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【ウマ娘】ウマっ娘(小)話〜スぺグラお出かけ大作戦!ぜよ!!
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1 :
ingram
[sage]:2018/07/29(日) 17:25:43.16 ID:mi8TSxk+0
"スズカ渡米"の一件は、スペシャルウィークを始めとした黄金世代のクラスメイト達に多大なるダメージを残した。それを危惧したハルウララは、1つの策を講じるのだが…。
・12R〜EXの合間のお話?
・健康優良不健全SS
・いよいよもってキャラ崩壊
・競馬成分皆無
・何番せんじ感の集大成
では、よろしくお願い致します。
前々作:【ウマ娘】ウマっ娘(小)話
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530539277/
前作:ウマっ娘(小)話〜リギル前史
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532099368/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1532852742
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/29(日) 17:30:51.53 ID:B003c8WPO
拡散希望
あやめ速報、あやめ2ndへの掲載拒否を推奨します
創作活動に対する冒涜を行う酷いまとめサイトです
あやめ速報へのSS掲載を拒否して下さい
あやめ速報に掲載されてしまった貴方のSSを消すように訴えて下さい
あやめ速報を利用しないで下さい
このことを多くの方へ伝えて下さい
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:31:37.11 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
スペ 「拝啓、皆ちゃん。スペシャルウィークです。突然ですが、スズカさんが渡米してしまいました!…分かっていた事なんですが、私の心はポッカリ大きな穴が開いたよう…。今はそのショックで、ご飯も2回しかお代わりできない位なんです…」
オグリ 「?!」ハラハラ
スペ 「あっ!オグリキャップさんは心配しないで下さいね?」
オグリ 「…!」コクコクモグモグ
・・・・・・・・・・・・・・・・
グラスワンダー「…皆様ご無沙汰しております、グラスワンダーです。…スズカさんが渡米してから、スペちゃんは心ここにあらずといった感じで、毎日ずーっとボンヤリしています。私が何を話しかけても、遊びに誘っても生返事ばかり…。スズカさんがいない今だからこそ、私に正面から向き合って欲しいのにな…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
エル 「ハァイ?ユーのアイドル、エルコンドルパサーデースッ!
スペちゃんが落ち込んでマスが、ミー達がついてるから全く問題ナッシーング!…バーット?グラスの落ち込み具合の方が、ミーには気になりマース…何だか、面白くありマセーン…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:33:04.66 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
ハルウララ 「…ウーラッラーウーラッラーハールウッララー♪ウーラッでーウーラッでーオラオラよーっ…♪」
「…皆元気にしてたかな?ハルウララだよっ♪相変わらずの高知巡業、まだ1度も勝ててないけど、ワタシはますます絶好調!…何でかって?それは応援してくれるみんなのお・か・げ!」
「最近テレビで取り上げられて、注目度が急上昇!頑張るワタシに勇気をもらったって、グッズの売上がグッと上がったからなんだー!」
「船便や深夜バスでのほとんど日帰りコースだったのが、今は高速移動&宿泊セットのレース参戦と大きくランクアップ!疲れも貯まらず、特訓のスペシャルメニューも組めるようになったの!」
「…最近は成績も上がってきた気がするし、まずは一勝を目指して、ますます意気揚々なワタシなのですっ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:33:56.63 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園 教室
ハルウララ 「という事で、久々の母校に凱旋(?)帰校だよっ?…みんなー、たっだいまーっ!
ガラァッ!!
おっ久しぶりーっ!!…って、な、な、な…何じゃコリャー?!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:34:43.09 ID:mi8TSxk+0
・・・・・・・・・・・・・・・・
スペ 「…スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん、スズカさん…」ボーーッ
グラスワンダー「…スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん、スペちゃん…」ブツブツ
エル 「…グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ、グラスぅ…」グスグス
セイウンスカイ 「…せえうーん♪それはー、きみがーみたひかりー♪ぼくがー、みーたー、きぼおー…♪」アハハー
キングヘイロー「…キーンッグッ、キーンッグッ、キッンッグッヘーイロー♪さがすっのさーいーまーこーこでっ…♪」ウフフー
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:35:22.17 ID:mi8TSxk+0
ハルウララ 「…ウーラッラーウーラッラーハールウッララー♪こっのっよは、わたしのっ、たっめにっあ、るっ♪」ウーッ♪
ハルウララ 「…って、しぇからしかーっ!!(※)」ドンガラガッシャーン!!
※…土佐弁で、やかましいわ。の意。
セイウンスカイ 「ウーララー?!よくぞ…よくぞ戻ってきてくれたわねっ?!!」グスッ
キングヘイロー「わ、私たちが…どれ程アナタの帰りを待ちわびていた事かっ!!」ウルウル
ハルウララ 「ふ、二人ともっ?!私が高知に行ってる間に何があったの?前はこんなんじゃなかったよねっ?!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:37:00.42 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園 廊下
ハルウララ 「…そっかー。スズカさんがアメリカに行っちゃって、でスペちゃんが落ち込んじゃって、グラスちゃんがそれ見てまた落ち込んじゃって…」
キングヘイロー「ウララさんと違って、エルさんってナンチャッテムードメーカーでしょ?皆が調子良い時はノリがいいけど、グラスさんが落ち込んだ途端に元気を無くしてしまって…」
ハルウララ 「辛辣だー?!…まあ、エルちゃんて意外と空気読めちゃう娘だから…」
セイウンスカイ「ウララも大概かと思うけど…で、どうしようもないから私とキングは歌ってその場を凌いでたんだー」
ハルウララ 「ちょっとは努力しよーよ?」
キングヘイロー「何もしなかった訳じゃありませんのよ?でも、一番の原因のスペちゃんがあの有り様では…」
ハルウララ 「…そこでちょうど100戦目を迎えた、このハルウララの出番って訳だね?」
セイウンスカイ 「わー桁違いの参戦数。ほんと、タフだよねえ…まあ話の流れとは一切関係ないけど」
キングヘイロー「何か策がお有りのように見えますけど…」
ハルウララ 「うん。1つスペちゃんに提案してみたい事があるんだー…ま、ここは大舟に乗ったつもりで、このハルウララにまかせときんしゃいっ!!」ドンッ!
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:37:45.65 ID:mi8TSxk+0
キングヘイロー(あ、あの…ちなみにウララさんって、アッチ方面の素養って…)ヒソヒソ
セイウンスカイ (んー?全くといって無いんじゃないかな…)ヒソヒソ
キングヘイロー(スペちゃんはともかく、グラスさんにはむしろアッチ側の機微が必要なのでは?私たちがどうにも出来なかったのはそこに気を使ってたからですし…)ヒソヒソ
セイウンスカイ (だからこそ、私は小細工を一切仕掛けないウララのストレートな説得力に期待したいかなー?)ヒソヒソ
キングヘイロー(ふうっ…まあ、問題があるようなら、その場で私たちがフォローすれば良いですしね?)ヒソヒソ
セイウンスカイ (うん。でもグラスに気付かれないよう、あくまでも然り気無くね?ああ見えてあの娘、プライド高いから…)ヒソヒソ
ハルウララ 「?…何はともあれ、まずはスペちゃんと話をしないとねっ!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:39:46.23 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園 広場
セイウンスカイ 「…スペちゃん?おーい、スペちゃーん!ねえったらーっ!!」ペチペチ
スペ 「スズカさ…は、はえっ?あ、み、みんな?ど、どうしたの?」ハッ?!
キングヘイロー「どうしたも何も、2週間以上も皆と離れてたウララさんが戻って来たんですよ?」
スペ 「あ…そ、そういえばそうだったね。ご、ごめんね?ウララちゃん」タハハ…
ハルウララ 「こりゃ聞いてた以上に深刻だねえ…。ねえスペちゃん。スズカさんは向こうではどんな感じなの?」
スペ 「スズカさん?!新しい環境に慣れるのは大変だけど、毎日を楽しんで頑張ってるって!!」フンスッ
ハルウララ 「スズカさんは夢を叶えて、更にその先に行こうとしてるんだよね?じゃあ、スペちゃんはどう?」
スペ 「う…トレーニングに身が入ってないって、トレーナーさんに怒られてます…」
ハルウララ 「しかも話を聞いてると、全くスズカさんと連絡が取れてない感じでもないよね?」
スペ 「ほ…ほぼ毎夜電話でお話してます…」
ハルウララ 「ますます仲良しっと…こう言っちゃ何だけど、スズカさんが怪我した時に比べたら格段に状況は良くなってるよね?」
スペ 「う、うん…」
ハルウララ 「だったら次に会った時、スペちゃんもスズカさんの頑張りに答えないといけないんじゃないの?」
スペ 「分かってはいるんだけど…やっぱり私、寂しくて…」
ハルウララ 「…今まで一番、頼りにしたりされたりしてた相手がいなくなっちゃったから、どうしていいか分からなくなっちゃったんだね?」
スペ 「そう…なのかな?そうかも…」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:40:41.54 ID:mi8TSxk+0
ハルウララ 「うん。そこでスペちゃん?今度は冷静になって、スズカさん以外に目を向けてみようよ」
スペ 「…え?」
ハルウララ 「…私たちだって、スペちゃんを頼りにしたりされたりしてるよね?」
スペ 「も、もちろん!だって大切なお友達同士なんだよ?」
ハルウララ 「そこで問題です!…その大切なお友達の中で、今とても元気の無い娘がいます。スペちゃん、何か心当たりは無いかな?」チャラーン♪
スペ 「あ…そ、そういえばグラスちゃん全然元気無かった…あ、あとエルちゃんも!」
エル 「スペちゃんはやっぱり優しいデース!」ワーン!
セイウンスカイ 「って、エルいたの?!」
キングヘイロー「全く気が付きませんでしたわっ!」
エル 「…何をしてもグラスが反応してくれなくて…居たたまれなくなって出てきちゃいまシタ…」グスッ
ハルウララ 「スペちゃん正解っ!…でも鳥の件は、今はとりあえず置いとこう?」
エル 「ヒドイ扱いデース?!」ガーン
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:42:05.47 ID:mi8TSxk+0
ハルウララ 「エルちゃんですらこの調子だからこそ…グラスちゃんを元気に出来るのは、スズカさんを復帰させたスペちゃんしかいないと私は思うんだよっ!!」ババーン!
スペ 「?!そ、そんなぁ…わ、私なんて大した事してないし…あれはスズカさんが頑張った結果であって…」アセアセ
エル 「ううっ。悔しいですが反論の余地がありマセーン…」
ハルウララ 「大切な友達同士としてのお願いなんだけど…スズカさんと同じように、今度はグラスちゃんを元気付けてあげてくれないかな?」
スペ 「!!…そっか…"今度は"グラスちゃんを…うん、そうだね。分かったよウララちゃんっ!」
ハルウララ 「スペちゃんならそう言ってくれると思ったよ!…そうだねー。まずは気分転換に、どこかお出かけしてみるってのはどうかなー?」
スペ 「あ、それ良いかも!私が落ち込んだとき、スズカさんもよく連れ出してくれてたし」
ハルウララ 「スペちゃん?私たちの前ではともかく、グラスちゃんの前では出来るだけスズカさんの事は口にしちゃダメだよ?」
キングヘイロー「え"?!」
セイウンスカイ (まさかウララからその言葉を聞くとは…)
ハルウララ 「グラスちゃんは、スペちゃんがスズカさんと離れ離れになって悲しんでいる事を知っています。少しでもスズカさんの話をしたら、逆にグラスちゃんがスペちゃんに気を使っちゃうと思うのですっ!」
キングヘイロー(ああ…なるほど。素直な意見ですわね…)
セイウンスカイ (実際は"また私じゃなくて、スズカさんばっかり…"ってなっちゃうからなんだけどね)
スペ 「?よく分かんないけど、分かったよウララちゃんっ!…でも何で、グラスちゃん元気無いんだろ?」
クラスメイツ+α ((((お前のせいだよっ!!))))
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:42:56.75 ID:mi8TSxk+0
ハルウララ 「…高知に行ってたウララにはよく分からないけど、スペちゃんに誘われたらグラスちゃんはきっと喜んでくれると思うよっ?」
キングヘイロー(そして然り気無く自分の身をを安全圏内に?!)
セイウンスカイ (私たちも、スペちゃんに聞かれた時の答えを今から準備しておかないと!それにしても巧くやったわね…ウララ)
スペ 「うんっ!こうしちゃいられないっ、早速グラスちゃんの所に行かないとっ!」ソワソワッ
ダッ!
ハルウララ 「ああっスペちゃん?私たちも一緒に…うわ、もうあんな遠くに…」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:44:11.35 ID:mi8TSxk+0
セイウンスカイ 「…グラスが元気が無かった理由を、敢えて言わなかったね?」テクテク
ハルウララ 「負い目からの親切なんか意味無いもん。第一スペちゃんらしくないし」テクテク
エル 「…あくまでも純粋な親切心で当たる事、その結果どちらも元気になる事こそが大事…デスね?」テクテク
ハルウララ 「うんっ。そうすれば、スペちゃんにとっても、グラスちゃんにとっても、どちらの救いにもなると思うのですっ!」テクテク
キングヘイロー「更に欲を言えば、今回の過程で自然にスペちゃんがグラスちゃんの想いに気が付いてくれるのが理想的、ですが…」テクテク
セイウンスカイ 「…それにしてもやるねえウララー?正直見直しちゃった!要はスズカさんの代わりをグラスに見立ててあげたんだよね?(…言い方は悪いけど)」
ハルウララ 「えへへー♪…元々スペちゃんは面倒見の良い優しい娘。きっと元気の無いグラスちゃんを放っておけないはず!だからそこに気が付いてさえくれれば、全て丸く収まるって思ったんだー!!」
キングヘイロー(ですが…今思えば、私たちはスペちゃんのスズカさんへの想い…いえ"献身"を、余りにも軽く考えていたのかもしれません…)
セイウンスカイ (うん…ウララの無邪気な提案が、まさかあんな騒動に発展するなんて…この時は全く思いもしてなかったんだよね…)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:45:26.82 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園 教室内
グラスワンダー「…あ、スペちゃ…みんな、どこに行ってたんですか?気が付いたら私だけで…」オロオロ…
エル 「ちょっと席を外してただけデース!心配ナッシングネ?」
セイウンスカイ 「グラスの方こそ、誘ったの気が付いて無かったでしょー?」
グラスワンダー「ご、ごめんなさい…」シュン…
ハルウララ (そ、それにしても薄幸の美少女っぷりがより強調されて…)
キングヘイロー(ううっ、何かズルいですわっ…)
スペ 「?!(…本当にグラスちゃん元気無い…こんなになるまで気がつけなかったなんて…私ったら自分の事ばっかり!)」ギュウッ…
グラスワンダー「?…あ、あのスペちゃん?ど、どうしましt」
スペ 「よーしっ!グラスちゃん?今度のお休み、私と一緒にお出かけしようっ?!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:46:38.77 ID:mi8TSxk+0
グラスワンダー「…え?(あ…いつもの元気なスペちゃん!)…は、はいっ!それじゃあ皆でっ!!」パアアッ!
エル 「あ、ワタシもー…ムグウッ!」ジタバタ
ハルウララ 「え、エルちゃんちょっと待って?!」ガシイッ!
セイウンスカイ (…アッチ方面のセンサーがヤバさを感じ取ったかな?)ガシイッ!
スペ 「ううんっ、違うよっ?私とグラスちゃんの二人だけでお出かけしたいのっ!!」
キングヘイロー「…あらま♪///」
グラスワンダー「…え、ええっ?わ、私とスペちゃんの、ふ、二人きり?って…」ジワッ…
スペ 「ふえっ?!ぐ、グラスちゃんどうしたのっ!そんなに私とじゃイヤだっt」アセアセ
グラスワンダー「違いますっ!!…わ、私っ…う、嬉しくって…」ポロッ…
スペ 「はわわーっ?!ど、どうして泣いちゃうのっ?どこか痛いんじゃ?」ワタワタ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:47:51.81 ID:mi8TSxk+0
グラスワンダー「だっ大丈夫!大丈夫ですから…っ…(ま、まさかっ…今まで何度となく、時に然り気無く時には勇気を出して大胆に誘ってみるものの何時もツレない態度の憎いアンチクショーでも大好きっ♪なあのスペちゃんの方から、ふ、二人っきりのお誘いだなんてっ…?!)」グルグル
エル 「?!普段の冷静かつ落ち着いたグラスからは想像もつかない程の舞い上がりっぷりデース?!」
スペ 「ま、また今度にした方がいいかな…」
グラスワンダー「いっ、いいえっ?!ふっ、ふつつか者ですがっ、こんどの休みと言わず今すぐにでもご一緒させて頂きたい所存でっ…!」アセアセ
キングヘイロー「この千載一遇のチャンスを逃すまいと必死の食い付きですわっ?!」
セイウンスカイ 「明らかに元気出たでたみたいだし、もーこれでいーんじゃないかなー」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:48:42.19 ID:mi8TSxk+0
グラスワンダー「…はっ!ふ、二人きりって事は…これってもうデデデっ…デート?う、うふふ…(一日中スペちゃんと一緒。っ…き、期待してもいいんですよねっ?た、例えば、スペちゃんと手をつないでみたりとか…?キャーッ!!)」ジタバタ
ハルウララ 「ふっしぎー!グラスちゃん見てるだけで何考えてるか手に取るようにわかるー」ターノシー!
キングヘイロー「と言いますか、これはもう1人芝居の領域では…?」
セイウンスカイ 「共通ビジョンが見えるもんねー」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:49:23.27 ID:mi8TSxk+0
グラスワンダー「す、スペちゃん?ふ、二人きりって事は…もっ、ももうこれってデ、ででっ…デートって事ですよねっ?!」オミミピコピコ
スペ 「?うん、二人きりでお出かけだよ!」
グラスワンダー「…ん?」クビカシゲ
スペ 「…んん?」クビカシゲ
グラスワンダー「でっ、ですからっ!…誰もいない状況で私達だけで行くわけですから、これってでで…デートっ、ですよねっ?!」オミミピコピコ
スペ 「?あ、うん。行くのは私たち二人だけだよ?」
グラスワンダー「…ん?」←何とか公私共にデートだと認識付けたい
スペ 「…んん?」←そもそもデートの意味が分かってない
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 17:50:37.79 ID:mi8TSxk+0
エル 「…恐ろしい程に全く会話が噛み合っていない事にすら気付いてまセーン…人の弱味を執拗に突いてくるグラス本来の姿から大きくかけ離れてマース!」
グラスワンダー「…エールー?」ゴゴゴッ…
グギュオッ!
エル 「ぎゃほぉおおんっ?!し、しっぽ尻尾!これが本来のグラスデース!!」イタイイタイ
キングヘイロー「ええ。すっかりいつも通りですわね?」
ハルウララ 「うんうん。良かった良かった♪」
セイウンスカイ 「それじゃあ後の事は若い二人に任せて、私たちは一旦席を外そうかー」
エル 「あんまりな仕打ちデース?!」ガーン?!
−−−−−−−−−−−−−−−−−
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/29(日) 17:51:26.68 ID:mi8TSxk+0
今回はここまでです。
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/29(日) 17:56:19.41 ID:CI2fz35I0
>>2は無視して宜しいですよ!
あやめ速報だってどこだって
構いませんから、どんどんこれを
保管してもらってください。そう
いえば、スマホゲームのサービス
開始は来月辺りになるでしょうか?
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/29(日) 22:34:07.41 ID:mi8TSxk+0
ゲームは冬なんです…待ちきれずSS書いて凌いでます。
では続きです。
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:35:25.42 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園 廊下
エル 「…何か、色々ヒドイデース…」グスッ…
セイウンスカイ 「だからごめんってばー…でもまずはグラスが元気にならないと、エルは振り向いてもらえなかったと思うよ?」ヨシヨシ
エル 「…でも心配デース…」
キングヘイロー「ですから、私たちも様子を見守る事にしましょう?!」
ハルウララ 「うんっ!名付けて"スペグラお出かけ大作戦"ぜよっ!!」
ザシャア…ッ!!
????????「話は聞かせてもらったわ!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:36:12.73 ID:mi8TSxk+0
キングヘイロー「どこからともなく高い崖がっ?!」
セイウンスカイ 「ここ一応トレセン学園内廊下の設定なんだけどっ?!」
ハルウララ 「そして黒ベタのシルエットキター?!」
キングヘイロー「これはいわゆる車田●美的登場シーン?!1970年代後半"リングに●けろ!"で確立された、超古典的演出ですわーっ!!」
ハルウララ 「1970年代といえばこのウマ娘!それは紛れもなくヤツさ?!スーパーカー マルゼンスキー先輩、ここに降臨っ!!」
????????「ハウディーヨー♪ワタシもいマース!」
エル 「ダイキシャトル先輩まで何してるんデスかーっ?!」
マルゼンスキー「あの…やっぱ古かったかしら?勝負服イラストのジョ●ョ立ちポーズの方がナウかった?」オロオロ
ハルウララ 「あれ●ョジョ立ちだったんだ?!」
セイウンスカイ 「そしてやっぱりセンスが古いっ!」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:37:20.24 ID:mi8TSxk+0
キングヘイロー「そ、それであの…今日はどういったご用件ですの?」
マルゼンスキー「話せば長くなるけれど…リギルのママ。いえ!お姉さんとして、グラスとエルの落ち込み具合に、私は心痛める毎日だったの…」
ダイキシャトル「ミートゥー…ここ最近の二人のテイタラークぶりは、目を覆いたくなるほどデーシタから」
マルゼンスキー「そしてもちろん、こんな私に憧れの目を向けてくれるスペちゃんの事もね?…そんな私たちは、チームリギルとして、トレセン学園の先輩としての責任が大いにある…だからっ!」
キングヘイロー「だ…だから?」ゴクリッ…
マルゼンスキー「私も行きますっ!!」ワックワク!
セイウンスカイ 「やっぱりかーっ?!」ワーッ!
キングヘイロー「マルゼン先輩たち、ただでさえ目立ちますのに…」
マルゼンスキー「変装するからっ!」ワクワクッ!
キングヘイロー「ちょっと!大丈夫なんですのっ?!」
ダイキシャトル「ソーリー?許してあげてほしいデース…マルゼン姉さん、この手の友情イベントにとんと縁がなかったデスから…」ホロリ…
エル 「学生の楽しみを取り返そうと、ハードなリギルのトレーニング後、散々色んな所に引きずり出されたものデース…」ホロリ…
ハルウララ 「ど、どうしよう…」ハラハラ
セイウンスカイ 「パーティーのポンコツ度合いが更に増したような気がするねえー…」ハーッ…
−−−−−−−−−−−−−−−−−
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:38:16.58 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−トレセン学園付近 総合娯楽施設
グラスワンダー「…ど、どこかおかしくないですか?ちゃんと可愛くキレイになれてますか?私…」ミダシナミサッサッ
スペ 「…グラスちゃーんっ!!」フリフリ
グラスワンダー「…あ、スペちゃん!は、早かったですね?まだ時間あるのに…」フリフリ
スペ 「それを言うならグラスちゃんの方こそ…まだ20分も時間あるのにもう来てたんだね?」ハッハッ
グラスワンダー「だって楽しみで楽しみで…ああっスペちゃん?汗かいちゃってますよー」フキフキ
スペ 「あ、ありがとう!それじゃ行こっか?今日は全て私に任せてっ?!」フンスッ
グラスワンダー「…はいっ!エスコート、よろしくお願いしますねっ♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:39:23.15 ID:mi8TSxk+0
・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルウララ 「はいっ!という事で、超極秘ルートで入手したスペちゃんとグラスちゃんの今日のお出かけルートでーす!!」
セイウンスカイ 「極秘も何も、グラスが舞い上がっちゃって全部喋っちゃってるんだけどね?」
エル 「今日に向けてのコーディネートやらシミュレーションにまで付き合わされて、モー散々デース…」グッタリ
キングヘイロー「プラネタリウム→お食事→お買い物→スパリゾート。名付けて"スペちゃん癒しの第4コース"だそうですが…どうかしました?」
セイウンスカイ 「うーん…何だろ?このらしくなさと言うか、そこはかとない違和感は…どうも不安が拭いきれないんだよねー…」
ダイキシャトル「オウ?!移動開始しましたヨ?サーチされないようにバックにつきマース!」
マルゼンスキー「フフフ…どうやら私たちの変装も完璧に馴染んでるみたいじゃない?さあ、楽しくなってきたわよー♪」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:40:23.83 ID:mi8TSxk+0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−総合娯楽施設〜プラネタリウム内
…〜♪
ナレーション 『…ケンタウルス座のα星"リギル・ケンタウルス"は、太陽から4.4光年と最も近い恒星として有名ですが…』
・・・・・・・・・・・・・・・・
グラスワンダー(…満天の星の煌めきが、逸る私の心を穏やかに静めてくれます…そして隣には、当たり前のようにスペちゃんが…)チラッ
スペ 「ほえ〜っ…」キョウミシンシン
グラスワンダー(ふふっ…何てロマンチックなんでしょう。まるで宇宙に二人きりで浮かんでるみたい…)
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:41:13.45 ID:mi8TSxk+0
スペ 「…ねえ、グラスちゃん?」ヒソヒソ
グラスワンダー「どうかしましたか?スペちゃん」ヒソヒソ
スペ 「…私ね?小さい時、よく田舎でこうやって寝転んで星を眺めてたの。それで、他のウマ娘さんの事とか、レースの事とか…お友達のこと想像してたんだー…」
グラスワンダー「スペちゃんのお家は…確かご近所さんから何キロも離れてて…」
スペ 「うん。近くに一緒に遊べるお友達もいなかったから…こうやってお友達と遊んだり…本気で走り合うことに憧れてて…」
グラスワンダー「そうだったんですよね…」
スペ 「ここに来てから毎日が楽しくて…時々辛いこともあるけど、そんな時はこうやって星を見上げて…そうすると、また元気になれるような気がするの」
グラスワンダー「スペちゃん…」
スペ 「だからね?グラスちゃんも星をみたら元気が出るんじゃないかって思って…真っ先にここに連れてきたかったんだ…」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:42:02.09 ID:mi8TSxk+0
グラスワンダー「そ、そんな事言われたら…わ、私っ…」グスッ…
スペ 「ああっ?!…ご、ごめんねグラスちゃん。私、変なこと言って…」オロオロ
グラスワンダー「そんな事ありません…ありがとうございます、スペちゃん。お陰さまで私、元気百倍ですよっ♪」ニコッ
スペ 「ふふっ、良かったあー…ふわ、あ。安心したら何だか眠くなって…色々準備してたから…あまり寝られなくて…」コシコシ
グラスワンダー(スペちゃんたら…そんなに楽しみにしてくれてたんだ…)
グラスワンダー「…いいですよスペちゃん?私起きてますから少し寝た方が…(興奮しちゃってそれどころじゃないし…それに)出るときは起こしてあげますから、ね?」
スペ 「ん…じゃあ…ちょっとだけ、休ませてもら、うね…?」スウッ…
グラスワンダー「ふふ…(…やった!スペちゃんのレアな寝顔が見れました!場内撮影禁止なのが惜しいけど)…え?!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:43:02.78 ID:mi8TSxk+0
スペ 「すう…すう…」zzz…
…ギュウッ
グラスワンダー(キャーッ!キャーッ!い、いきなり第一目標の手を繋ぐが現実のものにっ?こ、これって…今日は人生最良の日ではっ?!)ドキドキ
スペ 「くう…くう…」ピコピコッ
グラスワンダー(お耳ピクピクして柔らかそう…だ、大丈夫かな?良いよね…起こさない程度に、そーっと…髪も一緒に…)
ナデナデ…
スペ 「…んっ…えへへっ…」zzz…
グラスワンダー(し、幸せ過ぎますぅ〜っ!…柔らかくてあったかい…こっ、これだけで来た甲斐がありました…)
スペ 「…んんっ…」スウ…スウ…
グラスワンダー(って、ううっ近い近い…吐息が触れて…ハッ?す、スペちゃんの唇?ツヤツヤしてスベスベして…あ、これって…ちゃ、チャンスなんじゃ?!)
グラスワンダー「ご、ごめんねスペちゃん?で、でももう私我慢が…って?!」ハァハァ…
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:43:45.91 ID:mi8TSxk+0
ガシイッ!
グラスワンダー「はわっ、はわわっ…(な、なんて熱いハグッ?!左足以外ガッチリホールドされて…み、身動きが出来な…)」ワナワナ
スペ 「…むにゃむにゃ…」ンンッ
ぎゅううううっ…
グラスワンダー(キャーッ!キャーッ!で、でも全身でスペちゃんの柔らかさと体温と鼓動を受け止められて…し、幸せ過ぎて死んじゃう?私もう死んじゃうんですかーっ?!)
・・・・・・・・・・・・・・・・
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/29(日) 22:44:31.30 ID:mi8TSxk+0
・・・・・・・・・・・・・・・・
マルゼンスキー(まあっ♪今の娘たちって進んでるのねー…)ドキドキ
ダイキシャトル(ベリーエキサイティングデース!)ワクワク
エル (ぐっ、グラスぅ〜っ…)ハラハラ
キングヘイロー(…そこですわっ!そう、一気に押し倒して…こうっ!)ワクワク
セイウンスカイ (お嬢様は抑圧されてる分ムッツリって本当だったのねー…マックイーンちゃんとか)←ヘンケン
ハルウララ 「ムニャムニャ…もー食べられないよー…」zzz…
−−−−−−−−−−−−−−−−−
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/30(月) 18:38:21.81 ID:+EY6gYpi0
では本日分です。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:38:50.63 ID:+EY6gYpi0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−総合娯楽施設
フラフラ…
グラスワンダー(ま…まさか予想していたホンワカ路線が、アッチ路線になるとは…嬉しい誤算でした…)ゴフッ
スペ 「だ、大丈夫?グラスちゃん…(…しまった!スズカさんが怪我してる時、怪我してる足に負担をかけまいと添い寝してあげてたからつい無意識に…)」ガタガタブルブル
グラスワンダー「ど、どうかしましたか?スペちゃん」
スペ 「ご、ごめんね?せっかくのプラネタリウムだったのに…私田舎者で…親しい友達とはこうするって…全然違うよね?バカだよね、私って…」グスッ…
グラスワンダー「いっ、いいのよスペちゃんっ?遊園地のどんなアトラクションよりも熱く、どんな動物園や水族館よりも可愛く、どんな映画よりも感動的で、もー完っ璧に癒されましたからっ!!」
スペ 「プラネタリウムってそんなにスゴかったのっ?!…でも、それなら良かったっ!」パアアッ!
グラスワンダー「ふふっ…私は、この笑顔のために生きてきたんですねえ…」ボタボタ
クラスメイツ+α ((((まずはその鼻血を止めてーっ?!))))
−−−−−−−−−−−−−−−−−
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:39:31.17 ID:+EY6gYpi0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−総合娯楽施設内 某洋食店内
スペ 「ジャーン!こちらが今日のメニューとなりまーすっ!!」
グラスワンダー(女の子らしい軽いオシャレな洋風パスタセット…スペちゃんは相変わらずの量ですけど。それは、それは良いんですがっ…)
デデーンっ!
グラスワンダー(こ、この…吸口が2つあるハート型のストローは…漫画とかドラマでよく見るアレ?!ほ、他に飲み物らしき物もこのテーブルには見当たりませんがっ…)キョロキョロ
・・・・・・・・・・・・・・・・
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:40:10.11 ID:+EY6gYpi0
・・・・・・・・・・・・・・・・
ガタッ?!
マルゼンスキー「あ…あれは!全国のカップル垂涎伝説のデートアイテム"アベックストロー"?!」
ハルウララ 「え?アレってそんな名前なんですかっ?!」
キングヘイロー「…漫画とかドラマで良く見るシチュエーションですが、探してみると意外と取扱店の無い幻のアイテムがなぜこんなところにっ?!」
セイウンスカイ 「探した事あるんだ…」
マルゼンスキー「…アレの真の嬉し恥ずかし恐ろしい所はね?片方から吸っても飲めない…すなわち、同じタイミング同じ呼吸で無いと、飲むことが出来ないって事なのっ!」
エル 「ノーッ?!という事は、これがほんとの人生初の共同作業って事じゃないデースかーっ?!」ガッデム!
ダイキシャトル「ヒューッ?!今日はスペちゃんの大胆さに当てられっぱなしデースっ!!」ヤリマスネー?!
キングヘイロー「ちょっ…大胆といえば、あの二人ごく当たり前のように食べさせ合いっこ始めたんですけどっ?!」キャーッ!
セイウンスカイ 「…いやー。グラスの方は大分混乱してるみたいだけどー?」
ハルウララ 「…うん、この焼き具合がまた…」モグモグ
オグリ 「…」コクコクモグモグ
・・・・・・・・・・・・・・・・
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:40:53.24 ID:+EY6gYpi0
・・・・・・・・・・・・・・・・
グラスワンダー(だ…ダメっ!アレが気になりすぎて、味が全く分からな…え?)
スペ 「はいっ!あーん…?」
ガタあッ?!
グラスワンダー「すっ…スペちゃん?!そ、それは…?」ワナワナ
スペ 「ん?グラスちゃん食べないの?おいしいよー?ほらっ、お口開けて?あーんって」
グラスワンダー(ごく自然に食べさせ合いっこですかーっ?!ちょっ…ちょ)
スペ 「?」
グラスワンダー「あ…あ〜んっ…(ああもうっ。ああっ、もうっ!屈託の無いスペちゃんの笑顔見てたら、疑問や困惑の生じる時間すらもどかしくなっちゃいますっ!!)」
スペ 「はいどーぞっ…ふふっ、おいしい?」
グラスワンダー「はっ…はいっ!(味なんか全然分かりませんがっ!)」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:41:34.61 ID:+EY6gYpi0
スペ 「…あ、それおいしそー。グラスちゃん、少しもらってもいい?」
グラスワンダー「あ、はいっ。もちろんっ!さ、どうz」
スペ 「うんっ。ありがとうグラスちゃんっ!…あーん…?」
ガタあッ?!
グラスワンダー(そりゃそーなりますよねーっ?!…落ち着きなさい?落ち着くんですよ、グラスワンダー…)フーッ,フーッ…
スペ 「?」
グラスワンダー「は、はい。す、スペちゃんっ?…あ、あ〜んっ…」ブルブル
スペ 「あーん…もぐもぐ…うんっ!おいしーね、グラスちゃんっ?!」
グラスワンダー(ほんのり上気したスペちゃんの柔らかほっぺが、可愛くモグモグしてるーっ?!…で、でもっ)
スペ 「ん?…グラスちゃん、どうしたの?」
グラスワンダー「あ、あのっ…(げ、限界ですっ…)のっ、飲み物、欲しいかなーって…」アハハ…
スペ 「あ、うんっ!ごめんね、気がつかなくて…ヨイショっと!!」
デデーンっ!
グラスワンダー(ううっ。やっぱり…やっぱり、コレなんですね〜っ?)シクシク
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:42:31.43 ID:+EY6gYpi0
スペ 「こうやってねー?一緒にー、同じタイミングでー…そうそう。最初はゆっくりー…」
グラスワンダー「こ…これでいいんですか…っ?」ドキドキ
スペ 「そうそう。じゃあ、行くねー?」
ざわざわ…
グラスワンダー「ん…んんっ…(み、みんな見てますよぉ〜っ?///)」
ち…チューッ…
グラスワンダー(の…飲み物と一緒に、スペちゃんの甘いほのかなミルクのような甘い香りがーっ?で、でも…これって本当にスペちゃんの匂いなのかしら…いえ、風味っ?!)グルグル
スペ 「グラスちゃん、上手上手!」
グラスワンダー(?!ちょっ、ちょっと待って?!こ、これってひょっとして…飲み物を通じて伝わるスペちゃんの味…ってゆーか、既にさっきの食べさせ合いっこで、かっ、間接ディープキs)ドッキドキ
グラスワンダー「ごふうっ?!…ゴホゴホッ…」
スペ 「ぐ、グラスちゃーんっ?!だ、大丈夫?」フキフキ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/30(月) 18:43:21.84 ID:+EY6gYpi0
グラスワンダー「はあっ、はあっ…い、意外とむ、難しいんですねっ…!(主に心の平常心を保つのがっ!)」
スペ 「そうなの…あ!(…しまった!スズカさんが怪我してる時、いつもご飯を食べさせてあげてたから、つい無意識に…)」ガタガタブルブル
グラスワンダー「ど、どうかしましたか?スペちゃん」
スペ 「ご、ごめんね?せっかくの楽しいお食事だったのに…私田舎者で…親しい友達とはこうするって…全然違うよね?バカだよね、私って…」グスッ…
グラスワンダー「…いいえ、その通りです!まったく違わないですよ?スペちゃんっ!!」ババーンッ!
クラスメイツ+α ((((その通りな訳あるかーっ?!))))
スペ 「あ、ありがとうグラスちゃんっ!…でも、やっぱりもう1つ飲み物頼んでこようk」
グラスワンダー「さ、さあ?!スペちゃんもう一度挑戦させて下さいっ!!」ババーンッ!
クラスメイツ+α ((((まだやるんかーいっ?!))))
スペ 「うんっ、さすがグラスちゃんっ!それじゃあ行くよーっ?!」ババーンッ!
クラスメイツ+α ((((もう止めてあげてーっ?!))))
オグリ 「…」コクコクモグモグ
−−−−−−−−−−−−−−−−−
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/30(月) 18:44:16.29 ID:+EY6gYpi0
今回はここまでです。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:40:32.32 ID:pQiOgPzM0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−総合娯楽施設内 水着売り場
スペ 「ごめんね、グラスちゃん?今度は私のお買い物に付き合わせちゃって」
グラスワンダー「全然構いませんよ。ちなみに何を買う予定なんですか?」
スペ 「もうすぐ夏だよね?私、学園指定の水着しか無いから自分用の買っておきたくて…グラスちゃんに見立ててもらえたらな、って」
グラスワンダー「ももももちろんっ!…そ、そうだっ、わ、私のも見立ててもらえますか?そうしたら、今度皆でプールとか海に遊びに行けるじゃないですかっ?!」
スペ 「うんっ、そうだねっ。せっかくの夏だし、皆で遊びに行こうっ!」
グラスワンダー(…やった!やりました!スペちゃんを私好みの水着にコーデ出来るだけでなく、然り気無く夏の水着回への約束も取り付ける事ができました!)
スペ 「〜♪(スズカさんと約束した、夏休みに一緒に海に行く時…私の水着見たら驚いてくれるかなー?)」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:41:15.14 ID:pQiOgPzM0
グラスワンダー「…(エスコートをお任せしているといえ、今日はスペちゃんにペースを握られっぱなしです!今度は私から…)…それじゃあ、まずは…これっ!」
スペ 「え、えー…ぐ、グラスちゃん?こ、これ紐みたいでっ…ほとんど布の部分が無いんだけどっ…」モジモジ
グラスワンダー「ダメですよ、スペちゃん?まず身体の線を確認してからでないと良い水着選びは出来ませんっ!ほら?手で隠さないでっ?!」
スペ 「しゃっ、写真は恥ずかしいよぅ…///」テデカオオオイッ
グラスワンダー「ダーメーでーすっ!肉眼では誤魔化されても、写真判定はシビアに結果を示してくれますから。はいっ?顔隠さないで、笑顔笑顔!」パシャーパシャー
スペ 「あ…アハッ?こ、こう、かなっ…///」…ハズカシッ!
・・・・・・・・・・・・・・・・
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:41:46.16 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
エル 「ぐ、グラス…目が血走ってマース」
マルゼンスキー「何言葉巧みに自分の欲望の赴くまま行動してるの、あの娘はっ?!」
セイウンスカイ 「火薬庫で火遊びしてる感が半端ないんですけど…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:42:24.73 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
グラスワンダー「…ふうっ。今日のオカzもとい、体型チェックは充分ですね。では、それを踏まえて…コレとかコレ、後コレなんかはいかがでしょう?」
スペ 「あっ、カワイー♪で、でも私なんかに合うかなあ…?」テレテレ
グラスワンダー「もちろん!スペちゃん可愛いですからね。絶対似合うと思いますよ?」
スペ 「ありがとうっ!グラスちゃんに水着選んでもらえて良かったよ…ちょっと恥ずかしかったけど…」
グラスワンダー「ウフフ、こちらこそ〜…どういたしまして 」win-winネッ!
スペ 「それじゃあ、早速試着してみるねっ?!」
グラスワンダー「はい。しっかりチェックさせてもらいますね〜♪」
スペ 「…♪(これ見てスズカさん何て言ってくれるかな…可愛いねっとか?えへへ…)」
・・・・・・・・・・・・・・・・
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:42:54.91 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイキシャトル「スペちゃん、どの水着もカワイーデース!」
キングヘイロー「…自分の欲と好みは切り離して、ちゃんとスペちゃんの魅力が引き立つものを選んでますわね…らしいといえばらしい。意外といえば意外…」
ハルウララ 「ねーねー!私たちも今度、水着買いに来よーよー?!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:43:24.65 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
グラスワンダー「ふうっ…少し興奮し過ぎてしまいました…でも、満足♪」
スペ 「それじゃー今度はグラスちゃんの番だねっ!私が選ぶのはー…んーと、コレとかコレ、後コレなんかはいかがでしょー?」
グラスワンダー「スタンダードなの、可愛いの、それに…あっ。ちょっとセクシーなのも選んでくれちゃいましたねー?…全くもう、スペちゃんったら…」クスッ
スペ 「えへへっ、ちょっとした仕返しですっ♪…さ、グラスちゃん。着てみよっ?」
グラスワンダー「はいっ。それじゃあちょっと試着室に入りますねー…んしょっ、と…」
シャッ…。
グラスワンダー「ふうっ…さ、まずはどの水着からにしましょうか?この可愛いのからにしようかなー…♪」
スペ 「うんっ分かった。それじゃあ脱がせていくねー?」
グラスワンダー「…は?」
スペ 「…え?」
グラスワンダー「きゃ…きゃあああああーーーッ?!す、す、す、スペちゃーんっ?!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:43:57.08 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
ガタァーッ?!
セイウンスカイ 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってよっ?!」
ダイキシャトル「マジデスかっ?!」
マルゼンスキー「えらいスムーズに更衣室に入ってったからツッコむ隙も無かったわっ?!」
キングヘイロー「どっ、どどどどうなってんですのっ?スペちゃんの中の常識ってヤツはっ?!」
ハルウララ 「 」←余りの事態に思考停止中
・・・・・・・・・・・・・・・・
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:44:30.91 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
スペ 「…あ。(…しまった!スズカさんが怪我してる時、着替えさせてあげてたからつい無意識に…)」ガタガタブルブル?
グラスワンダー「…す、スペちゃんっ?!」?
スペ 「ご、ごめんねっ?私、またやっちゃった…ほんと私って田舎者で…親しい友達とはこうするものだとばかり…っ…」グスッ…
グラスワンダー(…さすがにこうなったら、ハッキリと言うしかありませんね…っ!)
クラスメイツ+α ((((言ってやって、言ってやってっ?!))))?
グラスワンダー「…まったく!問題ないですよ、スペちゃんっ?!」ババーンッ!?
クラスメイツ+α 「「「「問題だらけだわーっ!!」」」」ババーンッ!?
スペ 「…うんっ!それじゃあ、お洋服全部脱いでっ?」
グラスワンダー「えっ…で、でも、それだとぜ、全部、見えちゃいますよっ…」
スペ 「?でも脱がないと水着着れないよー…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:45:02.86 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
マルゼンスキー「…ど、どうなのコレっ?更衣室の中がまさに今、ドッタンバッタン大騒ぎになってるけどっ…?!」
ダイキシャトル「え…えらいモノを見せつけられてる気がシマース…」
セイウンスカイ 「…あ、出てきた。満足げなスペちゃんと、息も絶え絶えなグラスの対比が、何とも…」
エル 「グラス、店員さんに全部お買い上げ宣言デース」
キングヘイロー「あ、あんな状況で…濡らしちゃったんですのね、グラスさん…三着、全て」
クラスメイツ+α「……///」カアッ…
ハルウララ 「 」←思考停止中
−−−−−−−−−−−−−−−−−
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:45:50.80 ID:pQiOgPzM0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−総合娯楽施設内
クラスメイツ+α「……」テクテク
セイウンスカイ 「…唐突なんだけどさ?ウマ娘として2018春アニメに格別の思いがある私の中で、今2つの台詞がフラッシュバックしているんだよね…」テクテク
キングヘイロー「…本当に唐突ですわね…」テクテク
セイウンスカイ 「…いや、ごめん。さっきのスペちゃんを見てちょっと混乱してて…私なりにこの気持ちを整理してみようかと」
キングヘイロー「まあお気持ちは分かりますけど…で、お話の続きは?」
セイウンスカイ 「うん。…1つは"ゴール●ンカムイ"。歴戦の勇者が言い放つ"年寄りを見たら生き残りと思え"」
キングヘイロー「…年寄りだからってなめるな、むしろお前何かよりはるかに強いぞ?っていう、凄みのあるセリフですわね…」
セイウンスカイ 「そしてもう1つは"ひな●つり"。これまた歴戦の極道が言い放つ"おいおい、瞬殺だよ…(笑)"」
キングヘイロー「…それも自分の組長に向かって言う、イカれた方のおっしゃるセリフですわね…で?その二つがどうしたんですの?」
セイウンスカイ 「今のスペちゃんを言い表す言葉」
キングヘイロー「…と言いますと?」
セイウンスカイ 「田舎者(スペちゃん)を見たら?…おいおい、瞬殺だよ(こっちが)」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:46:26.00 ID:pQiOgPzM0
ハルウララ 「田舎者がただの危ない人になっちゃってるじゃんっ?!」イナカヲバカニスンナッ!
セイウンスカイ 「まあそれは冗談として…今までのグラスに対するスペちゃんの行動って、多分スズカさんにしてた事だよね?」
エル 「…舞い上がってるグラスは全く気が付いてないと思いマース…それを知ってたら荒れるに決まってマスから…」
マルゼンスキー「…どうやらスペちゃんの行動に違和感を感じていたのは、私だけじゃ無かったみたいね?」
ハルウララ 「?」←記憶が飛んでる
ダイキシャトル「ノープロブレム。心配ナッシングネー?」ナデナデ
マルゼンスキー「皆、先に行っててくれる?…私、ちょっと確認しておきたい事があるから…」
セイウンスカイ 「…この正体不明な違和感と、その理由・そして原因の裏付けを…直接、容疑者に問い正そうと言うんですね?」
ダイキシャトル「…イエース。情報は後で必ず共有しマース!」
キングヘイロー「…分かりましたわ。合流時はスマホに連絡を。ですが既に第三コーナーの大欅を抜け、最後の直線を迎えんとする所…余り時間がありません。お急ぎを」
マルゼンスキー「解ってる。このイヤな予感が正しければ…」
エル 「…このままでは、グラスのウマ娘生命がスペちゃんの手で潰されてしまいマース!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:47:08.04 ID:pQiOgPzM0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−同時刻 米国〜某ウマ娘宿舎
Prrrr…カチャッ←例のウマ娘用長電話
??? 「ん…もしもし?こっちはまだ夜中の2時過ぎなんですが…」
マルゼンスキー『…お久しぶりね、サイレンススズカ。そっちの調子はどう?』
スズカ 「スマホから国際電話なんて…幾らかかるか知りませんよ?」
ダイキシャトル『マルゼン姉さんが全額一括で支払うのでノープロブレムデース。それよりもスズカ?ユーに聞きたいことがありマース!(※)』
マルゼンスキー『え"?!』
※…ウマ娘なのでスマホはスピーカーモード。ハンズフリー通話により複数での同時会話が可能。
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:47:58.32 ID:pQiOgPzM0
スズカ 「…なるほど。スペちゃんとグラスさんのお出かけ中に…」
マルゼンスキー『スペちゃんの正体不明な違和感。一見普通に見えながら行き過ぎた感のある行動力…あれは一体何なの?』
ダイキシャトル『スズカなら…何か事情を知ってるんじゃないデスか?』
スズカ 「その原因と理由が私にある…と思われたのですね?」
マルゼンスキー『あんなハレンチな行為…おっ、おかーさんは許しませんよーっ?!』プンプン
スズカ 「誰がおかーさんですか…」
ダイキシャトル『エッチなのはイケないと思いマース!おネーチャンだって許しまセーン?!』プンプン
スズカ 「だから誰がおネーチャンですか…第一それは誤解です。私ですら、その対象の一つに過ぎないのですから」
ダイキシャトル『ホワッツ?!』
マルゼンスキー『どっ…どういう事だってばよ』
スズカ 「無理に古いネタをねじ込んでこなくても、実状はお話します…かつて同じリギルのチームメイトとして、共に走った仲間なのですから」
マルゼンスキー『実状?…一体、あなたどこまで…』
スズカ 「この問題は、私と同じスピカのチームメイトしか知りません。スペちゃんのクラスメイトに至っては、その一端しか知らないはずです…」
マルゼンスキー『チーム単位での問題?これってそんな大ごとなのっ?!』
スズカ 「はい。…まずスペちゃんは、トレセン学園に来て初めて同世代の友達を得た、アッチの世界の存在を知らない純粋培養の無垢な天使。…そこに異論はありませんね?」
ダイキシャトル『イグザクトリー!』
マルゼンスキー『実状を話す前に、まずは現状確認って訳ね?…当然じゃないのっ!』フンスッ
スズカ (…しまった。このメンツ突っ込み不在だわ)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:48:36.91 ID:pQiOgPzM0
スズカ 「そう…その天使は、ただ下界のオーバルコースをグルグル回るためだけに存在する私たちウマ娘と仲良くなるために…」
マルゼンスキー『卑屈?!ヒクツすぎるわっ!!』
ダイキシャトル『私の知っているスズカとだいぶ違いマース…』
スズカ 「人は変わるのです…いえ。正確には元に戻ったというべきか」
マルゼンスキー『そ、そこは元に戻らないで欲しかったわね…』
ダイキシャトル『スピカぇ…』
スズカ 「そんな彼女は、いずれ来るであろう友達との楽しい日々を過ごすために、下界の仕来たりを一生懸命学んでいたんです…"彼女なりに"」
マルゼンスキー『…"彼女なりに"…?』
スズカ 「そう。問題は"彼女なりに"、という点にあります。…ここからは、最も身近で最も長くスペちゃんとお付き合いしてきた私なりの妄想…いえ。あくまで想定上でのお話なのですが…」
マルゼンスキー(然り気無く、自分が最もスペちゃんに近いんだっていうアピールを捩じ込んできたわね…)
・・・・・・・・・・・・・・・・
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:49:15.87 ID:pQiOgPzM0
・・・・・・・・・・・・・・・・
−−●年前 北海道の片田舎の一軒家 納屋
ダイキシャトル(ワォ…これは一体?)
スズカ ("魂のオープン回線"、"VR妄想ネット"とでも言いましょうか…まあ細かい事はお気になさらず)
マルゼンスキー(スゴく気になるんだけど…)
スズカ ("…ネットは、広大ね…")
マルゼンスキー("攻殻●動隊"の"●子"?"素●"なのねっ?)
スズカ (今後、私の事は"グリーン・ゴースト"とでもお呼びください)
ダイキシャトル(サムタイム、中二病染みたセリフを…)
スズカ (…これからあなたの目は、あなたの体を離れ、 この不思議な時間の中に入って行くのです…)
マルゼンスキー("ウ??トラQ"?"ウル??ラQ"なのねっ?)
ダイキシャトル(昔の事は本当によく知ってマスね?スーパーカーおばあちゃん)
マルゼンスキー(人を安直に"コンピューターおばあちゃん"みたいに言うの止めてくれない?ていうか誰がおばあちゃんよ。せめてボディコン姉ちゃんって言いなさい)
スズカ (時代考証バッラバラ…穴だらけだわ、このSS)
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:49:59.76 ID:pQiOgPzM0
幼スペ 「…ユキちゃーんっ(仮)!」
白子ヤギ「メェ〜」
ダイキシャトル(ちっちゃいスペちゃん、かわいーデース)
幼スペ 「あーっ、ダメだよユキちゃん(仮)!勝手に納屋の中に入っちゃ…あれ?いつもはお母ちゃんがカギ閉めてて入れないのに…」
白子ヤギ「メェ〜」
幼スペ 「…わあっ!マンガ本がいっぱーい!!」キラキラ
ダイキシャトル(…ド●ベン、●丁目の夕日、ス●ムダンク、美●しんぼ、エ●イカより愛をこめて、釣り●カ日誌…)
マルゼンスキー(何で田舎の納屋の中って、床屋にあるような長編マンガしか無いのかしら…)
スズカ (田舎あるあるですね)
幼スペ 「むーっ、難しそうなのばっかり…あっ?ユキちゃん(仮)の食べようとしてるご本、見ーせてっ?」
白子ヤギ「メッ!」サッ
マルゼンスキー(だっ、ダメよスペちゃんっ!それは大人が読むご本よーっ?!)
ダイキシャトル(さっきのラインナップの中に蛍光印刷が映える大人向けマガジンがあれば、お子さまの興味を引くのは当然デース!)
スズカ (そうでなくてもお子さまは、見て欲しくない方へ引き寄せられますからね)
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:50:49.15 ID:pQiOgPzM0
幼スペ 「いーっぱいお勉強してるから、漢字だって平気だもんっ!えーっと…"●●くーん、これ一緒に飲もっ?" "ばっ、バッカお前、こ、こんな恥ずかしいの飲めるかよっ…"」
ダイキシャトル(お願いですから、お行儀よく立って声に出してリーディングしないでくだサーイッ!)
幼スペ 「"えっ?わ、私、せっかく●●くんと仲良く飲みたくて準備したのに…しくしく" "ばっ、バカ泣くなよ?…こ、これでいいのかっ?"…わあーっ。仲良しさんって、こーゆーので一緒にジュース飲むんだあ♪」
マルゼンスキー(ぶふぉっ?!…こ、これって…さ、さっきの"アベックストロー"じゃないのっ?!)
幼スペ 「"うんっ!へへっ…お、おいしーね?●●くんっ!どきどき" "お、おうっ…どきどき"」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:51:42.50 ID:pQiOgPzM0
バターンッ!!
お母ちゃん「しまったーっ!つい油断してカギを閉め忘れ…って、す、スペーっ?!」
幼スペ 「…あっ、お母ちゃんっ?私ねー、こーんなに漢字が一杯あるご本も読めるようになったよっ!」ニコニコ
お母ちゃん「?!あ、あれは若い身空の一人の女として、つい嗜んでしまった大人向け雑誌の一冊っ…こ、これはマズいわっ!!」
幼スペ 「?お母ちゃん、どうしたの?」
お母ちゃん「あーっとごめんねースペお母ちゃんついうっかり手が滑っちゃったーっ!!」
バリイッ!
幼スペ 「おかーちゃーんっ?!」
マルゼンスキー(ページ破っちゃったーっ?!)
お母ちゃん「乱丁本はお取り換えしまーす!…ユキっ(仮)?!」バッ!
白子ヤギ「メッ!」サッ
ムシャムシャ。
ダイキシャトル(白ヤギさんたら読まずにイートーっ?!)
マルゼンスキー(さっきのページの中身はなーにっ?!)
スズカ (ぶっちゃけると、大人向けのガチなエッチシーンです)
マルゼンスキー(ですよねーっ?!)
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:52:20.27 ID:pQiOgPzM0
お母ちゃん「はあっ…はあっ…す、スペ。ごめんね、ビックリした?ほーら続きだよー。読んでみなっ?!」サッ
幼スペ 「う、うんっ…。…"●●くん…スゴかったよ?" "お、おう…あのさ?" "ん?" "オレ…もっともっと強くなって…お、お前を守ってやるからなっ?" "うんっ…や、約束だよっ?" "お、おう…!" "おしまいっ"」
ダイキシャトル(イッツ、ミラクル!一転、良かった感しか残らないフレンドリーワールドにっ?!)
幼スペ 「…わあーっ!!お母ちゃん、二人とも仲良しで良かったねーっ?!」
お母ちゃん「お…おうっ!よ、よかったねースペ?」ナデナデ
幼スペ 「えへへっ…」ニコニコ
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/02(木) 20:52:53.55 ID:pQiOgPzM0
スズカ (俗に言うイチャラブ系と呼ばれる内容だったみたいですね…)
マルゼンスキー(…ロボット物で言えば、"出撃(きっかけ)"からいきなり"締め(賢者タイム)"になっちゃってて、肝心要な"変形合体(絡み)"と"必殺技(フィニッシュ)"が無くなってるじゃないのっ?!)
スズカ (…このように、好奇心旺盛なスペちゃんと、それを阻止せんとするお母ちゃんのイタチゴッコは、トレセン学園に入るまで続きました…)
マルゼンスキー(そっ、そんなに長くっ?!)
スズカ (…大自然に囲まれたこの環境の下、歪なまでの健やかさでスペちゃんの心体は育まれていったのです…。では何故このような事になってしまったのか?その後のお母ちゃんの様子をご覧ください…)
・・・・・・・・・・・・・・・・
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/02(木) 20:54:01.10 ID:pQiOgPzM0
今回はここまでです。
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