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【モバマス】龍崎薫「せんせぇは魔法使い!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/06(金) 23:02:47.85 ID:Fem557eKO
千川ちひろ「ん〜っ」ノビー
モバP(以下P)「お疲れ様です。どうぞ、お茶です」コトッ
ちひろ「…………」ジー
P「紅茶の方が良かったですか?」
ちひろ「いえいえっ、そういうわけじゃないですよ? だた、何でかなぁと思って」
P「?」
ちひろ「プロデューサーさんって、一息吐こうかなぁと思ったらお茶を持って来てくれたり飴をくれたりするじゃないですか」
P「そうですか? 千川さんもそうでしょう?」
ちひろ「それはまあ、お仕事ですからね」ウン
P「いつもありがとうございます」ペコッ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1530885767
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:05:37.65 ID:DGju/apgO
ちひろ「いえいえ、こちらこそ……」
ちひろ「じゃなくてですね」
P「違うんですか?」
ちひろ「私が言いたいのは、何でそんなにタイミングが良いのかということですよ」
P「そうですかね?」
ちひろ「そうですよ。仕事を取られている気がします」
P「そんなつもりは……」
ちひろ「あ、意地悪で言ってるわけじゃないですよ? ただ、私がプロデューサーさんに貰ってばかりなのが、こう……」
P「気に入らないとか?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:06:38.44 ID:DGju/apgO
ちひろ「違います! 気を遣わせているみたいで申し訳ないと言うか、そんな感じです」
P「そんなことはないですよ。好きなだけです」
ちひろ「お茶を出すのが、ですか?」
P「はい。小さい頃、祖母がお茶を出すのが格好良く見えたんです」
ちひろ「格好良い?」
P「祖父が何も言ってないのにお茶を出したり御煎餅を出したり、それが魔法みたいに見えたんですよ」
P「それから真似をするようになって、祖父も喜んでくれるが嬉しくて、それが今でも続いているんだと思います」
ちひろ「へぇ〜、お婆ちゃんに憧れていたんですね」
P「だって凄くないですか? まるで心を読んでいるかのような、あの自然な動き」
ちひろ(アイドルのこと以外でこんなに楽しそうに語るのって初めて見た気がする)
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:07:35.65 ID:DGju/apgO
P「魔法の正体が知りたくて、あの頃は祖母について回ったもんですよ」ウン
ちひろ「ふふっ、魔法は教えてくれましたか?」
P「この魔法は年を取らないと覚えられないって言われました。泣きましたね、あの時は……」
ちひろ「あ〜、その優しさは子供には伝わらないですよね」
P「ええ、お婆ちゃんを困らせてしまったことは今でも反省してます」
ガチャ!
龍崎薫「おっはよーう!!」
P「おはよう、薫」
ちひろ「おはよう、薫ちゃん」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:08:29.64 ID:DGju/apgO
薫「せんせぇ、あいお姉ちゃんは?」
P「まだ来ていないんだ。もうちょっとで来ると思うよ」
薫「そっかぁ、早く来ないかなー」
ちひろ「チョコレートのCM撮影でしたっけ?」
P「はい、二人ならイメージにぴったりだと思いまして」
ちひろ「あれ? 向こうからでなくて、プロデューサーさんが決めたんですか?」
P「僕が決めたと言うか、何度か話し合いをする中で案を出したら採用してくれたんです」
ちひろ「二人の関係は親子のような友人とありましたけど」
P「ええ、二人の距離感なら両方出せるかなと思いまして」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:09:23.04 ID:DGju/apgO
ちひろ「距離感?」
P「母親と言うと東郷さんのイメージが揺らいでしまうとも考えましたが、これなら違和感なく新しい一面を見せられる」
P「CMは短いですが与えるものは非常に大きいですからね。時にはドラマ主演よりも強く印象に残る場合もあります」
ちひろ「○○のCMに出てる人って言われたりもしますからね。そう考えると凄いですよね……」
P「個人的にはどれだけ時間が経っても記憶に残るものがCMだと思っています」
P「撮影とかは素人ですけど、やるからにはこっちもしっかり考えないと」ウン
ちひろ「採用して下さって良かったですね」ニコッ
P「ええ、頼りになる方ばかりです」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:10:32.66 ID:DGju/apgO
ガチャ
東郷あい「おはよう」
薫「あいお姉ちゃん!」
あい「おはよう、薫」
薫「今日はいっしょにお仕事だね」ニコッ
あい「ああ、こんな機会は滅多にないからとても楽しみだよ」
P「東郷さん、おはようございます」
あい「おはよう。待たせてしまったね」
P「いえ、まだまだ余裕はありますから問題はないですよ。あ、そうだ」
あい「どうしたんだい?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:12:11.94 ID:DGju/apgO
P「のど飴どうですか? 檸檬味」
あい「フフッ、ありがとう。頂くよ」
P「薫にはこっちをあげよう」
薫「みかんだ!」
P(うん、二人ともいい感じだ)
P「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
あい「そうだね。よろしく頼むよ」
薫「いってきまー!」
ちひろ「行ってらっしゃい。撮影は大変でしょうけど、頑張って下さいね」ニコッ
P「はいっ、では!」
ガチャ パタンッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:13:26.83 ID:DGju/apgO
撮影現場 控室
ガチャ パタンッ
P「ふ〜っ、やっと着きましたね」
あい「お疲れ様、大丈夫かい?」
P「いやぁ、一日にこんなに頭を下げたのは生まれて初めてかもしれないです」
薫「はいっ、今日はよろしくお願いします。はいっ! せんせぇのマネ」ペコペコ
P「え、そんなだったかな」
薫「だった! カクカクしてた!」
P「そ、そっか、カクカクしてたかぁ……」
あい「張り切るのは分かるけれど、あれでは挨拶だけで疲れてしまうよ?」
P「申し訳ないです……」
あい「でも、気持ちは伝わったよ。私も薫も精一杯頑張るから見ていてくれ」ニコッ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:14:30.48 ID:DGju/apgO
P「と、東郷さん、ありがとうございますっ!」ペコッ
薫「ありがとうございますっ!」ペコッ
P「……薫はしなくていいんだぞ?」
薫「いいの?」
P「挨拶は大事だけど、薫は元気に挨拶するだけでいい」ウン
薫「そうなの?」
あい「頭を下げてばかりだと、相手の顔を覚えられないからね」
薫「あ、そっかー」
あい「深々と頭を下げるだけが挨拶じゃない。そうだろう?」チラリ
P「は、はい。その通りです」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:15:33.65 ID:DGju/apgO
あい「責めているわけじゃないよ?」
あい「ただ、君が簡単に頭を下げるような人物だと勘違いされるのは嫌なんだ」
P「東郷さん……」
薫「おこられてるの?」
P「ち、違う違う。心配してくれているんだ」
薫「心配かけちゃだめなんだよ?」
P「……そうだね。その通りだ」
P(ちょっと空回りしてた。落ち着いて行こう)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:16:32.97 ID:DGju/apgO
あい「少しは落ち着いたかな?」
P「はい、もう大丈夫です」
あい「フフッ。それは良かったよ」
P(東郷さんは凄いな。もっともっと頑張ろう。この人が、今よりも輝けるように)
コンコンッ
『失礼しまーす』
P「あ、スタイリストさんが来たみたいだ。東郷さん、薫、また後で」
あい「ああ、また後で」
薫「せんせぇ、またね!」
ガチャ パタンッ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:17:41.32 ID:DGju/apgO
撮影現場
P(思っていたより凄いセットだな)
監督「プロデューサーさん」
P「あ、監督、今日は宜しくお願いします」
監督「あははっ! さっき挨拶したばかりじゃないですか〜!」バシバシ
P「そ、そうでしたね。どうしました?」
監督「薫ちゃんの役柄でちょっと」
P「何か問題が?」
監督「場面は夜。バリバリ仕事をこなす女性が、仕事に疲れてバスに揺られる」
P「そこに薫が演じる子供が近付いてきてチョコを渡す。でしたよね?」
監督「そうです。でも、この夜ってのがキビシイんですよ」
P「何故ですか?」
監督「大人が仕事を終えて帰る際のバス。そこに子供が乗っているってのが、です」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:19:12.83 ID:DGju/apgO
P「まさか、それで批判が来ると?」
監督「依頼元の○○はそう考えたみたいですね。で、急遽変更することになりまして」
P「変更はどの程度ですか?」
監督「場面に変更はありません。薫ちゃんの役柄は妖精に変更します」
P「………妖精」
監督「妖精」ウン
P「あの、そんなので大丈夫なんですか?」
監督「夜に子供がダメなら、子供じゃなくすれば良いんですよ。大丈夫大丈夫!!」
P「でも、急なことで大変でしたよね? ありがとうございました」ペコ
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:20:30.23 ID:DGju/apgO
監督「いいんですよ。私も楽しみにしてたし、セット無駄にするわけにもいかないし!」ニコッ
P(頼もしい人だ)
監督「衣装の変更は言ってあるんで問題はないです。後は役柄に伴って台詞も変更ですね」
P(あ、そうか。急には決まらないよな……)
監督「プロデューサーさんならどうします?」
P「ん〜、そうですね……いっそ、台詞をなくしてみるとか?」
監督(やっぱり、この人は面白い。色々なアイドルと仕事をしているからか発想が柔軟だ)
P「駄目ですかね?」
監督「台詞ナシだと演技に誤魔化しが効かないですけど、大丈夫ですか?」
P「大丈夫です。対応出来ます」
監督「そう言ってくれると思ってました!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:21:33.85 ID:DGju/apgO
P「最初からそうするつもりで僕に?」
監督「ええ、他にも案はありましたけど台詞ナシが一番良いかな〜とは思ってました」
P「何故ですか?」
監督「音楽や雰囲気、画、それに合うセリフを作り直すのってとても大変なんですよ」
監督「だったら台詞をナシにして、雰囲気を引き出すような形にした方がベストじゃないかなと」
P「なるほど、勉強になります」
監督「あははっ、プロデューサーさんも思いついたじゃないですか!」
P「僕は思いついただけですよ。演出については考えていませんでした……」
監督「私も後から考えただけで最初はそんなもんです。自分の感覚を信じることは大事ですよ?」ニコッ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:22:54.03 ID:DGju/apgO
P(感覚か)
監督「演技に関しては撮影が始まったらということで良いですか? 細かな変更もあるので」
P「はい、分かりました」
監督「あ、そうだった。内容を大まかに書いておきました。字が汚いのは勘弁して下さいね?」
P「これは助かります。ちょっと行ってきます!」
監督「セットの調整で少し時間が空くんで、説明はお願いします」
P「分かりました!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:24:34.05 ID:DGju/apgO
撮影現場 控室
P「……ということで、変更になりました」
あい「そんなことで批判は起きない、とは言い切れないな。過ぎたことは仕方がない」
あい「監督が用意してくれたメモもある。これがあるだけで助かる」
薫「せんせぇ、なんて書いてあるの?」
P「えーっと、最初の画は、会社で仕事している東郷さん。瞬く間に時間が過ぎていく」
P「場面が変わって、バスに揺られる東郷さん。流れる夜の景色を見て溜め息を一つ」
P「で、時間が止まる」
P「そこに薫扮する妖精がやって来て、東郷さんにチョコレートを渡して、隠れて様子を見てる」
P「東郷さんは薫の存在に気付くけど、気付かないふりをしてチョコレートを食べる。喜ぶ薫」
P「いたずらな、甘みが香る。○○スイートチョコレート(○○は企業名)。で、終わり」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:25:35.04 ID:DGju/apgO
薫「わぁ、全然ちがうね?」
あい「そうだね、最初の台本とは全然違う」
薫「でも、かおるはこっちのが好き」
P(難しいとは言わない方が良いな。変な緊張を与えると演技がぎこちなくなる可能性がある)
薫「せんせぇ」
P「?」
薫「これ似合う? しろいワンピース」
P「ああ、とっても似合うよ。本当に妖精みたいだ」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 23:26:49.41 ID:DGju/apgO
薫「えへへっ、やった」
あい「フフッ」
P「東郷さん、ちょっと」
あい「?」
P「大丈夫そうですか?」コソッ
あい「私達なら出来ると判断したんだろう? だからOKした。違うかい?」
P「そうです」
あい(やれやれ、いつもこれだ。彼は、私より私を信じている。だから、応えたくなる……)
P「東郷さん?」
あい「いや、何も心配は要らない。君は安心して見ていてくれ」ニコッ
P「はいっ!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:48:10.85 ID:ZA+Xy5PFO
撮影現場
監督「次、薫ちゃん入ります」
P(今のところは順調だ。変更はここからだ)
監督「薫ちゃん、もうちょっとだけ隠れていいよー」
薫「はーい!」
監督「あいさん、微笑むのも良いですけど、次はちょっと困った感じに笑ってみて下さい!」
あい「なるほど、やってみるよ」
P(二人とも凄いな。変更なんてなかったように進んでる)
監督「……ハイ、OKでーす!」
P(良かった。良かったけど、本当はもっと東郷さんを……)
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:48:45.91 ID:ZA+Xy5PFO
薫「む〜」
あい「薫?」
薫「あいお姉ちゃん、なんかチクチクする」
あい「チクチクする?」
薫「うん。指がチクチクする」
あい「ちょっと見せてごらん?」
P「薫、どうした?」
あい「刺が刺さってるようだ。セットを触った時に刺さったのかもしれない」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:49:22.25 ID:ZA+Xy5PFO
P「薫、ちょっと見せて」
薫「うん……」
あい「ピンセットを借りて来るよ」
P「あ、これなら大丈夫ですよ。ちょっと待って下さい」
監督「どうしたの?」
カメラマン「薫ちゃんの指に刺が刺さったみたいっす」
監督「ふ〜ん……」ジー
P「ちょっと待っててくれ」
薫「おサイフ?」
P「あったあった。これでよし」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:50:00.23 ID:ZA+Xy5PFO
あい(5円玉?)
監督「撮って」
カメラマン「はい?」
監督「早く、あの三人を撮って。プロデューサーさんの後ろから、顔が映らないように」
カメラマン「わ、分かりました」
P「薫、手を貸して」
薫「う、うん。いたくしない?」
P「痛くしない、大丈夫だよ」ニコッ
P「いいかい? こうやって、5円玉で上から押すと……」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:50:35.31 ID:ZA+Xy5PFO
薫「あ、とげが出てきた」
P「後は1円玉を二枚使って、挟んで、取る」ピッ
薫「わぁ、せんせぇすごーい!」
P「昔、教えてもらったんだ。役に立って良かったよ」
あい「…………」
カメラマン「何つーか、優しい顔してますね。母ちゃんみたいな……」
監督「…………」カキカキ
監督(プロデューサーさんは、あいさんの新しい一面を見せたいと言っていた)
監督(さっきの撮影ではいつもカッコイイあいさんだ。あれじゃあ足りない)
監督(でも、これなら使えるかもしれない。後で掛け合ってみよう)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:53:51.03 ID:ZA+Xy5PFO
監督「よし」
トコトコ
薫「?」
監督【せんせぇにチョコレート食べさせて】
薫「えへへ」
P「薫? どうしたんだ?」
薫「せんせぇ、お礼にチョコレートあげる。あーんして?」
P「あ、もらってたのか。え〜っと」チラリ
あい「あーんして?」
P「」
薫「せんせぇ、とけちゃうよー」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:54:19.49 ID:ZA+Xy5PFO
P「あ、あーん」
コロン…
薫「おいしい?」
P「……ん、甘い」
あい「甘いのは嫌いかい?」
P「チョコレートなんて久しぶりに食べました。美味しいですね」
あい「私も食べてみようかな」
監督「ハイ、OK!!」
あい・P「えっ!?」
カメラマン「いやぁ、良かったっす」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:54:51.63 ID:ZA+Xy5PFO
あい「撮っていたのかい?」
カメラマン「はい、監督の指示っす」
監督「プロデューサーさん、これ使えるかもしれないですよ!」
P「使えるって、何にですか?」
監督「CMって、短めのも流すじゃないですか」
P「編集されたやつですか?」
監督「ええ、それです。その編集したパターンの他に今のも使えないかなと思いまして」
監督「撮影現場の風景を流すCMもあるじゃないですか? あれですよ、あれ」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/07(土) 00:55:57.63 ID:ZA+Xy5PFO
P「いやいやいや、無理ですよ!」
監督「微妙なところですけど、ちょっと話してみます。連絡は後日、ではまた!!」
P(行ってしまった)
あい「面白い人だね」
P「面白いですけど、大丈夫でしょうか」
あい「まあ、あのまま使われることはないだろうね」
P「きっと何か考えがあるんでしょうけど……撮影は終わりましたし、支度して帰りましょうか」
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