電脳公演 シンデレラネットワーク【デレマス×ロックマンエグゼ】

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74 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/02(木) 04:47:44.76 ID:QxmIOAhI0
本編二話完結です。

バトル描写ってなかなか難しいですね。

ゲームと同じにすると書きにくいですしアニメに寄せると構想が上手くいかなくなる。エグゼの世界観を再現できていれば幸いです。

ちなみに、私の好きなウイルスはアサシンメカです。ウイルスバトラーでもお世話になりました。

それでは第三話をお楽しみに。

おまけも時間があれば書きます。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 14:35:12.90 ID:YA8zGn0KO
サーキライルEX
ワモモートEX
サーキライルEX
76 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/04(土) 08:41:11.31 ID:mtg1C8bl0
おまけ3

ロボット部 部室

晶葉「そういえばPよ、ロボコンクール二次審査の課題は出たのか?」

P 「ああ、決まったぞ。」

泉「どんな課題なんですか?」

P「課題は『電脳空間』だな。」

ライラ「?どういうことでございますかー?」

P「内部に電脳空間を持つロボなら何でもいい、と書いてあったな。例えばネットナビで制御するロボとかどうだ?」

泉「うーん、それだと他のロボと被りそうですね。」

晶葉「あっと言わせるような……何か……」

???「すみませーん、ロボット部はここであってますかー?」

晶葉「うむ、ここであっているが……」
77 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/04(土) 08:45:18.69 ID:mtg1C8bl0
泉「あれ、安部先生?どうしたんですか?」

菜々「ちょっとお願いしたいことがありまして……」

泉「今はロボコンの課題製作があるのですぐには解決できないと思いますけど……大丈夫ですか?」

菜々「あーいやいや、そんな急ぎの用じゃないですよ。」

晶葉「一応話してみてくれ。」

菜々「それがナナのPETにウイルスが入り込んでしまって。でも一匹だけですしナナのナビになついてるようでどうしようかと相談に……」

P「うちの学校ネット系の部活がありませんもんね。」

菜々「泉ちゃんなら何とかしてくれると思いまして……」

P「しかし、ウイルスが一匹だけ入るだなんて珍しいですね。どんなウイルスなんですか?」

菜々「この子なんですけど……」

P「おや、こいつは……晶葉、ちょっと見てくれ。」

晶葉「なんだ?所詮はウイルスだろ?そんなもの見ても……って、こ、こいつは!」
78 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/04(土) 08:46:36.84 ID:mtg1C8bl0
P「そう、晶葉お気に入りのラビリーだ。」

泉「ウイルスにしては妙に愛らしい姿をしてますけど……」

ライラ「でも確かにかわいいですねー。」

晶葉「なぁ、こいつをなんとかできないか?」

P「なんとかって……」

泉「そういえば昔ウイルスの飼育器について科学省が研究を発表していましたよね。内部に電脳空間を持っていたような……」

晶葉「それだ!こいつの飼育器なら課題の条件も満たせる!差別化も容易だろう!」

P「落ち着け晶葉。まずは安部先生がどうしたいか聞いてからだな……」

晶葉「安部先生!頼む!そのラビリーを譲ってくれないか?」

菜々「ナナはいいですけど……この子が良いって言うか……」

泉「科学省の飼育器は内部の状況をモニタリングしたりナビをプラグインさせて世話をさせることができる設計になってるみたいです。なので安部先生のナビが時々世話をすればラビリー側の問題は解決します。問題は安部先生に時間を裂いてもらう必要があることですが……」

P「安部先生ってどこかの部活の顧問やってましたっけ?」

菜々「いえ、ナナはまだやってませんけど……」
79 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/04(土) 08:49:45.09 ID:mtg1C8bl0
晶葉「なら頼む!うちの部に所属してくれ!」

菜々「……わかりました。今回の依頼の報酬としてナナもロボット部に副顧問として所属しましょう!ナナもこの子の面倒見たいですし。」

晶葉「!本当か!ありがとう安部先生!」

菜々「これからよろしくお願いしますねっ、キャハッ☆」

晶葉「うむ、よろしく頼む。」

泉「これからは教室以外でも会いますね。改めてよろしくお願いします。」

ライラ「ナナ先生、よろしくお願いしますですー。」

P「よろしくお願いします。私の代わりを頼むときもあるかもしれませんが大丈夫ですか?」

菜々「大丈夫ですよ。ナナに任せてください!……そういえばP先生の方が年上なんですから別に敬語で話さなくても……」

P「うーん、何故か安部先生には敬語で話さないといけない気がするんですよね。」

菜々「アハハナゼデショウネー。とにかく、この子の飼育器をお願いしますね。」

泉「完成するまではどうするんですか?」

菜々「とりあえずこの子はおとなしいのでPETの中に入れたままにしておきます。」

???「PETの中にペット、ですか、ふふっ。」

晶葉「……今誰かいなかったか?」

P「気のせいだろ。」

こうして私たちのロボット部に新しい仲間が増えたのだった。
80 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/04(土) 09:08:54.93 ID:mtg1C8bl0
二話おまけはここまでです。

科学省のウイルス飼育器はエグゼ3のものがモチーフになってます。

第三話は社会見学の話になる予定です。

それでは第三話でお会いしましょう。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 15:31:27.22 ID:BKmH9JfYO

悲報
クソまとめサイトあやめ速報、あやめ2nd
創作活動への冒涜続行


・SSちゃおラジシリーズの盗作が発覚
作者も自白済み


・各まとめサイトにちゃおラジの盗作が伝えられる
真っ当なまとめサイトはちゃおラジシリーズを削除


・まとめサイトあやめ2ndはちゃおラジの削除を拒否
独自の調査により盗作に当たらないと表明


・あやめ2ndが荒れる
あやめ管理人は盗作だというちゃんとした証拠をもってこいと言う


・かと思いきやあやめ管理人、盗作に当たらない発言も証拠を求めた発言も寄せられたコメントもなにもかも削除
全部もみ消してなかったことにする気かとあやめ2ndもっと荒れる


・あやめ2nd、ちゃおラジシリーズは盗作ではないがこのままではサイト運営に不都合なためと削除


・後日あやめ2nd、ちゃおラジが盗作ではない独自の理論を公開
ちゃおラジシリーズ再掲載


・あやめ2nd、多数のバッシングにあい数時間後ちゃおラジシリーズ全削除
自らの非を全て認める謝罪記事を掲載


・謝罪記事掲載から5日後、あやめ2nd謝罪記事削除
サイトは謝罪時から通常通りの運行だった
またもみ消して逃げるのかと荒れる


・あやめ2ndに迷惑だから釈明するなり謝罪するなりしろとの訴えが出される


・あやめ管理人釈明なし
責任を逃れ私欲に走る

この間、あれだけちゃおラジへのコメントを削除したにも関わらず以下のようなコメントの掲載を承認
ダブルスタンダードは健在
http://ayamevip.com/archives/52295361.html#comments


ご意見はこちらまで
ayamevip@gmail.com


あやめ管理人は謝罪記事の再掲載を行え

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 19:50:28.78 ID:TtzB0KCV0
アニメ基準?ゲーム基準?
83 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/05(日) 00:42:27.66 ID:D7j+Doms0
色々質問があるようなので答えられる範囲でまとめて答えます。

時間軸はゲームのエグゼ6で熱斗が電脳獣を倒してから卒業するまでの間の時期をベースにしてます。ただし、日暮さんが秋原町にいたりと少し変更している点もあります。

ナビについてはアステロイドやゾアノロイドといったことはなく明言されない限りゲーム本編のそれです。基本的にオペレーターがアイドルになってますがコラボということでスパロボ公演と似たような形式だと思ってもらえれば幸いです。一応そのアイドルに似合うナビを選ぶよう考えてるつもりです。

今答えられるのはこの辺りですね。
84 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:20:12.41 ID:IYLTFOfx0
久しぶりの投稿になります

ここから第三話です

アイドルをチョイ役で多く出し過ぎた感があります

色々ガバカバだったらごめんなさい
85 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:20:57.37 ID:IYLTFOfx0
ロボット部

晶葉「……よしっ!できたぞ!」

泉「これが私たちの」

ライラ「ロボットでございますねー。」

P「おー、ついに完成したか。三人ともお疲れ様。」

菜々「みなさんっ、お疲れ様ですっ。いやーしかし、ロボットの見た目もかわいいですねー。」

晶葉「そうだろうそうだろう!にしても我ながら良いものを作ったな。」

泉「安部先生、動作確認のため飼育器にプラグインしてもらえませんか?」

菜々「はい、わかりました。それじゃあプラグイン……」

P「そういえばこの飼育器の名前は決まったのか?ロボコンでは作品名が必要だが……」

晶葉「もちろんだとも。その名もウサちゃんロボだ!」
86 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:22:22.67 ID:IYLTFOfx0
P「……なぜその名前にしたんだ?」

晶葉「ラビリーはウサギ型ウイルスだろう?だからだ。」

P「お、おう……で、このラビリーには名前をつけないのか?」

晶葉「安部先生のだからな、彼女に任せるさ。」

泉「安部先生、この子の名前は何か考えたんですか?」

菜々「そうですねー、確かに何か名前をつけてもいいかもしれませんね。何かいい名前……あ、ウサミンってのはどうですか?」

晶葉「ウサミンか、可愛らしい響きだな。」

ライラ「この子も喜んでますねー。」

泉「何か名前の由来とかあるんですか?」

菜々「話せば長くなるんですがナナが子どもの時に……」

美優「失礼します。安部先生、P先生、明日の社会見学の件でお話があるんですが……」

P 「おっと、そういえば明日でしたね。確か私の学年が水族館で……」

菜々「ナナの学年が工場でしたね。」

美優「教員全員に集まってもらって最終確認するそうですので……」

P「了解しました。それじゃあ三人とも今日はほどほどにして帰れよ。」

菜々「あ、ウサちゃんロボは問題なく動いてましたよ。それではまた〜。」
87 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:23:22.65 ID:IYLTFOfx0
晶葉「……しまった。」

ライラ「?どうかしましたー?」

晶葉「いや、Pに今日いつ頃帰ってこれるか聞くのを忘れたなと思ってな。私が晩御飯にありつけなくなるかもしれない。」

泉「それは困ったね……P先生には悪いけどみんなでどこか食べに行かない?ウサちゃんロボ完成の打ち上げも兼ねてさ。」

晶葉「お、それはいいな。ライラはどうだ?」

ライラ「ライラさんも大丈夫でこざいますー。」

泉「決まりだね。それじゃあ片付けしたら行こっか。」

晶葉「うむ。」

ライラ「はいー。」
88 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:24:17.56 ID:IYLTFOfx0
次の日

学校

P「……よし、全員いるな。」

山下「Pセンセ、あたしのクラスも全員いるわよ。」

心「はぁとのクラスも大丈夫だぞ☆さぁ、行こうぜ♪」

晶葉(……この学校の教師の基準はなんなんだ?)

P「待ってください佐藤先生。まだ生徒たちへの説明が……」

心「はぁとって呼んで☆呼べ☆」

P「……えー、これから行くのはラウミシティのラウミ水族館なんだが……」

晶葉(……無視したぞ……)

P「……で、メトロで向かう。大体30分ぐらいだな。くれぐれもはぐれないようにな。」

心「無視すんなー」

山下「んもぉう、はぁとちゃんを無視するなんて、Pセンセも酷いわねぇ。そんなのだから独身なのよ。」

心「本当、そんなんだからモテないんだぞー☆」

山下&心「ねー。」

P「静かに、山下、佐藤。」ギロッ

山下&心「……はい。」

晶葉(……黙らせたぞ)

P「コホン。それじゃあ出発だ。」
89 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:25:17.39 ID:IYLTFOfx0
ラウミ水族館
P「……はい、秋原中学で……はい90人で……」


晶葉「……Pは何してるんだ?」

幸子「あれは入館手続きですね。手続きすることでボク達のPETに入館許可証がインストールされて、それで入れるみたいですよ。」フフーン

晶葉「おお、委員長。よく知ってるな。」

幸子「色々調べましたからね。どう見て回るか楽しみで仕方がなかったですよ。」

美由紀「みゆきはカニが気になるなー。」

晶葉「ふむ、カニか。また珍しいな。」

美由紀「みゆきん家にいつもいるカニと何が違うか見たいんだー。」

幸子「今回は社会見学なので感想文が出るでしょう。感想文のネタを考えておく必要がありますからね。美由紀さん、やりますね。」

美由紀「わーい、ありがとー。」

晶葉「私も何か考えないとな。」

P「よし、手続きが終わったぞ。一応中では騒いだり暴れたりしないように。それじゃあ入るぞ。」

心「ちゃんとついてこいよ♪」
90 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:26:22.87 ID:IYLTFOfx0
ラウミ水族館 内部

P「ここは浅瀬の生き物のエリアだな。あそこの人みたいに水槽にペチペチ触るなよ。魚たちのストレスになるからな。」

由愛「……すみません……そこ……どいてもらえませんか?」

美嘉「あっ、邪魔だった?ゴメンね。行くよ、二人とも。奏も気になるけどまず志希を探さなきゃ★」

周子「はいは〜い。しょうがないね〜。」

フレデリカ「まったく〜シキちゃんは自由なんだから〜♪」

美嘉「……二人も大概自由人だけどね……」
91 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:30:33.51 ID:IYLTFOfx0
山下「ここは深海の生き物のエリアね。暗いから気を付けなさいよ。」

乃々「……ここは暗くて静かで落ち着きます……もりくぼ、ずっとここにいたいんですけど……」

美玲「オイ、ずっとここにいたらダメだろ。一緒に先に行くんだ。」

乃々「あうぅ……もりくぼに光は眩しすぎるんですけど……」

飛鳥「静謐の中でキミは何を見る?……いや、何も見えないんだろう。深く閉ざされた闇の中では何かを見出だすことは不可能だ。ならキミは何を見るというんだ?何がキミを動かすんだ?……そうか。闇の中でこそ見えるものもあるということか……ボクはキミを見くびっていたのかもしれないね。」

美由紀「……飛鳥ちゃん、カニに向かって何話してるんだろ……何言ってるか全然わからないし……」

幸子「ちなみに、タラバガニは厳密にはヤドカリの仲間らしいですよ。」フフーン
92 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:31:41.27 ID:IYLTFOfx0
心「ここがおみやげコーナーだぞ☆イルカショーが始まるまでここで待っててね♪待てよ☆」

晶葉「Pよ、私は飲み物を買ってくるがPも何かいるか?」

P「そうだな……緑茶を頼む。あと、ほら。」

晶葉は500ゼニー手に入れた

P「流石に晶葉に出させるわけにはいかないからな。お駄賃も込みで渡しておこう。」

晶葉「こういうのをWinWinと言うんだな。」

P「違いないな。じゃあ頼んだぞ。」

晶葉「任せろ。」


???「準備は出来たかしら?」

???「大丈夫れす。……はやるれす。この水族館のお魚の扱いは酷いれす。だから……が助けるんれす!」

???「どうするんだ……。」

???「……が騒ぎを起こしている隙に私達が……を奪う。これで大丈夫なはずよ。」

???「よし、早速やるれす!」
93 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/13(月) 02:34:29.96 ID:IYLTFOfx0
今回はここまでです

今回の敵が大体バレてる気がしますが仕方ないですね

久しぶりなので感覚が微妙に戻ってませんが続けはしますので続きをお待ちください

それでは
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 14:11:01.74 ID:NYaZHz8oo
絶対途中で固有グラフィック出てるゾ
95 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:47:28.64 ID:34zJkspqO
晶葉「……よし、これでいいな。」

晶葉は緑茶を2本手に入れた

晶葉「さて、戻るとするか……」

ほたる「えっと……晶葉ちゃん……」

晶葉「む、ほたるか。こんなところでどうした?」

ほたる「お手洗いから帰る所なんです。晶葉ちゃんは?」

晶葉「私は飲み物を買いに来たんだ。」

ほたる「そうなんですか……そろそろイルカショーが始まりますね。私……楽しみにしてたんです。」

晶葉「そういえばこの後そんなのがあったな。」

ほたる「晶葉ちゃんは……楽しみじゃ無いんですか?」

晶葉「興味が無いわけではないが……」
96 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:49:57.13 ID:34zJkspqO
ガシャン!

ほたる「きゃあっ!」

晶葉「!?何の音だ?」

幸子「あれ?何故お二人がここに?」

晶葉「おい、委員長!何があったかわかるか!?」

幸子「ボクにはわかりませんよ……今お手洗いから出たところなんですから……」

ほたる「……とりあえず……先生達の所に戻りませんか?」

晶葉「そうだな……あちらも気になるしな……むっ!?」

ほたる「ああっ……」

幸子「……嘘でしょう……」

P達の元へ戻る道はシャッターで塞がれていた……

幸子「これじゃあ合流できないじゃないですか……」

晶葉「……駄目だ……Pと連絡も取れない……」

ほたる「……外への連絡も取れません……」

晶葉(これは……あの時と同じ……ジャミングされているのか……)
97 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:51:29.03 ID:34zJkspqO
ほたる「今回の社会見学は無事に終われると思ったのに……すみません……私の不幸のせいでこんなことに……グスッ」

晶葉「……違うな……」

幸子「?どういうことですか?」

晶葉「……実は以前にもこんな事があったんだ。その時は事件を起こした奴がいてな……だからほたるが原因ではない。とりあえずプラグイン出来るポイントを探して……そこからまずシャッターを解除すれば……」

ほたる「……それでも私がいるから事件が……」

幸子「ほたるさん!いい加減にしてください!」

ほたる「!?」

幸子「そんな事を言ってこの状況が好転するわけがないでしょう!この事態を引き起こしたのはほたるさんではないと晶葉さんは言ってくれたんですよ!」

ほたる「……でも……」

幸子「はぁ、まだわかりませんかね。そんな考え方だから不幸になるんですよ!」

晶葉「おい委員長、言い過ぎだろ……」

幸子「自分が幸せだと思えば幸せに、不幸と思えば不幸に、カワイイと思えばカワイクなれるんですよ!だから自分が不幸だと嘆くよりも幸せになれるように考えてはどうですか!」

晶葉「……」

ほたる「……」
98 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:53:01.08 ID:34zJkspqO
幸子「はぁはぁ……ボクらしくない事を言ってしまいましたね……晶葉さん、シャッターの解除お願いします!」

晶葉「……あ、ああ、任せろ……と言いたいがプラグイン出来る場所が無くてな……これではどうにもならんな……」

幸子「……なるほど……確かにこの辺りには端子らしいものが無いですね……」

ほたる「……晶葉ちゃん……確か飲み物買いましたよね……」

晶葉「うむ、確かにそうだが……そうか!」

晶・幸『自動販売機!』

晶葉「自販機ならとりあえずプラグインはできる!ほたる、ありがとう!」

幸子「他にアテもありません!行きましょう!」

ほたる(……よかった……私でも役に立てるんだ……)
99 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:55:43.06 ID:34zJkspqO
晶葉「……よし、自販機へのプラグインが出来るな。行くぞ!プラグイン、レーザーマン、トランスミッション!」

レーザーマン「さて、私はどうすればいいんだ?」

晶葉「その近くにシャッターの解除装置は無いか?」

レーザーマン「少し待て……むっ、これは。」

晶葉「どうした、レーザーマン?まさか解除装置が無いのか?」

レーザーマン「……その逆だ。それらしきものが大量にある。」

晶葉「……なるほど、他のシャッターの解除装置もあるということなのか。とりあえず一つ解除してみてくれ。」

レーザーマン「了解…………くっ、駄目だ……」

晶葉「何故だ?」

レーザーマン「……ここの解除装置は私では解除できないほど複雑だ。すまない。」

晶葉「そうか……ならばどうすれば……」

幸子「……そういうことならボクのナビに任せてください。」

晶葉「委員長?」

幸子「ボクのナビ、ぺディアなら情報系が専門です。なら解除出来るかもしれません。」

晶葉「……わかった。私達ではここで手詰まりだ。頼んだぞ、委員長!」

幸子「わかりました。やるだけやってみます。行きますよ!プラグイン、ぺディア、トランスミッション!」
100 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:56:22.65 ID:34zJkspqO
ぺディア「さて、幸子ちゃん。シャッターの解除ですね。」

幸子「お願いします、ぺディア。」

ぺディア「わかりました……よし、解除完了です。」

幸子「他の解除装置もお願いします。」

ぺディア「了解しました……うわっ!」

解除装置からウイルスが現れた

幸子「ひいっ、こんな時はどうすれば……」

晶葉「あのウイルスはアーバルボーイにセンボンにウズリムか。なら……レーザーマン!」

レーザーマン「任せろ!!ドールサンダー!」

ウイルスはデリートされた

ぺディア「助かりました。ありがとうございます。」

レーザーマン「……お前がデリートされてはマズいからな。さあ、解除は任せたぞ。」

ぺディア「わかりました。」

幸子「晶葉さん、助かりました。しかし鮮やかなオペレーティングですね。」

晶葉「紗南と特訓したりウイルスの事はPに教えてもらったりしたしな。」

幸子「紗南さんですか……なるほど、彼女から教わったなら納得ですね。」

ほたる(二人ともかっこいいなぁ……)
101 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:57:24.95 ID:34zJkspqO
その頃のP達
おみやげコーナー
ガシャン!

P「!何の音だ!」

心「いや〜ん怖〜い☆」

山下「……ちょっと二人とも、あれ見なさいよ……」

P「……辺りのシャッターが……」

心「……降りているな……これはマズいかもな〜……」

ありす「いったい何が起きているんでしょうか?」

伊吹「わかんないけど……」

ネネ「シャッターが降りてるということは……」

マキノ「……何かよくないことが起きてることは確かね……」

智絵里「ひゃっ……」

美波「智絵里ちゃん、唯ちゃん、大丈夫?」

智絵里「はい、大丈夫です……」

唯「ゆいも大丈夫だけど……」

美波「なんでこんな事になったのかしら……」

美羽「はぁと先生〜!」

心「みうさぎ、どした?」

美羽「乃々ちゃんが見当たらないんです!」

心「……オイオイマジかよ……」

裕美「美玲ちゃんもいなくて……」

山下「ぬわぁんですってぇ〜!」

P「……うちのクラスも輿水、白菊がどこに行ったかわからないです。」

紗南「P先生、晶葉ちゃんもいないよ。」

P「晶葉は飲み物を買いに行ったことを俺が把握してるからな……心配ではあるが……」
102 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 02:58:29.04 ID:34zJkspqO
美由紀「そういえばみゆき、乃々ちゃんと美玲ちゃんが深海エリアにいたのを見たような……」

心「!マジか!?」

山下「!本当なの!?」

P「……うちのクラスの3人は目撃情報無しか……」

心「そうと決まればこのシャッターを開けないとな☆行くぞ、P、ナルシー♪」

P「今はそれしかないな!」

山下「オッケーはぁとちゃん!」

3人『プラグイン!』

P「スピカ」

心「グランドマン」

山下「ビデオマン」

3人『トランスミッション!』
103 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/16(木) 03:04:43.15 ID:34zJkspqO
今回はここまでです

次の更新ではほたるにも見せ場があります

既に彼女の持ちナビも決めてます

ただナビからの呼び方で少し悩んでます

ちなみに、ナルシーヒデの本名は山下日出の助だそうですね

それではまた次回
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 21:57:38.78 ID:EYrZwp3Co
ビデオマンナビ+20アタック+30
105 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:46:29.11 ID:d0Ucu+C70
P「どうだ?何か見つかったか?」

スピカ「駄目だぁ。こっちにはなにもないや……」

山下「ビデオマン、何か変なところはない?」

ビデオマン「ナルシー、残念ながら辺り一帯何もないよ。」

心「どうすっかなー……」

グランドマン「いっちょ下に掘ってみるか?」

心「うーん、それだとそこの電脳空間を壊しちゃうからやめとけ☆」

グランドマン「わかったぜ。しかし何もないなんて妙だな。」

山下「本当よね、不気味にも程があるわ。」

ビデオマン「ウイルスすらいないんだよね……」

P「……佐藤先生。」

心「はぁとって……って今はそんな時じゃねぇな☆」

P「グランドマンで下を掘ってもらえます?」

心「……えらく思いきったな。勝算はあるよな☆」

P「このままだと何も解決しません。ならやってみるしか……責任なら私が取ります。」

山下「はぁとちゃん、あたしも賛成よ。一発かましちゃって!」

心「……しゃーねぇなぁ☆今度奢れよ♪グランドマン!一思いにやっちまえ☆」

グランドマン「よっしゃあ!行くぜぇ!フンガードリドリ!!」

グランドマンが電脳空間を掘り進む

グランドマン「うぉぉぉぉぉ!!はぁと!光が見えてきたぜ!」

心「よし♪そのまま……」

グランドマン「ぐあぁぁぁぁ!!」

心「!オイ!どうした、グランドマン!」
106 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:47:34.16 ID:d0Ucu+C70
???「ここから先へ通すわけにはいかんな。」

???「俺達の邪魔をするなら容赦はしない!」

P「こいつらか……今回の事件を引き起こしたのは……」

山下「はぁとちゃん!グランドマンを!」

心「わかった!グランドマン!ここは退くぞ☆」

スピカ「さて、シャッターの解除装置がどこにあるか教えてくれないかなー?」

???「残念だがここには無い。」

ビデオマン「僕は君達の事は最悪どうでもいいんだ。でもナルシー達は生徒を助けるため解除装置を探してるんだ。教えてくれるなら僕達はすぐにそこに行くし君達の事も見逃すけど……ダメかい?」

???「こことは別の電脳空間に解除装置はあるな。だから無駄だ。」

???「それに俺達の事を見られたからにはただで帰すつもりもない!行くぞ!」

P「結局こうなるのか。スピカ!迎え撃て!」

山下「ビデオマン!はぁとちゃんの分までやぁーっちゃいなさい!」

スピカ「まっかせてよ!ヴァルゴレイ!」

ビデオマン「オーケー、ナルシー。ワインドカッター!」

???「無駄な事を……ダークシャドー!」

???「サーチグレネード!」
107 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:48:08.90 ID:d0Ucu+C70
自販機前

晶葉「まだ私達の近くのシャッターは開かないか……」

幸子「そうですね。数が結構多いので。」

晶葉「あといくつ解除すればいいんだ?」

幸子「ぺディア、どうなんですか?」

ぺディア「この辺りの解除装置は全て操作しましたが……」

晶葉「レーザーマン、この辺りには他に何もないか?」

レーザーマン「少し待て……向こうに水柱が見えるな。他には何もないぞ。」

晶葉「わかった。そっちへ向かってくれ。」

幸子「ぺディアもお願いします。」

………

晶葉「何かわかったか?」

レーザーマン「見たところ水柱の先に解除装置らしきものが見えるな。」

ぺディア「ですが水柱が邪魔をして操作が出来ませんね……」

幸子「そうですか……」

晶葉「いったいどうすれば……」

ほたる「あ、あのっ。」

幸子「どうかしましたか?ほたるさん?」

ほたる「私のアクアマンならその水柱、消せるかもしれません。」

晶葉「本当か!?」

幸子「ほたるさん、お願いします。やってみてください!」

晶葉「私からも頼む。他に方法も無いしな。」

ほたる「……わかりました。プラグイン、アクアマン トランスミッション!」
108 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:49:07.16 ID:d0Ucu+C70
アクアマン「ほたるねーちゃん、どうするっぴゅ?」

ほたる「あの水柱を消して!」

アクアマン「わかったっぴゅ!水よしずまれ〜っぴゅ。」

水柱は勢いを失い消え去った

アクアマン「やったっぴゅ!」

ほたる「やったね、アクアマン!さあ、今のうちに解除装置を!」

幸子「わかりました。ぺディア!」

ぺディア「……よし、解除完了です。」

レーザーマン「この辺りには他に何もないな。」

晶葉「なら早速P達と合流しに行くか。」

幸子「そうですね。ボクたちがいなくなって心配しているでしょうし。」

ほたる「あ、あのっ。」

晶葉「どうした?」

ほたる「……ありがとうございます。今回の一件で私、少しだけですけど……自信が持てました。私でも役に立てることがわかりましたし……」

晶葉「今回は三人での勝利だ。誰か一人でも欠けてたらダメだっただろう。不要な人間などいない、欠けていいネジなんて無いんだ。」

幸子「待ってください、三人では無いですよ。」

晶葉「?どういう……」

ほたる「あっ……」

幸子「ほたるさんはわかったようですね。」

ほたる「ナビも含めて……六人での勝利ってことですよね。」

晶葉「なるほど。確かに言われてみればそうだな。ナビが相棒ってことをすっかり忘れてしまっていたよ。」

幸子「思い出せたならいいんです。さ、行きましょうか。」

晶葉「うむ。」

ほたる「はい。」
109 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:49:49.33 ID:d0Ucu+C70
シャッター前

晶葉「……開いてないな……」

幸子「なんでなんですかぁ!解除出来るものは全部解除したのに!」

ほたる「やっぱり私のせいで……」

晶葉「落ち着け二人とも!悲観するのはまだ早いぞ!」

幸子「どういう事ですか!?」

晶葉「……来た道を戻るぞ。」

幸子「……また自販機からプラグインして探すんですか?」

晶葉「違う。その先だ。」

ほたる「……反対側が開いてるかも……」

晶葉「そういうことだ。行くぞ!」
110 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:51:32.08 ID:d0Ucu+C70
幸子「やりましたね!こっちはシャッターが降りてません!」

ほたる「……お願いします……どうかこのまま……」

晶葉「ん?あれは……」

幸子「ここの職員の方ですね。話を伺ってみましょう。すみません、今この水族館で何が起きているんですか?」

職員「ああ、メインコンピューターが何者かにハッキングされてね。こちらの操作を受け付けないんだよ。」

幸子「正常に戻すにはどうすればいいですか?」

職員「メインコンピューターにプラグインしてハッカーを倒せば……」

幸子「ありがとうございます。晶葉さん、ほたるさん、今のを聞いてどう思いましたか?」

晶葉「まあ直接叩くしか無いよな。」

ほたる「このまま諦めるよりは……その方がいいです……」

職員「無茶だ!相手はガードナビを一瞬でデリートするほど強いんだ!それを君達女の子三人でなんて……」

晶葉「あいにくだが私のナビはかわいいものではないんでな。相手がなんであれ負けてやるつもりは無いぞ。」

幸子「今のボクたちは負けませんよ!」

ほたる「晶葉さんなら……信じられます!」

職員「……わかった。僕からはこれを渡そう。」

晶葉は『コンピュータールームのカギ』を手に入れた

職員「これでメインコンピューターのある部屋に入れる……頼んだよ。」

晶葉「任せろ!この天才に出来ないことは無い!……でその部屋はどこだ?」

幸子「……イマイチ締まりませんねぇ……」

職員「あっちだよ。」

晶葉「わかった……行くぞ。」

ほたる(……晶葉さん……テンション下がってるね……)


コンピュータールーム

晶葉「ここだな。」

幸子「それじゃあ行きましょう!プラグイン!ぺディア、」

晶葉「レーザーマン、」

ほたる「アクアマン、」

三人『トランスミッション!』
111 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/08/22(水) 01:53:42.00 ID:d0Ucu+C70
本日はここまでです

今回から話が少し長くなり一話ごとの投稿回数も増えました

長くなりますが待っていただけると幸いです

それではまた次回
112 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:05:12.21 ID:Ch5MNO+Y0
お久し振りです

しばらくここが使えなくなってかなり間隔が空き、ここの事も忘れかけてましたが蒸機公演が終わり、そういえばここが今どうなってるか気になり見てみると復活してるじゃないですか

ブランクもあり安定しての更新は厳しいかもしれませんが、最後までやりとげる所存であります

と言うわけで次レスから再開です
113 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:06:05.35 ID:Ch5MNO+Y0
レーザーマン「あれがこの水族館の制御システムか。」

ぺディア「見た感じ誰もいないですけども……」

幸子「今は見張りがいないんでしょうか?なら今のうちです。ぺディア、制御システムを正常にしてください。」

ぺディア「了解しました。」

アクアマン「ほたるねーちゃん、あの三角何っぴゅ?」

ほたる「なんだろう?私にもわからないな。」

ぺディアが制御システムに近づいたその時、何者かが急に襲いかかった
114 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:07:13.93 ID:Ch5MNO+Y0
ぺディア「うわぁっ!」

幸子「!ぺディア!どうしたんですか?」

晶葉「レーザーマン!周囲に敵は?」

レーザーマン「……何もいないぞ。」

晶葉「そんなはずは……」

何者かは次にレーザーマンを襲った

レーザーマン「うおっ!」

晶葉「レーザーマン!クソッ、どうなってるんだ?」

ほたる「!アクアマン!三角は今どこにあるの!?」

アクアマン「えーと、ぺディアの方へ向かってるっぴゅ。」

ほたる「幸子さん!攻撃が来ます!」

幸子「本当ですか!?でもどうすれば……」

晶葉「委員長、これを使え!」

幸子「これは……どういうことですか?」

晶葉「いいから!」
115 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:07:49.67 ID:Ch5MNO+Y0
幸子「……わかりました。晶葉さんを信じますよ。バトルチップ『イアイフォーム』スロットイン!」

ぺディアが何者かから攻撃を食らう寸前でイアイフォームが発動し何者かは斬撃を受けた

???「……フン、俺に攻撃を当てるとは少しはやるようだな。いいだろう、その実力に免じて俺も本気で相手してやるぜ。」

???「やるのれす!シャークマン!」

シャークマン「行くぞ!」

シャークマンは床に潜った

幸子「また敵が消えましたよ。」

晶葉「落ち着け。三角、おそらくヒレがどこかにあるはずだ。そこが奴の居場所の目印になるだろう。それに気をつければ……」

ほたる「あ、晶葉ちゃん……」

晶葉「どうした?」

ほたる「ヒレが増えてる……」

幸子「三つもありますよ……」

晶葉「……これはマズいかもな……」
116 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:08:36.16 ID:Ch5MNO+Y0
ヒレがぺディアへ向かう

晶葉「イアイフォームはもう無いしな……」

幸子「ここは……これです!」

ぺディアは攻撃をかわした

晶葉「なるほど、インビジブルか。だが、このままだとじり貧だぞ。」

ほたる「……晶葉ちゃん、敵が潜ってるってことは下に本体があるんですよね?」

晶葉「ん?そのはずだが……マリーナというウイルスと同じだと思うぞ。」

ほたる「……なら、これでいけるかも……バトルチップ『カンケツセン』スロットイン!」

アクアマン「いくっぴゅ!ぴゅ〜!」

地面から水が吹き出した

シャークマン「うぉっ!」

シャークマンは床下から引きずり出された

???「マズいれす!シャークマン!」

晶葉「遅い!バトルチップ『エレキリール』スロットイン!」

レーザーマン「これで終わりだ!」

電撃がシャークマンへと向かう

シャークマン「ぐわぁぁぁぁ!」

???「シャークマン!……ここは退くしかないれすね。プラグアウトれす!」

シャークマンはプラグアウトした
117 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:09:59.11 ID:Ch5MNO+Y0
晶葉「委員長!今のうちに制御システムを!」

幸子「……よし、これで正常になりましたよ。」

ほたる「よかったです……」

晶葉「犯人も気になるが……一度Pの所に戻るか?」

幸子「そうしましょう。これから先は大人に任せればいいですね。」

ほたる「?あなたは……」

???「ギクッ!」

幸子「ん?どうしました?……ってあなたは誰ですか?」

???「……ただの通りすがりれす〜。」

晶葉「……委員長、彼女がこの事件の犯人だと思うんだが……異論はないか?」

幸子「犯人で無いにしては怪しすぎます。捕まえましょう!」

???「れすっ!?」

晶葉「逃がすか!」

ほたる「ま、待ってください……」
118 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:14:08.50 ID:Ch5MNO+Y0
???「……マズいのれす、この先は……」

晶葉「そう、行き止まりだ。」

幸子「さあ、あそこで何をしていたのか話してもらいましょうか!」

???「れす〜……」

ほたる「……なんでしょうかこの匂い。」

幸子「……確かに妙な匂いがしますね。」

晶葉「そんなもの……!くっ、体が動かない!」

幸子「そんなバカな!……って本当に動かないじゃないですか!」

ほたる「何でなんですか!?」

???「にゃはは〜、七海ちゃん、助けに来たよ〜。」

七海「あ、志希さん!助かったれす〜。けど負けちゃいましたしお魚が……」

志希「ん〜別に気にしてないよ〜。今回の目的は果たしたしさ。アレさえ揃えばここのシステムを奪う事なんかすぐ出来るから七海ちゃんの目的も達成出来るし。とりあえずここは一旦退くよ〜。」

七海「はいれす!」

七海は逃げ出した
119 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:15:21.35 ID:Ch5MNO+Y0
晶葉「待て……逃がすか……」

志希「にゃはは〜、無駄無駄〜……キミが晶葉ちゃんか〜。ふんふんなるほど〜。」

晶葉「おい待て、なぜ私の名前を知ってるんだ?」

志希「ん〜、今は教えられないな〜。代わりにあたしの事を教えてあげる。あたしは一ノ瀬志希。シークエンスってグループのリーダー。あるものを創るためにCメモリーって物を集めてるんだ〜。そうだ、晶葉ちゃんも仲間に入らない?キミなら……」

晶葉「断る!今回の事件なんか完全に犯罪だろう。そんなものに手を貸せるか!」

志希「へ〜、キミは正義の味方って奴なのかにゃ〜……あの人とは違ってさ。」

晶葉「……あの人って誰だ?」

志希「おっと、それは話せないな〜……それじゃああたしは行くね。また何処かで会えるかもね〜。」

晶葉「待て……」

志希「あ、この薬品はそろそろ効果が解けるから心配しないで〜。」

志希は逃げ出した
120 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:15:48.01 ID:Ch5MNO+Y0
晶葉「……クソッ!」

幸子「晶葉さん……」

ほたる「……あ、動けるようになりました。」

晶葉「……Pの所に戻ろう。今回の事を報告する必要があるしな。」
121 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:17:00.18 ID:Ch5MNO+Y0
ビデオマン「ぐわぁっ!」

山下「ビデオマン!」

スピカ「うわぁっ!」

P「スピカ!」

???「所詮はこの程度か。」

???「これで終わり……」

???「ダークマン、ここは退くよ。」

ダークマン「?何故だ?」

???「撤退命令が出たんだ。ここは退いてくれ。」

???「サーチマン、貴方もここは退いて。」

サーチマン「わかりました。」

ダークマン「……仕方ない。お前達、命拾いしたな。」

二体はプラグアウトした

山下「……助かったのかしら。」

P「……とりあえずは。お疲れスピカ。プラグアウトだ。」

山下「ビデオマンもお疲れ様。」
122 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:17:51.22 ID:Ch5MNO+Y0
P 「あとは生徒達ですが……」

心「乃々ちゃんと美玲ちゃんは無事だったぞ☆」

晶葉「おいP、無事か?」

P「……どうやらみんな大丈夫そうですね。晶葉、心配したぞ。何があったんだ?」

晶葉「……それについてはまた帰ってからでも話すさ。で、社会見学はどうなるんだ?」

P「こんなことが起きたんだ。とりあえず今回は中止だろう。」

幸子「えっ、せっかく感想文のためにまとめたボクの資料は……」

P「……意味が無いことになるな。すまない、委員長。」

幸子「そんなぁ〜。」

ほたる「あ、でもイルカショーが今から始まるみたいですよ。」

晶葉(被害があったにしては復旧が早いな。まあシャッターぐらいしか影響が無かったからか?)

P「じゃあみんなでイルカショーを見るか。」

みんな『はい!』

こうして水族館での事件は幕を閉じた……かのように思えた。しかし、新たな事件が発生してしまった。それは……

幸子「うひゃぁっ!」ザッパーン

委員長、ずぶ濡れ事件だ。

幸子「うぅ、なんでボクがこんな目に……ま、まぁ、水も滴るカワイイボクってことで大目に見ましょう。」
123 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:19:01.53 ID:Ch5MNO+Y0
某所

志希「……ふ〜ん、あの子があの人の子供、かぁ。あの時からずいぶんと大きくなったんだね。」

???「どうしたんだい?そんな顔して、キミらしくもない。」

志希「あ、飛鳥ちゃん。社会見学はどうだった?」

飛鳥「そうだね、邪魔者が入ったけどボクのダークマンには敵わなかったね。」

???「あら、私が影から援護したのは考慮されてないのかしら?」

飛鳥「……マキノ、キミのサーチマンは表立っての相手はしてないだろう?大体、キミがふざけて解除装置を自販機なんかに入れるから……」

志希「あ、それやったのあたし〜。」

飛鳥「……そうかい。」

マキノ「表立って相手はしてないけど……あんなの私達で相手にするまでもないってこと。格下の貴女にでも任せておけば……」

飛鳥「!言ったな!なら今ここで証明してやる!キミよりもボクの方がより優れていると!」

マキノ「……安い挑発に乗ってあげてもいいけど……生憎次の仕事の時間なの。私は貴女と違って忙しいの。じゃあね。」

飛鳥「待てこの!……クソッ!」

志希「まあまあ落ち着いてよ〜。あたしはキミたちが争ってるところは見たくないんだからさ。大丈夫、飛鳥ちゃんは強い子だよ〜。」

飛鳥「………」

飛鳥(……しかし、キミはなぜ彼女と組んでるんだい?彼女の目的が見えないから不安なんだが……)
124 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:20:35.04 ID:Ch5MNO+Y0
Pの家

晶葉「……ということがあってな。」

P「……一ノ瀬志希、か。」

晶葉「彼女は何者だ?」

P「俺には分からないな。」

晶葉「そうか。」

P「ただ、」

晶葉「?」

P 「研究所にいた頃確かそんな名前を目にしたような……」

晶葉「待て、それだとおかしい。研究所は6年前に潰れたはず。」

P「そうだが……それがどうした?」

晶葉「年齢が合わないんだ。まず研究所が潰れた時Pは24歳だったろ?」

P「確かにそうだったが……」

晶葉「そこでPが見たなら少なくともPと同年代か年上になるだろう?」

P「そういえば俺が最年少だったな。」

晶葉「更に私も私以外の子供を見た覚えは無い。」

P「もし同年代の子がいたら一緒に遊んでもらってたと思うしな。」

晶葉「だが、彼女の見た目は20歳前後ってところだ。だとすると研究所がある頃は中学生、そこにいるはずがない!その後も学校以外に継続的に外出した事も無いし……私が有名人というわけでもない。私を知っているのはおかしいだろ!?」

P「……安部先生みたいに歳を取っても見た目が若々しいままだとしたら?」

晶葉「……それもありえるが……というかPよ、安部先生っていくつなんだ?見た目なら一ノ瀬と同じかそれよりも年下に見えるが……」

P「教員免許は大学で取る人が多いから大卒であるとは思うんだよ。で、俺が秋原中の教師になったときには既にいたな。そういえば前も佐藤先生と山下先生と飲んだときに話したっけ……あの時は確か……」


菜々「ぶぇっくしょん!……うう、誰かが噂でもしてるんでしょうか?」
125 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:23:06.17 ID:Ch5MNO+Y0
P「とにかく彼女の事、そしてその組織の事は気になるな。彼女の言う『あの人』もな。」

晶葉「『あの人』が誰かわかれば彼女の正体も見えてくるだろうしな。」

P「おそらく晶葉にも関係ある人物だと思うが……うーん……」

晶葉「ああ、一ノ瀬は『あの人』と私の関係を匂わせていたしな。」

P「まあ、時間を見つけて情報を集めておこう。」

晶葉「うむ、頼むぞ。」

P「さて、今日はいろいろあって疲れただろ。そろそろ寝るか?」

晶葉「そうさせてもらおう。Pはまだか?」

P「……今回の事件の報告書を上に出さないといけないからな。今日は事件の整理をしてからでも寝るさ。」

晶葉「……先に寝てすまないな。」

P「気にするな。これも仕事だからな。それじゃあ、おやすみ。」

晶葉「うむ、おやすみ。」
126 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:23:33.19 ID:Ch5MNO+Y0
P「はぁ、とっとと終わらせて寝るか。」

P(研究所か……そういえば所長は今何をしてるんだろうか……あの人から晶葉を預かって6年、最初は確か……)
127 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:24:48.35 ID:Ch5MNO+Y0
P「え?晶葉ちゃんをですか?」

所長「そうだ。しばらくの間預かってくれないか?」

P「はぁ、なぜ僕なんでしょうか?」

所長「所員の中で晶葉と一番親交があるのは君だろう。君と遊んでるときの晶葉は楽しそうだしな。」

P「……僕はいいですが晶葉ちゃんはどうなんですか?」

所長「……彼女にも事情は話してある。曰く君なら構わないそうだ。」

P「……晶葉ちゃんと話は出来ますか?」

所長「もちろんだとも。晶葉、こっちに来なさい。」

晶葉「なぁに?お父さん?」

P「晶葉ちゃん、お父さんから話は聞いてる?」

晶葉「うん、聞いてるよ。お父さんにしばらく会えないのは寂しいけど私もPお兄ちゃんとなら怖くないからいいよ。」

P 「……そっか。」

晶葉「それに、私には頼れる助手君がいるもんね。」

P「助手?……ああ!晶葉ちゃんの相棒のナビの事だね?」

晶葉「うん!この子となら私は何でも出来るよ!お爺ちゃんに教えてもらったからロボットも作れるし。だから大丈夫!」

所長「おいおい、私がいなくてもいいみたいな言い方だな。」

晶葉「もちろんお父さんも好きだよ。お父さんもPお兄ちゃんも助手君もみーんな好き!」

P「晶葉ちゃん……わかりました。所長、僕が責任を持って晶葉ちゃんをお預かりします!」

所長「うむ、よろしく頼むぞ。」

晶葉「よろしくね、Pお兄ちゃん!」
128 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:25:19.24 ID:Ch5MNO+Y0
P(って感じだったな。んでこの後すぐ所長が失踪し研究所は解散、母親が既に亡くなっていた晶葉は俺がそのまま引き取り今に至るってわけだ。うーん、所長は今何してるんだろう?)
129 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:37:26.97 ID:Ch5MNO+Y0
湾岸病院

マキノ「……さて、次はここね。ここでの目標は『彼』だったわね?」

サーチマン「はい。ターゲットの所持する『証』を入手せよ、との依頼でした。」

マキノ「首尾はどう?」

サーチマン「はい、マキノ様……そうですね……プログラムの掌握には時間がかかるかと。以前の事件を受けセキュリティが強化されてます。」

マキノ「ああ、あの『テトラコード』事件ね。全く、あの事件は私にとってもいい迷惑だったわ……リーダーはなぜそれにまつわるデータを集めているのかしらね?」

サーチマン「あの災害が二度と起きないようにするためでしょうか?」

マキノ「それは無いわ。その事件の元凶は最終的にデリートされたの。だから恐らく彼女は……」

サーチマン「……解っていて手を貸すのですか?」

マキノ「そんなわけないでしょう。そうならないように既に手は打ってあるわ。」

サーチマン「……このような事を言って申し訳無いですが彼女、志希は妙に鋭いところがあるように思えます。もし策が看破されているとしたら……」

マキノ「……それでも、まだ希望はあるわ。彼女は組織の勧誘を蹴り敵対した。つまり彼女が行動を起こす可能性は大いにある……私達は今出来ることをするだけよ。」

サーチマン「……わかりました。私はマキノ様に従います。」

マキノ(池袋晶葉……彼女ならきっと……)
130 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/10/29(月) 03:46:54.86 ID:Ch5MNO+Y0
以上で第三話本編終了です

敵組織のメンバー、晶葉の過去など伏線を少し回収してみました

この後物語がどう動くのか、登場人物はどう絡むのか、自分の担当は出るのか等それなりに期待して待っていてください

あと、当初予定していた6話構成からエグゼ本編のように7話構成にしようと思ってます

蒸機公演を超えるのは厳しいですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです

それではまた次回更新時にお会いしましょう

131 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:24:13.51 ID:LbBzdmCR0
ここから第4話です

段々話が長くなりショートでもなんでも無くなりつつありますが、どうぞお付き合い下さいませ
132 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:25:51.53 ID:LbBzdmCR0
職員室

P「ふぁ〜あ、おはようございます。」

菜々「あ、おはようございます……P先生、だいぶお疲れのようですね……」

心「アイツ、事件の報告書を書かされていたからな……」

山下「Pセンセがあたしたちの学年の主任だからねぇ、その責任ってヤツよ。代わってあげる訳にはいかないし……」

P「おかげで折角の休日が消えましたよ。さて、報告書を校長に出してきますかね。」

菜々「お疲れ様です。」
133 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:26:30.92 ID:LbBzdmCR0
心「そういえばナナパイセン?」

菜々「なんでしょうか?」

心「パイセンのクラスに転入生が来るんだよな☆」

菜々「あ〜、確か今日でしたね。名前は……ちゃんですね。」

山下「へぇー、昔アタシがネットバトルした子と同じ名字ね……その子の出身はどこかしら?」

菜々「えーっと、ここに来る前はザートタウンにいたらしいですよ。」

山下「じゃあアタシの知ってる子との関係は無さそうね。その子は確かシーサーアイランドの巫女だって話だったし。」

心「関係無い様に見えるときに限って逆に関係アリアリってこともあるぞ☆はぁととよっちゃんみたいにな☆」

山下「はぁとちゃんに一度写真で見せてもらったけど小さくて、神秘的で……確かにはぁとちゃんの妹には見えなかったわねぇ。」

心「オイ☆どういうことだよ☆」
134 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:27:18.63 ID:LbBzdmCR0
???「ザートタウンですか……」

菜々「ん?楓ちゃん?どうかしましたか?」

楓「確か巫女さんでしたらザートタウンにもいると聞いたことがあります。」

山下「それってどんな子なの?」

楓「『幸運を司る巫女』と言われていたと思います。」

心「幸運、かぁ……具体的にどんだけスゴいん?」

楓「なんでも『御参りすると成すこと全て上手くいくようになる』とまで言われてるみたいですよ。」

山下「成すこと全て、ねぇ……それって眉唾物なんじゃないの?」

楓「それがそうでも無いみたいなんです。ほら。」

菜々「え〜っと……このページ全て体験談ですか!?」

楓「はい。流石に全部本物ってわけでは無いでしょうが……」

山下「はぁとちゃん!今度の休みザートタウン行かない!?」

心「もち!行こうぜ☆」

菜々「わ、私も行ってもいいですか!?」

楓「あ、でもどうやら今は人が来すぎたため参拝に制限が掛かっているみたいですね。少なく見積もって半年待ちでしょうか?」

心「かいさ〜ん……」

山下「アタシは幸せになれないのね……」

菜々「若さ……若さってなんでしょうか……」
135 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:28:08.27 ID:LbBzdmCR0
P「ただいま戻りました……ってこの死屍累々は何ですか?」

楓「ふふっ、こちらは見込みが外れた方々ですよ。」

P「高垣先生、何があったか全くわからないです。」

楓「実はかくかくしかじかで……」

P「なるほど、そういうことでしたか。しかし幸運の巫女、ですか。いつか会ってみたいものです。っと、安部先生、そろそろ転入生を迎えに行かなくていいんですか?」

菜々「ブツブツ……」

楓「聞く耳持ちませんね。」

P「はぁ、仕方ないですね。高垣先生は安部先生達の機嫌を直してもらえませんか?」

楓「はい。手は尽くしてみます。P先生はどうされるんですか?」

P「私は安部先生の代わりに転入生を教室へ連れていきます。教室には私の部活の部員がいるので連れていった後は彼女に任せようかと。」

楓「わかりました。ほら菜々ちゃん、早く機嫌直してくれないと……」
136 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:28:50.62 ID:LbBzdmCR0
校門

P「えーと、持ってきた資料によると……あ、あの子か?」

P「君が転入生の子で合ってるかい?」

???「?あなたは?」

P「私はP、この学校の教師だよ。教室が分からず迷ってると思って迎えに来たんだ。あ、君のクラスの担任は別の人なんだがちょっと色々あってね。代わりに私が来た、というわけだ。」

???「そうでしたか。ありがとうございます。あ、まだ私の名前を言ってませんでしたね。私の名前は……」
137 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:29:20.86 ID:LbBzdmCR0
響子「五十嵐響子です。」
138 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/07(水) 01:32:14.61 ID:LbBzdmCR0
本日分はここまでです

特にこの第4話は独自の設定が多めになるかと思いますのでそういうのは無理、という方はお気をつけて下さい

それではまた次回更新時にお会いしましょう
139 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:58:25.52 ID:FnNb5cgQ0
教室

P「大石、いるか?」

泉「はい、ってP先生?どうしたんですか?」

P「ちょっと頼みがあってな。転入生にこの学校の事を教えてやってほしいんだ。」

泉「大丈夫ですけど……」

亜子「へぇ、転入生。そりゃ初耳やな。」

さくら「どんな子なんですかぁ?」

ザワザワ

泉「ちょっとした騒ぎになってますね……」

P「仕方ない、外で説明するから出て来てくれ。」

泉「わかりました。」
140 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:59:00.42 ID:FnNb5cgQ0
廊下

P「彼女が転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「よろしくね、私は大石泉。」

P「あとは任せて大丈夫か?」

泉「はい。五十嵐さんのサポートをすればいいんですよね?」

P「ああ、頼んだぞ。」

そう言うとP先生は去っていった

泉「さて、五十嵐さん、ホームルームも始まるしとりあえず教室へ戻ろっか?」

響子「そうですね。でもこのクラスの本来の先生は……」

その時何かが凄まじい速度でこちらへ向かって来た
141 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/11(日) 23:59:44.51 ID:FnNb5cgQ0
菜々「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!はぁはぁ、す、すみません。遅れてしまって……はぁはぁ、あなたが転入生の、五十嵐響子さん、ですね?」

響子「えっと、この人はこのクラスの生徒ですか?」

泉「違うよ。この人が本来の担任の安部先生。」

響子「えっ、この人先生なんですか?見た感じ私達と同年代のような……」

泉「それ、私も最初にこの人を見た時に思った。」

菜々「生徒と間違われるのは悪い気はしませんね。さて、それでは教室へ……」

ゴキッ!

菜々「きゅ、急に運動したせいで腰が……」

泉「そしてこれを見て『ああ、先生なんだな』って思った。」

響子「あはは……」

菜々「うぅ、中途半端な優しさが痛いです……」

泉「安部先生、大丈夫ですか?」

菜々「なんとか……」

響子「無理はしちゃいけませんよ。」

泉「五十嵐さんの紹介なら私が代わりにしますから、安部先生は休んでて大丈夫ですよ。」

菜々「……ならお言葉に甘えて……保健室に行ってきますね……」

泉「わかりました。」
142 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:00:28.36 ID:v4zyQtiu0
泉「……というわけで、安部先生の代わりに私が紹介するね。彼女がウチのクラスの転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「えーと、ここからどうすればいいんだろ?」

さくら「はいはぁい!」

泉「さくら?どうしたの?」

さくら「響子ちゃんはぁ、どこから来たんですかぁ?」

響子「前はザートタウンにいました。ここから西にある町ですよ。


亜子「はい!」

泉「亜子?」

亜子「響子ちゃんは趣味なんかあんの?」

響子「私は家事全般が趣味ですっ。特にお料理、得意なんですっ!」

泉「そっか、転入生への質問の時間にすればいいんだ。えっと、他に誰か質問無い?」
143 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:01:12.20 ID:v4zyQtiu0
みちる「どんな料理が得意なんですか?」

響子「大体得意ですけど……一番得意なのはハンバーグですっ。」

千鶴「得意教科はありますか?」

響子「家庭科は得意ですけど……他は普通ぐらいですね。」

柚「響子チャンは部活とかやってたのカナー?」

響子「弟や妹の面倒を見るので忙しくて部活は入ってませんでした。」

清美「では委員会とかもですか?」

響子「はい、そういうのは全く。」

キーンコーンカーンコーン

泉「おっと、ホームルーム終わりみたいだね。五十嵐さんの席は……って安部先生から聞いてなかったな。空いてる席は……」

さくら「イズミンの横空いてるよぉ。」

泉「正式に決まるまではそこでいいか。というわけだから、五十嵐さんは私の隣ね。」

響子「わかりました。」
144 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/12(月) 00:04:48.62 ID:v4zyQtiu0
今回はここまでです

イズミン、誕生日おめでとう、ってことで更新しましたが、ギリギリ間に合わなかったですね

さて、次回更新時にお会いしましょう
145 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:21:37.12 ID:53p/P2Pw0


泉「ふぅ、お昼か。」

亜子「いずみ、さくら、ご飯食べよ。」

さくら「たべよたべよぉ。わたしおなかすいちゃったぁ。」

泉「ちょっと待って。五十嵐さん。」

響子「はい、なんでしょうか?」

泉「一緒にご飯食べない?」

響子「えっ、いいんですか?」

泉「もちろん。P先生にも頼まれてるし、何より私も五十嵐さんの事知りたいし。」

響子「ありがとうございますっ。」

泉「二人もいい?」

亜子「別にええよ。」

さくら「わたしも歓迎だよぉ。」

泉「よし、じゃあ食べよっか。」

響子「はいっ。ではお弁当を……」

さくら「うわぁ、綺麗なお弁当だねぇ。」

亜子「これは……」

響子「はいっ!私が作りましたっ!」

泉「凄いね……」

響子「みなさんも食べますか?」

亜子「……ちょっともらおか。」

響子「どうぞ!」

さくら「わたしもぉ。」

泉「私も貰うね?」
146 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:22:12.86 ID:53p/P2Pw0
モグモグ……

亜子「うまっ!」

さくら「おいしい!」

泉「ほんとだ、凄くおいしい。五十嵐さん、どれだけ料理してるの?」

響子「えへへ、弟や妹のために作ったりもしていたので……かなり長い間ですね。」

さくら「そういえば響子ちゃんもきょうだいがいるって言ってたねぇ。」

響子「? も、って事は……」

泉「うん、私にも一人弟がいるんだ。」

響子「そうなんですか。どんな弟さんなんですか?」

泉「そうだね……元気で明るかったよ。」

響子「なんで過去形……」
147 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 00:22:41.41 ID:53p/P2Pw0
泉「うん、五十嵐さん。弟、湧人は今入院してるんだ。」

亜子「けど原因がまだわからんから治しようがあれへんし……」

さくら「そのせいで荒んじゃってぇ……」

泉「ごめんね、暗い話しちゃって……」

響子「い、いえ、こっちこそ何も考えずに……」

泉「いや、五十嵐さんは悪くないよ。」

響子「そう、ですか……」

沈黙の中昼食は終わった
148 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:08:42.18 ID:53p/P2Pw0
放課後

泉(……さて、ロボット部に行こっか。)

響子「えっと、大石さん。」

泉「?五十嵐さんどうしたの?」

響子「この後って時間がありますか?」

泉「ごめん、部活があるんだ。」

響子「そうですか。なら、私も見に行っていいですか?」

泉「いいけど……P先生も事情はわかると思うし。じゃあ行こっか。」

響子「はいっ!」
149 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:09:09.17 ID:53p/P2Pw0
ロボット部

ガラッ

泉「みんないるかな?」

晶葉「お、泉か。待ってたぞ。」

ライラ「イズミさん、こんにちはー。」

P「おっ、大石。二次審査の結果が出たぞ。」

泉「P先生、その前に。五十嵐さん、入ってきて大丈夫だよ。」

響子「お邪魔します。」

P「確か転入生の……」

響子「はいっ!五十嵐響子です。よろしくお願いします。」

晶葉「うむ、よろしく頼むぞ。」

ライラ「わー、新しい仲間ですかー。」

泉「いや、まだ見学なんだけどね。」

P「いいか?」

泉「あっ、大丈夫ですよ。」

P 「二次審査の結果だが……」

晶葉「……」

泉「……」

ライラ「……」
150 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:09:53.23 ID:53p/P2Pw0
P 「……無事合格してたぞ。」

晶葉「!そ、そうか……やった!やったぞ!」

ライラ「やりましたねー。」

泉「やったね、みんな!」

P「安部先生はまだ保健室だが、先に伝えておいたぞ。同じく喜んでいたな。」

ワイワイ

響子「……えっと、とりあえずおめでとうございます!」

晶葉「うむ、ありがとう!」

P「準決勝についてはまた連絡が来る事になっている。俺からは以上だ。今日は解散……と言ってもいいところだが……」

晶葉「新入部員に活動を見せるとしようか。泉、前頼んだアレは持ってきてくれたか?」

泉「はい、ちゃんと組んどいたよ。」

晶葉「助かる。あとはこれを……」

響子「えっと、これは何をしてるんですか?」

ライラ「これはイズミさんが作ったプログラムをアキハさんが作ったロボットに組み込んでいるところでございますよー。」

晶葉「ガワは作ってたからな、泉にプログラムを用意してもらえばすぐに終わる……ほら、この通りだ。」

P「で、今回は何を作ったんだ?」

晶葉「今回はこの部室の掃除用ロボを作った。名前は『ぞうじき』だな。」

響子「可愛いですねっ。」

晶葉「ふふ、そうだろうそうだろう。さて、試運転だ。スイッチを入れて……」
151 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:10:32.92 ID:53p/P2Pw0
しかし動かない

晶葉「む、どうしたんだ?」

泉「おかしいな、ちゃんと組んだし仮想だけど動作も確認したんだけど……」

レーザーマン「どこかからウイルスが入ったんだろう。やるか?」

晶葉「ああ、やろう!行くぞ!プラグイン、レーザーマン、トランス……」

響子「待ってください!」

晶葉「む?」

響子「ウイルスバスティング、私にやらせてくれませんか?」

晶葉「構わないが……どうだ?レーザーマン?」

レーザーマン「所詮ウイルス、私が出る必要も無いだろう。好きにさせておけ。」

晶葉「わかった。任せるぞ、響子。」

響子「行きます!プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」
152 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/11/26(月) 01:11:38.84 ID:53p/P2Pw0
本日更新はここまでです

年内で終わらせれるか不安です

それではまた次回
153 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:40:03.64 ID:3jfpxpPO0
晶葉「ふむ、やはりウイルスが沸いているようだな。」

響子「行けますか?スラッシュマン?」

スラッシュマン「任せろ、キョウコ。行くぞ!ローリングスラッシャー!」

ウイルス達は全て切り刻まれた

晶葉「ふむ、凄いな。」

ライラ「わぁー、一瞬でバラバラですねー。」

泉「………やるね。」

響子「お掃除も得意ですから!」

晶葉「さて、今度こそ……よし!動いたぞ!」

P「それで、今回のロボの特徴は何だ?晶葉がただの掃除機を作るとは思えないが?」

晶葉「ふふふ、よくぞ聞いてくれた!なんとこの『ぞうじき』は水を吸うことも出来るのだ!」

ライラ「なるほどー。ぞうさんだから水を吸えるのでございますかー。」

晶葉「うむ。水を吸う時はこうしてだな……」

晶葉ちゃんの実演も終わり今日の部活は解散になった
154 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:40:41.24 ID:3jfpxpPO0
次の日
放課後

泉(さて、と。)

響子「大石さん。今日は空いてますか?」

泉「今日は部活は無いけど……弟のお見舞いに行くんだ。」

さくら「私たちは部活があるからぁ、」

亜子「行かれへんけどな。」

響子「そう、ですか……流石に着いていくのは……」

泉「うん、流石にダメ。」

響子「ですよね、あはは。」

泉「ごめんね。明日なら空いてるけど……」

響子「ごめんなさい。明日は私が……」

泉「そっか。まあ、また今度話は聞くよ。それじゃあね。」

さくら「ばいばぁい。」

亜子「ほなまた明日なー。」

響子「……」
155 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 02:41:13.15 ID:3jfpxpPO0
???「はい、ターゲットは今日病院へ向かうみたいです。」

マキノ「そう。わかった。」

???「作戦は延期した方が……」

マキノ「彼女ね、丁度いいわ。私の方が上だとわからせないとね……忠告ありがとう。」ガチャッツーツー

???「……これでいいんでしょうか……」
156 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:00:26.64 ID:3jfpxpPO0
湾岸病院
大石湧人の部屋

泉「入るよ。」

湧人「……なんだ、姉ちゃんか。今日は一人なんだな。」

泉「今日の検査でお医者さんは何か言ってた?」

湧人「『今の技術では原因の特定ができない』だってよ。毎度毎度こればっかりだ。」

泉「そう……」

湧人「どうせ原因もわからないままずっとここにいることになるんだろうさ。」

泉「!そんなことは……」

湧人「何がそんなことは、だ!もう半年は経つぞ!このままサッカーも出来ない、結城の奴との決着もつけれない、せっかく光がこの町に戻ってきても俺は教室にも戻れず忘れられて独りになってしまうんだろ!」

泉「湧人……」

湧人「もう沢山だ!なんで俺がこんな目に!」

泉「……大丈夫、少なくとも私たち、家族は湧人を待ってるから……独りにしないから……」

湧人「姉ちゃん……」
157 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:03:30.27 ID:3jfpxpPO0
泉「そうだ、湧人。今何か欲しいものってある?」

湧人「欲しいものか……マモルって奴に自慢されたアレが欲しいな。」

泉「『アレ』って?」

湧人「確か『コオリホウガン』ってチップだったな。」

泉(!コオリホウガン、確か今では乱獲でコルドボルズが絶滅して入手はほとんど不可能だったはず……)

湧人「どうだ?出来るのか?」

泉「……うん、お姉ちゃんに任せて。」

湧人「ま、期待せずに待ってるぜ。」
158 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/04(火) 03:09:28.48 ID:3jfpxpPO0
本日更新はここまでです

コオリホウガン、アイムフィッシュをつけて探し回りました

果たしてイズミンはコオリホウガンを手に入れられるのか

次回をお楽しみに
159 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:09:13.31 ID:sN6E0rav0
病院
エントランス

泉(とは言ったものの、どうしよう。まともにやったんじゃ手に入らないし……うーん……)

泉(……ってあのツインテールは……晶葉ちゃん?)

晶葉「む、『エレキパルス』か。これはまだ持ってなかったな。」

泉「晶葉ちゃん、何してるの?」

晶葉「うわっ!……ってなんだ、泉か。あ、ここ病院だったな。大声出してすまない。」

泉「……えっとこれは……」

晶葉「うむ、『チップトレーダーSP』だな。紗南から存在を聞いてな、今日は部活が休みだし遠出してみたんだ。」

泉「チップトレーダーか……」

泉(……どうだっけ?チップトレーダーからコオリホウガンって出たっけ?……今トレーダーに入れれるチップは100枚……最大11回か……でもその前に……)

泉「晶葉ちゃん。」

晶葉「む?」

泉「晶葉ちゃんって『コオリホウガン』持ってない?」

晶葉「『コオリホウガン』?聞いたこと無いな。何故それを?」

泉「えっと、実はね……」

晶葉「……なるほど、そういうことなら協力させてもらおう。で、どんなチップなんだ?」

泉「確か『コルドボルズ』ってウイルスからデータが手に入るんだけど……」

晶葉「?けど何なんだ?」

泉「コルドボルズはもう絶滅してるみたいなんだよね……」

晶葉「なるほど、つまりウイルスバスティングのしようが無いのか。」

泉「うん。」

晶葉「で、トレーダーに賭けてみる、と。」

泉「……非効率的なのはわかってる。けど、これしか無いんだ。」

晶葉「……わかった。私はチップを使いきってしまったから出るのを祈る事しかできんな。」
160 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:09:46.55 ID:sN6E0rav0
泉「ありがとう。じゃあ、まず一回目っ……!」

ガチャガチャ ……ゴトン

泉はバトルチップ『バンブーランス』を手に入れた!

晶葉「これも見たこと無いな……でも泉の目当ては……」

泉「うん、これじゃないんだ。よし、二回目……」

ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『メットガード』を手に入れた!

晶葉「これは知っているな……」

泉「次っ!」

泉はバトルチップ『エスケープ』を手に入れた!

泉「次っ!」
161 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:10:37.14 ID:sN6E0rav0
ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『ネオバリアブル』を手に入れた!

泉「……」

晶葉「これで10回か……」

泉「……今まで出たチップを全部入れれば……まだ……」

晶葉「待て、ネオバリアブルの価値は私も知っている。流石に止めておいた方が……」

泉「……それでも……私は『コオリホウガン』が……」

晶葉「……む?あれは……泉、ちょっと待っててくれ。」

晶葉ちゃんはどこかへ行った

泉「……」

ガチャガチャ……ゴトン
162 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:11:17.33 ID:sN6E0rav0
晶葉「……こんなところで何をしているんだ?」

???「……」

晶葉「黙っててもわかるぞ。そのサイドテールでな。」

???「……?」

晶葉「大丈夫だ。私もトレーダー目当てにここに来てるからな。何も恥ずかしがることは無い。だから……」

響子「えっと、晶葉ちゃん、だよね?」

晶葉「どうした?……ん?響子が二人?」

時子「……貴女、何をしているの?」

法子「あっ、時子さん!探しましたよ〜。ここの病院の売店のドーナツが〜……」

晶葉「……すまない、人違いだったようだ。」

響子「えっと……私の後輩が……すみませんでしたっ!ほら、晶葉ちゃん、行きましょう!」
163 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:12:17.50 ID:sN6E0rav0
晶葉「すまない。響子にまで迷惑をかけてしまったな。」

響子「いえ、いいですよ。それよりも何故ここに?」

晶葉「私はここにチップトレーダーSPをやるために来たんだ。響子と泉に会ったのは偶然だな。響子は何の用なんだ?」

響子「えっと、大石さんに用があるんですけど……」

晶葉「む、泉か。丁度泉の危機なんだ。一緒に来てくれ。」

響子「危機?わ、わかりました。今行きますっ!」

晶葉「……そういえば響子は泉のことを名字で呼んでたな。何か理由があるのか?」

響子「理由、ですか。転入してから面倒を見てもらっていたのがそのまま残っているから、でしょうか?」

晶葉「……泉は名前で呼んでもいいと思うぞ。後輩である私がずっと『泉』って呼び続けてるんだからな。」

響子「……」
164 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:13:16.84 ID:sN6E0rav0
泉「……」

晶葉「……遅かったか……」

泉「うん、ダメだった……って、五十嵐さん!?」

響子「ごめんなさい。どうしても弟さんの事が気になってしまって……」

泉「……湧人を元気づけたいって気持ちはありがたいよ。でも、簡単な事じゃないの。お姉ちゃんの私でもわからないんだよ!?」

響子「私もっ!私もお姉ちゃんだから、下の子が苦しんでるのに何も出来ない、そういう気持ちは痛いほどわかるんですっ!それに、弟さんの話をしていた時の大石さん、いや、泉ちゃんが苦しそうで、放っておけなくて……だからっ!」

泉「……っ!」

晶葉「おい、二人ともここは病院なんだから静かに……」

泉「……はぁ、わかった。」

響子「!じゃあ……」

泉「響子、『コオリホウガン』って持ってない?」

響子「?何で急に……」

泉「湧人が欲しがってるんだ。」

晶葉「それを手にするため泉はトレーダーを回してたって訳だ。」

響子「なるほど……私は持ってないですね。トレーダーに入れれるチップは……50枚ですね。」

泉「お願い響子、力を貸して。」

響子「わかりました。それじゃあ10枚入れて……」

ガチャガチャ……ゴトン
165 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:14:08.54 ID:sN6E0rav0
マキノ「……さて、ターゲットも来たことだし、そろそろ頃合いかしら。」

サーチマン「マキノ様、セキュリティシステム解析完了してます。いつでも大丈夫です。」

マキノ「了解。じゃあ、始めましょうか。」

サーチマン「はっ!」
166 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/08(土) 02:19:02.94 ID:sN6E0rav0
今回更新はここまでです

チップトレーダー、エリスチ*目当てに何度も通いました

ちなみに、4話は実はまだ前半が終わっていません

出来る限り多くのアイドルをチョイ役として出して行きたいと考えています

根幹に関わらなければリクエストも可能なら応えてみたいです

それでは次回更新時にお会いしましょう
167 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:40:21.18 ID:PYx30YSi0
泉「……」

響子「……」

晶葉「……だめか……」

泉「……晶葉ちゃん……」

晶葉「なんだ?」

泉「P先生にコオリホウガンの事聞いてくれる?」

晶葉「……わかった。聞くだけ聞いてみるさ。」

響子「……どうしましょうか?」

泉「……明日以降に出直すよ。今日はどうしようもないし。」

響子「……また、付き合いますよ。」

泉「……ありがと。」

晶葉「さて、それじゃあ帰るか。」

うん。今日はもうどうすることも出来ない……湧人、がっかりするだろうな……晶葉ちゃんと響子にも迷惑をかけちゃったし……はぁ……
168 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:42:01.46 ID:PYx30YSi0
晶葉「む?」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、ドアが開かなくてな。」

響子「ドアの電脳のロックを解除すれば……」

晶葉「うむ、プラグイン、レーザーマン、トランスミッション!」

晶葉「……おかしいな……」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、プラグインが出来ないんだ。」

響子「そんな事って……プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」

晶葉「……な?」

響子「……本当ですね。」

晶葉「レーザーマン、理由はわかるか?」

レーザーマン「電脳内部を見てないのにわかるわけないだろう。」

晶葉「それもそうだな。」

響子「ネットポリスに連絡を……」

晶葉「……おそらくジャミングを受けて連絡が取れないだろう。」

響子「……本当ですね……なんでそんな事がわかるんですか?」

晶葉「以前にも経験があってな。……シークエンスという組織の仕業だろう。」

泉「シークエンス?」

晶葉「説明は後だ。まずはプラグインできる所を探すぞ。」

泉「うん。」

響子「はいっ。」
169 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:43:51.54 ID:PYx30YSi0
ネネ「お願い……しーちゃん……無事でいて……」

奈緒「オイ凛!エレベーターが動かないぞ!どーすんだ!」

凛「落ち着いて奈緒……加蓮は心配だけど焦ってもどうにもならないよ。」

奈緒「わかってる……わかってるけど動かずにいられないんだよ!」

凛「……せめてプラグイン出来ればね……」

晶葉「……パニック状態だな。」

泉「急に閉じ込められたらね……」

響子「でもどうすれば……プラグインはどこにも出来ないみたいですし……」

泉「……一つ方法があるんだ。」

響子「えっ!?」

晶葉「何だ!?」

泉「こっちに来て。」
170 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:45:14.29 ID:PYx30YSi0
晶葉「……ここは……」

泉「ナースセンターだね。すみません、誰かいませんか?」

清良「はい、どうされましたか?」

泉「パソコンを一台貸して欲しいです。」

清良「……どのような理由でしょうか?」

泉「ここから電脳のロックを解除するためです。」

清良「……つまりハッキングですか……」

晶葉「なっ!?」

響子「い、泉ちゃん!?ハッキングって犯罪じゃ……」

泉「……他に手段が無いの。ならやるしか……」

清良「……状況が状況ですが、そのようなことに使わせるわけには……」
171 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:46:07.25 ID:PYx30YSi0
……無理だ。隠し通せない……長官や伊集院君に怒られるかな……でもいい。ここでやらないと……何かあってからじゃ遅い……後悔したくない!
172 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:47:01.25 ID:PYx30YSi0
清良「大体、ネットポリスでも無いのに何の権限が……」

泉「権限なら……ここに!」

PETから出るホログラム。それは私がネットポリスの権限を持つ事を示すものであった。

泉「ネットポリス所属、大石泉!緊急事態につき権限を発動します!」
173 : ◆C0dGp8Q6RU [saga]:2018/12/21(金) 02:52:45.68 ID:PYx30YSi0
今回更新はここまでです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、この第四話のモノローグはここまで晶葉ではなく泉になっています。
第四話前半は主人公が泉、と言ってもいい話になります。

前半は後二回の更新で終わらせるつもりです。

それでは次回更新をお待ちください。
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