【二次創作】安価で進めるオリロンパ リミックス

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30 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:07:45.82 ID:MUdXCtmHO

瀬川「……そう言えば、さっきこそこそと何を話していたの?」

スグル「ああ、どうやら先程見回りの人が来ていたみたいなんです」

デイビット「まア、その内何処かで出会うだろウ。今早急という訳では無イ」

照星「にひひー先輩気になっちゃうっすか? あんま大した人じゃ無いっすよ」

瀬川「言っちゃうんだ……」

照星「あー気になったっすね? ここら辺徘徊してるみたいっす!」

デイビット「まあ気になるなら別の所へ移動する事をお勧めしよウ」

スグル「そうですね……行きましょう」

瀬川「はーい……」

次は体育館だっけ? また後ろから出てきたらどうしよっかな……

31 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:08:55.48 ID:MUdXCtmHO

――『体育館』――



スグル「……ここが体育館です」

瀬川「……そう」

そこは、何の変哲も無い体育館だった

バスケのコートやステージ。どれも学校で見たことのあるものばかり

だけど、そこには明らかな異物があった

「ホップ! ステップ!! グロォゥリアァァァス!!!」

「…………! ……………………っ!」

ステージの上でポーズを決め続けるのと端の方で素振り? をしている女の子

ぶっちゃけ、さっきの四人の方がまだ話が通じるんじゃないかと思うんだ

瀬川「……もう帰っていい?」

スグル「ダメですよ! ちゃんとお二人とも話さないと!」

嫌だなぁ……あんなのと話すの……?

仕方ない……覚悟を決めていきますか……


【どちらに話しかけますか?】
 1:ポーズを決め続けている生徒
 2:無言で素振りをしている生徒
 ↓2

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:10:33.34 ID:6zJqCO/Lo
1
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:10:57.47 ID:rcT9gOyr0
1
34 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:12:38.14 ID:MUdXCtmHO

1:ポーズを決め続けている生徒



スグル「すみませーん!」

「神よ! 何故オレにこの様な美しさを与えてしまったのだ!」

スグル「すーみーまーせーんー!」

「嗚呼! オレは鏡が憎い! 鏡よ鏡、どうかオレ以外の美しいものを教えてはくれないか!」

スグル「……ダメだ。聞いてくれないや」

瀬川「もういいじゃん。次に行こうよ」

私としても話さなくていいならそっちの方が何倍もいい

瀬川「それじゃ、私達は別の場所に行くからまた……」

「……待ちたまえ。美しいレディ」

瀬川「は?」

突然ポーズを止めて、私の近くに近づいてくる何者か

正直、見知らぬ男性に言い寄られるのは恐怖しか感じない

「美しい姿だ……名前は?」

瀬川「せ……瀬川……千早希……」

「エクセレンツ! 美しいお嬢さんには美しい名がよく似合う!」

飛田「そして、美しいお嬢さんの隣には最も美しい存在……飛田 弾(トビタ ハズム)が相応しいだろう!」



【超高校級のダンサー】
  飛田 弾(トビタ ハズム)



飛田「さあ、お嬢さん。オレの手を取りたまえ。そして二人でワルツを……」

瀬川「い……嫌っ!」

スグル「飛田さん! 今は忙しいので、お話は後でお願いします!」

飛田「そうか……仕方あるまい。オレはここで美しく舞っているとしよう」

そう言うと、再びステージに昇ってポーズを決め始める飛田君

絶対に一人で飛田君の所にはいかない。私はそう強く心に誓った

35 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:13:26.05 ID:MUdXCtmHO

2:無言で素振りをしている生徒



「…………! …………っ!!」

瀬川「あのー……少しいいかな?」

「…………っ! ……はぁ、はぁ」

瀬川「えっと、私は瀬川……」

「……ろ」

瀬川「…………は?」

何? 今、何て言ったのこの子?

「消えろ、と言ったんだ。売女風情が。僕の邪魔をするな」

瀬川「はぁ!?」

ば、ばい……!? って、初対面の相手に言う言葉じゃないよね!?

瀬川「ちょっと貴女……!」

「邪魔なんだよ。僕はお前と違う。暇な時間なんて無いんだよ」

それだけ吐き捨てると、また竹刀を振る作業に戻る

……正直、二度とこの子とは話したく無いからいいけどね

瀬川「……そう。それじゃ」

スグル「ま、待ってください! せめて名前だけでも……!」

「………………………………」

陰陽寺「……陰陽寺 魔矢(オンミョウジ マヤ)。超高校級のヒーロー」



【超高校級のヒーロー】
  陰陽寺 魔矢(オンミョウジ マヤ)



瀬川「ヒーロー……? この子が?」

どっちかと言うと、赤い方より黒い方のヒーローね

でも意外ね……てっきり剣道家とかかな。と思っていたのに

瀬川「……あれ? 女の子はヒロインじゃなかったっけ?」

聞こうと思ったけど、陰陽寺さんはもう素振りに戻っている

……また今度でいっか


36 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:14:12.21 ID:MUdXCtmHO

瀬川「……疲れた…………」

あの二人との会話は疲れる。いや、一人は話すらしてくれなかったけど

瀬川「スグル君、……スグル君?」

さっさと別の場所に行こうとして、気づいた。スグル君が何かを探している事に

スグル「えーっと……あれ?」

瀬川「スグル君、どうかしたの?」

スグル「いや……実は、この体育館は広いので、二人じゃ足りないから……」

スグル「もう一人、追加で探索している人がいるはずなんです」

瀬川「もう一人……?」

でも、後ろを振り返ってみても、周りを見渡してみても誰もいない

正確には、見たくない人が二人いるけど

瀬川「入れ違ったんじゃないかな? 私達も早く出ようよ」

スグル「そうなの……かな?」



「……待たれよ。スグル殿、瀬川殿」




37 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:14:48.64 ID:MUdXCtmHO

瀬川「……え? きゃあっ!?」

体育館から背を向けた途端、誰かが私の事を呼ぶ声がした

振り返ってみると、そこには全く見た事の無い女の子が立っていた

いや、格好だけは見た事がある……

瀬川「……ニンジャ? 何でニンジャ?」

口元を覆うスカーフに忍装束、どっからどう見たってくの一だ

「にゃあ!? 違うでござる! 拙者は忍者では無いのでござる!」

瀬川「嘘だっ!?」

その格好でその口調って、どう考えても狙ってやってるよね!?

スグル「あはは……自己紹介をお願いしていいですか?」

「む、かたじけないスグル殿……拙者とした事が、ついつい熱くなってしまったでござるな」

臓腑屋「拙者、臓腑屋 凛々(ゾウフヤ リリ)と申す……家事代行を承っているのでござるよ」



【超高校級の家事代行】
  臓腑屋 凛々(ゾウフヤ リリ)



瀬川「家事代行……?」

臓腑屋「呼んで字の如く、拙者は様々な家庭に雇われ、その家の家事を代行するのでござるよ」

スグル「臓腑屋さんは、ホワイトハウスや皇居の家事全般を行った事があるんですよね」

臓腑屋「そうでござる。改めて言われると照れるでござるな……」

顔を赤らめ、スカーフで顔を覆い隠す臓腑屋さん。その姿はまるで……

瀬川「……ニンジャだ」

臓腑屋「だから! 拙者は忍者では無いのでござる!」

38 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:15:35.01 ID:MUdXCtmHO

瀬川「ところで……臓腑屋さんは何処から来たの?」

瀬川「体育館は一通りみたけど、貴女の姿は見当たらなかったよ?」

こんな目立つニンジャ、ちらっと見ただけでも判ると思うんだけど……

臓腑屋「ふむ、スグル殿は兎も角瀬川殿は先程お二方と会話をしていたが故……」

臓腑屋「拙者の動向には気づかなかったのでござろうな」

……もうそのござる口調には突っ込まない

臓腑屋「本来は飛田殿、陰陽寺殿と体育館の探索をするのでござるが……」

臓腑屋「お二方が体育館に来た途端、勝手にサボり始めたのでござるよ」

確かに、あの二人の辞書からは協調性の単語が抜けている気がする

臓腑屋「故に、拙者はまず体育館の屋根へと登り周囲の確認をしたのでござる」

瀬川「は?」

今、さらっと屋根へ登ったって言った?

臓腑屋「しかし、屋根からは外の様子がわからず仕舞。そこでスグル殿と瀬川殿が来てくれたのでござる」

スグル「そうだったんですか……」

あ、スグル君はもう流す方向なのね。それが当たり前って認識なのね

臓腑屋「……瀬川殿は、まだ一階のエリアしか探索していないのでござろう?」

臓腑屋「であれば……地下施設へと向かうといいでござる」

瀬川「地下施設……わかった。スグル君、案内してよ」

スグル「わかりました!」

臓腑屋「瀬川殿、達者で。拙者はまだ体育館を調べておくのでござる」

瀬川「ありがと! 臓腑屋さん!」

臓腑屋さん……変な口調と格好だけど、間違いなくこの中では常識人だよ……!


39 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:16:16.37 ID:MUdXCtmHO

瀬川「……この学園って、地下にも施設があるんだね」

学園を歩きながら、スグル君とお話する

スグル君はニコニコ笑いながら、少しだけ施設の事を教えてくれた

スグル「はい……地下には図書室、ゲームセンター、AVルームがありましたよ」

瀬川「図書室はまあいいとして……ゲーセンやAVルームって……」

明らかに学校にあっていい施設じゃないよね……

でもAVルームはいいかな。大きな画面でアニメ見るのも迫力あっていいかも

瀬川「……って、これって扉?」

そんな事をぽやぽや考えていたら、偶然にも扉を発見した

……もしかして、ここから出られる?

スグル「……あっ、瀬川さん!」

予想通り、扉は全く開かない、けど……!

瀬川「スグル君も手伝って! もしかしたらここから……!」

40 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:17:03.14 ID:MUdXCtmHO

「ダメダメ! そっちは開かないよー」

「照星の嬢ちゃんや陰陽寺の嬢ちゃんも開けられなかったんだ。止めときな」

瀬川「……貴方達は?」

とたとたと廊下を走る音。それは、新しい超高校級の人との出会いを告げていた

「見回りをしているのだ! えへん!」

偉そうに胸を張る女の子。見回りってサボり扱いされている事を知ってるのかな

「まあそいつは建前で……単に若い連中に任せて休んでるだけだけどな」

あ、サボりなのは認めるんだ。この男の人……煙管持ってるけど、もしかして大人の人なの?

スグル「休憩もいいですけど……二人も、真面目にやってくださいね?」

「てへぺろ! ごめんなさーい!」

「はっはっは! 若ぇのにしっかりした坊主じゃねえか!」

若い飛ばして誤魔化す二人。とりあえず自己紹介でもしておこうかな



【どちらに話しかけますか?】
 1:どことなく幼い雰囲気の生徒
 2:煙管を持った和服の男性
 ↓2

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:17:33.89 ID:zRPa5PnW0
またパクリか
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:18:35.53 ID:mG9JOv8q0
43 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:20:29.62 ID:MUdXCtmHO

2:煙管を持った和服の男性



「ま、ぼちぼちやってこうや。俺は……」

スグル「ちょ、ちょっと! 何しているんですか!?」

「あ? 何って煙草だよ。吸っちゃ悪い事でもあんのか?」

瀬川「悪い事って……貴方何歳?」

「ざっとこんなもんだな」

三本の指を伸ばして揺らす。えっと、それってつまり……

瀬川「……アラサー?」

「そういうこったな。んじゃ、さくっとやらせてもらおうかね」

竹田「俺は竹田 紅重(タケダ ベニシゲ)だ。株式会社竹田屋の代表取締役をやっている」



【超高校級の玩具屋】
  竹田 紅重(タケダ ベニシゲ)



瀬川「代表取締役って……社長!?」

スグル「竹田さんは、老舗玩具店の跡取りなんだそうです」

瀬川「三十代で取締役だなんて、凄いです! お若いのに素晴らしい手腕なんですね!」

スグル「せ、瀬川さん?」

今の内に媚びを売っておけば、後の活動に有利になるわね!

竹田「おいおい、オッサン相手にすり寄るのは止めとけよ? 俺はそういうのは好きじゃねえ」

竹田「ま、若いってのはいいこった。オジサンとも仲良くしてくれよ。はっはっは!」

そう言ってべしべしと私とスグル君の肩を叩く。煙草の匂いがキツイ……!


44 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:21:27.30 ID:MUdXCtmHO

1:どことなく幼い雰囲気の生徒



「そこのキミ! お名前は?」

ぴしっ。と女の子に指を差された

瀬川「瀬川千早希よ。コスプレイヤーをやっているわ」

「そっか! コスプレイヤーって楽しそうだね!」

「こう……アニメのキャラをキラキラってやるの!」

瀬川「わかるの? やっぱりコスプレの醍醐味はね……」

スグル「あの、自己紹介をお願いしてもいいですか?」

「はーい! わかり前田のクラッカーだよー!」

天地「りぼんちゃんはね、天地 りぼんちゃん! なんと! 先生なのだ!」



【超高校級の家庭教師】
  天地 りぼん(アマチ −−)



瀬川「……え、天地さんって先生なの?」

先生って言うより、どちらかと言えば問題児っぽいんだけど?

スグル「何でも、天地さんに教わった子は絶対に夢が叶うとかなんとか……」

瀬川「…………マジで?」

天地「お代は要らないよ、何故なら教え子の笑顔が報酬だから!」

天地「さあ行こう! ビッグニュースを作っていこう!」

…………人は見かけによらないわね、ホント

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:21:46.60 ID:zRPa5PnW0



……突然だけど、私は、『夢』って都合のいい嘘だと思う



現実ではあり得ない事も、夢の中でなら簡単に夢を作り出せるんだ



世界は嘘で溢れている/世界は夢を求めている



嘘は真実よりも素晴らしい/夢は現実よりも素晴らしい



嘘で世界は変わっていく/夢で視界は歪んでいく



そして、私は……/そして、私は……


46 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:22:17.37 ID:MUdXCtmHO

瀬川「つ、疲れた……」

天地さんも竹田さんも、悪い人じゃないみたいだけど……

何て言うか……体が、相手のテンションについていけない……

天地「情けないぞーちさっち! 青春はまだまだこれからなのだ!」

竹田「それは俺には辛い一言だなぁ……」

スグル「あの、お二人は地下施設に居たんじゃなかったんですか?」

天地「面白くなさそうだからサボっちゃいました! ごめーんねっ!」

竹田「俺は煙草が吸いたくなってな、ついでに逃げてきたってワケよ」

スグル「あははは……」

瀬川「因みに、地下施設にいる人達ってどんな人なの?」

竹田「ああ、確か出るときにちらっと見たら喧嘩してたな」

スグル「大変じゃないですか!?」

天地「と、言うわけで走るのだ! 太陽は待ってくれないぞ!」

瀬川「なんか……都合よく追い出されてない? 私達……」

スグル「そんな事より……急ぎましょう。多分図書室の方だと思います!」

慌ただしく廊下を走る。急がないと……!

って、もう喧嘩になっているなら私達が急ぐ理由ってないよね?


47 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:23:06.79 ID:MUdXCtmHO

――『図書室』――



スグル「……あれ?」

瀬川「二人いるけど……喧嘩なんてしてないじゃない」

図書室では静かにしましょう。そんなの常識だもんね

本を読んでいる二人は、自分の世界に没入しているみたいで私達の事に気づいていない

瀬川「……どうする? 邪魔しちゃ悪いし違う所にいく?」

スグル「そう、ですね……お二人には悪いですが、今は喧嘩している人を……」

「…………その必要は無い」

瀬川「え?」

「……さっき、一人仲裁に向かった。今頃は頭も冷えているはず」

スグル「そうなんですか……焦って混乱させてしまいました……」

「……それよりも、自己紹介をするべき。私は貴女の事を知らない」

瀬川「そうね……私は……」

……あれ、この娘さっき見たような?

瀬川「…………瀬川千早希よ」

「……そう。いい名前、気に入った」

まあ、後で聞けばいいかな……それよりももう一人はずっと本を読んでるわね

自己紹介がてら、話してもいいけど……?



【どちらに話しかけますか?】
 1:先程会った様な気がする女子生徒
 2:ずっと本を読み続けている生徒
 ↓2

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:24:22.32 ID:6zJqCO/Lo
2
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:24:25.50 ID:rcT9gOyr0
2
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:24:31.10 ID:zRPa5PnW0
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:24:41.10 ID:ZrihMxLlo
1
52 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:25:36.26 ID:MUdXCtmHO

2:ずっと本を読み続けている生徒



スグル「すみません、自己紹介を……」

「……………………」

スグル「あの、少しお話を……」

「……………………」

スグル「……どうしましょう。全く聞いてくれません」

陰陽寺さんと似たタイプね……でも、相手は男の子。なら……

瀬川「まぁまぁ、ここは私に任せて」

スグル「……どうするんですか?」

瀬川「こうするの……よっ!」

背中に回って……こう、むにっと!

「……!? うわぁあああっ!?!?」

スグル「うわっ! 大丈夫ですか!?」

瀬川「少し刺激が強すぎたかな……?」

椅子から転げ落ちた男の子は、ビクビクしながらこっちを睨む

「な、な、何すんだよ……!」

瀬川「いやー自己紹介してくれなかったからさ」

瀬川「私は瀬川。君の名前は?」

「そ、そうかよ。お、俺の、俺は……」

吊井座「つ、つ、吊井座 小牧(ツルイザ コマキ)だよ……」



【超高校級のイラストレーター】
  吊井座 小牧(ツルイザ コマキ)



瀬川「イラストレーター……?」

吊井座「う、嘘じゃねえよ! こ、この本の挿絵だってお、俺がやったんだ!」

見せてきたイラストは凄く可愛くて上手い絵だった。ペンネームはコマ……

吊井座「も、もういいだろ。早く向こうへいけよ」

瀬川「……もう一回してあげよっか?」

吊井座「いっ……!? いいっての!?」

53 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:26:34.11 ID:MUdXCtmHO

1:先程会った様な気のする女子生徒



瀬川「ねえ、貴女もしかして……」

「……? 気になる事でもあった?」

距離があったから自信が無かったけど、間違いない。もしかして彼女は……

瀬川「貴女……朝日君のお姉さん?」

とろんとした朝日君と比べると、キッとした雰囲気だけどこの人は……

「…………違う」

瀬川「えっ!?」

違うの!? 結構自信あったのに!?

「……私は、妹。尤も、私はあんなのを兄とは認めていない」

瀬川「あ、妹だったの……」

月乃「御伽 月乃(オトギ ツキノ)。朝日とは双子の兄妹」



【超高校級の童話作家】
  御伽 月乃(オトギ ツキノ)



瀬川「へぇー双子なの……通りでそっくりな訳だわ」

瀬川「……って、朝日君は貴女の事を一言も話してなかったわよ?」

月乃「……アレは私の事なんてどうでもいいみたい」

……複雑な関係みたいね。あんまり踏み込むのは止めましょう

月乃「……兄の事なんかいい。瀬川の事を知りたい。色々と」

……訂正。やっぱりこの娘朝日君の妹だわ


54 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:27:25.63 ID:MUdXCtmHO

月乃「……そう。天地と竹田が」

吊井座「くそっ! アイツら、やっぱりサボってんじゃねーか……!」

月乃さんは呆れ、吊井座君は怒っている

まあ、先生と大人がサボっていたら文句の一つも言いたくなるよね

スグル「あはは。お二人ともそんなに怒らず落ち着いて……」

吊井座「な、舐めやがって……! どいつもこいつも俺を……!」

月乃「……ここはもういい。他はAVルームに揃っているはず」

月乃「……二人は早く行くといい。ここは私に任せて、さあ」

瀬川「わ、わかったわ……」

兄と比べると淡白な感じだけど、頼りになるわね

それじゃ、最後? の人達に会いに行くとしますか!

55 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:28:11.75 ID:MUdXCtmHO

――『AVルーム』――



「馬鹿にしたね!? 今、ボクの事を馬鹿にしたよね!?」

「うっさいなー! ウチは馬鹿にしたんやなくて、事実を言うたの!」

「ボクをダサいって! ボクをセンスの無い奴って言ったじゃないか!」

「だーかーら! それは事実や言うとるやろ、このアホナスビ!」

「アホナスビ!?」

スグル「……あれ?」

瀬川「……喧嘩、収まってないわね」

「……んー? スグル、その人が新しい人なん?」

スグル「はい! 彼女は瀬川 千早希さんです。コスプレイヤーなんですって」

瀬川「よろしくね。二人とも」

「よろしく! ボクは超高校級の中でも選ばれた人間なんだ!」

「なーにが選ばれた人間や……単にくじ引きで一等当てただけやろー?」

「う、うるさいな! 選ばれたのには間違いないだろ!?」

……見てわかる位相性が悪いわねこの二人

さっさと自己紹介を終わらせて、会話を打ち切らせた方が良さそうね



【どちらに話しかけますか?】
 1:派手な外見の女子生徒
 2:やたら自信に満ちた生徒
 ↓2


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:29:16.59 ID:rcT9gOyr0
1
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:29:21.48 ID:pd2gEoqDO
1
58 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:30:53.39 ID:MUdXCtmHO

1:派手な外見の女子生徒



「おー、アンタ瀬川って言うんか。よろしゅうな!」

瀬川「よ、よろしくね……」

「あーウチの口調が気になるんか? あんまし気にせんといてーや」

方言……の、割りには、服装がギャル寄りなのよね

照星さんがスポーティな軽さだとしたらこの娘はハラジュクにいそうな……

「にしても、コスプレイヤーってアニメのキャラの物真似やろ? にしてはセンスええなー!」

瀬川「ホント!? キャラの物真似って訳じゃないけど、素直に嬉しい!」

「いやー最近のアニメも侮れんなー。ウチももっと精進せなアカンな」

古河「ウチは古河 ゆめみ(コガ −−)言うんや。スタイリストやっとるんやでー」



【超高校級のスタイリスト】
  古河 ゆめみ(コガ −−)



古河「服の取り合わせに悩んどるならウチの所に来るとええでー!」

スグル「あ、ありがとうございます……」

瀬川「私もお願いしてみようかな……」

古河「ええでええで! ウチは去るモン追わんし、来るモンは拒まんわ!」

スタイリストね……いつか、私もコスプレじゃない私服を見てもらおうかな

59 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:32:13.82 ID:MUdXCtmHO

2:やたら自信に満ちた生徒



「遅いじゃないか! もっとテキパキと行動しなきゃ!」

スグル「ご、ごめんなさい!」

「全く、キミがちゃんとしないと皆に迷惑がかかるんだぞ!」

瀬川「ねえ、自己紹介を……」

「ああゴメンゴメン! スグルクンが遅いから注意してたんだよ、注意!」

ウザいわね……こういう先輩風吹かせまくる人って大概ロクでもないのよね

「それで、自己紹介だよね? なら速く終わらせようか」

御影「ボクの名前は……御影 直斗(ミカゲ ナオト)だよ」



【超高校級の幸運】
  御影 直斗(ミカゲ ナオト)



瀬川「御影君は何の才能なの?」

御影「ふっふっふ……ボクの才能は、超高校級の幸運なんだ!」

超高校級の幸運……? 確かになんか凄そうな才能ね……

スグル「超高校級の幸運は、全国の平均的な高校生から抽選で選ばれるんです」

瀬川「……え? じゃあ、本人はそんなに凄くないの?」

しかも、全国の平均的って……

御影「そ、そんな事無いって! ちゃんと実力だってあるんだ!」

御影「無くしていた消しゴムがタンスの奥から出てきたりとか…………」

……ショボい。どうやら本当に普通の人みたいね

60 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:32:54.63 ID:MUdXCtmHO

「……あら? スグル君、その人は………」

スグル「あっ……!」

古河「おーどこ行ってたん? 御影が急に騒いどって苦労したわー」

御影「さ、騒いでないだろ!?」

二人を宥めていると、誰かが新しく部屋に入ってきた

見た目だけだと才能がわからないけど……

なんとなく、こう、オーラみたいなものが感じられる

瀬川「貴女も超高校級の生徒?」

「ええ。宜しくね。瀬川さん」

瀬川「……あれ? 名乗ってないよね?」

「職業柄耳はいいの。古河さんと御影くんと話していたのが聞こえたのよ」

瀬川「へぇ……」

手を口許に当ててくすくすと笑う。仕草の一々があざといわね

月神「私の名前は月神 梓(ツキガミ アズサ)。超高校級のアイドルよ」



【超高校級のアイドル】
  月神 梓(ツキガミ アズサ)


61 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:33:46.54 ID:MUdXCtmHO

瀬川「アイ、ドル……?」

月神「そうよ? 私はアイドルとして、超高校級に認定されたの」

瀬川「……そう、なんだ」

月神「……どうかしたの? 具合でも悪いのかしら?」

瀬川「だ、大丈夫だよ……」

……私だってアイドルなのに、私は超高校級に選ばれなかった

月神さんは私よりもずっと努力して……だから、超高校級になれて……

なら、私は……?

スグル「……? 瀬川さん?」

瀬川「あはは、何でもないってー!」

瀬川「それで……これからどうしよっか。そもそも、ここってどこ?」

さっきからずっと気になっていた疑問。

それを口にした途端、まるで見計らっていた様なタイミングでソレは流れた



『えー、そろそろ全員のチュートリアルが終わったかな?』

『オマエラに告ぐ! 至急、学園の正門まで集合してくださーい!』


62 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:34:45.92 ID:MUdXCtmHO

瀬川「え…………?」

今のアナウンス、何……?

月神「今の……機械音声みたいだけど……」

吊井座「お、お、おい! いいい、今の放送は何なんだよ……!?」

月乃「…………私は、私達を浚った、犯人のものだと思っている」

古河「おー月乃に吊井座も来たんか」

御影「学園の正門って……あの開かなかった扉の事だよね?」

月神「きっと、皆も今の放送を聴いているはず……急ぎましょう!」

月神さんの号令と共に、集まっていた皆は足早に外に出ていく

私は……なんとなく、彼女の指示には従いたくなかった

スグル「……行きましょう、瀬川さん」

瀬川「……そうだね、行こう!」

待ってくれていたのか、スグル君が声をかけてくれた

……グズグズしていたら皆に何か言われるかもしれない。私は正門へと走っていた

63 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:35:43.82 ID:MUdXCtmHO

――『正門前』――



スグル「……あっ! 皆さん!」

竹田「よう。坊主共で最後みてえだぜ」

照星「にっひひ! スグルんは遅れたから罰ゲームっすよ!」

臓腑屋「そんな事をしている場合ではないでござろう……」

朝日「あは。月乃ちゃん、そっちはどうだったぁ?」

月乃「…………黙って、変質者」

飛田「その冷たい眼差し……美しい!」

駆村「正気か? お前は……?」

デイビッド「これで16名……当初にいた数が揃ったナ」

陰陽寺「もういいだろう。僕はもう戻らせてもらうからな」

御影「それフラグ! フラグだから!」

予想通り、正門前には今まで出会った人達が揃っていた

だけど……正門が開く気配は欠片も無い。いったいなんでここに呼んだの……?

64 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:36:30.83 ID:MUdXCtmHO

古河「なーなー皆ー、この扉って、まだ開かんの?」

吊井座「そ、そんなの試してみればいいだろ。確かめてみろよ」

天地「よーし! りぼんちゃんキックでブチ破ってみよー!」

月神「止めた方がいいわ……何があるかも判らないもの」

スグル「そうですね……何か危険があるかもしれませんし……」

正門の前は大騒ぎ。不安になる人、冷静に分析する人、我関せずな人……

私はどこの輪にも入れ……入らず、ぽつんと隅に立っていた

速く開いてくれないかな。なんて思った瞬間、がちゃりと大きな音がした

御影「……んっ? 今、音がしたよね?」

駆村「よし……皆は離れていろ。まず俺が確めてみようか」

駆村君が扉を少し開く。すると……

月神「……きゃっ! 眩しい……!」

瀬川「目……目がぁ……!」

スグル「…………くっ!」

外の世界から漏れ出た光が私達を包む。そのまま、私達は……

65 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:37:10.40 ID:MUdXCtmHO

月神「……皆! 大丈、夫……!?」

臓腑屋「む……な、なんと……にゃあ!?」

竹田「……おい、これは俺がボケ始めている訳じゃねえよな?」

古河「な、なんで……ウチらはいつの間に外に出とったんや?」

目を開けた時、そこは学園の中じゃなくて……外だった

でも、私には外に出た覚えが無いのに……

御影「……うっ!? うわあぁぁ!?」

駆村「大丈夫か、御影……なぁ!?」

瀬川「な……何アレ!?」

御影「なんだよ……なんだよ、アレの中にボク達はいたの!?」

吊井座「あ、あ、あんなの……ただの廃墟じゃねーか……っ!」

後ろを振り向くと……なるほど。皆が驚いた理由がわかった

そこは一階部分以外は鉄骨が生え、鉄筋が剥き出しになった……廃墟と呼ぶに相応しい場所だった

66 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:38:05.25 ID:MUdXCtmHO

「廃墟? いやいや、そんな事を言ったらダメだよ」

「何故なら……これからオマエラが住む所なんだからね!」

月乃「…………誰?」

飛田「何だ? 今のブサイクな声は」

陰陽寺「お出ましか、姿を現せ」

唐突に響く可愛らしい声。皆は声の聴こえた方へと向き直った

「うぷぷ……いいでしょう! なんだかんだと聞かれたら!」

答えてあげるが世の情け! って、いけないいけない。ここは自重して……

「答えてあげるが世の情け! ボクはモノクマ!」

ぴょいーん

モノクマ「この学園……NEO才囚学園の学園長なのだーっ!!」



【(NEO)才囚学園学園長】
  モノクマ



67 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:38:58.29 ID:MUdXCtmHO

天地「モノクマ……? 何それ?」

古河「ダサいデザインやなぁ……」

竹田「なんつうか、子供向けアニメに出てくるキャラみてえだな」

駆村「いや、デザインはどうでもいい。今あの熊は何て言った……?」

吊井座「ネ、ネオ才囚学園って何なんだよ、それ……」

照星「如何わしいホテルみたいな名前っすね。ネオ才囚学園!」

モノクマ「ネオじゃなくてNEO! アルファベットのN、E、O!」

モノクマ「これはテストに出るからね、しっかり覚えておいてね」

天地「はいはーい! りぼんちゃんは覚えましたー!」

臓腑屋「いやいやいや! ここの場所なぞどうでもよかろう!?」

デイビッド「肝心要は最後の部分ダ。ワタシの聞き間違いでなけれバ……」

朝日「私達が住む所って……これってどういう事なのぉ?」


68 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:39:38.69 ID:MUdXCtmHO

モノクマ「言葉通りの意味だよ?」

モノクマ「オマエラには、これからこの学園で過ごして貰います!」

御影「過ごすって……どのくらい?」

モノクマ「期限? 期限はね……なんと、一生涯! 寿命でお亡くなりになるまでです!」

瀬川「えぇ!?」

スグル「なっ……! 一生……!?」

一生をここで過ごせ……? いきなり何を言っているの、モノクマは……!

竹田「ほーぅ、一生ねぇ」

照星「赤ちゃん何人出来るっすかね? いひひっ!」

月乃「…………そう」

瀬川「……アレ?」

焦る私とは対照的に、皆の反応は冷たいものだった

まるで、私だけが別の世界に来たみたいな……そんな違和感が私を支配していた


69 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:40:24.78 ID:MUdXCtmHO

モノクマ「……あれ? あれあれあれあれあれあれ?」

モノクマ「ちょっと……何でオマエラそんなに落ち着いてるの?」

モノクマ「もっとさぁ……な、なんだってー! とか……嘘だドンドコドーン! とかさぁ……」

モノクマ「そんな冷静になられるとか、ぶっちゃけありえなーい!」

デイビッド「御託はいイ、それで、この共同生活はどうすれば終わル?」

吊井座「そ、そうだ。ずっとここに居るとかふざけんなよ……」

モノクマ「ふざけているのはそこの忍者かぶれでしょ?」

臓腑屋「だから! 拙者は!」

モノクマ「ま、そう言うだろうと思っていたんで……特別措置を用意しました!」

瀬川「特別措置……? それってどうすればいいの?」



モノクマ「……人が人を殺すことだよ」



70 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:41:16.79 ID:MUdXCtmHO

瀬川「………………………………」

瀬川「………………え?」

人が、人を殺す? この中から出るには誰かを殺さないといけない……?

モノクマ「才能溢れるオマエラは、ここで保護しないといけないのです」

モノクマ「ですが、この中で最も優れた才能には、特別措置としてこの学園から卒業出来るのです!」

モノクマ「殺るなら今の内だ! 先手必勝、見敵必殺、サーチ・アンド・デストロイ!」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ! ここは殺しのコロッセオなのだー!」

スグル「そんな……絶対に認めない……!」

モノクマ「なら、諦めてここで永住するんだね! やれるものならね!」

瀬川「そんな……そんなの……っ!」



ここで永遠に過ごすか……誰かを殺すか

そんな選択を、モノクマは私に突きつけてきたんだ

…………絶望。そんな単語が頭をよぎる

皆も、私と同じ様に絶望に震えて……


71 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:42:07.62 ID:MUdXCtmHO







月神「―――ね? 皆、私の言った通りでしょう?」


72 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:42:48.55 ID:MUdXCtmHO

瀬川「……え?」

モノクマ「……は?」

月神「でも……幾らなんでもやり過ぎだと思うわよ?」

吊井座「お、驚かせやがって……」

駆村「それにしても、随分と悪趣味な番組を考えたな……」

デイビッド「ハ、ハ、ハ! ニホンのバラエティーはクレイジーだナ!」

瀬川「ば、番組? バラエティー?」

月神「ああ……瀬川さんには、まだ言っていなかったわね」

月神「これはきっと……テレビのバラエティー番組の一つなのよ」

朝日「常識的に考えて、私達全員が気づかれずに運ぶなんて無理だしねぇ」

月乃「……きっと、大掛かりなドッキリ番組の一つだと思っている」

御影「まあ? ボクは殺れるけどね? 本当だからね!」

瀬川「そ、それもそうだよね……」

な、なんだ……番組の演出だったんだ……

馬鹿だな、私……本気にして慌てるなんて恥ずかしいよ……

73 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:43:42.16 ID:MUdXCtmHO

モノクマ「ちょ……ちょっと待ってよ! 何勝手に決めつけてるの!?」

モノクマ「マジなんですけど! ガチのマジでモノホンなんですけど!」

モノクマ「テレビ番組なんて嘘まみれのものなんかと一緒にしないで欲しいんですけど!」

陰陽寺「うるさいぞ。貴様のその気色悪い面を叩き割ってやろうか」

飛田「全く、オレの出る番組ならば……」

飛田「マスコットも美しいものを用意するのが筋というものだろう!」

古河「こんな怪しいモンが出てきた時点で興醒めやけどなー」

照星「でも、自分は遠目で見たら可愛いと思うっすよ!」

竹田「最初はそれなりに雰囲気があったけどよお、殺せだのなんだので一気に察したな」

天地「りぼんちゃんの目は誤魔化せないのだ! ふふん!」

モノクマ「……悲しいなぁ。これが現代の闇というヤツなのかなぁ」

モノクマ「やっぱりネット社会は悪なのです。実物を見ずに、情報だけで決めつける欠陥品なのです」

臓腑屋「む……何やらぶつぶつと言っておるでござるが?」

御影「あのーさっきから何を言って……」

74 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:44:35.56 ID:MUdXCtmHO









モノクマ「と、言うわけでボクの本気度を見せる為に見せしめをしまーす!」

モノクマ「おいでませ! 極大雷撃召喚魔法、『ゼウスの雷霆』!!!」








75 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:45:03.15 ID:MUdXCtmHO

……ドスッ!





瀬川「……え?」

モノクマがそう叫ぶと、空から一筋の光が降り注いだ

落ちてきた光は、熱と轟音を引き連れて私の、目の前……






スグル「………………………………え?」

スグル君の胸を、貫いていた


76 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:45:46.14 ID:MUdXCtmHO

御影「………………は?」

月神「い……いやぁあああっ!!」

照星「だ、大丈夫っすか!? これも番組の演出なんっすか!?」

臓腑屋「そんな訳ないでござろう!? 早く手当てを施さねば……!」

駆村「……! まだ息があるぞ!」

陰陽寺「……どけっ!」

モノクマ「はいそこまでー! 全く、どうしてくれるんだよ!」

モノクマ「オマエラが疑うせいで、無駄に死にかけにしちゃったじゃないか!」

スグル「………………ぅ、あ」

モノクマ「ま、スグルクンはボクが助かるので持っていきまーす!」

モノクマ「それじゃあオマエラ、良いコロシアイ学園生活を〜!」

瀬川「………………嘘、だよね?」

ぽつり、ぽつりと呟く。そうであって欲しいという願いを

目の前の出来事が現実のものだって、手に付いた血の暖かさで分かっているのに

77 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:46:21.93 ID:MUdXCtmHO










私は世界を俯瞰する

混乱する人、冷静であろうとする人、未だに状況を飲み込めていない人……

これが、私達の始まり。嘘と本当が入り交じる世界の原点

私は、そんな世界で……ただ、立ち尽くす事しか出来なかった








78 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:46:48.86 ID:MUdXCtmHO









【PROLOGUE】
  再誕 −Re:Birth− 【終】 








79 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:47:20.70 ID:MUdXCtmHO




アイテム:『NEO才囚学園校章』

解説:プロローグを見終えた証。本来の才囚学園のものとは色が反転している
   学園内の超高校級の生徒達は、全員この校章を何処かに身に付けている



80 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 21:48:22.53 ID:MUdXCtmHO
本日はここまで。今作はこのメンバーで進めていきます
後で生徒名簿を貼っておきます。質問や感想などあればどうぞ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:58:35.74 ID:rcT9gOyr0
乙 新作も期待
82 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 23:59:13.32 ID:EfgBs+1yO

【生徒一覧】

【女子】その1
※身長、胸囲はフィーリングなので、おかしい場合は目を瞑ってください

【名前】瀬川 千早希(セガワ チサキ)
【才能】超高校級のコスプレイヤー
【身長】167cm
【胸囲】87cm
【好きなもの】クレープ
【嫌いなもの】カメラフラッシュ

【名前】天地 りぼん(アマチ −−)
【才能】超高校級の家庭教師
【身長】161cm
【胸囲】77cm
【好きなもの】プラネタリウム
【嫌いなもの】宝くじ

【名前】御伽 月乃(オトギ ツキノ)
【才能】超高校級の童話作家
【身長】172cm
【胸囲】94cm
【好きなもの】雲
【嫌いなもの】尖ったもの

【名前】陰陽寺 魔矢(オンミョウジ マヤ)
【才能】超高校級のヒーロー
【身長】166cm
【胸囲】74cm
【好きなもの】竹刀
【嫌いなもの】ハムスター


83 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/20(金) 23:59:43.81 ID:EfgBs+1yO

【女子】その2

【名前】古河 ゆめみ(コガ −−)
【才能】超高校級のスタイリスト
【身長】170cm
【胸囲】88cm
【好きなもの】流行りもの
【嫌いなもの】水たまり

【名前】臓腑屋 凛々(ゾウフヤ リリ)
【才能】超高校級の家事代行
【身長】165cm
【胸囲】82cm
【好きなもの】干したての布団
【嫌いなもの】火事

【名前】月神 梓(ツキガミ アズサ)
【才能】超高校級のアイドル
【身長】168cm
【胸囲】85cm
【好きなもの】ぬいぐるみ
【嫌いなもの】パクチー

【名前】照星 夕(テルホシ ユウ)
【才能】超高校級の柔道家
【身長】169cm
【胸囲】88cm
【好きなもの】マット
【嫌いなもの】避難訓練


84 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 00:05:04.53 ID:Zkd61Hw0O

【男子】その1

【名前】御伽 朝日(オトギ アサヒ)
【才能】超高校級のショコラティエ
【身長】174cm
【胸囲】80cm
【好きなもの】ハートマーク
【嫌いなもの】猫

【名前】駆村 沖人(カケムラ オキト)
【才能】超高校級の地域振興委員
【身長】184cm
【好きなもの】時雄島
【嫌いなもの】嵐

【名前】神威 スグル(カムイ −−)
【才能】超高校級の???
【身長】162cm
【好きなもの】マカロン
【嫌いなもの】絆創膏

【名前】竹田 紅重(タケダ ベニシゲ)
【才能】超高校級の玩具屋
【身長】192cm
【好きなもの】狩猟
【嫌いなもの】ハイテクノロジー


85 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 00:05:32.01 ID:Zkd61Hw0O

【男子】その2

【名前】吊井座 小牧(ツルイザ コマキ)
【才能】超高校級のイラストレーター
【身長】175cm
【好きなもの】日陰
【嫌いなもの】〆切間近

【名前】デイビット・クルーガー
【才能】超高校級のプロファイラー
【身長】187cm
【好きなもの】陰謀論
【嫌いなもの】イエダニ

【名前】飛田 弾(トビタ ハズム)
【才能】超高校級のダンサー
【身長】198cm
【好きなもの】美しいもの
【嫌いなもの】もんじゃ焼き

【名前】御影 直斗(ミカゲ ナオト)
【才能】超高校級の幸運
【身長】167cm
【好きなもの】醤油ラーメン
【嫌いなもの】ピーマン


86 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 00:09:25.10 ID:Zkd61Hw0O
他にも何か要望があれば載せておきます
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 00:10:38.15 ID:hrBUicGLO
パクり?
88 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:42:36.47 ID:xM6HQh06O
更新する前に、少し判定を
瀬川さんとスグル君を除いた、生徒名簿順です
↓1〜14(連投推奨)

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:43:13.87 ID:3b2aBDrJ0
90 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:43:58.51 ID:xM6HQh06O
忘れていました。80以上で……
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:44:18.50 ID:3b2aBDrJ0
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:46:15.13 ID:1D/mJ1CDO
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:47:08.79 ID:3b2aBDrJ0
94 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:47:46.02 ID:tZNdPaOxO
連投
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:49:06.27 ID:3b2aBDrJ0
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:50:00.11 ID:1D/mJ1CDO
97 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:50:08.49 ID:tZNdPaOxO
連投
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:50:23.54 ID:3b2aBDrJ0
99 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:50:52.16 ID:tZNdPaOxO
連投
100 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:51:26.33 ID:tZNdPaOxO
連投
101 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:51:54.85 ID:tZNdPaOxO
連投
102 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:52:22.48 ID:tZNdPaOxO
連投
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:52:34.58 ID:3b2aBDrJ0
104 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:53:39.97 ID:tZNdPaOxO

天地:87
月乃:51
陰陽寺:50
古河:13
臓腑屋:79
月神:2
照星:27
朝日:11
駆村:49
竹田:54
吊井座:16
デイビット:33
飛田:85
御影:48

結果:天地と飛田

ありがとうございました。それでは開始します

105 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:54:15.31 ID:tZNdPaOxO

「……前に、ネットの掲示板で見たことがあるんだ」

スグル君が見せしめとして攻撃され、モノクマが去って……

現実を直視して、ようやく、誰かが口を開いた

御影「希望ヶ峰学園は才能を磨く為に、色んなヤバい事をしてるって……」

御影「その中には超高校級の生徒を監禁して、コロシアイをさせているって……」

照星「ま、マジっすか……!?」

吊井座「お……おい! それってよ……!」

竹田「俺達の状況と同じ……だな」

飛田「あ……アンタッチャブルっ!」

御影「クソっ! こんな事になるなら断れば良かったよ!」

デイビット「ハ、ハ、ハ! これは随分と面白くなってきたナ!」

古河「どこがや……! 最悪の間違いやろこんなん……!」

皆も、ようやく理解し始めたんだ

……目の前の現実に、絶望しか無い事を

106 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:54:44.26 ID:tZNdPaOxO









【Chapter1】
  君達死ニタマフ事無カレ








107 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:55:36.65 ID:tZNdPaOxO

月神「……皆、落ち着いて!」

天地「……? どしたの、あずにゃん」

月神「あずにゃん……? いや、今は私の話を聞いて欲しいの」

月神「私達の今の状況……それは、決していいものではないわ」

陰陽寺「そんなもの、見ればわかる」

駆村「それはそうだが……クッ!」

月神「だけど……これが、フィクションの演出でないのなら……」

月神「今頃、世間は大騒ぎになっているはずよ」

臓腑屋「そ……そうでござる! 拙者ら超高校級の生徒が姿を消せば……」

臓腑屋「世間や、皆の衆や、拙者らの家が黙っていないでござるよ!」

照星「おお! 月神先輩流石っす!」

……そう、なのかな?

私はともかく……皆の家が、助けを呼んでくれているのかな?

108 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:56:32.60 ID:tZNdPaOxO

月神「だったら、私達はここがどんな所なのか調べる必要があるわ」

月神「ここが何処にあるのか。ここがどんな目的で建てられたのか……」

月神「それが分かれば、救援を呼ぶ事も可能だと思うの」

御影「そ、そうだよ! 助けを待ってたらいつになるか分かんないし!」

デイビット「フーム……合理的な判断ダ。ワタシは月神女史に賛成しよウ」

天地「率先して皆で協力しようとするなんて……先生は今、感動してます!」

天地「さあ皆! 全員一緒に、ここから出るぞー!」

天地「おー! やるぞー! 流石りぼんちゃん先生だぜぇー!」

月乃「………………自画自賛」

吊井座「そ、それで……これから、どうするつもりなんだよ」

月神「そうね……まずは、外の……」

「……その前に、少しいいかな?」

月神「? 何かしら」



瀬川「お手洗いに……行きたいんだけど」

「「「………………」」」

109 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 21:57:25.19 ID:tZNdPaOxO

朝日「……何言ってるのぉ?」

瀬川「し……仕方ないじゃん。ほら」

皆に私の手を見せる。流れた真っ赤な血で汚れた、私の両手を

飛田「な……何と言う悲劇ッ! これでは美しさが損なわれてしまうッ!」

臓腑屋「瀬川殿、拙者が厠へ案内するでござるよ」

臓腑屋「月神殿……そして、皆の衆は今の内に探索する班を決めておくでござる」

月神「……それでいいかしら? 瀬川さん」

瀬川「うん。大丈夫だよ」

臓腑屋「拙者は足りない場所に入れてくれれば構わないでござる」

臓腑屋「それでは、此方に」

瀬川「ありがとう。臓腑屋さん」

話し合う声を背後に、臓腑屋さんの後についていく

班決めは嫌いだけど、今は、この両手の血を、綺麗に洗い流したかった



【瀬川はどちらの捜索になった?】
 1:校内の外周
 2:階段の下の中庭
 ↓2

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:58:58.34 ID:3b2aBDrJ0
1
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:59:19.63 ID:1D/mJ1CDO
112 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 22:40:50.33 ID:tZNdPaOxO

瀬川「………………」

トイレで血を洗い流す。既に、他の皆は捜索に向かったみたいだ

私は、階段下に続く空間……中庭の捜索を頼まれた

外周を調べる人達は、もう既に行動している頃だと思う

ここにいるのは……

御影「ボク以外女子! やったぜ!」

月乃「……言ってないの?」

朝日「あは。何の事なんだろうねぇ?」

天地「よーしいくぞぉー! ごーごー捜索だー!」

照星「元気も精気も充分っす! 自分、迷惑にならないよう頑張るっすよ!」

陰陽寺「………………」

……何故か、私が意図的に避けていた人ばかりが揃っていた

瀬川「ね……ねえ! 早くいこ?」

天地「慌てない慌てない! 一休み一休み……だよ!」

朝日「矛盾してないかなぁ……?」

陰陽寺「くだらないな……僕は行くぞ」

月乃「……陰陽寺! ……行っちゃった」

御影「あっ待って! ボクを置いていかないで!」

瀬川「………………………………」

私を置いて、下に降りていく残りの生徒

置いてけぼりにならない為に、離されてしまわない為に

私は、その後を追いかけていった

113 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 22:45:35.08 ID:tZNdPaOxO

――『中庭』――



月乃「……夕、そっちはどう」

照星「ダメっす! どこもかしこも瓦礫ばっかっす!」

天地「この規制線の奥に何があるのか、気にならない?」

御影「確かに気になるけどさ……」

天地「なら、なおっちが調べてきて!」

御影「イヤだよ!?」

陰陽寺「バカ共が……」

朝日「あは。私が話しにくい人ばっかりだぁ」

周りの皆は思い思いに捜索している

緑も多くて、ちょっとしたピクニックに良さそうな場所なんだけど……

やっぱり、瓦礫が多くてせっかくの景観が台無しね

……せっかくだし、少し話してみようかな

仲良くなる為には……必要だよね?



【誰に話しかけますか?】
 ↓2(朝日、天地、陰陽寺、照星、月乃、御影から二人まで)

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 22:51:25.93 ID:1D/mJ1CDO
天地 陰陽寺
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 22:52:38.10 ID:FIznIPPy0
朝日 照星
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/21(土) 22:53:03.05 ID:wMGw42Tn0
今度は愛書のパクリかよ
117 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 23:13:18.39 ID:ft6lkZMuO


選択:朝日、照星


瀬川「……二人共、少し話さない?」

朝日「あは、いいよぉ」

照星「押忍! 先輩からのお持ち帰りなら断る訳にはいかないっすね!」

朝日「私、日差しって苦手なんだぁ。日に焼けちゃうと困るしぃ」

瀬川「そうだよね……UVカットの日焼け止めは必須アイテムだよ」

照星「でもでも、男の子は日に焼けた女の子も好きっすよね? 朝日先輩!」

朝日「そうなのかなぁ? 後で御影くんに聞いてみたらぁ?」

照星「えー? 御影先輩は童貞っぽいっすから答えらんねーと思うっす」

照星「ま! 自分が卒業させてもいいんすけどね! にひひひひっ!」

他愛ないガールズトーク……いや、一人男の娘がいるけど、それでもガールズトークをして過ごした

どうしよっかな? もう少し会話しても良さそうだけど……

【どちらと会話しますか?】
 1:御伽 朝日
 2:照星 夕
 ↓2(内容も含めて)

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 23:18:31.60 ID:FIznIPPy0
1そういえば何で女装してるのか
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 23:21:32.47 ID:vl5qxk1O0
120 : ◆Wd9XQcLkjx0n [sage]:2018/07/21(土) 23:37:45.74 ID:ft6lkZMuO

1:御伽 朝日



瀬川「……ねぇ、朝日君」

朝日「ん〜? なぁにぃ、瀬川さぁん」

朝日「……あっ、今は名前で呼んでくれるんだねぇ」

瀬川「紛らわしいからね……」

双子だから名字だとわかりにくいのよね

って、そんな事は重要じゃない。気になる事を聞かないと

瀬川「朝日君ってさ……どうして女装しているの?」

普通、妹がいる前で媚びっ媚びの女装姿なんか晒せないよ……

朝日「ん〜……どうして、かぁ……」

朝日「……何でだと思う?」

瀬川「は?」

朝日「それじゃ、まったねぇ〜」

……はぐらかされた? もっと仲良くなれば教えてくれるのかな……?

【朝日の親密度が上昇しました】

121 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/21(土) 23:38:21.80 ID:ft6lkZMuO

月神「皆ー! そっちはどうー!?」

月神「私達は終わったわ! 一度学園の前で集合しましょう!」

朝日「あっ月神さんだぁ」

照星「向こうは終わったみたいっす。自分達も急ぐっす!」

階段の上から、月神さんが号令をかける

本当は今すぐ行った方がいいんだろうけど、素直に従うのはなんか嫌だ

少し遅れてもバチは当たらないし、ゆっくり行こうとして……

瀬川「……あれ? 行かないの?」

一人。私と同じように止まっている人に声をかけた

【残っていた生徒は?】
 ↓2(朝日、照星以外)

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 23:45:15.75 ID:1D/mJ1CDO
天地
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 23:48:32.31 ID:FIznIPPy0
月乃
124 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/22(日) 00:01:55.60 ID:9t8gX0cKO

選択:御伽 月乃



月乃「………………」

瀬川「……月乃さん? どうしたの?」

月乃「……千早希は、この世界をどう思う」

瀬川「え?」

月乃「……私は、コロシアイなんて起こしたくはない」

月乃「……だけど、もし私が誰かを殺すならば」

月乃「それは……恐らく兄になる」

瀬川「月乃さん……?」

この娘も、兄とは違うベクトルで頭がおかしいよ……

月乃「……言いたい事は終わった」

月乃「……早く行こう。皆が待っている」

……もしかして、怖かったの?

いやいや……まさか、ね……

【月乃の新密度が上昇しました】

125 : ◆Wd9XQcLkjx0n [saga]:2018/07/22(日) 00:03:19.75 ID:9t8gX0cKO
本日ここまで
次回は双子の通信簿から
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 00:15:30.85 ID:HkmXDpgA0
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 07:45:21.12 ID:SQtIDmkDO
乙でした
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 10:22:00.84 ID:Sv7W42OUO
拡散希望
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129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 10:38:30.31 ID:5gSwYbT2O
このスレもパクりらしいよ
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