」
茶柱「いくら何でもトゲトゲしすぎじゃないですか!?」
赤松「……」
獄原「……ごめん。白銀さんのことに関しては出来る限りノータッチで行けないかな。正直、ゴン太たちもどう接すればいいかわからないんだ」
茶柱「こんな局面になってまで……!」
モノクマ「うーん。オマエラさー、何か勘違いしてるみたいだね」
モノクマ「確かに暴力では負けたよ? でも、この才囚学園において、すべてを支配しているのはまだボクなんだよね」
モノクマ「才囚学園生徒一同十六人と、巌窟王さんが死んで終了……そんなわけないでしょ。『それだけ』で終わるわけないでしょー?」
最原「……」
巌窟王「やはりな。そういう構図で来るものだとは思っていたが」
赤松「え?」
モノクマ「それではみなさんっ! 上部モニターをご覧くださーい!」シャキィィィンッ
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/11/28(水) 07:13:18.86 ID:T3fj5tfC0
http://stardustorbt.web.fc2.com
229 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/28(水) 17:38:29.06 ID:Z+np8IrG0
赤松「……ッ! モノクマ、あなたやっぱりセミラミスさんを人質に――!」
ブオンッ
『ねー! いい加減にしてほしいのだわー!』
赤松「するつもり……んっ?」
最原「あれっ?」
巌窟王「……????????」
巌窟王「……!!!!!!!!」ガビーンッ
最原(え、と。誰だろう。『まったく見覚えのない人』が、広くて薄暗い空間を当てもなく歩いている)
最原(フリフリのついたロリータ服に身を包んだ……女の子? 歳は十歳行くか行かないか程度、だろうか)
赤松「あ、あれ。おかしいな。私の予想だと『ロケットの中に監禁されたセミラミスさんの映像』が出て来るはずだったんだけど……」
百田「あ。確かにそう考えりゃ、殺さず連れ帰ったのも納得できんな。できるけどよ……」
春川「……」
巌窟王以外全員(誰?????????)
赤松(……でもなんだろう。この声『どこかで聞いたことがある』?)
230 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/28(水) 17:44:22.93 ID:Z+np8IrG0
巌窟王「ば、かな。何故ヤツがここにいる……!?」
アンジー「あれー? 知り合いー?」
巌窟王「知り合いも何も、あの童女は――!」
モノクマ「ポチっとな」ピコンッ
GAME OVER
ナーサリーライムさんがクロに決まりました。
おしおきを開始します。
巌窟王「!!」
最原「……ん、なっ! モノクマ、そのスイッチは!」
モノクマ「うん。『生徒をおしおきするときにいつも使ってたアレ』だね」
夢野「ちょ、ちょっと待て。ちょっと待つんじゃ……今、そのスイッチに表示された名前! 聞き覚えがある! 聞き覚えがある『なんてもんじゃない』ぞ!」
赤松「……思い出した! あの声ッ! どこかで聞いたと思ったら間違いない!」
百田「……?」
王馬「ねーねー。一体何の話してるのさー。まったく『覚えがない』んだけど」
最原(王馬くんと百田くんには心当たりが無い)
最原(なら『確定』だ! 彼女は! 今画面の向こうにいる女の子は!)
231 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/11/28(水) 18:07:11.83 ID:Z+np8IrG0
『きゃー!』
最原「!」
百田「お、おいおいおい! なんだありゃ! ふざけんなッ!」
最原(画面から聞こえる悲鳴。再び彼女に目をやると、信じられない光景が広がっていた)
最原(いつの間にか、彼女は檻に閉じ込められている。同じような檻を縦に長く積み上げた妙な檻だ)
最原(足元には水が流し込まれ、このままだと天井にまで達して呼吸ができなくなってしまうだろう)
最原(……ああ。そうか。あの檻のコンセプトは――!)
モノクマ「超高校級のマジシャン、夢野秘密子おしおき。『ミラクル大脱出ショー!』だよ」
夢野「んあっ!?」
モノクマ「あの外から完璧に丸見えな檻の中で、溺死したくないがために上の檻上の檻へと昇って行く夢野さんを眺めるっていうコンセプトの処刑方なんだ」
モノクマ「……けど、まあ使わなくなっちゃったからね。ここで一気に流用して放出しちゃおうってことで」
真宮寺「なるほど。檻と檻を仕切るドアの間には錠前……か。これをクリアして上に昇っていかなければあっという間に溺死だネ」
天海「ちょ、ちょっと待って! この際、なんでここにナーサリーさんが、とかは置いておくっす!」
天海「まさか俺たちの敗北条件ってのは!」
モノクマ「『時間内にこちらが出すタスクをクリアしない場合、一人ずつ死人が出る』……わかってくれたかな! 生徒諸君!」ギンッ
モノクマ「あ。ちなみにね。あのおしおきのクライマックスは『一番上の階層に辿り着いたところで排水、その後すべての檻を分解して自由落下』だよ」
モノクマ「落下した後は檻を構成する部品の一つ一つが夢野さんに突き刺さる想定だったんだけど……」
夢野「あぶあぶあぶ」ブクブク
アンジー「わー! 大変だー! 秘密子が気絶しちゃったよー!」
入間「こ、この人でなし!」
赤松「巌窟王さん! 彼女に手品の心得とかは!?」
最原「!」
巌窟王「……そんなものは……ない……!」ギリイッ
最原(待てよ。それじゃあモノクマが想定したクライマックスより先に、彼女は……!)
百田「出題しろモノクマッ! いいから問題を出せぇーーーッ!」
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